JPH09173606A - パチンコホール用玉供給システム - Google Patents

パチンコホール用玉供給システム

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JPH09173606A
JPH09173606A JP33496095A JP33496095A JPH09173606A JP H09173606 A JPH09173606 A JP H09173606A JP 33496095 A JP33496095 A JP 33496095A JP 33496095 A JP33496095 A JP 33496095A JP H09173606 A JPH09173606 A JP H09173606A
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芳生 若菜
Makoto Tayui
誠 田結
Hidekatsu Takeuchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコホール用玉供給システムにおいて、
複数のベースタンクを互いに近接不要にする。 【解決手段】 ベースタンク5bの玉は接続樋13を介
して島A1のアウトタンク7に流れこみ、還元機11に
て上昇され、樋G1a内を流下して島A3に至り、サク
ションホース15を介して島A3のアウトタンク7に貯
留される。更に島A3の還元機11にて上昇され、樋G
4内を転動し、第2返却ホース18cを介してベースタ
ンク5cに達する。逆方向の玉の移動は、これと略逆に
行なわれる。このように、ベースタンク5b、5c間の
玉交流は、島A3を中継することにより行なわれる。従
い、樋G1a及び樋G4の傾斜を保ったまま、ベースタ
ンク5b、5c間の距離を引き離すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のパチンコ機
が列設されてなるパチンコ島を、フロア上に複数配置し
たパチンコホールにて用いられ、パチンコ島へパチンコ
玉を供給するパチンコホール用玉供給システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、パチンコホールが巨大化・複雑化
するに伴い、より多くのパチンコ玉を各パチンコ島(以
下、単に島ともいう)に効率よく配分することが、ます
ます重要となってきている。この役目を担うのがパチン
コホール用玉供給システム(以下、単に玉供給システム
ともいう)である。
【0003】通常、パチンコホールにおいては、パチン
コ玉(以下、単に玉ともいう)を一つの供給源から供給
するのではなく、幾つかのパチンコ島を一つのグループ
にし、このグループ毎にベースタンクと呼ばれる供給源
を設け、玉を供給していくシステムが採用されている。
この各システムを以降、サブシステムと呼ぶことにす
る。この名称は、ホールの全島に対し一括して玉を供給
するシステム、に対抗するものである。
【0004】この様に複数のサブシステムからなる玉供
給システムにおいては、1つのサブシステムに玉が偏在
しないようにするため、サブシステム間に樋と呼ばれる
玉の経路を配置している。この樋を用いて、一方のサブ
システムから他方のサブシステムへ玉を運搬し、各サブ
システムが保有する玉の数を均等にすると、ホールを順
調に運営できる。
【0005】この樋には、玉が円滑に流れるために、所
定の傾斜を付けられている。つまり、サブシステム間の
玉の移動は、動力を用いることなく、重力を利用して経
済的に行なわれる。そして樋は、遊技者やホールの従業
員の邪魔にならないよう、天井の近くに配置される。な
お、ベースタンクから各島への玉の供給も、同様の樋が
活用される。
【0006】また最近は、ベースタンクの近傍に、遊技
者が遊技を通じて獲得した玉(以下、景品玉と言う)を
数える計数器を設けている。この計数器に景品玉を入れ
ると、その数を計数し、結果を(例えば)プリントアウ
トして遊技者に通知する。数え終った玉は再びベースタ
ンクに戻される。従い、予め各サブシステムに対して玉
を均等に配分しておき、あるサブシステムにて排出され
た景品玉は、必ずそのサブシステムの計数器にて数える
ようにすれば、サブシステムの保有する玉の数は一定に
なる。
【0007】しかし実際には、計数器を前記のように使
うのみでは、各サブシステムの玉が均等になるとは限ら
ない。これは景品玉が、ある程度溜まってから計数器に
入れられるからで、それまでは遊技者の傍らに積み上げ
られる。こうして流通されない玉の分、サブシステム内
にて流通する玉は不足する。特にそのサブシステムに属
する複数のパチンコ機が同時に大当たり状態になると、
玉の不足状態は顕著になる。つまり、長期的に見れば、
サブシステムの玉は均等であるが、短期的に見れば、あ
るサブシステムにて玉が枯渇することがありうる。従
い、樋を介してサブシステム間にて玉の交流を行なう必
要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術によれば、各サブシステムに属するベースタンク
同士を近接配置する必要に迫られる。これは以下のよう
な理由による。すなわち、樋を滞りなく玉が流れるため
には、樋にはある程度の傾斜を付けなければならない。
計数器を分散配置するためにベースタンクを互いに引き
離すと、樋の傾斜が緩やかになってしまい、玉の活発な
移動が期待できなくなる。樋の傾斜を確保するには、樋
の上端を高くするか、若しくは樋の下端を低くすればよ
いが、前者の方法は、天井の低いホールでは不可能であ
り、後者の方法は遊技者がホール内を移動するのを妨げ
る虞がある。
【0009】また前記のようにベースタンクを近接配置
することは、計数器も互いに近傍に配置する(或は2台
の計数器をまとめて1台にする)こととなる。計数器へ
は、景品玉が大量に入った重いバケットを、パチンコ機
から運ぶ必要があるので、計数器は、ホール内に分散配
置されていることが好ましく、これらを近接配置した
り、まとめて1台にしたりするのは不合理である。
【0010】本発明はかかる課題に鑑みなされたもの
で、サブシステムのベースタンクを近接させなくても良
い玉供給システムを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた本発明の請求項1に記載のパチンコホール
用玉供給システムは、パチンコ機を複数列設してなるパ
チンコ島が、フロア上に複数配置されたパチンコホール
にて用いられ、前記各パチンコ島へパチンコ玉を供給す
るパチンコホール用玉供給システムにおいて、長手方向
に斜度を付けられ且つ前記パチンコホールの床面から所
定高さに配置された斜路であって、該斜路の複数箇所に
開口が形成された供給経路と、パチンコ玉を内部に保持
するベースタンクと、を備え、該ベースタンク内のパチ
ンコ玉を、前記供給経路の傾斜に沿って転動させて前記
開口から前記各パチンコ島へと供給するサブシステム、
を2系統、有し、更にこれらサブシステムとは別のシス
テムとして、一方のサブシステムに属する前記ベースタ
ンクから、パチンコ玉を受け取って一旦貯留し、他方の
サブシステムに属する前記ベースタンクへと供給する中
継システム、を備えたことを特徴とする。
【0012】また、請求項2に記載の本発明は、請求項
1に記載のパチンコホール用玉供給システムにおいて、
前記中継システムが、パチンコ玉を保持する中継タンク
と、該中継タンクと前記一方のサブシステムに属する前
記供給経路とを連絡し、該供給経路内を転動されるパチ
ンコ玉を前記中継タンクへと誘導する誘導経路と、長手
方向に斜度を付けられ且つ前記パチンコホールの床面か
ら所定高さに配置された経路であって、該経路内にてパ
チンコ玉を転動させて、該パチンコ玉を前記他方のサブ
システムに属する前記ベースタンクへと誘導する転送経
路と、を備え、前記一方のサブシステムに属する前記ベ
ースタンク内のパチンコ玉を、前記誘導経路、前記中継
タンク、及び前記転送経路の順序にて順次移動させ、最
終的に、前記他方のサブシステムに属する前記ベースタ
ンクへと供給することを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載のパチンコホール用玉供給システムにおいて、前記転
送経路に、外部指令に応じて開閉し閉じたときにのみパ
チンコ玉が該転送経路を流れないようにする開閉手段、
を設け、前記一方のサブシステムに属する前記ベースタ
ンクがパチンコ玉にて満杯か否かを検出する満杯検出手
段と、該満杯検出手段によって満杯であることが検出さ
れると、前記開閉手段を開かせる指令を発することによ
り、前記一方のサブシステムに属する前記ベースタンク
のパチンコ玉を前記他方のサブシステムに属する前記ベ
ースタンクへと移送することを許可する指令手段と、を
設けたことを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の本発明は、請求項3に記
載のパチンコホール用玉供給システムにおいて、前記他
方のサブシステムに属する前記ベースタンクが空か否か
を検出する空検出手段と、該空検出手段によって空であ
ることが検出されると、前記開閉手段を開かせる指令を
発し、一方、該空検出手段によって空ではないことが検
出され且つ前記満杯検出手段による前記検出結果が満杯
ではない場合には、前記開閉手段を閉じさせる指令を発
する許可手段と、を設けたことを特徴とする。
【0015】請求項5に記載の本発明は、請求項4に記
載のパチンコホール用玉供給システムにおいて、前記2
系統のサブシステム、及び前記中継システムとは別のシ
ステムとして、パチンコ玉を内部に保持する第2中継タ
ンクと、該第2中継タンクと、前記他方のサブシステム
に属する前記供給経路とを連絡し、該供給経路を流れる
パチンコ玉を前記第2中継タンクへと誘導する第2誘導
経路と、長手方向に斜度を付けられ且つ前記パチンコホ
ールの床面から所定高さに配置された経路であって、前
記第2中継タンクに保持されたパチンコ玉が当該経路内
に排出されると、該パチンコ玉を前記一方のサブシステ
ムに属する前記ベースタンクへと誘導する第2転送経路
と、を備えた第2中継システム、を設け、更に、外部指
令に応じて開閉し閉じたときにのみパチンコ玉が前記第
2転送経路を流れないようにする第2開閉手段と、前記
他方のサブシステムに属する前記ベースタンクがパチン
コ玉にて満杯か否かを検出する第2満杯検出手段と、前
記一方のサブシステムに属する前記ベースタンクが空か
否かを検出する第2空検出手段と、該第2空検出手段に
よって空であることが検出された場合、及び前記第2満
杯検出手段によって満杯であることが検出された場合
に、前記第2開閉手段を開かせる指令を発し、一方、前
記第2空検出手段によって空ではないことが検出され且
つ前記第2満杯検出手段によって満杯ではないことが検
出された場合に、前記第2開閉手段を閉じさせる指令を
発する移送手段と、を備えたことを特徴とする。
【0016】請求項6に記載の本発明は、請求項5に記
載のパチンコホール用玉供給システムにおいて、前記中
継タンクが前記第2中継タンクを兼ね、前記誘導経路及
び前記第2誘導経路を介し、前記第2中継タンクを兼ね
た前記中継タンクに供給されたパチンコ玉を、前記転送
経路及び前記第2転送経路の双方へ排出することによ
り、前記中継システムが、前記第2中継システムを兼ね
た共通の中継システムとされていることを特徴とする。
【0017】請求項7に記載の本発明は、請求項2から
請求項6にいずれか記載のパチンコホール用玉供給シス
テムにおいて、前記中継システムが、列設された複数の
パチンコ機を有するパチンコ島であり、しかも前記中継
タンクが、床面近くに配設され当該中継システムの有す
る複数のパチンコ機から排出されたパチンコ玉を貯留す
るアウトタンクとして、前記誘導経路が、前記一方のサ
ブシステムに属する前記供給樋に形成された前記開口か
ら前記アウトタンクへとパチンコ玉を誘導するサクショ
ンホースとして、夫々構成され、しかも、前記アウトタ
ンクに貯留されたパチンコ玉を、少なくとも前記転送経
路の上端まで運搬する還元機、を備えたことを特徴とす
る。
【0018】請求項8に記載の本発明は、請求項2から
請求項7にいずれか記載のパチンコホール用玉供給シス
テムにおいて、当該パチンコホールの遊技者が、遊技を
通じて獲得したパチンコ玉を入れると、その数を計数す
る計数器を前記中継システムに設け、該計数器が数え終
ったパチンコ玉を前記中継タンクへと供給することを特
徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】請求項1に記載のパチンコホール
用玉供給システムにおいては、2系統のサブシステム
と、中継システムとから構成されている。各サブシステ
ムは、パチンコ玉の供給源としてのベースタンクと、こ
のサブシステムから島へ玉を供給する経路としてパチン
コホールの床面から所定高さに配置された斜路である供
給経路とを備えている。ベースタンク内に貯留された玉
は、供給経路の上端から、斜路を流れ落ち、その斜路に
形成された開口より落下されて、供給対象である島へ至
る。
【0020】中継システムは、一方のサブシステムに属
するベースタンク内の玉を受け取って一旦貯留し、他方
のサブシステムに属するベースタンクへと供給する(以
下、「一方(他方)のサブシステムに属する…」を単に
「一方(他方)の…」とも言う)。
【0021】このため、供給経路の傾斜を緩やかにする
ことなく、2つのベースタンクを引き離し、ベースタン
ク内の玉を一方から他方へと移動させることができる。
請求項2に記載のパチンコホール用玉供給システムにお
いては、中継システムが、パチンコ玉を保持する中継タ
ンクと、この中継タンクと一方のサブシステムに属する
供給経路とを連絡し、玉を中継タンクへと誘導する誘導
経路と、長手方向に斜度を付けられ且つパチンコホール
の床面から所定高さに配置された転送経路と、を備えて
いる。転送経路は、他方のベースタンクへと玉を誘導す
るように構成されている。
【0022】この玉供給システムにおいて玉は、一方の
ベースタンク、一方の供給経路、誘導経路、中継タン
ク、転送経路、他方のベースタンクの順で移動される。
つまり既に説明した請求項1に記載の中継システムとし
ては、例えばベルトコンベアを用いて一方のベースタン
クから他方のベースタンクへと玉を移動させることも考
えられるが、請求項2に記載の中継システムは、誘導経
路にて、一方のサブシステムから玉の供給を受ける。こ
れは、任意のサブシステムに属する島が供給経路より玉
供給を受けるのを模倣したものである。こうして受け取
った玉を中継タンクに蓄え、転送経路から、他方のベー
スタンクへと供給する。これは任意のサブシステムが、
管轄する島に玉供給を行なうのを模倣したものである。
【0023】つまり、請求項2に記載の玉供給システム
によれば、従来からあるサブシステムとして周知の構成
を応用して、請求項1に記載の発明と同等の効果を発揮
することができる。請求項3に記載のパチンコホール用
玉供給システムにおいては、転送経路に開閉手段を設
け、更に、一方のベースタンクが玉にて満杯か否かを検
出する満杯検出手段と、満杯検出手段によって満杯であ
ることが検出されると開閉手段を開かせる指令を発する
指令手段とを備えている。
【0024】開閉手段が閉じると、玉が転送経路を流れ
ることができなくなる。つまり、この玉供給システムに
おいては、一方のベースタンクが満杯、つまり過剰にな
ったときには、他方のベースタンクへ供給が行なわれ、
一方のベースタンクの貯留量の増大が抑えられる。
【0025】従い、請求項3に記載の玉供給システムに
よれば、一方のベースタンクに玉が過剰になるのを防止
することができる。但し満杯検出手段が検出する「満
杯」という状態は、一方のベースタンクが溢れるほど大
量に玉が貯留された状態のみを指すのではなく、これに
近い状態も含むものとする。どの程度、近い状態になっ
たら検知するかは、一方のベースタンクの強度や、ホー
ルを運営する者の管理方針等による。前記のように、満
杯検出手段によって「満杯」であることが検知される
と、他方のベースタンクへと玉が供給されて一方のベー
スタンクの玉は減るが、たとえ開閉手段を開いても、実
際に玉が減り始めるには時間が掛かるので、ベースタン
クから溢れる虞がある。またベースタンクは、十分に玉
を貯留できる強度になるよう設計されるのであるが、溢
れるほどの状態はベースタンクにとって、またベースタ
ンクを下方で支える床にとっても好ましい状態ではな
い。ベースタンクの長寿命化や床の傷み防止を重視する
のであれば、一方のベースタンクの玉量が例えば8割程
度、溜まったら「満杯」と検知しても良いし、極力、玉
を大量に溜め込んで、多くの玉を供給したければ、例え
ば95%溜まって初めて検知するようにしても良い。
【0026】請求項4に記載のパチンコホール用玉供給
システムにおいては、請求項3に記載の玉供給システム
に更に、空検出手段と、許可手段とを設けている。空検
出手段は、他方のベースタンク(つまり満杯検出手段が
設けられなかった方のベースタンク)が空か否かを検出
するものである。許可手段は、空検出手段によって空で
あることが検出されると、開閉手段を開かせ、一方、空
ではないことが検出され、且つ一方のベースタンクは満
杯でないことが満杯検出手段により検出されると、開閉
手段を閉じる指令を発するものである。
【0027】この玉供給システムにおいては、他方のベ
ースタンクが空になったときには、一方のベースタンク
から中継タンクに供給された玉が、他方のベースタンク
を介し、そのベースタンクが管轄する島へ供給される。
ところで通常、供給を行なうと、玉の転動や玉同士がぶ
つかり合うことによる音が発生する。そこで、他方のベ
ースタンクが空でなく且つ一方のベースタンクも満杯で
ないとき、つまり供給の必要性が低いときには供給を禁
止する。
【0028】つまり、請求項4に記載の玉供給システム
によれば、他方のサブシステムにおける玉不足を防止す
ることができ、また供給しなくてもよいときには供給を
禁止するので、玉によって発生させる音を減少させるこ
とができる。但し空検出手段が検出する「空」という状
態は、全く玉がない状態(以下、ゼロ個状態という)の
みを指すのではなく、ゼロ個状態に近い状態も含むもの
とする。どの程度、近い状態になったら検知するかは、
当該システムの供給性能や、他方のベースタンクの重要
度等による。前記のように、空検出手段によって「空」
であることが検知されてから玉は供給されるので、ゼロ
個状態になってから供給したのでは、ゼロ個状態が所定
期間、続くことになる。ゼロ個状態は通常、玉供給シス
テムにとって好ましくない状態であるため、速やかに回
復させる必要がある。従い、もし供給性能が低ければ、
他方のベースタンクの玉量が例えば1/3程度に減った
ら「空」と検知しても良いし、他方のベースタンクの重
要度が極めて低い場合(例えば、他方のベースタンクに
よって管轄される島の数が少ない等)には、ゼロ個状態
になって初めて「空」と検知するようにしても良い。
【0029】以上、請求項1から請求項4に記載した玉
供給システムは、一方のベースタンクから他方のベース
タンクへの玉供給のみに関するものであって、一方のベ
ースタンクへの玉供給については示していない。このベ
ースタンクに対する供給は、例えば、このベースタンク
に計数器を設けて、遊技者から景品玉の供給を受けた
り、或はこのベースタンクに対して供給を行なう新たな
供給源を外部に設けたりして行なうと良い。また、前記
と逆の方向の玉移動、すなわち、他方のベースタンクか
ら一方のベースタンクへの玉供給、を受けられる構成を
設けても良い。
【0030】これには、例えば請求項1から請求項4に
いずれか記載の中継システムをもう一つ逆向きに構成す
ると、従来の玉供給システムの課題を再発させることな
く実現できる。この、新たに加える中継システムとして
請求項4に記載の中継システムを採用したのが、請求項
5の玉供給システムである。すなわち、請求項5に記載
のパチンコホール用玉供給システムにおいては、第2中
継タンクと、第2誘導経路と、第2転送経路と、を備え
た第2中継システムを設けている。
【0031】そして更に、第2転送経路に第2開閉手段
を設け、他方のベースタンクがパチンコ玉にて満杯か否
かを検出する第2満杯検出手段と、一方のベースタンク
が空か否かを検出する第2空検出手段と、移送手段とを
設けている。これらの内、第2開閉手段、第2満杯検出
手段、及び第2空検出手段は、請求項3に記載の開閉手
段、満杯検出手段、及び請求項4に記載の空検出手段に
夫々対応させたもので、移送手段は、請求項3に記載の
指令手段と請求項4に記載の許可手段とを兼ねた構成に
対応している。
【0032】従い、請求項5に記載の玉供給システムに
よれば、双方のベースタンク間の玉交流を行なうことが
できる。しかも、移送手段、指令手段、及び許可手段の
働きにより、任意のベースタンクが満杯になると、もう
片方のベースタンクに玉が供給され、逆に、任意のベー
スタンクが空になると、もう片方のベースタンクから玉
が積極的に供給され、また双方のタンクが共に満杯でも
なく空でもない状態であれば両方向の供給が停止され
る。つまり双方のベースタンクを適量に保つことができ
るので、各サブシステムにおける玉供給を適切に維持す
ることができる。
【0033】請求項6に記載のパチンコホール用玉供給
システムにおいては、中継タンクが第2中継タンクを兼
ね、誘導経路及び第2誘導経路から中継タンク(第2中
継タンクを兼ねている)に供給された玉を、転送経路及
び第2転送経路の双方へ排出して、一方のサブタンク及
び他方のサブタンクの双方へ供給可能にしている。
【0034】つまり、中継システムが、請求項5に記載
の第2中継システムを兼ねている。従い、請求項6に記
載の玉供給システムによれば、2体のベースタンク間の
双方向の玉交流を行なう玉供給システムが、サブシステ
ム2系統分と中継システム1体分とを設置するのに必要
なスペースで実現でき、請求項5に記載の玉供給システ
ムの効果を全て奏することができる。
【0035】請求項7に記載のパチンコホール用玉供給
システムにおいては、中継システムをパチンコ島として
構成している。すなわち、ここでは中継システムは、複
数列設されたパチンコ機を備え、中継タンクが、アウト
タンクとして構成され、誘導経路が、アウトタンクへと
玉を誘導するサクションホースとして夫々構成されてい
る。
【0036】これらは何れも、従来のパチンコ島が備え
ているものである。アウトタンクは床面近くに配設さ
れ、ここには当該中継システムの備えるパチンコ機から
排出された玉が貯留される。なお、ここでいう「排出さ
れた玉」とは、景品玉として遊技者に付与された玉では
なく、遊技者によってパチンコ機に打ち込まれた玉(所
謂アウト玉)を指す。
【0037】またサクションホースは、いずれかのサブ
システムの供給樋に形成された開口からアウトタンクへ
と玉を誘導するホースである。そしてこの中継システム
は更に、還元機を備えている。これも、従来のパチンコ
島が備えているもので、アウトタンクに貯留された玉
を、少なくとも転送経路の上端まで運搬する。
【0038】つまり、請求項7に記載の玉供給システム
においては、中継システムを通常の島として使用でき、
請求項7に記載の玉供給システムよりも更に高率的にフ
ロアを利用することができる。なお、請求項7に記載の
玉供給システムを、第2中継システムを備えるシステム
として構成する場合には、第2中継システムもパチンコ
島として構成して良いのは、もちろんである。
【0039】ところで、景品玉の数を数えるための計数
器は、計数し終った玉をベースタンクに戻す便宜からベ
ースタンクの近傍に設けられるが、ベースタンクから離
れた位置にも設けると便利である。しかし、このように
計数器を設けるには、過剰になった玉を他のパチンコ島
やベースタンクに移送するために、樋等を設ける必要が
ある。これは、次の様な理由による。例えば、ベースタ
ンクから離れたパチンコ島に計数器を設けた場合、この
パチンコ島における景品玉の量が極めて少ないと、アウ
トタンクに玉が溜まりがちになる。このとき、他のパチ
ンコ島から景品玉を計数器に持ち込むと、その計数器か
らアウトタンクに玉が供給され、アウトタンクの玉量が
過剰になってしまう(なおベースタンクは、アウトタン
クよりも大量に玉が貯留できるので、景品玉が計数器に
大量に入れられても、ベースタンクが溢れることは殆ど
ない)。
【0040】そしてこの現象は、景品玉の排出量という
偶然性や、景品玉の持ち込みという人為的な要素等、発
生が不確実な原因によって引き起こされるので、ベース
タンクから離れたパチンコ島に計数器を設ける際には樋
等が必要となるのである。従い、計数器をベースタンク
から離して設置すると、この樋等により玉供給システム
が複雑になってしまう。
【0041】この点、請求項8に記載の玉供給システム
は、中継システムに計数器を設けている。中継システム
は、他方のベースタンクへと玉を供給するための構成と
して転送経路を備えているため、前記の樋等を新たに設
ける必要がない。しかも中継システムは、2つのベース
タンクの間に配置されているため、計数器を設ける箇所
としても好適である。つまり、ベースタンクの近傍に計
数器を設けておけば、最低3台の計数器がパチンコホー
ルに分散配置されることになるからである。
【0042】特に、請求項5のように中継システムを複
数備える態様として採用したパチンコホールでは、前記
の樋等を新たに設けることなく、計数器を中継システム
毎に設けることができる。
【0043】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。 (第1実施例)まず図1は、本発明のパチンコホール用
玉供給システムが適用された第1の実施例としてのパチ
ンコホール1の構成を表す概略構成図である。本図に示
すように、パチンコホール1のフロア3上には、複数の
パチンコ機を列設してなるパチンコ島が、図の向かって
左から順に島B5、B4、B3、B2、B1、A1、A
2、A3、A4、A5、C1、及びC2の計12列配置
されている。
【0044】これら12列の島は、島A1と島B1の間
にあるベースタンク5b、及び島A5と島C1の間にあ
るベースタンク5cに蓄えられたパチンコ玉を、各島へ
配分するシステムをとっている。そして、英字Bが付さ
れた島のグループ(以下、Bグループと言う)は、ベー
スタンク5bに蓄えられた玉を用い、英字Cが付された
島のグループ(以下、Cグループと言う)は、ベースタ
ンク5cに蓄えられた玉を用いるようにされている。そ
して英字Aが付された島のグループ(以下、Aグループ
と言う)は、5b、5c双方のベースタンクから玉の供
給を受けると共に、これら両ベースタンクの玉の交流を
行なうようにされている。なお、島A3、ベースタンク
5b、5c、及び島B3には、遊技者が遊技を通じて獲
得した景品玉を数える計数器6が設けられている。
【0045】これら島間の玉の交流は、各島の上部を連
結する樋G1〜G9を介して行なわれる。これらの樋G
1〜G9は、所定の傾斜を持って設置されており、内部
を玉が転動することにより一定方向へ玉が移動される。
そして樋G1〜G9の内、樋G1〜G5はAグループに
おける玉の交流に用いられ、樋G6〜G8はBグルー
プ、樋G9はCグループにおいて玉をやり取りするのに
用いられる。また、樋G1、G5、G7に関しては各内
部が上下2段に別れており、夫々玉の行き先が異なるよ
うにされている。これらの樋G1、G5、G7の上段の
樋には樋G1aのように添字aを付し、下段の樋には添
字bを付し、上下を区別しないときには添字を付けずに
表す。また樋G1〜樋G9を区別せずに示すときには、
単に樋Gと言う。
【0046】これら樋Gと、これによって連絡される島
との関係を[表1]に示す。
【0047】
【表1】
【0048】[表1]で「樋の架かる場所」の欄には、
その樋Gによって移動される玉の供給元となる島と供給
先となる島とが、移動方向を示す矢印と共に示されてい
る。また、「用途」の欄には、その樋Gが供給用の樋G
であるか返却用の樋Gであるかの区別が記載されてい
る。ここで「供給」とは、移動先となる島へとベースタ
ンク5b、5cや島から供給することで、通常、行なわ
れる玉移動のことである。この玉としては、ベースタン
ク5b、5c内の玉や、各島のアウトタンク(後述)内
に貯留されている玉や、或は供給したものの、供給先の
島にてパチンコ島に分配し切れなかった玉などが用いら
れる。一方、「返却」とは、移動先の島から、玉のそも
そもの供給源であるベースタンク5b(若しくは5c)
に戻すことを意味している。この玉としては、供給用の
樋Gの供給先にて、パチンコ機への分配も、他の島への
供給も、し切れなかった余剰玉が用いられる。
【0049】なお、Bグループにおける玉交流と、Cグ
ループにおける玉交流とが、従来のパチンコホールにお
いて行なわれていた玉供給であり、この供給システムが
本発明のサブシステムに相当する。そして樋G7a、樋
G7b、樋G8、及び樋G9が本発明の供給経路に相当
する。
【0050】Aグループにおける玉交流が本発明の特徴
的な部分である。このAグループにおいてなされる玉交
流の様子を図2を用いて説明する。図2は、図1に示し
たパチンコホール1の側面図である。但し、本図におい
てはBグループについては島B1及び島B2のみ、Cグ
ループについては島C1のみ示している。
【0051】本図に見られるように、各島の下部には、
アウトタンク7が備えられ、一方、各島の上部には、小
箱9が設けられている。樋G1〜G5はこの小箱9間を
結んでいる。更に各島の内部にはアウトタンク7の玉を
小箱9まで運搬する還元機11が設けられている(本図
においては模式的に一点鎖線にて表している)。なお、
図示しない他の島においても同様に、アウトタンク7、
小箱9、及び還元機11を備えている。
【0052】アウトタンク7は、各島をなすパチンコ機
や、パチンコ機の間に設けられている台間玉貸し機で使
用される所定量のパチンコ玉や、各パチンコ機から排出
されるパチンコ玉を保持する。なお、島A1、島B1に
ついては、ベースタンク5bから、また島A5、島C1
についてはベースタンク5cからも玉が供給される。
【0053】以下、ベースタンク5bからAグループに
供給される玉の流れについて説明する。玉はベースタン
ク5bの底付近に形成された接続樋13から島A1のア
ウトタンク7に供給される。この玉は島A1に設けられ
た還元機11にて、小箱9まで上昇される。なお、還元
機11(他の島のものも含む)は玉磨き機能も有してお
り、玉は還元機11によって運搬される都度、磨き上げ
られる。小箱9まで上昇された玉は、その一部が島A1
のパチンコ機に供給される。残りは小箱9内にて樋G1
aの上端に誘導され、樋G1a内を転動して樋G1aの
下端へと移動し、その下端に接続されているサクション
ホース15内に落下され、島A3のアウトタンク7に到
着する。なお樋G1aではなく、樋G1bの上端に誘導
された玉は、樋G1b内を転動して、島A2のアウトタ
ンク7に到着する。これらの樋G1への排出が滞り、溢
れてしまった玉は、オーバーフローホース17によりベ
ースタンク5bに戻される。
【0054】以下、島A3のアウトタンク7に達した玉
に着目する。この玉は、島A1にて行なわれたのと同
様、島A3の備える還元機11によって島A3の小箱9
へと運搬される。そしてその一部は島A3のパチンコ機
に供給される。残りは小箱9内にて樋G2(若しくは樋
G4)の上端に誘導され、樋G2内を転動して島A1へ
(樋G4内を転動した玉は島A5へ)供給される。この
供給が滞り、樋G2(または樋G4)に排出されなくな
った玉は、オーバーフローホース17を介して、再びア
ウトタンク7へと戻される。なお、オーバーフローホー
ス17の下端は、本図に示すようにサクションホース1
5の下端よりも高くされている。これはサクションホー
ス15を備える島はすべて同様にされている。これによ
り、アウトタンク7に、サクションホース15の下端ま
で玉が貯留されると、サクションホース15による玉供
給は不能になるが、この状態でも、オーバーフローホー
ス17からの玉は、オーバーフローホース17の下端ま
でアウトタンク7に流れ込むことができる。つまりサク
ションホース15から供給される玉よりも、オーバーフ
ローホース17から流れ込む玉の方がアウトタンク7に
優先的に貯留される。これは、できる限り多くの玉を還
元機11に通し、玉を磨き上げるためである。下端の高
さ関係を逆にすると、サクションホース15からの玉は
優先的に貯留されるが、オーバーフローホース17が早
い時点にて溢れてしまう。これでは、パチンコ機に供給
しきれなかった玉が、アウトタンク7に戻されることな
く他の島に流れる、という優先順位の逆転が起きてしま
う。
【0055】ところで図1にて説明したように、島A3
には計数器6が設けられていて、ここに遊技者が投入し
た景品玉は、アウトタンク7へ供給されるようになって
いる。この計数器6やオーバーフローホース17による
玉の供給量が過多となり、オーバーフローホース17か
ら溢れてしまった玉は、樋G3に排出されて、ベースタ
ンク5bに返却される。
【0056】また、樋G1bを流れ、島A2のサクショ
ンホース15を介してアウトタンク7に至った玉も、島
A2の備える還元機11によって島A2の小箱9へと運
搬され、島A2のパチンコ機へと供給される。ただし、
この小箱9は、樋G2、G3等のように過剰分の玉を他
の島やベースタンク5b、5cに戻す樋を備えておら
ず、こうした玉は、島A2の備えるオーバーフローホー
ス17にて島A2のアウトタンク7へと戻される。
【0057】以上が、Aグループにおいてベースタンク
5bから供給される玉の流れであるが、既に述べたよう
に、Aグループではベースタンク5cからも玉の供給を
受けている。この供給のために、島A5の小箱9から延
びた樋G5aは、樋G1aと同様、島A3のサクション
ホース15に接続され、樋G5aの下段の樋G5bは、
島A4の備えるサクションホース15に接続されてい
る。島A4の構造は、島A2と略同じである。また、島
A5もオーバーフローホース17を備えており、樋G5
への排出が滞った場合に、このオーバーフローホース1
7にて玉がベースタンク5bに戻される。
【0058】なお、樋G1a、G2、G5a、G4に
は、本発明の開閉手段に相当するストッパ装置Lが夫々
設けられており、外部から信号を受けると作動して、夫
々の樋Gを遮断し、玉を移動不能にできるように構成さ
れている。この信号は、ベースタンク5b、5cに設け
られたセンサに基づいて行なわれるが、この処理につい
ては後述する。
【0059】次に、Aグループの島が備える各部につい
て更に詳しく説明する。まずベースタンク5b及び島A
1について図3〜図6を用いて説明する。図3は、島A
1及びベースタンク5bを、島B1の方向から見た様子
を示している。本図に示したように島A1とベースタン
ク5bとの間には、前述のオーバーフローホース17、
第1返却ホース16、第2返却ホース18bという3つ
の玉流路が配設されている。オーバーフローホース17
は棚板21に固定され、一方、第1返却ホース16、第
2返却ホース18bは棚板23に固定されている。
【0060】次に島A1について図4に示す。図4は、
図3からベースタンク5b、オーバーフローホース1
7、第1返却ホース16、及び第2返却ホース18b、
をとり除き、島A1を背後から見た図である。本図に示
すように、アウトタンク7は略直方体の箱状部材であ
り、接続樋13から玉の供給を受けるための受取口25
が形成されている。また、島A1をなす複数のパチンコ
機27から、使用済みの玉を回収するための回収樋29
からの玉も流れ込むようにされている。こうしてアウト
タンク7に蓄えられた玉は、還元機11にて小箱9まで
運搬される。小箱9に至った玉は前述のように島A2及
び島A3に供給されると共に、パチンコ機27や台間玉
貸し機(図示しない)へ玉を補給する補給樋31を介し
て供給される。なお、本図は島A5と全く同じ構造であ
り、受取口25をとり除くと、島A2〜A4とも同じに
なる。
【0061】次に、ベースタンク5bについて図5を用
いて説明する。本図に示すようにベースタンク5bは、
ほぼ直方体の外観をしており、その下部には前述の接続
樋13が形成されている。(島B1のアウトタンク7へ
玉を排出するもののみ図示)が設けられている。メンテ
ナンス作業や、搬入の便宜を図るため、ベースタンク5
bは上部33と、下部35とに分離可能にされている。
接続部分は鉄枠37で強化されボルト39にて両者が固
定されている。
【0062】このベースタンク5bの内部を図6に示
す。図6はベースタンク5bの透視図である。本図に示
すように、上部33の手前側の面41及び奥側の面43
の間には、複数の棒状部材45が渡され、その下方には
更に鉄製の棒状部材47が渡され、ベースタンク5bが
玉の重量で歪まないように強化している。
【0063】棚板21、23は共に、棒状部材45に固
定され、図面に向かって右下がりに傾斜されている。こ
の内、棚板21は棚板23の上方に2枚設けられ、夫々
手前側の面41及び奥側の面43から中央へ向かって斜
めに架けられている。また、棚板21、23は共に、ベ
ースタンク5bの内壁へ接触しない設計となっている。
これは、ベースタンク5bの内壁に玉が滞留するのを防
ぐためである。
【0064】ベースタンク5bの底49は、接続樋13
に向かって傾斜されており、ベースタンク5bに貯留さ
れた玉は接続樋13に誘導される。更に接続樋13は、
本図の手前方向及び奥方向(つまり、夫々島B1方向及
び島A1方向)に伸びており、その略中間に稜線を有
し、両端に近付くほど低くされている。そして接続樋1
3の上方には屋根状の覆い51が設けられている。この
覆い51は、島A1、島B1への玉の流出を円滑にする
ために設けられたものである。つまり、底49に貯留さ
れた玉によって接続樋13に過大な圧力が掛かると、島
A1、島B1への玉の流出を阻害することがある。この
圧力を緩和するために覆い51は設けられている。
【0065】また、奥側の面43には玉量を検知するた
めのセンサT1〜T4が設けられている。T1は上限セ
ンサ、T2は上限解除センサ、T3は下限解除センサ、
T4は下限センサである。センサT1〜T4は何れも、
各センサの設けられた高さまでパチンコ玉が貯留されて
いるとONになり、その高さに満たないときはOFFに
なる。そしてセンサT1〜T4は、簡単に取り替え可能
なように一体的に構成されている。
【0066】ベースタンク5cは、以上説明してきたベ
ースタンク5bとほぼ同じ構成であるが、センサT1〜
T4に対応するセンサについては、区別をするためにセ
ンサT5〜T8と呼ぶ。次に小箱9について説明する。
【0067】まず、図7は図1において島A1の小箱9
付近を拡大したものである。本図に示すように、樋G
2、G3はパチンコ機27の列設方向にずらして小箱9
に接続されており、また樋G1もこれらの樋G2、G3
とは同方向にずれた位置に接続されている。
【0068】図8は島A1の小箱9を島A2方向から見
た外観図である。本図に示すように小箱9は略直方体の
外観をしており、本図手前の面から樋G1、G2、G3
が突出している。下部からはオーバーフローホース1
7、第1返却ホース16、第2返却ホース18bが伸び
ている。53は、小箱9の内部にある還元機11を取り
出す扉である。本図の前方の筐体を取り外したのが図9
である。
【0069】図9に示されているように、小箱9の内部
は、6枚の隔壁55a、55b、55c、55d、55
e、55fにて7つの部屋に分けられている。これらの
部屋を本図において左側から57a、57b、57c、
57d、57e、57f、57gと呼ぶ。還元機11は
部屋57f内に配置され、これにより運搬された玉は還
元機11の上部に設けられた案内樋59により、部屋5
7bの上方へと誘導される。
【0070】案内樋59から排出された玉の流れについ
て、図10を用いて説明する。図10は図9を丁度、案
内樋59の下辺りにて水平に切断して拡大し、還元機1
1をとり除いた様子である。案内樋59(図9参照)か
ら流れ出た玉は、部屋57bの頂部に形成された玉通路
61、63によって、本図の夫々奥方向と手前方向とに
振り分けられる。玉通路61は、奥にいくほど下がるよ
うに傾斜されており、ここに流れた玉は、案内樋59の
奥に配設された樋65を介して部屋57gへ落下され
る。一方、玉通路63は排出口67に向かって傾斜さ
れ、部屋57bに玉を落下させて導き入れる。部屋57
b、57gの下部には、補給樋31が設置できるように
なっている。
【0071】部屋57bから溢れた玉は、玉通路69に
より部屋57dに案内される。玉通路69は、玉通路6
3の本図手前側に形成され、その上端は玉通路61、6
3の上端と同じ高さにされ、部屋57dに近付くほど低
くされている。玉通路69から隔壁55cに形成された
窓71を潜って部屋57dに流れ出た玉は、部屋57d
内に配設された樋G1a、G1bに至り、夫々島A3、
島A2に供給される。なお、島A2、島A3に振り分け
られる玉数はほぼ半々にされる。これは、樋G1a、G
1bの開口が、その長手方向にずらされて、窓71との
相対位置が調整されることによりなされている。そして
樋G1a、G1bをも溢れさせてしまった場合には、そ
の玉は通路壁73を越えて、溢れ口75から部屋57c
に流れ込み、その下方に配置されたオーバーフローホー
ス17(図8参照)に流れ込む。以上が当該小箱9から
流れ出る玉の流れに関する構成である。
【0072】次に、これとは逆に小箱9に流れ込む玉に
関する構成について、図11を用いて説明する。図11
は図9から還元機11と、既に図10にて説明をした構
成を適宜とり除いた図である。部屋57aには樋G3が
接続されており、この樋G3を介して島A3から転送さ
れた玉は、第1返却ホース16に流れ込み、ベースタン
ク5bに返却される。残る部屋57eには、樋G2が接
続されており、この樋G2を介して島A3から転送され
た玉は、第2返却ホース18bに流れ込み、ベースタン
ク5bに返却される。
【0073】次に、樋G1aによる玉の移動先であると
共に、樋G2、G3による玉の供給元である島A3に設
けられた小箱9について説明する。まず、図12は図1
において島A3の上部付近を拡大したものである。本図
に示すように、島A3の小箱9には樋G1a、G2、及
びG3が接続されると共に、島A5から玉の供給を受け
るための樋G5aと、逆に島A5に対して玉を返送する
ための樋G4とが接続されている。
【0074】図13は、島A3の小箱9を島A2方向か
ら見た透視図である。本図に示すように小箱9は、図8
〜図11にて説明したものとほぼ同じ構造をしている。
このため、図8〜図11に示した構成に対応する部位に
は、同じ符号を付している。本図は図9に対応するもの
であるが、図9の構成と位置的に異なる点は、部屋57
a〜57gの並ぶ方向、案内樋59の方向、樋G1a、
G2、G3の高さと傾斜である。また構成そのものにつ
いて異なる点は、第1返却ホース16及び第2返却ホー
ス18bがないこと、サクションホース15が設けられ
ていること、及び隔壁55dにも窓71に対応する窓7
7が形成され、この両窓71、77間に連絡樋79が設
けられていること、である。
【0075】第1返却ホース16及び第2返却ホース1
8bがないのは、島A3にベースタンクがないことから
当然であり、サクションホース15は島A1及び島A5
から受け取った玉をアウトタンク7に導くために必要な
ものである。また連絡樋79については、島A1におい
て部屋57bから溢れ出た玉を流出させる樋G1に、本
図の小箱9において対応するものは樋G2であることに
よる。つまり、図9では玉通路69に誘導された玉は部
屋57dに落ち込んだが、図13の小箱9においては部
屋57dは、他の島から玉を受け取る箇所であるため、
玉は連絡樋79にて部屋57dを素通りし、部屋57e
へ導かれる。
【0076】次に、島A1の小箱9との差の内、図13
に示すことができなかったものについて図14を用いて
説明する。図14は図10に対応するものである。図1
0と異なる点は、溢れ口75の奥に更に開口81が形成
されている点である。つまり、オーバーフローホース1
7から溢れた玉は開口81に流れ込む。この玉の行方を
示すのが図15である。
【0077】本図は図11に対応するもので、玉通路6
1、63、69等をとり除き、開口81から先の玉の流
路を示している。すなわち本図に示されているように、
開口81の先には樋83が設けられ、玉を樋G3へ導い
ている。つまり、オーバーフローホース17から溢れた
玉は開口81から樋83を介して樋G3に至り、島A1
の小箱9に返却されて、遂にはベースタンク5bに戻
る。
【0078】次に、図13〜図15では示せなかった樋
G4について図16を用いて説明する。図16は、図1
3から還元機11等をとり除き、隔壁55d、55eを
透視した図である。本図に示されているように、樋G2
の反対側、すなわち本図の奥方向には樋G4が延びてお
り、島A5へと繋がっている。つまり連絡樋79から流
れ出た玉は、樋G2及び樋G4を介して夫々島A1及び
島A5へと返却される。
【0079】なお本図には、これとは逆の、島A5から
当該小箱9への玉供給経路である、樋G5aについても
示してある。すなわち樋G5aは、樋G1aと同様、部
屋57d内に引き込まれて、サクションホース15に接
続され、図示しないアウトタンク7へと玉を導く。
【0080】次に、樋G5aへの玉の供給元であると共
に、樋G4による玉の移動先である島A5の小箱につい
て説明する。まず、図17は図1において島A5の上部
付近を拡大したものである。本図に示すように、島A5
の小箱9には、島A3から玉の供給を受けるための樋G
4と、逆に島A3に対して玉を返送するための樋G5a
とが接続されている。この小箱9を、島A1の小箱9と
比べると、樋G3に相当する樋がないこと以外は非常に
よく似ている。
【0081】例えば、図18は、島A5の小箱9を島A
4方向から見た透視図であるが、樋G3に相当する樋が
なく、これに伴い第1返却ホース16が接続されていな
いこと、及び接続されている樋G、が異なり、位置的に
は部屋57a〜57gの並ぶ方向が異なるのみで、その
他は全て同じである。還元機11をとり除いた図19
を、図11と比べても、前記以外の差はない。
【0082】なお、Aグループの内、島A2、島A4の
各小箱9は、島A3の小箱9と略同様、内部が7つの部
屋57a〜57gに区切られた略直方体の箱状部材であ
り、樋G1b(島A4の小箱9では樋G5b)が部屋5
7dに引き込まれ、サクションホース15を介してアウ
トタンク7に玉を誘導するように構成されている。そし
て図2にて示したように、島A2には樋G1b(島A4
においては樋G5b)以外に玉供給を受ける経路がな
く、逆に玉を流出させる経路については一切ない。ひた
すら、各島の備えるアウトタンク7から還元機11にて
玉を上昇させ、部屋57b及び57gに注ぎ込んでパチ
ンコ機27に玉を供給し、これらの部屋57b、57g
から溢れた玉については、オーバーフローホース17に
てアウトタンク7に戻す、という行程を繰り返す。
【0083】次にストッパ装置Lについて図20を用い
て説明する。図20はストッパ装置Lの外観を表す斜視
図である。本図はストッパ装置Lからその筐体Laをと
り外した様子である。本図に示すように、ストッパ装置
Lは、樋Gの幅寸法に応じた間隔で対向して設けられた
第1側壁板85及び第2側壁板87と、第2側壁板87
の内側(第1側壁板85側)に所定間隔を空けて固定さ
れた第3側壁板89と、これら第1側壁板85、第2側
壁板87、及び第3側壁板89を互いに連結固定する連
結板91と、第1側壁板85及び第2側壁板87により
回動自在に支持された回転軸93と、第2側壁板87に
固定され、回転軸93を外部指令に応じて回転させるモ
ータ95と、ネジ97a、97bによって回転軸93に
固定され、樋Gでのパチンコ玉の流れを回転軸93の回
転に応じて遮断する遮断板99と、を備えている。
【0084】また、第2側壁板87には、他の装置から
の指令信号を受けるための端子101や、端子101か
ら受けた信号に基づきモータ95を駆動する電気回路等
が搭載された基板103が固定されている。このような
ストッパ装置Lは、第1側壁板85の内側面と第3側壁
板89の内側面とが、夫々、樋Gの側壁105a、10
5bの外側面に対向し、且つ、回転軸93が樋Gの底部
107に対して水平となるように、樋Gに設置される。
そして、第1側壁板85と第3側壁板89とが、夫々ネ
ジ109によって樋Gの側壁105a、105bに固定
され、これによって、当該ストッパ装置Lが樋Gに固定
される。
【0085】このストッパ装置Lに対して、本発明の指
令手段、許可手段、及び移送手段を兼ねた処理を行なう
制御装置(図示略)が指令を発して遮断板99を開閉さ
せることにより、ベースタンク5b及びベースタンク5
cに貯留されている玉の量を適正にする。そこでこの制
御装置が実行する制御処理について、図21に示すフロ
ーチャートを用いて説明する。また既に記したようにス
トッパ装置Lは、4つの樋Gに1体ずつ、計4体設けら
れている。以下の説明では4体のストッパ装置Lを区別
するため、樋G1a、G2、G4、及びG5bに設けら
れているものを、夫々単にL1、L2、L3、L4と記
す。そして本処理は、当該玉供給システムが始動される
と共に起動されるものとし、しかもこのときのベースタ
ンク5b、5cの玉は、T1及びT5が共にON状態に
ならない量にしておくものとする。
【0086】本処理が起動されるとまず、ステップ(以
下、単にSと記す)110にて下限センサT4、T8が
共にOFFか否かを判断する。YES、つまり下限セン
サT4、T8をOFFにするほど、両ベースタンク5
b、5cの貯留量が少ない(以下、単に「空」という)
と判断されると、S120に進みL2、L3は閉じられ
L1、L4は開かれる。こうすると島A3へ両ベースタ
ンクから供給され、図22に示すようになる。そして下
限解除センサT3又は下限解除センサT7がONとなる
までS120、S130の処理を繰り返し、S130で
下限解除センサT3または下限解除センサT7がONと
なったと判断されるとS110に戻る。
【0087】これは、両ベースタンク5b、5cの貯留
量が少ないにも拘らず、島A3へ補給することになる。
こうすることにより少しでも他の島へ供給できるように
している。このとき、ベースタンク5b、5cの玉貯留
量は次のようにして回復される。すなわち、計数器6を
持つ島(島A3、島B3)から返却用樋(G3、G6)
を介して余剰玉を返却してもらうか、或はベースタンク
5b、5c自身が有する計数器6からの玉を還元する。
【0088】一方、S110でNOと判断されると、S
140に進み、下限センサT4がOFF且つ下限センサ
T8がON、か否かを判断する。YESならばS150
に進み、L1、L3を閉じ、L2、L4を開く。すると
図23に示されるように、玉が島A3を介してベースタ
ンク5cからベースタンク5bへ送られるようになる。
そして、S160にて、下限センサT8がOFFになっ
たか否かを判断する。YESならばS110に戻り、N
OならばS170に進む。S170では下限解除センサ
T3がONになったか否かを判断し、YESならばS1
10に戻り、NOならばS150に戻る。つまり、S1
40にてベースタンク5cが空でなく、且つベースタン
ク5bは空であると判断されると、S150、S16
0、S170の処理にて、ベースタンク5bにある程度
玉が貯留されて下限解除センサT3がONになるまで、
ベースタンク5cからベースタンク5bへの玉を移動さ
せる。
【0089】一方、S140でNOと判断した場合に
は、S180に移行する。ここでは、「下限センサT8
がOFF、且つ下限センサT4がONである」か否かを
判断し、YESと判断されると、S190に進み、L
1、L3を開き、L2、L4を閉じる。こうすると、玉
が島A3を介してベースタンク5bからベースタンク5
cへ送られるようになる。そして、S200にて下限セ
ンサT4がOFFになったと判定されるとS110に戻
り、ONと判断するとS210に進む。ここで、下限解
除センサT7がONになったと判定されるとS110に
戻り、ONではないと判断するとS190に戻る。つま
り、S180にてベースタンク5cが空で、ベースタン
ク5bは空でないと判断されると、S190、S20
0、S210の処理にて、ベースタンク5cに玉が貯留
され、下限解除センサT7がONになるまで、ベースタ
ンク5bからベースタンク5cへの供給を行なう。
【0090】図21の制御処理の内、以上の処理が、ベ
ースタンク5b、5cの少なくとも一方が欠乏に近い場
合に対する処理である。ここでS180に戻り、ここで
NOと判定された場合について説明する。まずS220
にて、上限センサT1がONまたは上限センサT5がO
Nとなっているかを判断し、NO、すなわち上限センサ
T1、T5が共にOFFならば、L1、L4を開き、L
2、L3を閉じ(S230)、S110へ戻る。こうす
ると図2に示した状態になり、島A3へ両ベースタンク
5b、5cから樋G1a、G5a及びサクションホース
15を介して玉が供給される。
【0091】一方、S220にてYESと判断された場
合には、S240に移行して、ONだったのは上限セン
サT5であるのか否かを判断する。YESならば、S2
50へ進み、L1、L3を閉じ、L2、L4を開く。こ
うすると図24に見られるように、玉が島A3を介して
ベースタンク5cからベースタンク5bへ送られるよう
になる。そして、S260で上限解除センサT6がOF
Fになったか否かを判断し、OFFであればS110に
戻り、ONであればS250に戻ってこの状態を維持す
る。
【0092】一方、S240でNOと判断した場合、つ
まりONになっているのが上限センサT1である場合に
は、S270に移行して、L1、L3を開き、L2、L
4を閉じる。こうすると、玉が島A3を介してベースタ
ンク5bからベースタンク5cへ送られるようになる。
そして、S280で上限解除センサT2がOFFになっ
たか否かを判断し、OFFであればS110へ戻り、O
NであればS270に戻ってこの状態を維持する。
【0093】つまり、この制御処理によれば、両ベース
タンク5b、5cが共に空のときを除き、多い方のベー
スタンクから少ない方のベースタンクへと島A3を介し
て玉を移動させる。従い、両ベースタンク5b、5cの
玉貯留量を均等化させることができる。
【0094】同様のことは、島A3を介さずにベースタ
ンク5b、5c間にて直接行なうこともできるが、島A
3を利用して行なうことにより、ベースタンク5b、5
cを引き離すことができるという利点がある。つまり、
前記の説明から推察できるように、樋G内を玉が活発に
移動するためには、樋Gにある程度の傾斜を付ける必要
がある。しかし、樋Gの上端の高さはホールの天井によ
って制限を受け、また下端を低くすると島間を通行する
際の妨げとなってしまう。よって、ベースタンク5b、
5cにて直接玉の交流を行なうには、この両者を近接配
置させる必要がある。ところがベースタンク5b、5c
には計数器6が設けられており、ベースタンク5b、5
cを接近させることは、ホール内に分散配置されている
ことが好ましい計数器6までも互いに近傍に配置するこ
とになってしまい、不合理である。前記の玉供給システ
ムによれば、この不合理を解消することができる。ま
た、ベースタンク5b、5cをホールの両端に配置す
る、というように、ホール内のベースタンク5b、5c
の配置の自由度を上げることもできる。
【0095】なお上記のようにストッパ装置Lを使用し
なくとも玉交流はできる(但しベースタンク5b、5c
の玉貯留量を均等化させる性能は落ちる)。しかし玉が
樋G内を移動すると、玉の転動による音が出る。上記の
ように、センサT1〜T8による検出結果に基づき玉交
流が不要と判断されたときには、ストッパ装置Lにて玉
の移動を禁止すると、転動音の発生頻度を抑えることが
できる。
【0096】そして以上の説明より、本実施例の構成
と、本発明の構成との対応関係は次のようになっている
ことが判る。すなわち、島A3が本発明の中継システム
に相当し、樋G4が本発明の転送経路に相当し、誘導経
路に相当するのは、島A1の、接続樋13、アウトタン
ク7、還元機11、及び小箱9と、樋G1a及び島A3
のサクションホース15である(ベースタンク5bから
ベースタンク5cへの供給)。これと逆方向、つまりベ
ースタンク5cからベースタンク5bへの供給に関して
は、転送経路に相当するのが樋G2及び樋G3であり、
誘導経路に相当するのが、島A5の、接続樋13、アウ
トタンク7、還元機11、及び小箱9、と樋G5a及び
島A3のサクションホース15である。また何れの方向
も、島A3のアウトタンク7が中継タンクに相当する。
【0097】但し、これとは異なる第2の対応関係を見
出すこともできる。これをベースタンク5cからベース
タンク5bへ供給する方向のみについて示すと、島A5
がベースタンク5cと島A3との間にあることから、島
A3及び島A5を中継システムと見なせる。このときに
は、島A3の誘導経路に相当するのは、島A3自身が備
えるサクションホース15であり、転送経路に相当する
のは、樋G2、及び樋G3であり、中継タンクに相当す
るのはアウトタンク7である。一方、島A5の誘導経路
に相当するのは、島A5自身が備える接続樋13であ
り、転送経路は還元機11、小箱9(何れも島A5自身
が備えるもの)、及び樋G5aであり、中継タンクに相
当するのは島A5が備えるアウトタンク7である。
【0098】更に第3の対応関係も見出せる(これもベ
ースタンク5cからベースタンク5bへ供給する方向の
みについて示すことにする)。これは島A3〜島A5を
BグループやCグループと同様、サブシステムと見な
し、島A3を中継システムとして構成したとする見方で
ある。この場合には、島A3に関しては、前記の第2の
対応関係と同じである。そして、樋G5a及び樋G5b
がサブシステムの供給経路に相当し、島A3及び島A4
が夫々備えるサクションホース15の上端が、供給経路
に形成された開口に相当する。
【0099】そして本システムは、天井が低いために樋
Gの傾斜が玉が円滑に流れないほど緩やかになってしま
う(若しくは、樋Gの下端が低くなってしまう)ホール
でも用いることができる。この場合も、2つのベースタ
ンクの間にある島のいずれかを中継システムとする(ま
たは中継システムを新たに設ける)ことにより、中継シ
ステムがない場合に比べて樋Gは適正な傾斜を確保でき
(若しくは、樋Gの下端が低くならず)、円滑に玉供給
を行なうことができる。この他、必要な玉量を一つのベ
ースタンクにより十分まかなえるホールにおいても、本
システムを採用し、ベースタンクを2つに分けて配置す
れば、ベースタンク内の大量の玉によりフロア3に掛か
る荷重を、分散させることができる。
【0100】そして図1に示すように、パチンコホール
1には計数器6が4台設けられているが、この内、島A
3に設けられた計数器6は、本発明の玉供給システムで
あるがゆえに容易に設置できたものである。つまり通
常、計数器6を設けるには、計数器6に投入された玉の
流れ先から、別の箇所に玉を移動させるための構成を設
ける必要がある。これは、計数器6に大量の玉が投入さ
れたときに、流れ先が過剰状態とならないようにするた
めである。
【0101】流れ先が、ベースタンク5b、5cのよう
に大量の玉を保持できるものであれば、玉を移動させる
ための構成は不要であるが、島B3に設けられた計数器
6のように、流れ先がアウトタンク7である場合には、
別の箇所(ここではベースタンク5b)まで玉を移動さ
せるための構成(ここでは樋G6)が必要となる。
【0102】この点、島A3には、樋G2、樋G4、及
び樋G3が転送経路として設けられているので、玉を移
動させるための構成を新たに設ける必要がない。しかも
島A3は、ベースタンク5b、5cの中間にあり、計数
器6を分散配置する、という観点からも設置位置として
好適である。
【0103】なお、島A2や島A4においても次のよう
にすれば、外部に樋等を設けることなく計数器6を設置
することができる。例えば島A2に計数器を設置する場
合には、島A2の小箱9には、ベースタンク5bへ玉を
誘導する樋G2、樋G3が貫通しているので、いずれか
の樋Gが貫通する部屋に、補給樋31に連通する部屋
(若しくはオーバーフローホース17)から溢れた玉を
誘導すれば良い。これを実現する一例としては、島A2
の小箱9の内部を、島A3の小箱9の内部(図13参
照)と共通にするという案がある。異なる点は、樋G1
aの代わりに樋G1bを引き込む点と、樋G2、及び樋
G3が貫通する箇所が島A3の小箱よりも低い点であ
る。こうすれば、パチンコ機27に供給しきれず溢れた
玉が連絡樋79を介して樋G2に流れ込み、またオーバ
ーフローホース17から溢れてしまった玉が樋83を介
して樋G3に流れ込み、何れもベースタンク5bに返却
される。従い、計数器6に大量の景品玉が投入されても
対処できる。
【0104】また、本発明の中継システムに相当する構
成として、島A3を利用するのではなく、中継専用の構
成を設けても、以上、説明してきた利点は発揮できる。
しかし、これではホールに遊技のできない中継システム
を設けることとなり、フロア3の面積を余分に占めてし
まう。この点、前記玉供給システムでは、島A3を利用
して中継しているために、フロア3を有効に利用するこ
とが可能となる。同様に、フロア3を有効に利用できる
玉供給システムの実施例として、以下のようなものも考
えられる。
【0105】(第2実施例)この玉供給システムにおい
ては、島A3のようにベースタンク5b、5cの中継を
行なう構成が、2つあることが前記第1実施例との違い
である。そしてこれら2つの中継システムは、玉の供給
方向によって使い分けがなされている。すなわち、一方
はベースタンク5bからベースタンク5cへ、他方はベ
ースタンク5cからベースタンク5bへ、玉を移動させ
るときのみに用いられる。以下、この違いに重点を置
き、その他の構成については説明を省略し、また第1実
施例の玉供給システムと共通の構成については同じ符号
を用いて説明する。
【0106】すなわち、本玉供給システムでは、Bグル
ープとCグループの間に島A1〜島A5の代わりに、図
25に示すような5つの島D1〜島D5を配設してい
る。これをDグループと呼ぶ。本発明の中継システムに
相当し、ベースタンク5bに玉を供給する島は、第1実
施例では島A3であったが、本図の玉供給システムで
は、島D1の隣の島D2である。
【0107】このために島D1と島D2の間には供給樋
K2が架設され、島D2の玉を島D1に供給可能にされ
ている。供給樋K2の終端には、島D2からの玉をベー
スタンク5bへと導くサクションホース15が接続さ
れ、その下端はベースタンク5bの中程に位置されてい
る。つまり玉は、この位置まで貯留されるようになって
いる。またベースタンク5bには、サクションホース1
5の他に、島A1と同様、オーバーフローホース17も
引き込まれている。オーバーフローホース17の下端
は、サクションホース15の下端よりやや上方に配置さ
れているのは、第1実施例の島A2等と同じである。
【0108】そして島D2に対する玉の供給は、ベース
タンク5bからではなく、ベースタンク5cから行なわ
れる。このために島D5から島D2には、供給樋K1が
架け渡され、その下端と島D2のアウトタンク7とを連
絡するサクションホース15が設けられている。なお、
この供給樋K1の途中には、樋の幅に対して略半分の幅
を有する穴が2個形成されている。そして、この各穴に
接続されたサクションホース15を介して島D3及び島
D4の備えるアウトタンク7へも玉供給ができるように
構成されている。そして、この供給樋K1による島D2
〜島D4への玉供給系統は、従来よりある玉供給システ
ムと同じである。そして本図に示されていないBグルー
プの玉供給システム、及びCグループの玉供給システム
も、この構成を基本として構成されている。但しBグル
ープについては(かなり前後するが)[表1]或は図1
に示したように、一旦、島B3を供給の終端とし、島B
3のアウトタンク7から更に、略同様の玉供給システム
にて島B4、島B5に供給している。
【0109】図25の説明に戻り、これら島D2〜島D
4への玉供給系統に、更に供給樋K2を設けたことによ
り、ベースタンク5cからベースタンク5bへの玉供給
を可能にしている。これと逆方向、すなわちベースタン
ク5bからベースタンク5cへの玉供給はこれと島D3
に関して対称的に行なわれる。すなわち、島D1から島
D4へ返却樋H1を架け渡し、更に島D4から島D5に
向かって返却樋H2を設ける。対称的でない点は、返却
樋H1の途中に穴が設けられていない点と、返却樋H2
の終端にはサクションホース15ではなく返却ホース1
8が設けられている点である。つまり返却樋H1は、島
D1から島D4にのみ玉を供給している、そして、前記
のベースタンク5bが島D2からの玉を自身の中程まで
しか貯留できなかったのに対し、ベースタンク5cは島
D4からの玉をほぼ満杯まで溜めることができる。
【0110】これらベースタンク5b、5cの玉貯留量
を検知するセンサとしては、ベースタンク5bに下限セ
ンサU1、ベースタンク5cに上限センサU2のみが設
けられている。これら下限センサU1、上限センサU2
の検知結果に基づいて開閉されるストッパ装置Lは、供
給樋K2のみに設けられ、返却樋H2には設けられてい
ない。
【0111】以上のような構成からなる玉供給システム
において、玉の交流は以下のように行なわれる。まず初
期状態(例えば開店する前)においては、ベースタンク
5bにはサクションホース15の下端まで玉が貯留さ
れ、ベースタンク5cには上限センサU2をONさせな
い程度の高さまで玉が貯留され、ストッパ装置Lは閉じ
られている。
【0112】そして、図26に見られるように、ベース
タンク5cの上限センサU2以上に玉が溜まって、上限
解除センサT6がONになると、再びOFFになるま
で、ストッパ装置Lは開いた状態となり、島D2から島
D1へ供給樋K2を介して玉が供給される。
【0113】また、図27に見られるように、ベースタ
ンク5bの下限センサU1がOFFとなってもストッパ
装置Lは開き、下限センサU1がONとなるまで、島D
2から島D1へ供給樋K2を介して玉が供給される。こ
のように、ベースタンク5cの玉量が上限センサU2以
上に玉が溜まるか、若しくはベースタンク5bの玉量が
下限センサU1をOFFにするほど少なくなるまでは、
ベースタンク5bに玉の供給が行われない。この結果、
島B1は島B2〜B5へベースタンク5bの貯留量が少
なくなるまで玉を供給することになり、ベースタンク5
bの玉を有効に利用することが可能である。
【0114】通常、見られるのは図28に示される状態
であり、ベースタンク5cの上限センサU2がOFF
で、且つベースタンク5bの下限センサU1がONとな
っている。このときストッパ装置Lは閉じられ、島D2
から島D1への玉の供給は行なわれない。
【0115】また、ベースタンク5bの貯留量が多くな
り、島D1のオーバーフローホース17から溢れたとき
の状態が図29に示されている。溢れた玉は、島D1に
ある小箱9から返却樋H1を介して島D4に返却され
る。また、島D4においてもオーバーフローホース17
から溢れた場合には、島D4にある小箱9から返却樋H
2を介して島D5の小箱9に返却され、更に返却ホース
18を介して、ベースタンク5cに返却される。
【0116】このように中継する島を、島D2及び島D
4の2つにしても、ベースタンク5b、5c間の玉交流
を実現できる。この場合も、両ベースタンク5b、5c
を引き離して配置でき、天井の低いホールに対して適用
することもできる。そして計数器6を島D2、D4に設
けることも、夫々供給樋K2、返却樋H2を備えている
ため容易である。
【0117】また、本玉供給システムにおいては第1実
施例のものと異なり、ベースタンク5bに貯留された玉
をベースタンク5cに貯留された玉よりも優先的に使う
ようにされている。すなわち、ベースタンク5bのみに
注目した場合、下限センサU1がOFFになるまでスト
ッパ装置Lが開放されず、ベースタンク5b内の玉は島
B1、及び島D1に供給され、消費されていく。これに
より、次のような利点がある。
【0118】すなわち、ベースタンク5b等に大量の玉
が貯留されると、ベースタンク5bの底49に死蔵され
てしまう玉が発生することがある。図6にて底49は斜
面にされていると説明したが、貯留量が多過ぎると、底
49に位置する玉の上にのし掛かる他の玉の圧力によっ
て、底49を玉が転動できなくなる場合がある。このよ
うな玉は島D1や島B1のアウトタンク7に流れ込めな
い。従って還元機11にて磨かれることがなく、錆びて
しまうこともある。また、このように死蔵される玉があ
るということは、ベースタンク5bの実質的な貯留量を
減じていることになる。これに対し、上記のようにベー
スタンク5bの玉を上記のように優先的に使えば、こう
した事態が防げる。従い、死蔵される玉が出ないように
配慮するのは、ベースタンク5cだけで済む。
【0119】なお、こうして優先的に利用されるベース
タンク5bの玉の内、ベースタンク5bから島D1に流
れた玉は、既に述べたように、返却樋H1、島D4、返
却樋H2等を介してベースタンク5cに流れ込む。従
い、もし2つのベースタンクの容量に差がある場合に
は、容量が小さい方のベースタンクの玉が優先的に利用
されるように構成すべきである。この逆にすると、大き
い方のベースタンクからの玉が、優先的に管轄の島及び
小さい方のベースタンクに供給され、小さい方のベース
タンクの貯留量が過剰になり易くなってしまう。
【0120】また本第2実施例の玉供給システムは、ベ
ースタンク5cから島D2〜D5に玉を供給する部分
が、従来の玉供給システムと同じであるため、既存のホ
ールに適用する場合も比較的、容易である。つまり島D
2からベースタンク5bを持つ島D1に対してストッパ
装置L付きの供給樋K2を架け渡し、島D1から島D4
に向かって返却樋H1を架け渡し、更に島D4からベー
スタンク5cに返却するための返却樋H2を設け、下限
センサU1、上限センサU2を夫々ベースタンク5b、
ベースタンク5cに設け、前記の処理を行なえば良い。
【0121】以上、本発明の適用例として2つの実施例
を挙げて説明してきたが、本発明はこれらの実施例に何
等限定されるものではなく様々な態様で実施しうる。例
えば、第1実施例の玉供給システムにおいて、島A1と
島A3との間(若しくは島A3と島A5との間)に更に
中継システムを設けても良い。こうすれば、ベースタン
ク5b、5c間の距離を更に引き離すことができる。
【0122】また、第2実施例の玉供給システムにおい
て、何等かの理由(例えば、ベースタンク5bが計数器
6を備えていない、若しくはBグループの島数が少ない
等)によりベースタンク5bの必要度が低い場合には、
下限センサU1を排除してもよい。それには次のように
する。
【0123】第2実施例の玉供給システムでは、島D2
とベースタンク5bとはストッパ装置L付きの供給樋K
2及びサクションホース15にて接続されていたが、こ
れらとは別に、樋及びホース(以下、夫々樋K3及び第
2サクションホースと呼ぶ)を更に設ける。樋K3には
ストッパ装置Lを設けず、常に島D2の玉がベースタン
ク5bに流れ込むようにしておく。そして第2サクショ
ンホースの下端は、下限センサU1が設けられていたの
とほぼ同じ高さにする。こうすると、島D2のアウトタ
ンク7に玉がある限り常に、第2サクションホースの下
端位置まで玉が供給されることになる。この場合も、第
2実施例のシステムと同様、上限センサU2がONにな
るとストッパ装置Lが開かれ、供給樋K2及びサクショ
ンホース15を介した供給がなされる。こうすれば玉供
給システムを、極めてシンプルな構成とすることができ
る。
【0124】更に第1実施例、第2実施例のいずれにお
いても、ベースタンク5b(若しくはベースタンク5
c)へ直接玉を返却する経路としては、第1返却ホース
16、第2返却ホース18b等のホースを用いていた
が、これとは異なる方法を用いても良い。例えば、図3
0に示すように、樋G3に島A1にある小箱9を貫通さ
せて直接ベースタンク5bの上部から玉を落下させるよ
うに、ベースタンクの上部まで終端を延長して設置して
も良い。こうすれば第1返却ホース16等の配管を島A
1内に施す必要がなくなるので、島A1を簡素な構成と
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の玉供給システムが適用されたパ
チンコホール1の構成を表す概略構成図である。
【図2】 実施例のパチンコホール1の側面図である。
【図3】 島A1及びベースタンク5bの説明図であ
る。
【図4】 島A1の裏面を示す説明図である。
【図5】 ベースタンク5bの外観図である。
【図6】 ベースタンク5bの内部を示す透視図であ
る。
【図7】 図1において島A1の上部近辺を拡大した斜
視図である。
【図8】 島A1の小箱9の外観を示す説明図である。
【図9】 島A1の小箱9の内部を示す説明図である。
【図10】 図9から小箱9の上部及び還元機11をと
り除いた説明図である。
【図11】 島A1の小箱9における樋G2及び樋G3
の接続状態を示す説明図である。
【図12】 図1において島A3の上部近辺を拡大した
斜視図である。
【図13】 島A3の小箱9の内部を示す説明図であ
る。
【図14】 図13から小箱9の上部及び還元機11を
とり除いた説明図である。
【図15】 島A3の小箱9において樋G3に玉が排出
される経路を示す説明図である。
【図16】 島A3の小箱9における樋G1、G2、G
4、及び樋G5の接続状態を示す説明図である。
【図17】 図1において島A5の上部近辺を拡大した
斜視図である。
【図18】 島A5の小箱9の内部を示す説明図であ
る。
【図19】 島A5の小箱9における樋G4及び樋G5
の接続状態を示す説明図である。
【図20】 ストッパ装置Lの説明図である。
【図21】 制御装置が実行する制御処理を表すフロー
チャートである。
【図22】 ベースタンク5b、5cが共に空に近いと
きの玉の流れを示す説明図である。
【図23】 下限センサU1がOFFになっているとき
の玉の流れを示す説明図である。
【図24】 上限センサU2がONになっているときの
玉の流れを示す説明図である。
【図25】 第2実施例の玉供給システムの概略を示す
説明図である。
【図26】 第2実施例の玉供給システムにおいて上限
センサU2がONになっているときの玉の流れを示す説
明図である。
【図27】 第2実施例の玉供給システムにおいて下限
センサU1がOFFになっているときの玉の流れを示す
説明図である。
【図28】 第2実施例の玉供給システムの通常状態に
おける玉の流れを示す説明図である。
【図29】 第2実施例の玉供給システムにおいて、島
D1のオーバーフローホース17から玉が溢れたときの
流れを示す説明図である。
【図30】 ベースタンクに玉を供給する他の方法を示
す説明図である。
【符号の説明】
1…パチンコホール 5b、5c…ベースタンク 7…アウトタンク 9…小箱 11…還元
機 13…接続樋 15…サクションホース 16…第1返却ホース 17…オーバーフローホ
ース 18…返却ホース 18b…第2返却ホース 21、23…棚板 27…パチンコ機 29…回収樋 31…補給樋 45、47…棒
状部材 55a、55b、55c、55d、55e、55f…隔
壁 57a、57b、57c、57d、57e、57f、5
7g…部屋 85…第1側壁板 87…第2側壁板 89…
第3側壁板 91…連結板 93…回転軸 95…
モータ 99…遮断板 A1〜A8、B1〜B5、C1、C2、D1〜D5…島 T1、T5、U2…上限センサ T2、T6…上限解除
センサ T3、T7…下限解除センサ T4、T8、U1…下
限センサ K1、K2…供給樋 H1、H2…返却樋

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ機を複数列設してなるパチンコ
    島が、フロア上に複数配置されたパチンコホールにて用
    いられ、前記各パチンコ島へパチンコ玉を供給するパチ
    ンコホール用玉供給システムにおいて、 長手方向に斜度を付けられ且つ前記パチンコホールの床
    面から所定高さに配置された斜路であって、該斜路の複
    数箇所に開口が形成された供給経路と、 パチンコ玉を内部に保持するベースタンクと、 を備え、該ベースタンク内のパチンコ玉を、前記供給経
    路の傾斜に沿って転動させて前記開口から前記各パチン
    コ島へと供給するサブシステム、 を2系統、有し、更にこれらサブシステムとは別のシス
    テムとして、 一方のサブシステムに属する前記ベースタンクから、パ
    チンコ玉を受け取って一旦貯留し、他方のサブシステム
    に属する前記ベースタンクへと供給する中継システム、 を備えたことを特徴とするパチンコホール用玉供給シス
    テム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のパチンコホール用玉供
    給システムにおいて、 前記中継システムが、 パチンコ玉を保持する中継タンクと、 該中継タンクと前記一方のサブシステムに属する前記供
    給経路とを連絡し、該供給経路内を転動されるパチンコ
    玉を前記中継タンクへと誘導する誘導経路と、 長手方向に斜度を付けられ且つ前記パチンコホールの床
    面から所定高さに配置された経路であって、該経路内に
    てパチンコ玉を転動させて、該パチンコ玉を前記他方の
    サブシステムに属する前記ベースタンクへと誘導する転
    送経路と、 を備え、前記一方のサブシステムに属する前記ベースタ
    ンク内のパチンコ玉を、前記誘導経路、前記中継タン
    ク、及び前記転送経路の順序にて順次移動させ、最終的
    に、前記他方のサブシステムに属する前記ベースタンク
    へと供給することを特徴とするパチンコホール用玉供給
    システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のパチンコホール用玉供
    給システムにおいて、 前記転送経路に、 外部指令に応じて開閉し閉じたときにのみパチンコ玉が
    該転送経路を流れないようにする開閉手段、を設け、 前記一方のサブシステムに属する前記ベースタンクがパ
    チンコ玉にて満杯か否かを検出する満杯検出手段と、 該満杯検出手段によって満杯であることが検出される
    と、前記開閉手段を開かせる指令を発することにより、
    前記一方のサブシステムに属する前記ベースタンクのパ
    チンコ玉を前記他方のサブシステムに属する前記ベース
    タンクへと移送することを許可する指令手段と、 を設けたことを特徴とするパチンコホール用玉供給シス
    テム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のパチンコホール用玉供
    給システムにおいて、 前記他方のサブシステムに属する前記ベースタンクが空
    か否かを検出する空検出手段と、 該空検出手段によって空であることが検出されると、前
    記開閉手段を開かせる指令を発し、一方、該空検出手段
    によって空ではないことが検出され且つ前記満杯検出手
    段による前記検出結果が満杯ではない場合には、前記開
    閉手段を閉じさせる指令を発する許可手段と、 を設けたことを特徴とするパチンコホール用玉供給シス
    テム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のパチンコホール用玉供
    給システムにおいて、前記2系統のサブシステム、及び
    前記中継システムとは別のシステムとして、 パチンコ玉を内部に保持する第2中継タンクと、 該第2中継タンクと、前記他方のサブシステムに属する
    前記供給経路とを連絡し、該供給経路を流れるパチンコ
    玉を前記第2中継タンクへと誘導する第2誘導経路と、 長手方向に斜度を付けられ且つ前記パチンコホールの床
    面から所定高さに配置された経路であって、前記第2中
    継タンクに保持されたパチンコ玉が当該経路内に排出さ
    れると、該パチンコ玉を前記一方のサブシステムに属す
    る前記ベースタンクへと誘導する第2転送経路と、 を備えた第2中継システム、 を設け、更に、 外部指令に応じて開閉し閉じたときにのみパチンコ玉が
    前記第2転送経路を流れないようにする第2開閉手段
    と、 前記他方のサブシステムに属する前記ベースタンクがパ
    チンコ玉にて満杯か否かを検出する第2満杯検出手段
    と、 前記一方のサブシステムに属する前記ベースタンクが空
    か否かを検出する第2空検出手段と、 該第2空検出手段によって空であることが検出された場
    合、及び前記第2満杯検出手段によって満杯であること
    が検出された場合に、前記第2開閉手段を開かせる指令
    を発し、一方、前記第2空検出手段によって空ではない
    ことが検出され且つ前記第2満杯検出手段によって満杯
    ではないことが検出された場合に、前記第2開閉手段を
    閉じさせる指令を発する移送手段と、 を備えたことを特徴とするパチンコホール用玉供給シス
    テム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のパチンコホール用玉供
    給システムにおいて、 前記中継タンクが前記第2中継タンクを兼ね、 前記誘導経路及び前記第2誘導経路を介し、前記第2中
    継タンクを兼ねた前記中継タンクに供給されたパチンコ
    玉を、前記転送経路及び前記第2転送経路の双方へ排出
    することにより、 前記中継システムが、前記第2中継システムを兼ねた共
    通の中継システムとされていることを特徴とするパチン
    コホール用玉供給システム。
  7. 【請求項7】 請求項2から請求項6にいずれか記載の
    パチンコホール用玉供給システムにおいて、 前記中継システムが、 列設された複数のパチンコ機を有するパチンコ島であ
    り、しかも前記中継タンクが、床面近くに配設され当該
    中継システムの有する複数のパチンコ機から排出された
    パチンコ玉を貯留するアウトタンクとして、 前記誘導経路が、前記一方のサブシステムに属する前記
    供給樋に形成された前記開口から前記アウトタンクへと
    パチンコ玉を誘導するサクションホースとして、 夫々構成され、しかも、 前記アウトタンクに貯留されたパチンコ玉を、少なくと
    も前記転送経路の上端まで運搬する還元機、 を備えたことを特徴とするパチンコホール用玉供給シス
    テム。
  8. 【請求項8】 請求項2から請求項7にいずれか記載の
    パチンコホール用玉供給システムにおいて、 当該パチンコホールの遊技者が、遊技を通じて獲得した
    パチンコ玉を入れると、その数を計数する計数器を前記
    中継システムに設け、該計数器が数え終ったパチンコ玉
    を前記中継タンクへと供給することを特徴とする玉供給
    システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008149169A (ja) * 2008-03-07 2008-07-03 Sankyo Kk 補給管理装置
JP2009066338A (ja) * 2007-09-18 2009-04-02 Heiwa Corp パチンコ玉を貯留するための集中タンク及びパチンコ玉の移送機構
JP2020081710A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 株式会社ニューギン 遊技球の管理システム
JP2020081711A (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 株式会社ニューギン 遊技球の管理システム

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