JP2003253039A - 塩化ビニル重合体の脱塩素化法 - Google Patents

塩化ビニル重合体の脱塩素化法

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dechlorination
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Taketoshi Kito
木藤武利
Tomoyuki Ichiki
市来知幸
Masahiko Ogata
尾形昌彦
Tetsutaro Yoshinaga
吉永鐵大郎
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】有機溶媒中で塩化ビニル重合体組成物中の塩化
ビニル重合体をアルカリで脱塩素化し、使用した溶媒は
精製脱水することなく複数回次の反応に使用しても脱塩
素化率がなお85%以上であるような脱塩素化の方法を
提供する。 【解決手段】塩化ビニル重合体組成物を塩化ビニル重合
体を溶解する第一の溶媒と、これと混和しかつアルカリ
剤を溶解する第二の溶媒から得た第三の溶媒中に、塩化
ビニル重合体組成物と含まれる塩化ビニル重合体と当量
以上のアルカリ剤を加えて常圧下溶媒の沸点までの間の
温度で攪拌する。脱塩素化物は沈殿として得られるの
で、溶媒の回収はろ過のみにより行い、次の反応で使用
しアルカリは消費された分だけの量を補う。以上の方法
で課題は解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】 本発明は塩化ビニル重合体
組成物中の塩化ビニル重合体の脱塩素化をアルカリ剤に
より請求項2に記載の溶媒3中にて行う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 プラスチックは一般に安価・軽量で着
色・成形も容易であり、実用的な強度を有するものは広
く日用品にあるいは機械部品の一部として用いられてき
た。
【0003】しかしプラスチックは半永久的に使えるわ
けではなく、いずれその役目を終えて廃棄しなければな
らない。社団法人プラスチック処理促進協会の2000
年度のパンフレット「プラスチック」によると、199
9年度において埋め立てが33%を占めており熱処理が
有効利用も含めて53%にも達している。このように熱
処理(単純燃焼を含めて)が主流である。この処理でも
っとも問題なのは、塩化ビニル重合体(以下PVCと略
記)組成物を含有する物質の熱処理である。加熱により
塩化水素などのガスを発生し、それが環境を汚染すると
共に燃焼装置を腐食する。さらにダイオキシンなどの塩
素含有化合物の副生は現在社会問題となっている。
【0004】PVC樹脂の生産量は同資料によると17
%とかなり大量に生産され、いずれ廃棄される。しかし
ながら現在のところ発生する有害物を実用上問題となら
ない程度にまで除去する、経済的に有利で有効な方法は
未だ確立されておらず、廃棄プラスチックの処理におい
てはPVC組成物を除去した後に熱処理することが望ま
しいと考える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】PVC樹脂の生産量の
多さから考えてもPVC組成物を人体や環境に有害な物
質をほとんど生成せずに、かつ経済的にも有利な処理方
法を見いだすことは極めて重要なことである。そのため
にはエネルギー消費量が小さく、かつ人体や環境に問題
となるほどの有害物質を出さない方法を開発する必要が
ある。
【0006】これらの問題を解決する1方法としてPV
C組成物(PVC製品はほとんどの場合可塑剤、無機系
の安定剤などの添加剤、顔料などを含むので、PVC組
成物と表記した)を前記の溶媒1の中で水に可溶な溶媒
に溶解させ(無機系添加物は多くの場合有機溶媒に溶解
し難いので未溶解のまま残る)、この溶液に水酸化ナト
リウム(NaOH)や水酸化カリウムなどのアルカリ剤
を水溶液として加えて塩素を水酸基に変える方法が特開
平11−335484に示されている。
【0007】アルカリ剤を加えて脱塩素化する方法は腐
食性で有害な塩化水素を発生せず、また燃焼法や油化法
などのように高温に加熱しないので、現在社会問題とな
っているダイオキシンなどの発生はないと思われる(ダ
イオキシンは塩素を含む物質が燃焼する工程で発生。サ
イアス1999年10月号、清水義範著、朝日新聞
社)。
【0008】しかし脱塩素化に有効なNaOHやKOH
などのアルカリ剤は前記の溶媒1にはほとんど溶解しな
い。しかしアルカリ剤を水溶液として添加することによ
りPVC組成物中のPVCの脱塩素化を達成することが
できる。このときアルカリ剤を溶解させる水の量が多い
とPVC組成物が析出し、PVCの脱塩素化率が、著し
く低下することが特開2000−273117に示され
ている。水の量が少ないときは水溶液としてアルカリ剤
を添加してもアルカリ剤は溶媒1中に十分溶解しないた
め、同じく脱塩素化率が著しく低下する。
【0009】水の量が適量のときは脱塩素化率は95%
を超えることは同様に特開2000−273117に示
されている。しかしながら得られた脱塩素化物をロ過に
より除去し、そのロ液をリサイクルし再度同じ方法によ
りPVC組成物の脱塩素化処理を行うと、脱塩素化率が
著しく低下していくことが特開2001−139724
の比較例に示されている。低下する理由は溶媒1を繰返
し使用すると、溶媒1中に水が蓄積するためであること
を確認した。したがって同じ溶媒をくり返し使用するた
めには上で得られたロ液を脱水する工程をつけ加える必
要がある。脱水工程は煩雑で処理費用の増大につなが
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明ではPVC組成物
を溶解する溶媒1(良溶媒)と、NaOHやKOHなど
のアルカリ剤を溶解しかつ溶媒1と混和する溶媒2との
混合によって得られた溶媒3を、PVC組成物の脱塩素
化の溶媒として使用する。溶媒1と溶媒2との比率は特
に限定しないが、溶媒2の比率があまり小さいとPVC
組成物中のPVCの溶解速度と溶解度は大となるが、ア
ルカリ剤の溶解度が小となるため好ましくない。逆にあ
まり大きいとPVCの溶解速度と溶解度が小となるため
好ましくない。好ましい混合の重量比率は溶媒1:溶媒
2が100:5〜100:20である。
【0011】溶媒1としてはジメチルスルホキシド(D
MSO)、ヘキサメチルホスホルトリアミド(HMP
A)、ジメチルイミダゾリジノン(DMI)、N、N−
ジメチルホルムアミド(DMF)などのいわゆる極性非
プロトン溶媒、シクロヘキサノン、2−ブタノンなどの
ケトン類、テトラヒドロフラン(THF)、1、4−ジ
オキサンなどの環状エーテル類などがある。ただしDM
Fおよびシクロヘキサノンを溶媒として用いたときは室
温付近で反応を行わないと溶媒が分解する恐れがある。
【0012】溶媒2としてはメタノール、エタノール、
1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノー
ル、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、
第三級ブタノール、エチレングリコール、プロピレング
リコール(1、2−プロパンジオール)、1、3−プロ
パンジオール、グリセロールなどのアルコール類があ
る。溶解度や経済的見地からはメタノールやエチレング
リコールが好ましい。
【0013】溶媒1と溶媒2との比率によっては、PV
C組成物中のPVCが溶け難いこともある。たとえば溶
媒1としてDMSOを溶媒2としてメタノールを用いて
溶媒3を作り、それにPVC組成物として試薬のPVC
〔繰返し単位は−CH2CH(Cl)−と書ける〕を溶
解させてNaOHで脱塩素化する際、溶媒1と溶媒2の
重量比が1:0.2から得た溶媒3(DMSO100 g
+メタノール20 g)にPVC2.5 g(塩素の数でい
うと0.04モルに相当する)を加えたとき60℃でほ
ぼPVCは溶解し、80℃では溶解したことを目視によ
り確認できた。しかしPVCが完全に溶解しないまま脱
塩素化処理を行っても差し支えない。その理由は、溶解
したPVCが脱塩素化されてポリビニルアルコール〔以
下PVALと略記。繰返し単位は−CH2CH(OH)
−と書ける〕となり、PVALの一部の架橋により沈殿
として系外に出るため未溶解のPVCが更に溶解するた
めである。
【0014】アルカリ剤による脱塩素化のために溶解さ
せるPVC組成物の大きさはこの方法の本質には関係し
ないが、溶解度を速めるためには当然小さい方がよい。
しかし小さくするにはそれだけ時間と費用を要するの
で、効率を考えるとおよそ1センチ角以内が好ましい。
しかし溶解速度は溶媒1と溶媒2との混合比にもよるの
で、一概にどの程度の大きさがよいとは言えない。
【0015】温度の高い方がPVC組成物中のPVCの
溶解速度が速くなるが、溶媒3の沸点により上限温度は
決まる。それ以上の温度で溶解させるには密閉容器が必
要となりそれは装置の費用の増大を招くので、PVC組
成物の大きさを小さくして溶解速度を速める方が得策で
ある場合が多い。あるいは溶媒2の割合を反応の支障と
ならない程度まで落とすことでも解決できる。
【0016】一方、NaOHやKOHなどのアルカリ剤
はメタノールによく溶解する。上記溶媒3〔DMSO/
メタノール=1:0.2(wt/wt)120 g〕にN
aOHを3.2g(0.08モルになり、上記で溶解さ
せたPVC中の塩素のモル数の2倍に相当する)添加す
ると60℃以上の温度において完全に溶解する。このと
きもアルカリ剤を溶解する量以上に過剰に加えても差し
支えない。その理由はアルカリ剤がPVCと反応すると
塩化ナトリウムや塩化カリウムなどの塩を生成するが、
それらの塩は溶媒3にはほとんど溶解せず沈殿するた
め、未溶解のアルカリ剤が更に溶解して未反応のPVC
と反応するためである。したがって、PVC/NaOH
/溶媒3からなる混合物(一部未溶解のPVCやNaO
Hなどを含む)を室温から溶液の沸騰する温度の範囲ま
で加熱してかき混ぜると、PVCの脱塩素化率が95%
以上まで上がることを確認した(実施例2ではPVCな
どを2倍量使用した例を示した)。
【0017】さらにこの方法の特徴は、反応後沈殿した
ロ過物をロ過により除去した溶液を精製脱水することな
く溶媒3として再利用しても、脱塩素化率はほとんど変
わらないことにある。その理由はアルカリ剤として固体
のNaOHやKOHなどを使用するため溶媒3に水がほ
とんど蓄積されないことにある。固体のNaOHやKO
Hもある程度の水分を含有し、また操作中に外部から水
分の混入もあるのでいずれは脱水などの操作を必要とす
るが、NaOHを用いた場合溶媒3を繰り返し使用して
PVCを処理してもなお脱塩素化率は85%を超えてい
た(実施例3を参照)。
【0018】PVCなどは通常エステル型の可塑剤を含
有している。このような可塑剤を含有しているとアルカ
リ剤を余分に消費するので経済的には好ましくない。ア
ルカリ剤の余分な消費を抑えるためには可塑剤を除去後
のPVC(無機物などの添加物は除去しなくてもよい)
を使用するのが好ましいが、たとえ可塑剤が除去されて
いないPVCを用いたとしても、アルカリ剤をエステル
の分解の際消費される量を加算することによりPVC組
成物の脱塩素化を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】PVC組成物を溶媒3に溶解させ
る。PVCの量が多いときは溶解度に限界があるため不
溶物が残る。また無機系添加物はほとんど未溶解のまま
である。しかし撹拌や昇温や後処理などの操作に支障が
なければ、ロ過などにより不溶物を除去する必要はな
い。この中に計算量の固体状または粉末状のNaOHや
KOHなどのアルカリ剤を加える。アルカリ剤の量は反
応の効率を考慮すると少なくとも化学量論的に必要な計
算量の1.2〜2.0倍を用いるのが好ましい。未溶解
のアリカリが残っていても撹拌が困難などの反応操作上
での問題がなければ、そのまま反応を続行しても差し支
えない。
【0020】本願方法と特開2001−139724を
比較すると、特開2001−139724は「発明の実
施の形態」に記載されているように微粒子状のPVC
(たとえば平均粒子径0.1mm)を使用している。そ
れに対し本願の方法ではPVCを微粒子状にする必要は
ない(微粒子状PVCを使用しても差し支えない)ので
さらに有利である。市販のPVC製品はある程度の大き
さに裁断すれば請求項2に記載の溶媒3に溶解する(大
きさに制限はないが大きいと溶解に時間を要する)。試
料の形態の違いは溶媒1と溶媒2との比率の違いにあ
る。特開2001−139724では溶媒1と溶媒2
(溶剤Iと溶剤IIと記載されている)の等量配合が好ま
しいとされている。それはPVCを溶解させずに粒子の
表面積を大にしてアルカリ分解を行うためである。しか
しこのような比率ではPVCの溶解度は著しく低下す
る。
【0021】脱塩素化工程は室温からその溶媒の沸点の
範囲で行う。それ以上の温度で行うこともできるが、耐
圧容器を必要とするので得策ではない。
【0022】反応が進行すると脱塩素化物が沈殿として
得られる。化学反応の知識の上からは構造はPVALで
あるが、沈殿物が室温程度の水や熱水に溶けないこと
や、他の有機溶媒にも溶けないことから考えて、一部架
橋しているものと思われる。さらにこの構造は固体NM
Rを測定することにより証明された。しかし一部二重結
合が存在することも確認された。
【0023】この脱塩素化反応で生成する副生成物は、
アルカリ剤としてNaOHを使用したときは塩化ナトリ
ウムであり、適切に扱えば人体になんら有害ではないし
環境を汚染することもない。
【0024】溶媒3は劣化のため最終的に廃棄されるま
では繰返し再使用出来る。これらは溶解度に差はあるも
ののいずれも水に可溶であるため、生成物に付着した溶
媒は水で洗浄することにより容易に除去出来るので、生
成物に付着したまま外部に出ることがないようにするこ
とが出来る。
【実施例】
【0025】
【実施例1】PVC2.5gを100gのDMSO(溶
媒1)に80℃において溶解させた溶液にメタノールを
滴下する。約10g滴下しても溶液の白濁は認められな
い。約30g滴下の時点においても溶液はほとんど透明
である。
【0026】
【比較例1】実施例1で調製したのと同様な溶液を作り
この中に水を滴下する。約5g滴下した時点で液は白濁
し、沈殿が生じ始める。
【0027】
【実施例2】PVC5.0 g(脱塩素化率などの分析を
正確にするためPVCは試薬PVCを使用した)をDM
SO100gとメタノール20gから得た溶媒(溶媒
3)に加えて80℃で撹拌する。この中に粉末状のNa
OHを6.4g (0.16モル、溶解させたPVCの塩
素の2倍当量)を加える。NaOHの量は原理的にはP
VCの塩素と当量で良いはずであるが、反応の効率を考
えて2倍当量とした。一度に加えると発熱や塊の発生な
どがあるので、数回に分けて加えるのがよい。添加後8
0℃で加熱攪拌すると沈殿が生じる。3時間後ロ過によ
り脱塩素化物を沈殿物として得た。脱塩素化率は97.
2%であった(脱塩素化率の計算は、沈殿を最高800
℃まで加熱し、発生した塩化水素ガスをNaOH水溶液
に吸収させて、生成した塩化ナトリウムの量を測定する
ことにより求めることが出来る)。メタノールの量を減
らすことによりPVCの溶解度をさらに上げることがで
きる。メタノールの量が減るとNaOHの溶解度も下が
るが、反応が進むにつれて未溶解のNaOHも溶解す
る.
【0028】
【実施例3】実施例2で得たロ液を用いて、実施例2と
同様な実験を行った。ただし加えるNaOHの量は実施
例2で消費された量と同程度でよい(不足分を補う)。
実施例2と同様な条件下で反応させる。反応終了後ろ過
する。このような操作をあと8回繰り返し(最初から数
えて10回目)得られた生成物の塩素分析を行って脱塩
素化率を計算したところ90.5%であった。
【0029】
【発明の効果】本発明によればNaOHやKOHの溶媒
として水を使用しないため、溶媒3を精製脱水すること
なく繰返し使用でき、しかも反応は常圧下で行うので、
塩化ビニル重合体組成物の脱塩素化処理が低コストで実
施できる。
【0030】PVC製品を微粉末にしなくても脱塩素化
を実施できる。これは処理コストの削減につながる。
【0031】また従来の熱分解や油化法に較べると、有
害物はほとんど発生せず、環境を汚染することがほとん
どない。更に熱分解や油化法では処理を高温で行うため
多量の燃料を使用するので、必然的に二酸化炭素を多量
に発生し地球の温暖化に負の影響を与えるのに対し、本
願方法は比較的低温で反応を行うため、二酸化炭素の発
生量は極めて少ない。
フロントページの続き (72)発明者 吉永鐵大郎 山口県厚狭郡山陽町厚狭寝太郎町4 Fターム(参考) 4F301 AA17 AB02 AB03 CA09 CA23 CA41 CA53 CA67 CA72

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル重合体組成物を有機溶媒に溶
    解し、この溶液にアルカリ剤を加えて得られた溶液を、
    かき混ぜながら常圧下に常温から前記有機溶媒の沸点ま
    での温度域に攪拌しながら保持することにより、塩化ビ
    ニル重合体組成物中の塩化ビニル重合体を脱塩素化する
    ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 塩化ビニル重合体組成物を溶解する一種
    または二種以上からなり、かつ塩化ビニル重合体組成物
    が80℃において2wt%以上溶解する有機溶媒(以下
    溶媒1)と、水酸化ナトリウムなどのアルカリ剤を溶解
    しかつ前記溶媒1と混和する一種または二種以上からな
    り、かつアルカリ剤を80℃において1wt%以上溶解
    する有機溶媒(以下溶媒2)との混合によって得られる
    混合有機溶媒(以下溶媒3)を、請求項1に記載の溶媒
    として用いる脱塩素化法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006110531A (ja) * 2004-10-13 2006-04-27 Aasu Recycle Kk Pvc(塩化ビニリデンも),petを含む混合プラスチックやアルミ複合フイルム等から有用物質の分離法
JP2008075074A (ja) * 2006-08-22 2008-04-03 Nikkiso Co Ltd プラスチック廃棄物の処理方法

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