JP2003273108A - 半導体装置の製造方法及び半導体装置並びに回路基板及び電子機器 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び半導体装置並びに回路基板及び電子機器

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JP2003273108A
JP2003273108A JP2002069165A JP2002069165A JP2003273108A JP 2003273108 A JP2003273108 A JP 2003273108A JP 2002069165 A JP2002069165 A JP 2002069165A JP 2002069165 A JP2002069165 A JP 2002069165A JP 2003273108 A JP2003273108 A JP 2003273108A
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Makoto Ishii
誠 石井
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/11Manufacturing methods

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  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 主として、貫通穴が形成された基板表面への
所定形状のレジストの形成等の困難な工程を省略して製
造工程の簡略化を図るとともに製造コストを低下させ、
更にはレジストの残渣等の原因による歩留まりの低下を
起こすことがない半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 基板10上に形成された電極パッド16
を開口するとともに、開口した電極パッド16直下の基
板10を穿孔して孔部を形成し、電極パッド16の上方
及び後部の内壁に絶縁膜22を形成する。レジストを用
いずに基板10の上方から基板10の表面全体に対して
異方性エッチングを施して、基板10の表面に対してほ
ぼ平行な面に形成された絶縁膜22を除去して電極パッ
ド16を露出させる。そして、孔部の内部にメッキを施
して電極パッド16と電気的に導通した接続端子を形成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法及び半導体装置並びに回路基板及び電子機器に関す
【0002】
【従来の技術】現在、主として携帯電話機、ノート型パ
ーソナルコンピュータ、PDA(Personal data assist
ance)等の携帯性を有する電子機器は、小型・軽量化の
ため、内部に設けられる半導体チップ等の各種の電子部
品の小型化が図られており、更にその電子部品を実装す
るスペースも極めて制限されている。このため、例えば
半導体チップにおいては、そのパッケージング方法が工
夫され、現在ではCSP(Chip Scale Package)といわ
れる超小型のパッケージングが案出されている。このC
SP技術を用いて製造された半導体チップは、実装面積
が半導体チップの面積と同程度で良いため、高密度実装
を図ることができる。
【0003】しかしながら、上記の電子機器は、今後益
々小型化及び多機能化が求められることが予想されてお
り、半導体チップの実装密度を更に高める必要が出てき
た。かかる背景の下、三次元実装技術が案出されてき
た。この三次元実装技術は、同様の機能を有する半導体
チップ同士又は異なる機能を有する半導体チップ同士を
積層し、各半導体チップ間を配線接続することで、半導
体チップの高密度実装を図る技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の三次
元実装技術においては、各半導体チップ間を配線接続す
る技術が極めて重要になる。なぜならば、複数の半導体
チップからなる半導体装置が所期の機能を発揮するには
設計通り配線がなされていることが必要条件であること
はもちろんのこと、半導体チップ間の接続を強固にして
半導体装置の堅牢性を確保する必要があるからである。
【0005】三次元実装技術に用いられる半導体チップ
は、例えばその表面と裏面とに形成された電極と、半導
体チップの表面と裏面とを貫通する貫通穴とを有し、こ
の貫通穴を介してそれらの電極同士が電気的に接続され
た電極構造を有する。そして、このような電極構造を有
する半導体チップを積層すると、ある半導体チップの裏
面に形成された電極が、他の半導体チップの表面に形成
された電極と接続され、これにより各半導体チップ間が
配線接続される。
【0006】しかしながら、各半導体チップに対して、
上記の電極構造を形成するには、貫通穴が形成された基
板表面に対して所定形状のレジストを形成し、酸化膜の
エッチング等の処理を行う工程が必要となる場合があ
る。かかる場合に、例えば貫通穴に蓋をするようにレジ
ストを形成しなければならないといった状況が生じ、レ
ジストの形成自体が困難になるという問題がある。ま
た、貫通穴内部にレジストを形成した場合には、貫通穴
内部に形成されたレジストが残渣となって歩留まりの低
下を引き起こす虞があるという問題もある。更には、上
記の電極構造を形成するには、レジストのパターニン
グ、エッチング処理又は薄膜形成処理、及びレジストの
剥離を繰り返さなければならず、多くの工程を必要とす
るため、製造効率が悪くコストが上昇してしまうという
問題があった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、貫通穴が形成された基板表面への所定形状のレ
ジストの形成等の困難な工程を省略して製造工程の簡略
化を図るとともに製造コストを低下させ、更にはレジス
トの残渣等の原因による歩留まりの低下を起こすことが
ない半導体装置の製造方法及び当該方法で製造される半
導体装置並びに当該半導体装置を備える回路基板及び電
子機器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の半導体装置の製造方法は、基板上に形成さ
れた電極の一部を開口するとともに、開口した当該電極
直下の基板を穿孔して孔を形成する第1工程と、前記電
極上及び前記孔の内壁に絶縁膜を形成する第2工程と、
前記基板の上方から前記基板の表面全体に対して異方性
エッチングを施し、前記基板表面に対してほぼ平行な面
に形成された前記絶縁膜を除去して前記電極を露出させ
る第3工程と、前記孔の内部及び前記第3工程で露出し
た前記電極をメッキして接続部を形成する第4工程とを
含むことを特徴としている。ここで、本発明の半導体装
置の製造方法は、前記第3工程が、前記基板表面にレジ
ストが形成されていない状態で前記異方性エッチングを
施すことを特徴としている。この発明によれば、基板に
孔を形成した後、接続部を形成するまでの工程、特に電
極上及び前記孔の内壁に形成された絶縁膜をエッチング
する工程で、基板の表面にレジストを形成せずに各工程
が進められるため、孔が形成された基板に所定形状のレ
ジストを形成するという困難な工程が不要となって、工
程を簡略化することができるとともに工程数を低減する
とができる。その結果として、製造コストを低下させる
ことができる。また、孔内におけるレジストの残渣が生
じないため、製造歩留まりの低下を引き起こすこともな
い。また、本発明の半導体装置の製造方法は、前記第3
工程における異方性エッチングが、ドライエッチングで
あることを特徴としている。この発明によれば、異方性
エッチングをドライエッチングにより行っているため、
エッチングの選択比を確保する上で好適である。また、
本発明の半導体装置の製造方法は、前記絶縁膜が、オゾ
ンプラズマを用いた化学気相成長法により形成されるこ
とを特徴としている。また、本発明の半導体装置の製造
方法は、前記孔が、前記電極の開口部の径よりも小さい
径に形成されることを特徴としている。また、本発明の
半導体装置の製造方法は、前記孔の径が、前記電極の開
口部の径と同程度の径に形成されることを特徴としてい
る。また、本発明の半導体装置の製造方法は、前記基板
上には前記電極を覆うように絶縁層が形成されており、
前記第1工程の前に、当該絶縁層の当該電極上に位置す
る部分の少なくとも一部を開口する工程が設けられ、前
記第1工程は、開口された前記絶縁層をマスクとして、
前記電極を開口するとともに、前記基板を穿孔すること
を特徴としている。この発明によれば、電極上を覆うよ
うに形成された絶縁層の一部を開口し、この絶縁層をマ
スクとして電極を開口しており、電極を開口する際のレ
ジスト塗布、レジストの露光及び現像によるパターニン
グの工程が不要となるため、製造効率を向上させること
ができる。また、レジストのパターニングに必要となる
フォトマスク等のマスクが不要となるため、製造コスト
を低下させることもできる。また、発明の半導体装置の
製造方法は、上記の半導体装置の製造方法を用いて製造
された半導体装置を少なくとも1つ含む半導体装置を積
層し、上下の半導体装置に形成されている前記電極部を
電気的に接続する工程を含むことを特徴としている。本
発明の半導体装置は、上記の何れかに記載の半導体装置
の製造方法を用いて製造されたことを特徴としている。
本発明の回路基板は、上記の半導体装置を実装すること
を特徴としている。本発明の電子機器は、上記の半導体
装置を有することを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態による半導体装置の製造方法及び半導体装置並び
に回路基板及び電子機器について詳細に説明する。
【0010】〔第1実施形態〕図1〜図5は、本発明の
第1実施形態による半導体装置の製造方法における一連
の製造工程の内の、本発明に関連した工程を示す工程図
である。以下、これらの図を順に参照して本実施形態に
ついて説明する。図1(a)は、本実施形態による製造
方法が適用される半導体基板の一部を示す断面図であ
る。
【0011】尚、本実施形態においては、シリコンウェ
ハ等の半導体基板に対して各種処理を行う場合を例に挙
げて説明するが、多数の半導体チップが形成されている
状態の半導体基板そのものに対して処理を行うのではな
く、個々の半導体チップに対して以下に示す処理を行っ
ても良い。尚、半導体チップの場合には、一般的には直
方体(立方体を含む)であるが、その形状は限定され
ず、球状であってもよい。
【0012】まず、処理対処の半導体基板の構成につい
て説明する。図1(a)において、図示しないトランジ
スタ、メモリ素子、その他の電子素子からなる集積回路
が形成されたSi等の基板10の表面には、絶縁膜12
が形成されている。この絶縁膜12は、例えば基板10
の基本的な材料であるSi(シリコン)の酸化膜(Si
2)で形成されている。
【0013】絶縁膜12上には、硼燐珪酸ガラス(以
下、BPSGという)からなる層間絶縁膜14が形成さ
れている。層間絶縁膜14上には、図示しない箇所で基
板10に形成された集積回路と電気的に接続された本発
明にいう電極としての電極パッド16が形成されてい
る。この電極パッド16は、Ti(チタン)からなる第
1層16a、TiN(窒化チタン)からなる第2層16
b、AlCu(アルミニウム/銅)からなる第3層16
c、及びTiNからなる第4層(キャップ層)16dを
順に積層して形成されている。
【0014】電極パッド16は、例えばスパッタリング
により第1層16a〜第4層16dからなる積層構造を
層間絶縁膜14上の全面に形成し、レジスト等を用いて
所定の形状(例えば、円形形状)にパターニングするこ
とにより形成される。尚、本実施形態では、電極パッド
16が上記の積層構造により形成されている場合を例に
挙げて説明する。しかしながら、電極パッド16はこの
構造に制限される訳ではなく、集積回路の電極として一
般に用いられるAlのみで形成されていても良いが、電
気抵抗の低い銅を用いて形成することが好ましい。ま
た、電極パッド16は、上記の構成に限られず、必要と
される電気的特性、物理的特性、及び化学的特性に応じ
て適宜変更しても良い。
【0015】また、電極パッド16は、基板10に複数
形成された半導体チップの面の少なくとも1辺(多くの
場合、2辺又は4辺)に沿って並んで形成される。ま
た、この電極パッド16は、各半導体チップの面の辺に
沿って形成される場合と、中央部に並んで形成される場
合がある。尚、電極パッド16の下方には電子回路が形
成されていない点に注意されたい。上記層間絶縁膜14
上には電極パッド16を覆うように、パッシベーション
膜18が形成されている。このパッシベーション膜18
は、SiO2(酸化珪素)、SiN(窒化珪素)、ポリ
イミド樹脂等により形成することができる。尚、パッシ
ベーション膜18の厚みは、例えば1μm程度である。
【0016】次に、以上の構成の半導体基板に対して行
う各工程を順次説明する。まず、スピンコート法、ディ
ッピング法、スプレーコート法等の方法によりレジスト
(図示省略)をパッシベーション膜18上の全面に塗布
する。尚、このレジストは、電極パッド16上を覆って
いるパッシベーション膜18を開口するために用いるも
のであり、フォトレジスト、電子線レジスト、X線レジ
ストの何れであってもよく、ポジ型又はネガ型の何れで
あってもよい。
【0017】パッシベーション膜18上にレジストを塗
布すると、プリベークを行った後で、所定のパターンが
形成されたマスクを用いて露光処理及び現像処理を行
い、レジストを所定形状にパターニングする。尚、レジ
ストの形状は、電極パッド16の開口形状及び基板10
に形成する孔の断面形状に応じて設定される。レジスト
のパターニングが終了すると、ポストベークを行った後
で、図1(b)に示すように、電極パッド16を覆うパ
ッシベーション膜18の一部をエッチングして開口部H
1を形成する。尚、本実施形態では、パッシベーション
膜18とともに電極パッド16の一部をなす第4層16
dもエッチングしている。開口部H1は、例えば100
μm程度の径に形成される。図1(b)は、パッシベー
ション膜18を開口して開口部H1を形成した状態を示
す断面図である。
【0018】尚、エッチングにはドライエッチングを適
用することが好ましい。ドライエッチングは、反応性イ
オンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)であ
ってもよい。また、エッチングとしてウェットエッチン
グを適用してもよい。パッシベーション膜18に開口部
H1を形成した後で、パッシベーション膜18上のレジ
ストを剥離液により剥離する。
【0019】以上の工程が終了すると、開口部H1が形
成されたパッシベーション膜18上の全面にレジスト
(図示省略)を塗布して、開口部H1に露出している電
極パッド16上を開口した形状にレジストをパターニン
グしてポストベークを行った後、ドライエッチングによ
り電極パッド16を開口する(この工程は、本発明にい
う第1工程の一部に相当する工程である)。
【0020】図1(c)は、電極パッド16を開口して
開口部H2を形成した状態を示す断面図である。図1
(c)に示すように、本実施形態では、電極パッド16
に形成される開口部H2の径は、パッシベーション膜1
8に形成された開口部H1の径よりも小さい径(例えば
60μm程度)に設定されている。尚、電極パッド16
を開口するときに用いるドライエッチングとしてはRI
Eを用いることができる。電極パッド16に開口部H2
を形成すると、剥離液によりレジストを剥離して、次工
程に進む。
【0021】以上の工程が終了すると、開口部H2に露
出している層間絶縁膜14、電極パッド16、及び電極
パッド16の上方のパッシベーション膜18上に絶縁膜
20を形成する。図2(a)は、層間絶縁膜14、電極
パッド16、及び電極パッド16の上方のパッシベーシ
ョン膜18上に絶縁膜20を形成した状態を示す断面図
である。
【0022】この絶縁膜20は、後述する基板10を穿
孔する際のドライエッチングのためのマスクの役割りを
しており、本例ではSiO2を用いたが、Siとの選択
比が取れればフォトレジストを用いても良い。更に、そ
の膜厚は、穿孔する深さにより任意に設定すれば良い。
尚、絶縁膜を用いる場合、例えば、PECVD(Plasma
Enhanced Chemical Vapor Deposition)を用いて形成
した正珪酸四エチル(Tetra Ethyl Ortho Silicate:S
i(OC254:以下、TEOSという)、即ちPE
−TEOS、及び、オゾンCVDを用いて形成したTE
OS、即ちO3−TEOS、又はCVDを用いて形成し
た酸化シリコンを用いることができる。尚、絶縁膜20
の厚みは、例えば2μm程度である。
【0023】続いて、図2(a)に示した半導体基板の
表面の全面にレジスト(図示省略)を塗布し、層間絶縁
膜14上に形成された絶縁膜20の上方を開口した形状
にレジストをパターニングしてポストベークを行った
後、ドライエッチングにより絶縁膜20、層間絶縁膜1
4、及び絶縁膜12の一部をエッチングして、図2
(b)に示すように、基板10を露出させる。図2
(b)は、絶縁膜20、層間絶縁膜14、及び絶縁膜1
2の一部をエッチングして、基板10の一部を露出させ
た状態を示す断面図である。
【0024】以上の工程が終了すると、図3(a)に示
すように基板10を穿孔する(この工程は、本発明にい
う第1工程の一部に相当する工程である)。尚、ここで
は、ドライエッチングとしてRIEやICP(Inductiv
ely Coupled Plasma)を用いることができる。この際、
先の後工程で形成した絶縁膜20がマスクとなるが、絶
縁膜20の代わりにレジストを用いても良い。
【0025】図3(a)は、基板10を穿孔して、孔部
H3を形成した状態を示す断面図である。図3(a)に
示すように、基板10に形成される孔部H3の径は、電
極パッド16に形成される開口部16の径よりも小さい
径(例えば50μm程度)に形成される。尚、孔部H3
の深さは、最終的に形成する半導体チップの厚みに応じ
て適宜設定される。
【0026】孔部H3の形成が終了すると、絶縁膜20
上(電極16の上方)及び孔部H3の内壁及び底面に、
本発明にいう絶縁膜としての絶縁膜22を形成する(こ
の工程は、本発明にいう第2工程に相当する工程であ
る)。図3(b)は、絶縁膜20上(電極16の上方)
及び孔部H3の内壁及び底面に絶縁膜22を形成した状
態を示す断面図である。この絶縁膜22は、電流リーク
の発生、酸素及び水分等による浸食等を防止するために
設けられる。絶縁膜22は、PE−CVE又はオゾンプ
ラズマを用いたオゾンCVD等の化学気層成長法を用い
て形成される。
【0027】続いて、上記の工程で形成した絶縁層22
に対して異方性エッチングを施す工程が行われる(この
工程は、本発明の第3工程に相当する工程である)。こ
の工程は、電極パッド16の上方に形成されている絶縁
膜20及び絶縁膜22を除去して電極パッド16の一部
を露出させるために設けられる。尚、ここで、絶縁層2
2に対して施す異方性エッチングは、RIE等のドライ
エッチングを用いることが好適である。
【0028】図4(a)は、絶縁層22に対して異方性
エッチングを施す工程を示す図である。図4(a)に示
すように、RIE等によるドライエッチングはレジスト
が塗布されていない半導体基板の全面に対して行われ
る。尚、図4(a)において、符号Gは、ドライエッチ
ングにより半導体基板に入射する反応性ガスを示してい
る。
【0029】この反応性ガスGは基板10の表面(又
は、絶縁膜12、層間絶縁膜14、パッシベーション膜
18等の接合面)に対してほぼ垂直に入射するため、反
応性ガスGの入射方向におけるエッチングが促進され
る。よって、基板10の表面(又は、絶縁膜12、層間
絶縁膜14、パッシベーション膜18等の接合面)に対
してほぼ平行な面に形成された絶縁層20及び絶縁層2
2が多くエッチングされることになる。その結果、図4
(a)中において、符号P1〜P4を付した箇所の絶縁
層20及び絶縁層22が除去される。このようにして、
符号P3を付した部分の電極パッド16が露出する。
尚、この際、全体をエッチングする代わりに、電気的な
接続を必要とする部分のみ開口するように、すなわち図
4(a)のP3部のみ開口するように、レジストを用い
てパターニング、エッチングを行ってももちろん良い。
【0030】以上の工程が終了すると、孔部H3の底面
並びに絶縁膜22の内壁及び上部に下地膜24を形成す
る工程が行われる。下地膜24は、バリア層及びシード
層からなり、まずバリア層を形成した後で、バリア層上
にシード層を形成することで成膜される。ここで、バリ
ア層は、例えばTiWあるいはTiNから形成され、シ
ード層はCuから形成される。これらは、例えばIMP
(イオンメタルプラズマ)法、又は、真空蒸着、スパッ
タリング、イオンプレーティング等のPVD(Phisical
Vapor Deposition)法、又はCVD法を用いて形成さ
れる。
【0031】図4(b)は、下地膜24を形成した状態
を示す断面図である。図4(b)に示すように、下地膜
24は、電極パッド16に形成された開口部H2から基
板10に形成された孔部H3の内壁に亘って連続的に形
成される。また、電極パッド16の上方に形成された絶
縁膜22の側壁及び絶縁膜20上にも下地膜24が形成
される。尚、下地膜24を構成するバリア層の膜厚は、
例えば100nm程度であり、シード層の膜厚は、例え
ば数百nm程度である。
【0032】下地膜24の形成が終了すると、次に、電
気化学プレーティング (ECP)法を用いて、図5に
示すように、孔部H3の内部及び電極パッド16の上部
にメッキ処理を施して、孔部H3内部を銅で埋め込むと
ともに、電極パッド16上に突出した形状の、本発明に
いう接続部としての接続端子26を形成する工程を行う
(この工程は、本発明にいう第4工程に相当する工程で
ある)。図5は、接続端子26を形成した状態を示す断
面図である。このようにして、電極パッド16の上方に
接続パッド16と電気的に接続され、基板10の表面側
の外部電極となる接続端子26が形成される。
【0033】以上説明したように、本発明の第1実施形
態によれば、基板10に孔部H3を形成した後、接続端
子26を形成するまでの工程において、半導体基板の表
面にレジストを形成せずに各工程が進められるため、孔
部H3が形成された半導体基板表面に所定形状のレジス
トを形成するという困難な工程が不要となって、工程を
簡略化することができるとともに工程数を低減するとが
できる。その結果として、製造コストを低下させること
ができる。また、孔部H3内のレジストの残渣が生じな
いため、製造歩留まりの低下を引き起こすこともない。
【0034】〔第2実施形態〕次に、本発明の第2実施
形態による半導体装置の製造方法について説明する。図
6〜図10は、本発明の第2実施形態による半導体装置
の製造方法における一連の製造工程の内の、本発明に関
連した工程を示す工程図である。以下、これらの図を順
に参照して本実施形態について説明する。
【0035】図6(a)は、本実施形態による製造方法
が適用される半導体基板の一部を示す断面図である。
尚、本実施形態においても、シリコンウェハ等の半導体
基板に対して各種処理を行う場合を例に挙げて説明する
が、多数の半導体チップが形成されている状態の半導体
基板そのものに対して処理を行うのではなく、個々の半
導体チップに対して以下に示す処理を行っても良い。ま
た、半導体チップの場合には、一般的には直方体(立方
体を含む)であるが、その形状は限定されず、球状であ
ってもよい。
【0036】まず、処理対処の半導体基板の構成につい
て説明する。本実施形態の処理対象である半導体基板
は、図1に示した半導体基板と同様の構成である。つま
り、図6(a)において、図示しないトランジスタ、メ
モリ素子、その他の電子素子からなる集積回路が形成さ
れたSi等の基板30の表面には、例えばSiO2から
なる絶縁膜32が形成されており、この絶縁膜32上に
BPSGからなる層間絶縁膜34が形成されている。
【0037】層間絶縁膜34上には、図示しない箇所で
基板30に形成された集積回路と電気的に接続された本
発明にいう電極としての電極パッド36が形成されてい
る。この電極パッド36は、Ti(チタン)からなる第
1層36a、TiN(窒化チタン)からなる第2層36
b、AlCu(アルミニウム/銅)からなる第3層36
c、及びTiNからなる第4層(キャップ層)36dを
順に積層して形成されている。
【0038】電極パッド36は、例えばスパッタリング
により第1層36a〜第4層36dからなる積層構造を
層間絶縁膜34上の全面に形成し、レジスト等を用いて
所定の形状(例えば、円形形状)にパターニングするこ
とにより形成される。尚、本実施形態においても、電極
パッド36はAlのみで形成されていても良いが、電気
抵抗の低い銅を用いて形成することが好ましい。また、
電極パッド36は、上記の構成に限られず、必要とされ
る電気的特性、物理的特性、及び化学的特性に応じて適
宜変更しても良い。尚、電極パッド36の下方にも電子
回路が形成されていない点に注意されたい。
【0039】また、層間絶縁膜34上には電極パッド3
6を覆うように、本発明にいう絶縁層としてのパッシベ
ーション膜38が形成されている。このパッシベーショ
ン膜38は、SiO2(酸化珪素)、SiN(窒化珪
素)、ポリイミド樹脂等により形成することができる。
詳細は後述するが、本実施形態では、このパッシベーシ
ョン膜38をマスクとして選択エッチングにより電極パ
ッド36を開口し、更には基板30を穿孔している。
【0040】このため、電極パッド36の開口時におけ
るエッチングの選択比及び基板30の穿孔時におけるエ
ッチングの選択比を確保するために、パッシベーション
膜38は、SiO2若しくはSiNで形成され、又はS
iN上にSiO2を積層した構成、あるいはその逆であ
ることが好ましい。また、パッシベーション膜38の膜
厚は2μm程度以上であって6μm程度以下であること
が好ましい。パッシベーション膜38の膜厚を2μm程
度以上とするのは、上記の選択比を確保する上で必要で
あるからである。また、パッシベーション膜38の膜厚
を6μm以下とするのは、後述する工程で電極パッド3
6上に形成する接続端子(接続部)と電極パッド36と
を電気的に接続するときに、電極パッド36上のパッシ
ベーション膜38をエッチングする必要があり、膜厚が
厚すぎると製造工程を低下させる虞があるからである。
【0041】次に、以上の構成の半導体基板に対して行
う各工程を順次説明する。まず、スピンコート法、ディ
ッピング法、スプレーコート法等の方法によりレジスト
(図示省略)をパッシベーション膜38上の全面に塗布
する。尚、このレジストは、電極パッド36上を覆って
いるパッシベーション膜38を開口するために用いるも
のであり、フォトレジスト、電子線レジスト、X線レジ
ストの何れであってもよく、ポジ型又はネガ型の何れで
あってもよい。
【0042】パッシベーション膜38上にレジストを塗
布すると、プリベークを行った後で、所定のパターンが
形成されたマスクを用いて露光処理及び現像処理を行
い、レジストを所定形状にパターニングする。尚、レジ
ストの形状は、電極パッド36の開口形状及び基板30
に形成する孔の断面形状に応じて設定される。レジスト
のパターニングが終了すると、ポストベークを行った後
で、図6(b)に示すように、電極パッド36を覆うパ
ッシベーション膜38の一部をエッチングして開口部H
11を形成する(この工程は、本発明にいう絶縁層の電
極上に位置する部分の少なくとも一部を開口する工程に
相当する工程である)。図6(b)は、パッシベーショ
ン膜38を開口して開口部H11を形成した状態を示す
断面図である。
【0043】尚、エッチングにはドライエッチングを適
用することが好ましい。ドライエッチングは、反応性イ
オンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)であ
ってもよい。また、エッチングとしてウェットエッチン
グを適用してもよい。パッシベーション膜38に形成さ
れる開口部H11の断面形状は、後述する工程で形成さ
れる電極パッド36の開口形状及び基板30に形成され
る孔の断面形状に応じて設定され、その径は電極パッド
36に形成される開口の径及び基板30に形成される孔
の径と同程度、例えば50μm程度に設定される。
【0044】以上の工程が終了すると、開口部H1を形
成したパッシベーション膜38上のレジストをマスクと
して、ドライエッチングにより電極パッド36を開口す
る(この工程は、本発明にいう第1工程の一部に相当す
る工程である)。図6(c)は、電極パッド36を開口
して開口部H12を形成した状態を示す断面図である。
尚、図6(a)から図6(c)の図中においてレジスト
は省略してある。図6(c)に示すように、パッシベー
ション膜38に形成された開口部H11の径と電極パッ
ド36に形成された開口部H12の径は同程度となる。
尚、ドライエッチングとしてはRIEを用いることがで
きる。
【0045】更に、以上の工程で使用したレジストをマ
スクとして、次に層間絶縁膜34及び絶縁膜32をエッ
チングして、図7(a)に示すように基板30を露出さ
せる。図7(a)は、層間絶縁膜34及び絶縁膜32を
エッチングして、基板30の一部を露出させた状態を示
す断面図である。この後、開口マスクとして使用してき
たパッシベーション膜38上に形成したレジストを、剥
離液或いはアッシング等により剥離する。
【0046】尚、上記プロセスにおいては、同一のレジ
ストマスクを用いてエッチングを繰り返したが、各エッ
チング工程終了後、レジストをパターニングし直しても
勿論良い。また、電極パッド36に形成された開口部H
12を開口した後レジストを剥離し、電極パッド36の
最表面のTiNをマスクにして、層間絶縁膜34及び絶
縁膜32をエッチングし、図7(a)に示すように基板
30を露出せしめることも可能である。更に付け加える
ならば、各エッチング時の選択比を考慮して、レジスト
を厚膜化しておくことが必要である。
【0047】以上の工程が終了すると、パッシベーショ
ン膜38をマスクとして、ドライエッチングにより、図
7(b)に示すように基板30を穿孔する(この工程
は、本発明にいう第1工程の一部に相当する工程であ
る)。尚、ここでは、ドライエッチングとしてRIEの
ほかにICP(Inductively Coupled Plasma)を用いる
ことができる。図7(b)は、基板30を穿孔して、孔
部H13を形成した状態を示す断面図である。
【0048】図7(b)に示すように、パッシベーショ
ン膜38をマスクとして基板30を穿孔しているため、
基板30に形成される孔部H13の径はパッシベーショ
ン膜38に形成された開口部H11の径と同程度とな
る。その結果、パッシベーション膜38に形成された開
口部H11の径、電極パッド36に形成された開口部H
12の径、及び基板30に形成された孔部H13の径
は、ほぼ同一になる。尚、孔部H13の深さは、最終的
に形成する半導体チップの厚みに応じて適宜設定され
る。
【0049】また、図7(b)に示したように、基板3
0に孔部H13を形成すると、ドライエッチングにより
パッシベーション膜38の一部がエッチングされ、その
膜厚が薄くなっていることが分かる。ここで、孔部H1
3を形成するときに、エッチングによりパッシベーショ
ン膜38が除去されて、電極パッド36又は層間絶縁膜
34が露出した状態になると、後工程を進める上で、又
は、半導体装置としての信頼性を確保する上で好ましく
ない。このため、図7(a)に示した状態において、パ
ッシベーション膜38の膜厚が2μm以上に設定され
る。
【0050】以上の工程が終了すると、次に、パッシベ
ーション膜38上並びに孔部H13の内壁及び底面に、
本発明にいう絶縁膜としての絶縁膜40を形成する(こ
の工程は、本発明にいう第2工程に相当する工程であ
る)。図8(a)は、電極パッド36の上方並びに孔部
H13の内壁及び底面に絶縁膜40を形成した状態を示
す断面図である。
【0051】この絶縁膜40は、電流リークの発生、酸
素及び水分等による基板30の浸食等を防止するために
設けられ、PE−TEOS、及び、O3−TEOS、又
はCVDを用いて形成した酸化シリコンを用いることが
できる。尚、絶縁膜40の厚みは、例えば1μmであ
る。
【0052】続いて、上記の工程で形成した絶縁膜40
に対して異方性エッチングを施す工程が行われる(この
工程は、本発明の第3工程の一部に相当する工程であ
る)。この工程は、電極パッド36の上方に形成されて
いる絶縁膜40を除去するために設けられる。尚、ここ
で、絶縁層40に対して施す異方性エッチングは、RI
E等のドライエッチングを用いることが好適である。
【0053】図8(b)は、絶縁層40に対して異方性
エッチングを施す工程を示す図である。図8(b)に示
すように、RIE等によるドライエッチングはレジスト
が塗布されていない半導体基板の全面に対して行われ
る。反応性ガスGは基板30の表面(又は、絶縁膜3
2、層間絶縁膜34、パッシベーション膜38等の接合
面)に対してほぼ垂直に入射するため、反応性ガスGの
入射方向におけるエッチングが促進され、パッシベーシ
ョン膜38上に形成された絶縁膜40及び孔部H13の
底部に形成された絶縁膜40がエッチングされる。
【0054】本実施形態では、電極パッド36上にパッ
シベーション膜38が形成されているため、第1実施形
態のように絶縁膜のエッチングのみでは電極パッド36
は露出した状態とならない。このため、次にパッシベー
ション膜38をエッチングする工程が行われる。この工
程では、電極パッド36上のパッシベーション膜38が
層間絶縁膜34上のパッシベーション膜38よりも薄け
れば、絶縁膜40をエッチングしたときと同様に、レジ
ストをパターニングせずにドライエッチングを行い、電
極パッド36を露出させることができる。電極パッド3
6上のパッシベーション膜38が層間絶縁膜34上のパ
ッシベーション膜38よりも薄くするには、例えば図7
(b)に示した基板30に孔部H13を形成するとき
に、電極パッド36の上方が開口した形状のレジストを
形成しておけばよい。
【0055】電極パッド36上のパッシベーション膜3
8と層間絶縁膜34上のパッシベーション膜38とが同
程度の膜厚であれば、電極パッド36の上方及び孔部H
13の開口部が開口した形状のレジストを形成してRI
E等のドライエッチングを行って、電極パッド36上の
パッシベーション膜38を除去し、電極パッド36を露
出させる。図9(a)は、電極パッド36を覆うパッシ
ベーション膜38を除去した状態を示す断面図である。
【0056】以上の工程が終了すると、電極パッド36
の露出部並びに孔部H13の内壁及び底部に下地膜42
を形成する工程が行われる。下地膜42は、バリア層及
びシード層からなり、まずバリア層を形成した後で、バ
リア層上にシード層を形成することで成膜される。ここ
で、バリア層は、例えばTiWから形成され、シード層
はCuから形成される。これらは、例えばIMP(イオ
ンメタルプラズマ)法、又は、真空蒸着、スパッタリン
グ、イオンプレーティング等のPVD法いて形成され
る。尚、バリア層及びシード層は本段階ではウェハ全面
に形成し、最後に不要部をエッチングで除去する。
【0057】図9(b)は、下地膜42を形成した状態
を示す断面図である。図9(b)に示すように、下地膜
42は、電極パッド36上から絶縁膜40の側壁から孔
部H13の底部に連続的に形成される。尚、下地膜42
を構成するバリア層の膜厚は、例えば100nm程度で
あり、シード層の膜厚は、例えば数百nm程度である。
尚、ここでいう不要部とは、例えば電極パッドを除くパ
ッシベーション膜38上に形成されているバリア層及び
シード層を指す。
【0058】下地膜42の形成が終了すると、次に、接
続端子を形成する領域を露出させ、それ以外にレジスト
が形成されるようにパターニングを行う。レジストによ
るパターニング工程は従前のプロセスと全く同じであ
る。次に、電気化学プレーティング (ECP)法を用
いて、孔部H13の内部及び電極パッド36上にメッキ
処理を施して、孔部H13内部を銅で埋め込むととも
に、電極パッド36上に突出した形状の、本発明にいう
接続部としての接続端子44を形成する工程を行う(こ
の工程は、本発明にいう第4工程に相当する工程であ
る)。このようにして、電極パッド36の上方に電極パ
ッド36と電気的に接続され、基板30の表面側の外部
電極となる接続端子44が形成される。
【0059】この後、レジストを剥離し、バリア層及び
シード層の不要部(図示省略)をエッチングにより除去
することにより、図10に示すような状態が形成され
る。尚、シード層のエッチングはウェット方式でエッチ
ング液によりエッチングする方法が一般的である。ま
た、バリア層はウェット方式でもよいが、RIE等によ
るドライエッチングでもよい。この際、接続端子44が
エッチングされるのを防ぐために、接続端子44を囲む
ようにレジストを形成した後、エッチングしても良い。
【0060】以上説明したように、本発明の第2実施形
態によれば、基板30に孔部H3を形成した後、接続端
子44を形成するまでの工程において、電極パッド36
上に形成された絶縁膜40及びパッシベーション膜38
をエッチングして電極パッド36を露出させる工程(図
8(b)及び図9に示した工程)において、レジストを
形成する必要がある場合がある。しかしながら、孔部H
3を形成した後の工程においては、ほぼレジストを形成
せずに各工程が行われるため、工程数を低減するとがで
きる。その結果として、製造コストを低下させることが
できる。
【0061】また、本実施形態においては、パッシベー
ション膜38を開口し、このパッシベーション膜38を
マスクとして電極パッド36を開口して電極パッド36
に開口部H12を形成し、更にはパッシベーション膜3
8をマスクとして基板30を穿孔して基板30に孔部H
13を形成している。このため、電極パッド36を開口
するためのレジスト塗布工程、露光工程、及び現像工
程、並びに、基板30を穿孔するためのレジスト塗布工
程、露光工程、及び現像工程が不要となって、工程数を
削減することができるため製造効率を向上させることが
できる。また、工程数が少なくなるため、歩留まりの向
上を期待することができる。また、レジストを露光する
際のマスクが不要となるため、製造に要するコストを低
下させることもできる。
【0062】また、上記第1実施形態及び第2実施形態
によれば、半導体素子が形成されていない位置に形成さ
れた電極パッド16,36の形成位置に孔部H3,H1
3を穿孔して接続端子26,44を形成しているため、
電極パッド16,36の形成位置とは異なる位置に接続
端子26,44を形成した場合に比べて、半導体装置の
面積を有効に利用することができ、その結果として半導
体装置の設計の自由度が向上する。
【0063】また、接続端子26,44を電極パッド1
6,36の形成位置とは異なる位置に形成した場合に
は、接続端子26,44の大きさが制限されることがあ
ったが、本実施形態では接続端子26,44の大きさを
電極パッド16,36と同程度の大きさにすることがで
きるため、これにより他の半導体装置と接続される面積
が大になり、その結果として半導体装置の堅牢性・信頼
性を向上させることができる。
【0064】以上説明した第1実施形態又は第2実施形
態に示した工程を経て製造された半導体装置は、例えば
接続端子26,44が基板の裏面に露出するまで基板1
0,30の裏面が研磨され、露出した接続端子26,4
4と電気的に接続された電極が形成される。そして、基
板10,30の表面及び裏面に共に電極が形成された半
導体装置を積層し、又は、基板10,30の表面及び裏
面に共に電極が形成された半導体装置を少なくとも1つ
含んで積層して半導体装置間を配線することにより高密
度実装が可能な三次元実装型(スタックド型)の半導体
装置が製造される。
【0065】尚、半導体装置を積層するには、上下に配
置された半導体装置の電極を、ハンダ等のロウ材によっ
て電気的な導通を取りつつ、接合するようにしても良
い。また、半導体装置を接合するためだけの接着材を用
いても良い。この接着剤は、液状又はゲル状の接着剤で
あってもよいし、シート状の接着シートであってもよ
い。接着剤は、エポキシ樹脂を主な材料とするものであ
ってもよく、絶縁性のものであってもよい。
【0066】また、接着剤により半導体装置同士を接合
するだけではなく、電気的な導通を取る場合には、導電
性物質を含んだ接着剤を用いても良い。この導電性物質
は、例えば、ロウ材、ハンダ等の粒子で構成され、それ
らが接着材料中に分散している。こうすることで、被接
続体同士の接合時に、その粒子が接合のロウとして働
き、接合性をさらに著しく向上することができる。
【0067】接着剤は、導電粒子が分散された異方性導
電接着剤(ACA)、例えば異方性導電膜(ACF)や
異方性導電ペースト(ACP)であってもよい。異方性
導電接着剤は、バインダに導電粒子(フィラー)が分散
されたもので、分散剤が添加される場合もある。異方性
導電接着剤のバインダとして、熱硬化性の接着剤が使用
されることが多い。その場合には、配線パターンと電極
との間に、導電粒子が介在して両者間の電気的な接続が
図られる。
【0068】また、半導体装置に形成された電極間の電
気的な接続には、Au−Au、Au−Sn、ハンダ等に
よる金属接合を適用してもよい。例えば、電極にこれら
の材料を設け、熱のみ、超音波振動のみ、又は超音波振
動及び熱等を印加して両者を接合する。両者が接合され
ると、振動や熱によって電極に設けられた材料が拡散し
て金属接合が形成される。
【0069】以上のように積層されて形成される三次元
実装型の半導体装置の最も下(又は最も上)に位置する
半導体装置の電極には、外部端子が設けられる。この外
部端子はハンダ又は金属等で形成することができるが、
必ずしもこれらに制限される訳ではなく、導電性の部材
で形成すればよい。また、ハンダボールは必ずしも必要
ではなく、半導体装置を基板上に実装して、半導体モジ
ュールを構成してもよい。さらに、ハンダボールを形成
せず、マザーボード実装時にマザーボード側に塗布され
るハンダクリームを利用し、その溶融時の表面張力で電
気的接続部を形成してもよい。
【0070】図11は、本発明の一実施形態による回路
基板の概略構成を示す斜視図である。図11に示すよう
に、本発明の一実施形態による半導体装置の製造方法に
より製造された半導体装置101が回路基板100上に
搭載されている。回路基板100には例えばガラスエポ
キシ基板等の有機系基板を用いることが一般的である。
回路基板100には例えば銅等からなる配線パターンが
所望の回路となるように形成されており、それらの配線
パターンと半導体装置101の配線パターンとが機械的
に接続され、又は、上述した異方性導電膜を用いて電気
的な導通がとられている。また、本発明の実施形態によ
る半導体装置を有する電子機器として、図12にはノー
ト型パーソナルコンピュータ200、図13には携帯電
話300が示されている。半導体装置及び電気光学装置
又は上記の回路基板は各電子機器の筐体内部に配置され
る。
【0071】また、電子機器は、上記のノート型コンピ
ュータ及び携帯電話に限られる訳ではなく、種々の電子
機器に適用することができる。例えば、液晶プロジェク
タ、マルチメディア対応のパーソナルコンピュータ(P
C)及びエンジニアリング・ワークステーション(EW
S)、ページャ、ワードプロセッサ、テレビ、ビューフ
ァインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、
電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、
POS端末、タッチパネルを備えた装置等の電子機器に
適用することが可能である。
【0072】尚、上述した実施の形態の「半導体チッ
プ」を「電子素子」に置き換えて、電子部品を製造する
こともできる。このような電子素子を使用して製造され
る電子部品として、例えば、光素子、抵抗器、コンデン
サ、コイル、発振器、フィルタ、温度センサ、サーミス
タ、バリスタ、ボリューム又はヒューズなどがある。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板に孔を形成した後、接続部を形成するまでの工程、
特に電極上及び前記孔の内壁に形成された絶縁膜をエッ
チングする工程で、基板の表面にレジストを形成せずに
各工程が進められるため、孔が形成された基板に所定形
状のレジストを形成するという困難な工程が不要となっ
て、工程を簡略化することができるとともに工程数を低
減するとができるという効果がある。その結果として、
製造コストを低下させることができるという効果があ
る。また、孔内におけるレジストの残渣が生じないた
め、製造歩留まりの低下を引き起こすこともないという
効果がある。また、本発明によれば、電極上を覆うよう
に形成された絶縁層の一部を開口し、この絶縁層をマス
クとして電極を開口しており、電極を開口する際のレジ
スト塗布、レジストの露光及び現像によるパターニング
の工程が不要となるため、製造効率を向上させることが
できるという効果がある。また、レジストのパターニン
グに必要となるフォトマスク等のマスクが不要となるた
め、製造コストを低下させることもできるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態による半導体装置の製
造方法における一連の製造工程の内の、本発明に関連し
た工程を示す工程図である。
【図2】 本発明の第1実施形態による半導体装置の製
造方法における一連の製造工程の内の、本発明に関連し
た工程を示す工程図である。
【図3】 本発明の第1実施形態による半導体装置の製
造方法における一連の製造工程の内の、本発明に関連し
た工程を示す工程図である。
【図4】 本発明の第1実施形態による半導体装置の製
造方法における一連の製造工程の内の、本発明に関連し
た工程を示す工程図である。
【図5】 本発明の第1実施形態による半導体装置の製
造方法における一連の製造工程の内の、本発明に関連し
た工程を示す工程図である。
【図6】 本発明の第2実施形態による半導体装置の製
造方法における一連の製造工程の内の、本発明に関連し
た工程を示す工程図である。
【図7】 本発明の第2実施形態による半導体装置の製
造方法における一連の製造工程の内の、本発明に関連し
た工程を示す工程図である。
【図8】 本発明の第2実施形態による半導体装置の製
造方法における一連の製造工程の内の、本発明に関連し
た工程を示す工程図である。
【図9】 本発明の第2実施形態による半導体装置の製
造方法における一連の製造工程の内の、本発明に関連し
た工程を示す工程図である。
【図10】 本発明の第2実施形態による半導体装置の
製造方法における一連の製造工程の内の、本発明に関連
した工程を示す工程図である。
【図11】 本発明の一実施形態による回路基板の概略
構成を示す斜視図である。
【図12】 本発明の一実施形態による半導体装置を有
する電子機器の一例を示す図である。
【図13】 本発明の一実施形態による半導体装置を有
する電子機器の他の例を示す図である。
【符号の説明】
10,30……基板 16,36……電極パッド(電極) 20,40……絶縁膜 24,44……接続端子(接続部) 38……パッシベーション膜(絶縁層) H1,H11……開口部 H2,H12……開口部 H3,H13……孔部(孔)
フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH09 HH11 HH18 HH23 HH33 JJ11 JJ23 JJ33 PP15 PP19 PP20 PP27 QQ07 QQ08 QQ09 QQ13 QQ16 QQ19 QQ28 QQ37 RR04 RR06 RR22 SS01 SS04 SS11 TT06 TT07 VV07 XX33 XX34

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された電極の一部を開口す
    るとともに、開口した当該電極直下の基板を穿孔して孔
    を形成する第1工程と、 前記電極上及び前記孔の内壁に絶縁膜を形成する第2工
    程と、 前記基板の上方から前記基板の表面全体に対して異方性
    エッチングを施し、前記基板表面に対してほぼ平行な面
    に形成された前記絶縁膜を除去して前記電極を露出させ
    る第3工程と、 前記孔の内部及び前記第3工程で露出した前記電極をメ
    ッキして接続部を形成する第4工程とを含むことを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第3工程は、前記基板表面にレジス
    トが形成されていない状態で前記異方性エッチングを施
    すことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記第3工程における異方性エッチング
    は、ドライエッチングであることを特徴とする請求項1
    又は請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記絶縁膜は、オゾンプラズマを用いた
    化学気相成長法により形成されることを特徴とする請求
    項1から請求項3の何れか一項に記載の半導体装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】前記孔は、前記電極の開口部の径よりも小
    さい径に形成されることを特徴とする請求項1から請求
    項4の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記孔の径は、前記電極の開口部の径と
    同程度の径に形成されることを特徴とする請求項1から
    請求項6の何れか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記基板上には前記電極を覆うように絶
    縁層が形成されており、前記第1工程の前に、当該絶縁
    層の当該電極上に位置する部分の少なくとも一部を開口
    する工程が設けられ、 前記第1工程は、開口された前記絶縁層をマスクとし
    て、前記電極を開口するとともに、前記基板を穿孔する
    ことを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7の何れか一項に記
    載の半導体装置の製造方法を用いて製造された半導体装
    置を少なくとも1つ含む半導体装置を積層し、上下の半
    導体装置に形成されている前記電極部を電気的に接続す
    る工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8の何れか一項に記
    載の半導体装置の製造方法を用いて製造されたことを特
    徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の半導体装置を実装する
    ことを特徴とする回路基板。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の半導体装置を有するこ
    とを特徴とする電子機器。
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