JP2003260243A - 遊技機における施錠装置 - Google Patents

遊技機における施錠装置

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JP2003260243A
JP2003260243A JP2002064012A JP2002064012A JP2003260243A JP 2003260243 A JP2003260243 A JP 2003260243A JP 2002064012 A JP2002064012 A JP 2002064012A JP 2002064012 A JP2002064012 A JP 2002064012A JP 2003260243 A JP2003260243 A JP 2003260243A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不正行為を防ぐことができる遊技機における施
錠装置を提供する。 【解決手段】施錠装置16の支持体17には外枠12の
係合部36に係合して前枠を外枠12に施錠状態とする
上部鉤部26及び下部鉤部を備えた作動体21が移動可
能に取り付けられている。施錠状態において、ロック体
52の係止片52bと作動体21の係合凹所21bとが
係合して作動体21の移動を規制している。ロック体5
2には当接体53が支持され、その当接体53は第3コ
イルバネ55によりロック体52から離れる方向へ付勢
されている。当接体53により外枠段部12aとロック
体52との間には許容空間が形成され、解錠時に、許容
空間によりロック体52の回動が許容され、係止片52
bと係合凹所21bとの係合が解除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機等
の遊技機において、遊技盤が設けられた前枠を外枠に施
錠するための遊技機における施錠装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、遊技機の一種であるパチンコ
遊技機は、その外郭が縦長四角枠状をなす外枠と、外枠
に開閉可能に支持される前枠と、前枠の内側に保持され
る遊技盤とから構成されている。また、前枠の前面に
は、四角板状をなすガラス扉が開閉可能に支持され、パ
チンコ遊技機前面から遊技盤が視認可能となっている。
そして、前枠の一側には施錠装置が装着され、外枠に対
して前枠を施錠できるとともに、前枠に対してガラス扉
を施錠できるようになっている。
【0003】この種の遊技機における施錠装置は、縦長
筒状の支持体に縦長四角板状の作動板が上下移動可能に
設けられ、作動板の両端部に一対の鉤部が設けられたも
のが知られている。そして、これらの鉤部は、外枠に設
けられた一対の係合部と係脱可能に構成され、前記鉤部
が係合部に係合した状態で前枠を外枠に対して施錠でき
るようになっている。また、作動板は上方に付勢されて
おり、鉤部が係合部の下方から係合した際には、係合状
態が維持できるようになっている。
【0004】一方、支持体には、錠部材が設けられ、錠
部材の回転操作が伝達板を介して前記鉤部に伝達され、
鉤部を下方に移動できるようになっている。そして、錠
部材の回転操作によって、鉤部を下方に移動させて係合
部から離脱させることによって前枠を外枠から解錠でき
るようになっている。パチンコ遊技機は、遊技店等にお
ける枠台等に設置され、島設備を構成する。この状態に
おいて、パチンコ遊技機の上方、側面等に存在する隙間
から針金等の不正部材、手等で鉤部を操作する行為によ
って、前枠が不正に開錠される可能性がある。そして、
遊技盤に搭載されたプリント基板等の遊技構成部材に対
して不正行為が行われる可能性がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
技術では、施錠装置を構成する作動板等を側面から針金
等の不正部材によって操作され、前枠が不正に解錠され
るおそれがあるという問題があった。本発明は上記従来
技術に存在する問題点に着目してなされたものである。
本発明の目的は、不正行為を防ぐことができる遊技機に
おける施錠装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、遊技盤が保持される前
枠と、前枠が開閉可能に支持される外枠とから構成され
る遊技機において、前記前枠を外枠に施錠するために設
けられる施錠装置であって、前記前枠に固定される支持
体と、当該支持体に支持され、前記外枠の係合部に係合
して前枠を外枠に施錠する鉤部と、支持体に設けられ、
解錠操作によって係合部と鉤部の係合を解除して前枠を
外枠に対して解錠する錠部材と、前記錠部材の解錠操作
を鉤部に伝達する作動体とより構成され、前記支持体に
は、作動体と係合して作動体の移動を規制するロック体
が、作動体との係合が解除される方向へ第1付勢部材に
より付勢された状態で揺動可能に支持され、同ロック体
に当該ロック体の揺動方向へ移動可能な当接体が、作動
体から離れる方向へ第2付勢部材により付勢された状態
で支持されることにより、施錠時に、当接体が外枠に押
圧されることによってロック体が回動して作動体と係合
するとともに、当接体により外枠とロック体との間に回
動空間を形成し、解錠時に、第2付勢部材の付勢力に抗
して前記回動空間内にロック体を回動させて作動体との
係合を解除することを要旨とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の遊技機における施錠装置において、前記ロック体は、
一枚の板材により形成されていることを要旨とする。請
求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の
遊技機における施錠装置において、前記ロック体には、
同ロック体を作動体の近傍位置に配置し、作動体との係
合位置へ案内すべく作動体の側面に係止可能な延設片が
形成されていることを要旨とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した遊技機
における施錠装置の一実施形態を図1〜図6に従って説
明する。
【0009】図6に示すように遊技機の一種であるパチ
ンコ遊技機11は、その外郭が縦長四角枠状をなす外枠
12により形成され、この外枠12の前面の一側部には
外枠段部12aが凹設されている。また、外枠12の他
側部には四角枠状をなす前枠13が開閉可能に支持され
ている。この前枠13には、図示しない打球発射装置、
球皿等のパチンコゲームを展開可能とする遊技構成部材
が搭載できるとともに、前枠13の内側には遊技盤14
が保持されている。
【0010】この遊技盤14の前面には、図示しない
釘、入賞器具等の遊技構成部材が設けられ、背面にはプ
リント基板等の遊技構成部材が搭載されている。また、
前枠13の前面には、四角板状をなすガラス扉15が開
閉可能に支持され、パチンコ遊技機11前面から遊技盤
14が視認可能となっている。
【0011】前枠13には縦長四角筒状の施錠装置16
が装着され、この施錠装置16により前枠13を外枠1
2に施錠できるようになっている。なお、以下において
上下左右は、パチンコ遊技機11を前方から見た場合の
上下左右を示すものとする。加えて、施錠装置16によ
り前枠13が外枠12に施錠された状態を施錠装置16
の施錠状態とし、外枠12から前枠13が開放された状
態を施錠装置16の解錠状態とする。
【0012】前枠13を外枠12に施錠するための施錠
装置16は、図1に示すように、亜鉛メッキ鋼板等の金
属板から形成され、平断面視略L字状をなすとともに、
上下方向に延びるように形成された支持体17によって
外郭が形成されている。この支持体17は、縦長四角板
状の背板18と、同背板18の長さ方向に沿った一側か
ら直交方向に折り曲げ形成された側板19とから構成さ
れている。
【0013】前記側板19の上下両端には鉤部としての
三角板状の上部鉤部26及び下部鉤部27の基端部がリ
ベットRによりかしめ着けされ、そのリベットRを回動
中心として水平状態から先端が下がる方向に回動可能に
支持体17に支持されている。上部鉤部26及び下部鉤
部27の先端縁には、端部に向かうに従い、下方に傾斜
する傾斜面33が形成されている。また、各鉤部26、
27の中央には、上方に向かって開口する係合凹所34
がそれぞれ凹設されている。これらの係合凹所34が、
図6に示す外枠12の右端の上下両部に外枠12内へ四
角板状に突出する係合部36にそれぞれ係合されること
によって、外枠12に前枠13が施錠されるようになっ
ている。
【0014】図1及び図2(b)に示すように、前記側
板19の内側には四角板状をなす作動体21が配置さ
れ、同作動体21の上下両端部に上部及び下部鉤部2
6,27がリベットRでかしめ着けられている。そし
て、作動体21の上動が各上部及び下部鉤部26,27
の基端部へ伝達され、それら上部及び下部鉤部26,2
7が下方へ回動されるようになっている。
【0015】作動体21の下端側及び背板18の下端側
には、掛止片31がそれぞれ形成されている。各掛止片
31に第1コイルバネ32の各端部が掛止され、その第
1コイルバネ32により作動体21は支持体17に対し
て下方に付勢されるようになっている。
【0016】図1に示すように、作動体21の上部側に
は、作動体21の長さ方向沿って延びる長孔21aが穿
設され、その長孔21a内に作動係止片30が突設され
ている。また、作動体21の上部の背面側縁には係合凹
所21bが形成されている。
【0017】図1及び図2(a)に示すように、背板1
8の下端側には背面横台形状をなすシリンダ錠固定片4
5が背板18と平行方向に突設されている。このシリン
ダ錠固定片45には錠部材としてのシリンダ錠44の基
端側が固着され、先端を背板18の背面に突出した状態
で背板18に装着されている。
【0018】シリンダ錠44の基端面には、背面視横V
字状のカム板46がカム板支持軸46aに軸着されてい
る。シリンダ錠44に鍵47を挿入して回動すると、カ
ム板46はカム板支持軸46aを中心に鍵47の回動方
向と同一方向に回動するようになっている。カム板46
には舌片状の第1脚片46bが、下方に向かって突設さ
れ、舌片状の第2脚片46cが段差部分を介してカム板
46の中央から斜め上方に向かって突設されている。
【0019】施錠状態におけるカム板46は、各脚片4
6b、46cが側板19に向かって開脚する方向に位置
している。そして、図2(b)に示すように、第1脚片
46bの上方には作動係止片30が位置している。そし
て、この施錠状態以外では、シリンダ錠44から鍵47
が抜き差しできないようになっている。鍵47を前方か
ら見て時計方向に回転させると、第1脚片46bは長孔
21a内の作動係止片30の下端縁に係止し、さらに同
作動係止片30を押し上げることができる。即ち、鍵4
7によるシリンダ錠44の解錠操作が作動体21により
上部及び下部鉤部26,27に伝達され、それら上部及
び下部鉤部26,27が下方へ回動して前記係合部36
との係合が解除されることにより、前枠13を外枠12
に対して解錠できるようになっている。
【0020】図1及び図2(a)に示すように、背板1
8において、シリンダ錠固定片45の近傍位置には、前
記支持体17の一部としての横長四角板状をなす取付支
持部材51が、側板19に対してほぼ平行をなすように
固着されている。この取付支持部材51は、同取付支持
部材51の長さ方向の両側部から延設された固定脚片5
1aにより背板18の内面に固着されている。取付支持
部材51の下端部には、ロック体52側へ延びるストッ
パー51dが形成されている。
【0021】取付支持部材51の下端部には、略横長四
角形状の一枚の金属板よりなるロック体52の基端部
(図1では下端部)が軸体52aにより取り付けられ、
そのロック体52は軸体52aを中心として揺動可能に
なっている。ロック体52の先端側(図1では上端側)
には、ロック体52の軸線に対して直交して側方へ延び
る係止片52bが形成されている。施錠装置16の施錠
状態では係止片52bは作動体21の係合凹所21bに
係合するように形成されている。
【0022】このロック体52の基端部と前記取付支持
部材51の下端部とには第1付勢部材としての収縮状態
の第2コイルバネ54の各端部が掛止されている。そし
て、ロック体52は第2コイルバネ54により、作動体
21から離れる方向へ付勢され、係止片52bと、前記
係合凹所21bとの係合が解除される方向へ付勢されて
いる。また、第2コイルバネ54によるロック体52の
付勢状態でロック体52の基端部は前記ストッパー51
dに当接してロック体52の回動が規制されている。
【0023】ロック体52の中央側縁には、背板18側
へ突出する規制突片52dが突設されている。前記規制
突片52dは基端から先端、即ちロック体52から背板
18側へ向かうに連れて上方へ傾斜するように形成され
ている。そして、図3に示すように、施錠装置16の施
錠状態では、前記規制突片52dが前記第1脚片46b
と第2脚片46cとの間に入り込み、カム板46の回転
を規制するようになっている。
【0024】また、図1に示すように、係止片52bよ
り先端側には略直線状をなす延設部52cが延設されて
いる。さらに、係止片52bの近傍位置にはロック体5
2から離れるように外方へ延び、さらに、前方へ延びる
延設片52fが形成されている。そして、図3に示すよ
うに、前記延設片52fと延設部52cとの間に取付支
持部材51及び作動体21が配置されている。延設片5
2fと作動体21との係止によりロック体52の厚み方
向への揺動が規制され、ロック体52が作動体21の近
傍位置に配置されている。
【0025】延設部52cの先端部には取付片52eが
側板19から離れる方向へ折り曲げ形成されている。そ
の取付片52eには当接体53の軸部53a側が挿通支
持され、ロック体52の軸線方向に対してほぼ直交する
方向へ移動可能に取り付けられている。即ち、当接体5
3はロック体52の揺動方向に沿って移動可能に取り付
けられている。
【0026】当接体53の頭部53bと取付片52eと
の間には第2付勢部材としてのとしての第3コイルバネ
55が介装されている。この第3コイルバネ55により
当接体53の頭部53b側はロック体52から離れる方
向へ付勢され、取付片52eと当接体53の頭部53b
とは離間している。即ち、第3コイルバネ55により当
接体53は作動体21から離れる方向へ付勢されてい
る。
【0027】さて、この施錠装置16を前枠13に装着
するには、背板18の外面を前枠13の背面右端部に当
接し、ねじ等で固定する。そして、図6に示すようにシ
リンダ錠44の先端は前枠13に形成された図示しない
挿通孔に挿通され、前枠13の前面に突出されている。
【0028】次に、開放状態の前枠13を外枠12に施
錠するには、前枠13を閉止方向に回転させる。このと
き、図2(a)に示すように、ロック体52は第2コイ
ルバネ54の付勢力により作動体21から離れるように
背面側へ付勢されているため、係止片52bと係合凹所
21bとは係合せず、作動体21は上方に移動可能な状
態となっている。そして、上下各係合部36の下端縁に
上部及び下部鉤部26,27の傾斜面33が摺動され、
下方へ回動されるに伴い、作動体21は第1コイルバネ
32の付勢力に抗して上方に移動される。
【0029】前枠13の回転中に作動体21が上方へ移
動されていくに伴い、図3に示すように、当接体53が
外枠段部12aに当接し、第3コイルバネ55の付勢力
に抗して作動体21側へ押圧される。すると、当接体5
3を介してロック体52も第2コイルバネ54の付勢力
に抗して外枠段部12aに押圧されて、作動体21側へ
回動し、係止片52bが係合凹所21bに係合する。こ
のとき、第3コイルバネ55の付勢力により当接体53
の頭部53b側はロック体52から離れる方向へ付勢さ
れているため、当接体53を介して外枠段部12aとロ
ック体52の端縁との間にはロック体52の回動を許容
する回動空間が形成される。
【0030】そして、前枠13の背面が外枠12の前面
に当接したときには、各係合部36が各鉤部26、27
の係合凹所34に係合される。それと同時に第1コイル
バネ32の付勢力によって作動体21は下方へ移動され
るとともに、各鉤部26、27は上方に回動して前枠1
3が外枠12に施錠される。
【0031】また、第2コイルバネ54は伸長状態とな
り、その第2コイルバネ54により、ロック体52は作
動体21から離れる方向へ引っ張られている。加えて、
第1脚片46bと第2脚片46cとの間には規制突片5
2dが入り込んでいる。
【0032】従って、外枠12に押圧されたロック体5
2が作動体21に直接係合して作動体21の移動を規制
し、係合部36と上部及び下部鉤部26,27との係合
が維持される。その結果、パチンコ遊技機11の上方、
側面等に存在する隙間から不正部材、手等で上部鉤部2
6及び下部鉤部27を不正に操作しようとしても、係合
凹所21bと係止片52bとの係合により作動体21を
移動させることが不能となる。
【0033】続いて、外枠12から前枠13を開錠する
には、シリンダ錠44に鍵47を差し込み、鍵47を前
方から見て時計方向に回転させる。鍵47の回転に伴い
カム板46が前記時計方向に回転され、上方へ回転され
た第1脚片46bが規制突片52dに摺接する。
【0034】すると、図4に示すように、規制突片52
dが第1脚片46bにより徐々に背面側へ押し出され、
ロック体52が外枠12の背面側へ回動される。このと
き、当接体53の頭部53bが外枠段部12aに当接し
ているが、第3コイルバネ55の付勢力に抗し、ロック
体52が当接体53の軸方向に沿って回動されることに
より回動空間へロック体52の回動が許容され、ロック
体52は背面側へ回動される。
【0035】その結果、係合凹所21bに対する係止片
52bの係合が解除される。さらに、鍵47を前記時計
方向へ回転させると、第1脚片46bは作動係止片30
の端縁に係止し、その作動係止片30が第1脚片46b
により押し上げられる。すると、図5に示すように、作
動体21が上方へ移動するとともに、上部鉤部26及び
下部鉤部27は下方に移動される。その結果、各鉤部2
6、27と対応する係合部36との係合が解除され、前
枠13が開錠される。このとき、作動体21の移動とと
もに、第1コイルバネ32は伸長した状態となる。
【0036】前枠13が解錠されると、当接体53に対
する外枠段部12aの押圧が解除され、第2コイルバネ
54の付勢力によりロック体52は作動体21から離れ
る方向へ回動する。第3コイルバネ55は収縮状態から
伸長状態へ戻ろうとして当接体53の頭部53b側はロ
ック体52から離れる方向へ移動する。
【0037】また、鍵47の時計方向への回転状態を解
除すると、前記伸長状態にある第1コイルバネ32が収
縮状態に戻ろうとして、作動体21を下方へ移動させ
る。その下方への作動体21の移動に伴い作動係止片3
0により第1脚片46bが下方へ押圧され、カム板46
が下方へ回転する。その結果、カム板46の回転に伴い
鍵47が反時計方向へ回転し、解錠する前の状態に戻
る。
【0038】上記実施形態によって発揮される効果につ
いて、以下に記載する。 (1)外枠12に押圧されたロック体52の係止片52
bが作動体21の係合凹所21bに直接係合することに
より作動体21の移動を直接的に規制し、係合部36と
上部及び下部鉤部26,27との係合を維持することが
できる。そのため、施錠装置16の施錠状態では、パチ
ンコ遊技機11の上方、側面等に存在する隙間から針金
等の不正部材、手等でロック体52の回動、さらには作
動体21の移動を行うことができない。従って、上部鉤
部26及び下部鉤部27と係合部36との係合を維持し
て前枠13の不正開錠、さらには不正行為を防ぐことが
できる。
【0039】(2)カム板46の回転によりロック体5
2を回動させて係止片52bと係合凹所21bとの係合
を解除することができ、さらに作動体21を上方へ移動
させて上部及び下部鉤部26,27と係合部36との係
合を解除することができる。従って、カム板46一部材
で二つの係合解除作業を行うことができ、施錠装置16
の部材点数を少なくして構成を簡易化することができる
とともに、製造コストの節約を図ることができる。
【0040】(3)当接体53は取付片52eに対して
移動可能に取り付けられている。そのため、外枠段部1
2aが当接体53に当接したとき、当接体53の移動に
より外枠12と施錠装置16との間の距離の寸法誤差を
吸収して確実に施錠することができる。
【0041】(4)第3コイルバネ55及び当接体53
により外枠段部12aとロック体52との間を離間させ
て回動空間を形成することができ、その回動空間でロッ
ク体52の回動を許容することができる。従って、当接
体53がロック体52に一体形成され、その当接体53
が外枠12に当接するとロック体52をそれ以上回動不
能になってしまう不具合をなくして、係合凹所21bと
係止片52bとの係合を確実に解除することができる。
【0042】(5)前枠13が開放している状態では、
第2コイルバネ54の付勢力によりロック体52は作動
体21から離れる方向へ付勢されているため、係止片5
2bが係合凹所21bに係合してしまうおそれを無くす
ことができる。そのため、外枠12を前枠13により閉
止する前に、作動体21の移動が規制されてしまう不具
合をなくすことができ、前枠13を回転させたとき、施
錠装置16により確実に施錠することができる。
【0043】(6)また、前枠13が開放している状態
では、第3コイルバネ55の付勢力により当接体53の
頭部53b側が前枠13の背面側へ突出するように付勢
されている。そのため、前枠13を閉止方向へ回動させ
たとき、当接体53を外枠段部12aに確実に当接させ
てロック体52を作動体21方向へ確実に回動させるこ
とができ、係合凹所21bと係止片52bとの係合を確
実に行うことができる。
【0044】(7)ロック体52は一枚の板材より形成
されているため、施錠装置16の構成を簡易化すること
ができるとともに、製造コストを抑えることができる。 (8)延設部52cと取付支持部材51又は延設片52
fと作動体21との係止によりロック体52を作動体2
1の近傍位置に配置することができる。従って、施錠装
置16の施錠状態では、係合凹所21bと係止片52b
との係合状態を維持することができ、解錠状態から施錠
状態へ移動するとき、係止片52bが係合凹所21bへ
係合するようにロック体52を案内することができる。
【0045】(9)ロック体52、第2コイルバネ54
は取付支持部材51に一体的に取り付けられているた
め、取付支持部材51を支持体17の背板18に取り付
けることにより、その支持体17に容易に施錠装置16
を形成することができる。
【0046】(10)ストッパー51dとロック体52
との当接により、ロック体52の回動が規制され、係止
片52bが係合凹所21bの近傍位置に配置される。そ
のため、ロック体52が作動体21側へ回動したとき、
係止片52bを係合凹所21bに確実に係合させること
ができ、施錠装置16の施錠を確実に行うことができ
る。
【0047】なお、前記実施形態を次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 実施形態では、取付支持部材51の下端部にロック
体52の基端部が当接するストッパー51dを形成した
が、以下のように変更してもよい。取付支持部材51の
中央部の側縁から背面側へ延び、さらにロック体52側
へ延びるストッパーを形成してもよい。又はストッパー
51dを省略してもよい。
【0048】・ 実施形態では、取付支持部材51の下
端部とロック体52の基端部との間に第2コイルバネ5
4を設けたが、その第2コイルバネ54を取付片52e
の裏面と背板18との間に設けてもよい。そして、その
第2コイルバネ54の付勢力によりロック体52を作動
体21から離れる方向へ付勢してもよい。
【0049】・ 実施形態では、延設片52fを形成し
たが、延設片52fを省略してもよい。 ・ 係止片52bをロック体52の軸線に対して直交す
る方向へ延びた後、上方又は下方へ延びるように形成し
てもよい。
【0050】・ 実施形態では、上部及び下部鉤部2
6,27に上方へ開口する係合凹所34を形成したが、
上部及び下部鉤部26,27に下方へ開口する係合凹所
34を形成し、作動体21を下方へ移動させることによ
り、係合部36と係合凹所34との係合を解除できる構
成としてもよい。
【0051】・ 前記作動体に、鉤部を3箇所以上に設
けてもよい。このように構成した場合、外枠12に対す
る前枠13の施錠をより確実にすることができる。 ・ 前記各コイルばねを、板ばねやゴム等の他の付勢部
材にそれぞれ変更してもよい。
【0052】・ 前記施錠装置16を、パチスロ遊技機
等の他の遊技機においても使用してもよい。次に、実施
形態又は別例から把握できる技術的思想について以下に
記載する。
【0053】(1)前記錠部材には解錠操作により回転
するカム板が設けられ、当該カム板は前記ロック体を作
動体との係合を解除する方向へ回動させるとともに、作
動体に係止して当該作動体を係合部と鉤部の係合を解除
する方向へ作動させることを特徴とする請求項1〜請求
項3のいずれか一項に記載の遊技機における施錠装置。
このように構成した場合、カム板一部材で二つの係合解
除作業を行うことができ、施錠装置の部材点数を少なく
して構成を簡易化することができるとともに、製造コス
トの節約を図ることができる。
【0054】(2)前記支持体にはロック体に当接する
ストッパーが設けられ、当該ストッパーにより前記第1
付勢部材に付勢されたロック体の回動を規制し、ロック
体を作動体との係合位置の近傍で停止させることを特徴
とする請求項1〜請求項3及び前記技術的思想(1)の
いずれか一項に記載の遊技機における施錠装置。このよ
うに構成した場合、ストッパーによりロック体が作動体
から必要以上に離れる方向へ回動されるのを規制するこ
とができる。
【0055】
【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1に記載
の発明によれば、不正行為を防ぐことができる。
【0056】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加え、構成を簡易化することがで
きるとともに、製造コストを抑えることができる。請求
項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記
載の発明の効果に加え、施錠状態では、ロック体と作動
体との係合状態を維持することができ、解錠状態から施
錠状態へ移動するとき、ロック体が作動体へ係合するよ
うにロック体を案内することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の施錠装置を示す分解斜視図。
【図2】(a)は実施形態の施錠装置の一側面を示す側
面図、(b)は実施形態の施錠装置の他側面を示す側面
図。
【図3】実施形態の施錠装置の施錠状態を示す部分側面
図。
【図4】係止片と係合凹所との係合が解除された状態を
示す部分側面図。
【図5】実施形態の施錠装置の解錠状態を示す部分側面
図。
【図6】実施形態のパチンコ遊技機を示す正面図。
【符号の説明】
11…遊技機としてのパチンコ遊技機、12…外枠、1
3…前枠、14…遊技盤、16…施錠装置、17…支持
体、21…作動体、21b…ロック体と係合する係合凹
所、26,27…鉤部としての上部及び下部鉤部、36
…係合部、44…錠部材としてのシリンダ錠、52…ロ
ック体、52b…作動体と係合する係止片、52f…延
設片、53…当接体、54…第1付勢部材としての第2
コイルバネ、55…第2付勢部材としての第3コイルバ
ネ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤が保持される前枠と、前枠が開閉可
    能に支持される外枠とから構成される遊技機において、
    前記前枠を外枠に施錠するために設けられる施錠装置で
    あって、前記前枠に固定される支持体と、当該支持体に
    支持され、前記外枠の係合部に係合して前枠を外枠に施
    錠する鉤部と、支持体に設けられ、解錠操作によって係
    合部と鉤部の係合を解除して前枠を外枠に対して解錠す
    る錠部材と、前記錠部材の解錠操作を鉤部に伝達する作
    動体とより構成され、前記支持体には、作動体と係合し
    て作動体の移動を規制するロック体が、作動体との係合
    が解除される方向へ第1付勢部材により付勢された状態
    で揺動可能に支持され、同ロック体に当該ロック体の揺
    動方向へ移動可能な当接体が、作動体から離れる方向へ
    第2付勢部材により付勢された状態で支持されることに
    より、施錠時に、当接体が外枠に押圧されることによっ
    てロック体が回動して作動体と係合するとともに、当接
    体により外枠とロック体との間に回動空間を形成し、解
    錠時に、第2付勢部材の付勢力に抗して前記回動空間内
    にロック体を回動させて作動体との係合を解除すること
    を特徴とする遊技機における施錠装置。
  2. 【請求項2】前記ロック体は、一枚の板材により形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機にお
    ける施錠装置。
  3. 【請求項3】前記ロック体には、同ロック体を作動体の
    近傍位置に配置し、作動体との係合位置へ案内すべく作
    動体の側面に係止可能な延設片が形成されていることを
    特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機におけ
    る施錠装置。
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