JP2003251214A - 破袋機 - Google Patents

破袋機

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JP2003251214A
JP2003251214A JP2002058486A JP2002058486A JP2003251214A JP 2003251214 A JP2003251214 A JP 2003251214A JP 2002058486 A JP2002058486 A JP 2002058486A JP 2002058486 A JP2002058486 A JP 2002058486A JP 2003251214 A JP2003251214 A JP 2003251214A
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Japan
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bag
endless belt
breaking machine
endless
bag breaking
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Pending
Application number
JP2002058486A
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English (en)
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Koji Watanabe
貢司 渡辺
Mitsugi Fukui
貢 福井
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Nissei Kogyo KK
Original Assignee
Nissei Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収容物が詰められた収容袋の搬送を制止部材
で制止して収容袋を突起刃に押し付けることにより確実
に切断するとともに、切断された収容袋が制止部材に絡
むことのない破袋機を提供すること。 【解決手段】 搬送面に、複数の突起刃21a等を突設
したスチールベルトコンベア22の搬送面に対向する部
分に、ばね部25aと板状の制止部26を備えた制止部
材24を垂設した。そして、その制止部材24を、下部
側部分が上部側部分よりも、スチールベルトコンベア2
2の搬送路の下流側に位置するように斜めに配設した。
また、制止部26を、突起刃21a等を挟む両側に設
け、その間隔を搬送面における上流側部分が広く、下流
側部分が狭くなるようにした。さらに、スチールベルト
コンベア22を構成するコンベアを複数のコンベアで構
成し、その互いに隣接するコンベア同士を異なる速度で
移動させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物等の収容物
が詰められた収容袋を切断して、収容物と収容袋とを分
別する破袋機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、廃棄物処理施設においては、
ポリエチレン等からなる収容袋に詰められた廃棄物を、
収容袋を切断して取り出しその種類によって分別するこ
とが行われており、収容袋を切断するととも切断した収
容袋を回収するために破・集袋機が用いられている。こ
の破・集袋機としては、例えば、特開平10−2301
84号公報に開示されているものがある。この破・集袋
機は、廃棄物が詰められた収容袋を搬送するコンベアの
搬送面に刃板を立設して、コンベアの上方には垂直棒状
で先端が爪状に形成されたキャッチャーを設けている。
そして、このキャッチャーがコンベア上を搬送される収
容袋を突き刺して引きちぎるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記破
・集袋機によれば、キャッチャーが収容袋を突き刺して
捕捉するため、突き刺された収容袋は、キャッチャーの
爪状部分に引っ掛かり、キャッチャーの先端部分に溜ま
ってしまう。このため、後続して搬送される収容袋の切
断に支障が生じる。また、キャッチャーに引っ掛かった
収容袋の除去作業が面倒であるという問題も有してい
る。
【0004】
【発明の概要】本発明は、上記問題に対処するためにな
されたもので、その目的は、収容物が詰められた収容袋
の搬送を制止部材で制止して収容袋を突起刃に押し付け
ることにより確実に切断するとともに、切断された収容
袋が制止部材に絡むことのない破袋機を提供することで
ある。
【0005】上記の目的を達成するため、本発明の構成
上の特徴は、支持躯体に所定間隔を保って回転可能に支
持された一対のローラと、一対のローラに掛け渡されて
回転駆動される無端ベルトと、無端ベルトの表面に突出
するように同無端ベルトに固定されて、収容物を収容し
た収容袋を無端ベルトの回転に伴い搬送するとともに同
収容袋を切断する突起刃と、支持躯体に上端部を組み付
けてなるとともに無端ベルトに向かって延長されて、突
起刃によって搬送される収容袋の移動を制止する制止部
材とを備えた破袋機において、制止部材を復元力を有す
るように構成し、かつ制止部材における収容袋に当接す
る部分を平面状に形成したことにある。
【0006】前記のように構成した本発明の構成によれ
ば、例えば、空き缶等の廃棄物が詰められた収容袋を無
端ベルト表面の上流側に投入すると、収容袋は無端ベル
トと突起刃によって搬送面上を搬送され、制止部材の位
置まで移動する。そして、収容袋は、制止部材の平面状
部分に当接して搬送方向に沿う移動を制止され、突起刃
に押し付けられる。このため、収容袋は無端ベルトとと
もに移動する突起刃によって引き裂かれて内部の廃棄物
を搬送面上に放出し、収容袋自体は制止部材に絡むこと
なく突起刃に引っ掛かったまま廃棄物とともに、無端ベ
ルトの下流側に運ばれる。
【0007】そして、無端ベルトの下流端に到達する
と、廃棄物は搬送面から下方に落下し、収容袋は突起刃
によって引きずられて無端ベルトの下面中央側に移動し
たのち無端ベルトの下方に落下する。これによって、廃
棄物と収容袋は分別され、収容袋は無端ベルトの下方に
回収される。なお、このような収容袋が搬送される搬送
面は、無端ベルトの表面で構成してもよいし、無端ベル
トの上方に静止した板体等を設け、この板体等で構成し
てもよい。この板体等を搬送面とした場合、収容袋は突
起刃の移動によって搬送される。
【0008】また、本発明の他の構成上の特徴は、制止
部材を、下部側部分が上部側部分よりも、無端ベルトの
下流側に位置するように斜めに配設したことにある。こ
れによると、制止部材が収容袋をやや上方から突起刃に
対して押さえ付けるようになり、より効果的に突起刃に
収容袋を押圧できる。この結果、突起刃による収容袋の
切断が確実に行えるようになる。
【0009】本発明のさらに他の構成上の特徴は、制止
部材を突起刃を挟む両側部分に設け、両制止部材の間隔
を無端ベルトにおける上流側部分が広く、下流側部分が
狭くなるようにしたことにある。これによると、収容袋
を確実に突起刃に向けて押さえ付けることができるた
め、収容袋は突起刃によって確実に引き裂かれる。
【0010】本発明のさらに他の構成上の特徴は、無端
ベルトを、搬送方向と直交する方向に並設した複数の小
幅無端ベルトで構成するとともに、それぞれの小幅無端
ベルトの表面に突起刃を突設したことにある。これによ
ると、無端ベルトの幅を適宜任意の長さに設定すること
ができ、この幅を広くすることにより、より多くの収容
袋の処理が可能になるとともに、すべての収容袋が制止
部材によって突起刃に押し付けられるため効率がよく確
実な収容袋の切断ができる。
【0011】本発明のさらに他の構成上の特徴は、無端
ベルトを、搬送方向と直交する方向に並設した複数の小
幅無端ベルトで構成するとともに、それぞれの小幅無端
ベルトの表面に突起刃を突設し、その互いに隣接する小
幅無端ベルト同士を異なる速度で移動させるようにした
ことにある。これによると、隣接する小幅無端ベルトが
それぞれ異なる速度で移動するため、収容袋は隣り合っ
た小幅無端ベルトの突起刃にジグザグになるように引き
裂かれてさらに確実な収容袋の切断が可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる破袋機の一
実施形態を図面を用いて説明する。図1は、同実施形態
による破袋機10を示している。この破袋機10は、外
部を形成する支持躯体が、基台11、長手方向に沿う両
側の側面部12a,12b(図4参照)および天井部1
3で構成されており、両側の側面部12a,12bおよ
び天井部13の一部が開閉蓋14a,14bに形成され
ている。この開閉蓋14a,14bは縦断面形状がL形
の板状体で構成されており、図1に一点鎖線で示したよ
うに、開成して天井部13の上面に立てると、両側部か
ら破袋機10の内部が見えるようになっている。
【0013】破袋機10の後端部(図1における右側部
分)には、上側部分と両側部分とからなるカバー15が
設けられて後面は開口されている。また、破袋機10の
前端部は、図2に示したように観音開きの扉16a,1
6bに形成され、扉16a,16bを開けることにより
破袋機10の内部が見えるようになっている。
【0014】破袋機10の前端側における側面部12
a,12b間には、回転軸17aが支持部材(図示せ
ず)を介して回転自在に支受され、この回転軸17aの
周面に歯車状の係合ローラ17(図5参照)が7個並設
されている。回転軸17aの側面部12a側の端部は、
側面部12aの外面に取り付けられた高速回転用の高速
モータ17bに連結され、高速モータ17bの駆動によ
って回転軸17aは高速回転する。
【0015】また、破袋機10の後端側の側面部12
a,12b間における回転軸17aに対向する部分に
は、図3に示すように、回転軸18aが支持部材(図示
せず)を介して回転自在に支受され、この回転軸18a
の周面にも回転軸17aと同様に歯車状の係合ローラ1
8が7個並設されている。回転軸18aの側面部12a
側の端部は、側面部12aの外面に取り付けられた低速
回転用の低速モータ18bに連結され、低速モータ18
bの駆動によって回転軸18aは低速回転する。
【0016】そして、回転軸17a,18aのそれぞれ
の7個の係合ローラ17,18には、図2に示したよう
に、7個のチェーンベルト19a,19b,19c,1
9d,19e,19f,19gがそれぞれ平行に並んで
掛け渡されている。チェーンベルト19a〜19gに噛
合する係合ローラ17のうちチェーンベルト19a,1
9c,19e,19gに噛合する係合ローラ17は、回
転軸17aに連結固定されて高速モータ17bの駆動に
よって高速回転し、チェーンベルト19b,19d,1
9fに噛合する係合ローラ17は、回転軸17aとの間
にベアリングが設けられて回転軸17aに対して回転自
在の状態になっている。
【0017】一方、チェーンベルト19a〜19gに噛
合する係合ローラ18のうちチェーンベルト19b,1
9d,19fに噛合する係合ローラ18は、回転軸18
aに連結固定されて低速モータ18bの駆動によって低
速回転し、チェーンベルト19a,19c,19e,1
9gに噛合する係合ローラ18は、回転軸18aとの間
にベアリングが設けられて回転軸18aに対して回転自
在の状態になっている。また、チェーンベルト19a〜
19gの表面には、それぞれ四角形の金属板を連ねて構
成されたスチールベルト20a,20b,20c,20
d,20e,20f,20gが固定されている。
【0018】スチールベルト20a,20c,20e,
20gには、所定間隔(スチールベルト20a等を構成
する金属板4個分の長さ)を保って四角板状の高速突起
刃21a,21c,21e,21gが厚み側の側面を進
行方向に向けて立設されている。また、スチールベルト
20b,20d,20fには、所定間隔(スチールベル
ト20b等を構成する金属板5個分の長さ)を保って四
角板状の低速突起刃21b,21d,21fが厚み側の
側面を進行方向に向けて立設されている。
【0019】そして、回転軸17a,18a、係合ロー
ラ17,18、チェーンベルト19a〜19gおよびス
チールベルト20a〜20gで構成されるスチールベル
トコンベア22の上面には、図4に示すように、高速突
起刃21a等および低速突起刃21b等の通路を除いた
部分に、8個の板体からなる静止板23が敷設されてい
る。したがって、高速モータ17bおよび低速モータ1
8bを駆動させて回転軸17a,18aを回転させる
と、高速突起刃21a等および低速突起刃21b等が静
止板23の上面から突出した状態で、それぞれ異なる速
度で上流側(回転軸17a側)から下流側(回転軸18
a側)に移動する。なお、この静止板23でスチールベ
ルトコンベア22の搬送面が構成される。また、各チェ
ーンベルト19a〜19gおよびそれに対応するスチー
ルベルト20a〜20gでそれぞれ本発明の小幅無端ベ
ルトが構成され、これらすべてで無端ベルトが構成され
る。
【0020】また、破袋機10の前端側上部には投入口
34が設けられて、この投入口34から廃棄物等が詰め
られた収容袋(図示せず)を投入するようになってい
る。投入口34の下方には傾斜路35が形成されてお
り、投入口34に投入された廃棄物はこの傾斜路35を
滑り落ちてスチールベルトコンベア22の上流端に進
む。また、傾斜路35とスチールベルトコンベア22の
搬送路との境界部分には、板状の揺動扉36が設けられ
ている。この揺動扉36は破袋機10の天井側に設けら
れた軸部36aを中心に回動自在になっており、垂直位
置から下流側方向に対してだけ揺動できるようになって
いる。したがって、傾斜路35から搬送される廃棄物
を、下流方向にのみ通し、逆方向へは通過させないよう
になっている。
【0021】また、静止板23の上方には、図5に示す
ように、複数の制止部材24が所定間隔を保って垂設さ
れている。この制止部材24は、コイルばねを備えた支
持部25とその支持部25によって支持された板状体か
らなる制止部26とで構成され、下端側をスチールベル
トコンベア22の搬送方向の下流側に傾斜させて天井部
13の下面に取り付けられている。
【0022】支持部25は、図6(a),(b)に示す
ように、ばね部25aと、ばね部25aの上端から上方
に延びるコ字状係合部25bと、ばね部25aの下端か
ら下方に延びるL字状係合部25cとで構成されてい
る。そして、図6(b)のように、L字状係合部25c
の水平部はコ字状係合部25bに対する角度が定められ
た所定角度、例えば、30度になるように曲成されてい
る。
【0023】また、制止部26は、図7(a),
(b),(c)に示すように、縦長の四角板状体の下端
二ヶ所の角度部と上端の一ヶ所の角部を切り欠いて構成
された本体部26aと、本体部26aの一面における上
端角部(切り欠かれていない残りの角部)に突設された
係合部26bと、本体部26aの一面における下部側の
略中央に突設さられた軸受け部26cとで構成されてい
る。係合部26bは、本体部26aの一面との間で、本
体部26aの幅方向の中央側部分に空間部を形成するよ
うに構成され、その係合部26bと本体部26aの一面
との間に支持部25のL字状係合部25cの上部側が係
合できるようになっている。
【0024】また、軸受け部26cには、本体部26a
の一面に沿って水平方向(図7の状態で)に延びる穴部
が穿設され、この穴部にL字状係合部25cの下端の水
平部が嵌合できるようになっている。したがって、制止
部材24は、係合部26bにL字状係合部25cの上部
側を係合させ、軸受け部26cにL字状係合部25cの
水平部を嵌合させて、支持部25と制止部26を組み付
けることにより得られる。また、この制止部材24で
は、制止部26と支持部25のコ字状係合部25bとの
間におけるばね部25aの軸回りの角度が、30度に設
定されている。この角度は、L字状係合部25cの水平
部の曲げ角度を変更することにより任意の角度にするこ
とができる。
【0025】制止部材24は、スチールベルトコンベア
22の搬送方向に直交して静止板23の上方に配設され
た5個の固定棒27に、上端部を固定して取り付けられ
ている。固定棒27は、断面形状が四角形の棒で構成さ
れ両端部が、取付け部材28を介して、破袋機10の本
体側に取り付けられている。また、固定棒27は、レバ
ー29aを備えた回転機構29に接続されており、レバ
ー29aを図5の右方向に回転させると、固定棒27が
左回転(反時計回り)し、これによって、制止部材24
の下端側は右側上方に回転する。
【0026】制止部材24はコ字状係合部25bを固定
棒27に係合させることにより取り付けられ、固定棒2
7は、図5のように、制止部材24を、下端側が搬送方
向の下流側に位置するような斜めに配置させる角度で取
付け部材28に固定されている。なお、固定棒27には
コ字状係合部25bが嵌合できる溝部が長手方向に沿っ
て所定間隔で設けられており、この溝部にコ字状係合部
25bを嵌合させ、コ字状係合部25bの表面とコ字状
係合部25bの近傍における固定棒27の表面部分を固
定具(図示せず)で覆うことにより制止部材24は固定
されている。また、制止部材24は、溝部によって横ず
れを防止されている。
【0027】制止部材24の制止部26は、L字状係合
部25cの水平部によって、図4のように、スチールベ
ルトコンベア22の搬送方向(高速突起刃21a等およ
び低速突起刃21b等の通路)に対して斜めになるよう
配置される。この場合、制止部材24は、制止部26の
本体部26aにおける他面(係合部26bおよび軸受け
部26cが設けられていない面)が、スチールベルトコ
ンベア22の搬送面を搬送されてくる収容袋に当接する
ように取り付けられる。
【0028】スチールベルトコンベア22の下流端(回
転軸18a側に係合するスチールベルト20a〜20g
の部分)の後方には、収容物と収容袋を分別するための
分別部30が配設されている。この分別部30は、静止
板23の後端部から後方の斜め下方に延びたのち折り返
されて前方の斜め下方に延びて基台11の後端に連結さ
れた8個の突起支持部31と、各突起支持部31に取り
付けられた分別ローラ32と、同じく各突起支持部31
に取り付けられた弾性片33とで構成されている。な
お、8個の突起支持部31のうちの左右両側の突起支持
部31の幅は、他の突起支持部31の幅の略半分に設定
され、図3における左側の突起支持部31には分別ロー
ラ32だけが取り付けられ、右側の突起支持部31には
弾性片33だけが取り付けられている。
【0029】突起支持部31の上部側部分の左右両側の
縁部にはそれぞれ縦長四角状の切欠き部が設けられ、図
3におけるそれぞれ右側の切欠き部が分別ローラ32を
取り付けるために利用され、左側の切欠き部が弾性片3
3を取り付けるために利用されている。分別ローラ32
はモータを内臓したローラで構成され、その軸部の両端
部が、突起支持部31の内面側に設けられた支持片31
aに固定されている。そして、この分別ローラ32は、
内部のモータを駆動させることにより、下方から見た状
態で反時計回りの方向、すなわち、突起支持部31,3
1間への物の進入を防止する方向に回転駆動するように
なっている。
【0030】弾性片33は板状体で構成され、図3にお
ける右縁部がばね(図示せず)によって突起支持部31
にヒンジ連結され、押圧力の付加によって左縁部側が突
起支持部31の内部側に後退できるようになっている。
【0031】なお、分別ローラ32と弾性片33(各突
起支持部31,31)の間は、高速突起刃21a等およ
び低速突起刃21b等の通路のための隙間に形成され、
その隙間は、空き缶(容量が350〜500cc程度の
もの)が通過できない幅に設定されている。また、分別
ローラ32の周面は、縦溝と横溝が交差した凹凸面に形
成され、空き缶等の収容物を収容したまま収容袋が高速
突起刃21a等や低速突起刃21b等に引っ張られて搬
送されると、この凹凸面に収容袋の一部が絡んで高速突
起刃21a等や低速突起刃21b等とこの凹凸面とで収
容袋を引きちぎるようになっている。
【0032】この構成において、廃棄物用の収容袋に詰
められた空き缶を再生処理する場合には、まず、空き缶
を収容する収容袋を破って、空き缶を収容袋から取り出
し、空き缶と収容袋を分別することが行われる。このた
め、最初に、破袋機10の高速モータ17b、低速モー
タ18bおよび分別ローラ32のモータを駆動させて、
スチールベルトコンベア22のスチールベルト20a〜
20g等を移動させるとともに、分別ローラ32を回転
させる。そして、破袋機10の投入口34に空き缶の入
った収容袋を投入すると、収容袋は傾斜路35を経てス
チールベルトコンベア22の搬送面である静止板23の
上流端に運ばれ、高速突起刃21a等および低速突起刃
21b等によって、静止板23の上面を搬送される。
【0033】その搬送の際に、空き缶を収容する収容袋
は、制止部材24に当接して制止部材24によって搬送
方向への移動を制止されるとともに、高速突起刃21a
等および低速突起刃21b等に押さえ付けられる。この
ため、収容袋は、搬送面から突出して移動する高速突起
刃21a等および低速突起刃21b等によって引き裂か
れて、内部の空き缶を静止板23上に放出する。また、
制止部材24が、高速突起刃21a等および低速突起刃
21b等の通路を挟んで設けられ、それぞれの制止部2
6が収容袋を同通路側にガイドするように配置されてい
るため、収容袋の中央部近辺が高速突起刃21a等およ
び低速突起刃21b等に切断されるようになり、確実な
空き缶放出ができるようになる。
【0034】さらに、制止部材24は、上部側が上流側
に位置し、下端側が下流側に位置するように取り付けら
れているため、搬送されてくる収容袋をやや上方から押
さえるようにして高速突起刃21a等および低速突起刃
21b等に押し付ける。このため、収容袋が浮き上がっ
て高速突起刃21a等および低速突起刃21b等を乗り
越えることがなく確実な収容袋の切断が行える。また、
制止部材24の上部側は、ばね部25aを備えているた
め、空き缶と収容袋が塊りになって制止部26の下で詰
まりかけても、制止部26は撓んでその塊りを通過させ
る。そして、その塊りは、下流側の制止部材24によっ
て処理される。このため、制止部材24に空き缶が詰ま
って作業が停止するといったことがなくなる。
【0035】また、高速突起刃21a等と低速突起刃2
1b等の移動速度が異なるため、高速突起刃21a等
は、前方の低速突起刃21b等を追い抜いて移動してい
く。このため、空き缶を収容する収容袋は、高速突起刃
21a等によって下流側に押されながら、低速突起刃2
9b等および制止部材24によって高速突起刃21a等
に追従した移動を規制されるようになる。また、ある部
分では、収容袋は、低速突起刃21b等によって下流側
に押されながら、制止部材24によって低速突起刃21
b等に追従した移動を規制されるようになる。
【0036】この結果、空き缶を収容する収容袋は、高
速突起刃21a等と、低速突起刃21b等および制止部
材24に引っ張られて引き裂かれたり、低速突起刃21
b等と制止部材24に引っ張られて引き裂かれたりす
る。なお、仮に空き缶の搬送中に、空き缶を収容する収
容袋が制止部材24に引っかかった場合には、レバー2
9aを操作することにより、制止部材24を上方に回転
させて収容袋を解放することができ、これによって、空
き缶の搬送状態を簡単に正常にもどすことができる。ま
た、切断された収容袋は、当接する制止部26が板状体
であるため制止部26に絡むことはなく、搬送面上に落
ちて搬送される。
【0037】つぎに、引き裂かれた収容袋と空き缶が、
スチールベルトコンベア22の下流端に達すると、下方
に落下していくが、この場合、空き缶は、突起支持部3
1の上面に沿って下降して、破袋機10の後部側に集ま
っていく。一方、収容袋は、高速突起刃21a等または
低速突起刃21b等に絡んだ状態で、突起支持部31の
上面に移動し、分別ローラ32と弾性片33の間を通過
する。そして、スチールベルトコンベア22の下面側に
進んだところで自重によって下方に落下する。この場
合、スチールベルトコンベア22が前後に長く形成され
ているため、収容袋は搬送中に必ず落下していく。
【0038】なお、スチールベルトコンベア22の下方
には、引き裂かれた収容袋を収容するためのスペースが
設けられている。また、収容袋に空き缶が収容されたま
ま突起支持部31の上面まで搬送されてきた場合には、
収容袋の一部は、高速突起刃21a等または低速突起刃
21b等によって突起支持部31の内部側に引っ張ら
れ、収容袋の他の部分は、分別ローラ32の凹凸面によ
って突起支持部31の外部側に引き戻そうとされる。こ
のため、収容袋は引き裂かれてスチールベルトコンベア
22の下方に引っ張られて移送され、空き缶は引き裂か
れた収容袋から解放されて突起支持部31の上面に沿っ
て移送される。そして、収容袋は再生処理か、または廃
棄処理され、空き缶は、次の工程に送られ再生のための
処理が順次行われる。
【0039】このように、この破袋機10によれば、空
き缶を収容する収容袋を確実に引き裂いて空き缶を袋か
ら取り出すことができるとともに、空き缶と引き裂かれ
た収容袋を分別して回収することができる。また、その
際、制止部材24は収容袋の移動を制止して収容袋を高
速突起刃21a等や低速突起刃21b等に押し付けるだ
けであるため切断された収容袋が絡むことがない。さら
に、収容袋や空き缶が詰まって制止部材24に引っかか
ったり、空き缶が分別ローラ32と弾性片33の間に入
り込んで詰まったりすることがないため、スムーズな処
理が行える。
【0040】また、図8(a),(b)は、本発明の他
の実施形態で用いる制止部材40を示している。この制
止部材40は、可撓性を有する縦長四角状の金属板の上
部側部分40aと下部側部分40bとを長手方向を軸と
して90度捻り、上部側部分40aの一面における上端
に固定棒27と係合するコ字状係合部40cを形成して
構成されている。この制止部材40では、上部側部分4
0aが略前後方向(搬送方向)に撓み、下部側部分40
bが略左右方向(搬送方向に直交する方向)に撓むこと
ができるため、ばね部25aを備えた支持部25は不要
になる。この制止部材40によっても、搬送方向におけ
る上下の傾斜角度および搬送方向に対する下部側部分4
0bの回転角度を適宜設定して配設することにより、前
述した制止部材24と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0041】また、本発明のさらに他の実施形態とし
て、制止部材の制止部を円板で構成したり、半球状の平
面部分で構成したりすることもできる。要は、収容袋に
当接する面が平面であればよい。さらに他の例として、
ばね部25aを備えた支持部25の下部に、下端部が球
状の制止部に形成された制止部材や半球状の球面側を用
いることもできる。
【0042】また、前述した制止部材24等と組み合わ
せて、垂直に配設され先端が爪状に形成された棒状の突
き刺し棒を用いることもできる。例えば、配設された制
止部材24等の最下流部分に、この突き刺し棒を垂設し
て、空き缶が収容袋に収容されたまま搬送されてくる
と、この突き刺し棒で収容袋を引き破るようにすること
ができる。
【0043】なお、本発明は、前記実施形態に限定する
ものでなく、適宜変更実施が可能である。例えば、前記
実施形態では、搬送面を静止板23の上面で構成してい
るが、この搬送面はチェーンベルト19a〜19gおよ
びスチールベルト20a〜20g等からなるるチェーン
ベルトコンベア22の表面で構成することもできる。こ
の場合、切断された収容袋から出た空き缶は、高速突起
刃21a等および低速突起刃21b等でなくチェーンベ
ルトコンベア22の搬送面によって搬送されるようにな
る。
【0044】また、スチールベルトコンベア22の両端
に対設されるローラについては、前記実施形態では、回
転軸17a,18aにそれぞれ7個設けられた歯車状の
係合ローラ17,18としているが、これを長い1個の
ローラで構成することができる。この場合、回転軸17
aまたは18aにそれぞれ対応するローラを連結固定す
るとともに、ローラにおけるチェーンベルト19a等に
噛合する部分には歯車を設け、チェーンベルト19a等
に対してフリーの状態にする部分にはチェーンベルト1
9a等が摺動できる面にしておく。また、回転軸17
a,18aを大径にしてこれをローラとすることもでき
る。
【0045】さらに、チェーンベルト19a〜19gに
ついては、前記実施形態では、回転軸17a,18aの
それぞれ対向する係合ローラ17,18に掛け渡したも
のとしているが、これは、それぞれの係合ローラ17,
18の周面に巻き付けたもので構成することもできる。
これによると、チェーンベルト19a〜19gの長さを
短くすることができ経済的である。また、チェーンベル
ト19a〜19gやスチールベルト20a〜20gに代
えて、プラスチックやワイヤ等を利用した他のベルトを
用いることもできる。この場合、強度を十分に確保でき
る材質や形状のものであれば使用可能である。
【0046】また、本実施形態では、スチールベルトコ
ンベア22の上流側に高速モータ17bを取り付け、下
流側に低速モータ18bを取り付けているが、これを逆
にすることもできる。また、このモータは、回転軸17
a,18aの一方だけに取り付けることもでき、その場
合、チェーンベルト19a〜19gに噛合する係合ロー
ラ17,18の直径を変えることにより、隣り合ったチ
ェーンベルト間の速度に変化をつけることもできる。さ
らに、前記実施形態では、廃棄物を空き缶としたが、破
袋機10で処理する廃棄物は、空き缶に限らず、ビンや
ペットボトル、その他再生処理が行われる廃棄物であれ
ば何にでも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態による破袋機を示す斜視図
である。
【図2】 図1に示した破袋機の前面側の内部を示した
正面図である。
【図3】 図1に示した破袋機の後面図である。
【図4】 図1に示した破袋機の内部を上方から見た平
面図である。
【図5】 図1に示した破袋機の側面側の内部を示した
側面図ある。
【図6】 (a)は制止部材が備える支持部を示す正面
図、(b)はその底面図である。
【図7】 (a)は制止部材が備える制止部を示す平面
図、(b)はその正面図、(c)はその側面図である。
【図8】 (a)は他の実施形態による制止部材を示す
正面図、(b)はその底面図である。
【符号の説明】
10…破袋機、17,18…係合ローラ、17a,18
a…回転軸、17b…高速モータ、18b…低速モー
タ、19a,19b,19c,19d,19e,19
f,19g…チェーンベルト、20a,20b,20
c,20d,20e,20f,20g…スチールベル
ト、21a,21c,21e,21g…高速突起刃、2
1b,21d,21f…低速突起刃、22…スチールベ
ルトコンベア、24,40…制止部材、25…支持部、
26…制止部。
フロントページの続き Fターム(参考) 3E058 AA04 BA06 CA03 DA01 EA01 FA02 GA10 4D065 CA20 CC01 DD22 EB15 ED02 ED21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持躯体に所定間隔を保って回転可能に支
    持された一対のローラと、 前記一対のローラに掛け渡されて回転駆動される無端ベ
    ルトと、 前記無端ベルトの表面に突出するように同無端ベルトに
    固定されて、収容物を収容した収容袋を前記無端ベルト
    の回転に伴い搬送するとともに同収容袋を切断する突起
    刃と、 前記支持躯体に上端部を組み付けてなるとともに前記無
    端ベルトに向かって延長されて、前記突起刃によって搬
    送される前記収容袋の移動を制止する制止部材とを備え
    た破袋機において、 前記制止部材を復元力を有するように構成し、かつ前記
    制止部材における前記収容袋に当接する部分を平面状に
    形成したことを特徴とする破袋機。
  2. 【請求項2】前記制止部材を、下部側部分が上部側部分
    よりも、前記無端ベルトの下流側に位置するように斜め
    に配設した請求項1に記載の破袋機。
  3. 【請求項3】前記制止部材を前記突起刃を挟む両側部分
    に設け、前記両制止部材の間隔を前記無端ベルトの上流
    側部分が広く、下流側部分が狭くなるようにした請求項
    1または2に記載の破袋機。
  4. 【請求項4】前記無端ベルトを、搬送方向と直交する方
    向に並設した複数の小幅無端ベルトで構成するととも
    に、それぞれの小幅無端ベルトの表面に突起刃を突設し
    た請求項1ないし3のいずれか一つに記載の破袋機。
  5. 【請求項5】前記無端ベルトを、搬送方向と直交する方
    向に並設した複数の小幅無端ベルトで構成するととも
    に、それぞれの小幅無端ベルトの表面に突起刃を突設
    し、その互いに隣接する小幅無端ベルト同士を異なる速
    度で移動させるようにした請求項1ないし3のいずれか
    一つに記載の破袋機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005279498A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Nissei Kogyo Kk 破集袋機
JP2006218468A (ja) * 2005-02-09 2006-08-24 Technica Machinery Kk 破袋機

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