JPH0620291A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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JPH0620291A
JPH0620291A JP4117203A JP11720392A JPH0620291A JP H0620291 A JPH0620291 A JP H0620291A JP 4117203 A JP4117203 A JP 4117203A JP 11720392 A JP11720392 A JP 11720392A JP H0620291 A JPH0620291 A JP H0620291A
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邦一 大西
Toru Sasaki
徹 佐々木
Masayuki Inoue
雅之 井上
Motoyuki Suzuki
基之 鈴木
Yoshio Suzuki
芳夫 鈴木
Michio Miura
美智雄 三浦
Akira Saito
明 斉藤
Kazuo Shigematsu
和男 重松
Yasuo Kitada
保夫 北田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数の光スポットでの記録/再生においても、
焦点制御及びトラッキング制御の安定性が確保され、か
つ光ディスク基板材質あるいはトラックピッチが異なっ
ても互換性のとれる様な光学的情報記録再生装置を提供
する。 【構成】検出器上での光スポットの位置ずれを低減して
トラッキング誤差信号のオフセットを抑圧するために、
回動可能なくさび型プリズム140で構成される光束偏
向手段を設け、さらに光ディスク基板材質あるいはトラ
ックピッチの違いに対しては、基板判別回路16及びト
ラックピッチ判別回路17を設けて焦点制御回路6、ト
ラッキング誤差検出回路7及び9、速度検出回路11及
び速度指令回路11の特性を切り換える様に構成する。 【効果】複数の光スポットでの記録/再生においても制
御の安定性が確保され、かつ、ディスクの変更に対して
も互換性が図れ、目標トラックへの光スポットの位置決
め及び記録/再生/消去が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数の光スポットを用い
て情報の記録/再生/消去などを行う光学的情報記録再
生装置に関するもので、特に光スポットを所定位置に安
定して配置するための光学的な補正手段および制御方
法、さらには種々の光学的情報記録媒体(以下光ディス
クと略する)に対しても記録、再生互換が可能となる様
な制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光学的情報記録再生装置では、一般に情
報の記録/再生あるいは消去を、光源であるレ−ザから
発する光の強度を切り換えて行っている。このため新し
い情報の記録は、前の情報を消去してから次に情報の記
録を行い、その後情報が正確に記録できたかの確認、い
わゆるベリファイ動作の過程を経て終了となる。このた
め、情報の記録には最低でも光ディスク3回転の時間を
要することになる。
【0003】そこで記録時間を短縮するために、記録用
の光スポットで情報を記録した後これに続く別の再生用
光スポットですぐに記録状態を確認するDRAW(Dire
ct Read After Write)機能を持つ光学的情報記録再生
装置が提案されている。
【0004】図24は、特開昭60−157730号に
開示されている光学式情報記録再生装置の光ヘッドの構
成を示したものである。
【0005】光源である2つの半導体レ−ザ20及び4
0から出射した光束を、1つの対物レンズ26によって
光ディスク1面上のわずかに異なった位置に2つの光ス
ポット162及び172として絞り込み、記録、再生を
行なうものである。半導体レ−ザ20から出射した光束
はコリメ−トレンズ21で平行光束にされ、偏光プリズ
ム22、λ/4板23、波長選択プリズム24を通って
ガルバノミラ−25で反射され、アクチュエ−タ27に
取り付けた対物レンズ26によって絞り込まれて光スポ
ット162となる。光スポット162の反射光は対物レ
ンズ26、ガルバノミラ−25、波長選択プリズム2
4、λ/4板23を透過し、偏光プリズム22でほぼ直
角方向に反射される。さらにこの光束は、凸レンズ28
とシリンドリカルレンズ29によって光検出器30に導
かれる。この光検出器30は4分割されており、公知の
方法で焦点誤差及びトラッキング誤差が検出され、主焦
点制御回路6a及び主トラッキング制御回路10を介し
てアクチュエ−タ27及びガルバノミラ−25がそれぞ
れ駆動され、光スポット162の焦点制御及びトラッキ
ング制御が行なわれる。一方、半導体レ−ザ40から出
射した光束は、コリメ−トレンズ41で平行光束にさ
れ、偏光プリズム42、λ/4板43を通り、アクチュ
エ−タ45に取り付けた可動レンズ44及び固定レンズ
46を通り、ガルバノミラ−47により反射され、波長
選択プリズム24に入射する。波長選択プリズム24に
おいて半導体レ−ザ20からの光束と半導体レ−ザ40
からの光束がほぼ同一な光束に合成され、半導体レ−ザ
20の光束と同じ光路をたどって光スポット172とし
て光ディスク1の記録面上に絞り込まれる。光スポット
172の反射光束はλ/4板43、偏光プリズム42及
び凸レンズ48、シリンドリカルレンズ49を介して4
分割検出器50に導かれ、公知の方法によって焦点誤差
及びトラッキング誤差の検出を行ない、副焦点制御回路
6b及び副トラッキング制御回路8を介してアクチュエ
−タ45及びガルバノミラ−47をそれぞれ駆動するよ
うにしている。この場合、アクチュエ−タ27に取り付
けた対物レンズ26ガルバノミラ−25による主焦点制
御系及び主トラッキング制御系によって、光スポット1
72はほぼ所定の位置にあり、アクチュエ−タ45に取
り付けた可動レンズ44及びガルバノミラ−47による
補正はわずかのものでよい。
【0006】また、この他に複数の光スポットを用いた
光学的情報記録再生装置としては、例えば特開昭62−
92144号が開示されている。これは、簡単な構成で
2つの光スポットが常に同一記録トラックを追跡可能と
するため、コリメ−トレンズの直後に設けられたくさび
型プリズムを回動し、プリズムを透過して対物レンズに
達する光束の偏向角を制御して、2つの光スポットの相
対位置を常に一定に保つように位置補正を行なうもので
ある。この方法によれば、複数の光スポットそれぞれの
照射位置を高精度に保つことができ、くさび型プリズム
の回動角に対する光束の傾き角の感度を充分低くするこ
とができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来の方
法においては次に示す問題点がある。
【0008】第一の問題点は、ガルバノミラ−あるいは
くさび型プリズムの回動に伴って対物レンズに入射する
光束が偏向すると、これに対応して対物レンズに入射す
る光束の入射位置も光ディスクの半径方向にシフトし、
これによって光検出器上に照射される反射光束の位置が
光ディスクの半径に相当する方向にずれる。このずれが
発生すると、一般的なトラッキング誤差検出方式である
プッシュプル方式では、トラッキン誤差信号にオフセッ
トが発生してしまう。特に、対物レンズ及び立ち上げミ
ラ−部のみを光ディスクの半径方向に移動するように構
成されたいわゆる分離型光ヘッドでは、光検出器上の反
射光束のずれ量はさらに大きくなる。
【0009】第二の問題点は、2つの光スポットの制御
において、第一の光スポットの焦点制御及びトラッキン
グ制御を行うと、同時に第二の光スポットの焦点位置及
びトラッキング位置も動くように構成されているため、
第一の光スポットの応答が第二の光スポットに対しては
外乱として作用するということである。したがって、外
乱として作用する方のスポットにおいては、著しく制御
系の安定性が損なわれることになる。
【0010】第三の問題点は、波長の異なる複数の光ス
ポットを共通の対物レンズを用いて光ディスク上に集光
させる必要のある場合、対物レンズに色収差を除去した
色消しレンズを用いても、光ディスク基板の材質により
屈折率が異なると、対物レンズに入射する光束の波長に
よって該基板における光の屈折率変化の特性(屈折率波
長特性ともいう)が異なるということである。光ディス
ク基板材料がガラスの場合に色消し特性が最良となるよ
うに色消し対物レンズを設計した場合、ポリカ−ボネイ
ト樹脂の光ディスク基板では、一方の波長の光スポット
が最適焦点位置となるように制御したとしても、他方の
光スポットについてはかならずしも最適焦点位置にある
とは限らず著しくデフォ−カスすることになる。従っ
て、この場合には光ディスク基板をある特定の材質に限
定する必要がある。光ディスク基板を特定材質に限定し
ない様にする方法として、例えば図24の従来例の様
に、副焦点誤差検出回路5b及び副焦点制御回路6bを
設けて可動レンズ44を制御することも考えられるが、
この方法では光ヘッド3が複雑な構成となり、部品点数
も増加し光ヘッド3も大きくなるという問題がある。
【0011】第四の問題点は、最近記録容量向上のため
にレ−ザの短波長化、狭トラックピッチ化が検討されて
いるが、このときの光ディスク世代間における互換性に
関して、何等考慮されていないということである。トラ
ックピッチの変化は、トラックと光スポットの相対的な
位置ずれ検出感度の変化、アクセス制御においては相対
速度の検出感度の変化を引き起こし、目標トラックまで
の距離に対する速度指令値の変更も必要となり、制御系
の特性を最適に設定しないと制御ル−プが不安定にな
る。
【0012】本発明の目的は、光検出器上に照射される
反射光束の位置ずれ量を大幅に低減してトラッキング誤
差信号のオフセットを抑圧し、複数の光スポットでの記
録/再生においても焦点制御及びトラッキング制御の安
定性が損なわれることなく、波長の異なる複数の光スポ
ットにおいても光ディスク基板の差異によらずに各々光
スポットが最適焦点位置をとり得、かつトラックピッチ
が異なる光ディスクであっても安定な制御動作が行える
ような光学的情報記録再生装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的のために、本発
明では以下に示す手段を用いている。
【0014】対物レンズ上での入射光束の位置シフトに
起因する光検出器上の反射光束の位置ずれに対しては、
反射光束を光検出器に導くビ−ムスプリッタと対物レン
ズとの光路中に、所定の形状及び初期設置角をもつ回動
可能なくさび型プリズムで構成される光束偏向手段を配
置し、このくさび型プリズムの回動で光束の偏向角を変
化させると同時に、光束がプリズムから出射する時の位
置もシフトさせることにより達成される。
【0015】焦点制御及びトラッキング制御の安定性に
対しては、第一の焦点制御及びトラッキング制御系に比
べ第二の焦点制御及びトラッキング制御系の応答を遅く
する、すなわち制御系の帯域を低くすることにより達成
される。
【0016】波長の異なる複数の光スポットを用いた場
合の光ディスク基板の違いによるデフォ−カスに対して
は、光ディスク基板材質を判別/検出するための基板判
別手段を設け、焦点制御系を構成していない他の光スポ
ットからも信号を再生する場合には、基板材質の違いで
発生する焦点位置のずれ量を打ち消す方向に当該光スポ
ットを変位させる光スポット変位手段により達成され
る。
【0017】トラックピッチ等に伴う光ディスク互換に
対しては、トラックピッチの違いを判別するトラックピ
ッチ判別手段を設け、この判別結果にもとずいて位置検
出手段、速度検出手段の検出特性、カウント手段の値と
速度指令手段の出力の関係を変えることにより達成され
る。例えば、位置検出手段においては増幅手段を設けて
増幅度を切り換える、周期計測型速度検出手段において
は発振手段の周波数を切り換える、あるいは周期・速度
変換手段の変換特性を切り換える、微分型速度検出手段
においては増幅手段の増幅度を切り換える、等の様に構
成する。
【0018】
【作用】光束偏向手段であるくさび型プリズムには、対
物レンズに向かう入射光束と光ディスクからの反射光束
とが互いに逆方向から透過するため、入射光束がくさび
型プリズム手段で一旦偏向されても反射光は元の偏向方
向に戻るために、偏向に起因する位置ずれは発生しな
い。さらに、くさび型プリズムの形状及びくさび型プリ
ズムの初期設置角を最適化することにより、対物レンズ
上での光束のシフト量を大幅に低減できる。
【0019】また、光ディスクの歪等の高周波成分につ
いては第一の光スポット制御用の駆動機構で2つの光ス
ポットを追従させ、調整あるいは温度等に起因する2つ
の光スポットのずれは、そのずれ量に急激な変化はない
ので、第二の光スポットの制御帯域は低くても性能の問
題はない。このようにすれば、第一の光スポットの応答
に第二の光スポットが応答せず、制御系の安定化も図れ
る。
【0020】波長の異なる複数の光スポットの場合に
は、光ディスクの基板判別手段で基板材質を検出し、光
スポットの波長の相違に起因する焦点位置のずれを解消
することができる。
【0021】トラックピッチに応じて、増幅手段の増幅
度/発振手段の発振周波数/周期・速度変換手段の変換
特性/微分型速度検出手段においては増幅手段の増幅度
を切り換えると、例えば光スポットのトラック中心から
のずれに対して出力が1対1に対応、あるいは相対速度
に対してカウント手段のカウント値が1対1に対応し、
トラックピッチに依らずに位置/相対速度を検出でき
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を用いて説
明する。
【0023】図1は、本発明の実施例である光学的情報
記録再生装置の構成を示すブロック図である。概略構成
を説明するために、ここでは光ヘッド部の詳細について
は省略してある。光ディスク基板の相違あるいはトラッ
クピッチの相違に対しても互換性が保てる様に、基板判
別回路あるいトラックピッチ判別回路を設けて、焦点制
御回路6、トラッキング誤差検出回路7及び9、速度検
出回路11及び速度指令回路12を切り換える様にして
いる。この詳細について、以下2つの光スポットの場合
を例にとり図面を用いて説明する。
【0024】まず光ヘッド3に関し、くさび型プリズム
の回動による光検出器上の反射光束の位置ずれ低減の原
理を、図2および図3を用いて説明する。
【0025】図2は、光束偏向用のくさび型プリズムを
示したものである。このようなくさび型プリズム140
を光束が透過する場合、くさび型プリズム140の第1
面に入射する入射光束の進行方向と、第2面から出射す
る出射光束の進行方向とのなす角δ(以下、出射光束の
偏向角と記す。)は、次式で示すように、くさび型プリ
ズム140の第1面に入射する入射光束の入射角φ1
応じて変化する。
【0026】
【数1】
【0027】上式で、βはくさび型プリズム140の第
1面(光束入射面)と第2面(光束出射面)とのなす
角、nはプリズムの屈折率を示す。
【0028】すなわち、プリズムを紙面に垂直な方向を
回転軸にして回動し、入射角を変化させることにより、
紙面に平行な面内に出射光束の方向を偏向させることが
できる。この時、前記したプリズム出射光束(すなわち
対物レンズへの入射光束)の偏向に伴う対物レンズ上で
の光束入射位置のシフト量Δηは、プリズム出射光束の
偏向角δとプリズムから対物レンズまでの距離Lを用い
て次式のように表せる。
【0029】
【数2】
【0030】一方、光束がこのプリズムを出射する際の
光軸の出射点Pと入射光束の光軸間の距離ζも次式に示
すように、くさび型プリズム140への光束入射角φ1
に応じて変化する。
【0031】
【数3】
【0032】上式でtはくさび型プリズム140の第1
面と第2面の間隔を示す。この式より明らかなように、
プリズムが初期設定状態(光束入射角=φ0)での光束
出射位置を基準にし、その状態からプリズムを角度θだ
け回動して光束入射角がφ1(=φ0+θ)になった場合
の光束出射位置のシフト量Δζは、次式のように表され
る。
【0033】
【数4】
【0034】図3は、数式1及び数式3から一例とし
て、β=1°,n=1.51,t=3.3mmのくさび
型プリズムを用いた場合の光束入射角φ1とプリズム出
射光束の偏向角δおよび出射位置シフト量Δζとの関係
を示したものである。
【0035】なお、図3の横軸φ1はくさび型プリズム
140が紙面に垂直な軸の周りに反時計周りする方向を
正とし、また一方の縦軸δは、図2において入射光束の
光軸に対して出射光束の光軸が反時計回りに傾く方向を
正としている。また、もう一方の縦軸である出射位置シ
フト量Δζは、出射位置が入射光束の光軸より上側にシ
フトした場合を正としている。
【0036】図3から明らかのように、このようなくさ
び型プリズムに光束を透過させた場合は、その入射方向
(入射角φ1の正負)に関係無くプリズム出射光束の偏
向方向(偏向角δ)は同一方向になる。(図3に示した
例では、δは常にマイナス側になっている。)これに対
して、出射位置のシフト量Δζの正負は入射角 φ1の正
負に一致する。そこで、例えば図3の例で、入射角φ1
をプラス側に変化させると、プリズム出射光束の出射位
置とプリズム出射光束の偏向による対物レンズ面上での
光束入射位置は互いに反対方向にシフトする。したがっ
て、このようなくさび型プリズムを用いた場合、光束の
偏向に伴う対物レンズ上での実質的な光束入射位置のシ
フト量Δεは、次式に示すように、プリズム出射光束の
偏向に依存するシフト量Δηとプリズムからの出射位置
シフト量Δζの差で表される。
【0037】
【数5】
【0038】したがって、くさび型プリズム140の第
1面と第2面とのなす角β、面間隔t、屈折率nおよび
このプリズムに入射する光束の初期入射角すなわち、プ
リズムの初期設置角φ0およびプリズムの回動角θ(φ1
=φ0+θ)を最適に設計すれば、実質的な光ビームの
シフト量Δεおよび光検出器上における反射光束の位置
ずれを大幅に低減できる。
【0039】図4は、このくさび型プリズムを用いた光
束偏向手段を光ヘッド3に適用した場合の実施例であ
る。図4において、101は第1の光源となる第1の半
導体レーザで、波長λ1の第1の光束160を、121
は第2の光源となる第2の半導体レーザで、波長λ2
第2の光束170を出力する。
【0040】半導体レーザ101を出射した第1の光束
160は、コリメートレンズ102で平行光になった
後、ビーム整形プリズム103、ビームスプリッタ10
4、波長選択ミラー105(波長λ1の光束に対しては
反射、波長λ2の光束に対しては透過)、光路変更用の
三角ミラー106を経て波長λ1、λ2について色収差補
正された対物レンズ110に入射する。そして、この対
物レンズ110により、円盤状の光ディスク1のトラッ
ク上に第1の光スポット162を形成する。さらに、光
ディスク1を反射した第1の光スポット162の反射光
163は、再度、対物レンズ110、三角ミラー10
6、波長選択ミラー105を経てビームスプリッタ10
4を反射し、第1の光検出器107に入射する。第1の
光検出器107には、焦点誤差検出回路5および主トラ
ッキング誤差検出回路9が接続され、公知の検出手段
(図示せず)により、光スポット162の焦点誤差信
号、およびトラッキング誤差信号を得る。ここで得られ
た各誤差信号は、それぞれ焦点制御回路6、主トラッキ
ング制御回路10を介して対物レンズ110に接続され
ているアクチュエータ111を駆動し、対物レンズ11
0の光軸方向および光ディスク1の半径方向への位置制
御を行う。
【0041】一方、半導体レーザ121を出射した第2
の光束170は、コリメートレンズ122で平行光にな
りビームスプリッタ124を経た後、本発明の光束偏向
用のくさび型プリズム140を透過し、さらに波長選択
ミラー105を透過して第1の光束161とほぼ同一の
光路をたどり、対物レンズ110に入射する。そして、
この対物レンズ110により、光ディスク1上の第1の
光スポット162に近接する位置に第2の光スポット1
72を形成する。さらに、光ディスク1を反射した第2
の光スポット172の反射光173は、再度、対物レン
ズ110、三角ミラー106、波長選択ミラー105を
経た後、くさび型プリズム140を入射光束170とは
逆向きに透過し、ビームスプリッタ124に達する。そ
して、このビームスプリッタ124を反射した後、第2
の光検出器127に入射する。第2の光検出器127に
は、副トラッキング誤差検出回路7が接続され、第1の
光検出器107と同様公知の検出手段(図示せず)によ
り、光スポット172のトラッキング誤差信号を得る。
なお、本実施例に示す光ヘッド3は、対物レンズ110
とアクチュエータ111および三角ミラー106からな
る部分151とそれ以外の光学部品で構成される部分1
50が分離したいわゆる分離型光ヘッドで、151のみ
が光ディスク1の半径方向に移動する構成になってい
る。
【0042】図において、くさび型プリズム140に
は、このくさび型プリズム140を図のZ軸(紙面に垂
直な軸)のまわりに回動させるためのアクチュエータ1
41が設けられている。前記した対物レンズ110の位
置制御によって、光ディスク1の歪成分に対しては第1
の光スポット162および第2の光スポット172とも
に位置制御される。一方調整あるいは温度等に起因する
2つの光スポットのずれは、第2の光検出器127と副
トラッキング誤差検出回路7から得られたトラッキング
誤差信号を副トラッキング制御回路8を介してアクチュ
エータ141にフィードバックして、所定角度にくさび
型プリズム140を回動し、前述したように対物レンズ
110に入射する第2の光束170の偏向角を変化させ
ることにより、第2の光スポット172をトラッキング
方向(光ディスク1の半径方向)に微小量変位させてこ
の方向の相対位置ずれを補正する。
【0043】図5は、図4に示した構成の光ヘッドにお
ける光スポット172の位置補正量(光ディスク1上の
スポット移動量)と、それに伴って対物レンズ110上
で発生する入射光束位置シフト量Δεとの関係を計算し
た結果の一例である。実線は、本発明のくさび型プリズ
ム(β=1°,n=1.51,t=3.3mm)を初期
設置角度(スポット移動量=0μm)φ0=45°で配
置した場合である。また破線は、本発明のくさび型プリ
ズムの代わりに、光束偏向手段として従来一般的に用い
られているガルバノミラーを用いた場合である。なお、
従来のくさび型プリズムを用いた光束偏向手段もガルバ
ノミラ−を用いた場合と同様な特性を示す。計算にあた
っては、対物レンズの焦点距離f=3.3mm、対物レ
ンズからくさび型プリズムまたはガルバノミラーまでの
距離L=85mm(前述した分離型光ヘッドを想定)と
した。
【0044】図から明らかなように、前述の数式をもと
に、所定の形状、寸法、設置角度に設計されたくさび型
プリズムを用いることにより、光スポットの移動量が−
5μm〜+5μmの範囲で、対物レンズ上での入射光束
の位置シフト量を10μm以下にすることができる。こ
れは、従来のようなガルバノミラーを用いた場合の位置
シフト量の1/10以下である。その結果、対物レンズ
上での入射光位置シフトに起因するトラッキングオフセ
ットも充分低減することができる。
【0045】なお、図4および図5に示した実施例で
は、光ディスク上の光スポットを1μm移動させるため
のプリズム回動角は約0.8°で、従来のガルバノミラ
ー方式に比較して感度が非常に低い。しかし光スポット
の相対位置補正は、第1の光スポット162に対する第
2の光スポット172の微小な経時的相対位置ずれを補
正するもので、本発明のくさび型プリズムのように感度
が低い補正手段の方が、逆に外的ショックなどに対して
も安定な補正が可能である。くさび型プリズムの回動手
段141としては、磁気回路あるいは圧電素子などを使
った構成も考えられるが、要は本発明の効果が期待でき
る様な構成であればいずれでもかまわない。
【0046】次に2の光スポットの制御方法に関し、図
6および図7を用いてさらに詳細に説明する。
【0047】図1に示す本発明の場合には主焦点制御回
路6aのみで副焦点制御回路6bは不要である。しか
し、図24に示す従来例の光学ヘッドに適用した場合に
は主及び副焦点制御回路が必要であり、この場合の主及
び副焦点制御方法について図6を用いて説明する。
【0048】図6において、光スポット162或いは1
72の焦点ずれに対応した焦点誤差信号を発生する主及
び副焦点誤差検出回路5a、5bの出力は、増幅回路2
00a、200b、制御系を安定化するための位相補償
回路201或いは特性可変位相補償回路202、焦点制
御をオン/オフするためのスイッチ203a、203
b、加算回路204a、204bを介して駆動回路20
5a、205bに入力され、アクチュエ−タ27或いは
45を駆動することにより焦点制御を行う。
【0049】再生開始時の焦点引込み動作では、まず引
込み回路206aから出力される引込み信号が加算回路
204aを介して駆動回路205aに入力され、アクチ
ュエ−タ27を駆動することにより対物レンズ26を焦
点位置方向に移動させる。対物レンズ26が焦点位置に
達したところでスイッチ203aをオンし、焦点制御を
開始する。整定検出回路207aは、光スポット162
の焦点制御開始時の応答が整定し、焦点制御が安定した
ことを主焦点誤差検出回路5aの出力のレベルから検出
して整定検出信号(A)を引込み回路206bに出力す
る。引込み回路206bでは整定検出信号(A)に基づ
いて光スポット172の焦点引込み動作を開始し、引込
み回路206bから出力される引込み信号が加算回路2
04bを介して駆動回路205bに入力され、アクチュ
エ−タ45を駆動して可動レンズ44を焦点位置方向に
移動させる。可動レンズ44が焦点位置に達したところ
でスイッチ203bをオンし、焦点制御を開始する。整
定検出回路207bは、光スポット172の焦点制御開
始時の応答が整定し、焦点制御が安定したことを副焦点
誤差検出回路5bの出力のレベルから検出して整定検出
信号(B)を出力する。特性可変位相補償回路202で
は整定検出信号(B)に基づいて焦点制御系の帯域が低
くなるように位相補償特性を切り替える。以後、光ディ
スクの面振れ等による高い周波数帯域での焦点ずれに対
してはアクチュエ−タ27を駆動することにより焦点制
御が行われ、温度変化等のゆるやかなすなわち低い周波
数帯域の光スポット172の焦点位置の変化に対しては
アクチュエ−タ45を駆動することにより焦点制御が行
われるように動作する。このようにすれば図24に示す
様な構成でも、光スポット162の焦点制御開始時の応
答が整定し、焦点制御が安定したところで光スポット1
72の焦点引込み動作を開始するため、光スポット16
2の焦点制御開始時の応答が光スポット172の焦点引
込み動作の外乱となることはない。また、光スポット1
72に関して、焦点制御開始時のみ焦点制御系の帯域を
高くしておけば、焦点制御開始時の応答は短時間に整定
する。
【0050】なお、この例の場合には焦点制御開始時の
応答が整定し、焦点制御が安定したことを整定検出回路
207a、207bで焦点誤差検出回路5a、5bの出
力のレベルから検出するようにしたが、焦点制御開始後
所定の時間経過したところで整定検出信号を出力するよ
うにしてもよい。また、スポット162と172の焦点
位置のずれが小さい場合には引込み回路206bを設け
ず、光スポット162の焦点制御開始時の応答が整定
し、整定検出信号(A)が出力された時点においてスイ
ッチ203bをオンし、光スポット172の焦点制御を
開始するようにしてもよい。
【0051】図7はトラッキング制御系の構成例を示し
たもので、10は主トラッキング制御回路、8は副トラ
ッキング制御回路である。
【0052】図7において、主及び副トラッキング誤差
検出回路9、7から出力されるトラッキング誤差信号
は、増幅回路210a、210b、制御系を安定化する
ための位相補償回路211或いは特性可変位相補償回路
212、トラッキング制御をオン/オフするためのスイ
ッチ213a、213b、加算回路214a、214b
を介して駆動回路215a、215bに入力され、ガル
バノミラー25あるいは47を駆動することによりトラ
ッキング制御を行う。
【0053】光ディスクの再生開始時あるいはアクセス
時におけるトラッキング引込み動作では、引込み回路2
16aにより光スポット162とトラックとの相対速度
が所定の値以下で且つ光スポットがトラック上に位置す
るタイミングでスイッチ213aをオンし、トラッキン
グ制御を開始する。整定検出回路218aは、光スポッ
ト162のトラッキング制御開始時の応答が整定し、ト
ラッキング制御が安定したことをトラッキング誤差検出
回路9の出力のレベルから検出して整定検出信号(C)
を引込み回路216bに出力する。引込み回路216b
では整定検出信号(C)に基づいて光スポット172の
トラッキング引込み動作を開始し、引込み回路216b
により光スポット172とトラックとの相対速度が所定
の値以下で且つ光スポットがトラック上に位置するタイ
ミングでスイッチ213bをオンし、トラッキング制御
を開始する。トラッキング制御開始後光スポット162
と172の追従するトラックが所定の関係を満足しな
い、例えば同一のトラック上にないときにはジャンプパ
ルス発生回路217bから出力されるジャンプパルス信
号が加算回路214bを介して駆動回路215bに入力
され、ガルバノミラー47を駆動することにより、光ス
ポット172を所望のトラックに移動させる。整定検出
回路218bでは、光スポット162と172の追従す
るトラックが所定の関係を満足し、副トラッキング誤差
検出回路7の出力のレベルから光スポット172のトラ
ッキング制御開始時の応答が整定したことを検出して整
定検出信号(D)を出力する。特性可変位相補償回路2
12では整定検出信号(D)に基づいてトラッキング制
御系の帯域が低くなるように位相補償特性を切り替え
る。以後、トラックの歪等による高い周波数帯域でのト
ラックのずれに対してはガルバノミラー25を駆動する
ことによりトラッキングの制御が行われ、温度変化等の
ゆるやかなすなわち低い周波数帯域の光スポット172
のトラック位置の変化に対してはガルバノミラー47を
駆動することによりトラッキング制御が行われる。ま
た、トラックジャンプ動作においては、ジャンプパルス
発生回路217aから出力されるジャンプパルス信号が
加算回路214aを介して駆動回路215aに入力さ
れ、ガルバノミラー25を駆動し、光スポット162お
よび172を所望のトラックに移動させる。このとき、
副トラッキング誤差検出回路7から光スポット172の
トラック方向の移動に応じたトラッキング誤差信号が出
力されるが、光スポット172のトラッキング制御系の
帯域が低くなるように位相補償特性を切り替えているか
ら、この誤差信号に応答してガルバノミラー47が駆動
されることはない。したがって、光スポット162のト
ラックジャンプの応答に対して光スポット172のトラ
ッキング位置補正系が応答せず、光スポット172のト
ラッキング制御を安定に行うことができる。なお、光ス
ポット172のトラッキング制御開始時のみトラッキン
グ制御系の帯域を高くしておけば、トラッキング制御開
始時の応答は短時間に整定する。また、トラッキング制
御開始時の応答が整定し、トラッキング焦点制御が安定
したことを、主及び副トラッキング誤差検出回路9、7
の出力のレベルから検出するようにしたが、トラッキン
グ制御開始後所定の時間経過したところで整定検出信号
を出力するようにしてもよい。スポット162と172
の位置ずれが1トラック以下の小さい値の場合にはジャ
ンプパルス発生回路217b、引込み回路216bを設
ける必要はなく、光スポット162のトラッキング制御
開始時の応答が整定し、整定検出信号(C)が出力され
た時点においてスイッチ213bをオンし、光スポット
172のトラッキング制御を開始するようにしてもよ
い。
【0054】次に波長の異なる複数の光スポットを用い
た場合に、ディスク基板の違いによって生じる光スポッ
トの相対的デフォ−カスの補正方法について、ここでは
2つの光スポットを用いた場合の例について説明する。
【0055】図8において、101は例えば波長780
nmのレーザ光160を発する半導体レーザ、121は
例えば波長680nmのレーザ光170を発する半導体
レーザである。
【0056】半導体レーザ101からのレーザ光160
は、コリメートレンズ102で平行光束161に変換さ
れた後、ビーム整形プリズム103、三角ミラー106
a、ビームスプリッタ104を透過して波長選択ミラ−
105に入射する。一方半導体レーザ121からのレー
ザ光170は、コリメートレンズ122で平行光束17
1に変換された後、ビ−ムスプリッタ124を経てそれ
ぞれ波長選択ミラ−105に入射する。波長選択ミラ−
105は、波長780nmの光束161は反射し、波長
680nmの光束171は透過させる光学特性を有して
いるため、ここから光束161と光束171はほぼ同一
の光路をたどり三角ミラー106bを経て対物レンズ1
10に入射する。対物レンズ110は光束161と光束
171を集光し、光ディスク1のディスク基板131越
しに情報記録面132上にそれぞれ光スポット162お
よび172を照射する。
【0057】光スポット162の情報記録面132から
の反射光は、再度対物レンズ110を経て入射光束16
1と同一の光路を戻り、ビームスプリッタ104で反射
して第1の光検出器107に入射する。第1の光検出器
107には、焦点誤差検出回路5および主トラッキング
誤差検出回路9が接続され、公知の検出手段(図示せ
ず)によって光スポット162の焦点誤差信号、トラッ
キング誤差信号などが検出される。検出された焦点誤差
信号及びトラッキング誤差信号は、焦点制御回路6及び
主トラッキング制御回路10を介してアクチュエータ1
11を駆動し、光スポット162が情報記録面132上
に正しく集光されるように制御する。
【0058】一方光スポット172は、光スポット16
2と同様対物レンズ110により集光されるため、光ス
ポット162の制御に応じて情報記録面132上に照射
される。光スポット172の情報記録面132からの反
射光は、光スポット162と同様再び対物レンズ110
を経て入射光束171とほぼ同一の光路を戻り、ビ−ム
スプリッタ124で反射して第2の光検出器127に入
射する。
【0059】この実施例のように、波長が異なる2種類
以上の光束を1個の対物レンズで集光する構成の光ヘッ
ドでは、一般に対物レンズ110は、各波長の光スポッ
トが同一記録面内に集光されるよう波長による焦点位置
ずれを除去した色消しレンズになっている。したがっ
て、所定の屈折率波長特性のディスク基板131からな
る光ディスク1に対しては、図9に示すように光スポッ
ト162および172の焦点位置を情報記録面132上
に一致させることができる。しかし、ディスク基板13
1が異なる屈折率波長特性をもつ材質に変わった場合に
は、両光スポットの焦点位置には対物レンズの光軸方向
に相対的なずれが生じる。
【0060】波長λ1の光に対して屈折率n1で、波長λ
2の光に対して屈折率n2となる屈折率波長特性を有する
板厚tのディスク基板に対して、各波長の光スポットが
同一記録面内に集光されるよう設計された色消し対物レ
ンズを用いた場合、実際のディスク基板の屈折率が波長
λ1の光に対してn1+Δn1、波長λ2の光に対してn2
+Δn2であると、波長λ1の光スポットと波長λ2の光
スポットは近似的に以下に示される距離δだけ光軸方向
にずれる。
【0061】
【数6】 δ={Δn1/n1(n1+Δn1)−Δn2/n2(n2+Δn2)}・t (数6) 図10は、一般的な光ディスク基板材であるガラスとポ
リカーボネイト樹脂についての屈折率波長特性を示した
ものである。図10に示した特性をもとに、例えば、2
レーザ光ヘッドに使用する半導体レーザの波長をλ1
780nmおよびλ2=680nmとし、ディスク基板
材料をガラスとした場合に色消し特性が最良となるよう
設計された色消し対物レンズを用い、光ディスク基板を
ガラスからポリカーボネイト樹脂にかえると、数6式か
ら両光スポットの焦点位置に約1μm以上の相対ずれが
発生する。図8の場合には、光スポット162は焦点誤
差信号により常に情報記録面132上に正しく集光され
るように制御されるため、図11に示すように光スポッ
ト172だけが両光スポットの相対的焦点位置ずれ量δ
に相当する距離だけデフォーカスした状態で情報記録面
132上に照射される。
【0062】そこで、ディスク基板の変更に伴って2個
の光スポットに光軸方向の相対的焦点位置ずれが生じ、
かつ焦点位置制御されない側の光スポット(実施例では
光スポット172)で信号の記録、再生、消去などを行
う場合には、図8に示す様にスイッチ380を接続して
焦点制御回路6に所定のオフセット電圧を加え、対物レ
ンズ110をその制御位置から光軸に沿って両光スポッ
トの相対的焦点位置ずれ量δに相当する距離だけ逆向き
に変位させて、図12に示す様に信号の記録、再生、消
去などを行う光スポット(実施例では光スポット17
2)を情報記録面132上に集光させる。なお光スポッ
トの相対的焦点位置ずれ量δは、光ディスク基板材の屈
折率波長特性によって一義的に決まる値であるから、例
えば前述の数6式などを用いてあらかじめ対象となる基
板材について光スポットの相対的焦点位置ずれ量を求め
ておき、その値からオフセット電圧を設定して選択的に
切り換えることもできる。
【0063】図8の実施例では、トラッキング誤差信号
も焦点誤差信号と同様光スポット162の反射光より得
ている。しかし、両光スポットに相対的焦点位置ずれが
発生し、かつ前述のオフセット電圧の印加により光スポ
ット172が情報記録面132上に集光されている場合
は、相対的に光スポット162はデフォーカスして情報
記録面132上に照射される。その結果、トラッキング
誤差信号の変調度が充分に得られなくなる可能性があ
る。このような問題を回避するためには、第2の光検出
器127にも焦点誤差信号及びトラッキング誤差信号検
出手段を設け、光スポット172から得られた誤差信号
に制御を切り換えて対物レンズ110の位置制御を行な
うようにすればさらに精度が向上する。
【0064】図13は他の実施例を示したもので、本実
施例ではコリメートレンズ122と波長選択ミラ−10
5間の光束171の光路中に凹レンズ150と凸レンズ
151の組み合わせからなるレンズ系を設けている。こ
れらのレンズの一方(図13の実施例では凸レンズ15
1)に、そのレンズを光軸方向に変位させるためのリニ
アアクチュエータ152とリニアアクチュエータ駆動回
路350が設けられており、両レンズのレンズ間隔が所
定量だけ変えられるようになっている。レンズ間隔を変
化させると光束171はそのコリメート状態が変化し、
収束光束の状態または発散光束の状態で対物レンズ11
0に入射するため、光スポット172が光軸方向に所定
距離変位する。例えば、対物レンズ110の焦点距離を
foとし、凹レンズ150の焦点距離を−fd、凸レン
ズ151の焦点距離をfd+w、初期状態における両レ
ンズのレンズ間隔をw(fd≫w)とすると、レンズ間
隔の微小変化量δwと光スポット172の光軸方向変位
量δεとの関係は、近似的に以下の式で表される。
【0065】
【数7】 δε=(fo2/fd2)・δw (数7) そこでこのような光学的性質を利用し、リニアアクチュ
エ−タ駆動回路350、リニアアクチュエ−タ152を
介して凹レンズ150と凸レンズ151のレンズ間隔を
変えることによりディスク基板材質の相違によって発生
した光スポットの相対位置ずれをキャンセルするように
光スポット172を変位させ、図14に示す様に光スポ
ット162と172を共に情報記録面132上に集光さ
せることもできる。したがって基板材質の種類に関わり
無く、2個の光スポットを同時に用いて信号の記録、再
生、消去等を行うDRAW(Direct Read After Writ
e)機能を実現することができる。本実施例では、光ス
ポット変位手段として、凹凸レンズを組み合わせたレン
ズ系を用いているが、もちろん光スポットを光軸方向に
独立に変位できる光学系であれば、どのような構成のも
のでもよい。さらに、光束171の光路中にのみ光スポ
ット変位手段を設けているが、光束161の光路中にも
同様の光スポット変位手段を設け、光スポット162と
172の両者を互いに接近する向きに変位させて、情報
記録面に集光させる方法でもよい。
【0066】なお図8及び図13の実施例においては、
基板判別手段としてスピンドルモ−タ2に回転速度検出
回路370及び基板判別回路16を接続し、所定の回転
数に達するまでに要する時間を検出して行う方式を用い
ている。しかしこれに限ることはなく、例えば光ディス
クが収納されたカ−トリッジに専用の識別ホ−ルを設け
るあるいはディスクのある特定の領域に判別情報を記録
しておく等種々の方法が考えられる。要は、判別できる
方式であればいずれでもかまわない。
【0067】次にトラックピッチが異なる光ディスクで
あっても、互換性が保てる様な方式について、添付図面
を用いて説明する。
【0068】図1において、17は光ディスク1のトラ
ックピッチを判別するトラックピッチ判別回路である。
トラックピッチを判別する方法としては、例えば130
mm光ディスク或いは90mm光ディスクにおいてIS
O規格で設けられているPEP領域により判別する方
法、あるいは光ディスクが収納されたカ−トリッジに専
用の識別ホ−ルを設ける方法がある。PEP領域を利用
する方法は、この部分は予め光ディスクのフォーマット
等の情報を記録するように規格されており、この領域に
トラックピッチの情報も記録しておけば、光ディスク再
生開始時にこの情報を読み取り、トラックピッチの判別
を行うことができる。図1では、トラックピッチ判別回
路17の出力でトラッキング誤差検出回路7及び9、速
度検出回路11、速度指令回路12が制御される。
【0069】図15は主トラッキング誤差検出回路9の
実施例を示すブロック図である。トラッキング誤差検出
回路において、トラッキング誤差信号Veはトラックピ
ッチPを周期とする正弦波で近似でき、次式のように表
せる。
【0070】
【数8】 Ve=Te・sin(2πX/P) (数8) ここで、Xは光スポットのトラック中心からのずれ、A
eは誤差信号振幅を示す。トラッキング制御ループは誤
差信号レベルが零の付近で動作することから、光スポッ
トのトラック中心からのずれに対する誤差検出感度Ae
は次式で与えられ
【0071】る。
【数9】 Ae≒Te・2π/P (数9) 従って、誤差検出感度Aeはトラックピッチによって変
化することになる。
【0072】図において403は誤差増幅回路402の
出力を増幅する増幅回路であり、トラックピッチ判別回
路17の出力に応じて、トラックピッチP1のときには
増幅度をA1、トラックピッチP2のときには増幅度A
2となるように増幅度を切り換える。この時の増幅器の
出力をそれぞれV1及びV2とすれば
【0073】
【数10】 V1=A1・Te・2π・X/P1 (数10)
【0074】
【数11】 V2=A2・Te・2π・X/P2 (数11) となる。ここで、増幅度は
【0075】
【数12】 A1/P1=A2/P2 (数12) を満足する様に設定する。この様にすれば、トラックピ
ッチに依らずに光ディスク上の光スポットの位置変位量
に対応したトラッキング誤差信号が、増幅回路403か
ら出力される。
【0076】図16は、速度検出回路11が周期計測型
の場合の実施例を示すブロック図である。図において4
11a、411bは発振回路である。周期計測型速度検
出回路において、光スポットのトラックに対する相対速
度をvとしたとき、トラックピッチP1における発振回
路の発振周波数をF1、カウント回路のカウント値をN
1、トラックピッチP2に対する発振回路の発振周波数
をF2、カウント回路のカウント値ををN2とすると
【0077】
【数13】 N1=(P1/v)・F1 (数13)
【0078】
【数14】 N2=(P2/v)・F2 (数14) となる。ここで、発振回路411aの発振周波数F1と
発振回路411bの発振周波数F2はトラックピッチに
対して
【0079】
【数15】 P1・F1=P2・F2 (数15) の関係を満足するように設定されている。クロック選択
回路415は、トラックピッチ判別回路17の出力によ
り、トラックピッチがP1のときには発振回路411a
の出力を選択し、トラックピッチがP2のときには発振
回路411bの出力を選択してカウント回路412に出
力する。周期・速度変換ROM413は、入力されたカ
ウント値に対して反比例した値をD/Aコンバータ41
4に出力し、D/Aコンバータ414では光スポットの
トラックに対する相対速度に比例した値に変換して出力
する。ここでは、発振回路を2つ設けてトラックピッチ
に応じて選択するようにしたが、要はカウント回路に入
力される信号の周波数がトラックピッチに応じて切り替
わるように構成されていればよい。
【0080】図17は速度検出回路11が周期計測型の
場合の第2の実施例を示すブロック図である。図におい
て413a,413bは周期から速度に変換するための
周期・速度変換ROMである。周期計測型速度検出回路
において、カウント回路のカウント値は速度に対して反
比例の関係にあるから、カウント回路のカウント値を
N、周期・速度変換ROMから出力される値をMとする
【0081】
【数16】 C=N・M (数16) の関係がある。ここでCは周期・速度変換定数である。
光スポットのトラックに対する相対速度をv、発振回路
の発振周波数をFとしたとき、トラックピッチP1に対
して周期・速度変換定数をC1、周期・速度変換ROM
413aの出力をM1、トラックピッチP2に対して周
期・速度変換定数をC2、周期・速度変換ROM413
bの出力をM2とすると
【0082】
【数17】 M1=C1/(P1・F/v) (数17)
【0083】
【数18】 M2=C2/(P2・F/v) (数18) となる。ここで、トラックピッチP1に対して周期・速
度変換ROM413aの周期・速度変換定数をC1、ト
ラックピッチP2に対して周期・速度変換ROM413
bの周期・速度変換定数をC2とすれば
【0084】
【数19】 C1/P1=C2/P2 (数19) となるように定数を設定している。トラックピッチ判別
回路17により、トラックピッチがP1のときには周期
・速度変換ROM413aが、トラックピッチがP2の
ときには周期・速度変換ROM413bが選択され、選
択された周期・速度変換ROMのデータをD/A変換器
414に出力する。D/A変換器414では周期・速度
変換ROMの出力に応じて、光スポットとトラックとの
相対速度に対応した速度信号を出力する。本実施例で
は、周期・速度変換ROMを2つ設けてトラックピッチ
に応じて切り換える様に構成したが、周期・速度変換デ
−タをRAMに記憶し、トラックピッチに応じてRAM
のデ−タを変更する様にしてもよい。要はトラックピッ
チに応じてカウント回路出力に対応する周期・速度変換
デ−タを変える様にすればよい。
【0085】図18は速度検出回路11が周期計測型の
場合の第3の実施例を示すブロック図である。図におい
て416は掛け算回路、417a、417bは定数を記
憶したROMである。周期計測型速度検出回路において
周期・速度変換ROMからの出力Mに対するD/A変換
器の出力Vは
【0086】
【数20】 V=A・M (数20) で与えられる。AはD/A変換定数である。ここで掛け
算回路を設け、光スポットのディスクに対する相対速度
をv、発振回路の発振周波数をF、周期・速度変換定数
をCとしたとき、トラックピッチP1に対する定数RO
M417aの出力をA1、D/A変換器414の出力を
V1、トラックピッチP2に対する定数ROM417b
の出力をA2、D/A変換器414の出力をV2とする
【0087】
【数21】 V1=A1・A・C/(P1・F/v) (数21)
【0088】
【数22】 V2=A2・A・C/(P2・F/v) (数22) となる。ここでROM417aに記憶された値をA1、
ROM417bに記憶された値をA2とすると
【0089】
【数23】 A1/P1=A2/P2 (数23) を満足する様に設定する。トラックピッチ判別回路17
の出力で、トラックピッチがP1のときにはROM41
7aが選択され、トラックピッチがP2のときにはRO
M417bが選択され、選択されたROMのデータを掛
け算回路416に出力する。掛け算回路416では選択
された定数ROMの出力と周期・速度変換ROM413
の出力との掛け算を行い、その結果をD/A変換器41
4に出力する。D/A変換器414では掛け算回路41
6の出力に応じて、光スポットと光ディスクの相対速度
に対応した信号を出力する。ここでは定数をROMで設
定したが、これに限らずレジスタ等によりトラックピッ
チに応じて外部から設定するようにしてもよい。
【0090】図19は速度検出回路11が周期計測型の
場合の第4の実施例を示すブロック図である。図におい
て418はD/A変換器414の出力を増幅する増幅回
路であり、トラックピッチ判別回路17の出力に応じ
て、トラックピッチP1のときには増幅度をA1、トラ
ックピッチP2のときには増幅度A2となるように増幅
度を切り換える。ここで増幅度は
【0091】
【数24】 A1/P1=A2/P2 (数24) を満足する様に設定する。これにより、増幅回路からは
トラックピッチによらず、光スポットと光ディスクの相
対速度に対応した信号が誤差増幅回路13に出力され
る。
【0092】図20は速度検出回路11が微分型の場合
の実施例を示すブロック図である。トラッキング誤差信
号VeはトラックピッチPを周期とする次式の正弦波で
近似できる。
【0093】
【数25】 Ve=Te・sin(2πX/P) (数25) ここでXは光スポットのトラック中心からのずれ、Ae
は誤差信号振幅を示す。また光スポットが光ディスクに
対して相対速度vで移動するとすれば
【0094】
【数26】 X=v・t (数26) となる。したがって、光スポットが光ディスクに対して
相対速度vで移動しているときの誤差信号Veは次式で
表される。
【0095】
【数27】 Ve=Te・sin(2π・v・t/P) (数27) この誤差信号を時間tについて微分すると
【0096】
【数28】 dVe/dt=Te・2π・v・cos(2π・v・t/P)/P(数28) 微分型速度検出回路では誤差信号微分値のピーク付近の
値を速度信号として用いることから、速度信号をvdと
すると
【0097】
【数29】 vd≒Te・2π・v/P (数29) で表される。上式より、微分型速度検出回路で、相対速
度vに比例した速度信号vdが得られることがわかる。
また、速度信号がトラックピッチPに依存することもわ
かる。
【0098】図20において、420は主トラッキング
誤差検出回路9から出力されるトラッキング誤差信号を
微分するための微分回路、421は微分回路420の出
力を反転するための反転回路、422はトラッキング誤
差信号の直線部分を示すためのタイミング信号をトラッ
キング誤差信号の直線領域部分の傾斜の向きに応じて出
力する直線領域打ち抜き回路であり、423、424は
スイッチ回路、425はホールド回路である。図21を
用いてこの微分型速度検出回路の動作を説明する。光ス
ポットが一定速度で移動すると、主トラッキング誤差検
出回路9によって検出されたトラッキング誤差信号
(E)は微分回路420及び反転回路421によって微
分波形(F)及び(G)を作成する。一方、直線打ち抜
き回路422はトラッキング誤差信号の直線領域部分を
示すしきい値(H)、(I)をもとにタイミング信号
(J)、(K)を作成し、スイッチ回路423、424
に伝達する。スイッチ回路423、424はタイミング
信号がハイレベルのときスイッチが閉じ、タイミング信
号がロウレベルのときにスイッチが開く。よって、スイ
ッチ回路423はタイミング信号(J)により微分波形
(F)の正のピーク付近のみを後段に伝達し、スイッチ
回路424はタイミング信号(K)により微分波形
(G)の正のピーク付近のみを後段に伝達する。この結
果、ホールド回路425の出力にはトラッキング誤差信
号の周波数が一定ならば、ほぼ直線に近い値(L)が出
力されることになる。上記出力(L)は微分動作によっ
て作成されるためトラッキング誤差信号の周波数が高い
ときには大きな値、トラッキング誤差信号の周波数が低
いときには小さな値を示す。すなわち、上記出力(L)
は光スポットのトラックに対する相対速度に比例した値
を示すことになる。
【0099】図において、426はホールド回路425
の出力を増幅する増幅回路であり、トラックピッチ判別
回路17の出力に応じてトラックピッチP1のときには
増幅度をA1、トラックピッチP2のときには増幅度A
2となるように増幅度を切り換え、そのときの出力をV
1及びV2とすれば
【0100】
【数30】 V1=A1・Te・2π・v/P1 (数30)
【0101】
【数31】 V2=A2・Te・2π・v/P2 (数31) となる。ここで増幅度は
【0102】
【数32】 A1/P1=A2/P2 (数32) を満足する様に設定する。これにより、増幅回路426
からはトラックピッチによらず、光スポットと光ディス
クの相対速度に対応した信号を出力する。ここではホー
ルド回路425の後に増幅回路426を設けたが、これ
に限らず、ホールド回路425の前、微分回路420の
後、微分回路420の前でもよく、要はトラックピッチ
に応じて誤差増幅回路13に出力される信号の振幅が切
り換わるように構成すればよい。
【0103】図22は速度指令回路12の実施例を示す
ブロック図である。図において430a、430bはト
ラックカウント回路15の出力に応じて目標の速度を設
定する速度指令ROMである。速度指令回路12はトラ
ックカウント回路15内にある目標トラックまでのトラ
ック数を示すトラックカウンタの値、すなわち目標のト
ラックまでの距離に応じて光スポットの光ディスクに対
する相対速度を指令する様にしている。
【0104】目標トラックまでの距離Xとしたとき、ト
ラックピッチP1におけるトラックカウント回路15の
値をN1、速度指令ROM430aの出力をM1、トラ
ックカウント回路15の値N1と速度指令ROM430
aの出力M1の関係を表す関数をf1、トラックピッチ
P2におけるトラックカウント回路15の値をN2、速
度指令ROM430bの出力をM2、トラックカウント
回路15の値N2と速度指令ROM430bの出力M2
の関係を表す関数をf2とすると
【0105】
【数33】 M1=f1(N1) (数33)
【0106】
【数34】 M2=f2(N2) (数34) となる。ここで
【0107】
【数35】 X=N1・P1=N2・P2 (数35) である。この時に速度指令値を表すROMの出力が等し
くなる、すなわちM1=M2とするために
【0108】
【数36】 f2(N2)=f1(N2・P2/P1) (数36) の関係を満足するようにROM430a、430bの値
を設定する。トラックピッチ判別回路17の出力で、ト
ラックピッチがP1のときにはROM430aが、トラ
ックピッチがP2のときにはROM430bが選択さ
れ、選択されたROMの出力がD/A変換器431に入
力される。D/A変換器431ではROMの出力に応じ
て目標トラックまでの距離に対応した速度指令値を誤差
増幅回路13に出力する。本実施例では、速度指令RO
Mを2つ設けてトラックピッチに応じて切り換える様に
構成したが、速度指令デ−タをRAMに記憶し、トラッ
クピッチに応じてRAMのデ−タを変更する様にしても
よい。要はトラックピッチに応じてトラックカウント回
路出力に対応する速度指令デ−タを変える様にすればよ
い。
【0109】図23は速度指令回路12の他の実施例を
示すブロック図である。図において432は掛け算回
路、433a、433bは定数を記憶したROMであ
る。ここでROM433aに記憶された値をA1、RO
M433bに記憶された値をA2とすると
【0110】
【数37】 A1/P1=A2/P2 (数37) を満足する様に設定する。トラックピッチ判別手段17
の出力で、トラックピッチがP1のときにはROM43
3aが、トラックピッチがP2のときにはROM433
bが選択され、選択されたROMのデータを掛け算回路
432に出力する。掛け算回路432では選択された定
数ROMの出力とトラックカウント回路15のカウンタ
の値との掛け算を行い、その結果を速度指令ROM43
0に出力する。D/A変換器431では速度指令ROM
430の出力に応じて、目標トラックまでの距離に対応
した速度指令値を誤差増幅回路13に出力する。ここで
は、定数をROMで設定したが、これに限らずレジスタ
等によりトラックピッチに応じて外部から設定するよう
にしてもよい。
【0111】以上の実施例ではトラックピッチがP1と
P2の場合について述べたが、2つ以上の複数のトラッ
クピッチに対しても、誤差検出回路、周期計測型速度検
出回路、微分型速度検出回路及び速度指令回路をトラッ
クピッチに応じて切り換えることにより対応可能であ
る。
【0112】以上本発明における実施例では、主に2つ
の光スポットを用いる場合について説明したが、これに
限ることはなく2つ以上の光スポットを用いる場合にお
いても同様な方法を適用できる。例えば、光束偏向手段
の場合には、照射される光スポットの中の1個に対して
(以下この光スポットをメインスポットと言う)対物レ
ンズの位置制御を行い、他の光スポットに対しては、各
光路中に本発明の回動くさび型プリズムを設けて、各々
のトラッキング誤差信号からメインスポットに対する相
対的な位置補正を行なえばよい。
【0113】また、図4に示す実施例は、2個の光スポ
ットの相対的な位置を補正する例であるが、もちろんア
クチュエータ111によって対物レンズ110がトラッ
キング方向に位置制御される光スポット(図4の例で
は、光スポット162)に対しても、本発明を用いるこ
とができる。すなわち、固定部150内の光ビーム16
0の光路中に本発明のくさび型プリズム140およびア
クチュエータ141を配置し、これによって光スポット
162のトラッキング制御を行う。このような構成にす
ると、可動部151内に設けられたトラッキング制御用
のアクチュエータを省略できるので、可動部を軽量にす
ることができ、アクセス時間短縮に非常に効果的であ
る。
【0114】
【発明の効果】以上の様に本発明によれば、光スポット
の位置補正に伴って発生するトラッキング誤差信号のオ
フセットを充分に抑圧でき、さらに複数の光スポットで
の記録/再生においても焦点制御及びトラッキング制御
の安定性が確保され、光ディスク基板材質が異なること
によって2つの光スポットに光軸方向の相対位置ずれが
発生した場合にも、簡単な構成で少なくとも信号の記録
/再生/消去を行う光スポットを情報記録面上にデフォ
−カスさせることなく集光させることができる。また、
トラックピッチが異なる光ディスクであっても、目標と
するトラックへの光スポットの位置決め及び記録/再生
/消去が可能となり、装置における互換性も確保され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す光学的情報記録再生装置の
ブロック図である。
【図2】くさび型プリズムの作用を説明するための図で
ある。
【図3】くさび型プリズムの特性を示す図である。
【図4】くさび型プリズムを適用した場合の実施例を示
す図である。
【図5】くさび型プリズム及びガルバノミラ−を用いた
場合の光束位置シフト量を説明するための図である。
【図6】2スポット方式の焦点制御の実施例を示すブロ
ック図である。
【図7】2スポット方式のトラッキング制御の実施例を
示すブロック図である。
【図8】ディスク基板材質に対する焦点位置補正方式の
実施例を示すブロック図である。
【図9】2個の光スポットが同一情報記録面に集光され
た状態を示す平面図及び側面図である。
【図10】光ディスク基板の屈折率波長特性の一例を示
す特性図である。
【図11】2個の光スポットの一方が情報記録面に集光
され、他方がデフォ−カスされた状態を示す平面図及び
側面図である。
【図12】2個の光スポットの他方が情報記録面に集光
され、一方が逆方向にデフォ−カスされた状態を示す平
面図及び側面図である。
【図13】ディスク基板材質に対する焦点位置補正方式
の他の実施例を示すブロック図である。
【図14】図13の実施例において、2個の光スポット
が、同一情報記録面に集光された状態を示す平面図及び
側面図である。
【図15】誤差検出回路の実施例を示すブロック図であ
る。
【図16】速度検出回路が周期計測型の場合の第一の実
施例を示すブロック図である。
【図17】速度検出回路が周期計測型の場合の第二の実
施例を示すブロック図である。
【図18】速度検出回路が周期計測型の場合の第三の実
施例を示すブロック図である。
【図19】速度検出回路が周期計測型の場合の第四の実
施例を示すブロック図である。
【図20】速度検出回路が微分型の場合の実施例を示す
ブロック図である。
【図21】速度検出回路が微分型の場合のタイミングチ
ャ−トを示す図である。
【図22】速度指令回路の第一の実施例を示すブロック
図である。
【図23】速度指令回路の第二の実施例を示すブロック
図である。
【図24】従来の光ヘッドの構成及び制御方式を示すブ
ロック図である
【符号の説明】
1…光ディスク、3…光ヘッド、6…焦点制御回路、7
…副トラッキング誤差検出回路、8…副トラッキング制
御回路、9…主トラッキング誤差検出回路、10…主ト
ラッキング制御回路、11…速度検出回路、12…速度
指令回路、15…トラックカウント回路、16…基板判
別回路、17…トラックピッチ判別回路、101、12
1…半導体レ−ザ、107、127…第1及び第2の検
出器、140…くさび型プリズム、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平4−116315 (32)優先日 平4(1992)5月8日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 鈴木 基之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 鈴木 芳夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 三浦 美智雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 斉藤 明 神奈川県小田原市国府津2880番地株式会社 日立製作所小田原工場内 (72)発明者 重松 和男 神奈川県小田原市国府津2880番地株式会社 日立製作所小田原工場内 (72)発明者 北田 保夫 神奈川県小田原市国府津2880番地株式会社 日立製作所小田原工場内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体レーザと、該半導体レーザの発する
    光束を光学的情報記録媒体上の互いに近接した所定位置
    に集光し光スポットを形成する対物レンズと、前記光ス
    ポットの前記光学的情報記録媒体からの反射光束を検出
    する光検出器と、該光検出器に前記反射光束を導くビー
    ムスプリッタとを少なくとも含む光学的情報記録再生装
    置において、前記ビームスプリッタと前記対物レンズと
    の間の光路中に、前記半導体レ−ザの発する光束が入射
    する第1の面と該光束が出射する第2の面が非平行であ
    るくさび型プリズムであって、該くさび型プリズムの回
    動に伴う前記第2の面からの出射光束の光軸出射位置の
    変位と、前記第2の面からの出射光束の偏向に伴う前記
    対物レンズへの入射光束の光軸入射位置の変位とが、互
    いにほぼ打ち消しあうように、その形状と設置角度と屈
    折率とが所定の値に定められたくさび型プリズムと、前
    記光検出器より得られた所定の制御信号を基に該くさび
    型プリズムを前記第1及び第2の面に対して略平行な回
    転軸のまわりに回動させる手段からなる光束偏向手段を
    設けたことを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】前記光学的情報記録再生装置は、前記光学
    的情報記録媒体上の互いに近接した所定位置に集光し各
    々独立な光スポットを形成するための光束を発する少な
    くとも2個以上の半導体レーザと、前記各光スポットの
    前記光学的情報記録媒体からの反射光束を各々独立に検
    出する光検出器とを備え、かつ前記複数の光束のうち少
    なくとも一つの光束の光路中に、前記光束偏向手段を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の光学的情報記録再
    生装置。
  3. 【請求項3】前記光学的情報記録再生装置は、少なくと
    も前記半導体レーザと前記光検出器と前記光束偏向手段
    とを含む固定部と、前記対物レンズを含む可動部とから
    なり、該可動部のみが円盤状の光学的情報記録媒体の半
    径方向に移動することを特徴とする請求項1および請求
    項2記載の光学的情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】前記光束偏向手段に含まれる前記くさび型
    プリズムは、前記第1の面と前記第2の面とのなす角度
    が3°以下であり、かつ前記第1の面の法線と該第1の
    面に入射する光束の光軸とがなす角度が30°〜60°
    であることを特徴とする請求項1および請求項2および
    請求項3記載の光学的情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】光学的情報記録媒体上の互いに近接した所
    定位置に2つ以上の光スポットを集光するための対物レ
    ンズと、前記対物レンズを駆動して前記光スポットの自
    動焦点合わせ動作を行う主焦点制御手段と、前記各々の
    光スポットの自動焦点動作を行う副焦点制御手段とを有
    する光学的情報記録再生装置において、前記副焦点制御
    手段の応答特性を前記主焦点制御手段の応答特性よりも
    遅くするようにしたことを特徴とする光学的情報記録再
    生装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載において、前記各々の光スポ
    ットが所定の焦点位置にあることを検出する焦点誤差検
    出手段を設け、前記焦点誤差検出手段の出力に応じて前
    記副焦点制御手段の応答特性を切り替えるようにしたこ
    とを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】請求項5記載において、前記主焦点制御手
    段が自動焦点合わせ動作を開始した後で前記副焦点制御
    手段の自動焦点合わせ動作を開始するようにしたことを
    特徴とする光学的情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】光学的情報記録媒体上の互いに近接した2
    つ以上の光スポットをトラックと直交する方向に駆動す
    るトラッキング手段と、前記トラッキング手段を駆動し
    て前記光スポットのトラッキング動作を行う主トラッキ
    ング制御手段と、前記各々の光スポットのトラッキング
    動作を行う副トラッキング制御手段とを有する光学的情
    報記録再生装置において、前記副トラッキング制御手段
    の応答特性を前記主トラッキング制御手段の応答特性よ
    りも遅くするようにしたことを特徴とする光学的情報記
    録再生装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載において、前記各々の光スポ
    ットが所定のトラック位置にあることを検出するトラッ
    キング位置検出手段を設け、前記トラッキング位置検出
    手段の出力に応じて前記副トラッキング制御手段の応答
    特性を切り替えるようにしたことを特徴とする光学的情
    報記録再生装置。
  10. 【請求項10】請求項8記載において、前記主トラッキ
    ング制御手段がトラッキング動作を開始した後で前記副
    トラッキング制御手段のトラッキング動作を開始するよ
    うにしたことを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  11. 【請求項11】請求項8記載において、前記主トラッキ
    ング制御手段によるトラックジャンプ動作において、前
    記副トラッキング制御手段が応答しないようにしたこと
    を特徴とする光学的情報記録再生装置。
  12. 【請求項12】波長λ1の第1の光束を発する第1の半
    導体レーザと、前記波長λ1とは異なる波長λ2の第2の
    光束を発する第2の半導体レーザと、所定の屈折率を有
    する透明基板を備えた光学的情報記録媒体上に前記第1
    の光束および前記第2光束を前記透明基板越しに集光し
    それぞれ第1および第2の光スポットを形成する1個の
    対物レンズとを備えた光学的情報記録再生装置におい
    て、前記透明基板の材質を判別する基板判別手段と、該
    基板判別手段の判別結果に応じて前記第1および第2の
    光スポットの一方または両方の光スポットの照射位置を
    前記対物レンズの光軸に略平行な方向に所定量変位させ
    る光スポット変位手段を設けたことを特徴とする光学的
    情報記録再生装置。
  13. 【請求項13】前記第1および第2の光スポットの一方
    または両方の光スポットの照射位置変位量は、前記透明
    基板の材質の相違に伴って前記対物レンズの光軸方向に
    発生する前記第1の光スポットと第2の光スポットとの
    相対的位置ずれ量に略一致することを特徴とする請求項
    12記載の光学的情報記録再生装置。
  14. 【請求項14】前記基板判別手段は、所定のトルクを有
    するスピンドルモータにより前記光学的情報記録媒体を
    回転させる際に所定の回転速度に達するまでに要する時
    間を検出し、該時間の差から前記透明基板の材質を判別
    することを特徴とする請求項12記載の光学的情報記録
    再生装置。
  15. 【請求項15】前記光学的情報記録再生装置は、前記第
    1の光スポットの前記光学的情報記録媒体からの反射光
    束から前記対物レンズの光軸方向に関する前記第1の光
    スポットの焦点誤差信号を検出する焦点誤差検出手段
    と、前記焦点誤差信号により、少なくとも前記第1の光
    スポットが前記光学的情報記録媒体上に集光する所定の
    制御位置に前記対物レンズを制御するアクチュエータと
    を備え、前記光スポット変位手段として該アクチュエー
    タに所定のオフセット電圧(あるいは電流)を加えて前
    記対物レンズを前記制御位置から光軸に略平行な方向に
    所定量変位させる手段を備えたことを特徴とする請求項
    12記載の光学的情報記録再生装置。
  16. 【請求項16】前記第1の光スポットにより前記光学的
    情報記録媒体に信号を記録するか、あるいは既に前記光
    学的情報記録媒体に記録されている信号を再生あるいは
    消去する第1の状態と、前記第2の光スポットにより前
    記光学的情報記録媒体に信号を記録するか、あるいは既
    に前記光学的情報記録媒体に記録されている信号を再生
    あるいは消去する第2の状態とで、前記光スポット変位
    手段による光スポット照射位置の変位量を互いに異なる
    値にすることを特徴とする請求項12記載の光学的情報
    記録再生装置。
  17. 【請求項17】前記光スポット変位手段は、前記第1お
    よび第2の半導体レーザから前記対物レンズまでの前記
    第1の光束または第2の光束の少なくとも一方の光束中
    に設けた1個または2個以上のレンズからなる光スポッ
    ト変位用レンズ系と、該光スポット変位用レンズ系を構
    成するレンズの少なくとも一部を光軸に略平行な方向に
    変位させるレンズ変位手段とを備え、該レンズ変位手段
    により前記光スポット変位用レンズ系の位置またはレン
    ズ間隔を変えることにより、前記対物レンズに入射する
    前記第1の光束または第2の光束のコリメート状態を変
    化させ、前記第1および第2の光スポットの内の少なく
    とも一方の光スポットの照射位置を前記対物レンズの光
    軸に略平行な方向でかつ両方の光スポットが互いに接近
    する向きに所定量変位させることを特徴とする請求項1
    2記載の光学的情報記録再生装置。
  18. 【請求項18】光学的情報記録媒体上に設けられたトラ
    ック上に光スポットを形成することにより情報を記録ま
    たは再生する光ヘッドを具備して上記光ヘッドを光学的
    情報記録媒体の半径方向に移動させるための位置決め手
    段と、上記光ヘッドより出力される信号よりトラックと
    光スポットの相対的位置を示すトラッキング誤差信号を
    生成するトラッキング誤差検出手段と、トラッキング誤
    差信号に応じて上記光ヘッドが所望のトラックを追従せ
    しめるように追従制御ループを構成する追従制御手段
    と、光ヘッドが現在追従しているトラックから所望のト
    ラックにアクセスする際に、アクセスすべき目標のトラ
    ックまでのトラック本数を外部装置から入力し、トラッ
    クを横切る毎に入力された値を減じていくトラックカウ
    ント手段と、トラックカウント手段の値に応じて指令速
    度を変化させながら出力する速度指令手段と、トラッキ
    ング誤差信号に基づいて光ヘッドのトラックに対する相
    対速度を検出する速度検出手段と、上記速度指令手段と
    速度検出手段との出力の誤差を増幅して位置決め手段へ
    帰還する誤差増幅手段とによって速度制御ループが構成
    され、所望のトラックの近傍にて制御ループ切り換え手
    段がループを速度制御ループから追従制御ループに切り
    換えることにより、所望のトラックへのアクセスを完了
    するようにしたアクセス制御装置において、上記光学的
    情報記録媒体のトラックピッチを判別するトラックピッ
    チ判別手段を設け、トラックピッチ判別手段の出力に応
    じて上記トラッキング誤差検出手段及び速度検出手段の
    検出特性と、上記トラックカウント手段の値と上記速度
    指令手段の出力の関係を変えるようにしたことを特徴と
    するアクセス制御装置。
  19. 【請求項19】上記光学的情報記録媒体に予めトラック
    ピッチの情報を記録しておき、この情報を再生すること
    によりトラックピッチを判別するようにしたことを特徴
    とする光学的情報記録媒体及びトラックピッチ判別手
    段。
  20. 【請求項20】上記光学的情報記録媒体を収納するカー
    トリッジと、収納したディスクのトラックピッチを示す
    検出部を前記カートリッジに設け、この検出部によりと
    トラックピッチを判別するようにしたことを特徴とする
    光学的情報記録媒体のカートリッジ及びとトラックピッ
    チ判別手段。
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