JP2003257714A - 回転形電気部品 - Google Patents

回転形電気部品

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JP2003257714A
JP2003257714A JP2002058805A JP2002058805A JP2003257714A JP 2003257714 A JP2003257714 A JP 2003257714A JP 2002058805 A JP2002058805 A JP 2002058805A JP 2002058805 A JP2002058805 A JP 2002058805A JP 2003257714 A JP2003257714 A JP 2003257714A
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hole
support
rotor
case
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JP2002058805A
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Toshio Honma
俊生 本間
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転体が傾く事無く回転作力の大きい、また
同時に回転体の保持が容易な回転形電気部品を提供す
る。 【解決手段】 支持部5の中央に正12角形の貫通孔5
bを形成し、表面の同一円周上で120度毎に凹部5g
を形成し、裏面の該凹部5gと60度ずれた位置に凹部
5hを形成する。その後、支持部5に回転体1をインサ
ート成形して回転体上部1aと回転体下部1bと充填部
1cを形成し、合成樹脂の収縮に伴って回転体1を支持
部5に回転可能に保持する。そして、回転体1を回転さ
せると充填部1cと貫通孔5bの内周面が当接し、回転
体上部1aと凹部5gとが当接し、回転体下部1bと凹
部5hとが当接した状態で回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転作動力が高
く、また容易に調整が可能な半固定形可変抵抗器,ある
いは、回転形スイッチ等の回転形電気部品に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器等の増幅回路や受信回路におい
ては、その増幅率の調整や時定数の調整の為に電子機器
の製造時、あるいは補修時に回路に組み込まれた半固定
可変抵抗器等の回転形電気部品の抵抗値等を調整して、
それらの値を設定する。そして、これらの回転形電気部
品は、頻繁に調整することは無く、一度、設定するとそ
の設定位置から振動等が加わっても変位しない事が望ま
れ、その為、所定値以上の大きな回転作動力を有するこ
とが望まれる。近年、これらの回転形電気部品は電子機
器の小型化や低価格化の要求に伴って小型化、あるいは
低価格が要求されてきており、シンプルな構造をとる必
要があるが、その限られた構造の中で上記のように回転
作動力を高めることは難しいが、それに対応するものと
して特公7−44094で開示されている半固定可変抵
抗器の構成が公知である。
【0003】以下、従来例について図23から図27を
用いて説明する。従来の回転形電気部品は、主に図27
に示すように上端に開口部51を有する概略箱形状のケ
ース50と、該ケース50の内底面に表面が露出するよ
うインサート成形して形成される絶縁基板60と、前記
絶縁基板60の表面に形成される抵抗体(図示省略)と、
前記抵抗体に接続され前記絶縁基板60に取付けられ前
記ケース50の外部に突出して形成される1対の端子6
1と、前記ケース50の開口部51を閉塞するように前
記ケース50に保持され中央に貫通穴71を有し端部に
舌片状の端子72を有する金属板製の支持部70と、前
記支持部70に板面が当接して配置されると共に前記貫
通穴71に重なる穴81と前記導電パターンに摺動する
接点部82を有する金属板製の摺動子片80と、前記支
持部70の貫通穴71及び前記摺動子片80の穴81に
合成樹脂が充填されるよう前記摺動子片80と前記支持
部70をインサート成形して形成される回転体90とか
ら概略構成されている。
【0004】前記支持部70の貫通穴71は真円形状で
形成され、前記摺動子片80の穴81は楕円形に形成さ
れている。前記回転体90は、前記摺動子片80の下面
に接して設けられる円筒形状の回転体下部91と前記支
持部70の上面に接して設けられ上面にドライバー係合
溝92aを設けた円盤形状の回転体上部92と前記回転
体下部91と前記回転体上部92の両者を連結するよう
前記支持部70の貫通穴71と前記摺動子片80の前記
穴81に充填される充填部93とを有する。そして前記
回転体90と前記摺動子片80は共回りし、前記回転体
90は前記支持部70に回転可能に保持される。
【0005】また該従来例においては図25、図26に
示すように支持部70の上面に半球形状のの凹部73が
設けられていて、インサート成形時に該凹部73に合成
樹脂が流れ込んで回転体90に突起94が形成される。
そして、回転体90を回転させると該突起94は、支持
部70の凹部73を形成していない平坦な板面との間で
大きな摩擦力を生じ、これによって回転体90の回転作
動力を大きくすることが出来る。
【0006】次に、上記従来例の回転形電気部品の動作
について説明する。前記抵抗体の端子61の一方が入力
端子、他方が接地端子、支持部70の端子72が出力端
子となるようプリント配線基板上に実装する。そして前
記回転体90のドライバー係合溝92aにドライバーを
嵌合させて回転体90を回転させる。そうすると、前記
回転体90と共回りする前記摺動子片80の接点部82
が前記抵抗体上を摺動し該回転角度に応じて抵抗値が変
化し、所定の電圧、あるいは電流が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の回転形電気部品においては、支持部70の上面に凹
部73を1個設けて、回転体上部92に突起94を1個
形成しているので、突起94が凹部73以外の平坦な板
面を摺動する際、ドライバー係合溝92aを設けた回転
体上部92は傾き易く、特に回転体90の回転を機械で
行なういわゆる自動調整の際にはドライバー係合溝92
aが一緒に傾いてしまい調整しにくいという問題があ
る。さらには、半固定可変抵抗器が検査等で回転位置を
ずらされた状態で出荷された場合、すなわち、回転体9
0が傾いた状態で出荷された場合、実装時に回転体90
の上面が傾いた面となってしまう。ところで、一対の端
子61、端子72がこのような形状の場合、実装時、プ
リント配線基板に設けた孔に一対の端子61、端子72
を押し込む為プッシャーによって回転体90の上面を押
圧するが、このように回転体90の上面が傾いた面とな
ってしまうと実装エラーが生じてしまうという問題があ
る。また、面実装タイプの可変抵抗器においては、実装
時、エアによって回転体の上面を吸着するが、回転体の
上面が傾いた面となっていると吸着時にエア漏れが生じ
てしまい吸着しずらいという問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
する為、第1の解決手段として、ケースに保持されると
共に貫通穴を有する金属板製の支持部と、合成樹脂から
なり前記支持部にインサート成形して形成され前記貫通
穴に充填される充填部および前記支持部の上下の板面に
それぞれ対向する回転体上部と回転体下部とを有し合成
樹脂の収縮に伴って前記支持部に回転可能に保持される
回転体と、前記ケースと前記回転体のいずれか一方に設
けられる摺動子片と、前記ケースと前記回転体の他方に
設けられ前記摺動子片と摺動する導電パターンとを有
し、前記貫通穴を前記回転体の回転中心を中心として全
周で異なる径を有する非真円形の貫通穴とした。また、
第2の解決手段として、前記貫通穴を多角形とした。ま
た、第3の解決手段として、ケースに保持されるととも
に貫通孔を有する金属板製の支持部と、合成樹脂からな
り前記支持部にインサート成形して形成され前記貫通穴
に充填される充填部および前記支持部の上下の板面にそ
れぞれ対向する回転体上部と回転体下部とを有し合成樹
脂の収縮に伴って前記支持部に回転可能に保持される回
転体と、前記ケースと前記回転体のいずれか一方に設け
られる摺動子片と、前記ケースと前記回転体の他方に設
けられ前記摺動子片と摺動する導電パターンとを有し、
前記回転体の姿勢を前記支持部の板面と平行にした状態
で回転するよう前記支持部の板面に複数の凹部を設け、
前記回転体上部あるいは前記回転体下部に前記複数の凹
部に充填して形成される突起を設けた。また、第4の解
決手段として、前記第3の解決手段において前記支持部
の前記複数の凹部を前記支持部の表面、裏面の両面に設
けた。また、第5の解決手段として、前記第4の解決手
段において前記支持部の前記凹部を前記支持部の表面
と、裏面で対向しない位置に設けた。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の回転形電気部品として、
半固定形可変抵抗器に適用した第1の実施例を以下、図
1から図11を参照して説明する。なお、以下の説明
中、特別に記載していない限りは、上下方向はケース4
を基準とし、また図1の紙面の上下方向に対応させて説
明する。半固定可変抵抗器は、主に図1に示すように回
転体1と、該回転体1の底面に設けられる導電パターン
2と、前記回転体1の下方に位置し前記導電パターン2
と摺動する摺動子片3を保持するケース4と、前記回転
体1を回転可能に支持する支持部5と、前記ケース4に
インサート成形される固設部6と、前記支持部5と前記
固設部6間に設けられ折り曲して形成される連結部7か
ら概略構成されている。
【0010】次に、製造方法について説明する。まず、
ステンレス等からなる1枚の導電性を有する帯状の金属
板をプレスによって所定形状に抜き及び突き出し加工し
て図5に示す金属板8を形成する。前記金属板8は長手
方向に所定のピッチPで同形状に形成され図5において
は、2ピッチのみの形状を示しその他は省略して示す。
金属板8は、その長手方向の両側に第1の枠部8a1と
第2の枠部8a2からなる枠部8aが設けられ該枠部8
aには所定のピッチPで送り穴8bが設けられる。ま
た、第1と第2の枠部8a1、8a2を繋ぐように短手
方向に桟部8cが設けられている。長手方向に隣り合う
桟部8cの間には短手方向に支持部5と、連結部7と、
固設部6と、摺動子片3が連続して並べて設けられてい
る。
【0011】前記支持部5は中央に中心点Xを中心にし
た正12角形の貫通穴5bを有する環状部5aと、該環
状部5aの周縁に設けられコイニング部5c1を有する
と共に前記第1の枠部8a1に接続されるかしめ脚5c
と、隣り合う両側の桟部8cに連結される1対の突片5
dと、前記連結部7方向に突出する1対のストッパー片
5eとを有する。そして前記1対のストッパー片5e間
に位置する環状部5aの外縁部分は前記連結部7に連結
して形成される。また、図11に示すように前記環状部
5aの表面には同一円周上に120度毎に凹部5gが3箇
所に形成され、裏面には該凹部5gと同一円周上で且つ
60度角度をずらして凹部5hが形成されている。前記
凹部5g、5hの前記中心点Xを中心とするその半径方向
の断面は図13にしめすように底面と内壁の間に円弧形
状の傾斜面がされて概略U字形状とされ、円周方向に沿
った断面は図12に示すように概略矩形状であり底面端
部と内壁の間に円弧形状の傾斜面がされている。そし
て、該凹部5g、5hは半円筒を、前記中心点Xを中心と
する円の周方向に沿って曲げた形状として形成され、そ
の円周方向に沿った端部には円弧形状の傾斜面が形成さ
れた形状となっている。
【0012】前記連結部7は前記支持部5側の一端部に
コイニング7aを有し他端部が固設部6に連結して形成
される。該固設部6の前記連結部7側の一端には該連結
部7から図5の紙面手前方向に延びる段差部6aが設け
られ該段差部6aに連続して弧状部6bが形成される。
【0013】前記摺動子片3は前記弧状部6bの中央部
分から前記第2の枠部8a2に向かって突出して形成さ
れる第1の摺動子片3aと、前記金属板8の長手方向に
所定の間隔をあけて配置され、一端部を前記第2の枠部
8a2に接続されるとともに前記第1の枠部8a1に向
かって突出して形成される第2、第3の摺動子片3b、
3cとを有する。前記第1の摺動子片3aは舌片状のア
ーム部3a1と、該アーム部3a1の自由端側の端部に
設けられ図5の紙面手前方向に突出する半球状の接点部
3a2とを有する。前記第2、第3の摺動子片3b、3
cは概略同様の形状に形成されており、前記第2の枠部
8a2にそれぞれ連結される端子部3b3、3c3と、
該端子部3b3、3c3に連結され図5の紙面手前方向
に延びる段差部3b5、3c5と、該段差部3b5、3
c5に連続して形成される基部3b4、3c4と、該基
部3b4、3c4に連続して形成される舌片状のアーム
部3b1、3c1と、該アーム部3b1、3c1cの端
部に形成され図5の紙面手前方向に突出する半球状の接
点部3b2、3c2とを有する。なお、前記固設部6の
段差部6aと、前記段差部3b5、3c5は同じ高さで
形成されていて前記第1、第2、第3の摺動子片のアー
ム部3a1、3b1、3c1は、枠部8aから所定の高
さの段差をもって同一面となるように形成されている。
また、前記接点部3a2、3b2、3c2は、概略金属
板8の長手方向に並んだ配置とされる。
【0014】次に、主に図6、図7に示すように前記金
属板8をポリフェニレンサルファイド、あるいは液晶ポ
リマー等の耐熱特性に優れた合成樹脂中にインサート成
形し、該合成樹脂によって回転体1とケース4を同時に
形成する。
【0015】回転体1は、概略円筒形状に形成され前記
支持部5の板面の上面に位置する回転体上部1aと、支
持部5の板面の下面に位置する回転体下部1bと、前記
貫通穴5aに充填される前記回転体上部1aと前記回転
体下部1bを連結する充填部1cを有する。前記回転体
上部1aの上面には中央にドライバーが係合される十字
状のドライバー係合溝1dと、該ドライバー係合溝1d
間に設けられドライバーのドライバー係合溝1dへの案
内を行なうテーパー面1eが形成され、また、外周側面
には外周側面から凹んだ2箇所の面取り部1fと、外周
側面より突出するストッパー部1gが設けられる。な
お、該回転体上部1aのストッパー部1gを除く外周側
面は環状部5aの内側に位置するよう形成される。前記
面取り部1fは、環状部5aの金属板表面が露出する露
出部5fを形成するために設けられる。前記ストッパー
部1gは折り曲げられた前記ストッパー片5eに当接し
て回転体1の回転方向の回転範囲を規制するものであり
下面は上記支持部5の板面の上面と面一あるいは、上方
の位置となるように形成され、回転体1を回転する際に
支持部5の側面に当接しないよう形成されている。ま
た、該回転体上部1aの前記支持部5と対向する面に
は、図12、図13で示すように突起1kが形成され、
該突起1kは前記凹部5gに合成樹脂が充填されること
によって形成される。
【0016】前記回転体下部1bは、その外周側面は環
状部5aから突出せずに形成されており、その上面は支
持部の下面と同じ面に形成されている。また、前記回転
体下部1bの下面外周縁には下面側に突出した弧状の位
置きめ部1h、円筒状の第2の位置きめ部1iが設けら
れる。また、該回転体下部1bの前記支持部5と対向す
る面には、突起1lが形成され、該突起1lは前記凹部
5hに合成樹脂が充填されることによって形成される。
【0017】そして、前記回転体1を回転させると、図
14に示すように図12で示す状態から3箇所の前記突
起1kは前記支持部5の3箇所の凹部5gから離脱して
前記支持部5の平坦な板面上面に圧接した状態で摺動
し、同時に前記3箇所の突起1lは前記支持部5の3箇
所の凹部5hから離脱して前記支持部5の平坦な板面下
面に圧接した状態で摺動する。そして突起1k、1lと
支持部5の平坦な板面との増大された摩擦力によって回
転体1の回転作動力が高められる。
【0018】前記充填部1cは、前記貫通穴5bと相似
形状で若干小さく形成される。これは、インサート成形
に際して高温で溶融した樹脂が貫通穴5b内に充填され
るが、溶融樹脂の冷却に伴って所定の収縮率で収縮する
為、外径が縮むからである。次に、図11を用いて詳細
に説明する。該充填部1cの中心点Xから頂点までの最
大外形Bは、貫通穴5bの中心点Xから頂点まで最大径
をAとし、合成樹脂の収縮率をαとすると最大外形Bは
B=A×(1−α)のようにあらわすことができる。
【0019】また、前記充填部1cの最大外形Bと、貫
通穴1cの最小径CはC<B<1.1Cの関係としてい
る。好ましくは、C<B<1.05Cである。
【0020】さらに、前記貫通穴5bの最大径A、最小
径Cと、前記充填部1cの最大外形Bを(B−C)≦
(A−B)の関係としている。
【0021】そして、前記のようにC<B<1.1C、
好ましくはC<B<1.05Cの関係として前記充填部
1cの最大外形Bを、前記貫通穴5bの最小径Cの1.
1倍以下、好ましくは1.05倍以下とする事によって
充填部1cあるいは貫通穴5bが変形して回転体1は回
転することが出来、また、該充填部1cの最大外形Bを
前記貫通穴5bの最小径Cより大きくすることによって
回転体1を回転させる際に充填部1cは、貫通穴5bの
内周面に圧接して所望のトルクを付与される。また、こ
の際、対称位置で同様の圧接力が加わる。また、上記の
ように(B−C)≦(A−B)の関係としているので仮
に充填部1が回転に伴って長さ(B−C)の分が削れた
としても、最大外形部分の長さ(A−B)の隙間部に入
り込んで、継続的に回転する事が可能となっている。そ
して回転体1は、前記貫通穴5bの中心点Xを中心とし
て回転体1は所望の作動力で継続的に回転可能に支持部
5に支持される。
【0022】なお、本実施例においては、ドライバー係
合溝1dは、高さ方向で充填部1cにかからないように
形成しており、これによって充填部1cの環状部5aの
板面方向の合成樹脂の厚さを厚くして収縮する寸法を大
きくしているが、充填部1cに至るようにドライバー係
合溝1dを形成し、ドライバー係合溝1dが充填部1c
の肉盗みの機能を果たすようにすれば合成樹脂の収縮す
る寸法を小さくすることができるので大きな作動力が得
られ、また、合成樹脂自体の弾性変形も期待できるの
で、よりスムーズな回転とすることもできる。
【0023】前記ケース4は概略角柱状に形成される側
壁部4aを有し、中央に略円筒状の貫通穴4bが形成さ
れ、前記貫通穴4bに前記摺動子片3のアーム部3a
1、3b1、3c1を表出させた状態で前記摺動子片3
の基部3b4、3c4と段差部3b5、3c5、及び前
記固設部6を埋設して形成される。
【0024】前記側壁部4aの上面4cの4隅には4箇
所の突出したつまみガード部4dが設けられ、内周部に
は馬蹄形状の段部4eが形成され、連結部7の上方には
第1の凹部4f1が形成され、90度ごとに第2、第
3、第4の凹部、4f2、4f3、4f4が形成され
る。前記つまみガード部4dは組み立てた後に回転体1
に外部からの力が加わらないようガードするものであり
回転体1より上方に至るように形成され、また、回転体
1の回転を妨げないように形成される。なお、該つまみ
ガード部4dは回転体1より上方に至るように形成して
いるので回転体1のガード機能に優れるが必ずしもこの
ようにするる必要は無く同一面、あるいは多少低くとも
該機能を有する。前記段部4eは組み立てた状態で回転
体1及び環状部5aを収納する為に形成されるものであ
り、その内径は回転体1及び環状部5aより大径に形成
され、前記第1〜第4の凹部4f1、4f2、4f3、
4f4から該段部4eまでの深さを、前記回転体下部1
bの厚さと絶縁基板9の厚さを加えたのと概略同じにな
る深さとしている。前記第1〜第4の凹部4f1、4f
2、4f3、4f4は前記金属板8の厚さより若干深さ
が浅く、それぞれの底面が同一の面となるように形成さ
れる。また、前記第1の凹部4f1の幅は、前記ストッ
パー片5eを許容できる幅に形成され、前記第2、第4
の凹部4f2、4f4の幅は前記突片5dの幅と同等あ
るいは若干広く形成され、前記第3の凹部4f3は前記
カシメ脚5cの幅と同等あるいは若干広く形成される。
【0025】前記側壁部4aの前記端子部3b3、3c
3が配置される外周面には、上面から見た場合に前記第
3の凹部4f3の両側に位置する突起4gが高さ方向に
形成され、その間に挿入溝4hが形成される。前記挿入
溝4hに面する前記つまみガード部4dの上端面及び突
起4gには面取4iが形成される。
【0026】前記、側壁部の底面4jには、前記挿入溝
4hに連続して金属板より厚さが厚い逃げ部4kと、基
部3b4、3c4及び、弧状部6bに至る4箇所の芯金
押え穴4lが設けられ、底面4jは前記端子部3b3、
3c3の板面の底面、及び連結部7の板面の底面から同
じ高さの上方に位置するように形成される。
【0027】次に、図8に示すように第1、第2、第3
の摺動子片3a、3b、3cのアーム部3a1、3b
1、3c1が紙面の奥方向に位置するよう根元部分を曲
げるとともに、露出部5fを金型で押さえてストッパー
片5eを紙面の手前方向にL字形状に折り曲げる。
【0028】絶縁基板9は、図4で示すように絶縁性を
有し耐熱性に優れるポリイミドフィルム等で形成され、
略円盤形状で中心点Xから外れた位置に丸形状の位置き
め穴9aと外周縁を切り欠いた形状で形成される位置決
め切り欠き9bとを有し、表面に導電パターン2を形成
している。前記導電パターン2は馬蹄形状の抵抗パター
ン2aと、該抵抗パターン2aの内側に設けられ前記抵
抗パターン2aの一端が接続される略円形のリードパタ
ーン2bと、前記抵抗パターン2aの外側に環状に設け
られ前記抵抗パターン2aの他端に接続される第2のリ
ードパターン2cとを有する。前記リードパターン2b
と第2のリードパターン2cは銀とバインダー樹脂と溶
剤を含むインクを、絶縁基板9上にスクリーン印刷によ
って1工程で形成し、その後焼成して形成される。抵抗
パターン2aは、リードパターン2b、第2のリードパ
ターン2cに端部が重なるよう、カーボンとバインダー
樹脂と溶剤を含むインクをスクリーン印刷し、焼成して
形成される。なお、抵抗パターン2aとリードパターン
2bと第2のリードパターン2cは前記絶縁基板9の中
心点Xを中心とした同心円で形成される。
【0029】図4で示す前記絶縁基板9と導電パターン
2の形成は、あらかじめ大きなポリイミドフィルム等の
上にスクリーン印刷によって導電パターン2を同時に複
数個形成しておいて、その後、個々、あるいは複数個同
時にプレスによって外形抜き加工、及び位置決め穴9a
の加工を行なって形成する。なお、本実施例においては
リードパターン2bと第2のリードパターン2cおよび
抵抗パターン2aは、それぞれスクリーン印刷によって
形成したが転写等の他の印刷方法によって形成しても良
い。
【0030】該導電パターン2を形成した絶縁基板9は
図9に示すように、位置決め穴9aを前記第2の位置決
め部1iに挿通し、前記位置決め切り欠き9bを前記位
置決め部1hに挿通して、前記回転体1の底面に前記導
電パターン2を形成した面と反対の面が密着するように
して載置される。ここで、前記位置決め穴9aを第2の
位置決め部1iに挿通することによって、これを中心と
する半径方向の位置決めがなされ、前記位置決め切り欠
き9bを位置決め部1hに挿通することによって回転方
向の位置決めがなされて、前記貫通穴5bの中心点Xと
絶縁基板の中心点Xが軸線方向に一致した状態で前記絶
縁基板9は回転体1に取付られる。その後、前記第2の
位置決め部1iを加熱、加圧して変形させて絶縁基板9
を回転体1の底面に保持する。
【0031】なお、本実施例においては第2の位置決め
部1iを加熱、加圧して変形させて絶縁基板9を保持し
ているが、熱を加えずに加圧のみによって第2の位置決
め部1iを変形させ絶縁基板9を保持しても良く、さら
には変形させずに第2の位置決め部1iに絶縁基板9を
圧入して保持する、あるいは回転体1の底面に接着剤を
用いて保持する等しても構わない。
【0032】次に突片5dを環状部5aと連結された側
の一部を残して桟部8cから切断し、また、カシメ脚5
cを第1の枠部8a1から切断する。そして、連結部7
の側壁部4aの外周面下方に位置する個所と、コイニン
グ部7aを、それぞれ90度折り曲げして回転体1をケ
ース4に重ね、前記コイニング部5c1を折り曲げてカ
シメ脚5cの先端をケース4に抱持し図10に示す状態
とする。そして、この状態においては、前記第2、第4
の凹部4f2、4f4に前記突片5dの幅方向がガイド
され、よって桟部8cが延びる方向の支持部5のケース
4に対する位置が決まっている。また、前記第3の凹部
4f3に前記カシメ脚5cの幅方向がガイドされ、且つ
支持部5のカシメ脚5cと対向する部分は前記連結部7
を介してケース4に保持されているので、前記支持部5
のケース4に対する、桟部8cが延びるのと直交する方
向の位置が決まっている。従って、連結部7を折り曲げ
た後に支持部5がケース4に対して水平方向に位置決め
された状態で保持される。また、この状態においては、
支持部5の底面が前記第1〜第4の凹部4f1〜4f4
の底面に規制されて、前記ストッパー部1gが前記側壁
部4aの上面4cに接しないように配置される。また、
ストッパー部1gとストッパー片5aによって規制され
る回転体1の回転角度範囲内で常に前記接点部3a2、
3b2、3c2が、それぞれ前記抵抗パターン2a、第
2のリードパターン2c、リードパターン2bに弾接す
る。また、絶縁基板9は段部4eの底面に当接して配置
され、これによって絶縁基板9の外周縁がめくれず、回
転体1の作動力を更に増加させることも出来る。
【0033】次に、ケース4の側壁部4aの底面に貫通
穴4bを塞ぐように絶縁性で耐熱性を有するフィルム1
0を接着や融着等によって固着する。なお、その際、図
3を参照すれば明らかなように側壁部4aの底面に位置
する端子部3b3、3c3にかからないように固着さ
れ、端子の底面から上方に位置するように取りつけられ
る。またケースのつまみガード部4dの上面に図2で示
すように”1”、”4”など英数字等の表示の捺印を行
なう。そして最後に端子部3b3、3c3を枠部8aか
ら切り離すと共に端子部3b3、3c3をケース504
の側壁部4aの外周面に沿って折り曲げして半固定可変
抵抗器を得る。
【0034】次に上記実施例の半固定可変抵抗器の、使
用方法、動作について説明する。半固定可変抵抗器は前
記連結部7が出力端子、2つの端子部3b3、3c3が
それぞれ接地端子と入力端子とされ、図1に示すように
配線パターン(図示省略)を表面設けた配線基板11に
クリーム半田12を介して載置される。次いで、これを
リフロー半田槽を通過させ、クリーム半田12を溶融し
て連結部7、端子部3b3、3c3を配線パターンに半
田付けし半固定可変抵抗器の実装を完了する。そしてド
ライバーをドライバー係合溝1dに嵌合させ回転体1を
回転させると、前記回転体1と共回りする導電パターン
2も回転し、前記接点部3b2の抵抗パターン2a上の
位置が変わり抵抗値が変化し、所望の電圧、あるいは電
流を得ることとなる。なおその際、回転体1は傾く事無
く水平な状態で、また、回転中心がずれる事無く回転す
るので機械でドライバーを駆動する自動調整であっても
ドライバーがドライバー係合溝1dから外れる事無く、
所望の位置となるまで確実に調整することができる。ま
た調整した後には、半固定形可変抵抗器に振動等が加わ
っても突起1k、1lが、それぞれ支持部5の環状部5
aの平坦な板面に圧接し、前記充填部1cが前記貫通穴
5bの内周面に圧接しているので、前記回転体1はその
位置に保持され、調整位置からのずれが防止される。
【0035】上記第1の実施例においては、貫通孔を正
12角形として回転体の中心がずれる事無く、また、複
数箇所で作動力を分散して付与することが出来て、さら
には、充填部1cの最大外形部分が変形して、作動力の
軽い部分を減少できる。なお、仮に調整に伴って回転体
1が、インサート直後の回転体1の位置に、位置した場
合、回転体1には貫通孔5bによる十分な圧接力が作用
しないが、上記のように樹脂が変形する為、圧接力が十
分に作用しない範囲を1つの角度位置、あるいは極めて
微少な角度範囲とできる。そして、その両側位置は圧接
力が高められた位置であるから、その位置へは移動しず
らく、よって仮に、その位置で調整が終了して振動等が
加わっても回転体1が回転して調整位置がずれることは
殆ど無い。
【0036】なお前記第1の実施例においては、貫通孔
を正12角形としたが、正8角形等の正多角形とする、
あるいは、正多角形とせずに各辺の長さを変えてもよ
い。
【0037】図15は第2の実施形態を示す。前記第1
の実施例においては貫通穴5bを正12角形としたが、
該第2の実施例においては、貫通穴10を円形部10a
と切り欠き部10bで形成した点のみが異なり、その他
については第1の実施例と同様の為、詳細は省略する。
そして前記貫通穴に合成樹脂が充填され収縮して充填部
11が形成される。なお該充填部11の突起11aの先
端部分と、突起11aを形成したのと反対側の部分Dを
最大外形Bとし、円形部10aの直径を貫通穴10の最
小径Cとして、C<B<1.1Cの関係としている。好
ましくは、C<B<1.05Cの関係とする。そして回
転体1を回転させると、突起11aの先端部分と、突起
11aを形成したのと反対側の部分Dが、前記円形部1
0aの内周面に弾圧して、所定の作動力とする事が出来
る。なお、本第2の実施例実施例においては切り欠き部
10bを円形部11aの外側に設けたが内周側に突出す
るように突起を設けても良く、その場合には、直線状に
形成しても良い。なお内周側に突起を設けた場合には、
該突起とこれに対向する貫通孔の内周面の2点に充填部
が摺動することとなり、突起とこれに対向する部分の長
さが貫通穴の最小径Cに相当し、円形部に位置した充填
部が充填部の最大外形Bに相当し、前記第2の実施例と
同様C<B<1.1Cの関係とすれば良い。
【0038】なお、前記第2の実施例においては、作動
力が軽くなる位置をインサート時に回転体1が位置した
位置の1箇所のみとする事が出来る。そして、ストッパ
ー位置を工夫し、インサート時には、回転体1が回転角
度範囲の外に対応する位置となるように形成し、回転体
1を所定角度回転させて回転角度範囲に位置させてから
組み込みするようにしても良く、この場合には、有効回
転角度範囲内において一様に作動力を重くすることが出
来る。さらには、抵抗体の変化特性の無変化部を作り、
回転体のインサート位置において接点部がこの範囲に位
置するようにすれば、作動力が軽くなる位置を避けて自
動調整を終了することができる。
【0039】また前記第2の実施例においては切り欠き
を円形部に1箇所設けたが、複数個設けても良く、設け
る場合には円形部の中心点を基準として点対象となる位
置、あるいは等角度の間隔で複数配置して回転体を回転
させる際にセンターズレが生じないようにしても良い。
【0040】図16、図17は第3の実施形態を示す。
前記第1の実施例においては、突起1kが支持部5を介
して対向する回転体下部1bには合成樹脂が設けられて
いるが、該第3の実施例においては突起1kに対向する
位置に支持部5に至る凹部20を設けた点が異なり、図
16は図12の図に対応し、図17は図14に対応す
る。該第3の実施例においては、支持部5の金属板の弾
性力も利用することが出来るので、より回転体1をスム
ーズに動作することが出来る。
【0041】図18から図20は第4の実施形態を示
す。前記第1の実施例においては突起1kを環状部5a
の幅方向の中央に設け突起1kが支持部5を介して対向
する回転体下部1bには合成樹脂が設けられているが、
該第4の実施例においては、凹部30を環状部5aの外
周縁近傍に位置させ、支持部5の外縁の底面が露出する
ようにして前記回転体下部32を形成し突起31によっ
て、支持部5の半径方向に沿った部分が上下に撓むよう
にしている。該第4の実施例においては、支持部5の金
属板の弾性力をより利用することが出来るので、より回
転体をスムーズに動作することが出来る。
【0042】図21、図22は第5の実施形態を示す。
前記第1の実施例においては、上下面の異なる位置に凹
部5g、5hを設けたが該第5の実施例においては、プ
レスによる突き出し加工によって上面に凹部40を形成
すると同時に下面に突出部41を形成したものである。
該実施例においては、圧縮加工ではなく金属板の形状の
歪みやダメージを低減でき、同時に凹部40、突出部4
1を形成できるので製造工程を簡素化できる。また、突
出部41を形成することによって、相対的に凹部42が
形成される。そして前記凹部40、42に合成樹脂を充
填して突起43、44を形成し、図22に示すように、
突起43、44がそれぞれ支持部5の上面の平坦面、お
よび突起41に圧接して回転体1の作動力を高める。
【0043】前記第1〜第5の実施例においては、貫通
孔5a、10と充填部1c、11の摩擦力に起因した作
動力と、突起1k、1l、31、43、44が支持部5
の環状部5aの表面を基準として高さが高い面、あるい
は裏面を基準として高さが高い面(突出部41)に圧接
することによって生ずる作動力とによって大きな回転作
動力を得ることが出来るが、いずれか一方の作動力を省
略するようにしても良い。さらに、突起1k、1l、3
1、43、44は、支持部5の環状部5aの板面の上下
面にそれぞれに圧接しているので大きな回転作動力を得
ることが出来るが、いずれか一方の面のみに圧接するよ
うにしても良い。なお、突起1k、1l、31、43、
44が、支持部5の環状部5aの板面に圧接する構成を
省略して貫通孔5a、10と充填部1c、11の摩擦力
によって作動力を得るようにした場合、回転体1は上下
動せず水平に回転し回転体1の下面も水平に回転するこ
とができるので、導電パターン2に接する摺動子片3の
摺動圧が一定となるし接点部3a2、3b2、3c2の
抵抗体2aに接する接触部位が変わらないので確実に接
触させることが出来、所定の変化特性を得ることが出来
る。なお、これは従来例のように摺動子片を回転体に設
け、ケースに抵抗体を設けた場合であっても同様の効果
を奏することができる。
【0044】前記第1の実施例においては、貫通穴5b
を正12角形とし、第2の実施例においては、貫通穴1
0を円形部10aと切り欠き部10bで形成したが、こ
れに限るものではなくインサート成形後に貫通穴の内周
面に充填部が当接する形状とすればよく、非真円形の貫
通穴、すなわち回転体の回転中心を中心として全周が一
定の径では無く異なる径である非真円形の貫通穴とすれ
ばよく、楕円形状等であっても良い。
【0045】前記第1〜第5の実施例において、カシメ
脚5cをカシメた後に回転体1を回転させれば、環状部
5aの下面に凹部5h、42が設けられていて前記回転
体1の回転に伴って前記回転体下部1bが突起1l、4
4によって下方に弾圧されるので、該回転体下部1bは
絶縁基板9を介して段部4eの底面に圧接して回転作動
力を大きくすることが出来る。
【0046】さらに、前記第1〜第5の実施例におい
て、突起1k、1l、31、43、44は同一円周上に
配置されているので径方向の寸法を小さく出来るが、異
なる半径に配置すれば、インサートした位置でのみ作動
力が小さくなるだけである。また、突起1k、1l、3
1、43、44は同一形状で同心円状に等間隔に配置し
ているが、突起の少なくとも3箇所がインサート位置を
除いて常時支持部5の平坦面に接するようにして、他の
突起が凹部5g、5h、30、40、42に位置しただ
けでは回転体1が傾かないように突起の個数を増やせ
ば、突起の長さを個々によって変更する、あるいは異な
る角度の間隔で配置しても良い。
【0047】また、前記1〜第5の実施例において突起
1k、1l、31、43、44は、半円筒を中心点Xを
中心とする円の周方向に沿って曲げた形状として形成さ
れ、その円周方向の端部には傾斜面が形成されているの
で、滑らかに回転体1の作動力は上昇するが、四角柱を
中心点Xを中心とする円の周方向に沿って曲げた形状と
しその円周方向の端部に傾斜面を形成した形状、あるい
は四角柱の円周方向の端部及び半径方向の端部に傾斜面
を設けた形状であってもよく、同様の効果を奏する。
【0048】また前記第1〜第5の実施例において支持
部5に凹部5g、5h、30、40を設けているが、板
面に異なる高さの面が形成されれば良いのであり、第5
の実施例のように突出部41を設ける事によって、相対
的にその他の面に凹部42が形成されるようにしても良
い。
【0049】さらに、前記第1〜第5の実施例において
は摺動子片3と支持部5と固設部6を1枚の金属板に形
成し、これに回転体1とケース4をインサート成形して
回転形電気部品を製造したが、従来例のように支持部と
摺動子片を回転体にインサート成形し、これをケースに
取付けたものにも適用できる。さらに導電パターンを抵
抗体と集電パターンで形成したが、スイッチパターンで
形成して回転形スイッチを構成しても良い。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、貫通穴を非真円形の貫
通穴としているので回転体の回転作動力は、回転体の充
填部と支持部の貫通穴の内周面との摺動、すなわち回転
体の径方向の弾圧力によって付与される。従ってドライ
バー係合溝を上面に設けた回転体は傾き難く、ドライバ
ーによる調整がし易く、また実装時のエア漏れを少なく
することも出来る。また、貫通穴を多角形とすれば、調
整時に回転体がセンターズレすることなく、確実に回転
体に作動力を付与することが出来る。また、回転体の姿
勢が支持部の板面と平行にした状態で回転するよう、前
記支持部に複数の凹部を設け回転体に該複数の凹部に充
填して形成される突起を設けている。従って、回転体の
作動力は該突起と支持部の平坦面との弾圧によって付与
され、同時に回転体は複数の突起によって傾き難く保持
される。従ってドライバーによる調整がし易く、また実
装時のエア漏れを少なくすることも出来る。また、前記
支持部の前記複数の凹部を前記支持部の表面、裏面の両
面に設ければ、作動力の付与を分散して出来るので、個
々の部材に加わる負荷を抑えることが出来、従って作動
力が大きい信頼性に優れた回転形電気部品を提供でき
る。また、前記支持部の前記凹部を前記支持部の表面
と、裏面で対向しない位置に設ければ、支持板に局部的
に薄い部分を形成する必要が無いので、この為に支持板
の厚さを厚くして強度を保つ等の必要が無く、支持板の
選定の自由度が増し、例えば摺動子片を一体に形成する
場合等に差厚材を用いる事無く板厚の薄いものを選定出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によって製造された半固
定形可変抵抗器の断面図、及び載置状態を示す図。
【図2】図1の半固定形可変抵抗器の斜視図である。
【図3】図1の半固定形可変抵抗器の底面図である。
【図4】図1でしめす半固定形可変抵抗器の絶縁基板の
底面図である。
【図5】本発明の第1実施例にかかる金属板の上面図で
ある。
【図6】図5で示す金属板をインサート成形した後の底
面図である。
【図7】図5で示す金属板をインサート成形した後の上
面図である。
【図8】図6で示す部品に曲げ加工を行なった後の底面
図である。
【図9】図6で示す部品に曲げ加工を行なった後の上面
図である。
【図10】図8で示す部品に切断及び曲げ加工し回転体
をケース50に積層した後の底面図である。
【図11】本発明の第1実施例にかかる主要部の断面図
である。
【図12】図11の12−12の断面図である。
【図13】図11の13−13の断面図である。
【図14】図12で示す状態から回転体を回転した状態
を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施例にかかる主要部の断面
図である。
【図16】本発明の第3の実施例にかかる主要部の断面
図である。
【図17】図16で示す状態から回転体を回転した状態
を示す図である。
【図18】本発明の第4の実施例にかかる支持部の平面
図である。
【図19】本発明の第4の実施例にかかる主要部の断面
図である。
【図20】図19で示す状態から回転体を回転した状態
を示す図である。
【図21】本発明の第5の実施例にかかる主要部の断面
図である。
【図22】図21で示す状態から回転体を回転した状態
を示す図である。
【図23】従来の回転形電気部品の摺動子片と支持部と
の組立を示す分解斜視図。
【図24】図23で示す部材に回転体をインサート成形
した状態を示す斜視図。
【図25】従来の回転形電気部品の要部断面を示す。
【図26】従来の回転形電気部品の上面図を示す。
【図27】従来の回転形電気部品の断面図を示す。
【符号の説明】
1 回転体 1a 回転体上部 1b 回転体下部 1c、11 充填部 1k、1l、31、43、44 突起 2 導電パターン 3 摺動子片 4 ケース 5 支持部 5a 環状部 5b、10 貫通孔 5d 突片 5g、5h、30、40、42 凹部 6 固設部 7 連結部 8 金属板 9 絶縁基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01H 19/10 H01H 19/10 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースに保持されると共に貫通穴を有
    する金属板製の支持部と、合成樹脂からなり前記支持部
    にインサート成形して形成され前記貫通穴に充填される
    充填部および前記支持部の上下の板面にそれぞれ対向す
    る回転体上部と回転体下部とを有し合成樹脂の収縮に伴
    って前記支持部に回転可能に保持される回転体と、前記
    ケースと前記回転体のいずれか一方に設けられる摺動子
    片と、前記ケースと前記回転体の他方に設けられ前記摺
    動子片と摺動する導電パターンとを有し、前記貫通穴を
    前記回転体の回転中心を中心として全周で異なる径を有
    する非真円形の貫通穴とした回転形電気部品。
  2. 【請求項2】 前記貫通穴を多角形とした請求項1記
    載の回転形電気部品。
  3. 【請求項3】 ケースに保持されるとともに貫通孔を
    有する金属板製の支持部と、合成樹脂からなり前記支持
    部にインサート成形して形成され前記貫通穴に充填され
    る充填部および前記支持部の上下の板面にそれぞれ対向
    する回転体上部と回転体下部とを有し合成樹脂の収縮に
    伴って前記支持部に回転可能に保持される回転体と、前
    記ケースと前記回転体のいずれか一方に設けられる摺動
    子片と、前記ケースと前記回転体の他方に設けられ前記
    摺動子片と摺動する導電パターンとを有し、前記回転体
    の姿勢を前記支持部の板面と平行にした状態で回転する
    よう前記支持部の板面に複数の凹部を設け、前記回転体
    上部あるいは前記回転体下部に前記複数の凹部に充填し
    て形成される突起を設けた回転形電気部品。
  4. 【請求項4】 前記支持部の前記複数の凹部を前記支
    持部の表面、裏面の両面に設けた請求項3記載の回転形
    電気部品。
  5. 【請求項5】 前記支持部の前記凹部を前記支持部の
    表面と、裏面で対向しない位置に設けた請求項4記載の
    回転形電気部品。
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