JPH08292311A - カラーフィルタの製造方法及び製造装置及びカラーフィルタ及び液晶表示装置及びこの液晶表示装置を備えた装置 - Google Patents

カラーフィルタの製造方法及び製造装置及びカラーフィルタ及び液晶表示装置及びこの液晶表示装置を備えた装置

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JPH08292311A
JPH08292311A JP9491695A JP9491695A JPH08292311A JP H08292311 A JPH08292311 A JP H08292311A JP 9491695 A JP9491695 A JP 9491695A JP 9491695 A JP9491695 A JP 9491695A JP H08292311 A JPH08292311 A JP H08292311A
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JP
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head
coloring
color filter
sensor
colorant
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JP9491695A
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Shinsuke Tsuruoka
真介 鶴岡
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Canon Inc
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  • Optical Filters (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】カラーフィルタの色抜け等の障害を速やかに検
査修正して、カラーフィルタのローコスト化を図ること
が出来るカラーフィルタの製造方法を提供する。 【構成】インクジェットヘッドユニットは、フィルタエ
レメント230を着色するための着色ヘッド208と、
この着色ヘッド208により着色された部位の着色状態
を検査するセンサ207と、このセンサ207により着
色ヘッド208による着色不良が発見されたときに、こ
の着色不良部位を着色して修復する修復ヘッド206と
を有し、着色ヘッド208による着色と、センサ207
による検査と、修復ヘッド206による修復とを、イン
クジェットヘッドユニットを走査させながら、着色され
た1つのドット毎に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光透過性の基板上に着
色されたフィルタエレメントを複数個並べて形成するこ
とにより製造されるカラーフィルタの製造方法及び製造
装置及びカラーフィルタ及び液晶表示装置及びこの液晶
表示装置を備えた装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶ディスプレイに用いられるカ
ラーフィルタの製造方法として、顔料分散法、電着法、
印刷法等が試みられている。また、近年、これらの方法
にかわって、インクジェット記録技術を利用したカラー
フィルタの製造方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例における顔料分散法、電着法、印刷法等は、多くの
製造工程を必要とし、どうしてもコストが高くなってし
まう。こうした製造方法に比べて、製造工程が少なくて
すむインクジェット記録技術を用いた製造方法が注目さ
れているが、何らかの要因でインクの吐出が行なわれな
くなった場合は、フィルタに色抜けが生じ、品質が低下
してしまうために、後工程での検査及び修復が必要とな
り、結局コストアップにつながってしまうという問題点
があった。
【0004】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その目的は、カラーフィルタの色抜
け等の障害を速やかに検査修正して、カラーフィルタの
ローコスト化を図ることが出来るカラーフィルタの製造
方法及び製造装置を提供することである。
【0005】また、本発明の他の目的は、上記の製造方
法及び製造装置により製造されたカラーフィルタ及び液
晶表示装置及びこの液晶表示装置を備えた装置を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し目
的を達成するために、本発明に係わるカラーフィルタの
製造方法は、インクジェットヘッドを光透過性の基板上
を相対的に走査させながら着色剤を吐出させ、該吐出さ
れた着色剤により着色されたフィルタエレメントを前記
基板上に複数個並べて形成することにより製造されるカ
ラーフィルタの製造方法であって、前記インクジェット
ヘッドは、前記フィルタエレメントを着色するための第
1のヘッドと、該第1のヘッドにより着色された部位の
着色状態を検査するセンサと、該センサにより前記第1
のヘッドによる着色不良が発見されたときに、この着色
不良部位を着色して修復する第2のヘッドとを有し、前
記第1のヘッドによる着色と、前記センサによる検査
と、前記第2のヘッドによる修復とを、前記インクジェ
ットヘッドを走査させながら、着色された1つのドット
毎に行うことを特徴としている。
【0007】また、この発明に係わるカラーフィルタの
製造方法において、前記第1及び第2のヘッドは、着色
剤を吐出するノズルをそれぞれ複数個備えていることを
特徴としている。
【0008】また、この発明に係わるカラーフィルタの
製造方法において、前記第2のヘッドのノズルの数は、
前記第1のヘッドのノズルの数以上であることを特徴と
している。
【0009】また、この発明に係わるカラーフィルタの
製造方法において、前記基板には、前記フィルタエレメ
ントを仕切るための遮光格子が形成されており、前記第
1のヘッドによる着色の前に、前記遮光格子のパターン
を予め測定して記憶しておく測定工程を具備することを
特徴としている。
【0010】また、この発明に係わるカラーフィルタの
製造方法において、前記インクジェットヘッドは、熱エ
ネルギーを利用してインクを吐出するヘッドであって、
インクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネル
ギー変換体を備えていることを特徴としている。
【0011】また、本発明に係わるカラーフィルタの製
造装置は、インクジェットヘッドを光透過性の基板上を
相対的に走査させながら着色剤を吐出させ、該吐出され
た着色剤により着色されたフィルタエレメントを前記基
板上に複数個並べて形成することにより製造されるカラ
ーフィルタの製造装置であって、前記インクジェットヘ
ッドは、前記フィルタエレメントを着色するための第1
のヘッドと、該第1のヘッドにより着色された部位の着
色状態を検査するセンサと、該センサにより前記第1の
ヘッドによる着色不良が発見されたときに、この着色不
良部位を着色して修復する第2のヘッドとを具備するこ
とを特徴としている。
【0012】また、この発明に係わるカラーフィルタの
製造装置において、前記インクジェットヘッドの前記基
板に対する相対的な走査方向を90度回転させる手段を
更に具備することを特徴としている。
【0013】また、この発明に係わるカラーフィルタの
製造装置において、前記第1及び第2のヘッドは、着色
剤を吐出するノズルをそれぞれ複数個備えていることを
特徴としている。
【0014】また、この発明に係わるカラーフィルタの
製造装置において、前記第2のヘッドのノズルの数は、
前記第1のヘッドのノズルの数以上であることを特徴と
している。
【0015】また、この発明に係わるカラーフィルタの
製造装置において、前記基板には、前記フィルタエレメ
ントを仕切るための遮光格子が形成されており、前記第
1のヘッドによる着色の前に、前記遮光格子のパターン
を予め測定して記憶しておく記憶手段をさらに具備する
ことを特徴としている。
【0016】また、この発明に係わるカラーフィルタの
製造装置において、前記インクジェットヘッドは、熱エ
ネルギーを利用してインクを吐出するヘッドであって、
インクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネル
ギー変換体を備えていることを特徴としている。
【0017】また、本発明に係わるカラーフィルタは、
インクジェットヘッドを光透過性の基板上を相対的に走
査させながら着色剤を吐出させ、該吐出された着色剤に
より着色されたフィルタエレメントを前記基板上に複数
個並べて形成することにより製造されるカラーフィルタ
であって、前記インクジェットヘッドは、前記フィルタ
エレメントを着色するための第1のヘッドと、該第1の
ヘッドにより着色された部位の着色状態を検査するセン
サと、該センサにより前記第1のヘッドによる着色不良
が発見されたときに、この着色不良部位を着色して修復
する第2のヘッドとを有し、前記第1のヘッドによる着
色と、前記センサによる検査と、前記第2のヘッドによ
る修復とを、前記インクジェットヘッドを走査させなが
ら、着色された1つのドット毎に行うことにより製造さ
れたことを特徴としている。
【0018】また、本発明に係わる液晶表示装置は、イ
ンクジェットヘッドを光透過性の基板上を相対的に走査
させながら着色剤を吐出させ、該吐出された着色剤によ
り着色されたフィルタエレメントを前記基板上に複数個
並べて形成することにより製造されるカラーフィルタを
用いた液晶表示装置であって、前記インクジェットヘッ
ドは、前記フィルタエレメントを着色するための第1の
ヘッドと、該第1のヘッドにより着色された部位の着色
状態を検査するセンサと、該センサにより前記第1のヘ
ッドによる着色不良が発見されたときに、この着色不良
部位を着色して修復する第2のヘッドとを有し、前記第
1のヘッドによる着色と、前記センサによる検査と、前
記第2のヘッドによる修復とを、前記インクジェットヘ
ッドを走査させながら、着色された1つのドット毎に行
うことにより製造されたカラーフィルタと、該カラーフ
ィルタに対向する基板とを有し、両基板間に液晶化合物
を封入したことを特徴としている。
【0019】また、本発明に係わる液晶表示装置を備え
た装置は、インクジェットヘッドを光透過性の基板上を
相対的に走査させながら着色剤を吐出させ、該吐出され
た着色剤により着色されたフィルタエレメントを前記基
板上に複数個並べて形成することにより製造されるカラ
ーフィルタを用いた、液晶表示装置を備えた装置であっ
て、前記インクジェットヘッドは、前記フィルタエレメ
ントを着色するための第1のヘッドと、該第1のヘッド
により着色された部位の着色状態を検査するセンサと、
該センサにより前記第1のヘッドによる着色不良が発見
されたときに、この着色不良部位を着色して修復する第
2のヘッドとを有し、前記第1のヘッドによる着色と、
前記センサによる検査と、前記第2のヘッドによる修復
とを、前記インクジェットヘッドを走査させながら、着
色された1つのドット毎に行うことにより製造されたカ
ラーフィルタと、該カラーフィルタに対向する基板とを
有し、両基板間に液晶化合物を封入した液晶表示装置
と、該液晶表示装置に画像信号を出力する画像信号出力
手段とを具備することを特徴としている。
【0020】
【作用】以上の様に本発明は構成されているので、イン
クジェットヘッドでフィルタエレメントを着色する場合
に、第1のヘッドが吐出する1つの着色剤ドット毎に着
色の良不良を判定し、即座に第1のヘッドに連続する第
2のヘッドにより修復を行うことにより、インクジェッ
トヘッドの1回の走査で着色と修復が行われるため、後
工程で検査と修復を行う場合に比較して短時間で良品の
カラーフィルタが得られ、生産効率が向上する。これに
伴ってカラーフィルタのローコスト化を実現することが
出来る。
【0021】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例について添付
図面を参照して詳細に説明する。
【0022】まず、図1は本発明に係わる製造方法及び
製造装置により製造されるカラーフイルタの部分拡大図
である。
【0023】このカラーフイルタ10は、携帯用パーソ
ナルコンピュータ等に使用されるカラーの液晶ディスプ
レイ等の前面に装着されているものであり、図1
(a),(b)に示す様に、R(赤)、G(緑)、B
(青)に着色されたフイルタエレメント10aが、2次
元状に、例えば格子状に配列されて構成されている。図
1(a)に示したものは、各フイルタエレメント10a
を単純な格子状に配置した例であり、図1(b)に示し
たものはフイルタエレメント10aを千鳥格子状に配置
した例である。各フイルタエレメント10aの間には、
夫々のフイルタエレメント10a間の区切りを明確にし
て、画面を鮮明にするために、遮光格子10bが形成さ
れている。
【0024】図2は、図1に示したカラーフイルタ10
の側断面図であり、カラーフイルタ10の本体を構成す
るガラス基板12上に、遮光格子10bが形成され、そ
の上に各色のフイルタエレメント10aが形成されてい
る状態を示している。
【0025】カラーフイルタ10を製造するにあたって
は、ガラス基板12の上にクロムをスパッタリングによ
り付着させ、フオトリソグラフィーにより格子状のパタ
ーンを形成する。これが遮光格子10bとなる。次に、
この遮光格子10bの上にセルロース、アクリル系樹
脂、ゼラチン等から成る、液体を吸収する被染色層14
を形成し、この被染色層14のフイルタエレメント形成
領域にインクジェット方式の記録ヘッドにより着色剤
(染料)を混入した液滴(以下インクと呼ぶ)を吹き付
ける。これにより、被染色層14を着色してカラーのフ
イルタエレメント10aを形成する。なお、染料以外に
顔料を使用することも可能であるし、紫外線硬化型イン
クを使用することも可能である。なお、顔料や紫外線硬
化型インクを使用する場合は、被染色層14は必要ない
場合もある。
【0026】さらに、必要に応じて保護層を形成する。
保護層としては、光硬化タイプ、熱硬化タイプあるいは
光熱併用タイプの樹脂材料、蒸着、スパッタ等によって
形成された無機膜等を用いることができ、カラーフィル
タとした場合の透明性を有し、その後のITO(Indium
Tin Oxide)形成プロセス、配向膜形成プロセス等に耐
えうるものであれば使用可能である。
【0027】なお、カラー液晶パネルは、一般的にカラ
ーフィルタ基板12と対向基板54を合わせこみ、液晶
化合物52を封入することにより形成される。液晶パネ
ルの一方の基板54の内側に、TFT(Thin Film Trans
istor)(不図示)と透明な画素電極53がマトリックス
状に形成される。また、もう一方の基板12の内側に
は、画素電極に対向する位置にRGBの色材が配列する
ようカラーフィルタ10が設置され、その上に透明な対
向電極(共通電極)50が一面に形成される。遮光格子
10bは、通常カラーフィルター基板12側に形成され
るが(図3参照)、BM(ブラックマトリクス)オンア
レイタイプの液晶パネルにおいては対向するTFT基板
側に形成される(図4参照)。さらに、両基板の面内に
は配向膜51が形成されており、これをラビング処理す
ることにより液晶分子を一定方向に配列させることがで
きる。また、それぞれのガラス基板の外側には偏光板5
5が接着されており、液晶化合物52は、これらのガラ
ス基板の間隙(2〜5μm程度)に充填される。また、
バックライトとしては蛍光灯(不図示)と散乱板(不図
示)の組み合わせが一般的に用いられており、液晶化合
物をバックライト光の透過率を変化させる光シャッター
として機能させることにより表示を行う。
【0028】このような液晶パネルを情報処理装置に適
用した場合の例を図5乃至図7を参照して説明する。
【0029】図5は上記の液晶パネルをワードプロセッ
サ,パーソナルコンピュータ,ファクシミリ装置,複写
装置としての機能を有する情報処理装置に適用した場合
の概略構成を示すブロック図である。
【0030】図中、1801は装置全体の制御を行なう
制御部で、マイクロプロセッサ等のCPUや各種I/O
ポートを備え、各部に制御信号やデータ信号等を出力し
たり、各部よりの制御信号やデータ信号を入力して制御
を行なっている。1802はディスプレイ部で、この表
示画面には各種メニューや文書情報およびイメージリー
ダ1807で読み取ったイメージデータ等が表示され
る。1803はディスプレイ部1802上に設けられた
透明な感圧式のタッチパネルで、指等によりその表面を
押圧することにより、ディスプレイ部1802上での項
目入力や座標位置入力等を行なうことができる。
【0031】1804はFM(Frequency M
odulation)音源部で、音楽エディタ等で作成
された音楽情報をメモリ部1810や外部記憶装置18
12にデジタルデータとして記憶しておき、それらメモ
リ等から読み出してFM変調を行なうものである。FM
音源部1804からの電気信号はスピーカ部1805に
より可聴音に変換される。プリンタ部1806はワード
プロセッサ,パーソナルコンピュータ,ファクシミリ装
置,複写装置の出力端末として用いられる。
【0032】1807は原稿データを光電的に読取って
入力するイメージリーダ部で、原稿の搬送経路中に設け
られており、ファクシミリ原稿や複写原稿の他各種原稿
の読取りを行なう。
【0033】1808はイメージリーダ部1807で読
取った原稿データのファクシミリ送信や、送られてきた
ファクシミリ信号を受信して復号するファクシミリ(F
AX)の送受信部であり、外部とのインターフェース機
能を有する。1809は通常の電話機能や留守番電話機
能等の各種電話機能を有する電話部である。
【0034】1810はシステムプログラムやマネージ
ャプログラムおよびその他のアプリケーションプログラ
ム等や文字フォントおよび辞書等を記憶するROMや、
外部記憶装置1812からロードされたアプリケーショ
ンプログラムや文書情報、さらにはビデオRAM等を含
むメモリ部である。
【0035】1811は文書情報や各種コマンド等を入
力するキーボード部である。
【0036】1812はフロッピーディスクやハードデ
ィスク等を記憶媒体とする外部記憶装置で、この外部記
憶装置1812には文書情報や音楽或は音声情報、ユー
ザのアプリケーションプログラム等が格納される。
【0037】図6は図5に示す情報処理装置の模式的概
観図である。
【0038】図中、1901は上記の液晶パネルを利用
したフラットパネルディスプレイで、各種メニューや図
形情報および文書情報等を表示する。このディスプレイ
1901上ではタッチパネル1803の表面は指等で押
圧することにより座標入力や項目指定入力を行なうこと
ができる。1902は装置が電話器として機能するとき
に使用されているハンドセットである。キーボード19
03は本体と脱着可能にコードを介して接続されてお
り、各種文書機能や各種データ入力を行なうことができ
る。また、このキーボード1903には各種機能キー1
904等が設けられている。1905は外部記憶装置1
812へのフロッピーディスクの挿入口である。
【0039】1906はイメージリーダ部1807で読
取られる原稿を載置する用紙載置部で、読取られた原稿
は装置後部より排出される。またファクシミリ受信等に
おいては、インクジェットプリンタ1907よりプリン
トされる。
【0040】上記情報処理装置をパーソナルコンピュー
タやワードプロセッサとして機能する場合、キーボード
部1811から入力された各種情報が制御部1801に
より所定のプログラムに従って処理され、プリンタ部1
806に画像として出力される。
【0041】ファクシミリ装置の受信機として機能する
場合、通信回線を介してFAX送受信部1808から入
力したファクシミリ情報が制御部1801により所定の
プログラムに従って受信処理され、プリンタ部1806
に受信画像として出力される。
【0042】また、複写装置として機能する場合、イメ
ージリーダ部1807によって原稿を読取り、読取られ
た原稿データが制御部1801を介してプリンタ部18
06に複写画像として出力される。なお、ファクシミリ
装置の受信機として機能する場合、イメージリーダ部1
807によって読取られた原稿データは、制御部180
1により所定のプログラムに従って送信処理された後、
FAX送受信部1808を介して通信回線に送信され
る。
【0043】なお、上述した情報処理装置は図7に示す
ようにインクジェットプリンタを本体に内蔵した一体型
としてもよく、この場合は、よりポータブル性を高める
ことが可能となる。同図において、図6と同一機能を有
する部分には、対応する符号を付す。
【0044】次に、図8は一実施例のカラーフィルタの
製造装置の構成を示すブロック図である。
【0045】図8において、201は全体の制御を行う
ホストコンピュータ、202はステージ209の制御
部、203は着色を行うインクジェットヘッド208の
制御部、204はセンサ207からの画像信号の処理を
行う画像処理部、205は修復を行うためのインクジェ
ットヘッド206の制御部、207はインクジェットヘ
ッド208の吐出の有無の検知等を行うセンサ、209
はステージである。インクジェットヘッド206,20
8のうち上記のようにインクジェットヘッド208は着
色を行うための着色ヘッドであり、206は着色ヘッド
208の着色ミスがあった部分に着色剤を吐出し修復す
るための修復ヘッドである。着色ヘッド208とセンサ
207と修復ヘッド206によりヘッドユニット210
を構成している。
【0046】図9は、着色ヘッド208、修復ヘッド2
06、及びセンサ207とステージ209との位置関係
を摸式的に表した図である。図9において、12は着色
される対象物であるガラス基板であり、その表面には前
述したような被染色層14が予め形成されている。ステ
ージ209はガラス基板12を、図中X方向及びY方向
に動かし、ヘッドユニット210をガラス基板12に対
して相対的に走査させる。このように、ヘッドユニット
210が静止し、ステージ209がX、Y方向に移動し
ても良いが、逆に、ステージ209が静止しており、ヘ
ッドユニット210がX、Y方向に移動しても良い。着
色ヘッド208及び修復ヘッド206は図示したように
着色剤215を吐出し、ガラス基板12を着色する。
【0047】次に、図10は、前述した着色ヘッド20
8及び修復ヘッド206を構成する単色のインクジェッ
トヘッドIJHの構造を示す図である。着色ヘッド20
8及び修復ヘッド206は、この単色のインクジェット
ヘッドIJHを、例えばR(赤)、G(緑)、B(青)
の三色について1つずつ備えており、すなわち3つのイ
ンクジェットヘッドIJHにより、1つの着色ヘッド2
08または修復ヘッド206が構成されている。
【0048】図10において、インクジェットヘッドI
JHは、インクを加熱するための複数のヒータ102が
形成された基板であるヒータボード104と、このヒー
タボード104の上にかぶせられる天板106とから概
略構成されている。天板106には、複数の吐出口10
8が形成されており、吐出口108の後方には、この吐
出口108に連通するトンネル状の液路110が形成さ
れている。各液路110は、隔壁112により隣の液路
と隔絶されている。各液路110は、その後方において
1つのインク液室114に共通に接続されており、イン
ク液室114には、インク供給口116を介してインク
が供給され、このインクはインク液室114から夫々の
液路110に供給される。
【0049】ヒータボード104と、天板106とは、
各液路110に対応した位置に各ヒータ102が来る様
に位置合わせされて図10の様な状態に組み立てられ
る。図10においては、2つのヒータ102しか示され
ていないが、ヒータ102は、夫々の液路110に対応
して1つずつ配置されている。そして、図10の様に組
み立てられた状態で、ヒータ102に所定の駆動パルス
を供給すると、ヒータ102上のインクが沸騰して気泡
を形成し、この気泡の体積膨張によりインクが吐出口1
08から押し出されて吐出される。従って、ヒータ10
2に加える駆動パルスを制御、例えば電力の大きさを制
御することにより気泡の大きさを調整することが可能で
あり、吐出口から吐出されるインクの体積を自在にコン
トロールすることができる。
【0050】次に、図11は、着色するガラス基板12
と着色剤(インク)を吐出するヘッドユニット210及
びセンサ207の走査方向を示した図である。図11に
おいて、12はガラス基板、217は赤(以下Rと記
す)の着色剤が吐出される光透過性の部位、218は緑
(以下G)の着色剤が吐出される光透過性の部位、21
9は青(以下B)の着色剤が吐出される光透過性の部位
であり、各色の着色剤は、図中の枠内に着色されるもの
である。矢印220は図9におけるヘッドユニット21
0とガラス基板12の相対的な移動方向を示す。また、
センサ207はヘッドユニット210上で走査可能に構
成されており、矢印221はセンサ207の走査方向を
示している。図11に示す相対的な移動関係、及びセン
サ207自身の走査によって、着色ヘッド208による
着色、センサ207による着色ヘッド208の吐出の有
無、及び修復ヘッド206による着色ヘッド208が不
吐出の場合の修復が可能となり、インクジェット記録技
術を用いたカラーフィルタの着色及び修復が可能とな
る。ここでR、G、B、各色に対応する光透過性部位の
配置は、図に示すような配置に限らないことは言うまで
もない。また、吐出する着色剤の色がR、G、Bに限定
されるものでもない。
【0051】図11(b)は、着色の方向が図11
(a)に示す方向と90度回転させて着色を行った場合
の、センサ207の走査方向を表した図であり、着色の
方向が変わっても、センサ207による不吐出の検出及
び修復ヘッド206による修復が可能なことは、言うま
でもない。
【0052】図12は、着色する色が、R、G、B、3
色の場合の着色ヘッド208とセンサ207の配置の一
例を示す図である。図12において、着色ヘッド208
は、各色毎のインクジェットヘッドR,G,Bを有してお
り、修復ヘッド206は、各色毎の修復用のインクジェ
ットヘッドR’,G’,B’を有している。図12に示す
様にヘッド及びセンサを配置すれば、R、G、B各色同
時の着色及びR、G、B各色同時の修復が、ガラス基板
12との相対移動が行なわれているのと同時に実行され
る。
【0053】図13は、着色の方向が図12に示す方向
と90度回転させて着色を行った場合の、着色ヘッド2
08、センサ207及び修復ヘッド206の配置の一例
を示す図である。図13に示すように、図12に示す方
向と90度回転させた方向に着色を行った場合において
も、R、G、B各色同時の着色及びR、G、B各色同時
の修復が、ガラス基板12との相対移動が行なわれてい
るのと同時に実行される。この場合、着色ヘッド20
8、センサ207、修復ヘッド206の構成を変えるこ
となく、ガラス基板12との相対移動方向を変えること
のみで対応することができる。
【0054】図14及び図15は、着色及び修復の様子
を摸式的に示した図であり、図14は正常に着色が行わ
れた場合を示し、図15は不吐出が起きた場合を示す。
【0055】図14(a)において、230は基板上に
形成された光透過性部位(以下フィルタエレメントと記
す)であり、図11に示した217,218,219と同
じものである。このフィルタエレメント230内に着色
剤が吐出されるものである。今、フィルタエレメント2
30と着色ヘッド208の位置関係が、図14(a)の
様になった時点で、着色剤215が吐出される。図中t
1は着色ヘッド208が吐出を行った位置にセンサ20
7が来るまでの時間を表し、t2はセンサ207が吐出
位置に到達してから、修復ヘッド206が吐出位置に到
達するまでの時間を示す。t1、t2は、着色ヘッド2
08とセンサ207の距離、センサ207と修復ヘッド
206との距離、及び着色ヘッド208、修復ヘッド2
06の吐出周波数によって決定される。図14(b)
は、着色ヘッド208が着色剤を吐出してから時間t1
後の位置関係を示した図であり、このタイミングでセン
サ207は着色ヘッド208が着色剤を吐出したか否か
を検出する。図14(b)においては、着色剤の吐出は
正常に行われているために、修復ヘッド206は着色剤
の吐出を時間t2後に行なわなくても良い。時間t2後
の各ヘッドとセンサの位置関係は、図14(c)の様に
なっている。
【0056】図15(a)において、着色ヘッド208
が、フィルタエレメント230の吐出開始位置に到達し
着色剤の吐出を行ったが、何らかの原因で着色剤が吐出
されず、本来あるべき着色剤215が存在しない。着色
ヘッド208が吐出位置に達してから時間t1後にセン
サ207が吐出位置に到達する。この時の位置関係を図
15(b)に示す。このタイミングでセンサ207は着
色剤が吐出されていないのを検知し、時間t2後に修復
ヘッド206によって着色剤の吐出を行い、着色ヘッド
208の不吐出による欠陥の修復を行う。この時の位置
関係図を図15(c)に示す。図14、図15において
は、説明の便宜上、着色ヘッド及び修復ヘッドはそれぞ
れ1つで説明したが、それぞれ複数のヘッドから構成さ
れていても同じである。また、着色方向が90度回転し
ても同じである。
【0057】図16及び図17は、着色の方向を90度
回転させたときの、着色及び修復の様子を模式的に示し
た図であり、図16は正常に着色が行われた場合を示
し、図17は不吐出がおきた場合を示す。
【0058】図16(a)において、230は基板上に
形成された光透過性部位(以下フィルタエレメントと記
す)であり、図11に示した217,218,219と同
じものである。このフィルタエレメント230内に着色
剤が吐出されるものである。今、フィルタエレメント2
30と着色ヘッド208の位置関係が、図16(a)の
様になった時点で、着色剤215が吐出される。図中t
1は着色ヘッド208が吐出を行った位置にセンサ20
7が来るまでの時間を表し、t2はセンサ207が吐出
位置に到達してから、修復ヘッド206が吐出位置に到
達するまでの時間を示す。t1、t2は、着色ヘッド2
08とセンサ207の距離、センサ207と修復ヘッド
206との距離、及び着色ヘッド208、修復ヘッド2
06の吐出周波数によって決定される。図16(b)
は、着色ヘッド208が着色剤を吐出してから時間t1
後の位置関係を示した図であり、このタイミングでセン
サ207は着色ヘッド208が着色剤を吐出したか否か
を検出する。図16(b)においては、着色剤の吐出は
正常に行われているために、修復ヘッド206は着色剤
の吐出を時間t2後に行なわなくても良い。時間t2後
の各ヘッドとセンサの位置関係は、図16(c)の様に
なっている。
【0059】図17(a)において、着色ヘッド208
が、フィルタエレメント230の吐出開始位置に到達し
着色剤の吐出を行ったが、何らかの原因で着色剤が吐出
されず、本来あるべき着色剤215が存在しない。着色
ヘッド208が吐出位置に達してから時間t1後にセン
サ207が吐出位置に到達する。この時の位置関係を図
17(b)に示す。このタイミングでセンサ207は着
色剤が吐出されていないのを検知し、時間t2後に修復
ヘッド206によって着色剤の吐出を行い、着色ヘッド
208の不吐出による欠陥の修復を行う。この時の位置
関係図を図17(c)に示す。図16、図17において
は、説明の便宜上、着色ヘッド及び修復ヘッドはそれぞ
れ1つで説明したが、それぞれ複数のヘッドから構成さ
れていても同じである。この様に、着色方向が90度回
転した場合においても、着色と同時の着色剤の吐出の有
無の検知と修復が可能である。
【0060】図18は、着色ヘッドと修復ヘッドの構成
を示した図である。図18(a)において、300,3
01は、複数の吐出口が直線上に並んで形成された着色
ヘッドであり(以下ラインヘッドと記す)302は吐出
口である。305、306は1個の吐出口のみを持つ修
復ヘッドであり(以下シリアルヘッドと記す)、30
3、304は、修復用シリアルヘッド305、306を
支持するガイドである。シリアルヘッド305、306
はこのガイド上を移動することが可能となっており、そ
の移動方向を矢印308で示す。ここで、着色用ライン
ヘッド301の吐出不良の修復は、修復用シリアルヘッ
ド305が行い、着色用ラインヘッド301の複数の吐
出口のうちの一つに、なんらかの要因でN1なる吐出不
良が発生した時は、修復用シリアルヘッド305は、ガ
イド303上をN1の位置に移動し、吐出不良の修復を
行うことになる。着色用ラインヘッド300の吐出不良
N2の修復は、同様にして修復用シリアルヘッド306
が、ガイド304上をN2の位置に移動し、吐出不良の
修復を行うことになる。この様に、着色用ラインヘッド
に1つの吐出不良がある場合は、修復ヘッドとしてシリ
アルヘッドでも対応が可能であるが、図18(b)に示
すように、個々の着色用ラインヘッドに複数の吐出不良
が存在する場合には、対応できなくなる。例えば、着色
用ラインヘッド301に、複数の吐出不良、N1,N
2,N3,N4がある場合、修復ヘッド305は、N
1,N2,N3,N4の位置に順次移動して修復を行う
ことになるが、N1〜N4を含むラインヘッド301上
の複数の吐出口は、同時に吐出されるために、順次移動
して修復を行うことは、実際は不可能である。もし、こ
の様な着色用ラインヘッドと修復用シリアルヘッドの組
み合わせで修復を行うとすれば、着色用ラインヘッド3
01が1ラインの吐出を行った時点で、一旦、着色対象
との相対移動307を停止し、順次N1〜N4の修復を
行なっていけば実現できる。しかしながら、吐出不良が
発生するたびに着色を停止しなければならず、膨大な着
色時間を要することになってしまう。こうした問題を解
決し、着色と同時に修復を行なうためには、図18
(c)に示すように、着色用ラインヘッド300,30
1に対し、修復用ヘッド208もラインヘッド313,
312で構成することが必要である。302,314は
それぞれの吐出口を示す。ここで、着色用ラインヘッド
300,309の吐出口の数に対し、修復用ラインヘッ
ド313、314の吐出口の数は、同じかまたはそれ以
上の数とする。
【0061】次に着色ヘッドの不吐出の検知について、
詳しく説明する。
【0062】図19は、着色ヘッドの不吐出を検出する
回路の一例である。
【0063】235は検出回路の制御を行うCPU、2
07はラインセンサ等の撮像素子からなるセンサ、23
7はセンサ207の感度ムラや不図示の照明系のムラ等
の補正を行うシェーディング補正処理部、238はガラ
ス基板12上に形成されたフィルタエレメントのパター
ンをあらかじめ登録しておくことが可能なマスク処理
部、239はセンサ207からの入力信号をCPU23
5によって設定されたレベルによって比較判定を行う比
較判定処理部、240は比較判定された信号を格納し、
着色ヘッドの吐出タイミング信号に同期させて出力させ
る例えばFIFO等で構成された結果格納出力部であ
る。
【0064】まずはじめに、マスクデータの登録を行
う。センサ207の個々の撮像素子と、フィルタエレメ
ント10a(217,218,219,230)及び遮光
格子10b(図1、図11及び図14参照)との対応関
係は、センサ207の前に配置された不図示の光学系の
歪の影響や、フィルタエレメント10aの形成誤差等に
より、センサ207の受光面上に投影されるフィルタエ
レメント10aや遮光格子10bの像は、センサ207
の受光面全域にわたって必ずしも一定幅とはならない。
そのため、センサ207の個々の撮像素子とフィルタエ
レメント10aの位置関係を対応付けておく必要があ
る。そこで、まずはじめに、フィルタエレメント10a
と遮光格子10bとが形成されている着色していないガ
ラス基板12を、センサ207によって走査し読み取っ
た後、マスク処理部238に格納する。センサ207上
に投影される像の歪みは、時間的に変化するものではな
いので、センサ207の走査は、1回の走査で良い。マ
スク処理部238に格納されたデータは、CPU235
によって読み出すことが可能で、センサ207の個々の
撮像素子と、ガラス基板12上に形成されたフィルタエ
レメント10aの対応関係を演算した後、マスクデータ
としてマスク処理部238に書き込む。このマスクデー
タの登録は、装置起動後に、あらかじめ保存しておいた
マスクデータを登録しても、また、ガラス基板12を交
換する毎に演算し直してもよい。
【0065】マスクデータの登録が完了すると、インク
の不吐出の検出が可能な状態となる。図20は、動作の
タイミング図である。センサ207によって撮像された
入力信号は、シェーディング補正処理部237によっ
て、感度ムラ、照明ムラが除去され、比較判定処理部2
39により、CPU235によって設定されたレベルで
2値化され2値化信号となっている。ここで、マスクデ
ータの有効領域を決定するマスク領域信号の範囲にあ
り、あらかじめ登録されているマスクデータの、例えば
立下がり部に相当する2値化信号のデータが、High
であれば、順に増分されているアドレス領域に、この部
分の吐出が正常である意味の1を書き込みデータとし
て、結果格納出力部240に書き込み、Lowであれ
ば、この部分の吐出に異常が発生したとして、0を書き
込みデータとして、結果格納出力部240に書き込む。
このようにして結果格納出力部240に作成されたイン
クの吐出の有無の結果は、修復ヘッド206の吐出タイ
ミング信号に同期して出力され、読み出しデータが1の
ときは、センサ207の直後に配置された修復ヘッド2
06の吐出を行わず、0の時は不良が発生したとして修
復ヘッド206の吐出を行う。
【0066】ここで、着色の方向を90度回転させて行
う場合には、センサ207の個々の撮像素子と、ガラス
基板12上に形成されたフィルタエレメントの対応関係
を登録しなおすだけで実現できることは、明らかであ
る。
【0067】以上説明したように、上記の実施例によれ
ば、着色と同時に修復が行え、今まで必要としていた、
検査工程、修復工程が不要となり、大幅なコストダウン
が達成できる。また常に、着色剤の吐出状態を監視して
いるために、品質の安定化がはかれ、より高品質のカラ
ーフィルタを製造することが可能となる。
【0068】なお、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲
で、上記実施例を修正または変形したものに適用可能で
ある。
【0069】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネル
ギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱
変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーにより
インクの状態変化を生起させる方式のプリント装置につ
いて説明したが、かかる方式によれば記録の高密度化、
高精細化が達成できる。
【0070】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0071】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0072】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0073】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0074】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0075】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0076】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化する
ものを用いても良く、あるいはインクジェット方式では
インク自体を30°C以上70°C以下の範囲内で温度
調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように
温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付
与時にインクが液状をなすものであればよい。
【0077】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0078】
【発明の効果】以上の説明した様に本発明によれば、イ
ンクジェットヘッドでフィルタエレメントを着色する場
合に、第1のヘッドが吐出する1つの着色剤ドット毎に
着色の良不良を判定し、即座に第1のヘッドに連続する
第2のヘッドにより修復を行うことにより、インクジェ
ットヘッドの1回の走査で着色と修復が行われるため、
後工程で検査と修復を行う場合に比較して短時間で良品
のカラーフィルタが得られ、生産効率が向上する。これ
に伴ってカラーフィルタのローコスト化を実現すること
が出来る。
【0079】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる製造方法及び製造装置により製
造されるカラーフイルタの部分拡大図である。
【図2】図1に示したカラーフイルタの側断面図であ
る。
【図3】カラー液晶パネルの構造を示した側断面図であ
る。
【図4】カラー液晶パネルの構造を示した側断面図であ
る。
【図5】液晶パネルが使用される情報処理装置を示した
ブロック図である。
【図6】液晶パネルが使用される情報処理装置を示した
図である。
【図7】液晶パネルが使用される情報処理装置を示した
図である。
【図8】一実施例のカラーフィルタ製造装置の構成を示
すブロック図である。
【図9】着色ヘッドと修復ヘッドとセンサの位置関係を
模式的に示した図である。
【図10】インクジェットヘッドIJHの構造を示す図
である。
【図11】着色するガラス基板と吐出するインク及びセ
ンサの走査方向を示した図である。
【図12】複数色の場合の着色ヘッドとセンサの配置の
一例を示す図である。
【図13】複数色の場合の着色ヘッドとセンサの配置の
一例を示す図である。
【図14】着色と修復の様子を表した図である。
【図15】着色と修復の様子を表した図である。
【図16】着色方向を90度回転させたときの着色と修
復の様子を表した図である。
【図17】着色方向を90度回転させたときの着色と修
復の様子を表した図である。
【図18】着色ヘッドと修復ヘッドの構成を示した図で
ある。
【図19】インクの不吐出を検出する回路の例を示すブ
ロック図である。
【図20】インクの不吐出を検出する回路のタイミング
図である。
【符号の説明】
201 ホストコンピュータ 202 ステージ制御部 203 着色ヘッド制御部 204 画像処理部 205 修復ヘッド制御部 206 修復ヘッド 207 センサ 208 着色ヘッド 209 ステージ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットヘッドを光透過性の基板
    上を相対的に走査させながら着色剤を吐出させ、該吐出
    された着色剤により着色されたフィルタエレメントを前
    記基板上に複数個並べて形成することにより製造される
    カラーフィルタの製造方法であって、 前記インクジェットヘッドは、前記フィルタエレメント
    を着色するための第1のヘッドと、該第1のヘッドによ
    り着色された部位の着色状態を検査するセンサと、該セ
    ンサにより前記第1のヘッドによる着色不良が発見され
    たときに、この着色不良部位を着色して修復する第2の
    ヘッドとを有し、前記第1のヘッドによる着色と、前記
    センサによる検査と、前記第2のヘッドによる修復と
    を、前記インクジェットヘッドを走査させながら、着色
    された1つのドット毎に行うことを特徴とするカラーフ
    ィルタの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2のヘッドは、着色剤を
    吐出するノズルをそれぞれ複数個備えていることを特徴
    とする請求項1に記載のカラーフィルタの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2のヘッドのノズルの数は、前記
    第1のヘッドのノズルの数以上であることを特徴とする
    請求項2に記載のカラーフィルタの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記基板には、前記フィルタエレメント
    を仕切るための遮光格子が形成されており、前記第1の
    ヘッドによる着色の前に、前記遮光格子のパターンを予
    め測定して記憶しておく測定工程を具備することを特徴
    とする請求項1に記載のカラーフィルタの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記インクジェットヘッドは、熱エネル
    ギーを利用してインクを吐出するヘッドであって、イン
    クに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー
    変換体を備えていることを特徴とする請求項1に記載の
    カラーフィルタの製造方法。
  6. 【請求項6】 インクジェットヘッドを光透過性の基板
    上を相対的に走査させながら着色剤を吐出させ、該吐出
    された着色剤により着色されたフィルタエレメントを前
    記基板上に複数個並べて形成することにより製造される
    カラーフィルタの製造装置であって、 前記インクジェットヘッドは、前記フィルタエレメント
    を着色するための第1のヘッドと、該第1のヘッドによ
    り着色された部位の着色状態を検査するセンサと、該セ
    ンサにより前記第1のヘッドによる着色不良が発見され
    たときに、この着色不良部位を着色して修復する第2の
    ヘッドとを具備することを特徴とするカラーフィルタの
    製造装置。
  7. 【請求項7】 前記インクジェットヘッドの前記基板に
    対する相対的な走査方向を90度回転させる手段を更に
    具備することを特徴とする請求項6に記載のカラーフィ
    ルタの製造装置。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2のヘッドは、着色剤を
    吐出するノズルをそれぞれ複数個備えていることを特徴
    とする請求項6に記載のカラーフィルタの製造装置。
  9. 【請求項9】 前記第2のヘッドのノズルの数は、前記
    第1のヘッドのノズルの数以上であることを特徴とする
    請求項8に記載のカラーフィルタの製造装置。
  10. 【請求項10】 前記基板には、前記フィルタエレメン
    トを仕切るための遮光格子が形成されており、前記第1
    のヘッドによる着色の前に、前記遮光格子のパターンを
    予め測定して記憶しておく記憶手段をさらに具備するこ
    とを特徴とする請求項6に記載のカラーフィルタの製造
    装置。
  11. 【請求項11】 前記インクジェットヘッドは、熱エネ
    ルギーを利用してインクを吐出するヘッドであって、イ
    ンクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギ
    ー変換体を備えていることを特徴とする請求項6に記載
    のカラーフィルタの製造装置。
  12. 【請求項12】 インクジェットヘッドを光透過性の基
    板上を相対的に走査させながら着色剤を吐出させ、該吐
    出された着色剤により着色されたフィルタエレメントを
    前記基板上に複数個並べて形成することにより製造され
    るカラーフィルタであって、 前記インクジェットヘッドは、前記フィルタエレメント
    を着色するための第1のヘッドと、該第1のヘッドによ
    り着色された部位の着色状態を検査するセンサと、該セ
    ンサにより前記第1のヘッドによる着色不良が発見され
    たときに、この着色不良部位を着色して修復する第2の
    ヘッドとを有し、前記第1のヘッドによる着色と、前記
    センサによる検査と、前記第2のヘッドによる修復と
    を、前記インクジェットヘッドを走査させながら、着色
    された1つのドット毎に行うことにより製造されたこと
    を特徴とするカラーフィルタ。
  13. 【請求項13】 インクジェットヘッドを光透過性の基
    板上を相対的に走査させながら着色剤を吐出させ、該吐
    出された着色剤により着色されたフィルタエレメントを
    前記基板上に複数個並べて形成することにより製造され
    るカラーフィルタを用いた液晶表示装置であって、 前記インクジェットヘッドは、前記フィルタエレメント
    を着色するための第1のヘッドと、該第1のヘッドによ
    り着色された部位の着色状態を検査するセンサと、該セ
    ンサにより前記第1のヘッドによる着色不良が発見され
    たときに、この着色不良部位を着色して修復する第2の
    ヘッドとを有し、前記第1のヘッドによる着色と、前記
    センサによる検査と、前記第2のヘッドによる修復と
    を、前記インクジェットヘッドを走査させながら、着色
    された1つのドット毎に行うことにより製造されたカラ
    ーフィルタと、 該カラーフィルタに対向する基板とを有し、両基板間に
    液晶化合物を封入したことを特徴とする液晶表示装置。
  14. 【請求項14】 インクジェットヘッドを光透過性の基
    板上を相対的に走査させながら着色剤を吐出させ、該吐
    出された着色剤により着色されたフィルタエレメントを
    前記基板上に複数個並べて形成することにより製造され
    るカラーフィルタを用いた、液晶表示装置を備えた装置
    であって、 前記インクジェットヘッドは、前記フィルタエレメント
    を着色するための第1のヘッドと、該第1のヘッドによ
    り着色された部位の着色状態を検査するセンサと、該セ
    ンサにより前記第1のヘッドによる着色不良が発見され
    たときに、この着色不良部位を着色して修復する第2の
    ヘッドとを有し、前記第1のヘッドによる着色と、前記
    センサによる検査と、前記第2のヘッドによる修復と
    を、前記インクジェットヘッドを走査させながら、着色
    された1つのドット毎に行うことにより製造されたカラ
    ーフィルタと、該カラーフィルタに対向する基板とを有
    し、両基板間に液晶化合物を封入した液晶表示装置と、 該液晶表示装置に画像信号を出力する画像信号出力手段
    とを具備することを特徴とする、液晶表示装置を備えた
    装置。
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