JP2003270941A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置及び画像形成装置

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JP2003270941A
JP2003270941A JP2002073902A JP2002073902A JP2003270941A JP 2003270941 A JP2003270941 A JP 2003270941A JP 2002073902 A JP2002073902 A JP 2002073902A JP 2002073902 A JP2002073902 A JP 2002073902A JP 2003270941 A JP2003270941 A JP 2003270941A
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JP2002073902A
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Kazue Nishiyama
和重 西山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー漏れが生じると、現像スリーブと感光
体との距離が一定に保てなくなり、濃度低下や、ピッチ
むらの原因となっていた。また、クリーニング不良や現
像剤担持体の端部汚れ、帯電器のワイヤー汚れが生じ、
この汚れがそのまま画像むらとなって現れるという課題
があった。 【解決手段】 現像剤担持体側の面に磁力線が集中する
ように磁気回路を形成せしめ、この現像剤担持体の表面
との空隙部に磁力線に沿って磁性現像剤による磁気ブラ
シを連続的に形成し該磁気ブラシによって現像剤の現像
剤担持体端部への漏出を防止する磁性シール部材を備
え、この磁性シール部材は変曲部を有し、その変曲部の
材質が少なくとも永久磁石としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電潜像担持体上に
形成された静電潜像を現像剤によって可視像化する現像
装置および該現像装置を適用した電子写真方式を用いた
複写機,レーザービームプリンタ,ファクシミリ、印刷
装置などの画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、静電潜像担持体上に一様帯電を行
った後、アナログ露光または半導体レーザーないしはL
EDにより画像露光を行い、静電潜像担持体上に静電潜
像を形成した後、これを現像装置により現像剤像として
可視像化し、この可視像を転写材に転写した後、転写材
を静電潜像担持体より分離し、定着装置を通して定着さ
れた画像として出力する画像形成装置が知られている。
【0003】図15を用いて、その画像形成装置の概要
について説明する。画像形成装置は静電潜像担持体とし
て例えば感光ドラム101を有し、感光度ドラム101
は表面にOPC,a−Si等の光導電層を備え、矢印A
方向に回転される。この感光ドラム101の表面を、一
次帯電器103により例えば−700Vに一様帯電す
る。ついで、画像信号情報による画像露光112を行っ
て、感光ドラム101上の露光部の表面電位を例えば−
200Vに減衰し、感光ドラム101上に画像の画像信
号に応じた潜像を形成する。画像露光112には、たと
えば半導体レーザーあるいはLEDアレーが用いられ
る。
【0004】次に、潜像を例えば1成分現像剤を用いて
ジャンピング現像器102により現像して、トナー像と
して可視化する。乾式1成分現像剤を用いた現像装置は
簡易でキャリア等の交換が要らないため高耐久高寿命で
ある。現像器2は負に帯電した黒トナーを用いる。
【0005】現像時、現像剤担持体(現像スリーブ)に
は現像バイアスとして−500V程度の直流バイアスを
印加して、潜像を反転現像する。この後、必要に応じて
チャージャー110を用いて転写前処理を施し(通常は
DCもしくはACによるコロナの付与、または光除電な
どを組み合わせたりする)、感光ドラム101に供給さ
れた転写材上に転写帯電器104により転写する。その
後、分離帯電器105を経て定着器107に送ってトナ
ー像を定着し画像が得られる。一方、感光ドラム101
上に転写残りのトナーをクリーニング装置111により
除去し、次の画像形成に備える。
【0006】画像形成装置の高速化に対する現像装置に
おいては、特開平03−204084号公報に記載され
ているように、2成分磁気ブラシを用いた現像装置にお
いて現像ロールを複数にして対応していたり、また、特
開平02−188778号公報に記載されているよう
に、現像スリーブ(現像剤担持体)と感光体の距離を下
流現像スリーブほど近づけて該現像スリーブからのトナ
ーの補給量の均一化を図っている。
【0007】現像装置の現像剤担持体の端部シール方法
について次に述べる。従来、現像装置は図16に示すよ
うに現像剤を収容する現像容器を備え、該現像容器10
2a内には攪拌手段102b及び102cが配設され、
該攪拌手段102b,102cにより現像剤は現像容器
102a内で攪拌搬送される。また、現像装置は静電潜
像担持体101上に形成された静電潜像を現像するため
に、現像容器102a内の現像剤を静電潜像担持体10
1の方に搬送するために、磁性粉体担持体あるいは現像
剤担持体としての現像スリーブ120を有する。
【0008】通常、現像スリーブは図示されるように磁
化された固定のマグネットローラとその周囲に非磁性金
属よりなるスリーブより構成される。現像スリーブはそ
の軸120cが図に示されるように現像容器102aの
両側壁102eに軸受け120bを介して支持されてい
る。なお、図17には片側の側壁120eのみが図示さ
れている。
【0009】かかる構成により、現像剤は現像スリーブ
120の回転により、S3極からN1極に搬送され、支
持板5によって支持された現像ブレード120gにより
規制され、現像スリーブ120上に現像剤薄層として形
成される。N2極は現像主極であり、ここで現像剤は静
電潜像担持体101上の静電潜像を現像し、その後現像
剤は現像スリーブ120の回転により、現像容器102
a内に戻される。
【0010】従来のフェルトによる機械的かきとり方法
では、現像スリーブの駆動するトルクが高くモーターに
負荷をかけ寿命を短くすると共に、端部昇温をして端部
トナー固着などを引き起こしていた。また、このような
現像容器102a内を上述のように循環移動される現像
剤が現像スリーブ120の表面に沿って、上記軸受け1
20bに移送され、該軸受120bを介して端部へと漏
出して、装置本体内部に飛散して、種々の不都合を引き
起こしていた。
【0011】そこで、このような現像剤の端部への漏出
を防止する方法として、特開平2−262171号公報
にも開示されているように、現像スリーブ120の両側
部には、該現像スリーブ120の表面と所定の空隙をも
って、該現像スリーブ120の少なくとも1部の局面に
沿って現像剤による磁気ブラシを形成し、該磁気ブラシ
によって現像剤の両端部への漏出をシールする方法が提
案されている(図18)。
【0012】また、その改良として特開平8−1372
59号公報に示されているように現像スリーブの半径方
向を鋸歯の形状にして、磁力を集中させて現像剤の両端
部への漏出をシールする方法が提案されている。トナー
供給ローラを用いたものに関しては特開平8−1372
42号公報に示されているように磁性シールに切り欠き
を設け、その切り欠きに入るように単泡ローラ(供給ロ
ーラ)を配置するものが提案されている。
【0013】また、1本のローラでなく、複数のローラ
の端部シールに関しては現像剤規制ローラについて特開
平11−174835号公報、特開平9−325617
号公報、特開平9−281803号公報に3の形をし
て、現像剤規制体と現像スリーブの両方をシールするも
のが提案されている。
【0014】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では以下のような問題点があった。
【0015】1.高速化に対して複数の現像剤担持体を
有する現像装置は現像能力を増すという点で利点があ
る。しかし、現像剤担持体の高速回転化に対して、現像
剤担持体である現像スリーブの端部に現像剤が漏れる傾
向があり、なおかつ複数の現像スリーブを有する場合
は、特に現像スリーブ端部間はトナーが滞留または溢れ
易く、結果としてトナー漏れをし易い構成であった。そ
して、特に近接した複数の現像スリーブ間に現像剤の層
厚規制のない現像装置においてこれらの現象が顕著であ
る。
【0016】2.また、現像スリーブ端部にトナー漏れ
が生じると、それに伴い現像スリーブと感光体との距離
を一定に維持するための感光体突き当てコロなどが耐久
(使用)をしていくと汚れて、この突き当てコロにより
現像スリーブと感光体との距離が一定に保てなくなり
(ギャップが広がり)結果として濃度底下や、ピッチむ
らの原因となっていた。これに関しても、ギャップ精度
の厳しい非接触現像方式を採用した1成分磁性現像剤に
よる例えが1成分ジャンピング現像方式では特に不利で
あった。
【0017】3.また、現像スリーブ端部にトナー漏れ
が生じると、それに伴い、感光体であるドラム、ベルト
端部にもトナーが付着し、付着したまま、画像形成装置
を動作させると感光体端部にトナーが融着してしまうと
いった現象が生じていた。これはクリーニング部でクリ
ーニング不良や感光体の端部汚れを促進させるといった
弊害を生じさせていた。
【0018】4.また、現像スリーブ端部にトナー漏れ
が生じると、それに伴い一次帯電器にも飛散トナーが舞
い、帯電器のワイヤー端部付近にワイヤー汚が生じ、特
に、低湿状況下では帯電が不安定であるために汚れがそ
のまま画像むらとなって現れていた。
【0019】本出願に係る第1の目的は、高速機対応の
複数の現像スリーブを備えた現像システムにおいて、現
像剤担持体である現像スリーブの端部の現像剤漏れを防
止した、現像装置を提供することであり、特に現像部で
交番電界を用い、トナーが飛散し易い現像方式に対応し
た現像装置を提供することである。
【0020】本出願に係る第2の目的は、現像スリーブ
と感光体との距離を一定に維持するための感光体突き当
てコロなどの耐久による汚れを防止し、ギャップ精度の
厳しい例えば非接触現像方式を採用した1成分磁性現像
や低磁化キヤリアを用いた2英文現像方式等においても
耐久によっての濃度低下や、ピッチむらのない高画質な
現像装置を提供することである。
【0021】本出願に係る第3の目的は感光体であるド
ラム、ベルト端部のトナーが付着を防止し、耐久による
クリーニング部でのクリーニングや感光体の端部汚れが
促進され現像装置を提供することである。
【0022】本出願に係る第4の目的は現像スリーブ端
部からのトナー飛散によって生じる一次帯電器等のワイ
ヤー汚れを防止するとともに画像むらのない現像装置を
提供することである。
【0023】本出願に係る第5の目的は複数の現像剤担
持体を近接させて高速化、省スペース化を同時にはかる
と共に、濃度が高濃度でかつ安定した現像装置を提供す
ることである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を有
することを特徴とする現像装置および画像形成装置であ
る。
【0025】(1)同方向に回転する複数の非磁性部材
の現像剤担持体を近接させた状態で配置し、上流現像剤
担持体が下流現像剤担持体の現像剤層厚規制部材をかね
た現像装置において、上記各現像剤担持体の長手方向両
端付近に該現像剤担持体の少なくとも1部の表面に沿っ
て配置され、上記現像剤担持体内部に配置された磁性部
材とにより、上記現像剤担持体側の面に磁力線が集中す
るように磁気回路を形成せしめ、この現像剤担持体の表
面との空隙部に磁力線に沿って磁性現像剤による磁気ブ
ラシを連続的に形成し該磁気ブラシによって現像剤の現
像剤担持体端部への漏出を防止する磁性シール部材を備
え、この磁性シール部材は変曲部を有し、その変曲部の
材質が少なくとも永久磁石であることを特徴とする現像
装置。
【0026】(2)(1)において、磁性シール部材の
少なくとも変曲部の材質が希上類磁石であることを特徴
とする現像装置。
【0027】(3)(1)または(2)において、磁性
シール部材は現像剤担持体側に複数の溝を有することを
特徴とする現像装置。
【0028】(4)静電潜像担持体の表面を一様に帯電
する帯電手段と、前記静電潜像担持体表面に静電潜像を
形成する露光手段と、前記静電潜像を可視化する現像手
段とを有する画像形成装置において、前記現像手段とし
て(1)ないし(3)のうちのいずれか1項に記載の現
像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0029】(5)静電潜像担持体表面の現像剤像を転
写材に転写し、前記静電潜像担持体上の残現像剤をクリ
ーニング装置により回収し、回収した残現像剤を現像手
段に戻し再利用する現像方式を採用したことを特徴とす
る(4)に記載の画像形成装置。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面について説明する。
【0031】(実施例1)図1は本発明にかかる画像形
成装置の概略図を示すもので、図示の画像形成装置は感
光体にΦ108のa−Siドラム感光体(以下、感光体
とも略称する)1を用いた。プロセススピードは480
mm/secで毎分92枚の白黒デジタル複写機であ
る。a−Siは有機感光体に高耐久で寿命が500万枚
以上あり、高速機に向いているという特徴がある。
【0032】このドラム感光体1は帯電器3により例え
ば+500Vに一様帯電された後、600dpiで画像
露光12がなされる。画像露光12は半導体レーザーを
光源として第1の画像信号により変調された第1のレー
ザービームであり、この第1のレーザービームはモータ
ーにより一定の回転数で回転する多面鏡により偏光さ
れ、結像レンズを経て、折り返しミラーで反射された
後、感光体1上をラスタ走査し、その露光部の表面電位
を例えば+100Vに減衰させて像状の潜像を形成す
る。波長は680mmである。その後、現像を行い、ポ
スト帯電器10でトナーをマイナスに帯電させて転写、
分離しやすいようにする。
【0033】本実施例では簡易で現像スリーブ寿命20
00k枚までメンテナンスの要らない高耐久な現像方式
である黒の磁性1成分現像剤を用いた現像を行う。トナ
ーはネガトナーで粒径は7.5μmである。そして本実
施例では複数の現像剤担持体を用いた正規現像を行う。
現像器2で静電潜像をトナー像にした後、ポスト帯電器
10で総電流−200μA(AC+DC)流してトナー
像を帯電させた後、矢印方向に進む転写材に転写帯電器
4により転写し、分離帯電器5を経て定着器7に送って
トナー像を定着する。一方、感光ドラム1上に転写残り
のトナーをクリーニング装置6により除去し、次の画像
形成に備える。
【0034】図2は実施例1で用いた現像装置2の説明
図である。
【0035】現像剤は簡易でメンテナンスの要らなく高
耐久高信頼性で生産性の高い1成分磁性トナーを用い
た。図1、図2に示すように現像スリーブは2本よりな
り、第1現像剤担持体20は非磁性部材であるΦ30の
アルミA2017の上にFGB#600でブラスト処理
をした後、その表面にフェノール樹脂と結晶性グラファ
イトおよびカーボンを100:40:3の割合で混合し
た膜を作成した。これはゴースト画像を防止するととも
に現像スリーブ表面の耐久性を高めるためである。
【0036】現像スリーブ20の内部には図3、表1に
示すような磁場パターンを有する6極の固定マグネット
を備えている。
【0037】
【表1】
【0038】現像スリーブ20はドラム感光体1に対し
て120%の速度で回転する。トナーは磁気ブレードで
層厚を規制し、S−Bgap(現像スリーブ20とブレ
ード25Aの距離)は250μmとした。S−Dgap
(現像スリーブ20とドラム感光体1の距離)は200
μmとし、現像スリーブ20には+200VのDCバイ
アスとVpp1200V、周波数2.5kHzの矩形波
をACバイアスとして印加して磁性1成分非接触現像を
行う。従って、現像コントラストは飛翔方向に300
V、かぶりとりコントラストが100Vとなる。
【0039】第2現像スリーブ30は非磁性部材である
Φ30のアルミニウムA2017に約10μmの第1現
像スリーブ20と同様な膜を形成したものを用いる。そ
の内部には図3、表2に示す6極の磁場パターンよりな
るマグネットを有する。
【0040】
【表2】
【0041】第2現像スリーブ30には+200VのD
CバイアスとVpp1500V、周波数2.7kHzの
矩形波を印加する。第2現像スリ一ブ30はドラム感光
体1に対して100%の速度で回転する。トナーの層厚
規制は第一現像スリーブで行い、第1現像スリーブ20
との距離はS−Bgap300μm,S−Dgap25
0μmとする。
【0042】次に本特許の特徴である磁性シール部材
(以下、磁性シールと略称する)60について説明す
る。図3に示すように、第1現像スリーブ20は内部に
6極の磁極を有し第2現像スリーブ30は内部に6極の
磁極を有する。両現像スリーブ20,30の外周に沿っ
て、主に鉄よりなるモルタロイ(KNメッキ、透磁率1
0−6)で作製した図4に示す形状の磁性シール部材6
0を、図5bに示すように現像スリーブ両端近傍に設け
た。
【0043】これは第1現像スリーブ20の周面に沿っ
て、および第2現像スリーブ30の周面に沿って形成
し、いわゆる変曲部61を有する磁性シール60であ
る。これが従来例である。現像スリーブ表面と磁性シー
ル部材60とのギャップは420μm±100μmに周
全体がなるようにした。
【0044】それに対して図19に示すように磁性シー
ル60の全体の材質にSmCo5を用いた。これは希上
類金属合金である。この特性を以下に示す。この材質を
用いた場合の端部トナー漏れと現像スリーブと感光ドラ
ムの間隔を一定に保つ現像コロの汚れの度合いを表3に
示す。表3は現像スリーブの端部のトナー漏れ、および
端部の現像スリーブとドラム感光体の間隔を保持してい
る現像突き当てコロ部材の耐久による汚れ度合いを示し
ている。突き当てコロは図5Aに示すようにドラム10
1に対して現像スリーブ表面とのギャップを維持するた
めに用いられ、ドラム表面と接している。図では100
として示されている。これは図5Bで示されるように現
像器には取り付けられ、現像スリーブフランジ(軸)を
中心として回転する。通常コロにはその内部にベアリン
グを有している。
【0045】
【表3】
【0046】従来例はモルタロイを用いた図3のもので
ある。これより本実施例のような材料を用いるとトナー
漏れは極端になくなり、現像スリーブ端部漏れ、現像コ
ロ汚れともない理想的状態になる。コロがトナーで汚れ
るとS−Dgapが大きくなり、現像部における電界強
度が下がるので濃度薄となってしまうが、本実施例によ
れば、このように現像スリーブ端部のトナー漏れ、コロ
汚れの低減効果があった。
【0047】これは永久磁石を用いることで現像スリー
ブと磁性シール60間の磁気拘束力を格段に増すことで
変曲部61を有し、2つの現像スリーブ同時に端部の漏
れを防ぐ磁性シール部材60の変曲部61においてもト
ナー漏れのない現像系を達成することができた。1本現
像スリーブの磁性シール60との違いは複数現像スリー
ブは主に変曲部分は製造上現像スリーブとのギャップ精
度がだしづらいことである。磁性シール60の性能は従
来現像スリーブと磁性シール60のギャップ精度により
精度がうまく出せない場合、またはギャップが広い場合
はトナーが漏れるのである。
【0048】それに対してこのように変曲部61を有
し、ギャップ制御が難しい系においても、少なくともそ
の部分を永久磁石にすることで従来にはない複数現像ス
リーブを有する現像系に対してもトナー漏れをなくすこ
とができたのである。
【0049】本実施例では磁性シール60の材質として
SmCo5を用いたが、NdFeBを用いても良い。こ
の特性を同様に表4に示す。
【0050】
【表4】
【0051】次に現像スリーブ内のマグネットについて
説明する。
【0052】第1のマグネット長はL1=305mm、
第2のマグネット長はL2=305mmとした。磁性シ
ール60の取り付け位置については、磁性シール60の
外側端部の位置とマグネットの端部を一致させるのが好
ましい。これは磁性シール60の外側よりマグネットが
外に出ると、長手方向の外にも磁力が存在するために、
その磁力でトナーが外に運ばれてしまい、トナー漏れを
引き起こしやすいためである。
【0053】また、逆に磁性シール60の外端に対して
マグネットの端部が中に入り過ぎると、本来、磁性シー
ル60とマグネットの間で磁気ブラシを形成して、トナ
ー漏れを無くす磁性シール60が、磁性シール60の外
端部では磁力が存在しないのにもかかわらず、現像スリ
ーブ上には磁性シール60の幅で磁気ブラシを形成する
ために、外側のトナーは端部に漏れると同時に、トナー
層厚も大きくなり、ボタ落ちする場合も有る。また、長
手方向には、現像スリーブとマグネットの関係等でガタ
があるために、それらを考慮して図5に示すようにマグ
ネット端から1mm内側に入ったところに磁性シール6
0の端部が位置するようにした。
【0054】次に評価基準について次に述べる。 端部トナー漏れ ○:250k枚耐久でトナー量0.5g以下 △:0.5・1.0g×:1.0g以上 コロ汚れ(主観評価) ○:250k枚OK △:100−250k枚×:100k枚以下 ドラム端部汚れ(結果は後述) ○:250k枚ハーフトーン部むらOK △:100・250k枚×:100k枚以下 本検討により現像スリーブ端部のトナー漏れについて更
に付け加える。上記複数現像スリーブを用いた現像装置
において、トナーが滞留しトナー圧力が高まるのは上流
現像スリーブ(ドラム感光体の回転方向上流側)と下流
現像スリーブ(ドラム感光体の回転方向下流側)の中央
部付近および少し下の下流スリーブ側である。トナーの
流れは上流スリーブの現像部を通過したあと2つの現像
スリーブ間を通過し、磁力によってひきつけられている
ために再び上流スリーブ側に戻るが、約4分の1程度は
下流現像スリーブ側にも流れる。
【0055】また下流現像スリーブにより運ばれたトナ
ーは、現像器内部から回転により2つの現像スリーブ間
の領域に移動しようとするため、上記部分に滞留が生
じ、トナーの圧力が増し、磁性シール60と現像スリー
ブ間の磁気拘束力を超えて現像スリーブの長手方向端部
に逃げようとするためにトナー漏れとなる。
【0056】それに対して、その部分の磁気拘束力をよ
りいっそう高めたのである。このようにすることで端部
トナー漏れ、コロ汚れとも大幅に改善した。各々の現像
スリーブに複数の磁性シール60を設けたものとの差
は、特に現像スリーブ間に現像剤層厚規制を設けないで
コンパクトにすることができること、及び各々の現像ス
リーブで磁性シール60を分けるとやはり、間の部分で
長手方向の外側に対するトナーシール力がないためにか
なりのトナーが漏れ、前述の従来例で示した問題点が解
決できないのである。
【0057】そこで、本実施例の構成が非常に効果的で
ある。本実施例のような現像器構成のみでなく、上流現
像スリーブが時計方向と反対に回転、下流現像スリーブ
が時計方向に回転する現像スリーブ間にトナーが集まる
構成の場合は、上記間題点に対して更に厳しい。そのよ
うな場合においては、従来例と本実施例の方式の磁性シ
ール60の実力の差が広がるので、この方式はこの実施
例に限らず、複数現像器構成において効果的であること
がわかる。
【0058】これらの理由により、本実施例では上記構
成を採用した。本実施例では磁性1成分トナーを用いた
ジャンピング現像の例を示したが、キャリアを用いた2
成分現像方式にこの方法を採用しても効果があった。
【0059】以上の構成にすることで高速機対応の現像
システムであるとともに現像剤担持体である現像スリー
ブの端部の現像剤飛散、漏れを防止し、特に現像部で交
番電界を用いた現像方式であり、かつ飛散し易い現像方
式に対応した現像装置を提供することができた。
【0060】また、現像スリーブ20,30とドラム感
光体1との距離を一定に維持するため該ドラム感光体突
き当てコロなどの耐久による汚れを防止し、ギャップ精
度の厳しい例えば非接触現像方式を採用した1成分ジャ
ンピング現像方式等においても耐久によっての濃度低下
や、ピッチむらのない高画質な現像装置を提供すること
ができた。
【0061】また、感光体であるドラム、ベルト端部の
トナー付着を防止し、耐久による感光体の端部汚れが促
進されない現像装置を提供することができた。
【0062】また、複数の現像剤担持体を近接させて高
速化、省スペース化を同時にはかると共に、200万枚
の寿命で、濃度が高濃度でかつ安定した現像装置を提供
することができた。
【0063】(実施例2)本実施例の特徴は感光体が一
回転する間に複数の潜像を形成して、複数の現像器で現
像し、ー括転写する2色画像形成装置に本方式を適用
し、低コスト化した。このように通常の多重転写を行う
多色画像形成装置は静電潜像担持体の電位を前露光装置
によりリセットするのに対して、静電潜像担持体上に多
重現像をし、その後、転写材に転写装置により一括転写
を行う多色画像形成装置では、プロダクティビテイが高
いというメリットがある。
【0064】色を用いた現像方式は非磁性1成分現像や
キャリアを用いた2成分磁気ブラシ方式が主流であり、
これに比べ本実施例で用いる磁性1成分のジャンピング
現像はメンテナンスが要らなく、長寿命である。
【0065】図6は本発明の第2の実施例を説明するた
めの概略断面図であり、21は背面からの光を透過可能
なOPCベルト感光体であり図中矢印A方向に移動す
る。このベルト感光体21は第1の帯電器22により例
えば−600V(暗部電位)に一様帯電された後、第1
の画像露光23がなされる。この第1の画像露光23は
第1の600dpiのLEDであり波長は670nmで
ある。画像露光は結像レンズを経た後、OPCベルト感
光体に照射され、その露光部の表面電位を画像信号レベ
ルに応じて減衰させて像状の第1の潜像を形成する。
【0066】例えば最大濃度部で−100Vにする。そ
の第1の潜像は例えば負に帯電した黒の1成分磁性トナ
ー(粒径6μm)からなる現像剤を用いた第1の現像装
置24で現像するもので、その第1の現像装置24には
例えば第1現像スリーブ20はΦ32で−500Vの直
流バイアスに2200Hz,1500Vppの矩形波を
印加し、第2現像スリーブ30はΦ20で2200H
z,1500Vppの矩形波の交流電圧に−200Vの
直流電圧を重畳したバイアス電圧を印加して第1の潜像
を反転現像する。
【0067】このときトナー像の電位はトナー電荷によ
り例えば最大濃度部で−50V程度電位が下がり−15
0V前後となる。第1現像スリーブ20のS−Dgap
は200μmで非接触現像を行う。第2現像スリーブ3
0のS−Dgapは250μmとし、非接触現像にし
た。第1現像スリーブ20と第2現像スリーブ30の間
隔は300μmである。
【0068】第1現像スリーブ20とトナー層厚規制を
行う磁性ブレード(図示せず)のS−Bgapは250
μmで、かつその形状は厚さ1.0mmの板の先端を
0.3mmになるようにカットしたものである。このよ
うにすることでトナーコート量を安定して下げることが
できる。コート量W/Sは第1現像スリーブ20が0.
8mg/cmで第2現像スリーブ30が1.05mg/
cmである。このようにすることで画像のかぶりレベル
を低減することができ、より良い画像になる。
【0069】第1の現像24で第1の潜像を現像した
後、感光体21は背面によりE.L.あるいはLED素
子31等により全面露光が施され、最大濃度部の第1の
トナー像電位と第1の全面露光後の暗部電位とを、例え
ばそれぞれ−50V、−200Vのように電位差が小さ
くなるようにする。
【0070】次いで第2帯電器25にて再帯電され例え
ば最大濃度部のトナー層電位は−670V、暗部電位は
−700Vとされる。つまり、暗部電位が最大濃度部の
トナー層電位より若干低くかつ最大濃度部のトナー層電
位が第2の潜像コントラストをとれる程度とされる。次
いで第1の露光手段23と同様に第2の画像信号により
変調された第2の露光手段26による露光を行う。この
第2の露光手段26は第1の露光手段23と同等に60
0dpiのLEDであり、波長は670mmである。第
2のLED26は結像レンズを介して感光体の背面より
感光体21に照射される。
【0071】このようにして形成された第2の潜像は赤
トナーとキャリアを用い、キャリアが動作時、ベルト感
光体21に非接触である2成分現像を用いた。第2の現
像器27にて例えば2000Hz,2500Vpp,D
uty35%の交流に−570Vの直流を重畳したバイ
アスを印加することにより第1のトナー像部は現像せず
に該潜像部のみが現像される。
【0072】次いでベルト感光体21上の2色画像はD
C電圧にAC電圧が重畳されて印加された帯電器(図示
せず)によりトナートリボを最適化され、一般には転写
材32に転写帯電器28により転写され、分離帯電器3
3およびベルト感光体21の曲率により該ベルト感光体
から剥離され、定着手段29にて定着された後2色カラ
ープリントとして機外へと排出される。一方ベルト感光
体21はクリーニング装置30にて残留トナーが除去さ
れた後、次の画像形成プロセスに供される。
【0073】次に本実施例の現像スリーブで用いた磁性
シール60を図7(A),(B)に示す。この磁性シー
ル60は図7(C)に示すように、現像スリーブの軸線
と直交する縦方向に平行に数条の溝60a(ピッチ間隔
1mm)を有する。マグネット長は第1現像スリーブ2
0が305mm、第2現像スリーブ30は305mmと
した。幅は第1現像スリーブ用が5mmで第2現像スリ
ーブ用が5mmであり、実施例1と同様である。
【0074】本実施例の特徴はコストを安くするため
に、図7(A),(B)に示すように磁性シール60の
変曲部61のみに永久磁石62を設けたことである。図
7(C)はその横断面図である。これはモルタロイで作
製した従来例のものにつけたもので、そのつけかたは図
8や図9に示すように変曲部61のみに永久磁石62を
取り付けた。ちなみに、永久磁石62の材質はNdFe
Bである。このようにした場合のシール性を表5に示
す。
【0075】
【表5】
【0076】本実施例では現像器設置初期の状態及び耐
久時ともに確認を行った。耐久は100万枚時点で、環
境は常温低湿状態である。このように本実施例でも磁性
シール60のシール性が良いことがわかる。従来例は実
施例1で示したものと同様である。ちなみに図10
(A),(B)のように切り欠き63を現像スリーブ内
側に設けてもよい。このようにすると、現像スリーブ間
のトナー溜りの量をへらすこともできる。また図11の
ように変曲部61と下現像スリーブ側のみ永久磁石64
を用いてもよい。これでも希上類金属を半分しか使わな
くて済むため低コスト化ができる。
【0077】以上のような構成により、本方式をベルト
感光体21が一回転する間に複数の潜像を形成し、複数
の現像器で現像し、一括転写する2色画像形成装置に適
用することで、白黒のみでなくカラー化した画像形成装
置においても現像剤担持体である現像スリーブの端部の
現像剤飛散、漏れを防止した現像装置を提供することが
でき、特に現像部で交番電界を用いた現像方式であり、
かつ飛散し易い現像方式に対応した現像装置を提供する
ことができた。
【0078】また、現像スリーブと感光体との距離を一
定に維持するための感光体突き当てコロなどの耐久によ
る汚れを防止し、ギャップ精度の厳しい例えば非接触現
像方式を採用した1成分ジャンピング現像方式等におい
ても耐久によっての濃度低下や、ピッチむらのない高画
質な現像装置を提供することができた。
【0079】また、感光体であるドラム、ベルト端部の
トナー付着を防止し、耐久によるクリーニング部でのク
リーニング不良や感光体の端部汚れが促進されない現像
装置を提供することができた。また、現像スリーブ端部
からのトナー飛散によって生じる一次帯電器等のワイヤ
ー汚れを防止するとともに画像むらのない現像装置を提
供することができた。
【0080】また、複数の現像剤担持体を近接させて高
速化、省スペース化を同時にはかると共に、200万枚
の寿命で、濃度が高濃度でかつ安定した現像装置を提供
することができた。また、現像装置の製造、コストの面
で安い磁性シール方法を提供できた。
【0081】(実施例3)本実施例は実施例2と同様な
一括転写する2色画像形成装置に本方式を適用した。色
を用いた現像方式は非磁性1成分現像やキャリアを用い
た2成分磁気ブラシ方式が主流であり、これに対して本
実施例で用いる磁性1成分ジャンピング現像はメンテナ
ンスが要らなく、長寿命である。
【0082】本実施例の特徴は永久磁石ではない部分に
磁性シール60のスリーブの対向面部(モルタロイ部)
に溝60a(現像スリーブの軸線と平行する横方向の
溝)を図12のように入れたことである。溝の幅は1.
0mmで深さは1.0mmである。表6に本実施例を用
いた場合の実力を示す。
【0083】
【表6】
【0084】比較例は実施例1である。表5よりこの系
は現像スリーブと磁性シール60のギャップラチチュー
ドについて、優れていることがわかる。ギャップラチチ
ュードが広いとうことは、磁性シール60を取り付ける
ための精度をあまり必要としないという点で、現像装置
製造上、コスト上非常に重要である。ギャップラチチュ
ードの評価基準については±50μmを△、±100μ
mを0とした。
【0085】また、前記図7に示すように、溝60aを
縦方向に入れても良い。このような構成にすることで溝
部で磁気拘束力が最大限に高められるからである。漏れ
状態は溝60aを入れたほうが磁界の集中が起きるため
にトナーの磁気拘束力が高まり漏れづらくなるのであ
る。また溝60aの形状は矩形が好ましく、鋸歯はかけ
に弱く、その結果としてコストが高くなる。ちなみに、
材質は実施例2と同様である。
【0086】以上のような構成により、本方式を感光体
が一回転する間に複数の潜像を形成し、複数の現像器で
現像し、一括転写する2色画像形成装置に適用すること
で、白黒のみでなくカラー化した画像形成装置において
も現像剤担持体である現像スリーブの端部の現像剤飛
散、漏れを防止した、現像装置を提供することができ、
特に現像部で交番電界を用いた現像方式であり、かつ飛
散し易い現像方式に対応した現像装置を提供することが
できた。
【0087】また、現像スリーブと感光体との距離を一
定に維持するため感光体突き当てコロなどの耐久による
汚れを防止し、ギャップ精度の厳しい例えば非接触現像
方式を採用した1成分ジャンピング現像方式等において
も耐久によっての濃度低下や、ピッチむらのない高画質
な現像装置を提供することができた。
【0088】また、感光体であるドラム、ベルト端部の
トナー付着を防止し、耐久によるクリーニング部でのク
リーニング不良や感光体の端部汚れが促進されない現像
装置を提供することができた。また、現象スリーブ端部
からのトナー飛散によって生じる一次帯電器等のワイヤ
ー汚れを防止するとともに画像むらのない現像装置を提
供することができた。
【0089】また、複数の現像剤担持体を近接させて高
速化、省スペース化を同時にはかると共に、200万枚
の寿命で、濃度が高濃度でかつ安定した現像装置を提供
することができた。また、現像装置の製造、コストの面
でギャップラチチュードが広い磁性シール60方法を提
供できた。
【0090】(実施例4)本実施例では図13に示す画
像形成システムで感光体としてa−Siドラムを用いた
デジタル複写機について説明する。プロセススピードは
550mm/sの120枚/分である。この感光ドラム
51の表面を、一次帯電器53により+500Vに一様
帯電する。ついで、波長680μmの半導体レーザーで
600dpiでPWMによる露光62を行って、感光ド
ラム51上に静電潜像を形成する。
【0091】次に、現像器52により正規現像し、トナ
ー像として可視化する。現像剤は磁性1成分ネガトナー
を用いジャンピング現像をする。これは従来の2成分現
像剤ではキャリアの交換を10万枚ごとにサービスマン
が行わねばならずメンデフリーでなく、リュースの利点
があまり繁栄できない。そのため、ノーメンテナンスで
済む乾式磁性一成分トナーを用いた。
【0092】現像バイアスは2000Hz,1500V
pp,Duty50%の交流電圧に+150Vの直流電
圧を重畳したバイアス電圧を印加する。S−Bgapは
250μm,S−Dgapは250μmとした。その
後、ポスト帯電器60で総電流−200μA流してトナ
ー像を帯電させた後、矢印方向に進む転写材に転写帯電
器54により転写し、分離帯電器55を経て定着器57
に送ってトナー像を定着する。
【0093】一方、感光ドラム51上の転写残りのトナ
ーをクリーニング装置56により除去、回収して搬送パ
イプ58を通して廃トナー(リューストナー)を現像ホ
ッパー59に戻す。搬送パイプにはスクリュー状の搬送
部材が内部にあり、回転することでリューストナーを運
ぶ。
【0094】更に詳細を述べると図13に示すように運
ばれたリューストナーは現像ホッパー59Bに入れられ
再利用される。また別に新たなトナーはホッパー59A
に入れられ、マグネットローラ52A,52Bにより磁
力でそれぞれのトナーは引きつけられ、マグネットロー
ラ52A,52Bが回転することにより現像器内にトナ
ーは運ばれる。
【0095】本実施例ではリューストナーと新たなトナ
ーを現像器内で混ぜる方法を採用したが、ホッパー内に
混合する現像スペースを設け混ぜても構わない。現像器
内で混ぜられたトナーは再び現像スリーブ20,30に
送られ、感光体上に現像される。マグネットローラ52
Aの通常の回転速度は2回転/分でマグネットローラ5
2Bの回転速度を変化させる。マグネットローラ回転の
信号は現像器内のピエゾセンサー(TDK製)にトナー
の自重がかからなくなり、振動するとトナー供給信号が
発せられる。通常はマグネットローラ52Bはマグネッ
トローラ52Aに対して10/90(マグネットローラ
52A:マグネットローラ52B=9:1)にする。
【0096】次に本実施例で用いた磁性シール60を図
4に示す。マグネット長は実施例1と同じである。幅は
第1現像スリーブ用が7mmで第2現像スリーブ用が7
mmである。本実施例の特徴は磁性シール60の穴の代
わりに図10に示すような切り込みを入れたことであ
る。実際に用いたものはスリーブの対向面部に周方向に
溝60aを図7に示すように入れたものを用いた。溝6
0aの幅は0.5mmで溝の間隔は1.0mmである。
【0097】本実施例はクリーナーからの廃トナーを用
いるので、通常の新たなトナーの系よりも凝集したトナ
ーが多い。従って、磁性シール60についても厳しい系
であり、特に現像スリーブ間のトナー量が多くなった際
のトナーの圧力はかなり大きい。従って現像端部でトナ
ー漏れが起き易くなる。本実施例では上記構成をとるこ
とでトナー端部漏れ、コロ汚れ、ドラム端部汚れ、いず
れも良い結果を得ることができた。
【0098】また、現像スリーブと磁性シール60のギ
ャップラチチュードについては溝の効果により優れてい
る。ギャップラチチュードが広いということは、実施例
2と同様に、磁性シール60を取り付けるための精度を
あまり必要としないという点で、現像装置製造上、コス
ト上非常に重要である。これはこの構成にすることで溝
部で磁気拘束力が最大限に高められるからである。漏れ
状態は溝を入れたほうが磁界の集中が起きるためにトナ
ーの磁気拘束力が高まり漏れづらくなるのである。また
溝60aの形状は矩形が好ましく、鋸歯はかけに弱く、
その結果としてコストが高くなる。ちなみに、材質は実
施例2と同様である。
【0099】本実施例の現像器おけの構成は図18に示
すものである。図18は実施例1と同様に現像部を上方
から見たものである。本実施例では現像おけの内壁部を
またぐように磁性シール60が備え付けられている。つ
まり磁性シール60の幅方向に対して中央付近の位置に
現像器おけの端部壁が位置することになる。これは磁性
シール60の切り欠き63をしている部分がおけの内壁
より内側になるようにすることで、切り欠き63からト
ナーが現像器内部に戻るようにするためである。戻され
たトナーは再び現像スリーブに塗布される。このように
してトナーが溢れずにうまく循環する構成をつくること
ができる。
【0100】本実施例の現像器の容器構成は図11に示
すものである。図11は現像部を上方から見たもので、
色つき部が現像スリーブで、斜線部が現像容器である。
現像おけの内壁部をまたぐように磁気シールが備え付け
られている。つまり磁性シールの幅方向に対して中央付
近の位置の切り欠き部は現像容器の内部に位置させ、切
り欠きのない部分が現像器壁に位置するようにすると良
い。これは磁気シールの切り欠きをしている部分がおけ
の内壁より内側になるようにすることで、切り欠きから
トナーが現像器内部に戻るようにするためである。戻さ
れたトナーは再び現像スリーブに塗布される。このよう
にしてトナーが溢れずにうまく循環する構成をつくるこ
とができる。
【0101】以上のような構成により、本実施例により
本体寿命500万枚まで画像品質を維持し、メンテナン
スフリーでかつランニングコストが良く、環境対応した
リュース画像形成装置を実現することができ、現像剤担
持体である現像スリーブの端部の現像剤飛散、漏れを防
止した、超高速機の現像装置を提供することができ、特
に現像部で交番電界を用いた現像方式であり、かつ飛散
し易いキャリアを用いない1成分磁性現像剤を用いる1
成分ジャンピング現像方式に対応した現像装置を提供す
ることができた。
【0102】また、現像スリーブと感光体との距離を一
定に維持するための感光体突き当てコロなどの耐久によ
る汚れを防止し、ギャップ精度の厳しい例えば非接触現
像方式を採用した1成分ジャンピング現像方式等におい
ても耐久によっての濃度低下や、ピッチむらのない高画
質な現像装置を提供することができた。また、感光体で
あるドラム、ベルト端部のトナー付着を防止し、耐久に
よるクリーニング部でのクリーニング不良や感光体の端
部汚れが促進されない現像装置を提供することができ
た。
【0103】また、現像スリーブ端部からのトナー飛散
によって生じる1次帯電器等のワイヤー汚れを防止する
とともに画像むらのない現像装置を提供することができ
た。また、複数の現像剤担持体を近接させて高速化、省
スペース化を同時にはかると共に、また、200万枚の
寿命で、濃度が高濃度でかつ安定した現像装置を提供す
ることができた。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同方向に回転する複数の非磁性部材の現像剤担持体を近
接させた状態で配置し、上流現像剤担持体が下流現像剤
担持体の現像剤層厚規制部材をかねた現像装置におい
て、上記各現像剤担持体の長手方向両端付近に該現像剤
担持体の少なくとも1部の表面に沿って配置され、上記
現像剤担持体内部に配置された磁性部材とにより、上記
現像剤担持体側の面に磁力線が集中するように磁気回路
を形成せしめ、この現像剤担持体の表面との空隙部に磁
力線に沿って磁性現像剤による磁気ブラシを連続的に形
成し該磁気ブラシによって現像剤の現像剤担持体端部へ
の漏出を防止する磁性シール部材を備え、この磁性シー
ル部材は変曲部を有し、その変曲部の材質が少なくとも
永久磁石であるので、速機対応の複数の現像スリーブを
備えた現像システムにおいて現像剤担持体である現像ス
リーブの端部の現像剤漏れを防止した現像装置を提供す
ることができる。特に、現像部で交番電界を用いた現像
方式であり、かつ飛散し易いキャリアを用いない1成分
磁性現像剤を用い、例えば1成分ジャンピング現像方式
に対応した現像装置を提供できる。
【0105】また、現像スリーブと感光体との距離を一
定に維持するための感光体突き当てコロなどの耐久によ
る汚れを防止し、ギャップ精度の厳しい例えば非接触現
像方式を採用した1成分磁性現像方式等においても耐久
によっての濃度低下や、ピッチむらのない高画質な現像
装置を提供することができる。
【0106】また、感光体であるドラム、ベルト端部の
トナーが付着を防止し、耐久によるクリーニング部での
クリーニングや感光体の端部汚れが促進される現像装置
を提供することができる。
【0107】また、現像スリーブ端部からのトナー飛散
によって生じる一次帯電器等のワイヤー汚れを防止する
とともに画像むらのない現像装置を提供することができ
る。
【0108】また、複数の現像剤担持体を近接させて高
速化、省スペース化を同時にはかると共に、濃度が高濃
度でかつ安定した現像装置を提供することができる。
【0109】本発明によれば、磁性シール部材の少なく
とも変曲部の材質が希上類磁石であるので、上記と同様
の効果が得られる。
【0110】本発明によれば、磁性シール部材は現像剤
担持体側に複数の溝を有するように構成したので、トナ
ー漏れをより確実に防止することができる。
【0111】本発明によれば、静電潜像担持体の表面を
一様に帯電する帯電手段と、前記静電潜像担持体表面に
静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を可視化
する現像手段とを有する画像形成装置において、前記現
像手段として(1)ないし(3)のうちのいずれか1項
に記載の現像装置を備えた構成としたので、トナー汚れ
のない高品質の画像を形成することのできる画像形成装
置を得ることができる。
【0112】本発明によれば、静電潜像担持体表面の現
像剤像を転写材に転写し、前記静電潜像担持体上の残現
像剤をクリーニング装置により回収し、回収した残現像
剤を現像手段に戻し再利用する現像方式を採用したの
で、現像剤を有効に利用することでき、現像剤の消費量
の少なくし、トナー汚れのない高品質の画像を形成する
画像形成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の画像形成装置を説明するための図
【図2】 実施例1で用いる現像装置を説明するための
【図3】 磁性シールを配設した現像シールの側面図
【図4】 実施例1の磁性シールの形状を説明するため
の図
【図5】 (A)突き当てコロとドラムの関係をしめす
図、(B)その磁性シールとマグネットの位置関係を説
明する図
【図6】 実施例2の画像形成装置を説明するための図
【図7】 実施例2の磁性シールの形状を説明するため
の図
【図8】 磁性シールの変曲部に対する永久磁石のつけ
かたの説明図
【図9】 磁性シールの変曲部に対する永久磁石のつけ
かたの説明図
【図10】 実施例2の磁性シールの切り欠きを説明す
るための図
【図11】 実施例2の磁性シールの変形例を説明する
ための図
【図12】 実施例3の磁性シールの形状を説明するた
めの図
【図13】 実施例4の画像形成装置を説明するための
【図14】 現像器と磁性シールの穴との関係を説明す
るための図
【図15】 従来の画像形成装置を説明するための図
【図16】 現像装置を説明するための図(その1)
【図17】 現像装置を説明するための図(その2)
【図18】 現像装置を説明するための図(その3)
【符号の説明】
1 ドラム感光体 2 現像器 3 一次帯電器 4 転写帯電器 5 分離帯電器 6 クリーニング装置 7 定着装置 9 現像器ホッパー 10 ポスト帯電器 12 画像露光 20 第1現像スリーブ 30 第2現像スリーブ 100 突き当てコロ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同方向に回転する複数の非磁性部材の現
    像剤担持体を近接させた状態で配置し、上流現像剤担持
    体が下流現像剤担持体の現像剤層厚規制部材をかねた現
    像装置において、上記各現像剤担持体の長手方向両端付
    近に該現像剤担持体の少なくとも1部の表面に沿って配
    置され、上記現像剤担持体内部に配置された磁性部材と
    により、上記現像剤担持体側の面に磁力線が集中するよ
    うに磁気回路を形成せしめ、この現像剤担持体の表面と
    の空隙部に磁力線に沿って磁性現像剤による磁気ブラシ
    を連続的に形成し該磁気ブラシによって現像剤の現像剤
    担持体端部への漏出を防止する磁性シール部材を備え、
    この磁性シール部材は変曲部を有し、その変曲部の材質
    が少なくとも永久磁石であることを特徴とする現像装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、磁性シール部材の少
    なくとも変曲部の材質が希上類磁石であることを特徴と
    する現像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、磁性
    シール部材は現像剤担持体側に複数の溝を有することを
    特徴とする現像装置。
  4. 【請求項4】 静電潜像担持体の表面を一様に帯電する
    帯電手段と、前記静電潜像担持体表面に静電潜像を形成
    する露光手段と、前記静電潜像を可視化する現像手段と
    を有する画像形成装置において、前記現像手段として請
    求項1ないし請求項3のうちのいずれか1項に記載の現
    像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 静電潜像担持体表面の現像剤像を転写材
    に転写し、前記静電潜像担持体上の残現像剤をクリーニ
    ング装置により回収し、回収した残現像剤を現像手段に
    戻し再利用する現像方式を採用したことを特徴とする請
    求項4に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007334359A (ja) * 2006-06-15 2007-12-27 Xerox Corp キャリア粒子の放出を制御する磁気制止器を備えた複式磁気ブラシローラを有する静電写真現像ユニット
JP2013025133A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Kyocera Document Solutions Inc 現像装置及びそれを備えた画像形成装置

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