JP2003262770A - 光ファイバテープ心線 - Google Patents
光ファイバテープ心線Info
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Abstract
あるとともに、各光ファイバ心線は共通被覆に接着保持
されてばらけることがなく、温度変化により共通被覆か
ら突き出たり引き込まれたりしない光ファイバテープ心
線を提供する。 【解決手段】 複数本の光ファイバ心線12を平行一列
に配し、共通被覆13で一体化した光ファイバテープ心
線11であって、複数本の光ファイバ心線12は、配列
面の一方の面側で共通被覆13に接着保持されている。
Description
バ心線を平行一列に配列し、共通被覆で一体化した光フ
ァイバテープ心線に関する。
密度化或いは小径化が進められ、光ケーブルに光ファイ
バテープ心線が多く用いられるようになっている。光ケ
ーブルから加入者系への光配線等に際しては、光ケーブ
ルから光ファイバテープ心線を引き出し、その途中部分
で所定の光ファイバを単心に分離し、加入者宅等に引き
落としている。加入者宅等に光ファイバを引き落とす際
に、クロージャと言われている接続函等を用いて分離し
た光ファイバに、引き落とし用の光ファイバを接続して
いる。
イバに紫外線硬化樹脂等の被覆を1層または2層で施し
た複数本の光ファイバ心線(光ファイバ素線と言う場合
もある)を平行一列に配列し、全体を紫外線硬化樹脂等
の共通被覆で一体化させている。この光ファイバテープ
心線は、テープ心線の端部または中間部分で共通被覆を
引き剥がし、所定の単心光ファイバを分離して他の光フ
ァイバ或いは端末装置等に接続される。このため、今ま
でに多心の光ファイバテープ心線から、光ファイバを単
心に分離しやすいテープ構造や分離方法が種々提案され
ている。
例を示す図である。図5(A)は共通被覆をタイト構造
で形成した例を示す図、図5(B)は共通被覆をルース
構造で形成した例を示す図、図5(C)は共通被覆をヤ
ング率の異なる2種の被覆材料で形成した例を示す図で
ある。図中、1は光ファイバテープ心線、2は光ファイ
バ心線、3,3a,3bは共通被覆、4はカッター刃を
示す。
は、共通被覆3を光ファイバ心線2の表面に密着するよ
うに形成したもので、一般的な構成として知られている
ものである。この光ファイバテープ心線1を単心分離す
る場合は、カッター刃4によりテープ面に長手方向に沿
って切り込みを入れ、この切り込み溝を手で引き裂いて
内部の光ファイバ心線2を引き出す。このときカッター
刃4を、光ファイバ心線2の近傍まで入れる必要があ
り、光ファイバを傷つける恐れがある。
は、共通被覆3を光ファイバ心線2の表面に接着しない
ように形成したもので、ルース構造として知られている
ものである。この光ファイバテープ心線1を単心分離す
る場合は、カッター刃4によりテープ面に長手方向に沿
って切り込みを入れ、テープ両側縁を押圧して内部の光
ファイバ心線を引き出す。この場合も、図5(A)と同
様にカッター刃4を、光ファイバ心線2の近傍まで入れ
る必要があり、光ファイバを傷つける恐れがある。ま
た、共通被覆3と光ファイバ心線2は接着されていない
ため、温度変化により光ファイバ心線2が共通被覆3か
ら突き出たり、引き込んだりすることがある。
は、共通被覆3をヤング率が異なる2種の被覆層3aと
3bで光ファイバ心線2の表面に密着するように形成し
たものである。例えば、一列に配列された上下平面部
を、ヤング率の小さい軟質の被覆層3aで形成し、両側
縁をヤング率の大きい硬質の被覆層3bで形成する。ヤ
ング率の異なる被覆層3aと3bとは、互いに接する界
面の接着力が弱いことから、この界面に手で剪断力を加
えることにより容易に分離することができる。被覆層3
aと3bを分離した後、被覆層3aを光ファイバ心線2
から引き離し、単心に分離する。この構成は、カッター
刃を使わないので光ファイバを傷つけることはないが、
光ファイバ心線2を分離しやすいように平面部の被覆層
3aとの接着力を弱くする必要があり、被覆層3aを引
き剥がすと光ファイバ心線2がばらけて、光配線の際の
取扱いが悪くなる。
から光ファイバを単心分離する(分岐と言う場合もあ
る)場合、分離する光ファイバ以外の他の光ファイバに
は、通信状態を維持させ、また通信に乱れを生じないよ
うにして作業することがある。また、分離する光ファイ
バ以外の他の光ファイバは、共通被覆で配列状態を維持
させたままクロージャを通過させることもある。このた
め、光ファイバテープ心線は、各光ファイバが単心に分
離しやすい以外に、かつ分離しない光ファイバ心線は共
通被覆にしっかり接着されている構成のものが望まれて
いる。
単心に分離するのが容易であると共に、各光ファイバ心
線は共通被覆に接着保持されてばらけることがなく、温
度変化により共通被覆から突き出たり引き込まれたりし
ない光ファイバテープ心線の提供を課題とする。
プ心線は、複数本の光ファイバ心線を平行一列に配し、
共通被覆で一体化した光ファイバテープ心線であって、
複数本の光ファイバ心線は、配列面の一方の面側で共通
被覆に接着保持されていることを特徴とする。
形態を説明する。図1(A)は光ファイバテープ心線の
形状を示す図、図1(B)はカッター刃で切り込みを入
れる図、図1(C)は光ファイバ心線の分離を示す図で
ある。図中、11は光ファイバテープ心線、12は光フ
ァイバ心線、13は共通被覆、14はカッター刃を示
す。
線11は、複数本の光ファイバ心線12を平行一列に配
列し、全体を紫外線硬化樹脂等の共通被覆13で一体化
させた形状のものである。光ファイバ心線12は、ガラ
スの裸ファイバに紫外線硬化樹脂等で1層または2層の
被覆を施し、無色または着色された単心の光ファイバで
ある。なお、光ファイバ心線12は、被覆が着色されて
いない場合は、光ファイバ素線と言う場合もあり、以
下、光ファイバ素線を含めた意味で用いるものとする。
イバ心線12は、例えば、互いに密接するように並べら
れ、配列面の一方の面(以下、説明の便宜上、下面側と
いう)を共通被覆13に接着させて配列状態が保持され
る。配列面の他方の面(以下、説明の便宜上、上面側と
いう)は、共通被覆13とは接着されず、または、接着
されていたとしても極めて接着力が弱く、簡単に引き剥
がされる程度とされる。また、配列面の上面側と共通被
覆13との間に空隙が存在するように構成するようにし
てもよい。
バテープ心線11から、所定の光ファイバ心線を分離す
る状態を示し、上面側の共通被覆13に長手方向に沿っ
てカッター刃14で切り込みを入れる。この後、上面側
の共通被覆13を手で押し開いて、切り込みを適当な長
さに拡大する。拡大された切り込み部分から、所定の光
ファイバ心線12を、接着されている下面側の共通被覆
13から手で引き剥がし摘み出す。摘み出された光ファ
イバ心線12は、この後切断されて、他に用意された光
ファイバ心線等に接続される。共通被覆13から引き出
されない残りの光ファイバ心線12は、そのまま共通被
覆13内に接着保持される。
3とは、温度変化により伸縮量に差が生じる。ある線条
材料に温度変化が生じたとき、線条材料の線膨張係数を
α、サンプル長をL、温度変化量をTとすると、その伸
縮量δは、 δ=α×L×T ・・・・・(1) の式で表すことができる。また、線条材料の伸縮力を
P、断面積をA、ヤング率をE、とすると、伸縮量δ=
(P×L)/(A×E)で表すこともできる。この結
果、線条材料の伸縮力は、 P=α×A×E×T ・・・・・(2) の式で表すことができる。
が共通被覆13に対して生じる伸縮力Pxは、次式で表
わすことができる。 P=(α1−α2)×(A1−A2)×(E1−E2)×T・・・(3) α1:光ファイバ心線の線膨張係数(1/℃) α2:共通被覆の線膨張係数(1/℃) A1:光ファイバ心線の断面積(mm2) A2:共通被覆の断面積(mm2) E1:光ファイバ心線のヤング率(MPa) E2:共通被覆のヤング率(MPa) T:常温との温度差
イバ心線12の接着力が、上記の式(3)で表される伸
縮力Pxより大きくなるように設定する。これにより、
温度変化で光ファイバ心線12が共通被覆13から引き
剥がされて、バラバラになったり、また、光ファイバ心
線12が共通被覆13の端部から突き出るのを抑止する
ことができる。
ァイバの単心分離に際しては、光ファイバ心線12と実
質的に接着されていない上面側の共通被覆13に切り込
みを入れればよいので、光ファイバ心線12の近くまで
カッター刃14を入れる必要がない。したがって、カッ
ター刃14により光ファイバ心線12を損傷させずに済
む。また、光ファイバテープ心線11の両側縁を押圧す
ることにより、光ファイバ心線12と接着されていない
上面側の共通被覆13を浮き上がらせ、この部分にカッ
ター刃14を楽に入れることができる。
口は、光ファイバ心線12とは接着されていないことか
ら容易に開くことができ、中の光ファイバ心線12を容
易に取り出すことができる。また、分離しない光ファイ
バ心線12は、下面側の共通被覆13に接着保持されバ
ラバラになることなく、そのまま配列状態を保って通過
させることができ、加入者系への光配線等で取扱いが容
易となる。
る。図2(A)は共通被覆にノッチ溝を設けた例を示す
図、図2(B)は共通被覆にスリットを設けた例を示す
図である。図中、15はノッチ溝、16はスリットを示
し、その他の符号は、図1と同じ符号を用いることによ
り説明を省略する。
テープ心線11は、図1の場合と同様に、平行一列に配
列された光ファイバ心線12は、例えば、互いに密接す
るように並べられ、配列面の下面側を共通被覆13に接
着させて配列状態を保持して構成される。光ファイバ心
線12の配列面の上面側は、共通被覆13とは接着され
ず、または、接着されていたとしても極めて接着力が弱
く簡単に引き剥がされる程度とされる。また、配列面の
上面側と共通被覆13との間に空隙が存在するように構
成してもよい。
13の上面側の外面に予めノッチ溝15が設けられ、図
2(B)においては、共通被覆13の上面側の外面に予
めスリット16が設けられている。
れた部分は、共通被覆13の厚さが薄くなっている。ま
た、上面側の共通被覆は光ファイバ心線12には接着さ
れていないため、図1の場合のように、カッター刃を用
いなくても、テープ心線を捻ったり或いは曲げたりする
ことにより、この部分での共通被覆13を容易に破断す
ることができる。破断が生じた部分を手で広げて拡大す
ることにより、中の光ファイバ心線12を容易に取り出
すことができる。また、分離されない光ファイバ心線1
2は、下面側の共通被覆13によりバラバラになること
なく接着保持される。
る。図中、17は低ヤング率の被覆を示し、その他の符
号は、図1と同じ符号を用いることにより説明を省略す
る。この実施の形態は、共通被覆13の上面側の一部を
薄くし、この部分に共通被覆より軟らかい低ヤング率の
被覆17を積層したものである。
テープ心線11は、図1の場合と同様に、平行一列に配
列された光ファイバ心線12は、例えば、互いに密接す
るように並べられ、配列面の下面側を共通被覆13に接
着させて配列状態を保持して構成される。光ファイバ心
線12の配列面の上面側は、共通被覆13とは接着され
ず、または、接着されていたとしても極めて接着力が弱
く簡単に引き剥がされる程度とされる。また、配列面の
上面側と共通被覆13との間に空隙が存在するように構
成するようにしてもよい。
は、共通被覆13に対して軟らかく破断されやすい状態
となっている。また、上面側の共通被覆は光ファイバ心
線12には接着されていないため、図1の場合のよう
に、カッター刃を用いなくても、テープ心線を捻ったり
或いは曲げたりすることにより、この部分での共通被覆
13を容易に破断することができる。破断が生じた部分
を手で広げ拡大することにより、中の光ファイバ心線1
2を容易に取り出すことができる。また、分離されない
光ファイバ心線12は、下面側の共通被覆13によりバ
ラバラになることなく接着保持される。なお、低ヤング
率の被覆17以外に、薄い共通被覆層で形状を維持する
ことができ製造も容易である。
ある。図4(A)は光ファイバテープ心線11の形状を
示す図、図4(B)は光ファイバ心線を分離する図を示
す。図中、18は光ファイバ心線と接着性のよくない被
覆層、19は光ファイバ心線と接着性のよい被覆層、2
0は側縁部を示し、その他の符号は、図1と同じ符号を
用いることにより説明を省略する。
テープ心線11は、平行一列に配列された複数本の光フ
ァイバ心線12を、互いに密接するように並べ、配列面
の一方の半部(上面側)と他方の半部(下面側)に、種
類の異なる被覆層18と19をタイト構造で形成して構
成される。例えば、上面側の被覆層18は、光ファイバ
心線12と接着性のよくない被覆材で形成され、下面側
の被覆層19は、光ファイバ心線12と接着性のよい被
覆材で形成される。
接着性のよい被覆層19により配列状態を維持して接着
保持される。このときの接着力は、図1で説明した伸縮
力Pxより大きくなるように設定されていればよい。上
面側の被覆層18は光ファイバ心線12とは接着されな
いか、または、接着されるとしても極めて接着力が弱く
簡単に引き剥がされる程度とされ、外力に対する保護層
としての機能を備えていればよい。なお、被覆層18と
19は両側縁部20で互いに接着されるが、その接着力
は強いものではなく、小さな引き裂き力で容易に分離す
ることができる程度で接着されているのが好ましい。
イバ心線12とは、実質的に接着されていないため、光
ファイバテープ心線11から容易に剥がしやすい。この
ため、被覆層18は、図1の場合のように、カッター刃
を用いなくても、テープ心線を捻ったり或いは曲げたり
することにより、僅かな面で接着されている被覆層19
の両側縁部20から容易に剥がすことができる。この剥
がされた部分を手で広げ拡大することにより、中の光フ
ァイバ心線12を露出させ、所定の光ファイバ心線を摘
み出すことができる。また、分離されない他の光ファイ
バ心線12は、下面側の被覆層19によりバラバラにな
ることなく接着保持される。
従来構造で作製した光ファイバテープ心線についての評
価を行なった結果を示すものである。各試料1〜6のテ
ープ構造は、以下の通りである。 試料1:図5(A)に示す従来のタイト構造の光ファイ
バテープ心線 試料2:図5(B)に示す従来のルース構造の光ファイ
バテープ心線 試料3:図1に片側接着構造の光ファイバテープ心線 試料4:図2(A)に示すノッチ溝を設けた光ファイバ
テープ心線 試料5:図3に示す低ヤング率被覆を含む光ファイバテ
ープ心線 試料6:図4に示すタイト構造の2種の被覆層をもつ光
ファイバテープ心線
(心線被覆外径が0.25mm)を平行一列に密接させ
て配列し、また、共通被覆には紫外線硬化型の樹脂を用
いた。各試料1〜6の光ファイバテープ心線の外形は、
横幅1.1mm、厚み0.31mm程度とした。試料2,
3,5の共通被覆厚さは、0.02mmとし、試料5の
低ヤング率被覆の幅は0.5mmとした。試料4の共通
被覆厚さは、0.025mmとし、ノッチ溝の深さを0.
015mm、開口幅0.02mmのV溝で共通被覆上面
側の中央に1本設けた。
図1(B)、図5で示すように、カッター刃で共通被覆
の上面側の外面中央に切り込みを入れ、内部の光ファイ
バ心線に傷が生じたかを、1m毎に10個所で調べた。
試料4〜6については、光ファイバテープ心線に捻り、
曲げ等の外力を加えて手で共通被覆に破断を与えて切り
開き、内部の光ファイバ心線に傷が生じたかを同様に調
べた。
バテープ心線を長さ1mに切断し、85℃の高温槽に6
時間放置し、共通被覆からの光ファイバ心線の突き出し
量を調べた。
のタイト構造の光ファイバテープ心線においては、光フ
ァイバ心線に2個所で傷が生じた。また、試料2のルー
ス構造の光ファイバテープ心線においては、長さ1mの
テープ長さに対して、15mmの突き出しが生じた。試
料3〜6の光ファイバテープ心線においては、光ファイ
バ心線に傷の発生はなく、また、光ファイバ心線の突き
出しも生じなかった。
のシングルモード光ファイバから、その他の各種の光フ
ァイバを用いて形成することができる。特に、本発明
は、光ケーブル等で上述したような中間分離を、容易か
つ安全に行なうことを意図していることから、小さい半
径で曲げても、曲げ個所において1.0dB以上のシス
テム上有害な損失が生じない光ファイバ心線が望まれ
る。
して、例えば、波長1.55μmにおけるペーターマン
−I(Petermann−I)の定義によるモードフィールド径
が8μm以下で、波長1.3μmおよび波長1.55μm
における波長分散の絶対値が共に12ps/nm/km
以下で、かつケーブルカットオフ波長が1.26μm以
下で、波長1.3μmにおけるペーターマン−Iの定義
によるモードフィールド径が6μm以上である光ファイ
バ心線が最近開発された。
ープ心線は、単心の分離作業で、曲げ等で1.0dB以
上の損失増加が生じないため、分離を行なわない他の光
ファイバ心線に対してシステム上の安全性を保障するこ
とができる。このため、単心分離作業を安心してかつ容
易に行なうことができる。
げによる損失増加が生じないことが求められる他に、引
張により破断されないことが望まれる。光ファイバ心線
としては、50N以上の引張強度を有していることが望
ましい。このため、光ファイバ心線の引張強度試験のプ
ルーフレベルが1.2%(光ファイバ心線に1.2%の伸
びを1秒間かける)以上をクリアしたものを用いるのが
好ましい。
すれば、ガラスの裸ファイバ自体の細径化、光ファイバ
心線の細径化を図り、光ファイバテープ心線の外形寸法
を縮小し、光ケーブルを高密度化または小径化すること
ができる。このためには、クラッド外径が60μm〜1
00μmの光ファイバ心線を用いるのが好ましい。
線を用いて光ファイバテープ心線としても、同様に光ケ
ーブルを高密度化または小径化することができる。光フ
ァイバ心線の被覆外径を細径化するには、上述のように
クラッド外径を細径化する以外に、被覆厚みを薄く形成
することによっても可能で、各種の提案もなされてい
る。このためには、被覆外径が200μm以下の光ファ
イバ心線を用いるのが好ましい。
ァイバテープ心線から光ファイバを単心に分離する際
に、内部の光ファイバをカッター刃で傷つけることなく
容易に所定の光ファイバを分離することができる。ま
た、分離しない他の光ファイバは、テープの共通被覆内
での配列を維持した状態で保持することができ、光配線
作業での取扱い性がよく、作業性を向上させることがで
きる。
る。
る。
る。
る。
である。
バ心線、3,13…共通被覆、4,14…カッター刃、
15…ノッチ溝、16…スリット、17…低ヤング率の
被覆、18,19…被覆層、20…側縁部。
Claims (10)
- 【請求項1】 複数本の光ファイバ心線を平行一列に配
し、共通被覆で一体化した光ファイバテープ心線であっ
て、前記複数本の光ファイバ心線は、配列面の一方の面
側で前記共通被覆に接着保持されていることを特徴とす
る光ファイバテープ心線。 - 【請求項2】 前記光ファイバ心線の伸縮力Pxを次式
で表し、 Px=(α1−α2)×(A1−A2)×(E1−E
2)×T α1:光ファイバ心線の線膨張係数(1/℃) α2:共通被覆の線膨張係数(1/℃) A1:光ファイバ心線の断面積(mm2) A2:共通被覆の断面積(mm2) E1:光ファイバ心線のヤング率(MPa) E2:共通被覆のヤング率(MPa) T:常温との温度差 前記共通被覆に対する前記光ファイバ心線の接着力が、
前記伸縮力Pxより大きくなるように設定されているこ
とを特徴とする請求項1に記載の光ファイバテープ心
線。 - 【請求項3】 前記光ファイバ心線が接着保持された反
対側の前記共通被覆の外面に、前記光ファイバ心線の長
手方向に沿って溝またはスリットを形成したことを特徴
とする請求項1または2に記載の光ファイバテープ心
線。 - 【請求項4】 前記光ファイバ心線が接着保持された反
対側の前記共通被覆の一部を、前記光ファイバ心線の長
手方向に沿って前記共通被覆より低ヤング率の被覆材で
形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の光
ファイバテープ心線。 - 【請求項5】 前記光ファイバ心線が接着保持された反
対側の前記共通被覆と前記光ファイバ心線との間に、空
間があることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
に記載の光ファイバテープ心線。 - 【請求項6】 前記光ファイバ心線が配列された配列面
の一方の半部を前記光ファイバ心線と接着性のよい被覆
材で被覆し、反対側の他方の半部を前記光ファイバ心線
と接着性のよくない被覆材で被覆したことを特徴とする
請求項1または2に記載の光ファイバテープ心線。 - 【請求項7】 前記光ファイバ心線が、波長1.55μ
mにおけるペーターマン−Iの定義によるモードフィー
ルド径が8μm以下で、波長1.3μmおよび波長1.5
5μmにおける波長分散の絶対値が共に12ps/nm
/km以下で、かつケーブルカットオフ波長が1.26
μm以下で、波長1.3μmにおけるペーターマン−I
の定義によるモードフィールド径が6μm以上であるこ
とを特徴とする請求項1に記載の光ファイバテープ心
線。 - 【請求項8】 前記光ファイバ心線が、引張強度試験の
プルーフレベルが1.2%以上であることを特徴とする
請求項1に記載の光ファイバテープ心線。 - 【請求項9】 前記光ファイバ心線のクラッド外径が6
0μm〜100μmであることを特徴とする請求項1に
記載の光ファイバテープ心線。 - 【請求項10】 前記光ファイバ心線の心線被覆外径が
200μmであることを特徴とする請求項1に記載の光
ファイバテープ心線。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002064798A JP2003262770A (ja) | 2002-03-11 | 2002-03-11 | 光ファイバテープ心線 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005101081A1 (ja) * | 2004-04-14 | 2005-10-27 | Hitachi Cable, Ltd. | 光ファイバテープユニット及び光ファイバケーブル |
WO2005101080A1 (ja) * | 2004-04-14 | 2005-10-27 | Hitachi Cable, Ltd. | 光ファイバテープユニット及び光ファイバケーブル |
JP2009020345A (ja) * | 2007-07-12 | 2009-01-29 | Okano Electric Wire Co Ltd | 光ファイバテープ |
-
2002
- 2002-03-11 JP JP2002064798A patent/JP2003262770A/ja active Pending
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WO2005101081A1 (ja) * | 2004-04-14 | 2005-10-27 | Hitachi Cable, Ltd. | 光ファイバテープユニット及び光ファイバケーブル |
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