JP2003263540A - 給与計算代行処理方法 - Google Patents

給与計算代行処理方法

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JP2003263540A
JP2003263540A JP2002066139A JP2002066139A JP2003263540A JP 2003263540 A JP2003263540 A JP 2003263540A JP 2002066139 A JP2002066139 A JP 2002066139A JP 2002066139 A JP2002066139 A JP 2002066139A JP 2003263540 A JP2003263540 A JP 2003263540A
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salary
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attendance
company
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JP2002066139A
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Keisuke Makino
圭介 牧野
Mutsumi Kobayashi
睦 小林
Tatsuya Fuse
竜也 布施
Tatsuo Akamatsu
達男 赤松
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従業員の給与計算代行業務において、勤怠管
理を行うサーバー、計算を行う給与システムを通信ネッ
トワークにより結び、給与計算代行業務における業務の
効率化、及び新たな業務の提案を目的とした給与計算方
法を提供する。 【解決手段】 A1にて日々の従業員の出退勤データをパ
ソコン1よりサーバーBに送信し、記録する工程と、月締
めに企業等の給与担当者がパソコン2からA2、または給
与計算を委託された外部の業者がパソコン3からC1にて
サーバーBの従業員の当月分の出退勤データを集計し、
記録する工程と、前記外部の業者がC3にて給与原始デー
タをパソコン3に送信させ、パッケージ給与システムに
データを取り込み、計算処理を行い、処理結果確認検証
後、帳票電子データをパソコン3に作成する工程と、前
記外部の業者が作成された帳票電子データをC4にてサー
バーBに送信し、記録した後、前記給与担当者がA4にて
サーバーBから前記帳票電子データを得て、この帳票に
より給与業務を行う工程、とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】会計士、社会保険労務士等が
企業等の給与計算代行業務を行うにあたって、従業員の
勤怠管理をインターネットなどの通信ネットワークを利
用してサーバーで管理し、給与計算については会計事務
所の給与システムで行い給与計算業務全体を効率化する
ことを目的とした給与計算処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】会計士や社会保険労務士等は企業等の従
業員の給与計算代行業務を企業へのサービス業務の1つ
として行ってきた。従来会計士や社会保険労務士を擁す
る会計事務所が企業の給与計算代行業務を行う場合、企
業側から従業員のタイムカードより集計された月間勤怠
データをFAXで受け取る、または企業を訪問して直接
データを受け取り、会計事務所内の専用機、またはパソ
コンなどに導入されている給与計算システムに一旦デー
タ入力を行った後、給与計算処理を行い、給与明細書、
銀行振込依頼書等の帳票を印刷して企業に送り各従業員
等に配布するという流れが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】給与計算処理は非常に
煩雑な上、その月の勤怠締め日から給与振込日までの数
日間に業務が集中するという特性がある。このため上記
のような手間は限られた期間内に業務を処理する上で非
常なネックとなっている。特に勤怠データの集計にミス
があった場合上記の流れをもう一度繰り返さなければな
らず、現状は給与計算代行業務を行う側また委託する側
にとって極めて非効率でありまたコスト的にもまったく
採算がとれない状況にある。
【0004】また近年給与計算代行業務を行う会計士、
社会保険労務士等に対する企業の要求は単に勤怠集計デ
ータから給与帳票を作成するといった記帳代行的な業務
から企業の給与業務の専任あるいは経営コンサルティン
グなど、より高付加価値的な業務へと移行しているが現
状ではこれらの要求に応えることが難しい。
【0005】一方無人化された給与計算ASP(アプリ
ケーションサービスプロバイダ)の出現により、中小企
業でも自社で給与計算業務を行うことが可能となってき
ているが、企業内に給与の専門家がいない、またパッケ
ージ給与システムによる給与計算に比べ単純な給与計算
しか行えないなどの理由により広く普及するには至って
いない。
【0006】本発明は上記に鑑みて行われたものであ
る。本発明は給与計算については専門知識を有する会計
士、社会保険労務士等の専門家によるパッケージ給与シ
ステムにて行うことを基本とし、企業とのデータの受け
渡しに通信ネットワークを用いることにより給与計算業
務全体を効率化し、給与計算業務の自計化が難しくアウ
トソーシングに頼らざるを得ない中小企業、またこれら
企業の要求に応えきれない会計士、社会保険労務士等双
方にメリットをもたらすことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の発明では、計算対象となる企業等の
従業員の出退勤管理を通信ネットワークを介したサーバ
ーにおいて行い、給与計算についてはパソコンに導入さ
れているパッケージ給与計算システムにて行う給与計算
方法であって、通信ネットワークを介して日々の従業員
の出退勤データをサーバーに送信し、サーバーに記録す
る工程と、月締めに企業等の給与担当者、または給与計
算を委託された外部の業者が通信ネットワークを介して
前記サーバーの前記従業員の当月分の出退勤データをサ
ーバー機能にて集計し、出退勤集計データとしてサーバ
ーに記録する工程と、前記外部の業者が前記サーバーに
記録されている前記従業員の出退勤集計データを、前記
サーバーから通信ネットワークを介してパッケージ給与
システムが導入されているパソコンに送信させ、パッケ
ージ給与システムにデータを取り込み、計算処理を行
い、処理結果確認検証後、帳票電子データを前記パソコ
ンに作成する工程と、前記外部の業者が作成された帳票
電子データを通信ネットワークを介して前記サーバーに
送信し、記録した後、前記給与担当者が通信ネットワー
クを介して前記サーバーから前記帳票電子データを得
て、この帳票により給与業務を行う工程、とを有するこ
とを特徴とする。
【0008】ここでいうパッケージ給与システムとは、
パソコンにセットアップされパソコン上にてデータ入力
から給与計算、帳票作成まで給与に関する業務を単体で
すべて行えるシステムを想定している。企業等とは企
業、役所等の組織、給与担当者とはこれら組織の経営
者、責任者または給与業務を任された従業員であり、本
発明において給与計算以外の給与業務を行う者、給与計
算を委託された外部の業者とは会計士、社会保険労務士
等の本発明で主に給与計算を担当する者を想定してい
る。
【0009】本発明の第2の発明では、本発明の第1の
発明の流れにおいて、前記外部の業者が前記パッケージ
給与システムに前記出退勤集計データを取り込み、計算
処理を行い、処理結果確認検証後、前記パッケージ給与
システムの帳票印刷機能を用いて関係帳票を印刷する工
程と、前記給与担当者にこれら関係帳票を送付する工程
と、を有することを特徴とする。
【0010】本発明の第3の発明では、本発明の第1、
第2の発明において前記給与担当者、または前記外部の
業者が通信ネットワークを介して前記サーバーに記録さ
れているデータの閲覧、訂正あるいはサーバーへの新規
の送信、記録を行う工程と、前記従業員の出退勤デー
タ、出退勤集計データ等の就業データ以外の給与、賞
与、年末調整等の計算に必要なデータの前記サーバーへ
送信、記録を行う工程と、これらデータを前記外部の業
者が前記パッケージ給与システムに取り込み、計算、関
係帳票の作成を行う工程と、を有することを特徴とす
る。
【0011】本発明の第4の発明では、本発明の第1〜
第3の発明において前記サーバーへのデータ送信、デー
タ閲覧などのデータアクセス機能、また出退勤データ集
計機能などのサーバーの機能について、従業員ID、給与
担当者ID、給与計算者ID等、機能の使用権限をIDとして
ユーザーに付与し、ユーザーのサーバーログイン時にこ
れらIDを確認、IDによって前記サーバーの各種機能の使
用制限を行うことにより、ユーザーの権限以上の機能の
使用を制限することを可能にすることを特徴とする。
【0012】本発明の第5の発明では、本発明の第1〜
第4の発明において前記サーバーから前記パッケージ給
与システムへのデータの取り込み、及び作成された帳票
データの前記パッケージ給与システムから前記サーバー
への送信をパッケージ給与システムの機能として持ち、
一回のボタン操作によりパッケージ給与システムからこ
れら操作を可能にすることを特徴とする。
【0013】本発明の第6の発明では、本発明の第1〜
第5の発明において前記外部の業者が企業等の給与計算
者であることを特徴とする。
【0014】本発明の第7の発明では、本発明の第1〜
第5の発明において前記給与担当者及び前記外部の業者
が同一であることを特徴とする。
【0015】本発明の第8の発明では、本発明の第1〜
第7の発明において前記通信ネットワークが公衆電話回
線網及びインターネット網であり、通信されるデータが
暗号化により保護されており、前記サーバーがインター
ネット網上のデータセンターにあり、前記サーバーへの
データアクセスのインターフェースがホームページであ
り、前記従業員、前記給与担当者が前記サーバーにアク
セスする媒体が携帯端末又はパソコンであることを特徴
とする。
【0016】本発明の第1の発明によれば、通信ネット
ワークによりサーバー及びパッケージ給与システムの導
入されているパソコンをつなぎ、従業員の日々の出退勤
管理からデータ集計、給与計算、帳票作成までの流れを
すべて電子データによりシームレスに行うことによって
従来の技術にあるような、データ受領、入力、印刷帳票
送付等の手間がなくなり、限られた期間内に処理を行わ
なければならない給与計算業務の飛躍的な効率化を行う
こと、またそれに伴う大幅な工数短縮、及びコスト削減
が可能になる。
【0017】また通信ネットワークを介したサーバーに
て給与計算を行う無人化された給与計算ASPと比較した
場合、これら給与計算ASPが単一のサーバー上において
契約企業すべての給与計算処理を賄うことによるサーバ
ーの物理的な処理能力の制限などから、単純な給与計算
しか行えないこと、また給与計算そのものは無人化され
ているため企業の給与計算者として給与の高度な知識が
要求されるのに比べ、本発明の第1の発明では給与計算
そのものは従来の給与計算代行と同様に、給与専門家の
パッケージ給与システムによる個々の企業の細かなニー
ズに対応した給与計算を行うことが可能である。
【0018】本発明の第2の発明によれば、帳票電子デ
ータを作成せず、パッケージ給与システムの帳票印刷機
能を用いて関係帳票を印刷し、郵便等により関係帳票を
企業等に送付するが、帳票は給与代行者にとって企業等
に対する仕事の成果であるという観点から、郵送等に多
少時間、コストがかかることはあっても電子データでは
なくそのまま役所等に申告が可能な印刷した帳票を送る
という形態をとる場合もある。
【0019】本発明の第3の発明によれば、企業の従業
員がサーバーに記録した出退勤データ、また出退勤集計
データにミスが生じた場合でも該当データの修正を可能
にする。特に帳票作成後にミスが発覚した場合において
も該当データ修正後、本発明の第1の発明に記載の流れ
により迅速に帳票を修正することが可能となる。また日
々の従業員の出退勤管理にサーバーを使用せず従来のタ
イムカード等を使用している場合においても、これらデ
ータを月締めでサーバーに記録し本発明の第1の発明の
流れで処理を行うなど、本発明の第1の発明の広範囲な
使用を可能にしている。
【0020】本発明の第1、3の発明において特に強調
すべきは、会計士、社会保険労務士等の外部の業者によ
る従業員の出退勤データの集計、またサーバーに記録さ
れたデータの閲覧、訂正を可能にしている点である。従
来、企業が給与計算を外部に委託しても従業員の出退勤
チェックや集計業務などは企業の手元に残ってしまう。
正、準社員、パート、アルバイト等就業パターンが多様
な従業員を抱えている企業等ではこれら従業員の出退勤
集計が煩雑、また専門知識を要することからせっかく給
与計算を外部に委託してもこの集計業務がネックとなり
まったく工数削減にならない実態がある。
【0021】本発明の第1、3の発明においてはこのよ
うな場合においても会計士、社会保険労務士等の専門家
が従業員の出退勤集計作業も含め、給与計算業務に係る
すべての作業を請け負うといった、その企業の給与専任
になれることを可能としている。
【0022】さらに会計士、社会保険労務士等はサーバ
ーに記録されている従業員の過去の出退勤実績、また当
月の勤務形態、勤務状況など企業における人材リソース
がどのように使用されているかリアルタイムな把握が可
能である。会計士、社会保険労務士等はこれらの情報を
把握し、企業の経営状況、財務状況などから経営コンサ
ルティングの一環として、これら人材の業務形態、勤務
形態をどう改善していったよいか等のリアルタイムなコ
ンサルティングを行うことも可能となる。
【0023】本発明の第4の発明によればユーザーに付
与するIDによりサーバー機能へのアクセス制御を行うこ
とを特徴としている。本発明の第1の発明に記載のよう
に本発明においては扱うデータが就業データ等個人のプ
ライバシーに係るデータであること、またサーバーにお
けるデータの1元化により企業の従業員、給与担当者、
給与計算者等データを扱う権限が異なるユーザーの同一
のサーバーへのアクセスを可能にしているため、このよ
うな権限によるアクセス制御は必須である。
【0024】本発明の第1の発明においては給与計算の
元データ、及び計算結果としての帳票電子データはサー
バーにあり、給与計算はパッケージ給与システムで行う
ことになる。このためサーバーとパッケージ給与システ
ムの導入されているパソコンとの間のデータ通信をいか
にシームレスに行うかが本発明による給与計算業務の効
率化及び使い勝手を左右する。本発明の第5の発明によ
れば、サーバーとのデータ送受信の機能をパッケージ給
与システムに機能として持ち、一回のボタン操作により
パッケージ給与システム側からサーバーへのログインを
行い、サーバーからパッケージ給与システム内への出退
勤集計データ等の取り込み、また帳票電子データのサー
バーへの送信を可能にすることによって、給与計算を行
う者にとって通信を感じさせないシームレスなデータ送
受信を実現する。
【0025】本発明の第6の発明においては例えば企業
が本社、支社に分散しており、本社に企業のすべての給
与計算を担当する給与計算専任者がおり、それぞれ支社
にその支社内の給与計算以外の給与業務を行う給与担当
者がいるといった場合に本発明の第1の発明に記載の外
部の業者の役割をこの給与計算専任者が担うことにより
本発明の第1〜第5の発明の組織内における形態を想定
している。本発明の第1〜第5の発明においては中小企
業が社会保険労務士等の外部の専門家に給与計算を委託
することを想定しているが、組織の規模が大きく組織内
に給与計算処理を行うことのできる人材がいる場合には
このような形態をとることが可能である。
【0026】本発明の第7の発明においては本発明の第
1の発明に記載の外部の業者の役割を本発明の第1の発
明に記載の給与担当者が兼任し、サーバーによる従業員
の出退勤管理から以降の処理をすべて給与担当者が行う
といった本発明の第1〜第5の発明の形態を想定してい
る。本発明の第7の発明も本発明の第6の発明と同様に
組織内に給与計算処理を行うことのできる人材がいるこ
とを前提にしている。
【0027】本発明の第8の発明は本発明の第1〜第7
の発明の具体的な実施形態についてである。大規模通信
ネットワークとしてはインターネット網が標準となって
おり、インターネット網の使用により日本中どこの地域
あるいは地域間においても本発明の第1〜第7の発明に
記載した方法の構築が可能となる。またインターネット
網がオープンな環境であるのに対し、本発明の第1〜第
7の発明において通信されるデータは勤怠情報等個人の
プライバシーに係る情報であるため、これらデータが他
に漏れないよう厳重に保護する必要がある。データ保護
の基本としてデータの暗号化があるが、SSL (Secure So
ckets Layer) 、 TLS (Transport LayerSecurity)など
が有効である。またインターネット網上のサーバーへの
アクセスインタフェースとしてはホームページが一般的
であり、ブラウザ等にサーバーのアドレスを設定するこ
とにより、形態端末、パソコンからホームページを介し
てサーバーへのアクセスが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】1:構成 1−1:全体構成 図1のように、通信ネットワークはインターネット網で
あり、WebサーバーB(以下サーバーB)はインターネッ
ト網上のデータセンターにある。インターネット網には
本発明において給与計算業務を委託する企業であるA
社、D社、E社が、また給与計算業務を委託される外部の
業者として会計士、社会保険労務士等を擁する会計事務
所Cが接続している。インターネット網上を通信される
データはSSL (Secure Sockets Layer)により暗号化され
るhttpsプロトコルにより通信されるものとする。A社、
D社、E社及び会計事務所CはパソコンにてサーバーBにア
クセスする。サーバーBへのアクセスインターフェース
はホームページであり、A社、D社、E社及び会計事務所C
はパソコンにてIE(インターネットエクスプローラ
ー)等のブラウザにサーバーのURL(インターネット上
のアドレス)を設定しログイン名、パスワードを入力す
ることにより専用ホームページが表示され、ホームペー
ジ上の各種メニューによりサーバーBの該当企業のデー
タベースへのアクセスが可能になる。
【0029】本発明の第4の発明のようにサーバーBへ
アクセスするユーザーにはそれぞれ企業の従業員には従
業員ID、企業の給与担当者には給与担当者ID、外部の業
者には給与計算者IDが付与され、従業員IDのユーザーは
サーバーBへの出退勤データの送信のみ、給与担当者ID
には加えて出退勤データ閲覧、訂正、集計、就業データ
新規送信、給与計算に必要なデータの送信、閲覧、帳票
電子データの閲覧、印刷が可能になる。さらに給与計算
者IDは給与担当者IDの機能に加え従業員及び会社マスタ
情報の送信、またパッケージ給与システムによるデータ
ダウンロード、帳票電子データのアップロードが可能と
なる。これらIDの識別はユーザーによるサーバーBへの
接続時のログイン名、パスワード入力により行われ、ま
たアクセス制御そのものはホームページ上に表示される
メニューの表示、非表示の制御によって可能となる。
【0030】1−2:サーバー構成 図2にサーバーBの内部構成を示す。認証サーバー、企
業サーバーからなり、企業サーバーにはダウンロード情
報データベースと本発明における契約をした各企業毎の
データベースが存在する。各企業データベースには会社
マスタ、従業員マスタの情報を記録するマスタ情報記録
部と従業員の出退勤データを記録する出退勤データ記録
部、出退勤集計データ、及びそれ以外の給与計算元デー
タを記録する給与原始データ記録部、帳票電子データを
記録する帳票データ記録部とからなる。これら各企業デ
ータベースは企業サーバーの制御部により管理される。
制御部は出退勤データ集計、送信データの記録、記録デ
ータの表示、またIDによるホームページメニューの表示
制御を行う。
【0031】1−3:パッケージ給与システム構成 図3に会計事務所Cのパソコンに導入されているパッケ
ージ給与システムの構成を示す。サーバーBの各企業デ
ータベースからの給与計算原始データをパッケージ給与
システムのデータベースへ記録するダウンロード部、帳
票電子データをサーバーBへ送信するアップロード部、
会社マスタ、従業員マスタ、給与マスタ等の給与計算に
必要なマスタ情報、及び給与原始データ、計算結果デー
タを記録するデータベース(図中はA社データベー
ス)、給与、賞与、年末調整の計算を行う計算ロジック
部、帳票印刷、及び電子帳票の作成を行う帳票印刷部、
またこれらをユーザーが制御するためのユーザーインタ
フェース部とからなる。
【0032】2:実施 図4に本発明の実際の実施時の流れを示す。A社を例に
本発明による処理の流れの説明を進めていくが説明にあ
たっては本発明の第1の発明で記載の給与担当者をA社
給与担当者、また外部の業者を会計事務所CのA社担当者
とみたてていく。
【0033】2−1:導入 まず導入時の設定として、A社が会計事務所Cに対し本発
明による契約を行った段階でサーバーBの企業サーバー
に図2に記載のようなA社データベース、またA社専用ホ
ームページが作成される。その後会計事務所Cはパッケ
ージ給与システムにもA社データベースを作成し、このA
社データベース内の会社マスタ、従業員マスタ情報と同
様の情報をA社ホームページを介してサーバーBのA社デ
ータベースのマスタ情報部に記録する。あるいは先にサ
ーバーBのA社データベースのマスタ情報を作成し、その
情報をパッケージ給与システムのA社データベースに記
録する。この作業によりサーバーB内のA社データベース
とパッケージ給与システムのA社データベースとでマス
タの同期がとれた状態となる。
【0034】2−2:出退勤データ入力 A社の各従業員は日々の出勤時及び退勤時に社内のパソ
コン1からサーバーBに従業員IDでログインし、A社ホー
ムページの出退勤送信メニューにて出勤時刻、及び退勤
時刻を出退勤データとしてサーバーB内A社データベース
に送信する(図4のA1)。この情報は図2の制御部によ
りマスタ情報記録部の従業員マスタを元に出退勤データ
記録部の各従業員の記録場所に記録される。
【0035】2−3:月締め処理 A社給与担当者は月締めでパソコン2からA社ホームペー
ジの集計メニューより、図2のA社データベース出退勤
データ記録部に記録されている各従業員の一ヶ月分の出
退勤データを制御部にて集計し出退勤集計データとして
給与原始データ記録部に記録する(図4のA2)。A社給
与担当者は出退勤集計データを含む給与計算の元データ
としての給与原始データを作成、承認した段階でA社ホ
ームページ集計メニューの承認ボタンを選択する。この
際サーバーBでは図2の制御部により、ダウンロード情
報データベースにA社データベースのマスタ情報記録部
の会社コード、会社名等の会社マスタ情報、及び給与の
計算処理月の情報が書き込まれる。
【0036】2−4:データダウンロード処理 会計事務所CのA社担当者はパッケージ給与システムを起
動し給与原始データのダウンロードを行う(図4のC
3)。ダウンロードに際しては事前にパッケージ給与シ
ステム内に共通情報としてA社担当者のログイン名、パ
スワード、認証サーバーURLを登録しておき、パッケー
ジ給与システムのダウンロードボタンを押したタイミン
グで図2の認証サーバーに自動でログインする。その後
ダウンロード情報データベースにアクセスし、先に登録
されたA社ダウンロード情報を取得し、その情報より図
2のA社データベースの給与原始データ記録部より該当
処理月の給与原始データを取得する。次に取得したA社
ダウンロード情報を元に図3のパッケージ給与システム
内のA社データベースの給与原始データ領域に給与原始
データを記録する。これらダウンロード情報、給与原始
データの取得においてはサーバーB内の企業サーバーか
らXML形式でデータをパソコン3のメモリ上に直接展
開し給与原始データはそのままパッケージ給与システム
内のA社データベースの該当領域に記録するという方法
をとる。メモリ上にデータを展開することによりパッケ
ージ給与システムの処理ルーチンの中でデータを保持で
きること、またダウンロード情報により企業サーバー内
の給与原始データの特定、またパッケージ給与システム
のダウンロード先の特定ができるため、パッケージ給与
システムの一回のボタン操作だけで自動でデータを取り
込むことが可能となる。
【0037】2−5:給与計算処理 次に図3の流れにより会計事務所CのA社担当者はパッケ
ージ給与システムの従来の処理方法同様に会社マスタ、
従業員マスタ、給与マスタを元にA社の給与計算処理を
行い、計算結果の確認検証後、給与明細書等の関連帳票
を配信用電子文書の業界標準となっているPDF形式(Por
table Document Format)にて作成しパソコン内のA社用
帳票フォルダに記録する。
【0038】2−6:帳票データアップロード処理 その後会計事務所CのA社担当者はパッケージ給与システ
ムのアップロードボタンを押すことによりA社会社コー
ドからサーバーBのA社データベースへのURLを自動生成
し、ダウンロード時同様認証サーバーに自動でログイン
後、図2の企業サーバー内A社データベースの帳票デー
タ記録部にパソコン内のA社用帳票フォルダに記録され
ているPDF帳票データの送信、記録を行う(図4のC
4)。この帳票データアップロードに関してもダウンロ
ード時同様一回のボタン操作だけで自動で帳票データを
サーバーに記録することが可能である。
【0039】2−7:帳票印刷処理 A社の給与担当者は帳票閲覧メニューでサーバーB内に記
録されている給与明細書等のPDF帳票データをプリンタ
で印刷し、従業員に配布、また市町村等への申告帳票と
する(図4のA4)。
【0040】2−8:補足説明 2−3においては本発明の第3の発明のようにここでA
社給与担当者はA社ホームページの出退勤データメニュ
ーにて図2の出退勤データ記録部の従業員出退勤データ
の参照、訂正、及び新規の記録、また給与データメニュ
ーにて図2の給与原始データ記録部に直接従業員の出退
勤集計データを記録、また給与基本給、年末調整計算に
必要な年間生命保険料額、社会保険の申告額といった就
業データ以外の給与計算に必要なデータを記録すること
が可能である(図4のA3)。また出退勤データ集計を含
めたこれらの作業は給与計算者IDを持つ会計事務所CのA
社担当者が行うことも可能であり、会計事務所CのA社担
当者はA社の帳票作成までの給与業務を行うA社の給与専
任になることも可能である。(図4のC1、C2)。
【0041】企業サーバーの制御部における出退勤集計
データの算出方法については、従業員の勤務形態に応じ
て始業時間、終業時間等を決めた勤務パターンを作成
し、その勤務パターンを従業員毎にスケジュールとして
あらかじめスケジュール登録メニューにて図2のマスタ
情報記録部に設定し、この勤務パターンと従業員が出退
勤データ記録部に記録した出退勤データとの差によっ
て、出勤欠勤の有無、遅刻早退、また残業時間等を算出
し1日の勤怠データとし、この勤怠データを当月分集計
することによって当月の出退勤集計データとすることが
一般的である。課題を解決するための手段で記載のとお
り会計事務所CのA社担当者はサーバーBのA社データベー
ス内の過去の勤怠実績、当月の出退勤状況、及びA社の
経営状況、財務状況などからこれらA社従業員の勤務パ
ターン(勤務形態)、スケジュールをどのように組んで
いけばよいかといったコンサルティングを行うことが可
能である。
【0042】2−3、2−4において会計事務所CのA社
担当者がD,E社も含めた複数の会社を担当していた場
合、A、D、E社のそれぞれの給与担当者は2−3の流れ
にて月締めにて給与計算原始データを作成し、承認ボタ
ンを選択することによりそれぞれダウンロード情報デー
タベースに情報が書き込まれる。この後2−4にて会計
事務所Cの担当者がデータのダウンロードを行う場合、
サーバーBのダウンロード情報データベースのA、D、E社
の情報取得、及び給与原始データの取得を順次行ってい
くことにより、パッケージ給与システムのダウンロード
ボタンを一回押すことにより計算依頼の来ている複数の
会社の給与計算原始データを一括してパッケージ給与シ
ステム内の各会社データベースに取り込むことが可能と
なる。
【0043】また帳票電子データのアップロードに関し
ても給与原始データを取り込んだ複数社についてそれぞ
れ給与計算を行い帳票電子データをパソコン内のそれぞ
れの会社帳票フォルダに記録後2−6の処理を会社分行
なうことによりアップロードボタンを一回押すことによ
り一括してサーバーBのそれぞれの会社データベースに
帳票電子データをアップロードすることが可能である。
【0044】2−5においては給与計算結果確認後、PD
F帳票データを作成せず、本発明の第2の発明のように
パッケージ給与システムの帳票印刷機能を用いて帳票を
プリンタで印刷し、A社に郵送する形態もある。
【0045】上記説明中ではA社と会計事務所CのA社担
当者の間で計算依頼、また帳票アップロード完了をいつ
行ったかについての連絡手段について触れていないがこ
れについては特にこだわるものではない。電話、電子メ
ールなどで連絡を行うことも考えられるし、システム的
に計算依頼についてはダウンロード情報データベースの
情報を表示できるようなホームページを用意し、そこを
閲覧することにより計算依頼の有無を判断させる、また
それぞれの会社ホームページには帳票データ記録部の状
態を表示させるような手段を講じそれにより帳票アップ
ロードが完了したことを知らせるといったことも可能で
ある。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば給
与計算委託業務に係わるデータを電子化し、勤怠管理を
行うサーバー、計算を行う給与システムを通信ネットワ
ークにより結ぶことにより給与計算委託業務全体の効率
化、さらにコンサルティング等の高付加価値業務への移
行を可能にした。
【0047】これにより給与計算業務の自計化が難しく
アウトソーシングに頼らざるを得ない中小企業、またこ
れら企業の要求に応えきれない会計士、社会保険労務士
等双方にメリットをもたらすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施形態の全体構成を示す図で
ある。
【図2】本発明におけるサーバーの詳細図である。
【図3】本発明におけるパッケージ給与システムの詳細
図である。
【図4】本発明における実施を時系列で示す図である。
【符号の説明】
A1:A社従業員が出退勤データを出退勤データ記録部に
送信することを示す指示線。 A2:A社給与担当者がサーバーBの機能にて出退勤データ
記録部に記録されている出退勤データを集計し、給与原
始データ記録部に記録することを示す指示線。 A3:A社給与担当者が出退勤データ記録部、及び給与原
始データ記録部にデータを送信また閲覧することを示す
指示線。 A4:A社給与担当者が帳票データ記録部に記録されてい
る帳票データを閲覧、印刷することを示す指示線。 C1:会計事務所CのA社担当者がサーバーBの機能にて出
退勤データ記録部に記録されている出退勤データを集計
し、給与原始データ記録部に記録することを示す指示
線。 C2:会計事務所CのA社担当者が出退勤データ記録部、及
び給与原始データ記録部にデータを送信また閲覧するこ
とを示す指示線。 C3:会計事務所CのA社担当者が給与原始データ記録部よ
り給与原始データをパッケージ給与システムのA社デー
タベースに取り込む(ダウンロードする)ことを示す指
示線。 C4:会計事務所CのA社担当者が帳票電子データを帳票デ
ータ記録部に送信(アップロード)することを示す指示
線。
フロントページの続き (72)発明者 布施 竜也 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 赤松 達男 兵庫県伊丹市鈴原町4−43−5

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】計算対象となる企業等の従業員の出退勤管
    理を通信ネットワークを介したサーバーにおいて行い、
    給与計算についてはパソコンに導入されているパッケー
    ジ給与計算システムにて行う給与計算方法であって、 通信ネットワークを介して日々の従業員の出退勤データ
    をサーバーに送信し、サーバーに記録する工程と、 月締めに企業等の給与担当者、または給与計算を委託さ
    れた外部の業者が通信ネットワークを介して前記サーバ
    ーの前記従業員の当月分の出退勤データをサーバー機能
    にて集計し、出退勤集計データとしてサーバーに記録す
    る工程と、 前記外部の業者が前記サーバーに記録されている前記従
    業員の出退勤集計データを、前記サーバーから通信ネッ
    トワークを介してパッケージ給与システムが導入されて
    いるパソコンに送信させ、パッケージ給与システムにデ
    ータを取り込み、計算処理を行い、処理結果確認検証
    後、帳票電子データを前記パソコンに作成する工程と、 前記外部の業者が作成された帳票電子データを通信ネッ
    トワークを介して前記サーバーに送信し、記録した後、
    前記給与担当者が通信ネットワークを介して前記サーバ
    ーから前記帳票電子データを得て、この帳票により給与
    業務を行う工程、とを有することを特徴とする給与計算
    方法。
  2. 【請求項2】前記外部の業者が前記パッケージ給与シス
    テムに前記出退勤集計データを取り込み、計算処理を行
    い、処理結果確認検証後、前記パッケージ給与システム
    の帳票印刷機能を用いて関係帳票を印刷する工程と、 前記給与担当者にこれら関係帳票を送付する工程と、を
    有することを特徴とする給与計算方法。
  3. 【請求項3】前記給与担当者、または前記外部の業者が
    通信ネットワークを介して前記サーバーに記録されてい
    るデータの閲覧、訂正あるいはサーバーへの新規の送
    信、記録を行う工程と、 前記従業員の出退勤データ、出退勤集計データ等の就業
    データ以外の給与、賞与、年末調整等の計算に必要なデ
    ータの前記サーバーへ送信、記録を行う工程と、 これらデータを前記外部の業者が前記パッケージ給与シ
    ステムに取り込み、計算、関係帳票の作成を行う工程
    と、を有することを特徴とする請求項1または2に記載
    の給与計算方法。
  4. 【請求項4】前記サーバーへのデータ送信、データ閲覧
    などのデータアクセス機能、また出退勤データ集計機能
    などのサーバーの機能について、従業員ID、給与担当者
    ID、給与計算者ID等、機能の使用権限をIDとしてユーザ
    ーに付与し、ユーザーのサーバーログイン時にこれらID
    を確認、IDによって前記サーバーの各種機能の使用制限
    を行うことにより、ユーザーの権限以上の機能の使用を
    制限することを可能にすることを特徴とする請求項1〜
    3のうち1に記載の給与計算方法。
  5. 【請求項5】前記サーバーから前記パッケージ給与シス
    テムへのデータの取り込み、及び作成された帳票データ
    の前記パッケージ給与システムから前記サーバーへの送
    信をパッケージ給与システムの機能として持ち、一回の
    ボタン操作によりパッケージ給与システムからこれら操
    作を可能にすることを特徴とする請求項1〜4のうち1
    に記載の給与計算方法。
  6. 【請求項6】前記外部の業者が企業等の給与計算者であ
    ることを特徴とする請求項1〜5のうち1に記載の給与
    計算方法。
  7. 【請求項7】前記給与担当者及び前記外部の業者が同一
    であることを特徴とする請求項1〜5にのうち1に記載
    の給与計算方法。
  8. 【請求項8】前記通信ネットワークが公衆電話回線網及
    びインターネット網であり、 通信されるデータが暗号化により保護されており、 前記サーバーがインターネット網上のデータセンターに
    あり、 前記サーバーへのデータアクセスのインターフェースが
    ホームページであり、 前記従業員、前記給与担当者が前記サーバーにアクセス
    する媒体が携帯端末又はパソコンであることを特徴とす
    る請求項1〜7のうち1に記載の給与計算方法。
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Cited By (6)

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