JP2003261194A - コンテナおよびそれを用いた穀類の鮮度保持方法 - Google Patents

コンテナおよびそれを用いた穀類の鮮度保持方法

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JP2003261194A
JP2003261194A JP2003085859A JP2003085859A JP2003261194A JP 2003261194 A JP2003261194 A JP 2003261194A JP 2003085859 A JP2003085859 A JP 2003085859A JP 2003085859 A JP2003085859 A JP 2003085859A JP 2003261194 A JP2003261194 A JP 2003261194A
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JP
Japan
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container
vegetables
fruits
humidity control
absorbing
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Masayuki Koe
正幸 向江
Osaki Oda
修輝 織田
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Resonac Holdings Corp
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Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 産地で収穫した穀類を保存ないし輸送する際
に生じる濡れ損を抑制して鮮度を保持するコンテナおよ
びそれを用いた穀類の鮮度保持方法の提供。 【解決手段】 穀類を常温コンテナ輸送する際に用いる
コンテナであって、コンテナの天井面に吸放湿および吸
水機能を有するシートを貼付したコンテナを用いる。穀
類をコンテナ輸送する際、コンテナの天井面に吸放湿お
よび吸水機能を有するシートを貼付して常温輸送するこ
とにより課題を解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテナおよびそ
れを用いた穀類の鮮度保持方法に関するものであり、具
体的には、穀類をコンテナで海上などを輸送する際に吸
水・吸放湿機能を有するシートを用いて鮮度低下を抑制
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】青果物の鮮度低下を抑制するための公知
技術として、従来から、いわゆる低温・フィルム包装貯
蔵が行われている(大久保増太郎編著「野菜の鮮度保
持」など)。この方法は低温による呼吸抑制効果、フィ
ルム包装によるCA効果・蒸散抑制効果により、万能で
はないがある程度の鮮度保持効果が認められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記公知技術
によるマイナス面もあり、とりわけ包装に使用するフィ
ルムの透湿性が低いことに起因して、青果物から蒸散し
た水分がフィルム内表面に付着して結露が生じ、結露水
が青果物に付着する結果、カビの発生、青果物特有の結
露傷害等による腐敗を防止することは極めて難しく(以
下結露水付着による鮮度低下を総称して「濡れ損」と呼
ぶこととする)、蒸散性が大きい青果物に対して濡れ損
は避けられなかった。
【0004】また、同じフィルム包装でも収穫後産地か
らトラック便等で常温輸送される場合、輸送中に温度が
上昇するため蒸散性が大きい青果物の蒸散量はさらに多
くなり、それに伴い結露量も多くなることから、青果物
の濡れ損は商品価値を低下させる大きな問題となってい
る。
【0005】さらに、コーヒー豆を代表とする穀類の海
外からの常温コンテナ輸送の場合、通常麻袋の形態で積
み荷されるが、航路の関係上温度の振れ幅が非常に大き
くなる場合もあり、この場合コンテナ天井面、側面に多
量の結露が発生し、それが穀類に付着してカビが発生し
濡れ損に至ることが頻発している。
【0006】本発明の目的は、穀類をコンテナで常温輸
送する際に生じる濡れ損を抑制して鮮度を保持するコン
テナおよびそれを用いた穀類の鮮度保持方法を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の課題
を解決すべく研究を重ねた結果、高吸水性樹脂と調湿剤
とを共存させ、これを透湿性材料で被覆して成るシート
(以下、調湿シートと呼ぶ)を開示した(特公平1−1
2539号公報)が、この調湿シートは、吸放湿機能お
よび吸水機能を有し、食肉、生鮮食品用途として顕著な
鮮度保持効果を示すものであり、この調湿シートをうま
く組み合わせて使用することによりこの調湿シートの有
する吸放湿・吸水機能が、特にフィルム包装すると蒸散
作用が激しく濡れ損に至りやすい青果物の鮮度維持に対
して効果があり、また、穀類をコンテナで常温輸送する
際に生じる濡れ損を抑制して鮮度を保持するのにも効果
があることを見出し、本発明を完成した。
【0008】すなわち本発明の請求項1の発明は、穀類
を常温コンテナ輸送する際に用いるコンテナであって、
コンテナの天井面に吸放湿および吸水機能を有するシー
トを貼付したことを特徴とするコンテナである。
【0009】本発明の請求項2の発明は、穀類をコンテ
ナ輸送する際、コンテナの天井面に吸放湿および吸水機
能を有するシートを貼付して常温輸送することを特徴と
する穀類の鮮度保持方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の青果物の鮮度保持方法
は、収穫後の青果物を対象として、合成樹脂フィルムで
密封する際、青果物と合成樹脂フィルムが接触しないよ
うな形態で、具体的には青果物と合成樹脂フィルムが接
触するような箇所は紙、布などを介在させた状態で、青
果物の全体あるいは一部を調湿シートで包んだ形態で、
あるいは単に青果物の上下面の少なくとも一方に調湿シ
ートを配置した形態で、合成樹脂フィルムを使用して包
んで、0〜10℃の温度帯で保存、輸送して青果物の濡
れ損を抑制することを特徴とする。
【0011】本発明の穀類の鮮度保持方法は、収穫後の
穀類を海外から日本まで常温でコンテナ輸送する際など
において、調湿シートをコンテナの天井面、望ましくは
さらに側面全体に貼付した形態で、コンテナを密閉状態
にして保存、輸送して穀類の濡れ損を抑制することを特
徴とする。
【0012】すなわち本発明においては、0〜10℃
の一定の温度帯で青果物を合成樹脂フィルムで包装する
場合、青果物から蒸散した水蒸気を調湿シートの透湿性
材料を介して調湿剤が吸湿することにより合成樹脂フィ
ルム内表面の結露の生成を防ぎ、又、蒸散が激しく調湿
剤の吸湿能力を越えた場合、調湿シートの高吸水性樹脂
が吸水して調湿シート内部で保水することで、調湿シー
ト表面の透湿性材料を介して、蒸散した水と青果物が分
離されるため、結露が青果物に付着することを防止でき
ること、また常温で青果物を合成樹脂フィルムで包装
する場合には、上記と同様の効果に加え、輸送中に温
度が急激に変化することから、温度上昇時に放湿、温度
降下時に吸湿する調湿シートの機能により、合成樹脂フ
ィルム空間内の相対湿度変化を緩和し、温度降下時に合
成樹脂フィルム内表面近傍の相対湿度が100%になっ
て結露が生成するのを抑制できることを、濡れ損防止の
原理とするものである。また、上記の原理は穀類の常温
によるコンテナ輸送にも適用される。調湿シートのこの
ような複合多面的な機能は、従来の調湿剤を含まない高
吸水性樹脂のみを有する吸水シートでは得ることができ
ない優れた機能である。
【0013】本発明において対象とする青果物は葉菜
類、根菜類、果菜類を含む野菜類、果実類、キノコ類を
包含するものである。青果物の例としては具体的には、
低温下で蒸散作用が大きいものであれば用いることがで
き、例示すればサクランボ、葡萄、イチゴ、アスパラガ
ス、ほうれん草、ナス、キュウリ、マッシュルーム、タ
ケノコ、クリ等が挙げられる。また、結露水付着によ
り、特有の結露障害を起こすもの、例えば渋柿に対して
も使用できる。
【0014】本発明において対象とする穀類としては、
イネ、麦類、コーヒー豆などの雑穀類を包含するもので
ある。穀類の例としては具体的には、コンテナで常温輸
送されるものであれば特に制限されることなく使用でき
るが、例示すれば、コーヒー豆、カカオ豆、米等が挙げ
られる。
【0015】本発明で使用する調湿シートは特公平1−
12539号公報に開示された構成からなるものであ
り、高吸水性樹脂と調湿剤を接触させ、これを透湿性材
料で被覆して成るシートである。高吸水性樹脂と調湿剤
は別の機能を有し、それぞれ高吸水性樹脂は主として吸
水機能を、調湿剤は主として吸放湿機能を有する。さら
に、調湿剤は周囲の温湿度条件によって吸湿したり、放
湿したりする。すなわち低温および高湿度条件では吸湿
し、高温および低湿度条件では放湿する。
【0016】また、本発明で使用する合成樹脂フィルム
は特に限定されず、単体のフィルムでも、合成樹脂フィ
ルムと紙、アルミ箔などの他の基材と積層した積層フィ
ルムでもよく、青果物のフィルム包装貯蔵に通常使用で
きるものであれば使用することができ、例えば具体的に
は、代表的なものとしてポリエチレンフィルムを挙げる
ことができる。フィルム厚は特に限定されず、例えば
0.02〜0.05mmの厚さのフィルムが好ましい。
また合成樹脂フィルムで青果物を包む方法は特に限定さ
れず、例えば具体的には、折り込む、口を縛る等の簡易
的な方法でもよいし、ヒートシールする方法でもよい。
【0017】調湿シートの使用方法に関しては、青果物
と合成樹脂フィルムが直接接触しない形態であれば、特
に制限されずに使用できる。具体的には、例えば、青果
物の全体あるいは一部を調湿シートで包む方法、調湿シ
ートを青果物の上下面の少なくとも一方に配置する方
法、調湿シートと合成樹脂フィルムを張り合わせた形態
で使用する方法等を挙げることができる。この場合、調
湿シートは合成樹脂フィルムと青果物の両方に直接接触
する形態であっても、又はいずれか一方に直接接触する
形態であってもいいし、両方に直接接触しない形態であ
ってもよい。
【0018】また、本発明で使用される輸送時又は保存
時の温度は0〜10℃であるが、青果物の場合は、一般
には蒸散性が小さくなるように0℃以上で0℃に近けれ
ば近いほど好ましい。しかし、青果物の種類によっては
低温障害を起こすものもあるので対象物によって使用で
きる温度条件に差異があり、それらの影響も考慮して0
〜10℃の温度帯から好適に使用できる温度を決めるこ
とが好ましい。また、現在常温で輸送、保存されるもの
に対しては効果は低くなるが、常温で使用してもよい。
【0019】
【実施例】以下、本発明の具体例および効果を確認する
ための実施例を示すが、本発明の主旨を逸脱しない限り
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。な
お、比較例は、市場で一般的に使用されている方法を挙
げた。 (実施例1)鉄製コンテナ(1m×1m×1m)の側面
と蓋全面に調湿シート[昭和電工(株)製](95cm
×95cm)4枚を両面テープで貼付し、コーヒー木豆
(アラビカ種)(雑穀類)400kgをバラの状態でコ
ンテナの中に入れた後、蓋をしめて密閉して環境試験器
に入れた。次に温度条件を25→45℃まで直線的に3
時間で上昇させ、45℃で3時間放置した後、45→1
0℃まで直線的に3時間で降下させた後、コンテナの蓋
を開けコンテナの蓋および側面に結露が生成したかどう
か確認した。
【0020】(比較例1)調湿シートを使用しないこと
以外は実施例1と同様に行った。
【0021】実施例1では、試験後のコンテナの蓋、側
面ともに結露は生成していなかった。一方、比較例1で
は、側面部と蓋の一部に結露が生成していた。
【0022】
【発明の効果】本発明の方法により、産地で収穫した穀
類をコンテナで常温輸送する際に生じる濡れ損を抑制し
て鮮度を保持できる。
フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA11 AB08 AC03 BA01A BB11A BC06A BC07A FA01 FC01 GA01 GB09 GD01 3E070 AA25 AB21 DA01 RA01 RA30 WH02 4B069 AA03 GA03 HA18 KA08 KB10 KC30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀類を常温コンテナ輸送する際に用いる
    コンテナであって、コンテナの天井面に吸放湿および吸
    水機能を有するシートを貼付したことを特徴とするコン
    テナ。
  2. 【請求項2】 穀類をコンテナ輸送する際、コンテナの
    天井面に吸放湿および吸水機能を有するシートを貼付し
    て常温輸送することを特徴とする穀類の鮮度保持方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7123446B1 (ja) 2021-10-04 2022-08-23 株式会社ゆめみらい 食材の保存方法
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