JP2003266659A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- JP2003266659A JP2003266659A JP2002067726A JP2002067726A JP2003266659A JP 2003266659 A JP2003266659 A JP 2003266659A JP 2002067726 A JP2002067726 A JP 2002067726A JP 2002067726 A JP2002067726 A JP 2002067726A JP 2003266659 A JP2003266659 A JP 2003266659A
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- Japan
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- recording head
- ink
- recording
- recording medium
- recovery unit
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 インクの打ち込み前又は打ち込み後に、イン
ク凝集能を有する反応液を打ち込んで、画像濃度が高
く、滲みや印刷ムラの少ない高品位の印刷物を提供し得
るインクジェット記録方法に適したインクジェット記録
装置を提供すること。 【解決手段】 インクジェット記録装置1は、記録媒体
Mの搬送方向Yと直交する方向Xに主走査され、該搬送
方向Yに平行に一定間隔を置いて配置された第1記録ヘ
ッド1及び第2記録ヘッド2を備えている。第1記録ヘ
ッド1は、記録媒体Mに対してインクを吐出し、第2記
録ヘッド2は、該インクの吐出前又は吐出後に、記録媒
体Mに対してインク凝集能を有する反応液を吐出する。
第1記録ヘッド1と上記第2記録ヘッド2との間隔tは
1〜10cmである。また、第1記録ヘッド1と上記第
2記録ヘッド2との間に、主走査方向Xに亘って記録媒
体Mの上方に該記録媒体Mと非接触に仕切部材3が設け
てある。
ク凝集能を有する反応液を打ち込んで、画像濃度が高
く、滲みや印刷ムラの少ない高品位の印刷物を提供し得
るインクジェット記録方法に適したインクジェット記録
装置を提供すること。 【解決手段】 インクジェット記録装置1は、記録媒体
Mの搬送方向Yと直交する方向Xに主走査され、該搬送
方向Yに平行に一定間隔を置いて配置された第1記録ヘ
ッド1及び第2記録ヘッド2を備えている。第1記録ヘ
ッド1は、記録媒体Mに対してインクを吐出し、第2記
録ヘッド2は、該インクの吐出前又は吐出後に、記録媒
体Mに対してインク凝集能を有する反応液を吐出する。
第1記録ヘッド1と上記第2記録ヘッド2との間隔tは
1〜10cmである。また、第1記録ヘッド1と上記第
2記録ヘッド2との間に、主走査方向Xに亘って記録媒
体Mの上方に該記録媒体Mと非接触に仕切部材3が設け
てある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクの打ち込み
前又は打ち込み後に、インク凝集能を有する反応液を打
ち込んで、画像濃度が高く、滲みや印刷ムラの少ない高
品位の印刷物を提供し得るインクジェット記録方法に適
したインクジェット記録装置に関する。
前又は打ち込み後に、インク凝集能を有する反応液を打
ち込んで、画像濃度が高く、滲みや印刷ムラの少ない高
品位の印刷物を提供し得るインクジェット記録方法に適
したインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、記録ヘッド
の微小なノズルから画像信号に応じてインクの液滴を吐
出させ、記録媒体に付着させて印刷を行う印刷方式であ
る。図6は、従来の一般的なインクジェット記録装置
(プリンタ)の要部の斜視図である。図6に示すプリン
タ100は、図示しないステップモータで駆動される紙
送りローラ101によって、用紙スタッカ102から記
録媒体Mを巻き取り、プラテン103位置に給送し、キ
ャリッジ104に搭載された記録ヘッド105により各
色インクを打ち込んでプリント処理した後、矢標Yで示
す副走査方向に記録媒体Mを搬出するものである。キャ
リッジ104は、ステップモータ106によって駆動さ
れるタイミングベルト107に連結されており、2本の
ガイドレール108によって、矢標Xで示す主走査方向
に沿って往復移動可能に案内支持されている。記録ヘッ
ド105は、複数のカラーインクに対応した記録ヘッド
が一体化したマルチヘッドであり、各色インクを収容し
たインクカートリッジ109を装着している。
の微小なノズルから画像信号に応じてインクの液滴を吐
出させ、記録媒体に付着させて印刷を行う印刷方式であ
る。図6は、従来の一般的なインクジェット記録装置
(プリンタ)の要部の斜視図である。図6に示すプリン
タ100は、図示しないステップモータで駆動される紙
送りローラ101によって、用紙スタッカ102から記
録媒体Mを巻き取り、プラテン103位置に給送し、キ
ャリッジ104に搭載された記録ヘッド105により各
色インクを打ち込んでプリント処理した後、矢標Yで示
す副走査方向に記録媒体Mを搬出するものである。キャ
リッジ104は、ステップモータ106によって駆動さ
れるタイミングベルト107に連結されており、2本の
ガイドレール108によって、矢標Xで示す主走査方向
に沿って往復移動可能に案内支持されている。記録ヘッ
ド105は、複数のカラーインクに対応した記録ヘッド
が一体化したマルチヘッドであり、各色インクを収容し
たインクカートリッジ109を装着している。
【0003】また、図6中、110は、吐出不良を起こ
したノズル開口の吐出回復や吐出不良を未然に防止する
ために利用される回復ユニットであり、記録領域外に位
置するキャリッジ104のホームポジションに設けられ
ている。回復ユニット110は、キャップ部111によ
り記録ヘッド105のノズル開口面を覆い、図示しない
吸引ポンプを作動させて、ノズル開口から増粘あるいは
固化したインクや埃などの異物や気泡などを強制的に排
出させ、図示しない廃液タンクにこれらを貯蔵するよう
になっている。また、回復ユニット110には、図示し
ていないが、ノズル開口面に付着した不要なインクやゴ
ミなどを掃除するクリーニング動作に使用する、ゴムな
どの弾性材料で形成されたワイパー部材が設けられてい
る。
したノズル開口の吐出回復や吐出不良を未然に防止する
ために利用される回復ユニットであり、記録領域外に位
置するキャリッジ104のホームポジションに設けられ
ている。回復ユニット110は、キャップ部111によ
り記録ヘッド105のノズル開口面を覆い、図示しない
吸引ポンプを作動させて、ノズル開口から増粘あるいは
固化したインクや埃などの異物や気泡などを強制的に排
出させ、図示しない廃液タンクにこれらを貯蔵するよう
になっている。また、回復ユニット110には、図示し
ていないが、ノズル開口面に付着した不要なインクやゴ
ミなどを掃除するクリーニング動作に使用する、ゴムな
どの弾性材料で形成されたワイパー部材が設けられてい
る。
【0004】また、従来から、画像濃度が高く、滲みや
印刷ムラの少ない高品位の印刷物を提供し得るインクジ
ェット記録方法として、インクの打ち込み前又は打ち込
み後に、インク凝集能を有する反応液を打ち込む方法が
知られている(特開平9-286940号公報、特開平10-12095
6号公報等参照)。この方法は、記録媒体上でインクと
接触した反応液が、インク成分の分散状態を破壊して凝
集物を形成し、染料などの着色剤が記録媒体中に浸透す
るのを抑制すると共に、未反応の反応液成分が、記録媒
体上で皮膜を形成して着色剤の記録媒体への定着を促進
することにより、高い色濃度で、滲みや印刷ムラの少な
い高品位の画像を実現するものと考えられている。
印刷ムラの少ない高品位の印刷物を提供し得るインクジ
ェット記録方法として、インクの打ち込み前又は打ち込
み後に、インク凝集能を有する反応液を打ち込む方法が
知られている(特開平9-286940号公報、特開平10-12095
6号公報等参照)。この方法は、記録媒体上でインクと
接触した反応液が、インク成分の分散状態を破壊して凝
集物を形成し、染料などの着色剤が記録媒体中に浸透す
るのを抑制すると共に、未反応の反応液成分が、記録媒
体上で皮膜を形成して着色剤の記録媒体への定着を促進
することにより、高い色濃度で、滲みや印刷ムラの少な
い高品位の画像を実現するものと考えられている。
【0005】上記プリンタ100を用いて、このような
反応液を使用する印刷を行う場合、図7に示すように、
記録ヘッド105のノズル開口面105aにおける主走
査方向Xの両端(単方向印字の場合は一端)のノズル開
口列をそれぞれ反応液吐出用とし、他のノズル開口列か
ら各色インクを吐出させる前又は吐出させた後に、これ
らの反応液吐出用ノズル開口列から反応液を吐出させて
いた。
反応液を使用する印刷を行う場合、図7に示すように、
記録ヘッド105のノズル開口面105aにおける主走
査方向Xの両端(単方向印字の場合は一端)のノズル開
口列をそれぞれ反応液吐出用とし、他のノズル開口列か
ら各色インクを吐出させる前又は吐出させた後に、これ
らの反応液吐出用ノズル開口列から反応液を吐出させて
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように、
インクとインク凝集能を有する上記反応液とを単一の記
録ヘッドから吐出させると、ミスト(主インク滴に続い
て飛翔する微小な液滴)の発生などに起因して、ノズル
開口周縁部に、該反応液により凝集固化したインクや埃
などの異物が付着し、その結果、いわゆる目詰まりを起
こして、記録動作時の安定した吐出が妨げられたり、イ
ンクの吐出方向が不安定になったりするという問題があ
った。
インクとインク凝集能を有する上記反応液とを単一の記
録ヘッドから吐出させると、ミスト(主インク滴に続い
て飛翔する微小な液滴)の発生などに起因して、ノズル
開口周縁部に、該反応液により凝集固化したインクや埃
などの異物が付着し、その結果、いわゆる目詰まりを起
こして、記録動作時の安定した吐出が妨げられたり、イ
ンクの吐出方向が不安定になったりするという問題があ
った。
【0007】また、吐出不安定になった記録ヘッドに対
して、上記回復ユニット110の如き回復装置を用いて
吐出回復処理を行う場合、該回復装置により強制排出さ
れたインク及び反応液が、廃液タンクに導入される前
に、廃液導入路などで凝集固化してしまい、その結果、
吐出回復処理能力が低下するという問題もあった。ま
た、上記の如きワイパー部材でノズル開口面をワイピン
グするクリーニング動作を行うと、インク又は反応液を
該ノズル開口面に引き延ばして塗布するようなことにな
り、却って目詰まりなどを悪化させるという問題もあっ
た。
して、上記回復ユニット110の如き回復装置を用いて
吐出回復処理を行う場合、該回復装置により強制排出さ
れたインク及び反応液が、廃液タンクに導入される前
に、廃液導入路などで凝集固化してしまい、その結果、
吐出回復処理能力が低下するという問題もあった。ま
た、上記の如きワイパー部材でノズル開口面をワイピン
グするクリーニング動作を行うと、インク又は反応液を
該ノズル開口面に引き延ばして塗布するようなことにな
り、却って目詰まりなどを悪化させるという問題もあっ
た。
【0008】このように、従来のインクジェット記録装
置では、上記反応液を使用すると、目詰まりなどを起こ
して吐出不安定になり易く、また、本来の吐出回復処理
能力を発揮できないため、安定した印字を行うことが出
来なかった。
置では、上記反応液を使用すると、目詰まりなどを起こ
して吐出不安定になり易く、また、本来の吐出回復処理
能力を発揮できないため、安定した印字を行うことが出
来なかった。
【0009】従って、本発明の目的は、インク及びイン
ク凝集能を有する反応液を使用する印刷に好適に使用す
ることができ、吐出安定性に優れたインクジェット記録
装置を提供することにある。
ク凝集能を有する反応液を使用する印刷に好適に使用す
ることができ、吐出安定性に優れたインクジェット記録
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、記録媒体の搬送方向と直交する方向に主
走査され、該搬送方向に平行に一定間隔を置いて配置さ
れた第1記録ヘッド及び第2記録ヘッドを備え、上記第
1記録ヘッドは、上記記録媒体に対してノズル開口より
インクを吐出し、上記第2記録ヘッドは、該インクの吐
出前又は吐出後に、該記録媒体に対してノズル開口より
インク凝集能を有する反応液を吐出し、上記第1記録ヘ
ッドと上記第2記録ヘッドとの間隔が1〜10cmであ
るか、又は、上記第1記録ヘッドと上記第2記録ヘッド
との間に、主走査方向に亘って上記記録媒体の上方に該
記録媒体と非接触に仕切部材が設けてあることを特徴と
する。
に、本発明は、記録媒体の搬送方向と直交する方向に主
走査され、該搬送方向に平行に一定間隔を置いて配置さ
れた第1記録ヘッド及び第2記録ヘッドを備え、上記第
1記録ヘッドは、上記記録媒体に対してノズル開口より
インクを吐出し、上記第2記録ヘッドは、該インクの吐
出前又は吐出後に、該記録媒体に対してノズル開口より
インク凝集能を有する反応液を吐出し、上記第1記録ヘ
ッドと上記第2記録ヘッドとの間隔が1〜10cmであ
るか、又は、上記第1記録ヘッドと上記第2記録ヘッド
との間に、主走査方向に亘って上記記録媒体の上方に該
記録媒体と非接触に仕切部材が設けてあることを特徴と
する。
【0011】本発明は、更に、上記第1記録ヘッドの吐
出回復処理を行う第1回復ユニットと、上記第2記録ヘ
ッドの吐出回復処理を行う第2回復ユニットとを備え、
該第1回復ユニット及び該第2回復ユニットが、主走査
方向の一端側と他端側にそれぞれ独立して設けられてい
ることが好ましい。
出回復処理を行う第1回復ユニットと、上記第2記録ヘ
ッドの吐出回復処理を行う第2回復ユニットとを備え、
該第1回復ユニット及び該第2回復ユニットが、主走査
方向の一端側と他端側にそれぞれ独立して設けられてい
ることが好ましい。
【0012】本発明は、更に、上記第1記録ヘッドの上
記吐出回復処理により発生した廃インクを収容する第1
廃液タンクと、上記第2記録ヘッドの上記吐出回復処理
により発生した廃反応液を収容する第2廃液タンクとを
備えていることが好ましい。
記吐出回復処理により発生した廃インクを収容する第1
廃液タンクと、上記第2記録ヘッドの上記吐出回復処理
により発生した廃反応液を収容する第2廃液タンクとを
備えていることが好ましい。
【0013】上記のような構成の本発明では、インク吐
出用の第1記録ヘッドと、反応液吐出用の第2記録ヘッ
ドとを、記録媒体の搬送方向に平行に離間させて配置
し、少なくとも、(1)両記録ヘッドの間隔を特定範囲
とするか、又は、(2)両記録ヘッドの間に主走査方向
に亘って仕切部材を設けてあるので、印字動作中に発生
するミストによる目詰まり等を防止することができ、安
定した吐出を行うことができる。また、上記回復ユニッ
トや上記廃液タンクなどの回復系機構を、上記第1記録
ヘッド用と上記第2記録ヘッド用とに分け、これらを主
走査方向の一端側と他端側にそれぞれ独立して設けるこ
とにより、該回復系機構内での上記反応液によるインク
凝集反応を防止することができ、設計通りの吐出回復処
理能力を発揮させることができる。
出用の第1記録ヘッドと、反応液吐出用の第2記録ヘッ
ドとを、記録媒体の搬送方向に平行に離間させて配置
し、少なくとも、(1)両記録ヘッドの間隔を特定範囲
とするか、又は、(2)両記録ヘッドの間に主走査方向
に亘って仕切部材を設けてあるので、印字動作中に発生
するミストによる目詰まり等を防止することができ、安
定した吐出を行うことができる。また、上記回復ユニッ
トや上記廃液タンクなどの回復系機構を、上記第1記録
ヘッド用と上記第2記録ヘッド用とに分け、これらを主
走査方向の一端側と他端側にそれぞれ独立して設けるこ
とにより、該回復系機構内での上記反応液によるインク
凝集反応を防止することができ、設計通りの吐出回復処
理能力を発揮させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインクジェット記
録装置について、その好ましい実施形態に基づき図1〜
図4を参照しながら説明する。
録装置について、その好ましい実施形態に基づき図1〜
図4を参照しながら説明する。
【0015】図1は、本実施形態のインクジェット記録
装置の概略構成を示した斜視図である。図1中、1は第
1記録ヘッド、2は第2記録ヘッドである。第1記録ヘ
ッド1及び第2記録ヘッド2は、何れも、図示しないキ
ャリッジ上に搭載され、ガイドレールA又はBに沿っ
て、記録媒体Mの搬送方向Yと直交する方向(主走査方
向X)に主走査される。
装置の概略構成を示した斜視図である。図1中、1は第
1記録ヘッド、2は第2記録ヘッドである。第1記録ヘ
ッド1及び第2記録ヘッド2は、何れも、図示しないキ
ャリッジ上に搭載され、ガイドレールA又はBに沿っ
て、記録媒体Mの搬送方向Yと直交する方向(主走査方
向X)に主走査される。
【0016】第1記録ヘッド1は、記録媒体Mに対し
て、複数種のインクをそれぞれ吐出して記録を行うもの
で、上述した図6及び図7に示す記録ヘッド105と同
様に構成されている。
て、複数種のインクをそれぞれ吐出して記録を行うもの
で、上述した図6及び図7に示す記録ヘッド105と同
様に構成されている。
【0017】第2記録ヘッド2は、記録媒体Mに対し
て、インク凝集能を有する反応液を吐出するもので、第
1記録ヘッド1に対して搬送方向Yの上流側に間隔tを
置いて主走査されるように配置されており、第1記録ヘ
ッド1からのインクの吐出前に、上記反応液を吐出でき
るようになっている。該反応液は、図示しない反応液タ
ンクより供給される。
て、インク凝集能を有する反応液を吐出するもので、第
1記録ヘッド1に対して搬送方向Yの上流側に間隔tを
置いて主走査されるように配置されており、第1記録ヘ
ッド1からのインクの吐出前に、上記反応液を吐出でき
るようになっている。該反応液は、図示しない反応液タ
ンクより供給される。
【0018】第1記録ヘッド1と第2記録ヘッド2との
上記間隔t(両記録ヘッドが搬送方向Yに平行に一列に
並んだときの両者間の距離)は、1〜10cmにする必
要がある。間隔tが1cm未満では、印字動作中に各記
録ヘッドから発生するミスト(主インク滴に続いて飛翔
する微小な液滴)が、他方の記録ヘッドのノズル開口面
に付着して、該ノズル開口面上でインクの凝集物を形成
し、ノズルの目詰まりなどの吐出不良を起こすおそれが
ある。また、間隔tが10cm超では、記録媒体の伸縮
に起因して、反応液及びインクの着弾位置の精度にズレ
が生じ、画質の低下を招くおそれがある。
上記間隔t(両記録ヘッドが搬送方向Yに平行に一列に
並んだときの両者間の距離)は、1〜10cmにする必
要がある。間隔tが1cm未満では、印字動作中に各記
録ヘッドから発生するミスト(主インク滴に続いて飛翔
する微小な液滴)が、他方の記録ヘッドのノズル開口面
に付着して、該ノズル開口面上でインクの凝集物を形成
し、ノズルの目詰まりなどの吐出不良を起こすおそれが
ある。また、間隔tが10cm超では、記録媒体の伸縮
に起因して、反応液及びインクの着弾位置の精度にズレ
が生じ、画質の低下を招くおそれがある。
【0019】上記間隔tは、上述の如く1〜10cmで
あることに加えて、記録媒体Mの搬送速度(用紙スルー
プットなどども呼ばれる。単位:cm/min.)の数値の1
/10〜1/2の範囲にあることが好ましい。例えば、
搬送速度が50cm/min.である場合、上記間隔tは、搬
送速度の数値50の1/10〜1/2に相当する5〜2
5cmと、上記1〜10cmとの重複範囲である5〜1
0cmとすることが好ましい。その理由は下記の通りで
ある。
あることに加えて、記録媒体Mの搬送速度(用紙スルー
プットなどども呼ばれる。単位:cm/min.)の数値の1
/10〜1/2の範囲にあることが好ましい。例えば、
搬送速度が50cm/min.である場合、上記間隔tは、搬
送速度の数値50の1/10〜1/2に相当する5〜2
5cmと、上記1〜10cmとの重複範囲である5〜1
0cmとすることが好ましい。その理由は下記の通りで
ある。
【0020】一般に、記録媒体の搬送速度は速い方が好
ましいところ、通常、搬送速度が速いほど、記録ヘッド
の主走査速度も速くなるため、該記録ヘッドがミストな
どの影響を受け易くなり、その結果、吐出不良が起こり
易くなる。また、紙ジャムによる記録ヘッド擦れも起こ
り易くなる。本発明において、搬送速度をアップさせた
場合に生じるこれらの問題は、上記間隔tを広げること
で一応解決できるが、間隔tを必要以上に広げると、上
述したように、反応液及びインクの着弾位置の精度にズ
レが生じ、画質の低下を招くおそれがある。そのため、
上記のような、記録媒体の搬送速度に対応した間隔を採
ることが好ましいのである。
ましいところ、通常、搬送速度が速いほど、記録ヘッド
の主走査速度も速くなるため、該記録ヘッドがミストな
どの影響を受け易くなり、その結果、吐出不良が起こり
易くなる。また、紙ジャムによる記録ヘッド擦れも起こ
り易くなる。本発明において、搬送速度をアップさせた
場合に生じるこれらの問題は、上記間隔tを広げること
で一応解決できるが、間隔tを必要以上に広げると、上
述したように、反応液及びインクの着弾位置の精度にズ
レが生じ、画質の低下を招くおそれがある。そのため、
上記のような、記録媒体の搬送速度に対応した間隔を採
ることが好ましいのである。
【0021】図2は、第2記録ヘッド2のノズル開口面
2aを拡大して示す正面図である。ノズル開口面2aに
は、上記反応液を吐出する複数のノズル開口21が、記
録媒体Mの搬送方向Yに並列に2列設けられている。ノ
ズル開口21の数及び配列は、図2に示すものに制限さ
れず、適宜変更することができる。
2aを拡大して示す正面図である。ノズル開口面2aに
は、上記反応液を吐出する複数のノズル開口21が、記
録媒体Mの搬送方向Yに並列に2列設けられている。ノ
ズル開口21の数及び配列は、図2に示すものに制限さ
れず、適宜変更することができる。
【0022】第1記録ヘッド1及び第2記録ヘッド2
は、基本的にこの種のインクジェット記録ヘッドと同様
に構成されており、インク供給路、該インク供給路の一
部に設けられるエネルギー作用部、該エネルギー作用部
にあるインク又は反応液に作用させる液滴形成エネルギ
ーを発生するエネルギー発生手段(何れも図示せず)等
を備えている。このようなエネルギー発生手段として
は、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いる方式、発熱
抵抗体を有する発熱素子等の電気熱変換体によってイン
クを加熱して吐出させる方式等があり、何れの方式でも
よい。
は、基本的にこの種のインクジェット記録ヘッドと同様
に構成されており、インク供給路、該インク供給路の一
部に設けられるエネルギー作用部、該エネルギー作用部
にあるインク又は反応液に作用させる液滴形成エネルギ
ーを発生するエネルギー発生手段(何れも図示せず)等
を備えている。このようなエネルギー発生手段として
は、ピエゾ素子等の電気機械変換体を用いる方式、発熱
抵抗体を有する発熱素子等の電気熱変換体によってイン
クを加熱して吐出させる方式等があり、何れの方式でも
よい。
【0023】第1記録ヘッド1と第2記録ヘッド2との
間には、図3にも示すように、主走査方向Xに亘って記
録媒体Mの上方に該記録媒体Mと非接触に仕切部材3が
設けられている。仕切部材3は、図示しない固定部材に
より、主走査方向Xの両側端縁で固定されている。仕切
部材3の下端と記録媒体Mとの間隔は、各記録ヘッドか
ら発生するミストを確実に遮断する観点から、両者の非
接触状態を保持できる範囲で(仕切部材と記録媒体が接
触すると、該記録媒体の被印刷面が該仕切部材の下端に
擦られることになるため、印刷品質が低下するおそれが
ある)、出来る限り狭くすることが好ましい。仕切部材
3としては、各記録ヘッドから発生するミストを遮断し
得るようなものであればよく、硬質プラスチック、金属
板、セラミック板、不織布等の材料を適宜選択して使用
することができる。
間には、図3にも示すように、主走査方向Xに亘って記
録媒体Mの上方に該記録媒体Mと非接触に仕切部材3が
設けられている。仕切部材3は、図示しない固定部材に
より、主走査方向Xの両側端縁で固定されている。仕切
部材3の下端と記録媒体Mとの間隔は、各記録ヘッドか
ら発生するミストを確実に遮断する観点から、両者の非
接触状態を保持できる範囲で(仕切部材と記録媒体が接
触すると、該記録媒体の被印刷面が該仕切部材の下端に
擦られることになるため、印刷品質が低下するおそれが
ある)、出来る限り狭くすることが好ましい。仕切部材
3としては、各記録ヘッドから発生するミストを遮断し
得るようなものであればよく、硬質プラスチック、金属
板、セラミック板、不織布等の材料を適宜選択して使用
することができる。
【0024】また、仕切部材3の下端近傍には、該仕切
部材3を挟んで記録媒体Mの搬送方向Yの上流側と下流
側それぞれに、該記録媒体Mと幅方向に亘って接触する
ローラ対4,5が設けられており、該記録媒体Mを、該
ローラ対4及び5それぞれの間を通過させるようになし
てある。このようにすることにより、ローラ対4の通過
前に上記反応液を付着された記録媒体Mが、仕切部材3
の真下において、隆起したり、シワや波打ちを生じたり
することを抑制できるので、上述したように、仕切部材
3の下端と記録媒体Mとの間隔を極力狭めることが可能
となる。
部材3を挟んで記録媒体Mの搬送方向Yの上流側と下流
側それぞれに、該記録媒体Mと幅方向に亘って接触する
ローラ対4,5が設けられており、該記録媒体Mを、該
ローラ対4及び5それぞれの間を通過させるようになし
てある。このようにすることにより、ローラ対4の通過
前に上記反応液を付着された記録媒体Mが、仕切部材3
の真下において、隆起したり、シワや波打ちを生じたり
することを抑制できるので、上述したように、仕切部材
3の下端と記録媒体Mとの間隔を極力狭めることが可能
となる。
【0025】さらに、主走査方向Xの一端側と他端側
(搬送される記録媒体Mの両外側)には、第1記録ヘッ
ド1の吐出回復処理を行う第1回復ユニット6と、第2
記録ヘッドの吐出回復処理を行う第2回復ユニット7と
が、それぞれ独立して設けられている。第1回復ユニッ
ト6及び第2回復ユニット7の配置位置は、それぞれ、
第1記録ヘッド1及び第2記録ヘッド2のホームポジシ
ョンとなっている。
(搬送される記録媒体Mの両外側)には、第1記録ヘッ
ド1の吐出回復処理を行う第1回復ユニット6と、第2
記録ヘッドの吐出回復処理を行う第2回復ユニット7と
が、それぞれ独立して設けられている。第1回復ユニッ
ト6及び第2回復ユニット7の配置位置は、それぞれ、
第1記録ヘッド1及び第2記録ヘッド2のホームポジシ
ョンとなっている。
【0026】図4は、第1回復ユニット6及び第2回復
ユニット7の概略構成図である。これらの回復ユニット
は、何れも、第1記録ヘッド1又は第2記録ヘッド2の
ノズル開口面を覆ってノズル開口を封止するキャップ部
材8と、該キャップ部材8で封止された該ノズル開口か
ら、廃液導入路9aを介して不要なインク又は反応液
(廃液)を吸引し、廃液導入路9bを介して廃液タンク
に排出する吸引ポンプ10とを備えている。
ユニット7の概略構成図である。これらの回復ユニット
は、何れも、第1記録ヘッド1又は第2記録ヘッド2の
ノズル開口面を覆ってノズル開口を封止するキャップ部
材8と、該キャップ部材8で封止された該ノズル開口か
ら、廃液導入路9aを介して不要なインク又は反応液
(廃液)を吸引し、廃液導入路9bを介して廃液タンク
に排出する吸引ポンプ10とを備えている。
【0027】本実施形態は、上記廃液タンクとして、第
1回復ユニット1から強制排出された廃液(廃インク)
を収容する第1廃液タンク11と、第2回復ユニット2
から強制排出された廃液(廃反応液)を収容する第2廃
液タンク12とを、それぞれ独立して備えている。第1
廃液タンク11及び第2廃液タンク12の内部には、そ
れぞれ、廃液を吸収保持するための廃液吸収体(図示せ
ず)が収容されており、廃液導入路10から排出された
廃液を、該廃液吸収体に吸収させるようになっている。
該廃液吸収体の素材としては、スポンジ等の多孔質吸収
体、フェルトや積層紙等の繊維状吸収体が挙げられる。
本実施形態のように、廃液タンクを、廃インク用と廃反
応液用とに分けることにより、廃液吸収体内部での上記
反応液によるインク凝集反応が防止されるので、該廃液
吸収体が本来有する廃液吸収能力をフルに活かすことが
できる。
1回復ユニット1から強制排出された廃液(廃インク)
を収容する第1廃液タンク11と、第2回復ユニット2
から強制排出された廃液(廃反応液)を収容する第2廃
液タンク12とを、それぞれ独立して備えている。第1
廃液タンク11及び第2廃液タンク12の内部には、そ
れぞれ、廃液を吸収保持するための廃液吸収体(図示せ
ず)が収容されており、廃液導入路10から排出された
廃液を、該廃液吸収体に吸収させるようになっている。
該廃液吸収体の素材としては、スポンジ等の多孔質吸収
体、フェルトや積層紙等の繊維状吸収体が挙げられる。
本実施形態のように、廃液タンクを、廃インク用と廃反
応液用とに分けることにより、廃液吸収体内部での上記
反応液によるインク凝集反応が防止されるので、該廃液
吸収体が本来有する廃液吸収能力をフルに活かすことが
できる。
【0028】上記のような構成の本実施形態のインクジ
ェット記録装置の使用時における動作について説明す
る。記録開始前においては、第1記録ヘッド1は、第1
回復ユニット6と対向するホームポジションに位置し、
第2記録ヘッド2は、第2回復ユニット7と対向するホ
ームポジションに位置している。
ェット記録装置の使用時における動作について説明す
る。記録開始前においては、第1記録ヘッド1は、第1
回復ユニット6と対向するホームポジションに位置し、
第2記録ヘッド2は、第2回復ユニット7と対向するホ
ームポジションに位置している。
【0029】記録開始指令により、先ず、第2記録ヘッ
ド2が、ホームポジションから主走査方向Xに移動し、
その移動中に記録媒体M上に上記反応液を吐出して、帯
状の反応液付着領域を形成していく。第2記録ヘッド2
が、記録媒体Mの第1回復ユニット6側の側端まで到達
すると、記録媒体Mは、図示しない紙送りローラによ
り、搬送方向Yに所定量搬送される。尚、上記反応液
は、インクを打ち込む場所にのみ選択的に打ち込んでも
よい。
ド2が、ホームポジションから主走査方向Xに移動し、
その移動中に記録媒体M上に上記反応液を吐出して、帯
状の反応液付着領域を形成していく。第2記録ヘッド2
が、記録媒体Mの第1回復ユニット6側の側端まで到達
すると、記録媒体Mは、図示しない紙送りローラによ
り、搬送方向Yに所定量搬送される。尚、上記反応液
は、インクを打ち込む場所にのみ選択的に打ち込んでも
よい。
【0030】次いで、第1記録ヘッド1が、ホームポジ
ションから主走査方向Xに移動し、記録媒体M上の上記
反応液付着領域に対して、受信した画像データに基づき
各色インクを吐出していく。一方、第2記録ヘッド2
は、第1記録ヘッド1に同期してホームポジションに戻
っていく途中で上記反応液を吐出し、記録媒体M上に新
たな反応液吐出領域を形成していく。両記録ヘッド1及
び2が、記録媒体Mの第2回復ユニット7側の側端まで
到達すると、記録媒体Mは搬送方向Yに所定量搬送さ
れ、再び、両記録ヘッド1及び2によるインク又は反応
液の吐出動作が行われる。このような第1記録ヘッド1
及び第2記録ヘッド2のスキャン動作と、紙送り動作と
の繰り返しにより、記録媒体M上に所望の画像が形成さ
れる。
ションから主走査方向Xに移動し、記録媒体M上の上記
反応液付着領域に対して、受信した画像データに基づき
各色インクを吐出していく。一方、第2記録ヘッド2
は、第1記録ヘッド1に同期してホームポジションに戻
っていく途中で上記反応液を吐出し、記録媒体M上に新
たな反応液吐出領域を形成していく。両記録ヘッド1及
び2が、記録媒体Mの第2回復ユニット7側の側端まで
到達すると、記録媒体Mは搬送方向Yに所定量搬送さ
れ、再び、両記録ヘッド1及び2によるインク又は反応
液の吐出動作が行われる。このような第1記録ヘッド1
及び第2記録ヘッド2のスキャン動作と、紙送り動作と
の繰り返しにより、記録媒体M上に所望の画像が形成さ
れる。
【0031】また、記録ヘッドの吐出回復処理時におい
ては、第1記録ヘッド1及び第2記録ヘッド2は、それ
ぞれ、各ホームポジションにて、第1回復ユニット6又
は第2回復ユニット7のキャップ部材8によりノズル開
口面をキャッピングされ、キャッピング状態で吸引ポン
プ10が駆動される。これにより、各ノズル開口から、
不要なインク又は反応液が、埃などの異物と共に、廃イ
ンク又は廃反応液として強制排出される。強制排出され
た廃インクは第1廃液タンク11に収容され、廃反応液
は第2廃液タンク12に収容される。吐出回復処理は、
通常のインクジェット記録装置と同様、定期的に及び/
又は不吐出が検知されたときに行われる。
ては、第1記録ヘッド1及び第2記録ヘッド2は、それ
ぞれ、各ホームポジションにて、第1回復ユニット6又
は第2回復ユニット7のキャップ部材8によりノズル開
口面をキャッピングされ、キャッピング状態で吸引ポン
プ10が駆動される。これにより、各ノズル開口から、
不要なインク又は反応液が、埃などの異物と共に、廃イ
ンク又は廃反応液として強制排出される。強制排出され
た廃インクは第1廃液タンク11に収容され、廃反応液
は第2廃液タンク12に収容される。吐出回復処理は、
通常のインクジェット記録装置と同様、定期的に及び/
又は不吐出が検知されたときに行われる。
【0032】本発明で使用する上記反応液は、水性イン
クと接触してその分散又は溶解状態を破壊し、インク成
分を凝集させ得るものであればよく、特に制限されな
い。反応液としては、無機金属塩又は有機系カチオン物
質等を凝集化剤とし、該凝集化剤を水に溶解させたもの
が一般的である。該無機金属塩としては、塩化マグネシ
ウム、硝酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、硝酸カル
シウム、酢酸カルシウム等が挙げられる。反応液として
は、例えば、本出願人の先の出願に係る特開平10-12095
6号公報の他、特開平8-20159号公報、特開平8-20161号
公報、特開平8-20162号公報、特開平8-20720号公報、特
開平8-25801号公報、特開平8-72393号公報、特開平9-27
7693号公報、特許第2676699号公報、特許第299970号公
報、特許第2711098号公報などに記載の反応液を使用す
ることができる。
クと接触してその分散又は溶解状態を破壊し、インク成
分を凝集させ得るものであればよく、特に制限されな
い。反応液としては、無機金属塩又は有機系カチオン物
質等を凝集化剤とし、該凝集化剤を水に溶解させたもの
が一般的である。該無機金属塩としては、塩化マグネシ
ウム、硝酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、硝酸カル
シウム、酢酸カルシウム等が挙げられる。反応液として
は、例えば、本出願人の先の出願に係る特開平10-12095
6号公報の他、特開平8-20159号公報、特開平8-20161号
公報、特開平8-20162号公報、特開平8-20720号公報、特
開平8-25801号公報、特開平8-72393号公報、特開平9-27
7693号公報、特許第2676699号公報、特許第299970号公
報、特許第2711098号公報などに記載の反応液を使用す
ることができる。
【0033】また、本発明で使用するインクは、インク
ジェット記録で使用できるものであればよく、特に制限
されない。インクジェット記録用インクは、水に染料や
顔料などの着色剤を含有させたものが一般的であり、通
常、保湿や浸透調整等のため、更に各種有機溶剤や界面
活性剤等が含有されている。カラー画像を形成する場合
は、イエロー、マゼンタ、シアンの減法混色の3原色の
インク、あるいはこれにブラック、ライトマゼンタ、ラ
イトシアンその他の色のインクを加えた4色以上のイン
クを使用する。
ジェット記録で使用できるものであればよく、特に制限
されない。インクジェット記録用インクは、水に染料や
顔料などの着色剤を含有させたものが一般的であり、通
常、保湿や浸透調整等のため、更に各種有機溶剤や界面
活性剤等が含有されている。カラー画像を形成する場合
は、イエロー、マゼンタ、シアンの減法混色の3原色の
インク、あるいはこれにブラック、ライトマゼンタ、ラ
イトシアンその他の色のインクを加えた4色以上のイン
クを使用する。
【0034】本発明のインクジェット記録装置は、記録
媒体の搬送方向と直交する方向に主走査され、該搬送方
向に平行に一定間隔を置いて配置された第1記録ヘッド
及び第2記録ヘッドを備え、上記第1記録ヘッドは、上
記記録媒体に対してノズル開口よりインクを吐出し、上
記第2記録ヘッドは、該インクの吐出前又は吐出後に、
該記録媒体に対してノズル開口よりインク凝集能を有す
る反応液を吐出し、上記第1記録ヘッドと上記第2記録
ヘッドとの間隔が1〜10cmであるか、又は、上記第
1記録ヘッドと上記第2記録ヘッドとの間に、主走査方
向に亘って上記記録媒体の上方に該記録媒体と非接触に
仕切部材が設けてあればよく、本発明の趣旨を逸脱しな
い範囲で種々の変更が可能である。
媒体の搬送方向と直交する方向に主走査され、該搬送方
向に平行に一定間隔を置いて配置された第1記録ヘッド
及び第2記録ヘッドを備え、上記第1記録ヘッドは、上
記記録媒体に対してノズル開口よりインクを吐出し、上
記第2記録ヘッドは、該インクの吐出前又は吐出後に、
該記録媒体に対してノズル開口よりインク凝集能を有す
る反応液を吐出し、上記第1記録ヘッドと上記第2記録
ヘッドとの間隔が1〜10cmであるか、又は、上記第
1記録ヘッドと上記第2記録ヘッドとの間に、主走査方
向に亘って上記記録媒体の上方に該記録媒体と非接触に
仕切部材が設けてあればよく、本発明の趣旨を逸脱しな
い範囲で種々の変更が可能である。
【0035】例えば、上記実施形態では、(1)第1記
録ヘッドと第2記録ヘッドとの間隔を1〜10cmに調
整し、更に、(2)第1記録ヘッドと第2記録ヘッドと
の間に上記仕切部材を設けたが、(1)又は(2)の何
れか一方の構成のみを採用してもよい。また、上記実施
形態は、インクの吐出前に上記反応液を吐出させる形態
であったが、インク吐出後に上記反応液を吐出させる形
態でも良く、その場合、上記実施形態とは逆に、記録媒
体Mの搬送方向Yの上流側に、上記第1記録ヘッド1及
び第1回復ユニット6を配置すればよい。
録ヘッドと第2記録ヘッドとの間隔を1〜10cmに調
整し、更に、(2)第1記録ヘッドと第2記録ヘッドと
の間に上記仕切部材を設けたが、(1)又は(2)の何
れか一方の構成のみを採用してもよい。また、上記実施
形態は、インクの吐出前に上記反応液を吐出させる形態
であったが、インク吐出後に上記反応液を吐出させる形
態でも良く、その場合、上記実施形態とは逆に、記録媒
体Mの搬送方向Yの上流側に、上記第1記録ヘッド1及
び第1回復ユニット6を配置すればよい。
【0036】また、上記実施形態では、廃液タンクとし
て、廃インク用の第1廃液タンク11と、廃反応液用の
第2廃液タンク12を独立して設けたが、図5に示すよ
うに、単一の廃液タンク13に廃インク及び廃反応液を
一緒に収容させることもできる。その場合、例えば、廃
液タンク13(廃液吸収体14)の長手方向の一端側か
ら廃インクを導入し(図5中、×印で示す)、他端側か
ら廃反応液を導入する(図5中、△印で示す)など、両
者の導入位置はできるだけ離すようにすることが、廃液
吸収体14の吸収能力を十分に活かすことができるため
好ましい。
て、廃インク用の第1廃液タンク11と、廃反応液用の
第2廃液タンク12を独立して設けたが、図5に示すよ
うに、単一の廃液タンク13に廃インク及び廃反応液を
一緒に収容させることもできる。その場合、例えば、廃
液タンク13(廃液吸収体14)の長手方向の一端側か
ら廃インクを導入し(図5中、×印で示す)、他端側か
ら廃反応液を導入する(図5中、△印で示す)など、両
者の導入位置はできるだけ離すようにすることが、廃液
吸収体14の吸収能力を十分に活かすことができるため
好ましい。
【0037】また、第1記録ヘッド及び第2記録ヘッド
は、インクジェット方式によりインク又は反応液を吐出
するものであればよく、いわゆるオンデマンド型、コン
ティニュアス型の何れでもよい。また、記録ヘッド自体
に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイ
プの記録ヘッドでもよく、記録ヘッドとは別に配置され
たインクタンクからチューブなどを介してインク又は反
応液を供給するタイプの記録ヘッドでもよい。また、各
記録ヘッドのノズル開口の数や配置パターンなどは、上
記実施形態に制限されず、作成する印刷物の種類などに
応じて適宜設定可能である。
は、インクジェット方式によりインク又は反応液を吐出
するものであればよく、いわゆるオンデマンド型、コン
ティニュアス型の何れでもよい。また、記録ヘッド自体
に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイ
プの記録ヘッドでもよく、記録ヘッドとは別に配置され
たインクタンクからチューブなどを介してインク又は反
応液を供給するタイプの記録ヘッドでもよい。また、各
記録ヘッドのノズル開口の数や配置パターンなどは、上
記実施形態に制限されず、作成する印刷物の種類などに
応じて適宜設定可能である。
【0038】また、上記第1回復ユニット6及び上記第
2回復ユニット7それぞれの上記キャップ部材8の隣接
位置に、ブレードや拭き部材等のワイピング手段を配設
して、記録ヘッドのノズル開口面をワイピングさせるよ
うにすることもできる。
2回復ユニット7それぞれの上記キャップ部材8の隣接
位置に、ブレードや拭き部材等のワイピング手段を配設
して、記録ヘッドのノズル開口面をワイピングさせるよ
うにすることもできる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、インク及びインク凝集
能を有する反応液を使用するインクジェット記録を、吐
出不良などを起こさずに安定して行うことができ、高い
色濃度で、滲みや印刷ムラの少ない高品位の画像を容易
に形成することができる。
能を有する反応液を使用するインクジェット記録を、吐
出不良などを起こさずに安定して行うことができ、高い
色濃度で、滲みや印刷ムラの少ない高品位の画像を容易
に形成することができる。
【図1】本実施形態のインクジェット記録装置の概略構
成を示した斜視図である。
成を示した斜視図である。
【図2】図1に示す第2記録ヘッドのノズル開口面を模
式的に示す図である。
式的に示す図である。
【図3】図1に示す仕切部材の下端部を拡大して示す側
面図である。
面図である。
【図4】図1に示す回復ユニットの概略構成図である。
【図5】廃液タンクの別の実施形態の平面図である。
【図6】従来のインクジェット記録装置の概略構成を示
した斜視図である。
した斜視図である。
【図7】図6に示す記録ヘッドのノズル開口面を模式的
に示す図である。
に示す図である。
1 第1記録ヘッド
2 第2記録ヘッド
2a ノズル開口面
21 ノズル開口
3 仕切部材
4,5 ローラ対
6 第1回復ユニット
7 第2回復ユニット
8 キャップ部材
9a,9b 廃液導入路
10 吸引ポンプ
11 第1廃液タンク
12 第2廃液タンク
M 記録媒体
フロントページの続き
Fターム(参考) 2C056 EA05 EA06 FA03 FA04 FA05
HA42 HA44 JA03 JA13 JC06
JC14
Claims (6)
- 【請求項1】 記録媒体の搬送方向と直交する方向に主
走査され、該搬送方向に平行に一定間隔を置いて配置さ
れた第1記録ヘッド及び第2記録ヘッドを備え、 上記第1記録ヘッドは、上記記録媒体に対してノズル開
口よりインクを吐出し、上記第2記録ヘッドは、該イン
クの吐出前又は吐出後に、該記録媒体に対してノズル開
口よりインク凝集能を有する反応液を吐出し、 上記第1記録ヘッドと上記第2記録ヘッドとの間隔が1
〜10cmであるか、又は、 上記第1記録ヘッドと上記第2記録ヘッドとの間に、主
走査方向に亘って上記記録媒体の上方に該記録媒体と非
接触に仕切部材が設けてあることを特徴とするインクジ
ェット記録装置。 - 【請求項2】 上記第1記録ヘッドと上記第2記録ヘッ
ドとの間隔が、上記記録媒体の搬送速度(cm/min.)の
数値の1/10〜1/2の範囲にあることを特徴とする
請求項1記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項3】 上記第1記録ヘッドの吐出回復処理を行
う第1回復ユニットと、上記第2記録ヘッドの吐出回復
処理を行う第2回復ユニットとを備え、該第1回復ユニ
ット及び該第2回復ユニットが、主走査方向の一端側と
他端側にそれぞれ独立して設けられていることを特徴と
する請求項1又は2記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項4】 上記第1回復ユニット及び上記第2回復
ユニットが、それぞれ、上記ノズル開口を封止するキャ
ップ部材と、該キャップ部材で封止された該ノズル開口
から不要なインク又は反応液を吸引する吸引ポンプとを
備えていることを特徴とする請求項3記載のインクジェ
ット記録装置。 - 【請求項5】 上記第1記録ヘッドの上記吐出回復処理
により発生した廃インクを収容する第1廃液タンクと、
上記第2記録ヘッドの上記吐出回復処理により発生した
廃反応液を収容する第2廃液タンクとを備えていること
を特徴とする請求項3又は4記載のインクジェット記録
装置。 - 【請求項6】 上記仕切部材を挟んで上記記録媒体の搬
送方向の上流側と下流側それぞれに、該記録媒体と幅方
向に亘って接触するローラ対を備え、 上記記録媒体を、上記ローラ対間を通過させて、該記録
媒体と上記仕切部材との非接触状態を保持するようにな
したことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のイ
ンクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002067726A JP2003266659A (ja) | 2002-03-12 | 2002-03-12 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002067726A JP2003266659A (ja) | 2002-03-12 | 2002-03-12 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003266659A true JP2003266659A (ja) | 2003-09-24 |
Family
ID=29199007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002067726A Withdrawn JP2003266659A (ja) | 2002-03-12 | 2002-03-12 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003266659A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010195034A (ja) * | 2009-02-02 | 2010-09-09 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録装置 |
JP2014083789A (ja) * | 2012-10-25 | 2014-05-12 | Fujifilm Corp | 印字方法 |
-
2002
- 2002-03-12 JP JP2002067726A patent/JP2003266659A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010195034A (ja) * | 2009-02-02 | 2010-09-09 | Ricoh Co Ltd | インクジェット記録装置 |
US8721056B2 (en) | 2009-02-02 | 2014-05-13 | Ricoh Company, Ltd. | Continuous multi-nozzle inkjet recording apparatus |
JP2014083789A (ja) * | 2012-10-25 | 2014-05-12 | Fujifilm Corp | 印字方法 |
US9370936B2 (en) | 2012-10-25 | 2016-06-21 | Fujifilm Corporation | Printing method using white particles |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050607 |