JP2003266951A - 感熱記録体 - Google Patents
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Abstract
の保存性に優れ、しかも耐地肌カブリ性に優れた感熱記
録体を提供することにある。 【解決手段】 支持体上に、ロイコ染料、呈色剤および
保存性改良剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録体
において、上記の課題を解決するための一つの手段とし
て、感熱記録層中に、ロイコ染料とイソシアネート化合
物の高分子化反応によ得られるポリウレア樹脂などの疎
水性樹脂との複合微粒子を含有させ、保存性改良剤とし
て4,4’−ビス〔(4−メチル−3−フェノキシカル
ボニルアミノフェニル)ウレイド〕ジフェニルスルホン
および2,2−ビス〔4−(4−メチル−3−フェニル
ウレイドフェニル)アミノカルボニルオキシフェニル〕
プロパンから選ばれる少なくとも一種を用いるものであ
る。
Description
剤との発色反応を利用した感熱記録体に関するものであ
る。
した感熱記録体は、比較的安価であり、しかも感熱記録
体に記録するための記録機器がコンパクトで、かつその
保守も容易であるため、ファクシミリ、ワードプロセッ
サー、各種計算機、ビデオ用、医療画像およびその他の
用途の記録媒体として、幅広い分野において使用されて
いる。
ば銀塩写真並みの記録画質、記録部の保存性、および未
記録部の透明性に優れた感熱記録体の要望がある。
に、ロイコ染料と疎水性樹脂とからなる複合微粒子を含
有させることにより、記録部の保存性と未記録部の透明
性に優れた感熱記録材料が特開平11−34503号公
報に記載され、記録部の保存性に優れた呈色剤としてウ
レアウレタン化合物を用いた感熱記録材料がWO00/140
58号公報に記載され、さらに記録部の保存性を高めるた
めに、ロイコ染料と疎水性樹脂とからなる複合微粒子と
特定の保存性改良剤とを併用した感熱記録材料が特開平
10−278429号公報、特開平10−305664
号公報、特開平11−301120号公報に記載されて
いるが、より透明性、記録部の保存性、耐地肌カブリ性
に優れた感熱記録体が要望されている。
高湿条件下に長時間曝されても、記録部の保存性に優
れ、しかも耐地肌カブリ性に優れた感熱記録体を提供す
ることにある。
料、呈色剤および保存性改良剤を含有する感熱記録層を
有する感熱記録体において、上記の課題を解決するため
の一つの手段として、感熱記録層中に、ロイコ染料と疎
水性樹脂との複合微粒子を含有させ、保存性改良剤とし
て4,4’−ビス〔(4−メチル−3−フェノキシカル
ボニルアミノフェニル)ウレイド〕ジフェニルスルホン
および2,2−ビス〔4−(4−メチル−3−フェニル
ウレイドフェニル)アミノカルボニルオキシフェニル〕
プロパンから選ばれる少なくとも一種を用いるものであ
る。
複合微粒子は、例えばロイコ染料と疎水性イソシアネー
ト化合物、および必要により液体の疎水性有機溶媒とか
らなる溶液を乳化分散した後、疎水性イソシアネート化
合物を高分子化反応して得られるポリウレアまたはポリ
ウレア−ポリウレタンとロイコ染料との複合微粒子。
性モノマーとからなる溶液を乳化分散した後、付加重合
性モノマーを高分子化反応して得られる樹脂とロイコ染
料との複合微粒子などが挙げられる。
レアまたはポリウレア−ポリウレタンが記録感度、記録
走行性に優れ好ましい。特に、複合微粒子中には、液体
の疎水性有機溶媒を含有していないことが圧力カブリの
点から望ましい。
〜2.0μm程度が好ましく、また保存性改良剤として
使用される4,4’−ビス〔(4−メチル−3−フェノ
キシカルボニルアミノフェニル)ウレイド〕ジフェニル
スルホンおよび2,2−ビス〔4−(4−メチル−3−
フェニルウレイドフェニル)アミノカルボニルオキシフ
ェニル〕プロパンから選ばれる少なくとも一種(以下、
特定の保存性改良剤と称する)の平均粒子径としては
0.1〜0.6μm程度が好ましい。
存性改良剤とを併用することにより、記録部の保存安定
性が高まり、しかも支持体としてヘイズ値が10以下の
透明フイルムを用いた場合、容易に、感熱記録体のヘイ
ズ値を60以下できる効果が得られる。
存性改良剤の含有比率としては特に限定されないが、感
熱記録層に対して複合微粒子はは10〜60質量%程度
が好ましく、また特定の保存性改良剤は5〜50質量%
程度が好ましい。
ては、例えばトリフェニルメタン系、ジフェニルメタン
系、チアジン系、スピロ系、ラクタム系、フルオラン系
などのロイコ染料が好ましく使用できる。かかるロイコ
染料は、呈色剤との接触において、それぞれ固有の発色
色調を与えるもので、その発色色調は、黒、赤、赤紫、
オレンジ、青、緑、黄色と多岐にわたっている。
いることにより、複合微粒子中のロイコ染料濃度をより
高められる効果が得られる。かかる複合微粒子中のロイ
コ染料の合計比率としては、複合微粒子に対して30〜
60質量%程度が好ましい。
調のロイコ染料を二種以上使用することにより、特に発
色色調の異なるロイコ染料の少なくとも一種が、呈色剤
との発色において、その発色のL*a*b*表色系(光
源はD65)のa*値がプラス値のものと、他のロイコ
染料のa*値がマイナス値であるものとを併用すること
により、色味のない黒色を得られる。かかるロイコ染料
の一種は、発色色調が黒色発色のものが好ましい。
つても、少し発色色調は変わるが、本質的にはa*値が
プラス値になるかマイナス値になるかは使用するロイコ
染料によって支配される。
ては、例えば下記の発色体が近赤外領域に強い吸収を有
するものが挙げられる。また、a*値がプラス値になる
ロイコ染料としては、例えば下記の黒色発色するロイコ
染料が挙げられる。
イコ染料としては、例えば3−〔2,2−ビス(1−エ
チル−2−メチルインドール−3−イル)ビニル〕−3
−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリド、3,3’
−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)
−4−アザフタリド、3,3−ビス〔1−(4−メトキ
シフェニル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)エ
チレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラクロロフ
タリド、3,3−ビス〔1−(4−メトキシフェニル)
−1−(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イ
ル〕−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3−
〔p−(p−アニリノアニリノ)アニリノ〕−6−メチ
ル−7−クロロフルオラン、3−〔p−(p−ジメチル
アミノアニリノ)アニリノ〕−6−メチル−7−クロロ
フルオラン、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレ
ン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノ)フタ
リド、ビス(p−ジメチルアミノスチリル)−p−トリ
ルスルホニルメタン、3−〔p−(p−ジメチルアミノ
アニリノ)アニリノ〕−6−メチルフルオラン、3−ジ
(n−ペンチル)アミノ−6,8,8−トリメチル−
8,9−ジヒドロ−(3,2,e)ピリドフルオラン、
3−ジ(n−ブチル)アミノ−6,8,8−トリメチル
−8,9−ジヒドロ−(3,2,e)ピリドフルオラ
ン、3−〔1,1−ビス(p−ジエチルアミノフェニ
ル)エチレン−2−イル〕−6−ジメチルアミノフタリ
ド、および3−(p−n−ブチルアミノアニリノ)−6
−メチル−7−クロロフルオランなどを挙げることがで
きる。
3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチ
ルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−(m−メチルアニリノ)フルオラン、3−
(N−イソアミル−N−エチルアミノ)−7−(o−ク
ロロアニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−ト
ルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−エチル−N−2−テトラヒドロフルフリルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−イソア
ミル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン、3−(N−n−ヘキシル−N−エチルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−〔N
−(3−エトキシプロピル)−N−エチルアミノ)−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−〔N−(3−
エトキシプロピル)−N−メチルアミノ)−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−
(2−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ−n−ブチ
ルアミノ−7−(2−クロロアニリノ)フルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2,6−ジメチ
ルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−(2,4−ジメチルアニリノ)フルオラン、
2,4−ジメチル−6−(4−ジメチルアミノアニリ
ノ)フルオラン、および3−(N−シクロヘキシル−N
−メチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン等をあげることができる。
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2
−メチルフェニル)−3−(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(1−エチル
−2−メチルインドール−3−イル)−3−(4−ジエ
チルアミノ−2−メチルフェニル)−4−アザフタリ
ド、3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリド、
3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)
−3−(2−メチル−4−ジエチルアミノフェニル)−
4−アザフタリド、3−(1−エチル−2−メチルイン
ドール−3−イル)−3−(2−エトキシ−4−ジエチ
ルアミノフェニル)−4−アザフタリド、3−(1−エ
チル−2−メチルインドール−3−イル)−3−(2−
n−ヘキシルオキシ−4−ジエチルアミノフェニル)−
4−アザフタリド、および3−ジフェニルアミノ−6−
ジフェニルアミノフルオランなどを挙げることができ
る。
3−(N−エチル−N−n−ヘキシルアミノ)−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジ
ルアミノフルオラン、3,3−ビス(4−ジエチルアミ
ノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、3−
(N−エチル−N−p−トリルアミノ)−7−(N−フ
ェニル−N−メチルアミノ)フルオラン、3−〔p−
(p−アニリノアニリノ)アニリノ〕−6−メチル−7
−クロロフルオラン、および3,6−ビス(ジメチルア
ミノ)フルオレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチ
ルアミノ)フタリドなどを挙げることができる。
3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−アニ
リノラクタム、3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオ
ラン−γ−(p−ニトロ)アニリノラクタム、3−ジメ
チルアミノ−7−ブロモフルオラン、3−ジエチルアミ
ノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6、7−ジメチルフルオラン、3−ジエチル
アミノ−7,8−ベンゾフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−(N−エ
チル−N−トリルアミノ)−7−メチルフルオラン、3
−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−7,8−ベ
ンゾフルオラン、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロ
ロフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−7,8−
ベンゾフルオラン、3−トリルアミノ−7−メチルフル
オラン、2−(N−プロピオニルアニリノ)−3−メチ
ル−6−ジ−n−ブチルアミノフルオラン、2−(N−
ベンジルアニリノ)−3−メチル−6−ジ(n−ブチ
ル)アミノフルオラン、2−(N−アリルアニリノ)−
3−メチル−6−ジ(n−ブチル)アミノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−フェノキシフルオラン、3−
(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−7−フェノキ
シフルオラン、および3,3’−ビス(1−n−ブチル
−2−メチルインドール−3−イル)フタリドなどをあ
げることができる。
3,6−ジメトキシフルオラン、および1−(4−n−
ドデシルオキシ−3−メトキシフェニル)−2−(2−
キノリル)エチレンなどがある。
果を阻害しない範囲で疎水性樹脂を含まない平均粒子径
0.2〜2.0μm程度の固体状のロイコ染料微粒子を
用いることができる。この場合のロイコ染料も、上記の
ロイコ染料と同様のものを用いることができる。
要に応じて紫外線吸収剤、酸化防止剤、油溶性蛍光染
料、離型剤の他、感熱記録体で知られているような増感
剤等が添加されていてもよい。このような添加物は、常
温で固体であることが好ましいが、液体であってもよ
い。特に、紫外線吸収剤やヒンダードフェノール系の酸
化防止剤が好ましい。
ニルスルホニル)フェノール、2,4−ジ(フェニルス
ルホニル)−5−メチルフェノール、2,4−ビス(4
−メチルフェニルスルホニル)フェノール、4,4’−
ジヒドロキシジフェニルメタン、4,4’−イソプロピ
リデンジフェノール、4,4’−ジヒドロキシジフェニ
ルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン、3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキ
シジフェニルスルホンなどのフェノール性化合物、N−
p−トルエンスルホニル−N'−3−(p−トルエンス
ルホニルオキシ)フェニルウレア、ブチル4−(p−ト
ルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ベンゾエー
ト、4,4'−ビス(p−トリルスルホニルアミノカル
ボニルアミノ)ジフェニルメタンなどのスルホニルウレ
ア化合物、3−ベンジルサリチル酸亜鉛、3−(α−メ
チルベンジル)サリチル酸亜鉛、3,5−ジ−tert
−ブチルサリチル酸亜鉛などの芳香族カルボン酸の亜鉛
塩などが挙げられる。
ニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスル
ホンおよび3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロキ
シジフェニルスルホンから選ばれる少なくとも一種と特
定の保存性改良剤とを併用することにより、記録部の保
存性により優れた効果が得られる。
含有されるが、本発明の所望の効果を損なわない限りに
おいて、他の保存性改良剤を併用することもできる。
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シ
クロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチル
フェニル)ブタン、1,1−ビス(2−メチル−4−ヒ
ドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、
4,4’−〔1,4−フェニレンビス(1−メチルエチ
リデン)〕ビスフェノール、4,4’−〔1,3−フェ
ニレンビス(1−メチルエチリデン)〕ビスフェノール
などのヒンダードフェノール系化合物、4−ベンジルオ
キシフェニル−4’−(2−メチル−2,3−エポキシ
プロピルオキシ)フェニルスルホン、4−(2−メチル
−1,2−エポキシエチル)ジフェニルスルホン、およ
び4−(2−エチル−1,2−エポキシエチル)ジフェ
ニルスルホンなどのエポキシ系化合物、1,3,5−ト
リス(2,6−ジメチルベンジル−3−ヒドロキシ−4
−tert−ブチル)イソシアヌル酸などのイソシアヌ
ル酸系化合物などが挙げられる。
比で、1:1〜1:10程度、好ましくは1:3〜1:
8程度である。
層中に含有される増感剤としては、例えばステアリン酸
アミド、ステアリン酸メチレンビスアミド、ステアリン
酸エチレンビスアミド、ジ(p−メトキシフェノキシエ
チル)エーテル、1,2−ジフェノキシエタン、1,2
−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス
(4−メチルフェノキシ)エタン、1,2ジ(4−メト
キシフェノキシ)エタン、1,2ジ(4−クロロフェノ
キシ)エタン、1,2−ジ(m−トリルオキシ)エタ
ン、2−ナフチルベンジルエーテル、1−(2−ナフチ
ルオキシ)2−フェノキシエタン、1,2−ビス(3,
4−ジメチルフェニル)エタン、1,3−ジ(ナフチル
オキシ)プロパン、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フ
ェニル、アジピン酸ジ−o−クロルベンジル、シュウ酸
ジベンジル、シュウ酸ジ−p−メチルベンジル、シュウ
酸ジ−p−クロルベンジル、テレフタル酸ジベンジル、
m−ターフェニル、ジフェニルスルホン、ベンゾフェノ
ンなどをあげることができる。
して3〜40質量%程度である。
合微粒子、呈色剤、特定の保存性改良剤、接着剤、およ
び必要により他の保存性改良剤、増感剤、助剤などとを
混合攪拌して調製された感熱記録層用塗液を透明フイル
ム、上質紙、合成紙などの支持体の一方の面に乾燥後の
塗布量が3〜30g/m2程度となるように塗布乾燥し
て形成される。
しては、例えば完全ケン化ポリビニルアルコール、部分
ケン化ポリビニルアルコール、ケイ素変性ポリビニルア
ルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、ジア
セトンアクリルアミド変性ポリビニルアルコール、アセ
トアセチル変性ポリビニルアルコール、酸化デンプン、
ヒドロキシメチルセルロース、カゼインなどの水溶性接
着剤、並びに酢酸ビニル樹脂系ラテックス、ウレタン樹
脂系ラテックス、アクリル樹脂系ラテックス、スチレン
−ブタジエン樹脂系ラテックスなどの水分散性接着剤を
あげることができる。
ム、炭酸マグネシウム、カオリン、タルク、焼成カオリ
ン、無定形シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アル
ミニウム、硫酸バリウム、尿素−ホルマリン樹脂フィラ
ーなどの顔料類、グリオキザール、アジピン酸ジヒドラ
ジド、ホウ酸、ホウ砂、ポリアミドアミン・エピクロル
ヒドリン樹脂などの架橋剤類、パラフィンワックス、カ
ルナバロウワックス、マイクロクリスタリンワックス、
ポリオレフィンワックス、およびポリエチレンワックス
などのワックス類、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カ
ルシウム、ステアリン酸アルミニウムなどの滑剤類、界
面活性剤類、有色染料類、有色顔料類、および蛍光染料
類などが挙げられる。
ブリ性、耐薬品性を高めるために成膜性を有する樹脂を
主成分とする保護層を設けることにより、さらに感熱記
録体の透明性が高められる効果が得られる。
熱記録層中の接着剤が使用される。更に、保護層中には
感熱記録層に含有される顔料類、架橋剤類、ワックス
類、滑剤類などを使用することもできる。
脂溶液、必要により顔料類、架橋剤類、ワックス類、滑
剤類などと共に混合攪拌して調製された保護層用塗液を
乾燥後の塗工量が0.5〜10g/m2程度となるよう
に感熱記録層上に塗布乾燥して形成される。
は、スロットダイ法、スライドビード法、カーテン法、
エアーナイフ法、ブレード法、グラビア法、ロールコー
ター法、スプレー法、ディップ法、バー法、およびエク
ストルージョン法などの既知の塗布方法のいずれを利用
してもよい。
設けられていない面上、あるいは支持体と感熱記録層の
間に磁気記録層を設けたり、支持体と感熱記録層との間
に記録感度を高めるために有機中空粒子を主成分とする
下塗り層を設けたり、支持体の裏面側に粘着剤、再湿接
着剤、ディレードタック型の粘着剤を主成分とする層を
設けたり、あるいは支持体の裏面を利用して、これに熱
転写用紙、インクジェット用紙、ノーカーボン用紙、静
電記録用紙、ゼログラフィー用紙としての機能を付与
し、両面記録が可能な記録紙とすることもできる。もち
ろん両面感熱記録体とすることもできる。
ール防止を目的とした塗工層、プリンター内での搬送性
を目的とした塗工層等、各種の目的の塗工層を設けるこ
とが可能であり、二種類以上の機能を有する塗工層を設
けることも可能である。
ソフトカレンダーなどの既知の平滑化方法を用いて平滑
化処理することは、その発色感度を高める事に効果があ
る。感熱記録面を、カレンダーの金属ロールおよび弾性
ロールのいずれに当てて処理してもよい。
るが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
なお、特に断わらない限り、「部」および「%」はそれ
ぞれ「質量部」および「質量%」を示す。
リノフルオラン(ロイコ染料a)115質量部、3−ジ
エチルアミノ−6、7−ジメチルフルオラン(ロイコ染
料b)50質量部、3−〔2,2−ビス(1−エチル−
2−メチルインドール−3−イル)ビニル〕−3−(4
−ジエチルアミノフェニル)フタリド(ロイコ染料c)
12質量部および3,3’−ビス(4−ジエチルアミノ
−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド(ロイコ
染料d)23質量部、紫外線吸収剤として2−ヒドロキ
シ−4−オクチルオキシベンゾフェノン50質量部、イ
ソシアネート化合物としてジシクロヘキシルメタン−
4,4’−ジイソシアネート110質量部およびm−テ
トラメチルキシリレンジイソシアネート110質量部と
を共に150℃に加熱溶融し、溶液(イ)を得る。
レ製、商標:PVA−217EE)85部と界面活性剤
としてアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加
物(日信化学製、商標:オルフィンE1010)5部を
含む水溶液1000部中に徐々に添加し、ホモジナイザ
ーを用い、回転数12000rpmの攪拌によって乳化
分散液(ロ)を得た。
ミン化合物(油化シェルエポキシ製、商標:エピキュア
T)25部を水225部に溶解した水溶液を加え、7
5℃に昇温し、7時間の重合反応を行ない、複合微粒子
の平均粒子径が0.8μmのA液を得た。なお、反応後
のA液の濃度が27%となるように水で調整した。
ン35部、ポリビニルアルコール(商品名:PVA−2
03、クラレ社製)の25%水溶液20部、天然油脂系
消泡剤の2%エマルション5部、ジオクチルスルホコハ
ク酸ナトリウム塩の5%水溶液5部および水35部から
なる組成物を、横型サンドミル(アイメックス社製、ウ
ルトラビスコミル(UVX2))にて、平均粒子径が
0.3μmになるまで粉砕して、B液を得た。
ニルアミノフェニルウレイド)〕ジフェニルスルホン3
5部、ポリビニルアルコール(商品名:PVA−20
3、クラレ社製)の25%水溶液20部、天然油脂系消
泡剤の2%エマルション5部、ジオクチルスルホコハク
酸ナトリウム塩の5%水溶液5部および水35部からな
る組成物を、横型サンドミル(アイメックス社製、ウル
トラビスコミル(UVX2))にて、平均粒子径が0.
3μmになるまで粉砕して、C液を得た。
アルコール(商品名:PVA235、クラレ社製)の7
%水溶液26部、スチレン−ブタジエン系ラテックス
(商品名:スマーテックスPA9281、固形分48
%、日本エイアンドエル社製)80部、紫外線吸収剤ポ
リマー(商品名:NKポリマーPUVA−400、固形
分40%、新中村化学社製)10部、アジピン酸ジヒド
ラジドの5%水溶液20部、水80部からなる組成物を
混合攪拌して感熱記録層用塗液を得た。
ゴーセファイマーZ320、日本合成化学工業社製)の
10%水溶液630部、コロイダルシリカ(商品名:ス
ノーテックスOL、固形分20%、日産化学社製)30
部、平均粒子径0.8μmのカオリンの50%分散液5
0部、ステアリン酸亜鉛の水分散物(商品名:L−11
1、固形分20%、中京油脂社製)30部、ステアリル
リン酸カリウムの水分散物(商品名:ウーポール180
0、固形分10%、松本油脂社製)5部、ジオクチルス
ルホコハク酸ナトリウム塩の10%水溶液10部、天然
油脂系消泡剤の5%エマルション6部、カリミョウバン
の5%水溶液10部、ホウ酸の3%水溶液75部および
水150部からなる組成物を混合攪拌して保護層用塗液
を得た。
(商品名:帝人テトロンフィルム HPE、帝人デュポ
ンフィルム社製)の一方の面に、感熱層用塗液と保護層
用塗液をそれぞれ乾燥後の塗工量が25g/m2、4g
/m2となるように順次塗布乾燥して感熱記録層と保護
層を設け、感熱記録体を得た。
メチル−3−フェノキシカルボニルアミノフェニルウレ
イド)〕ジフェニルスルホン35部の代わりに、2,2
−ビス〔4−(4−メチル−3−フェニルウレイドフェ
ニル)アミノカルボニルオキシフェニル〕プロパン35
部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を
得た。
メチル−3−フェノキシカルボニルアミノフェニルウレ
イド)〕ジフェニルスルホン35部の代わりに、4,
4’−ビス〔(4−メチル−3−フェノキシカルボニル
アミノフェニルウレイド)〕ジフェニルスルホン20部
および2,2−ビス〔4−(4−メチル−3−フェニル
ウレイドフェニル)アミノカルボニルオキシフェニル〕
プロパン15部を用いた以外は、実施例1と同様にして
感熱記録体を得た。
ジフェニルスルホンの代わりに2,4’−ジヒドロキシ
ジフェニルスルホンを用いた以外は、実施例1と同様に
して感熱記録体を得た。
ジフェニルスルホンの代わりに3,3’−ジアリル−
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンを用いた以
外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
ジフェニルスルホンの代わりに4−ヒドロキシ−4’−
イソプロポキシジフェニルスルホンを用いた以外は、実
施例1と同様にして感熱記録体を得た。
(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)ビニ
ル〕−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリド1
2質量部および3,3’−ビス(4−ジエチルアミノ−
2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド23部の代
わりに、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン35質量部を用いた以外は、実
施例1と同様にして感熱記録体を得た。
が1.8μmとなるようにホモジナイザーの回転数と乳
化時間を調整した以外は、実施例1と同様にして感熱記
録体を得た。
が2.5μmとなるようにホモジナイザーの回転数と乳
化時間を調整した以外は、実施例1と同様にして感熱記
録体を得た。
平均粒子径が0.8μmとなるように粉砕した以外は、
実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
0部の代わりに、下記のD液30部を用いた以外は、実
施例1と同様にして感熱記録体を作成した。
(D液)の調製 3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン115質量部、3−ジエチルアミノ−
6、7−ジメチルフルオラン50質量部、3−〔2,2
−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)ビニル〕−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フ
タリド12質量部および3,3’−ビス(4−ジエチル
アミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド2
3質量部、ポリビニルアルコール(商品名:PVA−2
03、クラレ社製)の25%水溶液150部、天然油脂
系消泡剤の2%エマルション50部、ジオクチルスルホ
コハク酸ナトリウム塩の5%水溶液80部および水10
0部からなる組成物を、横型サンドミル(アイメックス
社製、ウルトラビスコミル(UVX2))にて、平均粒
子径が0.8μmになるまで粉砕して、D液を得た。
部の代わりにB液20部を用いた以外は、実施例1と同
様にして感熱記録体を得た。
5部代わりに、C液115部を用いた以外は、実施例1
と同様にして感熱記録体を得た。
ては、以下の評価試験を行い、その結果を表1および表
2に記載されている。
リンター(商品名:NP1660、CODONICS社
製)を用いて17階調パターンの記録をない、未記録
部、記録濃度1.2〜1.6程度(中間調部)、および
最高濃度部の透過濃度をマクベス透過濃度計(TR−9
27型、マクベス社製)のビジュアルモードにて測定し
た。
0℃、90%RHの環境条件下で7日間処理した。地肌
部、中間調部、最高濃度部での環境試験前と環境試験後
の印字濃度を測定して、変化を見た。
録体の感熱プリンター(商品名:NP1660、COD
ONICS社製)を用いて17階調パターンの記録を行
い、蛍光灯、白熱灯の各光源下における記録部の透過光
での色調を目視にて評価した。
イズメーター(東京電色製)を用いて測定した。
(A液)に調製において、ロイコ染料a、ロイコ染料
b、ロイコ料cおよびロイコ染料dからなる混合染料2
00部の代わりに、ロイコ染料a、ロイコ染料b、ロイ
コ染料cまたはロイコ染料dのみの単一染料200部を
用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を作製
し、得られた感熱記録体を160℃(10秒間)の熱板
にて発色させ、発色部のa*値のプラス、マイナスを大
塚電子社製のMCPD3000を用いて測定した。
−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、ロイコ染料bは3−ジエチルアミノ−6、7−ジ
メチルフルオラン、ロイコ染料cは3−〔2,2−ビス
(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)ビニ
ル〕−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリド、
ロイコ染料dは3,3’−ビス(4−ジエチルアミノ−
2−エトキシフェニル)−4−アザフタリドを表す。
熱記録体は高温高湿条件下に長時間曝されても、記録部
の保存性に優れ、しかも耐地肌カブリ性に優れた効果を
有するものである。
Claims (6)
- 【請求項1】 支持体上に、ロイコ染料、呈色剤および
保存性改良剤を含有する感熱記録層を有する感熱記録体
において、感熱記録層中に、ロイコ染料と疎水性樹脂と
の複合微粒子を含有し、保存性改良剤が4,4’−ビス
〔(4−メチル−3−フェノキシカルボニルアミノフェ
ニル)ウレイド〕ジフェニルスルホンおよび2,2−ビ
ス〔4−(4−メチル−3−フェニルウレイドフェニ
ル)アミノカルボニルオキシフェニル〕プロパンから選
ばれる少なくとも一種であることを特徴とする感熱記録
体。 - 【請求項2】 複合微粒子中に、少なくとも発色色調の
異なるロイコ染料を二種以上含有する請求項1記載の感
熱記録体。 - 【請求項3】 発色色調の異なるロイコ染料の少なくと
も一種が、呈色剤との発色において、その発色のL*a
*b*表色系のa*値がプラスであり、他のロイコ染料
のa*値がマイナスである請求項2記載の感熱記録体。 - 【請求項4】 複合微粒子の平均粒子径が0.1〜2.
0μmである請求項1、2または3記載の感熱記録体。 - 【請求項5】 保存性改良剤の平均粒子径が0.1〜
0.6μmである請求項1乃至4のいずれか一項に記載
の感熱記録体。 - 【請求項6】 感熱記録体のヘイズ値が60以下である
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の感熱記録体。
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2002
- 2002-03-20 JP JP2002077589A patent/JP2003266951A/ja active Pending
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