JP2003249318A - 電子素子内蔵コネクタ端子構造 - Google Patents

電子素子内蔵コネクタ端子構造

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JP2003249318A
JP2003249318A JP2002047537A JP2002047537A JP2003249318A JP 2003249318 A JP2003249318 A JP 2003249318A JP 2002047537 A JP2002047537 A JP 2002047537A JP 2002047537 A JP2002047537 A JP 2002047537A JP 2003249318 A JP2003249318 A JP 2003249318A
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fitting
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JP2002047537A
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Tomoki Kawamura
智樹 川村
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同軸ケーブルと導通接続される内導体端子に
チップ型電子素子を内蔵する際にハンダ付けを必要とし
ない、接続信頼性に優れ且つ接続処理工程を簡略化可能
な電子素子内蔵コネクタ端子構造を提供すること。 【解決手段】 同軸ケーブル10の芯線11端末部と電
気的に接続される内導体端子20を構成する芯線接続端
子20Aと嵌合端子20Bとの間に、これらの端子を絶
縁状態で一体に接続固定すると共に内壁面において各端
子20A及び20Bのチップ型電子素子Cと導通接触す
るための導通接触片22及び23と当接する接続固定部
材30を装着し、各導通接触片22及び23間にチップ
型電子素子Cを挿入することによって、チップ型電子素
子Cが各導通接触片22及び23によって挾圧保持され
た状態で芯線接続端子20Aと嵌合端子20Bとがチッ
プ型電子素子Cを介して電気的に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子素子内蔵コネ
クタ端子構造に関し、更に詳しくは、同軸ケーブルの芯
線端末部と電気的に接続される内導体端子にチップ型電
子素子を内蔵することでアンテナハーネスとして電気容
量等の電気的特性の補正ができる共に、チップ型電子素
子との接続信頼性に優れる電子素子内蔵コネクタ端子構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カーナビゲーションシステム等の
自動車の電気装置に内蔵される電子部品やIC(集積回
路)等が内蔵された制御用のプリント基板へ伝送される
電気信号は高速化(高周波化)され、また、そのプリン
ト基板の回路パターンも密集し高密度化されてきてい
る。
【0003】一般的に、このような高周波の電気信号を
伝送する際には、ノイズの低減のためのノイズフィルタ
ーやインピーダンス制御のためのコンデンサやインダク
タ等の電子部品がプリント基板のケーブルへの入出力段
に内蔵されることがある。しかしながら、例えば車両等
のアンテナハーネスの場合では、車種毎にハーネスの形
状や長さが異なるため、プリント基板に内蔵するこれら
電子部品もそれに伴って変更する必要がありプリント基
板の種類がそれだけ増加してしまう問題があった。
【0004】そこで、ケーブルとプリント基板を中継接
続するのに用いられるケーブルコネクタや基板用コネク
タにこれら電子部品を内蔵させることで上記のような問
題を解決することができるので、このような中継接続と
してのコネクタに電子部品を内蔵した構成のものが、従
来から各種提案されている。
【0005】図8(a),(b)に従来の電子素子を内
蔵させたコネクタ構造を示す。この接続構造に用いられ
る同軸コネクタ100は、同軸ケーブル110の端部に
接続されるもので、内部にコンデンサ120が備えられ
るように構成されている。この同軸コネクタ100への
コンデンサ120の取り付けは、まず同軸ケーブル11
0の端部の絶縁外被113等を剥いて芯線111を露出
させた後、その芯線111にコンデンサ120のリード
線の一方をハンダ付けにより接続し、他方のリード線を
ケーブルに平行になるように前方へ折り曲げる。シール
ドの編組線112は同軸ケーブルの絶縁外被113上に
折り返し、その折り返し部114に圧着片131を備え
た外導体端子130を圧着固定する。そして筒状の絶縁
チューブ140をコンデンサ120を覆うように被せた
後、前方からコネクタハウジング150を装着して、予
めケーブルに遊挿されていたカバー160と嵌合させて
固定する。コネクタハウジング150には筒状の内導体
端子170が一体的に固定されており、その先端に形成
された挿通穴171に、コンデンサ120の前方に折り
曲げられたリード線を挿入してハンダ接続した後、リー
ド線の余った部分を切断する。このようにしてコンデン
サ120を内蔵させた同軸コネクタ100の接続が終了
する構成になっている。
【0006】また、特開平4−26085号公報には、
チップ型コンデンサ等のチップ型電子素子の電極にバネ
部を備えた接続端子を弾性的に接触させることにより電
気的に接続される電子素子内蔵コネクタが開示されてい
る。この電子素子内蔵コネクタ200は、図9に示すよ
うに、絶縁性の接続端子収容部材210と、その両側端
縁からほぼ中央に形成された開放部211に向けて埋設
される複数の接続端子220,230と、接続端子収容
部材210を収容する外導体シェル240とから構成さ
れる。接続端子の先端にはバネ部221,231が露出
状態で設けられている。これらのバネ部221,231
は、リング上に湾曲形成されたもので、両側端縁に電極
を備えたチップ型電子素子250とその電極部において
弾性的に接触する役割を果たす。バネ部221,231
間にチップ型電子素子250を介在することにより両側
端縁の接続端子220,230同士が電気的に接続され
る。また、接続端子収容部材210を収容する外導体シ
ェル240には、電極を3つ有する3端子チップ型電子
素子260をも収容接続するため、3端子チップ型電子
素子260のグランドとなる電極に導通接触するための
接触部241も形成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8に
示した電子素子(コンデンサ)を内蔵させたコネクタ端
子構造では、部品点数の多さから加工工数が嵩む上に、
リード線付コンデンサを手作業でハンダ付け接続する必
要があるため、ケーブルの端末加工を自動化することが
難しく、端末処理作業の効率が悪い。また、製造時ある
いは使用時における外部からの振動等による負荷を受け
た場合にハンダ付けした部分が壊れ、断線するなどの問
題が生じ得る。さらに、上記のようにリード線付のコン
デンサを内導体端子に内蔵するコネクタ構造では、リー
ド線とケーブル芯線とを接続するためのスペースを確保
しなければならずコネクタの小型化に限界がある。
【0008】また、図9に示した電子素子を内蔵させた
コネクタ端子構造は、チップ型電子素子の取り付けは容
易であるが、接続端子とチップ型電子素子とは各接続端
子のバネ部と素子の電極端縁を弾性的に接触させること
により電気的に接続されているにすぎないため、接続状
態が十分に固定されておらず接続信頼性に乏しい。特に
自動車等に搭載される電子機器との接続に使用する場合
には、振動等の外部からの応力負荷によってチップ型電
子素子と接続端子間で接触不良あるいは断線が生じるお
それがあった。
【0009】本発明の解決しようとする課題は、同軸ケ
ーブルの芯線端末部を接続する内導体端子にハンダ付け
を行わずにチップ型電子素子を内蔵しその接続状態を強
固に保持することによって、高い応力負荷の掛かる環境
下でもその接続状態を安定に保持することができる接続
信頼性高い電子素子内蔵コネクタ端子構造を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明に係る電子素子内蔵コネクタ端子構造は、請求
項1に記載のように、同軸ケーブルの芯線端末部と電気
的に接続され且つチップ型電子素子を内蔵する内導体端
子を誘電体ハウジングに収容してなる電子素子内蔵コネ
クタ端子構造であって、前記内導体端子は、前記芯線端
末部と電気的に接続される芯線接続端子と相手側コネク
タ端子と嵌合接続する嵌合端子とから構成され、各端子
に前記チップ型電子素子とその両側の電極端縁で導通接
触される導通接触片が接触面を互いに突き合わせた状態
でそれぞれ立設されてなるものであり、前記芯線接続端
子と嵌合端子との間に両端子間を絶縁状態で一体に接続
固定すると共に内壁面において前記各端子の導通接触片
と当接する接続固定部材を挿着し、各端子の導通接触片
の間に前記チップ型電子素子を挿入することによって、
チップ型電子素子が前記導通接触片によって挾圧保持さ
れた状態で前記芯線接続端子と嵌合端子とがチップ型電
子素子を介して電気的に接続されることを要旨とする。
【0011】上記電子素子内蔵コネクタ端子構造によれ
ば、チップ型電子素子がその両側の電極端縁において内
導体端子を構成する芯線接続端子と嵌合端子のそれぞれ
に立設される導通接触片の間に挾圧保持されることによ
って、芯線接続端子と嵌合端子とがチップ型電子素子を
介して電気的に直列接続される。したがって、従来のコ
ネクタ接続構造のようにハンダ付けによる内蔵作業が不
要となり作業工程の簡略化が図られる。さらに、外部か
らの応力負荷によって接続部が破壊されることがないの
で安定した接続状態を提供することができる。
【0012】また上記電子素子内蔵コネクタ端子構造に
よれば、チップ型電子素子と導通接触片との接続部分は
接続固定部材によって固定保持されているので、外部応
力がコネクタに負荷された場合も接続固定部材に保護さ
れることによりチップ型電子素子に直接過度の応力が負
荷されることはない。これによりチップ型電子素子の内
部回路が不用意に破壊される心配がなく、チップ型電子
素子の安定した機能維持が図られる。
【0013】さらに芯線接続端子と嵌合端子との間に接
続固定部材を装着することによって、一体に接続固定さ
れた組立体として取り扱うことができるので、端子を個
々に誘電体ハウジング内に収容する必要がなくコネクタ
端子の組み立て作業の作業性の向上及び作業工数の削減
を図ることができる。
【0014】また接続固定部材の両側面に、請求項2に
記載のように、前記芯線接続端子と嵌合端子のそれぞれ
の両側壁面の端縁に当接されて、芯線接続端子と嵌合端
子との接触短絡を防止するための側面突部が設けられて
おれば、両端子を確実に絶縁状態で接続固定することが
できるので、外部から応力負荷が掛かった場合でも不用
意に両端子間で接触短絡が生じる事態は回避することが
できる。
【0015】また請求項3に記載のように、各接続端子
の導通接触片は、それぞれ前記チップ型電子素子との接
触面を有し且つ前記接続固定部材の内壁面に当接される
起立部と、この起立部を互いに背いた方向へ略垂直屈曲
してなる屈曲部とからなり、前記接続固定部材には、こ
れらの屈曲部がそれぞれ係合される係合孔が設けられて
いるものであることが望ましい。このように、導通接触
片と接続固定部材に接合手段が設けられることにより、
芯線接続端子と嵌合端子との間に装着した接続固定部材
の脱落が防止される。これにより各端子とチップ型電子
素子との接続状態も安定に保持されることとなる。
【0016】また導通接触片は、請求項4に記載のよう
に、それぞれ弾性を有する導電性材料により形成されて
いることが望ましい。各導通接触片が弾性を有しておれ
ば、接続固定部材を芯線接続端子と嵌合端子との間に装
着する際の装着作業を円滑に行うことができる。また、
導通接触片と接続固定部材の内壁面との当接部では導通
接触片の有する弾性力により押圧力が働くため、接続固
定部材の装着状態をより強固なものとすることができ
る。
【0017】また請求項5に記載のように、前記芯線接
続端子と嵌合端子には、前記誘電体ハウジングの端子収
容部に圧入されてこの端子収容部の上壁内面に係止され
る対からなる圧入刃がそれぞれ立設されていることが望
ましい。圧入刃が各端子に立設されておれば、上述の芯
線接続端子、嵌合端子及び接続固定部材からなる端子組
立体を誘電体ハウジング内に収容する際に、これらの圧
入刃がハウジングの端子収容部の上壁内面を圧入し、こ
の壁面によって係止・固定される。これにより端子組立
体は誘電体ハウジング内に強固に保持されるので、接続
信頼性の高い電子素子内蔵コネクタ端子構造を提供する
ことができる。
【0018】また上記圧入刃は、請求項6に記載のよう
に、前記各圧入刃の上端縁の位置は、前記嵌合端子に立
設される圧入刃よりも芯線接続端子に立設される圧入刃
の方が高くなるように形成されていることが望ましい。
通常、圧入刃が圧入されると圧入刃が通過した部分には
溝(圧入溝)が形成される。各端子に立設される圧入刃
の上端位置が同じであると、端子収容部内にあとから収
容される芯線接続端子の圧入刃は、すでに嵌合端子の圧
入刃によって形成された圧入溝を通ることになる。これ
では、あと付の芯線接続端子が端子収容部内に十分に係
止されないおそれがある。
【0019】そこで、あと付の芯線接続端子に立設され
る圧入刃の上端位置が嵌合端子のそれよりも高くなるよ
うに立設されておれば、あとから収容される芯線接続端
子の圧入刃も自ら新たな圧入溝を形成しながら壁面を圧
入することになる。これにより芯線接続端子も嵌合端子
と同等の係止力をもって端子収容部内に収容されること
になり、接続信頼性をより高めることができる。
【0020】さらに請求項7に記載のように、上記誘電
体ハウジングの端子収容部の上壁内面の高さ位置は、前
記嵌合端子が収容される収容部分においてはこの嵌合端
子に立設される圧入刃の上端位置よりも低くなってお
り、一方、前記芯線接続端子が収容される収容部分にお
いては前記嵌合端子に立設される圧入刃の上端位置より
も高く、前記芯線接続端子に立設される圧入刃の上端位
置よりも低くなっていることが望ましい。
【0021】端子収容部の上壁内面が上述のように構成
されておれば、先付けの嵌合端子は、その圧入刃が芯線
接続端子の収容部分の上壁内面を圧入することなく、端
子収容部内に収容される。すなわち嵌合端子の圧入刃の
上端位置は、芯線接続端子の収容部分の上壁内面よりも
低いので、嵌合端子本来の収容部分において初めて上壁
内面を圧入する。したがって、端子収容部の上壁内面の
高さ位置が同一である場合に比べて嵌合端子の圧入刃の
圧入量が減るので、嵌合端子の端子収容部に収容する際
に掛かるストレスを軽減することができる。また、あと
付けされる芯線接続端子の圧入刃が圧入する壁面には圧
入溝が一切形成されていないので、芯線接続端子は嵌合
端子と同等の係止力をもって端子収容部内に収容され
る。これにより接続信頼性の高い電子素子内蔵コネクタ
端子構造を提供することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例に係る同軸
コネクタ接続構造について、図面を用いて詳細に説明す
る。
【0023】(実施例1)本発明の実施例1に係る電子
素子内蔵コネクタ端子構造の分解斜視図を図1に示す。
この構造に用いられるコネクタ端子は、同軸ケーブル1
0の芯線11端末部と電気的に接続される芯線接続端子
20Aと嵌合端子20Bとから構成される内導体端子2
0と、この芯線接続端子20Aと嵌合端子20Bとの間
に挿着され両端子20A及び20B間を絶縁状態で接続
固定する接続固定部材30と、両端子20A及び20B
及び接続固定部材30とを収容する誘電体ハウジング4
0と、この誘電体ハウジング40の周面に挿着するとと
もに同軸ケーブルと内導体端子20との接続部分を遮蔽
する外導体シェル50とから構成される。なお本実施例
では、チップ型電子素子としてチップ型コンデンサCを
用いた。以下に、上記構成部材の特徴について詳細に説
明する。
【0024】内導体端子20は、上述のように同軸ケー
ブル10の芯線11端末部と電気的に接続される芯線接
続端子20Aと、この芯線接続端子20Aと図示しない
相手側(オス型)コネクタ端子と嵌合接続すると共に後
述するチップ型コンデンサCを介して芯線接続端子20
Aと電気的に接続される嵌合端子20Bとの2つの部材
から構成されている(図1参照)。なお、本実施例にお
ける嵌合端子20Bはメス型構造を有している。
【0025】芯線接続端子20Aと嵌合端子20Bの各
基底部21a及び21bの一側端縁には、後述するチッ
プ型コンデンサCの両側端縁の電極端縁と導通接触する
ための導通接触片22及び23が切り起こし形成されて
いる(図2(a)参照)。これらの導通接触片22及び
23は、各基底部21a及び21bに対して略垂直に立
設される起立部22a及び23aと、これらの端縁が互
いに背いた状態で略垂直に屈曲されてなる屈曲部22b
及び23bとから構成されている。この屈曲部22b及
び23bは、後述する接続固定部材30の装着を円滑に
行うために、上面がテーパ状に形成されている。また各
導通接触片22及び23は、弾性を有しており各端子2
0A及び20Bの長手方向に対して弾性変形可能として
いる。
【0026】また、各端子20A及び20Bの基底部2
1a及び21bの両側端縁には側壁面24L,24R、
及び25L,25Rが立設されており、各側壁面24
L,24R、及び25L,25Rの上端縁には、誘電体
ハウジング40の端子収容部41の上壁内面を圧入する
ための対からなる圧入刃26a,26a、及び26b,
26bが立設されている。なお圧入刃は、その上端縁の
位置が嵌合端子20Bに立設される圧入刃26b,26
bよりも芯線接続端子20Aに立設される圧入刃26
a,26aの方が高くなるように形成されている(図2
(b)参照)。
【0027】また、芯線接続端子20Aの一側端側に
は、同軸ケーブル10の露出した芯線11の端末部を挾
着して芯線接続端子20Aとケーブル10との間を電気
的に接続するための対からなる芯線バレル27L,27
Rが立設されている。一方の嵌合端子20Bの一側端縁
には、図示しない相手側コネクタの(オス型)接続端子
との接続に寄与する保護枠28と、対からなる嵌合片2
9L,29Rとが設けられている。端子同士の接続は、
相手側コネクタのオス型端子が保護枠28を通り嵌合片
29L,29R間に嵌合されることによってなされる。
【0028】接続固定部材30は、絶縁性の樹脂材料か
らなるものであり、芯線接続端子20Aと嵌合端子20
Bそれぞれに設けられる導通接触片22及び23と、こ
れらの導通接触片22及び23間に挿着されるチップ型
コンデンサCとを収容する下方が開放された素子収容部
31を備えている(図3(b)参照)。この素子収容部
31内の上壁の両側端縁には、収容する各端子20A及
び20Bの導通接触片22及び23の屈曲部22b及び
23bを係合するための係合孔32,32がこの収容部
31と外部とを貫通するように設けられている(図3
(b)参照)。なお、屈曲部22及び23を係合する係
合部分は必ずしも外部と貫通していなくてもよく、収容
部31内に窪み状に設けられているものであっても構わ
ない。接続固定部材30の両側の側壁面には、芯線接続
端子20Aと嵌合端子20Bのそれぞれの側壁面24
L,24R、及び25L,25R間に介在させ、両端子
20A及び20B間の導通接触を阻止するための側面突
部33,33を突設されている(図3(a)参照)。
【0029】誘電体ハウジング40は、上述の芯線接続
端子20A及び嵌合端子20Bと接続固定部材30とを
収容する端子収容部41と、外導体シェル50の筒状体
51の端縁に係止されるフランジ部42とから構成され
る(図1参照)。ここで端子収容部41は、上壁内面
(上端縁)の高さ位置が嵌合端子20Bの収容部分にお
いては嵌合端子20Bに立設される圧入刃26b,26
bの上端縁よりも低くなるように、一方の芯線接続端子
20Aの収容部分においては嵌合端子20Bに立設され
る圧入刃26b,26bの上端縁よりも高く芯線接続端
子20Aに立設される圧入刃26a,26aよりも低く
なるように形成されている(図6参照)。
【0030】またフランジ部42には、相手側の(オス
型)接続端子を挿通させ、端子収容部41内に収容され
る嵌合端子20Bに接続させるための端子挿通口43が
形成されている。また、誘電体ハウジング40の底壁面
には、後述する外導体シェル50の内側底面に形成され
る切り起こし係止片55を係合するための係合窪み44
が形成されている(図6参照)。
【0031】外導体シェル50は、上記誘電体ハウジン
グ40の周面に挿着する筒状体51と、上記同軸ケーブ
ル10の周面を挾着保持する編組バレル52L,52R
と、から構成されている。筒状体51の一端側は、誘電
体ハウジング40を挿通するハウジング挿通口53とな
っている。この筒状体51の他端側の上端には、外導体
シェル50をその周囲に覆設される図示しないコネクタ
ハウジング内に収容する際にコネクタハウジング内で係
止するための対からなるスタビライザ54L,54Rが
略水平に設けられている。また筒状体51の底壁には、
上記誘電体ハウジング40の係合窪み44に係合するた
めの切り起こし係止片55が編組バレル52L,52R
側に向けて内側に切り起こし形成されている。
【0032】また、上記構成部材より構成されるコネク
タ端子に接続される同軸ケーブル10は、複数の銅素線
と束ねてなる芯線11の周囲を絶縁性の樹脂材料からな
る絶縁内被12により被覆し、その周囲を金属細線を編
んでなる編組線13で被覆し、さらにその外周を同じく
絶縁性の樹脂材料からなる絶縁外被14により被覆した
構造を有するものである(図1参照)。同軸コネクタと
の接続に際しては、ケーブル端末部を芯線11,絶縁内
被12、編組線13の順に階層的に露出させ、さらに露
出した編組線を絶縁外被14上へと折り返した状態とす
る。
【0033】上記同軸ケーブル10をコネクタ端子に接
続する工程について図4及び図5を用いて説明する。ま
ず、芯線接続端子20Aと嵌合端子20Bとの間に接続
固定部材30を装着する。装着に際しては、接続固定部
材30の側面突部33,33を各端子の側壁面24L,
24R、及び25L,25Rの端縁間に介在させ、各端
子の導通接触片22及び23の上方から接続固定部材3
0を押し込む(図4(a)参照)。
【0034】接続固定部材30の下端部が各導通接触片
22及び23の屈曲部22b及び23bの上面に当接す
ると、これらの屈曲部22b及び23bの上面がテーパ
状に形成されていることにより、各導通接触片22及び
23は互いに近づく方向に弾性変形する(図5(a)及
び(b)参照)。さらに接続固定部材30を下方へと押
し込むと、各導通接触片22及び23の屈曲部22b及
び23bが接続固定部材30に設けられる係合孔32,
32へと係合される(図4(b)及び図5(c)参
照)。このとき各導通接触片22及び23は、弾性力に
よって元の起立状態に回復し、起立部22a及び23a
の一側面が素子収容部31の内壁面に当接する。この当
接状態において起立部22a及び23aの弾性力によっ
て内壁面との当接部に押圧力が生じる。上記工程により
芯線接続端子20Aと嵌合端子20Bとが接続固定部材
30により絶縁状態で接続固定される。この一体に接続
された構成部材を以下、「端子組立体U」と称する。
【0035】さらに、この端子組立体Uを構成する芯線
接続端子20Aの芯線バレル27L,27Rによって同
軸ケーブル10の露出した芯線11の周面をかしめて、
端子組立体Uと同軸ケーブル10とを接続する。
【0036】次に、チップ型コンデンサCを端子組立体
Uに装着する。装着に際しては、素子収容部31の内壁
面に当接する導通接触片22及び23間に下方からチッ
プ型コンデンサCを挿入し、その両側の電極端縁(図中
のハッチング)が導通接触片22及び23の起立部22
a及び23aの一側面に接触させる(図4(c)及び図
5(c)参照)。各起立部22a及び23aの接触面間
の距離はチップ型コンデンサCの両側の電極端縁間の長
さよりも若干狭くなるように設定されており、チップ型
コンデンサCは挾圧保持された状態で各起立部22a及
び23a間に装着される(図5(d)参照)。これによ
り、接触部には高い接触荷重が発生するためチップ型コ
ンデンサCは各端子20A及び20B間に強固に接続さ
れる。
【0037】一方、誘電体ハウジング40の周面に外導
体シェル50を装着する。具体的には、誘電体ハウジン
グ40の端縁に形成されるフランジ部42が外導体シェ
ル50の筒状体51の一側端縁に当接して挿入方向への
移動が係止される共に、筒状体51の底壁内面に形成さ
れた切り起こし係止片55が誘電体ハウジング40の底
面に形成された係合窪み44に係合されて引き抜き方向
への移動が係止されることによって装着作業が完了する
(図6参照)。
【0038】次に、チップ型コンデンサCを内蔵させ端
子組立体Uを外導体シェル50が装着された誘電体ハウ
ジング40の端子収容部41内へと収容する。すなわ
ち、端子組立体Uの保護枠28側を挿入端として、この
保護枠28が端子収容部41の奥側の端縁に当接するま
で端子組立体Uを挿入する。このとき、端子組立体Uを
構成する各端子20A及び20Bに立設される圧入刃2
6a,26a、及び26b,26bが端子収容部41の
上壁内面を圧入することによって端子組立体Uが端子収
容部41内に係止・固定される。
【0039】上述のように、端子収容部41は、上壁の
高さ位置が、嵌合端子20Bの収容部分では嵌合端子2
0Bの圧入刃26b,26bの上端位置よりも低く、芯
線接続端子20Aの収容部分では嵌合端子20Bの圧入
刃26b,26bの上端位置よりも高く芯線接続端子2
0Aの圧入刃26a,26aの上端位置よりも低くなる
ように形成されている。このため、嵌合端子20Bの圧
入刃26b,26bは、端子収容部41の奥側の上壁内
面のみを圧入し、一方の芯線接続端子20Aの圧入刃2
6a,26aは、嵌合端子20Bの圧入刃26b,26
bと同じ圧入溝を通ることなく端子収容部41の入口側
の上壁内面を圧入することとなる。従って、各端子は同
等の係止力をもって端子収容部41内に係止・固定され
る。
【0040】端子組立体Uを誘電体ハウジング40に収
容後、同軸ケーブル10の絶縁外被14上に折り返した
編組線13の周面に外導体シェル50端縁に立設される
編組バレル52L,52Rを挾着して接続が完了する
(図6参照)。
【0041】この接続状態では、チップ型コンデンサC
は各端子20A及び20Bの導通接触片22及び23間
に挾圧保持され、その下面が誘電体ハウジング40の端
子収容部41の下壁によって覆われているため、チップ
型コンデンサCが不用意に脱落して断線等が生じる事態
は阻止される。さらにチップ型コンデンサCと導通接触
片22及び23との接触部は、芯線接続端子と嵌合端子
と共に一体に組み立てられ且つ脱落防止のための係止手
段が施された接続固定部材30によって収容保護された
状態にあるのでチップ型コンデンサCに過度の応力負荷
が掛かることがなく、極めて接続信頼性の高い電子素子
内蔵コネクタ端子構造が提供される。
【0042】(実施例2)本実施例に係る電子素子内蔵
コネクタ端子構造は、図7(a)及び(b)に示すよう
に、接続固定部材の係止手段を接続固定部材の側面突部
と内導体端子を構成する芯線接続端子と嵌合端子のそれ
ぞれの側壁面とに設けたことを特徴とする。以下に各構
成部材について説明する。なお本実施例で用いる電子素
子内蔵コネクタ端子は上記実施例1と比較して芯線接続
端子及び嵌合端子と接続固定部材の構造に違いを有する
ものであるため、それ以外の構成部材の説明は割愛す
る。
【0043】この内導体端子20を構成する芯線接続端
子20Aと嵌合端子20Bのそれぞれ基底部21a及び
21bの端縁には、チップ型コンデンサCの両側の電極
端縁と導通接触する導通接触片22及び23が接触面を
互いに突き合わせた状態で立設されている。なお、この
導通接触片22及び23は起立部のみからなる。各端子
の両側の側壁面24L,24R、及び25L,25Rの
互いに向かい合う端縁には、後述する接続固定部材に設
けられる係止部34,34を係止するための切欠61,
61、及び62,62が形成されている。
【0044】一方、接続固定部材30には、外側の両側
側壁面に芯線接続端子20Aと嵌合端子20Bのそれぞ
れの側壁面24L,24R、及び25L,25R間に介
在され、両端子20A及び20B間の導通接触を阻止す
るための側面突部33,33を突設されている(図7
(a)参照)。また、この接続固定部材30には、芯線
接続端子20Aと嵌合端子20Bそれぞれに設けられる
導通接触片22及び23と、これらの導通接触片22及
び23間に挿着されるチップ型コンデンサCとを収容す
る下方が開放された素子収容部31が備えられている
(図7(a)参照)。また、両側の側面突部33,33
の両側端縁には、下向きにテーパ状となった係止部3
4,34が形成されており上述の芯線接続端子20Aと
嵌合端子20Bの側壁面24L,24R、及び25L,
25Rの切欠61,61、及び62,62に係合され接
続固定部材30の脱落を阻止する役割を果たす。
【0045】以下に本実施例に係る電子素子内蔵コネク
タ端子構造の組立工程について説明する。まず、接続固
定部材30を芯線接続端子20Aと嵌合端子20Bとの
間に装着する。具体的には、接続固定部材30を、各端
子20A及び20Bの導通接触片22及び23の上方か
ら押し込み(図7(a)参照)、側面突部33,33に
各端子の側壁面24L,24R、及び25L,25Rの
端縁が当接されるように介在させると共に側面突部3
3,33に設けられる係止部34,34を各端子の側壁
面24L,24R、及び25L,25Rの切欠に係合さ
せることによって各端子20A及び20B間に装着する
(図7(b)参照)。このとき各導通接触片22及び2
3の一側面が、接続固定部材30の素子収容部31内に
収容され、収容部31の内壁面と当接する。この当接部
では、弾性を有する導通接触片が内壁面を押圧すること
により接触荷重が発生する。上記のように接続固定部材
30を装着することによって、芯線接続端子20Aと嵌
合端子20Bとが接続固定部材30を介して絶縁状態で
一体に接続固定される端子組立体Uが得られる。
【0046】次に、チップ型コンデンサCを端子組立体
Uの下方から挿入し導通接触片22及び23間に装着す
る。装着状態においてチップ型コンデンサCの両側の電
極(図中のハッチング部分)と各導通接触片22及び2
3とが導通接触し、チップ型コンデンサCを介して芯線
接続端子20Aと嵌合端子20Bとが電気的に接続され
る。以下、この端子組立体Uを上記実施例1と同様に誘
電体ハウジング40の端子収容部41内に収容して電子
素子内蔵コネクタ端子構造が得られる。
【0047】本実施例においても、接続固定部材30が
芯線接続端子20Aと嵌合端子20Bとの間に係止固定
された状態で装着されるので、上記実施例1と同様に、
接続固定部材30の上方への脱落が防止される。また、
チップ型コンデンサCが導通接触片22及び23に挾圧
保持され、さらにこれらの接触部が接続固定部材30に
よって収容保護されることにより外部からの応力負荷に
対しても強い極めて接続信頼性の高い電子素子内蔵コネ
クタ端子構造が提供される。
【0048】以上に示した実施例で説明した電子素子内
蔵コネクタ端子構造において、芯線接続端子20Aと嵌
合端子20Bに立設される導通接触片22及び23の幅
を狭く設定すれば、その分だけ基底部21a及び21b
における導通接触片22及び23を切り起こすスペース
が減り、基底部21a及び21bの占める面積がより多
く確保される。基底部21a及び21bの面積が増大す
れば、各端子の剛性が高められ接続固定部材30との固
着力が向上すると共に端子収容部41の底壁との接触摩
擦が増加し端子組立体Uの収容部41内での固定力が高
められる。
【0049】なお、上述の実施の形態で説明した電子素
子内蔵コネクタ端子構造では、内導体端子(芯線接続端
子及び嵌合端子)に内蔵するチップ型電子素子として静
電容量の調整を目的としてチップ型コンデンサを使用し
たが、内蔵するチップ型電子素子としてはこれに限られ
ることなく、目的とするコネクタ中の電気的特性の調整
対象によって、種々の電子素子を内蔵させることが可能
である。
【0050】本発明は、上記した実施の形態に何ら限定
されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で
種々の改変が可能である。例えば、上記実施例では、チ
ップ型電子素子(チップ型コンデンサ)を芯線接続端子
と嵌合端子との間に装着させる際に端子の下方から挿入
する構造としているが、これに限られることはなく、接
続固定部材の上方を開放して、その上方の開放部から電
子素子を挿入し導通接触片間に装着する構造としてもよ
い。
【0051】また、内導体端子を構成する芯線接続端子
及び嵌合端子に立設される圧入刃については、上記実施
例のものに限られず、各接続端子の側壁面に立設可能な
範囲では種々の大きさに設定可能であることは言うまで
もない。
【0052】
【発明の効果】本発明に係る電子素子内蔵コネクタ端子
構造は、内導体端子を構成する芯線接続端子と嵌合端子
との間に両者を絶縁状態で接続固定する接続固定部材を
装着し、両端子にそれぞれ設けられる導通接触片の間に
チップ型電子素子を挾着保持することにより、このチッ
プ型電子素子を介して芯線接続端子と嵌合端子とが電気
的に接続されることを特徴とする。この接続構造では、
チップ型電子素子は両端子と強固に接続されているので
極めて接続信頼性が高い。さらに、チップ型電子素子と
各端子間との接続の際にハンダ付けを行っていないの
で、振動等の外部応力がコネクタに負荷されても接続部
が破壊されて接触不良や断線を生じる事態は回避され
る。
【0053】また、芯線接続端子と嵌合端子との間に接
続固定部材が装着されることによって、一体に接続固体
された組立体として取り扱うことができるので、その後
の誘電体ハウジング内への組み付け作業など、作業性が
顕著に向上する。
【0054】また、チップ型電子素子は両側の端縁に接
触する導通接触片に弾性をもたせることによって、その
弾性力によりチップ型電子素子は挾圧状態で内蔵される
ので接触部に高い接触荷重が生じる。これにより信頼性
の高い接続状態が得られる。また、振動等の外部応力が
負荷された場合も、この導通接触片の弾性力により応力
負荷が吸収緩和され、チップ型電子素子には過大な応力
負荷が生じることはない。したがって、素子内部の電子
回路が破壊され断線や電気的特性の調整が不能に陥る危
険性は大幅に軽減される。
【0055】また、内導体端子を構成する芯線接続端子
と嵌合端子の上端縁に対からなる圧入刃を設けると、各
端子の圧入刃が誘電体ハウジングの端子収容部の上壁内
面を圧入し、各端子が端子収容部内に係止される。これ
によりコネクタの接続信頼性が向上すると共に、チップ
型電子素子の内蔵作業も容易となる電子素子内蔵コネク
タ端子構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る電子素子内蔵コネクタ
端子構造を示した分解斜視図である。
【図2】図1に示した内導体端子を構成する芯線接続端
子と嵌合端子を示した図であり、(a)が外観斜視図、
(b)が断面図である。
【図3】図1に示した接続固定部材を示した図であり、
(a)が外観斜視図、(b)が断面図である。
【図4】端子組立体の組み立て工程を示した斜視図であ
り、(a)が芯線接続端子と嵌合端子との間に接続固定
部材を装着する前の状態並びにチップ型コンデンサを挿
入する前の状態を示した図であり、(b)が接続固定部
材を装着した後の状態を示した図であり、(c)が一体
に接続された端子組立体にチップ型コンデンサを挿入す
る状態を示した図である。
【図5】端子組立体の組み立て工程を示した断面図であ
り、(a)が芯線接続端子と嵌合端子との間に接続固定
部材を装着する前の状態を示した図であり、(b)が接
続固定部材が装着される途中の状態を示した図であり、
(c)が一体に接続された端子組立体にチップ型コンデ
ンサを挿入する前の状態を示した図であり、(d)がチ
ップ型コンデンサの装着が完了した状態を示した図であ
る。
【図6】図1に示した同軸コネクタに同軸ケーブルを接
続した状態を示した断面図である。
【図7】本発明の実施例2に係る電子素子内蔵コネクタ
端子構造を構成する端子組立体の分解斜視図であり、
(a)が芯線接続端子と嵌合端子との間に接続固定部材
を装着する前の状態並びにチップ型コンデンサを挿入す
る前の状態を示した図であり、(b)が接続固定部材の
装着が完了した状態を示した図である。
【図8】従来一般に用いられる電子素子を内蔵するコネ
クタ端子構造を示した図であり、(a)がコネクタの分
解斜視図、(b)がコネクタに同軸ケーブルを接続した
状態を示した断面図である。
【図9】従来一般に用いられる電子素子を内蔵する他の
コネクタ端子構造を示した断面図である。
【符号の説明】
C チップ型コンデンサ U 端子組立体 10 同軸ケーブル 11 芯線 20 内導体端子 20A 芯線接続端子 20B 嵌合端子 21a,21b 基底部 22,23 導通接触片 22a,23a 起立部 22b,23b 屈曲部 24L,24R、25L,25R 側壁面 30 接続固定部材 31 素子収容部 32,32 係合孔 33,33 側面突部 40 誘電体ハウジング 41 端子収容部 50 外導体シェル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 智樹 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 5E021 FA03 FA09 FA16 FB11 FC32 LA09 LA15 MA09 MA30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸ケーブルの芯線端末部と電気的に接
    続され且つチップ型電子素子を内蔵する内導体端子を誘
    電体ハウジングに収容してなる電子素子内蔵コネクタ端
    子構造であって、 前記内導体端子は、前記芯線端末部と電気的に接続され
    る芯線接続端子と相手側コネクタ端子と嵌合接続する嵌
    合端子とから構成され、各端子に前記チップ型電子素子
    とその両側の電極端縁で導通接触される導通接触片が接
    触面を互いに突き合わせた状態でそれぞれ立設されてな
    るものであり、 前記芯線接続端子と嵌合端子との間に両端子間を絶縁状
    態で一体に接続固定すると共に内壁面において前記各端
    子の導通接触片と当接する接続固定部材を挿着し、各端
    子の導通接触片の間に前記チップ型電子素子を挿入する
    ことによって、チップ型電子素子が前記導通接触片によ
    って挾圧保持された状態で前記芯線接続端子と嵌合端子
    とがチップ型電子素子を介して電気的に接続されること
    を特徴とする電子素子内蔵コネクタ端子構造。
  2. 【請求項2】 前記接続固定部材の両側面には、前記芯
    線接続端子と嵌合端子のそれぞれの両側壁面の端縁に当
    接されて、芯線接続端子と嵌合端子との接触短絡を防止
    するための側面突部が設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載の電子素子内蔵コネクタ端子構造。
  3. 【請求項3】 前記芯線接続端子及び嵌合端子に形成さ
    れる導通接触片は、それぞれ前記チップ型電子素子との
    接触面を有し且つ前記接続固定部材の内壁面に当接され
    る起立部と、この起立部を互いに背いた方向へ略垂直屈
    曲してなる屈曲部とからなり、前記接続固定部材には、
    これらの屈曲部がそれぞれ係合される係合孔が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子素
    子内蔵コネクタ端子構造。
  4. 【請求項4】 前記芯線接続端子及び嵌合端子に形成さ
    れる導通接触片は、それぞれ弾性を有する導電性材料に
    より形成されていることを特徴とする請求項1ないし3
    に記載の電子素子内蔵コネクタ端子構造。
  5. 【請求項5】 前記芯線接続端子と嵌合端子には、前記
    誘電体ハウジングの端子収容部に圧入されてこの端子収
    容部の上壁内面に係止される対からなる圧入刃がそれぞ
    れ立設されていることを特徴とする請求項1ないし4に
    記載の電子素子内蔵コネクタ端子構造。
  6. 【請求項6】 前記各圧入刃の上端縁の位置は、前記嵌
    合端子に立設される圧入刃よりも芯線接続端子に立設さ
    れる圧入刃の方が高くなるように形成されていることを
    特徴とする請求項5に記載の同軸コネクタ構造。
  7. 【請求項7】 前記誘電体ハウジングの端子収容部は、
    上壁内面の高さ位置が前記嵌合端子が収容される収容部
    分においてはこの嵌合端子に立設される圧入刃の上端位
    置よりも低くなっており、前記芯線接続端子が収容され
    る収容部分においては前記嵌合端子に立設される圧入刃
    の上端位置よりも高く、前記芯線接続端子に立設される
    圧入刃の上端位置よりも低くなっていることを特徴とす
    る請求項6に記載の電子素子内蔵コネクタ端子構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009004147A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Yazaki Corp コンデンサ内蔵同軸コネクタ
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JP2012098174A (ja) * 2010-11-02 2012-05-24 Yazaki Corp 高電圧試験装置
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TWI798072B (zh) * 2022-04-27 2023-04-01 宣德科技股份有限公司 連接器、製造方法以及連接器組件

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