JPH1114820A - カラーフィルタの製造方法及び製造装置及びカラーフィルタ及び表示装置及びこの表示装置を備えた装置 - Google Patents
カラーフィルタの製造方法及び製造装置及びカラーフィルタ及び表示装置及びこの表示装置を備えた装置Info
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- JPH1114820A JPH1114820A JP16719097A JP16719097A JPH1114820A JP H1114820 A JPH1114820 A JP H1114820A JP 16719097 A JP16719097 A JP 16719097A JP 16719097 A JP16719097 A JP 16719097A JP H1114820 A JPH1114820 A JP H1114820A
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- colored
- jet head
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Abstract
(57)【要約】
【課題】インクジェットヘッドのノズルのピッチ間隔と
カラーフィルタ基板の画素列のピッチ間隔とを正確に一
致させることができるカラーフィルタの製造装置を提供
する。 【解決手段】インクジェットヘッドIJHとカラーフィ
ルタ基板201とを相対的に走査させるためのステージ
206と、インクジェットヘッドIJHの温度を検出す
る温度測定器210と、インクジェットヘッドIJHの
走査方向に対する角度を調整するための角度調整装置2
15と、温度測定器210によって検出された温度に基
づいて角度調整装置215の調整量を制御する制御装置
216とを具備する。
カラーフィルタ基板の画素列のピッチ間隔とを正確に一
致させることができるカラーフィルタの製造装置を提供
する。 【解決手段】インクジェットヘッドIJHとカラーフィ
ルタ基板201とを相対的に走査させるためのステージ
206と、インクジェットヘッドIJHの温度を検出す
る温度測定器210と、インクジェットヘッドIJHの
走査方向に対する角度を調整するための角度調整装置2
15と、温度測定器210によって検出された温度に基
づいて角度調整装置215の調整量を制御する制御装置
216とを具備する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばカラーテレ
ビ、パーソナルコンピュータ等のカラー液晶ディスプレ
イに用いられるカラーフィルタの製造方法及び製造装置
及びカラーフィルタ及び表示装置及びこの表示装置を備
えた装置に関するものである。
ビ、パーソナルコンピュータ等のカラー液晶ディスプレ
イに用いられるカラーフィルタの製造方法及び製造装置
及びカラーフィルタ及び表示装置及びこの表示装置を備
えた装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カラーフィルタの製造方法として
は、顔料分散法、染色法、電着法、印刷法等が知られて
いる。
は、顔料分散法、染色法、電着法、印刷法等が知られて
いる。
【0003】顔料分散法とは、ガラス基板上に顔料を分
散した感光性樹脂層を形成し、これをパターニングする
ことにより単色のパターンを得る工程をR,G,B3色
につき3回繰り返すことによりカラーフィルタを形成す
る物である。
散した感光性樹脂層を形成し、これをパターニングする
ことにより単色のパターンを得る工程をR,G,B3色
につき3回繰り返すことによりカラーフィルタを形成す
る物である。
【0004】染色法とは、ガラス基板上に染色用の材料
である水溶性の高分子材料の層を形成し、これをフォト
リソグラフィにより所望のパターンに成形し、そしてこ
のガラス基板を染色漕浸漬して着色されたパターンを得
る工程をR,G,B3色につき3回繰り返すことにより
カラーフィルタを形成するものである。
である水溶性の高分子材料の層を形成し、これをフォト
リソグラフィにより所望のパターンに成形し、そしてこ
のガラス基板を染色漕浸漬して着色されたパターンを得
る工程をR,G,B3色につき3回繰り返すことにより
カラーフィルタを形成するものである。
【0005】電着法とは、ガラス基板上に透明電極パタ
ーンを形成し、このガラス基板を顔料、樹脂、電解液等
の入った電着塗装液に浸漬して単色を電着させる工程を
R,G,B3色につき3回繰り返し、そして焼成するこ
とによりカラーフィルタを形成するものである。
ーンを形成し、このガラス基板を顔料、樹脂、電解液等
の入った電着塗装液に浸漬して単色を電着させる工程を
R,G,B3色につき3回繰り返し、そして焼成するこ
とによりカラーフィルタを形成するものである。
【0006】そして印刷法とは、熱硬化型の樹脂に顔料
を分散させた物を用いた印刷を3回繰り返すことにより
R,G,B各色を塗り分け、その後、樹脂を熱硬化させ
るものである。
を分散させた物を用いた印刷を3回繰り返すことにより
R,G,B各色を塗り分け、その後、樹脂を熱硬化させ
るものである。
【0007】この4種の方法に共通しているのは、R,
G,B3色を着色するために同一工程を3回繰り返す必
要があり、工程数が多いために、歩留りが低下し、コス
トが高くなる、等の欠点を有するということである。
G,B3色を着色するために同一工程を3回繰り返す必
要があり、工程数が多いために、歩留りが低下し、コス
トが高くなる、等の欠点を有するということである。
【0008】更に、電着法は、形成可能なパターンの形
状が限定されるため、TFTヘの適用が困難である。ま
た印刷法は、解像性が悪く、パターン微細化への対応が
困難である等の欠点を有する。
状が限定されるため、TFTヘの適用が困難である。ま
た印刷法は、解像性が悪く、パターン微細化への対応が
困難である等の欠点を有する。
【0009】そこで、これらの欠点を補うべく、ガラス
基板上にインクジェットヘッドによりインクを吐出させ
てカラーフィルタのパターンを形成する技術が提案され
ている(特開昭59−75205、特開昭63−235
901、特開平1−217320等)。
基板上にインクジェットヘッドによりインクを吐出させ
てカラーフィルタのパターンを形成する技術が提案され
ている(特開昭59−75205、特開昭63−235
901、特開平1−217320等)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このようなインクジェ
ット方式を用いてカラーフィルタを製造する場合、複数
の吐出ノズルを有する長尺状のインクジェットヘッドを
カラーフィルタ基板に対して相対的に走査させ、カラー
フィルタの複数の画素列を一回の走査で着色することが
一般的に行われる。この場合、複数の画素列のピッチ間
隔とインクジェットヘッドのノズルのピッチ間隔が正確
に一致している必要があるが、従来では、カラーフィル
タの着色中にインクジェットヘッドの温度が変化した場
合、ノズルのピッチ間隔が変化してしまい、ノズルの位
置が画素列の位置から僅かにずれてしまうという問題点
があった。
ット方式を用いてカラーフィルタを製造する場合、複数
の吐出ノズルを有する長尺状のインクジェットヘッドを
カラーフィルタ基板に対して相対的に走査させ、カラー
フィルタの複数の画素列を一回の走査で着色することが
一般的に行われる。この場合、複数の画素列のピッチ間
隔とインクジェットヘッドのノズルのピッチ間隔が正確
に一致している必要があるが、従来では、カラーフィル
タの着色中にインクジェットヘッドの温度が変化した場
合、ノズルのピッチ間隔が変化してしまい、ノズルの位
置が画素列の位置から僅かにずれてしまうという問題点
があった。
【0011】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その目的は、インクジェットヘッド
のノズルのピッチ間隔とカラーフィルタ基板の画素列の
ピッチ間隔とを正確に一致させることができるカラーフ
ィルタの製造方法及び製造装置を提供することである。
されたものであり、その目的は、インクジェットヘッド
のノズルのピッチ間隔とカラーフィルタ基板の画素列の
ピッチ間隔とを正確に一致させることができるカラーフ
ィルタの製造方法及び製造装置を提供することである。
【0012】また、本発明の他の目的は、上記の製造方
法により製造されたカラーフィルタ及び表示装置及びこ
の表示装置を備えた装置を提供することである。
法により製造されたカラーフィルタ及び表示装置及びこ
の表示装置を備えた装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明に係わるカラーフィルタ
の製造方法は、複数のインク吐出ノズルを有するインク
ジェットヘッドと被着色体とを相対的に走査させなが
ら、前記インクジェットヘッドから前記被着色体に向け
てインクを吐出してカラーフィルタの各画素を着色する
ことによりカラーフィルタを製造する方法であって、前
記インクジェットヘッドの温度を検出し、該温度におけ
る前記複数のインク吐出ノズル間の間隔の変化を算出
し、該間隔の変化に基づいて前記インクジェットヘッド
の走査方向に対する傾き角を調整しながら前記被着色体
を着色することを特徴としている。
目的を達成するために、本発明に係わるカラーフィルタ
の製造方法は、複数のインク吐出ノズルを有するインク
ジェットヘッドと被着色体とを相対的に走査させなが
ら、前記インクジェットヘッドから前記被着色体に向け
てインクを吐出してカラーフィルタの各画素を着色する
ことによりカラーフィルタを製造する方法であって、前
記インクジェットヘッドの温度を検出し、該温度におけ
る前記複数のインク吐出ノズル間の間隔の変化を算出
し、該間隔の変化に基づいて前記インクジェットヘッド
の走査方向に対する傾き角を調整しながら前記被着色体
を着色することを特徴としている。
【0014】また、この発明に係わるカラーフィルタの
製造方法において、前記インクジェットの傾き角の調整
は、前記複数のインク吐出ノズルの前記走査方向に直交
する方向のピッチ間隔が前記画素のピッチ間隔に一致す
るように行なうことを特徴としている。
製造方法において、前記インクジェットの傾き角の調整
は、前記複数のインク吐出ノズルの前記走査方向に直交
する方向のピッチ間隔が前記画素のピッチ間隔に一致す
るように行なうことを特徴としている。
【0015】また、この発明に係わるカラーフィルタの
製造方法において、前記インクジェットヘッドは、熱エ
ネルギーを利用してインクを吐出するヘッドであって、
インクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネル
ギー発生体を備えることを特徴としている。
製造方法において、前記インクジェットヘッドは、熱エ
ネルギーを利用してインクを吐出するヘッドであって、
インクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネル
ギー発生体を備えることを特徴としている。
【0016】また、本発明に係わるカラーフィルタの製
造装置は、複数のインク吐出ノズルを有するインクジェ
ットヘッドと被着色体とを相対的に走査させながら、前
記インクジェットヘッドから前記被着色体に向けてイン
クを吐出してカラーフィルタの各画素を着色することに
よりカラーフィルタを製造する装置であって、前記イン
クジェットヘッドと前記被着色体とを相対的に走査させ
るための移動手段と、前記インクジェットヘッドの温度
を検出する温度検出手段と、前記インクジェットヘッド
の走査方向に対する角度を調整するための角度調整手段
と、前記温度検出手段によって検出された温度に基づい
て前記角度調整手段の調整量を制御する制御手段とを具
備することを特徴としている。
造装置は、複数のインク吐出ノズルを有するインクジェ
ットヘッドと被着色体とを相対的に走査させながら、前
記インクジェットヘッドから前記被着色体に向けてイン
クを吐出してカラーフィルタの各画素を着色することに
よりカラーフィルタを製造する装置であって、前記イン
クジェットヘッドと前記被着色体とを相対的に走査させ
るための移動手段と、前記インクジェットヘッドの温度
を検出する温度検出手段と、前記インクジェットヘッド
の走査方向に対する角度を調整するための角度調整手段
と、前記温度検出手段によって検出された温度に基づい
て前記角度調整手段の調整量を制御する制御手段とを具
備することを特徴としている。
【0017】また、この発明に係わるカラーフィルタの
製造装置において、前記制御手段は、前記インクジェッ
トヘッドによる被着色体の着色中に、リアルタイムに前
記インクジェットヘッドの角度を制御することを特徴と
している。
製造装置において、前記制御手段は、前記インクジェッ
トヘッドによる被着色体の着色中に、リアルタイムに前
記インクジェットヘッドの角度を制御することを特徴と
している。
【0018】また、この発明に係わるカラーフィルタの
製造装置において、前記インクジェットヘッドと前記被
着色体との距離間隔を調整する距離調整手段をさらに具
備することを特徴としている。
製造装置において、前記インクジェットヘッドと前記被
着色体との距離間隔を調整する距離調整手段をさらに具
備することを特徴としている。
【0019】また、この発明に係わるカラーフィルタの
製造装置において、前記インクジェットヘッドは、熱エ
ネルギーを利用してインクを吐出するヘッドであって、
インクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネル
ギー発生体を備えることを特徴としている。
製造装置において、前記インクジェットヘッドは、熱エ
ネルギーを利用してインクを吐出するヘッドであって、
インクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネル
ギー発生体を備えることを特徴としている。
【0020】また、本発明に係わるカラーフィルタは、
複数のインク吐出ノズルを有するインクジェットヘッド
と被着色体とを相対的に走査させながら、前記インクジ
ェットヘッドから前記被着色体に向けてインクを吐出し
てカラーフィルタの各画素を着色することにより製造さ
れたカラーフィルタであって、前記インクジェットヘッ
ドの温度を検出し、該温度における前記複数のインク吐
出ノズル間の間隔の変化を算出し、該間隔の変化に基づ
いて前記インクジェットヘッドの走査方向に対する傾き
角を調整しながら着色されたことを特徴としている。
複数のインク吐出ノズルを有するインクジェットヘッド
と被着色体とを相対的に走査させながら、前記インクジ
ェットヘッドから前記被着色体に向けてインクを吐出し
てカラーフィルタの各画素を着色することにより製造さ
れたカラーフィルタであって、前記インクジェットヘッ
ドの温度を検出し、該温度における前記複数のインク吐
出ノズル間の間隔の変化を算出し、該間隔の変化に基づ
いて前記インクジェットヘッドの走査方向に対する傾き
角を調整しながら着色されたことを特徴としている。
【0021】また、本発明に係わる表示装置は、複数の
インク吐出ノズルを有するインクジェットヘッドと被着
色体とを相対的に走査させながら、前記インクジェット
ヘッドから前記被着色体に向けてインクを吐出してカラ
ーフィルタの各画素を着色することにより製造されたカ
ラーフィルタを備える表示装置であって、前記インクジ
ェットヘッドの温度を検出し、該温度における前記複数
のインク吐出ノズル間の間隔の変化を算出し、該間隔の
変化に基づいて前記インクジェットヘッドの走査方向に
対する傾き角を調整しながら着色されたカラーフィルタ
と、光量を変更可能とする光量変更手段とを一体に備え
ることを特徴としている。
インク吐出ノズルを有するインクジェットヘッドと被着
色体とを相対的に走査させながら、前記インクジェット
ヘッドから前記被着色体に向けてインクを吐出してカラ
ーフィルタの各画素を着色することにより製造されたカ
ラーフィルタを備える表示装置であって、前記インクジ
ェットヘッドの温度を検出し、該温度における前記複数
のインク吐出ノズル間の間隔の変化を算出し、該間隔の
変化に基づいて前記インクジェットヘッドの走査方向に
対する傾き角を調整しながら着色されたカラーフィルタ
と、光量を変更可能とする光量変更手段とを一体に備え
ることを特徴としている。
【0022】また、本発明に係わる表示装置を備えた装
置は、複数のインク吐出ノズルを有するインクジェット
ヘッドと被着色体とを相対的に走査させながら、前記イ
ンクジェットヘッドから前記被着色体に向けてインクを
吐出してカラーフィルタの各画素を着色することにより
製造されたカラーフィルタを有する表示装置を備えた装
置であって、前記インクジェットヘッドの温度を検出
し、該温度における前記複数のインク吐出ノズル間の間
隔の変化を算出し、該間隔の変化に基づいて前記インク
ジェットヘッドの走査方向に対する傾き角を調整しなが
ら着色されたカラーフィルタと、光量を変更可能とする
光量変更手段とを一体に備える表示装置と、該表示装置
に画像信号を供給する画像信号供給手段とを具備するこ
とを特徴としている。
置は、複数のインク吐出ノズルを有するインクジェット
ヘッドと被着色体とを相対的に走査させながら、前記イ
ンクジェットヘッドから前記被着色体に向けてインクを
吐出してカラーフィルタの各画素を着色することにより
製造されたカラーフィルタを有する表示装置を備えた装
置であって、前記インクジェットヘッドの温度を検出
し、該温度における前記複数のインク吐出ノズル間の間
隔の変化を算出し、該間隔の変化に基づいて前記インク
ジェットヘッドの走査方向に対する傾き角を調整しなが
ら着色されたカラーフィルタと、光量を変更可能とする
光量変更手段とを一体に備える表示装置と、該表示装置
に画像信号を供給する画像信号供給手段とを具備するこ
とを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
について、添付図面を参照して詳細に説明する。
について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0024】なお、本発明において定義するカラーフィ
ルタとは、着色部と被着色体とを備えるものであり、入
力光に対し、特性を変えた出力光を得ることができるも
のである。
ルタとは、着色部と被着色体とを備えるものであり、入
力光に対し、特性を変えた出力光を得ることができるも
のである。
【0025】図1は、カラーフィルタの製造工程の例を
示した図である。
示した図である。
【0026】本発明のカラーフィルタにおいては、基板
として透光性の基板が好ましく、一般にガラス基板が用
いられるが、液晶用カラーフィルタとしての透明性、機
械的強度等の必要特性を有するものであればガラス基板
に限定されるものではない。
として透光性の基板が好ましく、一般にガラス基板が用
いられるが、液晶用カラーフィルタとしての透明性、機
械的強度等の必要特性を有するものであればガラス基板
に限定されるものではない。
【0027】図1(a)は、光透過部7と遮光部である
ブラックマトリクス2を備えたガラス基板1を示す。ま
ず、ブラックマトリクス2の形成された基板1上に光照
射又は光照射と加熱により硬化可能であり且つインク受
容性を有する樹脂組成物を塗布し、必要に応じてプリベ
ークを行って樹脂層3を形成する(図1(b))。樹脂
層3の形成には、スピンコート、ロールコート、バーコ
ート、スプレーコート、ディップコート等の塗布方法を
用いることができ、特に限定されるものではない。
ブラックマトリクス2を備えたガラス基板1を示す。ま
ず、ブラックマトリクス2の形成された基板1上に光照
射又は光照射と加熱により硬化可能であり且つインク受
容性を有する樹脂組成物を塗布し、必要に応じてプリベ
ークを行って樹脂層3を形成する(図1(b))。樹脂
層3の形成には、スピンコート、ロールコート、バーコ
ート、スプレーコート、ディップコート等の塗布方法を
用いることができ、特に限定されるものではない。
【0028】次に、ブラックマトリクス2により遮光さ
れる部分の樹脂層をフォトマスク4を使用して予めパタ
ーン露光を行うことにより樹脂層の一部を硬化させてイ
ンクを吸収しない部位5(非着色部位)を形成し(図1
(c))、その後インクジェットヘッドを用いてR、
G、Bの各色を一度に着色し(図1(d))、必要に応
じてインクの乾燥を行う。
れる部分の樹脂層をフォトマスク4を使用して予めパタ
ーン露光を行うことにより樹脂層の一部を硬化させてイ
ンクを吸収しない部位5(非着色部位)を形成し(図1
(c))、その後インクジェットヘッドを用いてR、
G、Bの各色を一度に着色し(図1(d))、必要に応
じてインクの乾燥を行う。
【0029】パターン露光の際に使用されるフォトマス
ク4としては、ブラックマトリクスによる遮光部分を硬
化させるための開口部を有するものを使用する。この
際、ブラックマトリクスに接する部分での着色剤の色抜
けを防止するために、比較的多くのインクを付与するこ
とが必要である。そのためにブラックマトリクスの(遮
光)幅よりも狭い開口部を有するマスクを用いることが
好ましい。
ク4としては、ブラックマトリクスによる遮光部分を硬
化させるための開口部を有するものを使用する。この
際、ブラックマトリクスに接する部分での着色剤の色抜
けを防止するために、比較的多くのインクを付与するこ
とが必要である。そのためにブラックマトリクスの(遮
光)幅よりも狭い開口部を有するマスクを用いることが
好ましい。
【0030】着色に用いるインクとしては、染料系、顔
料系共に用いることが可能であり、また液状インク、ソ
リッドインク共に使用可能である。
料系共に用いることが可能であり、また液状インク、ソ
リッドインク共に使用可能である。
【0031】本発明で使用する硬化可能な樹脂組成物と
しては、インク受容性を有し、且つ光照射又は光照射と
加熱の少なくとも一方の処理により硬化し得るものであ
ればいずれでも使用可能であり、樹脂としては例えばア
クリル系樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどの
セルロース誘導体あるいはその変性物等が挙げられる。
しては、インク受容性を有し、且つ光照射又は光照射と
加熱の少なくとも一方の処理により硬化し得るものであ
ればいずれでも使用可能であり、樹脂としては例えばア
クリル系樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースなどの
セルロース誘導体あるいはその変性物等が挙げられる。
【0032】これらの樹脂を光あるいは光と熱により架
橋反応を進行させるために光開始剤(架橋剤)を用いる
ことも可能である。光開始剤としては、重クロム酸塩、
ビスアジド化合物、ラジカル系開始剤、カチオン系開始
剤、アニオン系開始剤等が使用可能である。またこれら
の光開始剤を混合して、あるいは他の増感剤と組み合わ
せて使用することもできる。更にオニウム塩などの光酸
発生剤を架橋剤として併用することも可能である。な
お、架橋反応をより進行させるために光照射の後に熱処
理を施してもよい。
橋反応を進行させるために光開始剤(架橋剤)を用いる
ことも可能である。光開始剤としては、重クロム酸塩、
ビスアジド化合物、ラジカル系開始剤、カチオン系開始
剤、アニオン系開始剤等が使用可能である。またこれら
の光開始剤を混合して、あるいは他の増感剤と組み合わ
せて使用することもできる。更にオニウム塩などの光酸
発生剤を架橋剤として併用することも可能である。な
お、架橋反応をより進行させるために光照射の後に熱処
理を施してもよい。
【0033】これらの組成物を含む樹脂層は、非常に耐
熱性、耐水性等に優れており、後工程における高温ある
いは洗浄工程に十分耐え得るものである。
熱性、耐水性等に優れており、後工程における高温ある
いは洗浄工程に十分耐え得るものである。
【0034】本発明で使用するインクジェット方式とし
ては、エネルギー発生素子として電気熱変換体を用いた
バブルジェットタイプであり、着色面積及び着色パター
ンは任意に設定することができる。
ては、エネルギー発生素子として電気熱変換体を用いた
バブルジェットタイプであり、着色面積及び着色パター
ンは任意に設定することができる。
【0035】また、本例では基板上にブラックマトリク
スが形成された例を示しているが、ブラックマトリクス
は、硬化可能な樹脂組成物層を形成後、あるいは着色後
に樹脂層上に形成されたものであっても特に問題はな
く、その形態は本例に限定されるものではない。また、
その形成方法としては、基板上にスパッタもしくは蒸着
により金属薄膜を形成し、フォトリソ工程によりパター
ニングすることが好ましいが、これに限定されるもので
はない。
スが形成された例を示しているが、ブラックマトリクス
は、硬化可能な樹脂組成物層を形成後、あるいは着色後
に樹脂層上に形成されたものであっても特に問題はな
く、その形態は本例に限定されるものではない。また、
その形成方法としては、基板上にスパッタもしくは蒸着
により金属薄膜を形成し、フォトリソ工程によりパター
ニングすることが好ましいが、これに限定されるもので
はない。
【0036】次いで光照射のみ、熱処理のみ、又は光り
照射及び熱処理を行って硬化可能な樹脂組成物を硬化さ
せ(図1(e))、必要に応じて保護層8を形成(図1
(f)する。なお、図中hνは光の強度を示し、熱処理
の場合は、hνの光の代わりに熱を加える。保護層8と
しては、光硬化タイプ、熱硬化タイプあるいは光熱併用
タイプの第2の樹脂組成物を用いて形成するか、あるい
は無機材料を用いて蒸着またはスパッタによって形成す
ることができ、カラーフィルタとした場合の透明性を有
し、その後のITO形成プロセス、配向膜形成プロセス
等に十分耐えうるものであれば使用可能である。
照射及び熱処理を行って硬化可能な樹脂組成物を硬化さ
せ(図1(e))、必要に応じて保護層8を形成(図1
(f)する。なお、図中hνは光の強度を示し、熱処理
の場合は、hνの光の代わりに熱を加える。保護層8と
しては、光硬化タイプ、熱硬化タイプあるいは光熱併用
タイプの第2の樹脂組成物を用いて形成するか、あるい
は無機材料を用いて蒸着またはスパッタによって形成す
ることができ、カラーフィルタとした場合の透明性を有
し、その後のITO形成プロセス、配向膜形成プロセス
等に十分耐えうるものであれば使用可能である。
【0037】図2乃至図4は上記のカラーフィルタを組
み込んだカラー液晶表示装置30の基本構成を示す断面
図である。
み込んだカラー液晶表示装置30の基本構成を示す断面
図である。
【0038】カラー液晶表示装置は、一般的にカラーフ
ィルタ基板1と対向基板21を合わせこみ、液晶化合物
18を封入することにより形成される。液晶表示装置の
一方の基板21の内側に、TFT(Thin Film Transisto
r)(不図示)と透明な画素電極20がマトリクス状に形
成される。また、もう一方の基板1の内側には、画素電
極に対向する位置にRGBの色材が配列するようカラー
フィルタ54が設置され、その上に透明な対向電極(共
通電極)16が一面に形成される。ブラックマトリクス
2は、通常カラーフィルター基板1側に形成されるが
(図2参照)、BM(ブラックマトリクス)オンアレイ
タイプの液晶パネルにおいては対向するTFT基板側に
形成される(図3参照)。さらに、両基板の面内には配
向膜19が形成されており、これをラビング処理するこ
とにより液晶分子を一定方向に配列させることができ
る。また、それぞれのガラス基板の外側には偏光板1
1,22が接着されており、液晶化合物18は、これら
のガラス基板の間隙(2〜5μm程度)に充填される。
また、バックライトとしては蛍光灯(不図示)と散乱板
(不図示)の組み合わせが一般的に用いられており、液
晶化合物をバックライト光の透過率を変化させる光シャ
ッターとして機能させることにより表示を行う。
ィルタ基板1と対向基板21を合わせこみ、液晶化合物
18を封入することにより形成される。液晶表示装置の
一方の基板21の内側に、TFT(Thin Film Transisto
r)(不図示)と透明な画素電極20がマトリクス状に形
成される。また、もう一方の基板1の内側には、画素電
極に対向する位置にRGBの色材が配列するようカラー
フィルタ54が設置され、その上に透明な対向電極(共
通電極)16が一面に形成される。ブラックマトリクス
2は、通常カラーフィルター基板1側に形成されるが
(図2参照)、BM(ブラックマトリクス)オンアレイ
タイプの液晶パネルにおいては対向するTFT基板側に
形成される(図3参照)。さらに、両基板の面内には配
向膜19が形成されており、これをラビング処理するこ
とにより液晶分子を一定方向に配列させることができ
る。また、それぞれのガラス基板の外側には偏光板1
1,22が接着されており、液晶化合物18は、これら
のガラス基板の間隙(2〜5μm程度)に充填される。
また、バックライトとしては蛍光灯(不図示)と散乱板
(不図示)の組み合わせが一般的に用いられており、液
晶化合物をバックライト光の透過率を変化させる光シャ
ッターとして機能させることにより表示を行う。
【0039】また、図4に示すように、画素電極20上
に着色部を形成し、カラーフィルタとして機能させるよ
うにしても良い。すなわち、カラーフィルタを構成する
着色部は、ガラス基板上に形成されることに限定される
ものではない。なお、図4に示す形式においては、画素
電極上にインク受容層を形成し、この受容層にインクを
付与する場合と、画素電極上に色材を混入した樹脂イン
クを直射ちする場合とがある。
に着色部を形成し、カラーフィルタとして機能させるよ
うにしても良い。すなわち、カラーフィルタを構成する
着色部は、ガラス基板上に形成されることに限定される
ものではない。なお、図4に示す形式においては、画素
電極上にインク受容層を形成し、この受容層にインクを
付与する場合と、画素電極上に色材を混入した樹脂イン
クを直射ちする場合とがある。
【0040】このような液晶表示装置を情報処理装置に
適用した場合の例を図3乃至図5を参照して説明する。
適用した場合の例を図3乃至図5を参照して説明する。
【0041】図5は上記の液晶表示装置をワードプロセ
ッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、複
写装置としての機能を有する情報処理装置に適用した場
合の概略構成を示すブロック図である。
ッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、複
写装置としての機能を有する情報処理装置に適用した場
合の概略構成を示すブロック図である。
【0042】図中、1801は装置全体の制御を行う制
御部で、マイクロプロセッサ等のCPUや各種I/Oポ
ートを備え、各部に制御信号やデータ信号等を出力した
り、各部よりの制御信号やデータ信号を入力して制御を
行っている。1802はディスプレイ部で、この表示画
面には各種メニューや文書情報及びイメージリーダ18
07で読み取ったイメージデータ等が表示される。18
03はディスプレイ部1802上に設けられた透明な感
圧式のタッチパネルで、指等によりその表面を押圧する
ことにより、ディスプレイ部1802上での項目入力や
座標位置入力等を行うことができる。
御部で、マイクロプロセッサ等のCPUや各種I/Oポ
ートを備え、各部に制御信号やデータ信号等を出力した
り、各部よりの制御信号やデータ信号を入力して制御を
行っている。1802はディスプレイ部で、この表示画
面には各種メニューや文書情報及びイメージリーダ18
07で読み取ったイメージデータ等が表示される。18
03はディスプレイ部1802上に設けられた透明な感
圧式のタッチパネルで、指等によりその表面を押圧する
ことにより、ディスプレイ部1802上での項目入力や
座標位置入力等を行うことができる。
【0043】1804はFM(Frequency Modulation)音
源部で、音楽エディタ等で作成された音楽情報をメモリ
部1810や外部記憶装置1812にデジタルデータと
して記憶しておき、それらメモリ等から読み出してFM
変調を行うものである。FM音源部1804からの電気
信号はスピーカ部1805により可聴音に変換される。
プリンタ部1806はワードプロセッサ、パーソナルコ
ンピュータ、ファクシミリ装置、複写装置の出力端末と
して用いられる。
源部で、音楽エディタ等で作成された音楽情報をメモリ
部1810や外部記憶装置1812にデジタルデータと
して記憶しておき、それらメモリ等から読み出してFM
変調を行うものである。FM音源部1804からの電気
信号はスピーカ部1805により可聴音に変換される。
プリンタ部1806はワードプロセッサ、パーソナルコ
ンピュータ、ファクシミリ装置、複写装置の出力端末と
して用いられる。
【0044】1807は原稿データを光電的に読取って
入力するイメージリーダ部で、原稿の搬送経路中に設け
られており、ファクシミリ原稿や複写原稿の他各種原稿
の読取りを行う。
入力するイメージリーダ部で、原稿の搬送経路中に設け
られており、ファクシミリ原稿や複写原稿の他各種原稿
の読取りを行う。
【0045】1808はイメージリーダ部1807で読
取った原稿データのファクシミリ送信や、送られてきた
ファクシミリ信号を受信して復号するファクシミリ(F
AX)の送受信部であり、外部とのインタフェース機能
を有する。1809は通常の電話機能や留守番電話機能
等の各種電話機能を有する電話部である。
取った原稿データのファクシミリ送信や、送られてきた
ファクシミリ信号を受信して復号するファクシミリ(F
AX)の送受信部であり、外部とのインタフェース機能
を有する。1809は通常の電話機能や留守番電話機能
等の各種電話機能を有する電話部である。
【0046】1810はシステムプログラムやマネージ
ャープログラム及びその他のアプリケーションプログラ
ム等や文字フォント及び辞書等を記憶するROMや、外
部記憶装置1812からロードされたアプリケーション
プログラムや文書情報、さらにはビデオRAM等を含む
メモリ部である。
ャープログラム及びその他のアプリケーションプログラ
ム等や文字フォント及び辞書等を記憶するROMや、外
部記憶装置1812からロードされたアプリケーション
プログラムや文書情報、さらにはビデオRAM等を含む
メモリ部である。
【0047】1811は文書情報や各種コマンド等を入
力するキーボード部である。
力するキーボード部である。
【0048】1812はフロッピーディスクやハードデ
ィスク等を記憶媒体とする外部記憶装置で、この外部記
憶装置1812には文書情報や音楽あるいは音声情報、
ユーザのアプリケーションプログラム等が格納される。
ィスク等を記憶媒体とする外部記憶装置で、この外部記
憶装置1812には文書情報や音楽あるいは音声情報、
ユーザのアプリケーションプログラム等が格納される。
【0049】図6は図5に示す情報処理装置の模式的概
観図である。
観図である。
【0050】図中、1901は上記の液晶表示装置を利
用したフラットパネルディスプレイで、各種メニューや
図形情報及び文書情報等を表示する。このディスプレイ
1901上ではタッチパネル1803の表面は指等で押
圧することにより座標入力や項目指定入力を行うことが
できる。1902は装置が電話機として機能するときに
使用されているハンドセットである。キーボード190
3は本体と着脱可能にコードを介して接続されており、
各種文書機能や各種データ入力を行うことができる。ま
た、このキーボード1903には各種機能キー1904
等が設けられている。1905は外部記憶装置1812
へのフロッピーディスクの挿入口である。
用したフラットパネルディスプレイで、各種メニューや
図形情報及び文書情報等を表示する。このディスプレイ
1901上ではタッチパネル1803の表面は指等で押
圧することにより座標入力や項目指定入力を行うことが
できる。1902は装置が電話機として機能するときに
使用されているハンドセットである。キーボード190
3は本体と着脱可能にコードを介して接続されており、
各種文書機能や各種データ入力を行うことができる。ま
た、このキーボード1903には各種機能キー1904
等が設けられている。1905は外部記憶装置1812
へのフロッピーディスクの挿入口である。
【0051】1906はイメージリーダ部1807で読
取られる原稿を載置する用紙載置部で、読取られた原稿
は装置後部より排出される。またファクシミリ受信等に
おいては、インクジェットプリンタ1907よりプリン
トされる。
取られる原稿を載置する用紙載置部で、読取られた原稿
は装置後部より排出される。またファクシミリ受信等に
おいては、インクジェットプリンタ1907よりプリン
トされる。
【0052】上記情報処理装置をパーソナルコンピュー
タやワードプロセッサとして機能する場合、キーボード
部1811から入力された各種情報が制御部1801に
より所定のプログラムに従って処理され、プリンタ部1
806に画像として出力される。
タやワードプロセッサとして機能する場合、キーボード
部1811から入力された各種情報が制御部1801に
より所定のプログラムに従って処理され、プリンタ部1
806に画像として出力される。
【0053】ファクシミリ装置の受信機として機能する
場合、通信回線を介してFAX送受信部1808から入
力したファクシミリ情報が制御部1801により所定の
プログラムに従って受信処理され、プリンタ部1806
に受信画像として出力される。
場合、通信回線を介してFAX送受信部1808から入
力したファクシミリ情報が制御部1801により所定の
プログラムに従って受信処理され、プリンタ部1806
に受信画像として出力される。
【0054】また、複写装置として機能する場合、イメ
ージリーダ部1807によって原稿を読取り、読取られ
た原稿データが制御部1801を介してプリンタ部18
06に複写画像として出力される。なお、ファクシミリ
装置の受信機として機能する場合、イメージリーダ部1
807によって読取られた原稿データは、制御部180
1により所定のプログラムに従って送信処理された後、
FAX送受信部1808を介して通信回線に送信され
る。
ージリーダ部1807によって原稿を読取り、読取られ
た原稿データが制御部1801を介してプリンタ部18
06に複写画像として出力される。なお、ファクシミリ
装置の受信機として機能する場合、イメージリーダ部1
807によって読取られた原稿データは、制御部180
1により所定のプログラムに従って送信処理された後、
FAX送受信部1808を介して通信回線に送信され
る。
【0055】なお、上述した情報処理装置は図7に示す
ようにインクジェットプリンタを本体に内蔵した一体型
としてもよく、この場合は、よりポータブル性を高める
ことが可能となる。同図において、図6と同一機能を有
する部分には、対応する符号を付す。
ようにインクジェットプリンタを本体に内蔵した一体型
としてもよく、この場合は、よりポータブル性を高める
ことが可能となる。同図において、図6と同一機能を有
する部分には、対応する符号を付す。
【0056】次に、図8は、後述するカラーフィルタ製
造装置90に使用されるインクジェットヘッドIJHの
構造を示す図である。
造装置90に使用されるインクジェットヘッドIJHの
構造を示す図である。
【0057】図8において、インクジェットヘッドIJ
Hは、インクを加熱するための複数のヒータ102が形
成された基板であるヒータボード104と、このヒータ
ボード104の上にかぶせられる天板106とから概略
構成されている。天板106には、複数の吐出口108
が形成されており、吐出口108の後方には、この吐出
口108に連通するトンネル状の液路110が形成され
ている。各液路110は、隔壁112により隣の液路と
隔絶されている。各液路110は、その後方において1
つのインク液室114に共通に接続されており、インク
液室114には、インク供給口116を介してインクが
供給され、このインクはインク液室114から夫々の液
路110に供給される。
Hは、インクを加熱するための複数のヒータ102が形
成された基板であるヒータボード104と、このヒータ
ボード104の上にかぶせられる天板106とから概略
構成されている。天板106には、複数の吐出口108
が形成されており、吐出口108の後方には、この吐出
口108に連通するトンネル状の液路110が形成され
ている。各液路110は、隔壁112により隣の液路と
隔絶されている。各液路110は、その後方において1
つのインク液室114に共通に接続されており、インク
液室114には、インク供給口116を介してインクが
供給され、このインクはインク液室114から夫々の液
路110に供給される。
【0058】ヒータボード104と、天板106とは、
各液路110に対応した位置に各ヒータ102が来る様
に位置合わせされて図6の様な状態に組み立てられる。
図8においては、2つのヒータ102しか示されていな
いが、ヒータ102は、夫々の液路110に対応して1
つずつ配置されている。そして、図8の様に組み立てら
れた状態で、ヒータ102に所定の駆動パルスを供給す
ると、ヒータ102上のインクが沸騰して気泡を形成
し、この気泡の体積膨張によりインクが吐出口108か
ら押し出されて吐出される。従って、ヒータ102に加
える駆動パルスを制御、例えば電力の大きさを制御する
ことにより気泡の大きさを調整することが可能であり、
吐出口から吐出されるインクの体積を自在にコントロー
ルすることができる。
各液路110に対応した位置に各ヒータ102が来る様
に位置合わせされて図6の様な状態に組み立てられる。
図8においては、2つのヒータ102しか示されていな
いが、ヒータ102は、夫々の液路110に対応して1
つずつ配置されている。そして、図8の様に組み立てら
れた状態で、ヒータ102に所定の駆動パルスを供給す
ると、ヒータ102上のインクが沸騰して気泡を形成
し、この気泡の体積膨張によりインクが吐出口108か
ら押し出されて吐出される。従って、ヒータ102に加
える駆動パルスを制御、例えば電力の大きさを制御する
ことにより気泡の大きさを調整することが可能であり、
吐出口から吐出されるインクの体積を自在にコントロー
ルすることができる。
【0059】次に、図9は本実施形態のカラーフィルタ
の製造装置90の全体構成を示す斜視図、図10はθ−
Zチルトステージの構成を示す斜視図、図11はインク
ジェットヘッドが熱膨張する前のノズルと画素の位置関
係を示す図、図12はインクジェットヘッドが熱膨張し
た時のノズルピッチと画素ピッチを合わせこむ様子を示
す図である。
の製造装置90の全体構成を示す斜視図、図10はθ−
Zチルトステージの構成を示す斜視図、図11はインク
ジェットヘッドが熱膨張する前のノズルと画素の位置関
係を示す図、図12はインクジェットヘッドが熱膨張し
た時のノズルピッチと画素ピッチを合わせこむ様子を示
す図である。
【0060】図9及び図10において、201はカラー
フィルタ基板としてのガラス基板、202は図8に示し
たようなインクジェットヘッドIJHを、R(赤),G
(緑),B(青)の3色に対応して3つ備えるヘッドユ
ニット、231,232,233はインクジェットヘッド
IJHのノズル面と基板間のZ方向の距離間隔を測定す
るための距離測定装置、204はインクジェットヘッド
IJHとガラス基板201間のXY平面内の相対位置を
検出するための相対位置検出装置、205はインクジェ
ットヘッドのインク吐出ノズル面を洗浄するためのヘッ
ド洗浄装置、206はガラス基板201をXY平面内で
移動させるためのXYステージ、207はガラス基板2
01をθ方向に回転させると共にZ方向の傾きを調整す
るためのθ−Zチルトステージ、208a,208b,2
08cはZチルト駆動用アクチュエータ、209はガラ
ス基板201を製造装置90に投入するための基板搬送
用ロボット、210はインクジェットヘッドIJHの温
度を検出するためのサーミスタ等からなる温度測定器、
215はインクジェットヘッドIJHをθ方向に回動さ
せてヘッドのノズルピッチと画素ピッチを合わせるため
のヘッド駆動部、216はカラーフィルタ製造装置90
の全体動作を制御するための制御装置である。
フィルタ基板としてのガラス基板、202は図8に示し
たようなインクジェットヘッドIJHを、R(赤),G
(緑),B(青)の3色に対応して3つ備えるヘッドユ
ニット、231,232,233はインクジェットヘッド
IJHのノズル面と基板間のZ方向の距離間隔を測定す
るための距離測定装置、204はインクジェットヘッド
IJHとガラス基板201間のXY平面内の相対位置を
検出するための相対位置検出装置、205はインクジェ
ットヘッドのインク吐出ノズル面を洗浄するためのヘッ
ド洗浄装置、206はガラス基板201をXY平面内で
移動させるためのXYステージ、207はガラス基板2
01をθ方向に回転させると共にZ方向の傾きを調整す
るためのθ−Zチルトステージ、208a,208b,2
08cはZチルト駆動用アクチュエータ、209はガラ
ス基板201を製造装置90に投入するための基板搬送
用ロボット、210はインクジェットヘッドIJHの温
度を検出するためのサーミスタ等からなる温度測定器、
215はインクジェットヘッドIJHをθ方向に回動さ
せてヘッドのノズルピッチと画素ピッチを合わせるため
のヘッド駆動部、216はカラーフィルタ製造装置90
の全体動作を制御するための制御装置である。
【0061】また、図11及び図12において、211
はインクジェットヘッドIJHのノズル、212はガラ
ス基板201上の画素である。
はインクジェットヘッドIJHのノズル、212はガラ
ス基板201上の画素である。
【0062】上記構成において、ガラス基板201を基
板搬送用ロボット209によりθ−Zチルトステージ2
07上に搭載する。この間にヘッドユニット202は洗
浄装置205により洗浄される。
板搬送用ロボット209によりθ−Zチルトステージ2
07上に搭載する。この間にヘッドユニット202は洗
浄装置205により洗浄される。
【0063】ガラス基板201の搭載が終了すると、ガ
ラス基板201をXYステージ206によりインクジェ
ットヘッドIJHのノズル面と基板間の距離を測定する
測定位置に移動させ、距離測定装置231,232,23
3によりインクジェットヘッドIJHのノズル面と基板
間のZ方向の距離を測定し、所定の値となるようZチル
ト駆動用アクチュエータ208a,208b,208cに
よりガラス基板201の傾き及び高さ調整を行なう。次
に、インクジェットヘッドIJHとガラス基板201の
XY平面内の相対位置を検出するための位置にガラス基
板201を移動させ、ガラス基板201上にあらかじめ
形成されているアライメントマークを相対位置検出装置
204により測定する。そして、ガラス基板201とヘ
ッドユニット202との相対位置を算出し、XYステー
ジ206によりXY方向の位置を調整し、θ−Zチルト
ステージ207によりガラス基板201のθ方向の傾き
を調整する。この後、XYステージ206によりガラス
基板201を着色開始位置に移動させ、XYステージ2
06でガラス基板201をX方向に移動させながらヘッ
ドユニット202によりR,G,Bのパターンを着色す
る。通常は図11に示すようにインクジェットヘッドI
JHのノズル211のピッチ間隔Pと、画素のピッチ間
隔を合わせて着色するが、インクジェットヘッドの温度
が上昇すると、ノズルピッチPと画素ピッチがずれる。
そのため、本実施形態では、温度測定器210の測定結
果とインクジェットヘッドの熱膨張係数に基づいて、ノ
ズルピッチPの変化量を算出し、図12に示すようにノ
ズル211のピッチ間隔と画素212のピッチ間隔が合
うようにインクジェットヘッドIJHをヘッド駆動部2
15によりθ方向に回動させながら着色を行なう。これ
により、常に、インクジェットヘッドのノズルピッチと
画素ピッチとが正確に一致した状態で、カラーフィルタ
の着色を行なうことができる。
ラス基板201をXYステージ206によりインクジェ
ットヘッドIJHのノズル面と基板間の距離を測定する
測定位置に移動させ、距離測定装置231,232,23
3によりインクジェットヘッドIJHのノズル面と基板
間のZ方向の距離を測定し、所定の値となるようZチル
ト駆動用アクチュエータ208a,208b,208cに
よりガラス基板201の傾き及び高さ調整を行なう。次
に、インクジェットヘッドIJHとガラス基板201の
XY平面内の相対位置を検出するための位置にガラス基
板201を移動させ、ガラス基板201上にあらかじめ
形成されているアライメントマークを相対位置検出装置
204により測定する。そして、ガラス基板201とヘ
ッドユニット202との相対位置を算出し、XYステー
ジ206によりXY方向の位置を調整し、θ−Zチルト
ステージ207によりガラス基板201のθ方向の傾き
を調整する。この後、XYステージ206によりガラス
基板201を着色開始位置に移動させ、XYステージ2
06でガラス基板201をX方向に移動させながらヘッ
ドユニット202によりR,G,Bのパターンを着色す
る。通常は図11に示すようにインクジェットヘッドI
JHのノズル211のピッチ間隔Pと、画素のピッチ間
隔を合わせて着色するが、インクジェットヘッドの温度
が上昇すると、ノズルピッチPと画素ピッチがずれる。
そのため、本実施形態では、温度測定器210の測定結
果とインクジェットヘッドの熱膨張係数に基づいて、ノ
ズルピッチPの変化量を算出し、図12に示すようにノ
ズル211のピッチ間隔と画素212のピッチ間隔が合
うようにインクジェットヘッドIJHをヘッド駆動部2
15によりθ方向に回動させながら着色を行なう。これ
により、常に、インクジェットヘッドのノズルピッチと
画素ピッチとが正確に一致した状態で、カラーフィルタ
の着色を行なうことができる。
【0064】以上説明したように、本実施形態によれば
以下のような効果が得られる。 (1)ヘッドの洗浄、ガラス基板の受け渡しを並行動作
として行っているのでタクトをのばすことなくヘッドの
特性を維持することができる。 (2)画素ピッチとノズルピッチが常に合うよう制御し
ながら着色できるので、高精度な着色が可能となる。 (3)着色中にリアルタイムにノズルピッチと画素ピッ
チを合わせるので生産性を落とすことなく高精度な着色
が可能となる。
以下のような効果が得られる。 (1)ヘッドの洗浄、ガラス基板の受け渡しを並行動作
として行っているのでタクトをのばすことなくヘッドの
特性を維持することができる。 (2)画素ピッチとノズルピッチが常に合うよう制御し
ながら着色できるので、高精度な着色が可能となる。 (3)着色中にリアルタイムにノズルピッチと画素ピッ
チを合わせるので生産性を落とすことなく高精度な着色
が可能となる。
【0065】なお、本発明は、その主旨を逸脱しない範
囲で、上記実施形態を修正又は変形したものに適用可能
である。
囲で、上記実施形態を修正又は変形したものに適用可能
である。
【0066】例えば、上記実施形態では、図11に示す
ように、初期状態においてはインクジェットヘッドIJ
Hをθ方向に傾けない状態で配置するように説明した
が、初期状態において予めインクジェットヘッドをθ方
向に多少傾けた状態でノズルピッチと画素ピッチが合う
ように設定しておけば、インクジェットヘッドが温度変
化により延びた場合でも縮んだ場合でも、インクジェッ
トヘッドの回転方向を逆にすることによりどちらにも対
応することができる。
ように、初期状態においてはインクジェットヘッドIJ
Hをθ方向に傾けない状態で配置するように説明した
が、初期状態において予めインクジェットヘッドをθ方
向に多少傾けた状態でノズルピッチと画素ピッチが合う
ように設定しておけば、インクジェットヘッドが温度変
化により延びた場合でも縮んだ場合でも、インクジェッ
トヘッドの回転方向を逆にすることによりどちらにも対
応することができる。
【0067】また、近年TFTアレイ側にカラーフィル
タを設けたパネルも存在するが、本明細書で定義してい
るカラーフィルタは、色材により着色された被着色体で
あり、TFTアレイ側にあるか否かにかかわらず、どち
らも包含する。
タを設けたパネルも存在するが、本明細書で定義してい
るカラーフィルタは、色材により着色された被着色体で
あり、TFTアレイ側にあるか否かにかかわらず、どち
らも包含する。
【0068】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネル
ギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱
変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーにより
インクの状態変化を生起させる方式のプリント装置につ
いて説明したが、かかる方式によれば記録の高密度化、
高精細化が達成できる。
中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネル
ギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱
変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギーにより
インクの状態変化を生起させる方式のプリント装置につ
いて説明したが、かかる方式によれば記録の高密度化、
高精細化が達成できる。
【0069】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0070】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0071】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0072】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0073】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0074】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは本発明の効果を一層安定にでき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれ
ば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニ
ング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるい
はこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせに
よる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モ
ードを行うことも安定した記録を行うために有効であ
る。
【0075】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化する
ものを用いても良く、使用記録信号付与時にインクが液
状をなすものであればよい。
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであっても、室温で軟化もしくは液化する
ものを用いても良く、使用記録信号付与時にインクが液
状をなすものであればよい。
【0076】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下のような効果が得られる。 (1)画素ピッチとノズルピッチが常に合うように制御
することにより、高精度な着色が可能となる。 (2)着色中にリアルタイムに合わせるので生産性を落
とすことなく高精度な着色が可能となる。 (3)インクジェットヘッドをあらかじめ斜めにセット
しておくことにより、ヘッドの伸び、縮み双方に対応し
て高精度な着色が可能となる。
下のような効果が得られる。 (1)画素ピッチとノズルピッチが常に合うように制御
することにより、高精度な着色が可能となる。 (2)着色中にリアルタイムに合わせるので生産性を落
とすことなく高精度な着色が可能となる。 (3)インクジェットヘッドをあらかじめ斜めにセット
しておくことにより、ヘッドの伸び、縮み双方に対応し
て高精度な着色が可能となる。
【0078】
【図1】カラーフィルタの製造工程を示した図である。
【図2】一実施形態のカラーフィルタを組み込んだカラ
ー液晶表示装置の基本構成の例を示す断面図である。
ー液晶表示装置の基本構成の例を示す断面図である。
【図3】一実施形態のカラーフィルタを組み込んだカラ
ー液晶表示装置の基本構成の他の例を示す断面図であ
る。
ー液晶表示装置の基本構成の他の例を示す断面図であ
る。
【図4】一実施形態のカラーフィルタを組み込んだカラ
ー液晶表示装置の基本構成のさらに他の例を示す断面図
である。
ー液晶表示装置の基本構成のさらに他の例を示す断面図
である。
【図5】液晶表示装置が使用される情報処理装置を示し
た図である。
た図である。
【図6】液晶表示装置が使用される情報処理装置を示し
た図である。
た図である。
【図7】液晶表示装置が使用される情報処理装置を示し
た図である。
た図である。
【図8】カラーフィルタの製造装置に使用されるインク
ジェットヘッドの構造を示す図である。
ジェットヘッドの構造を示す図である。
【図9】一実施形態のカラーフィルタの製造装置の全体
構成を示す斜視図である。
構成を示す斜視図である。
【図10】θ−Zチルトステージの構成を示す斜視図で
ある。
ある。
【図11】インクジェットヘッドが熱膨張する前のノズ
ルと画素の位置関係を示す図である。
ルと画素の位置関係を示す図である。
【図12】インクジェットヘッドが熱膨張した時のノズ
ルピッチと画素ピッチを合わせこむ様子を示す図であ
る。
ルピッチと画素ピッチを合わせこむ様子を示す図であ
る。
201 ガラス基板 202 ヘッドユニット 204 相対位置検出装置 205 洗浄装置 206 XYステージ 207 θ−Zチルトステージ 208a,208b,208c Zチルト駆動用アクチュ
エータ 209 基板搬送用ロボット 210 温度測定器 211 ノズル 212 画素 231,232,233 距離測定装置
エータ 209 基板搬送用ロボット 210 温度測定器 211 ノズル 212 画素 231,232,233 距離測定装置
Claims (10)
- 【請求項1】 複数のインク吐出ノズルを有するインク
ジェットヘッドと被着色体とを相対的に走査させなが
ら、前記インクジェットヘッドから前記被着色体に向け
てインクを吐出してカラーフィルタの各画素を着色する
ことによりカラーフィルタを製造する方法であって、 前記インクジェットヘッドの温度を検出し、該温度にお
ける前記複数のインク吐出ノズル間の間隔の変化を算出
し、該間隔の変化に基づいて前記インクジェットヘッド
の走査方向に対する傾き角を調整しながら前記被着色体
を着色することを特徴とするカラーフィルタの製造方
法。 - 【請求項2】 前記インクジェットの傾き角の調整は、
前記複数のインク吐出ノズルの前記走査方向に直交する
方向のピッチ間隔が前記画素のピッチ間隔に一致するよ
うに行なうことを特徴とする請求項1に記載のカラーフ
ィルタの製造方法。 - 【請求項3】 前記インクジェットヘッドは、熱エネル
ギーを利用してインクを吐出するヘッドであって、イン
クに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー
発生体を備えることを特徴とする請求項1に記載のカラ
ーフィルタの製造方法。 - 【請求項4】 複数のインク吐出ノズルを有するインク
ジェットヘッドと被着色体とを相対的に走査させなが
ら、前記インクジェットヘッドから前記被着色体に向け
てインクを吐出してカラーフィルタの各画素を着色する
ことによりカラーフィルタを製造する装置であって、 前記インクジェットヘッドと前記被着色部とを相対的に
走査させるための移動手段と、 前記インクジェットヘッドの温度を検出する温度検出手
段と、 前記インクジェットヘッドの走査方向に対する角度を調
整するための角度調整手段と、 前記温度検出手段によって検出された温度に基づいて前
記角度調整手段の調整量を制御する制御手段とを具備す
ることを特徴とするカラーフィルタの製造装置。 - 【請求項5】 前記制御手段は、前記インクジェットヘ
ッドによる被着色体の着色中に、リアルタイムに前記イ
ンクジェットヘッドの角度を制御することを特徴とする
請求項4に記載のカラーフィルタの製造装置。 - 【請求項6】 前記インクジェットヘッドと前記被着色
体との距離間隔を調整する距離調整手段をさらに具備す
ることを特徴とする請求項4に記載のカラーフィルタの
製造装置。 - 【請求項7】 前記インクジェットヘッドは、熱エネル
ギーを利用してインクを吐出するヘッドであって、イン
クに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー
発生体を備えることを特徴とする請求項4に記載のカラ
ーフィルタの製造装置。 - 【請求項8】 複数のインク吐出ノズルを有するインク
ジェットヘッドと被着色体とを相対的に走査させなが
ら、前記インクジェットヘッドから前記被着色体に向け
てインクを吐出してカラーフィルタの各画素を着色する
ことにより製造されたカラーフィルタであって、 前記インクジェットヘッドの温度を検出し、該温度にお
ける前記複数のインク吐出ノズル間の間隔の変化を算出
し、該間隔の変化に基づいて前記インクジェットヘッド
の走査方向に対する傾き角を調整しながら着色されたこ
とを特徴とするカラーフィルタ。 - 【請求項9】 複数のインク吐出ノズルを有するインク
ジェットヘッドと被着色体とを相対的に走査させなが
ら、前記インクジェットヘッドから前記被着色体に向け
てインクを吐出してカラーフィルタの各画素を着色こと
により製造されたカラーフィルタを備える表示装置であ
って、 前記インクジェットヘッドの温度を検出し、該温度にお
ける前記複数のインク吐出ノズル間の間隔の変化を算出
し、該間隔の変化に基づいて前記インクジェットヘッド
の走査方向に対する傾き角を調整しながら着色されたカ
ラーフィルタと、 光量を変更可能とする光量変更手段とを一体に備えるこ
とを特徴とする表示装置。 - 【請求項10】 複数のインク吐出ノズルを有するイン
クジェットヘッドと被着色体とを相対的に走査させなが
ら、前記インクジェットヘッドから前記被着色体に向け
てインクを吐出してカラーフィルタの各画素を着色する
ことにより製造されたカラーフィルタを有する表示装置
を備えた装置であって、 前記インクジェットヘッドの温度を検出し、該温度にお
ける前記複数のインク吐出ノズル間の間隔の変化を算出
し、該間隔の変化に基づいて前記インクジェットヘッド
の走査方向に対する傾き角を調整しながら着色されたカ
ラーフィルタと、光量を変更可能とする光量変更手段と
を一体に備える表示装置と、 該表示装置に画像信号を供給する画像信号供給手段とを
具備することを特徴とする表示装置を備えた装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16719097A JPH1114820A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | カラーフィルタの製造方法及び製造装置及びカラーフィルタ及び表示装置及びこの表示装置を備えた装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16719097A JPH1114820A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | カラーフィルタの製造方法及び製造装置及びカラーフィルタ及び表示装置及びこの表示装置を備えた装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1114820A true JPH1114820A (ja) | 1999-01-22 |
Family
ID=15845107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16719097A Withdrawn JPH1114820A (ja) | 1997-06-24 | 1997-06-24 | カラーフィルタの製造方法及び製造装置及びカラーフィルタ及び表示装置及びこの表示装置を備えた装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1114820A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006243171A (ja) * | 2005-03-01 | 2006-09-14 | Sharp Corp | 表示装置用基板 |
JP2006251135A (ja) * | 2005-03-09 | 2006-09-21 | Dainippon Printing Co Ltd | カラーフィルタおよびその製造方法 |
JP2007212917A (ja) * | 2006-02-13 | 2007-08-23 | Toppan Printing Co Ltd | 印刷物の製造方法 |
US7461912B2 (en) | 2002-10-24 | 2008-12-09 | Seiko Epson Corporation | Device manufacturing apparatus, device manufacturing method, and electronic equipment |
-
1997
- 1997-06-24 JP JP16719097A patent/JPH1114820A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7461912B2 (en) | 2002-10-24 | 2008-12-09 | Seiko Epson Corporation | Device manufacturing apparatus, device manufacturing method, and electronic equipment |
JP2006243171A (ja) * | 2005-03-01 | 2006-09-14 | Sharp Corp | 表示装置用基板 |
JP2006251135A (ja) * | 2005-03-09 | 2006-09-21 | Dainippon Printing Co Ltd | カラーフィルタおよびその製造方法 |
JP4641204B2 (ja) * | 2005-03-09 | 2011-03-02 | 大日本印刷株式会社 | カラーフィルタおよびその製造方法 |
JP2007212917A (ja) * | 2006-02-13 | 2007-08-23 | Toppan Printing Co Ltd | 印刷物の製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040907 |