JP2003262242A - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

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JP2003262242A JP2002380899A JP2002380899A JP2003262242A JP 2003262242 A JP2003262242 A JP 2003262242A JP 2002380899 A JP2002380899 A JP 2002380899A JP 2002380899 A JP2002380899 A JP 2002380899A JP 2003262242 A JP2003262242 A JP 2003262242A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品の数と寸法を小さくし製造と組立ての簡
単なブレーキ装置を提供する。 【解決手段】 モータ９と負荷１１の間に介挿されモー
タが駆動しない時負荷が動かないようにしモータが駆動
した時機械トルクを伝達するブレーキ装置は、駆動シャ
フト８とモータのケーシング１０とに回動連結と摺動連
結とにより交互に連結された並列するブレーキディスク
により構成されている。並列ディスクの端部ディスク
１，３は駆動シャフト８に回動可能に連結されまた共同
手段４，５によりディスクを分離させかつ機械トルクを
伝達する。ブレーキ装置のこの構造は手段４，５の間の
作動間隙に関する寸法上の条件を少なくしスプリング６
によりディスク１に加えられた力が軸受により反作用さ
れるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は駆動シャフトを有す
るモーターと負荷体との間に挿入されたブレーキ装置に
関し、該ブレーキ装置は相互に対面して配置された複数
のブレーキディスクと、これらディスクを相互に対して
戻す弾性手段と、モーターの駆動シャフトが駆動された
時に共同してブレーキディスクを弾性手段の作用に抗し
て引き離しまた機械的トルクを駆動シャフトから駆動シ
ャフトに回動可能に連結したブレーキディスクの１つと
共に一体として回転する受動シャフトに伝達する手段と
を具備し、受動シャフトは負荷体に運動を伝達するよう
に連結されている。
【０００２】本発明はさらに詳細にはローラーシャッタ
ーその他の巻取りチューブを駆動するための管状モータ
ーのためのブレーキに関する。
【０００３】
【従来の技術】イタリー実用新案出願ＩＴ−Ｂ０−９２
Ｕ０００００９号はモーターのチューブの中に配置され
ローラーシャッターその他の巻取りチューブをモーター
と減速歯車装置との間で駆動するブレーキ装置を開示し
ている。このブレーキは、駆動シャフトが静止している
時、“制動”位置にあり巻取りチューブが回転するのを
阻止し、また駆動シャフトが駆動されている時“解放”
位置へと動き巻取りチューブを解放する。このブレーキ
装置はまた機械的トルクをモーターから減速歯車装置に
伝達する作用を有している。該ブレーキ装置は相互に対
面するよう配置された２つのブレーキディスクを具備
し、このブレーキディスクの一方はモーターのシャフト
と減速歯車装置と噛み合うピニオンの端部とに回動可能
の連結にて取付けられまた駆動シャフトに収容されたピ
ンが動くことのできる切込みを有し、ブレーキディスク
の他方はモーターのチューブに固定されている。
【０００４】該ブレーキ装置はまた駆動シャフトを支持
する軸受と駆動シャフトに回動するよう連結して取付け
られたブレーキディスクとの間に圧縮スプリングを具備
している。動力がモーターに付与されなかった時、シャ
フトに回動可能に連結して取付けられたディスクのスプ
リングの作用はディスクを相互に押しつける。したがっ
て、相互にロックされたディスクにより、減速歯車装置
の入力ピニオンは動かないようにされ、ローラーシャッ
ターはそのため動くのが阻止される。動力がモーターに
付与された時、駆動シャフトは最初に動かなくされたブ
レーキディスクに対して回転する。駆動シャフトに回動
するよう連結して取付けられたブレーキディスクに対す
るこの回転運動は、切込み部のピンの作用を介してディ
スクをスプリングの作用に抗して並進運動させ、ディス
クを分離させる。
【０００５】ローラーシャッターはこのようにして解放
される。ディスクに対するシャフトの回転運動はシャッ
ターの重量に対し反作用するディスクによって加えられ
た横軸方向の力がスプリングの力と平衡するまで続き、
又はそうでなければ、ピンが切込み部の端部の障害物に
突き当たるまで続き、そして機械的トルクはそのためモ
ーターから減速歯車装置に伝達されまたローラーシャッ
ターはそのため開放運動又は閉鎖運動が与えられる。
【０００６】このようなブレーキ装置は、“制御”位置
において、ピンとディスクに形成された切込みとの間に
間隙を必要とし、ブレーキディスクの間の接触を保証し
制動作用を保証する。この作動間隙は、これがまたブレ
ーキを分離させるのに必要なディスクに対するシャフト
の回転運動の大きさを決定するので、精密に制御される
ことが必要である。ここでこの作動間隙に必要な寸法上
の制約条件はピン、駆動シャフト、軸受、モーターのチ
ューブ及びディスクを含んでいる。
【０００７】これらの構成要素の数は比較的多くまたそ
のうちの或る要素は比較的大きな寸法を有しているた
め、製造と組立ては非常に慎重に行われ作動間隙につい
て適正な公差帯域が得られるようにする必要がある。こ
れらの作業はしたがって高価となる。さらに、このよう
なブレーキ装置はスプリングを配置しているため、軸受
に軸方向の負荷が生じこのためモーターのシャフトを担
持するのにボール軸受を使用しなければならなくなる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はこれら
の欠点を軽減するブレーキ装置を生み出すことである。
特に、本発明は、一方においてピンと切込みとの間の作
動間隙に関連する寸法上の制約条件がイタリー実用新案
出願ＩＴ−ＢＯ−９２Ｕ０００００９号に開示されてい
るものより短い全体の長さを有し、他方においてスプリ
ングによりディスクに加えられた力が駆動シャフトを支
持する軸受において反作用されないブレーキ装置をつく
り出すことを提案する。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の装置は、駆動シ
ャフトとモーターを収容するケーシングとに摺動可能の
連結により交互に連結されたディスクの並列からなり、
並列したディスクの端部は駆動シャフトに連結されてい
る装置である。
【００１０】他の特徴によれば、並列ディスクの端部は
回動可能の連結によって駆動シャフトに連結されてい
る。
【００１１】また他の特徴によれば、各ディスクが回動
可能の連結によって駆動シャフトに連結されている。
【００１２】好ましい実施態様によれば、ブレーキ装置
は３つのブレーキディスクで構成されている。
【００１３】シャフトに回動可能に連結したディスクは
有利には相互に摺動可能に連結されている。
【００１４】一実施態様によれば、駆動シャフトに回動
可能に連結されたブレーキディスクの１つは、シャフト
上にある他の手段と組合されてディスクが分離できるよ
うにする手段を有し、また駆動シャフトに回動可能に連
結されたブレーキディスクの他方が受動シャフトに固定
されている。
【００１５】他の実施態様によれば、駆動シャフトに回
動可能に連結された１つの同じブレーキディスクがシャ
フト上にある他の手段と組合されてディスクを分離でき
るようにしまた受動シャフトに固定されている手段を有
している。
【００１６】弾性手段の作用に抗してブレーキディスク
を分離するよう共同する手段は駆動シャフトに植え込ま
れたピンと、駆動シャフトに回動可能に連結されたブレ
ーキディスクの１つに形成された傾斜面とを具備するこ
とができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】添付図面は例示として、本発明の
装置の２つの実施態様を示す。
【００１８】図１と２に示されるブレーキ装置は円筒状
ケーシング１０の中の、ローター（回転子）９ａとステ
ーター（固定子）９ｂとが見られる電気モーター９と減
速歯車装置１１との間に配置されている。ブレーキ装置
はモーター９に動力が付与されない時にローラーシャッ
ターが開放され又は閉鎖されないようにし、また動力が
モーター９に付与された時駆動シャフト８から減速歯車
装置１１に伝達される機械的トルクがローラーシャッタ
ーを開放し又は閉鎖することができるようにする。
【００１９】このブレーキ装置は３つの並列されたブレ
ーキディスク１，２，３を具備している。２つのディス
ク１と３はモーター９のローター９ａを支持するシャフ
ト８に回動するよう連結して取付けられ、ディスク２は
ケーシング１０に、ケーシング１０に固定された軸受支
持体１６に形成された軸長溝１５の中を摺動する半径方
向突起１４により摺動可能に連結されている。ディスク
１と３は、ディスク１上にあってディスク３に形成され
た穴１３の中を摺動するスピンドル１２によって相互に
摺動可能に連結されている。この３つのディスクはスト
ッパ要素１７とディスク１とに当接するスプリング６に
より相互に対し押圧されて保持される。ディスク３は受
動シャフト７に固定されそれにより減速歯車装置１１と
噛み合うことができるようにする。
【００２０】モーター９のシャフト８は突出するピン５
が収容される半径方向の穴を有している。ディスク１は
二重斜面４の形式の表面が形成されたその中央部分に付
加的な厚さを有し、この二重斜面４は図面の平面に直角
でシャフト８の軸線を含む平面に関して対称であり、こ
の二重斜面の表面はピン５と共同してディスクを分離し
また動力がモーターに付与された時シャフト８のトルク
をディスク１に伝達する。
【００２１】図１に示されるように、動力がモーター１
に付与されない時は、相互に押しつけられた３つのディ
スク１，２，３は減速歯車装置１１に噛み合う受動シャ
フト７をケーシング１０に連結する。このシャフト７が
それ自体の回転が阻止されるようになるにつれて減速歯
車装置としたがってシャッターとがそれ自体その位置に
ロックされるようになる。
【００２２】図２に示されるように、動力がモーターに
付与されると、シャフト８は最初静止しているディスク
１，２，３に対し回転する。このシャフト８のディスク
１に対する回転運動はピン５を斜面４の一方に接触させ
る。ピン５と斜面４との間のこの接触の作用はスプリン
グの推力に抗する軸方向の力を生じ、ディスクを分離さ
せ、また斜面の傾斜と減速歯車装置及びローラーシャッ
ターにより与えられ抵抗トルクとのため、ブレーキディ
スクは分離されたままとなる。
【００２３】ピン５と斜面４との間の接触の作用は、斜
面の傾斜と、ピン５と斜面の間の摩擦係数とのため、デ
ィスク１上のシャフト８から機械的トルクを誘発する正
しい半径方向の力を発生する。したがって、シャフト７
の回転運動は自由となり機械的動力がシャフト８から減
速歯車装置１１に、ピン５、ディスク１及びディスク３
と介して伝達され、シャッターはそのため駆動される。
【００２４】図３と４に示される本発明のブレーキ装置
の第２の実施態様は第１の実施態様とは、受動シャフト
２７がディスク２３に固定され、ディスク２３にはピン
２５と共同してディスク２１，２，２３を分離させ機械
的トルクを第１の実施態様と同じように受動シャフト２
７に伝達する二重斜面２４が形成されている点で、相違
している。この実施態様では機械的動力はシャフト８か
ら減速歯車装置１１にピン２５とディスク２３とを介し
て伝達される。
【００２５】駆動シャフト８は中空シャフト２７に入
り、スプリング２６は中空シャフト２７に収容されスト
ッパ要素３７とディスク２３とに当接し、ディスク２
１，２，２３を相互に対し押しつける。これはブレーキ
装置をよりコンパクトにし、軸受支持体３６は第１の実
施態様の軸受支持体１６よりは短くなっている。
【００２６】本発明のブレーキ装置はもちろん負荷体を
駆動するモーターを具備するいかなる装置にも適用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１の実施態様のブレーキ装置の“制動”位置
の軸方向断面図である。
【図２】図１のブレーキの“解放”位置を示す図であ
る。
【図３】第２の実施態様のブレーキ装置の“制動”位置
の軸方向断面図である。
【図４】図３のブレーキの“解放”位置を示す図であ
る。
【符号の説明】
１，２，３…ディスク ４，２４…斜面 ５，２５…ピン ６，２６…スプリング ７，２７…受動シャフト ８…シャフト ９…モーター １０…ケーシング １１…減速歯車装置（負荷体） １２…スピンドル １３…穴 １４…突起 １５…細長溝 １６，３６…軸受支持体 １７，３７…ストッパ要素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダビド シャテラール フランス国，74170 サン−ジェールベ− レ ベー，シュマン デュ ボナン 482 (72)発明者 フレデリク ボール フランス国，74100 ビーユ−ラ−グラン, リュ デ トゥールネル レジダンス ド ゥ レクラン，47ア Ｆターム(参考） 3J058 AA44 AA47 AA48 AA53 AA79 AA88 BA62 BA67 CC07 CD24 5H607 AA14 BB01 BB14 CC03 CC09 DD03 EE07 EE10 EE31 FF01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 駆動シャフト（８）を有するモーター
    （９）と負荷体（１１）との間に挿入されたブレーキ装
    置であって、相互に対面して配置されたブレーキディス
    ク（１，２，３；２１，２，２３）と、該ブレーキディ
    スクを相互に対して戻す弾性手段（６；２６）と、モー
    ター（９）の駆動シャフト（８）が駆動された時共同し
    てブレーキディスク（１，２，３：２１，２，２３）を
    弾性手段（６；２６）の作用に抗して分離させまた機械
    的トルクを駆動シャフト（８）から駆動シャフト（８）
    に回動可能に連結されたブレーキディスクの１つと一体
    に回転する受動シャフト（７）に伝達する手段（４，
    ５；２４，２５）とを具備し、受動シャフト（７）が重
    量物（１１）に運動を伝達するよう連結され、前記ブレ
    ーキ装置が駆動シャフト（８）とモーター（９）を収容
    するケーシング（１０）とに摺動可能な連結により交互
    に連結された並列するディスクを具備し、該並列ディス
    クのうちの端部ディスク（１，３；２１，２３）が駆動
    シャフト（８）に連結されている、ブレーキ装置。
  2. 【請求項２】 並列ディスクの端部ディスク（１，３；
    ２１，２３）が回動可能な連結により駆動シャフトに連
    結されている請求項１に記載のブレーキ装置。
  3. 【請求項３】 ディスクが駆動シャフト（８）に回動可
    能な連結により連結されている請求項１又は２に記載の
    ブレーキ装置。
  4. 【請求項４】 ３つのブレーキディスク（１，２，３）
    を具備している請求項１又は２に記載のブレーキ装置。
  5. 【請求項５】 駆動軸に回動するよう連結されたディス
    クが相互に摺動するよう連結されている請求項１から４
    のうちの１項に記載のブレーキ装置。
  6. 【請求項６】 駆動軸（８）に回動可能に連結されたブ
    レーキディスク（１）が駆動シャフト上にある他の手段
    （５）と組合されてディスクが分離できるようにし、駆
    動シャフト（８）に回動可能に連結された他方のブレー
    キディスク（３）が受動シャフト（７）に固定されてい
    る請求項５に記載のブレーキ装置。
  7. 【請求項７】 駆動シャフト（８）に回動可能に連結さ
    れたブレーキディスク（２３）が、駆動シャフト（８）
    上にある他の手段（２５）と組合されてディスク（２
    １，２，２３）が分離できるようにする手段（２４）を
    有し、前記ディスク（２３）が受動シャフト（２７）に
    固定されている、請求項１から５のうちの１項に記載の
    ブレーキ装置。
  8. 【請求項８】 ブレーキディスク（１，２，３；２１，
    ２，２３）を弾性手段（６；２６）の作用に抗して分離
    させるよう共同する手段が、駆動シャフト（８）に植込
    まれたピン（５；２５）と駆動シャフト（８）に回動可
    能に連結されたブレーキディスクの１つに形成された斜
    面（４；２４）とを具備している請求項１から７のうち
    の１項に記載のブレーキ装置。
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