JP2003273133A - 酸化物半導体層およびその形成方法ならびに半導体装置 - Google Patents

酸化物半導体層およびその形成方法ならびに半導体装置

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JP2003273133A
JP2003273133A JP2002071514A JP2002071514A JP2003273133A JP 2003273133 A JP2003273133 A JP 2003273133A JP 2002071514 A JP2002071514 A JP 2002071514A JP 2002071514 A JP2002071514 A JP 2002071514A JP 2003273133 A JP2003273133 A JP 2003273133A
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Japan
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semiconductor layer
oxide semiconductor
substrate
conductivity
forming
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JP2002071514A
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English (en)
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Shigero Yada
茂郎 矢田
Masao Isomura
雅夫 磯村
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密着性を向上させるとともに、導電率の経時
変化を少なくすることが可能な、酸化物半導体層を提供
する。 【解決手段】 この酸化物半導体層は、SrおよびCu
を主成分とする酸化物半導体層12であって、その酸化
物半導体層12には、SrおよびCuとの反応性が低い
元素(たとえばAr)が含有されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、酸化物半導体層
およびその形成方法ならびに半導体装置に関し、特に、
SrおよびCuを主成分とする酸化物半導体層およびそ
の形成方法ならびに半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、SrおよびCuを主成分とする酸
化物半導体材料が知られている。SrおよびCuを主成
分とする酸化物半導体層の形成方法としては、Srおよ
びCuを含む酸化物半導体材料からなるターゲットをス
パッタすることによって、酸化物半導体層を基板上に形
成する方法が知られている。
【0003】上記したスパッタを行う方法として、たと
えば、DCスパッタ法を用いることが第62回応用物理
学会学術講演会講演予稿集、11p−ZW−4、(20
01)453などに開示されている。
【0004】これらに開示された方法では、酸化物半導
体からなるターゲット中のSrとCuの組成比やスパッ
タを行う雰囲気中の酸素分圧を制御しながら、Srおよ
びCuを主成分とする酸化物半導体層を形成する。
【0005】図5は、従来のSrおよびCuを主成分と
する酸化物半導体層を形成する場合に用いるDCマグネ
トロンスパッタ装置を示した概略図である。図5を参照
して、DCマグネトロンスパッタ装置101は、真空チ
ャンバ102と、ターゲットホルダ103と、基板10
4を保持するとともに基板104の温度調整を行うこと
が可能なホルダ105とを備えている。ターゲットホル
ダ103には、ターゲット106が設置されるととも
に、直流(DC)電源107が接続されている。また、
DCマグネトロンスパッタ装置101には、真空チャン
バ102の内部を排気するための真空ポンプ109と、
排気速度を調整するためのバルブ110と、真空チャン
バ102内にガスを導入するためのガス供給系111と
が設けられている。
【0006】図5に示した従来のDCマグネトロンスパ
ッタ装置101を用いて酸化物半導体層112を形成す
る場合の形成プロセスとしては、まず、ホルダ105上
に基板104を設置した状態で、真空チャンバ102内
を真空状態にする。そして、必要に応じて基板104の
加熱を行う。さらに、真空チャンバ102内に、ガス供
給系111よりArガスや必要に応じてO2ガスを導入
する。この状態で、ターゲットホルダ103にDC電力
を印加することにより、導入されたガスのプラズマ11
3を発生させる。このとき、図5中に模式的に示すプラ
ズマ113中に存在するAr+イオンが、ターゲット1
06に衝突するので、ターゲット106がスパッタされ
る。これにより、基板104上に酸化物半導体層112
が形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のスパッタ法によりSrおよびCuを主成分とす
る酸化物半導体層を形成する方法では、形成される酸化
物半導体層中に、ボイドや結晶粒界などのいわゆる結晶
欠陥が発生しやすいと考えられる。
【0008】図6は、従来のスパッタ法により形成され
たSrおよびCuを主成分とする酸化物半導体層に対し
て本願発明者が考案した問題点を説明するための概念図
である。図6を参照して、従来のスパッタ法により形成
された酸化物半導体層112中には、ボイドや結晶粒界
などの結晶欠陥112aが存在すると考えられる。
【0009】このため、従来のスパッタ法により形成し
たSrおよびCuを主成分とする酸化物半導体層112
では、上記結晶欠陥112aのまわりの原子配列の歪み
によって、酸化物半導体層112中にストレス(内部応
力)が発生しやすいので、酸化物半導体層112が基板
104から剥離しやすいという不都合があった。その結
果、基板104に対する酸化物半導体層112の密着性
を向上させるのが困難であった。
【0010】また、形成された酸化物半導体層を大気中
に放置した場合には、酸化物半導体層がより一層酸化さ
れるので、酸化物半導体層の導電率が時間とともに減少
していくという問題点があった。
【0011】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、この発明の1つの目的は、
密着性を向上させるとともに導電率の経時変化を少なく
することが可能な酸化物半導体層を提供することであ
る。
【0012】この発明のもう1つの目的は、密着性が向
上され、かつ、導電率の経時変化が少ない酸化物半導体
層を容易に形成することが可能な酸化物半導体層の形成
方法を提供することである。
【0013】この発明のさらにもう1つの目的は、密着
性が向上され、かつ、導電率の経時変化が少ない酸化物
半導体層を含む半導体装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第一の局面による酸化物半導体層は、S
rおよびCuを主成分とする酸化物半導体層であって、
酸化物半導体層中には、SrおよびCuとの反応性が低
い元素が含有されている。
【0015】この第一の局面による酸化物半導体層で
は、上記のように、SrおよびCuを主成分とする酸化
物半導体層中に、SrおよびCuとの反応性が低い元素
を含有させることによって、内部応力に起因する酸化物
半導体層の基板からの剥離を抑制することができるの
で、密着性を向上させることができる。この原因として
は、SrおよびCuとの反応性が低い元素が酸化物半導
体層中のボイドや結晶粒界などのいわゆる結晶欠陥に取
り込まれることによって、結晶欠陥のまわりの原子配列
の歪みから生じる酸化物半導体層中のストレス(内部応
力)が緩和されると考えられる。その結果、基板からの
剥離を抑制することができるので、密着性を向上させる
ことができると考えられる。
【0016】また、上記のように、SrおよびCuとの
反応性が低い元素が酸化物半導体層中の結晶欠陥に取り
込まれると考えられるので、酸化物半導体層を形成した
後、大気中に放置した場合にも、結晶欠陥の中へ酸素が
取り込まれるのを抑制することができる。これにより、
酸化物半導体層がより一層酸化されるのを抑制すること
ができるので、酸化物半導体層の酸化の進行による変質
を抑制することができる。その結果、組成および構造が
安定化すると推測されるので、酸化物半導体層の導電率
の経時変化を少なくすることができると考えられる。
【0017】上記第一の局面による酸化物半導体層にお
いて、好ましくは、SrおよびCuとの反応性が低い元
素は、希ガス元素を含む。このように構成すれば、希ガ
ス元素は不活性ガスであるので、SrおよびCuとの反
応性が低い。このため、SrおよびCuを主成分とする
酸化物半導体層中に希ガス元素が含有された場合にも、
希ガス元素はSrおよびCuと反応しにくいため、膜質
や結晶構造を変化させることなく、酸化物半導体層中の
内部応力を緩和することができるとともに、導電率の経
時変化を少なくすることができる。
【0018】この場合、希ガス元素は、1×1016原子
/cm3以上1×1019原子/cm3未満含有されている
のが好ましい。このように希ガス元素を1×1016原子
/cm3以上酸化物半導体層に含有させることによっ
て、酸化物半導体層の内部応力に起因する膜はがれを抑
制することができるとともに、導電率の経時変化を少な
くすることができる。また、希ガス元素を1×1019
子/cm3未満酸化物半導体層に含有させることによっ
て、酸化物半導体層の膜質を低下させることなく、酸化
物半導体層の剥離の抑制と導電率の経時変化の低減とを
図ることができる。
【0019】上記の酸化物半導体層においては、希ガス
元素は、ArおよびHeの少なくともいずれかを含むの
が好ましい。このように構成すれば、ArおよびHe
は、酸化物半導体層の膜はがれの抑制と導電率の経時変
化の低減とを図ることができることが実験により確認さ
れているので、ArまたはHeを用いれば、確実に酸化
物半導体層の内部応力に起因する剥離の抑制と導電率の
経時変化の低減とを図ることができる。
【0020】また、この発明の第二の局面による酸化物
半導体層の形成方法は、SrおよびCuを主成分とする
酸化物半導体層の形成方法であって、基板の電位が実質
的に負電位になるように基板に電圧を印加した状態で、
スパッタ法を用いて、SrおよびCuとの反応性が低
く、かつ、正イオンになる元素を含む雰囲気中で、基板
上にSrおよびCuを主成分とする酸化物半導体層を形
成する工程を備えている。
【0021】この第二の局面による酸化物半導体層の形
成方法では、上記のように、基板の電位が実質的に負電
位になるように基板に電圧を印加した状態でスパッタす
ることによって、プラズマ中において正イオンになる元
素を効率的に基板方向に引き寄せることができる。これ
により、酸化物半導体層中にSrおよびCuとの反応性
が低い元素を効率よく含有させることができる。この元
素が酸化物半導体層中のボイドや結晶粒界などのいわゆ
る結晶欠陥に取り込まれると考えられるので、結晶欠陥
のまわりの原子配列の歪みから生じる酸化物半導体層中
のストレス(内部応力)が緩和されると考えられる。そ
の結果、内部応力に起因する酸化物半導体層の基板から
の剥離を抑制することができるので、密着性を向上させ
ることができる。
【0022】また、上記のように、SrおよびCuとの
反応性が低い元素が酸化物半導体層中の結晶欠陥に取り
込まれると考えられるので、酸化物半導体層を形成した
後、大気中に放置した場合であっても、結晶欠陥の中へ
酸素が取り込まれるのを抑制することができる。これに
より、酸化物半導体層が酸化されるのを抑制することが
できるので、酸化物半導体層の酸化による変質を抑制す
ることができる。その結果、組成および構造が安定化す
ると推測されるので、酸化物半導体層の導電率の経時変
化を少なくすることができると考えられる。
【0023】上記第二の局面による酸化物半導体層の形
成方法において、好ましくは、SrおよびCuとの反応
性が低く、かつ、正イオンになる元素は、ArおよびH
eの少なくともいずれかを含む。このように構成すれ
ば、ArおよびHeは、不活性ガスであるので、Srお
よびCuとの反応性が低い。このため、酸化物半導体層
中に含有された場合にも、膜質や結晶構造を変化させる
ことがない。また、ArおよびHeは正イオンになりや
すいので、基板の負電位によって酸化物半導体層中に容
易に取り込むことができる。これにより、酸化物半導体
層の剥離の抑制を図ることができ、かつ、導電率の経時
変化が少ない酸化物半導体層を得ることができる。な
お、ArおよびHeについては、実験により上記効果を
確認済みである。
【0024】この発明の第三の局面による半導体装置
は、基板と、基板上に形成され、SrおよびCuを主成
分とするとともに、SrおよびCuとの反応性が低い元
素が含有された酸化物半導体層を含む半導体素子層を備
えている。
【0025】この第三の局面による半導体装置では、上
記のように、SrおよびCuを主成分とする酸化物半導
体層中に、SrおよびCuとの反応性が低い元素を含有
させることによって、この元素が酸化物半導体層中のボ
イドや結晶粒界などのいわゆる結晶欠陥に取り込まれる
と考えられるので、結晶欠陥のまわりの原子配列の歪み
から生じる酸化物半導体層中のストレス(内部応力)が
緩和されると考えられる。その結果、内部応力に起因す
る酸化物半導体層の基板からの剥離を抑制することがで
きるので、密着性を向上させることができる。
【0026】また、上記のように、SrおよびCuとの
反応性が低い元素が酸化物半導体層中の結晶欠陥に取り
込まれると考えられるので、酸化物半導体層を形成した
後、大気中に放置した場合であっても、結晶欠陥の中へ
酸素が取り込まれるのを抑制することができる。これに
より、酸化物半導体層がさらに酸化されるのを抑制する
ことができるので、酸化物半導体層の酸化による変質を
抑制することができる。その結果、組成および構造が安
定化すると推測されるので、酸化物半導体層の導電率の
経時変化を少なくすることができると考えられる。これ
により、密着性が向上され、かつ、導電率の経時変化の
少ない酸化物半導体層を含む半導体装置を得ることがで
きる。
【0027】なお、本発明における「半導体装置」と
は、例えば、薄膜トランジスタや発光ダイオードおよび
EL素子との組み合わせによる発光デバイスや表示装置
などを含む広い概念である。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0029】(実施例1)図1は、本発明の実施例1に
よる酸化物半導体層の作製に用いるRFマグネトロンス
パッタ装置を示した概略図である。まず、図1を参照し
て、実施例1で用いるRFマグネトロンスパッタ装置1
は、真空チャンバ2と、ターゲットホルダ3と、基板4
を保持するとともに基板4の温度調整を行うことが可能
なホルダ5とを備えている。ターゲットホルダ3には、
ターゲット6が設置されるとともに、高周波(RF)電
源7が接続されている。また、ホルダ5には基板4の電
位が負電位になるように、直流電源8が接続されてい
る。さらに、RFマグネトロンスパッタ装置1には、真
空チャンバ2の内部を排気するための真空ポンプ9と、
排気速度を調整するためのバルブ10と、真空チャンバ
2内にガスを導入するためのガス供給系11とが設けら
れている。
【0030】実施例1では、上記のようなRFマグネト
ロンスパッタ装置1を用いて、以下の表1に示す条件下
で、ガラス基板からなる基板4上に酸化物半導体層12
を作製した。
【0031】
【表1】 上記表1を参照して、実施例1では、ターゲット6とし
て、KがドープされたSrCu2xを用いてサンプル1
〜3を作製した。実施例1のサンプル1では、基板電位
を−10Vとして、酸化物半導体層12を作製した。ま
た、サンプル2では基板電位を−100Vとして、酸化
物半導体層12を作製した。また、サンプル3では基板
電位を−1000Vとして、酸化物半導体層12を作製
した。また、比較例1として、ホルダ5を接地すること
により、基板電位を0Vとしたサンプル4を作製した。
なお、基板としては、ガラス基板(コーニング(株)製
1737)を用いるとともに、この基板上に作製される
酸化物半導体層の膜厚は、約30nmとした。
【0032】具体的な作製プロセスとしては、まず、図
1に示したホルダ5上に基板4を設置した後、真空チャ
ンバ2内を真空状態にした。その基板4を300℃に加
熱して維持した。さらに、真空チャンバ2内に、ガス導
入口11よりArガスを10sccm、O2ガスを50
sccm導入するとともに、バルブ10を調整すること
によって、真空チャンバ2内の真空度を1Paとした。
この状態で、ターゲットホルダ3にRF電力50Wを印
加することによって、ArガスとO2ガスの混合ガスの
プラズマ13を発生させて、ターゲット6をスパッタし
た。なお、Arガスは本発明の「SrおよびCuとの反
応性が低い元素」の一例である。
【0033】また、ターゲット6をスパッタすることに
より、基板4上に酸化物半導体層12を作製する際に、
サンプル1〜3(実施例1)では直流電源8により基板
4にそれぞれ−10V、−100V、−1000Vの負
電位を与えた。これにより、図1中に模式的に示したプ
ラズマ13中のAr+イオンは、ターゲット6方向だけ
でなく、基板4の方向にも引き寄せられる。その結果、
Ar+イオンが作製中の酸化物半導体層12に効果的に
衝突することになる。また、サンプル4(比較例1)で
は、ホルダ5を接地することにより、基板電位を0Vと
した。すなわち、比較例1によるサンプル4では、基板
に負電位を印加するための直流電源を用いなかった。
【0034】上記サンプル1〜4について、基板4上に
作製した酸化物半導体層のアニール処理前の剥離の有
無、膜中のAr濃度、導電率および透光性について評価
を行った。
【0035】剥離の有無については、ピンセットで引っ
かく程度で、酸化物半導体層12が基板4から剥離する
かどうかを観察した。また、酸化物半導体層中のAr濃
度については、昇温脱離ガス分析(Thermal D
esorption Spectroscopy:TD
S)法により測定した。また、導電率については、成膜
直後と空気中に放置した状態で150時間経過後との酸
化物半導体層の導電率を測定した。そして、導電率が1
桁以上低下した場合を「×」、50%以下の低下の場合
を「○」、その間を「△」とした。また、透光性につい
ては、波長700nmの光に対する透過率を測定した。
そして、85%以上を「○」、70%以上を「△」、5
0%以下を「×」とした。これらの評価結果を以下の表
2に示す。
【0036】
【表2】 上記表2を参照して、基板4を接地して作製した比較例
1によるサンプル4に比べて、基板4に負電位を与えて
作製した実施例1によるサンプル1〜3では、酸化物半
導体層12の剥離は見られなかった。これにより、実施
例1によるサンプル1〜3では、密着性が向上している
ことが判明した。
【0037】また、酸化物半導体層中のAr濃度に関し
ては、本発明の実施例1によるサンプル1〜3において
は、酸化物半導体層12中にArが検出された。そし
て、基板4の負電位が大きくなるにつれて、酸化物半導
体層12中のAr濃度が増加する傾向があることが判明
した。これに対して、比較例1によるサンプル4では、
酸化物半導体層中にはArは検出されず、検出限界(1
×1016原子/cm3)未満のAr濃度であることが判明し
た。
【0038】さらに、導電率については、本発明の比較
例1によるサンプル4では、酸化物半導体層の導電率が
時間とともに大きく減少している。これに対して、実施
例1によるサンプル1〜3では、酸化物半導体層の導電
率の経時変化が少なくなっていることが判明した。ま
た、この傾向は、基板の負電位が大きくなるにつれて顕
著になる傾向があることもわかった。
【0039】次に、酸化物半導体層を作製後、実施例1
によるサンプル2および比較例1によるサンプル4に対
して、真空中において、300℃で1時間のアニール処
理を行った後、導電率の経時変化を測定した。
【0040】図2は、本発明の実施例1によるサンプル
2および比較例1によるサンプル4のアニール処理前後
の導電率の測定結果を示したグラフである。図2を参照
して、基板4に−100Vの負電位を与えて作製した実
施例1によるサンプル2では、酸化物半導体層の導電率
はほぼ一定で、経時変化は見られないことが判明した。
これに対して、比較例1によるサンプル4では、酸化物
半導体層の導電率が時間の経過とともに、大きく減少し
ていることが判明した。また、サンプル2およびサンプ
ル4をアニール処理したサンプルは、ともにアニール前
と同様の傾向を有していることがわかった。この結果よ
り、酸化物半導体層の形成後にアニール処理を行って
も、導電率の経時変化に変化は見られないことから、酸
化物半導体層形成後の熱処理は、その導電性に影響しな
いことがわかる。
【0041】ここで、実施例1によるサンプル1〜3の
酸化物半導体層12の密着性が向上する理由および導電
率の経時変化が少なくなる理由について考察する。
【0042】図3は、本発明の実施例により作製したS
rおよびCuを主成分とする酸化物半導体層の概念図で
ある。図1および図3を参照して、上記の考察について
説明する。図3に示すように、酸化物半導体層12中に
はボイドや結晶粒界などのいわゆる結晶欠陥12aが存
在すると考えられる。この場合に、実施例1では、図1
に示すように、基板4に負電位を印加することによっ
て、プラズマ13中のAr+イオンが基板4の方向に引
き寄せられるので、形成中の酸化物半導体層12の結晶
欠陥12aの中にArが入り込むと考えられる。これに
より、結晶欠陥12aの周りの歪みが緩和されるので、
酸化物半導体層12の内部応力(ストレス)を低減させ
ることができると考えられる。
【0043】Arは、SrおよびCuとの反応性が低い
ため、SrまたはCuと化合物を形成しにくい。これに
より、酸化物半導体層12の原子配列を別の結晶構造に
変化させることなく、歪みを緩和することができると考
えられる。その結果、内部応力に起因する酸化物半導体
層12の基板4からの剥離を抑制することができるの
で、密着性が向上すると考えられる。
【0044】また、酸化物半導体層12の結晶欠陥12
aの中にArが入り込むことによって、大気中に放置し
た場合にも、結晶欠陥12aに酸素が取り込まれるのが
抑制されるので、酸化物半導体層12がより一層酸化さ
れるのを抑制することができる。これにより、酸化物半
導体層12の酸化の進行による変質を抑制することがで
きるので、組成および構造が安定化すると考えられる。
【0045】また、酸化物半導体層の透光性について
は、基板4に−1000Vの負電位を与えて作製した本
発明の実施例1によるサンプル3において、透過率が5
0%以下となった。これより、基板に与える負電位が大
きくなるほど、酸化物半導体層の透光性が低下する傾向
があると考えられる。
【0046】上記のように、実施例1では、酸化物半導
体層12中にSrおよびCuとの反応性が低いArを含
有させることによって、基板4から酸化物半導体層が剥
離しにくくなるとともに、酸化物半導体層の導電率の経
時変化を少なくすることができる。
【0047】また、基板4に負電位を与えることが、酸
化物半導体層中へのArの含有に対して効果的であると
いえる。この場合、基板4の負電位が大きくなるにした
がって、酸化物半導体層の特性が低下する傾向がある。
したがって、良好な透光性を有する酸化物半導体層を得
るためには、基板4の負電位として、−1000V未満
であることが好ましいといえる。
【0048】また、上記結果より、酸化物半導体層12
中のArは、1×1016原子/cm 3以上1×1019
子/cm3未満含有されていることが好ましいといえ
る。
【0049】また、実施例1では、O2ガス流量を50
sccmとしてサンプルの作製を行ったが、O2ガス流
量が80sccm程度までは、基板4に負電位を与える
ことによって、上記と同様の基板4からの剥離もなく、
かつ、導電率の経時変化の少ない酸化物半導体層12を
形成することができることを実験により確認済みであ
る。
【0050】(実施例2)実施例2では、Arガスに代
えてHeガスを用いて、以下の表3に示す条件下で、ガ
ラス基板4上に酸化物半導体層12を作製した。ここ
で、Heガスは本発明の「SrおよびCuとの反応性が
低い元素」の一例である。
【0051】
【表3】 上記表3を参照して、実施例2によるサンプル5および
6を作製した。サンプル5では、基板電位を−100V
として、酸化物半導体層12を作製した。また、サンプ
ル6では基板電位を−300Vとして、酸化物半導体層
12を作製した。また、比較例2として、サンプル7で
は、ホルダ5を接地することにより、基板電位を0Vと
して、酸化物半導体層を作製した。また、比較例2とし
て、サンプル8では、基板電位を−10Vとして、酸化
物半導体層を作製した。
【0052】具体的な作製プロセスとしては、真空チャ
ンバ2内にHeガスを20sccm、O2ガスを40s
ccm導入し、ターゲットホルダ3に印加するRF電力
を200Wとした以外は、実施例1と同様の条件で、ガ
ラス基板(コーニング(株)製1737)からなる基板
上に、約30nmの膜厚を有する酸化物半導体層を作製
した。
【0053】上記サンプル5〜8について、基板上に作
製した酸化物半導体層の剥離の有無、膜中のHe濃度お
よび導電率について、実施例1と同様の評価を行った。
なお、酸化物半導体層12中のHe濃度については、A
r濃度の測定同様、TDS法により測定した。
【0054】これらの評価結果を以下の表4に示す。
【0055】
【表4】 上記表4を参照して、基板を接地して作製した比較例2
によるサンプル7および8に比べて、基板4に負電位を
与えて作製した実施例2によるサンプル5および6で
は、酸化物半導体層に剥離も見られず、密着性が向上し
ていることが判明した。
【0056】また、膜中のHe濃度に関しては、本発明
の実施例2によるサンプル5および6においては、酸化
物半導体層12中にはHeが検出された。そして、基板
の負電位が大きくなるにつれて、Heの濃度が増加する
傾向があった。これに対して、比較例2によるサンプル
7および8では、酸化物半導体層中にはHeは検出され
ず、検出限界(1×1016原子/cm3)未満のHe濃度であ
ることが判明した。
【0057】さらに、導電率については、本発明の比較
例2によるサンプル7および8では、酸化物半導体層の
導電率が時間とともに大きく減少している。これに対し
て、実施例2によるサンプル5および6では、酸化物半
導体層12の導電率の経時変化が少なくなっていること
が判明した。また、この傾向は、基板4の負電位が大き
くなるにつれて顕著になることもわかった。
【0058】上記のように、実施例2では、酸化物半導
体層12中にSrおよびCuとの反応性が低いHeを含
有させることによって、基板4から酸化物半導体層12
が剥離しにくくなるとともに、酸化物半導体層12の導
電率の経時変化を少なくすることができた。
【0059】また、基板4に負電位を与えることが、酸
化物半導体層12中へのHeの含有に対して効果的であ
るといえる。
【0060】また、上記結果より、酸化物半導体層12
中のHeは、3×1016原子/cm 3以上含有されてい
ることが好ましいといえる。ただし、酸化物半導体層1
2中において、HeとArは同じ希ガス元素であり、同
様の作用効果を有していると考えられる。このため、酸
化物半導体層12中の好ましいHe濃度としては、1×
1016原子/cm3以上1×1019原子/cm3未満であ
ると考えられる。
【0061】また、実施例2では、O2ガス流量を40
sccmとしてサンプルの作製を行ったが、O2ガス流
量が60sccm程度までは、基板4に負電位を与える
ことによって、上記と同様の基板からの剥離もなく、か
つ、導電率の経時変化の少ない酸化物半導体層12を形
成することができることを実験により確認済みである。
【0062】(実施例3)実施例3では、本発明の酸化
物半導体層を半導体素子層として用いることにより、p
n接合デバイスを作製した。ここで、pn接合デバイス
は本発明の「半導体装置」の一例である。
【0063】図4は、本発明のpn接合デバイスの断面
構造を示した概略図である。SrおよびCuを主成分と
するSrCu系酸化物半導体層に、Kなどの適当な元素
をドープすることにより、p型半導体層を形成すること
ができる。
【0064】図4を参照して、実施例3によるpn接合
デバイスでは、ガラス基板(コーニング(株)製173
7)20上に、300nmの膜厚を有するITOからな
る透明電極21が形成されている。その透明電極21上
の一部には、400nmの膜厚を有する透光性のn型Z
nO層22が作製されている。さらに、n型ZnO層2
2の上に、本発明によるArを含有する150nmの膜
厚を有する透光性のp型SrCu系酸化物半導体層23
が作製されている。このn型ZnO層22とp型SrC
u系酸化物半導体層23とによってpn接合が作製され
る。また、p型SrCu系酸化物半導体層23上および
透明電極21上に、それぞれ30nmの膜厚を有するA
l電極24および25が作製されている。Al電極24
とAl電極25とには、直流電源26が接続されてい
る。
【0065】ここで、pn接合界面に順方向電圧が印加
されるよう、p型SrCu系酸化物半導体層23側のA
l電極24にプラス、n型ZnO層22側のAl電極2
5にマイナスの電圧を直流電源26によって印加する。
これにより、pnデバイス中を電子と正孔が移動して電
流が流れる。このとき、主にpn接合界面において、電
子と正孔とが互いに衝突することによって、電子と正孔
とが再結合する。この再結合の際に、波長380nm程
度の光の放出を伴う。この場合、n型ZnO層22、p
型SrCu系酸化物半導体層23、透明電極21および
ガラス基板20は、この波長域で透光性を有するため、
図4の矢印で示したように、ガラス基板20側から光を
出射させることができた。
【0066】上記のように、実施例3では、本発明の酸
化物半導体層23を半導体素子層として用いることによ
って、n型ZnO層22またはAl電極24から、p型
SrCu系酸化物半導体層23の剥離が発生することも
なく、また、酸化物半導体層の導電率の経時変化が小さ
いことから、安定な特性を有する半導体装置を得ること
ができる。
【0067】なお、今回開示された実施例は、すべての
点で例示であって、制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は、上記した実施例の説明で
はなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求
の範囲と均等の意味および範囲ですべての変更が含まれ
る。
【0068】たとえば、上記実施例1および実施例2で
は、それぞれSrおよびCuとの反応性が低い元素とし
てArおよびHeを用いたが、本発明はこれに限らず、
Ne、Krなどの他の希ガスや窒素なども用いることが
できる。また、これら以外のSrとCuとの反応性が低
い元素を用いてもよい。
【0069】また、上記実施例1および実施例2におい
て、酸化物半導体層12の作製時に基板4に直流電圧を
印加したが、本発明はこれに限らず、基板の電位が実質
的に負電位になれば、交流電圧やパルス状電圧などの印
加であってもよい。この場合、例えば、交流電圧であっ
ても、プラズマ中の正イオンと電子との移動度の差によ
って発生するバイアス作用によって、時間平均的には、
基板は負電位となり、正イオンを引き寄せる効果が働く
ためである。このように構成すれば、基板としてガラス
基板やシリコン基板などの絶縁性、または導電性の低い
材質であっても、上記効果を得ることができる。
【0070】また、上記実施例3において、光はガラス
基板20側から出射させたが、本発明はこれに限らず、
Al電極24の膜厚を薄くしたり、またはAl電極24
に代えてITOからなる透明電極を用いることによっ
て、p型SrCu系酸化物半導体層23上の電極側から
も光線を出射させることができる。
【0071】さらに、上記実施例3では、pn接合デバ
イスを作製したが、本発明はこれに限らず、pn接合を
有しない半導体装置であってもよい。たとえば、本発明
の酸化物半導体層をチャネル層に用いる、薄膜トランジ
スタを例示することができる。また、EL素子と組み合
わせた発光デバイスに応用することや、上記薄膜トラン
ジスタを表示装置に応用することも可能である。
【0072】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、Srお
よびCuを主成分とする酸化物半導体層中にSrおよび
Cuとの反応性が低い元素を含有させることによって、
酸化物半導体層の基板からの剥離を防止することができ
るとともに、酸化物半導体層の導電率の経時変化の低減
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による酸化物半導体層の作製
に用いるRFマグネトロンスパッタ装置を示した概略図
である。
【図2】本発明の実施例1によるサンプル2および比較
例1によるサンプル4のアニール処理前後の導電率の測
定結果を示したグラフである。
【図3】本発明の実施例により作製したSrおよびCu
を主成分とする酸化物半導体層の概念図である。
【図4】本発明の実施例3において作製したpn接合デ
バイスの断面構造を示した概略図である。
【図5】従来のSrおよびCuを主成分とする酸化物半
導体層を形成する場合に用いるDCマグネトロンスパッ
タ装置を示した概略図である。
【図6】図5に示した従来のDCマグネトロンスパッタ
装置を用いて形成した従来の酸化物半導体層に対して本
願発明者が考案した問題点を説明するための概念図であ
る。
【符号の説明】
1 RFマグネトロンスパッタ装置 4 基板 6 ターゲット 8 直流電源 12 酸化物半導体層 22 n型ZnO層 23 p型SrCu系酸化物半導体層(酸化物半導体
層:半導体素子層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K029 AA09 BA50 BD01 CA05 DC05 EA05 5F041 CA03 CA41 CA46 CA67 CA82 CA83 CA88 5F103 AA08 DD30 HH03 JJ01 LL02 NN06 RR07 5F110 AA14 BB01 GG01 GG33 GG43

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SrおよびCuを主成分とする酸化物半
    導体層であって、 前記酸化物半導体層中には、前記SrおよびCuとの反
    応性が低い元素が含有されている、酸化物半導体層。
  2. 【請求項2】 前記SrおよびCuとの反応性が低い元
    素は、希ガス元素を含む、請求項1に記載の酸化物半導
    体層。
  3. 【請求項3】 前記希ガス元素は、1×1016原子/c
    3以上1×1019原子/cm3未満含有されている、請
    求項2に記載の酸化物半導体層。
  4. 【請求項4】 前記希ガス元素は、ArおよびHeの少
    なくともいずれかを含む、請求項2または3に記載の酸
    化物半導体層。
  5. 【請求項5】 SrおよびCuを主成分とする酸化物半
    導体層の形成方法であって、 基板の電位が実質的に負電位になるように前記基板に電
    圧を印加した状態で、スパッタ法を用いて、前記Srお
    よびCuとの反応性が低く、かつ、正イオンになる元素
    を含む雰囲気中で、前記基板上にSrおよびCuを主成
    分とする酸化物半導体層を形成する工程を備える、酸化
    物半導体層の形成方法。
  6. 【請求項6】 前記SrおよびCuとの反応性が低く、
    かつ、正イオンになる元素は、ArおよびHeの少なく
    ともいずれかを含む、請求項5に記載の酸化物半導体層
    の形成方法。
  7. 【請求項7】 基板と、 前記基板上に形成され、SrおよびCuを主成分とする
    とともに、前記SrおよびCuとの反応性が低い元素が
    含有された酸化物半導体層を含む半導体素子層とを備え
    る、半導体装置。
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