JP2003271062A - 着色透明性シュリンクラベル及び着色透明性シュリンクラベル付き容器 - Google Patents

着色透明性シュリンクラベル及び着色透明性シュリンクラベル付き容器

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JP2003271062A
JP2003271062A JP2002072607A JP2002072607A JP2003271062A JP 2003271062 A JP2003271062 A JP 2003271062A JP 2002072607 A JP2002072607 A JP 2002072607A JP 2002072607 A JP2002072607 A JP 2002072607A JP 2003271062 A JP2003271062 A JP 2003271062A
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film
transparent shrink
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Hideaki Umeda
英明 梅田
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Fuji Seal Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色ムラが視認されにくく、優れた透明性を有
している着色透明性シュリンクラベル及び着色透明性シ
ュリンクラベル付き容器を提供する。 【解決手段】 着色透明性シュリンクラベルは、ベース
フィルムの少なくとも一方の面に印刷層が設けられた着
色透明性シュリンクラベルであって、該ベースフィルム
が、透明性を有する中心フィルム層と、該中心フィルム
層の両側にそれぞれ設けられているとともに、着色剤を
含有し且つ透明性を有する着色剤含有表面フィルム層と
で構成されていることを特徴とする。着色透明性シュリ
ンクラベル付き容器は、前記着色透明性シュリンクラベ
ルが、容器本体側面の略全面を覆うように装着されてい
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、着色され且つ透明
性を有する着色透明性シュリンクラベル及び該着色透明
性シュリンクラベルが装着された着色透明性シュリンク
ラベル付き容器に関する。
【0002】
【従来の技術】栄養補助飲料や、ビール等のアルコール
飲料などの各種飲料では、紫外線による内容物の劣化
(ビタミン成分などの分解)を防ぐためや、デザインの
ために、茶色、緑色や青色等に各種の色に着色され且つ
透明性を有しているビンが用いられている場合がある。
このような透明性を有している有色のビンでは、溶融に
より新たな形状のビンとしてリサイクルする際には、ビ
ン本体から着色剤を分離除去することが困難なため、通
常、同系統の色で分類して、着色剤が含まれた状態でリ
サイクルに供している。しかし、このような形態で再生
したビンは、同系統の色かそれよりも濃い色となってし
まい、時には透明性が失われる場合もある。そのため、
ビン自体には着色を行わずに、他の方法により目的とす
る色や効果などを発現させて、ビン自体のリサイクル性
を高めることが求められている。
【0003】このような方法として、例えば、無色透明
なビンに、着色され且つ透明性を有する着色透明性シュ
リンクラベルを装着することにより、目的とする色や効
果を発現させる方法が考えられる。このような着色透明
性シュリンクラベルとしては、例えば、熱収縮性を有す
るベースフィルムの一方の面に着色剤による皮膜が形成
されているシュリンクラベルが考えられる。しかしなが
ら、この場合、シュリンクラベルを容器に装着する際の
収縮時に、着色剤による皮膜に亀裂が発生しやすく、ま
た、この皮膜の密着性が低下して剥がれるという問題が
生じ、さらには、収縮性が低下する場合もある。
【0004】また、着色透明性シュリンクラベルとして
は、着色剤を含有している単層のシュリンクフィルムを
ベースフィルムとして用いられているシュリンクラベル
も考えられる。このように、着色剤がフィルム内に含有
されていれば、着色剤の皮膜の亀裂等の問題は回避する
ことができる。しかしながら、着色剤を含有しているシ
ュリンクフィルムでは、着色剤を樹脂成分に均一に分散
させることが困難なことも関係して、着色剤含有フィル
ムを延伸させてシュリンクフィルムとする際の延伸によ
り、フィルム中の着色剤の分散性にばらつきが生じて、
色ムラが視認されやすくなり、透明性が低下して、外観
性が大きく低下してしまう。従って、着色剤を含有して
いる単層のベースフィルムによるシュリンクラベルで
は、色ムラが視認されず、優れた透明性を発現させるこ
とが困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、色ムラが視認されにくく、優れた透明性を有し
ている着色透明性シュリンクラベル及び該着色透明性シ
ュリンクラベルが装着された着色透明性シュリンクラベ
ル付き容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的を
達成するため鋭意検討した結果、着色透明性シュリンク
ラベルのベースフィルムとして、通常のフィルムの両面
に透明性を有している有色のフィルムが積層された着色
透明性シュリンクフィルムを用いると、色ムラが視認さ
れにくく、優れた透明性を有している着色透明性シュリ
ンクラベルが得られることを見出し、本発明を完成させ
た。
【0007】すなわち、本発明は、ベースフィルムの少
なくとも一方の面に印刷層が設けられた着色透明性シュ
リンクラベルであって、該ベースフィルムが、透明性を
有する中心フィルム層と、該中心フィルム層の両側にそ
れぞれ設けられているとともに、着色剤を含有し且つ透
明性を有する着色剤含有表面フィルム層とで構成されて
いることを特徴とする着色透明性シュリンクラベルを提
供する。
【0008】さらにまた、本発明は、前記着色透明性シ
ュリンクラベルが、容器本体側面の略全面を覆うように
装着されていることを特徴とする着色透明性シュリンク
ラベル付き容器を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、必要に応じて図
面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一部材又は部
位については同一の符号を付している場合がある。 [着色透明性シュリンクラベル]図1は本発明の着色透
明性シュリンクラベルを部分的に示す概略断面図であ
る。図1において、1は着色透明性シュリンクラベル、
2は中心フィルム層、3は着色剤含有表面フィルム層
(以下、単に「表面フィルム層」と称する場合があ
る)、4はベースフィルム、5は印刷層である。着色透
明性シュリンクラベル1のベースフィルム4は、中心フ
ィルム層2と、該中心フィルム層2の両面に積層された
表面フィルム層3,3とにより構成されている。なお、
表面フィルム層3,3(以下、単に「表面フィルム層
3」と総称する場合がある)は、被着体(被装着物)側
の層である内面側表面フィルム層と、被着体に対して反
対側の層である外面側表面フィルム層とで構成されてい
る。
【0010】(中心フィルム層)中心フィルム層2は、
透明性を有するプラスチックフィルムにより形成されて
いる。該プラスチックフィルムは、延伸(特に、実質的
に一軸延伸)されており、熱収縮性を有している。中心
フィルム層2に係るプラスチックフィルムの素材として
は、特に制限されないが、ポリエステル、スチレン系樹
脂、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性樹
脂が好適に用いられる。該中心フィルム層2に係るプラ
スチックフィルムの素材は、単独で又は2種以上混合し
て使用することができる。
【0011】前記ポリエステルには、ジカルボン酸成分
とジオール成分とで構成される種々のポリエステル(例
えば、ポリエチレンテレフタレートや共重合ポリエステ
ルなど)が含まれる。共重合ポリエステルとしては、例
えば、テレフタル酸及びエチレングリコールを、それぞ
れジカルボン酸成分及びジオール成分の主成分として用
い、共重合成分として、イソフタル酸、フタル酸、アジ
ピン酸、セバシン酸、ナフタレンジカルボン酸等のジカ
ルボン酸、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、ポリアルキレングリコール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノール等のジオール成分を用いた共重合ポリ
エステルが好適に用いられる。
【0012】スチレン系樹脂としては、ポリスチレン、
スチレン−ブタジエン共重合体などのスチレン系共重合
体(スチレンと、他の共重合性モノマーとによる共重合
体)などが挙げられる。また、ポリオレフィンには、例
えば、ポリエチレン、ポリプロピレンの他、オレフィン
系共重合体(例えば、エチレン及び/又はプロピレン
と、他のα−オレフィンや共重合性モノマーとによる共
重合体など)などが含まれる。
【0013】中心フィルム層2は、着色剤を含有してい
ないことが好ましい。中心フィルム層2に着色剤が含ま
れていなくても、着色透明性シュリンクラベル1は優れ
た発色性を発現することができる。
【0014】(表面フィルム層)表面フィルム層3は、
着色剤を含有し且つ透明性を有するプラスチックフィル
ムにより形成されている。該プラスチックフィルムは、
延伸(特に、実質的に一軸延伸)されており、熱収縮性
を有している。表面フィルム層3に係るプラスチックフ
ィルムの素材としては、前記中心フィルム層2に係るプ
ラスチックフィルムの素材として例示したもの(例え
ば、ポリエステル、スチレン系樹脂、ポリオレフィンな
ど)を用いることができる。該表面フィルム層3に係る
プラスチックフィルムの素材は、単独で又は2種以上混
合して使用することができる。
【0015】着色剤としては、特に制限されず、プラス
チックフィルムの着色剤として公知乃至慣用の着色剤
(顔料、染料など)を用いることができる。着色剤の色
しては、特に制限されず、如何なる色であってもよく、
例えば、茶色系、緑色系、青色系などが挙げられる。着
色剤として、例えば、茶色系や赤色系等の着色剤を用い
ると、波長400〜550nm程度の可視光から、紫外
線までを好適に防止する効果を具備する着色透明性シュ
リンクフィルムを得ることができる。着色剤は単独で又
は2種以上組み合わせて使用することができる。
【0016】具体的には、着色剤としては、例えば、カ
ドミウム、クロム、チタンなどの金属原子を含有する無
機顔料や、フタロシアニン、キナクリドン、各種アゾ系
顔料、アンスラキノン、ジオキサジン、ベリノン、ベリ
レン、イソインドリノン、ピロールなどの有機顔料を用
いることができる。もちろん、例えば、着色剤として、
青色のものと黄色のものとを組み合わせて、緑色とする
こともできる。顔料としては、透明性が得られるように
微細な粒子のものが好ましい。
【0017】着色剤の含有量は、各表面フィルム層にお
いて、樹脂成分全量に対して7重量%以下(例えば、
0.1〜7重量%、好ましくは0.5〜4重量%)の範
囲から選択することができる。着色剤の含有量が多すぎ
ると(例えば、樹脂成分全量に対して7重量%を越える
と)、表面フィルム層3の透明性が低下する。
【0018】なお、着色剤は、顔料を高濃度で含有して
いるペレット状等の形態を有しているマスターバッチに
より添加して用いることが好ましいが、粉末やペースト
状などの形態で添加し分散させて用いてもよい。
【0019】表面フィルム層3は、中心フィルム層2の
両面に設けられており、該2つの表面フィルム層(内面
側表面フィルム層、外面側表面フィルム層)3に係る着
色剤含有樹脂組成物における組成又はその比は、同一で
あってもよく、異なっていてもよい。
【0020】本発明では、ベースフィルム4の厚みは、
例えば、20〜100μm、好ましくは30〜70μm
程度である。
【0021】中心フィルム層2の厚みとしては、例え
ば、10〜70μm(好ましくは20〜50μm)程度
である。中心フィルム層2の厚みが薄すぎると(例え
ば、10μm未満であると)、フィルムの腰が低下し、
一方、厚すぎると(例えば、70μmを越えると)、取
り扱い性が低下する。
【0022】表面フィルム層3の厚みとしては、同一又
は異なって、それぞれ2〜15μm(好ましくは5〜1
0μm)であることが望ましい。表面フィルム層3の厚
みが薄すぎると(例えば、2μm未満であると)、製造
が困難となり、一方、厚すぎると(例えば、15μmを
越えると)、着色度合いにムラが生じやすくなる。
【0023】中心フィルム層2や表面フィルム層3に
は、透明性を確保できる範囲で、必要に応じて、滑剤、
充填剤、熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防
止剤、難燃剤などの各種添加剤が含まれていてもよい。
【0024】本発明では、中心フィルム層2及び表面フ
ィルム層3は、それぞれ、複数の層で構成することもで
きる。また、中心フィルム層2と表面フィルム層3との
間には、透明性、剛性や自然収縮性等を損なわない範囲
で他の樹脂層が設けられていてもよく、表面フィルム層
3の表面には、損傷防止等のため、オーバーコート層
(特に、透明なオーバーコート層)が設けられていても
よい。さらにまた、表面フィルム層3の印刷層5側の表
面には、印刷性を向上させるため、コロナ放電処理、プ
ラズマ処理、酸処理等の慣用の表面処理が施されていて
もよい。
【0025】また本発明では、中心フィルム層2の樹脂
成分と、表面フィルム層3の樹脂成分との種類は、同一
であってもよく、異なっていてもよいが、同一であるこ
とが好ましい。中心フィルム層2と表面フィルム層3と
の樹脂成分の種類を同一にすると、接着剤を用いなくて
も、中心フィルム層2及び表面フィルム層3とを高い密
着性で積層することができる。なお、前記樹脂成分の種
類が同一とは、樹脂成分の種類が完全に一致するものに
限られず、少なくとも樹脂成分の主成分となる樹脂の種
類が同じ種類のものであればよい。
【0026】ベースフィルム4は、積層フィルムを製造
する際に用いられる慣用の方法、例えば、共押出法など
により製造できる。例えば、中心フィルム層2を構成す
る樹脂組成物と、表面フィルム層3,3を構成する着色
剤含有樹脂組成物とを、Tダイを備えた合流方式フィー
ドブロック2種3層型の押出機を用いて溶融押出し成形
し、冷却ロールにより冷却した後、延伸処理することに
より得ることができる。この際、着色剤含有樹脂組成物
としては、中心フィルム層2を構成する樹脂と同じ樹脂
からなる樹脂ペレットに、着色剤を高濃度で含有してい
る樹脂ペレット(マスターバッチ)を適量配合して混合
した後、溶融押出しスクリュー内等で混練しながら溶融
されることにより調製されてもよい。このように、ベー
スフィルム4が、中心フィルム層2と表面フィルム層
3,3が何れも同一の種類の樹脂成分から形成されてい
る場合は、接着剤を用いなくても積層が可能であるが、
必要に応じて接着用の層を介在させることができる。な
お、Tダイに代えて環状ダイを用いることもできる。ま
た、各層を形成する樹脂組成物(中心フィルム層2を構
成する樹脂組成物、表面フィルム層3,3を構成する着
色剤含有樹脂組成物)をそれぞれ溶融押出し成形して、
各層の単層フィルムを作製し、これを公知乃至慣用のラ
ミネート法により積層した後、延伸処理を施すことによ
り、ベースフィルム4を得ることもできる。
【0027】延伸は、テンター方式、チューブ方式の何
れの方式で行うこともできる。延伸処理は、例えば、7
0〜100℃程度の温度で、幅方向(横方向;TD方
向)に2.0〜7.0倍、好ましくは4.0〜6.0倍
程度延伸することにより行われる。なお、必要に応じ
て、例えば長さ方向(縦方向;MD方向)にも、低い延
伸倍率(例えば2.0倍程度以下)で延伸処理を施すこ
とができる。本発明におけるベースフィルム4には、こ
のように、一方向のみに延伸された一軸配向フィルム、
及び主に一方向に延伸され、且つ該方向と直交する方向
に若干延伸された二軸配向フィルムが含まれる。こうし
て得られる実質的に一軸延伸されたベースフィルム4
は、横方向(主に延伸処理を施した方向)に配向性を有
し、該方向に大きい熱収縮性を示す。
【0028】図1では、印刷層5は、ベースフィルム4
の片面に形成されているが、本発明では、印刷層は、ベ
ースフィルム4の少なくとも一方の面に形成されていれ
ばよい。なお、印刷層がベースフィルムの片面のみに形
成されている場合、着色透明性シュリンクラベルの印刷
層側の面は、被着体(容器などの被装着物)側の面(例
えば、筒状に丸めた際の内面)、被着体に対して反対側
の面(例えば、筒状に丸めた際の外面)のいずれであっ
てもよい。
【0029】印刷層5は、商品名やイラスト、取扱い注
意事項等を表示した層であり、凸版輪転印刷、シルクス
クリーン印刷、グラビア印刷等の公知の印刷法により印
刷して形成することができる。印刷層5の形成に用いら
れる印刷インキとしては、特に限定されず、前記印刷法
に応じて適宜選択できる。なお、文字やデザインなどを
印刷する面は、通常、着色透明性シュリンクラベルにお
ける被着体(容器など)に対して接触する側の面であ
る。
【0030】印刷層5の厚みとしては、特に制限され
ず、例えば、0.1〜10μm(好ましくは0.5〜7
μm、さらに好ましくは1〜5μm)程度である。
【0031】なお、印刷層5は、ベースフィルム4の全
面に印刷(ベタ印刷)されていてもよいが、部分的に印
刷されていることが好ましい。特に本発明では、ベース
フィルム4は着色されているが透明性を有しているの
で、印刷層5が部分的に設けられていると、被着体とし
ての容器における内容物を、外部から着色透明性シュリ
ンクラベル1を通して、視認することが可能となる。
【0032】また、着色透明性シュリンクラベル1にお
いて、印刷層5が、容器に装着する際に収縮率が大きく
なる部位(例えば、容器の肩部、または容器の首部から
側部又は胴部にかけての部位など)に形成されていなく
ても、前記容器の肩部等の大きな収縮率で装着される部
位に、透明感ある優れた外観性で、着色透明性シュリン
クラベルを装着することができる。
【0033】このように、本発明の着色透明性シュリン
クフィルム1は、中心フィルム層2と、該中心フィルム
層2の両側にそれぞれ設けられた表面フィルム層3とで
構成されたベースフィルム4を用いているので、優れた
透明性を保持又は確保しており、外観性が極めて優れて
いる。これは、前記溶融押出し時の混練不足などによ
り、表面フィルム層3のうちの一方の表面フィルム層の
着色性にばらつき(色ムラ)が生じても、他方の表面フ
ィルム層の色により、前記生じた色ムラが視認されにく
くなり、実質上、色ムラを消失させることができること
による。
【0034】しかも、ベースフィルム4の腰などの剛性
は、中心フィルム層2により確保することができるの
で、着色剤を含有している表面フィルム層3の厚みを薄
くすることができる。そのため、着色剤の量を増加させ
なくても、着色剤の密度を増加させることができ、色ム
ラの視認をより一層防止することが可能となる。なお、
このことは、着色剤を含有しているフィルム層が、厚み
が異なっていても、同一の表面積を有している場合、着
色剤の量が同じであれば、ほぼ同一の発色性(着色性)
を発現することが可能なことに関連している。
【0035】また、本発明では、前述のように、着色剤
を含むフィルム層を2つ用いて、着色剤の量を増加させ
ずに、色ムラの視認を防止しているので、着色剤の使用
量の増加によるコストアップが生じることはなく、ま
た、表面フィルム層3またはベースフィルム4の取り扱
い性又は生産性は損なわれない。
【0036】本発明の着色透明性シュリンクラベル1
は、ベースフィルム4の主延伸方向が周方向となるよう
に筒状に丸め、両端辺を接着剤などで接着した後、必要
に応じて所望の長さに切断し、筒状の着色透明性シュリ
ンクラベルとして使用することができる。特に、容器の
本体側面を略全面的(容器の首部から底部又はその周辺
部まで)に覆うフルシュリンクラベルである場合は、容
器を着色したような外観が得られるので、着色透明性シ
ュリンクラベルとしては、フルシュリンクラベルの形態
であることが好ましい。なお、セミフルシュリンクラベ
ルやハーフシュリンクラベルの形態であってもよい。
【0037】本発明の着色透明性シュリンクラベルで
は、熱収縮率は特に制限されない。例えば、熱収縮率と
しては、90℃で10秒処理したとき、一方向X(容器
の周方向に対応する方向)において30〜80%であ
り、好ましくは50〜75%である。該熱収縮率が30
%未満の場合には収縮が不十分となる場合があり、ま
た、前記熱収縮率が80%を超える場合にはラベルに歪
みが生じやすくなるため好ましくない。なお、前記熱収
縮率は、中心フィルム層2や表面フィルム層3の樹脂成
分の種類やその構成比率、延伸条件(延伸温度、延伸倍
率等)、ヒートセット条件(温度、時間等)などを適宜
選択することにより調整することができる。
【0038】本発明の着色透明性シュリンクラベルは、
各種の容器のラベルとして、特に、光によるビールやビ
タミン飲料、食品等の内容物の劣化を防止するために紫
外線および紫外線域に近い波長の400〜550nm程
度の可視光線等の光をカットする必要がある容器のラベ
ルとして有用である。例えば、茶色系、黄色系又は赤色
系に着色されている着色透明性シュリンクラベルを容器
本体が無色透明な容器に装着した着色透明性シュリンク
ラベル付き容器は、収縮率が小さい容器の側部又は胴部
のみならず、収縮率が大きい容器の肩部(首部〜側部に
かけて)においても、色ムラが視認されず透明性が優れ
ており、外部から視認した限り、容器本体が茶色系など
に着色され且つ透明性を有する容器と同等又はほぼ同等
の外観性を有している。
【0039】なお、着色透明性シュリンクラベルとして
は、紫外線の遮断(カット)性を高めるために、中心フ
ィルム層2や表面フィルム層3,3に、公知乃至慣用の
紫外線吸収剤(例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収
剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤など)を含有さ
せたものを用いることが好ましい。
【0040】しかも、前記着色透明性シュリンクラベル
付き容器では、容器本体が無色透明な容器を、着色透明
性シュリンクラベルを剥がすだけで、分離することがで
きる。一方、容器本体が茶色系や緑色系などの色に着色
されている容器では、容器本体から着色剤を分離除去し
て、無色透明な容器とすることは極めて困難である。従
って、本発明の着色透明性シュリンクラベルを用いるこ
とにより、容器本体が無色透明である容器に優れた透明
性の有色の外観性を付与することができ、しかも無色透
明な容器を容易に分離してリサイクルに供することが可
能であるので、容器のリサイクル性を大きく改善するこ
とができ、環境面でのエコロジー効果が極めて優れてい
る。
【0041】本発明の着色透明性シュリンクラベル付き
容器は、前記着色透明性シュリンクラベルにより、容器
本体側面の略全面又は所定部位(特に、略全面)が覆わ
れている。具体的には、着色透明性シュリンクラベル付
き容器は、例えば、前記筒状に形成された着色透明性シ
ュリンクラベルを自動ラベル装着装置に供給し、必要な
長さに切断した後、通常内容物を充填した容器に、容器
本体側面を略全面的に又は部分的に覆うように連続的に
被嵌し、加熱により熱収縮させて装着することにより、
製造することができる。容器に被嵌した着色透明性シュ
リンクラベルの熱収縮は公知の何れの方法により行って
もよいが、均等に温度を伝えラベルの仕上がりをよくす
るという理由から、例えば80〜100℃程度のスチー
ムトンネルを通過させることにより熱収縮させるのが好
ましい。
【0042】容器としては、ガラス製容器(例えば、各
種ビンなど)、プラスチック製容器(例えば、いわゆる
「ペットボトル」など)など種々の容器を用いることが
できる。容器としては、リサイクル可能な容器が特に好
適である。また、容器本体は、無色で透明性を有してい
ることが好ましい。
【0043】また、容器には、各種内容物(例えば、紫
外線により劣化する内容物)が充填されていてもよい。
具体的には、内容物としては、栄養補助飲料;ビール、
ワイン、ブランディー、ウイスキーなどのアルコール飲
料の他、お茶や各種ジュース、食品や調味料、医薬品な
どが挙げられる。
【0044】従って、本発明の着色透明性シュリンクラ
ベル付き容器は、容器本体が茶色系や緑色系等の色に着
色されている容器(例えば、栄養補助飲料用ビンやいわ
ゆるビールビンなど)の代替の容器として有用である。
【0045】
【発明の効果】本発明の着色透明性シュリンクラベルに
よれば、色ムラが視認されにくく、優れた透明性を有し
ている。そのため、本発明の着色透明性シュリンクラベ
ル付き容器は、容器本体が着色された容器と同等の優れ
た外観性を有しており、しかも無色透明な容器を容易に
分離してリサイクルに供することが可能であるので、容
器のリサイクル性を大きく改善することができる。従っ
て、容器本体が着色された容器の代替の容器として極め
て有用である。
【0046】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてより詳細に
説明するが、本発明はこれらの実施例により限定される
ものではない。 (実施例1)スチレン・ブタジエン共重合体を主成分と
し且つ着色剤を含有していないポリスチレン系樹脂組成
物(「樹脂組成物(A)」と称する場合がある)のペレ
ットと、スチレン・ブタジエン共重合体を主成分とし且
つ青色系着色剤(顔料;フタロシアニンブルー)を含有
しているポリスチレン系樹脂組成物からなるマスターバ
ッチペレット、およびスチレン・ブタジエン共重合体を
主成分とし且つ着色剤を含有していないポリスチレン系
樹脂組成物のペレットの混合樹脂組成物(「樹脂組成物
(B)」と称する場合がある)によるペレットとを用い
て、合流方式フィードブロック2種3層型の押出機を用
いてTダイから温度210℃で共押出しし、次いで90
℃で流れ方向に対して直交する方向(TD方向)に5.
0倍テンター延伸することにより、樹脂組成物(B)/
樹脂組成物(A)/樹脂組成物(B)の層構成を有する
厚み50μm(樹脂組成物(A)からなる中心層の厚
み:40μm、樹脂組成物(B)からなる表面層の厚
み:各5μm)のベースフィルム(以下、「ベースフィ
ルムA」と称する場合がある)を得た。
【0047】前記ベースフィルムAの一方の面の所定部
位に、グラビア印刷により印刷して印刷層(厚み約2.
5μm)を形成して、シュリンクラベル(以下、「シュ
リンクラベルA」と称する場合がある)を作製した。こ
のシュリンクラベルAを、印刷層が内側で、ベースフィ
ルムの幅方向が周方向となるように筒状に丸めて両端部
を熱により溶着し、長尺筒状のシュリンクラベル連続体
を得た。このシュリンクラベル連続体を自動ラベル装着
装置に供給し、各ラベルに切断した後、容器としてのビ
ンに外嵌し、スチームトンネル(温度90℃)を通過さ
せて熱収縮させて、容器本体側面の略全面を覆うように
装着された着色透明性シュリンクラベル付き容器を得
た。
【0048】(比較例1)ベースフィルムとして、スチ
レン・ブタジエン共重合体を主成分とし且つ青色系着色
剤(顔料;フタロシアニンブルー)を含有しているポリ
スチレン系樹脂組成物からなるマスターバッチペレッ
ト、およびスチレン・ブタジエン共重合体を主成分とし
且つ着色剤を含有していないポリスチレン系樹脂組成物
のペレットの混合樹脂組成物(「樹脂組成物(B)」と
称する場合がある)によるペレットを用いて、単層押出
機を用いて温度210℃で押出しし、次いで90℃で流
れ方向に対して直交する方向(TD方向)に5.0倍テ
ンター延伸することにより、樹脂組成物(B)のみの層
を有する厚み50μmのベースフィルム(以下、「ベー
スフィルムB」と称する場合がある)を用いること以外
は、実施例1と同様にして、シュリンクラベル(以下、
「シュリンクラベルB」と称する場合がある)を作製
し、さらに、該シュリンクラベルBにより容器本体側面
の略全面が覆うように装着された着色透明性シュリンク
ラベル付き容器を得た。
【0049】実施例1及び比較例1に係るシュリンクラ
ベル又はシュリンクラベル付き容器について、目視によ
り外観を観察したところ、実施例1に係るシュリンクラ
ベルAでは、ビンの側部のみならず、肩部(首部から側
部にかけて)でも、着色度合いに色ムラが視認されず、
優れた透明性を有していた。一方、比較例1に係るシュ
リンクラベルBでは、着色度合いに色ムラが視認され
た。従って、実施例1に係るシュリンクラベルAは、色
ムラが視認されず、外観性が優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の着色透明性シュリンクラベルを部分的
に示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 着色透明性シュリンクラベル 2 中心フィルム層 3 着色剤含有表面フィルム層 4 ベースフィルム 5 印刷層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29L 7:00 B29L 7:00 9:00 9:00 Fターム(参考) 3E067 AB01 AB26 AB28 AB81 BA03B BA21B BB14C BB15C BB16C BB18C BB25C BC03B BC03C CA01 CA12 CA13 CA24 EA06 EE02 FB01 FC01 FC02 GD10 4F210 AA13 AB12 AC03 AE01 AG01 AG03 AH54 QA02 QC03 QD13 QG01 QG15 QG18 QW50

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースフィルムの少なくとも一方の面に
    印刷層が設けられた着色透明性シュリンクラベルであっ
    て、該ベースフィルムが、透明性を有する中心フィルム
    層と、該中心フィルム層の両側にそれぞれ設けられてい
    るとともに、着色剤を含有し且つ透明性を有する着色剤
    含有表面フィルム層とで構成されていることを特徴とす
    る着色透明性シュリンクラベル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の着色透明性シュリンクラ
    ベルが、容器本体側面の略全面を覆うように装着されて
    いることを特徴とする着色透明性シュリンクラベル付き
    容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US8535464B2 (en) 2007-04-05 2013-09-17 Avery Dennison Corporation Pressure sensitive shrink label
US9221573B2 (en) 2010-01-28 2015-12-29 Avery Dennison Corporation Label applicator belt system

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US9637264B2 (en) 2010-01-28 2017-05-02 Avery Dennison Corporation Label applicator belt system

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