JP2003254310A - 止め具及びプロセスカートリッジ - Google Patents

止め具及びプロセスカートリッジ

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JP2003254310A
JP2003254310A JP2002053775A JP2002053775A JP2003254310A JP 2003254310 A JP2003254310 A JP 2003254310A JP 2002053775 A JP2002053775 A JP 2002053775A JP 2002053775 A JP2002053775 A JP 2002053775A JP 2003254310 A JP2003254310 A JP 2003254310A
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stopper
shaft
fixed
fitted
shaped
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Yasumi Yoshida
康美 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リサイクル・リユースのための解体性向上を
図る止め具を提供する。 【解決手段】 軸に嵌合させることにより被固定物を固
定する板状の止め具であって、一方向に開口部2を有す
る略C字状のC字部1aと、C字部1aの内縁からC字
部1aの中心方向に延設された係止片3と、を有し、係
止片3は、所定の角度で一方向に切り起こされている。
これにより、軸に対して一方向にのみ移動できることと
し、軸に被固定物をガタなく固定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、様々な機械装置、
例えば電子写真複写機等に用いられている固定軸或いは
回転軸に、被固定物を固定するための止め具及びこれを
用いたプロセスカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、軸上に歯車やベアリング等を固定
するために、各種の止め具が提案されている。
【0003】図7は、従来の止め具の一例を示した図で
ある。図7に示すようなC字状止め具11は、その内径
φS1がこの止め具11が嵌合される軸の外径φS2よ
り若干小さく設定されている(φS1<φS2)。
【0004】このC字状止め具11で、軸13に被固定
物である歯車12を止めるには、以下の手順をふむ。
【0005】軸13は小径部14(φS2)と大径部1
5(φS3)によりなっており、歯車12は小径部に嵌
合するように構成している。
【0006】まず軸13に歯車12を挿通させる。その
後、C字状止め具11の末端に構成された工具溝16
(2ヶ所)に所定の工具(図示せず)を差し込み、内径
φS1を軸外径φS2以上になるまで押し広げる。そし
て軸端部から押し広げたままのC字状止め具11を矢印
E方向から挿入し、所定の位置で工具をはずす。すると
C字状止め具11の締め付け力で、C字状止め具11は
軸13上に止まる。
【0007】この状態からC状止め輪11をはずす手順
は、全く逆の手順をふむ。まず所定の工具でC字状止め
具11を開いて締め付け力を解除し、その状態のまま軸
方向(矢印F方向)にC状止め具11を移動させて軸1
3の外に取り出す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年リユース・リサイ
クル等、環境に対する配慮を求める声が強くなってきて
いる。例えば、電子写真複写機のような機械装置におい
ての環境配慮としては、耐久劣化した装置をそのまま廃
却するのではなく、使用不可能な部品のみを新品に取り
替えて使用可能な装置に仕立て上げる、或いは逆に耐久
劣化した装置から使用可能な部品だけを取り出して他の
装置に転用するなどが挙げられる。
【0009】より具体的には、複写機やプリンタ等に用
いられるプロセスカートリッジに一体的に組み込まれて
いる、例えば、帯電ローラ、感光ドラム、現像スリー
ブ、転写ローラ等は、その寿命がカートリッジの寿命と
必ずしも一致しないため再利用が可能な場合もある。
【0010】そのため、リサイクル・リユースを効率よ
く行なうためには、装置をいかに容易に分解・解体でき
るかがポイントとなっている。
【0011】さらに具体的に考えると、軸に固定された
被固定物の取り外しも容易に行なえなければならない。
【0012】ところが、実際に装置の分解・解体を行な
うリサイクル工場は、上述したC字状止め具をはずす専
用工具を持っていない場合があり、装置の分解・解体に
支障をきたす場合があった。
【0013】また、専用工具がある場合でも、長い軸の
奥に止まっているC字状止め具を軸に沿って取り外すの
には時間がかかり、分解・解体を効率的に行なうための
障害となっていた。
【0014】また、従来のC字状止め具では、被固定物
を隙間なく固定しようとしても、図7に示すごとくスラ
スト方向にガタ(図示z)が生じやすいという欠点もあ
った。
【0015】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、解体
性の向上を図った止め具及びこれを用いたプロセスカー
トリッジを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、軸に嵌合させることにより被固定
物を固定する板状の止め具であって、一方向に開放され
た開口部を有する略C字状のC字部と、該C字部の内周
から該開口部の中心方向に延設された係止片と、を有
し、前記係止片は、前記C字部を含む面から一方向に所
定の角度で傾斜していることを特徴とする。
【0017】前記止め具は、軸のラジアル方向から圧入
して軸上に嵌合可能とし、軸に嵌合された後は、該止め
具は切り起こされた係止片の向きとは逆方向にのみ軸上
を移動可能であり、該止め具を軸から取り外すときは、
止め具を軸のラジアル方向に向けて取り外しが可能であ
ることが好適である。
【0018】所定の工具を引掛けて軸のラジアル方向に
押圧することにより前記止め具を軸から取り外すための
引掛け部を設けることが好適である。
【0019】前記係止片を少なくとも3つ以上有し、隣
同士の前記係止片と前記開口部の中心とのなす角度が1
80°以下であることが好適である。
【0020】また、本発明にかかるプロセスカートリッ
ジにあっては、前記止め具を用いて軸に被固定部材を固
定した少なくとも一以上の回転体を有することを特徴と
する。
【0021】前記回転体は、現像スリーブ、感光ドラ
ム、帯電ローラまたは転写ローラのいずれかであっても
よい。
【0022】このような構成にすることにより、軸に対
して被固定物を確実に固定し、かつ着脱が容易な止め具
を実現できる。また、リサイクルのための解体が容易な
プロセスカートリッジを提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。
【0024】以下、本発明を図1〜図6に基づき詳細に
説明する。
【0025】図1は、本実施の形態にかかる止め具を示
した図である。図2〜図4は、本実施の形態にかかる止
め具を用いて軸に被固定物を固定する様子を説明する図
である。図5、図6は、他の実施の形態にかかる止め具
を示した図である。
【0026】本実施の形態にかかる止め具1は、ステン
レス等の板材で構成され、開口部2が設けられ一方向が
開放された略C字状のC字部1aを有する。また、止め
具1は、その内周に所定の角度で一方向に切り起こされ
た係止片3を有している。係止片3の数は本実施の形態
では4個で説明するが、数は特に限定されるものではな
い。
【0027】係止片3の先端は、同一の円周上に位置す
るように配置されている。また、その円周の径φD1
は、この止め具1が嵌合される軸の外径φD2より若干
小さく設定されている(φD1<φD2)。
【0028】この止め具1を用いて被固定物である歯車
4を軸5に固定する方法について以下に述べる。
【0029】軸5は小径部6(φD2)と大径部7(φ
D3)によりなっており、歯車4は小径部に嵌合するよ
うに構成している。
【0030】まず、歯車4を軸5の小径部6に挿入す
る。次に、止め具1を、軸5の小径部6の半径方向(矢
印A)から圧入する(図2)。このとき、止め具1の係
止片3は、歯車4とは逆方向に出っ張るようにしてお
く。
【0031】ここで開放部2aは、従来のC字状止め具
11と比較して、開放幅がC字部1aの外周から内周に
向かうにしたがい狭くなるように設けられている。その
ため、圧入する際にC字部が弾性変形し、開放部2aが
徐々に広がるので、スムーズに止め具1を軸5に対して
圧入することができる。
【0032】係止片3により形成される円周の径φD1
は、軸5の小径部6の外径φD2よりやや小さく設定さ
れているので、嵌合した状態では止め具1は所定の締め
付け力で軸5に固定される。この状態では、歯車4は軸
5の大径部7と止め具1の間でx+yだけスラスト方向
にガタのある状態で止まっている(図3)。
【0033】一方、係止片3は、先端エッジの引っ掛か
りによるワンウエイ効果で、押圧しても矢印B方向には
移動しないが矢印C方向には移動可能である。そこで、
歯車4を軸5の大径部7に突き当たるように止め具1を
矢印C方向に押圧して移動させる。すると、歯車4はガ
タなく軸5に固定される(図4)。
【0034】この止め具1を軸5からはずすときは、以
下のように行なう。
【0035】止め具1が軸5に嵌合した状態では、止め
具1と軸5の間には、係止片3の隙間によって空隙8が
構成されている(図4)。ここに汎用工具であるマイナ
スドライバーの先端を差し込み、軸5のラジアル方向外
側(矢印D方向)にこじるようにして押圧すれば、止め
具1を軸5からはずすことができる。
【0036】上述の説明では、止め具をはずすときは係
止片の隙間で構成された空隙を利用する場合について述
べたが、本発明の主旨はこれに限定されるものではな
い。
【0037】例えば、止め具に汎用工具挿入用の孔9を
設けてもよく(図5)、また汎用工具引掛け用の折り曲
げ部10を設けてもよい(図6)。
【0038】また、上述の説明では、係止片3の数につ
いては特に限定してはいないが、止め具1が軸5から簡
単に脱落しないためには、止め具1に3つ以上の係止片
を設けることが好ましい。これにより、軸5の位置が止
め具に対して一義的に決まるからである。さらには、係
止片同士の位置関係についても、隣り合う係止片と、C
字部の中心とのなす角α、β等がいずれについても18
0°以下であることが好ましい(図1参照)。これによ
り、確実に止め具1のC字部1aが軸5に係止されるこ
とになる。
【0039】また、本発明にかかる止め具を、複写機や
プリンタに用いられるプロセスカートリッジに組み込ま
れている軸に被固定部材を固定した回転体に用いること
で、リサイクルのためのプロセスカートリッジの解体性
が向上する。ここで、止め具を用いて軸に歯車等の被固
定部材を固定した回転体として、例えば、現像スリー
ブ、感光ドラム、帯電ローラ、転写ローラ等が含まれ
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、汎用的
な工具により軸への着脱が容易に行なえる止め具を提案
した。これにより、軸に固定されている歯車やベアリン
グ等の被固定物も容易にはずすことができ、軸や被固定
物の再利用が容易に行なえるような、環境配慮に適した
止め具が実現できた。
【0041】また、被固定物を軸に対してガタなく安定
して固定することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる止め具を示した図であ
る。
【図2】本実施の形態にかかる止め具を用いて軸に被固
定物を固定する様子を説明する図である。
【図3】本実施の形態にかかる止め具を用いて軸に被固
定物を固定する様子を説明する図である。
【図4】本実施の形態にかかる止め具を用いて軸に被固
定物を固定する様子を説明する図である。
【図5】他の実施の形態にかかる止め具を示した図であ
る。
【図6】他の実施の形態にかかる止め具を示した図であ
る。
【図7】従来例にかかる止め具を示した図である。
【符号の説明】
1 止め具 2 開口部 3 係止片 4、12 歯車 5、13 軸 6、14 小径部 7、15 大径部 8 空隙 9 孔 10 折り曲げ部 11 C字状止め具 16 工具溝

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸に嵌合させることにより被固定物を固定
    する板状の止め具であって、 一方向に開放された開口部を有する略C字状のC字部
    と、 該C字部の内周から該開口部の中心方向に延設された係
    止片と、を有し、 前記係止片は、前記C字部を含む面から一方向に所定の
    角度で傾斜していることを特徴とする止め具。
  2. 【請求項2】前記止め具は、軸のラジアル方向から圧入
    して軸上に嵌合可能とし、 軸に嵌合された後は、該止め具は切り起こされた係止片
    の向きとは逆方向にのみ軸上を移動可能であり、 該止め具を軸から取り外すときは、止め具を軸のラジア
    ル方向に向けて取り外しが可能であることを特徴とした
    請求項1に記載の止め具。
  3. 【請求項3】所定の工具を引掛けて軸のラジアル方向に
    押圧することにより前記止め具を軸から取り外すための
    引掛け部を設けたことを特徴とする請求項1または2に
    記載の止め具。
  4. 【請求項4】前記係止片を少なくとも3つ以上有し、隣
    同士の前記係止片と前記開口部の中心とのなす角度が1
    80°以下であることを特徴とする請求項1、2または
    3に記載の止め具。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載の止め具
    を用いて軸に被固定部材を固定した少なくとも一以上の
    回転体を有することを特徴とするプロセスカートリッ
    ジ。
  6. 【請求項6】前記回転体は、現像スリーブ、感光ドラ
    ム、帯電ローラまたは転写ローラのいずれかであること
    を特徴とする請求項5に記載のプロセスカートリッジ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011131230A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Hot Kk 熱交換器における金属管の接続構造
JP2015506755A (ja) * 2012-01-18 2015-03-05 グローバス メディカル インコーポレイティッド 固定ファスナ

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US9757170B2 (en) 2012-01-18 2017-09-12 Globus Medical, Inc. Securing fasteners
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