JP2003260253A - 遊技島相互における玉供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、遊技島の上部間（左右方向若しく
は通路を挟んで前後方向）にバランス樋を架け渡して玉
貯留量を必要に応じて相互に供給し合う際、バランス樋
に送り出す加速手段を備えた玉供給装置により、各遊技
島の玉貯留量を均等化することが出来る遊技島相互にお
ける玉供給装置を提供する。 【解決手段】 遊技島の上部間同士に水平な少なくとも
１本のバランス樋を架け渡してパチンコ玉を相互に供給
し合って遊技島内の玉貯留量を均等化させる遊技島相互
における玉供給装置であって、上記玉流出手段は、開閉
自在のシャッター部材とし、該シャッター部材を揺動す
る駆動手段とを備え、上記駆動手段を駆動すると上記シ
ャッター部材が揺動し、その揺動に連動して作動部材が
作動することにより、上記バランス樋を傾斜姿勢に可変
する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複数台列設
されたパチンコ遊技機及び遊技媒体貸出機と上部タンク
を設けた玉揚送装置とを備えて一群と成し、島内部に多
量のパチンコ玉を貯留する玉貯留タンクを備えて循環還
流させるように成した遊技島に関り、更に詳しくは複数
列配設した遊技島の上部間（左右方向若しくは通路を挟
んで前後方向）にバランス樋を架け渡し、必要に応じて
相互に供給する際、上部タンクに貯留したパチンコ玉に
加速をつけてバランス樋に送り出す加速手段により、各
遊技島内の玉貯留量を均等化（玉保有量の均等化）する
ようにした、遊技島相互における玉供給装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】通常、パチンコ遊技店においては例え
ば、複数台１５台乃至２０台程度のパチンコ遊技機を片
面または両面に直線状に列設させ左右方向（横方向）に
配設した複数列の遊技島と、この複数列の遊技島に対向
する位置に中通路（少し幅広の通路）を挟んで前後方向
に同じように左右方向に配設した複数列の遊技島と、か
ら構築されている。遊技島において、片面の所謂壁島の
場合、略１５万発程度の、また両面の所謂両面島の場合
は、略３０万発程度のパチンコ玉が使用（保有）される
ように成っており、各パチンコ遊技機及び各遊技媒体貸
出機に対して上部の供給樋からパチンコ玉が補給され
る。また、遊技島には上部タンクを備えた玉揚送装置
と、島内に多量のパチンコ玉を貯留させる玉貯留タンク
とが備えられ、該玉貯留タンク内に貯留した玉を循環還
流（システム）させるように成している。

【０００３】上記遊技島において、島内に貯留した玉を
循環還流させるシステムは、例えば遊技島内の下部に多
量のパチンコ玉を貯留させる長さを有した玉貯留タンク
と、この玉貯留タンクの端部の玉排出部に設けられた小
型な循環リフトと、この循環リフト若しくは各パチンコ
遊技機から回収樋に排出されたパチンコ玉を上方に磨き
ながら揚送する玉揚送装置と、この玉揚送装置の上部に
は揚送されたパチンコ玉を一時貯留（貯留部）させてお
く上部タンクと、この上部タンクから各パチンコ遊技機
や各遊技媒体貸出機に対してパチンコ玉を補給する傾斜
状の供給樋と、上部タンクから溢れたパチンコ玉を玉貯
留タンクに戻すためのオーバーフロー樋と、から大略構
成され、島内のパチンコ玉が循環還流するようにし、営
業に支障ないようにしている。

【０００４】さらに、循環還流させるシステムを備えた
遊技島は、例えば、島端に玉計数機を設けた計数機有り
島（親島とも言う）とし、その左右方向（両側）に隣接
して配設された計数機無し島（子島とも言う）とし、さ
らに玉揚送装置の上部タンクに設けた水平な少なくとも
１本のバランス樋が上部タンク同士に架け渡して島内の
玉貯留量の増減の検出により必要に応じて相互に供給し
合っている。また、郊外に設置されたパチンコ遊技店に
おいては、店舗規模（遊技島を構築する設置台数が多い
等）が大きくなってきている。このような店舗規模の大
きい遊技店に循環還流させるシステムを導入する際は、
左右方向に隣接して配設された遊技島は上記した玉揚送
装置の上部タンクに設けた水平のバランス樋を上部タン
ク同士に架け渡して相互に供給し合うことは無論のこ
と、通路（中通路）を挟んで前後方向に配置された遊技
島においても、遊技島同士間にバランス樋を架け渡し、
前後方向の何れかの遊技島の玉貯留量が不足状態になら
ないように、それぞれの上部間に架け渡したバランス樋
によりパチンコ玉を相互に供給し合い、均等化する必要
がある。

【０００５】上記したように玉揚送装置の上部に設けら
れ上部タンク同士間に架け渡して各遊技島に貯留してい
るパチンコ玉を相互に供給し、均等化するバランス樋
は、傾斜した２本の搬送路を上部タンク同士にＸ字状に
交差して架け渡したクロスバランス方式の構成から成る
ものや、水平な少なくとも１本の搬送路を上部タンク同
士に架け渡し、正・逆転駆動モータによる１本正逆駆動
ベルト方式の構成から成るものが提供されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た傾斜状の２本のバランス樋の搬送路をＸ字状に交差し
て架け渡したクロスバランス方式を各遊技島に備えてパ
チンコ玉を相互に供給し合う場合、傾斜した２本の搬送
路が遊技島の中央又は端部の上方にＸ字状に交差して架
け渡されていることから、幅広となり、美観上好ましく
ない。

【０００７】また、２本の搬送路をＸ字状に交差して架
け渡し、必要に応じてシャッター機構（図示せず）が開
閉動作して搬送路中のパチンコ玉を傾斜状の搬送路を供
給側へと転動させて供給するため、搬送路中で玉溜まり
が生じてしまい、さらにバランス樋が落下する等の危険
性があるため、落下防止対策として構造上、配慮（強
度）する必要となりその結果、コストアップとなってい
た。

【０００８】一方、上記した正・逆転駆動モータによる
１本のバランス樋の搬送手段を架け渡した１本の正逆ベ
ルト方式を各遊技島に備えてパチンコ玉を相互に供給し
合う場合、上記したクロスバランス方式に比べ美観上は
よくなる反面、駆動源として駆動モータを使用し、特に
正・逆転の切替え駆動制御する高価な駆動モータを使用
することから、コストアップとなり、長年使用している
と故障も生じる。また、上記搬送手段は、プーリ間にベ
ルトを架け渡して構成されることから、設置、または定
期点検する際、ベルトの架け渡しに当たって張り具合を
調整する必要もあり、さらにトラブル（ベルト切れによ
る交換作業等）を招く恐れがあり、トラブルが発生する
と営業出来なくなってしまう。

【０００９】さらに、例えば左右方向に隣接する遊技島
の島間の通路幅は、パチンコ遊技店によって異なり、そ
の都度、現場にてその長さを切断する作業をしなくては
ならず、施工に時間が掛かかる等の種々問題があった。

【００１０】本発明は、以上の点に鑑み、遊技島の上部
間（左右方向若しくは通路を挟んで前後方向）にバラン
ス樋を架け渡し、各遊技島の玉貯留量を必要に応じて相
互に供給し合う際、バランス樋に送り出す加速手段を備
えた玉供給装置により、各遊技島の玉貯留量を均等化す
ることが出来る遊技島相互における玉供給装置を提供す
ることを目的としている。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記目的は、複数台列設
されたパチンコ遊技機及び遊技媒体貸出機と、パチンコ
玉を磨きながら揚送する上部タンクを備えた玉揚送装置
と、多量のパチンコ玉を貯留する玉貯留タンクとを備
え、該玉貯留タンクから排出したパチンコ玉を上記玉揚
送装置により上部タンクに揚送し、該上部タンクからパ
チンコ遊技機及び遊技媒体貸出機に供給して循環還流す
るように成した遊技島を複数列配設すると共に、複数列
配設した遊技島の上部間に水平な少なくとも１本のバラ
ンス樋を架け渡し、上記上部タンク内に貯留したパチン
コ玉を加速手段にて加速させて上記バランス樋に送り出
して相互に供給し合い、玉貯留量を均等化させる遊技島
相互における玉供給装置であって、上記上部タンクに玉
流出手段と、上記玉流出手段を駆動させる駆動手段とを
備え、必要に応じて上記玉流出手段を作動させ、上記加
速手段にて加速させたパチンコ玉をバランス樋に送り出
して相互に供給し合う構成としたことにより、達成され
る。

【００１２】また、上記目的は、請求項１に記載の遊技
島相互における玉供給装置であって、上記玉流出手段
は、開閉自在のシャッター部材とし、該シャッター部材
を揺動する駆動手段とを備え、上記駆動手段を駆動する
と上記シャッター部材が揺動し、その揺動に連動して作
動部材が作動することにより、上記バランス樋を傾斜姿
勢に可変する構成としたことにより、達成される。

【００１３】また、上記目的は、請求項１又は請求項２
に記載の遊技島相互における玉供給装置であって、上記
バランス樋は、その略中央部分に設けた支点部材を支点
としてシーソーのように上下に揺動自在と成し、上記シ
ャッター部材の揺動に連動して作動する作動部材によ
り、上記バランス樋を何れか一方側に傾斜姿勢に可変す
る構成としたことにより、達成される。

【００１４】上記した構成によれば、遊技島の上部間
（左右方向）に配設した遊技島の上部タンクに、水平な
少なくとも１本のバランス樋を架け渡してパチンコ玉を
相互に供給し合い、玉貯留量を均等化するようにしたこ
とにより、２本のクロスバランス方式に比べ何ら美観を
損ねることはない。また、遊技島の上部間（中通路を挟
んで前後方向）に配設した遊技島の端部若しくは上部タ
ンクに水平な少なくとも１本のバランス樋を架け渡して
パチンコ玉を相互に供給し合い、玉貯留量を均等化する
ようにしたことにより、中通路を挟んで前後方向に配設
した遊技島であっても何ら美観を損ねることはない。

【００１５】また、遊技島の上部間（左右方向若しくは
通路を挟んで前後方向）に水平な少なくとも１本のバラ
ンス樋を架け渡し、上記玉揚送装置により揚送したパチ
ンコ玉を上部タンク内に貯留し、架け渡されたバランス
樋内は供給側の必要に応じて送られるパチンコ玉は加速
手段によって、加速がつけられ、上記バランス樋に送り
出す構成としたことにより、加速されたパチンコ玉が勢
い良く上部間に配設された隣接した遊技島の上部タンク
へと、素早く転動することとなる。従って、転動しきれ
ずにバランス樋に玉溜まりが生じることなく、バランス
樋が落下する等の危険性もなくなり、その結果、落下防
止対策を施す必要がなく、安価となる。

【００１６】また、遊技島の上部間（左右方向若しくは
通路を挟んで前後方向）に水平な少なくとも１本のバラ
ンス樋を架け渡し、上部タンク内に貯留したパチンコ玉
を無駆動式の加速手段によりパチンコ玉を加速してバラ
ンス樋に送り出す構成としたことにより、正・逆転の切
替え駆動制御する高価な駆動モータを使用する１本正逆
ベルト方式と比べ、駆動源となるモータが必要なくなる
ことからコストダウンを図ることが出来、搬送手段の１
本正逆ベルトの張り具合の調整や、ベルト切れによる交
換作業等、複雑な構造上である故の諸問題を解決するこ
とが出来る。

【００１７】また、現場において隣接する遊技島間の異
なる通路幅にバランス樋を架け渡す場合に、バランス樋
の両端または何れか一方の端部を切断する作業もなくな
るため、現場での施工時間が短時間で行える。

【００１８】また、バランス樋は、その略中央部分の支
点部材を支点としてシーソーのように上下に揺動し、シ
ャッター部材と作動部材とが連動して、バランス樋を傾
斜姿勢に可変するように構成したので、加速手段によっ
て、加速をつけたパチンコ玉が勢い良く、バランス樋の
搬送路へと送り出され、傾斜姿勢したバランス樋の搬送
路上で勢いを失うことなく、助勢されて、隣接する遊技
島の上部タンクへと転動することとなり、隣接（何れか
一方側）する遊技島の上部タンクへと確実に転動・搬送
し、パチンコ玉を供給することが出来る。さらに、バラ
ンス樋とシャッター部材及び作動部材とが連動する機構
としたことにより、部品点数も少なくできて構造的に簡
略化でき、さらにコストダウンを図ることが出来る。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態に基
づいて、本発明を詳細に説明する。図１は、本発明のパ
チンコ遊技島相互における玉供給装置の一実施形態を示
しており、遊技島の内、一方側（略半分）のみを図示し
た概略側面図である。図１に示すように、遊技島１は複
数台のパチンコ遊技機２及び遊技媒体貸出機２ａ（台間
玉貸出機）列設されており、後述する循環還流システム
９の各構成が備えられている。そのうち玉貯留タンク３
の任意の位置には後述する玉量検出装置１０が組み込ま
れている。

【００２０】例えば、パチンコ遊技店においては、複数
台１５台乃至２０台程度のパチンコ遊技機２を片面また
は両面に直線状に列設させ左右方向に配設した複数列の
遊技島１と、この複数列の遊技島１に対向する位置に通
路（中通路）を挟んで前後方向に同じように左右方向に
配設した複数列の遊技島１と、から構築されている。左
右方向に配設した遊技島とは、片面または両面に横方向
に配設され、パチンコ遊技機毎に椅子が設置され、僅か
な通路が形成された遊技島のことである。また、中通路
とは、少し幅広の通路に形成され、各遊技島１の島端に
は遊技設備（玉計数機や両替機やカード発券機等）が設
置されている通路を言う。前後方向に配設した遊技島と
は、上述した中通路を挟んで対向した位置に左右方向に
配設した遊技島のことを言う。上記したパチンコ遊技店
に複数列設された遊技島１は、一般的に片面の所謂壁島
の場合は、略１５万発程度の、また両面の所謂両面島の
場合は、略３０万発程度のパチンコ玉が島内の玉貯留タ
ンク３内等に貯留（保有）されている。

【００２１】先ず、循環還流システム９が導入された遊
技島１が左右方向に配設された場合について説明する。
循環還流システム９は、例えば島端１ｂに玉計数機１ａ
を設けた遊技島１を計数機有り島とし、その左右方向
（両側）に隣接して配設された遊技島１を計数機無し島
とし、さらに玉揚送装置６の上部タンク２０に設けた水
平な少なくとも１本のバランス樋４０を上部タンク２０
同士に架け渡して各遊技島内の玉貯留量の増減の検出に
より、必要に応じて相互に供給し合っている。また、後
述するが、上記循環還流システム９が導入され左右方向
に配設された遊技島１の何れかの遊技島と、通路（中通
路）を挟んで前後方向に配設された遊技島１とを水平な
少なくとも１本のバランス樋４０を遊技島（自島又は他
島）の端部若しくは上部タンク２０同士に架け渡して前
後方向の各遊技島内の玉貯留量の増減の検出により、必
要に応じて相互に供給し合っている。

【００２２】このように、複数列設された各遊技島１の
島内の玉貯留タンク３内の玉貯留量の増減は後述する玉
量検出装置１０にて検出して、何れかの遊技島１の玉貯
留量が所要量より少ない又は多いと検出した時、その両
側の遊技島１の玉貯留量が所要量より多く又は少なくあ
り、供給又は受給可能であるか判断し、供給又は受給可
能と判断した遊技島１からバランス樋４０を介してパチ
ンコ玉を供給又は受給し、不足した玉量を補うと共に、
過剰した玉量を排出することで、各遊技島内の玉貯留量
を均等化することが出来るように構成されている。

【００２３】次に、循環還流システム９の各構成（計数
機有り島の場合）について説明する。循環還流システム
９が導入された遊技島１の島端１ｂには玉計数機１ａが
設けられ、内部下方には、島端寄りの位置に例えば左右
二つ（図１では右側のみ図示し、以下遊技島１の右側の
みを説明する。）の玉貯留タンク３と、玉貯留タンク３
の端部の玉排出部３ｂに接続された小型の循環リフト４
と、この循環リフト４から持ち上げられたパチンコ玉を
玉揚送装置６に導く回収樋５とが備えられ、回収樋５か
ら転動してくるパチンコ玉を上方に磨きながら揚送する
玉揚送装置６（例えば、布式による研磨媒体の玉揚送装
置）が略中央付近に備えられ、上方には該玉揚送装置６
により揚送され研磨されたパチンコ玉を一時貯留させて
おく上部タンク２０が設けられ、この上部タンク２０か
ら各パチンコ遊技機２や各遊技媒体貸出機２ａ（以下、
台間玉貸機という）に対してパチンコ玉を補給する傾斜
状の供給樋７と、上部タンク２０から溢れたパチンコ玉
を玉貯留タンク３に戻すためのオーバーフロー樋８と、
から大略構成され、島内のパチンコ玉が循環還流するよ
うに成っていて、各遊技島１の玉貯留量は図示しない島
管理装置（島コントローラ等）やホールカウンタ内のシ
ステム管理装置（パソコン等）にて監視制御される。
尚、図示しないが、左右方向（両側）に隣接して配設さ
れた計数機無し島の遊技島１においても上記した構成は
備えているが、島端には玉計数機１ａは備えていない。

【００２４】遊技島１内に備えた玉貯留タンク３は、略
長方形状から成し、内部の床面は玉排出部３ｂに向かっ
てなだらかに下方に傾斜しており、玉貯留タンク３内の
パチンコ玉はその傾斜に従って玉排出部３ｂに向かって
転がるように形成されている。上記玉貯留タンク３は、
遊技島１に列設されるパチンコ遊技機２の台数によって
設置個数（少なくとも一個以上）、多量のパチンコ玉を
貯留する長さが異なるものを備えるようになっていて、
ここでは、下流側に一つのメインタンク３ｃ（長めの略
長方形状と成し、約１０万個収容可能）と、このメイン
タンク３ｃに順次に接続されるサブタンク３ｄ（メイン
タンクより少し短めの略長方形状と成し、約５万個収容
可能）との二個の玉貯留タンク３が一方側（右側）に備
えられている（ここでは、他方側は省略）。また、図示
しないが、各パチンコ遊技機２から排出されるパチンコ
玉（アウト玉）は、玉貯留タンク３の両端の回収樋５に
よって回収され、玉揚送装置６に送られるようになって
いる。また、後述するが、玉貯留タンク３の任意の位置
（例えば、直前の位置と直後の位置に）玉の個数をカウ
ントする玉量検出装置１０（各センサ）が設けられてい
る。

【００２５】図１に示すように、玉量検出装置１０は、
玉貯留タンク３に供給されるパチンコ玉即ちイン玉の個
数を計数カウントするための第一の検出センサ１０ａ
と、玉貯留タンク３から排出されるパチンコ玉即ちアウ
ト玉の個数を計数カウントするための第二の検出センサ
１０ｂとが任意に位置に設けられると共に演算処理する
演算部と、から構成されている。

【００２６】第一の検出センサ１０ａは、例えば玉貯留
タンク３に供給する直前の位置である玉供給部３ａに設
けられており、玉供給部３ａを介して玉貯留タンク３内
に供給されるパチンコ玉の個数を計数カウントするよう
に成っている。そして、上記第一の検出センサ１０ａ
は、そのカウント値を演算部に出力している。

【００２７】第二の検出センサ１０ｂは、例えば玉貯留
タンク３から排出された直後の位置である玉排出部３ｂ
に設けられており、玉排出部３ｂを介して玉貯留タンク
３から排出されるパチンコ玉の個数を計数カウントする
ように成っている。そして、上記第二の検出センサ１０
ｂは、そのカウント値を演算部に出力している。

【００２８】上記演算部は、上記した第一の検出センサ
１０ａ及び第二の検出センサ１０ｂからのカウント値が
入力されることにより、第一の検出センサ１０ａのカウ
ント値即ち、イン玉から第二の検出センサ１０ｂのカウ
ント値即ち、アウト玉を演算処理（減算処理）して、遊
技島毎に設けた島管理装置（島コントローラ等）やホー
ルカウンタ内のシステム管理装置（パソコン等）に出力
（データ送信）するように成っている。

【００２９】上記第一の検出センサ１０ａと第二の検出
センサ１０ｂは、玉貯留タンク３の玉供給部３ａと玉排
出部３ｂに設けられ、例えば７〜８列のスノコの側壁ま
たはスノコ上部に、透過型若しくは反射型センサを設け
ることにより、正確に各パチンコ玉の通過を検知・カウ
ントして、上記演算部へと出力することが出来るように
成っている。尚、この玉量検出装置１０の構成による検
出に限らず、玉貯留タンク３の側壁に複数個配置したタ
ッチセンサ等による検出であっても良い。

【００３０】上記した演算部は、第一の検出センサ１０
ａ及び第二の検出センサ１０ｂからのカウント値が入力
されることにより、第一の検出センサ１０ａのカウント
値、即ちイン玉から第二の検出センサ１０ｂのカウント
値、即ちアウト玉を演算処理して、遊技島毎に設けた島
管理装置やホールカウンタ内のシステム管理装置に出力
する。この時、例えば遊技島１（計数機有り島）の島内
の玉貯留量の増減を玉量検出装置１０にて検出して所要
量より少ないと検出した時、左右方向（両側）の遊技島
（計数機無し島）の玉貯留量が所要量より多くあり、供
給可能であるか判断すると供給可能の信号を発信し、供
給可能と判断した遊技島１から後述する加速手段にて加
速され、送り出されたパチンコ玉はバランス樋４０を介
して供給される。

【００３１】これとは逆に遊技島１（計数機有り島）の
島内の玉貯留量が所要量より多いと玉量検出装置１０に
て検出した時、左右方向（両側）の遊技島（計数機無し
島）の玉貯留量が所要量より少なく、受給可能であるか
判断すると受給可能の信号を発信し、受給可能と判断し
た遊技島１から後述する加速手段にて加速され、送り出
されたパチンコ玉はバランス樋４０を介して受給され
る。このように、各遊技島１の島内の玉貯留タンク３内
の玉貯留量の増減は玉量検出装置１０にて検出され、供
給又は受給可能であるか判断し、供給又は受給可能と判
断した遊技島１から加速手段にて加速し、送り出された
パチンコ玉はバランス樋４０を介して供給又は受給し、
不足した玉量を補うと共に、過剰した玉量を排出するこ
とで、各遊技島内の玉貯留量を均等化に保つことが出来
る。

【００３２】上記においては、遊技島１に循環還流シス
テム９が導入され、左右方向に配設された遊技島１にお
ける各遊技島１内の玉貯留量を均等化する構成について
説明したが、ここでは通路（中通路）を挟んで前後方向
に配設された遊技島１と、左右方向に配設された何れか
の遊技島１とを加速手段にて加速し、送り出されたパチ
ンコ玉をバランス樋４０にて供給し合う構成について説
明する。郊外に設置されたパチンコ遊技店においては、
店舗規模が大きく、左右方向に配設された遊技島１にお
ける各遊技島内の玉貯留量を均等化する、一方、通路
（中通路）を挟んで前後方向に配設された遊技島１にお
いても遊技島同士間にバランス樋４０を架け渡す必要が
ある。例えば、左右方向に配設された遊技島１の遊技客
が獲得したパチンコ玉を持って前後方向の遊技島に移動
して遊技すると、遊技島内の玉貯留量が増減してしま
う。または、左右方向に配設された何れの遊技島１の玉
貯留量も激減（満杯）した場合は、前後方向の遊技島か
ら供給又は受給しなくてはならない場合もある。

【００３３】例えば、左右方向の何れかの遊技島１の島
内の玉貯留量の増減を玉量検出装置１０にて検出して所
要量より少ないと検出した時、前後方向の何れかの遊技
島の玉貯留量が所要量より多くあり、供給可能であるか
判断すると供給可能の信号を発信し、供給可能と判断し
た遊技島１から後述する加速手段にて加速され、送り出
されたパチンコ玉は通路（中通路）を挟んで架け渡した
バランス樋４０を介して供給される。

【００３４】これとは逆に、左右方向の何れかの遊技島
１の島内の玉貯留量が所要量より多いと玉量検出装置１
０にて検出した時、前後方向の何れかの遊技島の玉貯留
量が所要量より少なく、受給可能であるか判断すると受
給可能の信号を発信し、受給可能と判断した遊技島１か
ら後述する加速手段にて加速され、送り出されたパチン
コ玉は通路（中通路）を挟んで架け渡したバランス樋４
０を介して受給される。このように、左右方向の何れか
の遊技島と、通路（中通路）を挟んで前後方向に配設さ
れた遊技島１とを水平な少なくとも１本のバランス樋４
０を遊技島（自島又は他島）の端部若しくは上部タンク
２０同士に架け渡して前後方向の各島内の玉貯留量の増
減の検出により、必要に応じて相互に供給し合う。

【００３５】上記玉貯留タンク３には、上部タンク２０
から溢れたパチンコ玉がオーバーフロー樋８を転動して
きたパチンコ玉を貯留すると共に、遊技島１の島端１ｂ
に設けられ玉計数機１ａに遊技客が投入し、検出後の排
出されたパチンコ玉も玉貯留タンク３内に送られて貯留
される。

【００３６】上部タンク２０は、玉揚送装置６の上部に
設けられ、玉揚送装置６により磨かれたパチンコ玉を一
時貯留させている。図示しないが、上部タンク２０内に
は検出部が設けられていて、この検出部で不足である検
出すると玉貯留タンク３の端部に設けられた小型の循環
リフト４がこの検出に応じて作動するように成っていて
玉貯留タンク３の底面を転動して玉排出部３ｂから排出
されたパチンコ玉を取り込んで、回収樋５にパチンコ玉
を持ち上げて、玉揚送装置６に導いて揚送し、検出部で
検出した時点で作動が停止するように成している。この
ようにして上部タンク２０に一時貯留したパチンコ玉
は、下方に傾斜する供給樋７を転動していき各パチンコ
遊技機２や各台間玉貸機２ａに対して、パチンコ玉が支
障なく補給される。オーバーフロー樋８は、上部タンク
２０内にてパチンコ玉が満杯になった時のパチンコ玉の
溢れ玉を、玉貯留タンク３に戻すために設けられてお
り、上記供給樋７と同様に遊技島１の島端１ｂに向かっ
てなだらかに下方に傾斜している。

【００３７】次に、本発明の要旨あるパチンコ遊技島相
互における玉供給装置（加速手段）の構成について詳細
に説明する。図２乃至図１５に示すように、遊技島の上
部間（左右方向若しくは通路を挟んで前後方向）の遊技
島１、１の上部タンク２０、２０同士の間には架け渡さ
れた水平姿勢で少なくとも１本のバランス樋４０を介し
てパチンコ玉を相互に供給し合う玉供給装置（加速手
段）が設けられている。尚、ここではバランス樋４０は
少なくとも１本としたが、場合によっては水平の２本と
して相互に供給し合っても良い。

【００３８】始めに、パチンコ玉の相互に供給し合う
（供給又は受給）玉供給装置１００の構成について説明
する。ここでは、遊技島の上部間のうち左右方向に配設
された遊技島について説明する。玉供給装置１００は、
上部タンク２０内に設けられた供給手段３０（玉流出手
段）により相互に供給し合うように成っており、この供
給手段３０は、左右方向の遊技島１、１間に架け渡され
た水平姿勢の１本のバランス樋４０と、バランス樋４０
内にパチンコ玉を送り出す加速手段５０と、加速手段５
０へのパチンコ玉を供給又は供給停止すると共に、バラ
ンス樋４０を連動駆動する駆動手段６０と、から構成さ
れている（図１０および図１１参照）。

【００３９】加速手段５０は、後述するバランス樋４０
内に、パチンコ玉に加速をつけて送り出すようになって
いる。また、駆動手段６０は、後述する加速手段５０
に、パチンコ玉を供給するために上部タンク２０に設け
た供給口２２を玉流出手段である開閉するシャッター部
材６１を上下動させる、と共にバランス樋４０の搬送路
４１を傾斜させる作動部材６５とを備えている。ここで
は玉流出手段は、開閉自在のシャッター機構方式として
いる。尚、玉流出手段は、図示しないが、他にモータに
て回転する回転ローラを設け、回転ローラを回転制御す
ることにより、シャッター機構と同じ作用するようにし
ても良い。つまり、通常、回転ローラの停止時はパチン
コ玉が通過できない隙間になっているため、阻止され、
回転することにより、パチンコ玉を送り出すようにして
いる（回転式による玉流出手段）。

【００４０】遊技島１の上部に設けられた上部タンク２
０の構成について説明する。上部タンク２０の内部は、
図１乃至図５に示すように、玉揚送装置６により揚送さ
れたパチンコ玉を貯留する貯留部（後述するメイン貯留
部Ｔｍ及びサブ貯留部Ｔｓ）を備えると共に、受け渡す
受渡し口２１を備え、遊技島１、１の上部タンク２０、
２０間に後述するバランス樋４０を架け渡すように成っ
ている。

【００４１】上部タンク２０の外部（側壁）は、バラン
ス樋４０を架け渡すための開口２３、２３を設け、この
開口２３、２３部分にて後述する加速手段５０の下端の
吐出し口５４とバランス樋４０の搬送路４１の先端が対
向するように設けられ、開口２３、２３の下縁にバラン
ス樋４０の先端を載置して取付ける保持部２４、２４と
が設けられている。また、上部タンク２０は、各パチン
コ遊技機２や各台間玉貸機２ａに対してパチンコ玉を供
給する供給樋７の取り付け部２５が設けられ、またオー
バーフロー樋８の先端が取付けられるように成ってい
る。

【００４２】図５は、上部タンク２０の内部を示し、一
方の供給手段３０と図示しない隔壁板とが省略されてお
り、図１０および図１１をも参照して、上部タンク２０
の内部を詳細に説明する。上部タンク２０の内部には、
左右方向に上記した供給手段３０を備えている。

【００４３】上部タンク２０の供給手段３０側の内部
に、仕切り壁２６が上下に亘って設けられ、供給手段３
０の後方に、仕切り壁２６によって仕切られた貯留部の
メイン貯留部Ｔｍが形成され、該メイン貯留部Ｔｍの上
部に、上記玉揚送装置６により揚送されてきたパチンコ
玉を受ける矩形状に開口した受渡し口２１から受け入れ
る上部ガイド板２７が先端に向かって僅かに傾斜して設
けられている。そして、パチンコ玉が上部ガイド板２７
上を先端へと転動すると共に、上部ガイド板２７に形成
した隙間２７ａから矢印のように、メイン貯留部Ｔｍ内
にパチンコ玉が落下貯留され、上部ガイド板２７の先端
は、供給手段３０の上部に設けたサブ貯留部Ｔｓに接続
している。また、上記上部ガイド板２７の先端で、サブ
貯留部Ｔｓとの接続部分に隙間２７ｂが形成されと共
に、上記駆動手段６０に設けたシャッター部材６１によ
って開閉される供給口２２が設けられている。

【００４４】上記メイン貯留部Ｔｍ内にはパチンコ玉の
貯留量を検出するスイッチが設けられている。上方位置
に貯留量の上限を検知する上限スイッチＳｔと、下方位
置に貯留量の下限を検知する下限スイッチＳｄとが設け
られている。また、メイン貯留部Ｔｍの下部に設けた下
部空間部Ｔｄには、オーバーフロー樋８が接続されるよ
うになっていると共に、メイン貯留部Ｔｍの上部と下部
空間部Ｔｄとを接続するオーバーフローパイプＯｐが設
けられ、メイン貯留部Ｔｍ内に、上限スイッチＳｔを越
えてパチンコ玉が貯留された場合に、このオーバーフロ
ーパイプＯｐにより下部空間部Ｔｄにパチンコ玉が送ら
れ、上記オーバーフロー樋８を介して玉貯留タンク３へ
と供給されるように構成している。尚、Ｔｃは、オーバ
ーフローパイプＯｐの上端に設けた、補助取付け板であ
る。

【００４５】さらに、上部タンク２０の供給手段３０側
には、後述するバランス樋４０を架け渡すための開口２
３、２３が設けられ、この開口２３、２３の下方に、隙
間２８ａを形成した中仕切板２８が傾斜して配置され、
このガイド中仕切板２８の先端部分で、上記仕切り壁２
６との接合部分に、メイン貯留部Ｔｍに通ずる矩形状の
導通口２６ａが開口し形成されている。また、上記中仕
切板２８の下方に、隙間２９ａを形成した下部ガイド板
２９が傾斜して配設され、中仕切板２８の隙間２８ａか
ら供給されるパチンコ玉を上記下部空間部Ｐｄに送るよ
うに構成している。尚、上記上部ガイド板２７、及び中
仕切板２８、また下部ガイド板２９の各隙間２６ａ、２
７ｂ、２８ａおよび２９ａや、導通口２６ａは、それぞ
れパチンコ玉が通過できる充分な大きさに形成されてい
る。

【００４６】次に、第一の実施形態のバランス樋４０の
構成について、図２又は図３、図６乃至図１１に基づい
て説明する。バランス樋４０は、左右方向に配設された
遊技島１、１の上部タンク２０、２０同士間に架け渡す
長さから形成され、パチンコ玉が転動して搬送される断
面コの字状の搬送路４１と、略同じ断面コの字状の化粧
ガイド樋４２の板金材等から成る二重構造に構成されて
いる（図９参照）。上記搬送路４１には、搬送路４１の
長手方向、略中心部分の下面にＬ字状の支点部材４３が
取り付けられ、この支点部材４３を中心に搬送路４１が
揺動（上下動）し、傾斜するように成っていると共に、
搬送路４１が傾斜した際に化粧ガイド樋４２の上面から
はみ出すことがない。

【００４７】上記したＬ字状の支点部材４３は、搬送路
４１の下面と化粧ガイド樋４２の上面との内部空間に取
り付けられ、支点部材４３の両側端に突起４３ａ、４３
ａを突設し、化粧ガイド樋４２の中心部分に設けた位置
決め穴４２ａ、４２ａに突起４３ａ、４３ａが係合し
て、支点部材４３が位置ズレしないように取り付けてい
る。尚、図中４４は、補強用枠体であり、長い搬送路４
１（通路）の時、短い搬送路４１同志（通路）を連結さ
せる際の補強材にもなる。図中４５は、バランス樋４０
の中央付近に設けられ、店員がパチンコ玉の通過状況を
視認にて確認することが出来る長穴形状から成る覗き窓
である（図２参照）。

【００４８】尚、搬送路４１の底面には、後述する加速
手段から送り出されたパチンコ玉を隣接する上部タンク
２０へ供給し易くするために転動していくパチンコ玉が
滑り易いように平滑面に形成され、さらに滑り易くする
ために平滑剤等（例えば、コーティング材等）を塗布
し、又は凹凸面や凹凸面に形成した部材を貼り付けるな
どの工夫を施すことにより、パチンコ玉が転動していく
際の助勢作用に成る。また、搬送路４１の上面には着脱
自在の蓋部材が装着され、搬送路４１内の底面に埃等が
付着しないようにしている。この蓋部材を開放して定期
的に搬送路４１の底面に付着した埃等を除去する。

【００４９】次に、加速手段５０の構成について、図１
０乃至図１３に基づいて説明する。加速手段５０は、上
部タンク２０の内部側壁の両側に取り付けられ、図で示
すように略Ｊ字ロート状の中空の滑り台部材５１（スベ
リ台方式）から構成されている。加速手段５０は、上部
にパチンコ玉を受け入れる受入れ口５２を備え、胴部５
３が下方に延びて、下端に湾曲した吐出し口５４を形成
し、この吐出し口５４が上記バランス樋４０の搬送路４
１の先端に対向するように配設され、後述する駆動手段
６０のシャッター部材６１により上部タンク２０の供給
口２２を開閉、即ち加速手段５０の受入れ口５２へパチ
ンコ玉を供給または供給停止出来るように構成されてい
る。

【００５０】そして、供給されたパチンコ玉は加速手段
５０の受入れ口５２から滑り台部材５１の胴部５３を経
て、自重落下によって加速され、湾曲した吐出し口５４
の湾曲面に沿って、滑らかに、勢い良く、バランス樋４
０の搬送路４１へと送り出され、傾斜したバランス樋４
０の搬送路４１上を、勢いを失うことなく転動してい
き、バランス樋４０が架け渡された隣接する遊技島１の
上部タンク２０へと転動していくように構成されてい
る。尚、上記において、上記加速手段５０の滑り部材５
１は、中空のＪ字ロート状に形成した説明としたが、程
良く折り曲げる等の他の形状のものでも良く、上記バラ
ンス樋４０の搬送路４１に、パチンコ球に加速をつけて
勢い良く送り出せる形状や装置であればどんなものであ
っても良い。

【００５１】次に、駆動手段６０の構成について、図１
０又は図１１及び、図１４又は図１５に基づいて説明す
る。駆動手段６０（モータ６７）は、上記した加速手段
５０に隣接して取り付けられ、図に示すように、略コ字
状に板金を折り曲げて形成された取付け部材６２を上部
タンク２０内にネジ止め固定する共に、内部に設けた仕
切り板６３の前面に上記加速手段５０の滑り台部材５１
を取り付け、仕切り板６３の背面側に揺動部材６４を上
下動自在に設け、この揺動部材６４の上部にシャッター
部材６１を取り付け、下部に作動部材６５が揺動自在に
取り付けられた構成から成している。

【００５２】揺動部材６４は、背面上部に第２のリンク
部材６６の上端がネジ止め６６ａにより揺動自在に取り
付けられ、下端は取付け部材６２の背面に取り付けたモ
ータ６７の回転軸６７ａに軸支した第１のリンク部材６
８の偏位を回動自在にネジ止め６６ｂし、モータ６７の
駆動による第１のリンク部材６８の回転と共に、第２の
リンク部材６６を上下に揺動、即ちシャッター部材６１
を上下動させるように成っている（開閉式による玉流出
手段）。

【００５３】作動部材６５は、コ字状に板金を折り曲げ
形成され、上記取付け部材６２両側壁の下端前部にて、
作動部材６５の略中間側壁を揺動自在にネジ止め６５ａ
し、作動部材６５の後端部を上記揺動部材６４の下端側
壁に揺動自在にネジ止め６５ｂして構成し、上記揺動部
材６４の上下動に伴ってネジ止め６５ａを中心に作動部
材６５が揺動する。上記作動部材６５の、ネジ止め６５
ｂと反対側の端部は、平板にて左右の側壁と接続されて
おり、後述するバランス樋４０の搬送路４１を持ち上げ
る際に、バランス樋４０の傾斜に一致するように、傾斜
して形成すると発生音を最小限に抑えることが出来ると
共に、バランス樋４０を確実かつ安定して保持でき、さ
らに確実に持ち上げることが出来ることとなる。尚、図
中６９は、シャッター部材６１の上下に伴って作動する
透過型センサであり、シャッター部材６１の上下の停止
位置センサの役割も兼ねている。

【００５４】次に、パチンコ玉の相互に供給し合う他の
玉供給装置１００の構成について説明する。ここでは、
遊技島の上部間のうち前後方向に配設された遊技島につ
いて説明する。

【００５５】図１６は、パチンコ遊技店において、通路
（中通路）を挟んで前後方向に配設される遊技島（図省
略）に、左右方向に配設された何れかの遊技島と相互に
パチンコ玉を供給し合う場合の上部タンク２００の実施
形態を示したものである。尚、後述する説明においての
基本的な構成（上部タンク２０、加速手段５００、滑り
台部材５１０、吐出し口５４０および駆動手段６００等
からなる供給手段３００）の種々の構成については、上
述した上部タンク２０の実施形態と同じ構成であるので
ここでの説明は省略する。

【００５６】上述した上部タンク２０と異なる点は、バ
ランス樋の長さが幾分長く成る点と、隣接して配設され
る遊技島の対面する方向の上部タンク２００の外壁２０
１に、バランス樋（図示せず）の先端を取り付ける保持
部２４が取り付けられている点であり、上述した供給手
段３０と同じ供給手段３００をそれぞれ対設し、この供
給手段３００の駆動手段６００の揺動部材（図示せず）
の前面に、加速手段５００の滑り台部材５１０を取り付
けると共に、加速手段５００の下端の吐出し口５４０
と、バランス樋の搬送路（何れも図示せず）の先端が、
保持部２４部分にて対向するように構成されている。つ
まり、上部タンク２０と上部タンク２００とは、外壁２
０１に取り付ける取付け位置が９０度異なるだけであ
る。尚、図中２５０は、対面する方向に、即ち前後方向
に、隣接して配設される遊技島の各パチンコ遊技機２や
各台間玉貸機２ａにパチンコ玉を供給する供給樋７の取
り付け部である。

【００５７】上記した構成（上部タンク２００の実施形
態）によれば、通路（中通路）を挟んで前後方向に配設
される遊技島に、左右方向に配設された何れかの遊技島
と相互にパチンコ玉を供給し合う場合、通路を挟んで前
後方向に、隣接して配設される遊技島同士（例えば、壁
島同士の自島又は他島の端部、若しくは上部タンク同
士）にて、相互にパチンコ玉を供給し合うことが出来る
ことから、左右方向に配設された何れかの遊技島から通
路を挟んで遊技島の前後方向の何れかに配設された遊技
島同士のパチンコ玉を相互に供給し合う時、架け渡した
バランス樋を介して行うことが出来る。例えば、壁島の
遊技島において島内の玉貯留量が不足した場合、先ず、
左右方向に配設された遊技島が供給可能であるか判断さ
せ、仮に供給不可であれば、次いで通路を挟んで前後方
向に、隣接して配設した遊技島にて供給可能であるか判
断させ、供給可能であれば、通路を挟んで架け渡したバ
ランス樋を介して供給することが出来る。

【００５８】次に、本発明の実施形態による遊技島にお
いては、以上のように構成されており、以下に示すよう
に動作する。遊技島１の島内に備えた玉揚送装置６寄り
の玉貯留タンク３のパチンコ玉は、必要に応じて（上部
タンク内の検出）排出され、循環リフト４にて持ち上げ
られ回収樋５を介して、常時運転している玉揚送装置６
により磨きながら上部タンク２０へと揚送され、供給樋
７から各パチンコ遊技機２や各台間玉貸機２ａに供給さ
れる。また、上部タンク２０内が満杯状態になると、溢
れたパチンコ玉はオーバーフロー樋８により島内に備え
た玉貯留タンク１内に再び送り込まれる。このようにし
て、遊技島１においてパチンコ玉が繰り返し循環還流さ
れる。

【００５９】上記したように遊技島１においてパチンコ
玉が繰り返し循環還流しているが、ある遊技島におい
て、列設した複数の台のパチンコ遊技機２の大当たり回
数が多く出ると（大当たり台が連続し、無制限の場
合）、上部タンク２０内に貯留しているパチンコ玉の玉
量が次第に減っていき、上部タンク２０内の下限スイッ
チＳｄが検出し、この検出信号に基づいて循環リフト４
が作動し、玉貯留タンク３内に貯留しているパチンコ玉
が排出され、循環リフト４にて持ち上げられたパチンコ
玉は回収樋５を介して玉揚送装置６にて揚送し、上部タ
ンク２０内の上限スイッチＳｔで検出するまで循環リフ
ト４は作動し、検出した時点で作動が停止する。玉揚送
装置６にて揚送されたパチンコ玉は、上部タンク２０へ
とパチンコ玉が供給され、受渡し口２１から上部ガイド
板２７へと送られ、上部ガイド板２７上をサブ貯留部Ｔ
ｓに向かってパチンコ玉が転動し、このパチンコ玉の転
動と共に、上部ガイド板２７の隙間２７ａからメイン貯
留部Ｔｍへ落下し、貯留される。

【００６０】また、サブ貯留部Ｔｓに送られたパチンコ
玉は、このような状態では隣接するパチンコ遊技機２に
パチンコ玉を供給できる状態でないことから、サブ貯留
部Ｔｓの供給口２２が駆動手段６０のシャッター部材６
１によって閉じられており、サブ貯留部Ｔｓ内に溢れた
パチンコ玉もまた、上記上部ガイド板２７の先端位置
で、サブ貯留部Ｔｓとの接続部部分に設けた隙間２７ｂ
からメイン貯留部Ｔｍへ落下し、貯留される。一方、玉
揚送装置６は開店時、常時運転していることから、各パ
チンコ遊技機２から排出されるパチンコ玉（アウト玉）
は、玉貯留タンク３の両端の回収樋５にて回収され、玉
揚送装置６により上部タンク２０へと磨きながら揚送さ
れ、上限スイッチＳｔ以上にパチンコ玉が貯留される
と、オーバーフローパイプＯｐから下部空間部Ｔｄにパ
チンコ玉が送られ、オーバーフロー樋８により玉貯留タ
ンク３へとパチンコ玉が送られ、貯留する。

【００６１】遊技島１においてパチンコ玉を繰り返し循
環還流される動作を繰り返えす際、遊技島１の玉貯留タ
ンク３内の玉貯留量の検出は、玉貯留タンク３の玉量検
出装置１０である第一の検出センサ１０ａと、第二の検
出センサ１０ｂとによる、イン玉からアウト玉を減算処
理して玉貯留タンク３内の玉貯留量の増減量を判断しな
がら行い、仮に玉貯留タンク３内の玉貯留量が不足した
場合は、左右方向に隣接した供給可能な遊技島１からバ
ランス樋４０を介して供給するように成している。尚、
遊技島１にて島端に計数機１ａが備えられている場合
は、この計数機１ａに投入された懸賞玉の玉量も当然玉
量検出装置１０（計数機自体からの計数値出力）に認識
され、この懸賞玉の玉量をも計数されて玉貯留タンク３
内にパチンコ玉が供給され、貯留される。

【００６２】上記のように遊技島１内に備えた玉貯留タ
ンク３内の玉貯留量が所要量に達した時点、即ち遊技島
１内の玉貯留量が、所要量より多い、と検出・認識され
た場合に、他の遊技島１、１（不足している遊技島）へ
供給可能信号が発信され、パチンコ玉の供給可能待機状
態となる。

【００６３】上記の待機状態において、隣接する他の遊
技島１（不足している遊技島）からパチンコ玉の供給依
頼信号を受信すると、パチンコ玉の供給依頼信号を受信
した、当該パチンコ玉を供給する側の遊技島１は、供給
手段３０の駆動手段６０のモータ６７が信号を受けて駆
動回転し、第１のリンク部材６８及び第２のリンク部材
６６を介して揺動部材６４が下方に移動し、この揺動部
材６４の下方への移動に伴って、揺動部材６４と連動す
る作動部材６５がネジ止め６５ａを中心に揺動し（図１
４（Ｂ）参照）上記バランス樋４０の搬送路４１の先端
が作動部材６５により持ち上げられる。つまり、支点部
材４３を中心にシーソーのように持ち上げられ、バラン
ス樋４０の搬送路４１が傾斜姿勢に可変し、加速手段５
０の滑り部材５１の下端の吐出し口５４と、バランス樋
４０の搬送路４１の先端とが対向する。

【００６４】と同時に、上記揺動部材６４の下方への移
動に伴って、揺動部材６４の上部に取り付けたシャッタ
ー部材６１が、上部タンク２０即ちサブ貯留部Ｔｓの供
給口２２を開き、加速手段６０の滑り台部材５１の受入
口５２へとパチンコ玉が供給され、供給されたパチンコ
玉は加速手段５０の受入れ口５２から滑り台部材５１の
胴部５３を経て自重落下によって加速されて、湾曲した
吐出し口５４の湾曲面に沿って、滑らかに、勢い良く、
バランス樋４０の搬送路４１へと送り出され、傾斜姿勢
したバランス樋４０の搬送路４１上を、勢いを失うこと
なく助勢されて転動し、バランス樋４０が架け渡された
隣接する遊技島の上部タンク２０へと転動し、搬送さ
れ、パチンコ玉の供給を受ける側の遊技島へとパチンコ
玉が素早く供給される。

【００６５】この場合、パチンコ玉の供給を受ける側の
遊技島側の供給手段３０では、供給手段３０のバランス
樋４０の搬送路４１の先端は、上部タンク２０の供給手
段３０に設けられた駆動手段６０の作動部材６５から、
離れ、自由な開放状態になっており、上記バランス樋４
０の搬送路４１が、支点部材４３を中心にシーソーのよ
うに揺動し、バランス樋４０の搬送路４１の先端は、パ
チンコ玉の供給を受ける側の遊技島の保持部２４に載置
され、保持される。

【００６６】上述したように、パチンコ玉の供給を受け
る側の遊技島側の供給手段３０では、バランス樋４０の
搬送路４１上を転動して来るパチンコ玉は、上部タンク
２０の開口２３から、上部タンク２０へと供給され、一
部は中仕切板２８の隙間２８ａから下部ガイド板２９へ
と送られながら、中仕切板２８の傾斜に沿って導通口２
６ａを通過してメイン貯留部Ｔｍ内へと送り込まれる。
送り込まれたパチンコ玉が、メイン貯留部Ｔｍ内で下限
スイッチＳｄを越えると、貯留されたパチンコ玉に遮ら
れてそれ以上、上記導通口２６ａを通過してメイン貯留
部Ｔｍ内へとパチンコ玉を供給できなくなるため、中仕
切板２８上のパチンコ玉は、その隙間２８ａから下部ガ
イド板２９を経て、下部空間部Ｔｄへと送られ、上記オ
ーバーフロー樋８を介して玉貯留部３へと送られ、貯留
される。

【００６７】このようにパチンコ玉の供給が継続され、
玉貯留タンク３の玉量検出装置１０の第一の検出センサ
１０ａと第二の検出センサ１０ｂとによる、イン玉から
アウト玉を演算部にて減算処理して玉貯留タンク３の玉
貯留量が所要量に達したと判断された処で、パチンコ玉
を供給する側の上記駆動手段６０のモータ６７が信号を
受けて駆動回転すると、上述の動作と逆に、第１のリン
ク部材６８および第２のリンク部材６６を介して揺動部
材６４が上方に移動し、この揺動部材６４の上方への移
動に伴って、揺動部材６４の上部に取り付けたシャッタ
ー部材６１が上部タンク２０の供給口２２を閉じ、加速
手段５０の受入れ口５２へのパチンコ玉の供給が停止さ
れる。

【００６８】この際、パチンコ玉を供給する側の遊技島
１の上部２０の、供給手段３０では、第１のリンク部材
６８及び第２のリンク部材６６を介して揺動部材６４が
上方に移動し、この揺動部材６４の上方への移動に伴っ
て、揺動部材６４と連動する作動部材６５がネジ止め６
５ａを中心に揺動し（図１５（Ｂ）参照）、バランス樋
４０の搬送路４１の先端が作動部材６５から離れ、自由
な開放状態となり、パチンコ玉を供給する側の遊技島１
の供給手段３０は待機状態となる。この状態で、パチン
コ玉を供給する側の遊技島１及び供給を受けた側の遊技
島１は、それぞれの上部タンク２０、２０の供給手段３
０、３０のメイン貯留部Ｔｍ、Ｔｍから供給樋７を介し
て各パチンコ遊技機２へパチンコ玉が不断に供給され、
またそれぞれの玉揚送装置６が、開店中は常時運転され
ているので、隣接する左右方向の遊技島１、１の各パチ
ンコ遊技機２での遊技者による遊技は、支障なく継続さ
れることとなる。

【００６９】上記した実施形態によれば、複数台列設さ
れたパチンコ遊技機２や各台間玉貸機２ａを備えた遊技
島１に有って、玉貯留タンク３からパチンコ玉を上部タ
ンク２０に揚送し、上部タンク２０から各パチンコ遊技
機２や各台間玉貸機２ａならびに玉貯留タンク３に再び
供給する、循環還流するように成した遊技島１と、左右
方向（通路を挟んで前後方向）に隣接して配設される遊
技島１、１とを、それぞれの遊技島１、１の上部タンク
２０、２０同士間に、水平な少なくとも１本のバランス
樋４０、４０を架け渡してパチンコ玉を相互に供給し合
い、玉貯留量を均等化するようにしたので、２本のクロ
スバランス方式に比べて何ら美観を損ねることはない。

【００７０】また、遊技島１の上部間（左右方向若しく
は通路を挟んで前後方向）に水平な少なくとも１本のバ
ランス樋４０を架け渡し、上記玉揚送装置６により揚送
したパチンコ玉を上部タンク２０内に貯留し、架け渡さ
れたバランス樋４０内は供給側の必要に応じて送られる
パチンコ玉は加速手段５０によって、加速がつけられ、
上記バランス樋４０に送り出す構成としたことにより、
加速されたパチンコ玉が勢い良く上部間に配設された隣
接した遊技島１の上部タンク２０へと、素早く転動する
こととなる。従って、転動しきれずにバランス樋４０に
玉溜まりが生じることなく、バランス樋４０が落下する
等の危険性もなくなり、その結果、落下防止対策を施す
必要がなく、安価となる。

【００７１】また、遊技島１の上部間（左右方向若しく
は通路を挟んで前後方向）に水平な少なくとも１本のバ
ランス樋４０を架け渡し、上部タンク２０内に貯留した
パチンコ玉を無駆動式の加速手段５０によりパチンコ玉
を加速してバランス樋４０に送り出す構成としたことに
より、正・逆転の切替え駆動制御する高価な駆動モータ
を使用する１本正逆ベルト方式と比べ、駆動源となるモ
ータが必要なくなることからコストダウンを図ることが
出来、搬送手段の１本正逆ベルトの張り具合の調整や、
ベルト切れによる交換作業等、複雑な構造上である故の
諸問題を解決することが出来る。

【００７２】また、現場において隣接する遊技島間の異
なる通路幅にバランス樋４０を架け渡す場合に、バラン
ス樋の両端または何れか一方の端部を切断する作業もな
くなるため、現場での施工時間が短時間で行える。

【００７３】また、上記加速手段５０に供給される上部
タンク２０内のパチンコ玉の供給口２２を開閉するシャ
ッター部材６１を備えたので、要求される玉貯留量に対
応して必要以上のパチンコ玉を供給することなく、さら
に故障など不測の場合にパチンコ玉の供給を停止でき
る。

【００７４】また、上記バランス樋４０は、その中央部
分を支点としてシーソーのように上下に揺動し、上記シ
ャッター部材６１と連動して、上記バランス樋４０を傾
斜するように構成したので、加速手段５０によって、加
速をつけたパチンコ玉が勢い良く、バランス樋４０の搬
送路４１へと送り出され、傾斜したバランス樋４０の搬
送路４１上で勢いを失うことなく、助勢されて、隣接す
る遊技島の上部タンク２０へと転動することとなり、隣
接する遊技島の上部タンク２０へと確実に転動・搬送
し、パチンコ玉を供給することが出来る。さらに、バラ
ンス樋４０とシャッター部材６１とが連動することか
ら、部品点数を少なくできて構造的に簡略化でき、さら
にコストダウンを図ることが出来る。

【００７５】また、上記上部タンク２０に備えられた供
給手段３０は、隣接する遊技島１、１間に架け渡すバラ
ンス樋４０と、バランス樋４０に加速をつけてパチンコ
玉を送り出す加速手段５０と、加速手段５０に送り出す
上部タンク２０の開口２２を開閉するシャッター部材６
１を備えると共に上記バランス樋４０を傾斜させる駆動
手段６０と、を備え、上記駆動手段６０は、上記加速手
段５０を取付けると共に、揺動部材６４を揺動自在に取
付け、揺動部材６４の上部に上記シャッター部材６１を
備えると共に、下部には上記バランス樋４０を傾斜させ
る作動部材６５を備え、それぞれ連動して構成されてい
るので、機械的に連動する構成とされ、故障することな
く、部品点数を少なくできて構造的に簡略化でき、さら
にコストダウンを図ることが出来る。

【００７６】また、本発明による実施形態によれば、上
記上部タンク２０の上記供給手段３０側の内部に、仕切
り壁２６を設けて上部タンク２０内にメイン貯留部Ｔｍ
を形成し、供給手段３０の下部に位置して、隣接する遊
技島間に架け渡された上記バランス樋４０の先端が対向
する開口２３を設け、この開口２３の内部下方に、隙間
２８ａを形成した中仕切板２８を傾斜して配置し、この
中仕切板２８の先端部分で、上記仕切り壁２６との接合
部分に、メイン貯留部Ｔｍに通ずる導通口２６ａを形成
し、メイン貯留部Ｔｍに供給樋７の先端を取り付ける取
り付け部２５が設けられているので、バランス樋４０か
ら供給されるパチンコ玉は、中仕切板２８から導通口２
６ａを通過してメイン貯留部Ｔｍに送り込まれ、供給樋
７によって、各パチンコ遊技機２や各台間玉貸機２ａへ
と供給されるので、万が一上記遊技島１にて常時運転し
ている玉揚送装置６が故障した場合に、緊急事態におい
ても各パチンコ遊技機２や各台間玉貸機２ａへとパチン
コ玉を供給でき、この結果、各パチンコ遊技機２での遊
技者に対して支障なく継続営業することが出来る。

【００７７】次に、第二の実施形態のバランス樋４００
の構成について説明する。ここでの第二の実施形態のバ
ランス樋４００は、以下に説明する点で相違するが、そ
の他の構成については上述した第一の実施形態と同様で
ある。図中、上記第一の実施形態と同一の部分には、同
一の符号を付してその説明は省略する。

【００７８】図１７に示すようにバランス樋４００は、
遊技島１、１の上部タンク２０、２０の同士間に架け渡
され、パチンコ玉が転動して搬送される搬送路４１０
と、化粧ガイド樋４２０と、から構成されている。搬送
路４１０の長手方向、略中央部分を中心に供給側搬送路
４１０ａと供給を受ける側の搬送路４１０ｂとに二分割
（半分半分の長さ）して構成され、この搬送路４１０の
長手方向、中心部分に支点部材４３０を取付け、この支
点部材４３０を中心に、供給手段３０に設けた駆動手段
６０の作動部材６８によりバランス樋４００の搬送路４
１０の供給側搬送路４１０ａの先端が持ち上げられ、揺
動し、傾斜姿勢に可変するように構成し、上記支点部材
４３０を中心に分割シーソー式に中折れするようになっ
ており、搬送路４１０が傾斜した際に化粧ガイド樋４２
０からはみ出さないように構成されている。

【００７９】また、上記支点部材４３０を中心に、傾斜
する搬送路４１０の供給側搬送路４１０ａの反対側、即
ちパチンコ玉の供給を受けようとする側のバランス樋４
００の供給を受ける側の搬送路４１０ｂは、揺動せず、
略水平状態となっており、パチンコ玉の供給を受けよう
とする側の供給を受ける側の搬送路４１０ｂの後端近く
に、バランス樋４００の搬送路４１０上を通過するパチ
ンコ玉を検知する例えば反射型センサ４６０を設け、さ
らに反射型センサ４６０近くの供給を受ける側の搬送路
４１０ｂの上方に、例えば送風機や回転ローラ等による
補助加速装置４７０を設け、上記反射型センサ４６０
が、バランス樋４００の搬送路４１０上を転動し、玉止
まりしそうなパチンコ玉は、上記補助加速装置４７０が
作動して、供給を受ける側の搬送路４１０ｂ上のパチン
コ玉をさらに転送し、パチンコ玉の供給を受けようとす
る側の遊技島１の上部タンク２０へとパチンコ玉を素早
く転送するように構成している。

【００８０】尚、図面においては、右側が傾斜した場合
を示しているが、左側が供給側、右側がパチンコ玉の供
給を受ける場合には、上記説明と逆に、支点部材４３０
を中心に、揺動し、傾斜するように構成される。

【００８１】上記したバランス樋４００は、以上のよう
に構成されており、上記第一の実施形態と同様に動作す
ると共に、上記第一の実施形態と同様な効果を奏する。
さらに、搬送路４１０の長手方向、中央部分を中心に供
給側搬送路４１０ａと供給を受ける側の搬送路４１０ｂ
とに二分割して構成され、この搬送路４１０の長手方向
中心部分に支点部材４３０を取付け、この支点部材４３
０を中心に、供給手段３０に設けた駆動手段６０の作動
部材６８によりバランス樋４００の搬送路４１０の供給
側搬送路４１０ａの先端が持ち上げられ、揺動して傾斜
姿勢に可変させるので、供給手段３０に設けた駆動手段
６０の前面に取り付けた加速手段５０によって加速をつ
けられて送られるパチンコ玉は、搬送路４１０の供給側
搬送路４１０ａの傾斜によって、その勢いが一層増幅さ
れ、搬送路４１０の供給側搬送路４１０ａ上をパチンコ
玉が転動し、その勢いを引き継ぎ、供給を受ける側の搬
送路４１０ｂは、揺動せず、略水平状態となっているも
のの、パチンコ玉の供給を受けようとする側の遊技島１
の上部タンク２０へとパチンコ球を確実に転送すること
が出来る。

【００８２】また、仮に搬送路４１０の供給を受ける側
の搬送路４１０ｂ上を転動し、玉止まりしそうなパチン
コ玉があったとしても、供給を受ける側の搬送路４１０
ｂの後端近くに、供給を受ける側の搬送路４１０ｂ上を
通過するパチンコ玉を検知する反射型センサ４６０を設
け、さらに反射型センサ４６０近くの供給を受ける側の
搬送路４１０ｂの上方に、例えば送風機や回転ローラ等
の補助加速装置４７０を設けているので、上記反射型セ
ンサ４６０が供給を受ける側の搬送路４１０ｂ上を転動
し、玉止まりしそうなパチンコ玉は、上記補助加速装置
４７０が作動して、供給を受ける側の搬送路４１０ｂ上
のパチンコ玉をさらに転送し、パチンコ玉の供給を受け
ようとする側の遊技島１の上部タンク２０へとパチンコ
玉を確実に転送することが出来る。

【００８３】さらに、上記バランス樋４００の搬送路４
１０の長手方向中心部分に支点部材４３０を取付け、こ
の支点部材４３０を中心に、搬送路４１０の供給側搬送
路４１０ａの先端が持ち上げられ、揺動して傾斜姿勢に
可変するようになっているので、パチンコ玉の供給を受
けようとする側のバランス樋４００の搬送路４１０の後
端を基準として揺動し、傾斜する場合と比較して、傾斜
角度を大きくできるばかりか、バランス樋４００の幅
（背丈）を小さくでき、さらに一層美観を損なうことが
ない。

【００８４】次に、第三の実施形態のバランス樋４０１
の構成について説明する。ここでの第三の実施形態のバ
ランス樋４０１は、以下に説明する点で相違するが、そ
の他の構成については上述した第一及び第二の実施形態
と同様である。図中、上記第一及び第二の実施形態と同
一の部分には、同一の符号を付してその説明は省略す
る。

【００８５】図１８に示すようにバランス樋４０１は、
遊技島１、１の上部タンク２０、２０の同士間に架け渡
され、パチンコ玉が転動して搬送される搬送路４１１
と、化粧ガイド樋４２１と、から構成されている。搬送
路４１１の長手方向、中央部分を中心に供給側搬送路４
１１ａと供給を受ける側の搬送路４１１ｂとに二分割
（半分半分の長さ）して構成され、この搬送路４１１の
長手方向中心部分に支点部材４３１を取付け、この支点
部材４３１を中心に、供給側搬送路４１１ａと供給を受
ける側の搬送路４１１ｂとが八の字状にそれぞれ互い違
いに傾斜されており、供給手段３０に設けた駆動手段６
０の作動部材６８により搬送路４１１の供給側搬送路４
１１ａの先端が持ち上げられ、支点部材４３１を中心に
揺動して略水平状態に持ち上げられ、供給側搬送路４１
１ａの反対側の供給を受ける側の搬送路４１１ｂは、後
端に向かって低くなるように傾斜姿勢に可変しており、
上記支点部材４３１を中心にした分割シーソー式に中折
れするようになっていると共に、化粧ガイド樋４２１か
らはみ出さないように構成されている。

【００８６】尚、図面においては、右側が揺動して略水
平状態に持ち上げられた場合を示しているが、左側が供
給側，右側がパチンコ玉の供給を受ける場合には、上記
説明と逆に、支点部材４３１を中心に、左側が、揺動し
て略水平状態に持ち上げられるように構成される。

【００８７】上記したバランス樋４０１は、以上のよう
に構成されており、上記第一及び第二の実施形態と同様
に動作すると共に、上記第一及び第二の実施形態と同様
の効果を奏する。さらに、搬送路４１１の長手方向、中
央部分を中心に供給側搬送路４１１ａと供給を受ける側
の搬送路４１１ｂとに二分割して構成され、この搬送路
４１１の長手方向中心部分に支点部材４３１を取付け、
この支点部材４３１を中心に、供給側搬送路４１１ａと
供給を受ける側の搬送路４１１ｂとが八の字状にそれぞ
れ互い違いに傾斜されており、上記支点部材４３１を中
心に、供給手段３０に設けた駆動手段６０の作動部材６
８によりバランス樋４０１の搬送路４１１の供給側搬送
路４１０ａの先端が持ち上げられ、支点部材４３１を中
心に揺動して略水平状態に持ち上げられ、供給側搬送路
４１１ａの反対側の供給を受ける側の搬送路４１１ｂ
は、後端に向かって低くなるように傾斜姿勢に可変して
いるので、供給手段３０に設けた駆動手段６０の前面に
取り付けた加速手段５０によって加速をつけられて送ら
れるパチンコ玉は、搬送路４１１の略水平状態な供給側
搬送路４１１ａ上をパチンコ玉が転動し、搬送路４１１
の長手方向中心部分を越えた所で、後端に向かって低く
なるように傾斜した供給を受ける側の搬送路４１１ｂの
傾斜面をパチンコ玉が転動することとなり、遊技島１と
隣接する遊技島１との幅が比較的広い間隔の場合に適し
て、パチンコ玉の供給を受けようとする側の遊技島１の
上部タンク２０へとパチンコ球を確実に転送することが
出来る。

【００８８】また、上記バランス樋４０１の搬送路４１
１の長手方向、中央部分に支点部材４３１を取付け、こ
の支点部材４３１を中心に、供給側搬送路４１１ａと供
給を受ける側の搬送路４１１ｂとが八の字状にそれぞれ
互い違いに傾斜しているので、パチンコ玉の供給を受け
ようとする側のバランス樋４０１の搬送路４１１の後端
を基準として揺動し、傾斜する場合と比較して、傾斜角
度を大きくできるばかりか、バランス樋４０１の幅（背
丈）を小さくでき、さらに一層美観を損なうことがな
い。

【００８９】

【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明の構
成によれば、遊技島の上部間（左右方向）に配設した遊
技島の上部タンクに、水平な少なくとも１本のバランス
樋を架け渡してパチンコ玉を相互に供給し合い、玉貯留
量を均等化するようにしたことにより、２本のクロスバ
ランス方式に比べ何ら美観を損ねることはない。また、
遊技島の上部間（中通路を挟んで前後方向）に配設した
遊技島の端部若しくは上部タンクに水平な少なくとも１
本のバランス樋を架け渡してパチンコ玉を相互に供給し
合い、玉貯留量を均等化するようにしたことにより、通
路（中通路）を挟んで前後方向に配設した遊技島であっ
ても何ら美観を損ねることはない。

【００９０】また、遊技島の上部間（左右方向若しくは
通路を挟んで前後方向）にバランス樋を架け渡し、上記
玉揚送装置により揚送したパチンコ玉を上部タンク内に
貯留し、水平に架け渡されたバランス樋内は供給側の必
要に応じて送られるパチンコ玉は加速手段によって、加
速がつけられ、上記バランス樋に送り出す構成としたこ
とにより、加速されたパチンコ玉が勢い良く上部間（左
右方向若しくは通路を挟んで前後方向）配設された遊技
島の上部タンクへと、素早く転動することとなる。従っ
て、転動しきれずにバランス樋に玉溜まりが生じること
なく、バランス樋が落下する等の危険性もなくなり、そ
の結果、落下防止対策を施す必要がなく、安価となる。

【００９１】また、遊技島の上部間（左右方向若しくは
通路を挟んで前後方向）に１本のバランス樋を架け渡
し、上部タンク内に貯留したパチンコ玉を無駆動式の加
速手段によりパチンコ玉を加速してバランス樋に送り出
す構成としたので、正・逆転の切替え駆動制御する高価
な駆動モータを使用する１本正逆ベルト方式と比べ、駆
動源となるモータが必要なくなることからコストダウン
を図ることが出来、搬送手段の１本正逆ベルトの張り具
合の調整や、ベルト切れによる交換作業等、複雑な構造
上である故の諸問題を解決することが出来る。

【００９２】また、現場において隣接する遊技島間の異
なる通路幅にバランス樋を架け渡す場合に、バランス樋
の両端または何れか一方の端部を切断する作業もなくな
るため、現場での施工時間が短時間で行える。

【００９３】また、バランス樋は、その略中央部分の支
点部材を支点としてシーソーのように上下に揺動し、シ
ャッター部材と作動部材とが連動して、バランス樋を傾
斜姿勢に可変するように構成したので、加速手段によっ
て、加速をつけたパチンコ玉が勢い良く、バランス樋の
搬送路へと送り出され、傾斜姿勢したバランス樋の搬送
路上で勢いを失うことなく、助勢されて、隣接する遊技
島の上部タンクへと転動することとなり、隣接（何れか
一方側）する遊技島の上部タンクへと確実に転動・搬送
し、パチンコ玉を供給することが出来る。さらに、バラ
ンス樋とシャッター部材及び作動部材とが連動する機構
としたことにより、部品点数も少なくできて構造的に簡
略化でき、さらにコストダウンを図ることが出来る。

【００９４】かくして、本発明によれば、複数列配列さ
れた各遊技島における玉貯留量を相互に供給し合いこと
で、各遊技島内の玉貯留量を均等化に維持することが出
来るため、パチンコ遊技店の営業に何ら支障をきたすこ
とない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の遊技島相互における玉供給装置の一実
施形態の構成を示す概略側面図である。

【図２】図１の本発明による遊技島の島間の上部タンク
間の接続状態を示す斜視図である。

【図３】図２の一方の上部タンクとバランス樋との関係
を示す概略斜視図である。

【図４】図２の上部タンクを示す概略斜視図である。

【図５】図４の上部タンクの背面側内側を示す概略斜視
図である。

【図６】図２の概略正面図で、一方の上部タンクは破断
して示している。

【図７】図２のバランス樋の概略拡大斜視図である。

【図８】図７のバランス樋の概略拡大横断面図である。

【図９】図７のバランス樋の概略拡大縦断面図である。

【図１０】図２の上部タンクの概略拡大縦断面図であ
る。

【図１１】図１０をさらに拡大した概略拡大縦断面図で
ある。

【図１２】図１０の供給手段の斜視図である。

【図１３】図１３の加速手段の斜視図である。

【図１４】図１２の駆動手段を示し、（Ａ）は正面図、
（Ｂ）は（Ａ）のＸ−Ｘ線断面図である。

【図１５】図１２の駆動手段の動作状態を示し、（Ａ）
は正面図、（Ｂ）は（Ａ）のＹ−Ｙ線断面図である。

【図１６】図２の上部タンクの第二の実施形態を示す概
略斜視図である。

【図１７】図８のバランス樋の第二の実施形態を示し、
（Ａ）は概略断面図、（Ｂ）は（Ａ）の動作状態を示概
略断面図である。

【図１８】図８のバランス樋の第三の実施形態を示し、
（Ａ）は概略断面図、（Ｂ）は（Ａ）の動作状態を示概
略断面図である。

【符号の説明】

３ 玉貯留タンク ６ 玉揚送装置 ９ 循環還流（システム） １０ 玉量検出装置 ２０ 上部タンク ２００ 上部タンク ３０ 供給手段（玉流出手段） ４０ バランス樋（第一の実施形態） ４００ バランス樋（第二の実施形態） ４０１ バランス樋（第三の実施形態） ４３ 支点部材 ５０ 加速手段 ５１ 滑り台部材 ６０ 駆動手段 ６１ シャッター部材（玉流出手段） ６４ 揺動部材 ６５ 作動部材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C088 BA12 BA25 BA38 BA51 BA75 BA85 BA96 CA24

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数台列設されたパチンコ遊技機及び遊
   技媒体貸出機と、パチンコ玉を磨きながら揚送する上部
   タンクを備えた玉揚送装置と、多量のパチンコ玉を貯留
   する玉貯留タンクとを備え、該玉貯留タンクから排出し
   たパチンコ玉を上記玉揚送装置により上部タンクに揚送
   し、該上部タンクからパチンコ遊技機及び遊技媒体貸出
   機に供給して循環還流するように成した遊技島を複数列
   配設すると共に、複数列配設した遊技島の上部間に水平
   な少なくとも１本のバランス樋を架け渡し、上記上部タ
   ンク内に貯留したパチンコ玉を加速手段にて加速させて
   上記バランス樋に送り出して相互に供給し合い、玉貯留
   量を均等化させる遊技島相互における玉供給装置であっ
   て、 上記上部タンクに玉流出手段と、上記玉流出手段を駆動
   させる駆動手段とを備え、必要に応じて上記玉流出手段
   を作動させ、上記加速手段にて加速させたパチンコ玉を
   バランス樋に送り出して相互に供給し合う構成としたこ
   とを特徴とする、遊技島相互における玉供給装置。
2. 【請求項２】 上記玉流出手段は、開閉自在のシャッタ
   ー部材とし、該シャッター部材を揺動する駆動手段とを
   備え、上記駆動手段を駆動すると上記シャッター部材が
   揺動し、その揺動に連動して作動部材が作動することに
   より、上記バランス樋を傾斜姿勢に可変する構成とした
   ことを特徴とする、請求項１に記載の遊技島相互におけ
   る玉供給装置。
3. 【請求項３】 上記バランス樋は、その略中央部分に設
   けた支点部材を支点としてシーソーのように上下に揺動
   自在と成し、上記シャッター部材の揺動に連動して作動
   する作動部材により、上記バランス樋を何れか一方側に
   傾斜姿勢に可変する構成としたことを特徴とする、請求
   項１又は請求項２に記載の遊技島相互における玉供給装
   置。