JPH09208821A - 水性塗料用組成物ないしは水性塗料 - Google Patents
水性塗料用組成物ないしは水性塗料Info
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Abstract
ならびに加工性などにも優れるという、極めて実用性の
高い水性塗料用組成物ならびに水性塗料を提供しようと
することにある。 【解決手段】 それぞれ、ベース樹脂成分としての水性
樹脂中の、たとえば、水酸基とカルボン酸基とかの、他
方の硬化剤成分としての、斬新なる構造を有する特定の
アミノ樹脂と反応性を有する基と、該アミノ樹脂硬化剤
中のアミノ基との間での反応を通して、叙上のような卓
越した効果が発現される。
Description
は4−(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−
2−イル)−ベンゾイックアシッドなる構造を有する、
特定のアミノ樹脂と、此のアミノ樹脂と反応性を有する
基を含む水性樹脂とを含有することから成る水性塗料用
組成物ならびに水性塗料に関し、とりわけ、耐水性、硬
度ならびに加工性などに優れた性質を有するという、極
めて実用性の高い水性塗料用組成物ならびに水性塗料に
関する。
の観点から、たとえば、塗装工程中に排出される有機溶
剤の削減化が要求されており、そのために、従来の溶剤
型塗料から、水性塗料への変換が急ピッチで為されつつ
ある。
塗料に用いられる架橋剤としては、メチル化アミノ樹脂
が、一般的である。
ノ樹脂の水性化手法としては、たとえば、米国特許第
3,464,946号および米国特許3,444,11
4号明細書などに開示されているような、オキシカルボ
ン酸のみを用いるという方法がある。
いう限りは、どうしても、耐水性、加工性ならびに硬度
などが不十分であるという処から、満足すべき性能を持
った、極めて実用性の高い塗料を、ひいては、皮膜(硬
化塗膜)を得るということが出来ない。
術に従う限り、水性塗料は劣るか、水性塗料用組成物へ
の展開には、自ずと制限があるということである。
料用組成物、とりわけ、水性塗料に要求される塗膜諸性
能の向上化のためには、架橋剤として、斬新なるアミノ
樹脂を開発するべきであるということを痛感し、早速な
がら、研究に着手した。
題は、基本的には、硬化性にも優れるし、加えて、とり
わけ、耐水性、加工性ならびに硬度などにも優れるとい
う、極めて有用性の高い、新規アミノ樹脂を、必須の架
橋剤成分として含有することから成る、水性塗料用組成
物ならびに水性塗料を提供するということにある。
前述したような従来型技術における未解決課題に対する
抜本的なる解決策を講ずると同時に、上述したような発
明が解決しようとする課題に照準を合わせて、鋭意、検
討を重ねた結果、2−、3−もしくは4−(4,6−ジ
アミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾ
イックアシッドなる構造を有するという、特定のアミノ
樹脂が、望ましい水溶性物ないしは水分散化物を与える
ということを見出すに及んで、ここに、本発明を完成さ
せるに到った。
れ、構造式[I]
6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−
ベンゾイックアシッドなる構造を有するアミノ樹脂
(A)と、アミノ樹脂(A)と反応性を有する基を含む
水性樹脂(B)とを含有することから成る、水性塗料組
成物を提供しようとするものであるし、
される2−、3−もしくは4−(4,6−ジアミノ−
1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックア
シッドなる構造を有するアミノ樹脂(A)と、アミノ樹
脂(A)と反応性を有する基を含む水性樹脂(B)とを
含有することから成る、水性塗料をも提供しようとする
ものである。
式[I]で示される、これらの2−、3−もしくは4−
(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル)−ベンゾイックアシッドを単独で以て、これを、ホ
ルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデ
ヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒドおよび
グリオキザールよりなる群から選ばれる、少なくとも1
種のアルデヒド化合物(b)と付加縮合せしめると同時
に、1価アルコール(c)でエーテル化せしめるという
ことによって得られるアミノ樹脂(A)と;
(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル)−ベンゾイックアシッドと、尿素、メラミン、ベン
ゾグアナミン、シクロヘキサンカルボグアナミン、ステ
ログアナミンおよびスピログアナミンよりなる群から選
ばれる、少なくとも1種の混合アミノ基含有化合物
(a)と、上掲したようなアルデヒド化合物(b)とを
付加縮合せしめると同時に、1価アルコール(c)でエ
ーテル化せしめるということによって得られるアミノ樹
脂(A)と、該アミノ樹脂(A)と反応性を有する基を
含む水性樹脂(B)とを含有することから成る、それぞ
れ、水性塗料用組成物ならびに水性塗料を提供しようと
するものである。
[I]
6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−
ベンゾイックアシッドなる構造を有するアミノ樹脂
(A)と、此のアミノ樹脂(A)と反応性を有する基を
含む水性樹脂(B)とを含有することから成る、水性塗
料用組成物を請求しているというものであるし、
−、3−もしくは4−(4,6−ジアミノ−1,3,5
−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックアシッドなる
構造を有するアミノ樹脂(A)の10〜80重量部と、
此のアミノ樹脂(A)と反応性を有する基を含む水性樹
脂(B)の20〜90重量部とを含有することから成
る、水性塗料用組成物をも請求しているというものであ
るし、
応性を有する基を含む水性樹脂(B)として、特に、水
酸基とカルボン酸基とを併有した、酸価が約10〜約2
00なる範囲内であり、しかも、水酸基価が約5〜約2
50なる範囲内の水性樹脂を用いることから成る、水性
塗料用組成物をも請求しているというものであるし、
4−(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2
−イル)−ベンゾイックアシッドなる構造を有するアミ
ノ樹脂(A)として、特に、これらの2−、3−もしく
は4−(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−
2−イル)−ベンゾイックアシッドなる構造を有するア
ミノ化合物(a)と、アルデヒド化合物(b)とを付加
縮合せしめると同時に、1価アルコール化合物(c)と
エーテル化反応せしめて得られるものを用いることから
成る、水性塗料用組成物をも請求しているというもので
あるし、
な構造式[I]で示される2−、3−もしくは4−
(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル)−ベンゾイックアシッドなる構造を有するアミノ樹
脂(A)と、此のアミノ樹脂(A)と反応性を有する基
を含む水性樹脂(B)とを含有することから成る、水性
塗料をも請求しているというものであるし、
−、3−もしくは4−(4,6−ジアミノ−1,3,5
−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックアシッドなる
構造を有するアミノ樹脂(A)の10〜80重量部と、
此のアミノ樹脂(A)と反応性を有する基を含む水性樹
脂(B)の20〜90重量部とを含有することを特徴と
する、水性塗料をも請求しているというものであるし、
応性を有する基を含む水性樹脂(B)として、特に、水
酸基とカルボン酸基とを併有した酸価が約10〜約20
0なる範囲内であり、しかも、水酸基価が約5〜約25
0なる範囲の水性樹脂を用いることから成る、水性塗料
をも請求しているというものであるし、
4−(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2
−イル)−ベンゾイックアシッドなる構造を有するアミ
ノ樹脂(A)として、特に、これらの2−、3−もしく
は4−(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−
2−イル)−ベンゾイックアシッドなる構造を有するア
ミノ化合物(a)と、アルデヒド化合物(b)とを付加
縮合せしめると同時に、1価アルコール化合物(c)と
エーテル化反応せしめて得られるものを用いることから
成る、水性塗料をも請求しているというものである。
説明をすることにする。
化合物(a)とは、たとえば、次のような構造式[I]
(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル)−ベンゾイックアシッドを指称し、あるいは此等の
2−、3−もしくは4−(4,6−ジアミノ−1,3,
5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックアシッド
と、尿素、メラミン、ベンゾグアナミン、シクロヘキサ
ンカルボグアナミン、ステログアナミンおよびスピログ
アナミンよりなる群から選ばれる、少なくとも1種の化
合物との、いわゆる混合アミノ基含有化合物を指称する
というものである。
れる、これらの2−、3−もしくは4−(4,6−ジア
ミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイ
ックアシッドという化合物についてではあるが、上記し
たアミノ基含有化合物の合成時における単離が行ない易
いという処から、2−(4,6−ジアミノ−1,3,5
−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックアシッドが、
好ましく使用される。
(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル)−ベンゾイックアシッドを単独で以て使用するか、
あるいは此の2−(4,6−ジアミノ−1,3,5−ト
リアジン−2−イル)−ベンゾイックアシッドと、尿
素、メラミン、ベンゾグアナミン、シクロヘキサンカル
ボグアナミン、ステログアナミンおよびスピログアナミ
ンよりなる群から選ばれる、少なくとも1種の化合物と
の、いわゆる混合アミノ基含有化合物の形で以て使用さ
れる。
したアルデヒド化合物(b)とは、主として、ホルムア
ルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、
プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒドおよびグリオ
キザールよりなる群から選ばれる、少なくとも1種の化
合物を指称するというものである。
亦、コストならびに反応性などの面から、ホルムアルデ
ヒド、パラホルムアルデヒドまたはグリオキザールが、
単独で以て、あるいは其れらの併用の形で以て、好まし
く使用される。
アルコール(c)は、主として、アミノ基を有する化合
物(アミノ基含有化合物)と、アルデヒド基を有する化
合物(アルデヒド化合物)とからの反応生成物を安定化
せしめるというために必要なものであり、
例示するにとどめれば、メチルアルコール、エチルアル
コール、n−プロピルアルコール、イソ(iso−)プ
ロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチル
アルコール、sec−ブタノール、tert−ブチルア
ルコール、n−アミルアルコール、n−オクタノール、
2−エチルヘキシルアルコールもしくはラウリルアルコ
ール、
テル、エチレングリコールモノエチルエーテルもしくは
エチレングリコールモノブチルエーテルあるいはアリル
アルコールなどであるが、それらのいずれもが、通常
は、単独で以て、あるいは併用の形で以て使用される。
ミノ樹脂の架橋性などの面でも、メチルアルコール、n
−ブチルアルコール、イソブチルアルコールおよび/ま
たはイソプロピルアルコールが、特に望ましく使用され
る。
物あるいは水性塗料を構成している、一必須成分たる、
前記したアミノ樹脂(A)を調製するには、公知慣用の
種々の製造方法を利用し採用することが出来る。
(c)に、アルデヒド化合物(b)を加えた形の溶液に
対して、さらに、アミノ基含有化合物(a)を、酸性触
媒の存在下において、約40〜約120℃なる温度で、
約20〜約180分間のあいだ反応せしめ、縮合反応な
らびにエーテル化反応を、同時に行なうというようにし
てもよい。
デヒド化合物(b)を加えた形の溶液に、まず、メラミ
ンまたはベンゾグアナミンを加え、縮合反応およびエー
テル化反応の途中で、此の2−(4,6−ジアミノ−
1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックア
シッドを加えるというようにしてもよい。
脂(A)は、粘度および分子量、ならびにアルコールあ
るいは炭化水素溶剤などによるトレランスなどによりチ
ェックされ、所望のスペック値に達した時点で以て、反
応を終了させるようにするのがよい。
樹脂(A)は、そのままの状態でも利用し適用すること
が出来るけれども、通常は、残存する多量の未反応低級
アルコール分や、当該アミノ樹脂の合成時あるいは水性
化の際において用いている各種の有機溶剤などを除去せ
しめるという目的で以て、まず、加熱操作あるいは減圧
蒸留などの公知慣用の手段により、これらの、いわゆる
除去成分を、水と共沸除去せしめ、次いで、水と容易に
混和し得る有機溶剤を併用するということによって、安
定なる、当該アミノ樹脂(A)の水溶液を得ることが可
能であるし、かくして得られるアミノ樹脂水溶液を利用
し適用することも出来る。
もののみを例示するにとどめれば、C1 〜C4 なる低級
アルコール;またはエチレングリコールモノエチルエー
テル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、
エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレング
リコールモノメチルエーテルもしくはプロピレングリコ
ールモノブチルエーテルの如き、各種の各種エーテル
類;あるいはアセトンまたはメチルエチルケトンの如
き、各種のケトン類などである。
コールという、いわゆる1価アルコール化合物(c)の
うちで、エーテル化に関与しないような、余分のC1 〜
C4なる低級アルコールの存在も、斯かる水性化にとっ
ては、効果的ではあるけれども、上記した水と容易に混
和し得るような有機溶剤とを併用するというようにすれ
ばよく、このようにすることによって、かかる水性化
を、一層、好ましく行なうということが出来る。
ミノ樹脂(A)は、当該アミノ樹脂(A)が、特に、カ
ルボキシル基の導入された形のものであるというような
場合には、次いで、当該樹脂(A)に、水を加えて水性
化せしめるということによって、塗料化に際して好都合
な形の、目的とする水性化アミノ樹脂と為すことも出来
る。
樹脂(A)中に導入されたカルボキシル基を、アルカリ
物質により中和せしめたりするようにしてもよいし、あ
るいは斯かる中和処理を省略するというようにしてもよ
いことは、勿論である。
樹脂(A)中に導入されたカルボキシル基を、アルカリ
物質により中和せしめるということにより、水と容易に
混和し得る有機溶剤の代わりに、水を加えた形での水性
化をも行なうということが出来る。
脂に、攪拌しながら、水を徐々に滴下して行って、転相
乳化せしめるというようにしてもよいし、よく攪拌され
ている水中へ、得られたアミノ樹脂を、徐々に滴下せし
めるというようにししてもよい。
以下の温度において、高速攪拌しながら、水を徐々に滴
下して行って転相乳化せしめるといような方法によるの
が望ましい。
々のホモミキサーまたはホモジナイザーなどによる、機
械的な剪断力を与えるというような方法を併用すること
も出来、そうした場合には、安定なる水性アミノ樹脂を
得る上で以て、特に望ましい処である。
作用せしめるというような方法も、望ましい方法の一つ
である。また、得られたアミノ樹脂を水性化せしめるに
際して、あらかじめ、前記アミノ樹脂(A)に、水と容
易に混和し得る有機溶剤を併用するということは、安定
なるアミノ樹脂水性液を得る上で、一層、望ましい方法
であると言えよう。
脂は、水により、無限大に希釈が可能なものである。
(A)の使用量としては、得られる水性塗料用組成物を
基準として、約10〜約80重量%なる範囲内が適切で
あるし、好ましくは、20〜60重量%なる範囲内が適
切である。
どうしても、架橋密度が大きくなるという結果、塗膜
の、とりわけ、耐水性ならびに硬度などが劣り易くなる
し、一方、約70重量部を超えて余りに多くなるという
場合には、どうしても、塗膜の、とりわけ、可撓性など
が低下し易くなるので、いずれの場合も好ましくない。
用組成物あるいは水性塗料を構成している、一必須成分
たる、前述したようなアミノ樹脂(A)と反応性を有す
る基を含むという、前記した水性樹脂(B)として特に
代表的なるもののみを例示するにとどめれば、その固形
分酸価が約10〜約200なる範囲内であり、しかも、
固形分水酸基価が約5〜約250なる範囲の、種々の水
酸基含有カルボン酸樹脂などである。
水酸基含有カルボン酸樹脂などは、そのいずれもが使用
出来るけれども、そうした水酸基含有カルボン酸樹脂と
して特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、下
記するような、それぞれ、(1)、(2)または(3)
という、典型的なる方法によって得られる形の、ポリエ
ステル樹脂、アクリル樹脂またはエポキシ樹脂などを、
公知慣用の、いわゆる揮発性塩基で以て中和せしめた形
のものなどである。
グリコール、1,3−ブチレングリコール、1,6−ヘ
キサンジオール、ジプロピレングリコール、ネオペンチ
ルグリコールもしくはトリエチレングリコールの如き、
各種の2価アルコール;またはトリメチロールエタン、
トリメチロールプロパン、トリスヒドロキシメチルアミ
ノメタン、ペンタエリスリット、ジペンタエリットもし
くはジグリセリンの如き、2価以上の、各種のアルコー
ルなどをアルコール成分とし、
タル酸、(無水)コハク酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバチン酸、テトラヒドロ(無水)フタル酸、ヘキ
サヒドロ(無水)フタル酸、(無水)ハイミック酸、
(無水)マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、(無水)
トリメリット酸、メチレンジクロヘキセントリカルボン
酸(無水物)または(無水)ピロメリット酸の如き、各
種の多価カルボン酸ないしは其れらの無水物を、酸成分
として、
息香酸やtert−ブチル安息香酸などの一塩基酸をも
酸成分として、縮合せしめるということにより得られる
形のオイルフリー・ポリエステル樹脂などをはじめ、さ
らには、ヒマシ油、脱水ヒマシ油、桐油、サフラワー
油、大豆油、アマニ油、トール油またはヤシ油などのよ
うな油成分、あるいは其れらの脂肪酸類のうちの1種な
いしは2種以上の混合物である油脂成分を、上掲した酸
成分およびアルコール成分に加えての、都合、三成分の
反応を通して得られる形のアルキッド樹脂などである
し、
るポリエステル樹脂に対して、ビニル系樹脂、就中、ア
クリル樹脂をグラフト化重合せしめるというによって、
いわゆるグラフト変性化せしめた形の、いわゆるグラフ
ト変性ポリエステル樹脂などであるし、
クリレート、β−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、β−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、β
−ヒドロキシアミル(メタ)アクリレートもしくはβ−
ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレートの如き、各種
の水酸基含有ビニル系モノマーとを、(メタ)アクリル
酸、マレイン酸もしくはフマル酸の如き、各種のカルボ
キシル基含有ビニル系モノマーとを、主体的に用いて、
重合可能なるビニル系モノマーとして特に代表的なる、
たとえば、(メタ)アクリル酸エチル〔エチル(メタ)
アクリレート〕、(メタ)アクリル酸ブチル〔ブチル
(メタ)アクリレート〕、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル〔2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート〕、アク
リル酸シクロヘキシル〔シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート〕もしくはメタクリル酸メチルの如き、各種の
(メタ)アクリル酸アルキルエステル;
N−(イソブトキシメチル)アクリルアミドもしくはN
−(ブトキシメチル)アクリルアミドの如き、各種のN
−アルコキシアルキル置換アミド含有ビニル系モノマ
ー;スチレン、ビニルトルエンもしくはα−メチルスチ
レンの如き、各種の芳香族ビニル系モノマーなどをも用
いて、
て得られる、大約5,000以上の、好ましくは、約
5,000〜約30,000なる範囲内の数平均分子量
を有するビニル系共重合体、就中、アクリル樹脂などで
あるし、
ーテル、ビスフェノールAジ−β−メチル−ジグリシジ
ルエーテル、テトラヒドロキシフェニルメタンテトラグ
リシジルエーテル、ノボラック・グリシジルエーテルも
しくはビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物
のジグリシジルエーテルの如き、各種のジグリシジルエ
ーテル型エポキシ樹脂に、
タル酸、アジピン酸、テトラヒドロ(無水)フタル酸、
(無水)トリメリット酸もしくは(無水)ピロメリット
酸の如き、各種の多価カルボン酸類を付加反応せしめる
ということによって得られる、大約500以上の、好ま
しくは、約500〜約5,000なる範囲内の数平均分
子量を有するエポキシ樹脂などである。
ン酸樹脂を水性化せしめるために必要とされる、いわゆ
る揮発性塩基として特に代表的なもののみを例示するに
とどめれば、モノエタノールアミン、ジメチルアミン、
ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールア
ミン、ジエチルエタノールアミン、ジメチルエタノール
アミンもしくはモルホリンの如き、各種の有機アミンな
どである。
は、通常、水酸基含有カルボン酸樹脂のカルボン酸を、
少なくとも部分的に中和せしめるに足る量であればよい
ことは、勿論である。
ノ樹脂(A)と反応性を有する基を含むという、当該水
性樹脂(B)は、その固形分酸価が約10〜200なる
範囲内であり、しかも、その固形分水酸基価が約5〜約
250なる範囲内の樹脂が適切であり、それぞれ、上記
酸価が約10未満であるというような場合には、どうし
ても、水性化が劣り易くなるし、一方、約250を超え
て余りに高くなるというような場合には、どうしても、
耐水性が劣り易くなるし、
うような場合には、どうしても、架橋密度が低くなり、
ひいては、得られる塗膜の、とりわけ、硬度ならびに耐
水性などが劣り易くなるし、一方、250を超えて余り
に高くなるというような場合には、どうしても、塗膜
の、とりわけ、可撓性などが劣り易くなるので、いずれ
の場合も好ましくない。
むという、当該水性樹脂の使用量としては、得られる水
性塗料用組成物を基準として、約20〜約90重量%範
囲内が、好ましくは、30〜85重量%なる範囲内が適
切である。
には、塗膜の、とりわけ、可撓性などが劣り易くなる
し、一方、約85重量%を超えて余りに高くなるという
ような場合には、どうしても、塗膜の、とりわけ、硬度
などが低下し易くなるので、いずれの場合も好ましくな
い。
に、たとえば、前述したようにして調製される、いわゆ
る水性化アミノ樹脂をも含有している形の水性塗料に
は、必要に応じて、さらに、いわゆる硬化助剤たる、ア
ミン類でブロック化せしめた形の酸触媒として特に代表
的なる、たとえば、p−トルエンベンゼンスルホン酸、
ドデシルベンゼンスルホン酸またはジノニルナフタレン
ジスルホン酸などを、樹脂固形分100重量部に対し
て、約0.1〜約1重量部なる範囲内で添加することが
出来、このようにすることによって塗料化せしめるとい
うようにすればよい。
剤;消泡剤;あるいは潤滑剤のような、公知慣用の種々
の添加剤類などを添加せしめるということも出来る。さ
らには亦、顔料類を練肉して塗料化せしめるということ
も出来る。
物ならびに水性塗料は、たとえば、浸漬法、刷毛塗り
法、スプレー塗装法またはロール塗装法などのような、
公知慣用の種々の方法により塗装することが出来るし、
その際に用いられる、いわゆる被塗物基材として特に代
表的なるもののみを例示するにとどめれば、木、紙、繊
維、プラスチック、セラミックス、無機質セメント基
材、鉄または非鉄金属などの各種の基材などであるが、
こうした種々の基材の表面に塗装されて、優れた諸性能
を付与せしめるということが出来る。
用組成物ならびに水性塗料は、共に、通常、約100〜
約250℃なる温度で、5秒間から約30分間という加
熱条件で焼き付けを行なうということにより、諸性能に
優れた硬化塗膜を形成化せしめることが出来る。
例および比較例により、一層、具体的に説明をすること
にするが、本発明の技術的思想を逸脱しない限り、本発
明は、決して、これらの例示例のみに、限定されるとい
うものではない。以下において、部および%は、特に断
りの無い限り、すべて重量基準であるものとする。
3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックアシッ
ドの調製例〕 冷却管、温度計および撹拌装置を備えた、ガラス製の反
応容器に、水酸化カリウムの28部を、50℃で以て、
1,300部のジメチルスルホキシドに溶解せしめると
共に、この溶液に、フタロニトリルの128部およびジ
シアンジアミドの84部を仕込んで、それらの混合物
を、85℃において、3時間のあいだ加熱せしめてか
ら、水の225部をも仕込み、ここに生成したベンゾニ
トリルグアナミンを吸引濾過せしめた。
トリルグアナミンを、水の1,200部およびメタノー
ル1,200部を用いて洗浄せしめ、100℃で以て乾
燥せしめた。
ゾニトリルグアナミンを、1,300部のジメチルスル
ホキシドに溶解させ、メチルスルホン酸の2部を仕込ん
で、それらの混合物を、85℃において、5時間のあい
だ加熱せしめたのち、水の225部を加えて、ここに生
成した安息香酸グアナミンを吸引濾過せしめた。
ノールの1,200部を用いて洗浄せしめ、100℃で
以て乾燥せしめた処、融点が250℃なる2−(4,6
−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベ
ンゾイックアシッドの224部が得られた。
つ口フラスコに、製造例1で得られた2−(4,6−ジ
アミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾ
イックアシッドの231部と、「コーエイホルミット
B」[広栄化学工業(株)製の、ヘミホルマール溶液の
商品名であって、ホルムアルデヒド/n−ブタノール/
水=4/5/1(重量部比)なる組成のもの]の240
部と、n−ブタノールの210部とを仕込み、撹拌しな
がら加熱して、反応温度を90℃にするべく昇温した
処、同温度に到達してから、10分間で以て、反応溶液
は均一となった。
反応を継続せしめてから、沸騰状態で脱水しながら、3
時間のあいだ反応を行なったのち、ジメチルエタノール
アミンにより、pHを8.0に調整せしめ、未反応ホル
ムアルデヒド、n−ブタノールおよび水を、減圧下(8
0mm水銀)において、不揮発分が70%となるまで留
去せしめ、エチレングリコールモノブチルエーテルの5
5.0部で希釈せしめた。
/2時間)が60.5%なる、目的とする樹脂の溶液を
得た。
ー粘度(以下同様)はW−Xであったし、ガードナー法
による色数(以下同様)は1以下であった。以下、これ
をアミノ樹脂(A−1)と略記する。
に、製造例1で得られた2−(4,6−ジアミノ−1,
3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックアシッ
ドの231部、92%ホルムアルデヒドの97.8部お
よびメタノールの320部を仕込み、撹拌しながら加熱
して、反応温度を70℃にするべく昇温した。
にして、反応溶液は均一となった。さらに、3時間のあ
いだ、此の温度で反応を継続させてから、ジメチルエタ
ノールアミンにより、pHを8.0に調整せしめ、未反
応ホルムアルデヒド、メタノールおよび水を、減圧下
(80mm水銀)で、不揮発分が98%となるまで留去
せしめたのち、エチレングリコールモノブチルエーテル
の149.3部で希釈せしめた。
/2時間)が60.3%なる、淡黄色の目的樹脂の溶液
を得た。此の樹脂溶液の、粘度はG−Hで、かつ、色数
は1以下であった。以下、これをアミノ樹脂(A−2)
と略記する。
つ口フラスコに、製造例1で得られた2−(4,6−ジ
アミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾ
イックアシッドの69.3部およびメラミンの88.2
部と、「コーエイホルミットB」の352部と、n−ブ
タノールの210部とを仕込み、撹拌しながら加熱して
行き、反応温度を90℃にするべく昇温して、同温度に
到達後、10分間で以て、反応溶液は均一となった。
反応を継続せしめてから、沸騰状態で脱水しながら、3
時間のあいだ反応を行なって、ジメチルエタノールアミ
ンにより、pHを8.0に調整せしめ、未反応ホルムア
ルデヒド、n−ブタノールおよび水を、減圧下(80m
m水銀)で、不揮発分が70%となるまで留去せしめた
のち、エチレングリコールモノブチルエーテルの40.
0部で希釈せしめた。
/2時間)が60.1%なる、目的とする樹脂の溶液を
得た。
色数は1以下であった。以下、これをアミノ樹脂(A−
3)と略記する。
に、製造例1で得られた2−(4,6−ジアミノ−1,
3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックアシッ
ドの80.8部およびメラミン81.9部と、92%ホ
ルムアルデヒドの161.4部およびメタノールの32
0部とを仕込んで、撹拌しながら加熱して行き、反応温
度を70℃にするべく昇温した。
て、反応溶液は均一となった。さらに、3時間のあい
だ、此の温度で反応を継続させてから、ジメチルエタノ
ールアミンにより、pHを8.0に調整せしめ、未反応
ホルムアルデヒド、メタノールおよび水を、減圧下(8
0mm水銀)で、不揮発分が97%となるまで留去せし
めたのち、エチレングリコールモノブチルエーテルの1
20.8部で希釈せしめた。
/2時間)が60.8%なる、淡黄色の目的樹脂の溶液
を得た。此の樹脂溶液の、それぞれ、粘度はJ−Kであ
り、かつ、色数は1以下であった。以下、これをアミノ
樹脂(A−4)と略記する。
つ口フラスコに、製造例1で得られた2−(4,6−ジ
アミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾ
イックアシッドの69.3部と、ベンゾグアナミンの1
30.9部と、「コーエイホルミットB」の240部
と、n−ブタノールの210部とを仕込んで、撹拌しな
がら加熱して行き、反応温度を90℃にするべく昇温し
て、同温度に到達後10分にして、反応溶液は均一とな
った。
反応を継続せしめてから、沸騰状態で脱水しながら、4
時間のあいだ反応を行なって、ジメチルエタノールアミ
ンにより、pHを8.0に調整せしめ、未反応ホルムア
ルデヒド、n−ブタノールおよび水を、減圧下(80m
m水銀)で、不揮発分が70%となるまで留去せしめ
た。
ーテルの47.0部で希釈せしめ、析出した塩類を濾別
せしめるということによって、不揮発分が60.3%
で、粘度がO−Pで、かつ、色数が1以下なる、目的と
する樹脂の溶液を得た。以下、これをアミノ樹脂(A−
5)と略記する。
に、製造例1で得られた2−(4,6−ジアミノ−1,
3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックアシッ
ドの80.9部およびベンゾグアナミン121.6部
と、92%ホルムアルデヒドの97.8部およびメタノ
ールの320部とを仕込み、ジメチルエタノールアミン
により、pHを6.5に調整せしめ、撹拌しながら加熱
して、反応温度を90℃にするべく昇温をし、同温度に
到達後10分にして、反応溶液は均一となった。
行なった。その後は、ジメチルエタノールアミンによ
り、pHを8.0に調整せしめ、減圧下で、不揮発分が
98%となるまで、メタノール、ホルムアルデヒドおよ
び水を溜去せしめた。
ーテルの120.1部で希釈せしめ、析出した塩類を濾
別せしめた処、不揮発分が60.3%で、粘度がG−H
で、かつ、色数が1以下なる、目的とする樹脂の溶液を
得た。以下、これをアミノ樹脂(A−6)と略記する。
製例) 水追い出し式冷却管、撹拌装置および温度計を備えた4
つ口フラスコに、メラミンの126部、「コーエイホル
ミットB」の374部およびn−ブタノールの257部
を仕込んで、50%燐酸により、pHを6.0に調整せ
しめ、撹拌しながら加熱して行き、反応温度としての9
0℃にまで昇温した。
て、反応溶液は均一となった。さらに、1時間のあい
だ、同温度において反応を継続せしめてから、沸騰状態
で脱水しながら、6時間のあいだ反応を行なって、未反
応ホルムアルデヒド、n−ブタノールおよび水を、減圧
下(80mm水銀)で、不揮発分が70%となるまで留
去せしめ、エチレングリコールモノブチルエーテルの4
4.5部で希釈せしめるということにより、不揮発分が
60.3%で、粘度がR−Sで、かつ、色数が1以下と
いう、目的とする樹脂の溶液を得た。以下、これをブチ
ル化メラミン樹脂(x−1)と略記する。
製例) 冷却管、撹拌装置および温度計を備えた4つ口フラスコ
に、メラミンの126部と、92%ホルムアルデヒドの
195.6部およびメタノールの384部とを仕込み、
5N−水酸化ナトリウムにより、pHを10.0に調整
せしめ、撹拌しながら加熱して行き、反応温度を70℃
にするべく昇温をし、同温度に到達後、10分間で以
て、反応溶液は均一となった。
チロール化反応を行なってから、50%硫酸により、p
Hを3.0に調整せしめ、70℃で、4時間に及ぶエー
テル化反応を行なった。その後は、pHを7.0に調整
せしめてから、減圧下で、メタノール、ホルムアルデヒ
ドおよび水を溜去せしめた。
ーテルの120.0部で希釈せしめ、析出した塩類を濾
別せしめるということによって、不揮発分が60.3%
で、粘度がH−Iで、かつ、色数が1以下なる、メチル
化メラミン樹脂を得た。以下、これをメチル化メラミン
樹脂(x−2)と略記する。
樹脂の調製例) 水追い出し式冷却管、撹拌装置および温度計を備えた4
つ口フラスコに、ベンゾグアナミンの187部と、「コ
ーエイホルミットB」の225部と、n−ブタノールの
184部とを仕込んで、50%燐酸により、pHを6.
0に調整せしめてから、撹拌しながら加熱して行って、
反応温度を90℃にするべく昇温をし、同温度に到達
後、10分間で以て、反応溶液は均一となった。
反応を継続せしめてから、沸騰状態で脱水しながら、6
時間のあいだ反応を行なって、未反応ホルムアルデヒ
ド、n−ブタノールおよび水を、減圧下(80mm水
銀)で、不揮発分が70%となるまで留去せしめ、エチ
レングリコールモノブチルエーテルの44.5部で希釈
せしめ、析出した塩類を濾別せしめるということによっ
て、不揮発分が60.3%で、粘度がM−Nで、かつ、
色数が1以下なる、ブチルエーテル化されたベンゾグア
ナミン樹脂を得た。以下、これをブチル化ベンゾグアナ
ミン樹脂(x−3)と略記する。
樹脂の調製例) 攪拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入管を備
えた反応容器に、メタノールの320.0部、80%パ
ラホルムアルデヒドの187.5部およびベンゾグアナ
ミンの187.0部を仕込んでから、5N−水酸化ナト
リウムで以て、pHを10.0に調整せしめて、70℃
にまで昇温した。
チロール化反応を行なってから、50%硫酸で以て、p
Hを3.0に調整せしめ、70℃で、4時間に及ぶエー
テル化反応を行なった。しかるのち、5N−水酸化ナト
リウムで以て、pHを7.0に調整せしめてから、減圧
下で、メタノール、ホルムアルデヒドおよび水を溜去せ
しめた。
ーテルの124.0部により希釈せしめ、析出した塩類
を濾別せしめるということによって、不揮発分が60.
3%で、粘度がE−Fで、かつ、色数が1以下なる、メ
チルエーテル化されたベンゾグアナミン樹脂を得た。以
下、これをメチル化ベンゾグアナミン樹脂(x−4)と
略記する。
下槽を備えた反応容器に、エチレングリコールモノイソ
プロピルエーテルの450部を仕込んで、120℃にま
で昇温した。
リル酸エチルの87.0部、アクリル酸n−ブチルの8
7.0部、スチレンの75.0部、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレートの30.0部およびアクリル酸の2
1.0部と、過酸化ベンゾイルの18.0部とからなる
混合物を、4時間かけて連続滴下した。
チルパーオキサイドの3.0部を添加して、さらに、2
時間のあいだ反応を続行せしめた。次いで、かくして得
られた樹脂溶液より、減圧下で、380.0部の溶剤を
溜去せしめてから、N,N−ジメチルエタノールアミン
の20.0部で以て中和せしめた。
めるということによって、不揮発分が50.6%で、か
つ、酸価が26.5なる、アクリル樹脂の水溶液を得
た。以下、これをアクリル樹脂(B−1)と略記する。
例) 攪拌機、温度計、還流冷却器、窒素ガス導入管、精溜管
およびデカンターを備えた反応容器に、無水トリメリッ
ト酸の92.2部、無水フタル酸の79.9部、アジピ
ン酸の26.3部およびネオペンチルグリコールの18
7.2部を仕込んで、160℃にまで加熱して、内容物
を溶融せしめた。
去しながら、2時間をかけて、190℃にまで昇温させ
た。さらに、同温度で、反応を続行せしめ、酸価が5
3.0となった処で、160℃にまで冷却して、エチレ
ングリコールモノブチルエーテルの73.5部を加え
た。
ジメチルエタノールアミンの28.5部で以て中和せし
め、さらに、水の238.0部で希釈せしめるというこ
とによって、不揮発分が50.3%で、かつ、酸価が2
6.7なる、ポリエステル樹脂の水溶液を得た。以下、
これをポリエステル樹脂(B−2)と略記する。
−1)の60.0部と、エチレングリコールモノブチル
エーテルの2.2部と、水の4.5部と、p−トルエン
スルホン酸の0.1部とを混合せしめるということによ
って、不揮発分が50%なるクリヤー塗料を調製した。
0.0部に対して、「タイペーク CR−93」[石原
産業(株)製の、酸化チタンの商品名]の25部となる
ような配合比率において、三本ロールにより練肉せしめ
るということによって分散ペーストの55.0部と、ア
ミノ樹脂(A−1)の16.7部と、エチレングリコー
ルモノブチルエーテルの28.3部と、p−トルエンス
ルホン酸の0.1部とを混合せしめることによって、不
揮発分が50%なるチタン含有塗料を調製した。
が、それぞれ、第1表(1)および第1表(2)に示す
ような配合比率となるように変更した以外は、実施例1
と同様にして、各種の塗料を調製した。
も、重量部数を意味するものとする。
が、第1表(3)に示すような配合割合となるように変
更した以外は、実施例1と同様にして、対照用の、各種
の塗料を調製した。
も、重量部数を意味するものとする。
られた、それぞれの塗料について、下記するような要領
で以て、塗膜諸物性の試験ならびに塗料の貯蔵安定性の
試験を行なうということによって、評価判定をした。そ
れらの結果を、まとめて、第2表に示す。
は、次の通りである。
mmなるブリキ板上に、乾燥後の膜厚が5〜7マイクロ
・メートル(μm)となるようにして、バー・コーター
により、それぞれの塗料を、各別に塗布せしめ、180
℃において、10分間という条件で以て加熱乾燥を行な
い、次いで、かくして得られたテスト・パネルを、以下
に記述するような、種々の試験に供した。
0.23mmなるブリキ板上に、乾燥後の膜厚が10〜
15μmとなるように、バー・コーターを用いて、前記
のそれぞれの塗料を塗布せしめ、200℃において、1
分間という条件で以て加熱乾燥を行なった。
ルについて、塗膜の光沢の評価判定を行なったのちに、
引き続いて、それぞれのクリヤー塗料を、上記の場合と
同様の膜厚となるように塗布せしめ、200℃におい
て、1分間という条件で以て加熱乾燥を行なって種々の
テスト・パネルを作成し、以下に記述するような、種々
の試験に供した。
に、30分間のあいだ浸漬したのちの、塗膜の状態を、
目視により評価判定した。
びに試験法(B)の結果を、併せて、表示した。
テスト・パネルを、25℃の温度で、5%食塩水中に浸
漬せしめ、クロス・カット部からの、それぞれ、錆また
はフクレが、片幅3mmに達するまでの時間を測定する
ということによって、評価判定をした。
テスト・パネルを、JIS Z−2371に準拠した塩
水噴霧試験を行なって、クロス・カット部からの、それ
ぞれ、錆またはフクレが、片幅3mmに達するまでの時
間を測定するということによって、評価判定をした。
たオートクレーブ中に、テスト・パネルを、30分間の
あいだ放置したのちの、塗膜の状態を、目視により評価
判定した。
れ、次に示すような、試験法(C)ならびに試験法
(D)に基づく評価判定を行なって、それらの結果を、
併せて、表示した。
価判定を行なった。すなわち、クロス・カット部から
の、錆またはフクレが、片幅3mmに達するまで、25
℃の温度で、5%食塩水中に浸漬したテスト・パネル、
ならびにクロス・カット部からの、錆またはフクレが、
片幅3mmに達するまで、塩水噴霧試験を行なったテス
ト・パネルについて、室温での鉛筆引っかき値を測定す
るということによって、評価判定をした。
様の評価判定をした。すなわち、高圧スチームで以て1
30℃にまで昇温したオートクレーブ中に、30分間の
あいだ放置したのちのテスト・パネルについて、室温で
の鉛筆引っかき値、ならびに80℃の湯中に浸漬した状
態での鉛筆引っかき値を測定するということによって、
評価判定をした。
ン衝撃試験(荷重=500g、撃芯=1/2インチ)な
らびにエリクセン試験(6.0mm)を、次のようにし
て、試験法(E)ならびに試験法(F)に基づく評価判
定を行なって、それらの結果を、併せて、表示した。
価判定を行なった。すなわち、クロス・カット部から
の、錆またはフクレが、片幅3mmに達するまで、25
℃の温度で、5%食塩水中に浸漬したテスト・パネル、
ならびにクロス・カット部からの、錆またはフクレが、
片幅3mmに達するまで、塩水噴霧試験を行なったテス
ト・パネルについて、デュポン衝撃試験ならびにエリク
セン試験を行ない、塗膜の表面の割れを観察するという
ことによって、評価判定をした。
様の評価判定を行なった。すなわち、高圧スチームで以
て130℃に昇温したオートクレーブ中に、30分間の
あいだ放置したのちのテスト・パネルについて、デュポ
ン衝撃試験ならびにエリクセン試験を行ない、塗膜の表
面の割れを観察するということによって、評価判定をし
た。
パネルを、目視により評価判定した。
・パネルを、目視により評価判定した。
度において、30日間のあいだ貯蔵したのちの、塗料の
状態ならびに粘度の変化などにより、種々の角度から、
評価判定をした。
定の基準は、次の通りである。
料は、とりわけ、硬化性などにも優れるし、加えて、と
りわけ、耐水性、加工性ならびに硬度などにも優れると
いう、極めて有用性の高い、新規アミノ樹脂を必須の架
橋剤成分として含んで成る、水性塗料用組成物を提供す
ることが出来る。
性塗料
1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックア
シッドなる構造を有するアミノ樹脂(A)と、此のアミ
ノ樹脂(A)と反応性を有する基を含む水性樹脂(B)
とを含有することを特徴とする、水性塗料用組成物ない
しは水性塗料。
1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックア
シッドと、尿素、メラミン、ベンゾグアナミン、シクロ
ヘキサンカルボグアナミン、ステログアナミンおよびス
ピログアナミンよりなる群から選ばれる、少なくとも1
種の化合物とを用いて得られるアミノ樹脂(A)と、此
のアミノ樹脂(A)と反応性を有する基を含む水性樹脂
(B)とを含有することを特徴とする、水性塗料用組成
物ないしは水性塗料。
1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックア
シッドなる構造を有するアミノ樹脂(A)の10〜80
重量部と、此のアミノ樹脂(A)と反応性を有する基を
含む水性樹脂(B)の20〜90重量部とを含有するこ
とを特徴とする、水性塗料用組成物ないしは水性塗料。
1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックア
シッドと、尿素、メラミン、ベンゾグアナミン、シクロ
ヘキサンカルボグアナミン、ステログアナミンおよびス
ピログアナミンよりなる群から選ばれる、少なくとも1
種の化合物とを用いて得られるアミノ樹脂(A)の10
〜80重量部と、此のアミノ樹脂(A)と反応性を有す
る基を含む水性樹脂(B)の20〜90重量部とを含有
することを特徴とする、水性塗料用組成物ないしは水性
塗料。
4−(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2
−イル)−ベンゾイックアシッドなる構造を有する、特
定のアミノ樹脂と、此のアミノ樹脂と反応性を有する基
を含む水性樹脂とを含有することから成る水性塗料用組
成物ないしは水性塗料に関し、とりわけ、耐水性、硬度
ならびに加工性などに優れた性質を有するという、極め
て実用性の高い水性塗料用組成物ないしは水性塗料に関
する。
術に従う限りは、どうしても、水性塗料は疎か、該水性
塗料用の組成物(つまり、水性塗料用組成物)への展開
には、自ずと制限があるということである。
題は、基本的には、硬化性にも優れるし、加えて、とり
わけ、耐水性、加工性ならびに硬度などにも優れるとい
う、極めて実用性の高い、新規アミノ樹脂を、必須の構
成成分として含有することから成る、水性塗料用組成物
ないしはを提供しようとすることにある。
前述したような従来型技術における未解決課題に対する
抜本的なる解決策を講ずると同時に、上述したような発
明が解決しようとする課題に照準を合わせて、鋭意、検
討を重ねた結果、2−、3−または4−(4,6−ジア
ミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイ
ックアシッドなる構造を有する、特定のアミノ樹脂が、
望ましい水溶性物ないしは水分散物を与えるということ
を見出すに及んで、ここに、本発明を完成させるに到っ
た。
−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベ
ンゾイックアシッドなる構造を有するアミノ樹脂(A)
と、此のアミノ樹脂(A)と反応性を有する基を含む水
性樹脂(B)とを含有することから成る、特定の水性塗
料用組成物ないしは水性塗料を提供しようとするもので
あるし、
される2−、3−または4−(4,6−ジアミノ−1,
3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックアシッ
ドと、尿素、メラミン、ベンゾグアナミン、シクロヘキ
サンカルボグアナミン、ステログアナミンおよびスピロ
グアナミンよりなる群から選ばれる、少なくとも1種の
化合物とを用いて得られるアミノ樹脂(A)と、此のア
ミノ樹脂(A)と反応性を有する基を含む水性樹脂
(B)とを含有することから成る、特定の水性塗料用組
成物ないしは水性塗料をも提供しようとするものであ
る。
ような構造式[I]で示される、これらの2−、3−ま
たは4−(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン
−2−イル)−ベンゾイックアシッドを単独で以て、こ
れらを、各別に、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデ
ヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブチ
ルアルデヒドおよびグリオキザールよりなる群から選ば
れる、少なくとも1種のアルデヒド化合物(b)と付加
縮合せしめると同時に、1価アルコール化合物(c)で
エーテル化反応せしめるということによって得られるア
ミノ樹脂(A);あるいは此等の2−、3−または4−
(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル)−ベンゾイックアシッドと、尿素、メラミン、ベン
ゾグアナミン、シクロヘキサンカルボグアナミン、ステ
ログアナミンおよびスピログアナミンよりなる群から選
ばれる、少なくとも1種の化合物とを用いて得られるア
ミノ化合物(a)と、
付加縮合せしめると同時に、1価アルコール化合物
(c)でエーテル化反応せしめるということによって得
られるアミノ樹脂(A)と、該アミノ樹脂(A)と反応
性を有する基を含む水性樹脂(B)とを含有することか
ら成る、特定の水性塗料用組成物ないしは水性塗料を提
供しようとするものである。
−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベ
ンゾイックアシッドなる構造を有するアミノ樹脂(A)
と、該アミノ樹脂(A)と反応性を有する基を含む水性
樹脂(B)とを含有することから成る、特定の水性塗料
用組成物ないしは水性塗料を請求しているというもので
あるし、
これらの2−、3−または4−(4,6−ジアミノ−
1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックア
シッドと、尿素、メラミン、ベンゾグアナミン、シクロ
ヘキサンカルボグアナミン、ステログアナミンおよびス
ピログアナミンよりなる群から選ばれる、少なくとも1
種の化合物との混合物(以下、これらを総称して、混合
アミノ基含有ないしは混合アミノ基含有系ともいう。)
を用いて得られるアミノ樹脂(A)と、該アミノ樹脂
(A)と反応性を有する基を含む水性樹脂(B)とを含
有することから成る、特定の水性塗料用組成物ないしは
水性塗料をも請求しているというものであるし、
それぞれ、2−、3−または4−(4,6−ジアミノ−
1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックア
シッドなる構造を有するアミノ樹脂(A)の10〜80
重量部と、該アミノ樹脂(A)と反応性を有する基を含
む水性樹脂(B)の20〜90重量部とを含有すること
から成る、特定の水性塗料用組成物ないしは水性塗料を
も請求しているというものであるし、
それぞれ、2−、3−または4−(4,6−ジアミノ−
1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックア
シッドと、尿素、メラミン、ベンゾグアナミン、シクロ
ヘキサンカルボグアナミン、ステログアナミンおよびス
ピログアナミンよりなる群から選ばれる、少なくとも1
種の化合物との、いわゆる混合アミノ基含有化合物ない
しは混合アミノ基含有系化合物を用いて得られるアミノ
樹脂(A)の10〜80重量部と、該アミノ樹脂(A)
と反応性を有する基を含む水性樹脂(B)の20〜90
重量部とを含有することから成る、特定の水性塗料用組
成物ないしは水性塗料をも請求しているというものであ
るし、
それぞれ、2−、3−または4−(4,6−ジアミノ−
1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックア
シッドなる構造を有するアミノ樹脂(A)が、これらの
2−、3−または4−(4,6−ジアミノ−1,3,5
−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックアシッドなる
構造を有するアミノ化合物(a)と、アルデヒド化合物
(b)と付加縮合せしめると同時に、1価アルコール化
合物(c)でエーテル化反応せしめるということによっ
て得られるという形の特定の化合物を用いることから成
る、水性塗料用組成物ないしは水性塗料をも請求してい
るというものであるし、
それぞれ、2−、3−または4−(4,6−ジアミノ−
1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックア
シッドと、尿素、メラミン、ベンゾグアナミン、シクロ
ヘキサンカルボグアナミン、ステログアナミンおよびス
ピログアナミンよりなる群から選ばれる、少なくとも1
種の化合物との、いわゆる混合アミノ基含有化合物ない
しは混合アミノ基含有系化合物を用いて得られるアミノ
樹脂(A)が、
ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベン
ゾイックアシッドと、尿素、メラミン、ベンゾグアナミ
ン、シクロヘキサンカルボグアナミン、ステログアナミ
ンおよびスピログアナミンよりなる群から選ばれる、少
なくとも1種のとの、いわゆる混合アミノ基含有化合物
ないしは混合アミノ基含有系化合物を用いて得られるア
ミノ化合物(a)と、アルデヒド化合物(b)と付加縮
合せしめると同時に、1価アルコール化合物(c)でエ
ーテル化反応せしめるということによって得られるとい
う形の特定の化合物を用いることから成る、水性塗料用
組成物ないしは水性塗料をも請求しているというもので
あるし、
応性を有する基を含む水性樹脂(B)として、特に、水
酸基とカルボン酸基とを併有した、酸価が約10〜約2
00なる範囲内であり、しかも、水酸基価が約5〜約2
50なる範囲内のものであるという特定の水性樹脂をを
用いることから成る、水性塗料用組成物ないしは水性塗
料をも請求しているというものである。
ミノ化合物ないしは(混合)アミノ基含有化合物(a)
とは、たとえば、次のような構造式[I]
たは4−(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン
−2−イル)−ベンゾイックアシッドを指称するという
ものであり、あるいは此等の2−、3−または4−
(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル)−ベンゾイックアシッドと、尿素、メラミン、ベン
ゾグアナミン、シクロヘキサンカルボグアナミン、ステ
ログアナミンおよびスピログアナミンよりなる群から選
ばれる、少なくとも1種の化合物との、いわゆる混合ア
ミノ基含有化合物ないしは混合アミノ基含有系化合物を
指称し、総称するというものである。
れる、これらの2−、3−または4−(4,6−ジアミ
ノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイッ
クアシッドという化合物についてではあるが、上記した
混合アミノ基含有化合物ないしは混合アミノ基含有系化
合物の合成時における単離が行ない易いという処から
も、2−(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン
−2−イル)−ベンゾイックアシッドの使用が、特に望
ましい。
脂(A)とは、2−、3−または4−(4,6−ジアミ
ノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイッ
クアシッドなる構造を有するという形の化合物と、アル
デヒド化合物(b)とを付加縮合せしめると同時に、1
価アルコール化合物(c)でエーテル化反応せしめると
いうことによって得られるという形の化合物を指称して
いるし、
−または4−(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリア
ジン−2−イル)−ベンゾイックアシッドと、尿素、メ
ラミン、ベンゾグアナミン、シクロヘキサンカルボグア
ナミン、ステログアナミンおよびスピログアナミンより
なる群から選ばれる、少なくとも1種の化合物との、い
わゆる混合アミノ基含有化合物ないしは混合アミノ基含
有系化合物を用いた形のアミノ化合物(a)と、アルデ
ヒド化合物(b)とを付加縮合せしめると同時に、1価
アルコール化合物(c)でエーテル化反応せしめるとい
うことによって得られるという形の化合物をも指称して
いるものである。
いしは水性塗料を調製するに当たって用いられる、前記
したアルデヒド化合物(b)とは、主として、ホルムア
ルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、
プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒドおよびグリオ
キザールよりなる群から選ばれる、少なくとも1種の化
合物を指称するというものであるが、当該アルデヒド化
合物(b)なる成分も亦、コストならびに反応性などの
面から、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒドまた
はグリオキザールが、単独で以て、あるいは其れらの併
用の形で以て、好ましく使用される。
いしは水性塗料を調製するに当たって用いられる、前記
した1価アルコール化合物(c)は、主として、分子中
にアミノ基を有する形の化合物(つまり、アミノ化合
物)と、アルデヒド基を有する化合物(つまり、アルデ
ヒド化合物)とからの反応生成物を安定化せしめるとい
うために必要なるものであり、それらのうちでも特に代
表的なるもののみを例示するにとどめれば、メチルアル
コール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、
イソ(iso−)プロピルアルコール、n−ブチルアル
コール、イソブチルアルコール、sec−ブタノール、
tert−ブチルアルコール、n−アミルアルコール、
n−オクチルアルコール、2−エチルヘキシルアルコー
ルもしくはラウリルアルコール、
脂(A)は、勿論、そのままの状態でも利用し適用する
ことが出来るけれども、通常は、残存する多量の未反応
低級アルコール分や、当該アミノ樹脂(A)の合成時あ
るいは水性化の際において用いているような各種の有機
溶剤などを除去せしめるという目的で以て、まず、加熱
操作あるいは減圧蒸留などのような、公知慣用の種々の
手段により、これらの、いわゆる除去成分を、水と共沸
除去せしめ、次いで、水と容易に混和し得る有機溶剤を
併用するということによって、安定なる、当該アミノ樹
脂(A)の溶液を得ることが可能であるし、かくして得
られるアミノ樹脂溶液を利用し適用することも出来る。
どうしても、架橋密度が小さくなるという結果、塗膜
の、とりわけ、耐水性ならびに硬度などが劣り易くなる
し、一方、約80重量%を超えて余りに多くなるという
ような場合には、どうしても、塗膜の、とりわけ、可撓
性などが低下し易くなるので、いずれの場合も好ましく
ない。
どうしても、塗膜の、とりわけ、可撓性などが劣り易く
なるし、一方、約90重量%を超えて余りに高くなると
いうような場合には、どうしても、塗膜の、とりわけ、
硬度などが低下し易くなるので、いずれの場合も好まし
くない。
3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックアシッ
ドの調製例〕 本例は、単に、2−(4,6−ジアミノ−1,3,5−
トリアジン−2−イル)−ベンゾイックアシッドの調製
例として、唯一の該化合物のみを取り扱ってはいるけれ
ども、それは、此の2−(4,6−ジアミノ−1,3,
5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックアシッドそ
れ自体の単離が行ない易いというものであるためであっ
て、該化合物のみの調製例しか示していない、という理
由だけで、その他の異性体である、それぞれ、3−また
は4−(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−
2−イル)−ベンゾイックアシッドなる構造を有するア
ミノ化合物の調製が、決して為し得ないということでは
なく、唯々、此の2−(4,6−ジアミノ−1,3,5
−トリアジン−2−イル)−ベンゾイックアシッドで以
て、他の異性体をも代表させているのであるということ
を理解されたい。冷却管、温度計および撹拌装置を備え
た、ガラス製の反応容器に、水酸化カリウムの28部
を、50℃で以て、1,300部のジメチルスルホキシ
ドに溶解せしめると共に、この溶液に、o−ジニトリル
ベンゼンの128部およびジシアンジアミドの84部を
仕込んで、それらの混合物を、85℃において、3時間
のあいだ加熱せしめてから、水の225部をも仕込み、
ここに生成した2−(4,6−ジアミノ−1,3,5−
トリアジン−2−イル)−ベンゾニトリルグアナミンを
吸引濾過せしめた。
(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル)−ベンゾニトリルを、1,300部のジメチルスル
ホキシドに溶解し、そこへ、メチルスルホン酸の2部を
仕込んで、それらの混合物を、85℃において、5時間
のあいだ加熱せしめたのち、水の225部を加えて、こ
こに生成した2−(4,6−ジアミノ−1,3,5−ト
リアジン−2−イル)−ベンゾイックアシッドを吸引濾
過せしめた。
ーテルの47.0部で希釈せしめるということによっ
て、不揮発分が60.3%で、粘度がO−Pで、かつ、
色数が1以下なる、目的とする樹脂の溶液を得た。以
下、これをアミノ樹脂(A−5)と略記する。
エタノールアミンの28.5部で以て中和せしめ、さら
に、水の238.0部希釈せしめるということによっ
て、不揮発分が50.3%で、かつ、酸価が26.7な
る、ポリエステル樹脂の水溶液を得た。以下、これをポ
リエステル樹脂(B−2)と略記する。
(B−1)の60.0部と、エチレングリコールモノブ
チルエーテルの2.2部と、水の4.5部と、p−トル
エンスルホン酸の0.1部とを混合せしめるということ
によって、不揮発分が50%なるクリヤー塗料を調製し
た。
30.0部に対して、「タイペークCR−93」[石原
産業(株)製の、酸化チタンの商品名]の25部となる
ような配合比率において、三本ロールにより練肉せしめ
るということによって得られた分散ペーストの55.0
部と、アミノ樹脂(A−1)の16.7部と、エチレン
グリコールモノブチルエーテルの28.3部と、p−ト
ルエンスルホン酸の0.1部とを混合せしめるというこ
とによって、不揮発分が50%なるチタン含有塗料を調
製した。
が、それぞれ、第1表(1)に示すような配合割合とな
るように変更した以外は、実施例1と同様にして、各種
の塗料を調製した。
が、それぞれ、第1表(2)に示すような配合割合とな
るように変更した以外は、実施例1と同様にして、対照
用の、各種の塗料を調製した。
れた、それぞれの塗料について、下記するような要領で
以て、塗膜諸物性の試験ならびに塗料の貯蔵安定性の試
験を行なうということによって、多角的に、評価判定し
た。それらの結果を、まとめて、第2表に示す。
Claims (8)
- 【請求項1】 構造式[I] 【化1】 で示される2−、3−もしくは4−(4,6−ジアミノ
−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイック
アシッドなる構造を有するアミノ樹脂(A)と、此のア
ミノ樹脂(A)と反応性を有する基を含む水性樹脂
(B)とを含有することを特徴とする、水性塗料用組成
物。 - 【請求項2】 構造式[I] 【化2】 で示される2−、3−もしくは4−(4,6−ジアミノ
−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイック
アシッドなる構造を有するアミノ樹脂(A)の10〜8
0重量部と、此のアミノ樹脂(A)と反応性を有する基
を含む水性樹脂(B)の20〜90重量部とを含有する
ことを特徴とする、水性塗料用組成物。 - 【請求項3】 前記した、アミノ樹脂(A)と反応性を
有する基を含む水性樹脂(B)が、水酸基とカルボン酸
基とを併有した、酸価が約10〜約200なる範囲内で
あり、しかも、水酸基価が約5〜約250なる範囲内の
水性樹脂である、請求項1または2に記載の水性塗料用
組成物。 - 【請求項4】 前記した、2−、3−もしくは4−
(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル)−ベンゾイックアシッドなる構造を有するアミノ樹
脂(A)が、これらの2−、3−もしくは4−(4,6
−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベ
ンゾイックアシッドなる構造を有するアミノ化合物
(a)と、アルデヒド化合物(b)とを付加縮合せしめ
ると同時に、1価アルコール化合物(c)とエーテル化
反応せしめて得られるものである、請求項1〜3のいず
れかに記載の水性塗料用組成物。 - 【請求項5】 構造式[I] 【化3】 で示される2−、3−もしくは4−(4,6−ジアミノ
−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイック
アシッドなる構造を有するアミノ樹脂(A)と、此のア
ミノ樹脂(A)と反応性を有する基を含む水性樹脂
(B)とを含有することを特徴とする、水性塗料。 - 【請求項6】 構造式[I] 【化4】 で示される2−、3−もしくは4−(4,6−ジアミノ
−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベンゾイック
アシッドなる構造を有するアミノ樹脂(A)の10〜8
0重量部と、此のアミノ樹脂(A)と反応性を有する基
を含む水性樹脂(B)の20〜90重量部とを含有する
ことを特徴とする、水性塗料。 - 【請求項7】 前記した、アミノ樹脂(A)と反応性を
有する基を含む水性樹脂(B)が、水酸基とカルボン酸
基とを併有した酸価が約10〜約200なる範囲内であ
り、しかも、水酸基価が約5〜約250なる範囲の水性
樹脂である、請求項5または6に記載の水性塗料。 - 【請求項8】 前記した、2−、3−もしくは4−
(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル)−ベンゾイックアシッドなる構造を有するアミノ樹
脂(A)が、これらの2−、3−もしくは4−(4,6
−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−ベ
ンゾイックアシッドなる構造を有するアミノ化合物
(a)と、アルデヒド化合物(b)とを付加縮合せしめ
ると同時に、1価アルコール化合物(c)とエーテル化
反応せしめて得られるものである、請求項5〜7のいず
れかに記載の水性塗料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01390696A JP3760215B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 水性塗料用組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09208821A true JPH09208821A (ja) | 1997-08-12 |
JP3760215B2 JP3760215B2 (ja) | 2006-03-29 |
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---|---|---|---|
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