JP2003265441A - 生体活動計測装置 - Google Patents
生体活動計測装置Info
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- A61B5/7253—Details of waveform analysis characterised by using transforms
- A61B5/726—Details of waveform analysis characterised by using transforms using Wavelet transforms
Abstract
る。 【解決手段】 利用者の運動中にあっては、CPU13
0は、脈波センサユニット102からの脈波信号および
加速度センサユニット140からの加速度信号から利用
者の脈拍数を算出する一方で、利用者の歩数を算出し、
液晶表示部108に表示させる。また、CPU130
は、加速度センサユニット140からの加速度信号に従
って歩数を継続的に計数し、利用者の一日当たりの総歩
数を液晶表示部108に表示させる。
Description
を計測する生体活動計測装置に関する。
人に達すると言われている。心疾患とは、冠動脈内に狭
窄や閉塞が発生し、心臓への血液供給が減少するか、途
絶えるかなどして、心臓の機能障害が発生するものであ
り、その症状から、急性心筋梗塞と狭心症とに大別され
ている。近年では、医療技術の進歩に伴い、心疾患が発
症してから約3時間以内であれば、急性期再潅流療法な
どを用いて、心臓への損傷を抑えた処置が可能となって
いる。さらに、症状が軽症であった場合には、入院から
約1週間での退院が可能となってきている。このよう
に、心疾患を発症した患者の救命率は、高くなってい
る。しかしながら、心疾患は、所謂、生活習慣病と密接
に関係すると言われており、生活習慣病が改善されなけ
れば、患者が心疾患を再発する可能性は、非常に高いと
言え、心疾患治療の根本的解決にはならない。
の患者に対して、発症から数ヶ月(例えば6ヶ月)以内
に運動を含むリハビリテーション(以下、「心疾患リハ
ビリテーション」と称する)をさせるのが一般的となっ
ている。例えば、心疾患の症状が重症であった場合に
は、患者の体力が低下するため、心疾患リハビリテーシ
ョンには、必ず運動が取り入れられている。また、心疾
患の症状が軽症であった場合でも、心疾患の再発防止の
ために、生活習慣病の改善に重点が置かれ、心疾患リハ
ビリテーションに運動が取り入れられている。生活習慣
病の改善には、高血圧の治療、高脂血症の改善、糖尿病
のコントロールおよび禁煙が特に効果的であると言われ
ており、このため、「食事」、「運動」および「薬」の
各々がバランス良く処方されることが大事であるとされ
ている。
にダメージを受けていることから、心臓に過度の負担と
なるような強すぎる運動をすることは、患者にとって危
険である。このため、患者が運動する際には、心臓への
負担の度合いを監視すべく、患者の脈拍数などの生体活
動の測定が必要とされている。近年では、患者が自宅で
も心疾患リハビリテーションのための運動をすることを
可能とすべく、運動時の生体活動として脈拍数を計測す
る装置が開発されている。
は、運動中の脈拍数だけでは、日常生活における活動量
が把握できないといった問題がある。さらに説明する
と、生活習慣病の改善には、医者によって処方された強
度での運動と日常生活における活動量の把握とが重要で
あり、この強度の運動と活動量とが的確に成されている
かは、運動中の脈拍数と、日常生活における活動量から
判断されるものである。患者などの利用者がこれを継続
して利用した場合、運動に対する意欲や励みになり、こ
ういった装置が健康増進にも利用されるようになる。
ものであり、利用者の生体活動とともに、活動量を記録
することが可能な生体活動計測装置を提供することを目
的とする。
に、本発明は、利用者の体動を検出する体動検出手段
と、前記利用者の生体反応を検出する生体反応検出手段
と、前記生体反応検出手段の検出結果から前記利用者の
生体活動情報を算出する生体活動情報算出手段と、前記
利用者が運動を開始したか否かを判別する判別手段と、
前記体動検出手段の検出結果と、前記判別結果が肯定に
なったときからの前記生体活動情報とを記憶する記憶手
段とを備える生体活動計測装置を提供する。
者の運動時においては、利用者の生体活動情報が記憶手
段に記憶され、また、運動時以外においては、利用者の
体動が記憶手段に記憶される。
動検出手段と生体反応検出手段との各々の検出結果から
前記利用者の生体活動情報を算出する構成であっても良
い。更に、前記記憶手段は、前記判別結果が肯定になっ
たときからの前記体動検出手段による検出結果を、更に
記憶する構成であっても良い。また、前記利用者からの
入力を取得する入力取得手段を更に備え、前記判別手段
は、前記入力取得手段が前記利用者からの入力を取得し
た場合に、前記利用者が運動を開始したと判別する構成
であっても良く、また、前記判別手段は、前記体動検出
手段の検出結果に従って前記利用者が運動を開始したか
否かを判別する構成であっても良い。
の1日あたりの検出結果、および、前記判別結果が肯定
となったときからの1日分の前記生体活動情報を、予め
定められた日数分だけ記憶する構成が望ましい。また、
前記記憶手段は、前記判別結果が肯定になったときから
の、前記体動検出手段の1日分の検出結果を、更に記憶
することが望ましい。さらにまた、前記記憶手段は、前
記体動検出手段の1日あたりの検出結果と、前記判別結
果が肯定となったときからの1日分の前記生体活動情報
と、前記判別結果が肯定になったときからの、前記体動
検出手段の1日分の検出結果とを日付と対応付けて記憶
する構成が望ましい。
て、前記判別結果が肯定となるときまでは、前記体動検
出手段からの検出結果を告知する一方、前記判別結果が
肯定となったときからは、前記生体活動情報を告知する
告知手段とを備える構成が望ましい。前記告知手段は、
前記判別結果が肯定になったときからは、前記判別結果
が肯定になったときからの前記体動検出手段の検出結果
を更に告知することが好ましい。なお、告知手段は、利
用者に対して表示により情報を告知するものでも良く、
また、音声により情報を告知するものでも良い。
て、前記体動検出手段は、前記体動に応じた加速度を検
出する加速度検出手段と、当該検出された加速度に従っ
て前記利用者の歩数を算出する歩数算出手段とを備え、
前記生体反応検出手段は、前記利用者の脈波を検出し、
前記生体活動情報算出手段は、検出された脈波から生体
活動情報である脈拍数を算出する構成が望ましい。ま
た、前記生体活動情報算出手段は、検出された脈波と加
速度とから前記脈拍数を算出する構成も望ましい。
囲を記憶し、前記生体活動情報算出手段により算出され
た脈拍数が前記複数の脈拍数範囲のうち、どの脈拍数範
囲に収まっているかを判別する脈拍数判別手段と、前記
脈拍数判別手段の判別結果に従って、当該算出された脈
拍数が前記脈拍数範囲の各々に収まっている累積時間を
前記複数の脈拍数範囲毎に算出する累積時間算出手段と
を更に備え、前記記憶手段は、前記算出された累積時間
を前記複数の脈拍数範囲毎に記憶する構成が好ましい。
により1日あたりに算出された総歩数と、前記複数の脈
拍数範囲毎の1日あたりの累積時間とを予め定められた
日数分だけ記憶する構成が望ましい。なお、前記記憶手
段は、前記判別結果が肯定となったときからの1日分の
運動時の歩数を更に記憶する構成であっても良い。
じた図像を表示する表示手段とを更に備える構成が好ま
しい。また、前記利用者によって設定された脈拍数であ
る設定脈拍数に応じて前記複数の脈拍数範囲を算出する
脈拍数範囲算出手段とを更に備える構成も好ましい。こ
の好ましい構成において、前記設定脈拍数は、処方脈拍
数における上限脈拍数であり、前記脈拍数範囲算出手段
は、前記上限脈拍数と、前記処方脈拍数の脈拍数幅とか
ら前記複数の脈拍数範囲を算出することが好ましい。こ
の構成によれば、利用者は、表示された図像を見ること
で、運動中の脈拍数変化を把握でき、運動強度が適切か
否かを判断することができる。また、記憶手段に記憶さ
れた各累積時間から、利用者は、例えば運動中におい
て、適切な強度の運動をどの程度の割合で行ったかが把
握できる。
格を含む個人情報を更に記憶し、前記体動検出手段の検
出結果と、前記個人情報とから前記利用者の運動量を算
出する運動量算出手段とを更に備え、前記記憶手段は、
当該算出された1日あたりの運動量を予め定められた日
数分だけ記憶する構成が好ましい。この好ましい構成に
おいて、前記記憶手段は、前記利用者の体格を含む個人
情報を更に記憶し、前記判別手段の判別結果が肯定とな
ったときからの前記生体活動情報と、前記個人情報とか
ら前記利用者の運動量を算出する運動量算出手段とを更
に備え、前記記憶手段は、当該算出された1日あたりの
運動量を予め定められた日数分だけ記憶することが好ま
しい。この構成によれば、利用者は、運動中の活動量を
運動量として定量的に把握することができる。
および年齢との対応関係を更に記憶し、前記対応関係と
前記個人情報とから前記利用者の基礎代謝量を特定する
基礎代謝量特定手段と、前記運動量算出手段により算出
された運動量と前記基礎代謝量特定手段により特定され
た基礎代謝量とから1日当たりの総エネルギー消費量を
算出する総エネルギー消費量算出手段とを備え、前記記
憶手段は、前記算出された総エネルギー消費量を予め定
められた日数分だけ記憶することが望ましい。この構成
によれば、利用者は、運動によって消費したエネルギー
の他にも、基礎代謝量などを加味した1日当たりの総エ
ネルギー消費量を知ることができる。すなわち、利用者
は、総エネルギー消費量から定量的に活動量を把握する
ことができる。なお、前記予め定められた日数は、7日
間単位であることが好ましい。
施形態について説明する。以下にあっては、腕装着型の
装置である腕時計に本発明を適用した場合について例示
する。
の生体活動計測装置の概観構成とともに、使用の態様を
示す図である。生体活動計測装置1は、腕時計構造を有
する装置本体100を備えている。装置本体100に
は、腕時計における12時方向から利用者(例えば患
者)の腕に巻きついて6時方向で固定されるリストバン
ド103が設けられており、装置本体100は、リスト
バント103によって利用者の腕から着脱自在となって
いる。
設けられており、この液晶表示部108には、図2に示
すように、日付、現在時刻および利用者が歩いた歩数が
表示されるようになっている。装置本体100の外周部
の2時方向には、ボタンスイッチ111が設けられてお
り、詳細については後述するが、このボタンスイッチ1
11の押下によって液晶表示部108の表示が切り替る
ようになっている。ボタンスイッチ111の他にも、装
置本体100の外周部の7時方向には、ボタンスイッチ
112が設けられており、また、11時方向には、ボタ
ンスイッチ113が設けられている。ボタンスイッチ1
12、113の各々は、利用者が各種情報を入力する際
に用いられる。また、ボタンスイッチ113は、液晶表
示部108が備えるEL(Electro Luminescence)バッ
クライトを点灯させるためにも用いられる。さらに、装
置本体100の表面(液晶表示部108が設けられた
面)には、開始・終了ボタン116が設けられている。
この開始・終了ボタン116は、利用者が運動時に当該
生体活動計測装置1に対して、生体活動たる脈拍数の計
測、および、体動情報たる歩数の計数の開始および終了
を指示するために用いられる。
の6時方向の外周部には、コネクタ部105が設けられ
ている。このコネクタ部105には、コネクタピース1
06が着脱自在に取り付けられている。コネクタピース
106には、ケーブル101の一端が接続されている。
一方、ケーブル101の他端には、利用者の脈拍数を計
測するための脈波センサユニット102が接続されてい
る。脈波センサユニット102は、センサ用固定バンド
104によって、利用者の指の根元に固定されている。
この構成において、コネクタピース106がコネクタ部
105と着脱自在になっているため、利用者がコネクタ
ピース106をコネクタ部105から外すことにより、
図2に示すように、本装置を腕時計としても利用できる
ようになっている。
5を保護する目的から、ケーブル101と脈波センサユ
ニット102をコネクタ部105から外した状態では、
所定のコネクタカバー(不図示)を装着するようになっ
ている。コネクタカバーとしては、コネクタピース10
6と同様に構成された部品から電極部などを除いたもの
が用いられる。このように構成されたコネクタ構造によ
れば、コネクタ部105が利用者から見て手前側に配置
されることになり、利用者にとって操作が簡単となる。
また、コネクタ部105が装置本体100から腕時計の
3時の方向に突出することのない構造となっており、利
用者の手の甲がコネクタ部105に接触することがな
い、すなわち、利用者の手首の動きを規制することがな
いようになっている。
を示すブロック図である。同図において、CPU130
は、生体活動計測装置1の各部の動作を制御するほか、
各種演算処理を実行する。ROM132は、例えばEE
PROM(Electrically Erasable Programmable ROM)
などの書き換え可能なものであり、CPU130によっ
て実行される制御プログラムや各種データを記憶する。
RAM134は、CPU130のワークエリアとして用
いられ、CPU130による演算結果や各種データを一
時的に記憶する。RAM134が記憶するデータとして
は、例えば、日付や歩数の計数値、利用者の個人情報な
どがある。ここで、個人情報は、利用者の性別および年
齢の他、身長および体重といった利用者の体格を示す情
報を含むものである。計時回路136は、時刻を計時す
るものであり、計時結果をCPU130に出力する。入
力部138は、上述したボタンスイッチ111〜113
および開始・終了ボタン116に対応するものであり、
利用者の各ボタン操作に応じた信号をCPU130に出
力する。液晶表示部108は、上述したように各種情報
を表示するものであり、CPU130の制御に従って画
面表示を行う。アラーム発生部139は、CPU130
からの指示に応じた音量のアラーム音を発生する。な
お、アラーム発生部139は、音を発生する他にも、例
えば振動モータを備え、CPU130からの指示に応じ
た強さの振動を発生するものであっても良い。
うに、利用者の生体反応たる脈波を検出し、脈波信号と
して脈波信号増幅回路120に出力するものである。よ
り具体的に説明すると、図4に示すように、脈波センサ
ユニット102は、ケース本体としてのセンサ枠102
0を備えている。このセンサ枠1020の内側には、L
ED1022とフォトトランジスタ1024と回路基板
1026が設けられている。LED1022の光放射方
向には、ガラス板などから形成される透過板1028が
設けられており、この透過板1028と対向するように
回路基板1026が配置されている。この構成の下、L
ED1022から放射された光は、利用者の皮膚下の血
管を介して反射され、フォトトランジスタ1024にて
受光される。そして、このフォトトランジスタ1024
にて光電変換された結果、脈波検出信号が得られ、回路
基板1026に接続されたケーブル101を介して装置
本体100に内蔵された脈波信号増幅回路120に出力
される。なお、脈波センサユニット102への電力供給
は、装置本体100に内蔵された電池(不図示)からケ
ーブル101を介して行われる。
ニット102からの脈波信号を増幅してA/D変換回路
122に出力する。A/D変換回路122は、CPU1
30から制御信号が入力されている間だけ、受け取った
脈波信号をアナログ/デジタル変換して、周波数分析回
路124に出力する。さらに説明すると、CPU130
は、A/D変換回路122を動作させる場合に、制御信
号をA/D変換回路122に出力する。すなわち、CP
U130がA/D変換回路122に制御信号を出力しな
ければ、脈波信号増幅回路120からの脈波信号は、こ
のA/D変換回路122にて破棄されることとなる。周
波数分析回路124は、デジタル信号に変換された脈波
信号を一定期間取り込んで、FFT(高速フーリエ変
換)処理を実行することにより脈波信号の周波数成分を
算出し、脈波スペクトル信号fmgとしてCPU130
に出力する。
体動たる歩行を検出するために設けられたものであり、
歩行に伴う腕の振りの繰り返し運動の加速度を検出する
加速度センサを備えている。加速度センサは、装置本体
100に内蔵されており、利用者が歩行に伴って腕を振
ったときの加速度を検出し、加速度信号として加速度信
号増幅回路142に出力する。加速度信号増幅回路14
2は、受け取った加速度信号を増幅して、A/D変換回
路122と矩形波変換回路144との各々に出力する。
A/D変換回路122は、上述したように、CPU13
0から制御信号が入力されている間だけ、受け取った加
速度信号をアナログ/デジタル変換して、周波数分析回
路124に出力する。より詳細には、A/D変換回路1
22は、脈波信号増幅回路120からの脈波信号と加速
度信号増幅回路142からの加速度信号を一定時間ごと
に交互に受け取って(すなわち、時分割)周波数分析回
路124に出力する。周波数分析回路124は、デジタ
ル信号に変換された加速度信号を一定期間取り込んで、
FFT処理を実行することにより加速度信号の周波数成
分を算出し、加速度スペクトル信号fsgとしてCPU
130に出力する。
析回路124から出力された脈波スペクトル信号fmg
と加速度スペクトル信号fsgの各々が交互に入力され
ることとなる。CPU130は、受け取った脈波スペク
トル信号fmgと加速度スペクトル信号fsgとから脈
波を算出して、脈拍数を求めるとともに、加速度スペク
トル信号fsgから歩数を求める処理を行う。なお、こ
の処理については、後に詳述する。
回路142からの加速度信号を略矩形波に順次波形整形
するものである。さらに説明すると、図5に示すよう
に、加速度信号増幅回路142からの加速度信号142
0は、利用者の歩行に伴う腕の振りの繰り返し運動に応
じて略正弦波となっており、矩形波変換回路144は、
加速度信号の振幅値が所定の閾値を越えた場合に、矩形
パルス1422を形成する。また、矩形波変換回路14
4は、矩形パルス1422を形成するごとに、CPU1
30に歩数検出信号を出力する。CPU130は、歩数
検出信号を受け取った回数を計数することで、利用者の
腕の振りといった繰り返し運動の回数から歩数を計数す
る。ここで、矩形波変換回路144が矩形パルスを形成
するときの閾値は、任意の値に設定可能である。しかし
ながら、上記構成にあっては、利用者が腕だけを軽く動
かした場合であっても、係る動作に応じて加速度センサ
ユニット140から加速度信号が出力されるため、閾値
としては、利用者が歩行に伴って腕を動かしたときに出
力される加速度信号の平均振幅値を用いることが望まし
い。これにより、軽い腕の動きが排除され、より確実に
利用者の歩数が検出される。
を求める方法として、周波数分析回路124からの加速
度スペクトル信号fsgから歩数を演算する方法と、矩
形波変換回路144からの歩数検出信号歩数を計数する
方法との2通りの方法を用いることができるようになっ
ている。本実施形態では、脈拍数計測が行われない場合
(すなわち、運動時以外)において、利用者の1日当た
りの歩数を計数すべく、矩形波変換回路144からの歩
数検出信号に従って歩数の計数を行うようになってい
る。一方、脈拍数計測時(つまり運動時)には、周波数
分析回路124からの加速度スペクトル信号fsgを基
により歩数(以下、「運動時歩数」と称する)の計数を
行うようになっている。運動が終了した時点で、CPU
130は、運動時歩数と脈拍数計測が行われない場合
(すなわち、運動時以外)の歩数とを加算する。つま
り、加算された歩数は、利用者1日当りの歩数(以下、
「総歩数」と称する)となる。
時歩数の計数、および、脈波スペクトル信号fmgを用
いた脈拍数計測は、利用者が開始・終了ボタン116を
押下することで行われる。具体的には、CPU130が
係る操作を検知すると、図6に示す割り込み処理を実行
する。同図に示すように、CPU130は、運動時歩数
Nを「0」に初期化する(ステップS1)。次いで、C
PU130は、周波数分析回路124から信号を得るた
めに、制御信号をA/D変換回路122に出力して、停
止状態のA/D変換回路122を動作させる(ステップ
S2)。これにより、A/D変換回路122からデジタ
ル信号に変換された脈波信号と加速度信号とが周波数分
析回路124に出力される。周波数分析回路124は、
デジタル信号に変換された脈波信号および加速度信号の
各々を一定期間取り込んで、FFT処理を実行し、脈波
スペクトル信号fmgと加速度スペクトル信号fsgと
をCPU130に出力する。
gと加速度スペクトル信号fsgとを受け取ると、脈拍
数を算出すべく、脈波成分を抽出する。すなわち、CP
U130は、脈波スペクトル信号fmgから加速度スペ
クトル信号fsgを減算して減算スペクトル信号fMを
算出する(ステップS3)。ここで、脈波スペクトル信
号fmgから加速度スペクトル信号fsgを減算するの
は、次の理由による。すなわち、図7(a)に示すよう
に、運動中に検出される脈波スペクトル信号fmgに
は、体動(すなわち、腕の動き)に応じた周波数成分で
ある加速度スペクトル信号fsg(図7(b)参照)が
含まれており、この加速度スペクトル信号fsgを除去
するために、脈波スペクトル信号fmgから加速度スペ
クトル信号fsgを減算するのである。
fMに含まれる周波数成分のうち、脈波に相当する周波
数として、パワーが最大である最大周波数fMmaxを
求める(ステップS4)。このようにして脈波(fMm
ax)が求められた後、CPU130は、ステップS3
にて求めた最大周波数fMmax(すなわち、脈波)を
(式1)に代入して脈拍数(拍/分)を算出する(ステ
ップS5)。 脈拍数(拍/分)=最大周波数fMmax(Hz)×60 ・・・(式1)
信号fsgから歩数を求めるべく、次の処理を実行す
る。すなわち、CPU130は、加速度スペクトル信号
fsgに含まれる周波数成分のうち、1秒間当たりの歩
数に相当する周波数として、パワーが最大となる最大周
波数fsgmaxを求める(ステップS6)。そして、
CPU130は、当該割り込み処理を1回実行する間
(開始から終了までの間)に利用者が歩いた歩数を算出
すべく、当該割り込み処理の実行時間に対応する時間T
(sec)と最大周波数fsgmaxとを積算し、この
積算結果を前回までの累積歩数である運動時歩数Nに加
算する(ステップS7)。そして、CPU130は、ス
テップS5において算出した脈拍数と、ステップS7に
おいて算出した運動時歩数Nとを液晶表示部108に表
示させる(ステップS8)。
測定を終了させるべく、開始・終了ボタン116を押下
したか否かを判別する(ステップS9)。この判別結果
がNOであれば、CPU130は、引き続き脈拍数の測
定と歩数の計数を行うべく、処理手順をステップS2に
戻す。一方、ステップS9における判別結果がYESで
ある場合、CPU130は、A/D変換回路122への
制御信号の出力を停止して(ステップS10)、A/D
変換回路122の動作を停止させる。そして、CPU1
30は、計数した運動時歩数および脈拍数などの計測結
果を日付および計測時刻等と対応付けてRAM134に
記憶させ(ステップS11)、処理を終了する。また、
この計測結果には、計測を開始すべく開始・終了ボタン
116が押下されたときの時刻(運動開始時刻)や、割
り込み処理を実行していた時間(すなわち、計測時間)
なども含まれているが、これについては後述する。な
お、上述した割り込み処理において、ステップS5にお
いて脈拍数を求めた後に、ステップS7において運動時
歩数Nを求めたが、運動時歩数Nを求めた後に脈拍数を
求めても良いことは勿論である。
きの具体的動作について詳述する。利用者は、生体活動
計測装置1を初めて使用する場合に、先ず、日付、現在
時刻および個人情報の入力、アラームの設定などを行
う。具体的には、図8に示すように、日付、時刻および
1日の総歩数が示されている標準画面ST1が液晶表示
部108に表示されている状態において、利用者がボタ
ンスイッチ111を所定時間(例えば3秒など)押下し
続けると、CPU130が係る操作を検知して、時刻設
定を行う旨を利用者に通知する時刻設定通知画面ST2
を液晶表示部108に表示させる。続いて、CPU13
0は、時刻設定画面ST3を液晶表示部108に表示さ
せる。ここで、時刻設定通知画面ST2にあっては、利
用者が次に行うべき動作を把握しやすくするために、コ
ントラストの強い反転表示がなされている。また、以下
に説明する各通知画面にあっても、同様の理由から反転
表示がなされている。
定対象となる数字が反転表示されている(図示例では、
秒が設定対象)。時刻設定画面ST3が最初に表示され
たときには、日付の年が最初の設定対象として反転表示
されるようになっており、利用者は、日付、時刻の順で
設定するようになっている。設定対象の数値変更は、利
用者がボタンスイッチ112、113の各々を押下する
ことにより行われる。具体的には、CPU130は、ボ
タンスイッチ112が押下されるごとに、設定対象の数
値を増加させる一方、ボタンスイッチ113が押下され
るごとに、設定対象の数値を減少させる。そして、利用
者がボタンスイッチ111を押下すると、CPU130
は、次の設定対象を反転表示させる。このようにして、
利用者によって日付の年から現在時刻の秒まで順次設定
される。
の設定対象(図示例では、秒)が反転表示された状態に
おいて、利用者がボタンスイッチ111を押下すると、
CPU130は、修正された日付および現在時刻をRA
M134に記憶させる。次いで、CPU130は、個人
情報の入力を利用者に促すべく、液晶表示部108に個
人情報設定通知画面ST4を表示させた後、個人情報設
定画面ST5を表示させる。
者の個人情報として、性別、年齢、身長および体重が設
定される。各設定対象の設定は、時刻設定画面ST3に
おいて説明した手順と同様にして行われる。そして、個
人情報設定画面ST5における最後の設定対象(図示例
では、体重)が反転表示された状態において、利用者が
ボタンスイッチ111を押下すると、CPU130は、
設定された個人情報(性別、年齢、身長および体重)を
RAM134に記憶させる。次いで、CPU130は、
上限脈拍数とアラームの設定を利用者に促すべく、液晶
表示部108に上限脈拍数・アラーム設定通知画面ST
6を表示させた後、上限脈拍数・アラーム設定画面ST
7を表示させる。
にあっては、利用者に対して警告を報知すべき脈拍数の
上限値と、脈拍数が上限値に達した場合に、アラーム音
を鳴らすか否かの設定が行われる。脈拍数の上限値は、
利用者の病状にあわせて医師が処方した処方脈拍数に応
じて設定される。この処方脈拍数は、上限脈拍数と下限
脈拍数とを以って示されるものであり、上限脈拍数と下
限脈拍数との間に脈拍数が収まる程度の運動であれば、
心臓に負担をかけすぎない適切な運動ということにな
る。図12は、処方脈拍数を示す図である。同図に示す
ように、脈拍数の上限値(以下、「上限脈拍数300
a」と称する)と脈拍数の下限値(以下、「下限脈拍数
300b」と称する)との拍数差は、20拍となる(以
下、上限脈拍数300aと下限脈拍数300bとの間
を、「許容範囲脈拍数300」と称する)。従って、こ
の上限脈拍数・アラーム設定画面ST7において、利用
者は、上限脈拍数300aを脈拍数の上限値として設定
する。
定するとともに、脈拍数が上限脈拍数300aを越えた
旨を報知するアラーム音のオン/オフを、ボタンスイッ
チ112を押下することで選択する。このように、アラ
ーム音のオン/オフが選択可能となっているので、心臓
の弱い利用者(例えば、お年よりなど)がアラーム音に
驚かなくて済むように、このアラーム音をオフにするこ
とができるようになっている。
た後に、ボタンスイッチ111を押下すると、CPU1
30は、設定された上限脈拍数300aと、アラーム音
のオン/オフとをRAM134に記憶させる。また、C
PU130は、設定された上限脈拍数300aから許容
範囲脈拍数300の幅に相当する20拍を減算して求め
た下限脈拍数300bもRAM134に記憶させる。そ
して、CPU130は、液晶表示部108に標準画面S
T1を表示させ、これにより、各種情報の入力、設定が
完了する。
せる場合、標準画面ST1が液晶表示部108に表示さ
れている状態において、開始・終了ボタン116を押下
する。CPU130は、係る操作を検知すると、上述し
た割り込み処理(図6参照)を開始し、これにより脈拍
数計測および運動時歩数の計数が開始される。ここで、
CPU130は、周波数分析回路124から出力される
脈拍数の変動幅が所定範囲内に収まるまで、図9に示す
ように、脈拍計測準備画面ST10を液晶表示部108
に表示させるようになっている。
が所定範囲内に収まった後、利用者に対して脈拍数計測
の指示を促す測定開始指示画面ST11を液晶表示部1
08に表示させる。利用者が脈拍数測定を開始すべく、
開始・終了ボタン116を押下すると、CPU130が
係る操作を検知して、測定を開始した旨を通知する測定
開始通知画面ST12を液晶表示部108に表示させた
後に、上述した割り込み処理を実行して測定した脈拍数
および運動時歩数を示す計測画面ST13を表示させ
る。
T13には、運動開始時からの経過時間を表示する経過
時間表示領域ST13−1と、脈拍数と運動時歩数の測
定値を表示する測定値表示領域ST13−3と、脈波波
形を表示する脈波表示領域ST13−5とが含まれてい
る。測定値表示領域ST13−3の上段側には、人が動
いていることを示すマークの右横に運動時歩数が表示さ
れ、下段側には、ハートマーク400とともに脈拍数が
表示される。このハートマーク400は、脈拍数に応じ
て異なる図像が表示されるようになっている。
0に収まっているときには、図10(a)に示すよう
に、にこやかな表情をしたハートマーク400が表示さ
れる。また、利用者の脈拍数が上限脈拍数300aを越
えているときには、大変そうな表情をしたハートマーク
400が表示される(図10(b)参照)。さらにま
た、利用者の脈拍数が下限脈拍数300bを下回ってい
るときには、怒った表情をしたハートマーク400が表
示される(図10(c)参照)。このように、利用者の
脈拍数が許容範囲脈拍数300に収まっているかに応じ
てハートマーク400の表情が変化して表示されるの
で、利用者が液晶表示部108を一見すれば、心臓にか
かっている負担の度合いを判断することができるように
なっている。従って、利用者は、ハートマーク400が
示す表情に応じて運動の激しさを調整することにより、
医師に指示された適度な運動をすることができるのであ
る。また、最近では、高強度なトレーニング(運動)の
心機能の改善への有効性が示唆されている。そこで、利
用者(特に心疾患患者)に対して脈拍数が下限脈拍数3
00bを下回っていることを示す表示を行うことによ
り、利用者が下限(運動)強度を意識して、適度な運動
を行うことができる。
させる場合には、開始・終了ボタン116を押下する。
CPU130は、係る操作を検出すると、A/D変換回
路122への制御信号の出力を停止して、A/D変換回
路122から周波数分析回路124への脈波信号と加速
度信号の出力を停止させる。そして、CPU130は、
計測結果をRAM134に記憶させる一方で、計測終了
通知画面ST14を液晶表示部108に表示させた後
に、標準表示画面ST15を表示させる。ここで、標準
表示画面ST15に表示される総歩数には、運動前の総
歩数に運動時歩数が加算された値が示されるようになっ
ている。
と、内容とが対応付けれている。ここで内容は、計測結
果が、1日における何回目の運動について記録されたも
のかを示すか、または、1日の各運動の合計について記
録されたものであることを示す。また、計測結果には、
1日分の活動情報と運動時の情報とが日付と対応付けら
れている。ここで、運動時の情報は、各運動ごとに計測
された結果を示すものであり、時間情報と、脈拍数情報
と、活動情報とを含んでいる。さらに、この時間情報
は、計測開始時刻(運動開始時刻)と、計測時間(利用
者が運動していた時間)とを含んでいる。また、脈拍数
情報は、計測時の最高脈拍数、最低脈拍数および平均脈
拍数の各々を含んでいる。さらにまた、脈拍数情報は、
運動時の利用者の脈拍数が許容範囲脈拍数300に収ま
っていた有効累積時間と、脈拍数が上限脈拍数300a
から上限脈拍数プラス10拍以内に収まっていた上限逸
脱累積時間と、脈拍数が下限脈拍数300bから下限脈
拍数マイナス10拍以内に収まっていた下限逸脱累積時
間との各々を含んでいる。また、活動情報は、運動時の
歩数と運動時の運動量とを含んでいる。この運動量の算
出方法については後述する。ここで、測定結果に計測開
始時刻を含めるのは、利用者が服用した薬や利用者の糖
の代謝を医師などが把握できるようにするためである。
また、計測結果に、有効累積時間と、上限逸脱累積時間
と、下限逸脱累積時間との各々を含めるのは、利用者が
どの程度の強さの運動をどの位の時間に渡って行ったか
を把握できるようにするためである。
ある場合は、図13に示す1日分の活動情報には、1日
の総歩数と、1日の基礎代謝量と、1日の運動量とが含
まれている。1日の総歩数には、1日における運動回数
分の運動時歩数と運動時以外歩数の合計値が記録され、
また、1日の運動量には、1日における運動回数分の運
動量と運動時以外の運動量の合計値が記録される。ここ
で、内容が1日の各運動の合計を示す場合、運動時情報
と活動情報とに含まれる各項目には、次の情報が記録さ
れる。すなわち、時間情報には、1日における運動回数
分の計測時間を合計した時間が記録される。また、脈拍
数情報の最高脈拍数には、各運動の中で最も高い脈拍数
が記録される一方、最低脈拍数には、各運動の中で最も
低い脈拍数が記録される。上限逸脱累積時間、有効累積
時間および下限逸脱累積時間の各々には、運動回数分の
合計値が記録される。また、活動情報の運動時歩数に
は、運動回数分の歩数の合計値が記録され、運動時の運
動量には、運動回数分の運動量の合計値が記録される。
め定められた日数分以上の計測結果を記憶できる容量を
有することが望ましい。このあらかじめ定められた日数
は、利用者(患者)が通院する日数間隔(例えば1週間
など)に相当することが好ましい。このような構成とす
ることで、医師は、利用者(患者)が行った運動を把握
できるようになる。なお、これに限らず、RAM134
が数週間分の計測結果を週毎に分けて記憶する構成であ
っても良く、この構成により、利用者にとっては、週単
位での計測結果の管理が容易となる。
れている。 運動量(kcal)≒METS×体重(kg)×運動時間(hour)・・・(式2) ここで、METS(Metabolic equivalents)は、運動
量が安静時のエネルギー消費量の何倍に相当するかを示
した指数である。METSは、米国スポーツ医学会(A
CSM)によって発表されたもので、運動の強さを計る
単位として一般化されている。詳細には、METSは、
安静時の酸素摂取量を3.5ml/kg/minとしたときの、
運動時の酸素摂取量との比を示している。なお、MET
Sとエネルギー消費量の間には、次式の関係が成り立っ
ている。 1METS≒1kcal/kg/hour ・・・(式3)
ACSMから発表されているMETSと歩行速度との対
応関係を簡易に計算しやすいように換算した値が図14
である。従って、運動時の歩行速度を求めることによ
り、運動時のMETSが特定され、そして、運動量が求
められる。歩行速度は、次の式から求められる。 歩行速度=歩幅×歩数/歩行時間 ・・・(式4) 歩幅(cm)≒身長(cm)−100(cm) ・・・(式5) (式4)の歩行速度は、単位歩行(運動)時間当たりの
歩行距離であり、この歩行距離は、歩幅と歩数の乗算か
ら算出される。なお、歩幅は歩いたときの両足のかかと
からかかとまでの距離のことである。(式4)は、一般
的に使用されている。また、(式5)の歩幅は、簡易的
な算出方法であり、成人が通常歩行をする場合に適応さ
れる。より精度が高い運動消費量の算出を行う場合に
は、利用者により正確な歩幅が入力される事が好まし
い。
設定された身長から歩幅が求められ、さらに、この歩幅
と、測定された運動時歩数と運動時間とから(式4)に
より、歩行速度が求められる。そして、図14に示すM
ETSと歩行速度との対応関係から運動時のMETSが
特定され、(式2)により、運動量が求められる。CP
U130は、このようにして運動量を算出して、この運
動量を含む測定結果をRAM134に記憶させる。
あっては、現在時刻が「午前零時」になるごとに、1日
の総歩数と、総エネルギー消費量とが算出される。より
具体的に説明すると、CPU130は、現在時刻が「午
前零時」になったことを検知すると、その時点までに計
数した総歩数を日付と対応付けてRAM134に記憶す
る一方、標準画面ST1に表示すべき歩数をリセット
し、歩数を0歩からカウントする。また、CPU130
は、総エネルギー消費量を算出し、日付と対応付けてR
AM134に記憶する。ここで、総エネルギー消費量
は、次式に示すように基礎代謝量と運動量との加算によ
り求められる。 総エネルギー消費量(kcal)=基礎代謝量+運動量 ・・・(式6)
理的に必要となる最小限のエネルギー代謝量のことであ
り、次式によって求められる。 基礎代謝量(kcal)=基礎代謝基準値(kcal/kg/日)×体重(kg)・・・(式7 ) ここで、基礎代謝基準値は、次のようにして求められ
る。図15は、性・年齢階層別に基礎代謝基準値を示す
図であり、平成11年6月に、厚生省(現厚生労働省)
によって発表された「第六次改定 日本人の栄養所要量
−食事摂取基準」によるものである。この図15に従っ
て、利用者によって設定された年齢および性別から基礎
代謝基準値が特定される。そして、この基礎代謝基準値
と、利用者によって設定された体重とから(式7)によ
り基礎代謝量が求められる。CPU130は、このよう
にして求めた基礎代謝量と、脈拍数測定終了時に求めた
運動量とから(式6)により総エネルギー消費量を求
め、日付と対応付けてRAM134に記憶させる。な
お、算出された1日当たりの総エネルギー消費量も、運
動量と同様に、週単位でRAM134に記憶される構成
が望ましい。また、体動たる歩数から総エネルギー消費
量が算出される場合について例示したが、生体活動情報
たる脈拍数から総エネルギー消費量が算出されるように
しても良いことは勿論である。
果などの各種情報を液晶表示部108に表示させる場合
には、標準画面ST1が表示された状態において、ボタ
ンスイッチ112を押下する。CPU130は、係る操
作を検知すると、図11に示すように、計測結果として
表示すべき日付の選択を促す日付選択画面ST20を表
示させる。ここで、同図において、日付選択画面ST2
0に示される「11月14日−1」は、11月14日の
1回目の運動結果を示し、「11月14日−2」は11
月14日の2回目の運動結果を示している。また、「1
1月14日−K」は、11月14日の1日分の運動回数
分を合計した結果を表示する事を示している。さて、利
用者がボタンスイッチ112を押下して日付を選択する
と、CPU130が計測結果を表示する旨を通知する結
果表示通知画面ST21を液晶表示部108に表示させ
た後、計測開始時刻表示画面ST22を表示させる。こ
の計測開始時刻表示画面ST22にあっては、運動開始
時刻(計測開始時刻)が表示される。
押下するごとに、CPU130は、運動時歩数表示画面
ST23、脈拍数表示画面ST24、累積時間表示画面
ST25、および総エネルギー消費量表示画面ST26
を順次切り替えて液晶表示部108に表示させる。運動
時歩数表示画面ST23には、計測時間(利用者が運動
を行っていた時間)と、運動時歩数と、運動量(ST2
3の例では、213kcal)とが表示され、また、脈
拍数表示画面ST24には、運動時の最高脈拍数と、最
低脈拍数と、平均脈拍数とが表示される。累積時間表示
画面ST25には、上限逸脱累積時間と、有効累積時間
と、下限逸脱累積時間との各々が表示される。総エネル
ギー消費量表示画面ST26は、利用者が1日分の運動
回数分を合計した結果を表示する事を日付選択画面ST
20で選択した場合のみ表示されるものであり、この総
エネルギー消費量表示画面ST26には、1日当たりの
総歩数と、運動量と、総エネルギー消費量とが表示され
る。
26が液晶表示部108に表示されている状態におい
て、利用者がボタンスイッチ112を押下すると、CP
U130は、結果表示終了通知画面ST27を液晶表示
部108に表示させて、標準画面ST1を表示させる。
測装置1によれば、運動中の脈拍数計測と運動時歩数の
計数が行われる他、一日当たりの総歩数が計数される。
さらに、運動時歩数から利用者の運動量が算出され、ま
た、総歩数から利用者の総エネルギー消費量が算出され
る。これにより、利用者に対して運動中の生体活動たる
脈拍数と、体動たる歩数とを示すとともに、1日当たり
の総エネルギー消費量を示すことが可能となる。従っ
て、利用者は、運動中にあっては、表示される脈拍数か
ら、心臓にどの程度の負担がかかっているか(すなわ
ち、運動の強度)を把握でき、さらに、総歩数や総エネ
ルギー消費量から、一日の活動量を把握できる。
一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変更
可能である。そこで以下に、各種の変形例を説明する。
利用者の体動として歩行時の歩数が計数される構成につ
いて例示した。しかしながら、これに限らず、例えば懸
垂運動や腹筋運動、縄跳び運動など利用者の動きによっ
て回数を計数できる運動であれば、その回数を計数する
ようにしても良い。また、例えば、体動を検出するもの
として、加速度センサユニット140を備える構成につ
いて例示したが、これに限らず、GPS(Global Posit
ioning System)からの測位情報に従って、利用者の移
動距離から歩数が算出される構成であっても良い。さら
にまた、体動として歩行を検出するのではなく、例えば
生体活動計測装置1が気圧センサを備え、利用者が登山
した場合や、ダイビング(潜水)した場合などに生じる
気圧変化から、この利用者の体動を検出するようにして
も良い。
利用者が上限脈拍数300aを設定する構成について例
示したが、これに限らず、平均脈拍数の目標値(以下、
「目標平均脈拍数」と称する)を設定する構成であって
も良い。生体活動計測装置1は、利用者によって目標平
均脈拍数が設定されると、この目標平均脈拍数から許容
範囲脈拍数300や上限脈拍数300a、下限脈拍数3
00bなどを算出して記憶する。そして、生体活動計測
装置1は、実施形態で述べたように、利用者の脈拍数の
計測時にあっては、ハートマーク400の表情といった
図像を変えるなどして、利用者の脈拍数がどの範囲に属
しているかを表示し、また、上限逸脱累積時間や有効累
積時間、下限逸脱累積時間の各々を求める。なお、生体
活動計測装置1は、平均脈拍数を算出する際に、計測し
た脈拍数が、上限脈拍数300aを逸脱していたときの
脈拍数の平均値、許容範囲脈拍数300に収まっていた
ときの脈拍数の平均値、および、下限脈拍数300bを
下回っていたときの平均値の各々を算出しても良い。
図12に示すように、脈拍数の範囲が3つの範囲に区分
けされている場合について例示したが、これに限らず、
変形例2にて説明した目標平均脈拍数を堺とした2つの
範囲に区分けされても良い。また、脈拍数の範囲が3つ
よりも更に細かく区分けされても良い。例えば、図12
において、脈拍数が上限脈拍数300a(+10拍)を
越える範囲と、下限脈拍数300b(−10拍)を下回
る範囲との2つの範囲を更に設けるようにしても良い。
このようにすることで、利用者は、より正確に運動によ
る心臓への負担の度合いを把握でき、運動が適正である
かを判断できる。
利用者の脈拍数に応じた表情のハートマーク400が液
晶表示部108に表示される構成について例示した。し
かしながら、これに限らず、液晶表示部108がカラー
で表示可能に構成され、この液晶表示部108に利用者
の脈拍数に応じて異なる色のハートマーク400が表示
されるようにしても良いし、また、計測された脈拍数に
応じて、この脈拍数を示す数字を表示する際の態様
(色、大きさなど)が変わるようにしても良い。このよ
うにすることで、視認性が向上し、利用者が現在の脈拍
数が適正かどうかを把握し易くなる。
開始・終了ボタン116が押下された場合に、利用者の
脈拍数が計測される構成について例示したが、これに限
らず、CPU130が矩形波変換回路144からの歩数
検出信号に従って利用者が運動を開始したかを判断し、
脈拍数の計測(すなわち、図6に示す割り込み処理)を
開始するようにしても良い。
生体活動計測装置1の脈波センサユニット102が利用
者の指に配置される構成について例示した。しかしなが
ら、図16に示すように、利用者が生体活動計測装置1
を装着したときに、裏蓋12に接触する部位(すなわ
ち、手首の甲)から脈波を検出するような構成としても
良い。より具体的に説明すると、図16に示すように、
裏蓋12の略中央には、ガラスなどから形成された透明
板1028が設けられており、その透明板1028を介
して光が照射されるようにLED(不図示)が装置本体
100に内蔵される。また、フォトトランジスタ(不
図示)も、透明板1028を介して受光するように、装
置本体100に内蔵される。この構成によれば、利用者
は、装置本体100のみを装着すれば良いこととなる。
コネクタ部105には、ケーブル101を介して脈波セ
ンサユニット102が接続される構成について例示し
た。この他にも、コネクタ部105にパーソナルコンピ
ュータなどの各種情報機器が接続されるようにしても良
い。このような構成にすることで、生体活動計測装置1
のRAM134に記憶された計測結果などを他の機器に
記憶させることができる。また、生体活動計測装置1と
医師が所有する情報機器と接続可能となれば、医師は、
この情報機器にて利用者(患者)の計測結果を管理する
ことができ、この利用者に対する適切な処方に役立てる
ことができる。
活動計測装置1には、電池が内蔵されていた。そこで、
図17に示すように、電池が消耗した場合に、利用者に
対して電池交換を促す画面が液晶表示部108に表示さ
れるように、実施形態を変形しても良い。
脈波信号および加速度信号を周波数分析回路124にて
FFT処理し、この処理によって得られた脈波スペクト
ル信号fmgおよび加速度スペクトル信号fsg各々の
差分から脈波を算出して脈拍数を求める構成について説
明した。しかしながら、これに限らず、脈波信号のみを
時間周波数分析回路を用いて時間周波数分析で処理する
ことにより脈波成分のみを取り出して脈拍数を求めるよ
うにしても良い。時間周波数分析処理には、ウェーブレ
ット変換処理やヴィグナービル分布が使用される。
とともに、活動量を記録することが可能な生体活動計測
装置が提供される。
概観構成とともに、使用の態様を示す図である。
したときの概観構成を示す図である。
ック図である。
である。
である。
手順を示すフローチャートである。
(b)加速度スペクトル信号を示す図である。(c)脈
波スペクトル信号から加速度スペクトル信号を差し引い
た図である。
図である。
である。
装置を裏側からみた概観構成を示す図である。
す図である。
ト、108・・・液晶表示部、124・・・周波数分析回路、
130・・・CPU、132・・・ROM、134・・・RA
M、136・・・計時回路、139・・・アラーム発生部、1
40・・・加速度センサユニット、144・・・矩形波変換回
路、300・・・許容範囲脈拍数、300a・・・上限脈拍
数、300b・・・下限脈拍数。
Claims (22)
- 【請求項1】 利用者の体動を検出する体動検出手段
と、 前記利用者の生体反応を検出する生体反応検出手段と、 前記生体反応検出手段の検出結果から前記利用者の生体
活動情報を算出する生体活動情報算出手段と、 前記利用者が運動を開始したか否かを判別する判別手段
と、 前記体動検出手段の検出結果と、前記判別結果が肯定に
なったときからの前記生体活動情報とを記憶する記憶手
段とを具備することを特徴とする生体活動計測装置。 - 【請求項2】 前記生体活動算出手段は、前記体動検出
手段と生体反応検出手段との各々の検出結果から前記利
用者の生体活動情報を算出することを特徴とする請求項
1に記載の生体活動計測装置。 - 【請求項3】 前記記憶手段は、前記判別結果が肯定に
なったときからの前記体動検出手段による検出結果を、
更に記憶することを特徴とする請求項2に記載の生体活
動計測装置。 - 【請求項4】 前記利用者からの入力を取得する入力取
得手段を更に備え、前記判別手段は、前記入力取得手段
が前記利用者からの入力を取得した場合に、前記利用者
が運動を開始したと判別することを特徴とする請求項1
乃至3のいずれかに記載の生体活動計測装置。 - 【請求項5】 前記判別手段は、前記体動検出手段の検
出結果に従って前記利用者が運動を開始したか否かを判
別することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
載の生体活動計測装置。 - 【請求項6】 前記記憶手段は、前記体動検出手段の1
日あたりの検出結果、および、前記判別結果が肯定とな
ったときからの1日分の前記生体活動情報を、予め定め
られた日数分だけ記憶することを特徴とする請求項1乃
至3のいずれかに記載の生体活動計測装置。 - 【請求項7】 前記記憶手段は、前記判別結果が肯定に
なったときからの、前記体動検出手段の1日分の検出結
果を、更に記憶することを特徴とする請求項6に記載の
生体活動計測装置。 - 【請求項8】 前記記憶手段は、前記体動検出手段の1
日あたりの検出結果と、前記判別結果が肯定となったと
きからの1日分の前記生体活動情報と、前記判別結果が
肯定になったときからの、前記体動検出手段の1日分の
検出結果とを日付と対応付けて記憶することを特徴とす
る請求項7に記載の生体活動計測装置。 - 【請求項9】 前記判別結果が肯定となるときまでは、
前記体動検出手段からの検出結果を告知する一方、前記
判別結果が肯定となったときからは、前記生体活動情報
を告知する告知手段とを具備することを特徴とする請求
項1乃至3のいずれかに記載の生体活動計測装置。 - 【請求項10】 前記告知手段は、前記判別結果が肯定
になったときからは、前記判別結果が肯定になったとき
からの前記体動検出手段の検出結果を更に告知すること
を特徴とする請求項9に記載の生体活動計測装置。 - 【請求項11】 前記体動検出手段は、前記体動に応じ
た加速度を検出する加速度検出手段と、当該検出された
加速度に従って前記利用者の歩数を算出する歩数算出手
段とを備え、 前記生体反応検出手段は、前記利用者の脈波を検出し、 前記生体活動情報算出手段は、検出された脈波から生体
活動情報である脈拍数を算出することを特徴とする請求
項1に記載の生体活動計測装置。 - 【請求項12】 前記生体活動情報算出手段は、検出さ
れた脈波と加速度とから前記脈拍数を算出することを特
徴とする請求項2または3に記載の生体活動計測装置。 - 【請求項13】 前記記憶手段は、複数の脈拍数範囲を
記憶し、 前記生体活動情報算出手段により算出された脈拍数が前
記複数の脈拍数範囲のうち、どの脈拍数範囲に収まって
いるかを判別する脈拍数判別手段と、 前記脈拍数判別手段の判別結果に従って、当該算出され
た脈拍数が前記脈拍数範囲の各々に収まっている累積時
間を前記複数の脈拍数範囲毎に算出する累積時間算出手
段とを更に備え、 前記記憶手段は、前記算出された累積時間を前記複数の
脈拍数範囲毎に記憶することを特徴とする請求項11ま
たは12に記載の生体活動計測装置。 - 【請求項14】 前記記憶手段は、前記歩数算出手段に
より1日あたりに算出された総歩数と、前記複数の脈拍
数範囲毎の1日あたりの累積時間とを予め定められた日
数分だけ記憶することを特徴とする請求項13に記載の
生体活動計測装置。 - 【請求項15】 前記記憶手段は、前記判別結果が肯定
となったときからの1日分の運動時の歩数を更に記憶す
ることを特徴とする請求項14に記載の生体活動計測装
置。 - 【請求項16】 前記脈拍数判別手段の判別結果に応じ
た図像を表示する表示手段とを更に具備することを特徴
とする請求項13に記載の生体活動計測装置。 - 【請求項17】 前記利用者によって設定された脈拍数
である設定脈拍数に応じて前記複数の脈拍数範囲を算出
する脈拍数範囲算出手段とを更に備えることを特徴とす
る請求項13に記載の生体活動計測装置。 - 【請求項18】 前記設定脈拍数は、処方脈拍数におけ
る上限脈拍数であり、前記脈拍数範囲算出手段は、前記
上限脈拍数と、前記処方脈拍数の脈拍数幅とから前記複
数の脈拍数範囲を算出することを特徴とする請求項17
に記載の生体活動計測装置。 - 【請求項19】 前記記憶手段は、前記利用者の体格を
含む個人情報を更に記憶し、 前記体動検出手段の検出結果と、前記個人情報とから前
記利用者の運動量を算出する運動量算出手段とを更に備
え、 前記記憶手段は、当該算出された1日あたりの運動量を
予め定められた日数分だけ記憶することを特徴とする請
求項1乃至3のいずれかに記載の生体活動計測装置。 - 【請求項20】 前記記憶手段は、前記利用者の体格を
含む個人情報を更に記憶し、 前記判別手段の判別結果が肯定となったときからの前記
生体活動情報と、前記個人情報とから前記利用者の運動
量を算出する運動量算出手段とを更に備え、 前記記憶手段は、当該算出された1日あたりの運動量を
予め定められた日数分だけ記憶することを特徴とする請
求項1乃至3のいずれかに記載の生体活動計測装置。 - 【請求項21】 前記記憶手段は、基礎代謝量と性別お
よび年齢との対応関係を更に記憶し、 前記対応関係と前記個人情報とから前記利用者の基礎代
謝量を特定する基礎代謝量特定手段と、 前記運動量算出手段により算出された運動量と前記基礎
代謝量特定手段により特定された基礎代謝量とから1日
当たりの総エネルギー消費量を算出する総エネルギー消
費量算出手段とを備え、 前記記憶手段は、前記算出された総エネルギー消費量を
予め定められた日数分だけ記憶することを特徴とする請
求項19または20に記載の生体活動計測装置。 - 【請求項22】 前記予め定められた日数は、7日間単
位であることを特徴とする請求項6、7、15、19、
20または21のいずれかに記載の生体活動計測装置。
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