JP2003251694A - 農業用ポリエステルフィルム - Google Patents

農業用ポリエステルフィルム

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JP2003251694A
JP2003251694A JP2002059999A JP2002059999A JP2003251694A JP 2003251694 A JP2003251694 A JP 2003251694A JP 2002059999 A JP2002059999 A JP 2002059999A JP 2002059999 A JP2002059999 A JP 2002059999A JP 2003251694 A JP2003251694 A JP 2003251694A
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film
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polyester
polyester film
chemical
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JP2002059999A
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Mitsumasa Ono
光正 小野
Shuji Kyozuka
修司 京塚
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Toyobo Film Solutions Ltd
Original Assignee
Teijin DuPont Films Japan Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性、耐候性、透明性を兼備し、農業用に
有用なポリエステルフィルムを得ることを目的とする。 【解決手段】 ポリエステル組成物を原材料として得ら
れた未延伸のシート状成形物を、6.5〜20倍の面積
倍率となるよう二方向に延伸した二軸延伸フィルムであ
る。原材料ポリエステル組成物の構成成分は、共重合ポ
リエステルまたは少なくとも2種類のポリエステルの混
合物である。かつ原材料ポリエステル組成物は、フィル
ムとした後の融点が210〜245℃となる材料であ
る。さらに原材料ポリエステル組成物は、紫外線吸収性
化合物を0.01〜12重量%含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業用ポリエステ
ルフィルムに関する。さらに詳しくは適度な伸張性と屋
外使用に適した良好な耐候性と透明性を兼備し、特に半
円筒形近似の農業用トンネルハウスにシワなく展張する
のに適した農業用ポリエステルフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】農業用トンネルハウスに展張するプラス
チックフィルムとしては、主として塩化ビニルフィルム
やポリエチレンフィルムが用いられている。これらはそ
の役割を果たしてはいるが、課題も抱えている。ポリエ
チレンは耐候性が優れず、紫外線吸収剤との相溶性に劣
り、長期使用において紫外線吸収剤がブリードアウトし
て失われてしまう課題がある。従って人手不足の農家に
とって1〜2年毎の張替えは負担が大きい。ポリ塩化ビ
ニル樹脂は、可塑化により、ポリオレフィン系樹脂同様
の柔軟性を付与させることができ、紫外線吸収剤を含有
させた屋外使用に適したものも従来多く使用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし近年、ハロゲン
元素を有する樹脂を用いたフィルムは、廃棄物処理の観
点から避けられるようになってきている。また、アクリ
ル樹脂は、紫外線吸収剤を含有せずとも比較的耐候性に
優れた樹脂であり、多く屋外使用される素材であるが、
その脆さのため高度な成形性が必要とされる用途には不
十分な場合が多い。
【0004】ポリエステル樹脂を用いたフィルム、なか
でも二軸配向ポリエステルフィルムは、強度、寸法安定
性などに優れたものであり、紫外線吸収剤を含有させた
屋外使用に適したものが鉄骨ハウスの屋根材として従来
多く使用されている。しかしトンネルハウスの骨材に固
定するには柔軟性がなく、特に固定用器具に挟んで骨材
に固定する際、器具に挟んだ部分にシワが発生し、屋外
使用においてシワ部分に雨水が溜まったりして汚れやす
くなるなどの不都合が生じるため、用いられるには至っ
ていない。
【0005】本発明の目的は、かかる課題を解消し、良
好な成形性(すなわち適度な伸張性と)と耐候性と透明
性を兼備し、ドーム状、またはアーチ状の支柱および固
定用器具に対する形状追随性を有する農業用ポリエステ
ルフィルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の農業用ポリエス
テルフィルムは、共重合ポリエステルまたは少なくとも
2種類のポリエステルの混合物を構成成分としたフィル
ムからなる農業用ポリエステルフィルムにおいて、原材
料ポリエステル組成物はフィルムとした後の融点が21
0〜245℃となる物であり、かつ原材料ポリエステル
組成物は紫外線吸収性化合物を0.01〜12重量%含
有し、フィルムは原材料ポリエステル組成物から得られ
る未延伸シートを、4〜15倍の面積倍率となるよう二
方向に延伸した二軸延伸フィルムであることを特徴とす
る。
【0007】<ポリエステルフィルム>本発明のフィル
ムは、共重合ポリエステル、または、少なくとも2種類
のポリエステルの混合物をその構成成分としている。そ
して本発明に規定するフィルム特性を実現するには、フ
ィルムとした後の融点が210〜245℃となるような
ポリエステル組成物を原材料とすることが必要となる。
【0008】ここで使用する共重合ポリエステルの主た
る繰り返し単位を構成するものとしては、エチレンテレ
フタレート、テトラメチレンテレフタレート、エチレン
−2,6−ナフタレート、テトラメチレン−2,6−ナ
フタレートなどの芳香族ポリエステルが好ましいものと
して挙げられ、その中でもエチレンテレフタレート単位
を主たる構成成分とする融点が210〜245℃の共重
合ポリエチレンテレフタレートが、形状追随性、成形
時、成形後の工程、また製品として使用される際の耐熱
性などを良好に保持できることから好ましい。ここで
「エチレンテレフタレート単位を主たる構成成分とする
もの」とは、テレフタル酸成分を全ジカルボン酸成分の
少なくとも75モル%、エチレングリコール成分を全ジ
オール成分の少なくとも75モル%含有するものであ
る。融点が上記範囲内にあることの優位性については、
ヤング率の項にて後述する。
【0009】共重合ポリエチレンテレフタレートの共重
合成分としては、得られたフィルムの特性が本発明の範
囲を超えなければ、特に限定されない。好ましいジカル
ボン酸成分としては、イソフタル酸、オルトフタル酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレン
ジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、4,
4’−ビフェニレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボ
ン酸成分、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸など
の脂環族ジカルボン酸成分、コハク酸、アジピン酸、セ
バシン酸などの脂肪族ジカルボン酸成分など、好ましい
ジオール成分としては、プロピレングリコール、トリメ
チレングリコール、テトラメチレングリコールなどの脂
肪族ジオール成分、シクロヘキサン−1,4−ジメタノ
ールなどの脂環族ジオール成分、ビスフェノールAなど
の芳香族ジオール成分、ジエチレングリコール、ポリエ
チレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなど
のエーテル縮合型ジオール成分など、また、好ましいジ
カルボン酸およびジオール成分以外の成分として、p−
ヒドロキシ安息香酸、ω−ヒドロキシ酪酸、ω−ヒドロ
キシ吉草酸、乳酸などのヒドロキシカルボン酸成分、ポ
リカーボネートに見られるような炭酸成分、さらに、ト
リメリット酸、ピロメリット酸やグリセリンなどの3官
能以上の成分が挙げられる。これらの中でも、諸特性の
発揮のしやすさ、原料の入手のしやすさ、共重合ポリエ
ステルの製造のしやすさなどから、イソフタル酸、2,
6−ナフタレンジカルボン酸またはジエチレングリコー
ルが特に好ましい。これらの共重合成分の割合は、共重
合ポリエステルの融点が210〜245℃の範囲になる
ように調整すれば良く、例えば、ポリエチレンテレフタ
レートにイソフタル酸を共重合する場合は、全ジカルボ
ン酸成分中に占めるイソフタル酸の割合を、おおよそ
5.5〜18モル%の範囲にするのが好ましい。
【0010】また、得られたフィルムの特性が本発明の
範囲を超えない限り、少なくとも二種類の異なるポリエ
ステル樹脂の混合物を原材料とすることも、本発明に規
定するフィルム特性を実現するため、極めて好ましい方
策である。中でも、エチレンテレフタレート単位を主た
る構成成分とする共重合ポリエステルと、テトラメチレ
ンテレフタレート単位またはトリメチレンテレフタレー
ト単位を主たる構成成分とし、フィルムとした後の融点
が210〜245℃となるようなポリエステル混合物
は、得られるフィルムに機械的な強度と成形性があり、
透明性の高いポリマーであるため、好ましい原材料ポリ
エステル組成物として例示できる。
【0011】各ポリエステル樹脂の混合比は、フィルム
とした後の融点その他のフィルム特性が本発明の範囲を
超えない限り、限定されるものではないが、混合物であ
ることの効果を発揮させるためには、各成分とも5〜9
5重量%の範囲にあることが好ましい。
【0012】さらに、ポリエステル樹脂がフィルムの主
成分であり、得られたフィルムの特性が本発明の範囲を
超えない限り、ポリエステル以外の樹脂との混合物を原
材料としてもよい。ここで「ポリエステル樹脂がフィル
ムの主成分である」とは、例えば混合物が海島構造をと
った場合には連続した「海」領域を構成する樹脂がポリ
エステル樹脂である場合をいう。
【0013】その他、得られたフィルムの特性が本発明
の範囲を超えるものでない限りにおいて、本発明のポリ
エステルフィルム中に各種添加剤、例えば安定剤、帯電
防止剤、染料、顔料、および難燃剤などを含有させても
よい。
【0014】<ヤング率、破断強度>本発明のフィルム
は、ヤング率がいかなる方向においても2000〜45
00MPaであることが好ましい。より好ましくは30
00〜4000MPaである。ヤング率が2000MP
a未満ではフィルムが伸び変形し易く、屋外展張には好
ましくない。ヤング率が4500MPaを超えると、腰
が強すぎて骨材に固定する部分、特に波型バネ材とフィ
ルムが接している個所でシワが発生し、ハウスの美観が
損なわれるばかりか光線透過量が減少するため、好まし
くない。
【0015】また本発明のフィルムは、破断強度がいか
なる方向においても100MPa以上であることが好ま
しい。破断強度が100MPa未満となる方向がある
と、風雪降雹などの気象現象で変形や破損しやすく好ま
しくない。
【0016】このような機械的特性値を得るには、フィ
ルムの融点が210〜245℃となるような共重合ポリ
エステルを主成分とする組成物を原材料とすることが必
要である。融点が245℃を越えるものは、原材料ポリ
エステルの共重合比が少ない場合が多く、分子鎖が動き
にくいため剛直すぎて100℃における100%伸長時
の応力が縦方向、横方向、それぞれから45°の斜め方
向のいずれかにおいて150MPaを超えることがあ
る。また、融点が210℃未満のものは、該伸長応力が
10MPa未満になることがあるうえ、成形時、成形後
の工程、また製品として使用される際の耐熱性に劣る場
合がある。さらに好ましい融点の範囲は、212〜23
5℃である。
【0017】このような特性を得るためには、原材料ポ
リエステルの共重合成分の選択と量が肝要であり、例え
ば、ポリエチレンテレフタレートにイソフタル酸を共重
合する場合は、全ジカルボン酸成分中に占めるイソフタ
ル酸の割合を、5.5〜18モル%の範囲にするのが好
ましい。イソフタル酸が5.5モル%未満の場合、製膜
条件にもよるが、ヤング率が過大になりやすい。一方、
イソフタル酸の割合が18モル%を超えるとヤング率が
過小になりやすく、破断強度が縦方向横方向共に100
MPa未満になりやすい上に製膜の安定性が低下してい
くので好ましくない。製膜条件によってもヤング率と破
断強度は、影響される。これについては製膜法の項で説
明する。
【0018】<ヘーズ値>本発明のフィルムのヘーズ値
は、厚さ100μmにおいて3%以下であることが好ま
しい。ヘーズ値が3%を超えるとハウス外からの作物の
視認性に劣り、作物にとっては太陽光の透過量が不足す
ることがある。また、耐候性試験後のヘーズ値変化が1
0%未満であることをがより好ましい。ヘーズ値の変化
即ち増加が10%を超えると、同様に、ハウス外からの
作物の視認性低下、太陽光量不足の課題を生じる場合が
ある。
【0019】このようなヘーズ値を得るためには、第一
にポリマーの選択がある。機械的な強度と成形性があ
り、透明性の高いポリマーとしては例えばイソフタル酸
共重合ポリエチレンテレフタレートがある。また、異な
る種類のポリエステル樹脂の混合物を原材料とする場合
は、特に、上述したように、エチレンテレフタレート単
位を主たる構成成分とする共重合ポリエステルと、テト
ラメチレンテレフタレート単位またはトリメチレンテレ
フタレート単位を主たる構成成分とするポリエステルと
の混合物を用いると、得られるフィルムの透明性が高く
なるため極めて好ましい。
【0020】第二に、フィルムに滑り性を付与するため
に滑剤としての不活性微粒子を添加する場合には、その
平均粒径を0.01〜3μm、添加量を高々0.05重
量%とすれば良い。平均粒径が0.01μm未満では滑
り性付与効果が発揮されないため、3μmを超えると本
発明のヘーズ値は得られず、またフィルムより脱落する
恐れもあるため、ともに好ましくない。また添加量が
0.05重量%を超えるものも、本発明のヘーズ値が得
られないため好ましくない。
【0021】不活性微粒子の種類としては、少量の添加
で滑り性を得るために粒子形状が極端に扁平でないも
の、粒子と樹脂の界面でボイドができにくいものを選択
することが望ましい。例えば平均粒径0.01〜0.1
μmの一次粒子の凝集体である平均粒径1〜3μmの多
孔質シリカ粒子を0.001〜0.05重量%添加する
のを好ましい例として挙げることができる。また、不活
性微粒子を添加しないで表面塗布層で滑り性を得てもよ
い。
【0022】第三に耐候性試験後のヘーズ値変化が10
%未満であるためには、着色性のない紫外線吸収剤を添
加することが好ましい。紫外線吸収剤に関しては後述す
る。
【0023】<光線透過率>本発明のフィルムの光線透
過率は、波長400nmの可視光において85%以上、
かつ全光線透過率が85%以上であることが好ましい。
波長400nmの可視光の光線透過率が85%未満であ
るか、全光線透過率が85%未満であると、作物の育成
が不十分になり、本来の色が変色することがあり、好ま
しくない。
【0024】波長400nmの光線透過率を85%以上
にするには、ヘーズ値の項で述べた方法、および/また
は、下述する紫外線吸収剤の種類、添加量を適当なもの
とすることが有効である。全光線透過率を85%以上に
する手段は、ヘーズ値の項で述べた方法と同様である。
【0025】また、本発明のフィルムは、その目的上、
耐候性を有することが必要であるので、必要に応じて、
光線透過率を波長360nmの紫外線において20%以
下となるようにして好適に使用することができる。エチ
レンテレフタレートを繰り返し単位とする共重合ポリエ
ステルを使用する場合は、波長360nmの紫外線の光
線透過率が20%を超えるので、着色性のない紫外線吸
収剤を添加する。エチレン−2,6−ナフタレンジカル
ボキシレートを繰り返し単位とする共重合ポリエステル
を使用する場合は、波長360nmの紫外線の光線透過
率が20%未満であるが、ホモポリマーは太陽光によっ
てフィルムが赤褐色に変色する傾向があり、共重合体の
種類や量、紫外線吸収剤の種類や量の吟味を要する。
【0026】<紫外線吸収剤>本発明におけるポリエス
テルフィルムは、その目的上、耐候性を有することが必
要であり、上述したポリエステルの性質から紫外線吸収
性化合物を含有するものである。その際に、紫外線吸収
性化合物のポリエステル中の含有量は、0.01〜12
重量%とすることにより、紫外線吸収性化合物の不足に
よるポリエステルフィルムの耐候性低下、紫外線吸収性
化合物過剰によるポリエステルフィルムの黄色着色やブ
リードアウト因の外観悪化、機械的特性の劣化、などを
防止することが可能となる。該含有量は、0.1〜5重
量%、さらには0.2〜3重量%であることが、上記効
果を向上させるためより好ましい。
【0027】さらに紫外線吸収性化合物としては、構造
式(1)あるいは構造式(2)で表わされる環状イミノ
エステルの少なくとも1種類を未反応の形態で用いる
か、または、構造式(3)あるいは構造式(4)で表わ
されるベンゾフェノン誘導体の少なくとも1種類を用い
ることが好ましい。こうした化合物は、耐候性を効率よ
く発揮させうること、そしてポリエステルフィルムの黄
色着色の防止が容易となることから好ましい。
【0028】
【化7】
【0029】
【化8】
【0030】
【化9】
【0031】
【化10】
【0032】構造式(1)中、X1は2価の芳香族残基
であり、かつX1に結合する構造式(1)中のイミノ窒
素およびカルボニル炭素はX1内に隣接して位置する元
素と結合する。nは1,2または3である。R1はn価
の炭化水素残基で、これはさらにヘテロ原子を含有して
いてもよい。またはR1はn=2のとき直接結合である
ことができる。
【0033】構造式(2)中、Aは構造式(2−a)で
表される基であるか、または構造式(2−b)で表され
る基である。R2およびR3は同一もしくは異なる1価の
炭化水素基である。X2は4価の芳香族残基で、これは
さらにヘテロ原子を含有していてもよい。
【0034】
【化11】
【0035】
【化12】
【0036】構造式(3)および構造式(4)中、
1、R2は、それぞれ水素原子または炭素数1〜18の
アルキル基、アルコキシ基、または水酸基を表わす。た
だし、R 1、R2は互いに同一あるいは異なっていてもよ
い。R3〜R10は、それぞれ水素原子または炭化水素基
を表わす。ただし、R3〜R10は互いに同一あるいは異
なっていてもよい。
【0037】上記の紫外線吸収性化合物のポリエステル
中への添加方法は特に限定されないが、ポリエステル重
合工程、フィルム製膜前の溶融工程での樹脂中への練込
み、二軸延伸フィルムへの含浸、などを挙げることがで
き、特にポリエステル重合度低下を防止する意味でもフ
ィルム製膜前の溶融工程での樹脂中への練込みが好まし
い。その際の紫外線吸収性化合物の練込みは、該化合物
粉体の直接添加法、マスターバッチ法などにより行うこ
とができる。
【0038】これらの紫外線吸収剤の添加により、作物
の色合いが本来のものと異なる場合がある。特に花卉の
場合影響が大きい。このような場合は本発明のフィルム
を用いたトンネルハウスは寒冷時の育苗に用い、収穫時
前には、露地または紫外線の透過する温室などに移すと
よい。
【0039】<製膜法>上記のような、ヤング率や破断
強度値を具備するポリエステルフィルムは、従来公知の
フィルムの製造方法を適宜調整することで製造でき、そ
の中でも、フィルムの縦方向および横方向のそれぞれ
で、ヤング率、破断強度などのフィルム特性を容易に変
更し得る二軸延伸法が好ましい。
【0040】具体的には、本発明で使用する共重合ポリ
エステルのペレットを乾燥後溶融し、ダイから冷却ドラ
ム上に押出して冷却し、未延伸フィルムを得る。そして
該未延伸フィルムを、面積倍率4〜15倍で縦方向と横
方向に逐次または同時延伸し、150〜220℃で1〜
180秒間熱固定すればよい。
【0041】縦方向または横方向の延伸倍率が2.0未
満(したがって面積倍率は4未満)では、分子の配向が
不十分であり、その結果、本発明におけるヤング率20
00MPaという要件を得難くなるばかりか、フィルム
が耐経時脆化性に劣るものとなり易い。他方、面積倍率
にして15倍を越える、あるいは面積倍率15倍以下で
あっても縦方向の延伸倍率が4.5倍または横方向の延
伸倍率が5.0倍を越えると、フィルム内の分子が過度
に配向し、本発明におけるヤング率4500MPa以下
という要件を超過することがあり、骨材への固定作業が
困難になり、固定できても骨材とバネに挟まれた個所か
らシワが発生して美観を損ねるだけでなく光線の入射を
妨げて好ましくない。
【0042】フィルムの熱固定温度が150℃未満で
は、熱収縮率が大きく、展張後に収縮してシワや表層ヘ
ーズ値の増加や破れが生じることがある。他方、220
℃を越えると、フィルムの結晶化が進みすぎ、耐候性試
験後の強度伸度保持率が低下することがある。熱固定の
際適宜弛緩処理を行うことも好ましい。フィルムの厚み
は、特に制限がないが、5〜250μmが好ましい。
【0043】本発明のポリエステルフィルムの好ましい
用途として、特に半円筒形近似の農業用トンネルハウス
が挙げられる。半円筒形近似の支柱、枠などの骨材の形
状に良く追随し、しかも、展張の際、バネ材などを用い
て骨材へ挟み込むことで固定する場合にも、シワの発生
なく展張することができる。
【0044】上記のようにフィルムを用いる場合、必要
に応じ、他の樹脂フィルム・シートなどを積層させても
良い。また、必要に応じ、該フィルムの外面上に、ハー
ドコート層、耐候性補強層、防滴層、防汚層等を設けた
り、印刷・塗装などを施しても良い。さらに、上記した
他素材との積層や各種機能層の付与に先立ち、フィルム
の製造工程中、および/または、製造後に、フィルム上
にプライマー層を塗設してもよい。
【0045】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を説明する。各
特性値ならびに評価法は下記の方法によって測定、評価
した。
【0046】(1)ヘーズ値、全光線透過率 ヘーズメーター(日本精密光学(株)製、POICヘー
ズメーター SEP−HS−D1)によりヘーズ値
(%)と全光線透過率(%)を測定した。
【0047】厚さ100μm以外の厚さのフィルムにつ
いての、厚さ100μmのフィルムにおけるヘーズ値
は、以下のようにして求めた。まず、試料となるフィル
ムを2枚および3枚重ね合わせたサンプルを作成した
(各フィルム間にセダー油を滴下後圧着し、フィルム間
の隙間をなくす)。そして上記の方法にてヘーズ値を測
定した。得られたヘーズ値データおよび該フィルム1枚
でのデータを、各サンプルの総厚みに対してプロット
し、最小自乗法を用いて直線回帰してパラメーターH
s、Hiを求め、厚さ100μmのフィルムにおけるヘ
ーズ値を次式に従って計算した。 H100=Hs+100×Hi 式中のH100は厚さ100μmにおけるヘーズ値
(%)、Hsは表面ヘーズ値(%)、Hiは内部ヘーズ
値(%/μm)を示す。
【0048】(2)光線透過率 分光光度計((株)島津製作所製のMPC−3100)
を用いて、波長360nmおよび400nmの光線透過
率を測定する。
【0049】(3)ヤング率、破断強度、破断伸度 測定装置として、引張試験機(東洋ボールドウィン社製
の商品名「テンシロン」)を用い、得られたポリエステ
ルフィルムから、縦方向、15°方向、30°方向、4
5°方向、60°方向、75°方向、横方向、105°
方向、120°方向、135°方向、150°方向、1
65°方向の、それぞれ長手方向150mm×幅方向1
0mmのサンプルを採取し、23℃の室内で間隔を10
0mmにセットしたチャックに挟んで固定した後、10
0mm/分の速度で引張り、試験機に装着されたロード
セルで荷重を測定した。そして、荷伸曲線の立ち上がり
部の接線からヤング率を求め、破断時の荷重を読取り、
引張前のサンプル断面積で割って破断強度(MPa)を
計算する。また、破断時の伸び長さを150mmで除し
て破断伸度(%)とする。
【0050】(4)フィルム融点 得られたポリエステルフィルムを20mgサンプリング
し、アルミニウムパンに充填したものをDSC装置(D
uPont Instrument 910DSC)に
セットし、20℃/分の速度で室温から昇温した。空の
アルミニウムパンを対照として熱量変化を記録し、もっ
とも高温部の吸熱のピークに相当する温度を融点(℃)
とした。図1に、融点をあらわすDSC熱量変化曲線の
代表例を示す。
【0051】(5)屋外曝露促進試験 サンシャインウェザーメーター(スガ試験機(株)製、
WEL−SUN−HCL型)を使用し、JIS−K−6
783bに準じて、得られたポリエステルフィルムに1
000時間(屋外曝露1年間に相当)照射することによ
り屋外曝露促進試験を行った。
【0052】(6)破断強度保持率、破断伸度保持率 屋外曝露促進試験実施前および実施後のサンプルについ
て、引張試験機(東洋ボールドウィン社製の商品名「テ
ンシロン」)により引張破断伸度を測定し、下記計算式
により破断強度保持率、破断伸度保持率を求めた。 強度保持率(%)=(S/S0)×100 上記式中、Sは試験実施後の引張破断強度、S0は試験
実施前の引張破断強度を示す。 伸度保持率(%)=(E/E0)×100 上記式中、Eは試験実施後の引張破断伸度、E0は試験
実施前の引張破断伸度を示す。
【0053】(7)形状追随性 図2に示す形状追随性試験装置を用いた。ステンレス製
の枠1に、得られたポリエステルフィルム2を、ステン
レス製の波型バネ材3を用いて、対向する二辺で固定す
るように展張した。図3には、フィルムが固定されてい
る部分の断面の模式図を示す。展張されたフィルムの状
態を目視観察し、下記の基準により形状追随性を評価し
た。 ○:殆どシワの発生なく、ほぼ平面状に展張することが
できる △:波型バネ材にて押えられている部分を中心に、若干
のシワが見られる ×:シワが著しい、および/または、波型バネ材にて押
えられている部分のフィルムが破れてしまう。
【0054】[実施例1]重合工程の終了時に構造式
(5)に示す化合物を樹脂99重量部に対して1重量部
添加し、乾燥状態の固有粘度0.65(35℃のo−ク
ロロフェノール中で測定、以下同じ)のポリエチレン
(テレフタレート−イソフタレート)共重合体(テレフ
タル酸(TA)成分/イソフタル酸(IA)成分モル比
=88/12、一次粒子の平均粒径が0.02μmの粒
子の凝集体である細孔容積1.6ml/g、平均粒径
1.5μmの多孔質シリカ粒子0.01重量%を含有す
る)を合成した。
【0055】
【化13】
【0056】次いで、乾燥した該ポリマーのペレットを
押出機に供給し、20℃に維持した回転冷却ドラム上に
溶融押出して、厚み340μmの未延伸フィルムを得
た。次に、該未延伸フィルムを110℃にて縦方向に
3.6倍延伸し、引続き、該一軸延伸フィルムの縦方向
に沿った両端を把持して、120℃にて横方向に3.8
倍延伸し、さらに該両端を把持したまま、横方向に3%
の弛緩を与えながら、190℃で熱処理し、厚み25μ
mの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
【0057】こうして得られたフィルムを前記の方法で
評価し、その結果特性を表1と表2に示した。なお表中
の表記で、PET/IAはポリエチレン(テレフタレー
ト−イソフタレート)共重合体、PETはポリエチレン
テレフタレート、(PET/IA)//PBTはPET
/IAとポリブチレンテレフタレートとの混合物を示
す。
【0058】[実施例2]重合工程の終了時に添加する
化合物を構造式(6)に示すものとした以外は実施例1
と同様にして二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。得
られたフィルムを実施例1と同様に評価し、その結果特
性を表1と表2に示す。
【0059】
【化14】
【0060】[実施例3]重合工程の終了時に添加する
化合物を構造式(7)に示すものとした以外は実施例1
と同様にして二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。得
られたフィルムを実施例1と同様に評価し、その結果特
性を表1と表2に示す。
【0061】
【化15】
【0062】[実施例4]フィルム素材として、重合工
程の終了時に実施例1と同様の上記構造式(5)に示す
化合物を樹脂99重量部に対して2重量部添加した固有
粘度0.65のポリエチレン(テレフタレート−イソフ
タレート)共重合体(TA成分/IA成分モル比=88
/12)[*1]と、固有粘度0.9のポリブチレンテ
レフタレート[*2]とを、[*1]/[*2]重量比
=55/45となるように混合した組成物を用い、縦方
向の延伸温度を75℃、横方向の延伸温度を90℃、と
した以外は、実施例1と同様にして二軸延伸ポリエステ
ルフィルムを得た。得られたフィルムを実施例1と同様
に評価し、その結果特性を表1と表2に示す。
【0063】[実施例5]重合工程および溶融押出工程
において、不活性微粒子の類を一切添加しなかった以外
は実施例1と同様にして二軸延伸ポリエステルフィルム
を得た。得られたフィルムを実施例1と同様に評価し、
その結果特性を表1と表2に示す。
【0064】[比較例1]フィルム素材として、重合工
程の終了時に上記構造式(5)に示す化合物を樹脂99
重量部に対して1重量部添加した固有粘度0.65のポ
リエチレンテレフタレートを用いた以外は、実施例1と
同様にしてフィルムを得た。得られたフィルムを実施例
1と同様に評価し、その結果特性を表1と表2に示す。
本比較例のように分子鎖が剛直なポリマーを使用する
と、ヤング率が本発明の範囲を越えてしまい、展張の際
にシワの発生が顕著である。
【0065】[比較例2]フィルム素材として、重合工
程の終了時に上記構造式(5)に示す化合物を樹脂99
重量部に対して1重量部添加し、TA成分/IA成分=
75/25とした固有粘度0.65のポリエチレン(テ
レフタレート−イソフタレート)共重合体を用いた以外
は、実施例1と同様にしてフィルムを得た。得られたフ
ィルムを実施例1と同様に評価し、その結果特性を表1
と表2に示す。本比較例のようなポリマーは、分子差が
配向しにくいため、ヤング率、破断強度が本発明の範囲
に満たない。結果、展張の際フィルムが伸びすぎ薄くな
り、波型バネ材で押えられた部分のフィルムが一部破断
する。
【0066】[比較例3]厚み836μmの未延伸フィ
ルムを得、フィルム製膜時の延伸倍率を、縦方向:3.
8、横方向:4.4(面積倍率=16.72)とした以
外は、実施例1と同様にしてフィルムを得た。得られた
フィルムを実施例1と同様に評価し、その結果特性を表
1と表2に示す。本比較例のように延伸倍率が高すぎる
と、分子鎖が配向しすぎるため、ヤング率が本発明の範
囲を越えてしまい、展張の際にシワの発生が顕著であ
る。
【0067】[比較例4]厚み72μmの未延伸フィル
ムを得、フィルム製膜時の延伸倍率を、縦方向、横方
向:ともに1.2(面積倍率=1.44)とした以外
は、実施例1と同様にしてフィルムを得た。得られたフ
ィルムを実施例1と同様に評価し、その結果特性を表1
と表2に示す。本比較例のように延伸倍率が低すぎる
と、分子差の配向が過小となり、ヤング率、破断強度が
本発明の範囲に満たない。結果、展張の際フィルムが伸
びすぎ薄くなり、波型バネ材で押えられた部分のフィル
ムが一部破断する。また、このような配向過小のフィル
ムは、経時で脆化し、より破断しやすくなる。
【0068】[比較例5]重合工程および溶融押出工程
において紫外線吸収性の化合物を一切添加しなかった。
それ以外は実施例1と同様にして二軸延伸ポリエステル
フィルムを得た。得られたフィルムを実施例1と同様に
評価し、その結果特性を表1と表2に示す。波長360
nmの光線透過率が本発明の範囲より高く、該ポリエス
テルフィルムの劣化波長をカットしきれないため、耐候
性試験後の破断強度・伸度保持率が低い。屋外での農業
用途には使い得ない。
【0069】[比較例6]重合工程の終了時に構造式
(5)に示す化合物を樹脂85重量部に対して15重量
部添加し、それ以外は実施例1と同様にして二軸延伸ポ
リエステルフィルムを得た。得られたフィルムを実施例
1と同様に評価し、その結果特性を表1と表2に示す。
紫外線吸収性化合物が多すぎるゆえ、波長400nmの
光線透過率が本発明の範囲より低い。すなわち、可視光
〜紫外光の境界領域の光も吸収してしまっているため、
虫媒受粉するある種の作物においては、昆虫にとっての
花の色が変化してしまい、受粉が不可能になる場合があ
る。
【0070】[比較例7]ポリエチレン(テレフタレー
ト−イソフタレート)共重合体中に、一次粒子の平均粒
径が0.02μmの粒子の凝集体である細孔容積1.6
ml/g、平均粒径1.5μmの多孔質シリカ粒子0.
1重量%を含有させた以外は、実施例1と同様にして二
軸延伸ポリエステルフィルムを得た。得られたフィルム
を実施例1と同様に評価し、その結果特性を表1と表2
に示す。耐候性試験前の段階で既にヘーズ値が大きく、
ハウス外からの作物の視認性に劣ったり、作物にとって
は太陽光の透過量が不足する場合がある。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、良好な柔軟性、耐候
性、透明性を兼備し、トンネルハウス用を始めとする農
業用フィルムに有用なポリエステルフィルムを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】融点をあらわすDSC熱量変化曲線の代表例。
【図2】形状追随性試験装置。
【図3】フィルム固定部の断面。
【符号の説明】
1 枠 2 ポリエステルフィルム 3 波型バネ材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/16 C08K 5/16 5/357 5/357 C08L 67/00 C08L 67/00 C09K 3/00 104 C09K 3/00 104A 104B 104Z // B29K 67:00 B29K 67:00 B29L 7:00 B29L 7:00 (72)発明者 京塚 修司 神奈川県相模原市小山3丁目37番19号 帝 人デュポンフィルム株式会社相模原研究セ ンター内 Fターム(参考) 2B024 DB01 EA01 2B029 EB02 EC03 EC09 EC14 EC19 EC20 4F071 AA43 AA46 AB26 AC12 AE05 AE22 AF14Y AF20Y AF30Y AH01 BB06 BB08 BC01 4F210 AA24E AB06 AB19 AG01 AH02 QC05 QC06 QG01 QG18 QW12 4J002 CF051 CF061 DJ017 ET006 EU226 FD056 FD207 GA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共重合ポリエステルまたは少なくとも2
    種類のポリエステルの混合物を構成成分としたフィルム
    からなる農業用ポリエステルフィルムにおいて、原材料
    ポリエステル組成物はフィルムとした後の融点が210
    〜245℃となる物であり、かつ原材料ポリエステル組
    成物は紫外線吸収性化合物を0.01〜12重量%含有
    し、フィルムは原材料ポリエステル組成物から得られる
    未延伸シートを、4〜15倍の面積倍率となるよう二方
    向に延伸した二軸延伸フィルムであることを特徴とする
    農業用ポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】 フィルムは、厚さ100μmでのヘーズ
    値が3%以下、波長360nmでの光線透過率が20%
    以下、波長400nmでの光線透過率が85%以上、全
    光線透過率が85%以上、ヤング率がいかなる方向にお
    いても2000〜4500MPa、破断強度がいかなる
    方向においても100MPa以上、さらに、JIS K
    6783b規格に準拠した1000時間照射による耐候
    性試験後において、破断強度保持率が70%以上でかつ
    破断伸度保持率が70%以上であることを特徴とする請
    求項1記載の農業用ポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】 原材料ポリエステル組成物は、平均粒径
    0.01〜3μmの微粒子を0.05重量%以下の割合
    で含有するものであることを特徴とする請求項1〜2に
    記載の農業用ポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】 紫外線吸収性化合物は、構造式(1)あ
    るいは構造式(2)で表される環状イミノエステルの少
    なくとも1種類を、未反応の形態で用いたものであるこ
    とを特徴とする請求項3記載の農業用ポリエステルフィ
    ルム。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 (構造式(1)中、X1は2価の芳香族残基であり、か
    つX1に結合する構造式(1)中のイミノ窒素およびカ
    ルボニル炭素はX1内に隣接して位置する元素と結合、
    nは1〜3のいずれか整数、R1はn価の炭化水素残基
    でありかつヘテロ原子を含有しても良く、またはR1
    n=2のとき直接結合であることができる。構造式
    (2)中、Aは構造式(2−a)または構造式(2−
    b)で表される基、R2およびR3は同一もしくは異なる
    1価の炭化水素基、X2は4価の芳香族残基でありかつ
    ヘテロ原子を含有していてもよい。)
  5. 【請求項5】 紫外線吸収性化合物は、構造式(3)あ
    るいは構造式(4)で表わされるベンゾフェノン誘導体
    の少なくとも1種類を用いたものであることを特徴とす
    る請求項3記載の農業用ポリエステルフィルム。 【化5】 【化6】 (構造式(3)および構造式(4)中のR1とR2は、そ
    れぞれ水素原子または炭素数1〜18のアルキル基、ア
    ルコキシ基、または水酸基を表わす。ただし、R 1とR2
    は互いに同一あるいは異なっていてもよい。R3〜R10
    は、それぞれ水素原子または炭化水素基を表わす。ただ
    し、R3〜R10は互いに同一あるいは異なっていてもよ
    い。)
  6. 【請求項6】 屋外の農業用ハウスにおいて展張されて
    用いられることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載の農業用ポリエステルフィルム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006169468A (ja) * 2004-12-20 2006-06-29 Mitsubishi Polyester Film Copp 光学用ポリエテルフィルム
JP2007103170A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Teijin Dupont Films Japan Ltd 固体高分子電解質膜補強用二軸配向ポリエステルフィルム
CN100362045C (zh) * 2004-05-19 2008-01-16 青岩产业株式会社 屏蔽紫外线及热量的塑料膜
KR101218145B1 (ko) * 2010-12-24 2013-01-03 도레이첨단소재 주식회사 성형성이 우수한 이축연신 폴리에스테르 필름 및 이의 제조방법

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