JP2000305352A - 現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置 - Google Patents

現像装置及びこの現像装置を備える画像形成装置

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JP2000305352A
JP2000305352A JP11789499A JP11789499A JP2000305352A JP 2000305352 A JP2000305352 A JP 2000305352A JP 11789499 A JP11789499 A JP 11789499A JP 11789499 A JP11789499 A JP 11789499A JP 2000305352 A JP2000305352 A JP 2000305352A
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carrier
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Kazue Nishiyama
和重 西山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、複数の現像剤担持体を備える現像
装置に一成分現像剤を採用しても、現像剤担持体の軸線
方向端部での現像剤の飛散、漏れを抑制し、現像剤担持
体周辺に配設された潜像担持体、帯電体等の汚れを防止
して画像ムラやピッチムラ等の画像不良が生じることの
ない高速な画像形成を実現可能な現像装置及びこの現像
装置を備える画像形成装置の提供を目的とする。 【解決手段】 磁性シール部材2dは、現像スリーブ2
0及び現像スリーブ30の間の位置若しくはそこに臨む
近傍位置で磁性シール部材2dと現像スリーブ20及び
現像スリーブ30との間の現像剤が現像装置2の現像剤
容器内に再び収容されるように、穴2iが形成されてい
ることにより達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潜像を担持する潜
像担持体体に現像剤を付与することにより、該潜像を現
像剤像として可視化する現像装置及びこの現像装置を備
える画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる画像形成装置にあっては、
潜像担持体上を一様に帯電させた後、アナログ露光又は
半導体レーザー或いはLEDにより画像露光を行い、該
潜像担持体上に静電潜像を形成した後、該静電潜像を現
像装置によって現像剤像として可視像化し、記録媒体た
る転写材に上記現像剤像を転写した後、該転写材を潜像
担持体から分離し定着装置によって定着処理を施すこと
によって定着画像として出力する画像形成装置が知られ
ている。
【0003】先ず、かかる従来の画像形成装置の動作に
ついて図12に基づき説明する。
【0004】かかる画像形成装置は、例えば、OPC、
a−Si等の光導電層を備え矢印B方向に回転される潜
像担持体たる感光ドラム101を有している。
【0005】かかる画像形成装置にあっては、先ず、こ
の感光ドラム101の表面が、一次帯電器103によっ
て、例えば−700Vに一様帯電される。
【0006】次いで、画像信号情報に応じた画像露光1
12により、感光ドラム101上の露光部の表面電位を
例えば−200Vに減衰させ、感光ドラム101上に画
像の画像信号に応じた潜像を形成する。画像露光112
には、例えば半導体レーザー或いはLEDアレーが用い
られる。
【0007】次に、乾式一成分現像剤を用いた現像装置
たる現像器102により上記潜像を現像してトナー像と
して可視化する。乾式一成分現像剤を用いた現像装置
は、簡易でキャリア等の交換が要らないため高耐久高寿
命であり、例えば磁性一成分トナーを用いたジャンピン
グ現像等がある。尚、現像器102は負に帯電した黒ト
ナーを用いる。又、現像時、現像器102に備えられた
現像剤担持体たる現像スリーブには現像バイアスとし
て、−550V程度の直流バイアスを印加して、潜像を
反転現像させる。
【0008】この後、必要に応じてチャージャー110
を用いて転写前処理を施し(通常はDC若しくはACに
よるコロナの付与、又は光除電などを組み合わせたりす
る)、感光ドラム101に供給された転写材上に転写帯
電器104により転写する。
【0009】その後、転写処理の施された転写材を定着
装置たる定着器107に送ってトナー像を転写材上に定
着し画像が得られる。一方、現像に供されず感光ドラム
101上に残った転写残りのトナーをクリーニング装置
106により除去し、次の画像形成に備える。
【0010】一方、画像形成装置の高速化を図るため
に、従来の現像装置においては、特開平03−2040
84に記載されているように2成分磁気ブラシを用いた
現像装置に現像スリーブを複数備えて対応していたり、
又、特開平02−188778に記載されているように
現像剤担持体たる現像スリーブと潜像担持体たる感光体
との距離を感光体の回転方向下流の現像スリーブほど近
づけることにより、現像スリーブから感光体へのトナー
の補給量の均一化を図っているものが知られている。
【0011】次に、従来の現像装置に備えられた回転可
能な現像剤担持体の軸線方向端部における現像剤のシー
ル方法について、図13乃至図15に基づき説明する。
【0012】かかる現像装置は、図13に示すように、
現像剤を収容する現像容器102aを備え、現像容器1
02a内には撹拌手段102B,102Cが配設され、
撹拌手段102B,102Cにより現像容器102a内
の現像剤が撹拌され所定方向に搬送されるようになって
いる。
【0013】又、かかる現像装置は、感光ドラム101
上に形成された静電潜像を現像するための、及び、現像
容器102a内の現像剤を感光ドラム101の方に搬送
するための、磁性粉体担持体である現像剤担持体たる現
像スリーブ120を有する。
【0014】通常、現像スリーブ120は、その周囲が
非磁性金属からなっており、図13に示すように、内部
に固定配置され周方向に複数の磁極たるN1,N2,N
3,S1,S2を有する磁界発生手段たるマグローラ1
20aを備えている。
【0015】又、現像スリーブ120は、その軸120
cが図15に示されるように現像容器102aの側壁1
02eに軸受け120bを介して支持されている。尚、
図15において、側壁120eは片側のみが図示されて
いる。
【0016】このような構成により、現像剤は現像スリ
ーブ120の回転によって、現像スリーブ120に担持
されながらS3極からN1極に搬送され、支持板5によ
って支持された現像ブレード102gにより現像スリー
ブ120上の現像剤量が規制され、現像スリーブ120
上に現像剤薄層として形成される。尚、N2極は現像主
極であり、ここで現像剤は感光ドラム101上の静電潜
像を現像し、その後、現像剤は現像スリーブ120の回
転により、現像容器102a内に戻される。
【0017】従来、フェルトによって現像スリーブ上の
現像剤を機械的にかきとる方法では、現像スリーブの駆
動するトルクが高くモーターに負荷をかけ寿命を短くす
ると共に端部昇温をして端部トナー固着などを引き起こ
す虞があった。
【0018】又、現像容器102a内を上述のように循
環移動される現像剤が、現像スリーブ120の表面に沿
って、軸受け120b方向に移送され、現像スリーブ1
20の軸線方向の端部へと漏出して、装置本体内部に飛
散して、種々の不都合を引き起こす虞があった。
【0019】そこで、このような現像剤の上記端部への
漏出を防止する方法として、特開平2−262171号
公報にも開示されているように、現像スリーブ120の
軸線方向両端部分には、現像スリーブ120の表面と所
定の空隙をもって、現像スリーブ120の軸線方向両端
部の少なくとも一部の周面に沿って現像剤による磁気ブ
ラシを形成し、該磁気ブラシによって現像剤の現像スリ
ーブ120の軸線方向両端部への漏出をシールする方法
が提案されている(図14)。
【0020】又、その改良として特開平8−13725
9に示されているように現像スリーブの半径方向に鋸歯
の形状にして磁力を集中させて現像剤の現像スリーブの
軸線方向両端部への漏出をシールする方法が提案されて
いる。
【0021】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記の従来の現像装置のように、高速化のために複数の現
像剤担持体を有する現像装置は、現像能力を増大させる
という点で利点があるが、現像剤担持体の高速回転化に
よって、現像剤担持体である現像スリーブの軸線方向端
部で現像剤が漏れる虞がある。特に、現像スリーブ端面
の中央部では、トナーが滞留又は溢れ易いため、結果と
してトナー漏れし易く、又、複数の現像スリーブ間に現
像剤スリーブ上の現像剤の層厚を規制するための部材を
設けず、複数の現像スリーブが互いに近接して配設され
た現像装置においてこれらの現象が顕著であった。
【0022】又、現像スリーブの軸線方向端部でトナー
飛散が生じるとそれに伴い現像スリーブと感光体との距
離を一定に維持するための感光体突き当てコロ等が汚れ
て、耐久をしていくと、突き当てコロのトナー付着によ
り現像スリーブと感光体との距離が一定に保てなくなり
(ギャップが広がり)結果として濃度低下や、ピッチむ
らを発生させる虞があった。これに関しては、ギャップ
精度の厳しい非接触現像方式を採用した一成分磁性現像
剤をもちいた、例えば一成分ジャンピング現像方式では
特に不利であった。
【0023】更に、現像スリーブの軸線方向端部でトナ
ー飛散が生じるとそれに伴い、感光体であるドラム、ベ
ルト端部にもトナーが付着し、付着したまま、画像形成
装置を動作させると感光体端部にトナーが融着してしま
うといった現象が生じ、クリーニング部でクリーニング
不良や感光体の端部汚れを促進させる虞があった。
【0024】又、現像スリーブの軸線方向端部でトナー
飛散が生じるとそれに伴い一次帯電器にへも飛散トナー
が舞い、帯電器のワイヤー端部付近にワイヤー汚れが生
じ、特に低湿状況下では帯電が不安定であるために汚れ
がそのまま画像むらとなる虞があった。
【0025】そこで、本発明は、複数の現像剤担持体を
備える現像装置に一成分現像剤を採用しても、現像剤担
持体の軸線方向端部での現像剤の飛散、漏れを抑制し、
現像剤担持体周辺に配設された潜像担持体、帯電体等の
汚れを防止して画像ムラやピッチムラ等の画像不良が生
じることのない高速な画像形成を実現可能な現像装置及
びこの現像装置を備える画像形成装置の提供を目的とす
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】主たる本出願にかかる発
明は、回転可能な潜像担持体上に形成された潜像を現像
剤によって可視像化する現像装置であって、現像剤を収
容する現像剤容器と、潜像担持体と対向配設され現像剤
を担持する回転自在な複数の現像剤担持体と、現像剤担
持体の軸線方向両端部に配設され現像剤担持体を支持す
る支持部材と、現像剤担持体の軸線方向両端部の周面の
少なくとも一部に沿って近接して配置され磁界を発生さ
せて現像剤担持体表面と支持部材の現像剤担持体端面近
傍との間をシールする現像剤シール部材とを有し、現像
剤担持体が、内部に固定配置され周方向に複数の磁極を
有する磁界発生手段を備える現像装置において、現像剤
シール部材は、複数の現像剤担持体の間の位置若しくは
そこに臨む近傍位置で現像剤シール部材と現像剤担持体
との間の現像剤が現像剤容器内に再び収容されるよう
に、穴若しくは切り欠きが形成されていることを特徴と
する現像装置である。
【0027】又、他の主たる本出願にかかる発明は、一
連の画像形成プロセスによって形成された画像を記録媒
体に記録する画像形成装置であって、上記現像装置を備
えることを特徴とする画像形成装置である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に関し
て添付図面に基づき説明する。
【0029】(第一の実施形態)先ず、本発明の第一の
実施形態にかかる画像形成装置ついて説明する。
【0030】図1に、本実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す。
【0031】本実施形態にかかる画像形成装置にあって
は、プロセススピードが480mm/secで毎分92
枚の白黒デジタル複写機であって、潜像担持体たる感光
体にφ108のa−Siドラム感光体を用いている。a
−Siドラム感光体は、有機感光体に比べ、高耐久で寿
命が300万枚以上あり、高速機に向いているという特
徴がある。
【0032】かかる画像形成装置にあっては、図1に示
すように、潜像担持体たる感光体1が帯電器3により例
えば+500Vに一様帯電された後、600dpiで画
像露光12がなされる。画像露光12は半導体レーザー
を光源として画像信号により変調されたレーザービーム
であり、レーザービームはモーターにより一定の回転数
で回転する多面鏡により偏光され、結像レンズを経て、
折り返しミラーで反射された後、感光体1上をラスタ走
査されその露光部の表面電位を例えば+100Vに減衰
させて像状の潜像を形成する。波長は680mmであ
る。
【0033】その後、現像装置2によって上記潜像をト
ナー像として現像する。
【0034】本実施形態では、簡易で現像スリーブ寿命
2000k枚までメンテの要らない高耐久な現像方式で
ある黒の磁性1成分現像剤を用いた現像を行う。トナー
はネガトナーで粒径は8.5μmである。又、本実施形
態では、複数の現像剤担持体たる現像スリーブを用いた
正規現像を行う。
【0035】本実施形態では、現像装置2で静電潜像を
トナー像にした後、ポスト帯電器10で総電流−200
μA(AC+DC)を流してトナー像を帯電させた後、
矢印方向に進む転写材に転写帯電器4により転写し、定
着装置たる定着器7に送ってトナー像を定着する。
【0036】次に、本実施形態で用いた現像装置2につ
いて詳しく説明する。
【0037】現像装置2に使用される現像剤は、簡易で
メンテの要らなく高耐久高信頼性で生産性の高い一成分
磁性トナーとなっている。
【0038】現像装置2は、図2及び図3に示すよう
に、現像剤担持体たる二つの現像スリーブ20,30を
備え、現像剤担持体たる第一現像スリーブ20は非磁性
部材であるφ30のアルミA2017の上にFGB#6
00でブラスト処理をした後、その表面にフェノール樹
脂、結晶性グラファイト、カーボンをそれぞれ100:
40:3の割合で混合した膜が形成されている。これは
ゴースト画像を防止するとともに現像スリーブ表面の耐
久性を高めるためである。
【0039】現像スリーブ20は、現像スリーブ20内
部に固定配置され、図3(a)及び表1に示すような磁
場パターンを有する固定マグネット20aを備えてい
る。
【0040】
【表1】 現像スリーブ20は、感光体1の周速度に対して120
%の周速度で回転するようになっている。現像スリーブ
20上のトナー量は磁気ブレード2gで層厚を規制され
るようになっている。尚、現像スリーブ20と磁気ブレ
ード2gとの距離S−Bgapは250μmとなってお
り、現像スリーブ20と感光体1との距離S−Dgap
は200μmとなっている。
【0041】又、現像スリーブ20には+200VのD
CバイアスとVpp1400V、周波数2.5kHzの
矩形波とをACバイアスとして印加した磁性一成分非接
触現像を行うようになっており、従って、現像コントラ
ストはトナーの飛翔方向に300Vとなっており、かぶ
りとりコントラストが100Vとなっている。
【0042】現像剤担持体たる現像スリーブ30は、非
磁性部材であるφ30のアルミA2017に、現像スリ
ーブ20と同様な約10μmの膜を形成したものを用い
ている。
【0043】現像スリーブ30は、現像スリーブ30内
部に固定配置され、図3及び表2に示すような4極の磁
場パターンよりなるマグネット30aを備えている。
【0044】
【表2】 現像スリーブ30には、+200VのDCバイアスとV
pp1500V、周波数2.7kHzの矩形波とをAC
バイアスとして印加されるようになっている。
【0045】現像スリーブ30は、感光体1の周速度に
対して100%の周速度で回転するようになっている。
現像スリーブ30上のトナーは、第一現像スリーブ20
によって層厚規制されるようになっている。尚、第一現
像スリーブ20との距離gapは300μmとなってお
り、現像スリーブ30と感光体1との距離S−Dgap
は250μmとなっている。
【0046】次に、現像装置2に備えられた現像剤シー
ル部材について説明する。
【0047】図3に示すように、現像スリーブ20は現
像スリーブ20内部に6つの磁極たるN1,N2,N
3,S1,S2,S3を有するマグネット20aを備
え、現像スリーブ30は現像スリーブ30内部に6つの
磁極たるN1,N2,N3,S1,S2,S3を有する
マグネット30aを備えており、両現像スリーブ20,
30の外周に沿って図に示すような形をした2本現像ス
リーブ用の主に鉄よりなるモルグロイ(KNメッキ、透
磁率10.6)で作製した現像剤シール部材たる磁性シ
ール部材2dを図3(b)に示すように現像スリーブ2
0,30の軸線方向両端近傍に設けた。現像スリーブ2
0,30表面と磁性シール部材2dとのギャップは現像
スリーブ20,30の周全体に亘って420μm±10
0μmとなるようにした。
【0048】現像スリーブ20,30の軸線方向におけ
る、マグネット20aの長さはL1=305mm、マグ
ネット30aの長さはL2=305mmとした。
【0049】尚、マグネットに対する磁性シール部材の
適切な位置は、現像スリーブの軸線方向(長手方向)に
おける、磁性シール部材の外側の端部位置とマグネット
の外側の端部位置とを一致させるのが一番好ましい。
【0050】これは磁性シール部材の端部よりマグネッ
トが外に出ると上記長手方向の外にも磁力が存在するた
めに、その磁力でトナーが外に運ばれてしまい、トナー
漏れを引き起こす虞があるからである。
【0051】又、逆に磁性シール部材の外端に対してマ
グネットの端部が中に入り過ぎると、本来、磁性シール
部材とマグネットとの間で磁気ブラシを形成してトナー
漏れを無くす磁性シール部材が、磁性シール部材の外端
部では磁力が存在しないのにもかかわらず、現像スリー
ブ上には磁性シール部材の幅で磁気ブラシを形成するた
めに、外側のトナーは端部に漏れると同時に、トナー層
厚も大きくなり、ボタ落ちする虞があるからである。
【0052】更に、現像スリーブ及びマグネットの長手
方向においては、現像スリーブとマグネットとの関係等
でガタがあるために、それらを考慮してマグネット端か
ら1mm内側に入ったところに磁性シール部材の端部が
位置するようにした。
【0053】本実施形態にかかる磁性シール部材2d
は、図3に示すような形状となっており、幅が5mmと
なっている。
【0054】又、磁性シール部材2dは、現像スリーブ
20と現像スリーブ30との間位置に直径2mmの穴2
iが形成されている。尚、磁性シール部材2dと現像ス
リーブ20,30との隙間は上述した通りである。
【0055】本実施形態にかかる現像装置を備える画像
形成装置によって出力された画像の評価を表3に示す。
尚、表3は、現像スリーブ20,30の軸線方向におけ
るマグネット20a及びマグネット30aの長さがとも
に305mmで、その幅が5mmの場合について、穴の
形成されていない磁性シール部材を比較例として評価を
行なった。
【0056】
【表3】 表3に示すように、本実施形態にあっては、トナー端部
漏れ、コロ汚れ、ドラム端部汚れのいずれに関しても比
較例に比べ良い評価を得ることができる。
【0057】尚、表3における評価基準について次に述
べる。
【0058】<端部トナー漏れ> ○:250k枚耐久でトナー量0.5g以下 △:0.5〜1.0g ×:1.0g以上 <コロ汚れ(主観評価)> ○:250k枚ハーフトーン部むらOK △:100〜250k枚 ×:100k枚以下 <ドラム端部汚れ> ○:250k枚ハーフトーン部むらOK △:100〜250k枚 ×:100k枚以下 本実施形態が表3に示すように比較例に比べて良い理由
は、複数の現像スリーブを用いる現像方式の場合、その
間の部分にはトナーの流れが一様ではなく現像スリーブ
の回転速度や、画像比率、磁極パターンによって現像ス
リーブ間のトナー量の変動が大きいためである。
【0059】これは現像スリーブの軸線方向端部におい
ても同様であり、該軸線方向端部でのトナーをシールす
る方法として磁性シール等の非接触でのシール方法を用
いる場合、複数の現像スリーブ間でトナーが溜まり外部
に溢れ出す虞がある。
【0060】本実施形態は、これらのことを鑑みたもの
であり、磁性シール部材に上述したような穴が形成され
ており、該穴の径は1mm以上が好ましく、更に好まし
くは2.0mm以上4.0mm以下である。
【0061】上記穴を磁性シール部材に形成することに
より、複数の現像スリーブ間で溜まったトナーが最適量
より多いときは、上記穴から現像剤容器内に戻されるよ
うになっている。
【0062】図4は、本実施形態にかかる現像装置の現
像スリーブ20,30の軸線方向端部における上面図で
あり、色つき部で示す現像スリーブ20,30に対する
現像装置2の現像剤容器の開口部の縁部分の関係を示し
ている。
【0063】本実施形態にあっては、図4に示すよう
に、上記現像剤容器の開口部の縁部分に、磁性シール部
材2dに形成された穴2iの位置に対応して管状の穴た
るトナー逃し経路2hが形成されている。
【0064】図3(a)及び図4に示すように、本実施
形態にかかる現像装置にあっては、2つの現像スリーブ
20,30の間位置に臨む近傍位置に磁性シール部材2
dに形成された穴の位置に合わせて現像剤容器の開口部
の縁部分に管状のトナー逃し経路2hが形成されてい
る。
【0065】本実施形態にあっては、現像スリーブ2
0,30の間に溜まった余分なトナーによって生じた圧
力により、該トナーをこのトナー逃し経路を通じて、再
び現像装置2の現像剤容器内に戻すようになっている。
【0066】従来、各々の現像スリーブにそれぞれ磁性
シール部材を設けた構成の現像装置にあっては、特に現
像スリーブ間に現像剤層厚規制を設けないでコンパクト
にできず、各々の現像スリーブにおいて磁性シール部材
を複数に分けて構成すると、現像スリーブ間の部分で現
像スリーブの軸線方向端部に対するトナーシール能力が
ないためにかなりのトナー漏れを発生させ、上述した従
来の現像装置における問題点を解決できなかった。
【0067】尚、本発明は、本実施形態のような現像装
置の構成に限らず、その他の系として、複数の現像スリ
ーブが互いに反対方向に回転するような、現像スリーブ
間にトナーが集まり易く上記問題点に対して厳しい構成
の場合にも適用可能である。
【0068】このような場合において、従来系における
磁性シール部材の実力と本実施形態における磁性シール
部材の実力との差は明らかであり、本発明は本実施形態
に限らず、複数の現像スリーブを有する現像装置におい
て効果的であることがわかる。
【0069】以上の構成にすることで高速械対応の現像
システムであるとともに現像剤担持体である現像スリー
ブの軸線方向端部における現像剤飛散、漏れを防止し
た、現像装置を提供することができ、特に現像部で交番
電界を用いた現像方式であり、かつ飛散し易いキャリア
を用いない一成分磁性現像剤を用いる一成分ジャンピン
グ現像方式に対応した現像装置を提供することができ
る。
【0070】又、現像スリーブと感光体との距離を一定
にするための感光体突き当てコロなどの耐久による汚れ
を防止し、ギャップ精度の厳しい例えば非接触現像方式
を採用した一成分ジャンピング現像方式等においても耐
久によっての濃度低下やピッチむらのない塙画質な現像
装置を提供することができる。
【0071】更に、感光体であるドラム、ベルト端部の
トナー付着を防止し、耐久によるクリーニング部でのク
リーニング不良や感光体の端部汚れが促進されない現像
装置を提供することができる。
【0072】又、現像スリーブの軸線方向端部における
トナー飛散によって生じる一次帯電器等のワイヤー汚れ
を防止するとともに画像むらのない現像装置を提供する
ことができる。
【0073】更に、複数の現像剤担持体を近接させて高
速化、省スペース化を同時にはかると共に、200万枚
の寿命で、濃度が高濃度でかつ安定した現像装置を提供
することができる。
【0074】(第二の実施形態)次に、本発明の第二の
実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様
の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0075】本実施形態の特徴は、潜像担持体たる感光
体が一回転する間に、複数の潜像を感光体上に形成し、
該潜像をそれぞれ複数の現像装置たる現像器で現像して
可視画像とした後、該可視画像を記録媒体たる転写材に
一括転写する2色画像形成装置に本発明を適用したこと
である。
【0076】このように、通常の多重転写を行う多色画
像形成装置が潜像担持体の電位を可視画像の転写毎に前
露光装置によってリセットするのに対して、本実施形態
にあっては、潜像担持体上に多重現像をした後、転写装
置により転写材に一括転写を行なうため、プロダクティ
ビティが高いというメリットがある。
【0077】又、複数の色を用いた現像方式は、非磁性
一成分現像やキャリアを用いた2成分磁気ブラシ方式が
主流であり、これに比べ磁性一成分現像はメンテナンス
が要らなく、長寿命である。
【0078】図6は本実施形態にかかる画像形成装置の
概略断面図である。
【0079】図6において、21は背面からの光を透過
可能な図中矢印a方向に移動する潜像担持体たるOPC
ベルト感光体である。
【0080】感光体21は、第1の帯電器22によって
例えば−600V(暗部電位)に一様帯電された後、第
1の画像露光38がなされるようになっている。尚、第
1の画像露光38は第1の600dpiのLEDであり
波長は670nmである。又、画像露光38は結像レン
ズ(図示せず)を経た後、OPCベルト感光体21に照
射され、その露光部の表面電位を画像信号レベルに応じ
て減衰させて像状の第1の潜像を形成するようになって
いる(例えば最大濃度部で−100Vにする)。
【0081】その第1の潜像は例えば負に帯電した黒の
一成分磁性トナー(粒径6μm)からなる現像剤を用い
た第1の現像装置34で現像するようになっており、そ
の第1の現像装置34は例えばφ32の第一現像スリー
ブ20に−500Vの直流バイアスを印加し、2000
Hz、1500Vppの三角波の交流電圧に−200V
の直流電圧を重畳したバイアス電圧をφ20の第二現像
スリーブ30に印加して第1の潜像を反転現像するよう
になっている。このときトナー像の電位はトナー電荷に
より例えば最大濃度部で、50V程度電位が下がり−1
50V前後となる。
【0082】第一現像スリーブ20は、OPCベルト感
光体21との距離S−Dgapを200μmとし、非接
触現像を行うようになっている。
【0083】第二現像スリーブ30は、OPCベルト感
光体21との距離S−Dgapを250μmとし、非接
触現像を行なうようになっている。
【0084】第一現像スリーブ20のトナー層厚規制
は、厚さ1.0mmの板をその先端の厚さが0.3mm
となるようカットしたものをS−Bgapが250μm
となるよう配設することにより行なうようになってい
る。このようにすることでトナーコート量を安定して下
げることができる。コート量M/Sは第一現像スリーブ
20が0.8mg/cm2となっており、第二現像スリ
ーブ30が1.05mg/cm2となっている。このよ
うにすることで画像のかぶりレベルを低減することがで
き、より良い画像になる。
【0085】第1の現像器34で第1の潜像を現像した
後、感光体21は背面によりE.L.或いはLED素子
31等により全面露光が施され、最大濃度部の第1のト
ナー像電位と第1の全面露光後の暗部電位とを、例えば
それぞれ−50V、−200Vのように電位差が小さく
なるようにする。
【0086】次いで、感光体21は第2帯電器5によっ
て再帯電され例えば最大濃度部のトナ一層電位が−67
0V、暗部電位が−700Vとされる。つまり、暗部電
位が最大濃度部のトナー層電位より若干低くかつ最大濃
度部のトナー層電位が第2の潜像コントラストをとれる
程度とされる。
【0087】次いで、第1露光手段3と同様に第2の画
像信号により変調された第2のLEDによる露光を行
う。第一露光と同等に600dpiのLEDであり波長
は670nmである。第2のLED25は結像レンズを
介して感光体の背面より感光体21に照射されるように
なっている。
【0088】このようにして形成された第2の潜像は赤
トナーとキャリアとを用い、キャリアが動作時感光体に
非接触である第2の現像器27にて例えば2000H
z、2500Vpp、Duty35%の交流に−570
Vの直流を重畳したバイアスを印加することにより第1
のトナー像部は現像せずに上記潜像部のみが現像され
る。
【0089】次いで、感光体21上の2色画像はDC電
圧にAC電圧が重畳されて印加された帯電器(図示せ
ず)によりトナートリボを最適化され一般には転写材3
2に転写帯電器36により転写され、分離帯電器33お
よび感光体21のベルトの曲率により感光体21から剥
離され、定着手段37にて定着された後2色カラープリ
ントとして機外へと排出されるようになっている。
【0090】一方、転写処理後の感光体21はクリーニ
ング装置30にて残留トナーが除去された後、次の画像
形成プロセスに供される。尚、第2の現像器には2成分
現像剤による非接触現像方式を用いた。
【0091】次に、本実施形態で用いた現像剤シール部
材を図7に示す。
【0092】本実施形態にかかる現像剤シール部材たる
磁性シール部材34dにあっては、マグネット長は第一
の実施形態と同じである。又、磁性シール部材34dの
マグネット幅は第一現像スリーブ20用が5mmで第二
現像スリーブ30用が5mmであり、第一の実施形態と
同様である。
【0093】本実施形態の特徴は、図7に示すように、
磁性シール部材34dと現像スリーブ20,30の対向
面部に溝を形成したことである。図7(b)に示すよう
に、該溝の幅は1.0mmであり、溝の深さは1.0m
mである。
【0094】表4に本実施形態にかかる画像形成装置の
実力を示す。
【0095】
【表4】 尚、比較例は第一の実施形態である。
【0096】表4に示すように、この系は現像スリーブ
と磁性シール部材のギャップラチチュードについて、優
れていることがわかる。ギャップラチチュードが広いと
うことは、磁性シール部材を取り付けるための精度をあ
まり必要としないという点で、現像装置製造上、コスト
上非常に重要である。
【0097】ギャップラチチュードの評価基準について
は±50μmを△、±100μmを○とした。平板、鋸
歯よりも矩形で周方向に溝を設けた方がラチチュードが
広がる。これはこの構成にすることで溝部で磁気拘束力
が最大限に高められるからである。
【0098】従って、径方向に矩形或いは台形の溝を設
けた場合が磁性シール部材として最大限の性能を発揮す
ることがわかる。漏れ状態は溝を入れたほうが磁界の集
中が起きるためにトナーの磁気拘束力が高まり漏れづら
くなるのである。又、溝の形状は矩形が好ましく、鋸歯
はかけに弱く、その結果としてコストが高くなる。尚、
材質は第一の実施形態と同様である。
【0099】以上のような構成により、感光体が一回転
する間に複数の潜像を形成し複数の現像器で現像した後
に一括転写する2色画像形成装置に本発明を適用するこ
とで、白黒のみでなくカラー化した画像形成装置におい
ても現像剤担持体たる現像スリーブの端部の現像剤飛
散、漏れを防止する現像装置を提供することができ、特
に、現像部で交番電界を用いた現像方式であり、かつ飛
散し易いキャリアを用いない一成分磁性現像剤を用いる
高速の一成分ジャンピング現像方式に対応した現像装置
を提供することができる。
【0100】又、現像スリーブと感光体との距離を一定
に維持するための感光体突き当てコロなどの耐久による
汚れを肪止し、ギャップ精度の厳しい例えば非接触現像
方式を採用した一成分ジャンピング現像方式等において
も耐久によっての濃度低下や、ピッチむらのない高画質
な現像装置を提供することができる。
【0101】更に、感光体であるドラム、ベルト端部の
トナーの付着を防止し、耐久によるクリーニング部での
クリーニング不良や感光体の端部汚れが促進されない現
像装置を提供することができる。
【0102】又、現像スリーブ端部からトナー飛散によ
って生じる一次帯電器等のワイヤーの汚れを防止すると
共に画像ムラの生じない現像装置を提供することができ
る。
【0103】更に、複数の現像剤担持体を近接させるこ
とにより高速化、省スペース化を同時にはかると共に、
200万枚の寿命で、濃度が高濃度でかつ安定した現像
装置を提供することができる。
【0104】又、現像装置の製造、コストの面でギャッ
プラチチュードが広い磁性シール部材方法を提供でき
る。
【0105】(第三の実施形態)次に、本発明の第三の
実施形態について説明する。尚、第一の実施形態と同様
の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0106】本実施形態では、図8に示すような画像形
成システムであって、潜像担持体としてa−Siドラム
を用いた画像形成装置たるデジタル複写機について説明
する。
【0107】かかるデジタル複写機にあっては、先ず、
デジタル複写機に備えられた潜像担持体たる感光ドラム
201の表面を、一次帯電器203により+500Vに
一様帯電する。
【0108】次いで、一様に帯電された感光ドラム20
1表面を波長680μmの半導体レーザーによって60
0dpiでPWMによる露光212を行って、感光ドラ
ム201上に静電潜像を形成する。次に、現像装置たる
現像器202により反転現像し、トナー像として可視化
する。
【0109】現像器202にあっては、現像剤としてポ
ジ極性の磁性一成分トナーを用い、ジャンピング現像を
行なうようになっている。これは、従来の2成分現像剤
を用いた場合ではキャリアの交換を10万枚ごとにサー
ビスマンが行わねばならずメンテフリーでないためリユ
ースの利点があまり反映できないため、それに対して乾
式磁性一成分トナーを用いた場合はノーメンテで済むか
らである。
【0110】又、現像器202にあっては、現像バイア
スは2000Hz、1500Vpp、Duty50%の
交流電圧に+400Vの直流電圧を重畳したバイアス電
圧を印加するようになっている。S−Bgapは250
μmとなっており、S−Dgapは250μmとなって
いる。
【0111】その後、ポスト帯電器で感光ドラム201
上に総電流+200μA流してトナー像を帯電させた
後、矢印C方向に進む転写材に転写帯電器204により
転写し、定着器207に送ってトナー像を定着する。
【0112】一方、感光ドラム201上の転写残りのト
ナーをクリーニング装置206により除去、回収して搬
送パイプ8を通して廃トナー(リユーストナー)を現像
ホッパー209に戻す。
【0113】尚、搬送パイプにはスクリュー状の搬送部
材が内部にあり、回転することでリユーストナーを運ぶ
ようになっている。更に詳細を述べると図8に示すよう
に運ばれたリユーストナーは現像ホッパー209Bに入
れられ再利用される。
【0114】又、別に新たなトナーはホッパー209A
に入れられ、マグローラ221A,221Bにより磁力
でそれぞれのトナーは引きつけられ、マグローラ221
A,221Bが回転することにより現像器202内にト
ナーは運ばれるようになっている。尚、本実施形態では
リユーストナーと新たなトナーとを現像器内で混ぜる方
法を採用したが、ホッパー内に混合するスペースを設け
混ぜても構わない。
【0115】現像器202内で混ぜられたトナーは再び
現像スリーブ20,30に送られ、感光ドラム201上
の潜像の現像に供される。マグローラ221Aの通常の
回転速度は2回転/分でマグローラ221Bの回転速度
を変化させる。マグローラ回転の信号は現像器2内のピ
エゾセンサー(図示せず)(TDK製)にトナーの自重
がかからなくなり、振動するとトナー供給信号が発せら
れるようになっている。通常、マグローラ221Bの回
転速度はマグローラ221Aの回転速度に対して10/
90(マグローラ9A:マグローラ9B=9:1)とな
っている。
【0116】次に、本実施形態で用いた現像剤シール部
材たる磁性シール部材202dを図9に示す。尚、磁性
シール部材202dのマグネット長は第一の実施形態と
同じである。
【0117】磁性シール部材202dの幅は、第一の実
施形態と同様、現像剤担持体たる現像スリーブ20用が
7mmとなっており、現像剤担持体たる現像スリーブ3
0用が7mmとなっている。
【0118】本実施形態の特徴は、第一の実施形態のよ
うな磁性シール部材2dに形成された穴2iに代えて、
図11に示すように、磁性シール部材202dには切り
欠き202iが形成されていることである。
【0119】本実施形態にあっては、実際には、磁性シ
ール部材202dの現像スリーブ20,30の対向面部
に図9に示すような現像スリーブ20,30の周方向に
延びる溝が形成されている。この溝の幅は0.5mmと
なっており、溝の深さは1.0mmとなっている。
【0120】クリーナーからの廃トナーを用いる画像形
成装置にあっては、通常の新たなトナーの系よりも凝集
したトナーが多いために、クリーニングにかかる負荷は
大きい。従って、クリーニング不良について厳しい系で
ある。特に、現像スリーブ間のトナー量が多くなった際
のトナーへの圧力はかなり大きく、従って、現像スリー
ブの軸線方向端部でトナー漏れが起き易くなる。、飛散
が起きるとドラム端部汚れだけでなく、クリーニングの
端部めくれなどが起き易くなる。
【0121】本実施形態では、上述したような構成を採
ることにより、トナー端部漏れ、コロ汚れ、ドラム端部
汚れに関し、いずれも良い結果を得ることができる。
【0122】又、現像スリーブと磁性シール部材のギャ
ップラチチュードについては、溝の効果により、優れて
いることがわかる。ギャップラチチュードが広いという
ことは、第二の実施形態と同様に、磁性シール部材を取
り付けるための精度をあまり必要としないという点で、
現像装置製造上、コスト上非常に重要である。矩形で周
方向に溝を設けてもラチチュードが広がる。これはこの
構成にすることで溝部で磁気拘束力が最大限に高められ
るからである。漏れ状態は溝を入れたほうが磁界の集中
が起きるためにトナーの磁気拘束力が高まり漏れづらく
なるのである。又、溝の形状は矩形が好ましく、鋸歯は
かけに弱く、その結果としてコストが高くなる。尚、磁
性シール部材の材質は第二の実施形態と同様である。
【0123】本実施形態にかかる現像器202に備えら
れた現像剤容器の構成を図10に示す。尚、図11は、
かかる現像器202の現像スリーブ20,30の軸線方
向端部における上面図であり、色付き部は現像スリーブ
20,30を示している。
【0124】本実施形態にあっては、現像器202の現
像剤容器の開口部の縁近傍の内壁部分をまたぐように磁
性シール部材202dが備えつけられている。つまり、
磁性シール部材202dの幅方向に対して中央部付近の
位置に上記現像剤容器の開口部の縁部分が位置してい
る。これは、磁性シール部材202dの切り欠き部分2
02iが上記開口部分の内壁より内側にすることによっ
て、切り欠き部からトナーが上記現像剤容器内に戻るよ
うにするためである。
【0125】このように、上記現像剤容器内に戻された
トナーは、再び現像スリーブ20,30に塗布されるこ
ととなる。
【0126】このようにして、本実施形態にあっては、
現像スリーブと磁性シール部材との間のトナーが溢れる
ことなく、上記間と現像剤容器内をうまく循環する構成
となっている。
【0127】以上のような構成により、本実施形態によ
り本体寿命500万枚まで画像品質を維持し、メンテフ
リーでかつランニングコストが良く、環境対応したリユ
ース画像形成装置を実現することができ、現像剤担持体
である現像スリーブの端部の現像剤飛散、漏れを防止す
ることのできる超高速機の現像装置を提供することがで
き、特に現像部で交番電界を用いた現像方式であり、か
つ飛散し易いキャリアを用いない一成分磁性現像剤を用
いる一成分ジャンピング現像方式に対応した現像装置を
提供することができた。
【0128】又、現像スリーブと感光体との距離を一定
にするための感光体突き当てコロなどの耐久による汚れ
を防止し、ギャップ精度の厳しい例えば非接触現像方式
を採用した一成分ジャンピング現像方式等においても耐
久によっての濃度低下やピッチむらのない高画質な現像
装置を提供することができる。
【0129】更に、感光ドラム、ベルト端部のトナーが
付着を防止し、耐久によるクリーミニン部でのクリーニ
ング不良や感光体の端部汚れが促進されない現像装置を
提供することができる。
【0130】又、現像スリーブ端部からのトナー飛散に
よって生じる一次帯電器等のワイヤー汚れを防止すると
共に画像ムラの生じない現像装置を提供することができ
る。
【0131】更に、複数の現像剤担持体を近接させるこ
とにより高速化、省スペース化を同時にはかると共に、
300万枚の寿命で、濃度が高濃度でかつ安定した現像
装置を提供することができる。
【0132】
【発明の効果】以上にて説明したように、本出願にかか
る発明によれば、潜像担持体の回転方向の下流で潜像担
持体に対向する現像剤担持体が、上記回転方向の上流で
潜像担持体に対向する現像剤担持体の軸線方向端部から
上記下流に飛散する現像剤を担持するようになっている
ので、現像剤担持体の軸線方向端部での現像剤の飛散、
漏れを抑制し、現像剤担持体周辺に配設された潜像担持
体、帯電器等の汚れを防止して画像ムラやピッチムラ等
の画像不良が生じることのない高速な画像形成をするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す模式的断面図である。
【図2】図1の画像形成装置に備えられた現像装置の概
略構成を示す模式的断面図である。
【図3】(a)は、図2の現像装置に備えられた現像剤
担持体及び現像剤シール部材を概略構成図を示す模式的
断面図であり、(b)は、その現像剤担持体の長手方向
における現像剤担持体及び現像剤シール部材を説明する
ための図である。
【図4】本発明の第一の実施形態にかかる現像剤シール
部材の形状を説明するための図である。
【図5】本発明の第一の実施形態にかかる現像剤シール
部材と現像剤容器との位置関係を説明するための図であ
る。
【図6】本発明の第二の実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す模式的断面図である。
【図7】(a)は、本発明の第二の実施形態にかかる現
像剤シール部材の形状を説明するための図であり、
(b)は、かかる現像剤シール部材に形成された溝の形
状を説明するための図である。
【図8】本発明の第三の実施形態にかかる画像形成装置
の概略構成を示す模式的断面図である。
【図9】本発明の第三の実施形態にかかる現像剤シール
部材の形状を説明するための図である。
【図10】本発明の第三の実施形態にかかる現像剤シー
ル部材と現像剤容器との位置関係を説明するための図で
ある。
【図11】本発明の第三の実施形態にかかる現像剤シー
ル部材の他の一例を説明するための図である。
【図12】従来の画像形成装置の概略構成を示す模式的
断面図である。
【図13】従来の現像装置の概略構成を示す模式的断面
図である。
【図14】図13の現像装置に備えられた現像剤担持体
と現像剤シール部材との関係を説明するための図であ
る。
【図15】図13の現像装置に備えられた現像剤担持体
の軸線方向端部における現像剤担持体、現像剤容器、及
び現像剤シール部材との関係を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 感光体(潜像担持体) 2 現像装置 2d 磁性シール部材(現像剤シール部材) 2h トナー逃し経路(現像剤容器に形成された穴) 2i 穴(現像剤シール部材に形成された穴) 20 第一現像スリーブ(現像剤担持体) 30 第二現像スリーブ(現像剤担持体) 20a,30a マグネット(磁界発生手段) N1,N2,N3,S1,S2,S3 磁極 21 OPCベルト感光体(潜像担持体) 34 現像装置 34d 磁性シール部材(現像剤シール部材) 34i 穴(現像剤シール部材に形成された穴) 201 感光ドラム(潜像担持体) 202 現像器(現像装置) 202d 磁性シール部材(現像剤シール部材) 202i 切り欠き(現像剤シール部材に形成された切
り欠き)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能な潜像担持体上に形成された潜
    像を現像剤によって可視像化する現像装置であって、現
    像剤を収容する現像剤容器と、潜像担持体と対向配設さ
    れ現像剤を担持する回転自在な複数の現像剤担持体と、
    現像剤担持体の軸線方向両端部に配設され現像剤担持体
    を支持する支持部材と、現像剤担持体の軸線方向両端部
    の周面の少なくとも一部に沿って近接して配置され磁界
    を発生させて現像剤担持体表面と支持部材の現像剤担持
    体端面近傍との間をシールする現像剤シール部材とを有
    し、現像剤担持体が、内部に固定配置され周方向に複数
    の磁極を有する磁界発生手段を備える現像装置におい
    て、現像剤シール部材は、複数の現像剤担持体の間の位
    置若しくはそこに臨む近傍位置で現像剤シール部材と現
    像剤担持体との間の現像剤が現像剤容器内に再び収容さ
    れるように、穴若しくは切り欠きが形成されていること
    を特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 現像剤容器は、現像剤シール部材に設け
    られた穴若しくは切り欠きに対応する位置に、現像剤シ
    ール部材と現像剤担持体との間の現像剤を内部に導くた
    めの穴若しくは溝が形成されていることとする請求項1
    に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 現像剤シール部材は、現像剤担持体と近
    接する側に複数の溝が形成されていることとする請求項
    1又は請求項2に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 現像剤担持体は、互いに近接して潜像担
    持体と対向配設されていることとする請求項1乃至請求
    項3のいずれか一項に記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 一連の画像形成プロセスによって形成さ
    れた画像を記録媒体に記録する画像形成装置であって、
    請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の現像装置
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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