JP2003250657A - 軽合金製シートフレーム及びその製造方法 - Google Patents
軽合金製シートフレーム及びその製造方法Info
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- JP2003250657A JP2003250657A JP2002060777A JP2002060777A JP2003250657A JP 2003250657 A JP2003250657 A JP 2003250657A JP 2002060777 A JP2002060777 A JP 2002060777A JP 2002060777 A JP2002060777 A JP 2002060777A JP 2003250657 A JP2003250657 A JP 2003250657A
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- Japan
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- frame
- light alloy
- cavity
- outer frame
- outer peripheral
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- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
- Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 微細なクラック等がフレーム面に生ずるのを
防ぎ、横方向から受ける荷重に対する強度,耐久性を十
分に保ち、マグネシウム,アルミニウム等の軽合金から
略四辺形の外枠を基体とするシートフレームをバランス
よく形成する。 【解決手段】 略四辺形の外周キャビティ10と、その
外周キャビティ10の各コーナー部と対角線状に連続す
る分枝キャビティ11を内部に設けた成形型を備え、注
入ゲート12より充填する軽合金の溶湯を外周キャビテ
ィ10並びに分枝キャビティ11に分流させて流動し、
略四辺形の外枠フレーム部1と共に、外枠フレーム部1
のコーナー部と対角状に連続する筋交いフレーム部6を
外枠フレーム部1の枠内に一体成形する。
防ぎ、横方向から受ける荷重に対する強度,耐久性を十
分に保ち、マグネシウム,アルミニウム等の軽合金から
略四辺形の外枠を基体とするシートフレームをバランス
よく形成する。 【解決手段】 略四辺形の外周キャビティ10と、その
外周キャビティ10の各コーナー部と対角線状に連続す
る分枝キャビティ11を内部に設けた成形型を備え、注
入ゲート12より充填する軽合金の溶湯を外周キャビテ
ィ10並びに分枝キャビティ11に分流させて流動し、
略四辺形の外枠フレーム部1と共に、外枠フレーム部1
のコーナー部と対角状に連続する筋交いフレーム部6を
外枠フレーム部1の枠内に一体成形する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネシウム,ア
ルミニウム等の軽合金から形成する軽合金製シートフレ
ーム及びその製造方法に関するものである。
ルミニウム等の軽合金から形成する軽合金製シートフレ
ーム及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アッパー部から両サイド部,アン
ダー部に亘って連続した奥行き幅を有する略四辺形の外
枠フレーム部を基体とし、フレーム全体をマグネシウム
合金から一体にダイカスト成形するシートバックフレー
ムが提案されている(特開2001−114004
号)。
ダー部に亘って連続した奥行き幅を有する略四辺形の外
枠フレーム部を基体とし、フレーム全体をマグネシウム
合金から一体にダイカスト成形するシートバックフレー
ムが提案されている(特開2001−114004
号)。
【0003】そのシートバックフレームは、ヘッドレス
トステーのホルダー部をアッパー部の内面より内方に立
ち上げて設け、このホルダー部を支持する有幅のバック
プレート部を設けると共に、横長な開孔部をバックプレ
ート部の下側に設け、更に、バックプレート部と間隔を
保つクロスメンバー部を両サイド部に橋絡させて設ける
ことにより構成されている。
トステーのホルダー部をアッパー部の内面より内方に立
ち上げて設け、このホルダー部を支持する有幅のバック
プレート部を設けると共に、横長な開孔部をバックプレ
ート部の下側に設け、更に、バックプレート部と間隔を
保つクロスメンバー部を両サイド部に橋絡させて設ける
ことにより構成されている。
【0004】そのシートバックフレームにおいては、上
部側がバックプレート部並びにクロスメンバー部で補強
されているが、クロスメンバー部から下方が大きな略四
辺形の枠形態を保っているため、横方向から受ける荷重
に対し、横倒れし易くて強度面乃至は耐久性から問題が
ある。
部側がバックプレート部並びにクロスメンバー部で補強
されているが、クロスメンバー部から下方が大きな略四
辺形の枠形態を保っているため、横方向から受ける荷重
に対し、横倒れし易くて強度面乃至は耐久性から問題が
ある。
【0005】そのシートバックフレームをダイカスト成
形するのに、外枠フレーム部を形成する外周キャビティ
のいずれか一個所より内部に連通する溶湯の注入ゲート
を設けた成形型が用いられる。然し、この成形型による
と、溶湯が外周キャビティの全周に亘るのに時間を要
し、注入ゲートより遠いフレーム面で微細なクラックが
生じ易く、特に、コーナー部で生じ易い。
形するのに、外枠フレーム部を形成する外周キャビティ
のいずれか一個所より内部に連通する溶湯の注入ゲート
を設けた成形型が用いられる。然し、この成形型による
と、溶湯が外周キャビティの全周に亘るのに時間を要
し、注入ゲートより遠いフレーム面で微細なクラックが
生じ易く、特に、コーナー部で生じ易い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、略四辺形の
外枠フレームを基体としても、横方向から受ける荷重に
対して十分な強度,耐久性を保てる軽合金製シートフレ
ームを提供することを目的とする。
外枠フレームを基体としても、横方向から受ける荷重に
対して十分な強度,耐久性を保てる軽合金製シートフレ
ームを提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は微細なクラック等がフレー
ム面に生ずるのを防げると共に、横方向から受ける荷重
に対して十分な強度,耐久性を保て、フレーム全体をバ
ランスよく一体に型成形可能な軽合金製シートフレーム
の製造方法を提供することを目的とする。
ム面に生ずるのを防げると共に、横方向から受ける荷重
に対して十分な強度,耐久性を保て、フレーム全体をバ
ランスよく一体に型成形可能な軽合金製シートフレーム
の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る軽合金製シ
ートフレームにおいては、マグネシウム,アルミニウム
等の軽合金でなり、略四辺形の外枠フレームを基体とす
るもので、略四辺形の外枠フレームを基体とし、外枠フ
レーム部のコーナーを対角状に連続する筋交いフレーム
部を外枠フレーム部の枠内に設けることにより構成され
ている。
ートフレームにおいては、マグネシウム,アルミニウム
等の軽合金でなり、略四辺形の外枠フレームを基体とす
るもので、略四辺形の外枠フレームを基体とし、外枠フ
レーム部のコーナーを対角状に連続する筋交いフレーム
部を外枠フレーム部の枠内に設けることにより構成され
ている。
【0009】本発明に係る軽合金製シートフレームの製
造方法においては、マグネシウム,アルミニウム等の軽
合金から型成形し、略四辺形の外枠を基体とする軽合金
製シートフレームを製造するべく、略四辺形の外周キャ
ビティと、外周キャビティのコーナー部を対角線状に連
続する分枝キャビティを内部に設けた成形型を備え、成
形型の注入ゲートよりキャビティに充填する軽合金の溶
湯を外周キャビティ並びに分枝キャビティに分流させて
流動し、外枠フレーム部のコーナー部を対角状に連続す
る筋交いフレーム部を外枠フレーム部の枠内に一体成形
するようにされている。
造方法においては、マグネシウム,アルミニウム等の軽
合金から型成形し、略四辺形の外枠を基体とする軽合金
製シートフレームを製造するべく、略四辺形の外周キャ
ビティと、外周キャビティのコーナー部を対角線状に連
続する分枝キャビティを内部に設けた成形型を備え、成
形型の注入ゲートよりキャビティに充填する軽合金の溶
湯を外周キャビティ並びに分枝キャビティに分流させて
流動し、外枠フレーム部のコーナー部を対角状に連続す
る筋交いフレーム部を外枠フレーム部の枠内に一体成形
するようにされている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付を参照して説明する
と、図示実施の形態は、自動車用のシートバックフレー
ムを構成するのに適用されている。このシートバックフ
レームは、マグネシウム,アルミニウム等の軽合金をダ
イカスト成形またはインジェクション成形することによ
り得られる。殊に、より軽量でリサイクル可能なマグネ
シウム合金で形成するとよい。
と、図示実施の形態は、自動車用のシートバックフレー
ムを構成するのに適用されている。このシートバックフ
レームは、マグネシウム,アルミニウム等の軽合金をダ
イカスト成形またはインジェクション成形することによ
り得られる。殊に、より軽量でリサイクル可能なマグネ
シウム合金で形成するとよい。
【0011】そのシートバックフレームは、図1並びに
図2で示すようにアッパー部1aから両サイド部1b,
1c並びにアンダー部1dに亘って連続した奥行き幅
(図2参照)を有する略四辺形の外枠フレーム部1を基
体とし、ヘッドレストステーのホルダー部2a,2bを
アッパー部1aの内面より内方に立ち上げて設けると共
に、ホルダー部2a,2bを支持するバックプレート部
3aを設けることにより構成されている。
図2で示すようにアッパー部1aから両サイド部1b,
1c並びにアンダー部1dに亘って連続した奥行き幅
(図2参照)を有する略四辺形の外枠フレーム部1を基
体とし、ヘッドレストステーのホルダー部2a,2bを
アッパー部1aの内面より内方に立ち上げて設けると共
に、ホルダー部2a,2bを支持するバックプレート部
3aを設けることにより構成されている。
【0012】そのバックプレート部3aは、アッパー部
1a並びに両サイド部1b,1cとのコーナー部を含む
面積内で、アッパー部1a並びに両サイド部1b,1c
の各奥端縁から直角方向内側に亘るよう設けられてい
る。また、バックプレート部3aと面一に連続させてサ
イドフランジ部3b,3c並びにアンダーフランジ部3
dが各奥端縁から直角方向内側に張り出すよう設けられ
ている。
1a並びに両サイド部1b,1cとのコーナー部を含む
面積内で、アッパー部1a並びに両サイド部1b,1c
の各奥端縁から直角方向内側に亘るよう設けられてい
る。また、バックプレート部3aと面一に連続させてサ
イドフランジ部3b,3c並びにアンダーフランジ部3
dが各奥端縁から直角方向内側に張り出すよう設けられ
ている。
【0013】そのバックプレート部3aの下側には、横
長な開孔部4を設け、バックプレート部3aと間隔を保
つクロスメンバー部5が両サイド部1b,1cに橋絡さ
せることにより設けられている。このクロスメンバー部
5は、ヘッドレストが衝撃等で前倒れした際に、ヘッド
レストステーをホルダー部2a,2bより下方に突出す
る軸下端側で受け止められるよう、図2並びに図3で示
す如く後方の弓なりに湾曲させて設けられている。
長な開孔部4を設け、バックプレート部3aと間隔を保
つクロスメンバー部5が両サイド部1b,1cに橋絡さ
せることにより設けられている。このクロスメンバー部
5は、ヘッドレストが衝撃等で前倒れした際に、ヘッド
レストステーをホルダー部2a,2bより下方に突出す
る軸下端側で受け止められるよう、図2並びに図3で示
す如く後方の弓なりに湾曲させて設けられている。
【0014】図示実施の形態では、クロスメンバー部5
から下方の両サイド部1b,1c並びにアンダー部1d
でなるフレーム部が大きな略四辺形の枠形態を呈するこ
とから、両サイド部1b,1cとクロスメンバー部5並
びにアンダー部1dの各コーナーでサイドフランジ部3
b,3c、アンダーフランジ部3dと対角状に連続する
筋交いフレーム部6が枠内に設けられている。この筋交
いフレーム部6は、一実施の形態として中央の交差点か
ら各コーナー部に至って相等しい長さを有するクロス状
に形成されている。
から下方の両サイド部1b,1c並びにアンダー部1d
でなるフレーム部が大きな略四辺形の枠形態を呈するこ
とから、両サイド部1b,1cとクロスメンバー部5並
びにアンダー部1dの各コーナーでサイドフランジ部3
b,3c、アンダーフランジ部3dと対角状に連続する
筋交いフレーム部6が枠内に設けられている。この筋交
いフレーム部6は、一実施の形態として中央の交差点か
ら各コーナー部に至って相等しい長さを有するクロス状
に形成されている。
【0015】その他に、サイドフランジ部3b,3c並
びにアンダーフランジ部3d、開孔部4並びにクロスメ
ンバー部5は各縁辺より立ち上がる縁取りリブ部7a〜
7eで補強されている。また、両サイド部1b,1cに
はバネ掛止め用の止め環8a〜8c,8d〜8fが上,
中,下段に分けて夫々設けられている。更に、下段の止
め環8c,8fと相応させてサイドフランジ部3b,3
cを内方に張り出し、テンションバネのバネ端を受け止
めてバネレートを高める突片3e,3fが設けられてい
る。
びにアンダーフランジ部3d、開孔部4並びにクロスメ
ンバー部5は各縁辺より立ち上がる縁取りリブ部7a〜
7eで補強されている。また、両サイド部1b,1cに
はバネ掛止め用の止め環8a〜8c,8d〜8fが上,
中,下段に分けて夫々設けられている。更に、下段の止
め環8c,8fと相応させてサイドフランジ部3b,3
cを内方に張り出し、テンションバネのバネ端を受け止
めてバネレートを高める突片3e,3fが設けられてい
る。
【0016】このように構成するシートバックフレーム
では、略四辺形の外枠フレーム1が上部側をバックプレ
ート部3a並びにクロスメンバー部5で補強すると共
に、クロスメンバー部5から下部側を各コーナー部と対
角状に連続する筋交いフレーム部6で補強するため、略
四辺形の外枠フレーム1を基体としても、横方向から受
ける荷重に対して十分な強度,耐久性を保てるよう形成
できる。
では、略四辺形の外枠フレーム1が上部側をバックプレ
ート部3a並びにクロスメンバー部5で補強すると共
に、クロスメンバー部5から下部側を各コーナー部と対
角状に連続する筋交いフレーム部6で補強するため、略
四辺形の外枠フレーム1を基体としても、横方向から受
ける荷重に対して十分な強度,耐久性を保てるよう形成
できる。
【0017】そのシートバックフレームは、図4で示す
ように略四辺形の外周キャビティ10と、外周キャビテ
ィ10の各コーナー部と対角線状に連続する分枝キャビ
ティ11を内部に設けると共に、溶湯の注入ゲート12
を分枝キャビティ11の交差部近傍に設ける成形型を用
いて製造できる。この成形型においては、外周キャビテ
ィ10に付随し、ヘッドレストステーのホルダー部2
a,2b、開口部4、クロスメンバー部5、止め環8a
〜8c,8d〜8fを付形する型面が設けられている。
ように略四辺形の外周キャビティ10と、外周キャビテ
ィ10の各コーナー部と対角線状に連続する分枝キャビ
ティ11を内部に設けると共に、溶湯の注入ゲート12
を分枝キャビティ11の交差部近傍に設ける成形型を用
いて製造できる。この成形型においては、外周キャビテ
ィ10に付随し、ヘッドレストステーのホルダー部2
a,2b、開口部4、クロスメンバー部5、止め環8a
〜8c,8d〜8fを付形する型面が設けられている。
【0018】その成形型を用いては、軽合金の溶湯を注
入ゲート12より分枝キャビティ11の交差部に充填す
ると共に、分枝キャビティ11で四方に分けて各コーナ
ー部から外周キャビティ10に流動することから、略四
辺形の外枠フレーム部1を含めて各コーナー部と対角状
に連続する筋交いフレーム部6を外枠フレーム部1の枠
内に一体成形するようできる。
入ゲート12より分枝キャビティ11の交差部に充填す
ると共に、分枝キャビティ11で四方に分けて各コーナ
ー部から外周キャビティ10に流動することから、略四
辺形の外枠フレーム部1を含めて各コーナー部と対角状
に連続する筋交いフレーム部6を外枠フレーム部1の枠
内に一体成形するようできる。
【0019】このようにシートバックフレームを型成形
すれば、溶湯を分枝キャビティ11で四方に分けて各コ
ーナー部から外周キャビティ10に流動することによ
り、溶湯を外周キャビティ10の全周に亘って短時間に
充填できるため、微細なクラックがコーナー部を含むフ
レーム面に生ずるのを確実に防げる。
すれば、溶湯を分枝キャビティ11で四方に分けて各コ
ーナー部から外周キャビティ10に流動することによ
り、溶湯を外周キャビティ10の全周に亘って短時間に
充填できるため、微細なクラックがコーナー部を含むフ
レーム面に生ずるのを確実に防げる。
【0020】そのシートバックフレームを用いては、図
5で示すように各バネ端を止め環8a〜8c,8d〜8
fに嵌着させてジグザグバネ9a,9b,9cをテンシ
ョンバネとしてサイド部1b,1cに掛渡し装着すると
共に、バックパッド(図示せず)をジグザグバネ9a,
9b,9cで背後から支持するよう組み付けてトリムカ
バー(図示せず)を被せることによりシートバックを組
み立てられる。
5で示すように各バネ端を止め環8a〜8c,8d〜8
fに嵌着させてジグザグバネ9a,9b,9cをテンシ
ョンバネとしてサイド部1b,1cに掛渡し装着すると
共に、バックパッド(図示せず)をジグザグバネ9a,
9b,9cで背後から支持するよう組み付けてトリムカ
バー(図示せず)を被せることによりシートバックを組
み立てられる。
【0021】そのシートバックでは、図6で示す(一つ
のみ図示)ようにバネ掛止め用の止め環8bをサイド部
1bの前端寄りに設けることから、ジグザグバネ9bが
撓み変位する間隔を筋交いフレーム部6との間に確保
し、バックパッドをジグザグバネ9bで支持することに
よりクッション性を発揮できる。また、下段のジグザグ
バネ9cはバネ端を突片3e,3fで受け止めて撓み変
位を抑えることからバネ圧を高めて座者の腰部を安定よ
く支持できる。
のみ図示)ようにバネ掛止め用の止め環8bをサイド部
1bの前端寄りに設けることから、ジグザグバネ9bが
撓み変位する間隔を筋交いフレーム部6との間に確保
し、バックパッドをジグザグバネ9bで支持することに
よりクッション性を発揮できる。また、下段のジグザグ
バネ9cはバネ端を突片3e,3fで受け止めて撓み変
位を抑えることからバネ圧を高めて座者の腰部を安定よ
く支持できる。
【0022】上述した実施の形態は、中央の交差点から
各コーナー部に至って相等しい長さを有するクロス状の
筋交いフレーム部6を形成する形態に基づいて説明した
が、図7で示すようにフレーム全体の強度バランスか
ら、交差部を下部寄りに設定するクロス状の筋交いフレ
ーム部6を形成できる。また、クロス状の両筋交いに代
えて、図8で示すように片筋交いフレーム部6’によっ
てもフレーム強度を高められる。
各コーナー部に至って相等しい長さを有するクロス状の
筋交いフレーム部6を形成する形態に基づいて説明した
が、図7で示すようにフレーム全体の強度バランスか
ら、交差部を下部寄りに設定するクロス状の筋交いフレ
ーム部6を形成できる。また、クロス状の両筋交いに代
えて、図8で示すように片筋交いフレーム部6’によっ
てもフレーム強度を高められる。
【0023】溶湯の注入ゲート12は、上述した如く分
枝キャビティ11に連通するよう設ける他に、図9で示
すように外周キャビティ10の一辺で各コーナー部と連
通させて設けるランナー13の略中央に設定するように
もできる。
枝キャビティ11に連通するよう設ける他に、図9で示
すように外周キャビティ10の一辺で各コーナー部と連
通させて設けるランナー13の略中央に設定するように
もできる。
【0024】上述した実施の形態は、シートバックフレ
ームを軽合金から製造する場合に基づいて説明したが、
これと同様に、シートクッションフレームを軽合金から
製造する場合にも適用できる。そのシートクッションフ
レームの場合、ヘッドレストのホルダー部を除くバック
プレートをアンダープレート部とし、クロスメンバー部
を含むフレーム構造として形成できる。
ームを軽合金から製造する場合に基づいて説明したが、
これと同様に、シートクッションフレームを軽合金から
製造する場合にも適用できる。そのシートクッションフ
レームの場合、ヘッドレストのホルダー部を除くバック
プレートをアンダープレート部とし、クロスメンバー部
を含むフレーム構造として形成できる。
【0025】
【発明の効果】以上の如く、本発明に係る軽合金製シー
トフレームに依れば、マグネシウム,アルミニウム等の
軽合金でなり、略四辺形の外枠フレームを基体とするも
ので、略四辺形の外枠フレームを基体とし、外枠フレー
ム部のコーナーを対角状に連続する筋交いフレーム部を
外枠フレーム部の枠内に設けることにより、略四辺形の
外枠フレームを基体としても、横方向から受ける荷重に
対する強度,耐久性を十分に保てるよう構成できる。
トフレームに依れば、マグネシウム,アルミニウム等の
軽合金でなり、略四辺形の外枠フレームを基体とするも
ので、略四辺形の外枠フレームを基体とし、外枠フレー
ム部のコーナーを対角状に連続する筋交いフレーム部を
外枠フレーム部の枠内に設けることにより、略四辺形の
外枠フレームを基体としても、横方向から受ける荷重に
対する強度,耐久性を十分に保てるよう構成できる。
【0026】本発明に係る軽合金製シートフレームの製
造方法に依れば、マグネシウム,アルミニウム等の軽合
金から型成形し、略四辺形の外枠を基体とする軽合金製
シートフレームを製造するに、略四辺形の外周キャビテ
ィと、外周キャビティのコーナー部を対角線状に連続す
る分枝キャビティを内部に設けた成形型を備え、成形型
の注入ゲートよりキャビティに充填する軽合金の溶湯を
外周キャビティ並びに分枝キャビティに分流させて流動
し、外枠フレーム部のコーナー部を対角状に連続する筋
交いフレーム部を外枠フレーム部の枠内に一体成形する
ことにより、微細なクラック等がフレーム面に生ずるの
を防げると共に、横方向から受ける荷重に対する強度,
耐久性を十分に保ってフレーム全体をバランスよく一体
に形成できる。
造方法に依れば、マグネシウム,アルミニウム等の軽合
金から型成形し、略四辺形の外枠を基体とする軽合金製
シートフレームを製造するに、略四辺形の外周キャビテ
ィと、外周キャビティのコーナー部を対角線状に連続す
る分枝キャビティを内部に設けた成形型を備え、成形型
の注入ゲートよりキャビティに充填する軽合金の溶湯を
外周キャビティ並びに分枝キャビティに分流させて流動
し、外枠フレーム部のコーナー部を対角状に連続する筋
交いフレーム部を外枠フレーム部の枠内に一体成形する
ことにより、微細なクラック等がフレーム面に生ずるの
を防げると共に、横方向から受ける荷重に対する強度,
耐久性を十分に保ってフレーム全体をバランスよく一体
に形成できる。
【図1】本発明に係る軽合金製シートフレームの一例と
してシートバックフレームを示す正面図である。
してシートバックフレームを示す正面図である。
【図2】図1のシートバックフレームの上部側を示す斜
視図である。
視図である。
【図3】図1のシートバックフレームを示す左側面図で
ある。
ある。
【図4】図1のシートバックフレームを製造する成形型
をキャビティにより示す説明図である。
をキャビティにより示す説明図である。
【図5】図1のシートバックフレームをテンションバネ
と共に示す正面図である。
と共に示す正面図である。
【図6】図5のシートバックフレームを示す部分断面図
である。
である。
【図7】図1の変形例に係る筋交いフレーム部を設けた
シートバックフレームを示す正面図である。
シートバックフレームを示す正面図である。
【図8】図1並びに図8の変形例に係る片筋交いフレー
ム部を設けたシートバックフレームを示す正面図であ
る。
ム部を設けたシートバックフレームを示す正面図であ
る。
【図9】図4の変形例に係る溶湯の注入ランナーを設け
た成形型をキャビティにより示す説明図である。
た成形型をキャビティにより示す説明図である。
1 外枠フレーム部
6,6’ 筋交いフレーム部
10 外周キャビティ
11 分枝キャビティ部
12 溶湯注入ゲート
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
B22D 17/22 B22D 17/22 B
B60N 2/44 B60N 2/44
Claims (2)
- 【請求項1】 マグネシウム,アルミニウム等の軽合金
でなり、略四辺形の外枠フレームを基体とする軽合金製
シートフレームにおいて、外枠フレーム部のコーナーを
対角状に連続する筋交いフレーム部を外枠フレーム部の
枠内に設けてなることを特徴とする軽合金製シートフレ
ーム。 - 【請求項2】 マグネシウム,アルミニウム等の軽合金
から型成形し、略四辺形の外枠を基体とする軽合金製シ
ートフレームの製造方法において、略四辺形の外周キャ
ビティと、外周キャビティのコーナー部を対角線状に連
続する分枝キャビティを内部に設けた成形型を備え、成
形型の注入ゲートよりキャビティに充填する軽合金の溶
湯を外周キャビティ並びに分枝キャビティに分流させて
流動し、外枠フレーム部のコーナー部を対角状に連続す
る筋交いフレーム部を外枠フレーム部の枠内に一体成形
するようにしたことを特徴とする軽合金製シートフレー
ムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002060777A JP2003250657A (ja) | 2002-03-06 | 2002-03-06 | 軽合金製シートフレーム及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002060777A JP2003250657A (ja) | 2002-03-06 | 2002-03-06 | 軽合金製シートフレーム及びその製造方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005319281A (ja) * | 2004-05-03 | 2005-11-17 | Hyundai Motor Co Ltd | 自動車用マグネシウム合金材シートクッションパネルおよびその成形方法 |
JP2010166942A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Nhk Spring Co Ltd | 斜張ワイヤーを備えた車両用シートのバックシートフレーム構造および該バックシートフレーム構造を備えた車両用シート |
CN102218641A (zh) * | 2010-04-19 | 2011-10-19 | 昆山广兴电子有限公司 | 金属扇框的制造方法 |
-
2002
- 2002-03-06 JP JP2002060777A patent/JP2003250657A/ja active Pending
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