JP2003272180A - 光ピックアップ及び光ディスクドライブ - Google Patents

光ピックアップ及び光ディスクドライブ

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JP2003272180A
JP2003272180A JP2002071687A JP2002071687A JP2003272180A JP 2003272180 A JP2003272180 A JP 2003272180A JP 2002071687 A JP2002071687 A JP 2002071687A JP 2002071687 A JP2002071687 A JP 2002071687A JP 2003272180 A JP2003272180 A JP 2003272180A
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Japan
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optical
detection
light
optical disc
light receiving
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Application number
JP2002071687A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Akiyama
洋 秋山
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクから反射され受光素子に入射され
る検出光の、ラジアル方向とタンジェンシャル方向との
入射位置を補正することができるようにする。 【解決手段】 光ディスク106から受光素子108に
至る検出光路116中に光学素子117を配設し、この
光学素子117を入射補正手段118によって2軸周り
の方向に変位させることにより、受光素子108に入射
される検出光の、ラジアル方向とタンジェンシャル方向
との入射位置を補正することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ピックアップ及
びこの光ピックアップを具備する光ディスクドライブに
関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク、例えば、記録用の光ディス
クには、同期情報(同期パターン)やディスク上のアド
レス情報を示すために、図13のようなウォブル(蛇行
溝)110(特開平11−73656号公報参照)や図
14のようなランドプリピット(以下、LPPと称す
る)111(特開平11−203785号公報参照)な
どが形成されている。微視的に見ると、これらのウォブ
ル110やLPP111などが形成されているため、半
径方向(ラジアル方向)には非周期的構造になってい
る。しかしながら、トラックピッチ周期でトラック溝が
形成されているという観点から見れば周期的構造となっ
ている。ウォブル信号やLPP信号はその非周期的構造
に由来し、プッシュプル信号などのトラック信号は帯域
を落とした周期的構造に由来する。
【0003】これに対応して、図15に示すように、光
ディスクから反射された検出光を受光する受光素子10
8は、少なくともトラックパターン114を2分割する
ように設置され、ウォブル信号やLPP信号は光ディス
クから反射された検出光上のトラックパターンを2分割
する領域の差動信号(A―B)により生成されるが、受
光素子108の分割線115が検出光のスポット109
の中心からずれていると信号のC/Nが非常に劣化す
る。
【0004】例えば、図16に示すように、ホログラム
素子により検出光のスポットを分割しその分割された検
出光を受光素子で受光し、サーボ信号や情報信号を得る
タイプの光学系の場合を考える。このとき、ナイフエッ
ジ法によりA部の光束からフォーカス信号(VA1−V
A2)が生成され、B部,C部のビームの差信号(VB
−VC)からプッシュプル信号が生成される(図17参
照)。検出光とホログラムの分割線がラジアル方向にず
れると、上述したようにウォブル信号のC/Nの低下や
プッシュプル信号にオフセットが生じるなどの不具合が
生じる。一方、トラック溝方向(タンジェンシャル方
向:図15における矢印T方向)にずれると、フォーカ
ス信号やプッシュプル信号を生成する光量が変化するの
で、フォーカス信号の振幅が変化したり、プッシュプル
振幅が変化するなどし、その度合いが大きいとシステム
的に誤差を許容できずドライブ動作に支障をきたす場合
がある。
【0005】実公平06−029776号公報には、光
路中に2軸周りに回転可能な平行平板を設けたことが記
載されている。しかし、実公平06−029776号公
報の発明は、平行平板が光源から記録媒体までの間に設
置されているため、本発明のように、受光素子の分割線
と対物レンズの光軸とを合せることはできない。
【0006】特開2000−348371公報に記載さ
れた発明は、ウォブル検出という面では本案の目的と同
じであるが、平行平板を照明光学系に設置し、LDの非
点隔差をキャンセルしディスク面スポットの特性を向上
させることにより、ウォブル検出精度を向上させようと
するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、受光素子に対する光ディスクからの検出光の入射位
置を補正できるようにすることである。
【0008】本発明の別の目的は、光学素子を2軸方向
に回動させる機構の簡略化を図ることである。
【0009】本発明の別の目的は、光学素子を2軸方向
に回動させる機構の小型化を図ることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光源と、前記光源から発光されたビームを光ディスクに
収束する収束光学系と、前記光ディスク上から反射され
た検出光を受光し前記光ディスクに対する前記検出光の
収束位置に応じた検出信号を出力する受光素子と、前記
光ディスクから前記受光素子に至る検出光路中に配置さ
れた光学素子と、前記光学素子を前記検出光路に対して
それぞれ直交する2軸周りの方向に変位させて前記光デ
ィスクから前記受光素子への検出光の入射位置を補正す
る入射位置補正手段と、を具備する光ピックアップであ
る。
【0011】したがって、光ディスクから反射されて受
光素子に入射される検出光の、ラジアル方向とタンジェ
ンシャル方向との入射位置を補正することが可能とな
る。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の光
ピックアップにおいて、前記入射位置補正手段は、前記
光学素子を支持し前記検出光路に対してそれぞれ直交す
る2軸周りの方向の回転位置が調整自在に設けられた回
転機構である。
【0013】したがって、光ディスクから受光素子に至
る検出光路中に配置された光学素子の向きを回転機構に
よってラジアル方向とタンジェンシャル方向との2軸方
向に回動させることが可能となる。これにより、光ディ
スクから反射されて受光素子に入射される検出光の、ラ
ジアル方向とタンジェンシャル方向との入射位置を補正
することが可能となる。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載の光
ピックアップにおいて、前記回転機構は、固定部に形成
された球面座に摺接される球面部を有する。
【0015】したがって,光学素子を2軸方向に回動さ
せる回転機構の簡略化を図ることが可能となる。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項3記載の光
ピックアップにおいて、前記球面座及び前記球面部の半
径の中心は、前記検出光路における光軸上にある。
【0017】したがって、検出光路の光軸上の一点を中
心に回転機構を回転させることが可能となる。これによ
り、回転機構の調整に必要なスペースを小さくすること
ができる。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
の何れか一記載の光ピックアップにおいて、2軸周りの
方向に変位させる前記光学素子は、検出光を通す平行平
板である。
【0019】したがって、平行平板の2軸方向の傾き角
を調整することにより、平行平板への検出光の入射光軸
と平行平板からの出射光軸とのずれを調整することが可
能となる。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
の何れか一記載の光ピックアップを具備する光ディスク
ドライブである。
【0021】したがって、光ピックアップは光ディスク
から反射されて受光素子に入射される検出光の、ラジア
ル方向とタンジェンシャル方向との入射位置を補正する
ことが可能であるため、情報の記録又は再生の信頼性を
高めることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の光ピックアップにおける
一実施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。図1
は光ピックアップの光学系の配列を示す説明図、図2は
4分割された検出領域上での検出光の入射状態を示す説
明図である。
【0023】まず、図1を参照して光ピックアップ3の
概略構成を、動作とともに説明する。示す。光源である
半導体レーザ101から出射した発散光は、コリメート
レンズ102により略平行光とされ、ビームスプリッタ
103を透過し、偏向プリズム104で光路を90度偏
向され、収束光学系である対物レンズ105に入射さ
れ、光ディスク106の透明基板を透過し記録面上に微
小スポットとして収束される。この微小スポットによ
り、情報の再生、記録あるいは消去が行われる。
【0024】光ディスク106の記録面で反射された光
は、対物レンズ105により再び略平行光とされ、偏向
プリズム104により90度偏向され、ビームスプリッ
タ103により反射され、集光レンズ107により収束
光とされ、受光素子(PD)108に至る。この受光素
子108からは、情報信号、サーボ信号が検出される。
【0025】本発明の光学系では、少なくともトラック
走査方向とトラック横断方向との2方向に分割された領
域の検出光を受光する受光素子領域を必要とする。この
例では4分割された受光素子108を用いているが、3
分割のホログラム領域とそれらで回折された光束を受光
する受光素子との組み合わせでもよい。4分割された受
光素子108の分割線115a,115bは、分割され
た受光素子108の検出光において、トラック横断方向
とトラック走査方向とに対応する方向である。図2に示
すように、トラック溝のある記録面に集光した場合は、
トラックパターン114が出ているR方向がトラック横
断方向(ラジアル方向)で、それと直交する方向がT方
向(タンジェンシャル方向)である。本実施の形態にお
ける受光素子108は、図2に示すように、受光領域が
分割線115a,115bによって4分割されている。
【0026】本実施の形態では、光ディスク106から
受光素子108に至る検出光路116中に光学素子とし
ての平行平板117を具備し、さらに、この平行平板1
17を検出光路116に対してそれぞれ直交する2軸周
りの方向に変位させて光ディスク106からの受光素子
108への検出光の入射位置を補正する入射位置補正手
段としての回転機構118とを具備する。回転機構につ
いては種々の構成が適用可能である。
【0027】ここで、図3及び図4を参照し、回転機構
118の第一の実施例について説明する。図3は回転機
構を示すもので、(a)は検出光の入射方向から見た正
面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。図4は
回転機構を分解して示すもので、(a)は正面図、
(b)は側面図である。
【0028】回転機構118は、タンジェンシャル方向
Tに回転自在及び任意位置固定自在に支持されたタンジ
ェンシャル調整部材119と、このタンジェンシャル調
整部材119によりラジアル方向Rに回転自在及び任意
位置固定自在に支持されたラジアル調整部材120とを
有する。タンジェンシャル調整部材119は、光ピック
アップ3のフレーム(図示せず)に形成された円筒座に
回転自在に支持されるように半円柱形状に形成され、中
央に嵌合孔121を有する。ラジアル調整部材120に
は嵌合孔121に回転自在に嵌合される回転軸122が
形成されている。タンジェンシャル調整部材119及び
ラジアル調整部材120は、互いに直交する方向であっ
て、検出光路116に対しても直交する軸を中心に回転
可能である。これらのタンジェンシャル調整部材119
及びラジアル調整部材120は、図示しないスプリング
の圧力により回転方向の抵抗が付与されているため、そ
の抵抗以上の操作力を受けたときに回動可能であり、操
作力が除かれたときにその位置で安定するように構成さ
れている。
【0029】このような構成において、必要に応じてタ
ンジェンシャル調整部材119及びラジアル調整部材1
20の一方又は両方の回転位置を調整すると、平行平板
117の2軸方向の傾き角が変化するので、平行平板1
17への検出光の入射光軸と平行平板117からの出射
光軸とのずれを調整することができる。すなわち、受光
素子108の分割線115a,115bと検出光109
の位置関係が所定の位置関係に設定される。例えば、受
光素子108の4分割された受光領域の検出信号をそれ
ぞれA,B,C,Dとすると、 (A+D)−(B+C)=0 (A+B)−(C+D)=0 となるように2軸調整を行なう。図16及び図17に示
すように3分割素子の場合は、(A1+A2)−(B+
C)=0となるように2軸調整を行なう。このように調
整することにより、光ディスク106から反射されて受
光素子108に入射される検出光の、ラジアル方向とタ
ンジェンシャル方向との入射位置を補正することができ
る。
【0030】この場合、受光素子108の検出信号を基
に、タンジェンシャル調整部材119及びラジアル調整
部材120の回転角を設定するようにしてもよい。例え
ば、A,B,C,Dの検出信号を演算することにより、
受光素子108の中心に対する検出光のずれ方向とずれ
量とを演算し、そのずれ方向とずれ量とに対応するタン
ジェンシャル調整部材119及びラジアル調整部材12
0の、回転方向並びに回転角を演算し、その演算値を表
示器(図示せず)などに表示して作業者に示すなどの方
法により、作業者に対して作業を支援することができ
る。これにより、光軸調整を正確かつ容易に行うことが
できる。また、タンジェンシャル調整部材119及びラ
ジアル調整部材120の回転角を設定する基礎データ
を、既存の受光素子108の検出信号から得ることがで
きる。
【0031】なお、2軸周りの方向に変位させる光学素
子として、平行平板117を用いたが、光ディスク10
6から反射された検出光を反射により偏向する光学素子
を用いることも考えられる。
【0032】次に、光ディスク106から反射されて受
光素子108に入射される検出光の、ラジアル方向とタ
ンジェンシャル方向との入射位置を補正するための回転
機構の第二、第三、第四の実施例について他の例につい
て説明する。それぞれの実施例において、図1、図3、
図4において説明した回転機構118と同一部分につい
ては同一符号を用いて説明する。
【0033】先ず、図5及び図6を参照し、回転機構の
第二の実施例について説明する。図5は回転機構を示す
もので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平
面図である。図6は回転機構を分解して示すもので、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【0034】本実施例の回転機構123が、図3及び図
4に示す回転機構118と異なる点は次の通りである。
タンジェンシャル調整部材119は一端に円柱形状の回
転軸124を有し、この回転軸124が光ピックアップ
3のフレーム(図示せず)に形成された円筒形の軸受座
に回転自在に支持される。このタンジェンシャル調整部
材119は、図示しないスプリングの圧力により回転方
向の抵抗が付与されているため、その抵抗以上の操作力
を受けたときに回動可能であり、操作力が除かれたとき
にその位置で安定するように構成されている。他の構造
については図3及び図4において説明した構造と同様で
ある。
【0035】このような構成において、必要に応じてタ
ンジェンシャル調整部材119及びラジアル調整部材1
20の一方又は両方の回転位置を調整し、平行平板11
7の向きを調整することにより、受光素子108の分割
線115a,115bと検出光109の位置関係が所定
の位置関係に設定される。
【0036】次に、図7及び図8を参照し、回転機構の
第三の実施例について説明する。図7は回転機構を示す
もので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平
面図である。図8は回転機構を分解して示すもので、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【0037】本実施例の回転機構125が、図3及び図
4に示す回転機構118と異なる点は次の通りである。
タンジェンシャル調整部材126はL字形の形状をも
ち、その水平方向の板127にはラジアル調整部材12
0の回転軸122を支持する嵌合孔121が形成され、
垂直方向の板128には光ピックアップ3のフレーム
(図示せず)に設けられた軸受に回転自在に支持される
ように回転軸129が設けられている。回転軸129の
回転方向はラジアル方向Rである。このタンジェンシャ
ル調整部材119は、図示しないスプリングの圧力によ
り回転方向の抵抗が付与されているため、その抵抗以上
の操作力を受けたときに回動可能であり、操作力が除か
れたときにその位置で安定するように構成されている。
他の構造については図3及び図4において説明した構造
と同様である。
【0038】このような構成において、必要に応じてタ
ンジェンシャル調整部材126及びラジアル調整部材1
20の一方又は両方の回転位置を調整し、平行平板11
7の向きを調整することにより、受光素子108の分割
線115a,115bと検出光109の位置関係が所定
の位置関係に設定される。
【0039】さらに、図9及び図10を参照し、回転機
構の第四の実施例について説明する。図9は回転機構の
斜視図、図10は回転機構の正面図である。
【0040】本実施例における回転機構130は、平行
平板117を支持する一つの調整部材131を有する。
調整部材131には、光ピックアップのハウジングなど
の固定部132(図10参照)に形成された球面座13
3に摺接される球面部134が形成されている。この調
整部材131は、球面部134とフレームの球面座13
3とに所望の摩擦力が付与されるようにスプリング(図
示せず)により付勢され、その付勢力より大きい操作力
を受けたときに、タンジェンシャル方向、ラジアル方向
を含む所望の方向に回動可能である。図10に示すよう
に、球面座133及び球面部134の半径rの中心13
5は、検出光路116における光軸上にある。
【0041】このような構成において、必要に応じて調
整部材131を平行平板117とともに所望の方向に回
動させることにより、受光素子108の分割線115
a,115bと検出光109の位置関係が所定の位置関
係に設定される。
【0042】本実施例の回転機構130は、一つの調整
部材131の回転方向の位置を調整するだけで、タンジ
ェンシャル方向とラジアル方向との平行平板117の向
きを調整することができるため、機構の簡略化を図るこ
とができる。また、球面座133及び球面部134の半
径rの中心は、検出光路116における光軸上にあるの
で、検出光路116の光軸上の一点を中心135に回転
機構130を回転させることが可能となる。これによ
り、回転機構130の調整に必要なスペースを小さくす
ることができる。
【0043】なお、調整部材131を樹脂成形品にする
ことにより、複雑な形状のものをより安価に提供するこ
とができる。光を通すための平行平板117を透明樹脂
で成形する場合、調整部材131を平行平板117とと
もに一体に成形してもよい。このようにすることによっ
て、さらなる組み立て工数の低減が可能となり、低コス
ト化を促進することができる。
【0044】情報を記録する媒体として使用されている
光ディスクについて説明する。一般的なCD−RとCD
−Eは、書き込み(記録)が可能なCD(Compac
tDisc)である。前者のCD−R(CD−Reco
rdable)は、1回だけの書き込みが可能なCD
で、CD−Write Onceとも言われている。後
者のCD−E(CD−Erasable)は、複数回の
書き込みが可能なCDで、CD−RW(CD−Rewr
itable)とも言われている。大容量の情報を記録
する光ディスクとしては、DVD−ROM、DVD±
R、DVD±RWなどが知られている。
【0045】本発明が適用される光ピックアップ及び光
ディスクドライブは、光ディスクへの情報の記録と、光
ディスクに記録されている情報の再生との両方が可能で
ある型式、光ディスクに記録されている情報の再生のみ
は可能であるが光ディスクへの情報の記録はできない型
式の何れであってもよい。また、数少ないが、光ディス
クへの情報の記録は可能であるが光ディスクに記録され
ている情報の再生ができない形式のものにも適用され
る。
【0046】ここで、図11を参照し、図1に示す光ピ
ックアップ3を具備する光ディスクドライブ20につい
て説明する。この例では前述のCD−R、CD−E、D
VD−ROM、DVD±R、DVD±RWなどを光ディ
スクとして用い、情報の記録と再生とを可能にした光デ
ィスクドライブとして説明する。図11は光ディスクド
ライブ20の要部の構成を示す機能ブロック図である。
【0047】図11に示すように、光ディスクドライブ
20は、光ディスク1(図1における光ディスク106
も含む)、この光ディスク1が装着されるターンテーブ
ル(図示せず)を回転駆動するスピンドルモータ2、図
1を用いて説明した光ピックアップ3、モータドライバ
4、リードアンプ5、サーボ手段6、CDデコーダ7、
ATIPデコーダ8、レーザコントローラ9、CDエン
コーダ10、CD−ROMエンコーダ11、バッファR
AM12、バッファマネージャ13、CD−ROMデコ
ーダ14、ATAPI/SCSIインターフェース1
5、D/Aコンバータ16、ROM17、CPU18、
RAM19などにより構成されている。図11に示され
た、LBとは、光ピックアップ3から光ディスク1に出
射されるレーザ光、Audioとは、オーディオ出力信
号である。
【0048】図11において、矢印はデータや信号が主
に流れる方向を示している。CPU18は各部のブロッ
クを制御するように、各ブロックに対してシステムバス
(図示せず)により接続されている。光ピックアップ3
は、基本的には図1により説明したが、フォーカスアク
チュエータ、トラックアクチュエータなどを有してい
る。
【0049】次に、光ディスクドライブ20の動作につ
いて説明する。再生に際しては、光ピックアップ3によ
って得られた再生信号が、リードアンプ5により増幅さ
れて2値化された後、CDデコーダ7に入力される。入
力された2値化データは、CDデコーダ7においてEF
M(Eight to Fourteen Modul
ation)復調される。なお、記録データは8ビット
ずつ纏められてEFM変調されており、このEFM変調
では、8ビットを14ビットに変換し、結合ビットを3
ビット付加して合計17ビットとする。この場合に、結
合ビットは、それまでの「1」と「0」の数が平均的に
等しくなるように付加される。これを「DC成分の制
御」といい、DCカットされた再生信号のスライスレベ
ル変動が抑圧される。
【0050】復調されたデータは、デインターリーブと
エラー訂正の処理が行われる。その後、このデータは、
CD−ROMデコーダに入力され、データの信頼性を高
めるために、さらに、エラー訂正の処理が行われる。こ
のように、2回のエラー訂正の処理が行われたデータ
は、バッファマネージャ13によって一旦バッファRA
M12に蓄えられ、セクタデータとして揃った状態で、
ATAPI/SCSIインターフェース15を介して、
図示しないホストコンピュータに一気に転送される。な
お、音楽データの場合には、CDデコーダ7から出力さ
れたデータが、D/Aコンバータ16に入力され、アナ
ログのオーディオ出力信号Audioとして取り出され
る。
【0051】記録に際しては、ATAPI/SCSIイ
ンターフェース15を通してホストコンピュータから送
られてきたデータは、バッファマネージャ13によって
一旦バッファRAM12に蓄えられる。そして、バッフ
ァRAM12内にある程度の量のデータが蓄積された状
態で記録動作が開始されるが、この場合には、その前に
レーザスポットを書き込み開始地点に位置させる必要が
ある。この書き込み開始地点は、トラックの蛇行により
予め光ディスク1に刻まれているウォブル信号により求
められる。
【0052】ウォブル信号には、ATIPと呼ばれる絶
対時間情報が含まれており、この情報が、ATIPデコ
ーダ8によって取り出される。また、このATIPデコ
ーダ8によって生成される同期信号は、CDエンコーダ
10に入力され、光ディスク1上の正確な位置へのデー
タの書き込みを可能にしている。バッファRAM12の
データは、CD−ROMエンコーダ11やCDエンコー
ダ10において、エラー訂正コードの付加や、インター
リーブが行われ、レーザコントローラ9、光ピックアッ
プ3を介して光ディスク1に記録される。
【0053】なお、EFM変調されたデータは、ビット
ストリームとしてチャンネルビットレート4.3218
Mbps(標準速)で光源(LD)101を駆動する。
この場合の記録データは、588チャンネルビット単位
でEFMフレームを構成する。チャンネルロックとは、
このチャンネルビットの周波数クロックを意味する。以
上が図11に示す光ディスクドライブ20の構成と動作
の概要である。
【0054】この光ディスクドライブ20を使用した情
報処理装置21の概略を図12に示す。この情報処理装
置21は、CPUを含むマイクロコンピュータ22、キ
ーボードやマウスなどの入力装置23、CRTやLCD
などを用いた表示装置24とにより構成されている。
【0055】以上のように、検出光路116中に平行平
板117を設置し、光ディスク106から反射された検
出光を受光素子108により検出し、このときの受光素
子108の検出信号を基にして、回転機構118によっ
て組付け時に調整することにより、検出光と受光素子1
08の分割線115a,115bとの位置関係の初期状
態を良好にでき、ウォブル信号やLPP信号など光ディ
スク106の溝横断方向に非周期的な溝形状からの情報
信号成分の経時的な品質劣化のマージンを増やすことが
できる。それにより、光ディスク106の回転数制御や
ライトクロックの生成,アドレス情報,同期情報の取り
出しなどが正確に行え、エラーが少なく記録再生動作に
関し信頼性の高い光ディスクドライブ20を提供するこ
とができる。また、フォーカス信号やプッシュプル信号
を生成する光量の経時的変化に対するマージンを増やす
ことができるので、その変化に起因するシステム的な支
障を低減でき、信頼性の高い光ピックアップ3を提供す
ることができる。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の光ピックアップは、光デ
ィスクから受光素子に至る検出光路中に配置された光学
素子を有し、この光学素子を入射補正手段によって2軸
周りの方向に変位させることにより、光ディスクから反
射されて受光素子に入射される検出光の、ラジアル方向
とタンジェンシャル方向との入射位置を補正することが
できる。
【0057】請求項2記載の発明は、請求項1記載の光
ピックアップにおいて、入射位置補正手段は、光学素子
を支持し検出光路に対してそれぞれ直交する2軸周りの
方向の回転位置が調整自在に設けられた回転機構である
ので、光ディスクから受光素子に至る検出光路中に配置
された光学素子の向きを回転機構によってラジアル方向
とタンジェンシャル方向との2軸方向に回動させること
ができる。これにより、光ディスクから反射されて受光
素子に入射される検出光の、ラジアル方向とタンジェン
シャル方向との入射位置を補正することができる。
【0058】請求項3記載の発明は、請求項2記載の光
ピックアップにおいて、回転機構は、固定部に形成され
た球面座に摺接される球面部を有するので、光学素子を
2軸方向に回動させる回転機構の簡略化を図ることがで
きる。
【0059】請求項4記載の発明は、請求項3記載の光
ピックアップにおいて、球面座及び球面部の半径の中心
は、検出光路における光軸上にあるので、検出光路の光
軸上の一点を中心に回転機構を回転させることができ、
これにより、回転機構の調整に必要なスペースを小さく
することができる。
【0060】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
の何れか一記載の光ピックアップにおいて、2軸周りの
方向に変位させる光学素子は、検出光を通す平行平板で
あるので、平行平板の2軸方向の傾き角を調整すること
により、平行平板への検出光の入射光軸と平行平板から
の出射光軸とのずれを調整することができる。
【0061】請求項6記載の光ディスクドライブは、請
求項1ないし5の何れか一記載の光ピックアップを具備
するので、光ピックアップは光ディスクから反射されて
受光素子に入射される検出光の、ラジアル方向とタンジ
ェンシャル方向との入射位置を補正することが可能であ
るため、情報の記録又は再生の信頼性を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における光ピックアップ
の光学系の配列を示す説明図である。
【図2】4分割された検出領域上での検出光の入射状態
を示す説明図である。
【図3】回転機構の第一の実施例を示すもので、(a)
は検出光の入射方向から見た正面図、(b)は側面図、
(c)は平面図である。
【図4】回転機構を分解して示すもので、(a)は検出
光の入射方向から見た正面図、(b)は側面図である。
【図5】回転機構の第二の実施例を示すもので、(a)
は検出光の入射方向から見た正面図、(b)は側面図、
(c)は平面図である。
【図6】その回転機構を分解して示すもので、(a)は
検出光の入射方向から見た正面図、(b)は側面図であ
る。
【図7】回転機構の第三の実施例を示すもので、(a)
は検出光の入射方向から見た正面図、(b)は側面図、
(c)は平面図である。
【図8】その回転機構を分解して示すもので、(a)は
検出光の入射方向から見た正面図、(b)は側面図であ
る。
【図9】回転機構の第四の実施例を示す斜視図である。
【図10】回転機構の正面図である。
【図11】光ディスクドライブの要部の構成を示す機能
ブロック図である
【図12】情報処理装置の概略を示す機能ブロック図で
ある。
【図13】光ディスクのウォブル形状を示す斜視図であ
る。
【図14】光ディスクのランドプリピット形状を示す斜
視図である。
【図15】2分割された検出領域上での検出光の入射状
態を示す説明図である。
【図16】3分割された検出領域上での検出光の入射状
態を示す説明図である。
【図17】3分割された検出領域からの検出信号の処理
を説明する説明図である。
【符号の説明】
101 光源 105 収束光学系 1,106 光ディスク 108 受光素子 116 検出光路 117 光学素子、平行平板 118,123,125,130 回転機構(入射位置
補正手段) 3 光ピックアップ 132 固定部 133 球面座 134 球面部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、 前記光源から発光されたビームを光ディスクに収束する
    収束光学系と、 前記光ディスク上から反射された検出光を受光し前記光
    ディスクに対する前記検出光の収束位置に応じた検出信
    号を出力する受光素子と、 前記光ディスクから前記受光素子に至る検出光路中に配
    置された光学素子と、 前記光学素子を前記検出光路に対してそれぞれ直交する
    2軸周りの方向に変位させて前記光ディスクから前記受
    光素子への検出光の入射位置を補正する入射位置補正手
    段と、を具備する光ピックアップ。
  2. 【請求項2】 前記入射位置補正手段は、前記光学素子
    を支持し前記検出光路に対してそれぞれ直交する2軸周
    りの方向の回転位置が調整自在に設けられた回転機構で
    ある請求項1記載の光ピックアップ。
  3. 【請求項3】 前記回転機構は、固定部に形成された球
    面座に摺接される球面部を有する請求項2記載の光ピッ
    クアップ。
  4. 【請求項4】 前記球面座及び前記球面部の半径の中心
    は、前記検出光路における光軸上にある請求項3記載の
    光ピックアップ。
  5. 【請求項5】 2軸周りの方向に変位させる前記光学素
    子は、検出光を通す平行平板である請求項1ないし4の
    何れか一記載の光ピックアップ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5の何れか一記載の光ピ
    ックアップを具備する光ディスクドライブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008533518A (ja) * 2005-03-11 2008-08-21 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 光学走査装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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