JP2003252249A - 車両用側面荷重対応構造 - Google Patents

車両用側面荷重対応構造

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JP2003252249A
JP2003252249A JP2002055799A JP2002055799A JP2003252249A JP 2003252249 A JP2003252249 A JP 2003252249A JP 2002055799 A JP2002055799 A JP 2002055799A JP 2002055799 A JP2002055799 A JP 2002055799A JP 2003252249 A JP2003252249 A JP 2003252249A
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Japan
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vehicle
load
position corresponding
right connecting
side door
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JP2002055799A
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English (en)
Inventor
Eiji Ono
英治 小野
Masakazu Nakamura
将一 中村
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量増やコスト増を抑え、且つ、居住性を損
なうことなく側面からの大きな荷重入力を分散・吸収す
ることができるようにする。 【解決手段】 車室1内のセンターピラー7に対応する
位置に車幅方向10へ延びる左右結合部材15を配設す
ると共に、左右結合部材15を、フロア2との結合点1
6を中心として車両前後方向9後方で且つ上下方向8下
方へ回動可能に支持して、センターピラー7に対応する
位置からリアサイドドア6に対応する位置まで移動可能
とするようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用側面荷重
対応構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、自動車などの車両は、側面からの
荷重入力に対し、荷重入力側の片面のみで荷重を分散・
吸収する構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、荷重入
力側の片面のみで側面からの荷重を分散・吸収する構造
となっていたため、大きな荷重を分散・吸収するのに、
パネルの板厚増加や補強構造の設置が必要となり、重量
増やコスト増を招いていた。
【0004】また、車室内に車両側部とトンネル部とを
繋ぐ構造材を設けて、片側から入った荷重を反対側の側
面にまで伝達して分散・吸収させるようにすることも考
えられるが、このようにすると、シートをリクライニン
グさせたときに、上記構造材との干渉が生じるので、シ
ートのリクライニング角度が小さくなり、居住性が損わ
れるという問題が発生する。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記の問題点を
解消し、重量増やコスト増を抑え、且つ、居住性を損な
うことなく側面からの大きな荷重入力を分散・吸収する
ことのできる車両用側面荷重対応構造を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載された発明では、車室内のセンター
ピラーに対応する位置に車幅方向へ延びる左右結合部材
を配設すると共に、該左右結合部材を、フロアに設定し
た結合点を中心として車両前後方向後方で且つ上下方向
下方へ回動可能に支持して、センターピラーに対応する
位置からリアサイドドアに対応する位置まで移動可能と
した車両用側面荷重対応構造を特徴としている。
【0007】このように構成された請求項1にかかる発
明によれば、車幅方向へ延びる左右結合部材により、重
量増やコスト増を抑えつつ、側面からの荷重入力を反対
側の側面にまで伝達して分散・吸収させることができ
る。また、左右結合部材を、フロアに設定した結合点を
中心として車両前後方向後方で且つ上下方向下方へ回動
可能としたことにより、シートのリクライニング角度を
妨げることがないので、居住性を確保することができ
る。
【0008】請求項2に記載された発明では、リアサイ
ドドア内に略車両前後方向へ延びるガードバーおよび該
ガードバーを支持するブラケットを設けると共に、該ブ
ラケットを左右結合部材の移動領域に配設して、リアサ
イドドアに対応する位置へ移動した左右結合部材との間
で荷重伝達を可能とした請求項1記載の車両用側面荷重
対応構造を特徴としている。
【0009】このように構成された請求項2にかかる発
明によれば、側面からの荷重入力に対する荷重伝達効率
をより向上することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について、図示例と共に説明する。
【0011】図1〜図4は、この発明の実施の形態を示
すものである。
【0012】まず、構成を説明すると、図1は自動車な
どの車両における車室1部分を示しており、フロア2の
前部には、運転席や助手席などのフロントシート4が取
付けられている。また、車室1の側面にはフロントサイ
ドドア5とリアサイドドア6とを区切るようにセンター
ピラー7が略上下方向8へ向けて延設されている。
【0013】この実施の形態のものでは、車室1内の運
転席や助手席などのフロントシート4よりも車両前後方
向9後方で且つセンターピラー7に対応する位置に、車
幅方向10へ延びるパイプ状の左右結合部材15を配設
する。この左右結合部材15は、両端部が左右のセンタ
ーピラー7に略接触する程度の長さとする。
【0014】そして、左右結合部材15を、フロア2に
設定した結合点16を中心として車両前後方向9後方で
且つ上下方向8下方へ回動可能に支持して、センターピ
ラー7に対応する位置からリアサイドドア6に対応する
位置まで移動可能とする。
【0015】より具体的には、左右結合部材15は、揺
動リンク17およびフロア結合部材18を介して、フロ
ア2部分に結合されている。揺動リンク17は、その上
端に左右結合部材15が取付けられ、その下端にフロア
結合部材18が取付けられている。フロア結合部材18
は、フロア2部分に取付けられた、図2に示すような部
材本体19と、この部材本体19に対し揺動リンク17
の下端部を回動自在に軸支する回転中心軸(結合点1
6、以下、必要に応じて回転中心軸16という)とを備
えている。この回転中心軸16は、車幅方向10へ延び
る半軸状を呈している。且つ、図3に示すように、フロ
ア結合部材18は、揺動リンク17を車両前後方向9前
方で且つ上下方向8上方へ常時付勢する付勢手段20を
備えている。この付勢手段20は、図3では、回転中心
軸16の外周に配設されて、その両端部を部材本体19
および揺動リンク17に形成された係止孔21,22に
それぞれ係止されたリングバネとなっている。この付勢
手段20によって左右結合部材15は、運転席または助
手席などのフロントシート4のシートバックに対して弾
接されると同時に、フロントシート4のシートバックに
よって前方への回動を制止されるようになっている。更
に、部材本体19には、図2に示すように、揺動リンク
17(即ち、左右結合部材15)の極端な前方への回動
を制止するストッパ23が設けられている。
【0016】そして、図1に示すように、センターピラ
ー7内における左右結合部材15の移動領域に相当する
部分に、左右結合部材15との間で荷重伝達が可能なス
ペーサー25を配設する。このスペーサー25は所要の
剛性を有していれば、形状および構造は任意とする。
【0017】また、リアサイドドア6内(リアサイドド
ア6の特に図示しないインナーパネルとアウターパネル
との間の部分)に略車両前後方向9へ延びるガードバー
26およびガードバー26を支持するブラケット27を
設ける。このガードバー26は、例えば、丸棒状のもの
とし、リアサイドドア6のインナーパネルなどに当接配
置する。また、ブラケット27は、リアサイドドア6内
における左右結合部材15の移動領域に相当する部分に
配設して、リアサイドドア6に対応する位置へ移動した
左右結合部材15との間で荷重伝達を可能とする。この
ブラケット27は、所要の剛性を有していれば、形状お
よび構造は任意とする。
【0018】次に、この実施の形態の作用について説明
する。
【0019】図4に示すように、車両の側面に荷重入力
があると、この荷重は、入力側のセンターピラー7か
ら、センターピラー7内に設けられたスペーサー25へ
と順に伝達される。同時に、上記荷重は、入力側のリア
サイドドア6から、リアサイドドア6内に設けられたガ
ードバー26、ガードバー26を支持するブラケット2
7へと順に伝達される。そして、スペーサー25または
ブラケット27へ伝達された荷重は、左右結合部材15
を介して反対側の車体骨格へ伝達されて、分散、吸収さ
れる。
【0020】このように、車幅方向10へ延びる左右結
合部材15により、側面からの荷重入力を反対側の側面
にまで伝達して分散・吸収させることができ、しかも、
左右結合部材15を設けるだけなので、重量増やコスト
増を最小限に抑えることができる。また、左右結合部材
15を、フロア2との結合点16を中心として車両前後
方向9後方で且つ上下方向8下方へ回動可能としたこと
により、シートのリクライニング角度を妨げることがな
いので、居住性を確保することができる。
【0021】また、リアサイドドア6内に略車両前後方
向9へ延びるガードバー26およびガードバー26を支
持するブラケット27を設けると共に、ブラケット27
を左右結合部材15の移動領域に配設することにより、
側面からの荷重入力に対する荷重伝達効率をより向上す
ることができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1の発
明によれば、車幅方向へ延びる左右結合部材により、重
量増やコスト増を抑えつつ、側面からの荷重入力を反対
側の側面にまで伝達して分散・吸収させることができ
る。また、左右結合部材を、フロアに設定した結合点を
中心として車両前後方向後方で且つ上下方向下方へ回動
可能としたことにより、シートのリクライニング角度を
妨げることがないので、居住性を確保することができ
る。
【0023】請求項2の発明によれば、側面からの荷重
入力に対する荷重伝達効率をより向上することができ
る、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】フロア結合部材部分の拡大斜視図である。
【図3】フロア結合部材の分解斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態の作動を示す背面図であ
る。
【符号の説明】
1 車室 2 フロア 6 リアサイドドア 7 センターピラー 8 上下方向 9 車両前後方向 10 車幅方向 15 左右結合部材 16 結合点 26 ガードバー 27 ブラケット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内のセンターピラーに対応する位置に
    車幅方向へ延びる左右結合部材を配設すると共に、該左
    右結合部材を、フロアに設定した結合点を中心として車
    両前後方向後方で且つ上下方向下方へ回動可能に支持し
    て、センターピラーに対応する位置からリアサイドドア
    に対応する位置まで移動可能としたことを特徴とする車
    両用側面荷重対応構造。
  2. 【請求項2】リアサイドドア内に略車両前後方向へ延び
    るガードバーおよび該ガードバーを支持するブラケット
    を設けると共に、該ブラケットを左右結合部材の移動領
    域に配設して、リアサイドドアに対応する位置へ移動し
    た左右結合部材との間で荷重伝達を可能としたことを特
    徴とする請求項1記載の車両用側面荷重対応構造。
JP2002055799A 2002-03-01 2002-03-01 車両用側面荷重対応構造 Pending JP2003252249A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009255746A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Nissan Motor Co Ltd 車両用側面荷重対応構造
WO2016043345A1 (ja) * 2015-09-30 2016-03-24 株式会社小松製作所 油圧ショベル

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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WO2016043345A1 (ja) * 2015-09-30 2016-03-24 株式会社小松製作所 油圧ショベル
JP6023913B2 (ja) * 2015-09-30 2016-11-09 株式会社小松製作所 油圧ショベル

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