JP2003268063A - 水溶性樹脂組成物 - Google Patents

水溶性樹脂組成物

Info

Publication number
JP2003268063A
JP2003268063A JP2002070395A JP2002070395A JP2003268063A JP 2003268063 A JP2003268063 A JP 2003268063A JP 2002070395 A JP2002070395 A JP 2002070395A JP 2002070395 A JP2002070395 A JP 2002070395A JP 2003268063 A JP2003268063 A JP 2003268063A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
mol
parts
soluble
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002070395A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Adachi
浩 安達
Naruhiro Nakamura
成宏 中村
Masanori Sukenobu
正憲 祐延
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP2002070395A priority Critical patent/JP2003268063A/ja
Publication of JP2003268063A publication Critical patent/JP2003268063A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 充分な水溶性と低煙霧性を示し、その硬化塗
膜が耐水性、密着性及び可とう性に優れた塗料、接着
剤、紙含浸用処理剤等に好適な水溶性樹脂組成物を提供
する。 【解決手段】 トリアジン核を有する化合物、ホルムア
ルデヒド及び炭素数3〜6の一価アルコールを反応させ
て得られるアルキルエーテル化アミノ樹脂において、一
核体の重量%が60%以上である水性化可能なアルキル
エーテル化アミノ樹脂と水溶性又は水分散性樹脂とを含
有する水溶性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として、塗料、接
着剤、紙含浸用処理剤等に好適な水溶性樹脂組成物及び
これに用いられるアルキルエーテル化アミノ樹脂とその
製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車、産業機械、鋼製家具等の
被膜塗料の塗装時、排出される有機溶剤量の低減が望ま
れており、従来の溶剤型塗料から水性塗料へと移行が進
みつつある。
【0003】アミノ樹脂を硬化剤として含有する水性塗
料においては、アミノ樹脂としては、水溶性の点からア
ルキルエーテル化メラミン樹脂等が使用されている。こ
れらの水性化の方法としては、米国特許第3,464,
946号明細書及び同第3,444,144号明細書に
開示されている。しかし、使用されているアルキルエー
テル化メラミン樹脂は水又は水混和性溶剤に対する可溶
性は良好なものの、焼付け時における揮発成分が多く、
硬化塗膜において耐水性に劣る問題がある。
【0004】一方、メチル化ベンゾグアナミン樹脂を用
いた水性塗料においては、水又は水混和性溶剤に対する
可溶性が劣り、焼付け時における揮発成分が多いという
問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、充分
な水溶性と低煙霧性を示し、その硬化塗膜が耐水性、密
着性及び可とう性に優れた水溶性樹脂組成物を提供する
ことにある。本発明の他の目的は、本発明の水溶性樹脂
組成物に好適に用いられるアルキルエーテル化アミノ樹
脂とその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、トリアジン化
合物、ホルムアルデヒド及び炭素数3〜6の一価アルコ
ールを反応させて得られるアルキルエーテル化アミノ樹
脂において、一核体の重量%が60%以上である水性化
可能なアルキルエーテル化アミノ樹脂に関する。本発明
はまた、トリアジン核を有する化合物1モルに対し、ホ
ルムアルデヒドを2〜8モル及び炭素数3〜6の一価ア
ルコールを2〜30モル反応させることを特徴とする上
記のアルキルエーテル化アミノ樹脂の製造法に関する。
本発明はまた、上記のアルキルエーテル化アミノ樹脂と
水溶性又は水分散性樹脂とを含有することを特徴とする
水溶性樹脂組成物に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のアルキルエーテル化アミ
ノ樹脂は、トリアジン核を有する化合物とホルムアルデ
ヒドとを反応させ、更にこれに炭素数3〜6の一価アル
コール類を反応させて得られる。
【0008】トリアジン核を有する化合物としては、メ
ラミン、ベンゾグアナミン、アセトグアナミン、スピロ
グアナミン、フタログアナミン等が挙げられ、単独でも
2種類以上の併用でも良い。
【0009】アルコール類としては、プロパノール、ブ
タノール、ヘキサノールなどの炭素数が3〜6の脂肪族
の1価アルコール等が挙げられ、これらの1価アルコー
ルは単独でも、2種類以上の併用でも良い。
【0010】トリアジン核を有する化合物1モルに対し
て、ホルムアルデヒドは好ましくは2〜8モル、1価ア
ルコールは好ましくは2〜30モル、より好ましくは5
〜20モル反応させ、反応は好ましくは50〜200℃
で行われる。上記の付加/縮合反応及び1価アルコール
の反応は、次のようにして行われる。すなわちトリアジ
ン核を有する化合物、ホルムアルデヒド、1価アルコー
ルを混合して、50〜100℃に加熱してメチロール化
反応させる。その際、アルカリ性(好ましくはpH9〜
11)下で行っても良い。次いで、酸性下で加熱して縮
合及びエーテル化させ、次いでアルカリ性(好ましくは
pH9〜11)下、減圧下で脱溶剤を行う方法で目的の
樹脂を得る。
【0011】本発明のアルキルエーテル化アミノ樹脂
は、一核体量、すなわち、トリアジン核が一つである化
合物の含有割合(重量%)が60%以上、好ましくは6
0%〜80%である。なお、この一核体量はゲルパーミ
エーションクロマトグラフィー法(標準ポリスチレン換
算)で測定できる。一核体量が60%未満であると水溶
性に劣り、水性化が困難になる。
【0012】本発明の水溶性樹脂組成物に用いられる水
溶性又は水分散性樹脂としては、アルキルエーテル化ア
ミノ樹脂と加熱反応硬化するものであれば特に制限はな
いが、例えば、水溶性又は水分散性アルキド樹脂、水溶
性又は水分散性アクリル樹脂等のアルキド樹脂、アクリ
ル樹脂等の中和物などが挙げられる。アルキルエーテル
化アミノ樹脂は、水溶性又は水分散性樹脂100重量部
に対して5〜50重量部配合することが好ましい。
【0013】上記アルキド樹脂は、例えば、多価カルボ
ン酸、多価アルコール及び必要に応じて油若しくはこれ
らの脂肪酸を反応させ得られるアルキド樹脂である。こ
こで、多価カルボン酸としては、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、マレイン
酸、フマル酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ト
リメリット酸、ピロメリット酸などがある。これらは、
その酸無水物、メチルエステル等エステル形成誘導体で
も良い。多価アルコールとしては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、トリメチレングリコール、グリセ
リン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタ
ン、ペンタエリストールなどある。油としては、亜麻仁
油、大豆油、脱水ヒマシ油、サフラワ油、ヒマシ油、ヤ
シ油、トール油などがある。
【0014】アルキド樹脂の製造法は公知の方法により
行うことができ、油を使用するときは、油と多価アルコ
ールを水酸化リチウム等のエステル交換触媒の存在下2
00〜260℃で反応させた後、多塩基酸、残りの多価
アルコールを加え180〜250℃で反応させる方法、
油を使用しないときは、原料を混合して180〜250
℃で反応させる方法がある。
【0015】また、上記アクリル樹脂は、例えばアクリ
ル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸等のβ−
モノエチレン性不飽和カルボン酸とアクリル酸2−ヒド
ロキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メ
タクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒ
ドロキシプロピル等のヒドロキシル基を有するα,β−
エチレン性不飽和単量体とアクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチ
ルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸n−ブ
チルと等のα,β−モノエチレン性不飽和カルボン酸の
アルキルエステル、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメ
タクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド等のアクリ
ルアミド誘導体、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸
グリシジル等のα,β−モノエチレン性不飽和カルボン
酸グリシジルエステル、スチレン等の芳香族脂肪不飽和
単量体などを共重合することにより得られたものが好適
に用いられる。
【0016】上記の共重合は、アゾビスイソブチロニト
リル、過酸化ベンゾイル、過酸化ジブチル、クメンヒド
ロペルオキシド等のラジカル触媒の存在下に130〜1
60℃に加熱して行うことができる。
【0017】上記アルキド樹脂及びアクリル樹脂は、酸
価30〜100及び、水酸基価15〜180になるよう
に調整されるのが好ましい。酸価が小さすぎると、中和
後に水溶性又は水分散性が劣る傾向にあり、酸価が大き
すぎると、塗膜特性が低下しやすい。また、水酸基価が
小さすぎると、硬化性が劣り、水酸基価が大きすぎると
塗膜の対水性が劣る傾向にある。
【0018】このようなアルキド樹脂及びアクリル樹脂
を水溶性又は水分散性とするときには、樹脂の酸基をア
ンモニア、又はアミンのような揮発性塩基性化合物で中
和すればよく、ここで好適な塩基性化合物のアミンとし
ては、モノプロピルアミン、モノブチルアミン、モノエ
タノールアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ト
リエチルアミン、トリエタノールアミン、ジメチルエタ
ノールアミン、モノホリン、ピペリジン等の第一級アミ
ン、第二級アミン及び第三級の脂肪族又は脂環族アミン
が挙げられる。アンモニア及びアミンは酸基1当量に対
して0.3〜1.2モル使用することが好ましい。
【0019】本発明の水溶性樹脂組成物は、イソプロピ
ルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、
ジアセトンアルコール、3−メトキシ−3−メチルブタ
ン−1−オール、3−メトキシ−1−ブタノール等の水
溶性溶剤と水の混合溶剤により適当な固形分に希釈して
使用される。
【0020】本発明の水溶性樹脂組成物にはリン酸、p
−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸等
の酸触媒を添加してもよい。酸触媒の使用量は、アルキ
ルエーテル化アミノ樹脂成分に対して1重量%以下であ
るのが好ましい。
【0021】本発明の水溶性樹脂組成物には、さらに、
目的に応じて、顔料、その他の添加剤を添加するこがで
きる。また、塗装方式としては、スプレー塗装、ロール
コターによる塗装、浸漬塗装、スピンコートなどを採用
することができる。
【0022】
【実施例】以下に、実施例により本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれによって制限されるもので
はない。例中、部とは重量部を、%とは重量%を意味す
る。
【0023】製造例1 撹拌機、還流冷却器及び温度計の付いたフラスコに92
%パラホルム196.0部(6.0モル)、ブタノール
1480.0部(20.0モル)及び50%水酸化ナト
リウム水溶液2.0部を入れ、パラホルムアルデヒドを
溶解させた後、ベンゾグアナミン187.0部(1.0
モル)加え、100℃にて3時間反応を行った。その
後、62%硝酸を5.0部加えた後、還流脱水しなが
ら、4時間反応させた。反応終了後、50%水酸化ナト
リウム水溶液10.0部を加え反応液をアルカリ性にし
て、減圧下(67×10Pa(50Torr))で濃
縮した。終点は、フラスコ内温度が150℃に達したと
きとした。終点と同時にブチルセロソルブを加え加熱残
分80%になるよう調整した。生成ブチルエーテル化ベ
ンゾグアナミン樹脂の量は約は700部であり、粘度は
ガードナー粘度でTであった。
【0024】製造例2 撹拌機、還流冷却器及び温度計の付いたフラスコに92
%パラホルム163.0部(5.0モル)、プロパノー
ル900.0部(15.0モル)を入れ、パラホルムア
ルデヒドを溶解させた後、ベンゾグアナミン130.9
部(0.7モル)、メラミン37.8部(0.3モル)
を加え、90℃にて3時間反応を行った。その後、62
%硝酸を2.0部仕込み、60℃で2時間反応させた。
反応終了後、再び50%水酸化ナトリウム水溶液5.0
部仕込み、反応液をアルカリ性にして、減圧下(67×
10Pa(50Torr))で濃縮した。終点は、フ
ラスコ内温度が130℃に達したときとした。終点と同
時にブチルセロソルブを加え加熱残分80%になるよう
調整した。生成プロピルエーテル化ベンゾグアナミン樹
脂の量は約は600部であり、粘度はガードナー粘度で
Zであった。 製造例3 撹拌機、還流冷却器及び温度計の付いたフラスコに92
%パラホルム195.7.0部(6.0モル)、プロパ
ノール600.0部(10.0モル)、ブタノール74
0.0部(10.0モル)を入れ、パラホルムアルデヒ
ドを溶解させた後、ベンゾグアナミン130.9部
(0.7モル)、メラミン37.8部(0.3モル)を
加え、90℃にて3時間反応を行った。その後、マレイ
ン酸を1.0部仕込み、還流脱水しながら、6時間反応
させた。反応終了後、50%水酸化ナトリウム水溶液
5.0部仕込み、反応液をアルカリ性にして、減圧下
(67×10Pa(50Torr))で濃縮した。終
点は、フラスコ内温度が150℃に達したときとした。
終点と同時にブチルセロソルブを加え加熱残分80%に
なるよう調整した。生成プロピル/ブチルエーテル化ベ
ンゾグアナミン樹脂の量は約は650部であり、粘度は
ガードナー粘度でZであった。 製造例4 撹拌機、還流冷却器及び温度計の付いたフラスコに92
%パラホルム97.8部(3.0モル)、ブタノール1
850.0部(25.0モル)を入れ、パラホルムアル
デヒドを溶解させた後、ベンゾグアナミン168.3部
(0.9モル)、メラミン12.6部(0.1モル)を
加え、90℃にて3時間反応を行った。その後、マレイ
ン酸を1.0部仕込み、還流脱水しながら、6時間反応
させた。反応終了後、50%水酸化ナトリウム水溶液
5.0部仕込み、反応液をアルカリ性にして、減圧下
(67×10Pa(50Torr))で濃縮した。終
点は、フラスコ内温度が150℃に達したときとした。
終点と同時にブチルセロソルブを加え加熱残分80%に
なるよう調整した。生成プロピル/ブチルエーテル化ベ
ンゾグアナミン樹脂の量は約は650部であり、粘度は
ガードナー粘度でZ2であった。
【0025】製造例5(水溶性アクリル樹脂溶液) 撹拌装置付き反応容器にブチルセロソルブ200部を入
れ、窒素気流下120℃に保持する。滴下管よりスチレ
ン60部、エチルアクリレート60部、ブチルアクリレ
ート30部、メチルメタクリレート60部、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート60部、アクリル酸30部及
びアゾビスイソブチロニトリル6部の混合物を約2時間
にわたり滴下し、滴下終了後2時間おきにアゾビスイソ
ブチロニトリル1部を3回添加し、更に2時間反応せし
め、不揮発分60%のアクリル樹脂溶液を得た。その
後、アクリル樹脂溶液にジメチルエタノールアミン37
部とイオン交換水500部を加え、減圧下系内の水を実
質的に留除し、不揮発分約60%のアクリル樹脂水溶液
を得た。
【0026】比較例製造例1 撹拌機、還流冷却器及び温度計の付いたフラスコに92
%パラホルムアルデヒド部326(10.0モル)、メ
タノール960.0部(30.0モル)を入れ、50%
水酸化ナトリウム水溶液を用い、pH9〜10に調整
し、パラホルムアルデヒドを溶解させた後、メラミン1
26.0部(1.0モル)を加え、60℃にて3時間反
応を行った。その後、メタノール640部(20.0モ
ル)、62%硝酸を用い、pH2〜3に調整した後に6
0℃で2時間反応させた。反応終了後、50%水酸化ナ
トリウム水溶液を用い、pH7.5〜8.0に調整し、
反応液をアルカリ性にして、減圧下で濃縮した。終点
は、フラスコ内温度が130℃に達したときときとし
た。終点と同時にブチルソロソルブを加え加熱残分75
%になるよう調整した。生成メチルエーテル化メラミン
樹脂の量は約420部であり、粘度はガードナー粘度で
Z2であった。
【0027】比較製造例2 撹拌機、還流冷却器及び温度計の付いたフラスコにベン
ゾグアナミン187部(1.0モル)、92%パラホル
ムアルデヒド261部(8.0モル)、メタノール96
0部(30.0モル)を入れ、30%水酸化ナトリウム
水溶液でpH10.5に調整した後、70℃にて1時間
反応を行った。反応終了後、冷却し、50%硫酸でpH
1.0に調整し、40℃で40分間反応させた。反応終
了後、50%水酸化ナトリウム水溶液でpH10.0に
調整し、減圧下で濃縮し、メチルエーテル化ベンゾグア
ナミン樹脂を得た。
【0028】上記製造例と比較製造例で得られたアルキ
ルエーテル化アミノ樹脂のトリアジン核1個当りの平均
結合ホルムアルデヒド量(個)、平均アルコキシ基量
(個)、樹脂の数平均分子量(Mn)、重量平均分子量
(Mw)、一核体量について、分析した結果を表1に示
す。なおトリアジン核1個当りの平均結合ホルムアルデ
ヒド量、アルコキシ基は1H−NMR及び合成時の物質
収支により算出した。
【0029】
【表1】 製造例5の水溶性アクリル樹脂液(溶媒;水/ブチルセ
ロソルブ)及びチタン白を表−1に示す配合にて混合、
ロール混練し、調整した。更に、シンナー(組成;ブチ
ルセロソルブ/水=10/90)を添加フォードカップ
♯4で30秒になるよう塗料粘度を調整した。
【0030】塗料を膜厚20〜30μ/Dryになるよ
う、塗膜板(ボンデライト♯144処理鋼板)にスプレ
ー塗装し、室温にて20分間放置した後、160×20
分焼付後、得られた塗膜板の評価結果を表−2に示す。
【0031】塗膜性能の各試験方法は次の通りである。 (1)光沢:60°グロスで測定した。 (2)鉛筆硬度:三菱鉛筆ユニで判定した。 (3)クロスカット:塗膜面をカッターナイフで1mm
の間隔で100個のます目を切り、セロハンテープで引
きはがしたときの残ったます目の数で判定した。 (4)エリクセン値:エリクセン試験機で測定した。 (5)衝撃値:デュポン式衝撃試験器で撃芯1/2イン
チ−500gによりセンチメートルで判定した。 (6)耐レトルト性:130℃、30分間のレトルト処
理後、塗膜面の状態を肉眼で判定した。 ○変化なし △やや侵される ×激しく侵される (7)煙霧性:ブリキ板に塗装後、オーブンにて200
℃で10分間焼付け、発生するヒューミングを観察し
た。 ○ヒューミングの発生が非常に少ない △ヒューミングの発生は少ない ×ヒューミングの発生が非常に多い
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】本発明により、充分な水溶性と低煙霧性
を示し、その硬化塗膜が耐水性、密着性及び可とう性に
優れた水溶性樹脂組成物及びこれに好適に用いられるア
ルキルエーテル化アミノ樹脂が得られた。
フロントページの続き (72)発明者 祐延 正憲 茨城県鹿島郡波崎町大字砂山五番壱 日立 化成工業株式会社山崎事業所内 Fターム(参考) 4J002 BG012 CC221 CF012 GH00 HA04 HA06 4J033 EA02 EA34 EA51 EA62 EB02 EB12 HA08 HA28 HB08 HB09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリアジン核を有する化合物、ホルムア
    ルデヒド及び炭素数3〜6の一価アルコールを反応させ
    て得られるアルキルエーテル化アミノ樹脂において、一
    核体の重量%が60%以上である水性化可能なアルキル
    エーテル化アミノ樹脂。
  2. 【請求項2】 トリアジン核を有する化合物1モルに対
    し、ホルムアルデヒドを2〜8モル及び炭素数3〜6の
    一価アルコールを2〜30モル反応させることを特徴と
    する請求項1記載のアルキルエーテル化アミノ樹脂の製
    造法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のアルキルエーテル化アミ
    ノ樹脂と水溶性又は水分散性樹脂とを含有することを特
    徴とする水溶性樹脂組成物。
JP2002070395A 2002-03-14 2002-03-14 水溶性樹脂組成物 Pending JP2003268063A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002070395A JP2003268063A (ja) 2002-03-14 2002-03-14 水溶性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002070395A JP2003268063A (ja) 2002-03-14 2002-03-14 水溶性樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003268063A true JP2003268063A (ja) 2003-09-25

Family

ID=29200973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002070395A Pending JP2003268063A (ja) 2002-03-14 2002-03-14 水溶性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003268063A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101191027B1 (ko) 수성 아미노 수지 및 그것을 포함하는 수성 열경화성 수지 조성물
JP2003082104A (ja) アクリル樹脂変性アミノ樹脂及び水溶性樹脂組成物
JP3415170B2 (ja) 水溶性樹脂組成物の製造方法
JPH09208821A (ja) 水性塗料用組成物ないしは水性塗料
JP2003268063A (ja) 水溶性樹脂組成物
JP4622245B2 (ja) 塗料用樹脂組成物、該塗料用樹脂組成物を含有してなる塗料及び塗装物
JP2507806B2 (ja) 缶用水性塗料組成物
JPH05320568A (ja) 水性塗料組成物
JP2004051696A (ja) 水溶性樹脂組成物、アルキルエーテル化アミノ樹脂及びその製造法
JP3494256B2 (ja) 水系塗料用樹脂組成物
JP2001064342A (ja) 変性アミノ樹脂及び水溶性樹脂組成物
JP2002097243A (ja) 変性アミノ樹脂、その製造法及び水性樹脂組成物
JP3476026B2 (ja) 水性樹脂およびその製造法ならびに該水性樹脂を含有する水性塗料組成物
JP3580039B2 (ja) 熱硬化型樹脂、およびその利用
JPS6313455B2 (ja)
JPH1149932A (ja) 水溶性樹脂組成物
JPH1149931A (ja) 水溶性樹脂組成物
JPH02238071A (ja) 水系塗料用樹脂組成物及びこれを用いた水系塗料
JPH03250079A (ja) 水性塗料用樹脂組成物及び水性塗料
JPH06346020A (ja) 缶外面水性樹脂組成物
JPH07119385B2 (ja) 水系塗料用樹脂組成物
JPH0320318A (ja) 水希釈性アルキルエーテル化アミノ樹脂の製造法及び水性塗料
JPH1067915A (ja) 水溶性樹脂組成物
JPH0995598A (ja) 水溶性樹脂組成物
JPH06172698A (ja) 水性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050304

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070123

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070522