JP3840139B2 - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents
現像装置及び画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3840139B2 JP3840139B2 JP2002127538A JP2002127538A JP3840139B2 JP 3840139 B2 JP3840139 B2 JP 3840139B2 JP 2002127538 A JP2002127538 A JP 2002127538A JP 2002127538 A JP2002127538 A JP 2002127538A JP 3840139 B2 JP3840139 B2 JP 3840139B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- developer
- developing
- carrier
- developing device
- magnetic pole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体上に形成された潜像に現像剤を付着させて可視像化する電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機及びレーザービームプリンタなどの画像形成装置に使用される現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式を用いた複写機等の画像形成装置では、感光ドラム等の像担持体上に形成された静電潜像を、現像剤を付着させて可視像化する。このような現像に使用される従来の現像装置のうち、トナーとキャリアを含む二成分現像剤を用いるものの一例を図6に示す。この図6のように二成分現像剤を用いる現像装置102においては、二成分現像剤Tを攪拌しながら搬送し、現像容器内を循環させる循環手段である第1の搬送スクリュー5と第2の搬送スクリュー6とを水平方向に2本配置しているものが多い。
【0003】
2本の循環手段5、6のうち感光ドラム10に近い方に位置する第1の搬送スクリュー5は現像剤担持体(現像スリーブ)8に現像剤を供給し、現像領域を通過した後の現像剤を回収するために用いられる。又、第2の搬送スクリュー6は、現像スリーブ8から回収された現像剤と新しく補給された現像剤とを混合攪拌するために用いられる。
【0004】
一方、近年、複写機、プリンタ等の電子写真方式を用いた画像形成装置においては、省スペースを達成するために装置本体の小型化の要求が強くなっており、特に、フルカラー方式の画像形成装置においては、現像装置を複数用いるため、小型化の要望が強い。
【0005】
この問題を解決するため、図7に示すような、特開平5−333691公報等に提案されている現像装置が考案されている。この図7の現像装置103は、現像剤の循環手段である2本の搬送スクリュー5、6が上下に配置されていることが特徴である。より詳細に説明すれば、現像装置103は現像剤を収容した現像容器2を備え、現像容器2の感光ドラム10と対面した開口部に現像剤担持体である現像スリーブ8を有している。そして、現像容器2内の開口部との反対側には隔壁7によって区画された現像室3と攪拌室4が上下に形成されており、これらの現像室3と攪拌室4内には現像剤を攪拌・搬送し、現像容器内を循環させる循環手段として第1及び第2の搬送スクリュー5、6がそれぞれ設置されている。第1の搬送スクリュー5は現像室3内の現像剤を搬送し、又、第2の搬送スクリュー6はトナー補給口(不図示)から攪拌室4内に第2の搬送スクリュー5の上流側に供給されるトナーと攪拌室4内に既にある現像剤とを攪拌しながら搬送し、現像剤のトナー濃度を均一化する。
【0006】
以上説明したように、図7に示した縦攪拌型の現像装置103は、現像室3と攪拌室4とが鉛直方向上下に配置されているため、その水平方向の占有スペースが小さくて済むという長所があり、例えば複数の現像装置を水平方向に並列搭載するタンデム方式等のカラー画像形成装置でも小型化が可能となる。
【0007】
更に、この縦攪拌型の現像装置103は以下の利点も有している。
【0008】
即ち、現像室3から矢印aに従って供給された現像剤は、現像スリーブ8内に非回転に設けられた磁界発生手段であるマグネットローラ8’の現像容器2内部に位置する磁極N1により現像スリーブ8に汲み上げられ、現像スリーブ8の回転にともない、現像スリーブ8上を、磁極S1を通過し、現像スリーブ8が感光ドラム10側に露出している部分の磁極N2へと、現像容器2の内部から外部に搬送され、現像スリーブ8と感光ドラム10とが対向した、現像磁極S2のある現像領域に至る。その搬送途中で現像剤は、現像剤規制部材である現像剤規制ブレード9によりそれと対向する位置にある磁極S1と協同して磁気的に層厚を規制することで、現像剤の薄層化が達成し、現像領域において静電潜像を現像する。
【0009】
その後、現像領域において現像に供されないで残った現像剤は、現像スリーブ8回転方向で現像領域の下流にある磁極N3で現像容器2内部に搬送され、現像容器2内部側に位置する隣り合った同極の磁極N1、N3の反発磁界により現像スリーブ8から除去され、現像容器2内下部分の攪拌室4に回収される。
【0010】
このとき、現像スリーブ8の回転に伴って、横攪拌型の現像装置102のように現像室3側に回収されるのではなく、矢印bに従って、鉛直方向で現像室3の下方に位置する攪拌室4側に回収されるために、現像室3内には常に攪拌室4で十分攪拌された現像剤のみが存在する。このため、現像スリーブ8には常に均一な濃度の現像剤が供給され、スラスト方向の画像ムラや濃度差のない均一な画像を得ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の縦攪拌型の現像装置103の構成では以下のような問題が存在する。
【0012】
現像装置103では上述したように、現像剤規制ブレード9を用いて現像剤層厚規制を達成している。現像剤規制ブレード9は、ここでは、現像容器2の開口部に備えられている。現像容器2内の現像剤規制ブレード9近傍では、ブレード9に掻き取られることにより現像スリーブ8から排除された現像剤が溜まりがちである。このブレード9の現像容器2内部側においては、現像スリーブ8内に固定されたマグネット8’のブレード9に対向するS1極と、現像スリーブ8回転方向でその上流に位置するN1極と、の2極により発生する磁力により現像剤が保持されるので、ブレード9に掻き取られた現像剤が大量に溜まりやすく、更に、ここには、現像スリーブ8によって次々に現像室3から現像剤が搬送されてくるため、更に大量に溜まった現像剤に大きな圧力がかかり現像剤の磁性キャリアとトナーが加圧されて、トナーに外添した酸化チタン等の微粒子がトナー中に埋め込まれると言った現象を生じる。
【0013】
更に、トナーと磁性キャリアとの摩擦によって、トナー自体の粒子形状も角がとれて丸みを帯びてくる。又、長時間使用すると、磁性キャリアの表面にトナーが付着して取れなくなる、いわゆるスペント現象が生じる。
【0014】
このような現像剤劣化が生じると、トナーの摩擦帯電量(いわゆるトリボ)が使用時間とともに変化し、トナーの現像性が変わって画像濃度が変化したり、磁性キャリアや感光ドラムに対するトナーの機械的付着力が増大し、電界に対応した現像や転写が行われにくくなって、トナーの部分的欠落(ムラ)が発生してしまい、使用とともに、初期の画像と比べると、極めて印象の悪い画像になってしまっていた。
【0015】
上記問題は、本発明者の検討により、現像剤劣化レベルは現像駆動トルクと大きな関係があることがわかった。例えば、従来現像装置から現像剤規制部材を除去して、現像スリーブ上に現像剤をコートしただけで、現像駆動トルクとしては約1/10に低下し、空回転をおこなっても全く現像剤劣化がすすんでないことが発見された。これらの実験を繰り返すことで、現像駆動トルクアップの主原因が、現像剤規制ブレード部近傍に留まる現像剤量に起因することが明らかになった。
【0016】
そこで現像駆動トルク軽減化するために、図8に示す現像装置104のように、現像剤規制ブレード9を、現像スリーブ8内部のマグネット8’の現像容器2内部に位置する、隣り合うN3極とN1極である反発極のうち現像スリーブ8回転方向下流側のN1極近傍に対向させ、汲み上げと同時に現像剤の層厚規制をおこなう軽負荷現像装置構成が特開平11−194617公報等に提案されている。
【0017】
即ち、現像剤規制ブレード9の現像容器2内部側、即ち現像スリーブ8回転方向上流側面の先端で規制され、排除された現像剤は現像剤規制ブレード9の上流側面に沿って流れ、余った現像剤は、N1とN3の反発極により現像容器2内に落下するので、現像剤規制ブレード9の上流側面つまり現像容器2内部側に大量の現像剤が溜まることはなく、そこで現像剤が大きな圧力を受けることはない。
【0018】
その結果、現像駆動トルクを従来例から1/4に低減することができ、その結果現像剤の劣化防止を大幅に減少することができた。
【0019】
しかしながら、この現像装置104の構成は、現像領域へ搬送するための現像剤溜り部となる領域を非常に少なくした構成でもあり、現像領域へ搬送する現像剤が溜まらないが故に、現像剤搬送スクリュー5から現像スリーブ8へ現像剤が移動する際の現像剤供給ムラや、現像終了後のトナー濃度が減少した現像剤のスリーブ8連れ回りによる現像剤トナー濃度ムラが層厚ムラとして現われる、軽負荷現像装置特有の画像欠陥を生じやすかった。
【0020】
特に、現像装置104のような縦攪拌型の現像装置における剤循環経路は、図9に示した方向dであり、現像室3と攪拌室4を分割する隔壁7の軸方向両端部に設けられた開口のうちの片方である連通部71を通って、攪拌室4から現像室3へ受け渡される、この現像剤Tのすべてが現像室3において第1の搬送スクリュー5の下流端に到達するわけではなく、途中で現像スリーブ8に供給され、現像領域を通過後、攪拌室4に回収される成分が存在する。
【0021】
この現像スリーブ8への現像剤Tの受け渡しは、現像スリーブ8のスラスト方向のほぼ全域にわたってなされる。このため、現像室3内において第1の搬送スクリュー5により搬送される現像剤Tの量は、搬送方向上流端から下流端に行くに従い徐々に減少する傾向がある。一方、攪拌室4において第2の搬送スクリュー6により搬送される現像剤Tの量は、搬送方向上流端から下流端にいくに従い徐々に増加する傾向がある。即ち、現像装置104内の現像剤Tの分布は図9に図示したように、片寄りが非常に起こりやすい。
【0022】
攪拌室4内の現像剤量に片寄りが生じたために、下部の攪拌室4から上部の現像室3への連通部71近傍で、攪拌室4の搬送スクリュー6の現像剤搬送方向下流側においては、現像剤量が最も多くなり、現像スリーブ8近傍まで現像剤が堆積してしまう。通常は、現像領域を通過してトナー濃度の低くなった現像剤は、図8に示す矢印bに従って攪拌室4に回収されるが、現像スリーブ8近傍まで現像剤が堆積すると、現像スリーブ8に連れまわり、隔壁7をすり抜けて、矢印cに従い現像室3に搬送され、再び攪拌室4内での搬送スクリュー6による攪拌を受けずに現像領域に搬送されるという現象が発生する。
【0023】
その結果、縦攪拌型現像装置と軽負荷現像装置の組み合わせでは、濃度の薄い攪拌されていない現像剤がそのまま現像スリーブ8に搬送されやすく、現像剤層厚ムラによる濃度ムラ等の画像不良が発生するといった問題が発生した。特に、流動性の低いトナーや球形のトナー等を用いて、片寄りの程度が激しくなる場合には更に厳しくなる。
【0024】
又、上述した連れまわり現象は、特に高速の複写機やプリンタに対応させて現像スリーブ8の周速度を高速化した場合に顕著に現われる。これは、周速度が速くなったことにより現像スリーブ8の現像剤搬送力や現像剤の運動エネルギー、つまり連れまわり力が増したためと考えられる。そのため、上記のような問題は、最近の電子写真方式を用いたプリンタや複写機の更なる高速化の流れの中でますます重要な問題となると考えられる。
【0025】
具体的には、現像スリーブの回転速度が250mm/secを超えると、更には500mm/secを超えた高速対応現像装置で特に問題となる。
【0026】
上記対策として、反発極間であるN1−N3極間を広げる検討をおこなったが、そのためにN3極をN1極と反対側に隣り合った現像極であるS2極へ近づけることになってしまい、現像終了後の現像剤がS2−N3極間に滞留してしまい、穂のバタツキによる下部飛散が発生してしまった。これは高速化すると顕著に現われた。
【0027】
そこで、本発明の目的は、高速の複写機やプリンタのような画像形成装置にて、現像装置内の現像剤を攪拌・搬送し、循環させる循環手段が鉛直方向上下に配置され、更に現像剤担持体内部の磁界発生手段の反発極の下流側の磁極に現像剤規制部材を配置した軽負荷構成をとる現像装置において、現像容器内での現像剤の片寄りや現像剤規制部材付近への集中によって生じる現像剤劣化、現像スリーブ上への現像剤連れまわりや滞留、濃度ムラ等の画像不良の発生を防止し、良好な画像形成を行う現像装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る現像装置及び画像形成装置にて達成される。要約すれば、第1の本発明は、現像剤を現像領域に向けて担持搬送し、像担持体上の潜像を現像する回転可能な第1の現像剤担持体と、
複数の磁極を有し、前記第1の現像剤担持体の内部に設けられた第1の磁界発生手段と、
前記第1の現像剤担持体に現像剤を供給する現像室と、
該現像室から前記第1の現像剤担持体に供給された現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材と、
前記第1の現像剤担持体に近接配置され、前記第1の現像剤担持体と同一方向に回転し、前記第1の現像剤担持体から受け渡された現像剤を搬送する第2の現像剤担持体と、
複数の磁極を有し、前記第2の現像剤担持体の内部に設けられた第2の磁界発生手段と、
前記現像室の下方に配置され、前記第2の現像剤担持体から離脱した現像剤を回収する攪拌室と、
前記現像室と前記攪拌室との間で現像剤を循環する循環手段と、
を備えた現像装置において、
前記第1の磁界発生手段は、前記第2の現像剤担持体に対向する位置に配置された第1磁極と、該第1磁極よりも前記第1の現像剤担持体移動方向下流側に隣り合って設けられた前記第1磁極と同極性の第2磁極と、を有し、
前記現像剤規制部材は、前記第2磁極の対向位置近傍に配置され、
前記第2の磁界発生手段は、前記第1磁極に略対向する位置に配置された前記第1磁極と異極性の第3磁極と、該第3磁極よりも前記第2の現像剤担持体移動方向上流側に隣り合って設けられた前記第3磁極と同極性の第4磁極と、を有する、
ことを特徴とする現像装置を提供する。
【0029】
第1の本発明の一実施態様によると、前記第2の現像剤担持体は像担持体上に形成された潜像の現像に供される。
【0030】
第2の本発明は、表面に潜像が形成される像担持体と、第1の本発明の現像装置と、が備えられ、記録材に画像を形成することを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による現像装置及び画像形成装置の実施例を添付図面に従って説明する。なお、この現像装置は、例えば以下に述べるような画像形成装置の中で使用されるが、必ずしもこの形態に限られるものではない。
【0032】
実施例1
図1は、図2に示されるようなフルカラー画像形成装置における、Y、M、C、Kの各ステーションにおける像担持体(感光ドラム)10と現像装置1との位置関係を示したものである。Y、M、C、Kの各ステーションはほぼ同様の構成であり、フルカラー画像において、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する。以下の説明において、例えば現像装置1とあれば、Y、M、C、K各ステーションにおける現像装置1Y、現像装置1M、現像装置1C、現像装置1Kを共通して指すものとする。
【0033】
まず、図2により、画像形成装置全体の動作を説明する。
【0034】
像担持体である感光ドラム10は回動自在に設けられており、その感光ドラム10を一次帯電器21で一様に帯電し、例えばレーザーのような発光素子22によって情報信号に応じて変調された光で露光して潜像を形成する。その潜像は現像装置1により、後述のような過程で現像像(トナー像)として可視像化される。そのトナー像を、第1転写帯電器23によって、転写材搬送シート24によって搬送されてきた記録材である転写紙27上に各ステーションごとに転写し、その後、定着装置25によって定着して永久画像を得る。又、感光ドラム10上の転写残トナーはクリーニング装置26により除去する。又、画像形成で消費された現像剤中のトナーはトナー補給槽20から補給される。又、ここでは、感光ドラム10M、10C、10Y、10Kから転写材搬送シート24に搬送された記録材である転写紙27に直接転写する方法をとったが、転写紙搬送シート24の代わりに中間転写体を設け、各色の感光ドラム10M、10C、10Y、10Kから中間転写体に各色のトナー像を一次転写した後、転写紙に各色の複合トナー像を一括して二次転写する構成の画像形成装置においても、本発明は適用できる。
【0035】
次に、図1により、現像装置1の動作を説明する。本実施例の現像装置1は、非磁性トナーと磁性キャリアを含む二成分現像剤が収容された現像容器2内に、第1の現像剤担持体としての第1現像スリーブ8と、現像スリーブ8と対向して設置され、現像スリーブ8表面に担持された現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材である規制ブレード9と、を有している。
【0036】
そして、現像容器2内の略中央部は紙面に垂直方向に延在する隔壁7によって現像室3と攪拌室4に上下に区画されており、現像剤は現像室3及び攪拌室4に収容されている。
【0037】
現像室3及び攪拌室4には現像剤Tを攪拌・搬送し、現像容器2内を循環させる循環手段である第1及び第2の搬送スクリュー5、6がそれぞれ配置されている。第1の搬送スクリュー5は現像室3の底部に現像スリーブ8の軸方向に沿ってほぼ平行に配置されており、回転して現像室3内の現像剤Tを軸線方向に沿って一方向に搬送する。又、第2の搬送スクリュー6は攪拌室4内の底部に第1の搬送スクリュー5とほぼ平行に配置され、攪拌室4内の現像剤Tを第1の搬送スクリュー5と反対方向に搬送する。このようにして、第1及び第2の搬送スクリュー5、6の回転による搬送によって、現像剤Tが、図9に示すものと同様に設けられた隔壁7の両端部の開口部(連通部)(図9では連通部71、72)を通じて現像室3と攪拌室4との間で循環される。
【0038】
更に、上記現像容器2の感光ドラム10に対向した現像領域に相当する位置には開口部があり、この開口部に第1の現像剤担持体としての現像スリーブ8が感光ドラム10側に一部露出するように回転可能に配設されている。尚、この現像スリーブ8は非磁性材料で構成され、その内部には第1の磁界発生手段であるマグネットローラ8’が非回転状態で設置されており、このマグネットローラ8は現像極S2と現像剤を搬送する磁極S1、N1、N2、N3を有している。このうち同極である第1磁極N3極と第2磁極N1極は、隣り合って現像容器2内部側に設置されており、極間に反発磁界が形成され、現像剤Tに対してはバリアが形成されており、攪拌室4にて現像剤Tを離すように構成されている。
【0039】
ここで、本発明の第1の特徴である軽負荷現像装置構成について説明する。本実施例では、現像剤規制部9での現像剤劣化を防止するために、現像室3上部には現像剤規制部材である規制ブレード9を、現像スリーブ8の回転方向において、内部のマグネット8’のN1極とN3極である反発極のうちスリーブ8回転方向下流側の第2磁極であるN1極より回転角5°下流側に現像スリーブ8と400μmの間隔を開けて最近接点が位置するように配置した。このスリーブ8−ブレード9間距離(SB距離)は、N1極の磁力、スリーブ8上のコート量(本実施例では約30mg/cm2)により最適化するように決定される。
【0040】
又、本実施例での規制ブレード9は、非磁性材料にて作製されたブレードと、その側面に接着された厚み0.3mmの磁性材料にて作製された磁性板とから構成されている。
【0041】
発明者の実験によると、N1極の半値幅をX°としたとき規制ブレード9は、N1極の最大磁束密度位置対向位置から、現像スリーブ8の回転方向下流側にX°/2の間の位置に配置されることが好ましい。
【0042】
現像スリーブ8は、現像時に、ここでは現像領域を鉛直方向上から下に移動する図示矢印方向に回転し、規制ブレード9による磁気ブラシの穂切りによって層厚を規制された二成分現像剤Tを担持してこれを感光ドラム10と対向した現像領域に搬送し、感光ドラム10上に形成された潜像に現像剤Tを供給して潜像を現像する。この時、現像効率(つまり、潜像へのトナーの付与率)を向上させるために、現像スリーブ8には電源から直流電圧と交流電圧を重畳した現像バイアス電圧が印加される。
【0043】
第1の搬送スクリュー5は、現像室3内の底部に現像スリーブ8の軸方向(現像幅方向)に沿ってほぼ平行に配置されており、本実施例では、強磁性体で構成される回転軸の周りに非磁性材料で構成された羽根部材をスパイラル状に設けたスクリュー構造とされ、回転して現像室3内の現像剤Tを現像室3の底部にて現像スリーブ8の軸線方向に沿って搬送する。
【0044】
又、第2の搬送スクリュー6も第1の搬送スクリュー5と同様に回転軸の周りに羽根部材を第1の搬送スクリュー5とは逆向きにしてスパイラル状に設けたスクリュー構造とされ、攪拌室4内の底部に第1の搬送スクリュー5とほぼ平行に配設され、第1の搬送スクリュー5と同方向に回転して攪拌室4内の現像剤Tを第1の搬送スクリュー5と反対方向に搬送する。
【0045】
このような第1及び第2の搬送スクリュー5、6の回転によって、現像剤Tが現像室3と攪拌室4との間で循環するが、本現像装置1では、現像室3と攪拌室4とが鉛直方向上下に配置されており、現像室3から攪拌室4への現像剤は上から下へ、又、攪拌室4から現像室3への現像剤は下から上へ動く。特に、攪拌室4から現像室3へは、端部に溜まった現像剤の圧力により下から上へと押し上げられるようにして現像剤が受け渡される。
【0046】
この時、従来例で述べたように、攪拌室4から現像室3へ受け渡たす連通部71近傍の攪拌室4には現像剤が溜まりやすく現像剤T面が高くなり、その結果現像領域通過後のトナー濃度の低下した現像剤Tが現像スリーブ8に連れ回って現像室3に汲み上げられ、再び現像領域に搬送される現象が起こりやすい。更に、本発明の第1の特徴として説明した軽負荷現像装置の構成では、現像剤が現像剤規制ブレード9の現像容器2側に溜まりにくいので、現像終了後に連れ回りムラが発生しやすくなっていた。
【0047】
そこで、本発明の第2の特徴である現像スリーブ上の現像剤連れ回り防止について説明する。本発明の現像装置において、本実施例の現像装置1を用いて説明すると、更に、現像スリーブ8の下部の現像スリーブ8と対向した領域に第2の現像剤担持手段である搬送スリーブ11を、図示した矢印方向つまり現像スリーブ8と同方向に回転可能に配設した。
【0048】
この搬送スリーブ11は非磁性材料で構成され、現像スリーブ8と同様、その内部には第2の磁界発生手段であるマグネットローラ11’が非回転状態で設置されており、このマグネットローラ11’は磁極S3、S4、N4の3極を有している。このうち同極である第3磁極S3極と第4磁極S4極は現像容器2内部で隣り合い、その間には反発磁界が形成され、現像剤Tに対してバリアが形成されている。この反発磁界を形成している磁極S3とS4のうちスリーブ11回転方向で下流側の第3磁極S3極は現像スリーブ8に内包されたマグネット8’の第1磁極N3極に、両スリーブ8、11が最も接近している位置の近傍で対向している。ここで、マグネット8’のN3極は、前記に説明した現像スリーブ8側の反発磁極を形成している磁極N1、N3のスリーブ8回転方向上流側である。
【0049】
以下、現像剤Tの流れを図3に示す現像スリーブ8と搬送スリーブ11付近の拡大図を用いて説明する。上記に説明したように、現像スリーブ8内の第1磁極N3極と第2磁極N1極間には反発磁界が形成されおり、又、搬送スリーブ11の第3磁極S3極と第4磁極S4極間にも反発磁界が形成されている。そして、現像スリーブ8の第1磁極N3極と搬送スリーブ11の第3磁極S3極は近接している。尚、現像スリーブ8内のN1極とN3極の反発磁界及び搬送スリーブ11内のS3極とS4極の反発磁界は同じ側を向き、現像容器2の内部方向を向いている。
【0050】
よって、現像スリーブ8上を搬送され現像領域を通過してきた現像剤Tは、マグネット8’の第1磁極N3極の位置へ至り、下流の第2磁極N1極との反発磁界によって、両スリーブ8と11の対向部である最近接位置をすり抜けて、矢印eのように通過することができず、即ち現像スリーブ8に現像剤Tが連れ回ることができず、矢印fのように現像スリーブ8側のN3極から搬送スリーブ11側のマグネット11’の第3磁極S3極方向へのびる磁力線に従って、搬送スリーブ11側へ移動し、搬送スリーブ11上を攪拌室4内の第2の搬送スクリュー5まで搬送される。
【0051】
図8で示したような従来の1本のスリーブ8で構成される系においては、現像剤Tは、現像容器2内部から外部へ現像領域を通過して再び現像容器2内部に戻るように、N1→S1→N2→S2→N3順序で搬送されたのち、図8の矢印cで示したようにN3→N1というように現像剤Tの連れ回りが発生する可能性が高かったが、本実施例のように、現像容器2の感光ドラム10に対向する開口部において、現像スリーブ8に対向するように搬送スリーブ11を設けることで、現像剤Tの流れは現像スリーブ8を現像容器2外部をN1→S1→N2→S2→N3と搬送された後、現像スリーブ8上の現像剤Tは両スリーブ8、11の反発磁界によりブロックされるため、両スリーブ8と11の最近接部分の隙間からすり抜けることなく、搬送スリーブ11へと移動し、搬送スリーブ11上をS3→N4→S4と搬送され、現像容器2内で、第4磁極であるS4極で第3磁極S3極との反発磁界にブロックされ攪拌室4へと現像剤Tが剥ぎ落とされる。このように、搬送スリーブ11によって現像スリーブ8上の現像剤Tを完全に剥ぎ取ることにより、連れ回りは防止できる。
【0052】
第1の特徴である軽負荷現像装置の構造の問題としては、従来の現像装置である図8に示すような現像装置104において説明すると、現像主極S2→N3と現像剤Tは移動し、N1極との反発磁界により、攪拌室4へ落とす構成であるので、矢印c方向への連れまわりを防止するには、N1−N3極間の磁極0G帯を大きくとらなければならず、N3極は反発極であるので磁力はS2極側へのみ伸びやすくなり、現像剤が滞留しやすくなることが挙げられた。
【0053】
こうした、現像剤の滞留についても、S2→N3→S3へとスムーズに搬送スリーブへ現像剤を受け渡されるため、磁力線はS2極よりもS3極へ伸びやすくなるので、N3極の位置制約がなくなり、現像スリーブ8側の反発極の間隔を幅広く設けることができるので、攪拌されていない現像剤が現像スリーブ8に供給されることもなく、画像不良が発生することはない。
【0054】
このように、現像剤Tを搬送スリーブ11により現像スリーブ8から完全に剥ぎとるためには、本実施例のように、両スリーブ8と11の最近接位置近傍で互いに逆極性となる極同士、つまり引き合う極性同士を対向させるのが良い。これにより、現像剤が両スリーブ8と11の最近接部をすり抜けるのを防止できる。
【0055】
この時、本実施例においては、最近接部近傍において逆極性の磁極(N3極とS3極)を対向させたが、同極同士を対向させても、同様な剥ぎ取り効果が得られる。又、剥ぎ取られた後搬送スリーブ11上を搬送された現像剤Tは、再び現像スリーブ8に戻り搬送されるのを防止するため、搬送スリーブ11上から現像剤が剥ぎ落とされる位置、つまり反発磁極のもう片方の磁極、本実施例では第4磁極S4極は現像スリーブ8から離れているほど良い。
【0056】
即ち、搬送スリーブ11の反発磁界を形成する同極間距離、本実施例でいえばS3極、S4極間の距離は離れているほどよく、角度で100°以上、より好ましくは150°以上、更に好ましくは180°以上であるとよい。又、搬送スリーブ11は径が大きいほど距離が離れるので、直径が15mm以上、より好ましくは20mm以上であるとよい。図示しないが、搬送スリーブを2個以上設け、順次現像剤を受け渡す構成でも効果がある。
【0057】
一般に、連れ回り現象は、特に高速の複写機やプリンタに対応するために現像スリーブの周速度を早くした場合に、顕著に現われるようになる。具体的には、現像スリーブの回転速度が250mm/secを超えると、更には500mm/sec以上で特に問題になる。又、一般に、現像スリーブの回転を1000mm/sec以上にすると現像スリーブからの遠心力によるトナーの飛散が問題になるので、本発明は、現像スリーブの周速を250mm/sec以上1000mm/sec以下の高速対応現像装置に有効なものといえる。
【0058】
以上のように、現像装置内の現像剤を攪拌・搬送し、循環させる循環手段が上下に配置された場合において、現像スリーブの下部の対向した領域に第2の現像剤担持手段である搬送スリーブを設けることで、現像スリーブ上の現像剤を完全に剥ぎ取ることできるため、現像剤が現像スリーブに連れまわらず、従って軽負荷現像装置特有の画像不良の発生を防ぐことのできる現像装置を提供することができる。
【0059】
実施例2
次に、図4に示す本発明の実施例2の現像装置100について説明する。
【0060】
本実施例は前実施例1とほぼ同様の構成であるが、本実施例においては現像スリーブ8に対向して設けた第2の現像剤担持体である搬送スリーブ11を、感光ドラム10にも近接させたのが特徴である。更に、搬送スリーブ11には現像バイアス電圧を印加することで、N4極を現像極として搬送スリーブ11上の現像剤も現像させている。
【0061】
これにより、現像の回数は現像スリーブ8による現像と搬送スリーブ11による現像の2回となり、現像回数を増やすことで現像効率を上げることが可能となる。この搬送スリーブ11に印加する現像バイアスは直流電圧のみでもよいが、現像スリーブ8に印加する現像バイアスと同様に直流電圧と交流電圧を重畳した電圧を印加することでより現像効率を上げることが可能となる。まとめると、現像スリーブか搬送スリーブのいずれか、更に好ましくは両方に交流電圧を印加させることが好ましい。
【0062】
この時、直流電圧と交流電圧を重畳した電圧であれば現像スリーブ8と搬送スリーブ11は同一である必要はないが、同一にすることで電源の共通化がはかれ、コスト等の観点でメリットはある。
【0063】
このような、2つの現像剤担持体で2回現像を行う現像装置でも、現像剤が現像スリーブに連れ回らず、現像スリーブへ供給される現像剤のトナー濃度分布が軸方向にほぼ均一で、濃度ムラ等の画像不良の発生を防ぐことのできる現像装置を提供することができる。
【0064】
この結果、複写機を高速化した際にもスリーブ周速を低下することができ、高速化による問題点であった連れ周りラチチュードを大幅に改善することが可能となった。
【0065】
このようにして得られた画像形成装置でも、現像スリーブ上の現像剤を完全に剥ぎ取ることできるため、軽負荷現像装置特有の画像不良の発生を防ぐことのできる現像装置を提供することができる。
【0066】
実施例3
次に本発明の実施例2を図5に基づいて説明する。尚、図5は本発明に係る現像装置101の断面図である。
【0067】
本実施例は実施例2とほぼ同様の構成であるが、本実施例においては、感光ドラム10に対向させた第2の現像剤担持体である搬送スリーブ11内のマグネットロール11’の磁極を実施例1や2より増やして、5極(図5で第2現像主極はS4極)にしたことが特徴である。5極マグネットを採用すると、各極間が狭くできるため現像剤の搬送能力が向上し、更なる現像剤循環安定性を達成することができた。
【0068】
尚、本発明では、実施例1〜3にて説明した現像装置1、100、101のような、鉛直方向上に位置する現像室にて現像剤を第1の現像剤担持体に供給し、下の攪拌室にて現像後の現像剤を回収する構成の現像装置についてのものとする。
【0069】
又、本発明の現像装置の特徴である、現像容器を現像室と攪拌室に分割する構成は、一般に二成分現像装置に対して実行されているが、現像剤は、二成分現像剤に限定されるわけではなく、トナーを含んでキャリアを含まない一成分現像剤を用いても良い。一成分現像剤の場合は、特に連れまわりによる剤劣化抑制を目的として本発明が適用できる。
【0070】
以上に述べた本発明により、現像装置内の現像剤を攪拌・搬送し、循環させる循環手段が上下に配置された場合に、現像剤劣化を容易に防止でき、更に現像スリーブ上の現像剤連れまわりや滞留を防止できるため、軽負荷現像装置特有の濃度ムラ等の画像不良の発生を防ぐことができ、本発明の目的が達成される。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、現像剤を現像領域に向けて担持搬送し、像担持体上の潜像を現像する回転可能な第1の現像剤担持体と、複数の磁極を有し、第1の現像剤担持体の内部に設けられた第1の磁界発生手段と、第1の現像剤担持体に現像剤を供給する現像室と、現像室から第1の現像剤担持体に供給された現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材と、第1の現像剤担持体に近接配置され、第1の現像剤担持体と同一方向に回転し、第1の現像剤担持体から受け渡された現像剤を搬送する第2の現像剤担持体と、複数の磁極を有し、第2の現像剤担持体の内部に設けられた第2の磁界発生手段と、現像室の下方に配置され、第2の現像剤担持体から離脱した現像剤を回収する攪拌室と、現像室と攪拌室との間で現像剤を循環する循環手段と、を備えた現像装置において、第1の磁界発生手段は、第2の現像剤担持体に対向する位置に配置された第1磁極と、第1磁極よりも第1の現像剤担持体移動方向下流側に隣り合って設けられた第1磁極と同極性の第2磁極と、を有し、現像剤規制部材は、第2磁極の対向位置近傍に配置され、第2の磁界発生手段は、第1磁極に略対向する位置に配置された第1磁極と異極性の第3磁極と、第3磁極よりも第2の現像剤担持体移動方向上流側に隣り合って設けられた第3磁極と同極性の第4磁極と、を有する現像装置及びそれを備えた画像形成装置であるので、
(1)現像装置内の現像剤を攪拌・搬送し、循環させる循環手段が上下に配置され、現像剤担持体内の磁界発生手段が軽負荷構成をとる場合に、2本現像剤担持体を用いることで現像剤が現像剤担持体上を連れまわらない構成が達成され、軽負荷現像装置特有の濃度ムラ等の画像不良の発生を防止でき、現像剤劣化を防止できる高速化対応可能な現像装置を提供することができる。
(2)更に、第2の現像剤担持体を像担持体に対向させ、現像に供することでによる現像効率が改善された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現像装置の一例及び感光ドラムとの位置関係を示す断面図である。
【図2】本発明に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
【図3】本発明に係る現像装置の一例における現像剤担持体部分を示す拡大図である。
【図4】本発明に係る現像装置の他の例及び感光ドラムとの位置関係を示す断面図である。
【図5】本発明に係る現像装置の他の例を示す断面図である。
【図6】従来の現像装置の一例を示す断面図である。
【図7】従来の現像装置の他の例を示す断面図である。
【図8】従来の現像装置の他の例を示す軸方向の断面図である。
【図9】従来の現像装置の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1、100、101 現像装置
2 現像容器
3 現像室
4 攪拌室
5 第1の搬送スクリュー(循環手段)
6 第2の搬送スクリュー(循環手段)
7 隔壁
8 現像スリーブ(第1の現像剤担持体)
8’ マグネットローラ(第1の磁界発生手段)
9 規制ブレード(現像剤規制部材)
10 感光ドラム(像担持体)
11 搬送スリーブ(第2の現像剤担持体)
11’ マグネットローラ(第2の磁界発生手段)
71、72 連通部
Claims (8)
- 現像剤を現像領域に向けて担持搬送し、像担持体上の潜像を現像する回転可能な第1の現像剤担持体と、
複数の磁極を有し、前記第1の現像剤担持体の内部に設けられた第1の磁界発生手段と、
前記第1の現像剤担持体に現像剤を供給する現像室と、
該現像室から前記第1の現像剤担持体に供給された現像剤の層厚を規制する現像剤規制部材と、
前記第1の現像剤担持体に近接配置され、前記第1の現像剤担持体と同一方向に回転し、前記第1の現像剤担持体から受け渡された現像剤を搬送する第2の現像剤担持体と、
複数の磁極を有し、前記第2の現像剤担持体の内部に設けられた第2の磁界発生手段と、
前記現像室の下方に配置され、前記第2の現像剤担持体から離脱した現像剤を回収する攪拌室と、
前記現像室と前記攪拌室との間で現像剤を循環する循環手段と、
を備えた現像装置において、
前記第1の磁界発生手段は、前記第2の現像剤担持体に対向する位置に配置された第1磁極と、該第1磁極よりも前記第1の現像剤担持体移動方向下流側に隣り合って設けられた前記第1磁極と同極性の第2磁極と、を有し、
前記現像剤規制部材は、前記第2磁極の対向位置近傍に配置され、
前記第2の磁界発生手段は、前記第1磁極に略対向する位置に配置された前記第1磁極と異極性の第3磁極と、該第3磁極よりも前記第2の現像剤担持体移動方向上流側に隣り合って設けられた前記第3磁極と同極性の第4磁極と、を有する、
ことを特徴とする現像装置。 - 前記現像剤規制部材は、前記第2磁極よりも前記第2現像剤担持体移動方向下流側に配置されることを特徴とすることを特徴とする請求項1の現像装置。
- 前記第2の現像剤担持体は前記像担持体上に形成された潜像の現像に供されることを特徴とする請求項1または2の現像装置。
- 前記第1の現像剤担持体と前記第2の現像剤担持体のうち少なくとも1つに交流電圧を印加することを特徴とする請求項3の現像装置。
- 前記第1の現像剤担持体と前記像担持体との間の距離よりも、前記第2の現像剤担持体と前記像担持体との間の距離の方が、長いことを特徴とする請求項1または2の現像装置。
- トナーと磁性キャリアを含む現像剤を収容することを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の現像装置。
- 前記第1の現像剤担持体の周速が250mm/sec以上1000mm/sec以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の現像装置。
- 表面に潜像が形成される像担持体と、請求項1〜7のいずれかの項に記載の現像装置と、が備えられ、記録材に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002127538A JP3840139B2 (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | 現像装置及び画像形成装置 |
US10/420,838 US6973281B2 (en) | 2002-04-26 | 2003-04-23 | Developing apparatus with two developing chamber-rotatable member pairs |
EP03009317A EP1357443B1 (en) | 2002-04-26 | 2003-04-24 | Developing device |
EP12153575A EP2450753A3 (en) | 2002-04-26 | 2003-04-24 | Developing device |
CNB031224830A CN100430835C (zh) | 2002-04-26 | 2003-04-28 | 显影装置 |
US11/171,541 US7099609B2 (en) | 2002-04-26 | 2005-07-01 | Developing device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002127538A JP3840139B2 (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | 現像装置及び画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003323052A JP2003323052A (ja) | 2003-11-14 |
JP3840139B2 true JP3840139B2 (ja) | 2006-11-01 |
Family
ID=29541617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002127538A Expired - Fee Related JP3840139B2 (ja) | 2002-04-26 | 2002-04-26 | 現像装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3840139B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100619660B1 (ko) | 2004-04-27 | 2006-09-06 | 캐논 가부시끼가이샤 | 현상 방법 및 이를 이용한 현상 장치 |
JP4642529B2 (ja) | 2005-03-31 | 2011-03-02 | キヤノン株式会社 | 現像装置 |
JP4860967B2 (ja) | 2005-09-07 | 2012-01-25 | キヤノン株式会社 | 現像装置 |
JP4817828B2 (ja) * | 2005-12-13 | 2011-11-16 | キヤノン株式会社 | 現像装置 |
JP5689219B2 (ja) * | 2007-12-26 | 2015-03-25 | 株式会社リコー | 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 |
JP4546552B2 (ja) * | 2008-03-24 | 2010-09-15 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
JP5332276B2 (ja) * | 2008-04-08 | 2013-11-06 | 株式会社リコー | 現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置 |
JP6108790B2 (ja) | 2012-11-28 | 2017-04-05 | キヤノン株式会社 | 現像装置 |
-
2002
- 2002-04-26 JP JP2002127538A patent/JP3840139B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003323052A (ja) | 2003-11-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8494400B2 (en) | Developing device with moveable flexible sheet for preventing toner deposition on developing device casing and image forming apparatus including the same | |
JP2007163811A (ja) | 現像装置及び画像形成装置 | |
JP2011013248A (ja) | 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP2017138351A (ja) | 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP3950735B2 (ja) | 現像装置及び画像形成装置 | |
JP6308175B2 (ja) | 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP2008176316A (ja) | 画像形成装置 | |
JP3840139B2 (ja) | 現像装置及び画像形成装置 | |
JP6380250B2 (ja) | 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP2018005030A (ja) | 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP5156778B2 (ja) | 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
US10739703B2 (en) | Developing apparatus having magnetic field generating portion | |
JP4641383B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4277670B2 (ja) | 現像装置及びこれを用いた画像形成装置 | |
JP2014153608A (ja) | 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP4987524B2 (ja) | 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP5970620B2 (ja) | 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP5061209B2 (ja) | 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP4587763B2 (ja) | 現像装置 | |
JP4731218B2 (ja) | 現像装置 | |
JP2003295602A (ja) | 現像装置及び画像形成装置 | |
JP5634441B2 (ja) | 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP2011248169A (ja) | 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP2009020489A (ja) | 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP3846467B2 (ja) | 現像装置及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050322 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060414 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060425 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060626 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060718 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060804 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3840139 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090811 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100811 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110811 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120811 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120811 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130811 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |