JP2003272778A - 同軸コネクタ及び同軸コネクタの接続方法 - Google Patents
同軸コネクタ及び同軸コネクタの接続方法Info
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- JP2003272778A JP2003272778A JP2002068431A JP2002068431A JP2003272778A JP 2003272778 A JP2003272778 A JP 2003272778A JP 2002068431 A JP2002068431 A JP 2002068431A JP 2002068431 A JP2002068431 A JP 2002068431A JP 2003272778 A JP2003272778 A JP 2003272778A
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- coaxial connector
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- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ハンダ付けを行うことなく容易に電子素子を
内部に実装でき、接続信頼性、組立作業性にも優れた同
軸コネクタ及び同軸コネクタの接続方法を提供するこ
と。 【解決手段】 同軸線の内導体に接続される内導体端子
と、内導体端子を誘電体を介在させた状態で収容すると
ともに同軸線の外導体に接続される外導体端子とを備
え、内導体端子は、先端に相手側端子に嵌合される嵌合
部を備えるとともに基端にチップ型電子素子の一方の電
極に弾接される弾接片を備えた第1端子と、先端にチッ
プ型電子素子の他方の電極に接触される接触部を備える
とともに基端に同軸線の内導体に接続される内導体接続
部を備えた第2端子とからなり、この第1端子の弾接片
と第2端子の接触部との間にチップ型電子素子が弾圧挟
持されてなる同軸コネクタとする。
内部に実装でき、接続信頼性、組立作業性にも優れた同
軸コネクタ及び同軸コネクタの接続方法を提供するこ
と。 【解決手段】 同軸線の内導体に接続される内導体端子
と、内導体端子を誘電体を介在させた状態で収容すると
ともに同軸線の外導体に接続される外導体端子とを備
え、内導体端子は、先端に相手側端子に嵌合される嵌合
部を備えるとともに基端にチップ型電子素子の一方の電
極に弾接される弾接片を備えた第1端子と、先端にチッ
プ型電子素子の他方の電極に接触される接触部を備える
とともに基端に同軸線の内導体に接続される内導体接続
部を備えた第2端子とからなり、この第1端子の弾接片
と第2端子の接触部との間にチップ型電子素子が弾圧挟
持されてなる同軸コネクタとする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同軸コネクタ及び
同軸コネクタの接続方法に関し、更に詳しくは、同軸コ
ネクタ内部にチップ型電子素子が実装された同軸コネク
タ及びこの同軸コネクタの同軸線への接続方法に関する
ものである。
同軸コネクタの接続方法に関し、更に詳しくは、同軸コ
ネクタ内部にチップ型電子素子が実装された同軸コネク
タ及びこの同軸コネクタの同軸線への接続方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の分野においては、同軸
線の端末部分に接続される同軸コネクタの内部に電子素
子が実装されたものとして、図23から図25に示すも
のが知られている。この同軸コネクタは、いわゆるJA
SOプラグと称されるコネクタ(例えば、特許第305
9432号公報等に開示される)の内部に、電子素子と
して静電容量を補正するコンデンサが直列に実装された
もので、ラジオ用アンテナハーネス等に使用されるもの
である。
線の端末部分に接続される同軸コネクタの内部に電子素
子が実装されたものとして、図23から図25に示すも
のが知られている。この同軸コネクタは、いわゆるJA
SOプラグと称されるコネクタ(例えば、特許第305
9432号公報等に開示される)の内部に、電子素子と
して静電容量を補正するコンデンサが直列に実装された
もので、ラジオ用アンテナハーネス等に使用されるもの
である。
【0003】この従来の同軸コネクタ100は、一対の
リード端子101a、101bが相反する方向へ延出さ
れたリード端子付コンデンサ102と、同軸線103の
外導体104に圧着される外導体端子105と、リード
端子付コンデンサ102の外周を覆う絶縁チューブ10
6と、リード端子付コンデンサ102を介して同軸線1
03の内導体107と接続される筒状の内導体端子10
8と、内導体端子108を固定するとともにリード端子
付コンデンサ102及び絶縁チューブ106が内装され
るコネクタハウジング109と、コネクタハウジング1
09の後端部に嵌合される嵌合蓋110とを備えてい
る。
リード端子101a、101bが相反する方向へ延出さ
れたリード端子付コンデンサ102と、同軸線103の
外導体104に圧着される外導体端子105と、リード
端子付コンデンサ102の外周を覆う絶縁チューブ10
6と、リード端子付コンデンサ102を介して同軸線1
03の内導体107と接続される筒状の内導体端子10
8と、内導体端子108を固定するとともにリード端子
付コンデンサ102及び絶縁チューブ106が内装され
るコネクタハウジング109と、コネクタハウジング1
09の後端部に嵌合される嵌合蓋110とを備えてい
る。
【0004】この同軸コネクタ100を同軸線103の
端末部分に接続するにあたっては、先ず、同軸線103
の端末部分の外被111を皮剥して内導体107を露出
させるとともに、外導体104としての編組104aを
後方に反転させた後、内導体107にリード端子付コン
デンサ102の一方のリード端子101bをハンダ11
2により接続する。次いで、外導体端子105の圧着部
113を同軸線103の編組104a部分に圧着すると
ともに、リード端子付コンデンサ102の外周に筒状の
絶縁チューブ106を覆い被せる。
端末部分に接続するにあたっては、先ず、同軸線103
の端末部分の外被111を皮剥して内導体107を露出
させるとともに、外導体104としての編組104aを
後方に反転させた後、内導体107にリード端子付コン
デンサ102の一方のリード端子101bをハンダ11
2により接続する。次いで、外導体端子105の圧着部
113を同軸線103の編組104a部分に圧着すると
ともに、リード端子付コンデンサ102の外周に筒状の
絶縁チューブ106を覆い被せる。
【0005】次いで、コネクタハウジング109の前端
部に内導体端子108を固定し、この内導体端子108
の先端に形成された挿通孔114にリード端子付コンデ
ンサ102の他方のリード端子101aを挿通してハン
ダ115により接続し、リード端子101aの余った部
分を切断する。次いで、予め同軸線103に先通しして
おいた嵌合蓋110をコネクタハウジング109の後端
部に嵌合する。このようにしてコネクタ内部にリード端
子付コンデンサ102が直列に実装された同軸コネクタ
100が得られる。
部に内導体端子108を固定し、この内導体端子108
の先端に形成された挿通孔114にリード端子付コンデ
ンサ102の他方のリード端子101aを挿通してハン
ダ115により接続し、リード端子101aの余った部
分を切断する。次いで、予め同軸線103に先通しして
おいた嵌合蓋110をコネクタハウジング109の後端
部に嵌合する。このようにしてコネクタ内部にリード端
子付コンデンサ102が直列に実装された同軸コネクタ
100が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の同軸コネクタにおいては、リード端子付コンデンサ
のリード端子と同軸線の内導体との半田接続部付近が非
常に不安定であるため、製造時や使用時等に引張等の外
力が作用した場合には、このハンダ接続部が断線してし
まい、接続信頼性に欠けるといった問題があった。ま
た、部品点数や加工工数も多い上、リード線付コンデン
サを手作業でハンダ付けしなければならず、更にハンダ
接続部より前方が自重等により腰折れし易いため、内導
体端子先端の挿通孔にリード端子を挿通しにくく、組立
作業性が悪いといった問題があった。また、その構造
上、コネクタの小型化にも限界があった。
来の同軸コネクタにおいては、リード端子付コンデンサ
のリード端子と同軸線の内導体との半田接続部付近が非
常に不安定であるため、製造時や使用時等に引張等の外
力が作用した場合には、このハンダ接続部が断線してし
まい、接続信頼性に欠けるといった問題があった。ま
た、部品点数や加工工数も多い上、リード線付コンデン
サを手作業でハンダ付けしなければならず、更にハンダ
接続部より前方が自重等により腰折れし易いため、内導
体端子先端の挿通孔にリード端子を挿通しにくく、組立
作業性が悪いといった問題があった。また、その構造
上、コネクタの小型化にも限界があった。
【0007】そこで本発明が解決しようとする課題は、
ハンダ付けを行うことなく容易に電子素子を内部に実装
でき、接続信頼性、組立作業性にも優れた同軸コネクタ
及び同軸コネクタの接続方法を提供することにある。ま
た、他の課題は、電子素子を実装しても小型化可能な同
軸コネクタを提供することにある。
ハンダ付けを行うことなく容易に電子素子を内部に実装
でき、接続信頼性、組立作業性にも優れた同軸コネクタ
及び同軸コネクタの接続方法を提供することにある。ま
た、他の課題は、電子素子を実装しても小型化可能な同
軸コネクタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明に係る請求項1に記載の同軸コネクタは、内
導体と外導体とを絶縁体を介在させて同軸に配し外周を
外被で被覆してなる同軸線の端末部分に接続され、前記
内導体に接続される内導体端子と、この内導体端子を誘
電体を介在させた状態で収容するとともに前記外導体に
接続される外導体端子とを備えた同軸コネクタにおい
て、前記内導体端子は、先端に相手側端子に嵌合される
嵌合部を備えるとともに基端にチップ型電子素子の一方
の電極に弾接される弾接片を備えた第1端子と、先端に
前記チップ型電子素子の他方の電極に接触される接触部
を備えるとともに基端に前記同軸線の内導体に接続され
る内導体接続部を備えた第2端子とからなり、この第1
端子の弾接片と第2端子の接触部との間に前記チップ型
電子素子が弾圧挟持されてなることを要旨とするもので
ある。
に、本発明に係る請求項1に記載の同軸コネクタは、内
導体と外導体とを絶縁体を介在させて同軸に配し外周を
外被で被覆してなる同軸線の端末部分に接続され、前記
内導体に接続される内導体端子と、この内導体端子を誘
電体を介在させた状態で収容するとともに前記外導体に
接続される外導体端子とを備えた同軸コネクタにおい
て、前記内導体端子は、先端に相手側端子に嵌合される
嵌合部を備えるとともに基端にチップ型電子素子の一方
の電極に弾接される弾接片を備えた第1端子と、先端に
前記チップ型電子素子の他方の電極に接触される接触部
を備えるとともに基端に前記同軸線の内導体に接続され
る内導体接続部を備えた第2端子とからなり、この第1
端子の弾接片と第2端子の接触部との間に前記チップ型
電子素子が弾圧挟持されてなることを要旨とするもので
ある。
【0009】上記同軸コネクタによれば、内導体端子
が、チップ型電子素子の一方の電極に弾接される弾接片
を備えた第1端子と、チップ型電子素子の他方の電極に
接触される接触部を備えた第2端子とに分離されて別体
として構成されており、この第1端子の弾接片と第2端
子の接触部との間にチップ型電子素子が弾圧挟持される
構造を採っているので、ハンダ付けを行うことなく容易
にチップ型電子素子を内導体端子に対して直列に実装す
ることが可能となる。
が、チップ型電子素子の一方の電極に弾接される弾接片
を備えた第1端子と、チップ型電子素子の他方の電極に
接触される接触部を備えた第2端子とに分離されて別体
として構成されており、この第1端子の弾接片と第2端
子の接触部との間にチップ型電子素子が弾圧挟持される
構造を採っているので、ハンダ付けを行うことなく容易
にチップ型電子素子を内導体端子に対して直列に実装す
ることが可能となる。
【0010】また、チップ電子素子自体や、弾接片、接
触部及び両電極との導通部分に余分な負荷が加わること
がないため、チップ型電子素子が破壊したり、導通部分
に接触不良等が生じたりすることがなく、接続信頼性に
優れたものとなる。そしてまた、予め第1端子を誘電体
を介在させた状態で外導体端子に収容しておくとともに
同軸線の内導体に第2端子を接続しておき、この第1端
子の弾接片と第2端子の接触部との間にチップ型電子素
子を弾圧挟持させることによってチップ型電子素子を実
装できるので、組立作業性にも優れる。更には、その構
造上、小型化が図りやすいといった利点もある。
触部及び両電極との導通部分に余分な負荷が加わること
がないため、チップ型電子素子が破壊したり、導通部分
に接触不良等が生じたりすることがなく、接続信頼性に
優れたものとなる。そしてまた、予め第1端子を誘電体
を介在させた状態で外導体端子に収容しておくとともに
同軸線の内導体に第2端子を接続しておき、この第1端
子の弾接片と第2端子の接触部との間にチップ型電子素
子を弾圧挟持させることによってチップ型電子素子を実
装できるので、組立作業性にも優れる。更には、その構
造上、小型化が図りやすいといった利点もある。
【0011】この場合、請求項2に記載のように、前記
誘電体及びこれに接する前記外導体端子の一壁面には、
この誘電体及び外導体端子を貫通する貫通孔が形成され
ており、この貫通孔部分に露出される前記第1端子の弾
接片は、前記外導体端子の一壁面に対向状に設けられる
とともにこの一壁面に対して略垂直方向に弾性変形可能
に形成されていることが好ましい。
誘電体及びこれに接する前記外導体端子の一壁面には、
この誘電体及び外導体端子を貫通する貫通孔が形成され
ており、この貫通孔部分に露出される前記第1端子の弾
接片は、前記外導体端子の一壁面に対向状に設けられる
とともにこの一壁面に対して略垂直方向に弾性変形可能
に形成されていることが好ましい。
【0012】請求項2に記載の同軸コネクタによれば、
誘電体及びこれに接する外導体端子の一壁面に形成され
た貫通孔から外導体端子内にチップ型電子素子が挿入さ
れ、チップ型電子素子の一方の電極に第1端子の弾接片
が弾接されるとともにこの状態を保持したまま他方の電
極に第2端子の接触部が接触された場合には、第1端子
の弾接片の弾性変形により生じた弾発力によって一方の
電極が貫通孔方向へ押圧されるとともに他方の電極は第
2端子の接触部により貫通孔と反対方向へ押圧されるの
で、両電極、弾接片及び接触部との間には十分な接圧が
発生する。これによりチップ型電子素子は、第1端子の
弾接片と第2端子の接触部との間に確実に弾圧挟持され
ることとなる。そのため、チップ型電子素子と内導体端
子との接続信頼性が一層高められる。
誘電体及びこれに接する外導体端子の一壁面に形成され
た貫通孔から外導体端子内にチップ型電子素子が挿入さ
れ、チップ型電子素子の一方の電極に第1端子の弾接片
が弾接されるとともにこの状態を保持したまま他方の電
極に第2端子の接触部が接触された場合には、第1端子
の弾接片の弾性変形により生じた弾発力によって一方の
電極が貫通孔方向へ押圧されるとともに他方の電極は第
2端子の接触部により貫通孔と反対方向へ押圧されるの
で、両電極、弾接片及び接触部との間には十分な接圧が
発生する。これによりチップ型電子素子は、第1端子の
弾接片と第2端子の接触部との間に確実に弾圧挟持され
ることとなる。そのため、チップ型電子素子と内導体端
子との接続信頼性が一層高められる。
【0013】この際、請求項3に記載のように、前記貫
通孔が、前記外導体端子に設けられる外導体圧着片の開
口側と同一側の一壁面に形成されておれば、チップ型電
子素子の実装が行い易く、利便性も向上する。また、自
動化も行いやすい。
通孔が、前記外導体端子に設けられる外導体圧着片の開
口側と同一側の一壁面に形成されておれば、チップ型電
子素子の実装が行い易く、利便性も向上する。また、自
動化も行いやすい。
【0014】そして、請求項4に記載のように、前記チ
ップ型電子素子は、これを保持する保持治具とともに前
記貫通孔から前記外導体端子内に挿入され、その一方の
電極に前記第1端子の弾接片が弾接されるとともに他方
の電極に前記第2端子の接触部が接触された後前記保持
治具が取り払われることにより前記弾接片と前記接触部
との間に弾圧挟持されるか、あるいは、請求項5に記載
のように、前記チップ型電子素子は、これを保持する保
持部材とともに前記貫通孔から前記外導体端子内に挿入
され、その一方の電極に前記第1端子の弾接片が弾接さ
れるとともに他方の電極に前記第2端子の接触部が接触
されることにより前記弾接片と前記接触部との間に弾圧
挟持されることが好ましい。
ップ型電子素子は、これを保持する保持治具とともに前
記貫通孔から前記外導体端子内に挿入され、その一方の
電極に前記第1端子の弾接片が弾接されるとともに他方
の電極に前記第2端子の接触部が接触された後前記保持
治具が取り払われることにより前記弾接片と前記接触部
との間に弾圧挟持されるか、あるいは、請求項5に記載
のように、前記チップ型電子素子は、これを保持する保
持部材とともに前記貫通孔から前記外導体端子内に挿入
され、その一方の電極に前記第1端子の弾接片が弾接さ
れるとともに他方の電極に前記第2端子の接触部が接触
されることにより前記弾接片と前記接触部との間に弾圧
挟持されることが好ましい。
【0015】特にコネクタの一部材としての保持部材と
ともにチップ型電子素子が外導体端子内に挿入、実装さ
れる場合には、チップ型電子素子を実装するための治具
を用いることなく簡便に組み付けすることができるの
で、組立作業性に一層優れたものとなる。加えて、チッ
プ型電子素子は、外導体端子内で保持部材により保持さ
れたまま第1端子の弾接片と第2端子の接触部との間に
弾圧挟持されるので、チップ型電子素子と内導体端子と
の接続信頼性がより一層向上する。
ともにチップ型電子素子が外導体端子内に挿入、実装さ
れる場合には、チップ型電子素子を実装するための治具
を用いることなく簡便に組み付けすることができるの
で、組立作業性に一層優れたものとなる。加えて、チッ
プ型電子素子は、外導体端子内で保持部材により保持さ
れたまま第1端子の弾接片と第2端子の接触部との間に
弾圧挟持されるので、チップ型電子素子と内導体端子と
の接続信頼性がより一層向上する。
【0016】この場合、請求項6に記載のように、前記
保持部材は、前記チップ型電子素子の一方の電極を露出
した状態で保持する保持部と、前記第2端子の接触部が
挿入されるとともに前記チップ型電子素子の他方の電極
が露出される挿入部と、前記貫通孔の周縁に形成された
係止部に係止可能な対からなる突起部とを備えているこ
とが好ましい。
保持部材は、前記チップ型電子素子の一方の電極を露出
した状態で保持する保持部と、前記第2端子の接触部が
挿入されるとともに前記チップ型電子素子の他方の電極
が露出される挿入部と、前記貫通孔の周縁に形成された
係止部に係止可能な対からなる突起部とを備えているこ
とが好ましい。
【0017】また、請求項7に記載のように、前記第2
端子の接触部の先端に、前記チップ型電子素子の電極に
接触する側と反対側に前記第2端子を抜止め固定する抜
止部が形成されている場合には、この抜止部が誘電体又
は保持部材に係止されて第2端子が抜き止め状態とされ
るため、例え、同軸線に引張等の外力が作用した場合で
あっても、第2端子が抜けてしまうことがない。
端子の接触部の先端に、前記チップ型電子素子の電極に
接触する側と反対側に前記第2端子を抜止め固定する抜
止部が形成されている場合には、この抜止部が誘電体又
は保持部材に係止されて第2端子が抜き止め状態とされ
るため、例え、同軸線に引張等の外力が作用した場合で
あっても、第2端子が抜けてしまうことがない。
【0018】また、請求項8に記載のように、前記第1
端子が、前記誘電体内に圧入されている場合には、誘電
体内に第1端子を強固に収容することができるので、第
1端子の位置ずれ等が生じることがなく、安定した接続
状態をより維持し易くなるといった利点がある。
端子が、前記誘電体内に圧入されている場合には、誘電
体内に第1端子を強固に収容することができるので、第
1端子の位置ずれ等が生じることがなく、安定した接続
状態をより維持し易くなるといった利点がある。
【0019】また、請求項9に記載のように、前記チッ
プ型電子素子が、チップコンデンサである場合には、同
軸コネクタで内導体端子にコンデンサを実装してアンテ
ナハーネスとしての静電容量の補正が必要な場合に特に
有効な同軸コネクタを得ることが可能となる。
プ型電子素子が、チップコンデンサである場合には、同
軸コネクタで内導体端子にコンデンサを実装してアンテ
ナハーネスとしての静電容量の補正が必要な場合に特に
有効な同軸コネクタを得ることが可能となる。
【0020】また、本発明に係る同軸コネクタの接続方
法は、請求項10に記載のように、請求項2乃至4に記
載の同軸コネクタを同軸線の端末部分に接続する同軸コ
ネクタの接続方法であって、第1端子を誘電体を介在さ
せた状態で外導体端子に収容し、チップ型電子素子を誘
電体及びこれに接する外導体端子の一壁面に形成された
貫通孔より保持治具を介して挿入し、一方の電極に第1
端子の弾接片を弾接させるとともに、同軸線の内導体に
接続した第2端子を誘電体内に挿入して他方の電極に第
2端子の接触部を接触させた後、外導体端子と外導体と
を接続することにより同軸コネクタと同軸線とが電気的
に接続されることを要旨とするものである。
法は、請求項10に記載のように、請求項2乃至4に記
載の同軸コネクタを同軸線の端末部分に接続する同軸コ
ネクタの接続方法であって、第1端子を誘電体を介在さ
せた状態で外導体端子に収容し、チップ型電子素子を誘
電体及びこれに接する外導体端子の一壁面に形成された
貫通孔より保持治具を介して挿入し、一方の電極に第1
端子の弾接片を弾接させるとともに、同軸線の内導体に
接続した第2端子を誘電体内に挿入して他方の電極に第
2端子の接触部を接触させた後、外導体端子と外導体と
を接続することにより同軸コネクタと同軸線とが電気的
に接続されることを要旨とするものである。
【0021】上記同軸コネクタの接続方法によれば、第
1端子の弾接片と第2端子の接触部との間にチップ型電
子素子を極めて簡単に弾圧挟持させて電気的に導通させ
ることができる。そのため、組立作業性に優れるととも
にハンダ付けを行うことなく信頼性の高い接続を行うこ
とが可能となる。
1端子の弾接片と第2端子の接触部との間にチップ型電
子素子を極めて簡単に弾圧挟持させて電気的に導通させ
ることができる。そのため、組立作業性に優れるととも
にハンダ付けを行うことなく信頼性の高い接続を行うこ
とが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。初めに、本発明の第
1実施形態に係る同軸コネクタについて図1から図15
を用いて説明する。尚、以下の実施形態においては、同
軸コネクタの相手側端子との嵌合側を先端方向とし、同
一部材、同一形状のものについては、同一の符号を用い
た。
て図面を参照して詳細に説明する。初めに、本発明の第
1実施形態に係る同軸コネクタについて図1から図15
を用いて説明する。尚、以下の実施形態においては、同
軸コネクタの相手側端子との嵌合側を先端方向とし、同
一部材、同一形状のものについては、同一の符号を用い
た。
【0023】図1に示すように、本発明の第1実施形態
に係る同軸コネクタ10は、同軸線11の内導体12に
接続され、第1端子13と第2端子14とからなる内導
体端子15と、内導体端子15に実装されるチップ型電
子素子16と、内導体端子15を収容可能な誘電体17
と、内導体端子15を誘電体17を介在させた状態で収
容するとともに同軸線11の外導体18に接続される外
導体端子19とを備えている。以下、各構成部材につい
て詳細に説明する。
に係る同軸コネクタ10は、同軸線11の内導体12に
接続され、第1端子13と第2端子14とからなる内導
体端子15と、内導体端子15に実装されるチップ型電
子素子16と、内導体端子15を収容可能な誘電体17
と、内導体端子15を誘電体17を介在させた状態で収
容するとともに同軸線11の外導体18に接続される外
導体端子19とを備えている。以下、各構成部材につい
て詳細に説明する。
【0024】図2に示すように、内導体端子15を構成
する第1端子13は、板状の導電性部材が折り曲げ加工
されて形成されたもので、先端に図略の相手側端子に嵌
合接続されて電気信号の受け渡しが行われる嵌合部20
を備えるとともに基端にチップ型電子素子16の一方の
電極21aに弾接される弾接片22を備えている。
する第1端子13は、板状の導電性部材が折り曲げ加工
されて形成されたもので、先端に図略の相手側端子に嵌
合接続されて電気信号の受け渡しが行われる嵌合部20
を備えるとともに基端にチップ型電子素子16の一方の
電極21aに弾接される弾接片22を備えている。
【0025】嵌合部20は、略長方形状に形成された第
1端子13の基底部23の中央付近から先端にかけて形
成されるものであって、基底部23の中央両側縁に立設
された側壁24a、24bから先端方向に向かって延設
された一対の接触片25a、25bと、基底部23の最
先端に形成された角筒形状の保護枠26とを備えてい
る。接触片25a、25bは、左右方向に弾性変形可能
に形成されており、接触片25a、25bの間に挿入さ
れた図略の相手側端子のタブ状先端部と弾性的に接触可
能とされている。また、保護枠26は、取扱い時等にお
いて接触片25a、25bを保護するためのものであ
る。なお、側壁24a、24bの上端には、後述する誘
電体17の端子収容室43の内周壁に圧入される一対の
圧入刃27a、27bが立設されている。
1端子13の基底部23の中央付近から先端にかけて形
成されるものであって、基底部23の中央両側縁に立設
された側壁24a、24bから先端方向に向かって延設
された一対の接触片25a、25bと、基底部23の最
先端に形成された角筒形状の保護枠26とを備えてい
る。接触片25a、25bは、左右方向に弾性変形可能
に形成されており、接触片25a、25bの間に挿入さ
れた図略の相手側端子のタブ状先端部と弾性的に接触可
能とされている。また、保護枠26は、取扱い時等にお
いて接触片25a、25bを保護するためのものであ
る。なお、側壁24a、24bの上端には、後述する誘
電体17の端子収容室43の内周壁に圧入される一対の
圧入刃27a、27bが立設されている。
【0026】一方、弾接片22は、第1端子13の基底
部23の中央付近から基端にかけて形成されるものであ
って、側壁24a、24bの間に配設された板状の導電
性部材が中央付近から基端にかけて順に山折り、谷折
り、谷折りに折り曲げ加工されることにより上方水平部
28、斜面部29、下方水平部30及び折り返し部31
に区分形成されている。この際、弾接片22の上方水平
部28及び下方水平部30は、後述する外導体端子19
の上壁面48に対向するように形成されている。また、
弾接片22は、全体として上下方向に弾性変形可能に形
成されている。
部23の中央付近から基端にかけて形成されるものであ
って、側壁24a、24bの間に配設された板状の導電
性部材が中央付近から基端にかけて順に山折り、谷折
り、谷折りに折り曲げ加工されることにより上方水平部
28、斜面部29、下方水平部30及び折り返し部31
に区分形成されている。この際、弾接片22の上方水平
部28及び下方水平部30は、後述する外導体端子19
の上壁面48に対向するように形成されている。また、
弾接片22は、全体として上下方向に弾性変形可能に形
成されている。
【0027】次に、図3(a)、(b)に示すように、
内導体端子を構成する第2端子14は、上述した第1端
子13と同様に、板状の導電性部材が折り曲げ加工され
て形成されたもので、先端にチップ型電子素子16の他
方の電極21bに接触される接触部32を備えるととも
に基端に同軸線11の内導体12に接続される内導体接
続部33を備えている。
内導体端子を構成する第2端子14は、上述した第1端
子13と同様に、板状の導電性部材が折り曲げ加工され
て形成されたもので、先端にチップ型電子素子16の他
方の電極21bに接触される接触部32を備えるととも
に基端に同軸線11の内導体12に接続される内導体接
続部33を備えている。
【0028】接触部32は、接触部32と内導体接続部
33との間に位置する屈曲部34の上面部35より突出
形成されたものであって、チップ型電子素子16の他方
の電極21bを押圧して動きを規制する役割を有してい
る。そしてこの接触部32の先端部分には、接触部32
の一部がチップ型電子素子16の電極21bに接触する
側と反対側に折り返されることにより抜止部36が形成
されている。この抜止部36は、第2端子14が誘電体
17内に装着された際に抜き止め状態に固定するための
ものである。
33との間に位置する屈曲部34の上面部35より突出
形成されたものであって、チップ型電子素子16の他方
の電極21bを押圧して動きを規制する役割を有してい
る。そしてこの接触部32の先端部分には、接触部32
の一部がチップ型電子素子16の電極21bに接触する
側と反対側に折り返されることにより抜止部36が形成
されている。この抜止部36は、第2端子14が誘電体
17内に装着された際に抜き止め状態に固定するための
ものである。
【0029】一方、内導体接続部33は、屈曲部34の
後面部37の下方より同軸線11側に延設されたもので
あって、二股状に形成された内導体圧着片38a、38
bを備えている。この内導体圧着片38a、38bは、
同軸線11の端末部分の外被39が皮剥されて露出され
た内導体12を抜脱不能に圧着するためのものである。
また、屈曲部34の左右側には、側面部40a、40b
が設けられるとともにこの側面部40a、40bが内側
に折り曲げられて支持部41a、41bが形成されてい
る。この支持部41a、41bは、第2端子14が誘電
体17内に装着された際にチップ型電子素子16が後方
へ倒れないように支持するためのものである。
後面部37の下方より同軸線11側に延設されたもので
あって、二股状に形成された内導体圧着片38a、38
bを備えている。この内導体圧着片38a、38bは、
同軸線11の端末部分の外被39が皮剥されて露出され
た内導体12を抜脱不能に圧着するためのものである。
また、屈曲部34の左右側には、側面部40a、40b
が設けられるとともにこの側面部40a、40bが内側
に折り曲げられて支持部41a、41bが形成されてい
る。この支持部41a、41bは、第2端子14が誘電
体17内に装着された際にチップ型電子素子16が後方
へ倒れないように支持するためのものである。
【0030】次に、図1に示すように、チップ型電子素
子16は、同軸コネクタ10の電気的特性を種々調節す
るためのもので、略角形状に形成されるとともに、その
両端には、一対の電極21a、21bを備え、面実装可
能とされている。この種のチップ型電子素子16として
は、具体的には、チップコンデンサ、チップ抵抗、チッ
プダイオード等が挙げられる。例えば、静電容量の調整
や耐ノイズに対する性能を付与する場合には、チップコ
ンデンサが選択される。
子16は、同軸コネクタ10の電気的特性を種々調節す
るためのもので、略角形状に形成されるとともに、その
両端には、一対の電極21a、21bを備え、面実装可
能とされている。この種のチップ型電子素子16として
は、具体的には、チップコンデンサ、チップ抵抗、チッ
プダイオード等が挙げられる。例えば、静電容量の調整
や耐ノイズに対する性能を付与する場合には、チップコ
ンデンサが選択される。
【0031】次に、図1に示すように、誘電体17は、
所定の誘電率を有する絶縁性の合成樹脂より略角柱形状
に一体的に形成されたもので、内導体端子15と外導体
端子19との間を絶縁状態に保つためのものである。こ
の誘電体17の基端には、段部42が形成されるととも
に、その内部には、内導体端子15を収容する端子収容
室43が貫通形成されている。また、誘電体17の上壁
面44には、矩形状の貫通孔45が形成され、端子収容
室43に繋がっている。この際、貫通孔45は、端子収
容室43に収容された第1端子13の弾接片22と対向
する位置に形成されている。
所定の誘電率を有する絶縁性の合成樹脂より略角柱形状
に一体的に形成されたもので、内導体端子15と外導体
端子19との間を絶縁状態に保つためのものである。こ
の誘電体17の基端には、段部42が形成されるととも
に、その内部には、内導体端子15を収容する端子収容
室43が貫通形成されている。また、誘電体17の上壁
面44には、矩形状の貫通孔45が形成され、端子収容
室43に繋がっている。この際、貫通孔45は、端子収
容室43に収容された第1端子13の弾接片22と対向
する位置に形成されている。
【0032】また、誘電体17の先端には、フランジ状
の蓋部46が一体的に設けられており、誘電体17が外
導体端子19内に収容された際に、外導体端子19の先
端の開口端縁に係止されるようになっている。
の蓋部46が一体的に設けられており、誘電体17が外
導体端子19内に収容された際に、外導体端子19の先
端の開口端縁に係止されるようになっている。
【0033】次に、図1に示すように、外導体端子19
は、板状の導電性部材が折り曲げ加工されて形成された
ものであって、外部からのノイズを電磁気的にシールド
するためのものである。この外導体端子19は、先端に
内導体端子15を誘電体17を介在させた状態で収容す
る略角筒状の外導体シェル47を備えるとともに基端に
同軸線11の外導体18、例えば編組18a等を圧着す
る二股状の外導体圧着片47a、47bを備えている。
は、板状の導電性部材が折り曲げ加工されて形成された
ものであって、外部からのノイズを電磁気的にシールド
するためのものである。この外導体端子19は、先端に
内導体端子15を誘電体17を介在させた状態で収容す
る略角筒状の外導体シェル47を備えるとともに基端に
同軸線11の外導体18、例えば編組18a等を圧着す
る二股状の外導体圧着片47a、47bを備えている。
【0034】外導体シェル47の上壁面48には、誘電
体17の貫通孔45とほぼ同等程度の大きさで矩形状の
貫通孔49が形成されている。この貫通孔49は、外導
体シェル47に内装された誘電体17の貫通孔45と相
重なる位置に形成されるもので、これら貫通孔49、4
5よりチップ型電子素子16を挿入し、内導体端子15
にチップ型電子素子16を実装することができるように
なっている。また、上壁面48の後端から外導体圧着片
47a、47bにかけて開口部が形成されている。
体17の貫通孔45とほぼ同等程度の大きさで矩形状の
貫通孔49が形成されている。この貫通孔49は、外導
体シェル47に内装された誘電体17の貫通孔45と相
重なる位置に形成されるもので、これら貫通孔49、4
5よりチップ型電子素子16を挿入し、内導体端子15
にチップ型電子素子16を実装することができるように
なっている。また、上壁面48の後端から外導体圧着片
47a、47bにかけて開口部が形成されている。
【0035】次に、上記構成を備えた本発明の第1実施
形態に係る同軸コネクタ10の同軸線11への接続方法
について説明する。
形態に係る同軸コネクタ10の同軸線11への接続方法
について説明する。
【0036】先ず初めに、図4に示すように、内導体端
子15を構成する第1端子13を誘電体17の基端側か
ら端子収容室43内に挿入していくと、第1端子13の
圧入刃27a、27bが誘電体17の端子収容室43の
内周壁を切り裂きつつ圧入され、端子収容室43内に第
1端子13が収容固定される。尚、この際、第1端子1
3の弾接片22は、誘電体17の貫通孔45のほぼ真下
あたりに位置される。
子15を構成する第1端子13を誘電体17の基端側か
ら端子収容室43内に挿入していくと、第1端子13の
圧入刃27a、27bが誘電体17の端子収容室43の
内周壁を切り裂きつつ圧入され、端子収容室43内に第
1端子13が収容固定される。尚、この際、第1端子1
3の弾接片22は、誘電体17の貫通孔45のほぼ真下
あたりに位置される。
【0037】次いで、図5に示すように、この第1端子
13を内部に収容した誘電体17を外導体端子19の先
端の開口端より挿入し、外導体端子19内に誘電体17
及び第1端子13を装着する(以下、このものを「外導
体端子ユニットA」という。)。
13を内部に収容した誘電体17を外導体端子19の先
端の開口端より挿入し、外導体端子19内に誘電体17
及び第1端子13を装着する(以下、このものを「外導
体端子ユニットA」という。)。
【0038】一方、同軸線11側については、図6に示
すように、予め端末部分の外被39を皮剥して内導体1
2、絶縁体50及び編組18aを露出させるとともに編
組18aを後方に反転させて編組反転部51を形成して
おく。そしてこの内導体12に第2端子14の内導体圧
着片38a、38bを圧着しておく(以下、このものを
「接続端末部」)という。)。
すように、予め端末部分の外被39を皮剥して内導体1
2、絶縁体50及び編組18aを露出させるとともに編
組18aを後方に反転させて編組反転部51を形成して
おく。そしてこの内導体12に第2端子14の内導体圧
着片38a、38bを圧着しておく(以下、このものを
「接続端末部」)という。)。
【0039】そして、図7に示すように、チップ型電子
素子16の一方の電極21aを露出した状態で保持する
保持部52と、第2端子14の接触部32が挿入される
とともにチップ型電子素子16の他方の電極21bが露
出される挿入部53とを備えた保持治具54に(図7
(a)参照)、チップ型電子素子16を保持させた(図
7(b)参照)後、図8及び図9に示すように、この保
持治具54を、外導体端子ユニットAの貫通孔49、4
5の上方に配置する。尚、この状態においては、チップ
型電子素子16の一方の電極21aが下方側に向けられ
ている。
素子16の一方の電極21aを露出した状態で保持する
保持部52と、第2端子14の接触部32が挿入される
とともにチップ型電子素子16の他方の電極21bが露
出される挿入部53とを備えた保持治具54に(図7
(a)参照)、チップ型電子素子16を保持させた(図
7(b)参照)後、図8及び図9に示すように、この保
持治具54を、外導体端子ユニットAの貫通孔49、4
5の上方に配置する。尚、この状態においては、チップ
型電子素子16の一方の電極21aが下方側に向けられ
ている。
【0040】次いで、図10及び図11に示すように、
チップ型電子素子16を保持治具54とともに貫通孔4
9より外導体端子19内に挿入していくと、チップ型電
子素子16の一方の電極21aに第1端子13の弾接片
22が弾接される。この際、弾接片22は、下方に押圧
されて弾性変形する。そして図12及び図13に示すよ
うに、この状態を保持したまま接続端末部が挿入される
ことにより、第2端子14の接触部32が保持治具54
の挿入部53に挿入され、チップ型電子素子16の他方
の電極21bと接触部32とが電気的に導通される。
チップ型電子素子16を保持治具54とともに貫通孔4
9より外導体端子19内に挿入していくと、チップ型電
子素子16の一方の電極21aに第1端子13の弾接片
22が弾接される。この際、弾接片22は、下方に押圧
されて弾性変形する。そして図12及び図13に示すよ
うに、この状態を保持したまま接続端末部が挿入される
ことにより、第2端子14の接触部32が保持治具54
の挿入部53に挿入され、チップ型電子素子16の他方
の電極21bと接触部32とが電気的に導通される。
【0041】次いで、図14及び図15に示すように、
外導体圧着片47a、47bにより編組18aを圧着す
るとともに、保持治具54が取り払われると、弾性変形
されていた第1端子13の弾接片22の弾発力によって
一方の電極21aが上方へ押圧されるとともに他方の電
極21bは第2端子14の接触部32により下方に押圧
され、これによりチップ型電子素子16は、第1端子1
3の弾接片22と第2端子14の接触部32との間に確
実に弾圧挟持される。また、第2端子14の抜止部36
の後端には誘電体17の貫通孔45の周壁が位置され
る。このようにして同軸コネクタ10の接続が完了す
る。
外導体圧着片47a、47bにより編組18aを圧着す
るとともに、保持治具54が取り払われると、弾性変形
されていた第1端子13の弾接片22の弾発力によって
一方の電極21aが上方へ押圧されるとともに他方の電
極21bは第2端子14の接触部32により下方に押圧
され、これによりチップ型電子素子16は、第1端子1
3の弾接片22と第2端子14の接触部32との間に確
実に弾圧挟持される。また、第2端子14の抜止部36
の後端には誘電体17の貫通孔45の周壁が位置され
る。このようにして同軸コネクタ10の接続が完了す
る。
【0042】上記本発明の第1実施形態に係る同軸コネ
クタによれば、内導体端子が、チップ型電子素子の一方
の電極に弾接される弾接片を備えた第1端子と、チップ
型電子素子の他方の電極に接触される接触部を備えた第
2端子とに分離されて別体として構成されており、この
第1端子の弾接片と第2端子の接触部との間にチップ型
電子素子が弾圧挟持される構造となっているので、ハン
ダ付けを行うことなく容易にチップ型電子素子を内導体
端子に対して直列に実装することが可能となる。
クタによれば、内導体端子が、チップ型電子素子の一方
の電極に弾接される弾接片を備えた第1端子と、チップ
型電子素子の他方の電極に接触される接触部を備えた第
2端子とに分離されて別体として構成されており、この
第1端子の弾接片と第2端子の接触部との間にチップ型
電子素子が弾圧挟持される構造となっているので、ハン
ダ付けを行うことなく容易にチップ型電子素子を内導体
端子に対して直列に実装することが可能となる。
【0043】また、チップ電子素子自体や、弾接片、接
触部及び両電極との導通部分に余分な負荷が加わること
がないため、チップ型電子素子が破壊したり、導通部分
に接触不良等が生じたりすることがなく、接続信頼性に
優れたものとなる。そしてまた、予め第1端子を誘電体
を介在させた状態で外導体端子に収容しておくとともに
同軸線の内導体に第2端子を接続しておき、この第1端
子の弾接片と第2端子の接触部との間にチップ型電子素
子を弾圧挟持させることによってチップ型電子素子を実
装できるので、組立作業性にも優れる。更には、その構
造上、小型化が図りやすい。
触部及び両電極との導通部分に余分な負荷が加わること
がないため、チップ型電子素子が破壊したり、導通部分
に接触不良等が生じたりすることがなく、接続信頼性に
優れたものとなる。そしてまた、予め第1端子を誘電体
を介在させた状態で外導体端子に収容しておくとともに
同軸線の内導体に第2端子を接続しておき、この第1端
子の弾接片と第2端子の接触部との間にチップ型電子素
子を弾圧挟持させることによってチップ型電子素子を実
装できるので、組立作業性にも優れる。更には、その構
造上、小型化が図りやすい。
【0044】また、誘電体及びこれに接する外導体端子
の上壁面に形成された貫通孔から外導体端子内にチップ
型電子素子が挿入され、チップ型電子素子の一方の電極
に第1端子の弾接片が弾接されるとともにこの状態を保
持したまま他方の電極に第2端子の接触部が接触される
構造となっているので、第1端子の弾接片の弾性変形に
より生じた弾発力によって一方の電極が上方へ押圧され
るとともに他方の電極が第2端子の接触部により下方に
押圧され、両電極、弾接片及び接触部との間には十分な
接圧が発生する。これによりチップ型電子素子は、第1
端子の弾接片と第2端子の接触部との間に確実に弾圧挟
持されることとなり、チップ型電子素子と内導体端子と
の接続信頼性はより一層高められる。
の上壁面に形成された貫通孔から外導体端子内にチップ
型電子素子が挿入され、チップ型電子素子の一方の電極
に第1端子の弾接片が弾接されるとともにこの状態を保
持したまま他方の電極に第2端子の接触部が接触される
構造となっているので、第1端子の弾接片の弾性変形に
より生じた弾発力によって一方の電極が上方へ押圧され
るとともに他方の電極が第2端子の接触部により下方に
押圧され、両電極、弾接片及び接触部との間には十分な
接圧が発生する。これによりチップ型電子素子は、第1
端子の弾接片と第2端子の接触部との間に確実に弾圧挟
持されることとなり、チップ型電子素子と内導体端子と
の接続信頼性はより一層高められる。
【0045】また、第2端子の接触部の先端には、抜止
部が形成されているので、例え、同軸線に引張等の外力
が作用した場合であっても、この抜止部が貫通孔の周壁
に抜き止め状態に係止される。そのため、第2端子が抜
けてしまうことがない。また、第1端子は、誘電体内に
圧入により強固に収容されているので、第1端子の位置
ずれ等が生じることがなく、安定した接続状態を維持し
易いといった利点がある。
部が形成されているので、例え、同軸線に引張等の外力
が作用した場合であっても、この抜止部が貫通孔の周壁
に抜き止め状態に係止される。そのため、第2端子が抜
けてしまうことがない。また、第1端子は、誘電体内に
圧入により強固に収容されているので、第1端子の位置
ずれ等が生じることがなく、安定した接続状態を維持し
易いといった利点がある。
【0046】次に、本発明の第2実施形態に係る同軸コ
ネクタについて説明する。本発明の第2実施形態に係る
同軸コネクタは、上述した第1実施形態における内導体
端子のうち、第1端子の構成が異なっているものであ
る。そのため、第2実施形態における第1端子の構成に
ついてのみ説明し、他の構成部材や同軸コネクタの同軸
線への接続方法等の説明は省略する。
ネクタについて説明する。本発明の第2実施形態に係る
同軸コネクタは、上述した第1実施形態における内導体
端子のうち、第1端子の構成が異なっているものであ
る。そのため、第2実施形態における第1端子の構成に
ついてのみ説明し、他の構成部材や同軸コネクタの同軸
線への接続方法等の説明は省略する。
【0047】図16(a)、(b)に示すように、内導
体端子15としての第1端子60は、板状の導電性部材
が折り曲げ加工されて形成されたもので、先端に図略の
相手側端子に嵌合接続されて電気信号の受け渡しが行わ
れる嵌合部61を備えるとともに基端にチップ型電子素
子16の一方の電極21aに弾接される弾接片62を備
えている。
体端子15としての第1端子60は、板状の導電性部材
が折り曲げ加工されて形成されたもので、先端に図略の
相手側端子に嵌合接続されて電気信号の受け渡しが行わ
れる嵌合部61を備えるとともに基端にチップ型電子素
子16の一方の電極21aに弾接される弾接片62を備
えている。
【0048】嵌合部61は、略長方形状に形成された第
1端子60の基底部63の中央付近から先端にかけて形
成されるものであって、基底部63の中央両側縁に立設
された側壁64a、64bから先端方向に向かって延設
された一対の接触片65a、65bと、基底部63の最
先端に形成された角筒形状の保護枠66とを備えてい
る。接触片65a、65bは、左右方向に弾性変形可能
に形成されており、接触片65a、65bの間に挿入さ
れた図略の相手側端子のタブ状先端部と弾性的に接触可
能とされている。また、側壁64a、64bの上端に
は、誘電体17の端子収容室43の内周壁に圧入される
一対の圧入刃67a、67bが立設されている。
1端子60の基底部63の中央付近から先端にかけて形
成されるものであって、基底部63の中央両側縁に立設
された側壁64a、64bから先端方向に向かって延設
された一対の接触片65a、65bと、基底部63の最
先端に形成された角筒形状の保護枠66とを備えてい
る。接触片65a、65bは、左右方向に弾性変形可能
に形成されており、接触片65a、65bの間に挿入さ
れた図略の相手側端子のタブ状先端部と弾性的に接触可
能とされている。また、側壁64a、64bの上端に
は、誘電体17の端子収容室43の内周壁に圧入される
一対の圧入刃67a、67bが立設されている。
【0049】一方、弾接片62は、第1端子60の基底
部63の中央付近から基端にかけて形成されるものであ
って、側壁64a、64bから基端方向に向かって延設
された一対の保護壁68a、68bの間に位置する基底
部63が中央付近から基端にかけて順に谷折り、山折
り、谷折り(上方から見た場合)に折り曲げ加工される
ことにより斜面部69、水平部70及び折り返し部71
に区分形成されている。この際、弾接片62の水平部7
0は、上述した外導体端子19の上壁面48に対向する
ように形成されている。また、弾接片62は、全体とし
て上下方向に弾性変形可能に形成されている。
部63の中央付近から基端にかけて形成されるものであ
って、側壁64a、64bから基端方向に向かって延設
された一対の保護壁68a、68bの間に位置する基底
部63が中央付近から基端にかけて順に谷折り、山折
り、谷折り(上方から見た場合)に折り曲げ加工される
ことにより斜面部69、水平部70及び折り返し部71
に区分形成されている。この際、弾接片62の水平部7
0は、上述した外導体端子19の上壁面48に対向する
ように形成されている。また、弾接片62は、全体とし
て上下方向に弾性変形可能に形成されている。
【0050】上記第1端子を用いた場合であっても、第
1実施形態における第1端子13と同様に、第1端子6
0の弾接片62と第2端子14の接触部32との間にチ
ップ型電子素子16を確実に弾圧挟持することができ
る。また、この第1端子60は、上述した第1端子13
に比較して簡単に弾接片62を形成することができる。
1実施形態における第1端子13と同様に、第1端子6
0の弾接片62と第2端子14の接触部32との間にチ
ップ型電子素子16を確実に弾圧挟持することができ
る。また、この第1端子60は、上述した第1端子13
に比較して簡単に弾接片62を形成することができる。
【0051】次に、本発明の第3実施形態に係る同軸コ
ネクタについて説明する。本発明の第3実施形態に係る
同軸コネクタは、チップ型電子素子を内導体端子に実装
する際に、上述した第1実施形態における同軸コネクタ
において使用した保持治具を用いることなく、代わりに
チップ型電子素子を保持する保持部材をコネクタの一部
材として用いた点が特徴的なものである。
ネクタについて説明する。本発明の第3実施形態に係る
同軸コネクタは、チップ型電子素子を内導体端子に実装
する際に、上述した第1実施形態における同軸コネクタ
において使用した保持治具を用いることなく、代わりに
チップ型電子素子を保持する保持部材をコネクタの一部
材として用いた点が特徴的なものである。
【0052】すなわち、図17に示すように、本発明の
第3実施形態に係る同軸コネクタ72は、同軸線11の
内導体12に接続され、第1端子13と第2端子14と
からなる内導体端子15と、内導体端子15に実装され
るチップ型電子素子16と、このチップ型電子素子16
を保持する保持部材73と、内導体端子15を収容可能
な誘電体17と、内導体端子15を誘電体17を介在さ
せた状態で収容するとともに同軸線11の外導体18に
接続される外導体端子19とを備えている。
第3実施形態に係る同軸コネクタ72は、同軸線11の
内導体12に接続され、第1端子13と第2端子14と
からなる内導体端子15と、内導体端子15に実装され
るチップ型電子素子16と、このチップ型電子素子16
を保持する保持部材73と、内導体端子15を収容可能
な誘電体17と、内導体端子15を誘電体17を介在さ
せた状態で収容するとともに同軸線11の外導体18に
接続される外導体端子19とを備えている。
【0053】ここで、内導体端子15、チップ型電子素
子16及び外導体端子19については、第1実施形態に
おけるものと同様のものであるので、その説明は省略す
る。また、誘電体17についても、第1実施形態におけ
るものとほぼ同様のものであるので、異なる点につき説
明を加える。
子16及び外導体端子19については、第1実施形態に
おけるものと同様のものであるので、その説明は省略す
る。また、誘電体17についても、第1実施形態におけ
るものとほぼ同様のものであるので、異なる点につき説
明を加える。
【0054】すなわち、誘電体17の上壁面44には、
端子収容室43に繋がる矩形状の貫通孔74が形成され
るとともに、この貫通孔74の左右方向には、後述する
保持部材73の突起部78a、78bが案内されるよう
に一対の切り欠き部75a、75bが形成されている。
端子収容室43に繋がる矩形状の貫通孔74が形成され
るとともに、この貫通孔74の左右方向には、後述する
保持部材73の突起部78a、78bが案内されるよう
に一対の切り欠き部75a、75bが形成されている。
【0055】次に、図18に示すように、保持部材73
は、同軸コネクタ72の一部材としてチップ型電子素子
16を保持したまま外導体端子19内に装着されるもの
であって、チップ型電子素子16の一方の電極21aを
露出した状態で保持する保持部76と、第2端子14の
接触部32が挿入されるとともにチップ型電子素子16
の他方の電極21bが露出される挿入部77と、両側面
に形成された一対の突起部78a、78bとを備えてい
る。
は、同軸コネクタ72の一部材としてチップ型電子素子
16を保持したまま外導体端子19内に装着されるもの
であって、チップ型電子素子16の一方の電極21aを
露出した状態で保持する保持部76と、第2端子14の
接触部32が挿入されるとともにチップ型電子素子16
の他方の電極21bが露出される挿入部77と、両側面
に形成された一対の突起部78a、78bとを備えてい
る。
【0056】次に、上記構成を備えた本発明の第3実施
形態に係る同軸コネクタ72の同軸線11への接続方法
について説明すると、図19及び図20に示すように、
内導体端子15を構成する第1端子13を誘電体17の
基端側から端子収容室43内に挿入し、端子収容室43
内に第1端子13を収容固定した後、この誘電体17を
外導体端子19の先端の開口端より挿入し、外導体端子
19内に誘電体17及び第1端子13を装着する(以
下、このものを「外導体端子ユニットB」)とい
う。)。そして、一方の電極21aを露出した状態でチ
ップ型電子素子16を保持させた保持部材73を、外導
体端子ユニットBの貫通孔49、74の上方に配置す
る。
形態に係る同軸コネクタ72の同軸線11への接続方法
について説明すると、図19及び図20に示すように、
内導体端子15を構成する第1端子13を誘電体17の
基端側から端子収容室43内に挿入し、端子収容室43
内に第1端子13を収容固定した後、この誘電体17を
外導体端子19の先端の開口端より挿入し、外導体端子
19内に誘電体17及び第1端子13を装着する(以
下、このものを「外導体端子ユニットB」)とい
う。)。そして、一方の電極21aを露出した状態でチ
ップ型電子素子16を保持させた保持部材73を、外導
体端子ユニットBの貫通孔49、74の上方に配置す
る。
【0057】次いで、チップ型電子素子16を保持部材
73とともに貫通孔49より外導体端子19内に挿入し
ていくと、保持部材73の一対の突起部78a、78b
が誘電体17の切り欠き部75a、75bに案内されて
嵌合するとともに、チップ型電子素子16の一方の電極
21aに第1端子13の弾接片22が弾接される。この
際、弾接片22は、下方に押圧されることにより弾性変
形している。そしてこの状態より更に保持部材73を下
方に押圧しつつ接続端末部が挿入されると、第2端子1
4の接触部32が保持部材73の挿入部77に挿入さ
れ、チップ型電子素子16の他方の電極21bと接触部
32とが電気的に導通される。
73とともに貫通孔49より外導体端子19内に挿入し
ていくと、保持部材73の一対の突起部78a、78b
が誘電体17の切り欠き部75a、75bに案内されて
嵌合するとともに、チップ型電子素子16の一方の電極
21aに第1端子13の弾接片22が弾接される。この
際、弾接片22は、下方に押圧されることにより弾性変
形している。そしてこの状態より更に保持部材73を下
方に押圧しつつ接続端末部が挿入されると、第2端子1
4の接触部32が保持部材73の挿入部77に挿入さ
れ、チップ型電子素子16の他方の電極21bと接触部
32とが電気的に導通される。
【0058】次いで、外導体圧着片47a、47bによ
り編組18aを圧着するとともに、保持部材73に負荷
されていた押圧力を開放すると、図21及び図22に示
すように、弾性変形されていた第1端子13の弾接片2
2の弾発力によって一方の電極21aが上方へ押圧され
るとともに他方の電極21bは第2端子14の接触部3
2により下方に押圧され、保持部材73の突起部78
a、78bは外導体端子19の貫通孔49の周縁に係止
される。これによりチップ型電子素子16は、第1端子
13の弾接片22と第2端子14の接触部32との間に
確実に弾圧挟持されて接続が完了する。
り編組18aを圧着するとともに、保持部材73に負荷
されていた押圧力を開放すると、図21及び図22に示
すように、弾性変形されていた第1端子13の弾接片2
2の弾発力によって一方の電極21aが上方へ押圧され
るとともに他方の電極21bは第2端子14の接触部3
2により下方に押圧され、保持部材73の突起部78
a、78bは外導体端子19の貫通孔49の周縁に係止
される。これによりチップ型電子素子16は、第1端子
13の弾接片22と第2端子14の接触部32との間に
確実に弾圧挟持されて接続が完了する。
【0059】上記本発明の第3実施形態に係る同軸コネ
クタによれば、コネクタの一部材としての保持部材とと
もにチップ型電子素子を外導体端子内に挿入、実装する
ことができるので、チップ型電子素子を実装するための
治具を用いることなく簡便に組み付けすることができ、
組立作業性に一層優れたものとなる。加えて、チップ型
電子素子は、外導体端子内で保持部材により保持された
まま第1端子の弾接片と第2端子の接触部との間に弾圧
挟持されるので、チップ型電子素子と内導体端子との接
続信頼性がより一層向上する。
クタによれば、コネクタの一部材としての保持部材とと
もにチップ型電子素子を外導体端子内に挿入、実装する
ことができるので、チップ型電子素子を実装するための
治具を用いることなく簡便に組み付けすることができ、
組立作業性に一層優れたものとなる。加えて、チップ型
電子素子は、外導体端子内で保持部材により保持された
まま第1端子の弾接片と第2端子の接触部との間に弾圧
挟持されるので、チップ型電子素子と内導体端子との接
続信頼性がより一層向上する。
【0060】以上本発明に係る一実施形態について説明
したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるもので
はなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々改変する
ことが可能である。例えば、本実施形態に係る同軸コネ
クタおいては、チップ型電子素子を実装するための貫通
孔を外導体端子及び誘電体の上壁面に形成し、第1端子
の弾接片を上壁面に対向状に設けるとともにこの上壁面
に対して略垂直方向に弾性変形可能に形成したものにつ
いて説明したが、それ以外にも例えば、外導体端子及び
誘電体の側壁面又は下壁面に貫通孔を形成し、第1端子
の弾接片を側壁面又は下壁面に対向状に設けるとともに
この側壁面又は下壁面に対して略垂直方向に弾性変形可
能に形成しても良く、特に限定されるものではない。
したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるもので
はなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々改変する
ことが可能である。例えば、本実施形態に係る同軸コネ
クタおいては、チップ型電子素子を実装するための貫通
孔を外導体端子及び誘電体の上壁面に形成し、第1端子
の弾接片を上壁面に対向状に設けるとともにこの上壁面
に対して略垂直方向に弾性変形可能に形成したものにつ
いて説明したが、それ以外にも例えば、外導体端子及び
誘電体の側壁面又は下壁面に貫通孔を形成し、第1端子
の弾接片を側壁面又は下壁面に対向状に設けるとともに
この側壁面又は下壁面に対して略垂直方向に弾性変形可
能に形成しても良く、特に限定されるものではない。
【0061】
【発明の効果】本発明に係る同軸コネクタ及び同軸コネ
クタの接続方法によれば、内導体端子が第1端子と第2
端子とに分離されて別体として構成されており、この第
1端子の弾接片と第2端子の接触部との間にチップ型電
子素子が弾圧挟持される構造を採っているので、ハンダ
付けを行うことなく容易にチップ型電子素子を内導体端
子に対して直列に実装することが可能となる。
クタの接続方法によれば、内導体端子が第1端子と第2
端子とに分離されて別体として構成されており、この第
1端子の弾接片と第2端子の接触部との間にチップ型電
子素子が弾圧挟持される構造を採っているので、ハンダ
付けを行うことなく容易にチップ型電子素子を内導体端
子に対して直列に実装することが可能となる。
【0062】また、チップ電子素子自体や、弾接片、接
触部及び両電極との導通部分に余分な負荷が加わること
がないため、チップ型電子素子が破壊したり、導通部分
に接触不良等が生じたりすることがなく、接続信頼性に
優れたものとなる。
触部及び両電極との導通部分に余分な負荷が加わること
がないため、チップ型電子素子が破壊したり、導通部分
に接触不良等が生じたりすることがなく、接続信頼性に
優れたものとなる。
【0063】そしてまた、予め第1端子を誘電体を介在
させた状態で外導体端子に収容しておくとともに同軸線
の内導体に第2端子を接続しておき、この第1端子の弾
接片と第2端子の接触部との間にチップ型電子素子を弾
圧挟持させることによってチップ型電子素子を実装でき
るので、組立作業性にも優れる。更には、その構造上、
小型化が図り易い。
させた状態で外導体端子に収容しておくとともに同軸線
の内導体に第2端子を接続しておき、この第1端子の弾
接片と第2端子の接触部との間にチップ型電子素子を弾
圧挟持させることによってチップ型電子素子を実装でき
るので、組立作業性にも優れる。更には、その構造上、
小型化が図り易い。
【0064】したがって、ハンダ付けを行うことなく容
易に電子素子を内部に実装でき、接続信頼性、組立作業
性にも優れ、かつ小型化可能な同軸コネクタを得ること
が可能となる。そして例えば、この同軸コネクタにおけ
るチップ型電子素子としてチップコンデンサ用いた場合
には、内導体端子にコンデンサを実装してアンテナハー
ネスとしての静電容量の補正が必要な場合に特に有効な
同軸コネクタを得ることが可能となる等、その有用性は
極めて大きなものと言える。
易に電子素子を内部に実装でき、接続信頼性、組立作業
性にも優れ、かつ小型化可能な同軸コネクタを得ること
が可能となる。そして例えば、この同軸コネクタにおけ
るチップ型電子素子としてチップコンデンサ用いた場合
には、内導体端子にコンデンサを実装してアンテナハー
ネスとしての静電容量の補正が必要な場合に特に有効な
同軸コネクタを得ることが可能となる等、その有用性は
極めて大きなものと言える。
【図1】 本発明の第1実施形態に係る同軸コネクタを
示した分解斜視図である。
示した分解斜視図である。
【図2】 内導体端子を構成する第1端子を示した外観
斜視図である。
斜視図である。
【図3】 内導体端子を構成する第2端子を示した外観
斜視図である。
斜視図である。
【図4】 誘電体の端子収容室に第1端子を圧入した状
態を示した外観斜視図である。
態を示した外観斜視図である。
【図5】 第1端子を内部に収容した誘電体を外導体端
子に装着した状態を示した外観斜視図である。
子に装着した状態を示した外観斜視図である。
【図6】 同軸線の内導体に第2端子を圧着した状態を
示した外観斜視図である。
示した外観斜視図である。
【図7】 保持治具にチップ型電子素子を保持させる様
子を示した外観斜視図である。
子を示した外観斜視図である。
【図8】 外導体端子ユニットAの貫通孔上にチップ型
電子素子を保持させた保持治具を配置した様子を示した
外観斜視図である。
電子素子を保持させた保持治具を配置した様子を示した
外観斜視図である。
【図9】 図8の断面図である。
【図10】 チップ型電子素子を保持治具とともに外導
体端子内に挿入した状態を示した外観斜視図である。
体端子内に挿入した状態を示した外観斜視図である。
【図11】 図10の断面図である。
【図12】 保持治具が挿入された状態で、第2端子が
圧着された同軸線の接続端末部が挿入された様子を示し
た外観斜視図である。
圧着された同軸線の接続端末部が挿入された様子を示し
た外観斜視図である。
【図13】 図12の断面図である。
【図14】 本発明の第1実施形態に係る同軸コネクタ
の外観斜視図である。
の外観斜視図である。
【図15】 図14の断面図である。
【図16】 本発明の第2実施形態に係る同軸コネクタ
の内導体端子を構成する第1端子を示した図である。
の内導体端子を構成する第1端子を示した図である。
【図17】 本発明の第3実施形態に係る同軸コネクタ
を示した分解斜視図である。
を示した分解斜視図である。
【図18】 保持部材を示した外観斜視図である。
【図19】 外導体端子ユニットBの貫通孔にチップ型
電子素子を保持させた保持部材を挿入する様子を示した
外観斜視図である。
電子素子を保持させた保持部材を挿入する様子を示した
外観斜視図である。
【図20】 図19の断面図である。
【図21】 本発明の第3実施形態に係る同軸コネクタ
の外観斜視図である。
の外観斜視図である。
【図22】 図21の断面図である。
【図23】 従来の同軸コネクタを示した分解斜視図で
ある。
ある。
【図24】 従来の同軸コネクタの断面図である。
【図25】 従来の同軸コネクタの外観斜視図である。
10 同軸コネクタ
13 第1端子
14 第2端子
15 内導体端子
16 チップ型電子素子
17 誘電体
19 外導体端子
21a 電極
21b 電極
22 弾接片
32 接触部
36 抜止部
43 端子収容室
44 上壁面
45 貫通孔
48 上壁面
49 貫通孔
52 保持部
53 挿入部
54 保持治具
60 第1端子
62 弾接片
72 同軸コネクタ
73 保持部材
74 貫通孔
75a 切り欠き部
75b 切り欠き部
76 保持部
77 挿入部
78a 突起部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 小島 伸昭
愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号
株式会社オートネットワーク技術研究所内
Fターム(参考) 5E021 FA02 FA09 FA20 FB11 FC33
MA09 MA30 MA33
Claims (10)
- 【請求項1】 内導体と外導体とを絶縁体を介在させて
同軸に配し外周を外被で被覆してなる同軸線の端末部分
に接続され、前記内導体に接続される内導体端子と、こ
の内導体端子を誘電体を介在させた状態で収容するとと
もに前記外導体に接続される外導体端子とを備えた同軸
コネクタにおいて、 前記内導体端子は、先端に相手側端子に嵌合される嵌合
部を備えるとともに基端にチップ型電子素子の一方の電
極に弾接される弾接片を備えた第1端子と、先端に前記
チップ型電子素子の他方の電極に接触される接触部を備
えるとともに基端に前記同軸線の内導体に接続される内
導体接続部を備えた第2端子とからなり、この第1端子
の弾接片と第2端子の接触部との間に前記チップ型電子
素子が弾圧挟持されてなることを特徴とする同軸コネク
タ。 - 【請求項2】 前記誘電体及びこれに接する前記外導体
端子の一壁面には、この誘電体及び外導体端子を貫通す
る貫通孔が形成されており、この貫通孔部分に露出され
る前記第1端子の弾接片は、前記外導体端子の一壁面に
対向状に設けられるとともにこの一壁面に対して略垂直
方向に弾性変形可能に形成されていることを特徴とする
請求項1に記載の同軸コネクタ。 - 【請求項3】 前記貫通孔は、前記外導体端子に設けら
れる外導体圧着片の開口側と同一側の一壁面に形成され
ていることを特徴とする請求項2に記載の同軸コネク
タ。 - 【請求項4】 前記チップ型電子素子は、これを保持す
る保持治具とともに前記貫通孔から前記外導体端子内に
挿入され、その一方の電極に前記第1端子の弾接片が弾
接されるとともに他方の電極に前記第2端子の接触部が
接触された後前記保持治具が取り払われることにより前
記弾接片と前記接触部との間に弾圧挟持されることを特
徴とする請求項2又は3に記載の同軸コネクタ。 - 【請求項5】 前記チップ型電子素子は、これを保持す
る保持部材とともに前記貫通孔から前記外導体端子内に
挿入され、その一方の電極に前記第1端子の弾接片が弾
接されるとともに他方の電極に前記第2端子の接触部が
接触されることにより前記弾接片と前記接触部との間に
弾圧挟持されることを特徴とする請求項2又は3に記載
の同軸コネクタ。 - 【請求項6】 前記保持部材は、前記チップ型電子素子
の一方の電極を露出した状態で保持する保持部と、前記
第2端子の接触部が挿入されるとともに前記チップ型電
子素子の他方の電極が露出される挿入部と、前記貫通孔
の周縁に形成された係止部に係止可能な対からなる突起
部とを備えることを特徴とする請求項5に記載の同軸コ
ネクタ。 - 【請求項7】 前記第2端子の接触部の先端には、前記
チップ型電子素子の電極に接触する側と反対側に前記第
2端子を抜止め固定する抜止部が形成されていることを
特徴とする請求項1乃至6に記載の同軸コネクタ。 - 【請求項8】 前記第1端子は、前記誘電体内に圧入さ
れていることを特徴とする請求項1乃至7に記載の同軸
コネクタ。 - 【請求項9】 前記チップ型電子素子は、チップコンデ
ンサであることを特徴とする請求項1乃至8に記載の同
軸コネクタ。 - 【請求項10】 請求項2乃至4に記載の同軸コネクタ
を同軸線の端末部分に接続する同軸コネクタの接続方法
であって、第1端子を誘電体を介在させた状態で外導体
端子に収容し、チップ型電子素子を誘電体及びこれに接
する外導体端子の一壁面に形成された貫通孔より保持治
具を介して挿入し、一方の電極に第1端子の弾接片を弾
接させるとともに、同軸線の内導体に接続した第2端子
を誘電体内に挿入して他方の電極に第2端子の接触部を
接触させた後、外導体端子と外導体とを接続することに
より同軸コネクタと同軸線とが電気的に接続されること
を特徴とする同軸コネクタの接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002068431A JP2003272778A (ja) | 2002-03-13 | 2002-03-13 | 同軸コネクタ及び同軸コネクタの接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002068431A JP2003272778A (ja) | 2002-03-13 | 2002-03-13 | 同軸コネクタ及び同軸コネクタの接続方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003272778A true JP2003272778A (ja) | 2003-09-26 |
Family
ID=29199534
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002068431A Pending JP2003272778A (ja) | 2002-03-13 | 2002-03-13 | 同軸コネクタ及び同軸コネクタの接続方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003272778A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006107802A (ja) * | 2004-10-01 | 2006-04-20 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | 電子素子内蔵シールドコネクタ |
JP2009037913A (ja) * | 2007-08-02 | 2009-02-19 | Yazaki Corp | コネクタ及びコネクタの基板実装方法 |
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2002
- 2002-03-13 JP JP2002068431A patent/JP2003272778A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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