JP2003251270A - 自動車車体の塗装方法 - Google Patents
自動車車体の塗装方法Info
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Abstract
る自動車車体の塗装方法を提供すること。 【解決手段】主要材料が酸化皮膜処理アルミ材もしくは
酸化皮膜処理アルミ材と鋼材が組合わさった異種金属材
で構成される自動車車体の外板部及び/又は内板部にお
いて、酸化皮膜処理が化学皮膜処理、酸化皮膜処理が陽
極酸化皮膜処理、酸化皮膜処理が施されるアルミ材の表
面粗度がRaで0.2μm以下、そして熱硬化型水性中
塗り塗料もしくは熱硬化型中塗り粉体塗料を塗装、焼付
けし、次いで、硬化型上塗り塗料を塗装、硬化させてな
ることを特徴とする自動車車体の塗装方法。
Description
部がアルミ材で構成された自動車車体の塗装方法におい
て、塗膜の鮮映性、平滑性などの塗膜仕上がり外観や防
食性、加工性などの塗膜性能に優れた塗膜が得られる自
動車車体の塗装方法に関する。
方法としては、鋼材からなる自動車車体を化成処理した
後、プライマー塗装や上塗り塗装が行われいるのが一般
的である。近年、自動車分野においては、衝突安全性能
の向上や、標準装備品などの増加により車体重量が重た
くなる一方で、地球環境問題から大幅な燃費向上が求め
られているのが実情である。この様な要求を満足される
ひとつの手法として鋼材を主体とする自動車車体から一
部もしくは全部をアルミ素材に置換えることにより自動
車全体の軽量化が考えられている。しかしながら、アル
ミ材を主体とする自動車車体部分に、従来からの塗装方
法により塗装を行っても、仕上がり外観や塗膜性能に優
れた塗膜が得られないといった問題点があった。
究の結果、特定の塗装工程により塗装された塗膜が、上
記目的を達成することができることを見出し、本発明を
完成するに至った。
膜処理アルミ材と鋼材が組合わさった異種金属材で構成
される自動車車体の外板部及び/又は内板部において、
該酸化皮膜処理アルミ材が熱硬化型中塗り塗膜及び硬化
型上塗り塗膜で被覆されていることを特徴とする自動車
車体の塗装方法、 2、 主要材料が酸化皮膜処理アルミ材もしくは酸化皮
膜処理アルミ材と鋼材が組合わさった異種金属材で構成
される自動車車体の外板部及び/又は内板部において、
熱硬化型水性中塗り塗料もしくは熱硬化型中塗り粉体塗
料を塗装、焼付けし、次いで、硬化型上塗り塗料を塗
装、硬化させてなることを特徴とする自動車車体の塗装
方法、 3、 主要材料が酸化皮膜処理アルミ材もしくは酸化皮
膜処理アルミ材と鋼材が組合わさった異種金属材で構成
される自動車車体の外板部及び/又は内板部において、
熱硬化型水性中塗り塗料もしくは熱硬化型中塗り粉体塗
料を塗装、セッテングもしくは予備乾燥後、次いで、熱
硬化型上塗り塗料を塗装した後、焼付けして電着塗膜、
中塗り塗膜及び上塗り塗膜とを同時に硬化させてなるこ
とを特徴とする自動車車体の塗装方法、 4、 上記酸化皮膜処理アルミ材において、酸化皮膜処
理が化学皮膜処理であることを特徴とする自動車車体の
塗装方法、 5、 上記酸化皮膜処理アルミ材において、酸化皮膜処
理が陽極酸化皮膜処理であることを特徴とする自動車車
体の塗装方法、 6、 上記酸化皮膜処理アルミ材において、酸化皮膜処
理が施されるアルミ材の表面粗度がRaで0.2μm以
下であることを特徴とする自動車車体の塗装方法、 7、 上記酸化皮膜処理アルミ材において、酸化皮膜処
理が施されるアルミ材がマグネシウムとシリカを含有す
るJIS K―6000系アルミニウム合金であること
を特徴とする自動車車体の塗装方法、 8、 上記酸化皮膜処理アルミ材が、自然発色皮膜又は
電解着色皮膜により着色されていることを特徴とする自
動車車体の塗装方法を提供する。
は、1部もしくは全部がアルミ材で構成される自動車車
体に、水性又は粉体の中塗り塗料を塗装、最後に硬化型
上塗り塗料を塗装する工程及びそれらの塗膜の硬化方法
や特にアルミ材として酸化皮膜処理アルミ材を使用する
ことまた、表面粗度がRaで0.2μm以下であるとこ
ろに特徴がある。
して酸化皮膜処理アルミ材を使用する場合には、例え
ば、(1)該金属素材を目的とする部材(エンジンフー
ド、フェンダーパネル等)にプレス加工し、次いで酸化
処理皮膜表面処理を行い、次いで表面処理された部材
を、自動車車体に取付けて組立を行った後、中塗り塗
装、上塗り塗装が施される塗装方法、(2)該金属素材
を目的とする部材(エンジンフード、フェンダーパネル
等)にプレス加工し、次いで酸化処理皮膜表面処理を行
い、次いで表面処理された部材を中塗り塗装を行い得ら
れた中塗り塗装部材を、自動車車体に取付けて組立を行
った後、上塗り塗装が施される塗装方法、(3)該金属
素材を目的とする部材(エンジンフード、フェンダーパ
ネル等)にプレス加工し、次いで酸化処理皮膜表面処理
を行い、次いで表面処理された部材を、中塗り塗装、上
塗り塗装を行った上塗り塗装部材を、自動車車体に取付
けて組立を行うことが出来る。
備乾燥や焼付けは省略した。尚、これらの予備乾燥や焼
付けは、特許請求の範囲に記載した方法で行うことが出
来る。
鋼材が組合わさった異種金属材を使用する場合には、例
えば、(1)該金属素材を目的とする部材(エンジンフ
ード、フェンダーパネル等)にプレス加工し、次いで酸
化処理皮膜表面処理を行い、次いで表面処理された部材
を、鋼材を目的とする部材(エンジンフード、フェンダ
ーパネル等)にプレス加工し、次いで表面処理を行い、
次いで表面処理された鋼部材とを、自動車車体に取付け
て組立を行った後、中塗り塗装、上塗り塗装が施される
塗装方法、(2)該金属素材を目的とする部材(エンジ
ンフード、フェンダーパネル等)にプレス加工し、次い
で酸化処理皮膜表面処理を行い、次いで表面処理された
部材を、中塗り塗装を行い得られた中塗り塗装アルミ部
材と、鋼材を目的とする部材(エンジンフード、フェン
ダーパネル等)にプレス加工し、次いで表面処理を行
い、次いで表面処理された鋼材を電着塗装、中塗り塗装
を行った中塗り塗装鋼材とを、自動車車体に取付けて組
立を行った後、上塗り塗装が施される塗装方法、(3)
該金属素材を目的とする部材(エンジンフード、フェン
ダーパネル等)にプレス加工し、次いで酸化処理皮膜表
面処理を行い、次いで表面処理された部材を、中塗り塗
装、上塗り塗装を行った上塗り塗装アルミ部材と、鋼材
を目的とする部材(エンジンフード、フェンダーパネル
等)にプレス加工し、次いで表面処理を行い、次いで表
面処理された鋼材を電着塗装、中塗り塗装、上塗り塗装
を行った上塗り塗装鋼材とを、自動車車体に取付けて組
立を行うことができる。
えば、アルミ材と鋼材との塗装工程の順序を変えること
が出来る。具体的には、鋼材を目的とする部材(エンジ
ンフード、フェンダーパネル等)にプレス加工し、加工
された部材を自動車車体に取付けて組立を行い、次い
で、表面処理、電着塗装を行って、鋼材に電着塗装が施
された自動車車体を製造し、また、それとは別にアルミ
材を目的とする部材(エンジンフード、フェンダーパネ
ル等)にプレス加工し、次いで必要に応じて酸化処理皮
膜表面処理を行い、次いで表面処理されたアルミ部材を
中塗り塗装、上塗り塗装を行った上塗り塗装アルミ部材
を上記で製造された鋼材に電着塗装が施された自動車車
体に取付けて組立を行うことも可能である。
備乾燥や焼付けは省略した。尚、これらの予備乾燥や焼
付けは、特許請求の範囲に記載した方法で行うことが出
来る。
て自動車塗料分野で使用されている従来から公知のチッ
ピングプライマー(バリヤー塗膜など)を形成すること
ができる。
は、従来から公知のアルミ材に化学皮膜処理や陽極酸化
皮膜処理が施されたものが含まれる。
用として考えられているものであれば特に制限なしに使
用することができる。具体的には、アルミ合金基材とし
てマグネシウムを含有するJIS A5000系アルミ
ニウム合金板やマグネシウム及びシリカを含有するJI
S A6000系アルミニウム合金基材が挙げられる。
基材中でも、JIS A6000系アルミニウム合金基
材は、塗料を140℃以上の温度で複数回焼付が行われ
た際に、上記した含有金属により強度と硬度が付与され
るので後者のものを使用することが好ましい。上記した
金属の含有量は0.5〜3%の範囲が好ましい。
の表面粗度(JIS B06013次元粗度計を使用し
て測定できる。)がRaで0.2μm以下、特に0.1
μm以下のものを使用することが好ましい。Raが0.
2μmを超えると該酸化皮膜処理アルミ材に塗装される
電着塗膜の平滑性が低下し、その結果として上塗り塗膜
の平滑性(チリチリ感など)が低下するために塗膜の光
沢が悪くなるといった欠点がある。また、Raはあまり
小さくなり過ぎるとカチオン電着塗膜と酸化皮膜処理ア
ルミ材との付着性が低下するので0.01μm未満にす
ることは好ましくない。この様なアルミ材の表面粗度は
圧延時のロールの粗度を変えることにより、また、機械
研磨、化学研磨、電解研磨などの表面処理技術により調
整することができる。上記した研磨として特に粗さの細
かい研磨が容易にできる電解研磨が好ましい。
従来から公知の表面処理を行うことができる。
(3)の順序に従って処理を行うことができる。
磨 ― 脱脂(酸、酸塩、アルカリ、アルカリ塩、有機
溶剤、界面活性剤、電解脱脂など)― 水洗(中和も含
む)− 化学研磨 ― 水洗 (2)化学皮膜処理:リン酸塩系処理剤(アルボンド法
も属する、リン酸亜鉛、リン酸鉄、リン酸マンガンな
ど)、リン酸アルコール系処理剤、リン酸クロム酸系処
理剤、炭酸ナトリウム系処理剤、クロメート系処理剤
(クロム酸、重クロム酸塩など)、ベーマイト法(12
0〜150℃の水蒸気処理、100℃蒸留水処理、10
0℃アミン含有蒸留水で処理など)、チタン系表面処理
剤、フッ素系表面処理剤などが挙げられる。
理が好ましい。該処理は、リン酸、酸性リン酸亜鉛、フ
ッ化カリなどの化合物を原料とする処理剤であって、こ
の処理剤と陽極酸化皮膜処理アルミ材とが接触すること
によりアルミがエッチングされ、次いで溶出したアルミ
はリン酸、弗酸と反応してアルミの塩を生成すると共に
酸性リン酸亜鉛(2水素リン酸亜鉛)がアルミ、弗酸と
反応して3リン酸亜鉛となり陽極酸化皮膜処理アルミ材
表面に析出し皮膜を形成する。
膜処理で使用した処理液により着色を行う方法、処理液
に更に金属塩などを添加して着色を行う方法、過マンガ
ン酸カリ、コバルト、銅、フェロシアン化カリ、鉄など
の錯化合物やアリザリン着色剤などにより着色を行う方
法などが挙げられる。
は、カチオン電着塗装及びアニオン電着塗装を行うこと
ができるが、特に酸化皮膜処理アルミ材の耐久性、仕上
がり外観などが優れることからカチオン電着塗装を行う
ことが好ましい。
により行うことができる。
ト―陽極酸化処理−封孔処理 脱脂―アルカリエッチング―デスマット―陽極酸化
処理−2次電解着色 脱脂―研磨(電解研磨、化学研磨、艶消し仕上げ
等)―陽極酸化処理―(必要に応じて染色) 各工程において水洗は省略した。
硫酸法、シュウ酸法、クロム酸法、ほう酸法などが挙げ
られる。これらのなかでも硬質、耐食性に優れた皮膜が
形成できる硫酸法が好ましい。また、の工程のものは
塗膜の仕上がり外観が優れるので該工程が好ましい。
て自然発色や電解着色により皮膜の着色を行うことがで
きる。皮膜を形成させた着色陽極酸化アルミニウム材が
使用できる。自然発色及び電解着色による皮膜は従来か
ら公知の着色技術の方法で行うことができる。また、電
解着色による皮膜の形成方法は、陽極酸化を行った後、
金属塩を含む電解液中で2次電解することにより着色さ
せるか、もしくは陽極酸化の電解液中に金属塩を含ませ
ておき陽極酸化処理と同時に着色させる方法である。該
金属塩としては、例えば、ニッケル塩、銅塩、錫塩、コ
バルト塩、鉛塩、マンガン塩、金塩、銀塩、モリブデン
塩、セレン塩などが挙げられる。塩の形としては硫酸な
どの無機酸塩、酢酸などの有機酸塩、及び酸素酸塩など
が包含される。
も、例えば、エッチング剤(無機酸、有機酸又はそれら
の塩など)重金属(Zr、Mo、W、Ti、Mn、Z
n、Niなど)又はその塩(硝酸、リン酸、フッ化水素
酸など)及び必要に応じてバインダー(フェノール樹
脂、カルボキシル化ポリオレフィン系樹脂など)、防錆
剤(バナジン酸、有機ホスホン酸、没食子酸系化合物、
硫化物、トリアジンチオール、ベンゾトリアゾール、チ
オカルボニル化合物など)、密着付与剤(シランカップ
リング剤、シリカゲル、エロジルなど)を適宜配合し
た、有機及び/又は無機物質の弱塩基性又は弱酸基性物
質による表面処理剤も使用できる。
用される鋼材としては、従来から自動車用鋼板として使
用されているものが挙げられる。具体的には、鋼板、溶
融亜鉛メッキ鋼板、電気亜鉛メッキ鋼板などの鋼板やリ
ン酸亜鉛処理やリン酸鉄処理などの表面処理を施した処
理鋼板などが挙げられる。また、鋼板を使用する場合に
は、耐食性、加工性、仕上がり外観などに優れた塗膜が
形成されるのでカチオン電着塗装を行うことが好まし
い。
される鋼材に塗装されるカチオン電着塗料としては、カ
チオン性樹脂組成物を水に混合、分散してなる既知のカ
チオン電着塗料が使用できる。該カチオン性樹脂組成物
としては、例えば、水酸基及びカチオン性基を有する基
体樹脂とブロックポリイソシアネ−ト化合物などの架橋
剤を含有する組成物が好適に使用される。基体樹脂とし
ては、例えば、エポキシ樹脂とカチオン化剤との反応生
成物、ポリカルボン酸とポリアミンとの重縮合物(米国
特許第2450940号明細書参照)を酸でプロトン化
したもの、ポリイソシアネ−ト化合物及びポリオ−ルと
モノ又はポリアミンとの重付加物を酸でプロトン化した
もの、水酸基及びアミノ基含有アクリル系またはビニル
系モノマ−の共重合体を酸でプロトン化したもの(特公
昭45−12395号公報、特公昭45−12396号
公報参照)、ポリカルボン酸樹脂とアルキレンイミンと
の付加物を酸でプロトン化したもの(米国特許第340
3088号明細書参照)などがあげられる。
剤(酢酸、ヒドロキシ酢酸など)により中和し、水分散
することにより塗料を得ることが出来る。
ル樹脂アニオン電着塗料、ポリエステル樹脂アニオン電
着塗料などが挙げられる。
料は、上記した成分以外に必要に応じて界面活性剤、表
面調整剤、硬化触媒、紫外線吸収剤、紫外線安定剤、着
色剤やその他の添加剤を配合することができる。
40重量%、pHが5〜9の範囲内になるように調整す
る。
した電着塗料を電着浴とし、浴温15〜35℃に調整
し、負荷電圧100〜400Vの条件で、被塗物と電極
との間で通電することにより電着塗装を行うことができ
る。
とすために、ウルトラフィルトレーションろ液(UFろ
液)、RO透過水、工業用水、純水などで、塗装物表面
に電着塗料が残らないよう必要に応じて水洗することが
できる。
10℃〜200℃、好ましくは140〜180℃、時間
としては10分間〜180分間、好ましくは20分間〜
50分間加熱して硬化させることができる。
塗料としては、既知のものが使用でき、例えば、アクリ
ル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂などの基体樹
脂、メラミン樹脂、ブロックポリイソシアネート化合
物、ポリヒドラジド化合物、ポリエポキシド、ポリカル
ボン酸(又は無水物)、ヒドロキシアルキルアミド化合
物などの硬化剤、着色顔料、体質顔料などを配合してな
る中塗り塗料が使用できる。水性中塗り塗料の塗装は、
エアスプレー、エアレススプレー、静電塗装などによっ
て行なうことができ、膜厚は硬化塗膜に基づいて10〜
40μmの範囲内が好ましい。粉体中塗り塗料の塗装
は、コロナ放電や摩擦帯電などの静電スプレー塗装など
によって行なうことができ、膜厚は硬化塗膜に基づいて
30〜80μmの範囲内が好ましい。
上塗り塗膜と同時に焼付けた際にワキ、垂れ、ピンホー
ルなどの塗膜欠陥が発生しない条件で乾燥すれば良い
が、具体的には塗物表面の温度10℃〜80℃で1分間
〜60分間、好ましくは2分間〜30分間で十分と考え
る。
度で110℃〜200℃、好ましくは140〜180
℃、時間としては10分間〜180分間、好ましくは2
0分間〜50分間加熱して硬化させることができる。
士が融着してコンベアなどで輸送されている間に脱落し
ない程度、又は電着塗料や上塗り塗料が浸透して塗膜外
観や塗膜性能に悪影響を与えない程度に乾燥すれば良い
が、具体的には塗物表面の温度40℃〜100℃では1
分間〜60分間、好ましくは2分間〜30分間で十分と
考える。
度で140℃〜200℃、好ましくは150〜180
℃、時間としては10分間〜180分間、好ましくは2
0分間〜50分間加熱して硬化させることができる。
塗料は、被塗物に美粧性を付与するものである。具体的
には、仕上がり外観(鮮映性、平滑性、光沢など)、耐
候性(光沢保持性、保色性、耐チョーキング性など)、
耐薬品性、耐水性、耐湿性、硬化性などの優れた塗膜を
形成するそれ自体すでに公知の塗料が使用でき、一例と
して挙げるならば、例えば、アクリル樹脂、ポリエステ
ル樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂、アルキド樹脂など
の基体樹脂、メラミン樹脂、ブロックポリイソシアネー
ト化合物、ポリヒドラジド化合物、ポリエポキシド、ポ
リカルボン酸(又は無水物)、ヒドロキシアルキルアミ
ド化合物などの硬化剤が含有してなる熱硬化型樹脂組成
物をビヒクル主成分とし、これを水又は有機溶剤に溶解
もしくは分散せしめてなる液状塗料(有機溶剤系、水
系、粉体塗料水分散系、非水分散型など)や粉体塗料な
どがあげられる。これらの中でも、特にアミノ樹脂硬化
型アクリル樹脂、アミノ樹脂硬化型アルキド樹脂、アミ
ノ樹脂硬化型ポリエステル樹脂、酸(又は無水物)硬化
型エポキシ基含有アクリル樹脂、シリコン硬化型アクリ
ル樹脂などを熱硬化型樹脂組成物をビヒクル主成分とす
る熱硬化型上塗り塗料が好ましい。
上記のビヒクル主成分を用いた塗料にメタリック顔料や
パール顔料および(または)着色顔料を配合したエナメ
ル塗料とこれらの顔料を全くもしくはほとんど含まない
クリヤー塗料に分類される。そして、これらの塗料を用
いて上塗り塗膜を形成する方法としては、例えば、下記
の方法が挙げられる。
じ着色顔料を配合してなるメタリック塗料または着色顔
料を配合してなるソリッドカラー塗料を塗装し、加熱硬
化する(1コート1ベーク方式によるメタリックやパー
ルまたはソリッドカラー仕上げ)。
ッドカラー塗料を塗装し、加熱硬化した後さらにクリヤ
ー塗料を塗装し、再度加熱硬化する(2コート2ベーク
方式によるメタリックやパールまたはソリッドカラー仕
上げ)。 メタリック塗料やパール顔料含有塗料またはソリッド
カラー塗料を塗装し、続いてクリヤー塗料を塗装した
後、加熱して該両塗膜を同時に硬化する(2コート1ベ
ーク方式によるメタリックやパールまたはソリッドカラ
ー仕上げ)。
電塗装などで塗装することが好ましい。また、塗装膜厚
は、乾燥膜厚に基づいて、上記では25μm〜40μ
m、上記、では、メタリック塗料やパール顔料含有
塗料ならびにソリッドカラー塗料は10μm〜30μ
m、クリヤー塗料は25μm〜50μmがそれぞれ好ま
しい。加熱条件はビヒクル成分によって任意に選択でき
るが、80℃〜170℃、特に120℃〜150℃で1
0分間〜40分間が好ましい。
外線や太陽光などの光線により架橋するラジカル重合性
官能基(アクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基
など)を含有するアクリル樹脂、シリコン樹脂、フッ素
樹脂に必要に応じて、光重合開始剤、光増感剤、重合性
希釈剤などを配合した活性エネルギー線硬化型上塗り塗
料が使用できる。活性エネルギー線硬化型に使用される
光源としては、例えば、超高圧、高圧、中圧、低圧の水
銀灯、ケミカルランプ、カーボンアーク灯、キセノン
灯、メタルハライド灯、タングステン灯等が挙げられ
る。照射は、通常、10〜500mJ/cm2で照射される。
は、透明もしくは下地が識別できる程度に着色させたカ
ラークリヤも使用することができる。
ば、アルミ材として、自然着色又は電解着色が施されて
いる着色アルミ材を使用し、次いでカラークリヤを塗装
すると、カラークリヤ塗膜表面から入射された光線がカ
ラークリヤ塗膜を透過し、そして透過された光線が着色
アルミ材表面で反射し、そしてカラークリヤ塗膜を透過
した光線が反射光として人間により識別(認識)され
る、これにより着色アルミ材による色とカラークリヤ塗
膜による透過光とが重なって特有の色を発現させること
ができる。
から自動車車体の塗装に適した中塗り塗膜及び上塗り塗
膜を簡単、経済的、省力的、安全、安定、連続的に塗膜
形成することができ、且つ仕上がり外観や塗膜性能に優
れた中塗り塗膜及び上塗り塗膜が形成できる。また、酸
化皮膜処理アルミ材の表面粗度がRaが0.2μm以下
のもの使用することにより、更に、中塗り塗膜及び上塗
り塗膜の仕上がり外観を向上させることができる。
さらに具体的に説明する。以下、「部」および「%」は
それぞれ「重量部」および「重量%」を意味する。本発
明は以下の実施例に制限されるものではない。
a 0.2μm)を常法により、脱脂処理、エッチング
処理、スマット除去処理した後、170g/リットル硫
酸水溶液中にて陽極酸化処理して、厚さ10μmの陽極
酸化皮膜(A)を形成した。次いで、下記熱硬化型水性
中塗り塗料を膜厚30μmになるようにスプレーにて塗
装し、140℃で20分間焼付けた。その後、熱硬化型
上塗り塗料(関西ペイント社製、ネオアミラック#60
00ホワイト、有機溶剤系)を、乾燥膜厚が約30μm
となるようにスプレーにて塗装し、140℃で20分間
乾燥機にて焼付け、試験塗板を得た。
の25g/リットル水溶液中で交流2次電解(15V、
20℃、2分〜10分間)を行い、ブロンズの着色アル
ミ材(B)を得た。次いで、80℃以上の脱イオン水で
封孔処理を行った後、下記熱硬化型水性中塗り塗料を膜
厚30μmになるようにスプレーにて塗装し、140℃
で20分間焼付けた。その後、熱硬化型上塗り塗料(関
西ペイント社製、ネオアミラック#6000ホワイト、
有機溶剤系)を、乾燥膜厚が約30μmとなるようにス
プレーにて塗装し、140℃で20分間乾燥機にて焼付
け、試験塗板を得た。
a 0.2μm)を常法により、脱脂処理、ベーマイト
処理(120〜150℃の水蒸気処理)を行い酸化皮膜
(C)を形成した。下記熱硬化型水性中塗り塗料を膜厚
30μmになるようにスプレーにて塗装し、140℃で
20分間焼付けた。その後、熱硬化型上塗り塗料(関西
ペイント社製、ネオアミラック#6000ホワイト、有
機溶剤系)を、乾燥膜厚が約30μmとなるようにスプ
レーにて塗装し、140℃で20分間乾燥機にて焼付
け、試験塗板を得た。
a 0.2μm)を常法により、脱脂処理、リン酸塩表
面処理剤(マンガン重リン酸塩/マンガンけいフッ化物
/フッ化カリ/酸性リン酸亜鉛/リン酸の水溶液)を5
0℃で2〜5分間浸漬し、リン酸亜鉛処理皮膜(D)を
形成した。下記熱硬化型水性中塗り塗料を膜厚30μm
になるようにスプレーにて塗装し、140℃で20分間
焼付けた。その後、熱硬化型上塗り塗料(関西ペイント
社製、ネオアミラック#6000ホワイト、有機溶剤
系)を、乾燥膜厚が約30μmとなるようにスプレーに
て塗装し、140℃で20分間乾燥機にて焼付け、試験
塗板を得た。
a 0.2μm)を常法により、脱脂処理、下記チタン
系表面処理剤を使用してチタン処理皮膜(E)を形成し
た。下記熱硬化型水性中塗り塗料を膜厚30μmになる
ようにスプレーにて塗装し、140℃で20分間焼付け
た。その後、熱硬化型上塗り塗料(関西ペイント社製、
ネオアミラック#6000ホワイト、有機溶剤系)を、
乾燥膜厚が約30μmとなるようにスプレーにて塗装
し、140℃で20分間乾燥機にて焼付け、試験塗板を
得た。
(四塩化チタン60%溶液5ccを蒸留水で500cc
とした溶液にアンモニア水(1:9)を滴下し、水酸化
チタンを沈殿させた。蒸留水で洗浄後、過酸化水素水3
0%溶液を10cc加えかき混ぜ、チタンを含む黄色半
透明の粘性のある固形分2%のチタン系水性液)50
部、20%ジルコニウム弗化水素酸5部と脱イオン水3
5部を配合したもの。
1、2に記載の硬化型水性中塗り塗料及び硬化型上塗り
塗料を表1に記載の塗装条件で塗装、焼付けして塗装板
を得た。
材と、亜鉛―鉄合金化溶融亜鉛メッキ鋼板にリン酸亜鉛
処理剤で表面処理した表面処理板に下記カチオン電着塗
料を20μmになるように塗装し、水洗後、170℃で
20分焼付けて得た塗装処理鋼板とを、次の工程で塗装
される該アルミ材と該鋼板との塗装面が同じ向きになる
ように両方の板を溶接し、次いで表1に記載の塗装条件
によりアルミ材と鋼板の両面に塗装した。 表1
用の電着塗装方法、条件である。
法は下記の通りである。
(関西ペイント社製、ブロックポリイソシアネート硬化
型エポキシポリアミン系樹脂電着塗料) アニオン電着塗料:エレクロンAG210(関西ペイン
ト社製、メラミン硬化型アクリル樹脂電着塗料) 水性中塗り塗料:ポリエステル樹脂(ネオペンチルグリ
コ−ル756部、トリメチロ−ルプロパン109部、ヘ
キサヒドロフタル酸370部、アジピン酸292部およ
びイソフタル酸398部を反応容器に入れ、220℃で
6時間反応させた後、無水トリメリット酸45部添加
し、170℃で30分反応させてなる数平均分子量約8
000、酸価20mgKOH/g、水酸基価95mgK
OH/gのポリエステル樹脂)1000部(固形分量と
して、以下同様)、ジメチルアミノエタノ−ル40部、
硬化剤(ヘキサメチレンジイソシアネ−トの3量体のア
ダクト物をメチルエチルケトオキシムでブロックしたも
の)410部、チタン白顔料(テイカJR806」(テ
イカ社製、商品名 )1400部及びカ−ボンブラック
(三菱カ−ボンブラックM−100(三菱化学(株)
製、商品名))2部を脱イオン水1800部に混合分散
して水性中塗り塗料を得た。
ホワイト(関西ペイント株式会社、商品名、熱硬化型ポ
リエステル粉体塗料) 熱硬化型上塗り着色塗料: 有機溶剤系;ネオアミラック#6000 ホワイト(関
西ペイント社製、、有機溶剤系、アクリルメラミン硬化
系) 水系;固形分50%のアクリル樹脂中和溶液(注1)1
40部と、「サイメル370」(三井サイテック社製、
88%水溶性メラミン樹脂溶液)34部を混合し、次い
でチタン白55部、カーボンブラック2部を加えて分散
し、脱イオン水で固形分35%に調整して熱硬化性水系
着色塗料を得た。
リル酸エチル23部、アクリル酸ブチル30部、メタク
リル酸ヒドロキシエチル12部、アクリル酸5部を重合
して、酸価40、水酸基価52、数平均分子量約100
00のアクリル樹脂溶液(固形分60%)を作成し、こ
の溶液にジメチルアミノエタノールを加えて中和し、次
いでイソプロピルアルコールで固形分50%に希釈して
アクリル樹脂中和溶液とした。
(関西ペイント株式会社、商品名、熱硬化型アクリル粉
体塗料) 粉体水分散系;30%懸濁安定剤用水溶性アクリル樹脂水
溶液(A)を19部、イオン交換水88部からなる高分子水
溶液中に、塗料組成物溶液(B)100部を加えた。得ら
れた混合物をホモジナイザーを用い、14000rpmで混合す
ることにより、懸濁液を作成した。この懸濁物を脱イオ
ン水45部で希釈し、これを撹拌装置、温度調節器、環流
管、減圧装置を備えた容器に移した。この懸濁液を55℃
まで昇温した後、120mmHgに調節し、加熱残分が32%とな
るまで脱溶剤を行った。溶剤を留去した後、200メッシ
ュの絹布でろ過し、凝集成分を除去した。その後、会合
性ウレタン系増粘剤PUR-60(Huls社製)2.0部を添加
し、粉体水分散塗料を得た。
チレンオキサイド(45量体)20部、ヒドロキシエチルア
クリレート10部、アクリル酸15部、メチルメタクリレー
ト 25部、n-ブチルメタクリレート20部、スチレン10部
の反応物をジメチルエタノールアミンで0.7当量中和
し、脱イオン水を加え、樹脂濃度が30重量%となるまで
希釈した。
クリレート25部、スチレン30部、n-ブチルメタクリレー
ト20部、iso-ブチルメタクリレート25部のラジカル重合
反応物樹脂溶液にチタン白100部、ブロックNCO硬化
剤B-1530(Huls社製、ε-カプロラクタムIPDIイソシア
ヌレート)を50重量部加え塗料組成物を調整した。
5000、水酸基価50、酸価4)75部、メチル・ブ
チル混合エ−テル化メラミン樹脂(「ユ−バン20S
E」三井東圧社製、商品名)25部(固形分)、「アル
ミペースト891K」(東洋アルミニウム社製)25部
を、酢酸エチル/トルエン=50/50(重量比)から
なる混合溶剤に混合分散し、塗装時の固形分含有率を4
0%に調整した。
液(上記 注1)100部、固形分50%のポリエステ
ル樹脂中和溶液(注2)100部、固形分20%のアク
リルエマルション(注3)500部及び「サイメル37
0」38部を混合し、さらに「アルミペースト891
K」(東洋アルミニウム社製)25部を加えて混合して
熱硬化性水性メタリック塗料を得た。
ル、トリメチロールプロパン0.3モル、無水フタル酸
0.4モル及びアジピン酸0.5モルをエステル化反応
させた後、無水トリメリット酸0.03モルを添加して
更に反応させ、その後ブチルセロソルブを加えて、酸価
40、数平均分子量約6000のポリエステル樹脂溶液
(固形分70%)を作成し、この溶液にジメチルアミノ
エタノールを加えて中和し、次いでイソプロピルアルコ
ールで固形分50%に希釈してポリエステル樹脂中和溶
液とした。
ewcol 707SF」(日本乳化剤社製、界面活性
剤)2.5部及び単量体混合物A(メタクリル酸メチル
55部、スチレン8部、アクリル酸ブチル9部、アクリ
ル酸ヒドロキシエチル5部、1,6−ヘキサンジオール
ジアクリレート2部及びメタクリル酸1部)1部を加
え、窒素ガス気流中で混合攪拌し、60℃に加熱し、3
%過硫酸アンモニウム水溶液3部を加えた。ついで温度
80℃に上昇させた後、単量体混合物A79部、「Ne
wcol 707SF」2.5部、3%過硫酸アンモニ
ウム水溶液4部及び脱イオン水2部からなる単量体乳化
物を4時間かけて反応容器に加えた。その後1時間熟成
を行なった。さらに80℃で単量体混合物B(メタクリ
ル酸メチル5部、アクリル酸ブチル7部、アクリル酸2
−エチルヘキシル5部、メタクリル酸3部及び「New
col 707SF」0.5部)20.5部と3%過硫
酸アンモニウム水溶液4部を同時に1.5時間かけて反
応容器に滴下した。その後1時間熟成し、脱イオン水3
0部で希釈した。この濾過液に脱イオン水を加え、ジメ
チルアミノエタノールでpH7.5に調整し、固形分2
0%のアクリルエマルションを得た。
ル樹脂非水分散液(注5)50部、「サイメル303」
(三井サイテック社製、モノメリックメラミン樹脂)3
0部、25%ドデシルベンゼンスルホン酸溶液4部及び
「BYK−300」(日ビックケミー社製、表面調整
剤)0.5部からなる混合物を、「スワゾール#100
0」(コスモ石油社製、芳香族炭化水素系溶剤)で固形
分55%のクリヤー塗料を得た。
0」40部を加えて120℃に加熱し、スチレン30
部、アクリル酸ブチル35部、アクリル酸2−エチルヘ
キシル10部、アクリル酸ヒドロキシエチル25部、
α,α´−アゾビスイソブチロニトリル4部からなる単
量体混合物を3時間かけて加え重合させて、水酸基価1
20、数平均分子量6000のアクリル樹脂溶液(固形
分70%)を得た。
0」(三井化学社製、60%メラミン樹脂溶液)58
部、n−ヘプタン30部及びベンゾイルパーオキシド
0.15部を仕込み、95℃に加熱後、スチレン15
部、アクリロニトリル9部、メタクリル酸メチル13
部、アクリル酸メチル15部、アクリル酸ブチル1.8
部、メタクリル酸ヒドロキシエチル10部、アクリル酸
1.2部、ベンゾイルパーオキシド0.5部、n−ブタ
ノール5部、「シェルゾール140」(シェル石油社
製)30部、n−ヘプタン9部からなる混合物を3時間
かけて滴下した。その後1時間熟成後、t−ブチルパー
オクトエート0.65部、「シェルゾール140」3.
5部を1時間かけて滴下した。その後、95℃にし2時
間攪拌を続けた後、減圧して溶剤を除去し、固形分60
%、ワニス粘度A(ガードナー気泡粘度)のアクリル樹
脂非水分散液を得た。
液(上記 注1)140部と、「サイメル370」(三
井サイテック社製、88%水溶性メラミン樹脂溶液)3
4部を加えて分散し、脱イオン水で固形分35%に調整
して熱硬化性水系クリヤー塗料を得た。
西ペイント株式会社、商品名、熱硬化型アクリル粉体塗
料) 粉体水分散系;上記した熱硬化型上塗り着色塗料で使用
した粉体水分散塗料において、チタン白を配合しないも
のをクリヤーとして使用した。
膚、ピンホール、凹凸、外観の具合を調べた。○は良
好、△は少し劣り、×は劣る。
(1990)に準じて測定した。(反射率60度) 鮮映性:写像性測定器[IMAGE CLARITY
METER:スガ試験機・製]で測定。表中の数字はI
CM値で 0〜100%の範囲の値をとり、数値の大きい方が
鮮映性(写像性)がよく、ICM値が80以上であれば鮮
映性が極めてすぐれていることを示す。
浸漬した後、塗膜面にナイフを使用して約2mmの巾で
縦、横それぞれ11本の切り目を入れ、その表面に24
mm巾のセロハン粘着テープを密着させ、強く剥離した時
のゴバン目部の密着性を下記基準で評価した。 ○:全く剥離なし、△:若干剥離あり、×:著しい剥離
あり。
ットを入れ、これをJIS Z−2371に準じて72
0時間耐塩水噴霧試験を行った後、水洗し、一般部のサ
ビ、フクレ等を下記基準で評価するとともに、クロスカ
ット部にセロハン粘着テ−プを密着させ瞬時に剥がした
時のクロスカット部の最大剥離幅(片側)を表記した。 ○:塗面にサビ、フクレ等の発生が認められない、△:
塗面にわずかにサビ又はフクレの発生が認められる、
×:塗面に著しいサビ又はフクレの発生が認められる。
カットを入れ、これを5%の食塩水に50℃で10日間
浸漬した後、水洗し、一般部のサビ、フクレ等を下記基
準で評価するとともに、クロスカット部にセロハン粘着
テープを密着させ瞬時に剥がした時のクロスカット部の
最大剥離幅(片側)を表記した。 ○:塗面にサビ、フクレ等の発生が認められない、△:
塗面にわずかにサビ又はフクレの発生が認められる、
×:塗面に著しいサビ又はフクレの発生が認められる。
砕石100gを、3kg/cm2の圧力で、塗面に対し
90度の角度から塗面に吹き付けた後、石を当てた面に
ついてガムテープでの剥離試験を行ない以下の基準で評
価した。 ○:塗膜のハガレが認められない、△:わずかに塗膜の
剥離が認められる、×:著しい塗膜の剥離が認められ
る。
Claims (8)
- 【請求項1】 主要材料が酸化皮膜処理アルミ材もしく
は酸化皮膜処理アルミ材と鋼材が組合わさった異種金属
材で構成される自動車車体の外板部及び/又は内板部に
おいて、該酸化皮膜処理アルミ材が熱硬化型中塗り塗膜
及び硬化型上塗り塗膜で被覆されていることを特徴とす
る自動車車体の塗装方法。 - 【請求項2】 主要材料が酸化皮膜処理アルミ材もしく
は酸化皮膜処理アルミ材と鋼材が組合わさった異種金属
材で構成される自動車車体の外板部及び/又は内板部に
おいて、熱硬化型水性中塗り塗料もしくは熱硬化型中塗
り粉体塗料を塗装、焼付けし、次いで、硬化型上塗り塗
料を塗装、硬化させてなることを特徴とする自動車車体
の塗装方法。 - 【請求項3】 主要材料が酸化皮膜処理アルミ材もしく
は酸化皮膜処理アルミ材と鋼材が組合わさった異種金属
材で構成される自動車車体の外板部及び/又は内板部に
おいて、熱硬化型水性中塗り塗料もしくは熱硬化型中塗
り粉体塗料を塗装、セッテングもしくは予備乾燥後、次
いで、熱硬化型上塗り塗料を塗装した後、焼付けして電
着塗膜、中塗り塗膜及び上塗り塗膜とを同時に硬化させ
てなることを特徴とする自動車車体の塗装方法。 - 【請求項4】 上記酸化皮膜処理アルミ材において、酸
化皮膜処理が化学皮膜処理であることを特徴とする請求
項1に記載の自動車車体の塗装方法。 - 【請求項5】 上記酸化皮膜処理アルミ材において、酸
化皮膜処理が陽極酸化皮膜処理であることを特徴とする
請求項1に記載の自動車車体の塗装方法。 - 【請求項6】 上記酸化皮膜処理アルミ材において、酸
化皮膜処理が施されるアルミ材の表面粗度がRaで0.
2μm以下であることを特徴とする請求項1乃至5のい
ずれか1項に記載の自動車車体の塗装方法。 - 【請求項7】 上記酸化皮膜処理アルミ材において、酸
化皮膜処理が施されるアルミ材がマグネシウムとシリカ
を含有するJIS K―6000系アルミニウム合金で
あることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に
記載の自動車車体の塗装方法。 - 【請求項8】 上記酸化皮膜処理アルミ材が、自然発色
皮膜又は電解着色皮膜により着色されていることを特徴
とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の自動車車
体の塗装方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7539543B1 (ja) | 2023-06-20 | 2024-08-23 | 株式会社クボタ | 塗装方法及び塗装系 |
-
2002
- 2002-02-28 JP JP2002054516A patent/JP2003251270A/ja active Pending
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