JP2006204389A - 遊技球循環システムおよび遊技機島 - Google Patents

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孝俊 武本
Nobuyuki Fujisawa
信幸 藤沢
Toshiyuki Aoki
俊幸 青木
Yasutomo Satsuma
泰友 薩摩
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Abstract

【課題】開店前の準備において揚送装置の稼動状態を電源未投入を含めて的確かつ迅速に検出することのできる遊技球循環システムおよび遊技機島を提供する。
【解決手段】遊技機島10の主電源投入時に下部貯留タンク30の開閉装置33を強制開放し、排出された遊技球を回収コンベア60L、60Rを駆動して揚送装置12の球導入口18へ搬送する。この状態で球導入口18から遊技球溢れが生じるか否かを回収コンベア60の終端に設けたリミットセンサで検知し、遊技球溢れが生じないときは揚送装置が正常稼動していると判定し、遊技球溢れが生じたときは揚送装置12が稼動していないと判定する。揚送装置12が稼動していないときは回収コンベア60を停止させかつ開閉装置を閉鎖する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の遊技機が収容された遊技機島の中の循環経路を通じて、各遊技機の排出する遊技球を回収し再び各遊技機に供給して循環させる遊技球循環システムに係わり、特に、営業開始前の準備を的確に進めるための技術に関する。
パチンコ機などの遊技機を複数並設して収容する遊技機島では、遊技に供する遊技球を遊技機島の中で循環させて繰り返し使用するようになっている。詳細には、各遊技機から排出された遊技球を島下部の樋やコンベアなどで回収し、これを揚送装置によって研磨しながら遊技機島の上部貯留タンクへ揚送し、研磨後の遊技球をこの上部貯留タンクから樋などを通じて各遊技機に再度供給するようになっている。
また、上部貯留タンクから溢れた遊技球を、遊技機島の下部に配置した複数の下部貯留タンクに貯留しておき、上部貯留タンクの貯留量が少なくなったときに、下部貯留タンクの排出口のシャッタを開いて遊技球を揚送装置の球導入口へ送り出し、遊技機島内で循環する遊技球を適正量に維持するような制御が行なわれる。
このような遊技機島においては、開店前に遊技球の循環状況を検査するなど各種の準備を要し、たとえば、特許文献1には、そのような開店前の準備を簡単に行なえるようにした遊技機島制御装置が提案されている。この装置では、開店前に揚送装置に電源を投入して駆動すると共に、玉抜きストッパー装置を遊技球の流下を許容する状態に設定し、この状態下で揚送装置が単位時間あたり揚送する遊技球の個数を揚送装置に設けたセンサで検出し、その個数に基づいて循環の異常を検知している。
特開平9−239134号公報
特許文献1のように、揚送装置が単位時間に揚送する遊技球の個数を計数することで循環の異常を検知する方法では、検知結果を出すまでに一定の計数期間を要するので、揚送装置の異常を速やかに検出することができなかった。
また、遊技球の回収路などに動力を用いたコンベアなどの搬送装置を導入した場合には、揚送装置のほかに搬送装置の異常を検知するためのセンサも必要になるので、循環経路全体でのセンサ数が増加してしまうという問題が生じる。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、開店前の準備において揚送装置の稼動状態を迅速に検出することのできる遊技球循環システムおよび遊技機島を提供することを目的としている。
また本発明は、循環異常を検知するためのセンサ数を循環経路全体として低減することのできる遊技球循環システムおよび遊技機島を提供することを目的としている。
請求項1に係わる発明は、複数の遊技機が収容された遊技機島の中の循環経路(60、12、13、16)を通じて、各遊技機の排出する遊技球を回収し再び各遊技機に供給して循環させる遊技球循環システムであって、
前記遊技機島の上部に遊技球を揚送する揚送装置(12)の球導入口(18)の閉鎖状態およびまたは前記揚送装置(12)の停止状態を検知する検知手段と、
前記揚送装置(12)が稼動しているか否かを判定する判定手段(81)と
を備え、
前記判定手段(81)は、前記揚送装置(12)が稼動しているか否かを前記検知手段の検知状態に基づいて直ちに判定する
ことを特徴とする遊技球循環システムである。
上記発明によれば、遊技球を揚送する揚送装置(12)の球導入口(18)の閉鎖状態およびまたは揚送装置(12)の停止状態を検知手段で検知し、判定手段は、検知手段の検知状態に基づいて揚送装置(12)が稼動しているか否かを直ちに判定する。
請求項2に係わる発明は、複数の遊技機が収容された遊技機島の中の循環経路(60、12、13、16)を通じて、各遊技機の排出する遊技球を回収し再び各遊技機に供給して循環させる遊技球循環システムであって、
循環させる遊技球を貯留するための貯留タンク(30)と、
前記貯留タンク(30)の排出口(32)を開閉する開閉装置(33)と、
前記循環経路(60、12、13、16)における回収路を成すと共に、前記貯留タンク(30)から排出された遊技球を回収し、当該遊技機島の上部に遊技球を揚送する揚送装置(12)の球導入口(18)へ搬送する搬送装置(60)と、
前記球導入口(18)からの遊技球の溢れを検知する検知手段(63g)と、
前記揚送装置(12)が稼動しているか否かを判定する判定手段(81)と
を備え
前記判定手段(81)は、前記搬送装置(60)を動作させると共に前記開閉装置(33)を強制開放し、これにより前記検知手段(63g)が溢れを検知するか否かに基づいて前記揚送装置(12)が稼動しているか否かを判定する
ことを特徴とする遊技球循環システムである。
上記発明によれば、開閉装置(33)を強制開放して貯留タンク(30)から排出させた遊技球を搬送装置(60)で揚送装置(12)の球導入口(18)に向けて搬送するようにし、このとき、検知手段(63g)が揚送装置(12)の球導入口(18)からの遊技球溢れを検知するか否かに基づいて揚送装置(12)の稼動状況を判定している。すなわち、揚送装置(12)が稼動していれば、搬送装置(60)によって球導入口(18)まで搬送されてきた遊技球が次々と揚送されるので遊技球溢れは発生しない。一方、揚送装置(12)が稼動していなければ、搬送されてきた遊技球が球導入口(18)から溢れ出て検知される。この方法では、揚送装置(12)の電源未投入や球導入口(18)に設けたシャッタの開放忘れなども含めて揚送の可否が検出される。
請求項3に係わる発明は、前記判定手段(81)が、前記揚送装置(12)は稼動していないと判定したとき、前記搬送装置(60)を停止させ、かつ前記開閉装置(33)を閉鎖させる
ことを特徴とする請求項2に記載の遊技球循環システムである。
上記発明によれば、揚送装置(12)が稼動していないと分かったとき、揚送装置(12)に向けて遊技球を搬送する搬送装置(60)を停止させると共に、開閉装置(33)を閉鎖して搬送装置(60)への遊技球の排出を禁止する。搬送装置(60)を停止させることで球導入口(18)でのこれ以上の遊技球溢れが防止される。また、貯留タンク(30)の排出口(32)を閉鎖することで、停止状態の搬送装置(60)における遊技球溢れが防止される。
請求項4に係わる発明は、前記揚送装置(12)が稼動していないと判定した後に前記検知手段(63g)が溢れを検知しなくなってから所定時間が経過したとき、前記搬送装置(60)の動作を再開し、かつ前記開閉装置(33)を開放可能にする
ことを特徴とする請求項3に記載の遊技球循環システムである。
上記発明によれば、揚送装置(12)が稼動し始めて、検知手段(63g)が遊技球溢れを検知しなくなってから所定時間の経過後に搬送装置(60)の動作が再開されると共に貯留タンク(30)の排出口(32)の強制閉鎖が解除されて開放可能な状態になる。球導入口(18)に停留していた遊技球は所定時間が経過する間に一掃され、その後は通常の制御が行なわれる。
請求項5に係わる発明は、前記強制開放を、前記開放装置の開閉状態を初期化する初期動作の一部として実行する
ことを特徴とする請求項2、3または4に記載の遊技球循環システムである。
上記発明によれば、揚送装置(12)の稼動状況を検査するための強制開放が開放装置の開閉状態を初期化する動作の一部として行なわれる。初期動作では、開閉装置(33)を一度開いてから閉鎖させるので、その開いたときに遊技球が排出され、強制開放としての作用を果たす。貯留タンク(30)の開閉装置(33)の初期動作は、通常、遊技機島の主電源投入時に行なわれる。
請求項6に係わる発明は、遊技機島の主電源投入時に前記判定手段(81)による判定動作を実行する
ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5に記載の遊技球循環システムである。
上記発明によれば、遊技機島の主電源投入時に揚送装置(12)が稼動しているか否かが判定される。遊技機島の主電源投入時に揚送装置(12)の稼動状況を検査することで、揚送装置(12)の不稼動による遊技球溢れが未然に防止される。また、揚送装置(12)は遊技機島内での循環の要なのでその稼動状態を最初に検査することで、他の箇所の検査をその後円滑に進めることが可能になる。
請求項7に係わる発明は、複数の遊技機が収容された遊技機島の中の循環経路(60、12、13、16)を通じて、各遊技機の排出する遊技球を回収し再び各遊技機に供給して循環させる遊技球循環システムであって、
循環させる遊技球を貯留するための貯留タンク(30)と、
前記貯留タンク(30)の排出口(32)を開閉する開閉装置(33)と、
前記循環経路(60、12、13、16)における回収路を成すと共に、前記貯留タンク(30)から排出された遊技球を回収し、当該遊技機島の上部に遊技球を揚送する揚送装置(12)の球導入口(18)へ搬送する搬送装置(60)と、
前記揚送装置(12)が稼動しているか否かを判定する判定手段(18i、81)と
を備え
遊技機島の主電源投入と同時に前記判定手段(18i、81)による判定動作を実行し、前記揚送装置(12)が稼動していないと認識したとき、前記搬送装置(60)を停止させると共に前記開閉装置(33)を閉鎖する
ことを特徴とする遊技球循環システムである。
上記発明によれば、遊技機島の主電源投入と同時に揚送装置(12)が稼動しているか否かを判定手段(18i、81)によって判定し、揚送装置(12)が稼動していないと認識したとき、搬送装置(60)を停止させると共に貯留タンク(30)の開閉装置(33)を閉鎖する。主電源投入と同時に揚送装置(12)の稼動を判定するので、揚送装置(12)の不稼動による遊技球溢れが未然に防止される。また、揚送装置(12)は遊技機島内での循環の要なのでその稼動状態を最初に検査することで、他の箇所の検査をその後円滑に進めることが可能になる。
また、揚送装置(12)が稼動していないと分かったとき、揚送装置(12)に向けて遊技球を搬送する搬送装置(60)を停止させるので球導入口(18)でのこれ以上の遊技球溢れが防止される。さらに、開閉装置(33)を閉鎖して搬送装置(60)への遊技球の排出を禁止するので、停止状態の搬送装置(60)における遊技球溢れが防止される。
請求項8に係わる発明は、前記揚送装置(12)が稼動していないことを表示する表示手段(85)を有する
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の遊技球循環システムである。
上記発明によれば、揚送装置(12)の不稼動が表示手段(85)を通じて報知される。
請求項9に係わる発明は、請求項1、2、3、4、5、6、7または8に記載の遊技球循環システムを備えた遊技機島である。
本発明に係わる遊技球循環システムおよびこれを備えた遊技機島によれば、遊技球を揚送する揚送装置の球導入口の閉鎖状態およびまたは揚送装置の停止状態を検知手段で直接検知するので、揚送装置が稼動しているか否かを、営業開始前の準備などにおいて迅速に判定することができる。
また、開閉装置を強制開放して貯留タンクから排出させた遊技球を搬送装置を駆動して揚送装置の球導入口に向けて搬送し、球導入口において遊技球溢れが発生するか否かに基づいて揚送装置の稼動状況を判定するものでは、揚送装置の球導入口の閉鎖状態や揚送装置の停止を検知するためのセンサを別途設けることなく揚送装置の稼動を判定できるので、循環経路全体としてのセンサ数を減らすことができる。
揚送装置が稼動していないと分かったとき、搬送装置を停止させると共に、開閉装置を閉鎖して搬送装置への遊技球の排出を禁止するものでは、球導入口でのこれ以上の遊技球溢れや、停止させた搬送装置における遊技球溢れを防止することができる。
揚送装置が稼動し始めて検知手段が遊技球溢れを検知しなくなってから所定時間の経過後に搬送装置の動作の再開や開閉装置の閉鎖を解除して開放可能な状態にするものでは、球導入口に停留していた遊技球が所定時間の経過する間に一掃されるので、搬送装置などの動作再開直後に大量の遊技球を球導入口へ搬送しても、遊技球溢れが生じることがなく、円滑な運転再開が確保される。
遊技機島の主電源投入時に揚送装置の稼動状況を判定するものでは、搬送装置など他の装置を本格稼動させる前に揚送装置の稼動状況を検査するので、揚送装置の不稼動による遊技球溢れを未然に防止することができる。また、揚送装置は遊技機島内における循環の要なので、その稼動状態を最初に検査することで他の箇所の検査をその後円滑に進めることができる。
揚送装置の稼動検査のための強制開放を開放装置の初期動作の一部として実行するものでは、揚送装置の稼動検査が効率化される。
また、揚送装置の不稼動を表示手段に表示するので、早期の復旧措置を促すことができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施の形態に係わる遊技球貯留装置を備えた遊技機島10の内部構造を示し、図2は、遊技機島10の内部構造の縦断面を示している。図1に示すように、遊技機島10は、多数の遊技機2とそれらの付帯設備を収容するものであり、遊技機2などを取り付ける島枠や島柱11が遊技ホールのフロア上に構築されている。ここでは、遊技機2は、遊技球(パチンコ球)を打ち出して入賞を楽しむパチンコ機である。
遊技機島10の中央には、遊技球を島の下部から上部へ研磨しながら揚送する揚送装置12が立設されており、揚送装置12の左右両側に、多数の遊技機2が背中合わせにした状態で遊技機島10の表裏両面に設置されている(図2参照)。なお、図1に示すように、各遊技機2の横には、遊技球を貸し出すための球貸機3が設置されている。
遊技機島10の中央上部には、揚送装置12が揚送した遊技球を受け入れて貯留するための上部貯留タンク13が設置してある。上部貯留タンク13は、満杯を検知する上部タンク満杯検知センサ14と、空を検知する上部タンク空検知センサ15とを備えている。
上部貯留タンク13の左右両側にはそれぞれ、上部貯留タンク13から遊技機2や球貸機3へ遊技球を補給するための補給分配路16が、島の上部に掛け渡すようにして設置されている。補給分配路16は、左右に長い大型の遊技機島においても、長い連続する下り傾斜で遊技球の流れが高速になり過ぎないようにするために、島の中央付近の遊技機2などに遊技球を補給する中央補給樋16aと、それより島端寄りの遊技機2などに遊技球を補給する遠方補給樋16bとに分けて構成されている。
遠方補給樋16bは、上部貯留タンク13から島端までの約半分を少し越えた辺りまでやや下り傾斜して延びる上補給樋16cと、上補給樋16cの端部に取り付けられた中継分配部16dと、この中継分配部16dから分岐して島端まで下り傾斜して延びる第1下補給樋16eと、中継分配部16dから島の中央方向へ中央補給樋16aに至るまで下り傾斜して延びる第2下補給樋16fとから構成される。遊技球は、中央補給樋16a、第1下補給樋16e、第2下補給樋16fの適所に配置した整列採取部17で採取され、遊技機2や球貸機3に補給される。
遊技機島10に並設された遊技機2や球貸機3の下方には、遊技球を貯留するための下部貯留タンク30が複数設置されている。ここでは、揚送装置12の右側に、右第1下部貯留タンクR1とさらにその右隣に右第2下部貯留タンクR2とを配置し、揚送装置12の左側に、左第1下部貯留タンクL1とさらにその左隣に左第2下部貯留タンクL2とを配置している。
各下部貯留タンク30(L1、L2、R1、R2)は、底部31が左右両端から中央に向けて下り傾斜しており、最下部に、遊技球の排出口32を有し、さらにこの排出口32を開閉するための開閉装置33を備えている。なお、下部貯留タンク30は、島柱11の下部に取り付けられる腰板が容器の側壁を兼ねるように構成されており、遊技機島10の狭い下部空間において、より大きな容積を稼げるようになっている。
複数連設した下部貯留タンク30の下方には、これらに沿うようにして、揚送装置12の下部にある球導入口18へ向けて遊技球を搬送する搬送装置としての回収コンベア60が配置されている。回収コンベア60は、遊技機島10の右半分を担当する右回収コンベア60Rと、遊技機島10の左半分を担当する左回収コンベア60Lとの2つがありそれぞれ、各遊技機2からアウト球として排出された遊技球の回収と、下部貯留タンク30の排出口32から開閉装置33を通じて排出された遊技球の回収とを行なう。なお、図2に示すように、遊技機2からアウト球として排出された遊技球は、流路管19を通じて回収コンベア60の搬送路上に案内される。
上部貯留タンク13には、揚送装置12が揚送した遊技球のうち上部貯留タンク13内へ排出しきれなかった遊技球を逃がすためのオーバーフロー管26が付設されている。オーバーフロー管26を流下してきた遊技球は、右第1下部貯留タンクR1または左第1下部貯留タンクL1に排出されて貯留される。また、補給分配路16で余剰となった遊技球は、中継分配部16dに接続されたオーバーフロー管27を通じて、その下方に配置された右第2下部貯留タンクR2または左第2下部貯留タンクL2に案内されて貯留されるようになっている。
このほか、遊技機島10の表裏両面に並設された遊技機2の背面間には、球貸機3に取り込まれた紙幣を島端まで搬送する紙幣搬送装置21と、同じく球貸機3に取り込まれた硬貨を島端まで搬送する硬貨搬送装置22とが、それぞれ上下に離れて遊技機島10の長手方向に延びるように配設されている。遊技機島10の一端には、紙幣搬送装置21により搬送された紙幣を分別して収納する紙幣金庫23と、硬貨搬送装置22により搬送された硬貨を分別して収納する硬貨金庫24とが設置されている。
また、遊技機島10の他端には、遊技者が獲得した遊技球を計数しながら回収する景品球計数機25が設置されている。さらに、景品球計数機25のある島端上部には、島内での遊技球の循環や貯留に係わる各種の制御を行なう制御部80が設置されている。制御部80は、遊技ホール全体を統括管理する後述のホール管理コンピュータ5(図11)に接続され管理される。制御部80の構成および動作の詳細は後述する。なお、遊技機島10における遊技球循環システムは、下部貯留タンク30と、開閉装置33と、回収コンベア60と、揚送装置12と、上部貯留タンク13と、補給分配路16と、制御部80とを主要部として構成される。
次に、開閉装置33の構造について説明する。
図3は、開閉装置33の装着状態を、開閉状態を変えて各種示した正面図であり、図4は、開閉装置33の装着状態を上方(下部貯留タンク30の内側)から見た様子を示している。また図5は、図3のA−A矢視断面を示している。
図3に示すように、下部貯留タンク30の底部31の最下部付近には、下部貯留タンク30内の遊技球が底部31の最下部に設けた排出口32へその右側と左側とに分かれて流入するように規制するための一対の遊技球用通路34が配置されている。遊技球用通路34は、左右から中央の排出口32へ向かう路面31aと、排出口32とその左右両側の路面31aとを上方から覆う屋根部41と、屋根部41を前後から挟む壁部材(図示省略)とから構成されている。
屋根部41は、下部貯留タンク30内の遊技球を左右に振り分けるように、中央から左右両端に向かって下方に傾斜した屋根形に形成され、さらにその両端で垂直下方に折り曲げられたフランジ部41aを備えている。フランジ部41aの下端と路面31aとの隙間は遊技球の直径よりやや大きくしてあり、この隙間から遊技球が1層になって遊技球用通路34の中へ流入するように設定されている。
開閉装置33は、遊技球用通路34の中央にある排出口32に嵌め込むように取り付けられている。開閉装置33は、本体ケース51と、この本体ケース51の内部で揺動可能に軸支されたタンク開閉部材52とを有する。なお、図4は、屋根部41を取り除いた状態で開閉装置33を上方から見た状態である。
本体ケース51は、排出口32にちょうど嵌まる箱状を成し、その上面が排出口32の周縁と同一の高さとなるように設置され、かつ左右両縁部51aを残して上面の中央が大きく矩形に開口されている(図3参照)。また、図5に示すように、本体ケース51の底面中央は、その下方に配置された回収コンベア60の真上となる部分で開口した連通部51bを有している。タンク開閉部材52は、前後左右の壁部と底部とを備え、かつ上面の開放された容器形状を成し、本体ケース51の上面に設けた矩形の開口の中にちょうど収まる外形を有している。前後の側壁と底部52bとの境界部分には、遊技球の流出口52aが形成されている。
タンク開閉部材52は、上部近傍中央で前後方向に延びた枢軸52cに一体に固定され、この枢軸52cが本体ケース51上部の軸受穴に回動可能に支持されている。枢軸52cはL字状を成して下方に延び、その下端でさらにL字に曲げてある。下端のL字部分は、駆動モータ53によって正逆回転するスクリュー部材54に螺合されたナット部材55に設けた長穴状の軸穴に挿入されている。駆動モータ53を正逆回転させるとナット部材55が左右に移動し、この移動に伴ってタンク開閉部材52が枢軸52cを中心に左または右に傾斜するようになっている(図3参照)。
タンク開閉部材52は、図3(a)に示すように、左右のいずれにも傾かない水平状態のとき、右側壁52dおよび左側壁52eの上端がそれぞれ本体ケース51の上面の縁部51aよりも、ほぼ遊技球の直径分だけ上方へ突出するようになっている。水平状態では、本体ケース51の上面の縁部51aより突出した右側壁52dおよび左側壁52eに堰きとめられて遊技球がタンク開閉部材52の中へ流入できない閉鎖状態が形成される。
図3(b)に示すように、タンク開閉部材52を左下がりに傾斜させると、左側壁52eの上端が本体ケース51の上面の縁部51aより下方となり、排出口32の左側からタンク開閉部材52の中に遊技球が流入する左開放状態になる。このとき、右側壁52dの上端は本体ケース51の上面の縁部51aより突出して遊技球の右からの流入を阻止する。逆に、図3(c)に示すように、タンク開閉部材52を右下がりに傾斜させると、右側壁52dの上端が本体ケース51の上面の縁部51aより下方となり、排出口32の右側からタンク開閉部材52の中に遊技球が流入する右開放状態になる。このとき、左側壁52eの上端は本体ケース51の上面の縁部51aより突出し、遊技球の左からの流入を阻止する。
ナット部材55の近傍に配置された検知部56は、ナット部材55の位置を検出することで、間接的にタンク開閉部材52の傾斜状態を検知する機能を果たし、開閉装置33の動作異常を検知する異常検知手段の一部としての役割も果たす。中央の検知部56aは、タンク開閉部材52が水平状態にあることを検知し、右側の検知部56bは、タンク開閉部材52が左下がりに傾斜した左開放状態であることを検知し、左側の検知部56cは、タンク開閉部材52が右下がりに傾斜した右開放状態であることを検知する。
このように開閉装置33は駆動モータ53を正逆に回転駆動して、タンク開閉部材52の姿勢を水平状態や左右のいずれかに傾斜した状態に変化させることで、遊技球が排出されない閉鎖状態と、下部貯留タンク30内で開閉装置33より右側にある遊技球が主に排出される右開放状態と、左側にある遊技球が主に排出される左開放状態とに変化する。開閉装置33は電源投入時に、タンク開閉部材52の姿勢を左右に傾斜するように変化させて現在位置を確認した後、正規の位置(閉鎖状態)に設定する初期動作を行なうようになっている。
なお、図5に示すように、タンク開閉部材52に流入した遊技球は、タンク開閉部材52の底部52bで一旦受け止められた後にその流出口52aを通じて本体ケース51へ落下し、本体ケース51でもう一度受け止められた後に本体ケース51の連通部51bを通じて回収コンベア60上に排出される。これにより、遊技球が下部貯留タンク30の排出口32から回収コンベア60上に排出される際の衝撃が緩和され、排出に伴う騒音も低減される。
次に、回収コンベア60について説明する。
図6は回収コンベア60の正面を、図7は回収コンベア60の平面をそれぞれ示している。回収コンベア60は、フレーム61と、このフレーム61の一端に接続された駆動部62と、フレーム61の他端に接続された従動部63とを備えている。さらに、駆動部62が有する駆動プーリ62aと従動部63が有する従動プーリ63aとの間にフレーム61を上下から挟むように無端ベルト64が掛け渡されている。
駆動部62は、島柱11に配設されるベース部62bと、これに取り付けられた駆動プーリ62aと、モータ62cと、モータ電源62dと、無端ベルト64の弛みを取る駆動側テンションローラ62eと、駆動側テンションローラ62eを牽引する駆動側テンションバネ62fと、リミットスイッチ62gとを有している。モータ62cの出力プーリ62hから駆動プーリ62aへは伝達ベルト62iを介して動力が伝達される。無端ベルト64が実際に周回しているか否かは無端ベルト64の移動に伴って回転する回転スリット62jと、その回転を検知するスリットセンサ62kとにより監視される。
従動部63は、島柱11に配設されるベース部63bと、従動プーリ63aと、従動側テンションローラ63cと、一端が従動プーリ63aの軸両端に取り付けられ他端がベース部63bの所定箇所に取り付けられた一対の従動側テンションバネ63dとを備えている。従動側テンションバネ63dは、無端ベルト64の弛みを無くすように従動プーリ63aを反駆動部62側へ牽引している。
無端ベルト64は、フレーム61に対して従動側テンションローラ63c側の面が張り側となって従動部63から駆動部62へ移動し、反対側が弛み側となって駆動部62から従動部63へ移動するように周回し、張り側に載置されて搬送されてきた遊技球を揚送装置12の球導入口18へ受け渡すように構成されている。リミットスイッチ62gは、球導入口18への搬送量が過剰になって球導入口18から遊技球が溢れそうになったことを検知する検知手段として機能する。リミットスイッチ62gは、通常状態では接点がオンになっており、溢れそうになった遊技球に押されると接点がオフになってモータ62cを停止させる役割を果たす。
図8は、図7のB−B矢視断面を表わしている。フレーム61は、回収コンベア60のほぼ全長に亘る長さで断面略H型を成しており、Hの横棒部分を成す水平フレーム部61bは無端ベルト64より幅広になっている。この水平フレーム部61bは、無端ベルト64の張り側を裏面からほぼ全幅に亘って支持する支持部61cと、その両サイドに広がり、無端ベルト64の張り側の表面に向かって僅かに下り傾斜した玉受け部61dとで構成される。搬送量が増えると遊技球は無端ベルト64上から溢れ、玉受け部61dまで広がった状態で搬送される。
図7に示すように、駆動部62は、フレーム61との接続箇所近傍において支持部61cと同様に無端ベルト64を裏面から支持する支持板62lを備えており、この支持板62lには、無端ベルト64のほぼ全幅に亘る遊技球排出口62mが設けてある。遊技球排出口62mは、無端ベルト64とフレーム61との隙間に入り込んだ遊技球を排出するための開口である。
図8に示すように、フレーム61には、紐状体65をフレーム61の長手方向に沿って収納可能な収納ガイド66が設けてある。収納ガイド66は、フレーム61の表面側と裏面側とに設けてあり、それぞれにフレーム61のほぼ全長に亘る長さの紐状体65が収納される。各収納ガイド66は、全長に亘るスリット状の開放部66aを備えかつ長手方向の両端部が紐状体65を出し入れ可能に開放されている。紐状体65は、PP(ポリプロピレン)バンドやワイヤなどで、ある程度の腰があるように構成される。
紐状体65は、無端ベルト64を掛け替える際に使用する。詳細には、従動部63側で新たな無端ベルト64の端部とフレーム61の表側の紐状体65とを接続した後、駆動部62側でその紐状体65の反対側の端部を、無端ベルト64が通るべきルートで駆動プーリ62aや駆動側テンションローラ62eの間を通してから引っ張る。これにより、新たな無端ベルト64が紐状体65の後を辿って駆動プーリ62aや駆動側テンションローラ62eに掛け渡される。
その後、この無端ベルト64の端部を、フレーム61の裏面側にあるもう1本の紐状体65に駆動部62側で接続し直し、この紐状体65の他端を従動部63側から引っ張り、無端ベルト64をほぼ1周させる。回収コンベア60は、下部貯留タンク30の下方の狭い空間に配置されているが、紐状体65を利用することで、無端ベルト64の交換作業を円滑に進めることができる。また、無端ベルト64自体に腰が無くても、紐状体65に先導させることで駆動プーリ62aや駆動側テンションローラ62eの間に無端ベルト64を簡単に通すことが可能になる。
次に、揚送装置12の球導入口18の構成を説明する。図9は球導入口18の正面を示し、図10は球導入口18の側面を示している。球導入口18は、左右の回収コンベア60R、60Lから遊技球を受け入れて中央下部の開口から下方へ排出する合流樋18aと、この合流樋18aの中央下部の開口に設けられた目の粗いフィルタ状の大異物除去部18bと、大異物除去部18bを通過した遊技球を受け入れて揚送装置12へ案内する下方傾斜した流路を成すと共に小さい異物を除去するための複数のスリットが路面に設けられた小異物除去部18hと、この小異物除去部18hの先端に出没するシャッタ部18cとを備えた揚送機シャッタ装置18dと、この揚送機シャッタ装置18dの開閉操作部18eとから構成されている。小異物除去部18hの路面に設けたスリットの幅は遊技球の直径より細くなっており、遊技球より小さい異物がスリットから落下するようになっている。
シャッタ部18cは、基端部18gを中心に上下に揺動して流路上の遊技球を遮断または通過させる状態に変位する。すなわち、シャッタ部18cの先端が遊技球の流路を成す小異物除去部18hの下端より下方になるように変位すると流路の出口が開放されて遊技球が揚送装置12へ流入可能な開状態になる。一方、シャッタ部18cの先端が小異物除去部18hの下端より上方になるように変位すると流路の出口が閉鎖されて遊技球が揚送装置12へ流入不能な閉状態になる。開閉操作部18eを手動操作することでシャッタ部18cは開閉される。揚送機シャッタ装置18dの内部には、シャッタ部18cの開閉状態を検知する揚送シャッタ開閉センサ18iが設けてある。なお、揚送シャッタ開閉センサ18iは、図中の破線で示すように開閉操作部18eに設けてもよい。
図11は、制御部80と周辺装置との接続状態を示している。制御部80は、図示省略のCPU(中央演算処理装置)とROM(リード・オンリ・メモリ)とRAM(ランダム・アクセス・メモリ)とを主要部とする回路で構成されている。制御部80には、表示装置85と、設定操作部86と、揚送シャッタ開閉センサ18iと、右回収コンベア60Rのモータ62c(R)と、左回収コンベア60Lのモータ62c(L)とが接続されている。また、右回収コンベア60Rのスリットセンサ62k(R)からの搬送検知信号91Rと、右回収コンベア60Rのリミットスイッチ62g(R)からのリミット信号92Rと、左回収コンベア60Lのスリットセンサ62k(L)からの搬送検知信号91Lと、左回収コンベア60Lのリミットスイッチ62g(L)からのリミット信号92Lとが入力されている。
さらに制御部80には、各下部貯留タンク30(L1、L2、R1、R2)に取り付けられている開閉装置33a〜33dが、それぞれに対応する開閉装置補助制御手段87a〜87dを介して接続されている。制御部80は、開閉装置補助制御手段87を介して開閉装置33に対して開放指示や閉鎖指示、初期動作指示などの各種制御信号93を出力する。
このほか、制御部80には、上部貯留タンク13や各下部貯留タンク30からそれぞれの貯留量を示す貯留量検知信号94や、遊技機島10の主電源のオンオフ状況を示す遊技機島主電源オン信号95が入力されている。また、遊技店に配置された各種遊技機器を統括管理するホール管理コンピュータ5がLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)を通じて接続されている。
制御部80は、各回収コンベアのモータ62c(R)、62c(L)や開閉装置33a〜33dなどの動作を制御して遊技機島10内での遊技球の循環や貯留を管理する機能などを果たす。また、遊技機島10の主電源投入時に揚送装置12の稼動判定などを行なうために稼動判定部81と、強制停止制御部82と、再開遅延時間管理部83とを備えている。
稼動判定部81は、主電源がオンしたことを遊技機島主電源オン信号95によって検知したとき、揚送装置12が稼動しているか否かを判定するための一連の処理を実行する。強制停止制御部82は、揚送装置12の不稼動が稼動判定部81によって検出された場合に、回収コンベア60を強制停止させると共に下部貯留タンク30の開閉装置33を強制的に閉鎖状態に制御するなどの機能を果たす。再開遅延時間管理部83は、主電源オン時に不稼動であった揚送装置12が稼動し始めたとき、その時点から開閉装置33の強制閉鎖を解除するまでの待ち時間を管理する機能を果たす。
表示装置85は、揚送装置12の不稼動など各種機器の状況が表示される。設定操作部86は、再開遅延時間管理部83の計時時間などを設定変更する操作を受け付ける。
次に、遊技機島10における遊技球の循環および貯留動作について説明する。
各遊技機2からアウト球として排出された遊技球は、図2に示すように、流路管19を通じて回収コンベア60上に排出される。遊技球は回収コンベア60によって搬送されて揚送装置12の球導入口18へ流入し、揚送装置12に揚送されて上部貯留タンク13に排出されて貯留される。上部貯留タンク13に貯留されている遊技球は補給分配路16を通じて各遊技機2や球貸機3に供給される。
補給分配路16に供給される遊技球の一部は余剰分としてオーバーフロー管27を通じて左第2下部貯留タンクL2または右第2下部貯留タンクR2に回収され貯留される。また、上部貯留タンク13が満杯になり、揚送装置12によって揚送されてきた遊技球が上部貯留タンク13に入りきらないときは、その溢れた分がオーバーフロー管26を通じて左第1下部貯留タンクL1または右第1下部貯留タンクR1に回収され貯留される。
上部貯留タンク13の貯留量が少なくなったとき、具体的には上部タンク空検知センサ15が空を検知したとき、開閉装置33が開放され、下部貯留タンク30に貯留されていた遊技球が回収コンベア60上に排出される。排出された遊技球は揚送装置12の球導入口18に搬送されて、アウト球の場合と同様に島内を循環するようになる。上部貯留タンク13の貯留量が一定以上になると、具体的には上部タンク満杯検知センサ14が満杯を検知すると、開閉装置33を閉鎖する。
遊技機島10内に存する遊技球の総量は、遊技機2から賞球として払い出されるなどにより減少する一方、景品球計数機25に遊技客が遊技球を投入することなどで増加するので、刻々と変化する。そのため、制御部80は、島内で遊技球が不足したり、貯留量オーバーとなったりしないように、島内の全下部貯留タンク30の貯留量合計が適正量になるように調整するための制御を行なっている。
島全体の貯留量が過剰の場合は、図示省略の島間搬送路を通じて、他の遊技機島へ遊技球を送出する制御が行なわれる。一方、貯留量が不足する場合は、他の遊技機島から遊技球が転送されて補給される。島間の転送は、隣接する島の上部貯留タンク13同士を結ぶ経路を通じて行なわれる。したがって、送出元の島では、隣接する島に遊技球を送出すると上部貯留タンク13の貯留量が低下し、やがて空になると下部貯留タンク30の開閉装置33を開放し、その下部貯留タンク30の貯留量が減少して、島全体としての貯留量が減少するようになっている。このような島間での遊技球の転送制御は、ホール管理コンピュータ5で統括管理され、その指示に基づいて各制御部80が実行するようになっている。
次に、営業開始前に遊技機島10の主電源がオンになったときの制御部80の動作を説明する。
図12に示すように、制御部80の稼動判定部81は、遊技機島主電源オン信号95に基づいて遊技機島10の主電源がオンになったことを認識すると(ステップS101)、回収コンベア60を駆動すると共に、開閉装置33に対して初期動作を指示する(ステップS102)。ここでは、右回収コンベア60Rと左回収コンベア60Lの双方を稼動させると共に、すべての開閉装置33に対して初期動作の指示を出力している。
初期動作の指示を受けた開閉装置33は、タンク開閉部材52の姿勢を左右に傾斜するように変化させてタンク開閉部材52の現在位置を確認した後、閉鎖状態の位置にタンク開閉部材52を設定するように動作する。この動作の過程でタンク開閉部材52は左開放状態や右開放状態になり、そのとき各下部貯留タンク30から排出された遊技球が、回収コンベア60によって球導入口18に向けて搬送される。このとき、揚送装置12が稼動していなかったり、球導入口18のシャッタ部18cが閉じていたりすると、回収コンベア60によって搬送されてきた遊技球が球導入口18から溢れ出ようとして回収コンベア60のリミットスイッチ62gがオフになる。
稼動判定部81は、リミットスイッチ62gがオフになるか否かを監視し、初期動作指示を出してから所定時間内にリミットスイッチ62gがオフになったときは(ステップS103;Y)、揚送装置12が遊技球を揚送しない状態(不稼動状態)にあると判定する。遊技球を揚送しない状態には、電源オフや故障などにより揚送装置12が稼動していない場合のほか、球導入口18のシャッタ部18cが閉状態のままになっている場合がある。
制御部80は、揚送装置12が遊技球を揚送しない状態にあると判定したときは揚送装置12のエラーを表示装置85に表示する(ステップS104)。さらに、強制停止制御部82は回収コンベア60を停止させると共に下部貯留タンク30の開閉装置33を強制閉鎖状態に制御する(ステップS105)。これにより、揚送装置12に向けて遊技球がこれ以上供給されなくなり、球導入口18での遊技球溢れの悪化が防止される。また、開閉装置33を閉鎖することで、停止状態の回収コンベア60上に下部貯留タンク30から遊技球が排出されないので、回収コンベア60から遊技球が溢れることも防止される。
制御部80は、オフになっていたリミットスイッチ62gがオンになるか否かを監視し(ステップS106;N)、リミットスイッチ62gがオンになると(ステップS106;Y)揚送装置12が遊技球を揚送する状態になったと判定する。再開遅延時間管理部83は、揚送装置12が遊技球の揚送を開始したと判定した時点から所定時間の経過を計時する(ステップS107;N)。この間に、球導入口18で溢れていた遊技球が揚送装置12に揚送されて一掃される。
制御部80は、先の所定時間が経過したとき(ステップS107;Y)、揚送装置12に係わるエラー表示を表示装置85から消し(ステップS108)、回収コンベア60の駆動を再開させると共に下部貯留タンク30の開閉装置33を開放可能に設定して(ステップS109)処理を終了する(エンド)。開放可能に設定するとは、強制閉鎖を解除して正常時の動作に戻すことを意味する。
初期動作指示を出してから所定時間内にリミットスイッチ62gがオンになったときは(ステップS103;N)、揚送装置12が遊技球を正常に揚送している状態にあると判定し、回収コンベア60の駆動を継続させると共に下部貯留タンク30の開閉装置33を開放可能に設定して(ステップS109)処理を終了する(エンド)。
このように、開閉装置33の初期動作において下部貯留タンク30から排出された遊技球を回収コンベア60によって揚送装置12の球導入口18に搬送し、そのとき球導入口18で遊技球溢れが生じるか否かを監視して揚送装置12の稼動状況を判定するので、電源未投入なども含めて営業開始前に揚送装置12の稼動状況を的確かつ迅速に検査することができる。
図13は、営業開始の準備において遊技機島10の主電源がオンになったときに揚送装置12の稼動状況を他の方法で判定する場合における制御部80の動作を示している。
制御部80は、遊技機島10の主電源がオンになると(ステップS201)、揚送装置12が稼動しているか否かと球導入口18のシャッタ部18cが開状態か否かとを判定する(ステップS202)。この判定は、揚送シャッタ開閉センサ18iや、揚送装置12が有する揚送モータ12aの回転を検知するスリットセンサ12b(図10参照)の出力信号などに基づいて行なう。
制御部80は、揚送装置12が稼動中かつシャッタ部18cが開状態にあるときは(ステップS203;Y)、揚送装置12が遊技球を正常に揚送する状態にあると判定し、回収コンベア60を駆動させると共に下部貯留タンク30の開閉装置33を開放可能に設定して(ステップS209)処理を終了する(エンド)。
揚送装置12が稼動中でない場合およびまたはシャッタ部18cが閉状態にあるときは(ステップS203;N)、揚送装置12が遊技球を揚送しない状態にあると判定し、表示装置85にその旨のエラー表示を行なう(ステップS204)。さらに、回収コンベア60を停止させると共に下部貯留タンク30の開閉装置33を強制閉鎖状態に制御する(ステップS205)。これにより、揚送装置12に向けて遊技球が供給されなくなり、球導入口18での遊技球溢れが防止される。また、開閉装置33を閉鎖することで、停止状態の回収コンベア60上に下部貯留タンク30から遊技球が排出されないので、回収コンベア60から遊技球が溢れることも防止される。
制御部80は、揚送装置12が稼動中かつシャッタ部18cが開いた状態となるか否かを監視し(ステップS206;N)、この状態になると(ステップS206;Y)揚送装置12が遊技球を揚送する状態になったと判定する。その後、再開遅延時間管理部83は所定時間の経過を計時する(ステップS207;N)。この間に、揚送装置12の動作が安定する。
制御部80は、先の所定時間が経過したとき(ステップS207;Y)、揚送装置12に係わるエラー表示を表示装置85から消し(ステップS208)、回収コンベア60を駆動すると共に下部貯留タンク30の開閉装置33を開放可能に設定して(ステップS209)処理を終了する(エンド)。
このように、営業開始前の準備で揚送装置12が遊技球を揚送しない状況にあることを検知したとき回収コンベア60を停止させかつ開閉装置33を閉鎖するので、稼動しない揚送装置12に対して大量の遊技球が搬送されて球導入口18から溢れ出してしまう事態の発生を防止することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
たとえば、実施の形態では、主電源オン時にすべての回収コンベア60を稼動させると共にすべての開閉装置33に初期動作指示を出力したが、いずれか一方の回収コンベアだけを稼動させてもよいし、稼動させた回収コンベア側の開閉装置33だけに初期動作の指示を出力してもよい。
また、実施の形態では、開閉装置33の初期動作を利用して遊技球を排出させたが、初期動作とは別に開閉装置33を揚送装置12の稼動判定用に強制開放してもよい。なお、開閉装置33や回収コンベア60の構造は実施の形態で例示したものに限定されない。
本発明の実施の形態に係わる遊技球循環システムを備えた遊技機島の内部構造を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係わる遊技球循環システムを備えた遊技機島の内部構造を示す縦断面図である。 遊技機島の下部貯留タンクに取り付けた開閉装置を、その開閉状態を変えて各種示す正面図である。 開閉装置の装着状態を示す平面図である。 図3のA−A矢視断面図である。 回収コンベアを示す正面図である。 回収コンベアを示す平面図である。 図7のB−B矢視断面図である。 球導入口を示す正面図である。 球導入口を示す側面図である。 制御部とその周辺装置との接続状態を示すブロック図である。 遊技機島の主電源オン時に制御部が行なう揚送装置の稼動チェック処理を示す流れ図である。 遊技機島の主電源オン時に制御部が行なう揚送装置の稼動チェック処理の別の態様を示す流れ図である。
符号の説明
L1…左第1下部貯留タンク
L2…左第2下部貯留タンク
R1…右第1下部貯留タンク
R2…右第2下部貯留タンク
2…遊技機
3…球貸機
5…ホール管理コンピュータ
10…遊技機島
11…島枠および島柱
12…揚送装置
12a…揚送モータ
12b…スリットセンサ
13…上部貯留タンク
14…上部タンク満杯検知センサ
15…上部タンク空検知センサ
16…補給分配路
16a…中央補給樋
16b…遠方補給樋
16c…上補給樋
16d…中継分配部
16e…第1下補給樋
16f…第2下補給樋
17…整列採取部
18…球導入口
18a…合流樋
18b…大異物除去部
18c…シャッタ部
18d…揚送機シャッタ装置
18e…開閉操作部
18g…基端部
18h…小異物除去部
18i…揚送シャッタ開閉センサ
19…流路管
21…紙幣搬送装置
22…硬貨搬送装置
23…紙幣金庫
24…硬貨金庫
25…景品球計数機
26、27…オーバーフロー管
30…下部貯留タンク
31…下部貯留タンクの底部
31a…遊技球用通路の路面
32…下部貯留タンクの排出口
33…開閉装置
34…遊技球用通路
35…貯留量検出センサ
41…屋根部
41a…フランジ部
51…本体ケース
51a…本体ケースの上面の縁部
51b…本体ケースの連通部
52…タンク開閉部材
52a…タンク開閉部材の流出口
52b…タンク開閉部材の底部
52c…タンク開閉部材の枢軸
52d…タンク開閉部材の右側壁
52e…タンク開閉部材の左側壁
53…駆動モータ
54…スクリュー部材
55…ナット部材
56…検知部
60…回収コンベア
60L…左回収コンベア
60R…右回収コンベア
61…回収コンベアのフレーム
61b…水平フレーム部
61c…支持部
61d…玉受け部
62…駆動部
62a…駆動プーリ
62b…ベース部
62c…モータ
62d…モータ電源
62e…駆動側テンションローラ
62f…駆動側テンションバネ
62g…リミットスイッチ
62h…出力プーリ
62i…伝達ベルト
62j…回転スリット
62k…スリットセンサ
62l…支持板
62m…遊技球排出口
63…従動部
63a…従動プーリ
63b…ベース部
63c…従動側テンションローラ
63d…従動側テンションバネ
64…無端ベルト
65…紐状体
66…収納ガイド
66a…開放部
80…制御部
81…稼動判定部
82…強制停止制御部
83…再開遅延時間管理部
85…表示装置
86…設定操作部
91R、91L…搬送検知信号
92R、92L…リミット信号
93…制御信号
94…貯留量検知信号
95…遊技機島主電源オン信号

Claims (9)

  1. 複数の遊技機が収容された遊技機島の中の循環経路を通じて、各遊技機の排出する遊技球を回収し再び各遊技機に供給して循環させる遊技球循環システムであって、
    前記遊技機島の上部に遊技球を揚送する揚送装置の球導入口の閉鎖状態およびまたは前記揚送装置の停止状態を検知する検知手段と、
    前記揚送装置が稼動しているか否かを判定する判定手段と
    を備え、
    前記判定手段は、前記揚送装置が稼動しているか否かを前記検知手段の検知状態に基づいて直ちに判定する
    ことを特徴とする遊技球循環システム。
  2. 複数の遊技機が収容された遊技機島の中の循環経路を通じて、各遊技機の排出する遊技球を回収し再び各遊技機に供給して循環させる遊技球循環システムであって、
    循環させる遊技球を貯留するための貯留タンクと、
    前記貯留タンクの排出口を開閉する開閉装置と、
    前記循環経路における回収路を成すと共に、前記貯留タンクから排出された遊技球を回収し、当該遊技機島の上部に遊技球を揚送する揚送装置の球導入口へ搬送する搬送装置と、
    前記球導入口からの遊技球の溢れを検知する検知手段と、
    前記揚送装置が稼動しているか否かを判定する判定手段と
    を備え
    前記判定手段は、前記搬送装置を動作させると共に前記開閉装置を強制開放し、これにより前記検知手段が溢れを検知するか否かに基づいて前記揚送装置が稼動しているか否かを判定する
    ことを特徴とする遊技球循環システム。
  3. 前記判定手段が、前記揚送装置は稼動していないと判定したとき、前記搬送装置を停止させ、かつ前記開閉装置を閉鎖させる
    ことを特徴とする請求項2に記載の遊技球循環システム。
  4. 前記揚送装置が稼動していないと判定した後に前記検知手段が溢れを検知しなくなってから所定時間が経過したとき、前記搬送装置の動作を再開し、かつ前記開閉装置を開放可能にする
    ことを特徴とする請求項3に記載の遊技球循環システム。
  5. 前記強制開放を、前記開放装置の開閉状態を初期化する初期動作の一部として実行する
    ことを特徴とする請求項2、3または4に記載の遊技球循環システム。
  6. 遊技機島の主電源投入時に前記判定手段による判定動作を実行する
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5に記載の遊技球循環システム。
  7. 複数の遊技機が収容された遊技機島の中の循環経路を通じて、各遊技機の排出する遊技球を回収し再び各遊技機に供給して循環させる遊技球循環システムであって、
    循環させる遊技球を貯留するための貯留タンクと、
    前記貯留タンクの排出口を開閉する開閉装置と、
    前記循環経路における回収路を成すと共に、前記貯留タンクから排出された遊技球を回収し、当該遊技機島の上部に遊技球を揚送する揚送装置の球導入口へ搬送する搬送装置と、
    前記揚送装置が稼動しているか否かを判定する判定手段と
    を備え
    遊技機島の主電源投入と同時に前記判定手段による判定動作を実行し、前記揚送装置が稼動していないと認識したとき、前記搬送装置を停止させると共に前記開閉装置を閉鎖する
    ことを特徴とする遊技球循環システム。
  8. 前記揚送装置が稼動していないことを表示する表示手段を有する
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の遊技球循環システム。
  9. 請求項1、2、3、4、5、6、7または8に記載の遊技球循環システムを備えた遊技機島。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013153970A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Sankyo Co Ltd 遊技機設置島
JP2014171659A (ja) * 2013-03-08 2014-09-22 Kyoraku Sangyo Co Ltd 遊技媒体回収装置
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