JP2003262569A - カーブ試験装置 - Google Patents

カーブ試験装置

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JP2003262569A
JP2003262569A JP2002061351A JP2002061351A JP2003262569A JP 2003262569 A JP2003262569 A JP 2003262569A JP 2002061351 A JP2002061351 A JP 2002061351A JP 2002061351 A JP2002061351 A JP 2002061351A JP 2003262569 A JP2003262569 A JP 2003262569A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鉄道車両のカーブ試験を簡単に行うことができ
るカーブ試験装置を提供する。 【解決手段】車体に台車が固定されている鉄道車両の1
つの台車を回動テーブル14上に載せた状態で、エアベ
アリング手段51にて固定フロア21との間に空気膜を
形成し、可動テーブル14が固定フロア21から浮上し
た状態とする。その状態で、回動駆動用テレスコシリン
ダ42を作動して、回動テーブル14を回動させて台車
に回動を起こさせる。これにより、軌道のカーブにおけ
る台車の回動により、台車と床下機器や配線などとの間
に干渉が生ずるかどうかを調査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カーブ試験装
置、すなわち鉄道車両がカーブを走行する際に、台車の
回動により、前記台車と床下機器や配線などとの間に干
渉が生ずるかどうかを調査するための試験装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両がカーブを走行する際には、台
車が回動し、その回動の際に台車と床下機器や配線など
とが干渉しないようにする必要がある。そのため、従
来、鉄道車両の製造後や分解組立後などにおいて車体に
台車が組み付けられた状態で、カーブ試験(鉄道車両が
カーブを走行する際に、台車の回動により台車と床下機
器や配線などとの干渉が生じないかどうかを調査するた
めの試験)が行われるのが一般的である。
【0003】しかしながら、従来、そのような試験を行
うために専用のカーブ試験装置というものは用いられて
おらず、車両移動用のトラバーサー(鉄道車両の水平移
動装置)を使って、軌道上でのカーブの走行を想定して
台車を回動させて試験を行っているのが現状である。
【0004】具体的に、図5および図6に基づいて、前
記トラバーサーによる台車のカーブ試験について説明す
る。まず、図5に示すように、車体102に台車103
A,103Bを組み付けて鉄道車両101としてから、
1つの台車103Aをトラバーサー104上のレール部
材104a上に載せる一方、残りの台車103Bをトラ
バーサー104上のレール部材104a上に載せない
で、地上105側のレール105aに残した状態とす
る。この状態で、トラバーサー104を地上105側に
対して横移動(図5においてX方向に移動)することに
よって、図6に示すように、トラバーサー104の移動
に応じて台車103A,103Bに、台車回動中心O
1,O2回りに回動を起こさせる。この台車を回動させ
た状態で、台車と床下機器や配線などとの干渉が生じな
いかどうかが調査される。
【0005】そのようなトラバーサー104を利用する
試験では、回動させようとする台車103A,103B
の目標回動角度から、計算でトラバーサー104の移動
量(図5の状態から図6の状態への移動量)を割り出
し、その移動量に相当する部位にテープなどの目印部材
で地上にマーキングしておき、そこを目指してトラバー
サー104を移動させ、台車を回動させるようにしてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、そのよ
うに地上にマーキングされた部位を目指してトラバーサ
ー104を移動させるには、トラバーサー操作について
高度な熟練した技術が必要であり、トラバーサーを操作
する者、マーキングした部位に達したか否かをチェック
する者、台車と床下機器や配線などとの干渉が生じない
かどうかを調査する者など、複数の作業員が必要であ
る。つまり、複数の作業員でもって、台車103の回動
の途中段階を見ながらトラバーサー104の移動量を調
整しなければならず、そのような調整はかなり困難であ
る。また、トラバーサー104の移動量が大きすぎる
と、台車103の無理な回動によって床下機器を破損す
る可能性もある。さらに、複数車両が連結された列車編
成では、その連結状態を維持したまま、いずれかの台車
をトラバーサー104のレール部材104a上に載せた
状態で、トラバーサー104を横移動させることができ
ない。そのため、そのような列車編成では試験を行うこ
とができず、車両一両ずつに分離して試験を行う必要が
あり、試験を面倒なものとする一因となっている。
【0007】この発明は、鉄道車両のカーブ試験を簡単
に行うことができるカーブ試験装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、鉄道
車両が走行可能である直線レールの途中に設けられ、前
記鉄道車両がカーブを走行する際の台車の回動により前
記台車と床下機器や配線などとが干渉するかどうかを調
査するための試験装置であって、回動テーブルと、前記
回動テーブル上に前記直線レールに対応して設けられる
第1のレール部材と、前記回動テーブルを回動させる第
1のアクチュエータと、前記鉄道車両の1つの台車を前
記回動テーブルの第1のレール部材上に載せた状態で、
前記第1のアクチュエータの作動を制御しつつ前記回動
テーブルを回動させる制御手段とを備えるものである。
ここで、前記回動テーブルには、常時回動可能であるも
のと、請求項2に記載のように必要時にのみ回動可能と
されるものとの両方が含まれる。
【0009】このようにすれば、車体に台車が組み付け
られている鉄道車両の一つの台車を回動テーブルのレー
ル部材上に載せた状態で、制御手段によって、例えば一
定のプログラムに従って、第1のアクチュエータを作動
させ、回動テーブルを回動させることで、台車が回動さ
れる。この場合、制御手段による制御に基づき回動テー
ブル(台車)を回動させることによりカーブ試験を行う
ので、トラバーサーを横移動させてカーブ試験を行う場
合のように、トラバーサー等の操作についての高度な熟
練した技術を必要としない。また、従来のトラバーサー
を利用する場合にように直線レールに対してそれに直交
する方向に台車を移動させるのではなく、回動テーブル
を回動させることにより台車そのものを回動させるよう
にしているので、複数の車両を連結した列車編成を構成
した状態のまま、カーブ試験を行うことができる。
【0010】このように、列車編成を維持したまま、鉄
道車両が走行中にカーブする際の台車の回動状態と同じ
状態を簡単に実現(再現)することができるので、その
状態での台車と床下機器や配線などとの干渉を簡単に調
査することができ、鉄道車両のカーブ試験を簡単に行う
ことができる。
【0011】請求項2に記載のように、前記第1のアク
チュエータは、回動軸部材を回動するものであり、前記
回動軸部材の上部に軸線方向に移動可能でかつ周方向に
移動不能に前記回動テーブルが結合され、前記回動テー
ブルの下側に、前記回動テーブルを支持する空気膜を形
成するエアベアリング手段が設けられ、前記制御手段
が、前記回動テーブルを回動させる際に前記エアベアリ
ング手段の作動を制御して前記空気膜を形成させる構成
とすることが望ましい。ここで、「エアベアリング手
段」とは、回動テーブルの下側に前記回動テーブルを支
持する薄い空気膜を形成することにより、回動の際の摩
擦抵抗が小さくなるように前記回動テーブルを移動可能
に浮上させるものをいう。
【0012】このようにすれば、エアベアリング手段に
より形成される薄い空気膜により回動テーブルが空気膜
を介して浮上した状態で支持されるので、回動テーブル
を回動させる際の摩擦抵抗は小さくなる。そして、その
状態で、第1のアクチュエータを作動して、回動テーブ
ルを回動させるが、前述したように回動させる際の摩擦
抵抗が小さいので、回動デーブルに台車(鉄道車両)の
高荷重が作用していても、回動テーブルを無理なく回動
させることができる。また、回動テーブルは回動軸部材
の上部に軸線方向に移動可能でかつ周方向に移動不能に
結合(例えばスプライン嵌合)されているので、エアベ
アリング手段にて空気膜を形成する際に回動テーブルが
回動軸部材の軸線方向に無理なく移動することができる
し、第1のアクチュエータによる回動軸部材の回動によ
り回動テーブルが回動軸部材と一体に回動するのは妨げ
られない。
【0013】それに加えて、回動テーブルを回動するた
めの摩擦抵抗を小さくするためにエアベアリング手段を
用いているので、ころなどの機械的なベアリング手段を
用いる場合に比べてメンテナンス性の点においても有利
である。
【0014】請求項3に記載のように、前記直線レール
は、複数のレール間隔を形成する複数本からなり、前記
回動テーブル上には前記複数本の直線レールに対応して
複数本の第1のレール部材が設けられ、前記回動テーブ
ルおよび前記第1のアクチュエータは、駆動フレーム上
に支持され、前記駆動フレームが、第2のアクチュエー
タにより前記直線レールに直交する方向に移動可能に構
成され、前記制御手段が、試験の対象となる鉄道車両の
種類に応じて第2のアクチュエータを作動して前記駆動
フレームを移動させる構成とすることもできる。
【0015】このようにすれば、直線レールのレール間
隔が複数種類ある場合、例えば標準のものと、それより
レール間隔が狭い狭軌との2種類のレール間隔がある場
合に対応することができる。すなわち、第2のアクチュ
エータによって駆動フレームを、前記直線レールに直交
する方向に移動させることで、いずれのレール間隔を採
用するかを簡単に選択することができ、レール間隔の異
なる複数種類の鉄道車両について、台車の回動中心を回
動テーブルの回動中心と一致させてカーブ試験を行うこ
とができる。よって、レール間隔が異なる場合であって
も、複数の車両を連結した列車編成を構成した状態のま
ま、カーブ試験を行うことができる。
【0016】請求項4に記載のように、前記回動テーブ
ルは、平面視円形状の円板であり、平面視矩形状のサイ
ドテーブルの中心孔内に回動可能に配設され、前記サイ
ドテーブルは、前記駆動フレーム上に固定支持されると
共に、前記回動テーブルの外周部に接触するガイドロー
ラが回転可能に軸支され、前記サイドテーブル上に、前
記直線レールと前記回動テーブル上の第1のレール部材
とを接続する第2のレール部材が設けられている構成と
することも可能である。
【0017】このようにすれば、駆動フレームの移動に
よって、試験の対象となる鉄道車両のレール間隔に応じ
て、回動テーブルとサイドテーブルとを一緒に移動させ
ることができ、ガイドローラによって回動テーブルの回
動もスムーズに行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に沿って説明する。
【0019】図1は本発明の一実施の形態に係るカーブ
試験装置を示す平面図、図2は図1のII-II線における
断面図である。
【0020】図1および図2に示す本発明の一実施の形
態に係るカーブ試験装置1は、鉄道車両が走行する軌道
のカーブにおける台車の回動により、台車と床下機器や
配線などとが干渉するかどうかを調査するための試験装
置である。
【0021】前記カーブ試験装置1は、基礎11(地
上)の上に平行に延びる3本の直線レール12a,12
b,12cの途中に設けられるものであり、基礎11に
形成される凹部11a内に配設されている。ここで、直
線レール12a,12cの間隔は標準タイプのレール間
隔に、直線レール12a,12bの間隔は狭軌タイプの
レール間隔にそれぞれ対応しており、いずれのレール間
隔の直線レールを走行する鉄道車両であってもカーブ試
験を行うことができる。
【0022】そして、そのカーブ試験装置1は、平面視
で矩形状のサイドテーブル13と、その中央部に設けら
れる円板形状の回動テーブル14とを備え、前記回動テ
ーブル14は、サイドテーブル13の中心孔13a内に
おいて、回動可能に支持されている。なお、本例では、
前記回動テーブル14の回動角度は、±30°程度であ
る。13Aはサイドテーブル13に設けられた点検用扉
である。
【0023】前記サイドテーブル13には、複数のガイ
ドローラ18が回転可能に支承され、回動テーブル14
が横移動する際に、前記回動テーブル14とサイドテー
ブル13とが常に必要量のクリアランス(隙間)を保持
するようになっている。そして、前記回動テーブル14
上には、それぞれ、前記直線レール12a〜12cにせ
つぞくされる第1のレール部材15a,15b,15
c,15dが設けられ、前記サイドテーブル13上に
は、それぞれ、前記直線レール12a〜12cと第1の
レール部材15a〜15dとを連結するための第2のレ
ール部材16aa,16ab,16ac,16ad、1
6ba,16bb,16bc,16bdが設けられてい
る。前記回動テーブル14を回動しない初期位置におい
ては、直線レール12a〜12cに対しサイドテーブル
13上の第2のレール部材16ab〜16ad,16b
a〜16bdと、回動テーブル14上の第1のレール部
材15a〜15dが一直線上になるように一致している
(図1参照)。この状態で、鉄道車両の台車が回動テー
ブル14(レール部材15a〜15d)上に載せられ
る。
【0024】このようにして、前記カーブ試験装置1
は、直線レール12a〜12c(第2のレール部材16
aa〜16ad,16ba〜16bdを含む)の途中に
設けられる第1のレール部材15a〜15dの回動装置
として機能するように構成されている。
【0025】前記回動テーブル14の中心には、鉛直方
向の軸線を有する回動軸部材17の上部がスプライン嵌
合されている(図2のスプライン嵌合部S参照)。これ
により回動テーブル14は回動軸部材17の上部に軸線
方向に移動可能でかつ周方向に移動不能に結合されてい
ることになる。
【0026】この回動軸部材17の中間部は、固定フロ
ア21の下方に位置する駆動フレーム22に軸受けユニ
ット23を介して回動可能に支持されている。また、こ
の駆動フレーム22には、図示しない支持部材を介し
て、それの上方にサイドテーブル13が一定間隔を存し
て固定支持されている。なお、前記回動軸部材17に
は、それの回動量を検出するエンコーダ(図示せず)が
設けられ、それにより検出される回動軸部材17の回動
量信号が制御手段に入力され、これに基づき回動テーブ
ル14(回動軸部材17)の回動量が制御される。
【0027】そして、前記駆動フレーム22には、一側
に移動用油圧シリンダ32(第2のアクチュエータ)の
ピストンロッド32aの先端部が連結される一方、前記
油圧シリンダ32のシリンダ本体32bの基端部が基礎
11側に連結され、前記油圧シリンダ32の伸縮動作に
よって、試験の対象となる鉄道車両のレール間隔を応じ
て、駆動フレーム22を直線レール12に直交する方向
に移動可能な構成とされている。尚、本例では、駆動フ
レーム22の移動量は184mmで、油圧シリンダ32
のストローク量はわずかである。
【0028】これにより、鉄道車両が走行するレール間
隔に応じて、サイドテーブル13および回動テーブル1
4を移動させることで、前記鉄道車両の台車の回動中心
と回動軸部材17の中心軸(回動軸部材17)とが一致
した状態で、カーブ試験のための回動を行うことができ
る。
【0029】前記固定フロア21は、図示しない支持部
材によって基礎11の凹部11a底面上に固定支持され
ている。そして、前記固定フロア21に、回動軸部材1
7が貫通する円形状の開口21aが設けられている。
尚、この固定フロア21の開口は必ずしも円形状である
必要はなく、回動軸部材17の、直線レール12に直交
する方向の移動を許容できる形状であればよい。
【0030】前記駆動フレーム22は、下面側に長さの
短いスライダ24が設けられ、このスライダ24が、基
礎11の凹部11a内の突出部分上に平行に設けられた
走行レール25にスライド可能に係合している。これに
より、駆動フレーム22は、前記直線レール12a〜1
2cに直交する方向に移動可能となっている。
【0031】また、前記サイドテーブル13も、固定フ
ロア21上に同様な機構でもって、前記直線レール12
a〜12cに直交する方向にスライド可能に支持されて
いる。すなわち、図3に示すように、サイドテーブル1
3は、下面側に長さの短いスライダ26が設けられ、こ
のスライダ26が、固定フロア21上に平行に設けられ
た走行レール27にスライド可能に係合している。これ
により、サイドテーブル13は、レール間隔の調整の際
に、回動テーブル14と一緒に前記直線レール12a〜
12cに直交する方向に移動させることができるように
なっている。それと共に、サイドテーブル13には、固
定フロア21上に設けられたガイドレール28に転動可
能に係合するカムフォロワ29がガイド支持部材30を
介して回動可能に支承されている。
【0032】前記回動軸部材17の下端部には、駆動フ
レーム22の下方位置において、回動用アーム41の中
央部が取付固定されている。前記回動アーム41の両端
部には、図4に示すように、ストロークの長い回動駆動
用テレスコシリンダ42(第1のアクチュエータ)のピ
ストンロッド42aの先端部が連結され、この回動駆動
用テレスコシリンダ42のシリンダ本体42bの基端部
が駆動フレーム22側に連結されている。
【0033】また、前記回動テーブル14と固定フロア
21との間に、回動テーブル14の下側に薄い空気膜
(0.5mm程度)を形成するエアベアリング手段51
が設けられている。これにより、エアベアリング手段5
1は、固定フロア21との間に空気膜を形成し、鉄道車
両の台車による高荷重が回動テーブル14に作用してい
ていも、前記回動テーブル14をスムーズに回動するこ
とができる。このエアベアリング手段51によって、回
動テーブル14を空気膜を介して支持することが可能と
なり、この状態では、回動テーブル14を回動する際の
摩擦抵抗が小さくなる。このようなエアベアリング手段
51は、メンテナンス性にも優れるという利点を有する
が、前記エアベアリング手段51に代えて同様な機能を
発揮できる別の機構を用いることができるのはもちろん
である。
【0034】そして、カーブ試験を行う際には、前記エ
アベアリング手段51を作動させ空気膜を形成した状態
で、前記回動駆動用テレスコシリンダ42を作動させ、
前記回動テーブル14を回動させるように、例えばマイ
クロコンピュータ、パーソナルコンピュータなどからな
る制御手段(図示せず)によって制御される。この制御
手段は、前述したエンコーダ(図示せず)にて検出され
る回動軸部材17の回動量信号が入力され、その回動量
信号に基づいて回動駆動用テレスコシリンダ42の伸縮
量が調整され、回動テーブル14の回動角が調整され
る。
【0035】上記のように構成すれば、車体に台車が固
定されている鉄道車両の一つの台車を回動テーブル14
(第1のレール部材15a〜15c)に載せた状態で、
制御手段によって、例えば一定のプログラムに従って、
まず、エアベアリング手段51にて固定フロア21との
間に空気膜を形成し、回動テーブル14が固定フロア2
1から薄い空気膜を介して浮上した状態とされる。その
状態で、回動テーブル14とサイドテーブル13とはほ
ぼ面一となる。それから、回動駆動用テレスコシリンダ
42を作動して、回動軸部材17の下部の回動アーム4
1を回動させることで、回動テーブル14を回動させて
台車に、カーブ走行時と同様な回動を起こさせる。これ
により、鉄道車両がカーブする際に、台車の回動によ
り、台車と床下機器や配線などとが干渉するかどうか
を、作業員によって細かく調査することができる。
【0036】特に、回動テーブル14を回動する際の摩
擦抵抗を小さくするために、回動テーブル14と固定フ
ロア21との間に空気膜を生成するエアベアリング手段
51を用いるので、メンテナンス性の点で有利でもあ
る。
【0037】また、前記移動用油圧シリンダ32を作動
させて、駆動フレーム22を前記直線レール12a〜1
2cに直交する方向に移動させることで、試験の対象と
なる鉄道車両のレール間隔を調整することができ、レー
ル間隔の異なる複数種類の鉄道車両についてカーブ試験
を行うことができる。すなわち、駆動フレーム22を移
動させることで、本例では、直線レールの間隔が標準の
ものと、それよりレール間隔が狭い狭軌との2種類のレ
ール間隔に対応することができる。
【0038】このように、駆動フレーム22を移動させ
ることで、いずれのレール間隔を採用するかを簡単に選
択することができる。そして、レール間隔の異なる複数
種類の鉄道車両について、台車の回動中心を回動テーブ
ルの回動中心と一致させてカーブ試験を行うことができ
るので、レール間隔が異なる場合であっても、複数の車
両を連結した列車編成を構成した状態のまま、カーブ試
験を行うことが可能となる。
【0039】本発明は、以上説明した実施の形態に制限
されることなく、次のように変更することも可能であ
る。 (1)前記実施の形態においては、列車の種類に応じて
レール間隔を変更できるようになっているが、必ずしも
その必要はなく、一種類の列車についてのみカーブ試験
を行えばよい場合には、レール間隔を調整する必要はな
く、レール間隔を一定にしておくことができる。この場
合には、駆動フレーム22,移動用油圧シリンダ32,
サイドテーブル13等の、サイドテーブル13及び回動
テーブル14を前記直線レール12a〜12cに直交す
る方向に移動させるための部材は必要なくなる。 (2)前記制御手段に、エンコーダ(回動角検出セン
サ)からの信号、台車中心間距離の信号等を入力するこ
とで、制御手段の表示部において、相当カーブ、曲率半
径、相当Sカーブなどを表示するようにしてもよい。 (3)前記実施の形態のカーブ試験装置は、風雨にさら
される屋外に配置されるため、錆や劣化を回避してメン
テナンス性に優れるようにエアベアリング手段を用いて
いるが、屋内に配置する場合には、前記エアベアリング
手段に代えて、ころ等を用いたベアリング手段を用いる
ことも可能である。
【0040】また、前記実施の形態では、エアベアリン
グ手段を回動テーブルに設け、固定フロアとの間に空気
膜を形成するようにしているが、逆に固定フロアにエア
ベアリング手段を設け、回動テーブルとの間に空気膜を
形成するようにしてもよく、そのエアベアリング手段の
数も回動テーブルによって支持する必要がある荷重に応
じて決定される。
【0041】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように実施
され、以下に述べるような効果を奏する。
【0042】請求項1の発明は、車体に台車が組み付け
られた鉄道車両の一つの台車を回動テーブルに載せた状
態で、制御手段による制御により回動テーブルを回動さ
せるようにしているので、簡単にカーブ試験を行うこと
ができる。よって、トラバーサーを用いる従来の場合と
は異なり、熟練を要することなく、少ない数の作業員で
もって、鉄道車両のカーブによる台車の回動により、台
車と床下機器や配線などとの間に干渉が生ずるかどうか
を調査することが可能となる。
【0043】請求項2に記載のように、エアベアリング
手段にて回動テーブルの下側に空気膜を形成し、前記回
動テーブルが浮上した状態とし、前記回動テーブルを回
動させて台車に回動させるようにしているので、台車に
回動を起こさせるために回動テーブルを回動する際の摩
擦抵抗が小さくてよくなる。特に、エアベアリング手段
を用いるので、メンテナンス性にも優れる。
【0044】請求項3に記載のように、複数のレール間
隔を形成する複数本の直線レールに対応する複数本の第
1のレール部材を、前記回動テーブル上に設け、前記回
動テーブルを駆動フレーム上に支持し、前記駆動フレー
ムを、第2のアクチュエータにより前記直線レールに直
交する方向に移動可能とすれば、例えば直線レールの間
隔が標準のものと、それよりレール間隔が狭い狭軌との
2種類のレール間隔に対応することができる。すなわ
ち、第2のアクチュエータによって駆動フレームを、前
記直線レールに直交する方向に移動させることで、レー
ル間隔を調整することができ、レール間隔の異なる複数
種類の鉄道車両についてカーブ試験を行うことができ
る。
【0045】請求項4に記載のように、前記回動テーブ
ルを平面視円形状の円板として、平面視矩形状のサイド
テーブルの中心丸孔内に回動可能に配設し、前記サイド
テーブルを前記駆動フレーム上に支持させると共に、前
記回動テーブルの外周部に接触するガイドローラを回転
可能に軸支すれば、駆動フレームの移動によって回動テ
ーブルとサイドテーブルとを一緒に移動させ、ガイドロ
ーラによって回動テーブルの回動もスムーズに行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るカーブ試験装置の
平面図である。
【図2】図1におけるII-II線における断面図である。
【図3】サイドテーブルのスライド部の説明図である。
【図4】回動テーブルの回動機構の説明図である。
【図5】従来のトラバーサーを利用した試験方法の説明
図である。
【図6】従来のトラバーサーを利用した試験方法の説明
図である。
【符号の説明】
1 カーブ試験装置 11 基礎 11a 凹部 12a,12b,12c 直線レール 13 サイドテーブル 13a 中心孔 14 回動テーブル 15a〜15d レール部材 16ab〜16ad,16ba〜16bd レール部
材 17 回動軸部材 18 ガイドローラ 21 固定フロア 22 駆動フレーム 32 移動用油圧シリンダ(第2のアクチュエータ) 42 回動駆動用テレスコシリンダ(第1のアクチュ
エータ) 51 エアベアリング手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道車両が走行可能である直線レールの
    途中に設けられ、前記鉄道車両がカーブを走行する際の
    台車の回動により前記台車と床下機器や配線などとが干
    渉するかどうかを調査するための試験装置であって、 回動テーブルと、 前記回動テーブル上に前記直線レールに対応して設けら
    れる第1のレール部材と、 前記回動テーブルを回動させる第1のアクチュエータ
    と、 前記鉄道車両の1つの台車を前記回動テーブルの第1の
    レール部材上に載せた状態で、前記第1のアクチュエー
    タの作動を制御しつつ前記回動テーブルを回動させる制
    御手段とを備えることを特徴とするカーブ試験装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のアクチュエータは、回動軸部
    材を回動するものであり、 前記回動軸部材の上部に軸線方向に移動可能でかつ周方
    向に移動不能に前記回動テーブルが結合され、 前記回動テーブルの下側に、前記回動テーブルを支持す
    る空気膜を形成するエアベアリング手段が設けられ、 前記制御手段が、前記回動テーブルを回動させる際に前
    記エアベアリング手段の作動を制御して前記空気膜を形
    成させる請求項1記載のカーブ試験装置。
  3. 【請求項3】 前記直線レールは、複数のレール間隔を
    形成する複数本からなり、前記回動テーブル上には前記
    複数本の直線レールに対応して複数本の第1のレール部
    材が設けられ、 前記回動テーブルおよび第1のアクチュエータは、駆動
    フレーム上に支持され、前記駆動フレームが、第2のア
    クチュエータにより前記直線レールに直交する方向に移
    動可能に構成され、 前記制御手段が、試験の対象となる鉄道車両の種類に応
    じて前記第2のアクチュエータを作動して前記駆動フレ
    ームを移動させる請求項1又は2記載のカーブ試験装
    置。
  4. 【請求項4】 前記回動テーブルは、平面視円形状の円
    板であり、平面視矩形状のサイドテーブルの中心孔内に
    回動可能に配設され、 前記サイドテーブルは、前記駆動フレーム上に固定支持
    されると共に、前記回動テーブルの外周部に接触するガ
    イドローラが回転可能に軸支され、 前記サイドテーブル上に、前記直線レールと前記回動テ
    ーブル上の第1のレール部材とを接続する第2のレール
    部材が設けられている請求項3記載のカーブ試験装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104697863A (zh) * 2015-01-05 2015-06-10 武汉华威专用汽车检测有限责任公司 车内饰件的刚性试验装置及其试验方法

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