JP2003273146A - 導電性粒子配置フィルムの製造装置 - Google Patents
導電性粒子配置フィルムの製造装置Info
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- JP2003273146A JP2003273146A JP2002068660A JP2002068660A JP2003273146A JP 2003273146 A JP2003273146 A JP 2003273146A JP 2002068660 A JP2002068660 A JP 2002068660A JP 2002068660 A JP2002068660 A JP 2002068660A JP 2003273146 A JP2003273146 A JP 2003273146A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】複数の導電性粒子を過不足なくかつ速やかに位
置決めして配置する。 【解決手段】接着性フィルム12を吸着ヘッド13によ
り吸着しつつ、空気を接着性フィルム12の各貫通孔1
2aを通じて吸引している。そして、トレイ15内の各
導電性粒子14を振動させながら、各導電性粒子14を
吸着ヘッド13上の接着性フィルム12の各貫通孔12
aに吸着して配置し、これにより各導電性粒子14を接
着性フィルム12上に過不足なくかつ速やかに位置決め
して配列している。また、吸着ヘッド13上の接着性フ
ィルム12を押し込みステージ31に押し付けて、各導
電性粒子14を接着性フィルム12の各貫通孔12aに
押し込み、各導電性粒子14の脱落を防止している。こ
の後、吸着ヘッド13による接着性フィルム12の吸着
を停止して、接着性フィルム12を吸着ヘッド13から
解放している。
置決めして配置する。 【解決手段】接着性フィルム12を吸着ヘッド13によ
り吸着しつつ、空気を接着性フィルム12の各貫通孔1
2aを通じて吸引している。そして、トレイ15内の各
導電性粒子14を振動させながら、各導電性粒子14を
吸着ヘッド13上の接着性フィルム12の各貫通孔12
aに吸着して配置し、これにより各導電性粒子14を接
着性フィルム12上に過不足なくかつ速やかに位置決め
して配列している。また、吸着ヘッド13上の接着性フ
ィルム12を押し込みステージ31に押し付けて、各導
電性粒子14を接着性フィルム12の各貫通孔12aに
押し込み、各導電性粒子14の脱落を防止している。こ
の後、吸着ヘッド13による接着性フィルム12の吸着
を停止して、接着性フィルム12を吸着ヘッド13から
解放している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子や回路
基板を電気的に接続するための導電性粒子配置フィルム
の製造装置に関する。
基板を電気的に接続するための導電性粒子配置フィルム
の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイ、パーソナルコンピュ
ータ、携帯通信端末等の電子機器において、その小型化
を図るには、各電子部品の搭載スペースを縮小すること
が前提となる。このため、例えば電子部品の各リードを
省き、この代わりに微小な各突起電極(以下、バンプと
称する)を電子部品に設け、電子部品の各バンプを半田
又は導電ペーストにより基板に直接接続し、これにより
電子部品の搭載スペースを縮小するという方法が提案さ
れている。
ータ、携帯通信端末等の電子機器において、その小型化
を図るには、各電子部品の搭載スペースを縮小すること
が前提となる。このため、例えば電子部品の各リードを
省き、この代わりに微小な各突起電極(以下、バンプと
称する)を電子部品に設け、電子部品の各バンプを半田
又は導電ペーストにより基板に直接接続し、これにより
電子部品の搭載スペースを縮小するという方法が提案さ
れている。
【0003】この様なバンプは、例えば導電性ボール
(半田ボール)を電子部品に対して融着させることによ
り形成されるものであり、その製造方法が例えば特開平
9−260387号公報、特開平11−317469号
公報、及び特開平11−330160号公報等に開示さ
れている。
(半田ボール)を電子部品に対して融着させることによ
り形成されるものであり、その製造方法が例えば特開平
9−260387号公報、特開平11−317469号
公報、及び特開平11−330160号公報等に開示さ
れている。
【0004】また、特願2001−180311号に
は、複数の導電性粒子を接着性フィルムのそれぞれの貫
通孔に嵌合させ、この接着性フィルムを例えば電子部品
と基板間に挟み込んで、電子部品と基板を接着性フィル
ムにより接着すると共に、電子部品と基板を接着性フィ
ルムの各導電性粒子を通じて電気的に接続するという技
術が提案されている。
は、複数の導電性粒子を接着性フィルムのそれぞれの貫
通孔に嵌合させ、この接着性フィルムを例えば電子部品
と基板間に挟み込んで、電子部品と基板を接着性フィル
ムにより接着すると共に、電子部品と基板を接着性フィ
ルムの各導電性粒子を通じて電気的に接続するという技
術が提案されている。
【0005】この様な導電性ボールもしくは導電性粒子
による接続方法は、電子部品と基板間の接続に用いられ
るだけではなく、ICやLSIの更なる集積化に役立て
られている。この更なる集積化は、複数のICやLSI
等の半導体装置を薄層化して積層するというものであ
り、各半導体装置にそれぞれの孔を開けて、各孔にそれ
ぞれの電極を設け、各半導体装置のそれぞれの孔の電極
間に導電性ボールや導電性粒子を介在させて、各半導体
装置を接続するという接続方法を必要とする。
による接続方法は、電子部品と基板間の接続に用いられ
るだけではなく、ICやLSIの更なる集積化に役立て
られている。この更なる集積化は、複数のICやLSI
等の半導体装置を薄層化して積層するというものであ
り、各半導体装置にそれぞれの孔を開けて、各孔にそれ
ぞれの電極を設け、各半導体装置のそれぞれの孔の電極
間に導電性ボールや導電性粒子を介在させて、各半導体
装置を接続するという接続方法を必要とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
9−260387号公報では、多数の導電性ボールを収
納した容器を振動させると共に、各導電性ボールに空気
を吹き付けて、各導電性ボールを流動化させておき、ヘ
ッドの各吸着孔にそれぞれの導電性ボールを吸着し、ヘ
ッドを基板上に移動させてから、ヘッドの各吸着孔によ
る吸着を停止させて、各導電性ボールをヘッドの各吸着
孔から基板上へと移動させて配置している。しかしなが
ら、各導電性ボールをヘッドから基板上へと移動させる
ときに、各導電性ボールの位置ずれを生じる可能性があ
る。また、各導電性ボールを基板上に固定するには、基
板表面にフラックス等を塗布するという工程を別途必要
とする。
9−260387号公報では、多数の導電性ボールを収
納した容器を振動させると共に、各導電性ボールに空気
を吹き付けて、各導電性ボールを流動化させておき、ヘ
ッドの各吸着孔にそれぞれの導電性ボールを吸着し、ヘ
ッドを基板上に移動させてから、ヘッドの各吸着孔によ
る吸着を停止させて、各導電性ボールをヘッドの各吸着
孔から基板上へと移動させて配置している。しかしなが
ら、各導電性ボールをヘッドから基板上へと移動させる
ときに、各導電性ボールの位置ずれを生じる可能性があ
る。また、各導電性ボールを基板上に固定するには、基
板表面にフラックス等を塗布するという工程を別途必要
とする。
【0007】また、上記特開平11−317469号公
報では、複数の導電性要素を転写板上に撒き、転写板を
振動させて、各導電性要素を転写板のそれぞれの凹部に
入れ、シートを転写板に重ね合わせて、各導電性要素を
シートに転写して埋め込み、更にシートを半導体素子に
重ね合わせて、各導電性要素を半導体素子に融着させて
いる。しかしながら、転写板を振動させるだけでは、導
電性要素が入らない凹部が発生したり、余分な導電要素
が転写板上に残る可能性があり、各導電要素の過不足が
発生する虞がある。また、各導電性要素がそれぞれの凹
部に入るまでに長い時間を要する。更に、転写板からシ
ートへの各導電性要素の移動、及びシートから半導体素
子への各導電性要素の移動という様に、各導電性要素の
移動を2回必要とするので、製造工程が繁雑化し、生産
効率が低下する虞がある。
報では、複数の導電性要素を転写板上に撒き、転写板を
振動させて、各導電性要素を転写板のそれぞれの凹部に
入れ、シートを転写板に重ね合わせて、各導電性要素を
シートに転写して埋め込み、更にシートを半導体素子に
重ね合わせて、各導電性要素を半導体素子に融着させて
いる。しかしながら、転写板を振動させるだけでは、導
電性要素が入らない凹部が発生したり、余分な導電要素
が転写板上に残る可能性があり、各導電要素の過不足が
発生する虞がある。また、各導電性要素がそれぞれの凹
部に入るまでに長い時間を要する。更に、転写板からシ
ートへの各導電性要素の移動、及びシートから半導体素
子への各導電性要素の移動という様に、各導電性要素の
移動を2回必要とするので、製造工程が繁雑化し、生産
効率が低下する虞がある。
【0008】更に、上記特開平11−330160号で
は、複数の導電性要素を絶縁性シート上に撒き、絶縁性
シートを振動さるか、あるいは刷毛等により絶縁性シー
トを掃いて、各導電性要素を絶縁性シートのそれぞれの
凹部に入れ、更に絶縁性シートを半導体素子に重ね合わ
せて、各導電性要素を半導体素子に融着させている。し
かしながら、転写板を振動させるか、あるいは刷毛等に
より絶縁性シートを掃くだけでは、導電性要素の欠落が
発生したり、余分な導電要素が絶縁シート上に残る可能
性があり、各導電要素の過不足が発生する虞がある。ま
た、各導電性要素をそれぞれの凹部に収容するまでに長
い時間を要する。
は、複数の導電性要素を絶縁性シート上に撒き、絶縁性
シートを振動さるか、あるいは刷毛等により絶縁性シー
トを掃いて、各導電性要素を絶縁性シートのそれぞれの
凹部に入れ、更に絶縁性シートを半導体素子に重ね合わ
せて、各導電性要素を半導体素子に融着させている。し
かしながら、転写板を振動させるか、あるいは刷毛等に
より絶縁性シートを掃くだけでは、導電性要素の欠落が
発生したり、余分な導電要素が絶縁シート上に残る可能
性があり、各導電要素の過不足が発生する虞がある。ま
た、各導電性要素をそれぞれの凹部に収容するまでに長
い時間を要する。
【0009】尚、上記特願2001−180311号に
は、複数の導電性粒子を接着性フィルムのそれぞれの貫
通孔に嵌合させて配列するための具体的な方法が明記さ
れてはいない。
は、複数の導電性粒子を接着性フィルムのそれぞれの貫
通孔に嵌合させて配列するための具体的な方法が明記さ
れてはいない。
【0010】そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑
みてなされたものであり、複数の導電性粒子を過不足な
くかつ速やかに位置決めして配置することが可能な導電
性粒子配置フィルムの製造装置を提供することを目的と
する。
みてなされたものであり、複数の導電性粒子を過不足な
くかつ速やかに位置決めして配置することが可能な導電
性粒子配置フィルムの製造装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、複数の導電性粒子を接着性フィルムの複
数の貫通孔に配置する導電性粒子配置フィルムの製造装
置において、接着性フィルムを吸着すると共に、空気を
接着性フィルムの各貫通孔を通じて吸引する吸着ヘッド
と、複数の導電性粒子を収容する収容手段と吸着ヘッド
上の接着性フィルムが押し付けられる押し込みステージ
とを備え、収容手段内の各導電性粒子を吸着ヘッド上の
接着性フィルムの各貫通孔に吸着して配置し、吸着ヘッ
ド上の接着性フィルムを押し込みステージに押し付け
て、各導電性粒子を接着性フィルムの各貫通孔に押し込
み、吸着ヘッドによる接着性フィルムの吸着を停止し
て、接着性フィルムを吸着ヘッドから解放している。
に、本発明は、複数の導電性粒子を接着性フィルムの複
数の貫通孔に配置する導電性粒子配置フィルムの製造装
置において、接着性フィルムを吸着すると共に、空気を
接着性フィルムの各貫通孔を通じて吸引する吸着ヘッド
と、複数の導電性粒子を収容する収容手段と吸着ヘッド
上の接着性フィルムが押し付けられる押し込みステージ
とを備え、収容手段内の各導電性粒子を吸着ヘッド上の
接着性フィルムの各貫通孔に吸着して配置し、吸着ヘッ
ド上の接着性フィルムを押し込みステージに押し付け
て、各導電性粒子を接着性フィルムの各貫通孔に押し込
み、吸着ヘッドによる接着性フィルムの吸着を停止し
て、接着性フィルムを吸着ヘッドから解放している。
【0012】この様な構成の製造装置によれば、接着性
フィルムを吸着ヘッドにより吸着しつつ、空気を接着性
フィルムの各貫通孔を通じて吸引し、各導電性粒子を吸
着ヘッド上の接着性フィルムの各貫通孔に吸着して配置
している。これにより、各導電性粒子を接着性フィルム
上に過不足なくかつ速やかに位置決めして配列すること
ができる。そして、吸着ヘッド上の接着性フィルムを押
し込みステージに押し付けて、各導電性粒子を接着性フ
ィルムの各貫通孔に押し込んでいる。これにより、各導
電性粒子の脱落を防止することができる。この後、吸着
ヘッドによる接着性フィルムの吸着を停止して、接着性
フィルムを吸着ヘッドから解放している。この接着性フ
ィルムは、例えば電子部品と基板間に挟み込まれ、電子
部品と基板を接着すると共に、電子部品と基板を該接着
性フィルムの各導電性粒子を通じて電気的に接続するも
のである。
フィルムを吸着ヘッドにより吸着しつつ、空気を接着性
フィルムの各貫通孔を通じて吸引し、各導電性粒子を吸
着ヘッド上の接着性フィルムの各貫通孔に吸着して配置
している。これにより、各導電性粒子を接着性フィルム
上に過不足なくかつ速やかに位置決めして配列すること
ができる。そして、吸着ヘッド上の接着性フィルムを押
し込みステージに押し付けて、各導電性粒子を接着性フ
ィルムの各貫通孔に押し込んでいる。これにより、各導
電性粒子の脱落を防止することができる。この後、吸着
ヘッドによる接着性フィルムの吸着を停止して、接着性
フィルムを吸着ヘッドから解放している。この接着性フ
ィルムは、例えば電子部品と基板間に挟み込まれ、電子
部品と基板を接着すると共に、電子部品と基板を該接着
性フィルムの各導電性粒子を通じて電気的に接続するも
のである。
【0013】また、本発明においては、導電性粒子は、
高分子量体の球状コアの表面を金属導電層により被覆し
たものである。
高分子量体の球状コアの表面を金属導電層により被覆し
たものである。
【0014】この様な導電性粒子は、球状コア表面の金
属導電層により導電性を保ち、半田ボールの様に加熱溶
融されずに、そのままの状態で用いられる。例えば、接
着性フィルムを電子部品と基板間に挟み込んだ状態で
は、接着性フィルムの導電性粒子が電子部品と基板に共
に接触して、電子部品と基板が導電性粒子の金属導電層
を通じて電気的に接続される。
属導電層により導電性を保ち、半田ボールの様に加熱溶
融されずに、そのままの状態で用いられる。例えば、接
着性フィルムを電子部品と基板間に挟み込んだ状態で
は、接着性フィルムの導電性粒子が電子部品と基板に共
に接触して、電子部品と基板が導電性粒子の金属導電層
を通じて電気的に接続される。
【0015】更に、本発明においては、押し込みステー
ジは、吸着ヘッド上の接着性フィルムが該押し込みステ
ージに押し付けられたときに、該押し込みステージに反
発力を与える弾性体により支持されている。
ジは、吸着ヘッド上の接着性フィルムが該押し込みステ
ージに押し付けられたときに、該押し込みステージに反
発力を与える弾性体により支持されている。
【0016】この様に弾性体の反発力を押し込みステー
ジに与えれば、吸着ヘッド上の接着性フィルム全体が押
し込みステージに適宜の圧力で押し付けられて、接着性
フィルムの全ての各貫通孔に各導電性粒子が押し込めら
れる。この弾性体を適用しなかった場合は、接着性フィ
ルムが極めて薄く、各導電性粒子が極めて小さいことか
ら、吸着ヘッド上の接着性フィルム全体が押し込みステ
ージに適宜の圧力で押し付けられる様に、吸着ヘッドと
押し込みステージのそれぞれのつら位置や平行度を高精
度で設定せねばならず、この設定のために長い時間を要
することになる。
ジに与えれば、吸着ヘッド上の接着性フィルム全体が押
し込みステージに適宜の圧力で押し付けられて、接着性
フィルムの全ての各貫通孔に各導電性粒子が押し込めら
れる。この弾性体を適用しなかった場合は、接着性フィ
ルムが極めて薄く、各導電性粒子が極めて小さいことか
ら、吸着ヘッド上の接着性フィルム全体が押し込みステ
ージに適宜の圧力で押し付けられる様に、吸着ヘッドと
押し込みステージのそれぞれのつら位置や平行度を高精
度で設定せねばならず、この設定のために長い時間を要
することになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。
面を参照して詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の製造装置の一実施形態を
概略的に示す図である。本実施形態の製造装置は、複数
の接着性フィルム12を予め積み重ねて載置した搭載ス
テージ11と、昇降並びにA方向に往復移動され、搭載
ステージ11上の接着性フィルム12を吸着して搬送す
る吸着ヘッド13と、多数の導電性粒子14を収容する
トレイ15と、トレイ15を振動させる加振機16と、
吸着ヘッド13の吸着面上の接着性フィルム12が押し
付けられる押し込みステージ31と、吸着ヘッド13か
ら解放された接着性フィルム12を載置する解放ステー
ジ17とを備えている。
概略的に示す図である。本実施形態の製造装置は、複数
の接着性フィルム12を予め積み重ねて載置した搭載ス
テージ11と、昇降並びにA方向に往復移動され、搭載
ステージ11上の接着性フィルム12を吸着して搬送す
る吸着ヘッド13と、多数の導電性粒子14を収容する
トレイ15と、トレイ15を振動させる加振機16と、
吸着ヘッド13の吸着面上の接着性フィルム12が押し
付けられる押し込みステージ31と、吸着ヘッド13か
ら解放された接着性フィルム12を載置する解放ステー
ジ17とを備えている。
【0019】各接着性フィルム12は、図2(a)及び
(b)に示す様に矩形状であって、複数の貫通孔12a
及び一対の位置決め用孔12bを有している。接着性フ
ィルム12の各貫通孔12aの平均的な直径は、各導電
性粒子14の平均的な直径よりも僅かに小さく設定され
ている。
(b)に示す様に矩形状であって、複数の貫通孔12a
及び一対の位置決め用孔12bを有している。接着性フ
ィルム12の各貫通孔12aの平均的な直径は、各導電
性粒子14の平均的な直径よりも僅かに小さく設定され
ている。
【0020】各導電性粒子14は、高分子量体の球状コ
アの表面を金属導電層により被覆したものである。
アの表面を金属導電層により被覆したものである。
【0021】搭載ステージ11上には、図3に示す様に
一対の位置決めピン21を突設しており、各接着性フィ
ルム12の一対の位置決め用孔12bに各位置決めピン
21を挿入した状態で、各接着性フィルム12を搭載ス
テージ11上に位置決めして載置している。
一対の位置決めピン21を突設しており、各接着性フィ
ルム12の一対の位置決め用孔12bに各位置決めピン
21を挿入した状態で、各接着性フィルム12を搭載ス
テージ11上に位置決めして載置している。
【0022】吸着ヘッド13の吸着面には、図4に示す
様に矩形状の溝13a及び該溝13a内側の各吸引孔1
3bを形成している。各吸引孔13bは、真空ポンプ
(図示せず)に接続されており、これらの吸引孔13b
を通じて空気が吸引される。また、矩形状の溝13a
は、後で述べる様に接着性フィルム12の各貫通孔12
aに重ね合わせられる。
様に矩形状の溝13a及び該溝13a内側の各吸引孔1
3bを形成している。各吸引孔13bは、真空ポンプ
(図示せず)に接続されており、これらの吸引孔13b
を通じて空気が吸引される。また、矩形状の溝13a
は、後で述べる様に接着性フィルム12の各貫通孔12
aに重ね合わせられる。
【0023】トレイ15は、加振機16により支持され
て振動される。加振機16は、各支持棒18に通された
それぞれのバネ19によりトレイ15を振動可能に支持
し、モータ20をトレイ15に固定し、このモータ20
の駆動軸に偏芯荷重を固定し、このモータ20により偏
芯荷重を回転させて、トレイ15を振動させ、表層の各
導電性粒子を飛び跳ねさせ浮遊させる。また、トレイ1
5の底面には、球面状凹部15aを形成している。この
球面状凹部15a上の各導電性粒子14は、該各導電性
粒子14の振動に伴い、球面状凹部15aの焦点近傍へ
と移動し、この焦点近傍に集中して浮遊する。
て振動される。加振機16は、各支持棒18に通された
それぞれのバネ19によりトレイ15を振動可能に支持
し、モータ20をトレイ15に固定し、このモータ20
の駆動軸に偏芯荷重を固定し、このモータ20により偏
芯荷重を回転させて、トレイ15を振動させ、表層の各
導電性粒子を飛び跳ねさせ浮遊させる。また、トレイ1
5の底面には、球面状凹部15aを形成している。この
球面状凹部15a上の各導電性粒子14は、該各導電性
粒子14の振動に伴い、球面状凹部15aの焦点近傍へ
と移動し、この焦点近傍に集中して浮遊する。
【0024】尚、リニアモータをトレイ15に連結し、
このリニアモータによりトレイ15を直接上下振動させ
ても良い。あるいは、トレイ15の底にシートを張り渡
して、このシートを振動させたり、空気をトレイ15内
に吹き付けても構わない。いずれにしても、各導電性粒
子14をトレイ15から飛散させないために、各導電性
粒子14を垂直方向に振動させることが好ましい。
このリニアモータによりトレイ15を直接上下振動させ
ても良い。あるいは、トレイ15の底にシートを張り渡
して、このシートを振動させたり、空気をトレイ15内
に吹き付けても構わない。いずれにしても、各導電性粒
子14をトレイ15から飛散させないために、各導電性
粒子14を垂直方向に振動させることが好ましい。
【0025】押し込みステージ31は、弾性体33を介
して支持体32上に支持されている。弾性体33は、ウ
レタンや合成ゴム等からなる。
して支持体32上に支持されている。弾性体33は、ウ
レタンや合成ゴム等からなる。
【0026】尚、図5に示す様に押し込みステージ31
を複数のバネ34を介して支持体32上に支持しても構
わない。
を複数のバネ34を介して支持体32上に支持しても構
わない。
【0027】解放ステージ17上には、図6に示す様に
一対の位置決めピン22を突設しており、吸着ヘッド1
3から解放された各接着性フィルム12の一対の位置決
め用孔12bに各位置決めピン22を挿入しつつ、各接
着性フィルム12を解放ステージ17上に位置決めして
載置する。
一対の位置決めピン22を突設しており、吸着ヘッド1
3から解放された各接着性フィルム12の一対の位置決
め用孔12bに各位置決めピン22を挿入しつつ、各接
着性フィルム12を解放ステージ17上に位置決めして
載置する。
【0028】この様な構成の製造装置においては、まず
吸着ヘッド13を搭載ステージ11上に移動させ、吸着
ヘッド13の吸着面が搭載ステージ11の各位置決めピ
ン21の先端に当接するまで吸着ヘッド13を下降さ
せ、吸着ヘッド13の各吸引孔13bからの空気の吸引
を開始する。これにより、搭載ステージ11上の1枚の
接着性フィルム12が浮上して吸着ヘッド13の吸着面
に吸着される。このとき、接着性フィルム12の一対の
位置決め用孔12bに各位置決めピン21が挿入された
ままの状態で、接着性フィルム12が吸着ヘッド13の
吸着面へと吸着されるので、図7に示す様に接着性フィ
ルム12が吸着ヘッド13の吸着面の所定位置に位置決
めされる。この結果、吸着ヘッド13の吸着面の矩形状
の溝13aが接着性フィルム12の各貫通孔12aに正
確に重ね合わせられ、接着性フィルム12の各貫通孔1
2aを通じて吸着ヘッド13の矩形状の溝13aへと空
気を確実に吸引することが可能になる。
吸着ヘッド13を搭載ステージ11上に移動させ、吸着
ヘッド13の吸着面が搭載ステージ11の各位置決めピ
ン21の先端に当接するまで吸着ヘッド13を下降さ
せ、吸着ヘッド13の各吸引孔13bからの空気の吸引
を開始する。これにより、搭載ステージ11上の1枚の
接着性フィルム12が浮上して吸着ヘッド13の吸着面
に吸着される。このとき、接着性フィルム12の一対の
位置決め用孔12bに各位置決めピン21が挿入された
ままの状態で、接着性フィルム12が吸着ヘッド13の
吸着面へと吸着されるので、図7に示す様に接着性フィ
ルム12が吸着ヘッド13の吸着面の所定位置に位置決
めされる。この結果、吸着ヘッド13の吸着面の矩形状
の溝13aが接着性フィルム12の各貫通孔12aに正
確に重ね合わせられ、接着性フィルム12の各貫通孔1
2aを通じて吸着ヘッド13の矩形状の溝13aへと空
気を確実に吸引することが可能になる。
【0029】尚、吸着ヘッド13を下降させる前に、搭
載ステージ11をxy方向に移動させて、搭載ステージ
11の位置を調整し、吸着ヘッド13の吸着面上の接着
性フィルム12の位置を予め設定しておくことが好まし
い。
載ステージ11をxy方向に移動させて、搭載ステージ
11の位置を調整し、吸着ヘッド13の吸着面上の接着
性フィルム12の位置を予め設定しておくことが好まし
い。
【0030】次に、吸着ヘッド13の各吸引孔13bか
らの空気の吸引を継続しつつ、吸着ヘッド13を上昇さ
せ、吸着ヘッド13をトレイ15上に移動させる。そし
て、吸着ヘッド13の吸着面がトレイ15内の多数の導
電性粒子14の表層に十分接近するまで吸着ヘッド13
を下降させる。このとき、空気を接着性フィルム12の
各貫通孔12aから吸引していることから、図8に示す
様に接着性フィルム12の各貫通孔12aにそれぞれの
導電性粒子14が吸着されて嵌合する。また、加振機1
6によりトレイ15内の各導電性粒子14を振動させ
て、表層の各導電性粒子14を飛び跳ねさせ浮遊させて
いることから、それぞれの貫通孔12aに導電性粒子1
4が一個ずつ行き渡る。
らの空気の吸引を継続しつつ、吸着ヘッド13を上昇さ
せ、吸着ヘッド13をトレイ15上に移動させる。そし
て、吸着ヘッド13の吸着面がトレイ15内の多数の導
電性粒子14の表層に十分接近するまで吸着ヘッド13
を下降させる。このとき、空気を接着性フィルム12の
各貫通孔12aから吸引していることから、図8に示す
様に接着性フィルム12の各貫通孔12aにそれぞれの
導電性粒子14が吸着されて嵌合する。また、加振機1
6によりトレイ15内の各導電性粒子14を振動させ
て、表層の各導電性粒子14を飛び跳ねさせ浮遊させて
いることから、それぞれの貫通孔12aに導電性粒子1
4が一個ずつ行き渡る。
【0031】次に、吸着ヘッド13の各吸引孔13bか
らの空気の吸引を継続しつつ、吸着ヘッド13を上昇さ
せ、吸着ヘッド13を押し込みステージ31上に移動さ
せる。そして、吸着ヘッド13上の接着性フィルム12
を押し込みステージ31に押し付けて、各導電性粒子1
4を接着性フィルム12の各貫通孔12aに押し込む。
このとき、弾性体33が適宜に変形し、吸着ヘッド13
上の接着性フィルム12全体が押し込みステージ31に
密接する。また、弾性体33が押し込みステージ31と
支持体32間で押圧されて、弾性体33に反発力が生
じ、この反発力が押し込みステージ31に作用する。こ
れにより、吸着ヘッド13上の接着性フィルム12全体
が押し込みステージ31に適宜の圧力で押し付けられ、
図9に示す様に接着性フィルム12の全ての各貫通孔1
2aに各導電性粒子14が押し込められる。このため、
各導電性粒子14が接着性フィルム12の各貫通孔12
aから脱落し難くなる。
らの空気の吸引を継続しつつ、吸着ヘッド13を上昇さ
せ、吸着ヘッド13を押し込みステージ31上に移動さ
せる。そして、吸着ヘッド13上の接着性フィルム12
を押し込みステージ31に押し付けて、各導電性粒子1
4を接着性フィルム12の各貫通孔12aに押し込む。
このとき、弾性体33が適宜に変形し、吸着ヘッド13
上の接着性フィルム12全体が押し込みステージ31に
密接する。また、弾性体33が押し込みステージ31と
支持体32間で押圧されて、弾性体33に反発力が生
じ、この反発力が押し込みステージ31に作用する。こ
れにより、吸着ヘッド13上の接着性フィルム12全体
が押し込みステージ31に適宜の圧力で押し付けられ、
図9に示す様に接着性フィルム12の全ての各貫通孔1
2aに各導電性粒子14が押し込められる。このため、
各導電性粒子14が接着性フィルム12の各貫通孔12
aから脱落し難くなる。
【0032】仮に、弾性体33を適用しなかった場合
は、接着性フィルム12が極めて薄く、各導電性粒子1
4が極めて小さいことから、吸着ヘッド13と押し込み
ステージ31のそれぞれのつら位置や平行度を高精度で
設定せねばならず、この設定のために時間を要すること
になる。
は、接着性フィルム12が極めて薄く、各導電性粒子1
4が極めて小さいことから、吸着ヘッド13と押し込み
ステージ31のそれぞれのつら位置や平行度を高精度で
設定せねばならず、この設定のために時間を要すること
になる。
【0033】この後、吸着ヘッド13の各吸引孔13b
からの空気の吸引を継続しつつ、吸着ヘッド13を上昇
させ、吸着ヘッド13を解放ステージ17上に移動させ
る。そして、吸着ヘッド13の吸着面が解放ステージ1
7の各位置決めピン22の先端に当接するまで吸着ヘッ
ド13を下降させてから、吸着ヘッド13の各吸引孔1
3bからの空気の吸引を停止する。これにより、接着性
フィルム12が吸着ヘッド13から解放されて離間し、
この接着性フィルム12の各位置決め用孔12bに解放
ステージ17の各位置決めピン22が挿入され、接着性
フィルム12が解放ステージ17上に位置決めして載置
される。尚、接着性フィルム12を解放ステージ17上
に解放するときに、空気を吸着ヘッド13の吸着面の各
吸引孔13bから僅かに吹き出させても良い。
からの空気の吸引を継続しつつ、吸着ヘッド13を上昇
させ、吸着ヘッド13を解放ステージ17上に移動させ
る。そして、吸着ヘッド13の吸着面が解放ステージ1
7の各位置決めピン22の先端に当接するまで吸着ヘッ
ド13を下降させてから、吸着ヘッド13の各吸引孔1
3bからの空気の吸引を停止する。これにより、接着性
フィルム12が吸着ヘッド13から解放されて離間し、
この接着性フィルム12の各位置決め用孔12bに解放
ステージ17の各位置決めピン22が挿入され、接着性
フィルム12が解放ステージ17上に位置決めして載置
される。尚、接着性フィルム12を解放ステージ17上
に解放するときに、空気を吸着ヘッド13の吸着面の各
吸引孔13bから僅かに吹き出させても良い。
【0034】この様に本実施形態では、接着性フィルム
12を吸着ヘッド13により吸着しつつ、空気を接着性
フィルム12の各貫通孔12aを通じて吸引している。
そして、トレイ15内の各導電性粒子14を振動させた
状態で、各導電性粒子14を吸着ヘッド13上の接着性
フィルム12の各貫通孔12aに吸着して配置してい
る。これにより、各導電性粒子14を接着性フィルム1
2上に過不足なくかつ速やかに位置決めして配列するこ
とができる。また、吸着ヘッド13上の接着性フィルム
12を押し込みステージ31に押し付けて、各導電性粒
子14を接着性フィルム12の各貫通孔12aに押し込
み、各導電性粒子14の脱落を防止している。この後、
吸着ヘッド13による接着性フィルム12の吸着を停止
して、接着性フィルム12を吸着ヘッド13から解放し
ている。
12を吸着ヘッド13により吸着しつつ、空気を接着性
フィルム12の各貫通孔12aを通じて吸引している。
そして、トレイ15内の各導電性粒子14を振動させた
状態で、各導電性粒子14を吸着ヘッド13上の接着性
フィルム12の各貫通孔12aに吸着して配置してい
る。これにより、各導電性粒子14を接着性フィルム1
2上に過不足なくかつ速やかに位置決めして配列するこ
とができる。また、吸着ヘッド13上の接着性フィルム
12を押し込みステージ31に押し付けて、各導電性粒
子14を接着性フィルム12の各貫通孔12aに押し込
み、各導電性粒子14の脱落を防止している。この後、
吸着ヘッド13による接着性フィルム12の吸着を停止
して、接着性フィルム12を吸着ヘッド13から解放し
ている。
【0035】また、接着性フィルム12の一対の位置決
め用孔12bに搭載ステージ11の各位置決めピン21
を挿入した状態で、接着性フィルム12を吸着ヘッド1
3の吸着面に吸着するので、接着性フィルム12が吸着
ヘッド13の吸着面の所定位置に位置決めされて、吸着
ヘッド13の吸着面の矩形状の溝13aが接着性フィル
ム12の各貫通孔12aに正確に重ね合わせられ、各貫
通孔12aを通じて矩形状の溝13aへと空気を確実に
吸引することが可能になる。更に、接着性フィルム12
の一対の位置決め用孔12bに解放ステージ17の各位
置決めピン22を挿入しつつ、接着性フィルム12を解
放ステージ17上に載置するので、接着性フィルム12
が解放ステージ17上の所定位置に位置決めされる。
め用孔12bに搭載ステージ11の各位置決めピン21
を挿入した状態で、接着性フィルム12を吸着ヘッド1
3の吸着面に吸着するので、接着性フィルム12が吸着
ヘッド13の吸着面の所定位置に位置決めされて、吸着
ヘッド13の吸着面の矩形状の溝13aが接着性フィル
ム12の各貫通孔12aに正確に重ね合わせられ、各貫
通孔12aを通じて矩形状の溝13aへと空気を確実に
吸引することが可能になる。更に、接着性フィルム12
の一対の位置決め用孔12bに解放ステージ17の各位
置決めピン22を挿入しつつ、接着性フィルム12を解
放ステージ17上に載置するので、接着性フィルム12
が解放ステージ17上の所定位置に位置決めされる。
【0036】こうして製造された接着性フィルム12
は、その両面のPETフィルムを剥離されてから、例え
ば電子部品と基板間に挟み込まれ、電子部品と基板を接
着すると共に、電子部品と基板を該接着性フィルム12
の各導電性粒子14を通じて電気的に接続するものであ
る。電子部品としては、一般的なICやLSI等があ
り、基板としては、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、マレイミド樹脂
等の樹脂系のもの、アルミナ等のセラミックのもの、シ
リコンのもの等がある。また、電子部品と基板の接続だ
けではなく、接着性フィルム12を各電子部品同士の接
続にも適用することができる。特に高集積化のために薄
層化されて積層される複数のICやLSIの接続に接着
性フィルム12を適用すれば、その全体の面積及び高さ
を低減して、集積密度を大幅に向上させることができ、
また隣接する各電極間のリークを低く抑えることができ
る。
は、その両面のPETフィルムを剥離されてから、例え
ば電子部品と基板間に挟み込まれ、電子部品と基板を接
着すると共に、電子部品と基板を該接着性フィルム12
の各導電性粒子14を通じて電気的に接続するものであ
る。電子部品としては、一般的なICやLSI等があ
り、基板としては、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、マレイミド樹脂
等の樹脂系のもの、アルミナ等のセラミックのもの、シ
リコンのもの等がある。また、電子部品と基板の接続だ
けではなく、接着性フィルム12を各電子部品同士の接
続にも適用することができる。特に高集積化のために薄
層化されて積層される複数のICやLSIの接続に接着
性フィルム12を適用すれば、その全体の面積及び高さ
を低減して、集積密度を大幅に向上させることができ、
また隣接する各電極間のリークを低く抑えることができ
る。
【0037】この接着性フィルム12の実装は、例えば
フリップチップボンダー等のボンディング装置により行
われる。この種の装置では、例えば接着性フィルム12
の両面のPETフィルムを剥離してから、接着性フィル
ム12の各導電性粒子14、電子部品の各電極、及び基
板の各電極の位置合わせを行いつつ、接着性フィルム1
2を電子部品と基板間に挟み込み加圧して、電子部品と
基板を接着性フィルム12により接着し、接着性フィル
ム12の各導電性粒子14を電子部品の各電極及び基板
の各電極に圧接して、電子部品の各電極と基板の各電極
を各導電性粒子14を通じて接続する。更に、接着性フ
ィルム12、電子部品、及び基板を樹脂封止して固定す
ることにより、電子部品と基板間の接続の信頼性を向上
させても良い。
フリップチップボンダー等のボンディング装置により行
われる。この種の装置では、例えば接着性フィルム12
の両面のPETフィルムを剥離してから、接着性フィル
ム12の各導電性粒子14、電子部品の各電極、及び基
板の各電極の位置合わせを行いつつ、接着性フィルム1
2を電子部品と基板間に挟み込み加圧して、電子部品と
基板を接着性フィルム12により接着し、接着性フィル
ム12の各導電性粒子14を電子部品の各電極及び基板
の各電極に圧接して、電子部品の各電極と基板の各電極
を各導電性粒子14を通じて接続する。更に、接着性フ
ィルム12、電子部品、及び基板を樹脂封止して固定す
ることにより、電子部品と基板間の接続の信頼性を向上
させても良い。
【0038】次に、実験により得られた本実施形態の製
造装置の評価及び他の各比較例の評価を図10の図表に
示す。ここでは、本実施形態A及び各比較例B〜D別
に、押し込みステージ31の有無や仕様を設定して、押
し込みステージ31の効果を評価している。
造装置の評価及び他の各比較例の評価を図10の図表に
示す。ここでは、本実施形態A及び各比較例B〜D別
に、押し込みステージ31の有無や仕様を設定して、押
し込みステージ31の効果を評価している。
【0039】本実施形態Aでは、図1に示す様に押し込
みステージ31を弾性体33を介して支持体32上に支
持している。また、比較例Bでは、図5に示す様に押し
込みステージ31を各バネ34を介して支持体32上に
支持している。更に、比較例Cでは、押し込みステージ
31そのものが無く、吸着ヘッド13上の接着性フィル
ム12を押し込みステージ31に押し付ける工程もな
い。また、比較例Dでは、弾性体33を省略し、ステー
ジ31を支持体32上に直接支持している。
みステージ31を弾性体33を介して支持体32上に支
持している。また、比較例Bでは、図5に示す様に押し
込みステージ31を各バネ34を介して支持体32上に
支持している。更に、比較例Cでは、押し込みステージ
31そのものが無く、吸着ヘッド13上の接着性フィル
ム12を押し込みステージ31に押し付ける工程もな
い。また、比較例Dでは、弾性体33を省略し、ステー
ジ31を支持体32上に直接支持している。
【0040】評価は、接着性フィルム12の製造工程を
終了した後、接着性フィルム12の両面のPETフィル
ムを剥離して、接着性フィルム12の貫通孔12aから
脱落した導電性粒子14の個数を目視により計数するこ
とにより行われている。
終了した後、接着性フィルム12の両面のPETフィル
ムを剥離して、接着性フィルム12の貫通孔12aから
脱落した導電性粒子14の個数を目視により計数するこ
とにより行われている。
【0041】本実施形態A及び各比較例B〜Dのいずれ
においても、各導電性粒子14として、ジビニルベンゼ
ン系の球状コアをニッケルメッキ層及び金メッキ層によ
り二重に被覆したものを適用している。
においても、各導電性粒子14として、ジビニルベンゼ
ン系の球状コアをニッケルメッキ層及び金メッキ層によ
り二重に被覆したものを適用している。
【0042】また、本実施形態A及び比較例Bでは、接
着性フィルム12として、ポリイミドフィルムを適用
し、その両面に25μm 厚のPETフィルムを貼り付け
て仕上げる。一方、各比較例C、Dでは、接着性フィル
ム12として、エポキシフィルムを適用し、その両面に
25μm 厚のPETフィルムを貼り付けて仕上げる。
着性フィルム12として、ポリイミドフィルムを適用
し、その両面に25μm 厚のPETフィルムを貼り付け
て仕上げる。一方、各比較例C、Dでは、接着性フィル
ム12として、エポキシフィルムを適用し、その両面に
25μm 厚のPETフィルムを貼り付けて仕上げる。
【0043】更に、本実施形態A及び各比較例B〜Dの
いずれにおいても、接着性フィルム12の各貫通孔12
aをレーザーによりテーパ状に形成し、図2(b)に示
す様な各貫通孔12aの空気流入側の直径d1を空気流
出側の直径d2よりも大きくし、各導電性粒子14を各
貫通孔12aに嵌合し易くしている。
いずれにおいても、接着性フィルム12の各貫通孔12
aをレーザーによりテーパ状に形成し、図2(b)に示
す様な各貫通孔12aの空気流入側の直径d1を空気流
出側の直径d2よりも大きくし、各導電性粒子14を各
貫通孔12aに嵌合し易くしている。
【0044】また、本実施形態A及び各比較例B〜Dの
いずれにおいても、各導電性粒子14のニッケルメッキ
層及び金メッキ層の厚み、各導電性粒子14の平均的な
直径(μm )、各導電性粒子14のアスペクト比、各導
電性粒子14のCV値、接着性フィルム12の厚み(μ
m )、接着性フィルム12の各貫通孔12aの空気流入
側の直径d1(μm )と空気流出側の直径d2(μm
)、及び各導電性粒子14の平均的な直径(μm )に
対する各貫通孔12aの空気流入側の直径d1(μm )
の比等を互いに一致させている。
いずれにおいても、各導電性粒子14のニッケルメッキ
層及び金メッキ層の厚み、各導電性粒子14の平均的な
直径(μm )、各導電性粒子14のアスペクト比、各導
電性粒子14のCV値、接着性フィルム12の厚み(μ
m )、接着性フィルム12の各貫通孔12aの空気流入
側の直径d1(μm )と空気流出側の直径d2(μm
)、及び各導電性粒子14の平均的な直径(μm )に
対する各貫通孔12aの空気流入側の直径d1(μm )
の比等を互いに一致させている。
【0045】アスペクト比は、各導電性粒子14の平均
長径をその平均短径で割った値である。CV値は、各導
電性粒子14の直径の標準偏差をσとし、平均的な直径
をDn とすると、(σ/Dn )×100(%)で表わさ
れる。
長径をその平均短径で割った値である。CV値は、各導
電性粒子14の直径の標準偏差をσとし、平均的な直径
をDn とすると、(σ/Dn )×100(%)で表わさ
れる。
【0046】図10の図表に示す様なアスペクト比、C
V値、及び直径の比を設定した場合は、各導電性粒子1
4の形状や大きさのバラツキが小さく、かつ各導電性粒
子14の平均的な直径に対する各貫通孔12aの平均的
な直径の比が適確であることから、各導電性粒子14を
接着性フィルム12上に過不足なくかつ速やかに位置決
めして配列することができる。このため、接着性フィル
ム12の各貫通孔12aの全てにそれぞれの導電性粒子
14が嵌合する。
V値、及び直径の比を設定した場合は、各導電性粒子1
4の形状や大きさのバラツキが小さく、かつ各導電性粒
子14の平均的な直径に対する各貫通孔12aの平均的
な直径の比が適確であることから、各導電性粒子14を
接着性フィルム12上に過不足なくかつ速やかに位置決
めして配列することができる。このため、接着性フィル
ム12の各貫通孔12aの全てにそれぞれの導電性粒子
14が嵌合する。
【0047】本実施形態A及び比較例Bでは、接着性フ
ィルム12の両面のPETフィルムを剥離しても、接着
性フィルム12の各貫通孔12aのいずれからも導電性
粒子14が脱落せず、その個数が0であった。
ィルム12の両面のPETフィルムを剥離しても、接着
性フィルム12の各貫通孔12aのいずれからも導電性
粒子14が脱落せず、その個数が0であった。
【0048】また、比較例Cでは、押し込みステージ3
1そのものが無く、各導電性粒子14が接着性フィルム
12の各貫通孔12aに押し込まれていないため、接着
性フィルム12の両面のPETフィルムを剥離すると、
接着性フィルム12の3つの貫通孔12aからそれぞれ
の導電性粒子14が脱落した。
1そのものが無く、各導電性粒子14が接着性フィルム
12の各貫通孔12aに押し込まれていないため、接着
性フィルム12の両面のPETフィルムを剥離すると、
接着性フィルム12の3つの貫通孔12aからそれぞれ
の導電性粒子14が脱落した。
【0049】更に、比較例Dでは、弾性体33が省略さ
れ、その上、吸着ヘッド13と押し込みステージ31の
平行度が僅かにずれていたことから、吸着ヘッド13上
の接着性フィルム12全体が押し込みステージ31に適
宜の圧力で押し付けられず、接着性フィルムの全ての各
貫通孔に各導電性粒子が押し込められていなかった。こ
のため、接着性フィルム12の両面のPETフィルムを
剥離すると、接着性フィルム12の1つの貫通孔12a
から導電性粒子14が脱落した。
れ、その上、吸着ヘッド13と押し込みステージ31の
平行度が僅かにずれていたことから、吸着ヘッド13上
の接着性フィルム12全体が押し込みステージ31に適
宜の圧力で押し付けられず、接着性フィルムの全ての各
貫通孔に各導電性粒子が押し込められていなかった。こ
のため、接着性フィルム12の両面のPETフィルムを
剥離すると、接着性フィルム12の1つの貫通孔12a
から導電性粒子14が脱落した。
【0050】この様な実験の結果から、押し込みステー
ジ31を設けた方が良く、更に押し込みステージ31を
弾性体33又は各バネ34を介して支持体32上に支持
した方が望ましい。
ジ31を設けた方が良く、更に押し込みステージ31を
弾性体33又は各バネ34を介して支持体32上に支持
した方が望ましい。
【0051】尚、各導電性粒子14の球状コアの材料と
しては、高分子量体、シリカ、アルミナ、金属、カーボ
ン等の無機物、低分子量化合物等を適用することができ
る。その中でも高分子量体は、弾性、柔軟性、及び回復
性等を適度に有し、かつ球状に加工し易いことから望ま
しい材質である。高分子量体としては、上記ジビニルベ
ンゼン系の他に、フェノール樹脂、アミノ樹脂、アクリ
ル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、スチレン−ブタジ
エンブロック共重合体、ポリエステル樹脂、尿素樹脂、
メラミン樹脂、アルキド樹脂、ポリイミド樹脂、ウレタ
ン樹脂、エポキシ樹脂等の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、架橋樹脂、有機無機ハイブリッド重合体等を挙げる
ことができる。更に、その中でも架橋樹脂は耐熱性の点
から好ましい。また、充填物を必要に応じて混入したも
のでも構わない。
しては、高分子量体、シリカ、アルミナ、金属、カーボ
ン等の無機物、低分子量化合物等を適用することができ
る。その中でも高分子量体は、弾性、柔軟性、及び回復
性等を適度に有し、かつ球状に加工し易いことから望ま
しい材質である。高分子量体としては、上記ジビニルベ
ンゼン系の他に、フェノール樹脂、アミノ樹脂、アクリ
ル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、スチレン−ブタジ
エンブロック共重合体、ポリエステル樹脂、尿素樹脂、
メラミン樹脂、アルキド樹脂、ポリイミド樹脂、ウレタ
ン樹脂、エポキシ樹脂等の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、架橋樹脂、有機無機ハイブリッド重合体等を挙げる
ことができる。更に、その中でも架橋樹脂は耐熱性の点
から好ましい。また、充填物を必要に応じて混入したも
のでも構わない。
【0052】各導電性粒子14は、例えば電子部品や基
板間に挟み込まれて加圧される。このため、各導電性粒
子14の球状コアには、機械的な強度が要求される。例
えば、K値として500〜10000N/mm2 、回復
率として10%以上を要求される。K値は、20℃での
10%圧縮変形時の荷重をF(N)とし、圧縮変位をS
(mm)とし、半径をRとすると、(3/√2)・F・
S-3/2・R-1/2で表される。K値が500未満の場合
は、各導電性粒子14が小さな負荷でも破壊され易く、
またK値が10000を超える場合は、導電性粒子14
を電子部品や基板間に挟み込んで加圧したときに、導電
性粒子14に接触する電子部品や基板の電極に局所的な
圧力がかかり、電極が破壊されたり、電子部品や基板そ
のものが破壊される可能性がある。このK値を2000
〜6000N/mm2 にするとより好ましい。また、回
復率が10%未満の場合は、導電性粒子14を電子部品
や基板間に挟み込んで加圧したときに、各導電性粒子1
4が塑性変形し易く、導電性粒子14が電子部品と基板
に共に接触せず、電子部品と基板間の導通不良を招く。
この回復率を30%以上にするとより好ましい。
板間に挟み込まれて加圧される。このため、各導電性粒
子14の球状コアには、機械的な強度が要求される。例
えば、K値として500〜10000N/mm2 、回復
率として10%以上を要求される。K値は、20℃での
10%圧縮変形時の荷重をF(N)とし、圧縮変位をS
(mm)とし、半径をRとすると、(3/√2)・F・
S-3/2・R-1/2で表される。K値が500未満の場合
は、各導電性粒子14が小さな負荷でも破壊され易く、
またK値が10000を超える場合は、導電性粒子14
を電子部品や基板間に挟み込んで加圧したときに、導電
性粒子14に接触する電子部品や基板の電極に局所的な
圧力がかかり、電極が破壊されたり、電子部品や基板そ
のものが破壊される可能性がある。このK値を2000
〜6000N/mm2 にするとより好ましい。また、回
復率が10%未満の場合は、導電性粒子14を電子部品
や基板間に挟み込んで加圧したときに、各導電性粒子1
4が塑性変形し易く、導電性粒子14が電子部品と基板
に共に接触せず、電子部品と基板間の導通不良を招く。
この回復率を30%以上にするとより好ましい。
【0053】球状コアを被覆する金属導電層には、接触
抵抗が低く、かつ酸化による劣化を起こさないという点
から、少なくとも表層に金を適用することが好ましい。
金属導電層の厚みは、十分な強度を保つために0.4μ
m以上であることが好ましい。また、金属導電層の厚み
は、球状コアの機械的な特性を導電性粒子14そのもの
に十分に反映させるために導電性粒子14の直径の1/
5以下であることが好ましい。
抵抗が低く、かつ酸化による劣化を起こさないという点
から、少なくとも表層に金を適用することが好ましい。
金属導電層の厚みは、十分な強度を保つために0.4μ
m以上であることが好ましい。また、金属導電層の厚み
は、球状コアの機械的な特性を導電性粒子14そのもの
に十分に反映させるために導電性粒子14の直径の1/
5以下であることが好ましい。
【0054】導電性粒子14の抵抗は、該導電性粒子1
4の直径を10%圧縮変形させた状態で、0.5Ω以下
であることが好ましい。導電性粒子14の抵抗が0.5
Ωを超えた場合は、電力損失が大きくなり、電子部品や
基板に印加される電圧の低下を招いたり、導電性粒子1
4そのものが破壊されてしまう。この導電性粒子14の
抵抗を0.05Ω以下にするとより好ましく、電子部品
と基板間の接続手段としての信頼性を高くすることがで
き、電流駆動型の電子部品への適用が容易になる。
4の直径を10%圧縮変形させた状態で、0.5Ω以下
であることが好ましい。導電性粒子14の抵抗が0.5
Ωを超えた場合は、電力損失が大きくなり、電子部品や
基板に印加される電圧の低下を招いたり、導電性粒子1
4そのものが破壊されてしまう。この導電性粒子14の
抵抗を0.05Ω以下にするとより好ましく、電子部品
と基板間の接続手段としての信頼性を高くすることがで
き、電流駆動型の電子部品への適用が容易になる。
【0055】尚、各導電性粒子の球状コアの材料とし
て、金属を適用する場合は、球状コアを被覆する金属導
電層を省略することができる。各導電性粒子の材料とな
る金属としては、半田の様な350℃以下の低融点の合
金や、延転性の高い金等を挙げることができる。
て、金属を適用する場合は、球状コアを被覆する金属導
電層を省略することができる。各導電性粒子の材料とな
る金属としては、半田の様な350℃以下の低融点の合
金や、延転性の高い金等を挙げることができる。
【0056】また、接着性フィルム12としては、高分
子量体及びその複合物、セラミック、金属、カーボン等
の無機物、低分子量化合物等を適用することができる。
その中の高分子量体としては、フェノール樹脂、アミノ
樹脂、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、スチ
レン−ブタジエンブロック共重合体、ポリエステル樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、マレイミ
ド樹脂、ポリエーテル樹脂、シリコン樹脂、ポリイミド
樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の熱可塑性樹脂、
熱硬化性樹脂、架橋樹脂、有機無機ハイブリッド重合体
等を挙げることができる。更に、ガラス繊維やアルミナ
粒子等の無機充填物を必要に応じて混入したものでも構
わない。
子量体及びその複合物、セラミック、金属、カーボン等
の無機物、低分子量化合物等を適用することができる。
その中の高分子量体としては、フェノール樹脂、アミノ
樹脂、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、スチ
レン−ブタジエンブロック共重合体、ポリエステル樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、マレイミ
ド樹脂、ポリエーテル樹脂、シリコン樹脂、ポリイミド
樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の熱可塑性樹脂、
熱硬化性樹脂、架橋樹脂、有機無機ハイブリッド重合体
等を挙げることができる。更に、ガラス繊維やアルミナ
粒子等の無機充填物を必要に応じて混入したものでも構
わない。
【0057】接着性フィルム12の厚みは、その強度を
保つために20μm以上にすることが好ましい。また、
先に述べた様に高集積化のために薄層化されて積層され
る複数のICやLSI間の接続に接着性フィルム12を
適用する場合は、その全体の高さを抑えるために200
μm以下にすることが好ましい。
保つために20μm以上にすることが好ましい。また、
先に述べた様に高集積化のために薄層化されて積層され
る複数のICやLSI間の接続に接着性フィルム12を
適用する場合は、その全体の高さを抑えるために200
μm以下にすることが好ましい。
【0058】尚、本発明は、上記実施形態に限定される
ものではなく、多様に変形することができる。例えば、
導電性フィルムそのものをICやLSIに組み込んで、
導電性フィルムの各導電性粒子をICやLSIの電極と
しても良い。
ものではなく、多様に変形することができる。例えば、
導電性フィルムそのものをICやLSIに組み込んで、
導電性フィルムの各導電性粒子をICやLSIの電極と
しても良い。
【0059】また、吸着ヘッドとして、多孔質の板を適
用しても構わない。更に、吸着ヘッドの吸着面に複数の
接着性フィルムを吸着し、これらの接着性フィルムの各
貫通孔にそれぞれの導電性粒子を嵌合させても良い。こ
の場合は、各接着性フィルムを別々の真空ポンプにより
吸着して、各接着性フィルムに対する吸着力の均一化を
図ることが望ましい。
用しても構わない。更に、吸着ヘッドの吸着面に複数の
接着性フィルムを吸着し、これらの接着性フィルムの各
貫通孔にそれぞれの導電性粒子を嵌合させても良い。こ
の場合は、各接着性フィルムを別々の真空ポンプにより
吸着して、各接着性フィルムに対する吸着力の均一化を
図ることが望ましい。
【0060】更に、各導電性粒子をトレイ内で振動させ
ると、各導電性粒子間の摩擦により静電気が発生して、
各導電性粒子が帯電し、各導電性粒子が接着性フィルム
の各貫通孔とは異なる箇所に付着するため、トレイを電
気的に接地する等、静電気を除去する機構を設けること
が好ましい。更に、静電気の除去が困難であって、各導
電性粒子が接着性フィルムの各貫通孔とは異なる箇所に
付着する場合は、この異なる箇所に付着した余分な導電
性粒子を接着性フィルムから取り払うために、各導電性
粒子を接着性フィルムの各貫通孔に吸着した直後に、空
気を接着性フィルムに吹き付けたり、回転ブラシ、ブレ
ード、及びスキージ等により接着性フィルムの表面を掃
いたり、振動を接着性フィルムに加えても良い。回転ブ
ラシを用いる場合は、複数の毛を回転体に螺旋状に植毛
した円柱状のものが好ましく、この回転ブラシの各毛を
接着性フィルムの表面に適宜の圧力で押し付ける。
ると、各導電性粒子間の摩擦により静電気が発生して、
各導電性粒子が帯電し、各導電性粒子が接着性フィルム
の各貫通孔とは異なる箇所に付着するため、トレイを電
気的に接地する等、静電気を除去する機構を設けること
が好ましい。更に、静電気の除去が困難であって、各導
電性粒子が接着性フィルムの各貫通孔とは異なる箇所に
付着する場合は、この異なる箇所に付着した余分な導電
性粒子を接着性フィルムから取り払うために、各導電性
粒子を接着性フィルムの各貫通孔に吸着した直後に、空
気を接着性フィルムに吹き付けたり、回転ブラシ、ブレ
ード、及びスキージ等により接着性フィルムの表面を掃
いたり、振動を接着性フィルムに加えても良い。回転ブ
ラシを用いる場合は、複数の毛を回転体に螺旋状に植毛
した円柱状のものが好ましく、この回転ブラシの各毛を
接着性フィルムの表面に適宜の圧力で押し付ける。
【0061】また、各貫通孔12aの形状をテーパ状に
する代わりに、各貫通孔12aの径を途中で変更して、
各貫通孔12aの内側を階段状に形成しても構わない。
更に、接着性フィルムの貫通孔からの導電性粒子の欠落
をより確実に防止するために、接着性フィルムの表面に
粘着性材料を予め塗布しても良い。
する代わりに、各貫通孔12aの径を途中で変更して、
各貫通孔12aの内側を階段状に形成しても構わない。
更に、接着性フィルムの貫通孔からの導電性粒子の欠落
をより確実に防止するために、接着性フィルムの表面に
粘着性材料を予め塗布しても良い。
【0062】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、接着
性フィルムを吸着ヘッドにより吸着しつつ、空気を接着
性フィルムの各貫通孔を通じて吸引し、各導電性粒子を
吸着ヘッド上の接着性フィルムの各貫通孔に吸着して配
置している。これにより、各導電性粒子を接着性フィル
ム上に過不足なくかつ速やかに位置決めして配列するこ
とができる。そして、吸着ヘッド上の接着性フィルムを
押し込みステージに押し付けて、各導電性粒子を接着性
フィルムの各貫通孔に押し込んでいる。これにより、各
導電性粒子の脱落を防止することができる。
性フィルムを吸着ヘッドにより吸着しつつ、空気を接着
性フィルムの各貫通孔を通じて吸引し、各導電性粒子を
吸着ヘッド上の接着性フィルムの各貫通孔に吸着して配
置している。これにより、各導電性粒子を接着性フィル
ム上に過不足なくかつ速やかに位置決めして配列するこ
とができる。そして、吸着ヘッド上の接着性フィルムを
押し込みステージに押し付けて、各導電性粒子を接着性
フィルムの各貫通孔に押し込んでいる。これにより、各
導電性粒子の脱落を防止することができる。
【0063】また、本発明によれば、導電性粒子は、球
状コア表面の金属導電層により導電性を保ち、半田ボー
ルの様に加熱溶融されずに、そのままの状態で用いられ
る。例えば、接着性フィルムを電子部品と基板間に挟み
込んだ状態では、接着性フィルムの導電性粒子が電子部
品と基板に共に接触して、電子部品と基板が導電性粒子
の金属導電層を通じて電気的に接続される。
状コア表面の金属導電層により導電性を保ち、半田ボー
ルの様に加熱溶融されずに、そのままの状態で用いられ
る。例えば、接着性フィルムを電子部品と基板間に挟み
込んだ状態では、接着性フィルムの導電性粒子が電子部
品と基板に共に接触して、電子部品と基板が導電性粒子
の金属導電層を通じて電気的に接続される。
【0064】更に、本発明によれば、弾性体の反発力を
押し込みステージに与えているので、吸着ヘッド上の接
着性フィルム全体が押し込みステージに適宜の圧力で押
し付けられて、接着性フィルムの全ての各貫通孔に各導
電性粒子が押し込められる。
押し込みステージに与えているので、吸着ヘッド上の接
着性フィルム全体が押し込みステージに適宜の圧力で押
し付けられて、接着性フィルムの全ての各貫通孔に各導
電性粒子が押し込められる。
【図1】本発明の製造装置の一実施形態を概略的に示す
図である。
図である。
【図2】(a)は本実施形態の装置で用いられる接着性
フィルムを示す平面図であり、(b)は該接着性フィル
ムを拡大して示す断面図である。
フィルムを示す平面図であり、(b)は該接着性フィル
ムを拡大して示す断面図である。
【図3】本実施形態の装置における搭載ステージを示す
平面図である。
平面図である。
【図4】本実施形態の装置における吸着ヘッドの吸着面
を示す平面図である。
を示す平面図である。
【図5】本実施形態の装置における押し込みステージの
変形例を示す側面図である。
変形例を示す側面図である。
【図6】本実施形態の装置における解放ステージを示す
平面図である。
平面図である。
【図7】本実施形態の装置における吸着ヘッドの吸着面
に接着性フィルムを吸着した状態を示す平面図である。
に接着性フィルムを吸着した状態を示す平面図である。
【図8】図2の接着性フィルムの各貫通孔にそれぞれの
導電性粒子が吸着する過程を示す図である。
導電性粒子が吸着する過程を示す図である。
【図9】図2の接着性フィルムの各貫通孔にそれぞれの
導電性粒子を押し込んだ状態を示す図である。
導電性粒子を押し込んだ状態を示す図である。
【図10】実験により得られた本実施形態の製造装置の
評価及び各比較例の評価を示す図表である。
評価及び各比較例の評価を示す図表である。
【符号の説明】
11 搭載ステージ
12 接着性フィルム
13 吸着ヘッド
14 導電性粒子
15 トレイ
16 加振機
17 解放ステージ
18 支持棒
19 バネ
20 モータ
21,22 位置決めピン
31 押し込みステージ
32 支持体
33 弾性体
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の導電性粒子を接着性フィルムの複
数の貫通孔に配置する導電性粒子配置フィルムの製造装
置において、 接着性フィルムを吸着すると共に、空気を接着性フィル
ムの各貫通孔を通じて吸引する吸着ヘッドと、 複数の導電性粒子を収容する収容手段と吸着ヘッド上の
接着性フィルムが押し付けられる押し込みステージとを
備え、 収容手段内の各導電性粒子を吸着ヘッド上の接着性フィ
ルムの各貫通孔に吸着して配置し、吸着ヘッド上の接着
性フィルムを押し込みステージに押し付けて、各導電性
粒子を接着性フィルムの各貫通孔に押し込み、吸着ヘッ
ドによる接着性フィルムの吸着を停止して、接着性フィ
ルムを吸着ヘッドから解放することを特徴とする導電性
粒子配置フィルムの製造装置。 - 【請求項2】 各導電性粒子は、高分子量体の球状コア
の表面を金属導電層により被覆したものであることを特
徴とする請求項1に記載の導電性粒子配置フィルムの製
造装置。 - 【請求項3】 押し込みステージは、吸着ヘッド上の接
着性フィルムが該押し込みステージに押し付けられたと
きに、該押し込みステージに反発力を与える弾性体によ
り支持されたことを特徴とする請求項1に記載の導電性
粒子配置フィルムの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002068660A JP2003273146A (ja) | 2002-03-13 | 2002-03-13 | 導電性粒子配置フィルムの製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002068660A JP2003273146A (ja) | 2002-03-13 | 2002-03-13 | 導電性粒子配置フィルムの製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003273146A true JP2003273146A (ja) | 2003-09-26 |
Family
ID=29199702
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002068660A Pending JP2003273146A (ja) | 2002-03-13 | 2002-03-13 | 導電性粒子配置フィルムの製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003273146A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008153336A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Shibuya Kogyo Co Ltd | 導電性ボールの搭載方法及び搭載装置 |
US9516763B2 (en) | 2008-06-12 | 2016-12-06 | Shibuya Kogyo Co., Ltd. | Conductive ball mounting method |
-
2002
- 2002-03-13 JP JP2002068660A patent/JP2003273146A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008153336A (ja) * | 2006-12-15 | 2008-07-03 | Shibuya Kogyo Co Ltd | 導電性ボールの搭載方法及び搭載装置 |
US9516763B2 (en) | 2008-06-12 | 2016-12-06 | Shibuya Kogyo Co., Ltd. | Conductive ball mounting method |
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