JP2003251216A - 破・集袋機 - Google Patents

破・集袋機

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JP2003251216A
JP2003251216A JP2002058490A JP2002058490A JP2003251216A JP 2003251216 A JP2003251216 A JP 2003251216A JP 2002058490 A JP2002058490 A JP 2002058490A JP 2002058490 A JP2002058490 A JP 2002058490A JP 2003251216 A JP2003251216 A JP 2003251216A
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Japan
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bag
guide wall
endless belt
roller
gap
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JP2002058490A
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English (en)
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Koji Watanabe
貢司 渡辺
Mitsugi Fukui
貢 福井
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Nissei Kogyo KK
Original Assignee
Nissei Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収容物が収容された収容袋を切断して切断さ
れた収容袋と収容物を効果的、かつ確実に分別できる破
・集袋機を提供すること。 【解決手段】 収容袋を切断し収容物を放出して搬送す
るスチールベルトコンベア22の下流側に分別部33を
設けた。そして、分別部33を、収容物をスチールベル
トコンベア22の下方に導くガイド壁部34と、ガイド
壁部34を分断して形成され切断された収容袋が突起刃
21a等とともに通過する隙間37と、ガイド壁部34
に設けた切欠き部38に軸方向をスチールベルトコンベ
ア22の移動方向と略同様にして配設された分別ローラ
35とで構成した。分別ローラ35の回転方向を、隙間
37においてガイド壁部34の内部側から外部側に向か
う方向とし、その周面に、円周方向に沿った凹凸部を設
けた。ガイド壁部34における分別ローラ35と対向す
る部分に弾性片36を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物等の収容物
が収容された収容袋を切断して、収容物と収容袋とを分
別する破・集袋機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、廃棄物処理施設においては、
ポリエチレン等からなる収容袋に詰められた廃棄物を、
収容袋を切断して取り出しその種類によって分別するこ
とが行われている。そして、この収容袋を切断して廃棄
物と分離するととも切断した収容袋を回収するために破
・集袋機が用いられている。この破・集袋機としては、
例えば、特開平10−230184号公報に開示された
ものがある。
【0003】この破・集袋機は、切断された収容袋を絡
ませてエンドレスコンベアの出口に搬送する刃板と、エ
ンドレスコンベアの出口に設けられ、刃板が通過する間
隔を設けて一本の軸に配設された複数の異物排除ローラ
とを備えている。そして、異物排除ローラの外周面には
軸線方向に多数の凹凸が形成されている。したがって、
エンドレスコンベアの出口を出た廃棄物は異物排除ロー
ラの周面に当接して弾かれ、収容袋は、刃板に絡んで二
つの異物排除ローラ間の隙間を通過する。また、異物排
除ローラの凹凸は、刃板に絡んで搬送される収容袋にま
だ廃棄物が含まれている場合、収容袋に摩擦抵抗を付与
して収容袋を刃板の進行方向と反対の方向に引っ張るこ
とにより収容袋から廃棄物を放出させ収容袋と廃棄物を
分別するためのものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記破
・集袋機では、異物排除ローラの外周面に凹凸が形成さ
れているが、刃板に絡んで搬送される収容袋が通過する
のは、異物排除ローラの端面間であるため、収容袋が接
触する凹凸部分は、異物排除ローラの端面近傍だけであ
る。したがって、異物排除ローラの凹凸の中央側部分の
殆どの部分が無駄なものとなっている。また、その凹凸
が異物排除ローラの軸線方向に形成されているため、異
物排除ローラの周面に対して円周方向に沿って移動する
収容袋は、異物排除ローラの凹凸に係合しにくくこの凹
凸と刃板とで収容袋を引っ張るには効果が小さいという
問題がある。
【0005】
【発明の概要】本発明は、上記問題に対処するためにな
されたもので、その目的は、収容物が収容された収容袋
を切断して切断された収容袋と収容物を効果的、かつ確
実に分別できる破・集袋機を提供することである。
【0006】上記の目的を達成するため、本発明の構成
上の特徴は、支持躯体に所定間隔を保って回転可能に支
持された一対のローラと、一対のローラに掛け渡されて
回転駆動される無端ベルトと、無端ベルトの表面に突出
するように同無端ベルトに固定されて、収容物を収容し
た収容袋を無端ベルトの回転に伴い搬送するとともに同
収容袋を切断する突起刃と、支持躯体によって無端ベル
トの下流側に位置するように支持され、無端ベルトの下
流側に搬送される切断された収容袋と収容物とを分別す
る分別機構とを備えた破・集袋機において、分別機構
が、無端ベルトの下流側に搬送される収容物を無端ベル
ト下流端の下方に導くガイド壁部と、ガイド壁部を分断
して形成され、突起刃によって切断された収容袋が突起
刃に絡んで突起刃とともに通過する隙間と、ガイド壁部
における隙間側の縁部に切欠き部を設け、その切欠き部
に軸方向を無端ベルトの移動方向と略同一にして配設さ
れた分別ローラとを備えたことにある。
【0007】前記のように構成した本発明の構成によれ
ば、例えば、空き缶等の廃棄物が詰められた収容袋を無
端ベルトの上流側に投入すると、収容袋は無端ベルトの
表面に突出した突起刃によって切断され、内部の廃棄物
を搬送面上に放出する。そして、収容袋は突起刃に絡ん
で、収容袋から放出された廃棄物とともに、無端ベルト
の下流側に運ばれる。
【0008】無端ベルトの下流端に到達すると、廃棄物
は無端ベルトからガイド壁部の上面に沿って下方に落下
し、収容袋は突起刃に絡んで突起刃とともにガイド壁部
間の隙間を通過する。そして、収容袋は、無端ベルトの
下面中央側に移動したのち突起刃から離れて無端ベルト
の下方に落下する。これによって、廃棄物と収容袋は分
別され、収容袋は無端ベルトの下方に回収される。この
場合、収容袋が搬送される搬送面は、無端ベルトの表面
で構成してもよいし、無端ベルトの上方に静止した板体
等を設け、この板体等で構成してもよい。この板体等を
搬送面とした場合、収容袋は突起刃の移動によって搬送
される。
【0009】また、本発明の他の構成上の特徴は、分別
ローラを回転駆動させるための駆動機構を設け、分別ロ
ーラの回転方向を、ガイド壁部間の隙間部分においてガ
イド壁部の内部側から外部側に向かう方向としたことに
ある。これによると、収容物が分別ローラの回転によっ
て弾かれ隙間に進入することがないため、収容物が隙間
に詰まって突起刃の移動を妨げることがない。また、収
容袋は突起刃に絡んで突起刃とともに移動しながらその
進行方向の後部側部分は分別ローラによって逆方向に引
っ張られるため、収容袋に収容物が絡んでいてもその収
容物は収容袋内から分離される。この結果、突起刃によ
る収容袋のガイド壁部内部側への回収と収容物のガイド
壁部外部側への回収が確実に行えるようになる。
【0010】本発明のさらに他の構成上の特徴は、分別
ローラの周面に、円周方向に沿った凹凸部を設けたこと
にある。これによると、突起刃によって搬送される収容
袋が分別ローラに係合しやすくなり、収容物と収容袋の
分別をさらに効果的に行うことができる。また、凹凸は
分別ローラの円周方向に設けられているため、確実に収
容袋に対して係合したり摩擦抵抗を与えたりするように
なり、適正な効果が得られる。また、分別ローラの周面
の殆ど全ての部分が収容袋に当接可能であるため、凹凸
に無駄な部分がなくなる。
【0011】本発明のさらに他の構成上の特徴は、無端
ベルトおよび突起刃を無端ベルトの搬送方向に直交する
方向に複数個並べて取り付けるとともに、ガイド壁部お
よび隙間を、突起刃の数に対応させて設け、ガイド壁部
のそれぞれの切欠き部に分別ローラを設けたことにあ
る。これによると、無端ベルトの幅を任意の長さに設定
することができ、この幅を広くすることにより、より多
くの収容袋の処理が可能になる。また、突起刃の数に合
わせて分別ローラ等も設けるため、すべての収容袋と収
容物が確実に分別されるとともに回収される。
【0012】本発明のさらに他の構成上の特徴は、ガイ
ド壁部における隙間を挟んで分別ローラと対向する縁部
に切欠き部を設け、その切欠き部に、隙間側部分がガイ
ド壁部の内部側に後退可能になった弾性片を設けたこと
にある。これによると、突起刃に絡まった収容袋が隙間
に詰まりそうになると、弾性片の隙間側部分がガイド壁
部の内部側に後退するため、隙間の幅が広がって収容袋
が隙間を通過しやすくなる。このため収容袋の隙間への
詰まりが防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる破・集袋機
の一実施形態を図面を用いて説明する。図1は、同実施
形態による破・集袋機10を示している。この破・集袋
機10は、外部を形成する支持躯体が、基台11、長手
方向に沿う両側の側面部12a,12b(図4参照)お
よび天井部13で構成されており、両側の側面部12
a,12bおよび天井部13の一部が開閉蓋14a,1
4bに形成されている。この開閉蓋14a,14bは縦
断面形状がL形の板状体で構成されており、図1に二点
鎖線で示したように、開成して天井部13の上面に立て
ると、両側部から破・集袋機10の内部が見えるように
なっている。
【0014】破・集袋機10の後端部(図1における右
側部分)には、上側部分と両側部分とからなるカバー1
5が設けられて後面は開口されている。また、破・集袋
機10の前端部は、図2に示したように観音開きの扉1
6a,16bに形成され、扉16a,16bを開けるこ
とにより破・集袋機10の内部が見えるようになってい
る。
【0015】破・集袋機10の前端側における側面部1
2a,12b間には、回転軸17aが支持部材(図示せ
ず)を介して回転自在に支受され、この回転軸17aの
周面に歯車状の係合ローラ17(図5参照)が7個並設
されている。回転軸17aの側面部12a側の端部は、
側面部12aの外面に取り付けられた高速回転用の高速
モータ17bに連結され、高速モータ17bの駆動によ
って回転軸17aは高速回転する。また、破・集袋機1
0の後端側の側面部12a,12b間における回転軸1
7aに対向する部分には、図3に示すように、回転軸1
8aが支持部材(図示せず)を介して回転自在に支受さ
れ、この回転軸18aの周面にも回転軸17aと同様に
歯車状の係合ローラ18が7個並設されている。回転軸
18aの側面部12a側の端部は、側面部12aの外面
に取り付けられた低速回転用の低速モータ18bに連結
され、低速モータ18bの駆動によって回転軸18aは
低速回転する。
【0016】そして、回転軸17a,18aのそれぞれ
の7個の係合ローラ17,18には、図2に示したよう
に、4個のチェーンベルト19aと3個のチェーンベル
ト19bが、それぞれ交互に並んで平行に掛け渡されて
いる。4個のチェーンベルト19aに噛合する係合ロー
ラ17は、回転軸17aに連結固定されて高速モータ1
7bの駆動によって高速回転し、3個のチェーンベルト
19bに噛合する係合ローラ17は、回転軸17aとの
間にベアリングが設けられて回転軸17aに対して回転
自在の状態になっている。
【0017】一方、チェーンベルト19a,19bに噛
合する係合ローラ18のうち3個のチェーンベルト19
bに噛合する係合ローラ18は、回転軸18aに連結固
定されて低速モータ18bの駆動によって低速回転し、
4個のチェーンベルト19aに噛合する係合ローラ18
は、回転軸18aとの間にベアリングが設けられて回転
軸18aに対して回転自在の状態になっている。また、
チェーンベルト19aの表面には、四角形の金属板を連
ねて構成されたスチールベルト20aが固定され、チェ
ーンベルト19bの表面にも、同様のスチールベルト2
0bが固定されている。
【0018】各スチールベルト20aには、所定間隔
(スチールベルト20aを構成する金属板4個分の長
さ)を保って四角板状の高速突起刃21aが厚み側の端
面(スチールベルト20aの搬送方向に直交する面)を
進行方向に向けて立設されている。また、各スチールベ
ルト20bには、所定間隔(スチールベルト20bを構
成する金属板5個分の長さ)を保って四角板状の低速突
起刃21bが厚み側の端面(スチールベルト20bの搬
送方向に直交する面)を進行方向に向けて立設されてい
る。
【0019】そして、回転軸17a,18a、係合ロー
ラ17,18、チェーンベルト19a,19bおよびス
チールベルト20a,20bを備えたスチールベルトコ
ンベア22の上面には、図4に示すように、高速突起刃
21aおよび低速突起刃21bの通路を除いた部分に、
8個の板体からなる静止板23が敷設されている。した
がって、高速モータ17bおよび低速モータ18bを駆
動させて回転軸17a,18aを回転させると、高速突
起刃21aおよび低速突起刃21bが静止板23の上面
から突出した状態で、それぞれ異なる速度で上流側(回
転軸17a側)から下流側(回転軸18a側)に移動す
る。なお、この静止板23でスチールベルトコンベア2
2の搬送面が構成される。また、各チェーンベルト19
a,19bおよびそれに対応するスチールベルト20
a,20bでそれぞれ本発明の無端ベルトが構成され
る。
【0020】また、図5に示すように、破・集袋機10
の前端側上部には投入口24が設けられて、この投入口
24から廃棄物等が詰められた収容袋(図示せず)を投
入するようになっている。投入口24の下方には傾斜路
25が形成されており、投入口24に投入された廃棄物
はこの傾斜路25を滑り落ちてスチールベルトコンベア
22の上流端に進む。また、傾斜路25とスチールベル
トコンベア22の搬送路との境界部分には、板状の揺動
扉26が設けられている。この揺動扉26は破・集袋機
10の天井側に取り付けられた軸部26aを中心に回動
自在になっており、垂直位置から下流側方向に対してだ
け揺動できるようになっている。したがって、傾斜路2
5から搬送される廃棄物を、下流方向にのみ通し、逆方
向へは通過させないようになっている。
【0021】また、静止板23の上方には、図4および
図5に示すように、複数の制止部材27が搬送方向およ
び搬送方向に直交する方向に沿って所定間隔を保って垂
設されている。この制止部材27は、コイルばねを備え
た支持部28とその支持部28によって支持された板状
体からなる制止部29とで構成され、下端側をスチール
ベルトコンベア22の搬送方向の下流側に傾斜させて天
井部13の下面に固定棒30を介して取り付けられてい
る。
【0022】固定棒30は、スチールベルトコンベア2
2の搬送方向に直交して静止板23の上方に所定間隔を
保って5個設けられ、この5個の固定棒30に、制止部
材27が上端部を固定されて取り付けられている。固定
棒30は、断面形状が四角形の棒で構成され両端部が、
取付け部材31を介して、把持破・集袋機10の本体側
に取り付けられている。また、固定棒30は、レバー3
2aを備えた回転機構32に接続されており、レバー3
2aを図5の右方向に回転させると、固定棒30が左回
転(反時計回り)し、これによって、制止部材27の下
端側は右側上方に回転する。
【0023】固定棒30は、図5のように、制止部材2
7を、下端側が下流側に位置するような斜めに配置させ
る角度で取付け部材31に固定されている。また、制止
部材27の制止部29は、図4のように、スチールベル
トコンベア22の搬送方向(高速突起刃21aおよび低
速突起刃21bの通路)に対して斜めになるよう配置さ
れる。この場合、制止部材27の制止部29は、平面に
形成された面が、スチールベルトコンベア22の搬送面
を搬送されてくる収容袋に当接するように取り付けられ
る。
【0024】スチールベルトコンベア22の下流端(回
転軸18a側に係合するスチールベルト20a,20b
の部分)の後方には、収容物と収容袋を分別するための
本発明の分別機構である分別部33が配設されている。
この分別部33は、静止板23の後端部から後方の斜め
下方に延びたのち折り返されて前方の斜め下方に延びて
基台11の後端部に連結された8個の突起支持部34
a,34b,34cからなるガイド壁部34と、各突起
支持部34a,34bに取り付けられた分別ローラ35
と、各突起支持部34b,34cに取り付けられた弾性
片36と、各突起支持部34a,34b,34cの間に
形成された隙間37とで構成されている。
【0025】なお、8個の突起支持部34a,34b,
34cのうちの左右両側の突起支持部34a,34cの
幅は、他の突起支持部34bの幅の略半分に設定され、
図3における左側の突起支持部34aには分別ローラ3
5だけが取り付けられ、右側の突起支持部34cには弾
性片36だけが取り付けられている。
【0026】これをより詳しく説明すると、図6
(a),(b)に示すように、ガイド壁部34を構成す
る各突起支持部34a,34b,34cの間には、高速
突起刃21aまたは低速突起刃21bを通過させる隙間
37が形成されている。そして、各突起支持部34a,
34bにおける隙間37側の一方の縁部の上部側部分に
分別ローラ35を取り付けるための縦長四角状の切欠き
部38が設けられ、各突起支持部34b,34cにおけ
る隙間37側の他方の縁部の上部側部分に弾性片36を
取り付けるための縦長四角状の切欠き部39が設けられ
ている。切欠き部38の奥側には分別ローラ35を取り
付けるための取付け凹部38aが設けられ、そのすべて
の取付け凹部38aに分別ローラ35がそれぞれ着脱自
在に取り付けられ、切欠き部39の縁部下面にはそれぞ
れ弾性片36が取り付けられている。
【0027】分別ローラ35はモータ(図示せず)を内
臓してそれ自体が駆動源となるローラで構成され、その
軸部の両端部が、突起支持部34a,34bの内面側に
それぞれ設けられた一対の支持片40に固定されてい
る。そして、この分別ローラ35は、内部のモータを駆
動させることにより、軸部の下方から見た状態で反時計
回りの方向、すなわち、隙間37への物の進入を防止す
る方向に回転駆動するようになっている。また、分別ロ
ーラ35の周面は、縦溝と横溝が交差した凹凸面に形成
され、空き缶等の収容物を絡めたまま収容袋が高速突起
刃21aや低速突起刃21bに引っ張られて搬送されて
くると、この凹凸面に収容袋の一部が絡んで高速突起刃
21aや低速突起刃21bとこの凹凸面とで収容袋を緊
張させたり引きちぎったりするようになっている。
【0028】弾性片36は板状体で構成され、各突起支
持部34b,34cにおける切欠き部39側の縁部の下
面にヒンジ連結用ばね41によって連結されている。ヒ
ンジ連結用ばね41は、中央のコイル状部の両端から直
線部を延長させて構成され、一方の直線部を突起支持部
34b,34cの取付け凹部38aを形成する壁面(突
起支持部34cの場合は垂下した壁部)に固定し、他方
の直線部を弾性片36の裏面に固定して、弾性片36
を、突起支持部34b,34cの切欠き部39に連結し
ている。
【0029】このため、弾性片36は上方から押圧され
ると、ヒンジ連結用ばね41のコイル状部を中心として
下方に回動し、隙間37における分別ローラ35と弾性
片36の間の間隔を広くする。また、その押圧が解除さ
れると弾性片36はヒンジ連結用ばね41の弾性によっ
て元の状態に復帰する。なお、ヒンジ連結用ばね41
は、一個の弾性片36に対して等間隔を保って3個取り
付けられている。分別ローラ35と弾性片36(各突起
支持部34a,34b,34c)の間の隙間37は、空
き缶(容量が350〜500cc程度のもの)が通過で
きない幅に設定されている。
【0030】この構成において、廃棄物用の収容袋に詰
められた空き缶を再生処理する場合には、まず、空き缶
を収容する収容袋を破って、空き缶を収容袋から取り出
し、空き缶と収容袋を分別することが行われる。このた
め、最初に、破・集袋機10の高速モータ17b、低速
モータ18bおよび分別ローラ35のモータを駆動させ
て、スチールベルトコンベア22のスチールベルト20
a,20b等を移動させるとともに、分別ローラ35を
回転させる。そして、破・集袋機10の投入口24に空
き缶の入った収容袋を投入すると、収容袋は傾斜路25
を経てスチールベルトコンベア22の搬送面である静止
板23の上流端に運ばれ、高速突起刃21aおよび低速
突起刃21bによって、静止板23の上面を搬送され
る。
【0031】その搬送の際に、空き缶を収容する収容袋
は、制止部材27に当接して移動を制止され、高速突起
刃21aおよび低速突起刃21bに押さえ付けられる。
このため、収容袋は、搬送面から突出して移動する高速
突起刃21aおよび低速突起刃21bによって引き裂か
れて、内部の空き缶を静止板23上に放出する。この場
合、制止部材27が、高速突起刃21aおよび低速突起
刃21bの通路を挟んで設けられ、それぞれの制止部2
9が収容袋を同通路側にガイドするように配置されてい
るため、収容袋が高速突起刃21aおよび低速突起刃2
1bに確実に切断されるようになり、空き缶の放出が確
実になる。
【0032】また、制止部材27は、上部側が上流側に
位置し、下端側が下流側に位置するように取り付けられ
ているため、搬送されてくる収容袋をやや上方から押さ
えるようにして高速突起刃21aおよび低速突起刃21
bに押し付ける。このため、収容袋が浮き上がって高速
突起刃21aおよび低速突起刃21bを乗り越えること
がなく確実な収容袋の切断が行える。さらに、制止部材
27の上部側は、コイルばねを備えた支持部28で構成
されているため、空き缶と収容袋が塊りになって制止部
29の下で詰まりかけても、制止部29は撓んでその塊
りを通過させる。そして、その塊りは、下流側の制止部
材27によって処理される。このため、制止部材27に
空き缶が詰まって作業が停止するといったことがなくな
る。
【0033】また、高速突起刃21aと低速突起刃21
bの移動速度が異なるため、高速突起刃21aは、前方
の低速突起刃21bを追い抜いて移動していく。このた
め、空き缶を収容する収容袋は、高速突起刃21aによ
って下流側に押されながら、低速突起刃21bおよび制
止部材27によって高速突起刃21aに追従した移動を
規制されるようになる。また、ある部分では、収容袋
は、低速突起刃21bによって下流側に押されながら、
制止部材27によって低速突起刃21bに追従した移動
を規制されるようになる。
【0034】なお、空き缶の搬送中に、空き缶を収容す
る収容袋が制止部材27に引っかかった場合には、レバ
ー32aを操作することにより、制止部材27を上方に
回転させて収容袋を解放することができ、これによっ
て、空き缶の搬送状態を簡単に正常にもどすことができ
る。
【0035】つぎに、引き裂かれた収容袋と空き缶が、
スチールベルトコンベア22の下流端に達すると、分別
部33によって、収容袋と空き缶の分別が行われる。空
き缶はスチールベルトコンベア22の下流端から下方に
落下していくが、この場合、空き缶は、ガイド壁部34
の上面に沿って下降して、破・集袋機10の後部側に集
められる。一方、収容袋は、高速突起刃21aおよび低
速突起刃21bに絡んだ状態で、ガイド壁部34の上面
側に移動し、高速突起刃21aおよび低速突起刃21b
とともに分別ローラ35と弾性片36の間の隙間37を
通過する。そして、スチールベルトコンベア22の下面
側に進んだところで自重によって下方に落下する。この
場合、スチールベルトコンベア22が前後に長く形成さ
れているため、収容袋は搬送中に必ず落下していく。
【0036】なお、スチールベルトコンベア22の下方
には、引き裂かれた収容袋を収容するためのスペースが
設けられている。また、収容袋と空き缶が絡んだ状態で
ガイド壁部34の上面まで搬送されてくると、収容袋の
一部は、高速突起刃21aまたは低速突起刃21bによ
ってガイド壁部34の内部側に引っ張られ、収容袋の他
の部分は、分別ローラ35の凹凸面によってガイド壁部
34の外部側に引き戻そうとされる。このため、収容袋
は引っ張られて緊張状態になったり、引き裂かれたりし
てスチールベルトコンベア22の下方に引っ張られて移
送され、空き缶は緊張状態になったり引き裂かれたりし
た収容袋から解放されてガイド壁部34の上面に沿って
下方に落下する。
【0037】この場合、空き缶が隙間37内に入り込も
うとしても、分別ローラ35の回転方向が空き缶をガイ
ド壁部34の外部側に弾き返そうとする方向であるため
空き缶は隙間37に入り込むことなく、ガイド壁部34
に沿って下方に落下していく。また、引き裂かれた残り
の収容袋は、後続の高速突起刃21aまたは低速突起刃
21bによってスチールベルトコンベア22の下方に移
送される。また、多量の収容袋が隙間37を通過する際
に、隙間37に詰まりそうになると、弾性片36がガイ
ド壁部34の内部側に後退して隙間37の幅を広げる。
これによって、収容袋は、隙間37に詰まることなく通
過していく。そして、収容袋は再生処理か、または廃棄
処理され、空き缶は、次の工程に送られ再生のための処
理が順次行われる。
【0038】このように、この破・集袋機10によれ
ば、空き缶を収容する収容袋を確実に引き裂いて空き缶
を袋から取り出すことができるとともに、空き缶と引き
裂かれた収容袋を分別して回収することができる。ま
た、その際、収容袋や空き缶が詰まって制止部材27に
引っかかったり、空き缶や収容袋が分別ローラ35と弾
性片36の間に入り込んで詰まったりすることがないた
め、スムーズな処理が行える。
【0039】なお、本発明は、前記実施形態に限定する
ものでなく、適宜変更実施が可能である。例えば、前記
実施形態では、分別ローラ35を、モータを内蔵したロ
ーラで構成しているが、これは外部に設けたモータの駆
動によってローラを回転駆動させるようにすることもで
きる。また分別ローラ35周面の凹凸は、分別ローラ3
5の軸方向に沿った溝部だけで構成し円周方向に凹凸を
形成するようにしてもよい。また、前記実施形態では、
弾性片36をヒンジ連結用ばね41を介して各突起支持
部34b,34cに取り付けているが、これは可撓性の
ある板体を直接各突起支持部34b,34cの縁部に取
り付けて構成することもできる。また、隙間37の幅も
処理する廃棄物等の種類によって変更することができ
る。
【0040】また、前記実施形態では、搬送面を静止板
23の上面で構成しているが、この搬送面はチェーンベ
ルト19a,19bおよびスチールベルト20a,20
bからなるるチェーンベルトコンベア22の表面で構成
することもできる。この場合、切断された収容袋から出
た空き缶は、高速突起刃21aおよび低速突起刃21b
でなくチェーンベルトコンベア22の搬送面によって搬
送されるようになる。
【0041】また、スチールベルトコンベア22の両端
に対設されるローラについては、前記実施形態では、回
転軸17a,18aにそれぞれ7個設けられた歯車状の
係合ローラ17,18としているが、これを長い1個の
ローラで構成することができる。この場合、回転軸17
aまたは18aにそれぞれ対応するローラを連結固定す
るとともに、ローラにおけるチェーンベルト19aに噛
合する部分には歯車を設け、チェーンベルト19aに対
してフリーの状態にする部分にはチェーンベルト19a
が摺動できる面にしておく。また、回転軸17a,18
aを大径にしてこれをローラとすることもできる。
【0042】また、制止部材27に代えまたは加えて、
天井部13の下面に垂直に配設され先端が爪状に形成さ
れた棒状の突き刺し棒を用いることもできる。例えば、
制止部材27に加えて突き刺し棒を用いる場合は、制止
部材27の最下流部分に、この突き刺し棒を取り付け
て、空き缶が収容袋に収容されたまま搬送されてくる
と、この突き刺し棒で収容袋を引き破るようにすること
ができる。さらに、各分別ローラ35の回転速度は、対
応する高速突起刃21aおよび低速突起刃21bの移動
速度に応じて適宜設定することができる。例えば、高速
突起刃21aが通過する部分に取り付けられた分別ロー
ラ35の回転速度は速くし、低速突起刃21bが通過す
る部分に取り付けられた分別ローラ35の回転速度は遅
くする等である。
【0043】さらに、前記実施形態では、廃棄物を空き
缶としたが、この破・集袋機10で処理する廃棄物は、
空き缶に限らず、ビンやペットボトル、その他再生処理
が行われる廃棄物であれば何にでも使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態による破・集袋機を示す斜
視図である。
【図2】 図1に示した破・集袋機の前面側の内部を示
した正面図である。
【図3】 図1に示した破・集袋機の後面図である。
【図4】 図1に示した破・集袋機の内部を上方から見
た平面図である。
【図5】 図1に示した破・集袋機の側面側の内部を示
した側面図ある。
【図6】 (a)は分別部を示す拡大正面図、(b)は
その底面図である。
【符号の説明】
10…破・集袋機、17,18…係合ローラ、17a,
18a…回転軸、17b…高速モータ、18b…低速モ
ータ、19a,19b…チェーンベルト、20a,20
b…スチールベルト、21a…高速突起刃、21b…低
速突起刃、22…スチールベルトコンベア、33…分別
部、34…ガイド壁部、34a,34b,34c…突起
支持部、35…分別ローラ、36…弾性片、37…隙
間、38,39…切欠き部、38a…取付け凹部、40
…支持片、41…ヒンジ連結用ばね。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4D004 AA46 CA04 CA08 CB12 CB43 CB45 4D065 CA01 DD30 EB15 ED02 ED12 ED16 ED22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持躯体に所定間隔を保って回転可能に支
    持された一対のローラと、 前記一対のローラに掛け渡されて回転駆動される無端ベ
    ルトと、 前記無端ベルトの表面に突出するように同無端ベルトに
    固定されて、収容物を収容した収容袋を前記無端ベルト
    の回転に伴い搬送するとともに同収容袋を切断する突起
    刃と、 前記支持躯体によって前記無端ベルトの下流側に位置す
    るように支持され、前記無端ベルトの下流側に搬送され
    る切断された収容袋と収容物とを分別する分別機構とを
    備えた破・集袋機において、 前記分別機構が、 前記無端ベルトの下流側に搬送される前記収容物を前記
    無端ベルト下流端の下方に導くガイド壁部と、 前記ガイド壁部を分断して形成され、前記突起刃によっ
    て切断された収容袋が前記突起刃に絡んで突起刃ととも
    に通過する隙間と、 前記ガイド壁部における前記隙間側の縁部に切欠き部を
    設け、その切欠き部に軸方向を前記無端ベルトの移動方
    向と略同一にして配設された分別ローラとを備えたこと
    を特徴とする破・集袋機。
  2. 【請求項2】前記分別ローラを回転駆動させるための駆
    動機構を設け、前記分別ローラの回転方向を、前記ガイ
    ド壁部間の隙間部分において前記ガイド壁部の内部側か
    ら外部側に向かう方向とした請求項1に記載の破・集袋
    機。
  3. 【請求項3】前記分別ローラの周面に、円周方向に沿っ
    た凹凸部を設けた請求項1または2に記載の破・集袋
    機。
  4. 【請求項4】前記無端ベルトおよび前記突起刃を前記無
    端ベルトの搬送方向に直交する方向に複数個並べて取り
    付けるとともに、前記ガイド壁部および前記隙間を、前
    記突起刃の数に対応させて設け、前記ガイド壁部のそれ
    ぞれの切欠き部に分別ローラを設けた請求項1ないし3
    のいずれか一つに記載の破・集袋機。
  5. 【請求項5】前記ガイド壁部における前記隙間を挟んで
    前記分別ローラと対向する縁部に切欠き部を設け、その
    切欠き部に、前記隙間側部分が前記ガイド壁部の内部側
    に後退可能になった弾性片を設けた請求項1ないし4の
    いずれか一つに記載の破・集袋機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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