JP2002216910A - 電子部品内蔵仲介コネクタ - Google Patents

電子部品内蔵仲介コネクタ

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JP2002216910A
JP2002216910A JP2001007801A JP2001007801A JP2002216910A JP 2002216910 A JP2002216910 A JP 2002216910A JP 2001007801 A JP2001007801 A JP 2001007801A JP 2001007801 A JP2001007801 A JP 2001007801A JP 2002216910 A JP2002216910 A JP 2002216910A
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connector
electronic component
inner conductor
conductor terminal
cable
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JP2001007801A
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Chikahiro Yoshioka
近弘 吉岡
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中継接続としての基板コネクタとケーブルコネ
クタのさらなる仲介役として仲介用コネクタを別途設
け、その仲介用コネクタの内導体端子にチップコンデン
サ等のチップ型電子部品を実装することで、伝送路にこ
れら電子部品の追加・削除・変更が容易な電子部品内蔵
仲介コネクタを提供する。 【解決手段】基板コネクタ1に備えられた内導体4と接
触導通する内導体端子11と、ケーブルコネクタ2に備
えられた内導体6と接触導通する内導体端子12がチッ
プ型電子部品を介して接続された電気接続子9を、コネ
クタハウジング10に収納固定して構成された仲介コネ
クタ3を設けて、基板コネクタ1とケーブルコネクタ2
を中継接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の電気装
置等へのワイヤーハーネス等のケーブルの接続に関し、
特にその電気装置におけるプリント基板へケーブルを中
継接続するために用いられるコネクタ同士の仲介役とし
ての電子部品内蔵コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カーナビゲーションシステム等の
自動車の電気装置に内蔵される電子部品やIC(集積回
路)等が実装された制御用のプリント基板へ伝送される
電気信号は高速化(高周波化)され、また、そのプリン
ト基板の基板パターンも密集し高密度化されてきてい
る。
【0003】一般的に、このような高周波の電気信号を
伝送する際には、ノイズの低減のためのノイズフィルタ
ーやインピーダンス制御のためのコンデンサやインダク
タ等の電子部品がプリント基板のケーブルへの入出力段
に実装されることがある。しかしながら、例えば車両等
のアンテナハーネスの場合では、車種毎にハーネスの形
状や長さが異なるため、プリント基板に実装するこれら
電子部品もそれに伴って変更する必要がありプリント基
板の種類がそれだけ増加してしまう問題があった。
【0004】そこで、ケーブルとプリント基板を中継接
続するのに用いられるケーブルコネクタや基板用コネク
タにこれら電子部品を内蔵させることで上記のような問
題を解決することができるので、このような中継接続と
してのコネクタに電子部品を内蔵した構成のものが、従
来から各種提案されている。
【0005】図9(a),(b)に示すシールドコネク
タ90は、同軸ケーブル91の端部に接続されるもの
で、内部にコンデンサ92が備えられるように構成され
ている。このシールドコネクタ90へのコンデンサ92
の取り付けは、まず同軸ケーブル91の端部を剥いて芯
線91aを露出させた後、その芯線91aにコンデンサ
92のリード線の一方をハンダ接続し、他方のリード線
をケーブルに平行になるように前方へ折り曲げる。シー
ルドの編組線91bは同軸ケーブルの外被91c上に折
り返し、その折り返し部93に圧着片94aを備えた外
導体端子94を圧着固定する。そして筒状の絶縁チュー
ブ95をコンデンサ92を覆うように被せた後、前方か
らコネクタハウジング96を装着して、予めケーブルに
遊挿されていたカバー97と嵌合させて固定する。コネ
クタハウジング96には筒状の内導体端子98が一体的
に固定されており、その先端に形成された挿通穴98a
に、コンデンサ92の前方に折り曲げられたリード線を
挿入してハンダ接続した後、リード線の余った部分を切
断する。このようにしてコンデンサ92を内蔵させたシ
ールドコネクタ90の接続が終了する構成になってい
る。
【0006】また、特開平4−26085号公報には、
チップコンデンサ等のチップ型電子部品の電極にバネ部
を備えた接続端子を弾性的に接触させることにより電気
的に接続される電子部品内蔵コネクタが開示されてい
る。この電子部品内蔵コネクタ100は、図10に示す
ように絶縁性の接続端子収納部材101の前方と後方に
は複数の接続端子102,103が埋設されており、ほ
ぼ中央に形成された凹部104内にそれぞれの埋設され
た接続端子102,103のバネ部105が露出してい
る。この接続端子102,103のバネ部105はリン
グ状に湾曲形成されたもので、電極を備えたチップ型電
子部品106が凹部104に収納された際には、その電
極部に弾性的に接触して電気的に導通して前後の接続端
子102,103間を電気的に接続するようになってい
る。またシールドとしての筒状の外導体端子107が接
続端子収納部材101を収納するように設けられてお
り、図面下方に示される電極を3つ有する3端子チップ
型電子部品108を収納した際にはそのチップ型電子部
品108のグランドとなる電極に接触導通されるための
接触部107aも形成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示したシールドコネクタの構造のものでは、リード線付
コンデンサを手作業でハンダ接続する必要があるため、
ケーブルの端末加工を自動化することが難しく、また、
そのリード線と外導体端子がショートしないように絶縁
チューブも取り付けなければならないので、作業も煩雑
になるという問題があった。
【0008】また、図10に示した電子部品内蔵コネク
タのような構造の場合、チップ型電子部品の取り付けは
簡便であるが、チップ型電子部品の電極とバネ部を備え
た接続端子とを電気的に接続するために弾性的に接触さ
せているだけなので、やはり接続信頼性が低く、特に自
動車等に搭載される電子機器の接続に用いた場合には、
振動等によって接触不良が生じたり断線するおそれがあ
った。
【0009】本発明の解決しようとする課題は、従来用
いられてきた中継接続用のコネクタのさらなる仲介役と
して仲介用コネクタを別途設け、その仲介用コネクタの
内導体端子にチップコンデンサ等のチップ型電子部品を
実装することで、伝送路にこれら電子部品の追加・削除
・変更が容易な電子部品内蔵仲介コネクタを提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明に係る請求項1に記載の電子部品内蔵仲介コネク
タは、プリント基板側との電気信号の受け渡しが行われ
る基板側内導体端子を有する基板側コネクタと、ケーブ
ル側との電気信号の受け渡しが行われるケーブル側内導
体端子を有するケーブル側コネクタとの間に設けられて
両コネクタを中継接続する電子部品内蔵仲介コネクタで
あって、該電子部品内蔵仲介コネクタは、コネクタハウ
ジング内に前記基板側内導体端子と接触導通する第1内
導体端子と、前記ケーブル側内導体端子と接触導通する
第2内導体端子と、該第1内導体端子と第2内導体端子
を電気的に接続するチップ型電子部品からなる電気接続
子が収納固定されていることを要旨とするものである。
【0011】上記構成を有する請求項1に記載の電子部
品内蔵仲介コネクタによれば、2つの基板側コネクタと
ケーブル側コネクタの間に設けらる電子部品内蔵仲介コ
ネクタには、2つに分けられた内導体端子をチップコン
デンサ等のチップ型電子部品を介して電気的に接続して
構成された電気接続子を、コネクタハウジングに収納し
た構成になっているので、この電子部品内蔵仲介コネク
タを従来用いられてきた嵌合接続前の基板側コネクタと
ケーブル側コネクタの間に入れて両コネクタと嵌合接続
させることにより、簡便にチップ型電子部品を伝送路に
追加することができ、チップ型電子部品が不要であれ
ば、この電子部品内蔵仲介コネクタを取り外して、通常
通りに基板側コネクタとケーブル側コネクタを嵌合接続
させることもできるので、簡単に削除することもでき
る。
【0012】このように追加・削除が非常に簡便に行う
ことができるので、例えばチップ型コンデンサの電気容
量を伝送路に合せて変更する場合には、この電子部品内
蔵コネクタを他のものに交換するだけで可能になる。ま
た、従来技術のコネクタに電子部品を内蔵した構成のも
のとは異なり、簡易な構造なので生産性もよく低コスト
である。
【0013】この場合請求項2に記載のように、電気接
続子がコネクタハウジングと一体成形されることにより
収納されているようにすれば、電気接続子を収納した電
子部品内蔵コネクタを容易に形成することができ、第1
内導体端子と第2内導体端子とがチップ型電子部を介し
て接続された部分の接続信頼性も向上する。
【0014】また、請求項3に記載のように、電気接続
子が備える第1内導体端子と第2内導体端子がチップ型
電子部品によって電気的に接続された接続部分及びその
チップ型電子部品を一体的に覆うように樹脂モールド成
形すれば、第1内導体端子と第2内導体端子とがチップ
型電子部を介して接続した部分の接続信頼性が、高い状
態にしてコネクタハウジングに収納することができる。
【0015】さらに、請求項4に記載のように両内導体
端子のチップ型電子部品との接続部分及びチップ型電子
部品が一体的に樹脂モールド成形された電気接続子を、
分割可能な分割体により構成されたコネクタハウジング
に収納するようにすれば、モールド成形部を備えた数種
類の電気接続子に対して1種類の分割可能なコネクタハ
ウジングを対応させることもできる。
【0016】また、本発明に係る請求項5に記載の電子
部品内蔵コネクタは、プリント基板側との電気信号の受
け渡しが行われる基板側内導体端子と該基板側内導体端
子を電磁的にシールドする基板側外導体端子を有する基
板側コネクタと、ケーブル側との電気信号の受け渡しが
行われるケーブル側内導体端子と該ケーブル側内導体端
子を電磁的にシールドするケーブル側外導体端子を有す
るケーブル側コネクタとの間に設けられて両コネクタを
中継接続する電子部品内蔵仲介コネクタであって、該電
子部品内蔵仲介コネクタには、前記基板側コネクタの内
導体端子と接触導通する第1内導体端子と、前記ケーブ
ル側コネクタの内導体端子と接触導通する第2内導体端
子と、該第1内導体端子と第2内導体端子を電気的に接
続するチップ型電子部品からなる電気接続子が、前記基
板側外導体端子と前記ケーブル側外導体端子と接触導通
する外導体端子内に絶縁性の誘電体を介して収納固定さ
れていると共に、該外導体端子はコネクタハウジング内
に収容固定されて設けられていることを要旨とするもの
である。
【0017】上記構成を有する請求項5に記載の電子部
品内蔵コネクタによれば、2つの基板側コネクタとケー
ブル側コネクタの間に設けらる電子部品内蔵仲介コネク
タには、2つに分けられた内導体端子をチップコンデン
サ等のチップ型電子部品を介して電気的に接続して構成
された電気接続子が、誘電体を介して外導体端子に収納
した構成になっているので、この電子部品内蔵仲介コネ
クタを従来用いられてきた嵌合接続前の基板側コネクタ
とケーブル側コネクタの間に入れて両コネクタと嵌合接
続させることにより、簡便にチップ型電子部品を伝送路
に追加することができ、チップ型電子部品が不要であれ
ば、この電子部品内蔵仲介コネクタを取り外して、通常
通りに基板側コネクタとケーブル側コネクタを嵌合接続
させることもできるので、簡単に削除することもでき
る。また、両内導体端子の外周を電磁的にシールドする
外導体端子が基板側コネクタとケーブル側コネクタの外
導体端子とも接続することにより、ノイズの流入出が防
止される。
【0018】このような電子部品内蔵仲介コネクタは追
加・削除が非常に簡便に行うことができるので、例えば
チップ型コンデンサの電気容量を伝送路に合せて変更す
る場合には、この電子部品内蔵コネクタを他のものに交
換するだけで可能になる。また、従来技術のコネクタに
電子部品を内蔵した構成のものとは異なり、簡易な構造
なので生産性もよく低コストである。
【0019】この場合請求項6に記載のように、この電
気接続子が誘電体と一体成形されることにより収納され
ているようにすれば、第1内導体端子と第2内導体端子
とがチップ型電子部を介して接続された部分の接続信頼
性も向上する。
【0020】さらに、請求項7に記載のように、外導体
端子の外壁には連通孔を設けて、誘電体とコネクタハウ
ジングとがその連通孔を介して一体的に成形するような
構成にすれば、電気接続子、誘電体、外導体端子、コネ
クタハウジングを簡単に一体化させることができる。
【0021】また、請求項8に記載のように、電気接続
子が備える第1内導体端子と第2内導体端子とがチップ
型電子部品によって電気的に接続された接続部分及びそ
のチップ型電子部品を一体的に覆うように樹脂モールド
成形すれば、第1内導体端子と第2内導体端子とがチッ
プ型電子部を介して接続した部分の接続信頼性が、高い
状態にして誘電体に収納固定することができる。
【0022】さらに、請求項9に記載のように両内導体
端子のチップ型電子部品及びチップ型電子部品が一体的
に樹脂モールド成形された電気接続子を、分割可能な分
割体により構成されている誘電体に収納する構成にすれ
ば、モールド成形部を備えた数種類の電気接続子に対し
て1種類の分割可能な誘電体を対応させることもでき
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面を参照して詳細に説明する。以下説明する各実施例に
おいて同一のものについては同一の名称、符号を用い
た。
【0024】図1は基板側コネクタ1とケーブル側コネ
クタ2の間に設けられた嵌合接続前の実施例1に係る電
子部品内蔵仲介コネクタ3の概略構成を示した図であ
る。
【0025】図面左の基板側コネクタ1は図示しないプ
リント基板に接続固定されるもので、プリント基板への
接続部分の高さ方向に制約がある場合に、従来より用い
られてきたL字形状のもので、例えば、高周波信号の伝
達に使用されるものであり、導電性部材よりなる内導体
4を合成樹脂材よりなるハウジング5の前後に開口した
挿入部5aに嵌めこむことで基板側コネクタ1として構
成される。
【0026】内導体4は嵌合側タブ部4aと基板側タブ
部4bを備えたL字状に形成されており、いわゆるオス
型端子形状を有している。この内導体4の嵌合側タブ部
4aは嵌合される相手側のコネクタのメス型端子形状の
内導体と嵌合時に接触することで電気的に接続される。
また、基板側タブ部4bは図示しないプリント基板上の
信号パターン線の接続孔に挿入されて電気的に接続され
る。この内導体4はハウジング5の挿入部5aに、嵌合
側タブ部4aがハウジング5の前方に開口した嵌合部5
b内側の収容部5c内で突出するように収納固定され
る。
【0027】図面右のケーブル側コネクタ2も、従来よ
り高周波信号の伝達に使用されるケーブルの接続端末に
取り付けられて用いられるもので、導電性部材よりなる
内導体6を合成樹脂材よりなるハウジング7の収容部に
はめ込むことでケーブル側コネクタ2として構成され
る。
【0028】この内導体6はいわゆるメス型端子形状を
有しており、嵌合接続される相手側のコネクタのオス型
端子形状の内導体の外壁と弾性的に接触する弾性接触片
6aがメス端子部6bの内側に向かって突設されてい
る。また後方の圧着部6cには圧着片6dと圧着片6e
が設けられており、圧着片6dはケーブル8の接続端末
から剥き出しになった導体である信号線8aに圧着する
ことで電気的に接続される。一方圧着片6eはケーブル
8の接続端末の外被8bを塑性変形させて圧着すること
で、内導体6はケーブル8の接続端末に固定される。
【0029】ハウジング7は、前後に開口した筒状に形
成されおり、左側の嵌合部7aと右側の収容部7bの内
部にはそれぞれ内導体6のメス端子部6bを収納固定す
る収容室7cと、内導体6の圧着部6cを収容する収容
室7dが設けられている。そしてこのハウジング7に、
ケーブル8と接続された内導体6を収納固定することで
ケーブル側コネクタ2の接続が完了する。
【0030】通常これら基板側コネクタ1とケーブル側
コネクタ2を対向させて接続すると、基板側コネクタ1
に備えられたオス型の内導体4と、ケーブル側コネクタ
2に備えられたメス型の内導体6が嵌合接続して電気的
に接触導通して電気信号の受け渡しが可能になる。また
図示しないが、基板側コネクタ1のハウジング5とケー
ブル側コネクタ2のハウジング7には互いに嵌合接続時
に係合する係合手段が設けられており、接続が容易に外
れないようになっている。
【0031】図面中央の本発明に係る電子部品内蔵仲介
コネクタ3は、通常は嵌合接続されて電気信号の受け渡
しが行われる基板側コネクタ1とケーブル側コネクタ2
との間に設けられて、これら基板側コネクタ1とケーブ
ル側コネクタ2をこの電子部品内蔵仲介コネクタ3を介
して電気的に中継接続するものである。
【0032】この電子部品内蔵仲介コネクタ3は、電気
接続子9とコネクタハウジング10とで構成される。電
気接続子9は左側のメス側端子11と右側のオス側端子
12とが中央の電極を2つ有するチップ型電子部品13
を介して電気的に接続されたもので、コネクタハウジン
グ10はこの電気接続子9を収納固定するものである。
【0033】コネクタハウジング10は合成樹脂材によ
り前後に開口した筒状に形成されおり、左側の嵌合部1
0aと右側の嵌合部10bの内部にはそれぞれ電気接続
子9のメス側端子11を収納する収容室10cと、オス
側端子12を突出させて収納する収容室10dが設けら
れている。また中央にはチップ型電子部品13を収容す
るスペースとしての収容室10eが設けられている。コ
ネクタハウジング10は合成樹脂材による一体成形によ
って構成しても良いし、例えば図3に示すような上下に
分割可能な分割体として構成して、電気接続子9を収納
して組立てるようなものでも良い。図示されるように、
コネクタハウジング10は上分割体14と下分割体15
とで構成され、上分割体14の分割面左右には係合突部
14a,14aが下方に突設して設けられ、同じく下分
割体15の分割面左右には係合孔15a、15aが設け
られており、係合突部14a,14aが係合孔15a,
15aに圧入されて係合することでコネクタハウジング
10が組立てられる。
【0034】このようなコネクタハウジング10に収納
固定される電気接続子9の構成についてより詳細に説明
する。図2は電気接続子9を製作工程順に示したもの
で、図2(a)に示すように、端子16は、金属材料か
らなる平坦状の導電性部材を打ち抜き加工することで一
体的に形成されたもので、中央の枠状の介設部16aよ
り左側部分がメス側端子11、右側部分がオス側端子1
2となっている。左側のメス側端子11には折り曲げ前
の起立片11a,11aが形成され、その起立片11
a,11aには左方に延設された弾性接触片11b,1
1bが設けられている。起立片11a,11aには係止
部11c,11cも突設して設けられている。この係止
部11c,11cは、コネクタハウジングや後述する誘
電体に開設されたメス側端子収容部の内壁に係合して電
気接続子を固定するものである。またこのメス側端子1
1の先端には開口部11dを形成する折り曲げ前の開口
片11e,11eが設けられている。
【0035】一方右側のオス側端子12には、タブ部1
2aを形成する折り曲げ前のタブ片12b,12bが右
方に延設して設けられている。先端には案内部12cが
形成されている。
【0036】図2(b)は折り曲げ加工後のメス側端子
11とオス側端子12が示されており、メス側端子11
の弾性接触片11b、11bを湾曲して折り曲げ形成す
ると共に、起立片11a,11aが起立するように折り
曲げることで、弾性接触片11b,11bは内側に突出
するように湾曲して設けられる。この弾性接触片11
b,11bの内側には前述の基板側コネクタ1に備えら
れた内導体4の嵌合側タブ部4aが挿入されて接触導通
することになる。またオス側端子12のタブ片12b,
12bも重ね合わさるように起立して折り曲げられ、タ
ブ部12aが形成される。このタブ部12aは前述のケ
ーブル側コネクタ2に備えられた内導体6の弾性接触片
6aの内側に挿入されて接触導通することになる。
【0037】また、図2(b)の中央の介設部16aに
載置されるチップ型電子部品13も示されている。この
チップ型電子部品13は角形状で両端部に一対の電極1
3a,13aを備え、面実装可能となっている。このよ
うなチップ型電子部品13として例えばチップコンデン
サ、チップ抵抗、チップダイオード、チップインダクタ
等があり、コネクタの用途に合せて選択されるもので、
具体的には、伝送路のノイズフィルターとしてコネクタ
を用いる場合はチップコンデンサを選択すれば良い。
【0038】そして図2(c)に示すように、チップ型
電子部品13をその電極13a,13aが枠状の介設部
16aの左右部分を橋渡しするように載置する。このと
き載置されたチップ型電子部品13が容易に脱落しない
ように、仮固定用の電気的に支障のないクリームハンダ
等を塗付してから載置するようにしても良い。載置され
たチップ型電子部品13の電極13a,13aが介設部
16aの左右との当接部を、ハンダ17,17等で電気
的に接続する。
【0039】次に図2(d)に示すように、介設部16
aの上部と下部を切断する。切断して残った部分は突片
11f,12dとしてチップ型電子部品13より上方と
下方に形成される。後述する合成樹脂材や絶縁性部材
で、この突片11f,12dとチップ型電子部品13を
覆うように一体成形した際には、この突片11f,12
dによってメス側端子とオス側端子の左右方向への抜け
が防止されると共に、ハンダクラック等による断線や接
触不良が防止されるのでので、ハンダ接続部の接続信頼
性が良くなる。
【0040】そこで、図2(e)に示すように、チップ
型電子部品13の外周には、エポキシ樹脂等の絶縁性樹
脂からなる樹脂モールド部18が、突片11f,12d
を含むように覆設される。図2(f)はこの図2(e)
のモールド成形された電気接続子9の外観斜視図を示し
た図である。
【0041】このような電気接続子9を内部に備えた電
子部品内蔵仲介コネクタ3を、通常は嵌合接続されて電
気信号の受け渡しが行われる基板側コネクタ1とケーブ
ル側コネクタ2との間に設けて、これら基板側コネクタ
1とケーブル側コネクタ2をこの電子部品内蔵仲介コネ
クタ3を介して電気的に中継接続したものが図4に示さ
れている。ケーブル8の電気信号が伝送される信号線8
aが基板側コネクタ1の内導体4にどのような経路で電
気的に接続されるかについて説明する。
【0042】図示されるように右からケーブル8の導体
である信号線8aは、ケーブル側コネクタ2に備えられ
た内導体6に圧着接続され、その内導体6は、電子部品
内蔵仲介コネクタ3に備えられた電気接続子9のオス側
端子12と弾性的に接触導通して接続される。電気接続
子9においてオス側端子12はチップ型電子部品13を
介してメス側端子11と電気的に接続されており、その
メス側端子11は、基板側コネクタ1に備えられた内導
体4の嵌合側タブ部4aと弾性的に接触導通して接続さ
れることになる。こうしてケーブル8の電気信号が伝送
される信号線8aは、基板側コネクタ1の内導体4にチ
ップ型電子部品13を介して電気的に接続される。
【0043】このように従来用いられてきた基板に接続
されたコネクタとケーブルに接続されたコネクタとの間
に、所望のチップ型電子部品を内蔵した仲介コネクタを
別途設けて互いに嵌合接続するだけで、簡単に電気信号
の伝送路にこのような電気素子を追加することが可能に
なる。またチップ型電子部品が不要であれば、この電子
部品内蔵仲介コネクタを取り外して、通常通りに基板側
コネクタとケーブル側コネクタを嵌合接続させることも
できるので、削除も容易となる。
【0044】さらに、このように追加・削除が非常に簡
便に行うことができるので、例えばチップコンデンサの
電気容量を伝送路に合せて変更する場合には、この電子
部品内蔵仲介コネクタを、他の容量の異なるチップコン
デンサを内蔵した電子部品仲介コネクタのものに交換す
るだけで変更が可能になる。また、従来技術のコネクタ
に電子部品を内蔵した構成のものとは異なり、簡易な構
造なので生産性もよく低コストであることは言うまでも
ない。
【0045】この場合、電子部品内蔵仲介コネクタの実
施例2として、図5(a)に示すようなものがある。こ
の電子部品内蔵仲介コネクタ19の内部に備えられる電
気接続子20は図5(b)に示されるように、先に説明
した電気接続子9のチップ型電子部品13の外周に樹脂
モールド部18を備えないで、図2(d)で示したモー
ルド成形前のハンダ接続後のものである。この電気接続
子20のチップ型電子部品13の外周と突片11f,1
2dを含むように、コネクタハウジング21と一体的に
成形することでこの電子部品内蔵仲介コネクタ19は形
成されている。このように樹脂モールド部を備えない
で、コネクタハウジング21の成形時に電気接続子20
を収納した状態で一体成形する構成にしても、メス側端
子11とオス側端子12の左右方向への抜けが防止され
ると共に、ハンダクラック等による断線や接触不良が防
止されるので、ハンダ接続部の接続信頼性が良くなる。
【0046】次に、実施例3としてシールド構造を有し
た電子部品内蔵仲介コネクタ22について、図6を用い
て説明する。図6は基板側シールドコネクタ23とケー
ブル側シールドコネクタ24の間に設けられた嵌合接続
前の電子部品内蔵仲介コネクタ22の概略構成を示した
図である。
【0047】図面左の基板側シールドコネクタ23は図
示しないプリント基板に接続固定されるもので、プリン
ト基板への接続部分の高さ方向に制約がある場合に、従
来より用いられてきたL字形状のもので、例えば、高周
波信号の伝達に使用されるものであり、導電性部材より
なる内導体25を絶縁性部材よりなる誘電体26を介し
て同じく導電性部材よりなる外導体27に収納すると共
に、その外導体27は合成樹脂材よりなるハウジング2
8内に装着されることで基板側シールドコネクタ23と
して構成される。
【0048】内導体25は嵌合側タブ部25aと基板側
タブ部25bを備えたL字状に形成されており、いわゆ
るオス型端子形状を有している。この内導体25の嵌合
側タブ部25aは嵌合される相手側のシールドコネクタ
のメス型端子形状の内導体と嵌合時に接触することで電
気的に接続される。また、基板側タブ部25bは図示し
ないプリント基板上の信号パターン線の接続孔に挿入さ
れて電気的に接続されるものである。
【0049】そして内導体25は誘電体26の開口した
収容部26aから収納されると共に、嵌合側タブ部25
aが挿入孔26bに挿入されて誘電体26の前端面から
突出するように収納固定される。この内導体25を収容
固定する誘電体27は、樹脂製の絶縁性部材により成形
されたもので、内導体25と外導体27との間に組み付
けられて、両導体間を絶縁状態にするためのもので、そ
の外径は外導体27の内径と同等か僅かに小さく形成さ
れている。また、この誘電体26には図示しない係合手
段が設けられて、その係合手段によって外導体27に抜
脱不能に収容固定される。
【0050】外導体27は導電性板材を折り曲げ加工し
て中空状に形成されており内部に誘電体26が収納可能
になっており、その嵌合側前方の開口部内径は、嵌合接
続される相手側となるシールドコネクタの外導体の外径
よりやや大きく形成されている。また外導体27の嵌合
側前方の開口部の側壁には、図示しない弾性接触片が内
側に向かって突設されており、相手側となるシールドコ
ネクタの外導体の外壁に接触して電気的に接続すること
になる。また、外導体27の下方外壁から下方に延設さ
れたタブ部27a,27aは、図示しないプリント基板
上のグランドパターン線の接続孔に挿入されて電気的に
接続されるものである。
【0051】ハウジング28は、合成樹脂材により前後
に開口した筒状に形成されおり、右側の嵌合部28aの
内部には外導体27の本体を収納する収容室28bが設
けられている。またこのハウジング28には図示しない
係合手段が設けられており、その係合手段によって相手
側となるシールドコネクタのハウジングと嵌合する。
【0052】図面右のケーブル側シールドコネクタ24
も、従来より高周波信号の伝達に使用されるシールドケ
ーブルの接続端末に取り付けられて用いられるもので、
導電性部材よりなる内導体29を誘電体30を介して同
じく導電性の外導体31に収納すると共に、その外導体
31は合成樹脂材よりなるハウジング32内に装着され
ることでケーブル側シールドコネクタ24として構成さ
れる。
【0053】この内導体29はいわゆるメス型端子形状
を有しており、嵌合接続される相手側のコネクタのオス
型端子形状の内導体の外壁と弾性的に接触する弾性接触
片29aがメス端子部29bの内側に向かって突設され
ている。また後方の圧着部29cには圧着片29dが設
けられており、圧着片29dはシールドケーブル33の
接続端末から剥き出しになった信号線33aに圧着する
ことで内導体29と信号線33aは接触して電気的に接
続される。
【0054】この内導体29を収容する誘電体30は、
樹脂製の絶縁性部材により成形されたもので、内導体2
9と外導体31との間に組み付けられて、両導体間を絶
縁状態にするためのもので、その外径は外導体31の内
径と同等か僅かに小さく形成されている。内導体29を
収容する筒状の収容室30aが前後に開口して設けられ
ている。また、この誘電体30は図示しない係合手段に
よって外導体31に抜脱不能に収容固定される。
【0055】外導体31は導電性板材を折り曲げ加工し
て中空状に形成されており内部に誘電体30が収納可能
になっており、その嵌合側開口部の外径は嵌合接続され
る相手側となるコネクタの外導体の内径よりやや小さく
形成されている。また、外導体31の後方には誘電体3
0の収容部から延設された圧着部31aが設けられ、そ
の圧着部31aには、載置されたシールドケーブル33
を塑性変形して圧着固定する圧着片31bが形成されて
いる。この場合圧着片31bはシールドケーブル33の
接続端末より露出したシールド編組線33bを外被33
c上に反転させた反転部33dを圧着固定することで、
外導体31はシールド編組線33bと接触して電気的に
接続される。
【0056】ハウジング32は、合成樹脂材により前後
に開口した筒状に形成されおり、左側の嵌合部32aと
右側の収容部32bの内部にはそれぞれ外導体31の本
体を収納する収容室32cと、外導体31の圧着部31
aを収容する収容室32dが設けられている。またこの
ハウジング32は図示しない係合手段が設けられてお
り、相手側となるシールドコネクタのハウジングと嵌合
する。
【0057】通常これら基板側シールドコネクタ23と
ケーブル側シールドコネクタ24を対向させて接続する
と、基板側シールドコネクタ23に備えられたオス型の
内導体25と、ケーブル側シールドコネクタ24に備え
られたメス型の内導体29が嵌合接続して電気的に接触
導通して電気信号の受け渡しが可能になる。また基板側
シールドコネクタ23に備えられた外導体27と、ケー
ブル側シールドコネクタ24に備えられた外導体31も
嵌合接続して電気的に接触導通する。
【0058】図6中央の実施例3に係る電子部品内蔵仲
介コネクタ22は、通常は嵌合接続されて電気信号の受
け渡しが行われる基板側シールドコネクタ23とケーブ
ル側シールドコネクタ24との間に設けられて、これら
基板側シールドコネクタ23とケーブル側シールドコネ
クタ24をこの電子部品内蔵仲介コネクタ22を介して
電気的に中継接続するものである。
【0059】この電子部品内蔵仲介コネクタ22は、電
気接続子9、誘電体34、外導体端子35、コネクタハ
ウジング36とで構成される。この場合の電気接続子9
は前述の樹脂モールド部を備えたものである。
【0060】前述にように電気接続子9は左側のメス側
端子11と右側のオス側端子12とが中央の電極を2つ
有するチップ型電子部品13を介して電気的に接続され
たもので、誘電体34はこの電気接続子9を収納固定す
るものある。
【0061】誘電体34は前後に開口した筒状に形成さ
れおり、左側に電気接続子9のメス側端子11を収納す
る収容室34aと、右側にオス側端子12のタブ部12
aを突出させるようにチップ型電子部品13を収納する
収容室34bが設けられている。誘電体34は樹脂性の
絶縁性部材により成形されたもので、一体成形による構
成としても良いし、図3に示したのと同様に上下に分割
可能な分割体として構成して、電気接続子9を収納して
組立てるようなものでも良い。
【0062】外導体端子35は導電性板材を折り曲げ加
工して中空状に形成されており内部に誘電体34が収納
可能になっている。この外導体端子35の左側の外径は
嵌合接続される相手側の基板側シールドコネクタ23に
備えられた外導体27の内径よりやや小さく形成されて
おり、一方右側の内径は嵌合接続される相手側のケーブ
ル側シールドコネクタ24に備えられた外導体31の外
径よりやや大きく形成されている。また、外導体端子3
5の右側開口部の側壁には図示しない弾性接触片が内側
に向かって突設されており、相手側のケーブル側シール
ドコネクタ24に備えられた外導体31の外壁に接触し
て電気的に接続することになる。
【0063】コネクタハウジング36は合成樹脂材によ
り前後に開口した筒状に形成されており、内部に外導体
端子35を収容可能になっている。左側の嵌合部36a
と右側の嵌合部36bには、基板側シールドコネクタ2
3とケーブル側シールドコネクタ24とそれぞれ嵌合す
る図示しない係合手段が設けられている。
【0064】このように電気接続子9を内部に備えてシ
ールド構造を有した電子部品内蔵仲介コネクタ22を、
通常は嵌合接続されて電気信号の受け渡しが行われる基
板側シールドコネクタ23とケーブル側シールドコネク
タ24との間に設けて、これら基板側シールドコネクタ
23とケーブル側シールドコネクタ24をこの電子部品
内蔵仲介コネクタ22を介して電気的に中継接続したも
のが図7に示されている。シールドケーブル33の電気
信号が伝送される信号線33aが基板側シールドコネク
タ23の内導体25にどのような経路で電気的に接続さ
れるか、一方シールドケーブル33のシールド編組線3
3bが基板側シールドコネクタ23の外導体27にどの
ような経路で電気的に接続されるかについて説明する。
【0065】図示されるようにシールドケーブル33の
導体である信号線33aは、ケーブル側シールドコネク
タ24に備えられた内導体29に圧着接続され、その内
導体29は、電子部品内蔵仲介コネクタ22に備えられ
た電気接続子9のオス側端子12と弾性的に接触導通し
て接続される。その電気接続子9においてオス側端子1
2はチップ型電子部品13を介してメス側端子11と電
気的に接続されており、そのメス側端子11は、基板側
シールドコネクタ23に備えられた内導体25の嵌合側
タブ部25aと弾性的に接触導通して接続されている。
【0066】一方シールドケーブル33のシールド編組
線33bについては、反転部33dでケーブル側シール
ドコネクタ24に備えられた外導体31に圧着接続さ
れ、その外導体31は、電子部品内蔵仲介コネクタ22
に備えられた外導体端子35の図示しない弾性接触片と
弾性的に接触導通して接続される。その外導体端子35
は、基板側シールドコネクタ23に備えられた外導体2
7の図示しない弾性接触片と弾性的に接触導通して接続
されている。
【0067】このように従来用いられてきた基板に接続
されたシールドコネクタとケーブルに接続されたシール
ドコネクタとの間に、シールド構造を有して所望のチッ
プ型電子部品が内蔵された仲介コネクタを別途設けて互
いに嵌合接続するだけで、簡単に電気信号の伝送路にこ
のような電気素子をシールド性能を損なうことなく追加
することが可能になる。またチップ型電子部品が不要で
あれば、この電子部品内蔵仲介コネクタを取り外して、
通常通りに基板側シールドコネクタとケーブル側シール
ドコネクタを嵌合接続させることもできるので、削除も
容易となる。
【0068】さらに、このように追加・削除が非常に簡
便に行うことができるので、例えばチップコンデンサの
電気容量を伝送路に合せて変更する場合には、この電子
部品内蔵仲介コネクタを、他の容量の異なるチップコン
デンサを内蔵した電子部品仲介コネクタのものに交換す
るだけで変更が可能になる。また、従来技術のシールド
コネクタに電子部品を内蔵した構成のものとは異なり、
簡易な構造なので生産性もよく低コストであることは言
うまでもない。
【0069】この場合、電子部品内蔵仲介コネクタの実
施例4として、図8(a)に示すようなものがある。こ
の電子部品内蔵仲介コネクタ36の内部に備えられる電
気接続子20は前述のものと同様で図2(d)で示した
モールド成形前のハンダ接続後のものである。この電気
接続子20のチップ型電子部品13の外周と突片11
f,12dを含むように、誘電体37と一体的に成形す
ることで、電気接続子20は誘電体37に収容固定され
る。このように樹脂モールド部を備えないで、誘電体3
7の成形時に電気接続子20を収納した状態で一体成形
する構成にしても、メス側端子11とオス側端子12の
左右方向への抜けが防止されると共に、ハンダクラック
等による断線や接触不良が防止されるので、ハンダ接続
部の接続信頼性が良くなる。
【0070】この場合、図8(b)に示すように外導体
端子38の外壁に連通孔38aを開設して、誘電体37
とコネクタハウジング39とをその連通孔を介して一体
成形する構成にしても良い、このような構成にしても、
同様にメス側端子11とオス側端子12の左右方向への
抜けが防止されると共に、ハンダクラック等による断線
や接触不良が防止されてハンダ接続部の接続信頼性が良
い上に、コネクタの製作も容易になる。
【0071】以上本発明の実施形態について説明した
が、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々
なる態様で実施できることは勿論である。例えば、上記
の実施の形態ではオス型内導体を有した基板コネクタと
メス型内導体を有したケーブルコネクタの構成に合せ
て、電子部品内蔵仲介コネクタも構成されていたが、も
ちろん逆のタイプにも適用可能なのは言うでもない。ま
た内導体端子は上方部が開口したタイプのものであった
が、外周が筒状に覆われたタイプのものでも良いし、弾
性接触片の形状も上記のような形状に限定されないは言
うまでもない。
【0072】
【発明の効果】本発明に係る電子部品内蔵仲介コネクタ
によれば、2つの基板側コネクタとケーブル側コネクタ
の間に設けらる電子部品内蔵仲介コネクタには、2つに
分けられた内導体端子をチップコンデンサ等のチップ型
電子部品を介して電気的に接続して構成された電気接続
子を、コネクタハウジングに収納した構成になっている
ので、簡易な構造で効率良くチップ型電子部品をコネク
タ内部に実装することが可能であり、組立性に優れると
いう効果がある。また、チップ型電子部品の両端電極が
2つの内導体端子の各端部と強固に接合されているの
で、接続信頼性に優れ、接触不良等を生じることがな
い。
【0073】そして、このような電子部品内蔵仲介コネ
クタを従来用いられてきた嵌合接続前の基板側コネクタ
とケーブル側コネクタの間に入れて両コネクタを嵌合接
続させることにより、簡便にチップ型電子部品を伝送路
に追加することができ、チップ型電子部品が不要であれ
ば、この電子部品内蔵仲介コネクタを取り外して、通常
通りに基板側コネクタとケーブル側コネクタを嵌合接続
させることもできるので、簡単に削除することもでき
る。さらに追加・削除が非常に簡便に行うことができる
ので、例えばチップ型コンデンサの電気容量を伝送路に
合せて変更する場合には、この電子部品内蔵コネクタを
他のものに交換するだけで変更することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る電子部品内蔵仲介コネ
クタの概略構成を示した側断面図である。
【図2】本発明に係る電気接続子の構成を製作工程順に
示した図である。
【図3】実施例1に係るコネクタハウジングの分割形態
を示した図である。
【図4】実施例1に係る電子部品内蔵仲介コネクタの基
板側コネクタとケーブル側コネクタとの嵌合接続後の概
略構成を示した側断面図である。
【図5】本発明の実施例2に係る電子部品内蔵仲介コネ
クタの概略構成を示した側断面図である。
【図6】本発明の実施例3に係るシールド構造を有した
電子部品内蔵仲介コネクタの概略構成を示した側断面図
である。
【図7】実施例3に係る電子部品内蔵仲介コネクタの基
板側シールドコネクタとケーブル側シールドコネクタと
の嵌合接続後の概略構成を示した側断面図である。
【図8】本発明の実施例4に係るシールド構造を有した
電子部品内蔵仲介コネクタの概略構成を示した側断面図
である。
【図9】従来一般に知られる電子部品内蔵ケーブルコネ
クタの概略構成を示した図である。
【図10】従来一般に知られる電子部品内蔵コネクタの
概略構成を示した図である。
【符号の説明】
1 基板側コネクタ 2 ケーブル側コネクタ 3 電子部品内蔵仲介コネクタ 9 電気接続子 10 コネクタハウジング 11 メス側端子 12 オス側端子 13 チップ型電子部品 18 樹脂モールド部
フロントページの続き (72)発明者 吉岡 近弘 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社オートネットワーク技術研究所内 Fターム(参考) 5E021 FA20 FB20 FC19 LA09 LA15 MA09 MA30 MB08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント基板側との電気信号の受け渡し
    が行われる基板側内導体端子を有する基板側コネクタ
    と、ケーブル側との電気信号の受け渡しが行われるケー
    ブル側内導体端子を有するケーブル側コネクタとの間に
    設けられて両コネクタを中継接続する電子部品内蔵仲介
    コネクタであって、該電子部品内蔵仲介コネクタは、コ
    ネクタハウジング内に前記基板側コネクタの基板側内導
    体端子と接触導通する第1内導体端子と、前記ケーブル
    側コネクタのケーブル側内導体端子と接触導通する第2
    内導体端子と、該第1内導体端子と第2内導体端子を電
    気的に接続するチップ型電子部品とからなる電気接続子
    が収納固定されていることを特徴とする電子部品内蔵仲
    介コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記電気接続子は、前記コネクタハウジ
    ングと一体成形されることにより収納固定されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電子部品内蔵仲介コネ
    クタ。
  3. 【請求項3】 前記電気接続子は、前記第1内導体端子
    の前記チップ型電子部品との接続部と、前記チップ型電
    子部品と、前記第2内導体端子の前記チップ型電子部品
    との接続部とが一体的に覆われるように樹脂モールド成
    形された成形部を更に備えていることを特徴とする請求
    項1に記載の電子部品内蔵仲介コネクタ。
  4. 【請求項4】 前記コネクタハウジングが分割可能な分
    割体により構成されていることを特徴とする請求項3に
    記載の電子部品内蔵仲介コネクタ。
  5. 【請求項5】 プリント基板側との電気信号の受け渡し
    が行われる基板側内導体端子と該基板側内導体端子を電
    磁的にシールドする基板側外導体端子を有する基板側コ
    ネクタと、ケーブル側との電気信号の受け渡しが行われ
    るケーブル側内導体端子と該ケーブル側内導体端子を電
    磁的にシールドするケーブル側外導体端子を有するケー
    ブル側コネクタとの間に設けられて両コネクタを中継接
    続する電子部品内蔵仲介コネクタであって、該電子部品
    内蔵仲介コネクタには、前記基板側コネクタの基板側内
    導体端子と接触導通する第1内導体端子と、前記ケーブ
    ル側コネクタのケーブル側内導体端子と接触導通する第
    2内導体端子と、該第1内導体端子と第2内導体端子を
    電気的に接続するチップ型電子部品とからなる電気接続
    子が、前記基板側コネクタの基板側外導体端子と前記ケ
    ーブル側コネクタのケーブル側外導体端子と接触導通す
    る外導体端子内に絶縁性の誘電体を介して収納固定され
    ていると共に、該外導体端子はコネクタハウジング内に
    収容固定されていることを特徴とする電子部品内蔵仲介
    コネクタ。
  6. 【請求項6】 前記電気接続子は、前記誘電体と一体成
    形されることにより収納固定されていることを特徴とす
    る請求項5に記載の電子部品内蔵仲介コネクタ。
  7. 【請求項7】 前記外導体端子の外壁には連通孔が設け
    られると共に、前記誘電体と前記コネクタハウジングと
    が該連通孔を介して一体的に成形されていることを特徴
    とする請求項6に記載の電子部品内蔵仲介コネクタ。
  8. 【請求項8】 前記電気接続子は、前記第1内導体端子
    の前記チップ型電子部品との接続部と、前記チップ型電
    子部品と、前記第2内導体端子の前記チップ型電子部品
    との接続部とが一体的に覆われるように樹脂モールド成
    形された成形部を更に備えていることを特徴とする請求
    項5に記載の電子部品内蔵仲介コネクタ。
  9. 【請求項9】 前記誘電体が分割可能な分割体により構
    成されていることを特徴とする請求項8に記載の電子部
    品内蔵仲介コネクタ。
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