JP2003273161A - 導電性粒子配置フィルムの製造装置 - Google Patents

導電性粒子配置フィルムの製造装置

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JP2003273161A
JP2003273161A JP2002068659A JP2002068659A JP2003273161A JP 2003273161 A JP2003273161 A JP 2003273161A JP 2002068659 A JP2002068659 A JP 2002068659A JP 2002068659 A JP2002068659 A JP 2002068659A JP 2003273161 A JP2003273161 A JP 2003273161A
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JP
Japan
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adhesive film
conductive
conductive particles
suction
conductive particle
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JP2002068659A
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Inventor
Akihiro Ogawa
彰弘 小川
Mitsuo Akimune
満雄 秋宗
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の導電性粒子を過不足なくかつ速やかに位
置決めして配置する。 【解決手段】接着性フィルム12を吸着ヘッド13によ
り吸着しつつ、空気を接着性フィルム12の各貫通孔1
2aを通じて吸引している。そして、トレイ15内の各
導電性粒子14を振動させながら、各導電性粒子14を
吸着ヘッド13上の接着性フィルム12の各貫通孔12
aに吸着して配置し、更に回転ブラシ31により吸着ヘ
ッド13の吸着面上の接着性フィルム12の表面を掃い
て、余分な導電性粒子14を接着性フィルム12から掻
き落としている。これにより、各導電性粒子14を接着
性フィルム12上に過不足なくかつ速やかに位置決めし
て配列することができる。この後、吸着ヘッド13によ
る接着性フィルム12の吸着を停止して、接着性フィル
ム12を吸着ヘッド13から解放している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子や回路
基板を電気的に接続するための導電性粒子配置フィルム
の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイ、パーソナルコンピュ
ータ、携帯通信端末等の電子機器において、その小型化
を図るには、各電子部品の搭載スペースを縮小すること
が前提となる。このため、例えば電子部品の各リードを
省き、この代わりに微小な各突起電極(以下、バンプと
称する)を電子部品に設け、電子部品の各バンプを半田
又は導電ペーストにより基板に直接接続し、これにより
電子部品の搭載スペースを縮小するという方法が提案さ
れている。
【0003】この様なバンプは、例えば導電性ボール
(半田ボール)を電子部品に対して融着させることによ
り形成されるものであり、その製造方法が例えば特開平
9−260387号公報、特開平11−317469号
公報、及び特開平11−330160号公報等に開示さ
れている。
【0004】また、特願2001−180311号に
は、複数の導電性粒子を接着性フィルムのそれぞれの貫
通孔に嵌合させ、この接着性フィルムを例えば電子部品
と基板間に挟み込んで、電子部品と基板を接着性フィル
ムにより接着すると共に、電子部品と基板を接着性フィ
ルムの各導電性粒子を通じて電気的に接続するという技
術が提案されている。
【0005】この様な導電性ボールもしくは導電性粒子
による接続方法は、電子部品と基板間の接続に用いられ
るだけではなく、ICやLSIの更なる集積化に役立て
られている。この更なる集積化は、複数のICやLSI
等の半導体装置を薄層化して積層するというものであ
り、各半導体装置にそれぞれの孔を開けて、各孔にそれ
ぞれの電極を設け、各半導体装置のそれぞれの孔の電極
間に導電性ボールや導電性粒子を介在させて、各半導体
装置を接続するという接続方法を必要とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
9−260387号公報では、多数の導電性ボールを収
納した容器を振動させると共に、各導電性ボールに空気
を吹き付けて、各導電性ボールを流動化させておき、ヘ
ッドの各吸着孔にそれぞれの導電性ボールを吸着し、ヘ
ッドを基板上に移動させてから、ヘッドの各吸着孔によ
る吸着を停止させて、各導電性ボールをヘッドの各吸着
孔から基板上へと移動させて配置している。また、この
公報と同様の装置が他の特開平10−303250号公
報、特開平11−87393号公報、特開平11−87
422号公報、特開平11−97485号公報、及び特
開平11−111767号公報等に開示されており、更
に該他の各公報には、余分に付着した導電性ボールをヘ
ッドから脱落させるための各種の方法も開示されてい
る。しかしながら、これらの公報のいずれにおいても、
各導電性ボールをヘッドから基板上へと移動させるとき
に、各導電性ボールの位置ずれを生じる可能性がある。
また、各導電性ボールを基板上に固定するには、基板表
面にフラックス等を塗布するという工程を別途必要とす
る。
【0007】また、上記特開平11−317469号公
報では、複数の導電性要素を転写板上に撒き、転写板を
振動させて、各導電性要素を転写板のそれぞれの凹部に
入れ、シートを転写板に重ね合わせて、各導電性要素を
シートに転写して埋め込み、更にシートを半導体素子に
重ね合わせて、各導電性要素を半導体素子に融着させて
いる。しかしながら、転写板を振動させるだけでは、導
電性要素が入らない凹部が発生したり、余分な導電要素
が転写板上に残る可能性があり、各導電要素の過不足が
発生する虞がある。また、各導電性要素がそれぞれの凹
部に入れるまでに長い時間を要する。更に、転写板から
シートへの各導電性要素の移動、及びシートから半導体
素子への各導電性要素の移動という様に、各導電性要素
の移動を2回必要とするので、製造工程が繁雑化し、生
産効率が低下する虞がある。
【0008】更に、上記特開平11−330160号で
は、複数の導電性要素を絶縁性シート上に撒き、絶縁性
シートを振動さるか、あるいは刷毛等により絶縁性シー
トを掃いて、各導電性要素を絶縁性シートのそれぞれの
凹部に入れ、更に絶縁性シートを半導体素子に重ね合わ
せて、各導電性要素を半導体素子に融着させている。し
かしながら、転写板を振動させるか、あるいは刷毛等に
より絶縁性シートを掃くだけでは、導電性要素の欠落が
発生したり、余分な導電要素が絶縁シート上に残る可能
性があり、各導電要素の過不足が発生する虞がある。ま
た、各導電性要素をそれぞれの凹部に収容するまでに長
い時間を要する。
【0009】尚、上記特願2001−180311号に
は、複数の導電性粒子を接着性フィルムのそれぞれの貫
通孔に嵌合させて配列するための具体的な方法が明記さ
れてはいない。
【0010】そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑
みてなされたものであり、複数の導電性粒子を過不足な
くかつ速やかに位置決めして配置することが可能な導電
性粒子配置フィルムの製造装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、複数の導電性粒子を接着性フィルムの複
数の貫通孔に配置する導電性粒子配置フィルムの製造装
置において、接着性フィルムを吸着すると共に、空気を
接着性フィルムの各貫通孔を通じて吸引する吸着ヘッド
と、複数の導電性粒子を収容する収容手段と、吸着ヘッ
ドの吸着面上の接着性フィルムの表面を掃く回転ブラシ
とを備え、収容手段内の各導電性粒子を吸着ヘッド上の
接着性フィルムの各貫通孔に吸着して配置し、回転ブラ
シにより吸着ヘッドの吸着面上の接着性フィルムの表面
を掃いてから、吸着ヘッドによる接着性フィルムの吸着
を停止して、接着性フィルムを吸着ヘッドから解放して
いる。
【0012】この様な構成の製造装置によれば、接着性
フィルムを吸着ヘッドにより吸着しつつ、空気を接着性
フィルムの各貫通孔を通じて吸引し、各導電性粒子を吸
着ヘッド上の接着性フィルムの各貫通孔に吸着して配置
し、更に回転ブラシにより吸着ヘッドの吸着面上の接着
性フィルムの表面を掃いて、余分に付着した導電性粒子
を接着性フィルムから掻き落としている。これにより、
各導電性粒子を接着性フィルム上に過不足なくかつ速や
かに位置決めして配列することができる。この後、吸着
ヘッドによる接着性フィルムの吸着を停止して、接着性
フィルムを吸着ヘッドから解放している。この接着性フ
ィルムは、例えば電子部品と基板間に挟み込まれ、電子
部品と基板を接着すると共に、電子部品と基板を該接着
性フィルムの各導電性粒子を通じて電気的に接続するも
のである。
【0013】また、本発明においては、導電性粒子は、
高分子量体の球状コアの表面を金属導電層により被覆し
たものである。
【0014】この様な導電性粒子は、球状コア表面の金
属導電層により導電性を保ち、半田ボールの様に加熱溶
融されずに、そのままの状態で用いられる。例えば、接
着性フィルムを電子部品と基板間に挟み込んだ状態で
は、接着性フィルムの導電性粒子が電子部品と基板に共
に接触して、電子部品と基板が導電性粒子の金属導電層
を通じて電気的に接続される。
【0015】更に、本発明においては、回転ブラシは、
複数の毛を回転体に螺旋状に植毛したものである。
【0016】この様な螺旋状に植毛された回転ブラシの
各毛は、一旦掻き落とした導電性粒子を接着性フィルム
に再び吸着させることなく、余分な導電性粒子を速やか
に掻き落とす。
【0017】また、本発明においては、回転ブラシは、
静電気を吸着ヘッドの吸着面上の接着フィルムから除去
している。
【0018】この様に回転ブラシにより接着フィルムの
静電気を除去すれば、余分な導電性粒子を容易に掻き落
とすことができる。また、余分な導電性粒子が自然に脱
落することも有り得る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の製造装置の一実施形態を
概略的に示す図である。本実施形態の製造装置は、複数
の接着性フィルム12を予め積み重ねて載置した搭載ス
テージ11と、昇降並びにA方向に往復移動され、搭載
ステージ11上の接着性フィルム12を吸着して搬送す
る吸着ヘッド13と、多数の導電性粒子14を収容する
トレイ15と、トレイ15を振動させる加振機16と、
吸着ヘッド13上の接着性フィルム12の表面を掃く回
転ブラシ31と、吸着ヘッド13から解放された接着性
フィルム12を載置する解放ステージ17とを備えてい
る。
【0021】各接着性フィルム12は、図2(a)及び
(b)に示す様に矩形状であって、複数の貫通孔12a
及び一対の位置決め用孔12bを有している。接着性フ
ィルム12の各貫通孔12aの平均的な直径は、各導電
性粒子14の平均的な直径よりも僅かに小さく設定され
ている。
【0022】各導電性粒子14は、高分子量体の球状コ
アの表面を金属導電層により被覆したものである。
【0023】搭載ステージ11上には、図3に示す様に
一対の位置決めピン21を突設しており、各接着性フィ
ルム12の一対の位置決め用孔12bに各位置決めピン
21を挿入した状態で、各接着性フィルム12を搭載ス
テージ11上に位置決めして載置している。
【0024】吸着ヘッド13の吸着面には、図4に示す
様に矩形状の溝13a及び該溝13a内側の各吸引孔1
3bを形成している。各吸引孔13bは、真空ポンプ
(図示せず)に接続されており、これらの吸引孔13b
を通じて空気が吸引される。また、矩形状の溝13a
は、後で述べる様に接着性フィルム12の各貫通孔12
aに重ね合わせられる。
【0025】トレイ15は、加振機16により支持され
て振動される。加振機16は、各支持棒18に通された
それぞれのバネ19によりトレイ15を振動可能に支持
し、モータ20をトレイ15に固定し、このモータ20
の駆動軸に偏芯荷重を固定し、このモータ20により偏
芯荷重を回転させて、トレイ15を振動させ、表層の各
導電性粒子を飛び跳ねさせ浮遊させる。また、トレイ1
5の底面には、球面状凹部15aを形成している。この
球面状凹部15a上の各導電性粒子14は、該各導電性
粒子14の振動に伴い、球面状凹部15aの焦点近傍へ
と移動し、この焦点近傍に集中して浮遊する。
【0026】尚、リニアモータをトレイ15に連結し、
このリニアモータによりトレイ15を直接上下振動させ
ても良い。あるいは、トレイ15の底にシートを張り渡
して、このシートを振動させたり、空気をトレイ15内
に吹き付けても構わない。いずれにしても、各導電性粒
子14をトレイ15から飛散させないために、各導電性
粒子14を垂直方向に振動させることが好ましい。
【0027】回転ブラシ31は、複数の毛32を回転ド
ラム33に植毛したものであり、モータ(図示せず)に
より回転駆動され、後で述べる様に余分な導電性粒子1
4を吸着ヘッド13上の接着性フィルム12の表面から
掻き落とす。回転ブラシ31の各毛32の強度もしくは
剛性を適宜に設定し、余分に付着した導電性粒子のみを
掻き落とす。また、回転ブラシ31の各毛32は、導電
性を有し、回転ドラム33を通じて接地されている。更
に、図5に示す様に回転ブラシ31の各毛32は、回転
ドラム33に螺旋状に植毛されている。
【0028】尚、図6に示す様に回転ブラシ31の各毛
32をV字状に配列して植毛しても良い。
【0029】解放ステージ17上には、図7に示す様に
一対の位置決めピン22を突設しており、吸着ヘッド1
3から解放された各接着性フィルム12の一対の位置決
め用孔12bに各位置決めピン22を挿入しつつ、各接
着性フィルム12を解放ステージ17上に位置決めして
載置する。
【0030】この様な構成の製造装置においては、まず
吸着ヘッド13を搭載ステージ11上に移動させ、吸着
ヘッド13の吸着面が搭載ステージ11の各位置決めピ
ン21の先端に当接するまで吸着ヘッド13を下降さ
せ、吸着ヘッド13の各吸引孔13bからの空気の吸引
を開始する。これにより、搭載ステージ11上の1枚の
接着性フィルム12が浮上して吸着ヘッド13の吸着面
に吸着される。このとき、接着性フィルム12の一対の
位置決め用孔12bに各位置決めピン21が挿入された
ままの状態で、接着性フィルム12が吸着ヘッド13の
吸着面へと吸着されるので、図8に示す様に接着性フィ
ルム12が吸着ヘッド13の吸着面の所定位置に位置決
めされる。この結果、吸着ヘッド13の吸着面の矩形状
の溝13aが接着性フィルム12の各貫通孔12aに正
確に重ね合わせられ、接着性フィルム12の各貫通孔1
2aを通じて吸着ヘッド13の矩形状の溝13aへと空
気を確実に吸引することが可能になる。
【0031】尚、吸着ヘッド13を下降させる前に、搭
載ステージ11をxy方向に移動させて、搭載ステージ
11の位置を調整し、吸着ヘッド13の吸着面上の接着
性フィルム12の位置を予め設定しておくことが好まし
い。
【0032】次に、吸着ヘッド13の各吸引孔13bか
らの空気の吸引を継続しつつ、吸着ヘッド13を上昇さ
せ、吸着ヘッド13をトレイ15上に移動させる。そし
て、吸着ヘッド13の吸着面がトレイ15内の多数の導
電性粒子14の表層に十分接近するまで吸着ヘッド13
を下降させる。このとき、空気を接着性フィルム12の
各貫通孔12aから吸引していることから、図9に示す
様に接着性フィルム12の各貫通孔12aにそれぞれの
導電性粒子14が吸着されて嵌合する。また、加振機1
6によりトレイ15内の各導電性粒子14を振動させ
て、表層の各導電性粒子14を飛び跳ねさせ浮遊させて
いることから、接着性フィルム12の各貫通孔12aに
それぞれの導電性粒子14が速やかに吸着される。
【0033】次に、吸着ヘッド13の各吸引孔13bか
らの空気の吸引を継続しつつ、吸着ヘッド13を上昇さ
せる。そして、吸着ヘッド13を回転ブラシ31上で移
動させつつ、吸着ヘッド13の吸着面上の接着性フィル
ム12を回転ブラシ31の各毛32に接触させる。ここ
では、吸着ヘッド13の吸着面上の接着性フィルム12
に対する回転ブラシ31の各毛32の押し付け量を0.
2mmに設定している。この状態で、図10に示す様に
回転ブラシ31の各毛32により余分な導電性粒子14
を吸着ヘッド13上の接着性フィルム12の表面から掻
き落とす。先に述べた様に回転ブラシ31の各毛32の
強度もしくは剛性を適宜に設定しているので、余分に付
着した導電性粒子14のみが掻き落とされ、かつ接着性
フィルム12の各貫通孔12aに吸着した導電性粒子1
4が掻き落とされることはない。これにより、図11に
示す様に接着性フィルム12のそれぞれの貫通孔12a
に導電性粒子14が一個ずつ行き渡る。
【0034】また、各導電性粒子14をトレイ15内で
振動させると、各導電性粒子14間の摩擦により静電気
が発生して、各導電性粒子14が帯電し、各導電性粒子
14が接着性フィルム12の各貫通孔12aとは異なる
箇所に付着する。先に述べた様に回転ブラシ31の各毛
32を接地しているので、各導電性粒子14の静電気を
回転ブラシ31の各毛32を通じて除去することがで
き、余分な導電性粒子14を接着性フィルム12から容
易に掻き落とすことができる。尚、余分な導電性粒子1
4が接着性フィルム12から自然に脱落することも有り
得る。
【0035】尚、接着性フィルム12の各貫通孔12a
にそれぞれの導電性粒子14が吸着され嵌合してから、
接着性フィルム12を平板に押し当てて、接着性フィル
ム12の各貫通孔12aにそれぞれの導電性粒子14を
押し込むことが望ましい。
【0036】この後、吸着ヘッド13の各吸引孔13b
からの空気の吸引を継続しつつ、吸着ヘッド13を上昇
させ、吸着ヘッド13を解放ステージ17上に移動させ
る。そして、吸着ヘッド13の吸着面が解放ステージ1
7の各位置決めピン22の先端に当接するまで吸着ヘッ
ド13を下降させてから、吸着ヘッド13の各吸引孔1
3bからの空気の吸引を停止する。これにより、接着性
フィルム12が吸着ヘッド13から解放されて離間し、
この接着性フィルム12の各位置決め用孔12bに解放
ステージ17の各位置決めピン22が挿入され、接着性
フィルム12が解放ステージ17上に位置決めして載置
される。尚、接着性フィルム12を解放ステージ17上
に解放するときに、空気を吸着ヘッド13の吸着面の各
吸引孔13bから僅かに吹き出させても良い。
【0037】この様に本実施形態では、接着性フィルム
12を吸着ヘッド13により吸着しつつ、空気を接着性
フィルム12の各貫通孔12aを通じて吸引している。
そして、トレイ15内の各導電性粒子14を振動させた
状態で、各導電性粒子14を吸着ヘッド13上の接着性
フィルム12の各貫通孔12aに吸着して配置し、更に
回転ブラシ31により接着性フィルム12の表面を掃い
て、余分に付着した導電性粒子14を接着性フィルム1
2から掻き落としている。これにより、各導電性粒子1
4を接着性フィルム12上に過不足なくかつ速やかに位
置決めして配列することができる。この後、吸着ヘッド
13による接着性フィルム12の吸着を停止して、接着
性フィルム12を吸着ヘッド13から解放している。
【0038】また、接着性フィルム12の一対の位置決
め用孔12bに搭載ステージ11の各位置決めピン21
を挿入した状態で、接着性フィルム12を吸着ヘッド1
3の吸着面に吸着するので、接着性フィルム12が吸着
ヘッド13の吸着面の所定位置に位置決めされて、吸着
ヘッド13の吸着面の矩形状の溝13aが接着性フィル
ム12の各貫通孔12aに正確に重ね合わせられ、各貫
通孔12aを通じて矩形状の溝13aへと空気を確実に
吸引することが可能になる。更に、接着性フィルム12
の一対の位置決め用孔12bに解放ステージ17の各位
置決めピン22を挿入しつつ、接着性フィルム12を解
放ステージ17上に載置するので、接着性フィルム12
が解放ステージ17上の所定位置に位置決めされる。
【0039】こうして製造された接着性フィルム12
は、その両面のPETフィルムを剥離されてから、例え
ば電子部品と基板間に挟み込まれ、電子部品と基板を接
着すると共に、電子部品と基板を該接着性フィルム12
の各導電性粒子14を通じて電気的に接続するものであ
る。電子部品としては、一般的なICやLSI等があ
り、基板としては、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、マレイミド樹脂
等の樹脂系のもの、アルミナ等のセラミックのもの、シ
リコンのもの等がある。また、電子部品と基板の接続だ
けではなく、接着性フィルム12を各電子部品同士の接
続にも適用することができる。特に高集積化のために薄
層化されて積層される複数のICやLSIの接続に接着
性フィルム12を適用すれば、その全体の面積及び高さ
を低減して、集積密度を大幅に向上させることができ、
また隣接する各電極間のリークを低く抑えることができ
る。
【0040】この接着性フィルム12の実装は、例えば
フリップチップボンダー等のボンディング装置により行
われる。この種の装置では、例えば接着性フィルム12
の両面のPETフィルムを剥離してから、接着性フィル
ム12の各導電性粒子14、電子部品の各電極、及び基
板の各電極の位置合わせを行いつつ、接着性フィルム1
2を電子部品と基板間に挟み込み加圧して、電子部品と
基板を接着性フィルム12により接着し、接着性フィル
ム12の各導電性粒子14を電子部品の各電極及び基板
の各電極に圧接して、電子部品の各電極と基板の各電極
を各導電性粒子14を通じて接続する。更に、接着性フ
ィルム12、電子部品、及び基板を樹脂封止して固定す
ることにより、電子部品と基板間の接続の信頼性を向上
させても良い。
【0041】次に、実験により得られた本実施形態の製
造装置の評価及び他の各比較例の評価を図12の図表に
示す。ここでは、本実施形態A及び各比較例B〜F別
に、回転ブラシ31の種類もしくは使用方法を設定し
て、回転ブラシ31の効果を評価している。
【0042】本実施形態Aでは、図5に示す様に各毛3
2が螺旋状に植毛された回転ブラシ31を用い、接着性
フィルム12に対する回転ブラシ31の各毛32の押し
付け量を0.2mmに設定し、回転ブラシ31の各毛3
2を接地している。また、比較例Bでは、図6に示す様
に各毛32がV字状に配列されて植毛された回転ブラシ
31を用い、回転ブラシ31の各毛32の押し付け量を
0.2mmに設定し、回転ブラシ31の各毛32を接地
している。更に、比較例Cでは、各毛32が螺旋状に植
毛された回転ブラシ31を用い、回転ブラシ31の各毛
32の押し付け量を0.4mmに設定し、回転ブラシ3
1の各毛32の接地を行っていない。また、比較例Dで
は、各毛32が螺旋状に植毛された回転ブラシ31を用
い、回転ブラシ31の各毛32の押し付け量を1.5m
mに設定し、回転ブラシ31の各毛32の接地を行って
いない。更に、比較例Eでは、各毛32が螺旋状に植毛
された回転ブラシ31を用い、回転ブラシ31の各毛3
2の押し付け量を0.03mmに設定し、回転ブラシ3
1の各毛32の接地を行っていない。また、比較例Fで
は、各毛32が回転ドラム33の軸方向とそれに直交す
る方向に格子状に配列されて植毛された回転ブラシ31
を用い、回転ブラシ31の各毛32の押し付け量を0.
5mmに設定し、回転ブラシ31の各毛32の接地を行
っていない。
【0043】評価は、回転ブラシ31による掻き落しを
行う以前に余分な導電性粒子14の個数を目視により計
数し、更に回転ブラシ31による掻き落しを行った後に
回転ブラシ31により掻き落とされた余分な導電性粒子
14の個数を目視により計数し、これらの計数値の比を
除去割合(%)として求め、更に接着性フィルム12の
貫通孔12aから掻き落とされてしまった導電性粒子1
4の個数を目視により計数することにより行われてい
る。
【0044】本実施形態A及び各比較例B〜Fのいずれ
においても、各導電性粒子14として、ジビニルベンゼ
ン系の球状コアをニッケルメッキ層及び金メッキ層によ
り二重に被覆したものを適用している。
【0045】また、本実施形態A及び各比較例B、C、
Eでは、接着性フィルム12として、ポリイミドフィル
ムを適用し、その両面に25μm 厚のPETフィルムを
貼り付けて仕上げる。一方、各比較例D、Fでは、接着
性フィルム12として、エポキシフィルムを適用し、そ
の両面に25μm 厚のPETフィルムを貼り付けて仕上
げる。
【0046】更に、本実施形態A及び各比較例B〜Fの
いずれにおいても、接着性フィルム12の各貫通孔12
aをレーザーによりテーパ状に設定し、図2(b)に示
す様な各貫通孔12aの空気流入側の直径d1を空気流
出側の直径d2よりも大きくし、各導電性粒子14を各
貫通孔12aに嵌合し易くしている。
【0047】更に、本実施形態A及び各比較例B〜F別
に、各導電性粒子14のニッケルメッキ層及び金メッキ
層の厚み、各導電性粒子14の平均的な直径(μm )、
各導電性粒子14のアスペクト比、各導電性粒子14の
CV値、接着性フィルム12の厚み(μm )、接着性フ
ィルム12の各貫通孔12aの空気流入側の直径d1
(μm )と空気流出側の直径d2(μm )、及び各導電
性粒子14の平均的な直径(μm )に対する各貫通孔1
2aの空気流入側の直径d1(μm )の比等を適宜に設
定している。
【0048】アスペクト比は、各導電性粒子14の平均
長径をその平均短径で割った値である。CV値は、各導
電性粒子14の直径の標準偏差をσとし、平均的な直径
をDn とすると、(σ/Dn )×100(%)で表わさ
れる。
【0049】図12の図表から明らかな様に本実施形態
A及び各比較例B〜Fにおいては、各導電性粒子14の
アスペクト比及びCV値をほぼ同一に設定し、かつ各導
電性粒子14の平均的な直径(μm )に対する各貫通孔
12aの空気流入側の直径d1(μm )の比もほぼ同一
に設定している。この様なアスペクト比、CV値、及び
直径比を設定した場合は、各導電性粒子14の形状や大
きさのバラツキが小さく、かつ各導電性粒子14の平均
的な直径に対する各貫通孔12aの平均的な直径の比が
適確であることから、各導電性粒子14が接着性フィル
ム12の各貫通孔12aに非常に入り易い。このため、
回転ブラシ31による掻き落しを行う以前には、接着性
フィルム12の各貫通孔12aの全てにそれぞれの導電
性粒子14が嵌合している。ただし、余分な多数の導電
性粒子14が接着性フィルム12の各貫通孔12aとは
異なる個所に付着して残る。
【0050】本実施形態A及び各比較例B、Cでは、余
分な導電性粒子14の除去割合が100(%)であり、
接着性フィルム12の貫通孔12aから掻き落とされて
しまった導電性粒子14の個数が0である。従って、回
転ブラシ31による余分な導電性粒子14の除去が良好
に行われたと言える。
【0051】ところが、比較例Dでは、余分な導電性粒
子14の除去割合が100(%)であるものの、接着性
フィルム12の貫通孔12aから掻き落とされてしまっ
た導電性粒子14の個数が3である。これは、回転ブラ
シ31の各毛32の押し付け量を1.5mmに設定して
いることから、接着性フィルム12の表面に対する回転
ブラシ31の各毛32の押し付けが強すぎて、回転ブラ
シ31の各毛32により接着性フィルム12の貫通孔1
2aから導電性粒子14が掘り起こされたためである。
【0052】また、比較例Eでは、接着性フィルム12
の貫通孔12aから掻き落とされてしまった導電性粒子
14の個数が0であるものの、余分な導電性粒子14の
除去割合が31(%)と低くなっている。これは、回転
ブラシ31の各毛32の押し付け量を0.03mmに設
定していることから、接着性フィルム12の表面に対す
る回転ブラシ31の各毛32の押し付けが弱すぎて、回
転ブラシ31の各毛32により接着性フィルム12の余
分な導電性粒子14を掻き落とすことが困難なためであ
る。
【0053】本実施形態A及び各比較例B、Cと各比較
例D、Eの比較から、回転ブラシ31の各毛32の押し
付け量を0.05mm〜1.0mmに設定することが望
ましい。0.05mm未満の場合は、接着性フィルム1
2の余分な導電性粒子14を掻き落とすことが困難とな
る。また、1.0mmを超えた場合は、接着性フィルム
12の貫通孔12aから導電性粒子14が掘り起こされ
てしまう。
【0054】一方、比較例Fでは、回転ブラシ31の各
毛32の押し付け量を適確な0.5mmに設定している
ものの、余分な導電性粒子14の除去割合が53(%)
と低くなっている。これは、各毛32を格子状に配列し
た回転ブラシ31を用いてることから、回転ブラシ31
の各毛32が接触しない接着性フィルム12の領域が生
じ、この領域の余分な導電性粒子14が掻き落とされな
かったためである。
【0055】本実施形態A及び各比較例B〜Eと比較例
Fの比較から、回転ブラシ31の各毛32を回転ドラム
33の外周に斜めに配列することが望ましい。
【0056】尚、各導電性粒子14の球状コアの材料と
しては、高分子量体、シリカ、アルミナ、金属、カーボ
ン等の無機物、低分子量化合物等を適用することができ
る。その中でも高分子量体は、弾性、柔軟性、及び回復
性等を適度に有し、かつ球状に加工し易いことから望ま
しい材質である。高分子量体としては、上記ジビニルベ
ンゼン系の他に、フェノール樹脂、アミノ樹脂、アクリ
ル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、スチレン−ブタジ
エンブロック共重合体、ポリエステル樹脂、尿素樹脂、
メラミン樹脂、アルキド樹脂、ポリイミド樹脂、ウレタ
ン樹脂、エポキシ樹脂等の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、架橋樹脂、有機無機ハイブリッド重合体等を挙げる
ことができる。更に、その中でも架橋樹脂は耐熱性の点
から好ましい。また、充填物を必要に応じて混入したも
のでも構わない。
【0057】各導電性粒子14は、例えば電子部品や基
板間に挟み込まれて加圧される。このため、各導電性粒
子14の球状コアには、機械的な強度が要求される。例
えば、K値として500〜10000N/mm2 、回復
率として10%以上を要求される。K値は、20℃での
10%圧縮変形時の荷重をF(N)とし、圧縮変位をS
(mm)とし、半径をRとすると、(3/√2)・F・
-3/2・R-1/2で表される。K値が500未満の場合
は、各導電性粒子14が小さな負荷でも破壊され易く、
またK値が10000を超える場合は、導電性粒子14
を電子部品や基板間に挟み込んで加圧したときに、導電
性粒子14に接触する電子部品や基板の電極に局所的な
圧力がかかり、電極が破壊されたり、電子部品や基板そ
のものが破壊される可能性がある。このK値を2000
〜6000N/mm2 にするとより好ましい。また、回
復率が10%未満の場合は、導電性粒子14を電子部品
や基板間に挟み込んで加圧したときに、各導電性粒子1
4が塑性変形し易く、導電性粒子14が電子部品と基板
に共に接触せず、電子部品と基板間の導通不良を招く。
この回復率を30%以上にするとより好ましい。
【0058】球状コアを被覆する金属導電層には、接触
抵抗が低く、かつ酸化による劣化を起こさないという点
から、少なくとも表層に金を適用することが好ましい。
金属導電層の厚みは、十分な強度を保つために0.4μ
m以上であることが好ましい。また、金属導電層の厚み
は、球状コアの機械的な特性を導電性粒子14そのもの
に十分に反映させるために導電性粒子14の直径の1/
5以下であることが好ましい。
【0059】導電性粒子14の抵抗は、該導電性粒子1
4の直径を10%圧縮変形させた状態で、0.5Ω以下
であることが好ましい。導電性粒子14の抵抗が0.5
Ωを超えた場合は、電力損失が大きくなり、電子部品や
基板に印加される電圧の低下を招いたり、導電性粒子1
4そのものが破壊されてしまう。この導電性粒子14の
抵抗を0.05Ω以下にするとより好ましく、電子部品
と基板間の接続手段としての信頼性を高くすることがで
き、電流駆動型の電子部品への適用が容易になる。
【0060】尚、各導電性粒子の球状コアの材料とし
て、金属を適用する場合は、球状コアを被覆する金属導
電層を省略することができる。各導電性粒子の材料とな
る金属としては、半田の様な350℃以下の低融点の合
金や、延転性の高い金等を挙げることができる。
【0061】また、接着性フィルム12としては、高分
子量体及びその複合物、セラミック、金属、カーボン等
の無機物、低分子量化合物等を適用することができる。
その中の高分子量体としては、フェノール樹脂、アミノ
樹脂、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、スチ
レン−ブタジエンブロック共重合体、ポリエステル樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、マレイミ
ド樹脂、ポリエーテル樹脂、シリコン樹脂、ポリイミド
樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の熱可塑性樹脂、
熱硬化性樹脂、架橋樹脂、有機無機ハイブリッド重合体
等を挙げることができる。更に、ガラス繊維やアルミナ
粒子等の無機充填物を必要に応じて混入したものでも構
わない。
【0062】接着性フィルム12の厚みは、その強度を
保つために20μm以上にすることが好ましい。また、
先に述べた様に高集積化のために薄層化されて積層され
る複数のICやLSI間の接続に接着性フィルム12を
適用する場合は、その全体の高さを抑えるために200
μm以下にすることが好ましい。
【0063】尚、本発明は、上記実施形態に限定される
ものではなく、多様に変形することができる。例えば、
円柱状の回転ブラシの代わりに、多角柱状の回転ブラシ
を適用しても構わない。
【0064】また、導電性フィルムそのものをICやL
SIに組み込んで、導電性フィルムの各導電性粒子をI
CやLSIの電極としても良い。
【0065】更に、吸着ヘッドとして、多孔質の板を適
用しても構わない。更に、吸着ヘッドの吸着面に複数の
接着性フィルムを吸着し、これらの接着性フィルムの各
貫通孔にそれぞれの導電性粒子を嵌合させても良い。こ
の場合は、各接着性フィルムを別々の真空ポンプにより
吸着して、各接着性フィルムに対する吸着力の均一化を
図ることが望ましい。
【0066】また、各貫通孔12aの形状をテーパ状に
する代わりに、各貫通孔12aの径を途中で変更して、
各貫通孔12aの内側を階段状に形成しても構わない。
更に、接着性フィルムの貫通孔からの導電性粒子の欠落
を防止するために、接着性フィルムの表面に粘着性材料
を予め塗布しても良い。
【0067】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、接着
性フィルムを吸着ヘッドにより吸着しつつ、空気を接着
性フィルムの各貫通孔を通じて吸引し、各導電性粒子を
吸着ヘッド上の接着性フィルムの各貫通孔に吸着して配
置し、更に回転ブラシにより吸着ヘッドの吸着面上の接
着性フィルムの表面を掃いて、余分に付着した導電性粒
子を接着性フィルムから掻き落としている。これによ
り、各導電性粒子を接着性フィルム上に過不足なくかつ
速やかに位置決めして配列することができる。
【0068】また、本発明によれば、導電性粒子は、球
状コア表面の金属導電層により導電性を保ち、半田ボー
ルの様に加熱溶融されずに、そのままの状態で用いられ
る。例えば、接着性フィルムを電子部品と基板間に挟み
込んだ状態では、接着性フィルムの導電性粒子が電子部
品と基板に共に接触して、電子部品と基板が導電性粒子
の金属導電層を通じて電気的に接続される。
【0069】更に、本発明によれば、螺旋状に植毛され
た回転ブラシの各毛は、一旦掻き落とした導電性粒子を
接着性フィルムに再び吸着させることなく、余分な導電
性粒子を速やかに掻き落とす。
【0070】また、本発明においては、回転ブラシによ
り接着フィルムの静電気を除去しているので、余分な導
電性粒子を容易に掻き落とすことができる。また、余分
な導電性粒子が自然に脱落することも有り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造装置の一実施形態を概略的に示す
図である。
【図2】(a)は本実施形態の装置で用いられる接着性
フィルムを示す平面図であり、(b)は該接着性フィル
ムを拡大して示す断面図である。
【図3】本実施形態の装置における搭載ステージを示す
平面図である。
【図4】本実施形態の装置における吸着ヘッドの吸着面
を示す平面図である。
【図5】本実施形態の装置における回転ブラシの各毛の
配列を示す平面図である。
【図6】本実施形態の装置における回転ブラシの各毛の
配列の変形例を示す平面図である。
【図7】本実施形態の装置における解放ステージを示す
平面図である。
【図8】本実施形態の装置における吸着ヘッドの吸着面
に接着性フィルムを吸着した状態を示す平面図である。
【図9】図2の接着性フィルムの各貫通孔にそれぞれの
導電性粒子が吸着する過程を示す図である。
【図10】図2の接着性フィルムの余分な導電性粒子を
回転ブラシにより除去する過程を示す図である。
【図11】図2の接着性フィルムの各貫通孔にそれぞれ
の導電性粒子が吸着した状態を示す図である。
【図12】実験により得られた本実施形態の製造装置の
評価及び各比較例の評価を示す図表である。
【符号の説明】
11 搭載ステージ 12 接着性フィルム 13 吸着ヘッド 14 導電性粒子 15 トレイ 16 加振機 17 解放ステージ 18 支持棒 19 バネ 20 モータ 21,22 位置決めピン 31 回転ブラシ 32 毛 33 回転体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の導電性粒子を接着性フィルムの複
    数の貫通孔に配置する導電性粒子配置フィルムの製造装
    置において、 接着性フィルムを吸着すると共に、空気を接着性フィル
    ムの各貫通孔を通じて吸引する吸着ヘッドと、 複数の導電性粒子を収容する収容手段と、 吸着ヘッドの吸着面上の接着性フィルムの表面を掃く回
    転ブラシとを備え、 収容手段内の各導電性粒子を吸着ヘッド上の接着性フィ
    ルムの各貫通孔に吸着して配置し、回転ブラシにより吸
    着ヘッドの吸着面上の接着性フィルムの表面を掃いてか
    ら、吸着ヘッドによる接着性フィルムの吸着を停止し
    て、接着性フィルムを吸着ヘッドから解放することを特
    徴とする導電性粒子配置フィルムの製造装置。
  2. 【請求項2】 各導電性粒子は、高分子量体の球状コア
    の表面を金属導電層により被覆したものであることを特
    徴とする請求項1に記載の導電性粒子配置フィルムの製
    造装置。
  3. 【請求項3】 回転ブラシは、複数の毛を回転体に螺旋
    状に植毛したものであることを特徴とする請求項1に記
    載の導電性粒子配置フィルムの製造装置。
  4. 【請求項4】 回転ブラシは、静電気を吸着ヘッドの吸
    着面上の接着フィルムから除去することを特徴とする請
    求項1に記載の導電性粒子配置フィルムの製造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017183756A (ja) * 2017-06-29 2017-10-05 Towa株式会社 電子部品の製造装置及び製造方法
WO2023152908A1 (ja) * 2022-02-10 2023-08-17 マイクロ・テック株式会社 上下振動装置、上下振動方法、部品供給装置、部品供給方法、及び、スクリーン印刷装置

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