JPH07506792A - リサイクルプラスチックからなるラベルを備えた容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 リサイクルプラスチックからなるラベルを備えた容器発明の背景 今日、消費者用製品産業では、パッケージを、主に環境上の理由で、リサイクル プラスチックで作ることが多くなっている。

プラスチック容器、ボトル等で容器の外側層の構成材料としてリサイクルプラス チックを使用することには欠点がある。主な欠点は、種々のポリマー及び顔料を 含む不純物がリサイクルプラスチック中に存在するため、リサイクルプラスチッ クは、容器の外面の色を暗くしてしまうということである。

この問題に対する従来の解決策には、非リサイクルプラスチックを含むプラスチ ック層から外面がつくられるように多層容器を同時押出することか含まれる。こ れは、色の付いたリサイクルプラスチックを非リサイクルプラスチック製の外層 によって見えないように隠すということを意味する。しかしながら、同時押出技 術は複雑であり、費用がかかる。更に、容器で使用できるリサイクルプラスチッ クの比率が制限される。

変形例では、リサイクルプラスチックから作られ、リサイクルプラスチックをそ の外面層に有する容器を作ってこれに着色された外観を付ける。顔料をプラスチ ック／リサイクルプラスチックに加え、リサイクルプラスチックの色とは関係な い一貫した色彩を持つ外観を与える。

しかしながら、容器に与えることのできる表面の性質及び色彩には限度がある。

１９８７年４月１８日付けの米国特許第４，６６１゜１８７号には、粘着性があ る粘性の溶液を使用してラベルをボトルに取り付け、次いでこれをボトルに巻き 付ける、ラベルを容器に取り付けるための手段が記載されている。溶液は硬化し 、脆弱になるため、ラベルは、後に、リサイクルのため容器から容易に引き剥が すことができる。しかしながら、リサイクル前にラベルをボトルから引き剥がす 必要がなければ更に経済的である。

１９８８年８月１８日に発行されたＷＯ３８１０５７５２には、種々の容器を包 囲し且つ保護するためのパッケージングラップ／ラベルが記載されている。ラッ プは、少なくとも部分的にスチレン−ブタジェンブロックコポリマーでできた熱 収縮性プラスチックで作られている。

この文献は、少なくとも部分的にリサイクルプラスチック材料で作られた容器の 問題を取り扱っていない。

しかしながら、一部又は全部かりサイクルプラスチックからつくられており、全 体が非リサイクルプラスチックからつくられた容器と機能及び外観によっては区 別できない容器を消費者に提供する必要がある。

本発明の目的は、少なくとも部分的にリサイクルプラスチックで作られ、外層に おいてリサイクルプラスチックの表面特性による制限が加えられない経済的で実 際的な容器を提供することである。これは、容器の外面のほぼ全体を、はぼ全体 又は全体に亘って不透明なラベルで覆うことによって達成される。

本発明の別の目的は、使用後に容易にリサイクルできる容器及びラベルを提供す ることである。本発明の好ましい実施例では、ラベルはプラスチック材料から作 られており、このことは、リサイクル前にボトルから外さなくてもよいというこ とを意味する。

発明の概要 ラベルを持つ熱可塑性材料製容器。ラベルは、容器の本体の見える外面を実質的 に覆っている。容器は、単層押出し又は多層押出しによってつくられる。容器の 外側から見える層は、１０％乃至１００％がリサイクルプラスチックからつくら れている。リサイクルプラスチックは、ポリエチレン及び／又はポリエステルを 含み、更に不純物として存在するポリプロピレンを含む。

実施例 本発明は、容器をリサイクルプラスチック又はリサイクルプラスチックと非リサ イクルプラスチックの混合物でつくり、はぼ全体又は全体が不透明なラベルで容 器の本体の外側面を実質的に覆うことからなる。ラベルには、中身を明らかにす る表示及び／又は容器の中身の商標名を表す表示があり、使用上の注意を含む他 の情報もまた記載しである。

リサイクルプラスチック リサイクルを行うためプラスチック容器を集めてこれをきれいにし、材料及び色 に従ってこれらを独特の群に分けることは理論的には可能であるけれども、経済 的でない。実際には、ポリエチレン製容器及びポリエステル製容器をリサイクル すると、混合プラスチック（ポリプロピレンを含む）及び他の不純物からなる材 料が得られる。これらの不純物には、通常は顔料が含まれ、これにより、リサイ クルプラスチックに白色でない外観が与えられる。この応用では、ポリエチレン テレフタラート、グリコール添加剤を含むポリエチレンテレフタラート及びペテ ックス（ＰＥＴｅｘ）を包含するポリエステルが取り出される。

本発明は、ポリエチレン又はポリエステルを少なくとも５０％含み、ポリプロピ レンが２％乃至２０％、好ましくは５％乃至１０％で、他の不純物を含むリサイ クルプラスチックに関する。このようなリサイクルプラスチックは、非リサイク ルのポリエチレン原料とは、密度、メルトフローインデックス、赤外線技術、示 差走査熱分析、並びに色及び臭いで区別できる。特に重要なのは示差走査熱分析 であり、これは、リサイクルプラスチック中にポリプロピレンが存在することを 測定できる。

好ましい実施例では、リサイクルプラスチックはポリエチレンを少なくとも８５ ％含む。

リサイクルのために集められたプラスチック容器は、きれいにされ、当業者に周 知の任意の方法で処理されなければならない。

容器 本発明は、リサイクルプラスチック、又はリサイクルプラスチックを１０重量％ 乃至１００重量％含むリサイクル材料及び非リサイクル材料からなる混合物から 単層押出物として吹込成形された容器を含む。

更に、本発明は、多層同時押出技術によって吹込成形した容器を含む。この容器 の外層は、リサイクル材料を１０重鼠％乃至１００重量％含む上文中で定義した 混合物である。本発明の変形例では、容器は、多層同時押出によってつくられ、 内層（容器の中身と接触する）は１００％か非リサイクル材料からつくられてい る。

プラスチックの着色は、顔料又はマスターバッチを使用することによって行って もよい。しかしながら、着色の必要かないというのが本発明の特徴である。

ラベル ラベルは、熱可塑性材料又は紙のいずれかでできているのかよい。

好ましい実施例では、ラベルは熱可塑性材料でてきている。適当なプラスチック には、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタラート及びグリコ ール添加剤を含むポリエチレンテレフタラートを包含するポリエステル、ポリプ ロピレン又は延伸ポリプロピレン、ポリスチレン又は延伸ポリスチレンが含まれ る。

ラベルは、単層プラスチックフィルム又は二つ又はそれ以上の層をなした積層体 のいずれかでできているのがよい。

プラスチックは、ガラスのように透明で光沢のあるフィルムであるのがよく、こ のフィルムに印刷するか或いは、フィルム延伸工程前に又はフィルム延伸工程時 に染料又は顔料を加えることによってフィルムの少なくとも一つの層を着色する のがよい。

色彩（白を含む）は、任意の従来の印刷技術でラベルに印刷することによって得 られる。これには、特にフレキソ印刷及びグラビア印刷が適していることが知ら れている。裏面印刷として周知の好ましい方法は、プラスチックの光沢を維持す るため、色彩／染料をラベルの内側に印刷する。

本発明の好ましい実施例では、染料の濃度は、ラベルが容器の外面のリサイクル プラスチックの着色された外観を覆うのに十分不透明であるような濃度でなけれ ばならない。

製造 ラベルは、任意の従来の方法でボトルに取り付けられるのがよい。

ラベルの好ましい取り付は方法は、熱収縮である。管を形成するためラベルを継 ぎ合わせる。この管は所定の長さに合わせて切断でき、容器上に置かれる。次い で、容器及びラベルを収縮トンネルに通し、ここで高温の空気をラベルスリーブ に吹き付けて収縮させ、ボトルの形状即ち輪郭にする。

ラベルの別の取り付は方法は、ストレッチラッピングである。適当なラベルをポ リエチレンからつくり、これを継ぎ合わせて管に形成する。次いで、この管を延 ばして容器上に配置し、次いでこれと接触させて容器の外輪郭にする。

更に別の方法は、ラベルを容器の周りに巻き付け、これを溶剤又はホットメルト を含む任意の従来の手段で、又はそれ自体が接着性を持つラベルを使用して固定 する。

薄壁容器 本発明の特定の実施例では、ラベルは、壁厚が０．３ｍｍ以下の容器に取り付け られる。このような容器は、一般的には、シルクスクリーン印刷には不適である と考えられており、従って、上述のスリーブ型のラベルに適している。リサイク ル材料をベースとした薄壁軽量容器とラベルのこの組み合わせは、本発明の環境 に対する利点を更に大きなものとする。

容器の更なるリサイクル 使用後、容器を回収して再びリサイクルするのがよい。

通常は、リサイクル前にラベルを除去する必要はない。

容器及びラベルは、上述のように、リサイクル用につくられているのがよく、ラ ベルに付けられた顔料を含む不純物を含む混合熱可塑性材料が提供される。

リサイクルプラスチックの残りからこれらの不純物のうちの幾つかを分離するこ とができる。例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタラート、及びポリ スチレンは、粉砕フレークの密度差によってポリエチレンから分離できる。液体 サイクロン及びエアリフトを含む任意の適当な装置を使用するのがよい。ポリ塩 化ビニルを他の熱可塑性材料から分離するにはＮＲＴを使用でき、金属成分を分 離するのに磁石を使用でき、固体粒子を溶融状態の熱可塑性材料から分離するの にフィルタを使用できる。

本発明の特に好ましい実施例では、ラベルは、容器の材料と実質的に同じ熱可塑 性材料から作られる。この場合には、容器／ラベルからのリサイクルプラスチッ クを新たな容器（リサイクル容器）に押出す前に精製する工程がほとんど不要に なる。

図面の簡単な説明 第１図は、内層（１１）及び外層（１２）の二つの層をなして押出され、ラベル （２０）で覆われたボトルの断面図である。

例 ボトル形体の容器はほぼ円筒形形体であり、テーパ肩部及び２４ｍｍの注ぎ口を 上部に有する。ボトルの寸法は、高さか２７０ｍｍで直径が６５ｍｍである。こ のボトルは、リサイクルプラスチック及び非リサイクルプラスチックを３．７の 比で混ぜた混合物からつくられている。リサイクル材料は、代表的には、高密度 ポリエチレンを約９２％、ポリプロピレンを５％、及び他の不純物を３％含む。

ボトルは、単層押出によって吹込成形され、緑色又は青色をしている。

ラベルは、厚さか５５ｍｍのガラスのように透明で光沢のあるポリプロピレンフ ィルムでできている。ラベルの内側は七色（十分な不透明性を得るため白を２回 含む）で印刷されている。次いで、ポリプロピレンフィルムを継ぎ合わせて管を 形成し、この管を自動取り付けのためリール上のバッキングラインに送る。

充填済みのボトルかコンベヤベルト上を搬送され、スリーブを所定の長さに合わ せて切断し、ボトルの本体を覆うようにボトル上に位置決めする。

次いで、ボトルは収縮トンネルを通過し、このトンネル内で高温の空気をスリー ブに吹付けて熱収縮させる。

収縮トンネルの第１部分の温度は１８０°Ｃであり、トンネルの第２部分の温度 は２４０°Ｃである。この収縮は、スリーブがボトルの形状即ち輪郭をとるまで 続けられる。

トンネルの終わりで二つの高温空気ブロワ−によりスリーブの上部分をテーパ肩 部上に適切に収縮させる。

Ｆｉｇ、　ＬＡ

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. １．単層押出し、又は多層押出しのいずれかによって形成された、ラベルを持つ 熱可塑性材料製容器において、外側（１２）から見える層の１０重量％乃至１０ ０重量％がリサイクルプラスチックからなり、前記リサイクルプラスチックは、 ａ）少なくとも５０％がポリエチレン又はポリエステルからなり、 ｂ）２％乃至２０％がポリプロピレンからなり、前記ラベル（２０）は容器の本 体の見える外面を覆うことを特徴とする容器。
2. ２．前記リサイクルプラスチックは、５％乃至１０％がポリプロピレンからなる ことを特徴とする請求項１に記載の容器。
3. ３．前記リサイクルプラスチックは、少なくとも８５％がポリエチレンからなる ことを特徴とする請求項１又は２に記載の容器。
4. ４．前記ラベルは、ポリ塩化ビニル、延伸ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ エステル、ポリエチレンテレフタラート、グリコール添加剤を含むポリエチレン テレフタラート、延伸ポリスチレン、又はこれらの混合物からなるプラスチック 材料、又はこのような材料からつくられた積層フィルムからつくられていること を特徴とする請求項１、２、又は３に記載の容器。
5. ５．前記ラベルは、容器の周りで熱収縮することを特徴とする請求項１乃至４の うちのいずれかに記載の容器及びラベル。
6. ６．前記ラベルは、容器上にストレッチラップされていることを特徴とする請求 項１乃至４のうちのいずれかに記載の容器及びラベル。
7. ７．前記ラベルは、容器に巻き付けてあることを特徴とする請求項１乃至４のう ちのいずれかに記載の容器及びラベル。
8. ８．前記容器の壁厚は、０．３ｍｍ以下であることを特徴とする請求項１乃至７ のうちのいずれかに記載の容器。
9. ９．前記容器は、非リサイクル熱可塑性材料からなる内層（１１）を有すること を特徴とする請求項１乃至７のうちのいずれかに記載の容器。