JP2003257715A - 回転形電気部品 - Google Patents

回転形電気部品

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JP2003257715A
JP2003257715A JP2002058807A JP2002058807A JP2003257715A JP 2003257715 A JP2003257715 A JP 2003257715A JP 2002058807 A JP2002058807 A JP 2002058807A JP 2002058807 A JP2002058807 A JP 2002058807A JP 2003257715 A JP2003257715 A JP 2003257715A
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hole
rotating body
film
case
slider piece
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JP2002058807A
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Toshio Honma
俊生 本間
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に製造可能で密閉性に優れた回転形電気
部品を提供する。 【解決手段】 ケース4に上下に貫通する貫通孔4bを
設け、その貫通穴4b内に突出するようにして摺動子片
3をケース4にインサート成形する。また摺動子片3と
導通して形成される端子部3b3、3c3、連結部7を
側壁部4aの底面4jから突出させて形成する。そして
摺動子片3の曲げ加工を行った後に、貫通孔4bの上面
側の開口部を塞ぐように回転体1を重ねるとともに、底
面4jの端子部3b3、3c3、連結部7が位置しない
部分にフィルム10を固着する。そしてフィルム10に
よって下面側の貫通穴4bを覆うと共に、フィルム10
とプリント配線基板上11との間に隙間を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線基板面に形成
した電極にクリーム半田等を介して面実装されるいわゆ
る面実装タイプの半固定形可変抵抗器,回転形スイッチ
等の回転形電気部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の回転形電気部品として、例えば特
開11−260607号に開示されている可変抵抗器が
公知である。以下、従来例について図11から図13を
用いて説明する。従来の回転形電気部品は、主に図11
に示すように回転体50と、前記回転体50を回転可能
に保持する支軸60と、前記支軸60をその内底面部中
央から突出するようインサート成形して保持する略箱状
のケース70と、前記支軸60の周囲に配置されるよう
前記ケース70にインサート成形して保持され前記回転
体50に設けられた導電パターン(図示省略)に摺動す
る摺動子片80とから、概略構成されている。
【0003】前記回転体は50セラミック製であり中央
に貫通孔51を有し、上面には十字状のドライバー係合
溝52が形成され、底面には前記導電パターンが形成さ
れる。該導電パターンは前記貫通孔51に近接して形成
される環状の集電体(図示省略)と、該集電体の外側に
形成され該集電体に一端を接続して形成される馬蹄形状
の抵抗体(図示省略)と、該抵抗体の外側に形成され該
抵抗体の他端を接続される馬蹄径状の第2の集電体(図
示省略)とからなる。前記支軸60はステンレス等の金
属板で形成され一端に接地線に接続される端子部61a
を形成した板状の基部61と該基部61から突出して形
成され段部62aを有する円筒状の鳩目部62を有す
る。前記摺動子片80は前記支軸60と同一の材料で形
成され、一端に出力線に接続される端子部81aを形成
した第1の摺動子片81と一端に入力線に接続される端
子部82aを形成した第2の摺動子片82とからなる。
前記第1の摺動子片81の他端には先端に第1の接点部
81bを有する1対のアーム部81cが形成され、該ア
ーム部81cは根元を折り曲げられ、前記第1の接点部
81bは前記鳩目部62に並んで配置される。前記第2
の摺動子片82の他端には先端に第2の接点部82bを
有するアーム部82cが形成され、該アーム部82cは
根元を折り曲げられ前記第2の接点部82bが前記第1
の接点部81bの外側に並んで配置される。前記ケース
70は耐熱性の合成樹脂からなり、前記支軸60と前記
摺動子片80を保持する底壁部71と、前記摺動子片8
0の外周側に位置する略筒状の側壁部72を有し、該側
壁部72の上面には凹部73が形成されていて該凹部7
3に前記摺動子片80のアーム部81c、82cが折り
曲げらて挿通される。前記底壁部71の鳩目部62から
側壁部72に至る範囲は全て合成樹脂で閉塞されてお
り、前記摺動子片80は底壁部71と側壁部72と鳩目
部62によって形成される空間内に収納される。
【0004】次に上記従来例の回転形電気部品の製造方
法について説明する。まず1枚の金属板を外形抜きし、
さらに曲げ加工して図12に示す形状の摺動子片80と
支軸60を形成する。そして図13に示すようにケース
70にインサート成形し摺動子片80を折り曲げてケー
ス70内に位置させる。その後、別に導電パターンを形
成した回転体50を段部62aに取付けて鳩目部62の
先端をカシメて回転体50を回転可能に保持して半固定
可変抵抗器を得る。この状態においては前記段部62a
に前記集電体が接し、前記抵抗体に前記第1の接点部8
1bが接し、前記第2の集電体に前記第2の接点部82
bが接した状態となる。
【0005】次に、上記従来例の回転形電気部品の使用
方法について説明する。まず、プリント配線基板Pの電
極(図示省略)上に所定の形状にクリーム半田90を塗布
し、その後半固定可変抵抗器の端子部61a、81a、
82aがクリーム半田90上に位置するよう実装し、そ
の後リフロー炉を通過させてクリーム半田90を溶融し
て図11に示すように半固定可変抵抗器をプリント配線
基板P上に実装する。そしてドライバーを前記回転体5
0のドライバー係合溝52に嵌合させて前記回転体50
を回転させる。そうすると、前記摺動子片80の第1の
接点部81bが前記抵抗体上を摺動し該回転角度に応じ
て抵抗値が変化して、所定の電圧、あるいは電流が得ら
れる。
【0006】なお、該半固定可変抵抗器において前記摺
動子片80はあらかじめ曲げ加工等が施されていて、そ
れを底壁部71と側壁部72と鳩目部62によって形成
される空間内に収納するのでクリーム半田中90に含ま
れるフラックスが摺動子片80、あるいは導電パターン
に付着する事は殆ど無い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成、及び製造方法では、折り曲げした摺動子片を
ケース内に曲げる必要がある為、部品形状が複雑になっ
てしまう問題がある。また、該摺動子片は製造工程にお
いて変形してしまう、折り曲げた後に所定の位置とする
のが難しいという問題もある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
する為、第1の解決手段として、ドライバー係合部を上
面に有し下面に導電パターンを有する回転体と、前記回
転体に対向して配置され前記導電パターンに摺動する摺
動子片と、前記摺動子片をインサートして形成され前記
摺動子片を取り囲む側壁部と前記摺動子片を内部に突出
させて上下に貫通した貫通孔とを有し、前記貫通孔の下
面側の開口部の周囲に位置する前記側壁部の底面がプリ
ント配線基板の実装面に対向するよう実装される合成樹
脂製のケースと、前記摺動子片と導通して形成されると
ともに前記ケースから外部に露出して形成され前記プリ
ント配線基板上に搭載される端子と、前記貫通孔の下面
側開口部の周囲に位置する前記側壁部の底面に取り付け
られて前記下面開口部を覆うフィルムとを有する。ま
た、第2の解決手段として、前記フィルムを前記端子の
下面より上方に位置するよう配置した。また、第3の解
決手段として、前記端子を前記ケース底面の貫通孔の周
囲に配置するとともに、前記フィルムを前記端子にかか
らないように設けた。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の回転形電気部品として、
半固定形可変抵抗器に適用した第1の実施例を以下、図
1から図10を参照して説明する。なお、以下の説明
中、特別に記載していない限りは、上下方向はケースを
基準とし、また図1の紙面の上下方向に対応させて説明
する。半固定可変抵抗器は、主に図1に示すように回転
体1と、該回転体1の底面に設けられる導電パターン2
と、前記回転体1の下方に位置し前記導電パターン2と
摺動する摺動子片3と、該摺動子片3を貫通孔4b内に
露出した状態で保持するケース4と、前記回転体1を回
転可能に支持する支持部5と、前記ケース4にインサー
ト成形される固設部6と、前記支持部5と前記固設部6
間に設けられ折り曲して形成される連結部7と、前記貫
通孔4bの下方の開口部を閉塞するポリイミド等の絶縁
性のフィルム10から概略構成されている。
【0010】次に、製造方法について説明する。まず、
ステンレス等からなる1枚の導電性を有する帯状の金属
板をプレスによって所定形状に抜き及び突き出し加工し
て図5に示す金属板8を形成する。前記金属板8は長手
方向に所定のピッチPで同形状に形成され図5において
は、2ピッチのみの形状を示しその他は省略して示す。
金属板8は、その長手方向の両側に第1の枠部8a1と
第2の枠部8a2からなる枠部8aが設けられ該枠部8
aには所定のピッチPで送り穴8bが設けられる。ま
た、第1と第2の枠部8a1、8a2を繋ぐように短手
方向に桟部8cが設けられている。長手方向に隣り合う
桟部8cの間には短手方向に支持部5と、連結部7と、
固設部6と、摺動子片3が連続して並べて設けられてい
る。
【0011】前記支持部5は中央に中心点Xを中心にし
た正12角形の貫通穴5bを有する環状部5aと、該環
状部5aの周縁に設けられコイニング部5c1を有する
と共に前記第1の枠部8a1に接続されるかしめ脚5c
と、隣り合う両側の桟部8cに連結される1対の突片5
dと、前記連結部7方向に突出する1対のストッパー片
5eとを有する。そして前記1対のストッパー片5e間
に位置する環状部5aの外縁部分は前記連結部7に連結
して形成される。
【0012】前記連結部7は前記支持部5側の一端部に
コイニング7aを有し他端部が固設部6に連結して形成
される。該固設部6の前記連結部7側の一端には該連結
部7から図5の紙面手前方向に延びる段差部6aが設け
られ該段差部6aに連続して弧状部6bが形成される。
【0013】前記摺動子片3は前記弧状部6bの中央部
分から前記第2の枠部8a2に向かって突出して形成さ
れる第1の摺動子片3aと、前記金属板8の長手方向に
所定の間隔をあけて配置され、一端部を前記第2の枠部
8a2に接続されるとともに前記第1の枠部8a1に向
かって突出して形成される第2、第3の摺動子片3b、
3cとを有する。前記第1の摺動子片3aは舌片状のア
ーム部3a1と、該アーム部3a1の自由端側の端部に
設けられ図5の紙面手前方向に突出する半球状の接点部
3a2とを有する。前記第2、第3の摺動子片3b、3
cは概略同様の形状に形成されており、前記第2の枠部
8a2にそれぞれ連結される端子部3b3、3c3と、
該端子部3b3、3c3に連結され図5の紙面手前方向
に延びる段差部3b5、3c5と、該段差部3b5、3
c5に連続して形成される基部3b4、3c4と、該基
部3b4、3c4に連続して形成される舌片状のアーム
部3b1、3c1と、該アーム部3b1、3c1cの端
部に形成され図5の紙面手前方向に突出する半球状の接
点部3b2、3c2とを有する。なお、前記固設部6の
段差部6aと、前記段差部3b5、3c5は同じ高さで
形成されていて前記第1、第2、第3の摺動子片のアー
ム部3a1、3b1、3c1は、枠部8aから所定の高
さの段差をもって同一面となるように形成されている。
また、前記接点部3a2、3b2、3c2は、概略金属
板8の長手方向に並んだ配置とされる。
【0014】次に、主に図6、図7に示すように前記金
属板8をポリフェニレンサルファイド、あるいは液晶ポ
リマー等の耐熱特性に優れた合成樹脂中にインサート成
形し、該合成樹脂によって回転体1とケース4を同時に
形成する。
【0015】回転体1は、概略円筒形状に形成され前記
支持部5の板面の上面に位置する回転体上部1aと、支
持部5の板面の下面に位置する回転体下部1bと、前記
貫通穴5aに充填される前記回転体上部1aと前記回転
体下部1bを連結する充填部1cを有する。前記回転体
上部1aの上面には中央にドライバーが係合される十字
状のドライバー係合溝1d(ドライバー係合部)と、該ド
ライバー係合溝1d間に設けられドライバーのドライバ
ー係合溝1dへの案内を行なうテーパー面1eが形成さ
れ、また、外周側面には外周側面から凹んだ2箇所の面
取り部1fと、外周側面より突出するストッパー部1g
が設けられる。なお、該回転体上部1aのストッパー部
1gを除く外周側面は環状部5aの内側に位置するよう
形成される。前記面取り部1fは、環状部5aの金属板
表面が露出する露出部5fを形成するために設けられ
る。前記ストッパー部1gは折り曲げられた前記ストッ
パー片5eに当接して回転体1の回転方向の回転範囲を
規制をするものであり下面は上記支持部5の板面の上面
と面一あるいは、上方の位置となるように形成され、回
転体1を回転する際に支持部5の側面に当接しないよう
形成されている。
【0016】前記回転体下部1bは、その外周側面は環
状部5aから突出せずに形成されており、その上面は支
持部の下面と同じ面に形成されている。また、前記回転
体下部1bの下面外周縁には下面側に突出した弧状の位
置きめ部1h、円筒状の第2の位置きめ部1iが設けら
れる。
【0017】前記充填部1cは、前記貫通穴5bと相似
形状で若干小さく形成される。これは、インサート成形
に際して高温で溶融した樹脂が貫通穴5b内に充填され
るが、溶融樹脂の冷却に伴って所定の収縮率で収縮する
為、外径が縮むからである。なお、該充填部1cの最大
外形は、貫通穴の最小形に比較して若干大き目になるよ
うに設計されていて、前記貫通穴5bの中心点Xを中心
として回転体1は所望の作動力で回転可能に支持部5に
支持される。なお、溶融樹脂は板厚方向にも若干は縮も
うとするが、板面方向は面と面での当接であり回転可能
な状態で保持される。また、本実施例において、貫通穴
5b及び充填部1cは正12角形の為、回転体1の作動
力は、理論状、重い軽いが繰り返されることとなるが、
環状部5aを板厚方向で挟みこむ回転体1による作動力
に比べて著しく大きくならないように設定している、あ
るいは充填部1cの正12角形の頂点部分が変形して軽
い作動力の範囲が連続して形成されない、等の理由で、
実質的には問題とならない。また、本実施例において
は、ドライバー係合溝1dは、高さ方向で充填部1cに
かからないように形成しており、これによって充填部1
cの環状部5aの板面方向の合成樹脂の厚さを厚くして
収縮する寸法を大きくしているが、充填部1cに至るよ
うにドライバー係合溝1dを形成し、ドライバー係合溝
1dが充填部1cの肉盗みの機能を果たすようにすれば
合成樹脂の収縮する寸法を小さくすることができるので
大きな作動力が得られ、また、合成樹脂自体の弾性変形
も期待できるので、よりスムーズな回転とすることもで
きる。
【0018】前記ケース4は概略角柱状に形成される側
壁部4aを有し、中央に略円筒状の貫通穴4bが形成さ
れ、前記貫通穴4bに前記摺動子片3のアーム部3a
1、3b1、3c1を表出させた状態で前記摺動子片3
の基部3b4、3c4と段差部3b5、3c5、及び前
記固設部6を埋設して形成される。
【0019】前記側壁部4aの上面4cの4隅には4箇
所の突出したつまみガード部4dが設けられ、内周部に
は馬蹄形状の段部4eが形成され、連結部7の上方には
第1の凹部4f1が形成され、90度ごとに第2、第
3、第4の凹部、4f2、4f3、4f4が形成され
る。前記つまみガード部4dは組み立てた後に回転体1
に外部からの力が加わらないようガードするものであり
回転体1より上方に至るように形成され、また、回転体
1の回転を妨げないように形成される。なお、該つまみ
ガード部4dは回転体1より上方に至るように形成して
いるので回転体1のガード機能に優れるが必ずしもこの
ようにするる必要は無く同一面、あるいは多少低くとも
該機能を有する。前記段部4eは組み立てた状態で回転
体1及び環状部5aを収納する為に形成されるものであ
り、その内径は回転体1及び環状部5aより大径に形成
され、前記第1〜第4の凹部4f1、4f2、4f3、
4f4から該段部4eまでの深さを、前記回転体下部1
bの厚さと絶縁基板9の厚さを加えたのと概略同じにな
る深さとしている。前記第1〜第4の凹部4f1、4f
2、4f3、4f4は前記金属板8の厚さより若干深さ
が浅く、それぞれの底面が同一の面となるように形成さ
れる。また、前記第1の凹部4f1の幅は、前記ストッ
パー片5eを許容できる幅に形成され、前記第2、第4
の凹部4f2、4f4の幅は前記突片5dの幅と同等あ
るいは若干広く形成され、前記第3の凹部4f3は前記
カシメ脚5cの幅と同等あるいは若干広く形成される。
【0020】前記側壁部4aの前記端子部3b3、3c
3が配置される外周面には、上面から見た場合に前記第
3の凹部4f3の両側に位置する突起4gが高さ方向に
形成され、その間に挿入溝4hが形成される。前記挿入
溝4hに面する前記つまみガード部4dの上端面及び突
起4gには面取4iが形成される。
【0021】前記、側壁部の底面4jには、前記挿入溝
4hに連続して金属板より厚さが厚い逃げ部4kと、基
部3b4、3c4及び、弧状部6bに至る4箇所の芯金
押え穴4lが設けられ、底面4jは前記端子部3b3、
3c3の板面の底面、及び連結部7の板面の底面から同
じ高さで形成され、前記底面4jは前記端子部3b3、
3c3の板面の底面、及び連結部7の板面の底面から前
記フィルム10の厚さ以上、上方に位置するように形成
されている。
【0022】次に、前記貫通孔4bから金型を挿入して
基部を保持し、この状態で下面側から曲げポンチ(図示
省略)を突き当てて図8に示すように第1、第2、第3
の摺動子片3a、3b、3cのアーム部3a1、3b
1、3c1が紙面の奥方向に位置するよう根元部分を曲
げる。更に、露出部5fを金型で押さえてストッパー片
5eを紙面の手前方向にL字形状に折り曲げる。
【0023】絶縁基板9は、図4で示すように絶縁性を
有し耐熱性に優れるポリイミドフィルム等で形成され、
略円盤形状で中心点Xから外れた位置に丸形状の位置き
め穴9aと外周縁を切り欠いた形状で形成される位置決
め切り欠き9bとを有し、表面に導電パターン2を形成
している。前記導電パターン2は馬蹄形状の抵抗パター
ン2aと、該抵抗パターン2aの内側に設けられ前記抵
抗パターン2aの一端が接続される略円形のリードパタ
ーン2bと、前記抵抗パターン2aの外側に環状に設け
られ前記抵抗パターン2aの他端に接続される第2のリ
ードパターン2cとを有する。前記リードパターン2b
と第2のリードパターン2cは銀とバインダー樹脂と溶
剤を含むインクを、絶縁基板9上にスクリーン印刷によ
って1工程で形成し、その後焼成して形成される。抵抗
パターン2aは、リードパターン2b、第2のリードパ
ターン2cに端部が重なるよう、カーボンとバインダー
樹脂と溶剤を含むインクをスクリーン印刷し、焼成して
形成される。なお、抵抗パターン2aとリードパターン
2bと第2のリードパターン2cは前記絶縁基板9の中
心点Xを中心とした同心円で形成される。
【0024】図4で示す前記絶縁基板9と導電パターン
2の形成は、あらかじめ大きなポリイミドフィルム等の
上にスクリーン印刷によって導電パターン2を同時に複
数個形成しておいて、その後、個々、あるいは複数個同
時にプレスによって外形抜き加工、及び位置決め穴9a
の加工を行なって形成する。なお、本実施例においては
リードパターン2bと第2のリードパターン2cおよび
抵抗パターン2aは、それぞれスクリーン印刷によって
形成したが転写等の他の印刷方法によって形成しても良
い。
【0025】該導電パターン2を形成した絶縁基板9は
図9に示すように、位置決め穴9aを前記第2の位置決
め部1iに挿通し、前記位置決め切り欠き9bを前記位
置決め部1hに挿通して、前記回転体1の底面に前記導
電パターン2を形成した面と反対の面が密着するように
して載置される。ここで、前記位置決め穴9aを第2の
位置決め部1iに挿通することによって、これを中心と
する半径方向の位置決めがなされ、前記位置決め切り欠
き9bを位置決め部1hに挿通することによって回転方
向の位置決めがなされて、前記貫通穴5bの中心点Xと
絶縁基板の中心点Xが軸線方向に一致した状態で前記絶
縁基板9は回転体1に取付られる。その後、前記第2の
位置決め部1iを加熱、加圧して変形させて絶縁基板9
を回転体1の底面に保持する。
【0026】なお、本実施例においては第2の位置決め
部1iを加熱、加圧して変形させて絶縁基板9を保持し
ているが、熱を加えずに加圧のみによって第2の位置決
め部1iを変形させ絶縁基板9を保持しても良く、さら
には変形させずに第2の位置決め部1iに絶縁基板9を
圧入して保持する、あるいは回転体1の底面に接着剤を
用いて保持する等しても構わない。
【0027】次に突片5dを環状部5aと連結された側
の一部を残して桟部8cから切断し、また、カシメ脚5
cを第1の枠部8a1から切断する。そして、連結部7
の側壁部4aの外周面下方に位置する個所と、コイニン
グ部7aを、それぞれ90度折り曲げして回転体1が前
記貫通孔4bの上面側の開口部を塞ぐようにケース4に
重ね、前記コイニング部5c1を折り曲げてカシメ脚5
cの先端をケース4に抱持し図10に示す状態とする。
そして、この状態においては、前記第2、第4の凹部4
f2、4f4に前記突片5dの幅方向がガイドされ、よ
って桟部8cが延びる方向の支持部5のケース4に対す
る位置が決まっている。また、前記第3の凹部4f3に
前記カシメ脚5cの幅方向がガイドされ、且つ支持部5
のカシメ脚5cと対向する部分は前記連結部7を介して
ケース4に保持されているので、前記支持部5のケース
4に対する、桟部8cが延びるのと直交する方向の位置
が決まっている。従って、連結部7を折り曲げた後に支
持部5がケース4に対して水平方向に位置決めされた状
態で保持される。また、この状態においては、支持部5
の底面が前記第1〜第4の凹部4f1〜4f4の底面に
規制されて、前記ストッパー部1gが前記側壁部4aの
上面4cに接しないように配置される。また、ストッパ
ー部1gとストッパー片5aによって規制される回転体
1の回転角度範囲内で常に前記接点部3a2、3b2、
3c2が、それぞれ前記抵抗パターン2a、第2のリー
ドパターン2c、リードパターン2bに弾接する。ま
た、絶縁基板9は段部4eの底面に当接して配置され、
これによって絶縁基板9の外周縁がめくれず、回転体1
の作動力を更に増加させることも出来る。
【0028】次に、ケース4の側壁部4aの底面に貫通
穴4bを塞ぐように絶縁性で耐熱性を有するフィルム1
0を接着や融着等によって固着する。なお、その際、図
3を参照すれば明らかなように側壁部の底面4jに位置
する端子部3b3、3c3にかからないように固着さ
れ、端子の底面から上方に位置するように取りつけられ
る。この為、隙間無く側壁部の底面4jにフィルム10
を密着できるので確実に貫通孔を塞ぐことができる。ま
たケースのつまみガード部4dの上面に図2で示すよう
に”1”、”4” など英数字等の表示の捺印を行な
う。そして最後に端子部3b3、3c3を枠部8aから
切り離すと共に端子部3b3、3c3をケース4の側壁
部4aの外周面に沿って折り曲げして半固定可変抵抗器
を得る。
【0029】次に上記実施例の半固定可変抵抗器の、使
用方法、動作について説明する。半固定可変抵抗器は前
記連結部7が出力端子、2つの端子部3b3、3c3が
それぞれ接地端子と入力端子とされ、図1に示すように
配線パターン(図示省略)を表面設けたプリント配線基
板11にクリーム半田12を介して載置される。次い
で、これをリフロー半田槽に通過させ、クリーム半田1
2を溶融して連結部7、端子部3b3、3c3を配線パ
ターンに半田付けし半固定可変抵抗器の実装を完了す
る。なお、この際、フィルム10は端子部3b3、3c
3の上方、及び出力端子となる連結部7の底面上方に位
置しているので、端子部3b3、3c3、連結部7はク
リーム半田12と密着するので確実に半田付けされる。
またフィルム10は端子部3b3、3c3、連結部7に
かからないように配置されているので確実に半田付けが
可能となる。さらにクリーム半田12、あるいはクリー
ム半田12中に含まれるフラックス等が液化、あるいは
気化して貫通孔4bの底面側の開口部から貫通孔4b内
に進入しようとするがフィルム10に遮蔽される為、摺
動子片3および導電パターン2に付着することは無く、
接触の信頼性に悪影響をきたすことは無い。また、該フ
ィルム10は絶縁性であるのでクリーム半田12が付着
して端子部3b3、3c3、連結部7間をショートさせ
る、あるいは、可変抵抗器の下面に位置するプリント配
線基板11上に配線パターン等引き回してもショートし
てしまう等の問題も無い。そしてドライバーをドライバ
ー係合溝1dに嵌合させ回転体1を回転させると、前記
回転体1と共回りする導電パターン2も回転し、前記接
点部3b2の抵抗パターン2a上の位置が変わり抵抗値
が変化し、所望の電圧、あるいは電流を得ることとな
る。
【0030】なお、本実施例においては、出力端子とな
る連結部7を、端子部3b3、3c3の反対方向に配置
しているので、リフロー時に半固定可変抵抗器はクリー
ム半田によって一方向に引き寄せられ可能性が少なく所
定の載置位置に移動する、いわゆるセルフアライメント
性に優れ、加えてコンパクトにも形成できる。さらに本
実施例は記載した構成あるいは配置としているので、回
転形電気部品および金属板8をコンパクトに形成でき
る。
【0031】また、本実施例においてはフィルム10
で、貫通孔4bのプリント配線基板Pに対向するととも
に、半田付けされる側である下面開口部を完全に塞いだ
が、必ずしも完全に塞ぐ必要は無い。さらに本実施例に
おいては絶縁基板9上に導電パターン2を形成したが絶
縁基板9を省略して、回転体1を形成した後に回転体1
の底面に直接、導電パターン2をスクリーン印刷や転写
などの方法で形成しても良い。さらに本実施例において
は導電パターンを抵抗体と集電パターンで形成したが、
スイッチパターンで形成して回転形スイッチを構成して
も良い。
【0032】
【発明の効果】ケースに貫通孔を設け、該貫通孔の内部
に突出するよう摺動子片を配置するとともに、該下面側
の開口部をフィルムで覆っているので、摺動子片の形状
を複雑にする必要が無く製造時に変形する等の可能性も
少なくでき、同時に、クリーム半田に含まれている半田
成分、あるいはフラックスが摺動子片や導電パターンに
付着する可能性を少なくして信頼性に優れた回転形電気
部品を容易に提供することができる。また、フィルムを
前記端子の下面より上方に位置するよう配置すれば端子
が一番下となるので実装時に確実に半田付けが可能とな
る。また、端子を貫通孔の周囲に配置し、端子にかから
ないようにフィルムを設ければ、フィルムで貫通孔を塞
ぐ際に密着してケースに保持でき、確実に閉塞すること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転形電気部品の断面図、及び配線基
板上への載置状態を示す図。
【図2】図1の半固定形可変抵抗器の斜視図である。
【図3】図1の半固定形可変抵抗器の底面図である。
【図4】図1でしめす半固定形可変抵抗器の絶縁基板の
底面図である。
【図5】本発明の第1実施例にかかる金属板の上面図で
ある。
【図6】図5で示す金属板をインサート成形した後の底
面図である。
【図7】図5で示す金属板をインサート成形した後の上
面図である。
【図8】図6で示す部品に曲げ加工を行なった後の底面
図である。
【図9】図6で示す部品に曲げ加工を行なった後の上面
図である。
【図10】図8で示す部品に切断及び曲げ加工し回転体
をケースに積層した後の底面図である。
【図11】従来の回転形電気部品を示す断面図である。
【図12】図11で示す回転形電気部品の摺動子片と金
属板の製造工程を示す上面図である。
【図13】図11で示す回転形電気部品の摺動子片と金
属板とケースを示す上面図である。
【符号の説明】
1 回転体 1d ドライバー係合溝(ドライバー係合部) 2 導電パターン 3 摺動子片 3a3、3b3、3c3 端子部 4 ケース 4a 側壁部 4b 貫通孔 4j 側壁部の底面 5 支持部 6 固設部 7 連結部 8 金属板 9 絶縁基板 10 フィルム P プリント配線基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライバー係合部を上面に有し下面に
    導電パターンを有する回転体と、前記回転体に対向して
    配置され前記導電パターンに摺動する摺動子片と、前記
    摺動子片をインサートして形成され前記摺動子片を取り
    囲む側壁部と前記摺動子片を内部に突出させて上下に貫
    通した貫通孔とを有し、前記貫通孔の下面側の開口部の
    周囲に位置する前記側壁部の底面がプリント配線基板の
    実装面に対向するよう実装される合成樹脂製のケース
    と、前記摺動子片と導通して形成されるとともに前記ケ
    ースから外部に露出して形成され前記プリント配線基板
    上に搭載される端子と、前記貫通孔の下面側開口部の周
    囲に位置する前記側壁部の底面に取り付けられて前記下
    面開口部を覆うフィルムとを有する回転形電気部品。
  2. 【請求項2】 前記フィルムを前記端子の下面より上
    方に位置するよう配置した請求項1記載の回転形電気部
    品。
  3. 【請求項3】 前記端子を前記ケース底面の貫通孔の
    周囲に配置するとともに、前記フィルムを前記端子にか
    からないように設けた請求項2記載の回転形電気部品。
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