JP2003253966A - 折り畳み扉 - Google Patents

折り畳み扉

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JP2003253966A
JP2003253966A JP2002051674A JP2002051674A JP2003253966A JP 2003253966 A JP2003253966 A JP 2003253966A JP 2002051674 A JP2002051674 A JP 2002051674A JP 2002051674 A JP2002051674 A JP 2002051674A JP 2003253966 A JP2003253966 A JP 2003253966A
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hinge
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健 横関
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扉本体の吊り元端側を移動させることなく扉
本体を容易且つ確実に開閉でき、しかも構造を簡素化で
きるようにする。 【解決手段】 偶数番目のヒンジ手段15のヒンジ中心
を、奇数番目のヒンジ手段15のヒンジ中心よりも内外
方向に対して扉体11の折り畳み側に偏心して配置し、
各ガイドレール6,7の吊り元側に、偶数番目のヒンジ
手段15がガイドレール6,7に係脱する切り欠き部2
8,29を設け、一方のガイドレール6,7の切り欠き
部28,29の戸当たり側に、切り欠き部28,29側
で屈伸する扉体11の上下方向の一端側を案内する案内
ローラ37を設け、他方のガイドレール6,7に、案内
ローラ37により伸展方向に案内される扉体11に連結
されたヒンジ手段15の上下方向の他端側を他方のガイ
ドレール6,7側に蹴り込む蹴り込み部材38を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の窓、出入り
口、間仕切り、その他に使用する折り畳み扉に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】折り畳み扉には、従来、特公昭58−3
6157号公報に記載のものがある。この折り畳み扉
は、複数個の扉体がヒンジ手段により折り畳み自在に連
結された扉本体と、この扉本体を各ヒンジ手段を介して
開閉方向に案内する上ガイドレール及び下ガイドレール
とを備え、扉本体を折り畳む際に偶数番目のヒンジ手段
を各ガイドレールから離脱させて各扉体を吊り元側から
折り畳み、扉本体を伸長させる際に各扉体を戸当たり側
から伸展させて、偶数番目のヒンジ手段を各ガイドレー
ルに係合させるようになっている。
【0003】この折り畳み扉では、従来、扉本体の各ヒ
ンジ手段のヒンジ中心を扉本体の中心線上に配置すると
共に、偶数番目のヒンジ手段に、各ガイドレールに係脱
自在に案内され且つ上ガイドレール側に付勢された係合
杆を上下動自在に設け、上ガイドレールの吊り元側に切
り欠き部、傾斜部、蹴り出し部、蹴り込み部等を設けて
いる。
【0004】そして、扉本体を折り畳む際には、ヒンジ
手段の係合杆を上ガイドレール側の傾斜部により上昇さ
せて下ガイドレールから外した後に、その係合杆を蹴り
出し部により切り欠き部を経て上ガイドレール外へと蹴
り出し、また扉本体を伸長させる際には、蹴り込み部に
より上昇状態の係合杆を切り欠き部を経て上ガイドレー
ル内へと蹴り込み、その後に傾斜部により係合杆を下降
させて下ガイドレールに係合させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の折り畳み扉で
は、各ヒンジ手段のヒンジ中心を扉本体の中心線上に配
置し、偶数番目のヒンジ手段の係合杆を上ガイドレール
側の傾斜部、蹴り出し部、蹴り込み部等により操作し
て、扉本体を折り畳み又は伸長させるようにしているた
め、係合杆、傾斜部、蹴り出し部、蹴り込み部等が必要
になり、構造的に複雑であると共に、次のような問題が
ある。
【0006】即ち、従来は傾斜部、蹴り出し部、蹴り込
み部で係合杆を操作するため、これらにより係合杆を作
動させるには、各偶数番目のヒンジ手段と、その係合杆
とをガイドレールに沿って移動させる必要がある。従っ
て、扉本体の吊り元側端枠を吊り元枠に対して移動可能
に設けなければならず、吊り元枠と扉本体の吊り元側端
枠とを連結できないという問題がある。
【0007】また吊り元枠に対して扉本体の吊り元側端
枠を移動可能にする場合には、吊り元側にその移動距離
分を確保する必要があり、その部分の施錠対策、密閉性
の確保その他諸々の問題が生じて、吊り元側の構造が更
に複雑になるという欠点もある。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、扉本体の吊り元端側を移動させることなく扉本体を
容易且つ確実に開閉でき、しかも構造を簡素化できる折
り畳み扉を提供することを目的とする。
【0009】
【発明を解決するための手段】本発明は、複数個の扉体
11がヒンジ手段15により折り畳み自在に連結された
扉本体10と、該扉本体10を各ヒンジ手段15を介し
て開閉方向に案内する上ガイドレール6及び下ガイドレ
ール7とを備え、扉本体10を折り畳む際に偶数番目の
ヒンジ手段15を各ガイドレール6,7から離脱させて
各扉体11を吊り元側から折り畳み、扉本体10を伸長
させる際に各扉体11を戸当たり側から伸展させて偶数
番目のヒンジ手段15を各ガイドレール6,7に係合さ
せるようにした折り畳み扉において、偶数番目のヒンジ
手段15のヒンジ中心を、奇数番目のヒンジ手段15の
ヒンジ中心よりも内外方向に対して扉体11の折り畳み
側に偏心して配置し、各ガイドレール6,7の吊り元側
に、偶数番目のヒンジ手段15が該ガイドレール6,7
に係脱する切り欠き部28,29を設け、一方のガイド
レール6,7の切り欠き部28,29の戸当たり側に、
該切り欠き部28,29側で屈伸する扉体11の上下方
向の一端側を案内する案内ローラ37を設け、他方のガ
イドレール6,7に、案内ローラ37により伸展方向に
案内される扉体11に連結されたヒンジ手段15の上下
方向の他端側を他方のガイドレール6,7側に蹴り込む
蹴り込み部材38を設けたものである。扉本体10の吊
り元側端枠13は固定することもある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の各実施形態を図
面に基づいて詳述する。
【0011】図1〜図13は本発明をサンルーム等の建
物の窓に採用した第1の実施形態を例示する。この建物
は、図1に示すように高床式のデッキ1と、このデッキ
1上に立設された左右一対の支柱2と、一対の支柱2上
に横方向に架設された梁3と、この梁3上に設けられた
屋根4とを備え、その正面、側面等の所要箇所の窓等
に、それを開閉する折り畳み扉5が設けられている。
【0012】折り畳み扉5は、梁3側の下側に設けられ
た上ガイドレール6と、デッキ1の上側に設けられた下
ガイドレール7と、上下のガイドレール6,7間で支柱
2の相対向する側に設けられた吊り元枠8及び戸当たり
枠9と、吊り元枠8及び戸当たり枠9間で上下のガイド
レール6,7に沿って開閉自在に設けられた扉本体10
とを備えている。
【0013】扉本体10は図2及び図3に示すように、
両端側に配置された吊り元側端枠13及び戸当たり側端
枠14と、これらの吊り元側端枠13及び戸当たり側端
枠14間に配置された例えば6枚(偶数のN枚)の扉体
11と、この各扉体11、吊り元側端枠13及び戸当た
り側端枠14をその各扉体11がジグザグ状となるよう
に折り畳み自在に連結する7個(N個+1個の奇数)の
ヒンジ手段15とを備え、吊り元側端枠13がネジ等の
固定手段16により吊り元枠8に固定され、戸当たり側
端枠14が伸長状態のときに戸当たり枠9に嵌合又は当
接するようになっている。
【0014】上ガイドレール6と下ガイドレール7は、
図4(A)(B)に示すように上下に相対向して左右方
向(開閉方向)に略平行に配置されている。上ガイドレ
ール6はレール部材17と、このレール部材17の内外
両側に配置されたレールカバー18,19とにより構成
され、梁3の下面にネジ等で装着されている。
【0015】レール部材17は走行手段20を介して扉
本体10を左右方向に開閉自在に吊持し案内するための
もので、内外方向の両側に所定の間隔をおいて配置され
た一対の転動部21を下側に備え、この転動部21上を
走行手段20が左右方向に走行するようになっている。
走行手段20は、中間の吊り元側端のヒンジ手段15を
除く奇数番目のヒンジ手段15の上端に設けられてい
る。
【0016】レールカバー18,19は、レール部材1
7を内外両側から覆うと共に、扉本体10の上端部を左
右方向に案内するようにレール部材17から下側に突出
している。各レールカバー18,19は上下方向の中間
に係合溝18a,19aが形成され、この係合溝18
a,19aにレール部材17の下端縁が係合している。
上ガイドレール6には、内外のレールカバー18,19
間に案内溝22が形成されている。なお、レール部材1
7とレールカバー18,19は一体に構成しても良い。
【0017】下ガイドレール7は内外両側に一体に形成
された中空状の案内壁部23,24を備え、この案内壁
部23,24間に上下に連続して上案内溝25と下案内
溝26とが形成されている。下案内溝26は扉本体10
の奇数番目のヒンジ手段15の係合突起27を案内し、
また上案内溝25は扉本体10の下端部側を案内するた
めのものであり、下ガイドレール7の内外方向の中央に
設けられている。なお、上案内溝25は下案内溝26よ
りも内外両側に幅が広くなっている。
【0018】上下の各ガイドレール6,7には、各扉本
体10の折り畳み側である外側で且つ左右方向の吊り元
側に切り欠き部28,29(図1参照)が形成され、こ
の切り欠き部28,29を経て偶数番目のヒンジ手段1
5とその両側の扉体11との上下両端部が折り畳み側に
係脱するようになっている。
【0019】切り欠き部28,29は、折り畳み側にお
いて偶数番目のヒンジ手段15と、その両側の扉体11
とがガイドレール6,7に対して係脱するためのもの
で、少なくとも扉本体10の吊り元側端のヒンジ手段1
5から、戸当たり端側の2枚の扉体11が伸長状態で他
の扉体11が折り畳み状態のときの戸当たり側端のヒン
ジ手段15に対応する範囲に設けられている。なお、各
扉体11を内側に折り畳む場合には、切り欠き部28,
29は上下のガイドレール6,7の内側に設ければ良
い。
【0020】上ガイドレール6は、外側のレールカバー
19に戸当たり端側から切り欠き部28までの長さのも
のを使用し、図5に示すようにこの外側のレールカバー
19のない部分が切り欠き部28となっている。
【0021】また下ガイドレール7は、図4、図6及び
図7に示すように、内外両側に高い案内壁部23,24
を有する第1レール部材30と、内側の高い案内壁部2
3と外側の低い案内壁部24を有する第2レール部材3
1とを左右方向に接続して構成され、その第2レール部
材31が下ガイドレール7の切り欠き部29に対応して
いる。
【0022】第1レール部材30と第2レール部材31
は、両者の案内壁部23,24に跨がって連結部材33
を嵌め込み、この連結部材33と各レール部材17とを
その裏側からネジ34で固定して連結されている。第1
レール部材30の切り欠き部29に対応する案内壁部2
4には、その開口端側にキャップ35が装着されてい
る。なお、第1レール部材30、第2レール部材31
は、内外の案内壁部23,24間でネジ36等によりデ
ッキ1に固定されている。上ガイドレール7は一体に構
成しても良い。
【0023】下ガイドレール7には、切り欠き部29の
戸当たり側に案内ローラ37が設けられ、上ガイドレー
ル6には、切り欠き部28,29の戸当たり側に蹴り込
み部材38が設けられている。
【0024】各扉体11は図1、図3及び図4に示すよ
うに、上下両側に配置された上框39及び下框40と、
上下の中間に配置された中框41と、左右両側に配置さ
れた縦框42と、これらの内部に嵌め込まれた透明なガ
ラス板、その他の扉面体43とにより構成されている。
【0025】各扉体11の内外方向及び上下方向の寸法
は、その上框39が上ガイドレール6のレールカバー1
8,19間の案内溝22に、下框40が下ガイドレール
7の上案内溝25に夫々相対移動自在に嵌合し、扉本体
10の開閉時(伸縮時)に切り欠き部28,29側で各
ガイドレール6,7に対して折り畳み側から内外方向に
出退自在である。
【0026】各ヒンジ手段15は、各扉体11を折り畳
み自在に連結するものである。そして、吊り元側端及び
戸当たり側端のヒンジ手段15は、図3に示すように縦
長状のヒンジ枠44と、このヒンジ枠44の一端部に設
けられ且つその一側の扉体11を縦方向のヒンジ中心廻
りに折り畳み自在に枢着する縦長状の1個のヒンジ部4
5とを備えている。
【0027】吊り元側端のヒンジ手段15のヒンジ枠4
4は吊り元側端枠13に一体に設けられ、その吊り元側
端枠13が支柱2側の吊り元枠8にネジ等の固定手段1
6で着脱自在に連結されている。戸当たり側端のヒンジ
手段15のヒンジ枠44は、戸当たり側端枠14に一体
に設けられ、その戸当たり側端枠14は扉本体10が最
大状態まで伸長したときに支柱2側の戸当たり枠9に嵌
合するようになっている。
【0028】中間の奇数番目及び偶数番目の各ヒンジ手
段15は、縦長状のヒンジ枠44と、このヒンジ枠44
の両端部に設けられ且つその両側の扉体11を縦方向の
ヒンジ中心廻りに折り畳み自在に枢着する縦長状の2個
のヒンジ部45とを備えている。
【0029】各ヒンジ手段15は扉体11の上下方向の
寸法と略同一であり、偶数番目のヒンジ手段15は、そ
の両側の扉体11と共に切り欠き部28,29側で各ガ
イドレール6,7に対して折り畳み側から内外方向に出
退自在である。
【0030】各ヒンジ手段15のヒンジ部45は、ヒン
ジ枠44に上下方向の略全長に形成された嵌合凹部46
と、扉体11の縦框42に上下方向の略全長に形成され
且つ嵌合凹部46にヒンジ中心廻りに回動自在に嵌合す
る嵌合凸部47とにより構成され、ヒンジ枠44と扉体
11とが開閉方向に略一直線になる伸長状態(図2の実
線状態)と、ヒンジ枠44と扉体11とが略直角方向に
屈折する折り畳み状態(図2の仮想線状態)との間で嵌
合凹部46と嵌合凸部47とが相対的に回動するように
なっている。
【0031】各ヒンジ手段15のヒンジ部45のヒンジ
中心は、扉本体10に収縮方向の外力が加わったとき
に、各扉体11が折り畳み方向に回動するように、扉本
体10の内外方向の中心を通る中心線Xに対して内外両
側に交互に偏心して配置されている。
【0032】即ち、各扉体11を外側に折り畳む場合に
は、奇数番目のヒンジ手段15ではヒンジ枠44に対し
て扉体11が外側に、偶数番目のヒンジ手段15ではヒ
ンジ枠44に対して扉体11が内側に夫々折れるよう
に、奇数番目のヒンジ手段15のヒンジ中心が中心線X
よりも内側に、偶数番目のヒンジ手段15のヒンジ中心
が中心線Xよりも外側に夫々偏心して配置されている。
【0033】なお、この実施形態では、奇数番目のヒン
ジ手段15と偶数番目のヒンジ手段15は、ヒンジ部4
5のヒンジ中心が扉本体10の中心線Xに対して内外逆
方向に同一寸法L偏心するように配置しているが、偶数
番目のヒンジ手段15が内外方向の折り畳み側となるよ
うに、奇数番目のヒンジ手段15と偶数番目のヒンジ手
段15とのヒンジ中心が内外方向に偏心しておれば十分
である。
【0034】ヒンジ手段15のヒンジ枠44と扉体11
の縦框42との間には、図9に示すように、ヒンジ枠4
4と扉体11とを伸長状態(図2の実線状態)に規制す
る第1規制手段48と、ヒンジ枠44と扉体11とを折
り畳み状態(図2の仮想線状態)に規制する第2規制手
段49とが設けられている。
【0035】第1規制手段48は、ヒンジ枠44側に設
けられた係止部50と、縦框42側に設けられ且つ伸長
状態のときにヒンジ枠44側から係止部50に係合する
係合部51とを備えている。第2規制手段49は、嵌合
凹部46側に形成された係止部52と、嵌合凸部47側
に形成され且つ折り畳み状態のときに係止部52に係合
する係合部53とを備え、ヒンジ部45の内部側に設け
られている。
【0036】ヒンジ枠44は中空状であって、嵌合凹部
46と平行に設けられた上下方向の補強凸部54と、こ
の補強凸部54と嵌合凹部46との間に形成され且つ折
り畳み状態のときに係合部51が嵌合する凹部55とを
有する。なお、中間の奇数番目のヒンジ手段15と偶数
番目のヒンジ手段15とは略同一の構造であって、内外
逆に設けられている。
【0037】走行手段20は、上ガイドレール6に沿っ
て扉本体10を開閉方向に移動可能に吊持するためのも
ので、吊り元側端を除く奇数番目のヒンジ手段15の上
端に設けられている。この各走行手段20は図4及び図
5に示すように、ヒンジ枠44の上端に固定され且つ転
動部21間を介してレール部材17内に配置された走行
体56と、この走行体56の左右両側に所定の間隔をお
いて内外方向に挿通された車軸57と、走行体56の内
外両側で各車軸57により回転自在に支持され且つ転動
部21上を転動自在な車輪58とを備えている。
【0038】係合突起27は、吊り元側端を除く奇数番
目のヒンジ手段15を下ガイドレール7に沿って案内す
るためのもので、ヒンジ枠44の下端に固定された支軸
58と、この支軸58に回転自在に套嵌されたローラ5
9とにより構成され、下ガイドレール7の下案内溝26
内に開閉方向に移動自在に嵌合している。
【0039】偶数番目のヒンジ手段15の内、扉本体1
0が伸長状態のときに切り欠き部28,29に対応する
ヒンジ手段15を除く偶数番目のヒンジ手段15のヒン
ジ枠44と、奇数番目の戸当たり側端のヒンジ手段15
には、折り畳み側である外側の上下両端部に偏平な案内
体60,61が装着されている。
【0040】案内体60,61は上下に厚肉部62と薄
肉部63とを一体に備え、上側の案内体60はその厚肉
部62が下側となり、下側の案内体61はその薄肉部6
3が下側となるように上下逆向きに装着されている。案
内体60,61は左右両側に傾斜案内面を有し、ネジ等
でヒンジ枠44に固定されている。
【0041】なお、各案内体60,61は、上側の案内
体60の突出量が下側の案内体61の突出量よりも大で
あれば良く、夫々に専用のものを使用しても良い。また
奇数番目の戸当たり側端のヒンジ手段15の上下の案内
体60,61は省略しても良い。下側の案内体61は省
略ても良い。
【0042】案内ローラ37は図10に示すように、扉
本体10を折り畳んで収縮させる際に各扉体11を吊り
元側から順次2枚づつ折り畳み、扉本体10を伸長させ
る際に各扉体11を戸当たり側から順次2枚づつ伸展さ
せるように、切り欠き部28,29側で屈伸する各扉体
11の下端部側を案内するためのものでる。
【0043】この案内ローラ37は、図4、図6及び図
7に示すように、下ガイドレール7の切り欠き部29内
において、その戸当たり側の端部に配置され、下ガイド
レール7を構成する第2レール部材31の案内壁部24
上に縦軸65を介して左右方向に位置調整可能に設けら
れている。また案内ローラ37は第2レール部材31の
前側の案内壁部23と略同程度の高さであり、その上部
側が扉体11の下框40の下端部及び案内体61の薄肉
部63に対応するように、カラー64を介して縦軸65
に回転自在に套嵌されている。
【0044】縦軸65は当接板66側から第2レール部
材31の長孔67を貫通して、第2レール部材31内の
固定部材68に上側から着脱自在に締結されている。固
定部材68は2個のネジ穴69,70を有し、第2レー
ル部材31の案内壁部23,24内に摺動自在に挿入さ
れている。そして、縦軸65はその一方のネジ穴69に
螺合され、また他方のネジ穴70には当接板66側から
止めネジ71が長孔67を貫通して螺合されている。従
って、案内ローラ37は縦軸65と止めネジ71とを螺
合すべきネジ穴69,70の選択と、固定部材68の摺
動とによって長孔67の範囲で左右方向に位置調整可能
である。
【0045】蹴り込み部材38は図11に示すように、
扉本体10を折り畳み状態から伸長させる場合に、扉本
体10のヒンジ手段15が上ガイドレール6の切り欠き
部28側の端縁と接触しないように、案内ローラ37に
より伸展方向に案内される扉体11に連結されたヒンジ
手段15の上端部側を案内体60を介して上ガイドレー
ル6内に蹴り込むためのものである。
【0046】この蹴り込み部材38は図4、図5及び図
11に示すように、平面視くの字状に屈曲する摺動案内
部72と取り付け部73とを有し、摺動案内部72が切
り欠き部28内において案内体60の厚肉部62と対応
するように、その取り付け部73がネジ等により外側の
レールカバー19に固定されている。
【0047】扉本体10を伸長状態にした場合の切り欠
き部28,29に対応するヒンジ手段15、即ち吊り元
側から2番目のヒンジ手段15には、図8に示すよう
に,扉本体10の伸長状態でそのヒンジ枠44を内側に
引き寄せるための把手74が上下方向の適当箇所に装着
され、また扉本体10の伸長状態でこのヒンジ手段15
を各ガイドレール6,7に対して内外方向に移動不能に
ロックするための上ロック手段75と下ロック手段76
とが設けられている。
【0048】各ロック手段75,76は、ヒンジ枠44
の補強凸部54内に上下動自在に設けられたロック杆7
7と、把手74の上下近傍でヒンジ枠44の内外両側に
設けられた操作つまみ78と、ロック杆77及び操作つ
まみ78を連結する連結杆79とを備え、操作つまみ7
8を上下方向に操作することにより、ロック杆77がガ
イドレール6,7に係合する係合位置(図8の仮想線位
置)と、ガイドレール6,7から離脱する離脱位置(図
8の実線位置)との間で上下動するようになっている。
【0049】ロック杆77はヒンジ枠44の先端の案内
金具80からガイドレール6,7側に出退自在であり、
上ロック手段75のロック杆77は上ガイドレール6の
転動部21間に、下ロック手段76のロック杆77は下
ガイドレール7の下案内溝26に対して係脱自在であ
る。
【0050】操作つまみ78は、ヒンジ枠44とこのヒ
ンジ枠44の内外両側の案内板81との間に上下摺動自
在に保持された摺動部材82に設けられ、案内板81の
案内穴83から外側に突出している。摺動部材82は補
強凸部54内で連結杆79に係合している。連結杆79
は筒体等からなり、補強凸部54内に上下方向に摺動自
在に配置された連結具84を介してロック杆77に連結
されている。
【0051】各ロック手段75,76は、ロック杆77
を係合位置と離脱位置とに位置決めするための位置決め
手段85が設けられている。この位置決め手段85は、
補強凸部54内に固定された位置決め板86と、ロック
杆77に固定され且つ位置決め板86に摺動自在に圧接
する位置決めバネ87とを備え、位置決め板86には係
合位置用の位置決め部88と離脱位置用の位置決め部8
9とが設けられ、その各位置決め部88,89に位置決
めバネ87が係脱するようになっている。
【0052】なお、各ロック手段75,76は、操作つ
まみ78の位置の違いから連結杆79の長さが異なる程
度であって、略同一の構成になっている。位置決め板8
6の位置決め部88,89は穴等により構成されてい
る。把手74は、ヒンジ枠44の内外両側に設けても良
い。
【0053】上記構成の折り畳み扉5において、建物の
窓を閉鎖する場合には扉本体10をガイドレール6,7
に沿って最大状態まで伸長させて、戸当たり側端枠14
を戸当たり枠9に嵌合させる。
【0054】伸長状態で開閉しないように扉本体10を
施錠する場合には、把手74を内側に引いて第2番目
(吊り元側から第2番目であり、以下同様である。)の
ヒンジ手段15のヒンジ枠44を内側に引き寄せる。そ
して、上下の各ロック手段75,76の操作つまみ78
を上下方向に操作して、ロック杆77をガイドレール
6,7に係合させてロックする。
【0055】例えば、上ロック手段75の場合には、操
作つまみ78を上側に操作すると、連結杆79、連結具
を介してロック杆77が解除位置から係合位置へと上昇
して、上ガイドレール6の内外の転動部21間に係合す
る。ロック杆77は位置決め手段85により係合位置に
保持される。
【0056】このようにして上下のロック手段75,7
6により2番目のヒンジ手段15をガイドレール6,7
にロックすると、第3番目のヒンジ手段15が走行手段
20、係合突起27を介してガイドレール6,7に係合
し、また第3番目のヒンジ手段15から戸当たり側の扉
本体10の上下両端がガイドレール6,7に嵌合してい
るので、扉本体10を伸長状態で折り畳み不能に施錠で
きる。
【0057】扉本体10を伸長状態から折り畳む場合に
は、上下のロック手段75,76による第2番目のヒン
ジ手段15のロックを解除した後、扉本体10の戸当た
り側端枠14を吊り元側へと押す。すると奇数番目のヒ
ンジ手段15のヒンジ部45が中心線Xの内側にあり、
偶数番目のヒンジ手段15のヒンジ部45が中心線Xの
外側にあって、奇数番目と偶数番目とのヒンジ部45が
中心線Xの両側に偏心しているため、各扉体11がヒン
ジ部45廻りに折り畳み方向に回動しようとし、偶数番
目のヒンジ手段15がガイドレール6,7の切り欠き部
28,29から外側へと離脱して、扉本体10の各扉体
11を吊り元側から順次2枚づつガイドレール6,7の
外側に折り畳むことができる。
【0058】この場合、図12(D)に示すように先ず
切り欠き部29に対応する第2番目のヒンジ手段15−
2がガイドレール6,7から外側へと移動し、第1番目
の扉体11−1と第2番目の扉体11−2とが各ヒンジ
手段15−1,15−2のヒンジ部45廻りに折り畳み
方向へと夫々回動する。しかし、このときには第4番目
のヒンジ手段15−4側が案内ローラ37により規制さ
れているため、第3番目の扉体11−3と第4番目の扉
体11−4は略真っ直ぐな状態である。
【0059】その後、更に吊り元側へと移動して、図1
2(C)に示すように第4番目のヒンジ手段15−4が
案内ローラ37に近づくに連れて、第4番目の扉体11
−4が案内ローラ37により案内されて、第3番目の扉
体11−3と第4番目の扉体11−4とが徐々に折り畳
まれて行く。そして、第3番目の扉体11−3と第4番
目の扉体11−4との折り畳みを伴いながら、図12
(B)に示すように第1番目の扉体11−1と第2番目
の扉体11−2とが略平行な状態まで折り畳まれる。同
様にして後続の各扉体11も順次折り畳まれて行く。
【0060】そして、図12(A)に示す状態を経て戸
当たり端側の最後のヒンジ手段15−7が案内ローラ3
7を通過すると、第5番目の扉体11−5と第6番目の
扉体11−6とが完全に切り欠き部28,29に対応す
るため、図2に仮想線で示すように全ての扉体11を吊
り元側で略平行状態に折り畳むことができる。
【0061】扉本体10を折り畳み状態から伸長させる
場合には、戸当たり側端枠14を戸当たり側へと引っ張
ると、戸当たり側端のヒンジ手段15−7から順次戸当
たり側へと移動し、図12(A)〜(D)及び図13
(A)(B)の状態を経て各扉体11が伸展して行く。
【0062】即ち、戸当たり側端枠14が戸当たり側へ
と移動すると、先ず第6番目の扉体11−6と第5番目
の扉体11−5とが伸展する。そして、上下の走行手段
20と係合突起27によってガイドレール6,7に案内
された第7番目のヒンジ手段15−7が案内ローラ37
を通過すると、図12(A)に示すように第6番目の扉
体11−6の下端側が案内ローラ37に接触して、この
案内ローラ37により案内されるので、その移動に伴っ
て第6番目の扉体11−6が第7番目のヒンジ手段15
−7のヒンジ部45廻りにガイドレール6,7側へと回
動し、徐々にガイドレール6,7と平行になって行く。
【0063】そして、第6番目のヒンジ手段15−6が
図10(A)の状態から案内ローラ37側へと移動する
と、案内体61を介して案内ローラ37が図10(B)
〜(D)の各状態を経て第6番目のヒンジ手段15−6
の下端側を切り欠き部29から下ガイドレール7内へと
案内する。このため第6番目の扉体11−6、第6番目
のヒンジ手段15−6及び第5番目の扉体11−5の下
端側は、伸展しながら切り欠き部29から下ガイドレー
ル7内へと進入して行く。
【0064】このようにして案内ローラ37により第6
番目の扉体11−6の下端側を案内すれば、第6番目の
扉体11−6と第5番目の扉体11−5との下端側は伸
展するが、第6番目の扉体11−6と第5番目の扉体1
1−5はヒンジ手段15−6で連結されているため、そ
の上端側は下端側の伸展に遅れて伸展する。
【0065】例えば、第6番目のヒンジ手段15−6が
案内ローラ38を通過する際に、案内体61を介して案
内ローラ38が第6番目のヒンジ手段15−6を下ガイ
ドレール7内へと案内し、それに伴って第6番目の扉体
11−6と第5番目の扉体11−5とが図13(A)示
すように伸展して、第6番目のヒンジ手段15−6の上
端側は上ガイドレール6内に進入しようとする。このと
き第6番目の扉体11−6と第5番目の扉体11−5と
の上端側は、その下端側に比較して大きく屈曲した状態
にある。
【0066】しかし、この状態から更に戸当たり側へと
移動すると、図13(B)に示すように蹴り込み部材3
8が第6番目のヒンジ手段15−6の上端側の案内体6
0に接触し、その摺動案内部72で案内体60を介して
第6番目のヒンジ手段15−6の上端側を上ガイドレー
ル6内へと蹴り込む。この場合、蹴り込み部材38は、
図11(A)〜(C)の各状態を経て第6番目のヒンジ
手段15−6の上端側を案内する。
【0067】従って、第6番目の扉体11−6と第5番
目の扉体11−5との伸展が下端部側より遅れても、外
側のレールカバー19の端縁等に接触することなく第6
番目のヒンジ手段15−6を切り欠き部28から上ガイ
ドレール6内へと進入させることができる。
【0068】このように偶数番目のヒンジ手段15のヒ
ンジ部45を扉体11の折り畳み側にして、奇数番目の
ヒンジ手段15のヒンジ部45と偶数番目のヒンジ手段
15のヒンジ部45とを内外方向に偏心させると共に、
上下のガイドレール6,7の吊り元側に、偶数番目のヒ
ンジ手段15が出退する切り欠き部28,29を設け、
下ガイドレール7の切り欠き部29の戸当たり側に案内
ローラ37を、上ガイドレール6の切り欠き部28の戸
当たり側に蹴り込み部材38を夫々設けることによっ
て、従来に比較して簡単な構成であるにも拘わらず、扉
本体10を折り畳んで収縮させる際に各扉体11を吊り
元側から順次円滑に折り畳み、また扉本体10を伸長さ
せる際に各扉体11を戸当たり側から順次円滑に伸展さ
せることができる。
【0069】図14〜図17は本発明の第2の実施形態
を例示する。この実施形態では、ヒンジ手段15に扉体
11から分離可能な分離式ヒンジ手段15Aと、第1の
実施形態と同様の分離不能な非分離式ヒンジ手段15B
とを用いて、予め複数種類のユニットを設けておき、そ
の複数種類のユニットを適宜組み合わせることによっ
て、扉体11の枚数の異なる扉本体10を容易に構成で
き、しかも上下のガイドレール6,7に対する扉本体1
0の装着も容易に行えるようにしている。
【0070】分離式ヒンジ手段15Aは、図14に示す
ようにヒンジ部45をヒンジ枠44側の嵌合凹部46
と、縦框42側の嵌合凸部47とに分離し、その嵌合凸
部47を備えた取り付け部90を扉体11の取り付け凹
部91に挿入してネジ92等により着脱自在に取り付け
るようになっている。分離式ヒンジ手段15Aは、嵌合
凹部46を縦框42側に、嵌合凸部47をヒンジ枠44
側に夫々設けたものでも良い。
【0071】扉本体10を構成するユニットには、図1
5に示すように吊り元側ユニット101と戸当たり側ユ
ニット102と2枚ユニット103と4枚ユニット10
4とがある。
【0072】吊り元側ユニット101は、図15(A)
に示すように吊り元側端枠13と非分離式ヒンジ手段1
5Bと1枚の扉体11とを備え、その扉体11には非分
離式ヒンジ手段15Bと反対側の縦框42に取り付け凹
部91が設けられている。
【0073】戸当たり側ユニット102は、図15
(B)に示すように戸当たり側端枠14と非分離式ヒン
ジ手段15Bと1枚の扉体11とを備え、その扉体11
にも非分離式ヒンジ手段15Bと反対側の縦框42に取
り付け凹部91が設けられている。
【0074】2枚ユニット103は、図15(C)に示
すように非分離式ヒンジ手段15Bと、この非分離式ヒ
ンジ手段15Bの両側に枢着された2枚の扉体11とを
備え、各扉体11の非分離式ヒンジ手段15Bと反対側
の縦框42に取り付け凹部91が設けられている。
【0075】4枚ユニット104は、図15(D)に示
すように3個の非分離式ヒンジ手段15Bと、この各非
分離式ヒンジ手段15Bを介してジグザグ状に枢着され
た4枚の扉体11とを備え、その両端の扉体11には非
分離式ヒンジ手段15Bと反対側の縦框42に取り付け
凹部91が設けられている。
【0076】扉体11が2枚以上の偶数枚の扉本体10
を製作する場合には、吊り元側ユニット101と戸当た
り側ユニット102とに、分離式ヒンジ手段15A、適
数個の2枚ユニット103及び/又は4枚ユニット10
4を組み合わせる。
【0077】例えば扉体11が6枚の扉本体10の場合
には、図16に示すように吊り元側ユニット101と戸
当たり側ユニット102と4枚ユニット104と2個の
分離式ヒンジ手段15Aとを用い、その吊り元側ユニッ
ト101の戸当たり側ユニット102との間に4枚ユニ
ット104を配置して、吊り元側ユニット101の扉体
11と4枚ユニット104の一端側の扉体11とを分離
式ヒンジ手段15Aにより連結し、4枚ユニット104
の他端側の扉体11と戸当たり側ユニット102の扉体
11とを分離式ヒンジ手段15Aにより連結する。
【0078】扉体11が8枚の扉本体10の場合には、
図17に示すように吊り元側ユニット101と戸当たり
側ユニット102と2枚ユニット103と4枚ユニット
104と3個の分離式ヒンジ手段15Aとを用い、その
吊り元側ユニット101の戸当たり側ユニット102と
の間に2枚ユニット103と4枚ユニット104とを配
置して、吊り元側ユニット101の扉体11と2枚ユニ
ット103の一端側の扉体11とを分離式ヒンジ手段1
5Aにより連結し、2枚ユニット103の他端側の扉体
11と4枚ユニット104の一端側の扉体11とを分離
式ヒンジ手段15Aにより連結し、4枚ユニット104
の他端側の扉体11と戸当たり側ユニット102の一端
側の扉体11とを分離式ヒンジ手段15Aにより連結す
る。
【0079】このように折り畳み扉5の扉本体10は、
その扉体11の数が2枚以上の偶数枚であるため、吊り
元側ユニット101と戸当たり側とを分離式ヒンジ手段
15Aを介して直接連結するか、又は吊り元側ユニット
101と戸当たり側との間に適数個の2枚ユニット10
3及び/又は4枚ユニット104を配置し、これらを分
離式ヒンジ手段15Aを用いてジグザグ状に連接するこ
とにより、扉体11の数の異なる各種の扉本体10を容
易に構成できる。
【0080】また吊り元側ユニット101と戸当たり側
と2枚ユニット103と4枚ユニット104とに分ける
ことにより、各ユニット101〜104には必ず非分離
式ヒンジ手段15Bがあり、その非分離式ヒンジ手段1
5Bの上下に走行手段20、係合突起27があるため、
複数個のユニット101〜104に分離式ヒンジ手段1
5Aを組み合わせて1個の扉本体10を構成する場合に
も、その非分離式ヒンジ手段15Bの上下を各ガイドレ
ール6,7に装着することができる。
【0081】従って、各ユニット101〜104を各ガ
イドレール6,7間に装着してから、その各ユニット1
01〜104を分離式ヒンジ手段15Aにより連結する
ことが可能である等、扉本体10の各ガイドレール6,
7に対する装着を容易に行うことができ、施工現場にお
ける組み立て作業等を容易且つ能率的に行うことができ
る。
【0082】以上、本発明の各実施形態について詳述し
たが、本発明は各実施形態に限定されるものではなく、
その他種々の態様で実施することができる。例えば実施
形態では、上ガイドレール6の切り欠き部28の戸当た
り端側に、ヒンジ手段15の上端側を上ガイドレール6
内に蹴り込む蹴り込み部材38を設け、下ガイドレール
7の切り欠き部29の戸当たり側に、その切り欠き部2
9で屈伸する扉体11を案内する案内ローラ37を夫々
配置しているが、上ガイドレール6の切り欠き部28側
に案内ローラ37を、下ガイドレール7の切り欠き部2
9側に蹴り込み部材38を夫々設けても良い。また蹴り
込み部材38は案内ローラ37と同様にローラにより構
成しても良い。
【0083】各ガイドレール6,7の切り欠き部28,
29以外の部分では、扉本体10を構成する扉体11及
び偶数番目のヒンジ手段15の上下両端が各ガイドレー
ル6,7の案内溝22,25に嵌合しているが、少なく
とも偶数番目のヒンジ手段15の上下両端が各ガイドレ
ール6,7の案内溝22,25に嵌合するようになって
おれば十分であり、必ずしも扉本体10の伸長状態にお
いて、各扉体11の上下両端をガイドレール6,7に嵌
合させる必要はない。
【0084】第1の実施形態に例示のように切り欠き部
28,29以外でガイドレール6,7に対応する扉本体
10の上下両端をガイドレール6,7の案内溝22,2
5に嵌合させる構造の場合には、各ガイドレール6,7
の切り欠き部28,29は、戸当たり側の2枚の扉体1
1を除く扉体11を吊り元側で折り畳み、戸当たり側の
2枚の扉体11が伸長した状態において、その戸当たり
端側のヒンジ手段15に対応する位置から、吊り元側の
扉体11を折り畳み可能な位置までの範囲に形成してお
れば十分である。しかし、その状態での戸当たり端側の
ヒンジ手段15に対応する位置よりも戸当たり側に伸び
るように、各ガイドレール6,7に切り欠き部28,2
9を設けても良い。
【0085】また偶数番目のヒンジ手段15の上下両端
側がガイドレール6,7の案内溝22,25に嵌合し、
扉体11の上下両端側がガイドレール6,7に嵌合しな
い構造の場合には、吊り元端側で偶数番目のヒンジ手段
15がガイドレール6,7に対して係脱できる範囲に切
り欠き部28,29を設けておれば十分であり、この場
合には吊り元側からの切り欠き部28,29の長さは短
くなる。従って、切り欠き部28,29は少なくとも扉
本体10の各扉体11を吊り元側から順次折り畳み、ま
た戸当たり側から順次伸展できる範囲にあれば十分であ
る。
【0086】実施形態では扉本体10の伸長状態におい
て、第2番目のヒンジ手段15と、このヒンジ手段15
の両側の扉体11との一組が切り欠き部28,29に対
応するようになっているため、第2番目のヒンジ手段1
5に、これを各ガイドレール6,7にロックするロック
手段75,76を設けているが、扉体11の枚数が多く
なって偶数番目のヒンジ手段15とその両側の扉体11
との複数組が切り欠き部28,29に対応する場合に
は、その各組のヒンジ手段15にロック手段75,76
を設ける必要がある。
【0087】上下のロック手段75,76は実施形態で
は操作つまみ78により個別に係脱操作するように構成
しているが、一個の操作つまみ78の操作により上下の
ロック棒が逆方向に出退するように構成しても良い。ま
た扉本体10を伸長状態で内部側から施錠する必要があ
る場合には、ロック棒を係合状態で上下動不能に拘束す
る施錠手段を扉本体10の内側に設けても良い。
【0088】扉本体10の吊り元側端枠13は吊り元枠
8に固定する他、その吊り元端側のヒンジ手段15の上
下に走行手段20、係合突起27等を設けて、戸当たり
側端枠14と同様にガイドレール6,7に沿って移動可
能に構成しても良い。また実施形態の戸当たり側でも扉
本体10を折り畳み可能に構成する場合には、吊り元側
と同様に戸当たり側にも切り欠き部28,29、案内ロ
ーラ37、蹴り込み部材38等を設けておれば良い。
【0089】ヒンジ手段15、扉体11、ガイドレール
6,7等の構造は、実施形態に例示するもの以外でも良
い。また吊り元枠8、戸当たり枠9は実施形態のように
支柱2の側面に装着しても良いし、吊り元枠8及び/又
は戸当たり枠9と支柱2との間にガラス板、その他の部
材を設けても良い。扉本体10は部屋の間仕切り、出入
り口の扉、その他に利用することも可能である。
【0090】
【発明の効果】本発明では、複数個の扉体11をヒンジ
手段15により折り畳み自在に連結した扉本体10と、
該扉本体10を各ヒンジ手段15を介して開閉方向に案
内する上ガイドレール6及び下ガイドレール7とを備
え、扉本体10の折り畳み時に偶数番目のヒンジ手段1
5を各ガイドレール6,7から離脱させて各扉体11を
吊り元側から折り畳み、扉本体10の伸長時に各扉体1
1を戸当たり側から伸展させて偶数番目のヒンジ手段1
5を各ガイドレール6,7に係合させるようにした折り
畳み扉5において、偶数番目のヒンジ手段15とのヒン
ジ中心を、奇数番目のヒンジ手段15のヒンジ中心より
も内外方向の扉体11の折り畳み側に偏心して配置し、
各ガイドレール6,7の吊り元側に、偶数番目のヒンジ
手段15が該ガイドレール6,7に係脱する切り欠き部
28,29を設け、一方のガイドレール6,7の切り欠
き部28,29の戸当たり側に、該切り欠き部28,2
9側で屈伸する扉体11の上下方向の一端側を案内する
案内ローラ37を設け、他方のガイドレール6,7に、
案内ローラ37により伸展方向に案内される扉体11に
連結されたヒンジ手段15の上下方向の他端側を他方の
ガイドレール6,7側に蹴り込む蹴り込み部材38を設
けているので、扉本体10の一端側を移動させることな
く扉本体10を容易且つ確実に開閉でき、しかも構造を
簡素化できる利点がある。
【0091】また扉本体10の吊り元側端枠13を固定
することにより、吊り元側端枠13を吊り元枠8に連結
する等、吊り元側の密閉性を容易に確保でき、また施錠
対策等も容易に講じることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す建物の正面図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す折り畳み扉の伸
長状態の平面断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す折り畳み扉の要
部の平面断面図である。
【図4】(A)は図1のA−A線拡大断面図、(B)は
図1のB−B線拡大断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示す折り畳み扉の要
部の破断正面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示す案内ロック部分
の平面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示す案内ロック部分
の正面断面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態を示すロック手段部分
の縦断面図である。
【図9】(A)は図8のA−A線拡大断面図、(B)は
図8のB−B線拡大断面図である。
【図10】本発明の第1の実施形態を示す案内ローラの
作用説明図である。
【図11】本発明の第1の実施形態を示す蹴り込み部材
の作用説明図である。
【図12】本発明の第1の実施形態を示す扉本体の下部
側の動作説明図である。
【図13】本発明の第1の実施形態を示す扉本体の上部
側の動作説明図である。
【図14】本発明の第2の実施形態を示す分離式ヒンジ
手段の断面図である。
【図15】本発明の第2の実施形態を示す各ユニットの
説明図である。
【図16】本発明の第2の実施形態を示す6枚扉体式の
扉本体説明図である。
【図17】本発明の第2の実施形態を示す10枚扉体式
の扉本体説明図である。
【符合の説明】
6 上ガイドレール 7 下ガイドレール 10 扉本体 11 扉体 13 吊り元側端枠 15 ヒンジ手段 28,29 切り欠き部 37 案内ローラ 38 蹴り込み部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個の扉体(11)がヒンジ手段(1
    5)により折り畳み自在に連結された扉本体(10)
    と、該扉本体(10)を各ヒンジ手段(15)を介して
    開閉方向に案内する上ガイドレール(6)及び下ガイド
    レール(7)とを備え、扉本体(10)を折り畳む際に
    偶数番目のヒンジ手段(15)を各ガイドレール(6)
    (7)から離脱させて各扉体(11)を吊り元側から折
    り畳み、扉本体(10)を伸長させる際に各扉体(1
    1)を戸当たり側から伸展させて偶数番目のヒンジ手段
    (15)を各ガイドレール(6)(7)に係合させるよ
    うにした折り畳み扉において、偶数番目のヒンジ手段
    (15)のヒンジ中心を、奇数番目のヒンジ手段(1
    5)のヒンジ中心よりも内外方向に対して扉体(11)
    の折り畳み側に偏心して配置し、各ガイドレール(6)
    (7)の吊り元側に、偶数番目のヒンジ手段(15)が
    該ガイドレール(6)(7)に係脱する切り欠き部(2
    8)(29)を設け、一方のガイドレール(6)(7)
    の切り欠き部(28)(29)の戸当たり側に、該切り
    欠き部(28)(29)側で屈伸する扉体(11)の上
    下方向の一端側を案内する案内ローラ(37)を設け、
    他方のガイドレール(6)(7)に、案内ローラ(3
    7)により伸展方向に案内される扉体(11)に連結さ
    れたヒンジ手段(15)の上下方向の他端側を他方のガ
    イドレール(6)(7)側に蹴り込む蹴り込み部材(3
    8)を設けたことを特徴とする折り畳み扉。
  2. 【請求項2】 扉本体(10)の吊り元側端枠(13)
    を固定したことを特徴とする請求項1に記載の折り畳み
    扉。
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