JP2003269984A - ナビゲーション装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画面上に表示される地図データの操作性を向
上させる。 【解決手段】 操作部１１を、操作者により把持可能な
ノブとし、操作者からの入力操作によって、軸線周りに
回転可能、かつ、軸線方向に変位可能、かつ、軸線に直
交する平面内での任意方向に変位可能とした。制御装置
１６は、操作者による操作部１１を介した入力操作に応
じて、検出部１２から出力される操作部１１の動作状態
の検出値に基づき、表示画面上の地図データのスクロー
ル速度およびスクロール方向を変更する。例えば、地図
データがスクロールされている状態で、操作者により操
作部１１が軸線方向に押下操作されると、押下操作の操
作量に応じてスクロール速度を変更し、操作者により軸
線周りに回転操作されると、回転操作の操作量に応じて
スクロール方向を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置を備える
ナビゲーション装置に係り、特に表示装置の画面上に地
図データを表示する技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば特開２０００−６５５８６
号公報に開示された表示画面を制御する装置のように、
軸線周りに回転可能かつ軸線に交差する平面内にて変位
可能とされた操作部材を備え、この操作部材による入力
操作に応じて、表示装置の画面上における画像の位置や
大きさを変更可能な操作装置が知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな操作装置において、例えば画面上に地図データを表
示する場合には、この地図データに対するスクロール動
作等を簡易な入力操作によって制御可能とすることが望
まれる。例えば、所定の入力操作によって地図データを
スクロールさせている状態で、スクロール速度の変更や
スクロール方向の変更等を行う場合に、所定の入力操作
から他の入力操作への切り換えが必要になると、操作者
は煩わしさを感じてしまう虞がある。本発明は上記事情
に鑑みてなされたもので、画面上に表示される地図デー
タの操作性を向上させることが可能なナビゲーション装
置を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決して係る
目的を達成するために、請求項１に記載の本発明のナビ
ゲーション装置は、地図データを画面上に表示する表示
装置（例えば、後述する実施の形態における表示部１
３）と、軸線を有し、該軸線周りに回転可能かつ前記軸
線に交差する所定平面内にて変位可能とされ、操作者の
入力操作により、前記画面上での前記地図データのスク
ロール動作を指示する操作部材（例えば、後述する実施
の形態における操作部１１）と、前記操作部材の前記軸
線周りの回転角度を検出する回転角度検出手段（例え
ば、後述する実施の形態における検出部１２）と、前記
回転角度検出手段による検出結果に応じて、前記画面上
での前記地図データのスクロール速度を変更するスクロ
ール速度変更手段（例えば、後述する実施の形態におけ
る制御装置１６）とを備えることを特徴としている。

【０００５】上記構成のナビゲーション装置によれば、
操作者は、操作部材を所定平面内で変位させることによ
って、画面上に表示される地図データを、例えば操作部
材の操作方向に沿った方向にスクロールさせる。このと
き、操作者が、操作部材を軸線周りに回転させつつ、所
定平面内を変位させると、スクロール速度変更手段は、
回転角度検出手段により検出される軸線周りの回転角度
に応じて、画面上での地図データのスクロール速度を変
更する。例えば、スクロール速度変更手段は、回転角度
が大きいほど、スクロール速度が速くなるように設定す
る。ここで、操作部材の軸線周りの回転操作と所定平面
内での変位操作とは、容易に同時実行可能であり、操作
者は、各操作を適宜に組み合わせて実行し、所望のスク
ロール動作を行うことができる。

【０００６】また、請求項２に記載の本発明のナビゲー
ション装置は、地図データを画面上に表示する表示装置
（例えば、後述する実施の形態における表示部１３）
と、軸線を有し、該軸線周りに回転可能かつ前記軸線に
交差する所定平面内にて変位可能とされ、操作者の入力
操作により、前記画面上での前記地図データのスクロー
ル動作を指示する操作部材（例えば、後述する実施の形
態における操作部１１）と、前記操作部材の前記軸線周
りの回転角度を検出する回転角度検出手段（例えば、後
述する実施の形態における検出部１２）と、前記回転角
度検出手段による検出結果に応じて、前記画面上での前
記地図データのスクロール方向を変更するスクロール方
向変更手段（例えば、後述する実施の形態における制御
装置１６）とを備えることを特徴としている。

【０００７】上記構成のナビゲーション装置によれば、
操作者は、操作部材を所定平面内で変位させることによ
って、画面上に表示される地図データを、例えば操作部
材の操作方向に沿った方向にスクロールさせる。このと
き、操作者が、操作部材を軸線周りに回転させつつ、所
定平面内を変位させると、スクロール方向変更手段は、
回転角度検出手段により検出される軸線周りの回転角度
に応じて、画面上での地図データのスクロール方向を変
更する。これにより、例えば、操作者は操作部材を、い
わば車両のステアリングホイールとみなして操作するこ
ともできる。例えば操作部材の変位方向にのみ追従して
スクロール方向が設定される場合には、スクロール方向
を変更する際に、操作部材の変位操作を、異なる方向へ
の変位操作へと切り換える必要があり、操作者が煩わし
さを感じてしまう虞がある。これに対して、操作部材の
変位操作時に、さらに、回転操作を行うことでスクロー
ル方向を変更することができることによって、変位操作
を切り換えるという煩雑な操作を行う必要が無くなり、
装置の操作性を向上させることができる。ここで、操作
部材の軸線周りの回転操作と所定平面内での変位操作と
は、容易に同時実行可能であり、操作者は、各操作を適
宜に組み合わせて実行し、所望のスクロール動作を行う
ことができる。

【０００８】また、請求項３に記載の本発明のナビゲー
ション装置は、地図データを画面上に表示する表示装置
（例えば、後述する実施の形態における表示部１３）
と、軸線を有し、該軸線方向に変位可能かつ前記軸線に
交差する所定平面内にて変位可能とされ、操作者の入力
操作により、前記画面上での前記地図データのスクロー
ル動作を指示する操作部材（例えば、後述する実施の形
態における操作部１１）と、前記操作部材の前記軸線方
向に沿った変位量を検出する変位量検出手段（例えば、
後述する実施の形態における検出部１２）と、前記変位
量検出手段による検出結果に応じて、前記画面上での前
記地図データのスクロール速度を変更するスクロール速
度変更手段（例えば、後述する実施の形態における制御
装置１６）とを備えることを特徴としている。

【０００９】上記構成のナビゲーション装置によれば、
操作者は、操作部材を所定平面内で変位させることによ
って、画面上に表示される地図データを、例えば操作部
材の操作方向に沿った方向にスクロールさせる。このと
き、操作者が、例えば押操作等により操作部材を軸線方
向に沿って変位させつつ、所定平面内を変位させると、
スクロール速度変更手段は、変位量検出手段により検出
される軸線方向に沿った変位量に応じて、画面上での地
図データのスクロール速度を変更する。例えば、スクロ
ール速度変更手段は、変位量が大きいほど、スクロール
速度が速くなるように設定する。ここで、操作部材の軸
線方向に沿った変位操作と所定平面内での変位操作と
は、容易に同時実行可能であり、各操作を適宜に組み合
わせて実行し、所望のスクロール動作を行うことができ
る。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
ナビゲーション装置について添付図面を参照しながら説
明する。図１は本発明の一実施形態に係るナビゲーショ
ン装置１０の構成図であり、図２は図１に示す操作部１
１の斜視図であり、図３および図４（ａ），（ｂ）は図
１に示す表示部１３における表示画面の一例を示す図で
ある。本実施の形態によるナビゲーション装置１０は、
例えば、操作部１１と、検出部１２と、表示部１３と、
表示データ記憶部１４と、地図データ記憶部１５と、制
御装置１６とを備えて構成されている。

【００１１】操作部１１は、例えば図２に示すように、
操作者により把持可能なノブからなり、操作者からの入
力操作によって、軸線Ｐ周りに回転可能、かつ、軸線Ｐ
方向に変位可能、かつ、軸線Ｐに直交する平面内での任
意の方向に変位可能とされている。また、軸線Ｐ方向お
よび軸線Ｐに直交する平面内に対して所定の基準位置が
設定されており、操作部１１は、操作者からの入力操作
が無い場合には、この基準位置に自動的に戻るように設
定されている。

【００１２】検出部１２は、例えば、操作部１１の軸線
Ｐ周りの回転動作に対する回転角度を検出する回転角度
検出器および回転速度を検出する回転速度検出器と、操
作部１１の軸線Ｐ方向の変位量を検出する軸線方向変位
量検出器と、操作部１１の軸線Ｐに直交する平面内での
変位量を検出する平面内変位量検出器および変位方向を
検出する平面内変位方向検出器とを備えて構成され、各
検出値の信号を制御装置１６へ出力する。

【００１３】表示部１３は、制御装置１６により制御さ
れ、表示データ記憶部１４に格納される表示データや地
図データ記憶部１５に格納される地図データを表示す
る。なお、表示データ記憶部１４は、制御装置１６の動
作を制御する際における複数の処理項目に対する選択メ
ニューの画像データやテキストデータ、操作部１１の動
作に同期して表示部１３の表示画面上を移動可能なポイ
ンタ画像等のデータを表示データとして格納している。
地図データ記憶部１５は、例えば車両の経路探索や経路
誘導等に利用される地図データを記憶している。

【００１４】制御装置１６は、後述するように、操作者
による操作部１１を介した入力操作に応じて検出部１２
から出力される各検出値の信号に基づき、表示部１３で
の各表示データの表示動作や表示部１３の表示画面上に
おける各処理項目の選択動作等を制御する。

【００１５】本実施の形態によるナビゲーション装置１
０は上記構成を備えており、次に、このナビゲーション
装置１０の動作、特に、表示部１３に表示される地図デ
ータのスクロール動作の処理について説明する。

【００１６】例えば図３に示すように、表示部１３の表
示画面上に地図データおよび操作部１１の動作に同期し
て移動可能なポインタ画像Ｑが表示された状態におい
て、例えば、操作部１１が軸線Ｐに直交する平面内にお
いて適宜の方向に変位させられると、この変位方向に応
じて、表示部１３の表示画面上で地図データが適宜の方
向にスクロールされる。そして、地図データがスクロー
ルされている状態で、例えば操作部１１が軸線Ｐ方向に
押下操作されると、この押下操作の操作量に応じてスク
ロール速度が変更される。例えば、押下操作量が大きい
ほど、スクロール速度が大きくなるように設定される。

【００１７】また、地図データがスクロールされている
状態で、例えば操作部１１が軸線Ｐ周りに回転操作され
ると、この回転操作の操作量に応じてスクロール方向が
変更される。例えば、図３に示す状態において、操作部
１１が軸線Ｐに直交する平面内で変位させられることに
よって、例えば地図データが略南東の方向にスクロール
され、表示画面上のポインタ画像Ｑが地図データ上の交
差点位置Ａに到達した時点で操作部１１が軸線Ｐ周りに
回転操作（例えば、反時計回り方向に回転操作）される
と、スクロール方向が略南方向に変更される。これによ
り、操作部１１の左回り方向の回転操作によって、表示
画面上のポインタ画像Ｑが地図データ上の交差点位置Ａ
を左折したような状態となる。

【００１８】なお、地図データのスクロール方向を変更
する際には、例えば図４（ａ）に示すように、表示画面
上における地図データのスクロール方向と、操作部１１
の変位方向との対応関係を変更してもよいし、例えば図
４（ｂ）に示すように、表示画面上における地図データ
のスクロール方向と、操作部１１の変位方向との対応関
係を変更せずに、表示画面上における地図データの方位
を変更してもよい。

【００１９】上述したように、本実施の形態によるナビ
ゲーション装置１０によれば、操作者は、操作部１１の
所定平面内での変位操作と、軸線Ｐ方向の押操作とを、
適宜に組み合わせて実行することで、表示画面上の地図
データに対する所望のスクロール動作、特にスクロール
速度の制御を容易に行うことができる。また、操作者
は、操作部１１の所定平面内での変位操作と、操作部１
１の軸線Ｐ周りの回転操作とを、適宜に組み合わせて実
行することで、画面上の地図データに対する所望のスク
ロール動作、特にスクロール方向の制御を容易に行うこ
とができる。

【００２０】なお、上述した実施の形態においては、地
図データがスクロールされている状態で、操作部１１が
軸線Ｐ方向に押下操作されると、この押下操作の操作量
に応じてスクロール速度が変更され、軸線Ｐ周りに回転
操作されると、スクロール方向が変更されるとしたが、
これに限定されず、例えば地図データがスクロールされ
ている状態で、操作部１１が軸線Ｐ周りに回転操作され
ると、この回転操作の操作量に応じてスクロール速度が
変更されるように設定してもよい。

【００２１】なお、上述した実施の形態においては、操
作部１１の入力操作に応じて表示画面上における地図デ
ータのスクロール方向およびスクロール速度を変更した
が、これに限定されず、例えば表示される地図データ上
においてポインタ画像Ｑを移動させる際の移動方向およ
び移動速度を、操作部１１の入力操作に応じて変更して
もよい。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１に記載の
本発明のナビゲーション装置によれば、操作者は、操作
部材の軸線周りの回転操作と、所定平面内での変位操作
とを、適宜に組み合わせて実行することで、画面上の地
図データに対する所望のスクロール動作、特にスクロー
ル速度の制御を容易に行うことができる。また、請求項
２に記載の本発明のナビゲーション装置によれば、操作
者は、操作部材の軸線周りの回転操作と、所定平面内で
の変位操作とを、適宜に組み合わせて実行することで、
画面上の地図データに対する所望のスクロール動作、特
にスクロール方向の制御を容易に行うことができる。ま
た、請求項３に記載の本発明のナビゲーション装置によ
れば、操作者は、操作部材の軸線方向に沿った押操作
と、所定平面内での変位操作とを、適宜に組み合わせて
実行することで、画面上の地図データに対する所望のス
クロール動作、特にスクロール速度の制御を容易に行う
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施形態に係るナビゲーション装
置の構成図である。

【図２】 図１に示す操作部の斜視図である。

【図３】 図１に示す表示部における表示画面の一例を
示す図である。

【図４】 図１に示す表示部における表示画面の一例を
示す図である。

【符号の説明】

１０ ナビゲーション装置 １１ 操作部（操作部材） １２ 検出部（回転角度検出手段、変位量検出手段） １３ 表示部（表示装置） １６ 制御装置（スクロール速度変更手段、スクロール
方向変更手段）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C032 HB03 HB05 HC13 HC25 HD03 2F029 AA02 AC02 AC19 5H180 AA01 FF22 FF32

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 地図データを画面上に表示する表示装置
   と、 軸線を有し、該軸線周りに回転可能かつ前記軸線に交差
   する所定平面内にて変位可能とされ、操作者の入力操作
   により、前記画面上での前記地図データのスクロール動
   作を指示する操作部材と、 前記操作部材の前記軸線周りの回転角度を検出する回転
   角度検出手段と、 前記回転角度検出手段による検出結果に応じて、前記画
   面上での前記地図データのスクロール速度を変更するス
   クロール速度変更手段とを備えることを特徴とするナビ
   ゲーション装置。
2. 【請求項２】 地図データを画面上に表示する表示装置
   と、 軸線を有し、該軸線周りに回転可能かつ前記軸線に交差
   する所定平面内にて変位可能とされ、操作者の入力操作
   により、前記画面上での前記地図データのスクロール動
   作を指示する操作部材と、 前記操作部材の前記軸線周りの回転角度を検出する回転
   角度検出手段と、 前記回転角度検出手段による検出結果に応じて、前記画
   面上での前記地図データのスクロール方向を変更するス
   クロール方向変更手段とを備えることを特徴とするナビ
   ゲーション装置。
3. 【請求項３】 地図データを画面上に表示する表示装置
   と、 軸線を有し、該軸線方向に変位可能かつ前記軸線に交差
   する所定平面内にて変位可能とされ、操作者の入力操作
   により、前記画面上での前記地図データのスクロール動
   作を指示する操作部材と、 前記操作部材の前記軸線方向に沿った変位量を検出する
   変位量検出手段と、 前記変位量検出手段による検出結果に応じて、前記画面
   上での前記地図データのスクロール速度を変更するスク
   ロール速度変更手段とを備えることを特徴とするナビゲ
   ーション装置。