JP2008533518A - 光学走査装置 - Google Patents

光学走査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008533518A
JP2008533518A JP2008500320A JP2008500320A JP2008533518A JP 2008533518 A JP2008533518 A JP 2008533518A JP 2008500320 A JP2008500320 A JP 2008500320A JP 2008500320 A JP2008500320 A JP 2008500320A JP 2008533518 A JP2008533518 A JP 2008533518A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detector
optical
reflected
scanning device
radiation beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008500320A
Other languages
English (en)
Inventor
ウェー テュケル,テューニス
テー ハー エフ リンデンバウム,クーン
ハー ウェー ヘンドリクス,ベルナルデュス
スタリンガ,シュールト
ハー イェー イミンク,アルベルト
カイペル,ステイン
エス チェン,ミン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Koninklijke Philips NV
Koninklijke Philips Electronics NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koninklijke Philips NV, Koninklijke Philips Electronics NV filed Critical Koninklijke Philips NV
Publication of JP2008533518A publication Critical patent/JP2008533518A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/135Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
    • G11B7/1365Separate or integrated refractive elements, e.g. wave plates
    • G11B7/1369Active plates, e.g. liquid crystal panels or electrostrictive elements
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/135Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
    • G11B7/1381Non-lens elements for altering the properties of the beam, e.g. knife edges, slits, filters or stops
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/08Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/0908Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for focusing only
    • G11B7/0909Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for focusing only by astigmatic methods

Abstract

光学走査装置(1)は、放射線源(7)と、検出器(23)と、ビームスプリッタ(9)とを含む。放射線源(7)は、光学記録担体(3)の情報層(2)を走査するために、第一光路(19a)に沿って入射放射線ビーム(4,20)を提供する。検出器(23)は、光学記録担体から反射される放射線ビーム(22)の少なくとも一部を検出する。ビームスプリッタ(9)は、第一光路に沿って放射線源から受ける入射放射線ビームを光学記録担体に向かって透過する。ビームスプリッタ(9)は、光学記録担体から受ける反射ビームを第二の異なる光路(19b)に沿って検出器にも透過する。光学走査装置は、ビームスプリッタと検出器との間の第二光路上に位置付けられるビーム偏向素子(30;130;230;330;630;830;930)をさらに含む。ビーム偏向素子(30;130;230;330;630;830;930)は、検出器上に入射する反射放射線ビームの横方向位置を所定範囲に亘って調節するために、反射放射線ビームの経路を制御可能に偏向するように配置される。

Description

本発明は、光学走査装置、並びに、そのような装置の動作及び製造の方法に関する。本発明の実施態様は、レーザ及び検出器の相互に対する不整列を補償するのに特に適している。
光ディスクを読み取るために使用される光学走査装置では、ディスクを走査するために使用される光がディスクの情報層の上に正しく集束されることが重要である。結果的に、光学走査装置は、通常、焦点誤差検出器を利用し、情報層上の光の集束を制御するために信号が使用される。
光学走査装置において使用される最も普通の焦点誤差検出方法は、ディスクから反射される光の形状又は光強度分布が光の焦点誤差に従って変化するという事実を利用する。典型的には、ディスクから反射される光(又は少なくともその一部)は、多区画光検出器によって受光され、焦点誤差検出信号として使用される検出器の各部分からの(受光強度を示す)出力信号中の不均衡を伴う。
例えば、焦点誤差検出の非点方法が日本国公報B−54−41883号に記載されている。ディスクから反射される光は、円柱レンズのような非点素子を通過されることによって非点収差が与えられる。次に、反射光は互いに垂直な2つの焦線内に集束され、結果として得られるビームプロファイルは、2つの焦線の間のほぼ中間の最小錯乱の位置(典型的には「最小錯乱円」と呼ばれる)で円形の状態である。
ディスクから反射される光を受光するために、四分円光検出器が最小錯乱円の位置に配置される。よって、走査されるディスク上に光が正しく集束されるとき、反射光によって4区画光検出器の検出表面に形成されるスポットの形状は、実質的に円形である。
ディスク上に入射する光が正しく集束されないならば、反射光によって形成されるスポットの形状は形を変え(例えば、それは楕円になり得る)、その形状(例えば、楕円の向き)はディスクを走査するために使用される光がディスクの上又は下に集束されるかに依存する。よって、四分円光検出器の4つの検出素子の各々に入射する光強度を測定することによって、ディスク上の光の集束を制御するために焦点誤差信号が実現され得る。例えば、光検出器の対角的に反対の検出器素子からの出力を合計することによって、第一及び第二の出力信号が実現され得る。次に、2つの出力信号の間の差が焦点誤差検出信号として取られる。
上記の技術は、反射ビームが(走査ディスクの焦点が合っているときも)四分円検出器上に芯出しされて配置される円形スポットを形成すること、即ち、円形スポットの4分の1が検出器の4つの素子の各々の上に入射することを想定している。ビーム着陸誤差は、検出器上に芯出しされて集束されることからのスポットのずれである。ビーム着陸誤差は、焦点誤差信号及びトラッキング誤差信号に直接的な影響を有し、ビーム着陸誤差が大き過ぎるならば、光学走査装置は不十分な性能を達成し得るか或いは完全に失敗さえし得るという結果を伴う。もしビーム着陸誤差が大き過ぎるならば、ディスク上での走査光の集束を変更するために使用されるサーボコントローラは、ディスク上の光の焦点又はディスクに沿う光のトラッキングを正しく制御し得ないことがあり得る。
典型的には、製造中、ビーム着陸誤差を最小限化するために、光学走査装置内の光学素子の位置は最適化される。しかしながら、光学素子の位置は、温度変化及び/又は装置の耐用年数中の素子の漸進的移動(素子のクリープ)の故に移動され、悪い装置性能を招き、究極的には、装置の動作における完全な故障を引き起こし得る。
ここに或いは他の場所で言及されるか否かに拘わらず、従来技術の1つ又はそれよりも多くの問題点に対処することが本発明の実施態様の目的である。
本発明の第一の特徴によれば、光学記録担体の情報層を走査するために、第一光路に沿って入射放射線ビームを提供するための放射線源と、光学記録担体から反射される放射線ビームの少なくとも一部を検出するための検出器と、第一光路に沿って放射線源から受光される入射放射線ビームを光学記録担体に向かって透過し、且つ、光学記録担体から受光される反射ビームを第二の異なる光路に沿って検出器に透過するためのビームスプリッタとを含む光学走査装置が提供され、光学走査装置は、ビームスプリッタと検出器との間の第二光路上に位置付けられ、且つ、検出器上に入射する反射放射線ビームの横方向位置を所定範囲に亘って調節するために、反射放射線ビームの経路を制御可能に偏向するよう配置されるビーム偏向素子をさらに含む。
そのようなビーム偏向素子を利用することによって、装置は、ビーム着陸誤差を最小限化するために、放射線の反射ビームが検出器上に正しく位置付けられることを保証する。よって、この素子は、装置が(老化又は温度に起因する)光学素子の位置の変動を補償することを可能にし、さもなければ、反射ビームは検出器上に横方向に不正に位置付けられる。そのような機能は、焦点誤差を決定するために検出器上で単一のスポットだけを利用する光学走査装置において特に有用であるが、誤差補正のために、検出器の異なる部分の上に集束される3つ又はそれよりも多くのスポットを使用する装置においても等しく利用され得る。もし装置が3つ又はそれよりも多くのスポットと共に使用されるならば、1つの装置はスポットをもたらすために使用される全てのビームを偏向するために使用され得るし、或いは、代替的に、異なるビーム偏向素子が各ビームのために利用され得る。
ビーム偏向素子は、屈折によって反射放射線ビームの経路を変更するように配置され得る。
ビーム偏向素子は、可変屈折率を有する材料を含み、材料の少なくとも一方の表面は、垂直にではないが、第二光路を横断して延在し得る。
可変屈折率を有する材料は、ネマチック液晶を含み得る。
ビーム偏向素子は、第一屈折率を有する第一流体と、界面に亘って第一流体から分離された第二の異なる屈折率を有する第二流体とを有する室を含み、界面は、第二光路を横断して延在し、界面の構造を変更するように配置される界面コントローラを含み得る。
前記界面コントローラは、界面の形状を変更するように配置され得る。
好ましくは、界面コントローラは、光路に対する前記界面の角度を変更するように配置され得る。
好ましくは、流体の一方は電気的に影響を受け易く(例えば、伝導的であり或いは極性を有する)、界面コントローラは、エレクトロウェッティング効果を利用する界面の構造を変更するように配置され得る。
好ましくは、前記界面は、実質的に平面的である。
前記界面は、検出器上の反射ビームを集束するために湾曲し得る。
光学走査装置は、検出器によって検出される信号に依存して、ビーム偏向素子によってもたらされる偏向を変更するように配置されるビーム偏向コントローラをさらに含み得る。
焦点誤差信号が非点収差法によって形成され、光学記録担体から反射される放射線ビームが検出器上に単一のスポットのみを形成し得る。
検出器は、少なくとも2つの検出器素子を含み得る。
好ましくは、検出器は四分円検出器であり、ビーム偏向素子は、横方向位置を検出器上に入射する反射放射線ビームの第一方向に調節するために、反射放射線ビームの経路を制御可能に偏向するように配置され、光学走査装置は、ビームスプリッタと検出器との間の第二光路上に位置付けられ、且つ、検出器上に入射する反射放射線ビームの横方向位置を第一方向に対して実質的に垂直な第二方向に調節するために、反射放射線ビームの経路を制御可能に偏向するよう配置されるさらなるビーム偏向素子を含む。
本発明の第二の特徴によれば、光学走査装置を動作する方法が提供され、前記装置は、光学記録担体の情報層を走査するために、第一光路に沿って入射放射線ビームを提供するための放射線源と、光学記録担体から反射される放射線ビームの少なくとも一部を検出するための検出器と、第一光路に沿って放射線源から受光される入射放射線ビームを光学記録担体に向かって透過し、且つ、光学記録担体から受光される反射ビームを第二の異なる光路に沿って検出器に透過するためのビームスプリッタと、ビームスプリッタと検出器との間の第二光路上に位置付けられ、且つ、検出器上に入射する反射放射線ビームの横方向位置を所定範囲に亘って調節するために、反射放射線ビームの経路を制御可能に偏向するよう配置されるビーム偏向素子とを含み、当該方法は、検出器上に入射する反射放射線ビームを所定の横方向位置にもたらすために、ビーム偏向素子によって反射放射線ビームの経路にもたらされる偏向を制御するステップを含む。
本発明の第三の特徴によれば、光学走査装置を製造する方法が提供され、当該方法は、光学記録担体の情報層を走査するために、第一光路に沿って入射放射線ビームをもたらすための放射線源を提供するステップと、光学記録担体から反射される放射線ビームの少なくとも一部を偏向するための検出器を提供するステップと、第一光路に沿って放射線源から受光される入射放射線ビームを光学記録担体に向かって透過し、且つ、光学記録担体から受光される反射ビームを第二の異なる光路に沿って検出器に透過するためのビームスプリッタを提供するステップと、ビームスプリッタと検出器との間の第二光路上に位置付けられ、且つ、検出器上に入射する反射放射線ビームの横方向位置を所定範囲に亘って調節するために、反射放射線ビームの経路を制御可能に偏向するよう配置されるビーム偏向素子を提供するステップとを含む。
添付の図面を参照して、ほんの一例として、本発明の実施態様を今や記載する。
本発明者は、ビーム着陸誤差のクリープ及び温度依存の問題点が、光学走査装置内にビーム偏向素子を組み込むことによって軽減され得ることを悟った。ビーム偏向素子は、制御可能に可変な方法で、素子上に入射する放射線の経路を変更するよう作用する。ビーム偏向素子は、放射線ビームの経路を所定範囲に亘って制御可能に変更するよう配置される。ビーム偏向素子は、検出器の表面上に反射される放射線ビームによって形成されるスポットの位置を制御するよう走査装置内に位置付けられる。具体的には、ビーム検出器素子は、スポットが所定の好適な位置(例えば、検出器に対して中心)にあることを保証するために、所定範囲に亘って検出器上に反射ビームによって形成されるスポットの横方向位置を変更するよう配置される。
ビーム偏向素子を含む光学走査装置が今やより詳細に記載され、次に、引き続き、好適実施態様のビーム偏向素子のさらなる詳細が記載される。
図1は、第一放射線ビーム4を用いて第一光学式記録担体3の第一情報層2を走査するための装置1を示しており、装置は対物レンズ系8を含む。
光学式記録担体3は、透明層5を含み、その一方の側に情報層2が配置されている。透明層5から離れて面する情報層2の側は、保護層6によって環境的影響から保護されている。装置に面する透明層の側は、入射面と呼ばれる。透明層5は、情報層2のための機械的支持をもたらすことによって光学情報担体3のための基板として作用している。代替的に、透明層5は、情報層を保護するという唯一の機能を有し得るのに対し、機械的支持は、情報層2の他の側の上の層、例えば、保護層6によって、或いは、最上部の情報層に接続される追加的な情報層及び透明層によって提供される。情報層は、図1に示されるようなこの実施態様においては、透明層5の厚さに対応する第一情報層深さ27を有することが分かる。情報層2は、担体3の表面である。
情報は、図面には表示されない実質的に平行な、同心的、又は、螺旋状のトラック内に配置される光学的に検出可能な印の形態で、記録担体の情報層2上に記憶される。トラックは、集束放射線ビームのスポットによって追跡され得る。印は、如何なる光学的に読み取り可能な形態、例えば、ピット、反射係数を備える地域、周囲と異なる磁化の方向、又は、これらの形態の組み合わせでもあり得る。光学記録担体3がディスクの形状を有する場合。
図1に示されるように、光学走査装置1は、放射線源7と、コリメータレンズ18と、ビームスプリッタ9と、光軸19aを有する対物レンズ系8と、検出系10とを含む。さらに、光学走査装置1は、サーボ回路11と、焦点アクチュエータ12と、ラジアルアクチュエータ13と、誤差補正のための情報処理装置14とを含む。
この具体的な実施態様において、放射線源7は、第一放射線ビーム4、第二放射線ビーム4’、及び、第三放射線ビーム4”を連続的に或いは同時に供給するために配置されている。例えば、放射線源7は、放射線ビーム4,4’,4”を連続的に供給するための回転可能な半導体レーザ、或いは、これらの放射線ビームを同時に供給するための3つの半導体レーザを含み得る。
放射線ビーム4は、波長λ及び偏光pを有し、放射線ビーム4’は、波長λ及び偏光pを有し、放射線ビーム4”は、波長λ及び偏光pを有する。波長λ、λ、及び、λは全て異なる。好ましくは、如何なる2つの波長の間の差は、20nm以上であり、より好ましくは、50nmである。偏光p、p、及び、pの2以上は互いに異なり得る。
コリメータレンズ18は、放射線ビーム4を実質的に平行なビーム20に変換するために光軸19a上に配置されている。同様に、それは放射線ビーム4’及び4”を2つのそれぞれ実質的に平行なビーム20’及び20”に変換する(図1に図示されていない)。
ビームスプリッタ9は、放射線ビームを対物レンズ系8に向けて透過するために配置されている。好ましくは、ビームスプリッタ9は、光軸に対して角度α、より好ましくは、α=45°で傾斜される平面的な平行板で形成されている。この具体的な実施態様において、対物レンズ系8の光軸19aは、放射線源7の光軸と共通である。
対物レンズ系8は、情報層2の位置に第一走査スポット16を形成するよう、平行化された放射線ビーム20を第一集束放射線ビーム14に変換するために配置されている。
走査中、記録担体3はスピンドル(図1には示されていない)上で回転し、次に、情報層2は透明層5を通じて走査される。集束放射線ビーム15は情報層2上に反射し、それによって、反射ビーム21を形成し、それは前進集束ビーム15の光路上に戻る。対物レンズ系8は、反射放射線ビーム21を反射平行放射線ビーム22に変換する。ビームスプリッタ9は、反射放射線22の少なくとも一部を検出系10に向かって透過することによって、前進放射線ビーム20を反射放射線ビーム22から分離する。図示される具体的な実施態様において、ビームスプリッタ9は偏光ビームスプリッタである。4分の1波長板9’が、光軸19に沿ってビームスプリッタ9と対物レンズ系8との間に位置付けられている。4分の1波長板9’と偏光ビームスプリッタ9との組み合わせは、反射放射線ビーム22の大部分が検出系光軸19bに沿って検出系10に向かって透過されることを保証する。
検出系10は、収束レンズ25と、四分円検出器23とを含み、それらは反射放射線ビーム22の前記部分を捕捉するために配置されている。光軸19bは検出器23の中心を通過している。検出系は、少なくとも1つのビーム偏向素子30をさらに含む。ビーム偏向素子は、ビーム分割器9と検出器23との間に位置付けられている。ビーム偏向器素子によって(反射ビーム22に)もたらされる偏向は可変である。光軸19bに対する反射ビームの角度は、検出器23上に形成されるスポットの横方向位置を変更するために、ビーム偏向器素子によって変更される。この実施態様において、検出器23は四分円検出器である、即ち、それは4つの検出器素子に分割されている。各検出器素子は、素子に入射する光の強度を検出するよう配置されている。反射ビームが四分円検出器23上で芯出しされて位置付けられることを保証するために、偏向は典型的には変更される。
図2A及び2Bは、検出器素子23の平面図を示している。検出器素子23は4つの別個のセグメント又は素子に分割され、各々は出力S1,S2,S3,S4をそれぞれもたらす。検出器23の表面は、典型的には、平面的である。この実施態様において、表面はXY平面内に延在している。実線の円形線は、走査ビームが光学記録担体上に正しく集束されるときに、反射ビームによって形成される円形スポットを例証している。
図2Aにおいて、スポットは、スポットの4分の1が検出器の各四分円内に整列された状態で、検出器23上に正しく芯出しされて配置されている。図2Bには、スポットはX方向に横方向に変位され、スポットの好適位置が円形破線によって表示されていることが見られる。
もし反射ビーム22によって形成されるスポットが(図2Bに示されるように)所望位置から変位するならば、反射ビームは、集合ビームのスポットが四分円検出器23上に正しく芯出しされて位置付けられるよう、ビーム偏向素子によって偏向される。このように、ビーム偏向素子によってもたらされる偏向は、反射ビームスポットが検出器上に正しく配置されるのを保証するために制御される。所望の中心位置からのスポットの望ましくない横方向変位は、気候(温度及び湿度)のような環境条件、及び、輸送(衝撃/振動/バンプ)、並びに、装置が反らされることに起因する光学走査装置内での素子の変形、シフト、又は、傾斜を含む、幾つかの要因によって引き起こされ得る。
着陸誤差(BL)は、以下のように定められ得る。
Figure 2008533518
及びPが2つの直交方向におけるビーム着陸誤差の成分である場合。例えば、P及びPは、以下のように定められ得る。
Figure 2008533518
反射ビームによって形成されるスポットが円形である、即ち、走査される光学記録担体ビームの焦点が正しく合っていると想定するなばら、S1,S2,S3,S4が検出器23の各検出器素子上に入射する光の強度を表示するそれぞれの信号である場合。図2A及び2B及び上記の等式を比べると、スポットが図2Aに示される位置にあるとき、即ち、検出器に対して芯出しされて位置付けられるとき、ビーム着陸誤差はゼロであることが理解されよう。
ビーム偏向素子によってもたらされる偏向の量は、ジッタを利用することによって制御され得る。換言すれば、ビーム偏向整列によってもたらされる偏向の量は、偏向の現在レベルの上及び下に少量だけ変更され、これがビーム着陸誤差に対して有する効果は、ビーム着陸誤差を減少するために偏向がどのように変更される必要があるかを決定するために利用される。そのような制御機構は、4−四分円検出器との使用に特に適している。
代替的に、ビーム偏向素子によってもたらされる偏向の量は、ビーム着陸誤差をフィードバックとして使用することによって制御され得る。ビーム着陸誤差信号を決定する1つの既知の方法は、3−スポット−プッシュプル方法を採用することである。この方法は3つの検出器素子、即ち、2つの追加的な2−セグメント検出器素子を伴う、4−四分円検出器素子を利用する。中心スポットが4−四分円検出器素子上に形成され、衛星スポットが2−セグメント検出器素子のそれぞれの上に形成される。ディスクを走査するビームが正しく集束されるや否や、ビーム着陸誤差はビーム偏向素子によってもたらされる偏向を制御するために使用される。たとえ走査ビームが光学記録担体上に完全に集束されないとしても(即ち、検出器上のビームスポットが僅かに楕円形であるとしても)、これはビーム着陸誤差に対して比較的小さな影響を有する。ビーム着陸地域は4四分円検出器の隣接する横方向四分円の間の不均衡であるのに対し、焦点誤差信号は4四分円検出器の対角的な素子間の差から導出される。
もし1つのスポット(4四分円検出器上に集束される単一のビーム)だけが誤差検出のために利用され、且つ、微分位相検出法がトラッキング誤差信号を発生するために使用されるならば、ビーム偏向素子を制御するために、ビーム着陸誤差信号が再び利用され得る。
検出器は、反射ビームの前記部分を1つ又はそれよりも多くの電気信号に変換するために配置されている。
信号の1つは情報信号であり、その値は情報層2上で走査される情報を表わしている。情報信号は、誤差補正のために、情報処理装置14によって処理される。
検出系10からの他の信号は、焦点誤差信号及びラジアルトラッキング誤差信号である。焦点誤差信号は、走査スポット16と情報層2の位置との間のZ軸に沿う高さの軸方向の差を表している。好ましくは、この信号は、とりわけ、G.Bouwhis, J. Braat, A. Huijiser et al.による“Principles of Optical Disc Systems”,pp.75−80 (Adam Hilger 1985,ISBN 0−85274−785−3)という書籍から既知である「非点収差法」によって形成される。ラジアルトラッキング誤差信号は、走査スポット16と走査スポット16によって追跡されるべき情報層2内のトラックの中心との間の情報層2のXY平面内の距離を表している。この信号は、G.Bouwhuisによる前記書籍,pp.70−73からも既知の「ラジアルプッシュプル法」から形成され得る。
サーボ回路11は、焦点誤差信号及びラジアルトラッキング誤差信号に応答して、焦点アクチュエータ12及びラジアルアクチュエータ13をそれぞれ制御するためのサーボ信号をもたらすために配置されている。焦点アクチュエータ12は、Z軸に沿う対物レンズ8の位置を制御し、それによって、走査スポットの位置が情報層2の平面と実質的に一致するよう、走査スポット16の位置を制御する。ラジアルアクチュエータ13は、対物レンズ8の位置を変更することによって、走査スポットが情報層2内で追跡されるべきトラックの中心線と実質的に一致するよう、走査スポット16の径方向位置を制御する。
対物レンズ8は、走査スポット16を形成するよう、平行化される放射線ビーム20を第一開口数NAを有する集束放射線ビーム15に変換するために配置されている。換言すれば、光学走査装置1は、波長λ、偏光p、及び、開口数NAを有する放射線ビーム15を用いて第一情報層2を走査し得る。
さらに、図示されないが、この実施態様における光学走査装置は、放射線ビーム4’を用いて第二光学記録担体3’の第二情報層2’も走査し得るし、放射線ビーム4”を用いて第三光学記録担体3”の第三情報層2”も走査し得る。よって、対物レンズ系8は、情報層2’の位置に第二走査スポット16’を形成するよう、平行化される放射線ビーム20’を第二開口数NAを有する第二集束放射線ビーム15’に変換する。対物レンズ8は、情報層2”の位置に第三走査スポット16”を形成するよう、平行化される放射線ビーム20”を第三開口数NAを有する第三集束放射線ビーム15”に変換する。
走査スポット16,16’,16”の如何なる1つ又はそれよりも多くは、誤差信号をもたらす使用のための2つの追加的なスポットを用いて形成され得る。これらの関連付けられた追加的なスポットは、光学ビーム20の経路中に適切な回折素子を提供することによって形成され得る。
光学記録担体3と同様に、光学記録担体3’は第二透明層5’を含み、その一方の側には、情報層2’が第二情報層深さ27’を備えて配置され、光学記録担体3”は第三透明層5を含み、その一方の側には、情報層2”が第三情報層深さ27”を備えて配置されている。
この実施態様によれば、光学記録担体3,3’,3”は、ほんの一例として、「ブルーレイディスク」フォーマットディスク、「レッドDVD」フォーマットディスク、及び、CDフォーマットディスクである。よって、波長λは、365〜445nmの範囲内から成り、好ましくは、405nmである。開口数NAは、読取りモード及び書込みモードの両方において約0.85と等しい。波長λは、620〜700nmの範囲内から成り、好ましくは、650nmである。開口数NAは、読取りモードにおいて0.6と等しく、書込みモードにおいて0.6より上、好ましくは、0.65である。波長λは、740〜820nmの範囲内から成り、好ましくは、約785nmである。開口数NAは、0.5より下であり、好ましくは、0.45である。
ビーム偏向器素子は、様々な方法で実施され得る。
好ましくは、ビーム偏向器素子は、入射偏向ビームの所定の連続的な範囲の偏向をもたらすよう配置される。これは検出器に入射する放射線ビームの位置が連続的な所定範囲に亘って調節されることを可能にする。
特定の実施態様において、ビーム偏向器は、ビームを一次元に偏向するようにのみ配置される。例えば、素子は、図2A及び2Bに示されるような意味で、表面上のスポットの横方向位置をX方向に変更するために光ビームを偏向するよう配置され得るだけである。そのような場合には、好ましくは、光学走査装置は、第一ビーム偏向器素子によってもたらされるビーム偏向に対して直交する方向にビーム偏向をもたらすよう方向付けられた第二ビーム偏向器素子を含む。ビーム偏向器素子は、通常、検出系の光軸19bに沿って順次的に配置される。例えば、もし第一ビーム偏向器素子が、スポットの横方向位置をX方向に偏向するよう配置されるならば、第二ビーム偏向器素子は、好ましくは、(図2A及び2Bに示されるように、検出器がXY平面内に位置すると想定すれば)スポットの横方向位置をY方向に偏向するよう配置される。
適切なビーム偏向器素子は、例えば、WO2004/051323号として公開された国際出願番号第PCT/IB2003/005325号「可変流体メニスカス構造を形成するための装置」に記載されている。そのような装置は、界面(メニスカス)によって分離された2つの異なる流体(A,B)を保持する流体室を含む。メニスカスの縁部は、流体室の側壁によって制限されている。2つの流体は混和せず、異なる屈折率を有する。流体の一方は非伝導性の非極性流体(例えば、シリコン油又はアルカン)であり、他方は電気的な影響を受け易い流体(即ち、それは電界に反応する)、例えば、塩水溶液のような導電性の極性流体である。流体の一方又は両方は液体であり得るし、ガス、又は、流れの影響を受ける如何なる材料、例えば、液晶でもあり得る。好ましくは、2つの流体は、実質的に等しい密度を有するので、ビーム偏向素子を形成する装置は、向きと無関係に、即ち、2つの流体の間の重力の影響に依存せずに機能する。これは第一流体成分及び第二流体成分の適切な選択によって達成され得る。
室の壁に隣接して位置付けられる電極は、室側壁とのメニスカスの縁部の接触角を制御するために使用される。電極は、例えば、パリレンから成る電気的に絶縁された層で塗布される。室は、典型的には、円筒形であり、光学素子の光軸に沿って延在している。異なるビーム偏向素子の様々な実施態様が、図3、4、及び、5に例証されている。各場合において、円筒形室の断面は、(図6Aに示されるような)円形又は(図6Bに示されるような)正方形を含む所望の形状から成り得る。
図6A及び6Bは、光軸19bに対して垂直に取られた室の2つの代替的な断面を例証している。図6Aにおいて、室は、円形の内部側壁60を有する。複数のセグメント電極が、ビーム偏向素子の光軸19bについて配置されている。側壁セグメント電極62は、印62a,62a’及び62b,62b’等で例証されるように、対にグループ分けされている。対の各部材は、光軸19bの反対側の上の他方と平行に位置している。可変電圧パターンをセグメント電極2に印可するために、電圧制御回路(図示せず)が電極構造に接続されている。
図6Bは、正方形を定める側壁を有する室の代替的な断面を示している。軸方向に離間された組のエレクトロウェッティング側壁電極65,67及び66,68が、室の全周について離間されている。4つの矩形セグメント電極65,66,67,68が、ビーム偏向素子の光軸19bについて離間されている。反対のセグメント電極65,67が対として配置され、電極66,68が対として配置されている。電極の各対の長手の縁部は平行である。
典型的には、さらなる端部電極が、室内に収容された伝導性流体と電気的に接触する。電圧が端部電極及び個々の側壁電極の各々に亘って印可される。端部電極及び任意の側壁電極に亘って印可される電極は、隣接する側壁の表面接触角、即ち、メニスカスが側壁の隣接する部分と接触する角度を定めるよう作用する。好ましくは、対の電極に印可される電圧は、対の電極に提供される接触角が180°と等しいように配置される。例えば、もし端部電極と電極62aとの間に印可される電圧が、60°の隣接する側壁位置での接触角をもたらすように選択されるならば、端部電極と隣接する側壁電極62a’との間に印可される電圧は、その電極に隣接する120°の接触角をもたらすようである。各電極に印可される電圧は、好ましくは、メニスカスの接触角の制御によって、概ね平坦な(即ち、平面的な)メニスカスをもたらすように選択される。
図3は、屈折性光偏向に適した、即ち、本発明の実施態様に従ったビーム偏向器素子としての使用に適した流体メニスカス構造の側断面図を示している。側壁セグメント電極141,143が、流体A,Bを収容する室の内部側壁表面と平行に、室に沿って長手に延在している。メニスカス80が、2つの流体A,Bとの間の界面を定める。絶縁層110が2つの流体が電極との接触から分離している。
この具体的な実施態様において、第二流体Bは伝導性の極性流体である。電極112が第二流体Bと電気的に接触している。図示の具体的な実施態様において、電極112は、室の1つの端部を亘って連続的に延在している。そのような場合には、電極は透明であり、例えば、ITO(インジウムスズ酸化物)から形成される。室は透明な端壁104,106も有する。
電圧Vが端壁電極112及び側壁電極114に亘って印可され、液体Aと流体接触層110との間の流体接触角θ(例えば、60°)をもたらす。流体接触角は、隣接する側壁と共にメニスカス80の縁部によって形成される角度である。同様に、電圧Vが端壁電極112及び側壁電極143に亘って印可され、流体接触θをもたらす。この具体的な実施態様において、電圧V及びVは、接触角θ及びθの合計が180°と等しいように選択される。これは、少なくとも図面内に例証される次元において、液体AとBとの間の平坦な流体メニスカス80をもたらす。
第一光軸101に対して角度θで第二光軸82を備える出射光ビームを生成するために、第一光軸101を備える入射光ビームが、平坦な流体メニスカス80によって、側壁電極141及び143に対して直交する方向に、関連する次元に偏向される。入射光は図3内で矢印によって表されている。ビーム偏向素子130の全偏向は、この場合には、光ビームが端部表面106を出射するときの光ビームの僅かな屈折の故に、θよりも大きい。
偏向角θは、印可電極電圧V,Vの変動によって変更され得る。好ましくは、接触角θ及びθの合計は、図示の次元において平坦なメニスカスを提供するために、180°に維持される。
印可電圧V及びVを互いに交換することによって、θの負の偏向角が、同一の角平面において第一光軸101から第光軸との間に得られる。このように、電圧V及びVの大きさを変えることによって、ビーム偏向素子130に入射する光ビームの偏光は、偏向角の連続的な範囲に亘って制御可能に変更され得る。
好ましくは、図3に例証されるビーム偏向素子130の断面は、図6Bに例証されるビーム偏向素子の断面と類似する。例えば、電極141,143は、それぞれ電極65,67に対応し得る。他の対の電極(図示されないが、便宜上142及び144と番号付けされる)は、それぞれ電極66,68に対応する。第二電極対142,144は、断面で見られるとき、第一電極対141,143に対して垂直に位置付けられる。接触角θ及びθをもたらすために電極141,143に印可される電圧V及びVと類似の方法で、電圧V及びVが、それぞれの明らかな接触角θ及びθを定めるために、電極142及び142にそれぞれ印可される。好ましくは、θ及びθは180°になる。もし電圧V及びVが、流体接触角θ及びθがそれぞれ90°であるよう選択されるならば、これは液体A及びBの間の平坦な流体メニスカス80をもたらす。換言すれば、流体接触角θ及びθがそれぞれ90°であること、並びに、流体接触角θ及びθの合計が180°であることを保証することによって、ビーム偏向素子130上に入射する光ビームの一次元偏向が達成される。
偏向角θの入射光ビームに対して垂直な平面における入射光ビームのさらなる一次元の偏向が、対応する流体接触角θ及びθの合計も180°と等しいように端面電極112及び側壁電極142又は144のそれぞれに亘る印可電圧V及びVを制御することによって達成される。θ及びθの合計を180°と等しく維持しながら、印可電圧V,Vを変動することによって、第一光軸101を備える入射光ビームは、偏向角θに対して垂直な平面に位置する第二偏向角θ(図示せず)によって偏向され得る。よって、光ビームの偏光の二次元制御が達成可能であり、検出器23上のスポット位置の制御をX方向及びY方向の双方において可能にする。
図4は、本発明のさらなる実施態様に従った屈折性の光偏向に適した流体メニスカス構造を組み込んだビーム偏向素子230の側断面図を示している。例証される構造においては、(同一の流体が利用されると想定すれば)図3に示される実施態様の全偏向よりも大きな角度の全偏向が達成される。この実施態様の特徴は、図3に関連して記載された特徴と類似するが、100だけ増分されている(例えば、端壁204は図3中の端壁104に対応する)。この実施態様において、第二端壁電極84が設けられ、それは環状の形状であり、(環状の形状であり且つ背面壁206に隣接する第一端壁電極212と比較されるとき)正面壁204に隣接している。この第二端壁電極は、電極が図4中でB’と印された流体Bの第二流体層に作用するよう、流体室中に少なくとも1つの部分を備えて配置されている。流体B(流体B’)の第二層は、第一流体メニスカス86によって液体Aの層から分離されている。第二流体メニスカス88が、流体層A及びBを分離している。この具体的な実施態様において、流体B’は、前の実施態様において記載された流体Bと同一の流体を含む。しかしながら、流体Bは、流体Aと非混和性の、導電性の、且つ、好ましくは、流体A及びBと実質的に等しい密度の如何なる代替的な流体でもあり得ることが留意されるべきである。
この実施態様において、2つの軸方向に離間した組のエレクトロウェッティング電極が、側壁の周囲で離間されている。好ましくは、電極は、図6B中の電極65,67と類似して配置される。1つの組の電極は、電極241a,243aを含む。他の組の電極は、電極241b,243bを含む。第二端壁電極84及び側壁電極241,243のそれぞれに亘って印可される印可電極V及びV10の変化が、対応する流体接触角θ及びθ10を変化させる。流体接触角θ及びθ10の合計が180°と等しいとき、第一流体メニスカス86は平坦である。同様に、第二流体メニスカス88の形状は、第一端壁電極206及び側壁電極241,243のそれぞれに亘る印可電圧V及びV11の変化によって変更され得る。印可電圧V及びV11を用いて流体接触角θ及びθ11の合計が180°と等しいとき、第二メニスカス88は平坦である。
第一光軸201に沿う入射光ビームが、平坦な第一流体メニスカス86によって側壁電極241,243の平面において一次元に偏向される。偏向光ビームは第二光軸90を有し、偏向軸θ90によって第一光軸201に角度的に関連付けられる。第二光軸90を備える偏向光ビームは、平坦な第二流体メニスカス88によってさらに偏向される。結果として得られるさらなる偏向光ビームは、第三光軸92を有し、それは偏向角θ92によって第二光軸90に角度的に関連付けられている。偏向角θ90及びθ92の合計は、流体間の界面の故に入射光ビームの結合偏向角をもたらす。前の実施態様に関連して詳述されたように、各端壁電極204,206及び側壁電極241,243に対して垂直に位置する各側壁電極242,244(図示せず)のそれぞれに亘る電圧をさらに印可することによって、平坦なメニスカス86及び88は、入射光ビームを偏向角θ90,θ92のそれに対して垂直なさらなる角度的平面に入射光ビームを偏向し、故に、入射光ビームを2つの次元に偏向するよう制御され得る。側壁電極対に亘る印可電圧を互いに交換することによって、偏向角θ90,θ92の負の値が達成され得る。所望であれば、他の実施態様におけると同様に、この実施態様のエレクトロウェッティング電極は、電気的に、或いは、流体メニスカスの正しい角位置決めを達成するために所与の回転機構(例えば、機械的アクチュエータ)を使用することによって、光軸201について回転され得る。
さらなる想起される実施態様において、2つの平坦なメニスカス86,88は、室の周囲について離間された単一の組の電極のみを使用することによって、互いに平行に位置するよう配置される。
図5は、屈折光偏向に適した流体メニスカス構造を使用するビーム偏向素子330のさらなる実施態様を示す側断面図である。図3及び4に関して記載された実施態様において、流体メニスカスによって達成可能な全偏向は、隣接する流体間の屈折率の差、並びに、流体の固有の性質の故に実行可能な流体接触角の範囲によって制限される。この実施態様は、さもなければ実現されないであろうものに比べ、より大きな全偏向角が達成されることを可能にする。類似の特徴が、類似の参照番号を使用することによって示されているが、参照番号は図4に比べて100だけ増分され、図3に比べ200だけ増分されている(即ち、図3及び4からの端部表面104,204は、今や304と印されている)。この実施態様において、側壁電極341,343の対は、互いに平行に位置しない。同一のことが垂直の対の側壁電極342,344(図示せず)に当て嵌まる。この実施態様において、側壁電極は錐台として配置されている。端部電極312及びそれぞれの側電極341,343に亘って適切な電圧V12及びV13を印可することによって、結果として得られる流体接触角θ12及びθ13が適切な値であるとき、平坦な流体メニスカス94が液体A及びBの間に得られる。側壁が互いに平行に位置していないので、その場合には、流体接触角θ12及びθ13の合計が180°と等しくないとき、そのような平坦な流体メニスカス94が得られないことが理解されよう。その場合には、光軸301に沿う入射光ビームは、メニスカス94によって第二光軸96を備える方向に一次元に偏向される。第一光軸及び第二光軸は、偏向角θ96によって互いに関連付けられる。
図3乃至6Bを参照して記載される実施態様において、ビーム偏向器素子はエレクトロウェッティング効果を使用して設けられれていることが想定されている。しかしながら、可変ビーム偏向をもたらすために他の機構が利用され得ることが理解されよう。そのような機構は、例えば、偏向素子の直接的な移動(例えば、鏡又は回折格子)によって、機械的であり得る。機械的アクチュエータは疲労しがちであるので、好ましくは、ビーム偏向素子は流体又は流体界面の構造(例えば、形状又は向き)の制御によって作用する。
例えば、可変屈折率を有する材料を含むセルが設けられ得る。適切な材料はネマチック相の液晶である。電圧の適切な印可によって、液晶の向きを偏向すること、故に、所定方向に沿うセル(cell)の屈折率を制御することが可能である。1つの材料から他の材料に通るビームが受ける屈折の角度は、2つの材料の屈折率の差に依存する。従って、ビーム偏向器素子は、液晶の層を設けることによって形成可能であり、層の少なくとも1つの表面が検出系10の光軸19bの横方向に(即ち、横断して)延在する。この表面は典型的には平面的である。平面と光軸19bとの間の角度は、非直交である、即ち、表面の平面は光軸19bに対して垂直に延在しない。よって、液晶の層に対する制御電圧の適切な印可によって、液晶の向きが変更され得る。よって、光軸19bに沿って層に入射する光によって経験される層の屈折率は変更され得る。これは液晶と隣接する媒体との間の移行部で屈折するビームが受ける偏向の角度における変化を可能にする。典型的には、隣接する媒体は、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)のような等方性材料である。放射線ビームが偏向される角度は、液晶を等方性材料から分離する屈折表面の三次元位置、並びに、偏光放射線ビームが受ける等方性材料の屈折率及び液晶材料の屈折率に依存する。液晶のディレクタ(directors)は、例えば、ポリイミドのような整列材料の使用によって、所定方向の下に整列されるよう配置され得る。
液晶を通過する光のビームが受ける屈折率は、光ビームの偏光に比較された液晶の相対的な向きに依存する。
もし放射線ビームが非偏光でなければならないならば、代替的なビーム偏向素子が設けられ得る。そのようなビーム偏向素子は、2つの部分を単に組み合わせる。各部分は、液晶の層及び等方性材料の層を設けることによって形成され、界面又は表面は光軸19bに対して非直交に延在する。典型的には、各部分からのこれらの非直交表面は平行である。各部分内の液晶が異なる角度に向けられている点で、2つの部分は異なる。例えば、第一層中の液晶のディレクタは、第二層中の液晶のディレクタに対して直交し得る、例えば、もし第一液晶のディレクタがX方向に延在するならば、第二液晶のディレクタはY方向に延在する。よって、第一部分は第一偏光を有する放射線ビームの偏向を変更するよう作用するのに対し、第二層は第二偏光を有する放射線ビームの部分の方向を変更するように作用する。結果として得られる効果は、非偏光ビーム(即ち、全ての偏光を含むビーム)が2つの部分を含む偏向素子によって偏向されることである。そのようなビーム偏向器は、2004年6月22日に出願された「偏光独立液晶ビーム偏向器」と題する未公開フィリップス特許出願、フィリップス整理番号PHNL040.742EPP内に記載されている。
上記の実施態様において、ビーム偏向素子は、光パワーを有さない、即ち、それは放射線ビームを集束する(或いは発散する)ように配置されておらず、ビームの経路を単に変更する。他の実施態様において、ビーム偏向素子は光パワーを有し得る。好ましくは、そのような光パワーは、反射ビームを検出器表面上で集束することを促進する使用に適している。図7A及び9は、光パワーを有する可変流体メニスカス装置の実施例を示している。これらの実施態様は、図8に示される装置における使用に適している。
図8に示される光学走査装置において、検出系は、別個のレンズ25を含まない。むしろ、反射ビーム22の集束は、ビーム偏向素子830によって達成される。さらに、この具体的な実施態様においては、放射線源7からの放射線ビーム出力の軸が、対物レンズ系8の光軸に対して垂直であることが見られる。換言すれば、ビームスプリッタ9は、放射線源7からの放射線を、コリメータレンズ18を介して、光ディスク3に向けて反射するように作用する。結果的に、この実施態様では、光学記録担体3からの反射放射線は、ビームスプリッタ9によって検出器23に向かって透過される。その他の点については、装置は図1に例証される装置に概ね類似している。
図7Aは、米国特許第6,538,823号により詳細に記載されているような回転可能なマイクロレンズを示している。そのような回転可能なマイクロレンズ630は、本発明の実施態様に従った光学走査装置におけるビーム偏向素子としての使用に適している。マイクロレンズは、絶縁層604の第一表面の上に配置された透明な伝導性の液体602の液滴を含む。複数の電極606a−606dが、液滴602から離れた絶縁層604の表面の上に配置されている。複数の電極606a−606dは、各々が液滴間のそれぞれの電圧電位並びに複数の電極の各々に選択的にバイアスされ得るように、液滴縁部と隣接するの電極の各々の間の接触角θが可変であるように配置されている。電圧は、流体602と電気的に接触する電極108に対して全て印可される。流体602は伝導性の極性の流体である。図7Bは、電極606a−606dの平面図を示している。電圧V61は電極606aと電極108との間、V62は電極606bと電極108との間、V63は電極606cとの間、V64は電極606dと電極108との間に印可される。
もし電圧が全ての4つの電極に印可されるならば、液滴102はビーム偏向素子630の4つの四分円I−VIに亘って等しく拡散する。そのような等しい電圧の値を変更することによって、接触角θが調節され得る。電極606a−606dを不等に選択的にバイアスすることによって、滴の位置が変更され得る。例えば、もしV61及びV63がほぼ等しい電圧に設定され、V62が電圧V64よりも大きいならば、液滴は四分円IIに向かって移動し、それによって、焦点面内のビーム偏向素子630の焦点スポットの横方向位置が調節される。電圧の各々の大きさの制御によって接触角θを変更することによって、液滴602の形状、故に、液滴の焦点距離が調節される。
よって、素子630は、回転可能な焦点に沿って、検出器23条のスポットの位置の両方の横方向制御を有するビーム偏向素子を提供する。
図7Aに示される実施態様の不利点は、素子の機能が重力に対する素子の向きによって影響され得ることである。
重力の影響を解消するために、図9に示されるビーム偏向素子が利用され得る。そのような装置の一般的な機能性のより詳細な記載は、米国特許第6,369,954号内に見い出され得る。重力に起因する影響は、室内に収容される2つの流体911,913を使用することによって克服され、流体は実質的に等しい密度を有する。再び、装置はエレクトロウェッティング効果を使用し、2つの流体間のメニスカスの接触角は、エレクトロウェッティング力の変化によって同調可能である。流体913は伝導性の極性の流体である。流体911の液滴は非極性である。
電極917は、伝導性の流体913と電気的に接触している。2つの流体は、異なる屈折率を有する。第二流体911は室の表面912の上に配置されている。第二流体911が位置する室壁912は誘電体である。誘電体は伝導性液体913に対して低いウェッティングを有する。さらに、第二流体911の滴の位置決めを維持するために、親水性の表面914が第二流体911の所望位置915の周辺の周りに塗布されている。電極916が誘電体912の遠方側に配置されている。これらの電極は、図7Bに示される電極と同様に成形され且つ位置付けられている。電極917及び電極916の各々の間の適切な電圧の印可によって、ビーム偏向素子930によってもたらされる集光力は変更され得る、例えば、第二流体911の滴の形状は、実線9Aによって示されるものと点線9Bによって示されるものとの間で変更され得る。同様に、滴の位置は、図7A及び7Bに示される実施態様を参照して記載されたのと同様の方法で、電極916の各々に異なる電圧を印可することによって変更され得る。
代替的に、重力の影響は、電気的な影響を受け易い流体602が室内に配置されることを保証することによって、図7Aに示される実施態様から排除され得る。室の残部は非極性の第二流体で充填され、流体は実質的に等しい密度を有する。ここに記載されるようなビーム偏向素子を提供することによって、本発明は検出器23の上に入射する反射ビームの横方向位置の制御を可能にする。そのような制御は、光学走査装置内の様々な光学素子の整列の誤差を相殺するために使用され、よって、温度変化に抗する装置の能力を向上し、且つ/或いは、装置の耐用年数を延長し得る。
本発明の実施態様に従った光学走査装置を示す概略図である。 芯出しされて位置付けられた反射ビームを備える四分円検出器を示す平面図である。 X方向に横方向に変位された反射ビームを備える四分円検出器を示す平面図である。 本発明の実施態様に従った屈折ビーム偏向のためのメニスカス装置を組み込んだビーム偏向素子を簡略化して示す断面図である。 本発明の実施態様に従った屈折ビーム偏向のためのメニスカス装置を組み込んだビーム偏向素子を簡略化して示す断面図である。 本発明の実施態様に従った屈折ビーム偏向のためのメニスカス装置を組み込んだビーム偏向素子を簡略化して示す断面図である。 図3乃至5に示されるビーム偏向素子のいずれかにおける使用のための代替的な電極構造を示す上断面図である。 図3乃至5に示されるビーム偏向素子のいずれかにおける使用のための代替的な電極構造を示す上断面図である。 本発明のさらなる実施態様に従って、ビームを集束するのに追加的に適したビーム偏向素子を示す側断面図である。 図7Aに示される素子の電極配置を示す平面図である。 本発明のさらなる実施態様に従った光学走査装置を簡略に示す概略図である。 図8の光学走査装置における使用に適したビーム偏向素子を簡略に示す側断面図である。

Claims (16)

  1. 光学記録担体の情報層を走査するために、第一光路に沿って入射放射線ビームを提供するための放射線源と、
    前記光学記録担体から反射される前記放射線ビームの少なくとも一部を検出するための検出器と、
    前記第一光路に沿って前記放射線源から受光される前記入射放射線ビームを前記光学記録担体に向かって透過し、且つ、前記光学記録担体から受光される前記反射ビームを第二の異なる光路に沿って前記検出器に透過するためのビームスプリッタとを含む光学走査装置であって、
    当該光学走査装置は、前記ビームスプリッタと前記検出器との間の前記第二光路上に位置付けられ、且つ、前記検出器上に入射する前記反射放射線ビームの横方向位置を所定範囲に亘って調節するために、前記反射放射線ビームの前記経路を制御可能に偏向するよう配置されるビーム偏向素子をさらに含む、
    光学走査装置。
  2. 前記ビーム偏向素子は、前記反射放射線ビームの前記経路を変更するよう配置される、請求項1に記載の光学走査装置。
  3. 前記ビーム偏向素子は、可変屈折率を有する材料を含み、該材料の少なくとも一方の表面は、垂直にではないが、前記第二光路を横断して延在する、請求項1又は2に記載の光学走査装置。
  4. 前記可変屈折率を有する材料は、ネマチック液晶を含む、請求項3に記載の光学走査装置。
  5. 前記ビーム偏向素子は、
    第一屈折率を有する第一流体と、界面に亘って前記第一流体から分離される第二の異なる屈折率を有する第二流体とを有する室を含み、前記界面は、前記第二光路を横断して延在し、
    前記界面の構造を変更するように配置される界面コントローラを含む、
    上記請求項のうちのいずれか1項に記載の光学走査装置。
  6. 前記界面コントローラは、前記界面の形状を変更するように配置される、請求項5に記載の光学走査装置。
  7. 前記界面コントローラは、前記光路に対する前記界面の角度を変更するように配置される、請求項5又は6に記載の光学走査装置。
  8. 前記流体の一方は電気的に影響を受け易く、前記界面コントローラは、エレクトロウェッティング効果を利用する前記界面の構造を変更するように配置される、請求項5乃至7のうちのいずれか1項に記載の光学走査装置。
  9. 前記界面は、実質的に平面的である、請求項5乃至8のうちのいずれか1項に記載の光学走査装置。
  10. 前記界面は、前記検出器上の前記反射ビームを集束するために湾曲する、上記請求項のうちのいずれか1項に記載の光学走査装置。
  11. 前記検出器によって検出される信号に依存して、前記ビーム偏向素子によってもたらされる前記偏向を変更するように配置されるビーム偏向コントローラをさらに含む、上記請求項のうちのいずれか1項に記載の光学走査装置。
  12. 焦点誤差信号が非点収差法によって形成され、前記光学記録担体から反射される前記放射線ビームが前記検出器上に単一のスポットのみを形成する、上記請求項のうちのいずれか1項に記載の光学走査装置。
  13. 前記検出器は、少なくとも2つの検出器素子を含む、上記請求項のうちのいずれか1項に記載の光学走査装置。
  14. 前記検出器は四分円検出器であり、
    前記ビーム偏向素子は、前記横方向位置を前記検出器上に入射する前記反射放射線ビームの第一方向に調節するために、前記反射放射線ビームの前記経路を制御可能に偏向するように配置され、
    当該光学走査装置は、前記ビームスプリッタと前記検出器との間の前記第二光路上に位置付けられ、且つ、前記検出器上に入射する前記反射放射線ビームの前記横方向位置を前記第一方向に対して実質的に垂直な第二方向に調節するために、前記反射放射線ビームの前記経路を制御可能に偏向するよう配置されるさらなるビーム偏向素子を含む、
    上記請求項のうちのいずれか1項に記載の光学走査装置。
  15. 光学走査装置を動作する方法であって、
    光学走査装置は、光学記録担体の情報層を走査するために、第一光路に沿って入射放射線ビームを提供するための放射線源と、前記光学記録担体から反射される前記放射線ビームの少なくとも一部を検出するための検出器と、前記第一光路に沿って前記放射線源から受光する前記入射放射線ビームを前記光学記録担体に向かって透過し、且つ、前記光学記録担体から受光する前記反射ビームを第二の異なる光路に沿って前記検出器に透過するためのビームスプリッタと、前記ビームスプリッタと前記検出器との間の前記第二光路上に位置付けられ、且つ、前記検出器上に入射する前記反射放射線ビームの横方向位置を所定範囲に亘って調節するために、前記反射放射線ビームの前記経路を制御可能に偏向するよう配置されるビーム偏向素子とを含み、
    当該方法は、前記検出器上に入射する前記反射放射線ビームを所定の横方向位置にもたらすために、前記ビーム偏向素子によって前記反射放射線ビームの前記経路にもたらされる前記偏向を制御するステップを含む、
    方法。
  16. 光学記録担体の情報層を走査するために、第一光路に沿って入射放射線ビームをもたらすための放射線源を提供するステップと、
    前記光学記録担体から反射される前記放射線ビームの少なくとも一部を偏向するための検出器を提供するステップと、
    前記第一光路に沿って前記放射線源から受光する前記入射放射線ビームを前記光学記録担体に向かって透過し、且つ、前記光学記録担体から受光する前記反射ビームを第二の異なる光路に沿って前記検出器に透過するためのビームスプリッタを提供するステップと、
    前記ビームスプリッタと前記検出器との間の前記第二光路上に位置付けられ、且つ、前記検出器上に入射する前記反射放射線ビームの横方向位置を所定範囲に亘って調節するために、前記反射放射線ビームの前記経路を制御可能に偏向するよう配置されるビーム偏向素子を提供するステップとを含む、
    光学走査装置を製造する方法。
JP2008500320A 2005-03-11 2006-03-06 光学走査装置 Pending JP2008533518A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP05101897 2005-03-11
PCT/IB2006/050691 WO2006095303A1 (en) 2005-03-11 2006-03-06 Optical scanning device

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008533518A true JP2008533518A (ja) 2008-08-21

Family

ID=36586081

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008500320A Pending JP2008533518A (ja) 2005-03-11 2006-03-06 光学走査装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20080186831A1 (ja)
EP (1) EP1861852A1 (ja)
JP (1) JP2008533518A (ja)
KR (1) KR20070116875A (ja)
CN (1) CN101138031A (ja)
TW (1) TW200643939A (ja)
WO (1) WO2006095303A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5678495B2 (ja) * 2010-07-06 2015-03-04 株式会社リコー 光学装置および光学装置の制御方法、ならびに、画像形成装置
US20130107662A1 (en) * 2011-10-26 2013-05-02 Meng-Lin Li Photoacoustic microscopy (pam) systems and related methods for observing objects
CN103076286B (zh) * 2011-10-26 2015-06-24 联发科技股份有限公司 用于观察物体的光声显微镜系统及其方法
US10215531B2 (en) * 2016-04-20 2019-02-26 The United States Of America, As Represented By The Secretary Of The Navy Testing system for optical aiming systems with light emitter systems including testing system for thermal drift and related methods

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05325247A (ja) * 1992-05-22 1993-12-10 Ricoh Co Ltd 光ピックアップ
JPH0620291A (ja) * 1991-05-10 1994-01-28 Hitachi Ltd 光学的情報記録再生装置
JPH06131675A (ja) * 1992-10-20 1994-05-13 Ricoh Co Ltd 光ヘッド
JPH06131689A (ja) * 1992-10-20 1994-05-13 Ricoh Co Ltd 光ヘッド
JPH07307026A (ja) * 1994-05-10 1995-11-21 Canon Inc 光学的情報記録再生装置
JP2003272180A (ja) * 2002-03-15 2003-09-26 Ricoh Co Ltd 光ピックアップ及び光ディスクドライブ
WO2004051323A1 (en) * 2002-12-03 2004-06-17 Koninklijke Philips Electronics N.V. Apparatus for forming variable fluid meniscus configurations
JP2004319029A (ja) * 2003-04-17 2004-11-11 Sharp Corp 光ピックアップ装置および受光バランス調整方法
JP2007513457A (ja) * 2003-12-08 2007-05-24 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ホログラフィック装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5062098A (en) * 1988-10-19 1991-10-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical pick-up device having holographic element
US5490133A (en) * 1990-10-05 1996-02-06 Hitachi, Ltd. Optical information processing apparatus and method of controlling position of optical spot and reproducing signals
US5278813A (en) * 1991-05-10 1994-01-11 Hitachi, Ltd. Optical recording/reproducing apparatus with light beam deflection means including wedge-shaped prism
US5717678A (en) * 1995-11-16 1998-02-10 Ricoh Company, Ltd. Optical pickup device for accessing each of optical disks of different types
FR2769375B1 (fr) * 1997-10-08 2001-01-19 Univ Joseph Fourier Lentille a focale variable
KR100555478B1 (ko) * 1999-06-18 2006-03-03 삼성전자주식회사 안정된 오차신호 검출 가능한 광픽업장치
JP4242108B2 (ja) * 2001-06-04 2009-03-18 パナソニック株式会社 光ピックアップヘッドおよび情報記録再生装置
US6538823B2 (en) * 2001-06-19 2003-03-25 Lucent Technologies Inc. Tunable liquid microlens
JP4329364B2 (ja) * 2003-03-07 2009-09-09 ソニー株式会社 光学ヘッド、記録及び/又は再生装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0620291A (ja) * 1991-05-10 1994-01-28 Hitachi Ltd 光学的情報記録再生装置
JPH05325247A (ja) * 1992-05-22 1993-12-10 Ricoh Co Ltd 光ピックアップ
JPH06131675A (ja) * 1992-10-20 1994-05-13 Ricoh Co Ltd 光ヘッド
JPH06131689A (ja) * 1992-10-20 1994-05-13 Ricoh Co Ltd 光ヘッド
JPH07307026A (ja) * 1994-05-10 1995-11-21 Canon Inc 光学的情報記録再生装置
JP2003272180A (ja) * 2002-03-15 2003-09-26 Ricoh Co Ltd 光ピックアップ及び光ディスクドライブ
WO2004051323A1 (en) * 2002-12-03 2004-06-17 Koninklijke Philips Electronics N.V. Apparatus for forming variable fluid meniscus configurations
JP2006509263A (ja) * 2002-12-03 2006-03-16 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 可変流体メニスカス構造の形成装置
JP2004319029A (ja) * 2003-04-17 2004-11-11 Sharp Corp 光ピックアップ装置および受光バランス調整方法
JP2007513457A (ja) * 2003-12-08 2007-05-24 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ホログラフィック装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20080186831A1 (en) 2008-08-07
TW200643939A (en) 2006-12-16
WO2006095303A1 (en) 2006-09-14
EP1861852A1 (en) 2007-12-05
KR20070116875A (ko) 2007-12-11
CN101138031A (zh) 2008-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7843774B2 (en) Optical information recording and reproducing apparatus capable of coma aberration correction
KR20080005600A (ko) 멀티 방사빔 광학주사장치
US20070147216A1 (en) Optical pick-up, method of generating aberration for compensation and optical information processing apparatus using the same
US20090116359A1 (en) Optical scanning device
KR101109944B1 (ko) 광 정보장치 및 광 정보장치의 제어방법
KR20080022186A (ko) 2개의 메니스커스를 갖는 가변 유체 렌즈
US20100074077A1 (en) Optical head device and optical information recording/reproducing device
KR20040073962A (ko) 수차보정장치를 이용한 광학헤드장치 및 디스크드라이브장치
EP1995725B1 (en) Optical pickup device
JP2008533518A (ja) 光学走査装置
US20070183274A1 (en) Optical disk apparatus
US7978585B2 (en) Aberration correcting device, optical head, and optical disc apparatus
JP2002373444A (ja) 光ピックアップ装置および情報記録再生装置
US20100061216A1 (en) Optical head unit and optcal information recording/reproducing apparatus
US20080192600A1 (en) Spherical Aberration Detector
US20080205247A1 (en) Multi-Radiation Beam Optical Scanning Device
WO2007027040A1 (en) A compatible optical pickup and an optical recording and/or reproducing apparatus employing a compatible optical pickup
JP2007334955A (ja) 光学式情報記録再生装置
JP2008546032A (ja) スイッチング可能光学要素
JP2004327012A (ja) 光ヘッド及びそれを備えた光記録再生装置
WO2003046897A2 (en) Optical scanning device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120821