JP2787201B2 - プラットホームスクリーンドア - Google Patents

プラットホームスクリーンドア

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JP2787201B2 JP8168806A JP16880696A JP2787201B2 JP 2787201 B2 JP2787201 B2 JP 2787201B2 JP 8168806 A JP8168806 A JP 8168806A JP 16880696 A JP16880696 A JP 16880696A JP 2787201 B2 JP2787201 B2 JP 2787201B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、旅客の安全を確
保する等の目的で鉄道等の駅のプラットホームに設けら
れるプラットホームスクリーンドア、特に、異なる車両
形式の列車が停止し、列車毎に乗降口が一定しない場合
に有効なプラットホームスクリーンドアに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】列車毎に乗降口が一定しない場合に好適
な従来のプラットホームスクリーンドアについては、特
開平5−32164号および特開平5−32165号の
各公報に記載されている。前者はとくに扉の開閉駆動装
置を開示し、後者は、その駆動装置にて開閉作動される
乗降場の引戸装置を詳しく示している。前者等が示す扉
開閉駆動装置は、図7に示すように、戸車52A、52
Bに吊された複数の引戸(ドア)51に設けた被駆動ロ
ーラ53A、53Bに対して、交差角をもって回転する
駆動ローラ55A、55Bを当接させ、被駆動ローラ5
3A、53Bの移動により引戸51のいずれかを開閉す
るもので、駆動ローラ55A、55Bを備えたドア開閉
駆動部54A、54Bの間隔を、被駆動ローラ53A、
53Bの長さよりも短い間隔で配置している。
【0003】また乗降場の引戸装置については、前記の
うち後者の公報等は図8のような構成を示している。す
なわち、カプラー63で連結された軌道車両61A、6
1Bが停車した乗降場(プラットホーム)2には、まず
乗降縁2Aに沿って、開口を閉じた複数の引戸51が直
列線上に連続して配置されている。それら複数の引戸5
1のうちで乗降扉61a、61bの位置に対応したいく
つかの引戸51’のみが、引戸吊り具などの掛替装置
(図示せず)により、前記直列線上の静止定位置から乗
降縁2A側の移動位置(引戸支持レールが配置されてい
る)に運ばれる。しかる後、前記の開閉駆動装置が論理
装置(図示せず)の制御を得て、乗降扉61a、61b
に対応した開口を得るように引戸51’を移動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の開閉駆
動装置および引戸装置は、乗降扉位置が一定しない各種
列車形式の車両に対応して任意の位置に開扉できる点で
優れているが、装置の構造と作動制御とが複雑である。
引戸をかなり多数(つまりプラットホームのほぼ全長に
引戸51が並ぶように)配置しておく必要があるほか、
移動させる引戸を列車の乗降扉の位置に合わせて逐一特
定し操作する必要があるので、機械的構成についてもそ
の制御についても単純でないからである。構成や制御が
単純でないと、保守を頻繁に行うことになったり、製造
コストや整備コストが嵩んだりしがちである。
【0005】本発明は、かかる諸問題の解決を図るため
に提案されるもので、列車毎に乗降口が一定しない場合
にも旅客の円滑な乗降を可能にし、製造や保守が極めて
簡単であって信頼性の高いプラットホームスクリーンド
アを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のプラット
ホームスクリーンドアは、プラットホームを縁部付近に
おいて内外(外側とは車両の走行軌道に近い側をいい、
内側とはその反対側をいう)に隔てるよう、仕切り壁で
あるスクリーンと車両の乗降口付近で開閉されるドアと
を含みその縁部付近に配置されるプラットホームスクリ
ーンドアであって、停車した列車ごとに異なる各乗降口
位置のうち接近し合う(たとえば5〜6mの範囲内に入
る)ものに面する部分では、上記のスクリーンがプラッ
トホームの内側寄りに膨出しており(つまり平面視した
ときスクリーンのラインの一部がプラットホームの内側
へ向けて膨らんでいる)その膨出部分のうちに一以上
のドアが設けられていること、 および、その膨出部分以
外の部分において上記のスクリーンの一部が、開閉可能
であって閉状態に係止される非常用ドアを兼ねているこ
を特徴とする。膨出部分の長さについては、プラット
ホームの長手方向にたとえば上記した7〜8mをカバー
するように定めればよい。またその膨出部分のスペース
としては、10人前後の旅客が立てる程度とするのがよ
い。
【0007】このプラットホームスクリーンドアは、ま
ず、プラットホームにおける車両寄りの縁部付近に立設
され、開閉するプラットホームドアによって旅客の乗り
降りを案内すると共に、閉状態では、隣接のスクリーン
等と共に走行車両自体に対してまた列車風に対してプラ
ットホーム上の旅客の安全を確保する。プラットホーム
の全域を囲う程度の長さと、床構造物から天井構造物に
達するほどの高さとがある場合には、空調等の環境保全
のための仕切りとしても機能する。
【0008】プラットホームの横に列車が停車したと
き、その乗降口(側扉の部分)の正面に必ずプラットホ
ームスクリーンドアのドアがあれば問題はないが、車両
形式の違い等によって乗降口の位置が常に一定であると
は限らない。プラットホームスクリーンドアのドアから
列車の乗降口の位置がずれた場合、降車する旅客は、列
車の長手方向に沿ってプラットホームの縁部とスクリー
ンとの間を何mか歩かないとドアには到達し得ない。そ
の場合、スクリーンがホームの縁部に近ければ旅客が歩
きにくく、逆にスクリーンがホームから遠く離れていれ
ば、ホームの内側のスペースがそれだけ狭められている
ことになる。
【0009】しかし、かかる課題は、請求項1のプラッ
トホームスクリーンドアによって共に解決される。この
プラットホームスクリーンドアでは、停車する各種列車
ごとに相違し得るとはいえ接近した範囲内(上記5〜6
mの範囲内)におさまる複数の乗降口位置に対し、それ
ら乗降口位置に面する部分でスクリーンがプラットホー
ムの内側に膨出し、かつその膨出部分にドアが設けられ
ているからである。つまりこのような構成により、a)列
車の乗降口が多少(上記の範囲内で)ずれていても、旅
客はホームの縁部に沿った狭い部分を歩くことなく、膨
出部分を通って楽にドア(または列車の乗降口)に到達
でき、しかも、b)膨出部分でない部分のスクリーンをホ
ームの縁部に近づけて設けることにより、プラットホー
ムの内側には広いスペースを確保できるからである。
【0010】そしてこのプラットホームスクリーンドア
は、固定型の仕切り壁であるスクリーンの間に極めて普
通の開閉動作をなすドアが配置されているという簡単な
構造を有しており、特別な制御を必要とするものでもな
い。そのため、製造ならびに保守が容易でコスト上も有
利であるほか、動作の確実性や耐久性にもすぐれてい
る。なお、このプラットホームスクリーンドアでは、
「接近する」複数の乗降口位置に面して膨出部分が設け
られているが、このように定めているのは、接近してい
ない乗降口位置に対しては別にドアを設ければよいから
である。すなわち、他の列車の乗降口とは離れた位置に
乗降口がくる場合には、構造や制御を複雑化することな
くその位置に別のドアを設けることができる。それに対
し、たとえば数mの範囲内に接近して各列車の乗降口位
置がくる場合、それぞれの位置に個々にドアを設けると
すれば、狭い範囲に多数のドアを並べるとともにそれら
が接触干渉を起こさず円滑に動作するよう特殊な制御を
する必要があり、前記各公報に記載の例と同様なデメリ
ットを伴うことになる。このプラットホームスクリーン
ドアは、そのように設備構造や制御が複雑化することを
避けたのである。またこの請求項1のプラットホームス
クリーンドアでは、膨出部分以外の部分において、前記
スクリーンの一部が、開閉可能であって閉状態に係止さ
れる非常用ドアを兼ねているため、常態において当該ス
クリーンが閉状態に保たれてプラットホーム上の旅客の
安全を確保しまたは空調等の環境保全を行う一方、非常
時(本来のドアが故障した際など)には当該スクリーン
の一部が開放され旅客の出入りができるようになる。
【0011】請求項2に記載のように、スクリーンの膨
出部分(ドアを含む部分)の平面視形状が一定曲率の円
弧であると、スクリーン等に丸みのある曲面がでて外観
上好ましく、またスクリーン等がプラットホーム上で占
有する面積が少なくて足りる。その膨出部分のスクリー
ンと同等の曲率をもつドアを形成すれば、開閉の際にも
そのドアがスクリーンから突出しないようコンパクトに
配置することも可能である。
【0012】請求項3のように、スクリーンの膨出部分
(ドアを含む部分)の平面視形状が台形の輪郭線をなし
ていると、やはり外観上好ましいほか、周囲の状況に合
わせてスクリーン等の位置を変えることも困難ではな
い。また、ドアについても平面状に形成できるため、市
販の標準部品を利用するなどして製造の簡単化をはかる
こともできる。
【0013】請求項4のように、列車によらず停車時の
乗降口位置が一定になる部分では上記の膨出部分でない
箇所(つまり平面状部分)にドアが設けられていると、
プラットホームスクリーンドアの建設コストを抑制する
ことができる。ホームに入る各列車について中央部の乗
降口が一定位置にくるように停車させる場合とか、先頭
部分の停車位置を一定にするために最も前方の乗降口位
置が一定になるような場合、一定となるその乗降口位置
に面する部分についてまでスクリーンを膨出させる必要
はないので、そのような部分では、膨出していない平面
状のスクリーンに隣接させて平面状のドアを設け、もっ
て無用なコストを削減するのである。
【0014】請求項5のように、プラットホームの前記
縁部付近に共通の架台が固定され、前記スクリーンとド
ア、およびそれらを立設保持する柱とが当該架台の上に
設けられていると、ホームへのプラットホームスクリー
ンドアの設置が容易になり、工期の短縮やコストダウン
が可能になる。その架台が一旦レベル調整されて(たと
えば水平に)プラットホームの縁部付近に固定される
と、柱やドア、スクリーン等について個々のレベル調整
は不要になるからである。たとえば、プラットホームの
床構構造物等が十分な水平精度をもたず傾いたりうねっ
たりしているとしても、上記架台を所定のレベルに定め
て真っすぐに設置すれば、その架台の上に設ける柱やド
ア、スクリーンについてレベル調整をするには及ばな
い。柱やドア、スクリーン等の適切な取り付け位置をあ
らかじめその架台上に指定しておけば、設置現場である
プラットホームにおいてその後に測量やケガキをする必
要もなくなることになる。新たにプラットホームを設け
る新規工事の場合は勿論、追加工事ないしは修理工事の
形でプラットホームスクリーンドアを設置する場合にも
施工がきわめて容易になり、工期の短縮ができ、また仕
上がり後の見映えも改善できる。
【0015】
【0016】請求項6のように、前記スクリーンの膨出
部分の内側を観察すべくビデオカメラまたは支障物セン
サーが配置されていると、膨出部分内の旅客の状況を駅
員や車両の乗務員が把握しやすいため、たとえば膨出部
分の内側に多数の旅客が集中した場合に車両に発車待ち
をさせるなど、膨出部分のスペースが小さい場合等にも
安全を確保しやすい。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明のプラットホームス
クリーンドアについて添付図を参照し以下に詳細に説明
する。
【0018】図1は本発明に係る第一の実施形態である
プラットホームスクリーンドアの正面図、図2は同プラ
ットホームスクリーンドアのドアと各種列車の側扉との
位置関係を説明する平面図、図3は図2に示す各種列車
の側扉の位置を説明する各種列車の側面図、図4は第二
の実施形態であるプラットホームスクリーンドアの部分
正面図、図5は同プラットホームスクリーンドアの部分
平面図、図6は図1における矢視部VIの展開図であ
る。
【0019】図1〜図3および図6に示すプラットホー
ムスクリーンドア1は、プラットホーム2の車両に近い
縁部2Aの付近にほぼ列車の全長に渡って設けられるも
ので、プラットホーム内側に膨らんだ膨出部分1Aと膨
らんでいない平面状部分1Bとがそれぞれ複数、適宜接
続スクリーン25’を介して接続されることにより構成
されている。膨出部分1Aと平面状部分1Bとには、基
本的には列車3A〜3Cの側扉DA1〜DC3の開閉に
対応して駆動装置(図示省略)により開閉されるドア2
0A、20Bおよびそれらの両側に隣接する戸袋スクリ
ーン25A、25Bが、柱30によって立設され、また
下側の架台(図6の符号10参照。ホーム2の床面内に
固定されている)と上側の鴨居梁35A、35Bとを介
して保持されることにより備わっている。
【0020】平面視で円弧状にプラットホーム内側に突
出した状態の膨出部分1Aは、停車時に多少位置を異に
する各種列車3A〜3Cの側扉DA1、DA2、DB
1、DC1と向かい合うものである。膨出部分1Aに含
まれるドア20Aと戸袋スクリーン25A及びそれらを
支持する下側の架台と上側の鴨居梁35Aは、平面視形
状が円弧となるように同一曲率でプラットホーム内側に
突出するように湾曲形成されており、プラットホーム縁
部付近2Aに円弧切片状のエントランスホールHを形成
している。
【0021】列車3A〜3Cは、図3(a)、(b)、
(c)に示すような各位置に側扉DA1〜DC3を有し
ており、各側扉の投影(図2参照)で分かるように、一
つの乗降ケ所で最大約5mに渡って側扉DA1、DA
2、DB1、DC1がばらつくことが多い。従って、側
扉がばらつく乗降箇所に設けられる膨出部分1Aは、そ
の円弧状部の弦の長さが約8mになるように、例えば2
m幅の2枚の引き戸式ドア20Aとそれらの両側の2.
5m幅の戸袋スクリーン25Aとから構成されている。
円弧状部の弦の両端部位置には、各々自立式の柱30が
立設されており、それら柱30の上端に固定された円弧
状鴨居梁35Aに設けられた上レール(図示省略)に、
ドア20Aが吊り下げられ、戸袋スクリーン25A上の
鴨居梁35A内の駆動装置に連接されて開閉駆動される
ようになっている。ドア20Aは、下レール22によっ
て振れ止めと開閉案内がなされ、横荷重が支承されてい
る。自立式柱30は、下端で架台上に固定されているだ
けで、上端は天井構造物まで届いておらず上に鴨居梁3
5Aを載置搭載したものである。
【0022】平面状部分1Bは、プラットホームの縁部
2Aに沿って真っすぐに配置されており、停車時に位置
を同じくする各種列車3A〜3Cの側扉DA2、DB
2、DC2と向かい合うものである。その部分のドア2
0Bと戸袋スクリーン25B及びそれらを支持する下側
の架台10と上側の鴨居梁35Bは、平面視で直線状に
配列されている。図6に示すように、この架台10は平
面視で直線状をなしているが、膨出部分1Aのものと基
本構成を同じくするものである。
【0023】図6において、架台10は、各々左右一対
設けられたドア20Bの引き戸式ドア本体21B、スク
リーン25B及び柱30を一台で支持する共通架台で、
それらに渡る長さの帯状鋼板から構成されている。架台
10には、プラットホーム2の乗降部において床構造物
のスラブ躯体2Bに複数立設されたアンカーボルト41
によって水平にレベル調整されて固定されている。
【0024】架台10の設置作業では、床構造物のスラ
ブ躯体2Bに立設されたアンカーボルト41に事前に下
ナット42を螺合しておき、アンカーボルト41に架台
10の設定用孔をはめ込んで下ナット42上に架台10
を乗せ、水準器等を使用し各下ナット42を回して上下
させ、水平にレベル調整する。レベル調整後は、上ナッ
ト43をアンカーボルト41に螺合して下ナット42と
協働して架台10を締め付け固定することになる。戸袋
スクリーン25Bは、非常用ドアとしての働きも行うた
めに、各上下のピン26で鴨居梁35Bと架台10とに
旋回可能に支持されており、通常時にはロックされてい
る。
【0025】図4と図5に示すように、別の実施形態に
おける膨出部分1Cは、停車時に各種列車3A〜3Cの
側扉DA1、DA2、DB1、DC1が多少ばらつく乗
降箇所に配置されるもので、平面視で前記円弧状もの1
Aと奥行が同じで底辺長さが前記円弧の弦長さとほぼ同
じな台形状にプラットホーム内側に突出するよう、ドア
20C、20C’とスクリーン25C、25C’とが配
列されている。下部の架台と鴨居梁35Cは、平面視で
台形の頂辺と両側辺に沿う折れ曲がった形状となってい
る。具体的には、頂辺部を左右一対の両開きの引き戸式
ドア本体21Cとその両側の戸袋スクリーン25Cとで
構成し、各側辺部を片引きのドア本体21C’とその戸
袋スクリーン25C’とで構成している。
【0026】図1および図2に示すプラットホームスク
リーンドア1にも、図4および図5のものにも自立式柱
と共通架台を採用しており、それらの施工工事では、簡
単で迅速な架台設置作業が行われて水平状態の架台10
が提供されるので、うちっぱなしコンクリートから成る
スラブ躯体2Bのアンジュレーションによって以後の組
立て作業が影響される事が無くなる。つまり、水平状態
の架台10上には、柱30、スクリーン25A、25
B、25C、下レール22、乗降部ゴムマットがネジ手
段により、現物合わせ作業を必要とすること無しに簡単
に組立てられる。組立て後は、下レール22及び乗降部
ゴムマットの上端及び上面が露出するようにモルタルや
敷物等の詰め物で架台10は被われて、フロアーが形成
され、乗降客のつまずきや滑りを防ぐと共に、架台10
の帯状鋼板を埋設してプラットホームスクリーンドア1
の仕上がり外観を良くすると共に、より安定的に架台1
0を固定することになる。
【0027】また鴨居梁35A、35B、35Cのドア
に対応した中央部には、異常表示灯37が設けられてお
り、支障物センサーに連動して旅客の取り残しを表示さ
せたり、作動の異常等を表示させることができる。
【0028】前述の吊り下げ式とは反対に、ドアを、図
6に示すような架台10に設けられた下レール22上に
移動可能に支持し、鴨居梁35A、35B、35Cに設
けられた上レールを振れ止めガイドレールとしてそれに
よって横荷重を支承するように構成すると、ドアが重く
なってもそれを安定的に支持することができ、駆動装置
との接続方式を適当に選択することでスムースなドア開
閉を行うと共に、ドアの静止時及び移動時の横荷重にも
耐える構造を得ることができる。また引き戸式ドア1A
〜1Cに代えて旋回開き式に構成することもできる。
【0029】さらに、前述の自立式柱を採用したプラッ
トホームスクリーンドア1の他に、柱を天井構造物のス
ラブ躯体まで伸ばした(したがって床構造物と天井構造
物とで支持され立設されるもの)プラットホームスクリ
ーンドアにも本発明を適用できることは言うまでもな
い。
【0030】
【発明の効果】(1)請求項1に記載のプラットホーム
スクリーンドアにおいては、各種列車の側扉に対向する
位置においてドアとスクリーンがプラットホームの内側
に突出した状態に配列されているため、そこでは、列車
の側扉がそれらの中心から多少ずれた状態で列車が停車
する場合でもエントランスホールのようにスペース的に
余裕が有り、したがって旅客の乗降を安全に案内するこ
とができる。ホームの縁部に沿った狭い部分を旅客が歩
く必要がなくなるうえ、プラットホームの内側に広いス
ペースを確保することも可能になる。また、特別な開閉
駆動の制御と駆動装置を必要としないため、このプラッ
トホームスクリーンドアでは作動に信頼性が有り、製造
及び保守が非常に簡単である。膨出部分以外の部分にあ
るスクリーンの一部が、常態時にはプラットホーム上の
旅客の安全性を確保しまたは空調等の環境保全を行う一
方、非常時には開放されて旅客の出入りができるように
なる、といった利点もある。
【0031】(2)請求項2に記載のプラットホームス
クリーンドアによれば、外観や占有面積について利点が
あるほか、開閉機構が簡単でコンパクトなドアを形成す
ることができる。
【0032】(3)請求項3のプラットホームスクリー
ンドアによれば、やはり外観や占有面積について有利で
あるほか、製造が簡単であるという利点もある。
【0033】(4)請求項4のプラットホームスクリー
ンドアによれば、その建設コストを抑制することができ
る。
【0034】(5)請求項5のプラットホームスクリー
ンドアによれば、ホームへのプラットホームスクリーン
ドアの設置が容易になり、工期の短縮やコストダウンが
可能になる。
【0035】
【0036】(6)請求項6のプラットホームスクリー
ンドアによれば、膨出部分内の旅客の状況をビデオカメ
ラ等で把握でき、安全確保が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る代表的な実施形態であるプラット
ホームスクリーンドアを示す正面図である。
【図2】同プラットホームスクリーンドアのドアと各種
列車の側扉等との位置関係を説明する平面図である。
【図3】図2に示す各種列車の側扉の位置を説明する各
種列車の側面図であり、(a)はA列車の側面を示し、
(b)はB列車の側面を示し、(c)はC列車の側面を
示す。
【図4】別の実施形態であるプラットホームスクリーン
ドアを示す部分正面図である。
【図5】図4のプラットホームスクリーンドアについて
の部分平面図である。
【図6】図1における矢視部VIの展開図である。
【図7】従来技術に係る乗降場(プラットホーム)の扉
開閉駆動装置の一例を示す斜視図である。
【図8】更に別の従来技術に係る乗降場の引戸装置にお
ける複数個の引戸と軌道車両との関係を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 プラットホームスクリーンドア 1A、1C 膨出部分 1B 平面状部分 2 プラットホーム 2A 縁部付近 3A〜3C 列車 10 架台 20、20A、20B、20C ドア 25A、25B、25C スクリーン 30 柱 35A、35B、35C 鴨居梁 41 アンカーボルト DA1〜DC3 側扉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B61B 1/02 E01F 1/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラットホームを縁部付近において内外
    に隔てるよう、仕切り壁であるスクリーンと車両の乗降
    口付近で開閉されるドアとを含みその縁部付近に配置さ
    れるプラットホームスクリーンドアであって、停車した列車ごとに異なる各乗降口位置のうち接近し合
    うものに面する部分では、上記のスクリーンがプラット
    ホームの内側寄りに膨出しており、 その膨出部分のうち
    に一以上のドアが設けられていること、 および、その膨出部分以外の部分において上記のスクリ
    ーンの一部が、開閉可能であって閉状態に係止される非
    常用ドアを兼ねていること を特徴とするプラットホーム
    スクリーンドア。
  2. 【請求項2】 前記スクリーンの膨出部分は、その平面
    視形状が一定曲率の円弧である請求項1に記載のプラッ
    トホームスクリーンドア。
  3. 【請求項3】 前記スクリーンの膨出部分は、その平面
    視形状が台形の輪郭線をなしている請求項1に記載のプ
    ラットホームスクリーンドア。
  4. 【請求項4】 列車によらず停車時の乗降口位置が一定
    になる部分では、上記の膨出部分ではない箇所にドアが
    設けられている請求項1〜3のいずれかに記載のプラッ
    トホームスクリーンドア。
  5. 【請求項5】 プラットホームの前記縁部付近に共通の
    架台が固定され、前記スクリーンとドア、およびそれら
    を立設保持する柱とが当該架台の上に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプラッ
    トホームスクリーンドア。
  6. 【請求項6】 前記スクリーンの膨出部分の内側を観察
    すべくビデオカメラまたは支障物センサーが配置されて
    いる請求項1〜5のいずれかに記載のプラットホームス
    クリーンドア。
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