JP2003268439A - Rh脱ガス装置による溶鋼の精錬方法 - Google Patents

Rh脱ガス装置による溶鋼の精錬方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、真空槽内に吸い込まれたスラグに起
因する溶鋼中の介在物を従来より低減可能なRH脱ガス
装置による溶鋼の精錬方法を提供することを目的として
いる。 【解決手段】取鍋に保持した溶鋼に、2本の浸漬管を下
部に備えた筒状槽を配置し、該筒状槽内を減圧して該溶
鋼を取鍋と筒状槽間で環流させると同時に、溶鋼の各種
精錬処理を順次行うRH脱ガス装置による溶鋼の精錬方
法において、前記浸漬管を溶鋼に浸漬し、前記筒状槽内
圧力を減圧して精錬を開始してから一定時間経過するま
では、該溶鋼への浸漬管の浸漬深さを通常の精錬時より
浅くし、その後に通常精錬時の浸漬深さとして精錬す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、RH脱ガス装置に
よる溶鋼の精錬方法に係わり、詳しくは、転炉から出鋼
した溶鋼を、さらに該RH脱ガス装置で処理(二次精錬
という)し、非金属介在物の少ない清浄な溶鋼を効率良
く溶製する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造等で製造した鋼鋳片中に非金属
介在物(以下単に「介在物」と呼ぶ)が多く含有されて
いると、それは、圧延後の鋼板に所謂「ヘゲ」や「ふく
れ」等の欠陥を発生させる原因となったり、強度を損ね
る等の問題を生じる。そのため、かかる介在物は、溶鋼
の製造段階で極力低減することが望まれ、従来より種々
の精錬方法を適用して、溶鋼から分離・除去するように
している。なお、この溶鋼中の介在物としては、溶鋼浴
面上に浮遊しているスラグが溶鋼中に巻き込まれて生成
するもの、溶鋼へのアルミニウム等の脱酸剤の添加によ
って溶鋼中の溶解酸素と脱酸剤との反応によって生成す
るもの、スラグ中の酸化性成分(FeOやMnO等の低
級酸化物成分)によって溶鋼中のアルミニウムが徐々に
酸化して生成するもの等がある。そして、これら介在物
の発生防止、あるいは発生量低減の対策としては、転炉
等の一次脱炭精錬炉から取鍋に出鋼する際の取鍋内への
スラグの流出量を極力低減する(スラグ・カット方法の
改善)、スラグ中に還元剤等を投入してスラグ中のFe
O等を低減する(スラグ改質)、スラグ中にMgOやC
aOを添加してスラグを固化してスラグの溶鋼との反応
性を低減する(スラグ固化)等が以前より行われてお
り、いずれもそれ相当の効果をあげている。
【0003】一方、以上述べたようなスラグに起因する
溶鋼中の介在物低減対策の他にも、特殊な精錬装置を利
用する技術がある。その代表的なものは、RH脱ガス精
錬方法と称され、溶鋼の精錬効率が高く、また各種の精
錬処理(例えば、脱炭処理、脱酸処理、脱水素・窒素等
の脱ガス処理、脱硫処理、成分調整等)に柔軟に対応で
きる等の特徴があるので、広く普及している。
【0004】この精錬方法は、図1に示すように、下部
に2本の浸漬管2、3を有する円筒状の槽(内部は減圧
されるので、以下、真空槽1という)を用い、取鍋4内
に保持した溶鋼5にその浸漬管を浸漬させて行われる。
つまり、該真空槽1内を減圧して溶鋼5の一部を浸漬管
2、3を介して真空槽1内に吸い上げると共に、一方の
浸漬管(これを上昇管という)2内にアルゴンや窒素等
のガス6を吹込んで、ガスリフトポンプの原理(ガスの
気泡で溶鋼を持ち上げる)で前記上昇管2内の溶鋼5に
浮力を与えて溶鋼の上昇流を、他方の浸漬管(これを下
降管という)3を介して逆に真空槽1内から取鍋4内に
向かう溶鋼5の下降流を発生させて、取鍋4内と真空槽
1内との間で溶鋼を環流させることにより前記した各種
の精錬処理を効率良く行うものである。特に、減圧下で
脱酸剤を溶鋼5に添加して行う脱酸処理では、環流によ
って溶鋼内の介在物同士が衝突・合体するので、介在物
に作用する浮力が大きくなり、溶鋼5の浴面上に浮上
し、スラグ9にトラップされて溶鋼から分離し易くな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このRH脱
ガス装置を利用する精錬方法でも、真空槽1内に浸漬管
2、3を介して取鍋4内の溶鋼5を吸い上げるという特
性上、取鍋4内の溶鋼浴面上に浮遊するスラグ9の一部
も真空槽1内に吸い上げてしまうことが避けられず、こ
れによって真空槽1内の溶鋼5が酸化されたり、あるい
はスラグ自体が溶鋼に巻き込まれて介在物を生成するこ
とが不可避的に発生する。そのため、特開平2−252
51号公報に開示されているように、浸漬管2、3の浸
漬深さを深くして,スラグの吸い込みを防止することが
行われてきた。
【0006】しかしながら、このような対策を行って
も、真空槽1に吸い込まれたスラグ9に起因する介在物
が満足できる程度に低減しているとは言い難いのが現状
である。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑み、真空槽内に
吸い込まれたスラグに起因する溶鋼中の介在物を従来よ
り低減可能なRH脱ガス装置による溶鋼の精錬方法を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記目的を達
成するため鋭意研究を重ね、その成果を本発明に具現化
した。
【0009】すなわち、本発明は、取鍋に保持した溶鋼
に、2本の浸漬管を下部に備えた筒状槽を配置し、該筒
状槽内を減圧して該溶鋼を取鍋と筒状槽間で環流させる
と同時に、溶鋼の各種精錬処理を順次行うRH脱ガス装
置による溶鋼の精錬方法において、前記浸漬管を溶鋼に
浸漬し、前記筒状槽内圧力を減圧して精錬を開始してか
ら一定時間経過するまでは、該溶鋼への浸漬管の浸漬深
さを通常の精錬時より浅くし、その後に通常精錬時の浸
漬深さとして精錬することを特徴とするRH脱ガス装置
による溶鋼の精錬方法である。
【0010】この場合、さらに精錬の途中で溶鋼にアル
ミニウムを添加して脱酸を開始してから一定時間経過す
るまでは、前記浸漬管の浸漬深さを通常の精錬時より浅
くし、その後に通常精錬時の浸漬深さとして精錬しても
良い。また、前記浸漬管の浸漬深さを通常の精錬時より
浅くする操作が、前記筒状槽内の圧力を13.3kPa
(100torr)以下、一定時間を最長で5分とする
と共に、前記通常の精錬時より浅い溶鋼への浸漬管の浸
漬深さを、筒状槽内の溶鋼深さが200mm未満となる
ように調整するものであることが好ましい。
【0011】本発明によれば、操業中における真空槽内
の溶鋼深さを、各種の精錬処理を行う時期に対応させて
取鍋に保持した溶鋼への浸漬管の浸漬深さを調整するこ
とで適正にしたので、真空槽内に吸い込まれたスラグに
起因する溶鋼中の介在物を従来より低減できるようにな
る。その結果、介在物に起因した鋼材の欠陥が低減され
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、発明をなすに至った経緯
もまじえ、本発明の実施の形態を説明する。
【0013】本発明を適用するRH脱ガス装置は、溶鋼
の二次精錬に一般的に使用されるもので良い。すなわ
ち、図1に示すように、円筒状の真空槽1とその下部に
設けられた浸漬管(一方を上昇管2、他方を下降管3と
称する)からなり、真空槽1には図示しない真空排気系
へと連なる排気ダクト7が設けられている。この一般的
なRH脱ガス装置では、取鍋4内に保持した溶鋼5に前
記浸漬管2、3を浸漬するために、該取鍋4を上昇させ
る昇降手段(例えば、油圧シリンダー8等)が設けられ
ている。なお、取鍋4を固定しておき、真空槽1を上下
するようにしたRH脱ガス装置も存在するが、勿論その
ような装置であっても、本発明を適用するにあたって何
ら問題ない。また、昇降手段が図示のように直接取鍋を
押し上げるのではなく、取鍋を保持した台車の全体又は
一部分を押し上げるものであっても良い。さらに、かか
るRH脱ガス装置に種々の精錬機能を付加するために、
真空槽の下部側壁に酸素や不活性ガス等のガス吹込み羽
口(図示せず)を設けたもの、真空槽の上部からガス、
燃料あるいは精錬用フラックス等を吹込むランス(図示
せず)を設けたものもあるが、これらいずれの機能が併
設してあっても構わない。
【0014】まず、本発明者は、浸漬管2、3を溶鋼5
に深く浸漬する従来の真空槽1内へのスラグ吸い込み防
止方法がなぜ効果を奏さないかを綿密に検討した。その
結果、従来の方法では、確かに初期のスラグ9の吸い込
みが生じ難い反面、一旦真空槽1内に吸い上げられたス
ラグ9は、精錬中に下降管3から取鍋4内へ容易に排出
されないことを突きとめた。そこで、本発明者は、真空
槽1内にスラグ9を吸い込まないようにするのではな
く、逆に吸い込んだスラグ9を容易に取鍋4内に排出し
易くすることを着想し、本発明を完成させたのである。
【0015】つまり、本発明では、取鍋4内の溶鋼5に
真空槽1下部に設けた浸漬管2、3を浸漬して精錬を開
始してから一定時間、取鍋4内の溶鋼5への浸漬管の浸
漬深さを通常の精錬時より浅くする。このような操業
は、従来、取鍋4内の溶鋼5を真空槽1内へ吸い込み易
いものとみなされ、決して採用されることがなかったも
のである。しかし、本発明者が調査したところによる
と、確かに浸漬を開始した際には浸漬管2、3の直下及
びその周囲にあるスラグ9は、真空槽1内に吸い上げら
れるものの、その後は環流の開始と共にむしろ下降管3
を通じて取鍋4内に排出されるスラグ量がこれを上回
り、初期に真空槽1内に吸い上げられたスラグ9の殆ど
を排出できることが判明した。
【0016】ところが、このような浅い浸漬深さでの操
業を長時間続けると、以下のような問題が発生すること
も明らかとなった。第1には、浸漬深さが浅いと、真空
槽1内の溶鋼浴の深さが浅くなり、上昇管2に吹込んだ
環流促進ガスの気泡が溶鋼中に分散する前に浴面に吹き
抜けて前記ガスリフトポンプの効果が減殺されてしまう
ことである。このことは、環流速度の減少を来すので、
精錬効率の悪化を招く。第2には、取鍋4内の溶鋼浴面
近くに溶鋼5の流動が生じ易く、これによって取鍋4内
の溶鋼浴面上のスラグ9が次第に溶融して上昇管2から
真空槽1内に吸い上げられ易くなることである。また、
第3には、溶鋼浴面上から酸素を吹き付けて脱炭精錬を
行う場合には、酸素ガスジェットによって真空槽1の敷
(底)耐火物10が溶損し易くなることである。
【0017】そこで、これらの問題を解消する対策とし
て、本発明では、上記のような浸漬深さを浅くする操業
を、精錬の全期間にわたって継続して行うのではなく、
精錬を開始してから一定時間に限定し、それ以降は、通
常の浸漬深さでの操業に戻すことにした。具体的には、
取鍋4内の溶鋼5に真空槽1下部に設けた浸漬管2、3
を浸漬し、該槽1内の圧力を13.3kPa(100t
orr)以下に減圧してから最長で5分までの間を真空
槽1内の溶鋼深さを200mm未満に、それ以降は真空
槽内の溶鋼深さが200mm以上、好ましくは300m
m以上の通常の操業条件となるように、取鍋4内の溶鋼
5への浸漬管の浸漬深さを調整するのである。
【0018】また、真空槽1内から取鍋4内へのスラグ
9の排出され易さだけの観点では、真空槽1内の溶鋼深
さを浅くするだけで良い。ところが、真空槽1内の溶鋼
深さは、槽内の圧力と浸漬管の取鍋内溶鋼への浸漬深さ
とに依存し、槽内の圧力が高いほど浅く、浸漬深さが浅
い程浅くなる。したがって、真空槽1内の溶鋼深さを浅
くするには、槽内の圧力を高めに設定するという選択肢
も考えられる。しかしながら、真空槽1内の圧力を高め
にすることは、真空脱ガス精錬そのものの効率を低下さ
せることになるので、本発明では、本来の真空脱ガス精
錬の効率をできるだけ損なわないで真空槽1内のスラグ
9を排出させるために、真空槽1内の圧力を13.3k
Pa(100torr)以下まで減圧した状態で浸漬深
さをコントロールして槽内の溶鋼深さを200mm未満
に調整するのである。槽内の溶鋼深さを200mm未満
とする理由は、下記の通りである。
【0019】すなわち、本発明者がスラグ9として流動
パラフィン、溶鋼5として水を使用した水モデル実験
(相似条件は、フルード数相似とした)によって確認し
たところによれば、槽内の水の深さが浅いときには、槽
内水面上の流動パラフィンが下降管を下降する水流の渦
の中に連続的に吸い込まれて真空槽外に排出されるが、
槽内水深さが溶鋼相当で200mm以上となると、この
ような巻き込み減少が消滅し、槽外への排出が極端に減
少したからである。なお、真空槽内の溶鋼深さがあまり
にも浅いと、前記したように、ガスリフトポンプの効果
が減殺されると共に、溶鋼と真空槽内の敷耐火物との摩
擦の影響で溶鋼の環流が不十分となり、かえってスラグ
の排出に不利になる。このような観点では,真空槽内の
溶鋼深さは、100mm以上確保することが望ましい。
【0020】また、真空槽1内の圧力を13.3kPa
(100torr)以下とするのは、脱炭や脱ガス精錬
の初期の精錬効率を十分高く確保するためである。な
お、未脱酸溶鋼を処理する場合は、溶鋼5の突沸を避け
るために6.7〜13.3kPa(50〜100tor
r)の圧力であるのが好ましく、転炉出鋼時に十分脱酸
した溶鋼を処理する場合は,0.133kPa(1to
rr)以下の圧力でも良い。
【0021】さらに、このような槽内の溶鋼深さを浅く
するための浸漬管の浸漬深さ調整を行う時間は、最大で
5分間とするのが好ましい。その理由は、5分間を超え
ると、取鍋4内の溶鋼浴面上のスラグ9が軟化溶融して
流動性が増し、上昇管2の周囲の溶鋼5の流動に引き込
まれて再度真空槽1に吸い上げられ易くなるためであ
る。したがって、その後は通常の操業条件、すなわち真
空槽1内の溶鋼深さが200mm以上の条件となるよう
に浸漬管2、3の浸漬深さを変えるのである。また、上
記した槽1内の溶鋼深さを浅くするための浸漬管の浸漬
深さを調整する時間の下限は、少なくとも1分、好まし
くは2分以上とするのが好ましい。その理由は、水モデ
ル実験によれば、1分間の処理で初期に吸い上げたスラ
グの約70%が槽外に排出され、2分間ではほぼ90%
を排出できることが確認されたからである。
【0022】引き続き、本発明者がさらに検討を加えた
ところ、RH脱ガス処理の際にアルミニウムで脱酸を行
うヒートについては、上記のように初期に真空槽1内に
吸い上げられるスラグ9だけでなく、脱酸反応によって
生成した脱酸生成物も真空槽1に滞留して溶鋼5の清浄
度に悪影響を及ぼすことを見出した。すなわち、脱酸用
のアルミニウムは、真空槽1の上部に設けられたロータ
リーフィーダー等(図示せず)の添加手段から槽1内の
溶鋼5に投入されるのが普通である。したがって、アル
ミニウムは、まず槽1内の溶鋼中の酸素と反応して多量
の脱酸生成物(アルミナ)を発生させる。その後、一部
のアルミニウムは、溶鋼中に溶解して溶鋼5と共に下降
管3を通って取鍋4内の溶鋼5中に移行し、取鍋4内で
脱酸反応を継続する。取鍋4内で生成する脱酸生成物に
ついては、溶鋼5の環流による撹拌力によって互いに衝
突して合体し、取鍋4内の溶鋼浴面上のスラグ9に吸収
されるので問題とはならない。しかしながら、真空槽1
内で発生したアルミナは、槽内溶鋼5の浴面上に浮上
し、精錬の終了まで残存し続ける。そして、精錬を終了
して真空槽1を大気圧にリークした際に一気に取鍋4内
の溶鋼5中に流入して、溶鋼5を汚染するのである。精
錬終了後は、もはや取鍋4内の溶鋼5を撹拌する手段は
ないから、溶鋼中の介在物は浮上分離されることなく連
続鋳造によって凝固されるまで持ち越されるのである。
【0023】そこで、本発明者は、このように槽1内に
おいて発生した脱酸生成物を精錬中に速やかに取鍋4内
に排出することも想到した。すなわち、RH脱ガス精錬
時にアルミニウム脱酸を伴う溶鋼5では、さらに精錬の
途中において、溶鋼5内にアルミニウムを添加して脱酸
を開始してから一定時間、取鍋4内の溶鋼5への浸漬管
の浸漬深さを通常の精錬時より浅く調整し、その後、該
浸漬深さを通常の精錬時の浸漬深さとして操業するので
ある。取鍋4内の溶鋼5への浸漬管2、3の浸漬深さを
通常の精錬時より浅くすることによって、前述した初期
に吸い上げられたスラグ9と同様に、脱酸生成物を速や
かに真空槽1から取鍋4中へ排出することができる。し
かし、このまま浸漬深さの浅い状態を継続すると、溶鋼
5の撹拌が弱い状態が継続するために、取鍋4内の溶鋼
中の脱酸生成物を浮上分離する効率が低下して好ましく
ない。そこで、本発明では、一定時間だけ浸漬深さの浅
い状態を継続した後は、再度通常の浸漬深さでの精錬を
継続することにした。
【0024】より具体的には、溶鋼5内にアルミニウム
を添加して脱酸を開始してから最長で5分までの間を真
空槽1内の溶鋼深さを200mm未満となるようにし、
それ以降は真空槽1内の溶鋼深さが200mm以上とな
るように、取鍋4内の溶鋼5への浸漬管2、3の浸漬深
さを調整することが好ましい。本発明者は、アルミナを
模すものとしてポリエチレンビーズを用いて水モデル実
験を行った。その結果、前述したスラグの排出実験と同
様に、真空槽1内の溶鋼深さが200mmを境界とし
て、それより浅い場合には、下降管内の下降流中の渦に
前記ポリエチレンビーズが巻き込まれて取鍋4内に排出
されるのに対して、200mm以上ではそのような巻き
込みが発生しないことを確認した。
【0025】なお、真空槽1内の溶鋼深さがあまりにも
浅いと、前述したように、ガスリフトポンプの効果が減
殺されると共に、溶鋼5と真空槽1内の敷耐火物との摩
擦の影響で溶鋼の環流が不十分となり、かえって介在物
の排出に不利になる。このような観点から、真空槽1内
の溶鋼深さは、100mm以上確保することが望まし
い。また、このような浸漬深さを浅くする調整を行う時
間は、最長で5分である。5分間を超えると、取鍋4内
の溶鋼浴面上のスラグ9が溶融して流動性が増し、上昇
管2の周囲の溶鋼5の流動に引き込まれて、再度真空槽
1に吸い上げられ易くなると共に、取鍋4内の溶鋼5の
撹拌が弱い時間が長くなって、精錬時間が長くなるから
である。また、槽1内の溶鋼深さを浅くするための浸漬
深さの調整を行う時間の下限は、少なくとも1分、好ま
しくは2分以上とするのが良い。その理由は、水モデル
実験によれば、1分間の処理で槽内で生成したアルミナ
を模したポリエチレンビーズの約70%が槽外に排出さ
れ、2分間ではほぼ90%を排出できることが確認され
たからである。
【0026】
【実施例】260トンの溶鋼を処理するRH脱ガス装置
において、従来の操業と本発明に係る方法を用いた操業
を行い、その効果を比較した。
【0027】まず、炭素(C)濃度が4.3質量%の溶
銑を底吹き転炉に装入して脱炭精錬を行い、C濃度が
0.03〜0.04質量%の溶鋼として、脱酸剤を添加
することなく取鍋に出鋼した。そして、取鍋内の溶鋼上
のスラグにアルミ滓を投入し、ランスを介してガスを吹
き込みスラグを撹拌してスラグ中のT.Feを1質量%
に低減し、この溶鋼をRH脱ガス装置を用いて脱炭精錬
及び脱酸精錬を順次行った。なお、以下に記載する比較
例、本発明例では、真空槽内の溶鋼の深さ(D:mm)
は、浸漬管の下端から真空槽の敷レンガ上面までの距離
(L:mm)、真空槽内の圧力(P:kPa(tor
r))、浸漬管の取鍋内溶鋼への浸漬深さ(H:mm)
を用いて、図2の関係から力学的釣り合いによって導か
れる次式により計算で求めた。
【0028】D=H−L+13.6×(760−P)/
7 (比較例)まず、効果を比較する基準とするために行っ
た従来法による例(比較例という)を説明する。脱炭精
錬は、真空槽下部の浸漬管を取鍋内溶鋼に650mm浸
漬してから真空槽内を減圧し、槽内圧力が13.3kP
a(100torr)となったところで(このときの真
空槽内の溶鋼深さ(D)は230mmであった),真空
槽の上部から挿入した酸素ランスを介して真空槽内溶鋼
の表面に酸素を吹き付けて5分間の酸素吹錬脱炭を行っ
た後、酸素を停止して10分間の真空脱炭を行い、溶鋼
中の炭素濃凌を20ppm(0.0020質量%)まで
低下した。この時の溶鋼中の溶解酸素濃度は、約300
ppm(0.03質量%)であった。酸素吹錬脱炭中、
真空槽内の圧力は13.3kPa(100torr)か
ら6.7kPa(50torr)に推移し(このときの
真空槽内の溶鋼深さ(D)は330mm)、真空脱炭時
の真空槽内の圧力は、約1.33〜0.133kPa
(10〜1torr)に調整した(この時の真空槽内の
溶鋼深さ(d)は410〜420mm)。
【0029】真空脱炭の終了後、引き続き真空槽の上部
に設けたロータリーフィーダーから真空槽内の溶鋼にア
ルミニウムを投入して脱酸処理を行った。アルミニウム
の投入後10分間は槽内の圧力を0.0133kPa
(0.1torr)として環流を続け(このときの真空
槽内の溶鋼深さ(D)は430mm)、脱酸反応によっ
て生成したアルミナ介在物の浮上分離を図った。その
後、真空槽内をアルゴンガスで大気圧までリークし、R
H脱ガス装置での精錬を終了した。精錬終了後の溶鋼中
のC濃度は21ppm、溶解酸素濃度は1ppm、トー
タル酸素濃度は25ppmであった。
【0030】(本発明例1)前述のように転炉で脱炭精
錬してから取鍋に出鋼した溶鋼に、スラグの還元処理を
施した後、RH脱ガス装置で脱炭精錬及び脱酸精錬を順
次行った。
【0031】脱炭精錬は、真空槽下部の浸漬管を取鍋内
の溶鋼に550mm浸漬してから真空槽内を減圧し、槽
内の圧力が13.3kPa(100torr)となった
ところで(このときの真空槽内の溶鋼深さ(D)は13
0mmであった)真空槽上部から挿入した酸素ランスを
介して真空槽内溶鋼の表面に酸素を吹き付けて、5分間
の酸素吹錬脱炭を行った。酸素の吹き付けを開始してか
ら3分経過した時(この時の真空槽内の圧力は13.3
kPa(100torr)であり、真空槽内の溶鋼深さ
は130mmであった)に取鍋の位置をさらに上昇し
て、浸漬管の浸漬深さを650mmとした。これによっ
て、真空槽内の溶鋼深さは230mmとなった。酸素吹
錬脱炭の後、引き続き酸素を停止して10分間の真空脱
炭を行い、溶鋼中の炭素濃度を21ppm(0.002
1質量%)まで低下した。この時の溶鋼中の溶解酸素濃
度は、約300ppm(0.03質量%)であった。酸
素吹錬脱炭中、真空槽内の圧力は、13.3〜6.7k
Pa(100torrから50torr)に推移し(こ
の時の真空槽内の溶鋼深さ(D)は330mm)、真空
脱炭時の真空槽内圧力は、約1.33〜0.133kP
a(10〜1torr)に調整した(この時の真空槽内
溶鋼深さ(D)は410〜420mm)。
【0032】真空脱炭の終了後、引き続き真空糟の上部
に設けたロータリーフィーダーから真空槽内の溶鋼にア
ルミニウムを投入して脱酸を行った。アルミニウムの投
入後10分間槽内圧力を0.0133kPa(0.1t
orr)として環流を続け(この時の真空槽内溶鋼深さ
(D)は430mm)、脱酸反応によって生成したアル
ミナ介在物の浮上分離を図った。
【0033】その後、真空槽内をアルゴンガスで大気圧
までリークし、RH脱ガス装置による精錬を終了した。
精錬終了後の溶鋼中炭素(C)濃度は20ppm、溶解
酸素濃度は1ppm、トータル酸素濃度は15ppmで
あった。
【0034】(本発明例2)前述のように転炉で脱炭精
錬し取鍋に出鋼した溶鋼に、スラグの還元処理を施した
後、RH脱ガス装置にて脱炭精錬及び脱酸精錬を順次行
った。
【0035】脱炭精錬は、真空槽下部の浸漬管を取鍋内
の溶鋼に550mm浸漬してから真空槽内を減圧し、槽
内の圧力が13.3kPa(100torr)となった
ところで(この時の真空槽内の溶鋼深さ(D)は130
mmであった)真空槽上部から挿入した酸素ランスを介
して真空槽内溶鋼の表面に酸素を吹き付けて5分間の酸
素吹錬脱炭を行った。酸素の吹き付けを開始してから3
分経過した時(この時の真空槽内の圧力は13.3kP
a(100torr)であり、真空槽内の溶鋼深さ
(D)は130mmであった)に,取鍋の位置をさらに
上昇して浸漬管の浸漬深さ(H)を650mmとした。
これによって真空槽内の溶鋼深さ(D)は,230mm
となった。酸素吹錬脱炭の後、引き続き酸素を停止して
10分間の真空脱炭を行い、溶鋼中の炭素濃度を21p
pm(0.0021質量%)まで低下した。この時の溶
鋼中の溶解酸素濃度は、約300ppm(0.03質量
%)であった。酸素吹錬脱炭中、真空槽内の圧力は1
3.3〜6.7kPa(100torrから50tor
r)に推移し(このときの真空槽内溶鋼深さは330m
m)、真空脱炭時の真空槽内の圧力は,約1.33〜
0.133kPa(10〜1torr)に調整した(こ
のときの真空槽内の溶鋼深さ(D)は410〜420m
m)。
【0036】真空脱炭の終了後、引き続き真空槽上部に
設けたロータリーフィーダーから真空槽内の溶鋼にアル
ミニウムを投入して脱酸を行った。アルミニウムの投入
後直ちに取鍋を下降して浸漬管の浸漬深さ(H)を40
0mmとし(この時の真空槽内の溶鋼深さ(D)は17
0mm)、この状態で3分間環流を行った後、取鍋を上
昇させて浸漬管の浸漬深さ(H)を650mmに戻し
(この時の真空槽内の溶鋼深さ(D)は430mm)と
して,さらに7分間の環流を続け、脱酸反応によって生
成したアルミナ介在物の浮上分離を図った。アルミニウ
ムの投入から以降の真空槽内の圧力は0.0133kP
a(0.1torr)に調整した。その後、真空槽内を
アルゴンガスで大気圧までリークし、RH脱ガス装置に
よる精錬を終了した。精錬終了後の溶鋼中炭素(C)濃
度は21ppm、溶解酸素濃度は1ppm、トータル酸
素濃度は8ppmであった。
【0037】以上のことから、溶鋼中の介在物の指標と
なる溶鋼中のトータル酸素濃度(溶解酸素と介在物とし
て溶鋼中に懸濁している酸化物中の酸素の合算量)は、
RH脱ガス精錬初期のスラグ排出を行った本発明例で
は、このような処理を行わなかった従来例の3/5に低
減できた。また、脱酸剤のアルミニウム投入後のアルミ
ナの排出処理をも行った本発明例2では、従来例の1/
3以下に低減できた。さらに、本発明では、脱炭精錬効
率は従来例と何ら遜色がないことも明らかとなった。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、R
H脱ガス処理の開始時に真空槽内に吸い上げられるスラ
グを効果的に取鍋に排出することができ、あるいはさら
にアルミニウム脱酸によって生成したアルミナをも効果
的に取鍋に排出することができるようになる。その結
果、溶鋼中のスラグや脱酸生成物に起因する非金属介在
物を飛躍的に低減することができるという顕著な効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なRH脱ガス装置を説明する横断面図で
ある。
【図2】図1の浸漬管の近傍を拡大した図である。
【符号の説明】
1 真空槽(筒状槽) 2 上昇管 3 下降管 4 取鍋 5 溶鋼 6 ガス 7 排気ダクト 8 油圧シリンダー等 9 スラグ 10 敷耐火物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北野 嘉久 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 Fターム(参考) 4K013 AA09 BA02 BA08 CA04 CA15 CC01 CC04 CF01 EA05 EA19 FA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取鍋に保持した溶鋼に、2本の浸漬管を
    下部に備えた筒状槽を配置し、該筒状槽内を減圧して該
    溶鋼を取鍋と筒状槽間で環流させると同時に、溶鋼の各
    種精錬処理を順次行うRH脱ガス装置による溶鋼の精錬
    方法において、 前記浸漬管を溶鋼に浸漬し、前記筒状槽内圧力を減圧し
    て精錬を開始してから一定時間経過するまでは、該溶鋼
    への浸漬管の浸漬深さを通常の精錬時より浅くし、その
    後に通常精錬時の浸漬深さとして精錬することを特徴と
    するRH脱ガス装置による溶鋼の精錬方法。
  2. 【請求項2】 さらに精錬の途中で溶鋼にアルミニウム
    を添加して脱酸を開始してから一定時間経過するまで
    は、前記浸漬管の浸漬深さを通常の精錬時より浅くし、
    その後に通常精錬時の浸漬深さとして精錬することを特
    徴とする請求項1記載のRH脱ガス装置による溶鋼の精
    錬方法。
  3. 【請求項3】 前記浸漬管の浸漬深さを通常の精錬時よ
    り浅くする操作が、前記筒状槽内の圧力を13.3kP
    a(100torr)以下、一定時間を最長で5分とす
    ると共に、前記通常の精錬時より浅い溶鋼への浸漬管の
    浸漬深さを、前記筒状槽内の溶鋼深さが200mm未満
    となるように調整するものであることを特徴とする請求
    項1又は2記載のRH脱ガス装置による溶鋼の精錬方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016040400A (ja) * 2014-08-12 2016-03-24 新日鐵住金株式会社 溶鋼の減圧精錬方法
CN112646954A (zh) * 2020-11-23 2021-04-13 首钢集团有限公司 一种提高超低碳钢夹杂物去除率的rh精炼方法
CN114645112A (zh) * 2022-03-29 2022-06-21 广东韶钢松山股份有限公司 一种钢液真空处理方法

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