JP5255752B2 - ターボ分子ポンプ - Google Patents

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Description

本発明はターボ分子ポンプに係わり、特に、ロータ軸と回転体との当接面の接触状態を安定させることにより、ロータ軸及び回転体の回転バランスを保ち、発振を防止することのできるターボ分子ポンプに関する。
近年のエレクトロニクスの発展に伴い、メモリや集積回路といった半導体の需要が急激に増大している。
これらの半導体は、極めて純度の高い半導体基板に不純物をドープして電気的性質を与えたり、半導体基板上に微細な回路パターンを形成し、これを積層する等して製造される。
そして、これらの作業は空気中の塵等による影響を避けるため高真空状態のチャンバ内で行われる必要がある。このチャンバの排気には、一般に真空ポンプが用いられているが、特に残留ガスが少なく、保守が容易である等の点から真空ポンプの中の一つであるターボ分子ポンプが多用されている。また、半導体の製造工程では、さまざまなプロセスガスを半導体の基板に作用させる工程が数多くあり、ターボ分子ポンプはチャンバ内を真空にするのみならず、これらのプロセスガスをチャンバ内から排気するのにも使用される。
更に、ターボ分子ポンプは、電子顕微鏡等の設備において、粉塵等の存在による電子ビームの屈折等を防止するため、電子顕微鏡等のチャンバ内の環境を高度の真空状態にするのにも用いられている。
このようなターボ分子ポンプは、半導体製造装置等のチャンバからガスを吸引排気するためのターボ分子ポンプ本体100と、このターボ分子ポンプ本体100を制御する制御装置200とから構成されている。
ここで、ターボ分子ポンプの構成図を図10に示す。
図10において、ターボ分子ポンプ本体100は、円筒状の外筒127の上端に吸気口101が形成されている。また、外筒127の内方には、ガスを吸引排気するためのタービンブレードによる複数の回転翼102a、102b、102c・・・を周部に放射状かつ多段に配設した回転体103が設けられている。この回転体103は、有天の略円筒状の部材となっており、その内側から回転体103の中心にロータ軸113が貫通固定されている。このロータ軸113と回転体103との固定部分の構造に関しては、後に詳述する。
更に、ロータ軸113は、例えば、いわゆる5軸制御の磁気軸受により浮上支持かつ位置制御されるようになっている。このとき、ロータ軸113の円柱状の主軸部151は、高透磁率材(鉄等)により形成されており、以下に示す上側径方向電磁石104や下側径方向電磁石105の磁力により吸引されるようになっている。
上側径方向電磁石104は、4個の電磁石がX軸とY軸とに対をなして配置されている。また、この上側径方向電磁石104に近接かつ対応されて4個の電磁石からなる上側径方向センサ107が備えられている。そして、上側径方向センサ107はロータ軸113の主軸部151の径方向変位を検出し、その変位信号を制御装置200に送るように構成されている。
制御装置200では、上側径方向センサ107が検出した変位信号に基づき、図示しないPID調節機能を有する補償回路を介して上側径方向電磁石104を励磁制御し、ロータ軸113の主軸部151の上側の径方向位置を調整するようになっている。なお、かかる調整は、X軸方向とY軸方向とにそれぞれ独立して行われる。
また、下側径方向電磁石105及び下側径方向センサ108が、上側径方向電磁石104及び上側径方向センサ107と同様に配置され、ロータ軸113の主軸部151の下側の径方向位置を上側の径方向位置と同様に調整している。
更に、軸方向電磁石106A、106Bは、ロータ軸113の主軸部151の下部に設けられた円板状の金属ディスク111を上下に挟んで配置されている。この金属ディスク111は、鉄等の高透磁率材で構成されている。
また、この金属ディスク111の下方には、ロータ軸113の軸方向変位を検出するための軸方向センサ109が設けられている。そして、この軸方向センサ109による軸方向の変位信号は、制御装置200に送られるようになっている。
制御装置200では、軸方向センサ109が検出した変位信号に基づき、軸方向電磁石106A、106Bを励磁制御するようになっている。このとき、軸方向電磁石106Aは、磁力により金属ディスク111を上方に吸引し、軸方向電磁石106Bは、金属ディスク111を下方に吸引するようになっている。
このように、磁気軸受は、ロータ軸113に及ぼす磁力を適当に調節することで、ロータ軸113を磁気浮上させ、非接触で保持するようになっている。
更に、モータ121は、その回転子側にロータ軸113の主軸部151を取り囲むように周状に配置された複数の永久磁石の磁極を備えている。そして、これらの永久磁石の磁極には、モータ121の固定子側である電磁石から、ロータ軸113を回転させるトルク成分が加えられるようになっており、回転体103が回転駆動されるようになっている。
また、モータ121には、図示しない回転数センサ及びモータ温度センサが取り付けられており、これらの回転数センサ及びモータ温度センサの検出信号を受けて、制御装置200においてロータ軸113の回転が制御されている。
一方、このようなロータ軸113が固定された回転体103には、上述したように回転翼102a、102b、102c・・・が多段に配設されている。そして、この回転翼102a、102b、102c・・・とわずかの空隙を隔てて複数枚の固定翼123a、123b、123c・・・が配設されている。
また、回転翼102a、102b、102c・・・は、それぞれ排気ガスの分子を衝突により下方向に移送するため、ロータ軸113の軸方向に垂直な平面から所定の角度だけ傾斜して形成されている。更に、固定翼123も、同様にロータ軸113の軸方向に垂直な平面から所定の角度だけ傾斜して形成され、かつ外筒127の内方に向けて回転翼102の段と互い違いに配設されている。
そして、固定翼123の一端は、複数の段積みされた固定翼スペーサ125a、125b、125c・・・の間に嵌挿された状態で支持されている。この固定翼スペーサ125はリング状の部材であり、例えばアルミニウム、鉄、ステンレス、銅等の金属、又はこれらの金属を成分として含む合金等の金属によって構成されている。
更に、固定翼スペーサ125の外周には、わずかの空隙を隔てて外筒127が設けられている。この外筒127は、その底部に配設されたベース部129に対しボルト128により固定されている。また、固定翼スペーサ125の下部とベース部129の間にはネジ付きスペーサ131が配設されている。そして、ベース部129中のネジ付きスペーサ131の下部には排気口133が形成され、外部に連通されている。
ネジ付きスペーサ131は、アルミニウム、銅、ステンレス、鉄、又はこれらの金属を成分とする合金等の金属によって構成された円筒状の部材であり、その内周面に螺旋状のネジ溝131aが複数条刻設されている。このネジ溝131aの螺旋の方向は、回転体103の回転方向に排気ガスの分子が移動したときに、この分子が排気口133の方へ移送される方向となっている。
更に、回転体103において、羽根状の回転翼102a、102b、102c・・・に続く最下部には、ロータ軸113の軸方向に対し円筒状に形成された回転翼102dが垂下形成されている。この回転翼102dは、ネジ付きスペーサ131の内周面に向かって張り出して形成されており、この張り出した部分はネジ付きスペーサ131の内周面と所定の隙間を隔てて近接されている。
また、ベース部129は、ターボ分子ポンプ本体100の基底部を構成する円盤状の部材であり、一般には鉄、アルミニウム、ステンレス等の金属によって構成されている。ベース部129は、ターボ分子ポンプ本体100を物理的に保持すると共に、熱の伝導路の機能も兼ね備えているので、鉄、アルミニウムや銅等の剛性があり、熱伝導率も高い金属が使用されるのが望ましい。
かかる構成において、ロータ軸113がモータ121により駆動されて回転体103及び回転翼102と共に回転すると、回転翼102と固定翼123の作用により、吸気口101を通じてチャンバからの排気ガスが吸気される。
そして、吸気口101から吸気された排気ガスは、回転翼102と固定翼123との間を通り、ベース部129へ移送される。このとき、排気ガスが回転翼102に接触する際に生ずる摩擦熱や、モータ121で発生した熱の伝導等により、回転翼102の温度は上昇するが、この熱は輻射又は排気ガスの気体分子等による伝導により固定翼123側に伝達される。更に、固定翼スペーサ125は、外周部で互いに接合しており、固定翼123が回転翼102から受け取った熱や排気ガスが固定翼123に接触する際に生ずる摩擦熱等を外部へと伝達する。
また、ベース部129に移送されてきた排気ガスは、ネジ付きスペーサ131のネジ溝131aに案内されつつ排気口133へと送られる。
なお、上記では、ネジ付きスペーサ131は回転翼102dの外周に配設し、ネジ付きスペーサ131の内周面にネジ溝131aが刻設されているとして説明した。しかしながら、これとは逆に回転翼102dの外周面にネジ溝が刻設され、その周囲に円筒状の内周面を有するスペーサが配置される場合もある。
また、吸気口101から吸引されたガスが、モータ121、下側径方向電磁石105、下側径方向センサ108、上側径方向電磁石104、上側径方向センサ107等で構成される電装部側に侵入することのないよう、電装部の周囲はステータコラム122で覆われ、この電装部内はパージガスにて所定圧に保たれる。
このため、ベース部129には図示しない配管が配設され、この配管を通じてパージガスが導入される。この導入されたパージガスは、保護ベアリング120とロータ軸113間、モータ121のロータとステータ間、ステータコラム122と回転翼102間の隙間を通じて排気口133へ送出される。
ところで、プロセスガスは、反応性を高めるため高温の状態でチャンバに導入されることがある。そして、これらのプロセスガスは、排気される際に冷却されてある温度になると固体となり排気系に生成物を析出する場合がある。そして、この種のプロセスガスがターボ分子ポンプ本体100内で低温となって固体状となり、ターボ分子ポンプ本体100内部に付着して堆積する。
例えば、Alエッチング装置にプロセスガスとしてSiCl4が使用された場合、低真空(1×105[Pa]〜1[Pa])かつ低温(約20[℃])のとき、固体生成物(例えばAlCl3)が析出し、ターボ分子ポンプ本体100内部に付着堆積することが蒸気圧曲線からわかる。
そして、ターボ分子ポンプ本体100内部にプロセスガスの析出物が堆積すると、この堆積物がポンプ流路を狭め、ターボ分子ポンプ本体100の性能を低下させる原因となる。例えば、前述した生成物は排気口付近の温度が低い部分、特に回転翼102及びネジ付きスペーサ131付近で凝固、付着し易い状況にあった。
この問題を解決するために、従来はベース部129等の外周に図示しないヒータや環状の水冷管149を巻着させ、かつ例えばベース部129に図示しない温度センサ(例えばサーミスタ)を埋め込み、この温度センサの信号に基づきベース部129の温度を一定の高い温度(設定温度)に保つようにヒータの加熱や水冷管149による冷却の制御が行われている。
ここで、従来のロータ軸113と回転体103との固定部分の構造について説明する。ロータ軸と回転体との固定部分の拡大構成図を図11に、回転体の部分構成図を図12に、ロータ軸の部分構成図を図13に示す。なお、図13(a)はロータ軸の縦断面図であり、図13(b)はその平面図である。
図11〜図13において、ロータ軸113のうち、上述した上側径方向電磁石104等により径方向位置が調整される主軸部151の上方には、その径が主軸部151の2倍程度まで段階的に拡径された締結部153が形成されている。そして、この締結部153の上面の全体には、回転体103と接触するロータ軸113側の当接面157が形成されており、この当接面157は主軸部151の軸方向に対して垂直にかつ平面状に加工されている。
また、締結部153には、当接面157側が開口されたボルト穴161が軸方向に沿って掘られており、このボルト穴161はロータ軸113の軸心から主軸部151の径とほぼ同じ長さだけ離れた位置に形成されている。更に、このボルト穴161は、締結部153に例えば6か所形成されており、軸心の周りに等分配置されている。なお、ボルト穴161の数は6個に限られるものではなく、例えば8個等の場合もある。
更に、ロータ軸113の締結部153の上方には、主軸部151よりも小径であり、主軸部151と軸心が一致した貫通軸部155が延長形成されている。また、この貫通軸部155の上端部には、上方が開口された六角穴163が軸方向に沿って掘られており、この六角穴163は、貫通軸部155の長さの半分程度の深さまで掘られている。
これに対し、回転体103の上端の中央部には、下方に向けて凹んだ断面が丸形の凹部181が形成されている。また、この凹部181の中心には、軸方向に沿って回転体103の内側と外側との間を貫通する中心穴183が形成されている。
また、この凹部181の下方側で、回転体103の内側の面には、ロータ軸113の当接面157と接触する回転体103側の当接面187が形成されており、この当接面187も軸方向に対して垂直にかつ平面状に加工されている。
更に、この凹部181には、中心穴183と隣接して軸方向に沿って回転体103の内側と外側との間を貫通するボルト通し穴185が形成されている。このボルト通し穴185は、ロータ軸113側のボルト穴161と同じ数だけ形成されており、ロータ軸113の貫通軸部155が回転体103の中心穴183に貫通された状態で、ボルト穴161と連絡されるように配置されている。
更に、このボルト通し穴185とボルト穴161とが連絡された状態では、ボルト通し穴185にボルト191の足部が通されるようになっており、更にこのボルト191は、ロータ軸113側のボルト穴161と螺合されるようになっている。なお、ボルト191も、ボルト穴161と同じ数だけ用意されている。
かかる構成において、ロータ軸113と回転体103とを固定するに際しては、まず、ロータ軸113の貫通軸部155を回転体103の中心穴183に挿入する。このとき、貫通軸部155の中心穴183への挿入は、例えば焼きばめにより行われる。
そのため、常温では、ロータ軸113の貫通軸部155の外径が、回転体103の中心穴183の内径よりも数十μm程度大きくされる。そして、貫通軸部155の挿入の前に、回転体103だけが100℃程度にまで加熱され、回転体103の中心穴183の内径が、ロータ軸113の貫通軸部155の外径よりも数百μm程度大きくされる。その後、この状態で貫通軸部155を中心穴183に挿入し、そのまま一定時間、放置冷却する。これにより、回転体103とロータ軸113とが常温に戻ると、常温時の径の違いに伴い貫通軸部155が中心穴183に対し堅固に固定される。
また、この焼きばめによる回転体103とロータ軸113との冷却の後には、ボルト191がロータ軸113側のボルト穴161に螺合される。このとき、ボルト191の締め付けに際しては、ロータ軸113の六角穴163に図示しない六角レンチが嵌合され、回転体103及びロータ軸113の回転が阻止される。これにより、回転体103とロータ軸113とが、簡単に締結される。
なお、上述のように、ロータ軸113の当接面157と、この当接面157に接触する回転体103側の当接面187とが共に平面にて加工され、ボルトで締結される点は例えば特許文献1及び特許文献2にも記載されている。
実開昭63−71492号公報 特開2000−297782号公報
ところで、このようなターボ分子ポンプでは腐食性のガスを吸引する場合がある。そのため、回転体103及び回転翼102には、その防食のために、全面にメッキ処理が施される。そして、このメッキ処理は、例えば無電解ニッケルメッキが採用される。
このとき、回転体103及び回転翼102にメッキ処理を施すと、メッキの乾燥において部材の角部等に液垂れを生じ、メッキの盛り上がりが形成される場合がある。例えば、ロータ軸113と回転体103との当接面157、187におけるメッキの盛り上がりの様子を図14(図11中A部の部分拡大図である)に示すと、回転体103の当接面187において、ロータ軸113の貫通軸部155に最も近い部分の角部B1や、ボルト通し穴185の軸心寄りの角部B2や、その逆側の角部B3に液垂れを生じ、メッキの盛り上がりが形成されている。
このとき、メッキの盛り上がりは、通常その大きさが30μm程度と小さいが、これが図14のようにロータ軸113と回転体103との当接面157、187に生じると、当接面157と当接面187との間が密着せず、ロータ軸113と回転体103との接触状態が不安定になるおそれがあった。そのため、ロータ軸113及び回転体103の回転中の振れが大きくなって、回転バランスを保つことができず、ターボ分子ポンプ本体100が振動するおそれがあった。
また、メッキの盛り上がり量により、ロータ軸113と回転体103との接触状態が変化するため、ロータ軸113及び回転体103の固有振動数が大きく変動するおそれがあった。そして、通常、磁気軸受(上述した上側径方向電磁石104、上側径方向センサ107、下側径方向電磁石105、下側径方向センサ108、軸方向電磁石106A、106B、軸方向センサ109、制御装置200等で構成される)にはフィードバックループが構成され、このフィードバックループには安定のためのフィルタが設けられるが、ロータ軸113及び回転体103の固有振動数が変動するとフィルタのカットオフ周波数を超えてしまい、磁気軸受が発振するおそれがあった。
本発明はこのような従来の課題に鑑みてなされたもので、ロータ軸と回転体との当接面の接触状態を安定させることにより、ロータ軸及び回転体の回転バランスを保ち、発振を防止することのできるターボ分子ポンプを提供することを目的とする。
このため本発明(請求項1)は、表面に被膜が施された回転体と、該回転体に挿入固定されるロータ軸と、該ロータ軸と前記回転体との締結を行うためのボルト穴と、該ボルト穴を用いて前記ロータ軸と前記回転体との締結を行う締結手段と、前記ロータ軸を磁気浮上させ、径方向及び/又は軸方向に位置調整する磁気軸受とを備えたターボ分子ポンプであって、前記回転体は軸方向に対し垂直に形成された回転体側当接面を有し、前記ロータ軸は、前記回転体側当接面に当接されたロータ軸側当接面と、該ロータ軸側当接面より凹んだ座グリ部と、該座グリ部の底面と前記回転体側当接面間の隙間を保持し、前記締結の際の前記回転体のたわみを低減するために該回転体を支持し、前記回転体の穴の開口部から間隔を隔て形成された保持部とを有し、該保持部が、前記座グリ部の底面から突設された凸部、又は、前記回転体側当接面から該座グリ部の底面に向けて突設された凸部であり、前記締結により、前記回転体側当接面と前記座グリ部の底面との間には隙間が形成され、該隙間に向けて前記ボルト穴が開口されることで、前記ロータ軸及び前記回転体の固有振動数の変動を低減することを特徴とする。
また、本発明(請求項2)は、表面に被膜が施された回転体と、該回転体に挿入固定されるロータ軸と、該ロータ軸と前記回転体との締結を行うためのボルト穴と、該ボルト穴を用いて前記ロータ軸と前記回転体との締結を行う締結手段と
前記ロータ軸を磁気浮上させ、径方向及び/又は軸方向に位置調整する磁気軸受とを備えたターボ分子ポンプであって、前記回転体は軸方向に対し垂直に形成された回転体側当接面を有し、前記ロータ軸は、前記回転体側当接面に当接されたロータ軸側当接面と、該ロータ軸側当接面より凹んだ座グリ部と、該座グリ部の底面と前記回転体側当接面間の隙間を保持し、前記締結の際の前記回転体のたわみを低減するために該回転体を支持し、前記回転体の穴の開口部から間隔を隔て配設された保持部材とを有し、該保持部材が、前記座グリ部の底面と前記回転体側当接面間に介設された板状の部材であり、前記締結により、前記回転体側当接面と前記座グリ部の底面との間には隙間が形成され、該隙間に向けて前記ボルト穴が開口されることで、前記ロータ軸及び前記回転体の固有振動数の変動を低減する
ロータ軸と回転体との締結の際に、保持部材により座グリ部と回転体側当接面間が保持される。このため、締結の際に回転体がたわむことは無くなる。このことにより、一層、ロータ軸及び回転体の接触状態は安定する。
なお、保持部材は、座グリ部から突設されるのではなく、板状の独立した部材として座グリ部と回転体側当接面間に介設されても良い。また、回転体側より突設されても良い。
更に、本発明は、回転体と、該回転体に固定されるロータ軸と、該ロータ軸に配設されたボルト穴と、該ボルト穴に対し位置を合わせるように前記回転体側に配設されたボルト通し穴と、該ボルト通し穴及び前記ボルト穴を貫通し前記ロータ軸と前記回転体との締結を行う締結手段と、前記回転体の側で軸方向に対し垂直に形成された回転体側当接面と、前記ロータ軸の側で前記回転体側当接面と当接されたロータ軸側当接面と、該ロータ軸側当接面における前記ボルト穴の端部周囲は、前記ボルト通し穴の開口端縁部に形成されるメッキの垂れ下がり部を避けるように該ボルト通し穴の開口端縁部と対する位置より所定長分外方にまで面取りされたことを特徴とされてもよい
ボルト穴の端部周囲は、メッキの垂れ下がり部を避けるように、ボルト通し穴の開口端縁部と対する位置より所定長分外方にまで面取りする。このことにより、ロータ軸及び回転体の接触状態は安定する。
更に、本発明は、前記面取りの寸法が1.5以上5以下であることを特徴とされてもよい
ボルト通し穴の角部に生じたメッキの盛り上がり部分とロータ軸側当接面とが接触することを避けるため、面取り寸法は1.5以上が必要である。一方、この面取り寸法は、余り大きくなると、ロータ軸と回転体の接触面積が小さくなり、締結状態が不安定となる。このため、面取り寸法は5以下とされることが望ましい。
更に、本発明は、回転体と、該回転体に固定されるロータ軸と、該ロータ軸に配設されたボルト穴と、該ボルト穴に対し位置を合わせるように前記回転体側に配設されたボルト通し穴と、該ボルト通し穴及び前記ボルト穴を貫通し前記ロータ軸と前記回転体との締結を行う締結手段と、前記回転体の側で軸方向に対し垂直に形成された回転体側当接面と、該回転体側当接面におけるボルト通し穴の端部周囲は、該回転体側当接面に対し45度より小さい傾斜角度にて面取り形成され、自然乾燥中のメッキが該回転体側当接面に向けて流れることにより液垂れに伴うメッキの垂れ下がり部が形成されないことを特徴とされてもよい
回転体側当接面におけるボルト通し穴の端部周囲は、回転体側当接面に対し45度より小さい傾斜角度にて面取り形成する。このことにより、メッキの自然乾燥中にメッキ液が当接面に流れ易くなり、メッキの盛り上がり部分は無くなる。なお、面取り部分の全体に対し傾斜角度を施す必要はなく、回転体側当接面との境界部分のみに施されても良い。
更に、本発明は、中央に中心穴を有する回転体と、該回転体の中心穴に対し貫通軸部が貫通固定されるロータ軸と、該ロータ軸に配設されたボルト穴と、該ボルト穴に対し位置を合わせるように前記回転体側に配設されたボルト通し穴と、該ボルト通し穴及び前記ボルト穴を貫通し前記ロータ軸と前記回転体との締結を行う締結手段と、前記回転体の側で軸方向に対し垂直に形成された回転体側当接面と、該回転体側当接面における貫通軸部回り端部は、該回転体側当接面に対し45度より小さい傾斜角度にて面取り形成され、自然乾燥中のメッキが該回転体側当接面に向けて流れることにより液垂れに伴うメッキの垂れ下がり部が形成されないことを特徴とされてもよい
回転体側当接面における貫通軸部回り端部は、回転体側当接面に対し45度より小さい傾斜角度にて面取り形成する。このことにより、メッキの自然乾燥中にメッキ液が当接面に流れ易くなり、メッキの盛り上がり部分は無くなる。なお、面取り部分の全体に対し傾斜角度を施す必要はなく、回転体側当接面との境界部分のみに施されても良い。
更に、本発明は、前記傾斜角度が0度より大きく40度以下であることを特徴とされてもよい
更に、本発明は、回転体と、該回転体に固定されるロータ軸と、該ロータ軸に配設されたボルト穴と、該ボルト穴に対し位置を合わせるように前記回転体側に配設されたボルト通し穴と、該ボルト通し穴及び前記ボルト穴を貫通し前記ロータ軸と前記回転体との締結を行う締結手段と、前記回転体の側で軸方向に対し垂直に形成された回転体側当接面と、該回転体側当接面におけるボルト通し穴の端部周囲は、所定の曲率を有する曲面にて形成され、自然乾燥中のメッキが該回転体側当接面に向けて流れることにより液垂れに伴うメッキの垂れ下がり部が形成されないことを特徴とされてもよい
更に、本発明は、中央に中心穴を有する回転体と、該回転体の中心穴に対し貫通軸部が貫通固定されるロータ軸と、該ロータ軸に配設されたボルト穴と、該ボルト穴に対し位置を合わせるように前記回転体側に配設されたボルト通し穴と、該ボルト通し穴及び前記ボルト穴を貫通し前記ロータ軸と前記回転体との締結を行う締結手段と、前記回転体の側で軸方向に対し垂直に形成された回転体側当接面と、該回転体側当接面における貫通軸部回り端部は、所定の曲率を有する曲面にて形成され、自然乾燥中のメッキが該回転体側当接面に向けて流れることにより液垂れに伴うメッキの垂れ下がり部が形成されないことを特徴とされてもよい
更に、本発明(請求項3)は、記回転体には回転翼が形成され、前記ターボ分子ポンプは、被対象設備に設置され、該被対象設備から所定のガスを吸引することを特徴とする。
以上説明したように本発明によれば、座グリ部と回転体側当接面間に保持部材を備えて構成したので、ロータ軸と回転体との締結の際に、保持部材により座グリ部と回転体側当接面間が保持される。このため、締結の際に回転体がたわむことは無くなる。このことにより、一層、ロータ軸及び回転体の接触状態は安定する。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明の実施形態であるロータ軸と回転体との固定部分の拡大構成図を図1に、ロータ軸の部分構成図を図2に示す。なお、図2(a)はロータ軸の縦断面図であり、図2(b)はその平面図である。また、図10〜図13と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。
図1、図2において、ロータ軸213の主軸部151の上方には、従来と同様に、その径が段階的に拡径された締結部253が形成されている。
そして、この締結部253の上面の外周部には、回転体103の当接面187と接触するロータ軸213側の当接面257が同心状に形成されている。具体的には、当接面257は、締結部253の上面において従来のボルト穴161が開口された場所よりも更に外周側から、上面の最外周縁までの部分に形成されており、締結部253の上面の径方向長さL1が例えば5mm程度形成されている。また、この当接面257は軸方向に対し垂直にかつ平面状に加工されている。
更に、締結部253の上面において、貫通軸部255が形成された部分から、当接面257の内周までの部分には、当接面257よりも上面が凹んだ座グリ部259が形成されている。また、この座グリ部259の上面も軸方向に対し垂直に加工されている。このとき、座グリ部259として凹ませる深さD1は、例えば50μm程度である。なお、図では理解を容易にするため深さD1を強調して表示している。そして、この座グリ部259の貫通軸部255から当接面257に至る径方向の長さL2は13mmである。
更に、ボルト穴161と貫通軸部255の間であって、かつ貫通軸部255から長さL3(例えば0.5mm)程離れた位置には径方向の長さがL4(例えば1mm)の環状凸部261が座グリ部259の深さD1だけ突設されている。この環状凸部261は、貫通軸部255と同心状に配設されている。
このとき、本発明のターボ分子ポンプにおいても、回転体103及び回転翼102には、その防食のために、全面にメッキ処理が施される。そして、このメッキの乾燥においても、回転体103の当接面187には、メッキの盛り上がりが形成される場合がある。
このメッキの盛り上がりの様子を図3(図1中C部の部分拡大図である)に示すと、従来と同様に、回転体103の当接面187において、貫通軸部255に最も近い部分の角部B1や、ボルト通し穴185の角部B2、角部B3に液垂れを生じ、メッキの盛り上がりが形成されている。
しかしながら、本発明のロータ軸213では、その締結部253の上面に、当接面257よりも上面が凹んだ座グリ部259が形成されている。そのため、座グリ部259が形成された部分には、この深さ分だけ回転体103の当接面187との間に隙間265が形成される。
このとき、座グリ部259は、貫通軸部255から、ボルト穴161が開口された場所よりも更に外周側まで形成されている(すなわち、ボルト穴161が隙間265に向けて開口されている)ため、回転体103の当接面187の角部B1〜B3にメッキの盛り上がりが形成された場合でも、この盛り上がりは全て隙間265に吸収される。
そのため、ロータ軸213は、回転体103の当接面187に対し、その当接面257において接触され、メッキの盛り上がりが当接面257と当接面187との密着に影響を与えることはない。従って、ロータ軸213及び回転体103の接触状態は安定する。
次に、座グリ部259における環状凸部261の役割について説明する。
上述したように、座グリ部259を有するだけでもメッキの盛り上がりに対し有効であり、ロータ軸213及び回転体103の接触状態は安定する。
しかしながら、隙間265の存在により、ボルト通し穴185及びボルト穴161に対しボルト191が通され締結される際に、過度の締結をすると回転体103の貫通軸部255よりの部分がたわむおそれがあった。
このように、回転体103がたわんだときの様子を図4に示す。そして、かかる弊害を防止するため、本発明では、貫通軸部255回りで、かつこの貫通軸部255から、ボルト穴161の開口までのほぼ中間位置に環状凸部261が設けられている。この環状凸部261の頭部が回転体103の当接面187に接することで当接面187は保持され、ボルト191の締結の際にも回転体103がたわむことは無くなる。このことにより、一層、ロータ軸213及び回転体103の接触状態は安定する。
なお、環状凸部261は座グリ部259から突設されるのではなく、板状の独立した部材として座グリ部259と回転体103側の当接面187間に介設されても良い。
また、この環状凸部261は、必ずしも環状に連続して配設される必要はなく、図5に示すように、複数の突設部材267として配設されても良い。この突設部材267は、ボルト191締結の際のたわみ防止の観点からは、ボルト穴161と貫通軸部255の間にそれぞれ一つずつ配設されれば十分である。また、環状凸部261は座グリ部259より突設として説明したが、回転体103側より突設されても良い。なお、この環状凸部261、突設部材267は、保持部材に相当する。
次に、本実施形態の別例について説明する。本別例は、ボルト通し穴185の角部B2、角部B3に生じたメッキの盛り上がり部分を避けるようにボルト穴161の面取りを形成したものである。なお、図3と同一要素のものについては同一符号を付して説明は省略する。
図6に示すように、座グリ部271が貫通軸部255回りに座グリの断面形状が角形に形成されている。この座グリ部271により、貫通軸部255に最も近い部分の角部B1に生じたメッキの盛り上がり部分を吸収することができる。
そして、ボルト穴161の頭部外周部275には、メッキの盛り上がり部分を避けるため、従来例と比較し大きな寸法の面取り(面取り寸法1.5以上)が施されている。
従来例の面取り寸法は、例えば図3のボルト穴161の頭部外周部277に施されるように面取り寸法0.5程度であるが、この程度の面取り寸法では、先述した座グリ部259が設けられなかった場合に、ボルト通し穴185の角部B2、角部B3に生じたメッキの盛り上がり部分とロータ軸213側の当接面257とが接触してしまう。このため、ボルト穴161の頭部外周部275には、ボルト通し穴185の角部B2、角部B3に生じたメッキの盛り上がり部分を避ける形で寸法1.5以上の面取りを施すこととした。但し、この面取り寸法は、余り大きくなると、ロータ軸213と回転体103の接触面積が小さくなり、締結状態が不安定となる。このため、面取り寸法5以下とされることが望ましい。
次に、本実施形態のさらに別例について説明する。従来のボルト通し穴185に施された面取り部分の回転体103側の当接面187との間の傾斜角度は45度であり、液垂れが生じ易い角度となっていた。このため、本別例では、この傾斜角度を小さくすることにより、メッキの自然乾燥中にメッキ液が当接面187に沿って流れ易くしたものである。
図7に示すように、ボルト通し穴185の下端部には面取り部279が施されている。そして、この面取り部279の当接面187を基準とした傾斜角度αを40度以下とする。また、当接面187の貫通軸部255回りにも、面取り部279と同様に傾斜角度α(αは40度以下)を有する周状の面取り部281が形成されている。
このことにより、メッキの自然乾燥中にメッキ液が当接面187に流れ易くなり、メッキの盛り上がり部分は無くなる。
なお、面取り部279の全体に対し傾斜角度αを施す必要はなく、当接面187との境界部分のみに施されても良い。
また、面取り部279及び面取り部281には、図8に示すように、所定の曲率を有する曲面加工283、285が施されても良い。
以上により、メッキの盛り上がりが無くなるので、当接面257と当接面187との密着に影響を与えることはない。従って、ロータ軸213及び回転体103の接触状態は安定する。
なお、本発明においては、回転体103に中心穴183を形成し、この中心穴183にロータ軸213の貫通軸部255を貫通固定するとして説明してきたが、これに限られない。例えば、ロータ軸を回転体に嵌合させて固定しても良い。
このロータ軸と回転体との固定部分の拡大構成図を図9に示す。
図9において、ロータ軸613には、図1のロータ軸213と異なり、貫通軸部255が設けられていない。また、回転体503にも、図1の回転体103と異なり、中心穴183が形成されていない。
一方、ロータ軸613の締結部653の上面で、当接面257の内周側には、図1のロータ軸213と同様に、座グリ部659が形成されている。そして、ボルト穴161の開口の内側に環状凸部261が設けられている。この環状凸部261の頭部が回転体503の当接面187に接することで当接面187は保持され、ボルト191の締結の際にも回転体503がたわむことは無くなる。
また、回転体503の当接面187には、回転体503の内側から上方に向けて凹部581が形成されている。
そして、この凹部581には、ロータ軸613の締結部653の最大径部653aが嵌合されている。そのため、凹部581において、ロータ軸613と回転体503とは固定され、ロータ軸613の当接面257と回転体503の当接面187とが接触されるようになっている。
かかる構成において、回転体503の当接面187にメッキの盛り上がりが形成された場合でも、ロータ軸613には座グリ部659が形成されているため、回転体503とロータ軸613との間には隙間665が形成される。
従って、ロータ軸613及び回転体503の接触状態を安定させることができる。このことにより、設計容易なロータ軸613と回転体503との固定構造を適宜選択可能となる。なお、この環状凸部261に代えて中央に隙間665を有さない円柱状凸部とされてもよい。
本発明のロータ軸と回転体との固定部分の拡大構成図 本発明のロータ軸の部分構成図 本発明の当接面におけるメッキの盛り上がりの様子 過度の締結により回転体がたわんだときの様子を示す図 複数の突設部材による補強例 本実施形態の別例(面取り寸法を拡大した例) 面取り部の傾斜角度αを小さくした例 面取り部に曲面加工を施した例 本発明のロータ軸と回転体との固定部分の拡大構成図(別例) 従来のターボ分子ポンプの構成図 従来のロータ軸と回転体との固定部分の拡大構成図 従来の回転体の部分構成図 従来のロータ軸の部分構成図 従来の当接面におけるメッキの盛り上がりの様子
符号の説明
100 ターボ分子ポンプ本体
102 回転翼
103、503 回転体
104 上側径方向電磁石
105 下側径方向電磁石
106A、106B 軸方向電磁石
107 上側径方向センサ
108 下側径方向センサ
109 軸方向センサ
113、213、613 ロータ軸
121 モータ
123 固定翼
125 固定翼スペーサ
127 外筒
129 ベース部
151 主軸部
153、253、653 締結部
155、255 貫通軸部
157、187、257 当接面
161 ボルト穴
183 中心穴
185 ボルト通し穴
191 ボルト
200 制御装置
259、659、271 座グリ部
261 環状凸部
263 メネジ
265、665 隙間
267 突設部材
275、277 頭部外周部
279、281 面取り部
283、285 曲面加工

Claims (3)

  1. 表面に被膜が施された回転体と、
    該回転体に挿入固定されるロータ軸と、
    該ロータ軸と前記回転体との締結を行うためのボルト穴と、
    該ボルト穴を用いて前記ロータ軸と前記回転体との締結を行う締結手段と
    前記ロータ軸を磁気浮上させ、径方向及び/又は軸方向に位置調整する磁気軸受とを備えたターボ分子ポンプであって、
    前記回転体は軸方向に対し垂直に形成された回転体側当接面を有し、
    前記ロータ軸は、
    前記回転体側当接面に当接されたロータ軸側当接面と、
    該ロータ軸側当接面より凹んだ座グリ部と、
    該座グリ部の底面と前記回転体側当接面間の隙間を保持し、前記締結の際の前記回転体のたわみを低減するために該回転体を支持し、前記回転体の穴の開口部から間隔を隔て形成された保持部とを有し、
    該保持部が、前記座グリ部の底面から突設された凸部、又は、前記回転体側当接面から該座グリ部の底面に向けて突設された凸部であり、
    前記締結により、前記回転体側当接面と前記座グリ部の底面との間には隙間が形成され、該隙間に向けて前記ボルト穴が開口されることで、前記ロータ軸及び前記回転体の固有振動数の変動を低減することを特徴とするターボ分子ポンプ
  2. 表面に被膜が施された回転体と、
    該回転体に挿入固定されるロータ軸と、
    該ロータ軸と前記回転体との締結を行うためのボルト穴と、
    該ボルト穴を用いて前記ロータ軸と前記回転体との締結を行う締結手段と
    前記ロータ軸を磁気浮上させ、径方向及び/又は軸方向に位置調整する磁気軸受とを備えたターボ分子ポンプであって、
    前記回転体は軸方向に対し垂直に形成された回転体側当接面を有し、
    前記ロータ軸は、
    前記回転体側当接面に当接されたロータ軸側当接面と、
    該ロータ軸側当接面より凹んだ座グリ部と、
    該座グリ部の底面と前記回転体側当接面間の隙間を保持し、前記締結の際の前記回転体のたわみを低減するために該回転体を支持し、前記回転体の穴の開口部から間隔を隔て配設された保持部材とを有し、
    該保持部材が、前記座グリ部の底面と前記回転体側当接面間に介設された板状の部材であり、
    前記締結により、前記回転体側当接面と前記座グリ部の底面との間には隙間が形成され、該隙間に向けて前記ボルト穴が開口されることで、
    前記ロータ軸及び前記回転体の固有振動数の変動を低減することを特徴とするターボ分子ポンプ
  3. 記回転体には回転翼が形成され、
    前記ターボ分子ポンプは、
    被対象設備に設置され、該被対象設備から所定のガスを吸引することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のターボ分子ポンプ。
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