JP2003255801A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003255801A
JP2003255801A JP2002056144A JP2002056144A JP2003255801A JP 2003255801 A JP2003255801 A JP 2003255801A JP 2002056144 A JP2002056144 A JP 2002056144A JP 2002056144 A JP2002056144 A JP 2002056144A JP 2003255801 A JP2003255801 A JP 2003255801A
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speed
forming apparatus
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Kazumi Yamauchi
和美 山内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速の画像形成装置であっても、装置使用頻
度に関わらず、簡易で安価な構成で、感光ドラムの寿命
を維持し、耐久性の高い画像形成装置を提供する。 【解決手段】 画像形成手段により表面に現像剤像が形
成され、現像剤像を担持して回転する像担持体1と、プ
リント信号を受けてから像担持体1への画像形成開始前
に所定温度に加熱され、現像剤像が転写された記録材を
搬送しながら、現像剤像を記録材上に加熱定着する定着
装置6Aと、画像形成速度を複数段階に切り替えること
ができる画像形成速度切り替え手段92、93と、を有
し、記録材上に画像を形成する画像形成装置において、
像担持体1と定着装置6Aの駆動タイミングが常に一致
し、画像形成速度切り換え手段92、93により、定着
装置6Aが所定温度に達するまでの加熱時における像担
持体1の駆動速度を、画像形成時の駆動速度よりも低く
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に、電子写真感
光体を有し、記録材に画像を形成する、複写機、プリン
タ等の、電子写真方式による画像形成装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、レーザビームプリンタ等の電子写
真画像形成方式を利用した画像形成装置が広く使用され
ており、特に、最近は、オフィスのネットワーク化が進
み、プリンタを複数のユーザが同時に使用したり、文書
の電子化により複写機の代用として大量の出力をプリン
タで行うので、装置の高速化が求められている。
【0003】一方、従来、電子写真方式のプリンター及
び複写機等の画像形成装置において、記録材上に顕画像
化された現像剤像の定着は、ニップを形成する一対の回
転体、つまり所定の温度に制御された回転自在の加熱部
材である加熱ローラと、表面に弾性層を有して加熱ロー
ラに圧接する回転自在の加圧部材である加圧ローラとに
よって、記録材を加熱、加圧しながら挟持搬送する熱ロ
ーラ方式による定着装置において行われることが一般的
である。
【0004】しかし、最近では省電力化、及び電源投入
から画像出力までの時間短縮を実現するために、特開昭
63−313182号公報、特開平2−157878号
公報等に記載されているように、少なくとも固定支持さ
れた加熱体と、加熱体が内部に挿通している加熱部材で
ある円筒型耐熱性フィルムとで構成される加熱手段つま
りヒータユニットを有し、加圧部材である加圧ローラで
記録材を耐熱性フィルムの上からヒータユニットに圧接
させて、加熱手段を構成する加熱体の熱を耐熱性フィル
ムを介して記録材へ付与することで記録材表面に形成担
持されている未定着画像(トナー像)を、記録材表面に
加熱定着させるフィルム定着装置が提案され、実用化さ
れている。
【0005】又、その一方で多様なメデイアに対するプ
リントの要求も高まっている。例えば、レイド紙など表
面が粗い紙や、厚紙に対しても普通紙と同等にプリント
する装置が求められており、定着しづらいメディアに対
してはスループットを低くして定着性を維持する装置も
使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高速プ
リンタはユーザーによっては使用頻度が少ない等、頻繁
に装置を使用しない場合に、記録材に転写される画像が
表面に形成される、像担持体である感光ドラムの寿命が
短くなってしまうことがある。
【0007】装置を使用しない時間が長い場合には、定
着装置が室温状態であるか、スタンバイ状態であるため
に、プリント信号が発信されてから、つまり画像形成装
置の電源がONになってから、定着装置を所定の定着温
度にするには一定時間が必要である。しかし、プロセス
スピードつまり画像形成速度が高い場合は定着装置が定
着温度まで達するまでに感光ドラムが多く回転してしま
う。感光ドラムはクリーニングブレードや帯電ローラ等
の摺擦で少しずつ表面層が削れることで寿命に到達す
る。従って、高速機では定着装置の温度が低い状態での
出力を繰り返すことで感光ドラムが短命化することが多
かった。
【0008】この場合、画像形成動作を行う各部材の駆
動は連動しており、感光ドラムと定着装置の駆動タイミ
ングが常に一致しているので、定着温度に達するまで定
着装置の駆動を停止すれば、感光ドラムは回転せず、感
光ドラムは削れない。しかし、定着装置を停止状態にす
ると加熱部材当接部の温度が高くなり、温度むらによる
加熱ローラ・フィルムピッチの画像不良が発生する。
【0009】他の対策として、感光ドラムの駆動と定着
装置の駆動を独立にし、定着装置の駆動時は感光ドラム
の駆動を停止すれば問題は解決する。しかし、この場合
は駆動手段を新たに配設したり、またクラッチなどの駆
動伝達手段が必要になりコストアップになる。
【0010】従って、本発明の目的は、高速の画像形成
装置であっても、装置使用頻度に関わらず、簡易で安価
な構成で、感光ドラムの寿命を維持し、耐久性の高い画
像形成装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
画像形成手段により表面に現像剤像が形成され、該現像
剤像を担持して移動する像担持体と、プリント信号を受
けてから前記像担持体への画像形成開始前に所定温度に
加熱され、前記現像剤像が転写された記録材を搬送しな
がら、前記現像剤像を前記記録材上に加熱定着する定着
装置と、画像形成速度を複数段階に切り替えることがで
きる画像形成速度切り替え手段と、を有し、前記記録材
上に画像を形成する画像形成装置において、前記像担持
体と前記定着装置の駆動タイミングが常に一致し、前記
画像形成速度切り換え手段により、前記定着装置が前記
所定温度に達するまでの加熱時における前記像担持体の
駆動速度を、前記像担持体への画像形成時の駆動速度よ
りも低くすることを特徴とする画像形成装置を提供す
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0013】実施例1 まず、本実施例における電子写真方式の画像形成装置の
全体構成について説明する。
【0014】図1に、本発明の画像形成装置の一例を概
略構成で示した。本発明の画像形成装置は、電子写真方
式を用いたレーザビームプリンタであり、記録材8を所
定温度に加熱定着する定着装置6を備えている。
【0015】本発明の画像形成装置は、像担持体として
の回転ドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」
と称す。)1が設けられている。本実施例においては、
感光ドラム1は、図1の矢印の方向に所定の周速度をも
って回転駆動される。
【0016】本実施例では、感光ドラム1はOPC感光
体であり、表層は厚さ25μm程度のポリカーボネート
樹脂から形成されている。この表面のポリカーボネート
は最低10μm程度あれば良好な画像を得ることができ
る。
【0017】画像形成装置の電源がONになり、プリン
ト信号が発信されると、感光ドラム1、定着装置6等の
画像形成手段が駆動し、定着装置6が所定の定着温度に
加熱され、その後に感光ドラム1に対する画像形成が開
始される。
【0018】まず、感光ドラム1は帯電手段としての帯
電ローラで構成される接触帯電装置2によって均一に帯
電される。
【0019】潜像形成手段であるレーザスキャナユニッ
ト3は、レーザ出力部3aやポリゴンミラー3b、補正
レンズ3c等を含んで構成されており、不図示のホスト
コンピューターからプリンタに入力するとき、時系列の
電気信号画像信号に応じて変調されたレーザ光L1を出
力し、感光ドラム1の均一帯電面を走査露光する。
【0020】レーザスキャナユニット3からの出力レー
ザ光L1は、ミラー31によって感光ドラム1面に折り
返される。このレーザ光L1による走査露光により、感
光ドラム1面に走査露光L1に対応した静電潜像が形成
される。
【0021】この静電潜像は、現像手段としての現像装
置4内の現像剤により現像剤像(トナー像)として現像
され、可視化される。
【0022】一方、カセット81内に収納された記録材
8は、給紙ローラ82によって感光ドラム1での潜像形
成と同期してレジストローラ83まで供給される。そし
て、この記録材8は、レジストローラ83によって感光
ドラム1上に形成されたトナー像の先端と同期して、転
写ローラで構成される転写装置5に転送され、トナー像
が記録材8に転写される。
【0023】トナー像を転写された記録材8は、定着装
置6によってトナー像を永久定着された後、最後に装置
外部に排出される。尚、感光ドラム1上に残留したトナ
ーは、弾性ブレードで構成されるクリーニング装置7に
よって除去される。
【0024】画像形成部では感光ドラム1、帯電装置
2、現像装置4、クリーニング装置7は一体化され、本
体に対して着脱自在のカートリッジCとして構成されて
いる。
【0025】本実施例のおいては、定着装置6として、
熱ローラ方式を用いた加熱定着装置6Aを設けたもので
ある。次に、定着装置6Aについて、図2を用いて詳し
く説明する。
【0026】図2は本実施例の加熱ローラ定着装置6A
の略断面図である。本実施例の定着装置6Aは、一対の
回転体である加熱部材の加熱ローラ61Aと加圧部材の
加圧ローラ62で構成され、これらのニップ部に、表面
にトナー像が形成された記録材8を挟持搬送する。
【0027】加熱ローラ61AはAl、SUS等の芯金
61aの上にPTFE(四弗化エチレン)、PFA(四
弗化エチレン・パーフロロアルキルエーテル共重合体)
等の弗素樹脂61bを被覆している。加熱ローラ61A
は内部に設けたハロゲンヒーター63等の加熱体で加熱
され、温度制御手段であるサーミスタ64等の温度検知
素子が加熱ローラ61Aの表面に設けられている。
【0028】加圧ローラ62は、SUS、鉄等の芯金6
2aの上にシリコーンゴム、シリコーンスポンジ等の弾
性層62bを設け、その上にPFAチューブ62cを被
覆している。
【0029】温度制御手段について説明すると、サーミ
スタ64からの信号はA/D変換器65を介してCPU
91に送られ、その信号に基づきCPU91はACドラ
イバー66を介して、ヒーター63のON/OFFを制
御することで加熱ローラ61Aの表面温度を所定の温度
に制御する。
【0030】本実施例における画像形成装置は、簡単な
構成を特徴としており、共通のモータから感光ドラム1
と定着装置6Aが駆動力を受け、クラッチなどの駆動の
伝達を制御する手段を用いないので、感光ドラム1と定
着装置6Aは同じタイミングで駆動の開始と停止を行
う。
【0031】ここで、本発明の特徴部分である、モータ
92とギア93とで構成される画像形成速度切り替え手
段による、感光ドラム1と定着装置6Aの駆動方法につ
いて、図3を用いて説明する。
【0032】感光ドラム1の回転駆動は、画像形成速度
切り替え手段としての、モータ92からギア93aを介
して行われ、定着装置6Aの加熱ローラ61Aの回転駆
動も同一のモータ92からギア列93b、93b'、9
3b"を介して行われる。定着装置6Aでは、加熱ロー
ラ61Aとそれに従動回転する加圧ローラ62と感光ド
ラム1の周速がおよそ一致するような構成になってい
る。
【0033】又、画像形成速度切り替え手段であるモー
タ92は、速度検出部92b、速度制御部92c、及び
各画像形成速度ごとに備えられた複数の発信器92d、
92d'、92d"、・・・に連結された駆動部92aで
構成されている。
【0034】速度検出部92bは、駆動部92aを構成
する回転体であるロータの部分のマグネットにあらかじ
め着磁を施し、これに接近する基盤パターンに磁力が通
過することにより発生する誘起電力を検出してモータ回
転数を検出している。
【0035】発信器92d、92d'、92d"、・・・
は、各画像形成速度に対応した基準クロック信号c、
c’、c"、・・・を発信し、CPU91が速度検出部
92bで発生したパルス信号xと比較して、所定の回転
になるように速度制御部92cに信号を送り、モータ9
2へ電流を供給させる。こうして、感光ドラム1の回転
駆動速度は、所定の画像形成速度にて回転するモータ9
2からギア93aを伝わって、同時に、定着装置6Aの
加熱ローラ61Aの回転駆動速度は、モータ92からギ
ア93b、93b’93b”を伝わって、切り換え可能
である。
【0036】本実施例では、画像形成装置がプリント信
号を受けてから、感光ドラム1が帯電される画像形成
前、且つ、定着装置6Aが所定温度までに加熱されてい
る状態において、駆動速度を、複数ある画像形成速度の
中で最も低い速度に設定している。
【0037】この動作は、図4のフローチャートにて示
される下記のS1〜S8の順に行われる。尚、本実施例
においては、通常の画像形成速度Vaを280mm/s
ecとし、最も低い速度Vbは表面性の悪い紙種用モー
ドであり、150mm/secとする。
【0038】又、スタンバイ時の定着装置6Aは加熱ロ
ーラ61Aの温度140℃で保持され、画像形成開始時
には、本実施例では190℃である目標温度Taまで加
熱され、温度制御される。ここでいう目標温度Taと
は、給紙開始から定着ニップまでの時間に定着温度が上
昇するのを見込んで決められる、定着装置6Aとして準
備が完了した温度である。
【0039】S1:まず、スタンバイ時にプリント信号
を受ける。
【0040】S2:次に、紙種やモードに依らず、CP
U91によってモータ92内の最も低い周波数の発信器
92dからパルス信号cを発信し、駆動速度をVbにす
る。
【0041】S3:次に、サーミスタ64によって定着
装置6Aの温度Txを検出する。
【0042】S4:目標温度Taと定着装置の温度Tx
を比較する。
【0043】S5:Tx<Taなら、ACドライバ66
を介してヒーター63をONにする。
【0044】S6:Tx≧Taなら、CPU91はモー
ドや紙種を判断する。
【0045】S7:発信器を選択し、駆動速度を変更す
る。(通常モードなら対応の発信器92d’からパルス
信号c’を発信させて、駆動速度をVaにする。)S
8:給紙動作を開始する。
【0046】本実施例では、定着装置6Aはスタンバイ
モードから所定の目標温度Taまで温調するのに2〜3
秒程度の時間を要し、この間通常の速度の53%である
画像形成最低速度Vbにすることで、プリント当たりの
感光ドラム1の回転数を25%低減できた。
【0047】本実施例のシーケンスを用いた画像形成装
置による耐久評価を行ったところ、感光ドラムの寿命ま
で良好な画像を維持しつつ、感光ドラム1の寿命を20
%程度向上することができた。
【0048】尚、耐久評価は記録材としてA4サイズの
用紙で行い、定着装置6Aがスタンバイモードになるの
を待って1枚づつ間欠的にプリントすることで行った。
又、比較した例は感光ドラム1の駆動速度を、定着装置
6Aを加熱する駆動時においても、常に通常画像形成速
度Vaとした装置である。
【0049】このようにして、定着装置を加熱する駆動
時において、感光ドラムの駆動速度を通常の画像形成速
度より低い駆動速度にすることで、新たな発信器や電気
回路を付加することなく、感光ドラムがクリーニングブ
レード、帯電装置、転写装置等と摺擦する回数が減り、
寿命が向上させることができる。
【0050】又、定着装置を加熱する駆動時において、
像担持体の駆動速度を通常の画像形成速度より低くすれ
ばよいが、画像形成速度が3段階以上に切り替え可能な
場合、本実施例のように、切り替え可能な画像形成速度
のうち最も低い駆動速度にするのが好適である。
【0051】実施例2 本実施例は図1に示す画像形成装置における定着装置6
として、フィルム加熱方式の定着装置6Bを備えた画像
形成装置に適用したものである。定着装置6以外の構成
については、実施例1に説明したものと同様である。図
5に、本実施例の定着装置6Bを示す。
【0052】定着装置6Bは、加熱体(ヒーター)63
Bと加圧部材としての弾性加圧ローラ62の間に、加熱
部材として耐熱性フィルム61Bを挟ませてニップ部
(定着ニップ部N)を形成させている。耐熱性フィルム
61Bはエンドレスベルト状であり、半円弧状のフィル
ムガイド部材69Bに対して周長に余裕を持たせて外嵌
している。加圧ローラ62の構成については、実施例1
に説明した定着装置6Aと同様である。
【0053】ニップ部Nにおいて耐熱性フィルム61B
を加熱体63Bで加熱するとともに、加圧ローラ62の
回転により、耐熱性フィルム61Bは摺動しながら、間
に被加熱材としての画像加熱定着処理すべき記録材8を
導入する。耐熱性フィルム61Bと一緒にニップ部Nを
移動通過させて加熱体63Bで加熱された耐熱性フィル
ム61Bからの熱とニップ部の加圧力にて未定着画像を
記録材8面に永久固着画像として熱圧定着させるもので
ある。
【0054】本実施例で用いる加熱用ヒーター63Bに
は、機械的強度や熱的強度の強いAl23やAlN等の
セラミック基盤63bの加圧ローラ62側の表面に、発
熱パターン63cが一本あるいは複数設けられている。
この発熱パターン63cを通電させることで、未定着画
像を定着するために必要な熱量を得る。更に、十分な熱
量を与える制御を行うために、非加熱側に定着温度を検
知するための温度制御手段である温度検知サーミスタ6
3aを当接や接着にて設け。所定の目標定着温度を維持
するように温度調節している。
【0055】温度制御手段として、サーミスタ63aか
らの信号はA/D変換器65を介してCPU91に送ら
れ、その信号に基づきCPU91はACドライバー66
を介して、ヒーター63BのON/OFFを制御するこ
とで耐熱性フィルム61Bの表面温度を所定の温度に制
御する。
【0056】フィルム加熱方式の定着装置6Bは、加熱
体63Bとして低熱容量線状加熱体を、フィルムとして
薄膜の低熱容量のものを用いることができるため、省電
力化・ウェイトタイム短縮化(クイックスタート性)が
可能である。その一方で、部材の熱容量が低いので、高
い画像形成速度において厚紙などを通紙するときに、急
激に熱量を奪われて定着性が低下することがある。その
ために専用の低い画像形成速度を設けている装置も多
い。
【0057】フィルム加熱方式の定着装置6Bでは、ク
イックスタート性を利用してスタンバイモードを使用し
ないユーザも多い。スタンバイモードとは、定着装置が
目標温度に到達する時間を短縮するために、装置電源オ
ンで定常的に定着装置を温めておくモードのことであ
る。スタンバイモードを使用しない場合は、装置の使用
頻度が少なければ、画像形成前に定着装置6Bが加熱さ
れる状態が長くなるので、感光ドラム1の寿命が短くな
ってしまう。
【0058】このような場合でも、プリント信号を受け
てから定着装置6Bの準備が完了するまでの駆動速度
を、通常より低い画像形成速度に設定することで、感光
ドラム寿命の向上が達成できる。
【0059】本実施例においても、共通のモータから感
光ドラム1と定着装置6が駆動力を受け、クラッチなど
の駆動の伝達を制御する手段を用いないので、感光ドラ
ム1と定着装置6Aは同じタイミングで駆動の開始と停
止を行い、感光ドラム1と定着装置6Bの駆動方法につ
いては、実施例1における加熱ローラ61Aに代わっ
て、図6に示すように、加圧ローラ62を回転駆動さ
せ、耐熱性フィルム61Bがそれに従動するように構成
される。
【0060】駆動ローラが加圧ローラ62に代わる以外
は、実施例1にて、図4のフローチャートを用いて説明
したものと同様の駆動方法にて、画像形成速度によっ
て、感光ドラム1及び加圧ローラ62の回転が制御され
る。
【0061】本実施例は、通常の画像形成速度Vaが3
00mm/secであり、厚紙通紙時の画像形成速度V
bは120mm/secである。尚、スタンバイモード
を用いない場合は、温度制御により、定着装置6Bは室
温状態から目標温度の190℃まで加熱されるので4秒
程度の時間を要する。
【0062】本実施例では定着装置6Bが室温状態から
目標温度まで制御されている時間、画像形成速度を最低
速度Vbにすることで、単位プリント当たりの感光ドラ
ム1の回転を40%低減できる。
【0063】本実施例の画像形成装置による耐久評価を
行ったところ、良好な画像を維持しつつ、感光ドラム1
の寿命を35%程度向上することができた。
【0064】このようにして、フィルム加熱方式の定着
装置においては、ユーザがスタンバイモードを使用しな
い場合でも、感光ドラムの寿命が向上できる。
【0065】又、定着装置を加熱する駆動時において、
像担持体の駆動速度を通常の画像形成速度より低くすれ
ばよいが、画像形成速度が3段階以上に切り替え可能な
場合、本実施例のように、切り替え可能な前記画像形成
速度のうち最も低い駆動速度にするのが好適である。
【0066】実施例3 本実施例は、実施例2と同様のフィルム加熱方式の定着
装置6Bを有し、更に、600DPIと1200DPI
の解像度の切り替えが可能な画像形成装置であり、その
構成は、図1に示すものと同様であり、感光ドラム1と
加圧ローラ62の駆動速度の制御方法も、図4のフロー
チャートに示したものと同様であるので、詳しい説明は
省略する。
【0067】本実施例では、解像度を切り換えるために
実施例1、2に説明した画像形成速度以外に高解像度用
の画像形成速度Vcを有し、以下の画像形成速度を有す
る。
【0068】Va(通常モード):360mm/sec Vb(表面性の悪い紙種用):200mm/sec Vc(高解像度用(1200DPI)):180mm/
sec Vd(厚紙モード):120mm/sec
【0069】この場合、通常モードVaと最低速度の速
度Vdの差が大きいために、最低速度Vdから通常モー
ドVaに切り替えるときに、定着装置6Bのフィルム6
1Bが大きな摺動力を受ける。通常の環境では特に問題
はないが、低温環境下においては、フィルム表面に潤滑
剤として塗布してあるグリース等の効果が小さくなり、
フィルム61Bが摩耗する場合がある。
【0070】本実施例では、図4に示すステップS7に
おいて、最初に最も低い画像形成速度Vdで駆動し、図
6に示した画像形成装置本体の制御により、Vd→Vc
→Vb→Vaの順に速度を切り換えていき、徐々に高い
画像形成速度にすることで、フィルムの摩耗するのを防
止している。又、実施例1、2と同様の効果があるのは
言うまでもないことである。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置は、現像剤像を担持して移動する像担持体と、プリ
ント信号受けてから像担持体への画像形成開始前に所定
温度に加熱され、現像剤像を記録材上に加熱定着する定
着装置と、画像形成速度を複数段階に切り替えることが
できる画像形成速度切り替え手段と、を有し、像担持体
と定着装置の駆動タイミングが常に一致し、画像形成速
度切り換え手段により、定着装置が所定温度に達するま
での加熱時における像担持体の駆動速度を、像担持体へ
の画像形成時の駆動速度よりも低くするので、画像形成
速度が高い高速の画像形成装置においても、装置の使用
頻度によらず、簡易で安価な構成で、良好な画像を維持
しつつ感光ドラムの寿命を向上することができ、更に、
フィルム加熱方式の定着装置を用いた画像形成装置に対
しても適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一例を示す概略構
成図である。
【図2】本発明に係る定着装置の一例を示す概略構成図
である。
【図3】本発明に係る駆動制御手段の一例を示す説明図
である。
【図4】本発明に係る画像形成速度制御の方法を示すフ
ローチャートである。
【図5】本発明に係る定着装置の他の例を示す概略構成
図である。
【図6】本発明に係る駆動制御手段の他の例を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体) 6 定着装置 61A 加熱ローラ(加熱部材) 61B 耐熱性フィルム(加熱部材) 62 加圧ローラ(加圧部材) 63、63B ヒータ(加熱体) 64、63a サーミスタ(温度制御手段) 91 CPU 92 モータ(画像形成速度切り換え
手段) 93 ギア(画像形成速度切り換え手
段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成手段により表面に現像剤像が形
    成され、該現像剤像を担持して移動する像担持体と、プ
    リント信号を受けてから前記像担持体への画像形成開始
    前に所定温度に加熱され、前記現像剤像が転写された記
    録材を搬送しながら、前記現像剤像を前記記録材上に加
    熱定着する定着装置と、画像形成速度を複数段階に切り
    替えることができる画像形成速度切り替え手段と、を有
    し、前記記録材上に画像を形成する画像形成装置におい
    て、 前記像担持体と前記定着装置の駆動タイミングが常に一
    致し、前記画像形成速度切り換え手段により、前記定着
    装置が前記所定温度に達するまでの加熱時における前記
    像担持体の駆動速度を、前記像担持体への画像形成時の
    駆動速度よりも低くすることを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記定着装置が前記所定温度に達するま
    での加熱時における前記像担持体の駆動速度を、切り替
    え可能な前記画像形成速度のうち最も低い駆動速度とす
    ることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記定着装置が前記所定温度に達するま
    での加熱時において、前記像担持体の駆動速度を、切り
    替え可能な前記画像形成速度を選択して、段階的に高く
    していくことを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記定着装置は、通電により発熱する加
    熱体と、該加熱体によって加熱される回転自在の加熱部
    材と、該加熱部材に対して圧接して配置される加圧部材
    と、前記加熱部材を所定温度に制御する温度制御手段
    と、を備え、前記記録材を挟圧搬送して、前記現像剤像
    の加熱定着を行うことを特徴とする請求項1、2又は3
    の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱部材は、摺動するように配設さ
    れた耐熱性フィルムであり、前記加圧部材は、前記耐熱
    性フィルムを介して前記加熱体に圧接するように配設さ
    れることを特徴とする請求項4の画像形成装置。
JP2002056144A 2002-03-01 2002-03-01 画像形成装置 Pending JP2003255801A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011065011A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置およびその制御方法
JP2016200679A (ja) * 2015-04-09 2016-12-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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