JP2003265832A - 遊技島相互における玉供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、遊技島の上部間にバランス樋を架
け渡し、各遊技島の玉貯留量を必要に応じて相互に供給
し合う際、少なくとも１本のバランス樋の外筒が駆動機
構制御部にて正逆回転し、内部の玉送り手段の玉供給装
置により、各遊技島の玉貯留量を均等化することが出来
る、遊技島相互における玉供給装置を提供する。 【解決手段】 遊技島相互における玉供給装置を備えた
遊技島において、上部タンクは、上記玉揚送装置により
揚送されたパチンコ玉を貯留する貯留部と、少なくとも
１本のバランス樋を備えると共に、該バランス樋を遊技
島の上部タンク同士に架け渡し、バランス樋は、パイプ
状の外筒と、内部に玉送り手段と、駆動機構制御部とが
備えられ、何れかの上部タンクに供給する際、駆動機構
制御部により、外筒が正逆回転し、内部の玉送り手段に
てパチンコ玉を相互に供給し合う構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複数台列設
されたパチンコ遊技機及び遊技媒体貸出機と上部タンク
を設けた玉揚送装置とを備えて一群と成し、島内部に多
量のパチンコ玉を貯留する玉貯留タンクを備えて循環還
流させるように成した遊技島に関り、更に詳しくは複数
列配設した遊技島の上部間（左右方向若しくは通路を挟
んで前後方向）に少なくとも１本のバランス樋を架け渡
し、必要に応じて相互に供給する際、上記バランス樋
は、パイプ状の外筒と、内部に玉送り手段と、駆動機構
制御部とが備えられ、該駆動機構制御部により、外筒が
正逆回転し、内部の玉送り手段により、パチンコ玉を相
互に供給し合って各遊技島内の玉貯留量を均等化（玉保
有量の均等化）するようにした、遊技島相互における玉
供給装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】通常、パチンコ遊技店においては例え
ば、複数台１５台乃至２０台程度のパチンコ遊技機及び
遊技媒体貸出機を片面または両面に直線状に列設させ左
右方向（横方向）に配設した複数列の遊技島と、この複
数列の遊技島に対向する位置に中通路（少し幅広の通
路）を挟んで前後方向に同じように左右方向に配設した
複数列の遊技島と、から構築されている。遊技島におい
て、片面の所謂壁島の場合、略１５万発程度の、また両
面の所謂両面島の場合は、略３０万発程度のパチンコ玉
が使用（保有）されるように成っており、各パチンコ遊
技機及び各遊技媒体貸出機に対して上部の供給樋からパ
チンコ玉が補給される。また、遊技島には上部タンクを
備えた玉揚送装置と、島内に多量のパチンコ玉を貯留さ
せる玉貯留タンクとが備えられ、該玉貯留タンク内に貯
留した玉を循環還流（システム）させるように成してい
る。

【０００３】上記遊技島において、島内に貯留した玉を
循環還流させるシステムは、例えば遊技島内の下部に多
量のパチンコ玉を貯留させる長さを有した玉貯留タンク
と、この玉貯留タンクの端部の玉排出部に設けられた小
型な循環リフトと、この循環リフト若しくは各パチンコ
遊技機から回収樋に排出されたパチンコ玉を上方に磨き
ながら揚送する玉揚送装置と、この玉揚送装置の上部に
は揚送されたパチンコ玉を一時貯留（貯留部）させてお
く上部タンクと、この上部タンクから各パチンコ遊技機
や各遊技媒体貸出機に対してパチンコ玉を補給する傾斜
状の供給樋と、上部タンクから溢れたパチンコ玉を玉貯
留タンクに戻すためのオーバーフロー樋と、から大略構
成され、島内のパチンコ玉が循環還流するようにし、営
業に支障ないようにしている。

【０００４】さらに、循環還流させるシステムを備えた
遊技島は、例えば、島端に玉計数機を設けた計数機有り
島（親島とも言う）とし、その左右方向（両側）に隣接
して配設された計数機無し島（子島とも言う）とし、さ
らに玉揚送装置の上部タンクに設けたバランス樋が上部
タンク同士に架け渡して島内の玉貯留量の増減の検出に
より必要に応じて相互に供給し合っている。また、郊外
に設置されたパチンコ遊技店においては、店舗規模（遊
技島を構築する設置台数が多い等）が大きくなってきて
いる。このような店舗規模の大きい遊技店に循環還流さ
せるシステムを導入する際は、左右方向に隣接して配設
された遊技島は上記した玉揚送装置の上部タンクに設け
た水平のバランス樋を上部タンク同士に架け渡して相互
に供給し合うことは無論のこと、通路（中通路）を挟ん
で前後方向に配置された遊技島においても、遊技島同士
間にバランス樋を架け渡し、前後方向の何れかの遊技島
の玉貯留量が不足状態にならないように、それぞれの上
部間に架け渡したバランス樋によりパチンコ玉を相互に
供給し合い、均等化する必要がある。

【０００５】上記したように玉揚送装置の上部に設けら
れ上部タンク同士間に架け渡して各遊技島に貯留してい
るパチンコ玉を相互に供給し、均等化するバランス樋
は、傾斜した２本の搬送路を上部タンク同士にＸ字状に
交差して架け渡したクロスバランス方式の構成から成る
ものや、水平な少なくとも１本の搬送路を上部タンク同
士に架け渡し、正・逆転駆動モータによる１本正逆駆動
ベルト方式の構成から成るものや、水平な少なくとも１
本の搬送パイプを上部タンク同士に架け渡し、内部の同
軸に挿入された搬送部材（スパイラル状のフィン）を回
転させるモータによる１本搬送パイプ方式の構成から成
るものが提供されている（例えば、特開平９−２３９１
３３）。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た傾斜状の２本のバランス樋の搬送路をＸ字状に交差し
て架け渡したクロスバランス方式を各遊技島に備えてパ
チンコ玉を相互に供給し合う場合、傾斜した２本の搬送
路が遊技島の中央又は端部の上方にＸ字状に交差して架
け渡されていることから、幅広となり、美観上好ましく
ない。

【０００７】また、２本の搬送路をＸ字状に交差して架
け渡し、必要に応じてシャッター機構（図示せず）が開
閉動作して搬送路中のパチンコ玉を傾斜状の搬送路を供
給側へと転動させて供給するため、搬送路中で玉溜まり
が生じてしまい、さらにバランス樋が落下する等の危険
性があるため、落下防止対策として構造上、配慮（強
度）する必要となりその結果、コストアップとなってい
た。

【０００８】一方、上記した正・逆転駆動モータによる
１本のバランス樋の搬送手段を架け渡した１本の正逆ベ
ルト方式を各遊技島に備えてパチンコ玉を相互に供給し
合う場合、上記したクロスバランス方式に比べ美観上は
よくなる反面、上記搬送手段は、プーリ間にベルトを架
け渡して構成されることから、設置、または定期点検す
る際、ベルトの架け渡しに当たって張り具合を調整する
必要もあり、さらにトラブル（ベルト切れによる交換作
業等）を招く恐れがあった。

【０００９】さらに、一方、上記した水平な少なくとも
１本の搬送パイプのバランス樋を架け渡し、内部の同軸
に挿入された搬送部材（スパイラル状のフィン）をモー
タにより回転させてパチンコ玉を相互に供給し合う場
合、上記したクロスバランス方式に比べ美観上はよくな
る反面、長年使用していると内部に挿入された搬送部材
が伸びてしまい、また、搬送パイプ内壁と搬送部材とが
擦れるため、特に、供給する距離の長い通路（中通路）
を挟んで前後方向に配置された遊技島に搬送する際、騒
音や玉詰まり、擦れた粉塵がパチンコ玉に付着するた
め、店員はしばしば点検作業するが、搬送パイプ内壁は
掃除し難くかった。また、搬送パイプ内を搬送部材が正
逆回転するが、外見上ではどちらに回転しているのか確
認することが出来なかった（表示器等にて確認要）。つ
まり、種々の課題は指摘されていたままであり、早期に
対策が要望されていた。

【００１０】本発明は、以上の点に鑑み、遊技島の上部
間（左右方向若しくは通路を挟んで前後方向）にバラン
ス樋を架け渡し、各遊技島の玉貯留量を必要に応じて相
互に供給し合う際、少なくとも１本のバランス樋の外筒
が駆動機構制御部にて正逆回転し、内部の玉送り手段の
玉供給装置により、各遊技島の玉貯留量を均等化するこ
とが出来る遊技島相互における玉供給装置を提供するこ
とを目的としている。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記目的は、複数台列設
されたパチンコ遊技機及び遊技媒体貸出機と、パチンコ
玉を磨きながら揚送する上部タンクを備えた玉揚送装置
と、多量のパチンコ玉を貯留する長さを有した玉貯留タ
ンクとを備え、該玉貯留タンクから排出したパチンコ玉
を上記玉揚送装置により上部タンクに揚送し、該上部タ
ンクからパチンコ遊技機及び遊技媒体貸出機に供給樋を
介して供給し循環還流するように成した遊技島に於い
て、上記上部タンクは、上記玉揚送装置により揚送され
たパチンコ玉を貯留する貯留部と、少なくとも１本のバ
ランス樋を備えると共に、該バランス樋を遊技島の上部
タンク同士に架け渡し、上記バランス樋は、パイプ状の
外筒と、内部に玉送り手段と、駆動機構制御部とが備え
られ、何れかの上部タンクに供給する際、上記駆動機構
制御部により、外筒が正逆回転し、内部の玉送り手段に
てパチンコ玉を相互に供給し合う構成としたことによ
り、達成される。

【００１２】また、請求項１記載の遊技島相互における
玉供給装置において、パイプ状の外筒と、内部の玉送り
手段とを備えたバランス樋は、短小の長さから成り、接
続部にて連結する構成としたことにより、達成される。

【００１３】上記した構成によれば、遊技島の上部間
（左右方向若しくは通路を挟んで前後方向）に設けた上
部タンクに、水平な少なくとも１本のバランス樋を架け
渡してパチンコ玉を相互に供給し合い、玉貯留量を均等
化するようにしたことにより、２本のクロスバランス方
式に比べ何ら美観を損ねることはない。

【００１４】また、遊技島の上部間（左右方向若しくは
通路を挟んで前後方向）に水平な少なくとも１本のバラ
ンス樋を架け渡し、上記玉揚送装置により揚送したパチ
ンコ玉を上部タンク内に貯留し、架け渡された１本のバ
ランス樋内は供給側の必要に応じて正逆回転する内部の
玉送り手段によって、双方にパチンコ玉を送り出す構成
としたことにより、上部間に配設された隣接した遊技島
の上部タンクへと、素早く転動するので補給トラブルが
生じることなく供給し合うことが出来る。従って、転動
しきれずにバランス樋に玉溜まりが生じることなく、バ
ランス樋が落下する等の危険性もなくなり、その結果、
落下防止対策を施す必要がなく、簡易な構成のため、安
価となる。

【００１５】また、正・逆転の切替え駆動制御する駆動
モータを使用する１本正逆ベルト方式と比べて、搬送手
段の１本正逆ベルトの張り具合の点検調整や、ベルト切
れによる交換作業等の面倒で厄介な店員の作業が軽減さ
れる。

【００１６】また、水平な少なくとも１本の搬送パイプ
を上部タンク同士に架け渡し、内部の同軸に挿入された
搬送部材（スパイラル状のフィン）を回転させるモータ
による１本搬送パイプ方式と比べて、長年使用していて
も内部に挿入された玉送り手段（螺旋体）が伸びること
なく、また、外筒内にて擦れにより生じる粉塵等は発生
せず、特に、供給する距離の長い通路（中通路）を挟ん
で前後方向に配置された遊技島に搬送する際において
も、騒音や玉詰まりが発生せず、点検作業においても短
小な構成なので、外筒内壁の掃除がし易く、また、外筒
（回転確認表示部）が正逆回転するため、表示器等を設
けなくても外見上からどちらに回転しているのか確認す
ることが出来る。そのため、いままで面倒であった店員
の種々の作業を軽減することが出来る。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態に基
づいて、本発明を詳細に説明する。図１は、本発明の遊
技島相互における玉供給装置の一実施形態の構成を示す
概略側面図である。図１に示すように、遊技島１は複数
台のパチンコ遊技機１ａが列設されており、循環還流シ
ステム２の各構成が備えられている。そのうち玉貯留タ
ンク７の任意の位置には後述する玉量検出装置８が組み
込まれている。

【００１８】例えば、パチンコ遊技店においては、複数
台１５台乃至２０台程度のパチンコ遊技機１ａを片面ま
たは両面に直線状に列設させ左右方向に配設した複数列
の遊技島１と、この複数列の遊技島に対向する位置に通
路（中通路１Ａ）を挟んで前後方向に同じように左右方
向に配設した複数列の遊技島１と、から構築されてい
る。左右方向に配設した遊技島１とは、片面または両面
に横方向に配設され、パチンコ遊技機１ａ毎に椅子が設
置され、僅かな通路が形成された遊技島のことである。
また、中通路１Ａとは、少し幅広の通路に形成され、各
遊技島１の島端には遊技設備（玉計数機１ｃ等）が設置
されている通路を言う。前後方向に配設した遊技島１と
は、上述した中通路１Ａを挟んで対向した位置に左右方
向に配設した遊技島のことを言う。上記したパチンコ遊
技店に複数列設された遊技島１は、一般的に片面の所謂
壁島の場合は、略１５万発程度の、また両面の所謂両面
島の場合は、略３０万発程度のパチンコ玉が島内の玉貯
留タンク７内等に貯留（保有）されている。

【００１９】先ず、循環還流システム２が導入された遊
技島１が左右方向に配設された場合について説明する。
循環還流システム２は、例えば島端に玉計数機１ｃを設
けた遊技島１を計数機有り島とし、その左右方向（両
側）に隣接して配設された遊技島１を計数機無し島と
し、さらに玉揚送装置３の上部タンク４に設けた水平な
少なくとも１本のバランス樋１０を上部タンク４、４同
士に架け渡して各遊技島１内の玉貯留量の増減の検出に
より、必要に応じて相互に供給し合っている。また、上
記循環還流システム２が導入され左右方向に配設された
遊技島１の何れかの遊技島と、通路（中通路１Ａ）を挟
んで前後方向に配設された遊技島１とを水平な少なくと
も１本のバランス樋１０を遊技島の上部タンク４、４同
士に架け渡して前後方向の各遊技島１内の玉貯留量の増
減の検出により、必要に応じて相互に供給し合ってい
る。

【００２０】このように、複数列設された各遊技島１の
島内の玉貯留タンク７内の玉貯留量の増減は後述する玉
量検出装置８にて検出して、何れかの遊技島１の玉貯留
量が所要量より少ない又は多いと検出した時、その両側
の遊技島１の玉貯留量が所要量より多く又は少なくあ
り、供給又は受給可能であるか判断し、供給又は受給可
能と判断した遊技島１から後述する正逆回転する外筒１
２のバランス樋１０を介してパチンコ玉を供給又は受給
し、不足した玉量を補うと共に、過剰した玉量を排出す
ることで、各遊技島１内の玉貯留量を均等化することが
出来るように構成されている。

【００２１】次に、循環還流システム２の各構成（計数
機有り島の場合）について説明する。循環還流システム
２が導入された遊技島１の島端には玉計数機１ｃが設け
られ、内部下方には、島端寄りの位置に例えば左右二つ
（図１では右側のみ図示し、以下遊技島１の右側のみを
説明する。）の玉貯留タンク７と、玉貯留タンク７の端
部の玉排出部８ｃに接続された小型の循環リフト９と、
この循環リフト９から持ち上げられたパチンコ玉を玉揚
送装置３に導く回収樋５ｃとが備えられ、回収樋５ｃか
ら転動してくるパチンコ玉を上方に磨きながら揚送する
玉揚送装置３（例えば、布式による研磨媒体の玉揚送装
置）が略中央付近に備えられ、上方には該玉揚送装置３
により揚送され研磨されたパチンコ玉を一時貯留させて
おく上部タンク４が設けられ、この上部タンク４から各
パチンコ遊技機１ａや各遊技媒体貸出機１ｂ（以下、台
間玉貸機という）に対してパチンコ玉を補給する傾斜状
の供給樋５ａと、上部タンクから溢れたパチンコ玉を玉
貯留タンクに戻すためのオーバーフロー樋５ｂと、から
大略構成され、島内のパチンコ玉が循環還流するように
成っている。また、各遊技島１の玉貯留量は図示しない
島管理装置（島コントローラ等）やホールカウンタ内の
システム管理装置（パソコン等）にて監視制御される。
尚、図示しないが、左右方向（両側）に隣接して配設さ
れた計数機無し島の遊技島においても上記した構成は備
えているが、島端には玉計数機は備えていない。

【００２２】遊技島１内に備えた玉貯留タンク７は、略
長方形状から成し、内部の床面は玉排出部８ｃに向かっ
てなだらかに下方に傾斜しており、玉貯留タンク７内の
パチンコ玉はその傾斜に従って玉排出部８ｃに向かって
転がるように形成されている。上記玉貯留タンク７は、
遊技島１に列設されるパチンコ遊技機１ａの台数によっ
て設置個数（少なくとも一個以上）、多量のパチンコ玉
を貯留する長さが異なるものを備えるようになってい
て、ここでは、下流側に一つのメインタンク７ａ（長め
の略長方形状と成し、約１０万個収容可能）と、このメ
インタンク７ａに順次に接続されるサブタンク７ｂ（メ
インタンクより少し短めの略長方形状と成し、約５万個
収容可能）との二個の玉貯留タンク７が一方側（右側）
に備えられている（ここでは、他方側は省略）。また、
図示しないが各パチンコ遊技機１ａから排出されるパチ
ンコ玉（アウト玉）は、玉貯留タンク７の両端の回収樋
５ｃによって回収され、玉揚送装置３に送られるように
なっている。尚、後述するが玉貯留タンク７の任意の位
置（例えば、直前の位置と直後の位置に）玉の個数をカ
ウントする玉量検出装置８（各センサ）が設けられてい
る。

【００２３】図１に示すように、玉量検出装置８は、玉
貯留タンク７に供給されるパチンコ玉即ちイン玉の個数
を計数カウントするための第一の検出センサ８ｂと、玉
貯留タンク８から排出されるパチンコ玉即ちアウト玉の
個数を計数カウントするための第二の検出センサ８ｄが
任意に位置に設けられると共に演算処理する演算部と、
から構成されている。

【００２４】第一の検出センサ８ｂは、例えば玉貯留タ
ンク７に供給する直前の位置である玉供給部８ａに設け
られており、玉供給部８ａを介して玉貯留タンク７内に
供給されるパチンコ玉の個数を計数カウントするように
成っている。そして、上記第一の検出センサ８ｂは、そ
のカウント値を演算部に出力している。

【００２５】第二の検出センサ８ｄは、例えば玉貯留タ
ンク７から排出された直後の位置である玉排出部８ｃに
設けられており、玉排出部８ｃを介して玉貯留タンク７
から排出されるパチンコ玉の個数を計数カウントするよ
うに成っている。そして、上記第二の検出センサ８ｄ
は、そのカウント値を演算部に出力している。

【００２６】上記演算部は、上記した第一の検出センサ
８ｂ及び第二の検出センサ８ｄからのカウント値が入力
されることにより、第一の検出センサ８ｂのカウント値
即ち、イン玉から第二の検出センサ８ｄのカウント値即
ち、アウト玉を演算処理（減算処理）して、遊技島１毎
に設けた島管理装置（島コントローラ等）やホールカウ
ンタ内のシステム管理装置（パソコン等）に出力（デー
タ送信）するように成っている。

【００２７】上記第一の検出センサ８ｂと第二の検出セ
ンサ８ｄは、玉貯留タンク７の玉供給部８ａと玉排出部
８ｃに設けられ、例えば７〜８列のスノコの側壁または
スノコ上部に、透過型若しくは反射型センサを設けるこ
とにより、正確に各パチンコ玉の通過を検知・カウント
して、上記演算部へと出力することが出来るように成っ
ている。尚、この玉量検出装置８の構成による検出に限
らず、玉貯留タンク７の側壁に複数個配置したタッチセ
ンサ等による検出であっても良い。

【００２８】上記した演算部は、第一の検出センサ８ｂ
及び第二の検出センサ８ｄからのカウント値が入力され
ることにより、第一の検出センサ８ｂのカウント値、即
ちイン玉から第二の検出センサ８ｄのカウント値、即ち
アウト玉を演算処理して、遊技島１毎に設けた島管理装
置やホールカウンタ内のシステム管理装置に出力する。
この時、例えば遊技島１（計数機有り島）の島内の玉貯
留量の増減を玉量検出装置８にて検出して所要量より少
ないと検出した時、左右方向（両側）の遊技島（計数機
無し島）の玉貯留量が所要量より多くあり、供給可能で
あるか判断すると供給可能の信号を発信し、供給可能と
判断した遊技島１から後述する外筒１２及び玉送り手段
１３及び駆動機構制御部１５から成り、該駆動機構制御
部１５によって外筒１２が正逆回転することによりパチ
ンコ玉が送り出されて供給される。

【００２９】これとは逆に遊技島１（計数機有り島）の
島内の玉貯留量が所要量より多いと玉量検出装置８にて
検出した時、左右方向（両側）の遊技島１（計数機無し
島）の玉貯留量が所要量より少なく、受給可能であるか
判断すると受給可能の信号を発信し、受給可能と判断し
た遊技島１から後述する外筒１２及び玉送り手段１３及
び駆動機構制御部１５から成り、該駆動機構制御部１５
によって外筒１２］が正逆回転することによりパチンコ
玉が送り出されて受給される。このように、各遊技島１
の島内の玉貯留タンク７内の玉貯留量の増減は玉量検出
装置８にて検出され、供給又は受給可能であるか判断
し、供給又は受給可能と判断した遊技島１のバランス樋
１０の外筒１２が正逆回転することにより、送り出され
たパチンコ玉はバランス樋１０を介して供給又は受給
し、不足した玉量を補うと共に、過剰した玉量を排出す
ることで、各遊技島１内の玉貯留量を均等化に保つこと
が出来る。

【００３０】上記においては、遊技島１に循環還流シス
テム２が導入され、左右方向に配設された遊技島１にお
ける各遊技島内の玉貯留量を均等化する構成について説
明したが、ここでは通路（中通路１Ａ）を挟んで前後方
向に配設された遊技島１と、左右方向に配設された何れ
かの遊技島１とを外筒１２及び玉送り手段１３及び駆動
機構制御部１５から成り、該駆動機構制御部１５によっ
て外筒１２が正逆回転することにより送り出されたパチ
ンコ玉をバランス樋１０にて供給し合う構成について説
明する。郊外に設置されたパチンコ遊技店においては、
店舗規模が大きく、左右方向に配設された遊技島１にお
ける各遊技島内の玉貯留量を均等化する、一方、通路
（中通路１Ａ）を挟んで前後方向に配設された遊技島１
においても遊技島１、１同士間にバランス樋１０を架け
渡す必要がある。通路（中通路１Ａ）を挟んで前後方向
に配設された遊技島１同士を架け渡す場合、島端に支柱
状のパイプ支持部材１２Ｃにて保持される（図３参
照）。例えば、左右方向に配設された遊技島１の遊技客
が獲得したパチンコ玉を持って前後方向の遊技島１に移
動して遊技すると、遊技島１内の玉貯留量が増減してし
まう。または、左右方向に配設された何れの遊技島１の
玉貯留量も激減（満杯）した場合は、前後方向の遊技島
１から供給又は受給しなくてはならない場合もある。

【００３１】例えば、左右方向の何れかの遊技島１の島
内の玉貯留量の増減を玉量検出装置８にて検出して所要
量より少ないと検出した時、前後方向の何れかの遊技島
１の玉貯留量が所要量より多くあり、供給可能であるか
判断すると供給可能の信号を発信し、供給可能と判断し
た遊技島１から後述する外筒１２及び玉送り手段１３及
び駆動機構制御部１５から成り、該駆動機構制御部１５
によって外筒１２が正逆回転することにより送り出され
たパチンコ玉は通路（中通路１Ａ）を挟んで架け渡した
バランス樋１０を介して供給される。

【００３２】これとは逆に、左右方向の何れかの遊技島
１の島内の玉貯留量が所要量より多いと玉量検出装置８
にて検出した時、前後方向の何れかの遊技島１の玉貯留
量が所要量より少なく、受給可能であるか判断すると受
給可能の信号を発信し、受給可能と判断した遊技島１か
ら後述する外筒１２及び玉送り手段１３及び駆動機構制
御部１５から成り、該駆動機構制御部１５によって外筒
が正逆回転することにより送り出されたパチンコ玉は通
路（中通路１Ａ）を挟んで架け渡したバランス樋１０を
介して受給される。このように、左右方向の何れかの遊
技島１と、通路（中通路１Ａ）を挟んで前後方向に配設
された遊技島１とを水平な少なくとも１本のバランス樋
１０を遊技島１の上部タンク４同士に架け渡して前後方
向の各島内の玉貯留量の増減の検出により、必要に応じ
て相互に供給し合う。

【００３３】上記玉貯留タンク７には、上部タンク４か
ら溢れたパチンコ玉がオーバーフロー樋５ｂを転動して
きたパチンコ玉を貯留すると共に、遊技島１の島端に設
けられ玉計数機１ｃに遊技客が投入し、検出後の排出さ
れたパチンコ玉も玉貯留タンク７内に送られて貯留され
る。

【００３４】上部タンク４は、玉揚送装置３の上部に設
けられ、玉揚送装置３により磨かれたパチンコ玉を貯留
部にて一時貯留させている。図示しないが、上部タンク
４内の貯留部には検出部が設けられていて、この検出部
で不足である検出すると玉貯留タンク７の端部に設けら
れた小型の循環リフト９がこの検出に応じて作動するよ
うに成っていて玉貯留タンク７の底面を転動して玉排出
部８ｃから排出されたパチンコ玉を取り込んで、回収樋
５ｃにパチンコ玉を持ち上げて、玉揚送装置３に導いて
揚送し、検出部で検出した時点で作動が停止するように
成している。このようにして上部タンク４に一時貯留し
たパチンコ玉は、下方に傾斜する供給樋５ａを転動して
いき各パチンコ遊技機１ａや各台間玉貸機１ｂに対し
て、パチンコ玉が支障なく補給される。オーバーフロー
樋５ｂは、上部タンク４内にてパチンコ玉が満杯になっ
た時のパチンコ玉の溢れ玉を、玉貯留タンク７に戻すた
めに設けられており、上記供給樋５ａと同様に遊技島１
の島端に向かってなだらかに下方に傾斜している。

【００３５】次に、本発明の要旨あるパチンコ遊技島相
互における玉供給装置の構成について詳細に説明する。
図２又は図３に示すように、遊技島１の上部間（左右方
向若しくは通路を挟んで前後方向）の遊技島の上部タン
ク４同士間には架け渡された水平姿勢で少なくとも１本
のバランス樋１０を介してパチンコ玉を相互に供給し合
う玉供給装置１１が設けられている。尚、ここではバラ
ンス樋１０は少なくとも１本としたが、場合によっては
水平の２本として相互に供給し合っても良い。

【００３６】始めに、パチンコ玉の相互に供給し合う
（供給又は受給）玉供給装置１１の構成について説明す
る。ここでは、遊技島１の上部間のうち左右方向に配設
された遊技島１について説明する。玉供給装置１１は、
上部タンク４に設けられ、左右方向の遊技島１の上部タ
ンク４同士間に架け渡す長さから形成されたバランス樋
１０は、水平姿勢の１本のパイプ状の外筒１２と、外筒
１２の内部にパチンコ玉を送り出す玉送り手段１３と、
該外筒１２を正逆回転に回転制御させる駆動機構制御部
１５と、から構成されている（図４参照）。尚、外筒１
２は上部タンク４同士間に架け渡す長さとしたが、短小
に形成し、中央付近での接続部１２ｂにて連結するよう
にしても良い。また、外筒１２をパイプ状としたが断面
半分半分に二分割とし、開閉自在とした形成としても良
い。このように短小または二分割とし、開閉自在とする
ことで、外筒１２内の掃除がし易くなる。さらに、外筒
１２の何れか箇所に外周に回転確認表示部１２ｃが設け
られているので、該外筒１２の回転している正逆回転方
向が外見上から確認することが出来る。この回転確認表
示部１２ｃによって何れかに回転（正常か、トラブルか
の回転状態）していることが店員によって目視にて確認
することが出来るのである。

【００３７】遊技島１の上部に設けられた上部タンク４
の内部は、玉揚送装置３により揚送されたパチンコ玉を
貯留する貯留部が設けられ、該貯留部には貯留量を検出
する検出センサ（共に図示せず）が設けられている。
尚、上部タンク４の側壁にはバランス樋１０を架け渡す
開口部１０ａ及び取付け部１０ｂが設けられ、各遊技島
１の上部タンク４同士間に後述するバランス樋１０を取
付けて架け渡すように成っている。

【００３８】次に、玉供給装置１１についてさらに詳し
く説明する。図４乃至図７に示すように、上部タンク４
に架け渡されたバランス樋１０は、水平姿勢の１本の丸
いパイプ状（例えば、直径１５センチ程度）の外筒１２
から成り、内部にはパチンコ玉を送り出す玉送り手段１
３（例えば、螺旋体１３ａや外筒内壁に凸部材を螺旋間
隔の位置）が設けられている。さらに、端部には上記外
筒１２を正逆回転に回転制御させる駆動機構制御部１５
が設けられている。該駆動機構制御部１５は、例えば外
筒周辺に外筒１２を支持する複数個のローラ１５ｃと、
外周ギャ１２ａに駆動を伝達する伝達ギャ１５ｂを設け
た駆動モータ１５ａと、正逆回転制御させる制御部（図
示せず）とから構成されている。このようにした玉供給
装置１１は、何れかの遊技島１の供給依頼信号（供給要
求）を検出すると、受信した制御部は駆動モータ１５ａ
を駆動させ、（何れかに）駆動に伴って回転する伝達ギ
ャ１５ｂと外周ギャ１２ａが噛み合って伝達され、外筒
１２が回転するように成している。この時、回転を支持
するため周辺のローラ１５ｃも回転する。尚、外筒１２
の正逆回転は、制御部からの送信に基づいて行われる。

【００３９】次に、本発明の実施形態による遊技島１に
おいては、以上のように構成されており、以下に示すよ
うに動作する。ここでは、遊技島１の上部間のうち左右
方向に配設された遊技島１について説明する。パチンコ
遊技店の営業中の遊技島１は、玉貯留タンク７内に貯留
されているパチンコ玉は、玉貯留タンク７の傾斜した床
面に沿って、下流側に向かって転動して玉排出部８ｃか
ら循環リフト９にて持ち上げられて回収樋５ｃを介して
玉揚送装置３により、磨きながら上部タンク４内に揚送
され、供給樋５ａから各パチンコ遊技機１ａや台間玉貸
機１ｂに対してパチンコ玉が補給される。上部タンク４
内においてパチンコ玉が満杯状態になると、溢れたパチ
ンコ玉はオーバーフロー樋５ｂから玉供給部８ａを通過
して再び玉貯留タンク７内に送り込むように循環還流が
繰返し行われている。上記各パチンコ遊技機１ａから排
出されるパチンコ玉（アウト玉）は、アウト玉計数機
（アウトパルス）を経て回収樋５ｃに回収され、玉揚送
装置３に送られ、玉揚送装置３により磨きながら上部タ
ンク４内にパチンコ玉を揚送して循環還流される。

【００４０】上記遊技島１においては、パチンコ玉が繰
り返し循環還流しているが、ある遊技島１において、列
設した複数の台のパチンコ遊技機１ａの大当たり回数が
多く出ると（大当たり台が連続し、無制限の場合）、上
部タンク４内に貯留しているパチンコ玉の玉量が次第に
減っていき、上部タンク４内の検出部（下限スイッチ）
が検出すると、この検出信号に基づいて循環リフト９が
作動し、玉貯留タンク７内に貯留しているパチンコ玉が
排出され、循環リフト９にて持ち上げられたパチンコ玉
は回収樋５ｃを介して玉揚送装置３にて揚送し、上部タ
ンク４内の検出部（上限スイッチ）で検出するまで循環
リフト９は作動し、検出した時点で作動が停止する。

【００４１】遊技島１における玉貯留タンク７内の玉貯
留量の検出は、上記玉量検出装置８である第一の検出セ
ンサ８ｂと、第二の検出センサ８ｄとによる、イン玉か
らアウト玉を減算処理して玉貯留タンク７内の玉貯留量
の増減量を判断している。上記した遊技島１にて玉貯留
タンク７内に貯留しているパチンコ玉が排出していくと
この遊技島１での玉貯留量が次第に不足してくる。この
ように玉貯留量の不足は、上記した玉量検出装置８にて
検出され、仮に玉貯留タンク７内の玉貯留量が不足した
場合は、供給依頼信号を左右方向に隣接した供給可能待
機状態の何れかの遊技島１に送信し、供給可能な遊技島
１の上部間に架け渡したバランス樋１０を介して供給す
るようにしている。

【００４２】供給可能待機状態の遊技島１は、供給依頼
信号を受信すると玉供給装置１１の駆動機構制御部１５
は、駆動モータ１５ａを駆動させ、駆動に伴って回転す
る伝達ギャ１５ｂと外周ギャ１２ａが噛み合って伝達さ
れ、外筒１２が例えば正回転するように成している。こ
の時、回転を支持するため周辺のローラ１５ｃも回転す
る。このように外筒１２が例えば正回転すると右側の上
部タンク４内に貯留したパチンコ玉が外筒１２内に入り
込まれ、内部の玉送り手段１３にてパチンコ玉が外筒１
２内を移動して送られ、左側の上部タンク４内へとバラ
ンス供給されていく。そして、左側の上部タンク４内の
検出部（上限スイッチ）で検出した時点で駆動モータ１
５ａの駆動が停止し、バランス供給が終了する。

【００４３】一方、逆に左側の上部タンク４内に貯留し
ているパチンコ玉を右側の上部タンク４にバランス供給
する動作は、上記とは逆に回転するように成している。
つまり、外筒１２が例えば逆回転すると左側の上部タン
ク４内に貯留したパチンコ玉が外筒１２内に入り込ま
れ、内部の玉送り手段１３にてパチンコ玉が外筒１２内
を移動して送られ、右側の上部タンク４内へとバランス
供給されていく。そして、右側の上部タンク４内の検出
部（上限スイッチ）で検出した時点で駆動モータ１５ａ
の駆動が停止し、バランス供給が終了する。

【００４４】次に、パチンコ玉を相互に供給し合う他の
玉供給装置１１について説明する。ここでは、遊技島の
上部間のうち前後方向に配設された遊技島１について説
明する。パチンコ遊技店の遊技島１において、通路（中
通路１Ａ）を挟んで前後方向に配設される遊技島１に、
左右方向に配設された何れかの遊技島と相互にパチンコ
玉を供給し合うように上部タンク４に上記と同様のバラ
ンス樋１０が架け渡されている。尚、後述する説明にお
いての基本的な構成（外筒１２、外筒の内部の玉送り手
段１３、外筒を正逆回転に回転制御させる駆動機構制御
部１５等）の種々の構成については、上述した実施形態
と同じ構成なのでここでの説明は省略する。

【００４５】上述した上部タンク４と異なる点は、バラ
ンス樋１０（外筒１２Ｂ）の長さが幾分長く成る点と、
隣接して配設される遊技島１の対面する方向の上部タン
ク４の側壁に、バランス樋１０を取り付ける取付け部１
０ｂが取り付けられている点である。

【００４６】上記した構成によれば、通路（中通路１
Ａ）を挟んで前後方向に配設される遊技島１に、左右方
向に配設された何れかの遊技島１と相互にパチンコ玉を
供給し合う場合、通路を挟んで前後方向に、隣接して配
設される遊技島１の上部タンク４同士間にて、相互にパ
チンコ玉を供給し合うことが出来ることから、左右方向
に配設された何れかの遊技島１から通路を挟んで遊技島
の前後方向の何れかに配設された遊技島同士のパチンコ
玉を相互に供給し合う時、架け渡したバランス樋１０
（外筒１２Ｂ）を介して行うことが出来る。例えば、壁
島の遊技島１において島内の玉貯留量が不足した場合、
先ず、左右方向に配設された遊技島１が供給可能である
か判断させ、仮に供給不可であれば、次いで通路を挟ん
で前後方向に、隣接して配設した遊技島１にて供給可能
であるか判断させ、供給可能であれば、通路を挟んで架
け渡したバランス樋１０（外筒１２Ｂ）を介して供給す
ることが出来る。

【００４７】尚、上述した実施形態においては、複数台
のパチンコ遊技機を列設した遊技島にて説明したが、複
数台のスロットマシンを列設したスロットマシン遊技島
に設けてバランス樋にて相互に供給し合うメダル供給装
置としても良い。

【００４８】

【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、上部間（左右方向若しくは通路を挟んで前後方
向）に配設した遊技島の上部タンクに、水平な少なくと
も１本のバランス樋を架け渡してパチンコ玉を相互に供
給し合い、玉貯留量を均等化するようにしたことによ
り、２本のクロスバランス方式に比べ何ら美観を損ねる
ことはない。

【００４９】また、遊技島の上部間（左右方向若しくは
通路を挟んで前後方向）に水平な少なくとも１本のバラ
ンス樋を架け渡し、上記玉揚送装置により揚送したパチ
ンコ玉を上部タンク内に貯留し、架け渡された１本のバ
ランス樋内は供給側の必要に応じて正逆回転する内部の
玉送り手段によって、双方にパチンコ玉を送り出す構成
としたことにより、上部間に配設された隣接した遊技島
の上部タンクへと、素早く転動するので補給トラブルが
生じることなく供給し合うことが出来る。従って、転動
しきれずにバランス樋に玉溜まりが生じることなく、バ
ランス樋が落下する等の危険性もなくなり、その結果、
落下防止対策を施す必要がなく、簡易な構成のため、安
価となる。

【００５０】また、正・逆転の切替え駆動制御する駆動
モータを使用する１本正逆ベルト方式と比べて、搬送手
段の１本正逆ベルトの張り具合の点検調整や、ベルト切
れによる交換作業等の面倒で厄介な店員の作業が軽減さ
れる。

【００５１】また、水平な少なくとも１本の搬送パイプ
を上部タンク同士に架け渡し、内部の同軸に挿入された
搬送部材（スパイラル状のフィン）を回転させるモータ
による１本搬送パイプ方式と比べて、長年使用していて
も内部に挿入された玉送り手段（螺旋体）が伸びること
なく、また、外筒内にて擦れにより生じる粉塵等は発生
せず、特に、供給する距離の長い通路（中通路）を挟ん
で前後方向に配置された遊技島に搬送する際において
も、騒音や玉詰まりが発生せず、点検作業においても短
小な構成なので、外筒内壁の掃除がし易く、また、外筒
（回転確認表示部）が正逆回転するため、表示器等を設
けなくても外見上からどちらに回転しているのか確認す
ることが出来る。そのため、いままで面倒であった店員
の種々の作業を軽減することが出来る。

【００５２】かくして、本発明によれば、簡易な構成に
より、複数列配設された各遊技島における玉貯留量を相
互に供給し合い、各遊技島内の玉貯留量を均等化に維持
することが出来るため、パチンコ遊技店の営業に何ら支
障をきたすことがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の遊技島相互における玉供給装置の一実
施形態の構成を示す遊技島の概略側面図である。

【図２】複数列の遊技島の上部間に架け渡したバランス
樋を側面図である。

【図３】複数列の遊技島の上部間の中通路に架け渡した
一実施形態の構成を示す遊技島の概略側面図である。

【図４】上部タンクに架け渡した一本のバランス樋を示
す状態斜視図である。

【図５】上部タンクに架け渡した一本のバランス樋を示
す概略側面図である。

【図６】本発明のバランス樋の外筒及び玉送り手段及び
駆動機構制御部の構成を示す概略斜視図である。

【図７】本発明の玉供給装置の駆動機構制御部の構成を
示す要部拡大斜視図である。

【符号の説明】

２ 循環還流装置（システム） ３ 玉揚送装置 ４ 上部タンク ７ 玉貯留タンク ８ 玉量検出装置 ９ 循環リフト １０ バランス樋 １１ 玉供給装置 １２ 外筒 １２Ａ 外筒（中通路用） １３ 玉送り手段 １５ 駆動機構制御部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数台列設されたパチンコ遊技機及び遊
   技媒体貸出機と、パチンコ玉を磨きながら揚送する上部
   タンクを備えた玉揚送装置と、多量のパチンコ玉を貯留
   する長さを有した玉貯留タンクとを備え、該玉貯留タン
   クから排出したパチンコ玉を上記玉揚送装置により上部
   タンクに揚送し、該上部タンクからパチンコ遊技機及び
   遊技媒体貸出機に供給樋を介して供給し循環還流するよ
   うに成した遊技島に於いて、 上記上部タンクは、上記玉揚送装置により揚送されたパ
   チンコ玉を貯留する貯留部と、少なくとも１本のバラン
   ス樋を備えると共に、該バランス樋を遊技島の上部タン
   ク同士に架け渡し、 上記バランス樋は、パイプ状の外筒と、内部に玉送り手
   段と、駆動機構制御部とが備えられ、何れかの上部タン
   クに供給する際、上記駆動機構制御部により、外筒が正
   逆回転し、内部の玉送り手段にてパチンコ玉を供給し合
   う構成としたことを特徴とする遊技島相互における玉供
   給装置。
2. 【請求項２】 パイプ状の外筒と、内部の玉送り手段と
   を備えたバランス樋は、短小の長さから成り、接続部に
   て連結する構成としたことを特徴とする請求項１記載の
   遊技島相互における玉供給装置。