JP2003269368A - 真空ポンプ - Google Patents

真空ポンプ

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JP2003269368A
JP2003269368A JP2002067796A JP2002067796A JP2003269368A JP 2003269368 A JP2003269368 A JP 2003269368A JP 2002067796 A JP2002067796 A JP 2002067796A JP 2002067796 A JP2002067796 A JP 2002067796A JP 2003269368 A JP2003269368 A JP 2003269368A
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permanent magnet
blade
vacuum pump
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JP2002067796A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Namiki
啓能 並木
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Edwards Japan Ltd
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BOC Edwards Technologies Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒータによらず加熱箇所を選択可能な真空ポ
ンプを提供する。 【解決手段】 回転体103の最下層に位置する回転翼
102dの周囲には小型の永久磁石141が埋設されて
いる。永久磁石141は、磁極の向きが軸方向に一致す
るように埋設されている。そして、磁極の表面は、回転
翼102dより露出されている。回転翼102dが一周
すると、永久磁石141による磁界も一周分移動する。
回転翼102dは、モータ121により高速回転される
ので、この永久磁石141に対峙するネジ付きスペーサ
131の部位には渦電流が発生する。そして、この渦電
流によりジュール熱が発生し、周辺温度が上昇する。こ
のため、生成物の堆積を回避することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真空ポンプに係わ
り、特にヒータによらず加熱箇所を選択可能な真空ポン
プに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のエレクトロニクスの発展に伴い、
メモリや集積回路といった半導体の需要が急激に増大し
ている。これらの半導体は、きわめて純度の高い半導体
基板に不純物をドープして電気的性質を与えたり、エッ
チングにより半導体基板上に微細な回路を形成したりな
どして製造される。
【0003】そして、これらの作業は空気中の塵等によ
る影響を避けるため高真空状態のチャンバ内で行われる
必要がある。このチャンバの排気には、一般に真空ポン
プが用いられているが、特に残留ガスが少なく、保守が
容易等の点から真空ポンプの中の一つであるターボ分子
ポンプが多用されている。
【0004】また、半導体の製造工程では、さまざまな
プロセスガスを半導体の基板に作用させる工程が数多く
あり、ターボ分子ポンプはチャンバ内を真空にするのみ
ならず、これらのプロセスガスをチャンバ内から排気す
るのにも使用される。このターボ分子ポンプの縦断面図
を図7に示す。
【0005】図7において、ターボ分子ポンプ100
は、円筒状の外筒127の上端に吸引口101が形成さ
れている。外筒127の内方には、ガスを吸引排気する
ためのタービンブレードによる複数の回転翼102a、
102b、102c・・・を周部に放射状かつ多段に形
成した回転体103を備える。
【0006】この回転体103の中心にはロータ軸11
3が取り付けられており、このロータ軸113は、例え
ば、いわゆる5軸制御の磁気軸受により空中に浮上支持
かつ位置制御されている。
【0007】上側径方向電磁石104は、4個の電磁石
がX軸とY軸とに対をなして配置されている。この上側
径方向電磁石104に近接かつ対応されて4個の電磁石
からなる上側径方向センサ107が備えられている。こ
の上側径方向センサ107は回転体103の径方向変位
を検出し、図示せぬ制御装置に送るように構成されてい
る。
【0008】制御装置においては、上側径方向センサ1
07が検出した変位信号に基づき、PID調節機能を有
する補償回路を介して上側径方向電磁石104の励磁を
制御し、ロータ軸113の上側の径方向位置を調整す
る。
【0009】ロータ軸113は、高透磁率材(鉄など)
などにより形成され、上側径方向電磁石104の磁力に
より吸引されるようになっている。かかる調整は、X軸
方向とY軸方向とにそれぞれ独立して行われる。
【0010】また、下側径方向電磁石105及び下側径
方向センサ108が、上側径方向電磁石104及び上側
径方向センサ107と同様に配置され、ロータ軸113
の下側の径方向位置を上側の径方向位置と同様に調整し
ている。
【0011】更に、軸方向電磁石106A、106B
が、ロータ軸113の下部に備えた円板状の金属ディス
ク111を上下に挟んで配置されている。金属ディスク
111は、鉄などの高透磁率材で構成されている。ロー
タ軸113の軸方向変位を検出するために軸方向センサ
109が備えられ、その軸方向変位信号が制御装置に送
られるように構成されている。
【0012】そして、軸方向電磁石106A、106B
は、この軸方向変位信号に基づき制御装置のPID調節
機能を有する補償回路を介して励磁制御されるようにな
っている。軸方向電磁石106Aは、磁力により金属デ
ィスク111を上方に吸引し、軸方向電磁石106B
は、金属ディスク111を下方に吸引する。
【0013】このように、制御装置は、この軸方向電磁
石106A、106Bが金属ディスク111に及ぼす磁
力を適当に調節し、ロータ軸113を軸方向に磁気浮上
させ、空間に非接触で保持するようになっている。
【0014】モータ121は、ロータ軸113を取り囲
むように周状に配置された複数の磁極を備えている。各
磁極は、ロータ軸113との間に作用する電磁力を介し
てロータ軸113を回転駆動するように、制御装置によ
って制御されている。
【0015】また、ロータ軸113の下端には、回転数
センサ110が取り付けられている。制御装置は、この
回転数センサ110の検出信号によりロータ軸113の
回転数を検出するようになっている。
【0016】更に、例えば下側径方向センサ108近傍
に、図示しない位相センサが取り付けてあり、ロータ軸
113の回転の位相を検出するようになっている。制御
装置では、この位相センサと回転数センサ110の検出
信号を共に用いて磁極の位置を検出するようになってい
る。
【0017】回転翼102a、102b、102c・・
・とわずかの隙間を隔てて複数枚の固定翼123a、1
23b、123c・・・が配設されている。回転翼10
2a、102b、102c・・・は、それぞれ排気ガス
の分子を衝突により下方向に移送するため、ロータ軸1
13の軸線に垂直な平面から所定の角度だけ傾斜して形
成されている。
【0018】また、固定翼123も、同様にロータ軸1
13の軸線に垂直な平面から所定の角度だけ傾斜して形
成され、かつ外筒127の内方に向けて回転翼102の
段と互い違いに配設されている。そして、固定翼123
の一端は、複数の段積みされた固定翼スペーサ125
a、125b、125c・・・の間に嵌挿された状態で
支持されている。
【0019】固定翼スペーサ125はリング状の部材で
あり、例えばアルミニウム、鉄、ステンレス、銅などの
金属、又はこれらの金属を成分として含む合金などの金
属によって構成されている。
【0020】固定翼スペーサ125の外周には、わずか
の隙間を隔てて外筒127が固定されている。外筒12
7の底部にはベース部129が配設され、固定翼スペー
サ125の下部とベース部129の間にはネジ付きスペ
ーサ131が配設されている。そして、ベース部129
中のネジ付きスペーサ131の下部には排気口133が
形成され、外部に連通されている。
【0021】ネジ付きスペーサ131は、アルミニウ
ム、銅、ステンレス、鉄、又はこれらの金属を成分とす
る合金などの金属によって構成された円筒状の部材であ
り、その内周面に螺旋状のネジ溝131aが複数条刻設
されている。ネジ溝131aの螺旋の方向は、回転体1
03の回転方向に排気ガスの分子が移動したときに、こ
の分子が排気口133の方へ移送される方向である。
【0022】回転体103の回転翼102a、102
b、102c・・・に続く最下部には回転翼102dが
垂下されている。この回転翼102dの外周面は、円筒
状で、かつネジ付きスペーサ131の内周面に向かって
張り出されており、このネジ付きスペーサ131の内周
面と所定の隙間を隔てて近接されている。
【0023】ベース部129は、ターボ分子ポンプ10
0の基底部を構成する円盤状の部材であり、一般には
鉄、アルミニウム、ステンレスなどの金属によって構成
されている。
【0024】ベース部129はターボ分子ポンプ100
を物理的に保持すると共に、熱の伝導路の機能も兼ね備
えているので、鉄、アルミニウムや銅などの剛性があ
り、熱伝導率も高い金属が使用されるのが望ましい。
【0025】かかる構成において、回転翼102がモー
タ121により駆動されてロータ軸113と共に回転す
ると、回転翼102と固定翼123の作用により、吸気
口101を通じてチャンバからの排気ガスが吸気され
る。
【0026】吸気口101から吸気された排気ガスは、
回転翼102と固定翼123の間を通り、ベース部12
9へ移送される。このとき、排気ガスが回転翼102に
接触する際に生ずる摩擦熱や、モータ121で発生した
熱の伝導などにより、回転翼102の温度は上昇する
が、この熱は、輻射又は排気ガスの気体分子などによる
伝導により固定翼123側に伝達される。
【0027】固定翼スペーサ125は、外周部で互いに
接合しており、固定翼123が回転翼102から受け取
った熱や排気ガスが固定翼123に接触する際に生ずる
摩擦熱などを外部へと伝達する。ベース部129に移送
されてきた排気ガスは、ネジ付きスペーサ131のネジ
溝131aに案内されつつ排気口133へと送られる。
【0028】なお、上記では、ネジ付きスペーサ131
は回転翼102dの外周に配設し、ネジ付きスペーサ1
31の内周面にネジ溝131aが刻設されているとして
説明した。しかしながら、これとは逆に回転翼102d
の外周面にネジ溝が刻設され、その周囲に円筒状の内周
面を有するスペーサが配置される場合もある。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プロセスガ
スは、反応性を高めるため高温の状態でチャンバに導入
される場合がある。そして、これらのプロセスガスは、
排気される際に冷却されてある温度になると固体となり
排気系に生成物を析出する場合がある。そして、この種
のプロセスガスがターボ分子ポンプ100内で低温とな
って固体状となり、ターボ分子ポンプ100内部に付着
して堆積する場合がある。
【0030】例えば、Alエッチング装置にプロセスガ
スとしてSiCl4が使用された場合、低真空(760
[torr]〜10-2[torr])かつ、低温(約2
0[℃])のとき、固体生成物(例えばAlCl3)が
析出し、ターボ分子ポンプ100内部に付着堆積するこ
とが蒸気圧曲線からわかる。
【0031】ターボ分子ポンプ100内部にプロセスガ
スの析出物が堆積すると、この堆積物がポンプ流路を狭
め、ターボ分子ポンプ100の性能を低下させる原因と
なる。
【0032】また、ターボ分子ポンプ100内部では、
回転体103が毎分数万回転の高速回転を行っており、
これらの回転体103に析出物が堆積すると、回転体1
03のバランスに不釣合いが発生し、回転翼102が固
定翼123に接触するなど不都合を生じるおそれがあ
る。
【0033】そのため、従来からターボ分子ポンプ10
0の内部でプロセスガスが冷却されて固体化するのを防
止するために、ターボ分子ポンプ100の低温部を加熱
するなどの方法が採られている。
【0034】なお、前述した生成物は排気口133付近
にある回転翼102及びネジ付きスペーサ131で低温
になり特に凝固、付着し易い状況にある。そして、この
生成物の凝固や付着を防止するため、従来はベース部1
29等の外周に図示しないヒータを巻着させ、加熱して
いる。このため、ヒータ設備やヒータ制御装置を必要と
していた。
【0035】また、従来のヒータ設置方法では、加熱し
たい箇所を選択的に加熱することが難しかった。本発明
はこのような従来の課題に鑑みてなされたもので、ヒー
タによらず加熱箇所を選択可能な真空ポンプを提供する
ことを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、モー
タと、該モータにより回転される回転翼と、該回転翼及
び前記モータが収納される外筒と、前記回転翼に対峙さ
れ、該回転翼との間にガスを通過させる隙間が形成さ
れ、前記外筒内部に固定された固定部材と、前記隙間に
臨む前記回転翼及び/又は前記固定部材に永久磁石を備
え、該永久磁石により生ずる磁界が前記隙間を通り対峙
する前記固定部材及び/又は前記回転翼に交差されるこ
とを特徴とする。
【0037】回転翼に対し永久磁石が配設された場合に
は、永久磁石により生じた磁界は対峙する固定部材まで
隙間を通り到達し交差する。また、固定部材に対し永久
磁石が配設された場合には、永久磁石により生じた磁界
は対峙する回転翼まで隙間を通り到達し交差する。
【0038】そして、交差した磁界は回転翼の回転に連
れて変動し、固定部材及び/又は回転翼部分には渦電流
を生ずる。この渦電流により永久磁石に対峙された部材
にはジュール熱を発生する。
【0039】このため、隙間を挟む周辺温度が上昇して
生成物の堆積を回避することができる。従って、従来の
ように、ヒータを外付けする必要がない。また、永久磁
石の配設位置を任意に設定することで、温度を上昇させ
る部位を選択的に設定できる。
【0040】また、本発明は、前記固定部材は、前記回
転翼とわずかの隙間を隔てて配設された固定翼、該固定
翼を支持するスペーサ及び該スペーサを支持するベース
部のいずれか少なくとも一つであることを特徴とする。
【0041】スペーサは、固定翼同士の間に挿入される
固定翼スペーサや、隙間に面して螺旋状のネジ溝が複数
条刻設されたネジ付きスペーサである。
【0042】更に、本発明は、前記永久磁石は、前記回
転翼及び/又は前記固定部材の前記隙間に臨む周面に沿
って磁極の向きが配設されたことを特徴とする。
【0043】更に、本発明は、前記永久磁石は、前記回
転翼及び/又は前記固定部材の径方向に磁極の向きが配
設されたことを特徴とする。
【0044】更に、本発明は、前記永久磁石は、前記回
転翼の底面に磁極が周方向に変化するように配設された
ことを特徴とする。
【0045】更に、本発明は、前記永久磁石は、周方向
に複数個配設されたことを特徴とする。
【0046】永久磁石を周方向に複数個配設すること
で、一回転当たりの磁界変動回数がその個数分増える。
従って、渦電流も増加し、この渦電流により永久磁石に
対峙された部材に生ずるジュール熱もその分増加する。
【0047】更に、本発明は、前記永久磁石は、軸方向
に複数段配設されたことを特徴とする。
【0048】このことにより、複数段に相当するだけ、
ジュール熱を発生する面積も増加させることができる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1に、本発明の実施形態の概念断面図を示
す。なお、図7と同一要素のものについては同一符号を
付して説明は省略する。
【0050】図1において、回転翼102dの周囲には
小型の永久磁石141が一つ埋設されている。この永久
磁石141はネジ付きスペーサ131に対し対峙されて
いる。この永久磁石141の埋設方法の一例(概念図)
を図2に示す。なお、図2の回転翼102は簡略のため
回転翼102dのみを示す(以下、同旨)。
【0051】永久磁石141は、磁極の向きが軸方向に
一致するように埋設されている。そして、磁極の表面
は、回転翼102dより露出されている。かかる構成に
おいて、回転翼102dがモータ121により回転駆動
され1周すると、永久磁石141による磁界も一周分移
動する。
【0052】永久磁石141の磁極Nから磁極Sに至る
磁力線の一部は、回転翼102dとネジ付きスペーサ1
31間の隙間が狭いことから、ネジ付きスペーサ131
に到達してこのネジ付きスペーサ131内部を交差す
る。
【0053】永久磁石141は回転翼102dの周囲に
一つだけ埋設されているため、この回転翼102dが一
回転することによりネジ付きスペーサ131における静
止した任意の地点では一回磁界が変動する。
【0054】回転翼102dは、モータ121により高
速回転されるので、かかる磁界変動により、この永久磁
石141に対峙するネジ付きスペーサ131の部位には
フレミングの右手則に基づく起電力を生じ、その結果渦
電流が発生する。渦電流は、交差する磁界の大きさと回
転速度に比例して大きくなる。
【0055】そして、この渦電流によりネジ付きスペー
サ131の部位ではジュール熱が発生し、周辺温度が上
昇する。このようにネジ付きスペーサ131の部位の温
度を上昇させることで、生成物が特に凝固、付着し易い
状況にある排気口133付近の温度を上昇させ、生成物
の堆積を回避することができる。
【0056】従って、従来のように、ヒータを外付けす
る必要がない。また、永久磁石141の配設位置は任意
とすることができるので、温度を上昇させるネジ付きス
ペーサ131の部位(特に高さ位置)を選択的に設定で
きる。
【0057】更に、永久磁石141の配設位置は、高さ
を変えて複数段に配設されてもよい。このことにより、
温度を上昇させる部位を複数箇所に設定でき、広範囲の
面積について温度を上昇させることができる。
【0058】なお、永久磁石141は、回転翼102d
の周囲に周方向に対し複数個(N個)配設されてもよ
い。このように複数個(N個)配設した場合には、回転
翼102dが一回転することにより、ネジ付きスペーサ
131の静止した任意の地点では複数回(N個)磁界が
変動する。従って、永久磁石141を周方向に一つ配設
した場合と比較して、ネジ付きスペーサ131の部位に
はN倍の渦電流(ジュール熱)を発生することができ
る。
【0059】永久磁石141の形状も自由に構成可能で
ある。更に、永久磁石141の埋設は、図3に示すよう
に磁極の向きが周方向に一致するように埋設されてもよ
い。即ち、磁極の向きは回転翼102dの隙間に臨む面
内のいずれの方向に向いていてもよい。更に、図4に示
すように複数の永久磁石141を磁極の向きが径方向に
一致するように埋設されてもよい。
【0060】更に、図示しないが、永久磁石141は回
転翼102dより上方に位置する回転翼102a〜10
2c側に埋設されたり、固定翼123、固定翼スペーサ
125やネジ付きスペーサ131側に埋設されてもよ
い。
【0061】更に、図5に示すように、回転翼102d
の下端面にリング状の永久磁石151を固着してもよ
い。この場合には、永久磁石151の側部に対峙するネ
ジ付きスペーサ131と永久磁石151の底部に対峙す
るベース部129とに磁界が交差する。
【0062】このことにより、ネジ付きスペーサ131
とベース部129の双方に渦電流(ジュール熱)を発生
することができ、排気口133付近の温度を一層上昇さ
せ、生成物の堆積を回避することができる。
【0063】更に、図6には、回転翼102dの下端面
に永久磁石141を一つ埋設する別方法を示す。図6は
回転翼102dを下方から見た底面図である。回転翼1
02dの下端面に、磁極の向きが周方向に一致するよう
に永久磁石141が埋設されている。
【0064】このことにより、ベース部129に渦電流
(ジュール熱)を発生することができ、排気口133付
近の温度を上昇させ、生成物の堆積を回避することがで
きる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、回
転翼の側部面や回転翼の下端面等に永久磁石を備えて構
成したので、永久磁石による磁界が変動する部分には渦
電流を生じ、この渦電流によりジュール熱を発生する。
【0066】このため、周辺温度が上昇して生成物の堆
積を回避することができる。従って、従来のように、ヒ
ータを外付けする必要がない。また、温度を上昇させる
部位を選択的に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の概念断面図
【図2】 永久磁石の埋設方法の一例(概念図)
【図3】 永久磁石の埋設方法の別例
【図4】 永久磁石の埋設方法の別例
【図5】 永久磁石の配設方法の別例
【図6】 永久磁石の埋設方法の別例
【図7】 ターボ分子ポンプの縦断面図
【符号の説明】
100 ターボ分子ポンプ 102 回転翼 103 回転体 104 上側径方向電磁石 105 下側径方向電磁石 106 軸方向電磁石 107 上側径方向センサ 108 下側径方向センサ 109 軸方向センサ 111 金属ディスク 121 モータ 123 固定翼 125 固定翼スペーサ 129 ベース部 131 ネジ付きスペーサ 133 排気口 141、151 永久磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H022 AA01 BA02 BA04 BA07 CA48 CA51 CA56 DA01 DA04 3H031 DA01 DA02 DA07 EA01 EA03 FA01 FA31 FA35 3H034 AA01 AA02 AA12 BB01 BB08 BB11 BB16 BB17 CC01 CC03 CC04 CC07 DD01 DD24 DD28 DD30 EE02 EE04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、該モータにより回転される回
    転翼と、該回転翼及び前記モータが収納される外筒と、
    前記回転翼に対峙され、該回転翼との間にガスを通過さ
    せる隙間が形成され、前記外筒内部に固定された固定部
    材と、前記隙間に臨む前記回転翼及び/又は前記固定部
    材に永久磁石を備え、該永久磁石により生ずる磁界が前
    記隙間を通り対峙する前記固定部材及び/又は前記回転
    翼に交差されることを特徴とする真空ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記固定部材は、前記回転翼とわずかの
    隙間を隔てて配設された固定翼、該固定翼を支持するス
    ペーサ及び該スペーサを支持するベース部のいずれか少
    なくとも一つであることを特徴とする請求項1記載の真
    空ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記永久磁石は、前記回転翼及び/又は
    前記固定部材の前記隙間に臨む周面に沿って磁極の向き
    が配設されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の真空ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記永久磁石は、前記回転翼及び/又は
    前記固定部材の径方向に磁極の向きが配設されたことを
    特徴とする請求項1又は請求項2記載の真空ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記永久磁石は、前記回転翼の底面に磁
    極が周方向に変化するように配設されたことを特徴とす
    る請求項1又は請求項2記載の真空ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記永久磁石は、周方向に複数個配設さ
    れたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載
    の真空ポンプ。
  7. 【請求項7】 前記永久磁石は、軸方向に複数段配設さ
    れたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6
    記載の真空ポンプ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105257559A (zh) * 2015-11-04 2016-01-20 黑龙江凯普瑞机械设备有限公司 一种透平式真空泵

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