JP2003252461A - 画像形成装置の用紙給紙機構 - Google Patents

画像形成装置の用紙給紙機構

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JP2003252461A
JP2003252461A JP2002060609A JP2002060609A JP2003252461A JP 2003252461 A JP2003252461 A JP 2003252461A JP 2002060609 A JP2002060609 A JP 2002060609A JP 2002060609 A JP2002060609 A JP 2002060609A JP 2003252461 A JP2003252461 A JP 2003252461A
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roller
paper feeding
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JP2002060609A
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Takashi Hori
孝志 堀
Nobuyuki Kimoto
信行 紀本
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】給紙ベルトを用いる手法において、給紙性能を
向上させつつ、捌き力を向上させると共に給紙ベルトの
長寿命化を図ることができる画像形成装置の用紙給紙機
構を提供する。 【解決手段】給紙ローラ211aにより給紙された記録用紙
を電子写真プロセス部に搬送する画像形成装置の取り出
しユニット211において、給紙ローラと、この給紙ロー
ラにより給紙された記録用紙を1枚だけ電子写真プロセ
ス部に導くように捌く上側のサバキローラ211bとの間
に、給紙ベルト211dを架橋する。給紙ベルトの幅を下側
のサバキローラ211cの幅よりも広く設定する。そして、
下側のサバキローラよりも外側に位置する給紙ベルトの
両端部を幅方向に延びる断面凹凸形状に形成する一方、
下側のサバキローラと対向する給紙ベルトの中央部を平
滑な形状に形成し、これによって、給紙ベルトの両端部
の摩擦係数を中央部の摩擦係数よりも大きくなるように
設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙を給紙する給
紙ローラにより給紙された用紙を次工程に搬送する搬送
路を備えた画像形成装置の用紙給紙機構に関し、詳しく
は、用紙の給紙力およびサバキ力の向上と給紙ベルトの
長寿命化とを図る対策に係わる。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像形成装置等に用いられる用
紙の搬送は、収納される給紙カセットから1枚の用紙を
選択し、その搬送路に用紙を導くことによって行われ
る。通常、上記給紙カセットからの用紙の選択は、給紙
ピックアップローラとサバキ部を用いる手法と、エア等
の吸着機構を用いる手法とが適用される。
【0003】上記両手法には、お互いにメリットとディ
メリットとがあり、給紙ピックアップローラとサバキ部
を用いる手法では、機構の簡便性があるものの、給紙さ
れる用紙のWフィードおよびJAM発生比率が高く、ロ
ーラ交換等の煩雑性が掲げられる。他方、エアー等の吸
着機構を用いる手法では、給紙される用紙のWフィード
およびJAM発生比率は極端に低減されるが、吸着のた
めの駆動源の機密性を図る上で機構が大型化するおそれ
がある。
【0004】そのため、近年は、上記両手法のうち、装
置の大型化を招来する恐れのある吸着手法は小型マシー
ンに採用されず、コンパクト化が可能な給紙ピックアッ
プローラとサバキ部を用いる手法が多用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の如き
給紙ピックアップローラとサバキローラを用いる手法の
場合には、少しでも給紙性能を向上させる上で、給紙ベ
ルトが用いられ、給紙ピックアップと捌きとを兼用する
ようにしている。
【0006】しかし、このような手法では、給紙ベルト
の耐久性が問題となり、交換サイクルが頻繁に発生する
と、Wフィード、JAMの発生を円滑に防ぐことができ
ない。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、給紙ベルトを用いる
手法において、給紙性能を向上させつつ、捌き力を向上
させると共に給紙ベルトの長寿命化を図ることができる
画像形成装置の用紙給紙機構を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、用紙を給紙する給紙ローラにより給紙
された用紙を次工程に搬送する搬送路を備えた画像形成
装置の用紙給紙機構を前提とし、上記給紙ローラと、こ
の給紙ローラにより給紙された用紙を1枚だけ搬送路に
導くように捌く1対のサバキローラのうちの一方のロー
ラとの間に、給紙ベルトを架橋する。そして、上記給紙
ベルトの全幅における両端部の摩擦係数を、その給紙ベ
ルトの中央部の摩擦係数よりも大きくなるように設定し
ている。
【0009】この特定事項により、給紙ベルトの全幅に
おける両端部と中央部との互いの摩擦係数に差を持たせ
ることで、摩擦係数が大きい給紙ベルトの両端部によっ
て用紙の接触面に対する給紙ベルトの接着力が増加し、
用紙を捌いて1枚だけ搬送路に導き易くなり、サバキ力
を向上させることが可能となる。しかも、用紙に対する
給紙ベルトの接触位置が給紙ベルト両端の2箇所に分割
されて、搬送する用紙の斜行が効果的に防止され、給紙
性能を向上させることが可能となる。更に、給紙ベルト
の中央部の摩擦係数よりも両端部の摩擦係数の方が予め
大きく設定されていることにより、用紙の接触面に対す
る給紙ベルトの接着力が十分に確保され、摩耗などによ
る給紙ベルトの接着力低下に伴う頻繁な交換サイクルも
解消されて、WフィードやJAMの発生を効果的に抑制
し、給紙ベルトの長寿命化を図ることが可能となる。
【0010】特に、給紙ベルトの幅を、対をなすサバキ
ローラ対のベルト表面に接する他方のローラの幅よりも
広く設定することで、ベルト表面に接するサバキローラ
対の他方のローラは、サバキローラ対の一方のローラと
の間に架橋される給紙ベルトの両端部に対し非接触とな
り、給紙ベルトとサバキローラ対の他方のローラとの間
での用紙の捌きが円滑に行われ、給紙される用紙のWフ
ィードおよびJAM発生を効果的に防止することが可能
となる。しかも、給紙ベルトとサバキローラ対の他方の
ローラとの寸法が異なっていることにより、給紙ベルト
の両端は給紙、中央部は捌き用と機能分離され、ベルト
の長寿命化をより図ることが可能となる。
【0011】また、給紙ベルトの両端部を凹凸形状に形
成する一方、中央部を平滑な形状に形成している場合に
は、給紙ベルトの両端部の摩擦係数と、その給紙ベルト
の中央部の摩擦係数とを簡単な構成で互いに差を持たせ
ることが可能となる。
【0012】そして、給紙ローラを、給紙動作時に給紙
カセットの最上位の用紙と接触する接触位置と、非給紙
時に最上位の用紙と非接触となる退避位置とに変換させ
るようにしている場合には、非給紙時に給紙ローラが給
紙ベルトを介して最上位の用紙と接触するといった、給
紙ベルトの無駄な接触を防止し、給紙ベルトの摩耗を効
果的に防止することが可能となる。
【0013】更に、給紙ベルトを、その給紙ベルトを架
橋したサバキローラ対の一方のローラによって駆動させ
るようにし、この給紙ベルトの回転によって給紙ローラ
を接触位置と退避位置とに変換させるようにしている場
合には、サバキローラ対の一方のローラの駆動時または
駆動停止時に給紙ベルトに作用する駆動モーメントを利
用して給紙ローラが接触位置と退避位置とに変換される
ことになり、給紙ローラを接触位置と退避位置とに変換
させる駆動手段を別途設ける必要がない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は、本形態に係る用紙給紙機構を適用
した画像形成装置1の内部を示す概略構成図である。本
画像形成装置1は、多機能型のものであって、複写機、
印刷機及びファクシミリ装置としての機能を兼ね備えて
いる。この画像形成装置1は、プリンタ2、スキャナ
3、自動原稿搬送装置4、排紙処理装置5及び多段給紙
装置6を装備している。以下、各部の構成について説明
する。
【0016】自動原稿搬送装置4は、原稿搬送機構41
を備えており、原稿セットトレイ40に載置された原稿
をプラテンガラス30上に搬送して位置決めし、スキャ
ナ3によって画像が読み取られた原稿を原稿排出トレイ
42へ搬送して排出するようになっている。また、搬送
不可能な原稿をプラテンガラス30上に配置し得るよう
に、自動原稿搬送装置4の一辺(図1における奥側の一
辺)は枢支され、装置4全体の開閉が可能に構成されて
いる。
【0017】スキャナ3は、自動読み取りモード及びマ
ニュアル操作読み取りモードのいずれかを選択して設定
することが可能となっている。前者の自動読み取りモー
ドを選択した場合は、自動原稿搬送装置4によるプラテ
ンガラス30上への原稿の搬送と連動して、スキャナ3
が原稿の画像を読み取る。後者のマニュアル操作読み取
りモードを選択した場合は、マニュアル操作に応答し
て、プラテンガラス30上に配置された原稿の画像をス
キャナ3が読み取る。いずれのモードであっても、第1
及び第2走査ユニット31,32を相互に所定の速度関
係を維持しつつ移動させ、プラテンガラス30上に配置
された原稿の画像を第1走査ユニット31によって露光
し、第1及び第2走査ユニット31,32によって原稿
からの反射光をレンズ33へと導き、レンズ33によっ
て原稿の画像を光電変換素子(CCD)34上に結像す
る。このCCD34は、原稿の画像を主走査方向に繰り
返し走査して読み取り、原稿画像に基づく画像データを
出力するようになっている。そして、スキャナ3は、原
稿画像に基づく画像データによって、用紙としての記録
用紙Pの種別がつけられるようになっている。
【0018】プリンタ2は、スキャナ3からの画像デー
タや外部装置(例えばパーソナルコンピュータ)からの
画像データを入力し、この画像データによって示される
画像を記録用紙Pに記録するものである。
【0019】このプリンタ2に備えられたプリンタ制御
部24は、電子写真プロセス部20を制御したり、外部
装置からの画像データを受け入れるためのインターフェ
イスの役目を果たす。画像制御部25は、外部装置から
の画像データに所定の画像処理を施したり、画像データ
に応じて光走査ユニット22を駆動制御する。
【0020】電子写真プロセス部20は、感光体ドラム
200、帯電ローラ201、光走査ユニット22、現像
ユニット202、転写ユニット203、クリーニングユ
ニット204、及び除電ユニット(図示せず)等を備え
ている。感光体ドラム200は、図示しないドラムモー
タ(電力消費装置)によって一方向に回転している。帯
電ローラ201は、感光体ドラム200表面を均一に帯
電させる。光走査ユニット22は、画像データに応じて
変調された光ビーム(光像)を形成し、光ビームによっ
て感光体ドラム200表面を主走査方向に繰り返し走査
して、感光体ドラム200表面に静電潜像を形成する。
現像ユニット202は、トナーを感光体200表面に供
給する。このトナーが感光体ドラム200表面の静電潜
像に付着して、トナー像が形成される。転写ユニット2
03は、下方から搬送されてきた記録用紙Pと感光体ド
ラム200とを重ね合わせ、トナー像を感光体ドラム2
00から記録用紙Pへと転写する。クリーニングユニッ
ト204は、感光体ドラム200表面に残留しているト
ナーを除去する。除電ユニットは、感光体ドラム200
表面の電荷を除去する。
【0021】電子写真プロセス部20の上方には、定着
装置23が配置されている。定着装置23は、記録用紙
Pを加熱及び加圧して、トナー像を記録用紙Pに定着さ
せる。このトナー像が定着された後の記録用紙Pは、各
排出ローラ28によって搬送され、排紙処理装置5の中
継パスユニット8へと受け渡される。
【0022】また、記録用紙Pの裏面にも画像を記録す
る場合には、記録用紙Pの搬送が一旦停止され、記録用
紙Pが中継パスユニット8からプリンタ2へと逆向きに
搬送される。プリンタ2では、分岐爪251を回転さ
せ、分岐爪251により記録用紙Pを反転用搬送路25
0へと導き、記録用紙Pを反転用搬送路250通じて再
び電子写真プロセス20へと搬送し、これにより記録用
紙Pの表裏を反転させ、記録用紙Pの裏面に画像を記録
する。こうして表裏に画像を記録された記録用紙Pは、
各排出ローラ28によって搬送され、排紙処理装置5の
中継パスユニット8へと受け渡される。
【0023】また、プリンタ2の下部には用紙給紙部2
1が備えられている。この用紙給紙部21は、記録用紙
Pを積層して収容する用紙収容カセット210と、用紙
収容カセット210から記録用紙Pを1枚ずつ分離して
取り出し、記録用紙Pを電子写真プロセス部20へと供
給する用紙給紙機構としての取り出しユニット211と
を備えている。この取り出しユニット211により取り
出された記録用紙Pは、次工程としての転写ユニット2
03へと搬送され、更に定着装置23を介して各排出ロ
ーラ28により搬送される。この記録用紙Pは、定着装
置23の中央(後述する加熱ローラ231の軸線方向中
央)に対し搬送方向と直行する中央を基準にして位置合
わせしたセンタ基準で搬送される。尚、用紙収容カセッ
ト210は、画像形成装置本体から引き出すことがで
き、引き出した状態で、記録用紙Pを用紙収容カセット
210に補給できるようになっている。
【0024】排紙処理装置5は、オプションであって、
画像形成装置1に対して着脱自在であり、中継パスユニ
ット8及び後処理ユニット9を備えている。
【0025】中継パスユニット8は、プリンタ2から記
録用紙Pを受け取って、記録用紙Pを後処理ユニット9
へと搬送する中継パス84と、プリンタ2から記録用紙
Pを一旦受け取り、記録用紙Pをプリンタ2へと戻すス
イッチバックパス83と、プリンタ2からの記録用紙P
を中継パス84及びスイッチバックパス83のいずれか
に導くゲート板81とを有する。ゲート板81は、揺動
可能であり、その先端を上方に向けると、記録用紙Pが
中継パス84へと導かれ、またその先端を下方に向ける
と、記録用紙Pがスイッチバックパス83へと導かれ
る。
【0026】中継パス84には、一方向に回転する搬送
ローラ85が設けられており、搬送ローラ85によって
記録用紙Pを後処理ユニット9へと導く。また、スイッ
チバックパス83には、記録用紙Pを載置する載置板8
6、及び正逆回転可能な搬送ローラ87が設けられてい
る。この搬送ローラ87だけでなく、プリンタ2の各搬
送ローラ28も正逆回転可能である。記録用紙Pをスイ
ッチバックパス83へと導いたときには、記録用紙Pの
後端をプリンタ2の搬送ローラ28間に挟み込み、記録
用紙Pを載置板86上に載せた状態で、各搬送ローラ8
7,28を停止して、記録用紙Pの搬送を一旦停止す
る。この後、各搬送ローラ87,28を逆回転し、記録
用紙Pをプリンタ2へと逆向きに搬送する。プリンタ2
では、先に述べた様に分岐爪251により記録用紙Pを
反転用搬送路250へと導き、記録用紙Pを反転用搬送
路250を経て再び電子写真プロセス20へと搬送し、
記録用紙Pの裏面に画像を記録する。
【0027】後処理ユニット9では、記録用紙Pをプリ
ンタ2から中継パス84を通じて受け取り、記録用紙P
に対して後処理を施す。この後処理としては、ステープ
ル処理やソート処理等がある。そして、この処理を行っ
た記録用紙Pを、複数の排紙トレイ56,59のうちの
一つに対して排紙するようになっている。
【0028】上記プリンタ2及び排紙処理装置5は多段
給紙装置6上に載置されている。また、スキャナ3及び
自動原稿搬送装置4は、システムラック7上に載置され
ている。多段給紙装置6の底には、各移動コロ69及び
各固定部68が設けられている。各固定部68を多段給
紙装置6の底にねじ込んで、各固定部68を床面から離
間させ、各移動コロ69によって多段給紙装置6を支持
すれば、多段給紙装置6を移動させることができる。こ
の状態で、多段給紙装置6、プリンタ2及び排紙処理装
置5をシステムラック7の内側に移動させて配置する。
この後、各固定部68を回転し突出させて、各固定部6
8を床面に接触させることにより多段給紙装置6を固定
する。このとき、排紙処理装置5の中継パスユニット8
とスキャナ3との間には、空間が形成される。
【0029】上記多段給紙装置6は、オプションであっ
て、画像形成装置1に対して着脱自在である。多段給紙
装置6においては、複数種類の記録用紙Pをそれぞれの
用紙収容カセット61,62,63に収納している。本
形態の多段給紙装置6にあっては、上方に位置して比較
的大サイズ(例えばA3サイズ)の記録用紙Pを収容可
能な上側カセット61と、この上側カセット61の下方
において並設され、使用頻度の高いサイズ(例えばA4
サイズ)の記録用紙Pをそれぞれ収容可能な一対の下側
カセット62,63とを備えている。
【0030】多段給紙装置6の内部には鉛直方向に延び
る用紙ガイド通路65が設けられており、各カセット6
1,62,63から取り出された記録用紙Pは、この用
紙ガイド通路65を経てプリンタ2へ供給されるように
なっている。このプリンタ2の下面には用紙ガイド通路
65に対応した位置に用紙受口27が形成されており、
用紙ガイド通路65を経た記録用紙Pは用紙受口27を
通過してプリンタ2に導かれるようになっている。
【0031】上記上側カセット61の排紙側(図中左
側)には取り出しユニット611が設けられている。こ
の取り出しユニット611は、上側カセット61に収容
されている記録用紙Pを1枚ずつ分離して取り出し、そ
の記録用紙Pを用紙ガイド通路65及び用紙受口27を
経て電子写真プロセス部20(次工程)へと送り出すよ
うになっている。尚、この上側カセット61は、給紙装
置フレーム66から図中手前側に引き出すことができ、
引き出した状態で、記録用紙Pの補給が可能となってい
る。
【0032】次に、本発明の特徴部分である取り出しユ
ニット211の構成を図2に基づいて説明する。
【0033】図2に示すように、取り出しユニット21
1は、用紙収容カセット210の一側端(図1では左
端)直上方中央位置に配置され、かつその用紙収容カセ
ット210に収容されている記録用紙Pを給紙する給紙
ローラ211aと、この給紙ローラ211aの一側に配
置され、給紙ローラ211aにより給紙された記録用紙
を1枚だけ用紙通路を経て電子写真プロセス部20に導
くように捌く上下一対のサバキローラ211b,211
cと、上記給紙ローラ211aと上側のサバキローラ2
11b(一方のローラ)との間に架橋された合成樹脂製
の給紙ベルト211dとを備えている。上記上側のサバ
キローラ211bは、図示しないモータの出力軸に駆動
連結され、下側のサバキローラ211cに対しカウンタ
ギヤ(図示せず)を介して動力伝達可能に連結されてい
る。この上下のサバキローラ211b,211cは、図
2に示す矢印方向(時計回り)に回動するようになって
いる。この場合、給紙ローラ211aは、従動ローラで
あり、上側のサバキローラ211bの駆動時に給紙ベル
ト211dを介して回転するようになっている。
【0034】また、図3にも示すように、上記給紙ロー
ラ211aおよび上側のサバキローラ211bの幅つま
り給紙ベルト211dの幅は、例えば20〜30mm程
度に設定され、給紙ベルト211dの表面に接する下側
のサバキローラ211c(他方のローラ)の幅よりも広
くなっている。そして、図4に示すように、上記下側の
サバキローラ211cよりも外側に位置する給紙ベルト
211dの両端部は、幅方向に延びる断面凹凸形状に形
成されている一方、下側のサバキローラ211cと対向
する給紙ベルト211dの中央部は、平滑な形状に形成
されている。これによって、給紙ベルト211dは、そ
の両端部の摩擦係数が中央部の摩擦係数よりも大きくな
るように設定されている。
【0035】そして、上記給紙ベルト211dは、上側
のサバキローラ211bによって片持ち支持されてい
る。図2に示すように、上記給紙ローラ211aは、取
り出しユニット211の給紙動作時に用紙収容カセット
210の最上位の記録用紙Pと接触する接触位置(図2
に二点鎖線で示す位置)と、非給紙時に最上位の記録用
紙Pと非接触となる退避位置(図2に実線で示す位置)
とに変換されるようになっている。そして、給紙ローラ
211aは、給紙ベルト611dの回転時に駆動する上
側のサバキローラ611bを支点とする回転モーメント
によって接触位置に変換され、給紙ベルト611dの非
回転時にスプリング(図示せず)などの付勢手段の付勢
力によって退避位置に復帰するようになっている。
【0036】したがって、本実施形態では、給紙ベルト
211dの両端部と中央部との互いの摩擦係数に差を持
たせることで、摩擦係数が大きい給紙ベルト211dの
両端部によって記録用紙Pの接触面に対する給紙ベルト
211dの接着力が増加し、記録用紙Pを捌いて1枚だ
け用紙通路を経て電子写真プロセス部20に導き易くな
り、サバキ力を向上させることができる。しかも、記録
用紙Pに対する給紙ベルト211dの接触位置が給紙ベ
ルト211d両端の2箇所に分割されて、搬送する記録
用紙Pの斜行が効果的に防止され、給紙性能を向上させ
ることができる。更に、給紙ベルト211dの中央部の
摩擦係数よりも両端部の摩擦係数の方が予め大きく設定
されていることにより、記録用紙Pの接触面に対する給
紙ベルト211dの接着力が十分に確保され、摩耗など
による給紙ベルト211dの接着力低下に伴う頻繁な交
換サイクルも解消されて、WフィードやJAMの発生を
効果的に抑制し、給紙ベルト211dの長寿命化を図る
ことができる。
【0037】特に、給紙ベルト211dの幅が下側のサ
バキローラ211cの幅よりも広く設定されているの
で、給紙ベルト211d表面に接する下側のサバキロー
ラ211cは、給紙ベルト211dの両端部に対し非接
触となり、給紙ベルト211dと下側のサバキローラ2
11cとの間での記録用紙Pの捌きをより一層円滑に行
うことができる。その上、給紙ベルト211dと下側の
サバキローラ211cとの寸法が異なっていることによ
り、給紙ベルト211dの両端はピックアップ時の使用
範囲Aとして給紙用に、中央部は捌き時の使用範囲Bと
して捌き用にそれぞれ機能分離され、給紙ベルト211
dの長寿命化をより一層図ることができる。
【0038】また、給紙ベルト211dの両端部のみを
幅方向に延びる断面凹凸形状に形成することで、給紙ベ
ルト211dの両端部の摩擦係数と、その給紙ベルトの
中央部の摩擦係数とを簡単な構成で互いに差を持たせる
ことができ、実施する上で有利なものとなる。
【0039】そして、給紙ローラ211aは、取り出し
ユニット211の給紙動作時に給紙カセット211の最
上位の記録用紙Pと接触する接触位置(図2に実線で示
す位置)と、非給紙時に最上位の記録用紙Pと非接触と
なる退避位置(図2に二点鎖線で示す位置)とに変換さ
れるようになっているので、非給紙時に給紙ローラ21
1aが給紙ベルト211dを介して最上位の記録用紙P
と接触するといった、給紙ベルト211dの無駄な接触
を防止し、給紙ベルト211dの摩耗を効果的に防止す
ることができる。
【0040】更に、給紙ベルト211dを、片持ち支持
する上側のサバキローラ211bによって駆動させるよ
うにし、この給紙ベルト211dの回転によって給紙ロ
ーラ211aを接触位置と退避位置とに変換させるよう
にしているので、上側のサバキローラ211bの駆動時
または駆動停止時に給紙ベルト211dに作用する駆動
モーメントを利用して給紙ローラ211aが接触位置と
退避位置とに変換されることになり、給紙ローラ211
aを接触位置と退避位置とに変換させる駆動手段を別途
設ける必要がなくなり、コストの低廉化およびコンパク
ト化を図る上で非常に有利なものとなる。
【0041】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、その他種々の変形例を包含している。
例えば、上記実施形態では、取り出しユニット211の
給紙ローラ211aと上側のサバキローラ211bとを
給紙ベルト211dにより架橋したが、多段給紙装置に
おいて、上側カセット排紙側の取り出しユニットなどに
も、給紙ローラと上側のサバキローラとが給紙ベルトに
よって架橋されるようにしてもよい。
【0042】また、上記実施形態では、給紙ベルト21
1dの両端部を断面凹凸形状に、中央部を平滑な形状に
それぞれ形成したが、給紙ベルト表面の両端部と中央部
とで向きを異ならせて植毛し、植毛の向きによって給紙
ベルトの両端部の摩擦係数が中央部の摩擦係数よりも大
きくなるように設定されていてもよい。この場合、給紙
ベルト表面の両端部では記録用紙搬送方向に対し逆方向
に植毛し、中央部では記録用紙搬送方向に対し同方向に
植毛すればよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果が発揮される。先ず、給紙ローラとサバキロ
ーラ対の一方のローラとの間に架橋した給紙ベルトの両
端部の摩擦係数を、中央部の摩擦係数よりも大きくなる
ように設定することで、給紙ベルトの両端部によって用
紙の接触面に対する給紙ベルトの接着力を増加させ、用
紙を捌いて1枚だけ搬送路に導き易くし、サバキ力を向
上させることができる。しかも、用紙に対する給紙ベル
トの接触位置を給紙ベルト両端の2箇所に分割させるこ
とで、搬送する用紙の斜行を効果的に防止し、給紙性能
を向上させることができる。更に、用紙の接触面に対す
る給紙ベルトの接着力を十分に確保して、摩耗などによ
る給紙ベルトの接着力低下に伴う頻繁な交換サイクルも
解消し、WフィードやJAMの発生を効果的に抑制し
て、給紙ベルトの長寿命化を図ることができる。
【0044】特に、給紙ベルトの幅をベルト表面に接す
る他方のローラの幅よりも広く設定することで、給紙ベ
ルトの両端部に対し他方のローラを非接触にして用紙の
捌きを円滑に行え、用紙のWフィードおよびJAM発生
を効果的に防止することができる。しかも、給紙ベルト
の両端を給紙用に、中央部を捌き用にそれぞれ機能分離
し、ベルトの長寿命化をより一層図ることができる。
【0045】また、給紙ベルトの両端部を凹凸形状に、
中央部を平滑な形状にそれぞれ形成することで、給紙ベ
ルトの両端部と中央部との摩擦係数を簡単な構成で互い
に差を持たせることができる。
【0046】そして、給紙ローラを、給紙動作時に接触
位置に、非給紙時に退避位置にそれぞれ変換させること
で、非給紙時に最上位の用紙に対する給紙ベルトの無駄
な接触を防止し、給紙ベルトの摩耗を効果的に防止する
ことができる。
【0047】更に、給紙ベルトの回転によって給紙ロー
ラを接触位置と退避位置とに変換させることで、給紙ロ
ーラを接触位置と退避位置とに変換する別途の駆動手段
を不要とし、コストの低廉化およびコンパクト化を図る
上で非常に有利なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る用紙給紙機構を備えた
画像形成装置の要部を正面から見た断面図である。
【図2】給紙ローラの動作を示す取り出しユニット付近
の斜視図である。
【図3】記録用紙搬送方向下流側から見たサバキローラ
対付近の断面図である。
【図4】給紙ベルトの一方の端部を記録用紙搬送方向で
切断した断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 20 電子写真プロセス部(次工程) 210 用紙収容カセット(給紙カセット) 211 取り出しユニット(用紙給紙機構) 211a 給紙ローラ 211b 上側のサバキローラ(サバキローラ対の
一方のローラ) 211c 下側のサバキローラ(サバキローラ対の
他方のローラ) 211d 給紙ベルト P 記録用紙(用紙)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を給紙する給紙ローラにより給紙さ
    れた用紙を次工程に搬送する搬送路を備えた画像形成装
    置の用紙給紙機構において、 上記給紙ローラと、この給紙ローラにより給紙された用
    紙を1枚だけ搬送路に導くように捌く1対のサバキロー
    ラのうちの一方のローラとの間には、給紙ベルトが架橋
    されており、 上記給紙ベルトの全幅における両端部の摩擦係数は、そ
    の給紙ベルトの中央部の摩擦係数よりも大きくなるよう
    に設定されていることを特徴とする画像形成装置の用紙
    給紙機構。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の画像形成装置の用
    紙給紙機構において、 給紙ベルトの幅は、対をなすサバキローラ対のベルト表
    面に接する他方のローラの幅よりも広く設定されている
    ことを特徴とする画像形成装置の用紙給紙機構。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2に記載の画
    像形成装置の用紙給紙機構において、 給紙ベルトの両端部は、凹凸形状に形成されている一
    方、中央部は平滑な形状に形成されていることを特徴と
    する画像形成装置の用紙給紙機構。
  4. 【請求項4】 上記請求項1ないし請求項3のいずれか
    1つに記載の画像形成装置の用紙給紙機構において、 給紙ローラは、給紙動作時に給紙カセットの最上位の用
    紙と接触する接触位置と、非給紙時に最上位の用紙と非
    接触となる退避位置とに変換されるようになっているこ
    とを特徴とする画像形成装置の用紙給紙機構。
  5. 【請求項5】 上記請求項4に記載の画像形成装置の用
    紙給紙機構において、 給紙ベルトは、その給紙ベルトを架橋するサバキローラ
    対の一方のローラによって駆動するようになっており、 給紙ローラは、上記給紙ベルトの回転によって、接触位
    置と退避位置とに変換されるようになっていることを特
    徴とする画像形成装置の用紙給紙機構。
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